JPH1150944A - 水力機器 - Google Patents

水力機器

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JPH1150944A
JPH1150944A JP9207911A JP20791197A JPH1150944A JP H1150944 A JPH1150944 A JP H1150944A JP 9207911 A JP9207911 A JP 9207911A JP 20791197 A JP20791197 A JP 20791197A JP H1150944 A JPH1150944 A JP H1150944A
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hydraulic equipment
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sprayed
hydraulic
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JP9207911A
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Masahiro Saito
正弘 齋藤
Masashi Takahashi
雅士 高橋
Toshihiro Watanabe
俊寛 渡邊
Akashi Oguma
証 小熊
Kazuaki Ikeda
一昭 池田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐蝕・耐摩耗性が大幅に向上し、高速の土砂噴
流に対して損傷を受け難く、長時間の耐用寿命の延命を
図ることにある。 【解決手段】河川水を用いた高速の土砂噴流に晒される
流路を有する水力機器において、前記流路はその表面が
中心線平均粗さRa2μm 〜8μm 、最大高さRmax 3
0μm 〜70μm の被溶射体の下地処理による粗さを有
し、かつその粗面に耐蝕性及び耐摩耗性の粉末状溶射材
料が高速ガス炎溶射あるいは超高速ガス炎溶射により被
覆された保護皮膜を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は土砂噴流に対する流
路の耐蝕、耐摩耗性を大幅に向上させ得るようにした水
力機器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばペルトン水車のような水力機器
は、ケーシングを通して導入された水によりランナを回
転駆動し、このランナに連結された発電機を駆動して発
電を行っている。
【0003】図8はペルトン水車の構成を示す断面図で
ある。この水車は、水1を取入れる曲管状のケーシング
2と、導入された水を高速噴流として噴出するニードル
弁状のノズル部3と、このノズル部3からの噴流を受け
てハウジング4内で回転駆動されるランナ5の外周に設
置された水動力伝達用のバケット6等を備えた構成とな
っている。
【0004】このようなペルトン水車において、河川か
ら導入された水1はケーシング2を通過した後、ノズル
部3で高速水に加速され、噴射口3aからジェット水1
aとなって噴出する。このときジェット水1aはランナ
5の外周に設置されるバケット6に衝突し、水動力を伝
達した後、勢いを失って低速の水流となり、排水口7へ
排水された後、図示しない放水路を通って流れ去る。
【0005】上記ランナ5はジェット水1aと相対運動
をしながらジェット水1aの水動力を機械的回転動力に
変えて、水車主軸を通して発電機へと水動力を伝達す
る。また、ノズル部3はケーシング2の先端部をなすニ
ードルヘッド内の中心部に円錐形のニードルチップ8を
配置した構成となっている。そして、このニードルチッ
プ8をニードルシステム9を介してサーボモータ10で
軸方向に進退制御し、このニードルチップ8の位置によ
ってノズル部3の絞り量を定めることにより、バケット
6に衝突するジェット水1aの流量調節を行い、バケッ
ト6への噴流制御、即ち出力制御を行うようになってい
る。
【0006】ところで、国内の地域、時期あるいは天候
等によって作動用の河川水に土砂噴流が水車内に導入さ
れると、水車を構成する流路面と土砂噴流との接触によ
って機器の損傷を受ける。
【0007】例えばペルトン水車の健全なバケット6
は、図9に示すように表面が滑らかで水切りが尖鋭な回
転長円面型であるが、高速のジェット水1aがバケット
6の衝突面6aの表面に接触したような場合には図10
に示すようにバケット6の特に衝突面6aの水切り周辺
が摩耗損傷6bを発生し、これにより水車効率の低下、
機器の信頼性低下等をもたらす。特に土砂が多い場合に
はこのような変形が1ケ月、または1週間程度の短期間
で発生する。バケット6が損傷すると水力機器の効率低
下を招くだけでなく、補修のために長期間の運転停止が
強いいられ、著しい稼働率低下をきたす。
【0008】また、周期的に設備のメンテナンスを繰返
すと、多くのコストもかかる。そこで、従来では水力機
器の流路面の耐蝕、耐摩耗性の向上を図るため、種々の
対策が考えられている。例えば公知文献1(松縄朗、レ
ーザによる表面改質、レーザ研究第16巻第8号、466
〜475 、1988) では、レーザにより表面材料を焼入れ硬
化することで表面改質を行い、これにより損傷防止を図
る技術が提案されている。
【0009】また、公知文献2(山田他、金属溶射の水
力機械への応用、日立評論、VOL.64、No.2、45〜50、19
82) では、大気溶射によって材料表面を改質し、耐蝕・
耐摩耗性の向上を図る技術が提案されている。
【0010】さらに、公知文献3(古久保、WC−Co
減圧溶射皮膜の摩耗特性、溶射、VOL.27、No.4、47〜5
4、1990) では、減圧プラズマ溶射によって材料表面を
改質し、耐蝕・耐摩耗性の向上を図る技術が提案されて
いる。
【0011】最近の公知文献(例えば特開平8−333
670号公報、特開平8−193568号公報、特開平
9−10985号公報)では、硬質皮膜を被覆して損傷
を防ぐ対策が提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の表面改質技術では次のような種々の問題がある。レー
ザにより材料表面を焼入れ硬化する公知文献1の方法で
は、焼入れ深さを深くすることが困難であり、材料によ
っては靭性低下により亀裂発生等の問題を生じる。ま
た、大型部品や広範囲な部位へのレーザ照射は難しく、
加工範囲に限界がある。
【0013】また、大気プラズマ溶射によって材料表面
を改質する公知文献2の方法では、溶射皮膜の気孔率が
高く、運転時に気孔を通って内部に侵入し、腐食が進行
して基体部と改質皮膜との界面の密着強度が低下するた
め、皮膜の剥離が招じる恐れがある。さらに、溶射皮膜
の粒子間結合力は比較的弱く、その皮膜が高流速の土砂
噴流との衝突によって損傷を受けやすい。例えば溶射施
工による膜厚は、アーク溶接で数mm、プラズマ溶射で数
百μm であり、比較的短時間で損傷が基材に達する。
【0014】さらに、減圧プラズマ溶射によって材料表
面を改質する公知文献3の方法では、減圧プラズマ溶射
施工時に基材及びタングステンカーバイド(以下WCと
記す)合金系皮膜12が高温に加熱されるため、図11
に示す二層積層体の有限要素法による応力解析結果の通
り、冷却時に両者材料の熱膨脹係数の差によって接合界
面12aにおいて最大の残留応力12bが発生する。こ
の残留応力12bは図12に示すようにWC合金系皮膜
12の割れ・界面での剥離13を促進させ、WC系の材
料は厚膜形成が困難であった。
【0015】このように、従来の対策では高流速の土砂
噴流に対して必ずしも十分な硬化が得られず、耐蝕・耐
摩耗対策に苦慮しているのが実情である。本発明は上記
のような事情に鑑みなされたもので、製造時に発生する
残留応力を低減し、皮膜表面の割れや界面での剥離を防
止して、厚膜形成を可能とし、また高硬度で組織が緻密
で皮膜中に酸化物の巻き込みがなく、粒子間結合力に優
れた皮膜が基体部に強接合状態で形成でき、これにより
土砂噴流に対する耐蝕・耐摩耗性の向上を図ることがで
きる水力機器を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため次のような手段を講じたものである。請求項
1に対応する発明は、河川水を用いた高速の土砂噴流に
晒される流路を有する水力機器において、前記流路はそ
の表面が中心線平均粗さRa2μm 〜8μm 、最大高さ
Rmax 30μm 〜70μm の被溶射体の下地処理による
粗さを有し、かつその粗面に耐蝕性及び耐摩耗性の粉末
状溶射材料が高速ガス炎溶射あるいは超高速ガス炎溶射
により被覆された保護皮膜を有する。
【0017】上記請求項1に対応する水力機器とすれ
ば、被溶射体と溶射皮膜との密着力を高めることができ
る。請求項2に対応する発明は、請求項1に対応する発
明の水力機器において、下地処理はスチールブラスト材
料、アルミナブラスト材料等のブラスト材料を用い、圧
縮空気供給方式のブラスト処理とするものである。
【0018】上記請求項2に対応する水力機器とすれ
ば、請求項1に対応する発明の作用効果に加えて現場で
の汎用性が高く、被溶射体の表面を均一にすると共に、
皮膜の密着性に優れた表面粗さにできる。
【0019】請求項3に対応する発明は、請求項2に対
応する発明の水力機器において、ブラスト処理時のブラ
スト材料は250μm 〜700μm の粒径である。請求
項4に対応する発明は、請求項2に対応する発明の水力
機器において、圧縮空気供給方式のブラスト処理時の圧
力は3.3〜6kg/cm 2 である。
【0020】上記請求項3及び請求項4に対応する水力
機器とすれば、請求項2に対応する発明の作用効果に加
えて被溶射体の表面を均一にRa2μm 〜8μm 、Rma
x 30μm 〜70μm の表面粗さとすることができる。
【0021】請求項5に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の水力機器において、下地処理としてグライ
ンダーを用いる。上記請求項5に対応する水力機器とす
れば、請求項1に対応する発明の作用効果に加えて簡便
に被溶射体の表面をRa2μm 〜8μm 、Rmax 30μ
m 〜70μm の表面粗さとすることができる。
【0022】請求項6に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の水力機器において、保護皮膜は1mm以上の
膜厚である。上記請求項6に対応する水力機器とすれ
ば、請求項1に対応する発明の作用効果に加えて高速土
砂噴流による流路面の損傷寿命を延命することができ
る。
【0023】請求項7に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の水力機器において、粉末状溶射材料は被覆
溶射後の限界破壊ひずみが2000×10-6以上の材料
である。
【0024】上記請求項7に対応する水力機器とすれ
ば、請求項1に対応する発明の作用効果に加えて延性に
優れた皮膜となり、高速土砂噴流との接触及び衝突時の
衝撃を低減し、皮膜の割れ、剥離を低減できる。
【0025】請求項8に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の水力機器において、粉末状溶射材料は造粒
粉砕粉、スプレードライ粉、焼結粉砕粉、加熱中空球状
粉、電融粉砕粉の何ずれかである。
【0026】請求項9に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の水力機器において、保護皮膜は気孔率が3
%以下である。上記請求項8及び請求項9に対応する水
力機器とすれば、請求項1に対応する発明の作用効果に
加えて緻密で密着性が高く、高硬度で延性に優れた皮膜
とすることができる。
【0027】請求項10に対応する発明は、請求項1に
対応する発明の水力機器において、前記保護皮膜はその
中に含まれる酸化物量が4%以下である。上記請求項1
0に対応する水力機器とすれば、請求項1に対応する発
明の作用効果に加えて皮膜中の気孔を少なくし、高硬度
で皮膜粒子間結合を高めた皮膜とすることができる。
【0028】請求項11に対応する発明は、請求項1に
対応する発明の水力機器において、保護皮膜はその中の
未溶融粒子の量が2%以下である。上記請求項11に対
応する水力機器とすれば、請求項1に対応する発明の作
用効果に加えて粒子間結合力を高め、緻密で高硬度の皮
膜とすることができる。
【0029】請求項12に対応する発明は、請求項1に
対応する発明の水力機器において、粉末状溶射材料は
0.5MPa以上の圧力を有する高圧差動型内燃燃焼方
式の溶射ガンを用いて被覆溶射されるものである。
【0030】上記請求項12に対応する水力機器とすれ
ば、請求項1に対応する発明の作用効果に加えて緻密で
密着性が高く、高硬度で延性に優れた皮膜を溶射するこ
とができる。
【0031】請求項13に対応する発明は、請求項1に
対応する発明の水力機器において、粉末状溶射材料は高
速ガス炎溶射あるいは超高速ガス炎溶射により音速の2
倍以上の速度で被溶射体に衝突させて被覆溶射されるも
のである。
【0032】上記請求項13に対応する水力機器とすれ
ば、請求項1に対応する発明の作用効果に加えて皮膜の
気孔を低減し、皮膜の粒子間結合力及び皮膜の密着力を
高め,皮膜に圧縮の残留を作用させ、厚膜を被覆でき
る。
【0033】請求項14に対応する発明は、請求項1に
対応する発明の水力機器において、粉末状溶射材料は高
速ガス炎溶射あるいは超高速ガス炎溶射により2700℃以
上の燃焼温度で被覆溶射されるものである。
【0034】上記請求項14に対応する水力機器とすれ
ば、請求項1に対応する発明の作用効果に加えて皮膜の
気孔を低減し、皮膜の粒子間結合力及び皮膜の密着力を
高めることができる。
【0035】請求項15に対応する発明は、請求項1又
は請求項6に対応する発明の水力機器において、保護皮
膜は皮膜中に作用する残留応力が圧縮又は零となるよう
にしたものである。
【0036】上記請求項15に対応する水力機器とすれ
ば、請求項1又は請求項6に対応する発明の作用効果に
加えて皮膜に発生する割れや剥離を防止することができ
る。請求項16に対応する発明は、請求項1、請求項
6、請求項9乃至請求項11、請求項15の何ずれか一
つの項に対応する発明の水力機器において、保護皮膜は
その表面粗さがRa2μm 〜10μm である。
【0037】上記請求項16に対応する水力機器とすれ
ば、請求項1、請求項6、請求項9乃至請求項11、請
求項15の何ずれかに対応する発明の作用効果に加えて
高速土砂噴流との接触及び衝突時の摩擦抵抗を低減する
と共に、溶射皮膜の剥離を低減できる。
【0038】請求項17に対応する発明は、請求項1に
対応する発明の水力機器において、被溶射体は炭素鋼、
ステンレス鋳鍛鋼、セラモックス、樹脂、ゴムの何ずれ
かあるいは2種以上で構成されたものである上記請求項
17に対応する水力機器とすれば、請求項1に対応する
発明の作用効果に加えて機種、容量に限定されない溶射
施工ができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1(a),(b)は本発明の第1
の実施の形態として下地処理による基材表面粗さと溶射
皮膜の密着強度の関係を示した図である。
【0040】ここでは基材として水車の流路に多用され
ている13Cr鋳鋼品を用い、超高速ガス炎溶射法によ
り溶射材料を溶射してWC−12Co皮膜を求めた実験
値である。この場合、皮膜と基材の密着強度はテーパピ
ン法を用いて評価した。ブラスト条件は後述する最適値
を用いた。すなわち、アルミナブラスト材、粒径280
μm 、ブラスト圧力5kg/cm 2 、ブラスト距離100mm
にて10秒間処理を行ったものである。
【0041】図から明らかなように中心線平均粗さRa
が1μm 近傍から10μm 近傍までの間の皮膜と基材の
密着強度についての関係を調べたところ、Raが増加す
るにしたがって皮膜の密着強度も増加するが、Raが7
μm を過ぎると密着強度は再度低下を始めることが判明
した。
【0042】このような実験値より皮膜の密着強度は、
従来の大気プラズマ溶射による皮膜の密着強度の最大が
80MPaであるところから、本実施の形態の設計値で
は80MPa以上としている。すなわち、皮膜と基材の
密着強度が80MPa以上となる基材表面粗さは、中心
線平均粗さRaが2〜8μm 、最大高さRmax が30〜
70μm であることが分かる。
【0043】したがって、高速の土砂噴流が接触あるい
は衝突する流路に耐蝕性及び耐摩耗性の粉末状の溶射材
料を被覆溶射する際、被溶射体の下地処理による表面粗
さをRa2μm 〜8μm 、Rmax 30〜Rmax 70とし
て溶射材料を被覆溶射することで、被溶射体と溶射皮膜
との密着力を高めることができる。
【0044】なお、上記は超高速ガス炎溶射にて被覆す
る場合であるが、高速ガス炎溶射で被覆する場合も同様
である。ここで、水車の流路表面を上述する粗さとする
場合の具体的な下地処理について述べる。
【0045】図2はブラスト粒子径及びブラスト圧力と
表面粗さの関係を示した図である。図2に示した値は、
13Cr鋳鋼品にブラスト条件を変えてブラスト処理を
行い、その後表面粗さ計により基材表面の粗さを測定し
て求めた実測値である。図から明らかなようにブラスト
の粒径を大きくするほど表面粗さは粗くなることが分か
る。
【0046】また、ブラスト圧力を高くすることによっ
ても、表面粗さは粗くなることが分かる。表面粗さを粗
くするには、ブラストの粒径、ブラスト圧、ブラスト材
料をそれぞれ変えることで可能である。図より最適な基
材表面粗さRa2μm 〜8μm は、ブラストの粒径25
0μm 〜700μm を用いることで得られ、この時のブ
ラスト圧力は、3.3〜6kg/cm 2 であることが分か
る。
【0047】したがって、溶射前の下地処理としてブラ
スト粒径250μm 〜700μm 、ブラスト圧力は3.
3〜6kg/cm 2 の条件にてブラスト処理を行うことで、
密着強度の高い皮膜を得ることができる。
【0048】次に水車の流路表面を上記のように下地処
理による粗さとした後、粉末状の溶射材料を被覆溶射し
て皮膜を形成する場合の実施の形態を述べる。図3は本
発明の第2の実施の形態として運転年数と土砂摩耗試験
による皮膜の損傷深さの関係を示した図である。
【0049】ここでは基材表面に耐蝕性及び耐摩耗性の
粉末粒子を1mm以上被覆溶射した場合の運転年数と土砂
摩耗試験による皮膜の損傷深さをそれぞれ計測したもの
である。この場合、WC−12Coの溶射皮膜への高速
土砂噴流の吹付け角度は、溶射皮膜の損傷が最大を示す
90度とした。また、WC−12Coの溶射皮膜は、超
高速ガス炎溶射法により5mmの膜厚を溶射した。
【0050】実験結果から得られた単位時間当たりの損
傷深さを実機の運転時間に換算し、基材30に損傷の及
ばない溶射皮膜31の膜厚を求めた。図から明らかなよ
うに基材の損傷深さAに比べて溶射皮膜31の損傷深さ
は少ない。実機の土砂摩耗による皮膜損傷時間として
は、1日8時間運転、1年間に200日運転、水力機器
の定期点検間隔2年に交換あるいは補修するとした場合
で、基材に損傷が及ばない溶射皮膜の膜厚は1mmである
ことが分かった。
【0051】したがって、高速の土砂噴流が接触あるい
は衝突する流路に耐蝕性及び耐摩耗性の粉末粒子を1mm
以上被覆溶射することで、高速土砂噴流による水力機器
の流路面の損傷寿命を延命することができる。
【0052】図4は本発明の第3の実施の形態としてビ
ッカース硬さと皮膜限界破壊ひずみの関係を示した図あ
る。ここでは被覆溶射材料として被覆溶射後の皮膜限界
破壊ひずみが2000×10-6ストレイン以上のひずみ
を有することが必要であることを示した皮膜のビッカー
ス硬さと皮膜限界破壊ひずみの関係を示している。すな
わち、基材表面に市販の粉末状の溶射材料を超高速ガス
炎溶射法により溶射し、皮膜の3点曲げ試験を実施して
求めた皮膜の破壊ひずみである。この破壊ひずみは溶射
皮膜にひずみゲージを貼付して3点曲げ試験で破壊する
ひずみを求めた。
【0053】また、同様に皮膜の硬さをビッカース硬さ
計により測定した。河川水を用いた高速の土砂噴流に
は、主に硅砂が多く含まれており、その硬さはHv10
00以上である。すなわち、河川水を用いた高速の土砂
噴流に対抗するには、硅砂の硬さHv1000以上の硬
質皮膜(設計値)が必要であることは明かである。
【0054】しかしながら、溶射施工条件によっては皮
膜が硬たければ皮膜の靭性は低下し、硬さと靭性が相反
する特性を示す。皮膜には硬さと靭性が要求されるた
め、本実施の形態では最適溶射施工条件を用いること
で、皮膜の硬さと靭性が両立した硬質皮膜を得た。
【0055】したがって、溶射材料として図から明らか
なようにHv1000以上を有する皮膜の限界破壊ひず
みが2000×10-6ストレン以上のひずみを必要とす
ることが分かる。
【0056】また、延性に優れた皮膜であることは、高
速土砂噴流との接触及び衝突時の衝撃を低減し、皮膜の
割れ、剥離を低減できる優れた効果が得られる。図5は
本発明の第4の実施の形態として被覆溶射後の保護皮膜
の気孔率及び未溶融粒子量と皮膜の密着強度の関係を示
した図である。
【0057】ここでは耐蝕性及び耐摩耗性の粉末粒子を
被覆溶射して保護皮膜を形成するが、そのときの気孔率
及び未溶融粒子量と皮膜の密着強度の関係を次のように
するものである。即ち、皮膜の密着強度は基材の表面粗
さ、皮膜中の未溶融粒子の量、気孔率、皮膜の硬さ、皮
膜の残留応力によって異なる。
【0058】また、皮膜中に巻込まれる酸化物量、使用
する溶射粉末の種類や形状によっても異なる。そこで、
市販の造粒粉砕粉、スプレードライ粉、焼結粉砕粉、加
熱中空球状粉、電融粉砕粉のいずれかの溶射粉末を用い
て気孔率、未溶融粒子量、皮膜の密着強度の関係につい
て求めた。
【0059】本実施の形態の実験結果より明らかなよう
に、皮膜の気孔率が多くなるにしたがって、皮膜の密着
強度は急激に低下することが明かである。これは皮膜の
粒子間結合力が低下することも示しており、気孔率33
及び未溶融粒子量34が多くなるにしたがって、気孔が
少なく、未溶融粒子量も少ない皮膜が必要であることが
分かる。
【0060】図から皮膜の密着強度を80MPa(設計
値)とした場合、皮膜の気孔率は3%以下、皮膜の未溶
融粒子量は2%以下とすることが最適である。この時の
皮膜中に巻込まれる酸化物量を定量分析により測定した
結果、4%以下の酸化物であることが分かった。
【0061】したがって、気孔率3%以下、未溶融粒子
量2%以下、酸化物量4%以下とすることで、皮膜が緻
密で皮膜粒子間結合力を高めると共に、密着強度が高
く、高速土砂噴流との接触および衝突時の皮膜損傷を低
減することができる。
【0062】上記各実施の形態において、高速ガス炎溶
射あるいは超高速ガス炎溶射にて被覆する際、実験によ
り高速ガス炎溶射あるいは超高速ガス炎溶射装置の施工
条件を変えて最適な施工条件を求めた結果、0.5MP
a以上の圧力、2700℃以上の燃焼温度、音速の2倍
以上の速度で衝突させ、粉末粒子を溶射する装置の燃料
に酸素、水素、アセチレン、プロピレン、灯油の何ずれ
かまたはその混合したものを用いて、高圧作動型内燃燃
焼方式の溶射ガンで被覆溶射することが最適な条件であ
る。
【0063】すなわち、被覆溶射後の被覆中に作用する
残留応力をX線応力測定により求めた結果、皮膜に圧縮
または零となるような残留応力は溶射装置の圧力を高
く、粉末を溶融する燃焼温度を高く、粉末の飛行速度を
早くすることで得られた。この溶射後の皮膜に作用する
残留応力は、皮膜の割れ、剥離に関して重要な関係があ
る。特に皮膜の残留応力を圧縮することで、皮膜の亀裂
発生を低減すると共に、皮膜に発生した亀裂の進展を低
下させることができる。また、皮膜の残留応力を圧縮す
ることで、溶射施工時の剥離を防止することができるた
め厚膜の被覆が可能である。
【0064】前述の条件にて溶射施工した皮膜の表面を
表面粗さ計で測定した結果、被覆溶射後の皮膜の表面粗
さはRa2μm 〜10μm の範囲であることが分かっ
た。したがって、被覆溶射後の皮膜の表面粗さはRa2
μm 〜10μm の範囲にすることで、高速土砂噴流との
接触及び衝突時の摩擦抵抗を低減すると共に、溶射皮膜
の剥離を低減できる。
【0065】図6は本発明の第5の実施の形態として、
被溶射体と溶射ガンとの距離を変えた場合の被溶射体と
溶射ガンとの距離に対する皮膜気孔率の関係を示した図
である。図から明らかなように、被溶射体と溶射ガンと
の距離が大きくなると気孔率は低下し、100〜200
mmで最も気孔率が少なくなる。しかしながら、被溶射体
と溶射ガンとの距離が200mmより大きくなると気孔率
が多くなるため、上昇曲線を描く。
【0066】したがって、気孔率を本実施の形態の3%
以下とすれば、被溶射体と溶射ガンとの距離は100mm
以上とすることが最適であることが分かる。被溶射体と
溶射ガンとの距離を100mm以上とすることにより、緻
密で密着性が高く、高硬度で延性に優れた皮膜を被溶射
体に均一に被覆することができる。
【0067】実際に高速ガス炎溶射あるいは超高速ガス
炎溶射にて、炭素鋼、ステンレス鋳鍛鋼品、セラミック
ス、樹脂、ゴムの何ずれかあるいは2種以上で構成した
被溶射体に被覆溶射したところ、同様の被溶射体と溶射
ガンとの距離を変えた場合の被溶射体と溶射ガンとの距
離に対する皮膜気孔率の関係が得られた。
【0068】したがって、機種、容量に限定されない溶
射施工が可能であることが明らかである。ここで、実機
を想定した本発明の実験結果について説明する。
【0069】図7に土砂摩耗試験結果によって得られた
溶射皮膜材料(WC−12Co)と基材(13Cr鋳鋼
品)の損傷量を示す。土砂摩耗試験は、土砂として0.
05mmのアルミナを用い、水に対する混合量を1000
ppm とし、高速土砂噴流速度40m/秒にて高速土砂噴
流と試験片の衝突角度を30〜90度まで変化させた。
【0070】試験前後の試験片重量を電子天秤により測
定し、得られた重量減量を使用した材料の比重で除して
損傷量とした。横軸には高速土砂噴流と試験片の衝突角
度を示し、縦軸には単位時間当たりの堆積損傷量を示
す。図から明らかなように、溶射皮膜の土砂摩耗の損傷
は、高速土砂噴流と試験片の衝突角度が垂直になるほど
増加することが分かる。一方、基材の土砂摩耗の損傷
は、溶射皮膜とは反対に高速土砂流と試験片の衝突角度
が垂直になるほど低下することが分かる。
【0071】溶射皮膜の土砂摩耗損傷形態は、高速土砂
流による疲労破壊によるものであり、皮膜に靭性が乏し
いことから、皮膜の結晶粒子単位で亀裂が発生し、剥離
が繰返される。基材の土砂摩耗損傷形態については、高
速土砂噴流による引掻きが主である。また、基材は溶射
皮膜に比べて延性が高いために、結晶単位の破壊より高
速土砂噴流に含まれる土砂の形状によって左右されるも
のと考えられる。
【0072】したがって、溶射皮膜の場合には未溶融粒
子の量が少なく、皮膜が緻密であるほど高速土砂噴流に
よる損傷は低下するものと考えられる。ところが、図か
ら明らかなように皮膜の土砂摩耗損傷は基材の土砂摩耗
損傷の反対で、高速の土砂噴流が低角度に衝突する場合
には有効であるが、高速の土砂噴流と垂直の角度では損
傷が大きいために適用に当たっては適用する部位を十分
考慮した皮膜溶射を行う必要がある。
【0073】即ち、溶射皮膜は高速の土砂噴流との衝突
角度が60度以下の部位に適用することが有効である。
但し、土砂流や土砂噴流の速度によって変ることがある
ので、土砂噴流との衝突角度は60度以上であっても適
用することが可能である。
【0074】なお、上記各実施の形態では、本発明を水
車に適用する場合について述べたが、例えば水中ポンプ
を含む他の水力機器に対しても前述同様に適用実施でき
るものである。
【0075】
【発明の効果】以上本発明によれば、耐蝕・耐摩耗性が
大幅に向上し、高速の土砂噴流に対して損傷を受け難
く、長時間の耐用寿命を有し、補修が簡単で機器の信頼
性を向上させることができる水力機器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するための下
地処理による基材表面粗さと溶射皮膜の密着強度の関係
を示した図。
【図2】第1の実施の形態において、下地処理の具体例
としてブラスト粒子径及びブラスト圧力と表面粗さの関
係を示した図。
【図3】本発明の第2の実施の形態を説明するための運
転年数と土砂摩耗試験による皮膜の損傷深さの関係を示
した図。
【図4】本発明の第3の実施の形態を説明するためのビ
ッカース硬さと皮膜限界破壊ひずみの関係を示した図。
【図5】本発明の第4の実施の形態を説明するための気
孔率及び未溶融粒子量と皮膜の密着性の関係を示した
図。
【図6】本発明の第5の実施の形態を説明するための被
溶射体と溶射ガンとの距離に対する気孔率の関係を示し
た図。
【図7】実機を想定した本発明の実験結果を説明するた
めの皮膜と基材の土砂摩耗損傷量を示した図。
【図8】ペルトン水車の構成例を示す断面図。
【図9】同水車のランナ部に設けられている正常なバケ
ットの形状を示す図。
【図10】同じく異常状態となったバケットの形状を示
す図。
【図11】二層積層体の有限要素法応力解析による接合
界面の残留応力を示す図。
【図12】従来のWC合金皮膜の割れ、剥離状態を示す
図。
【符号の説明】
1……水 1a……ジェット水 2……ケーシング 3……ノズル部 3a……噴射口 4……ハアジング 5……ランナ 6……バケット 6a……衝突面 6b……摩耗損傷 7……排水口 8……ニードルチップ 9……ニードルシステム 10……サーボモータ 11……基体部構造材 12……WC系合金皮膜 12a……接合界面 12b……二層積層体の残留応力 12c……傾斜組成材の残留応力 13……割れ・界面での剥離 30……基材 31……溶射皮膜 33……皮膜の気孔率 34……皮膜中の未溶融粒子量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小熊 証 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 池田 一昭 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 河川水を用いた高速の土砂噴流に晒され
    る流路を有する水力機器において、 前記流路はその表面が中心線平均粗さRa2μm 〜8μ
    m 、最大高さRmax 30μm 〜70μm の被溶射体の下
    地処理による粗さを有し、かつその粗面に耐蝕性及び耐
    摩耗性の粉末状溶射材料が高速ガス炎溶射あるいは超高
    速ガス炎溶射により被覆された保護皮膜を有することを
    特徴とする水力機器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水力機器において、下地
    処理はスチールブラスト材料、アルミナブラスト材料等
    のブラスト材料を用い、圧縮空気供給方式のブラスト処
    理とすることを特徴とする水力機器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の水力機器において、ブラ
    スト処理時のブラスト材料は250μm 〜700μm の
    粒径であることを特徴とする水力機器。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の水力機器において、圧縮
    空気供給方式のブラスト処理時の圧力は3.3〜6kg/c
    m 2 とすることを特徴とする水力機器。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の水力機器において、下地
    処理としてグラインダーを用いたことを特徴とする水力
    機器。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の水力機器において、前記
    保護皮膜は1mm以上の膜厚としたことを特徴とする水力
    機器。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の水力機器において、前記
    粉末状溶射材料は被覆溶射後の限界破壊ひずみが200
    0×10-6以上の材料であることを特徴とする水力機
    器。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の水力機器において、前記
    粉末状溶射材料は造粒粉砕粉、スプレードライ粉、焼結
    粉砕粉、加熱中空球状粉、電融粉砕粉の何ずれかである
    ことを特徴とする水力機器。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の水力機器において、前記
    保護皮膜は気孔率が3%以下であることを特徴とする水
    力機器。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の水力機器において、前
    記保護皮膜はその中に含まれる酸化物量が4%以下であ
    ることを特徴とする水力機器。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の水力機器において、前
    記保護皮膜はその中の未溶融粒子の量が2%以下である
    ことを特徴とする水力機器。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の水力機器において、粉
    末状溶射材料は0.5MPa以上の圧力を有する高圧差
    動型内燃燃焼方式の溶射ガンを用いて被覆溶射されたこ
    とを特徴とする水力機器。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の水力機器において、粉
    末状溶射材料は高速ガス炎溶射あるいは超高速ガス炎溶
    射により音速の2倍以上の速度で被溶射体に衝突させて
    被覆溶射されたことを特徴とする水力機器。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の水力機器において、粉
    末状溶射材料は高速ガス炎溶射あるいは超高速ガス炎溶
    射により2700℃以上の燃焼温度で被覆溶射されたことを
    特徴とする水力機器。
  15. 【請求項15】 請求項1又は請求項6記載の水力機器
    において、保護皮膜は皮膜中に作用する残留応力が圧縮
    又は零となるようにしたことを特徴とする水力機器。
  16. 【請求項16】 請求項1、請求項6、請求項9乃至請
    求項11、請求項15の何ずれか一つの項に記載の水力
    機器において、保護皮膜はその表面粗さがRa2μm 〜
    10μm であることを特徴とする水力機器。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の水力機器において、被
    溶射体は炭素鋼、ステンレス鋳鍛鋼、セラモックス、樹
    脂、ゴムの何ずれかあるいは2種以上で構成されたもの
    である水力機器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101791758A (zh) * 2009-01-30 2010-08-04 阿尔斯通水电设备法国公司 新型液压机械部件及制造或维修所述部件的方法
JP2012067628A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Toshiba Corp 水力機械用構成部材、水力機械用構成部材の製造方法および水力機械
RU2671032C1 (ru) * 2017-10-19 2018-10-29 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Кубанский государственный технологический университет" (ФГБОУ ВО "КубГТУ") Способ получения слоистого композитного покрытия

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