JPH11507919A - 自己免疫疾患におけるt細胞媒介軟骨破壊の治療に使用する新規ペプチド - Google Patents

自己免疫疾患におけるt細胞媒介軟骨破壊の治療に使用する新規ペプチド

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JPH11507919A JP9502649A JP50264997A JPH11507919A JP H11507919 A JPH11507919 A JP H11507919A JP 9502649 A JP9502649 A JP 9502649A JP 50264997 A JP50264997 A JP 50264997A JP H11507919 A JPH11507919 A JP H11507919A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、自己免疫疾患、特に関節炎におけるT細胞媒介の関節軟骨破壊に関連する自己攻撃性T細胞に対して耐性を誘発するための、ペプチド誘発耐性療法における新規ペプチドの使用に関する。本発明はさらに、かかるペプチドを含む製薬組成物、および被検サンプルにおいて自己免疫疾患におけるT細胞媒介の関節軟骨破壊に関連する自己反応性T細胞を検出するための診断方法、およびかかる方法において使用する試験キットを包含する。

Description

【発明の詳細な説明】 自己免疫疾患におけるT細胞媒介軟骨破壊の 治療に使用する新規ペプチド 本発明は、新規ペプチド、および自己免疫疾患においてT細胞が媒介する関節 軟骨破壊の治療におけるそれらの使用に関する。 より詳細には、本発明は、自己免疫疾患、特に関節炎、中でも慢性関節リウマ チにおける、T細胞媒介関節軟骨破壊に結びつく自己攻撃性T細胞に対する耐性 を誘発するための、ペプチド誘発耐性療法における該新規ペプチドの使用に関す る。 本発明はさらに、かかるペプチドを含む製薬組成物、および被検サンプルにお いて自己免疫疾患におけるT細胞媒介の関節軟骨破壊に関連する自己反応性T細 胞を検出するための診断方法、およびかかる方法において使用する試験キットを 包含する。 免疫系は、自己抗原(個体の自らの身体から誘導される自己抗原)に対する耐 性の確立によって達成される、外来抗原(非自己抗原)と自己抗原との識別に基 づく。 免疫系は外来抗原に対して個体を保護し、TおよびBリンパ球のような特定の 細胞を活性化し、サイトカイン、抗体および 補体因子のような可溶性因子を産生することによって、外来抗原との接触に応答 する。免疫系が応答する抗原は、抗原提示細胞(APC)によって処置され、抗 原のフラグメントが主要組織適合性複合体(MHC)クラスTI糖たんぱくと結 合した細胞表面に発現される。MHC−糖たんばく−抗原フラグメント複合体が T細胞に提示され、T細胞は、そのT細胞受容体によって、抗原フラグメントが 結合しているMHCクラスIIたんぱくと共同でかかる抗原フラグメントを認識 する。T細胞は活性化し、すなわち増殖しおよび/あるいはサイトカインを産生 して、攻撃されている抗原に向けて活性化T細胞の拡大をもたらす(Greyら 、Sci.Am.,261:38−46,1989)。 自己抗原はまた連続的に処置されて、MHC糖たんぱくにより抗原フラグメン トとしてT細胞に提示される(Jardetskyら、Nature 353: 326−329,1991)。正常な状況下では、免疫系は自己抗原に対して寛 容であり、これら自己抗原による免疫反応の活性化は避けられている。このよう に、自己認識は免疫系において本来備わっているものである。 自己抗原に対する寛容性が失われると、免疫系は1つまたは それ以上の抗原に対し活性化され、自己反応性T細胞の活性化と自己抗体の産生 をもたらす。この現象が自己免疫と称されるものである。免疫反応は一般に破壊 的である、すなわち侵入外来抗原を破壊しようとするので、自己免疫反応は身体 の自らの組織の破壊を引き起こしうる。 自己免疫疾患へのT細胞の寄与はいくつかの試験によって確認されている。マ ウスでは、実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)は、MHCクラスII分子に複 合化したミエリン塩基性たんぱく質(MBP)の単一エピトープに対する特異性 により連関されている、極めて限定されたT細胞群によって媒介される。種々の 自己免疫疾患に対する感受性が高い種であるルイスラットにおいて、疾患がT細 胞によって媒介されることが示された。ヒト自己免疫疾患でも自己攻撃性T細胞 の発現が関連すると考えられている。 破壊的な自己免疫反応は、慢性関節リウマチ(RA)のような様々な疾患に関 わってきた。この疾患においては、多数の活性化リンパ球およびMHCクラスI I発現細胞の存在から生じる慢性炎症過程によって、関節軟骨の完全性が破壊さ れる。単に軟骨が存在するだけで局所的な炎症反応を持続するのに十分 であると思われる:RAにおいて、軟骨の分解は軟骨応答性の自己反応性T細胞 の活性に関連することが示されている(Sigallら、Clin.Exp.R heumat.6:59,1988;Glantら、Biochem.Soc. Trans.18:796,1990;Burmesterら、Rheumat oid arthritis,Smolen,Kalden,Maini(編集 )Springer−Verlag Berlin Heidelberg,1 992)。さらに、手術によってRA患者から軟骨を除去すると、炎症過程が軽 減することが示された。それゆえ、軟骨のたんぱくは刺激性T細胞に応答能のあ る標的自己抗原であるとみなされる。これらの自己反応性T細胞の活性化が自己 免疫疾患の発症を導く。 軟骨の破壊をもたらす炎症反応は、ステロイド薬によって治療することができ る。しかし、これらの薬剤は非特異的な免疫抑制剤であり、有害な副作用を持つ 。非特異的免疫抑制の不都合さのゆえにこれは極めて好ましくない治療法となっ ている。 抗原特異的な無毒性免疫抑制療法は、非特異的免疫抑制に代わる非常に魅力的 な代替策を提供するであろう。この抗原特異的療法は、自己抗原から誘導される 、MHCクラスII結合T 細胞反応性ペプチドによる患者の治療を含む。これらのMHCクラスII結合T 細胞反応性ペプチドは標的自己抗原のT細胞エピトープに対応し、投与したペプ チドと自己抗原の両方に対して特異的なT細胞耐性を誘発するのに使用すること ができる。T細胞媒介の関節軟骨破壊を治療するためにかかるペプチド誘発耐性 療法を有効に使用するには、炎症過程の原因となるT細胞を活性化している自己 抗原に対して患者を脱感作することができる、MHCクラスII結合T細胞反応 性ペプチドが是非とも必要である。 本発明は、自己免疫疾患においてT細胞媒介の軟骨破壊に関連する自己攻撃性 T細胞に対して耐性を誘発するためのペプチド誘発耐性療法における使用に適し た、かかるMHCクラスII結合T細胞反応性ペプチドを提供する。より詳細に は、本発明は、関節炎、中でも慢性関節リウマチにおけるT細胞媒介の軟骨破壊 に関連する自己攻撃性T細胞に対して耐性を誘発するための、ペプチド誘発耐性 療法における使用に非常に適したMHCクラスII結合T細胞反応性ペプチドを 提供する。 本発明に従ったペプチドは13〜55個のアミノ酸残基から成るアミノ酸配列 を持ち、かかるペプチドが少なくとも次のア ミノ酸配列(配列番号:1)を含むことを特徴とする: AGWLR1DR2345YPI ここで、R1はAまたはSである;R2はQ、RまたはGである;R3はTまたはS である;R4はVまたはLである;及びR5はRまたはQである。 より詳細には、本発明に従ったペプチドは次のアミノ酸配列(配列番号:2) を含む: AGWLR1DR23LR5YPI ここで、R1はAまたはSである;R2はQ、RまたはGである; R3はTまたはSである;及びR5はRまたはQである。 特に、本発明に従ったペプチドは、次のアミノ酸配列のうち少なくとも1つ: AGWLADQTVRYPI(配列番号:3)、AGWLADRSVRYPI( 配列番号:4)、AGWLADGSLRYPI(配列番号:5)またはAGWL SDGSVQYPI(配列番号:6)、あるいはそれらの組合せを含む。 好ましくは、本発明に従ったペプチドは13〜35個のアミノ酸残基、より好 ましくは13〜25個のアミノ酸残基から成るアミノ酸配列を持つ。極めて好ま しいのは、13〜19個の残基から成るアミノ酸配列を持つペプチドである。特 に好まし いのは、AGWLADQTVRYPI(配列番号:3)、AGWLADRSVR YPI(配列番号:4)、AGWLADGSLRYPI(配列番号:5)および AGWLSDGSVQYPI(配列番号:6)のアミノ酸配列から成るペプチド である。 本発明に従ったペプチドはまた、本発明に従ったペプチドによって形成される モノマー構築ブロックから構築される、たとえばダイマーやトリマーのような多 量体を含むことも理解される。これらのモノマー構築ブロックはスペーサー残基 によって任意に分離することができる。本発明に従った多量体は、多数のT細胞 反応性ペプチドを提供するという利点を持つ。 本発明は、本発明に従ったペプチドが、ヒト関節軟骨の成分である自己抗原た んぱく上に存在するMHCクラスII結合T細胞エピトープに類似するという事 実に帰する。より詳細には、本発明に従ったペプチドは、ヒト関節軟骨、ヒトア グレカン(HAG)およびヒト軟骨リンクたんぱく(HCLP)の大きな凝集プ ロテオグリカン上に存在するMHCクラスII結合T細胞エピトープに類似する 。 意外にも、HAGの一次構造(シグナル配列のメチオニンから始まる)のアミ ノ酸残基201〜213、299〜311お よび623〜635ならびにHCLPの一次構造(シグナル配列のメチオニンか ら始まる)のアミノ酸残基207〜219が、自己免疫疾患、特に関節炎、中で も慢性関節リウマチにおける関節軟骨の破壊に結びつく軟骨反応性の自己攻撃性 T細胞によって認識される、MHCクラスII結合T細胞エピトープを表示する ことが判った。HAGおよびHCLPの一次構造は、各々Doegeら、J.B iol.Chem.Vol.266,No.2:894−902(1991)お よびDudhiaら、Nucl.Acid Res.,Vol.18,No.5 :1292(1990)において述べられている。 関節軟骨たんぱくは、自己免疫疾患における関節軟骨の破壊に関わる刺激性自 己攻撃性T細胞に応答能のある標的自己抗原とみなされているが、軟骨反応性自 己反応性T細胞に関連するこれらのMHCクラスII結合T細胞エピトープを軟 骨たんぱく、特にHAGとHCLP上で同定したのは本発明が初めてであった。 本発明に従ったペプチドはこれらのMHCクラスII結合T細胞エピトープに類 似しており、それ故ペプチド誘発のT細胞耐性療法において使用することができ るT細胞反応性ペプチドを提供する。従って、本発明に従ったペプチドによって 、 投与したペプチドだけでなく標的自己抗原であるHAGおよびHCLPに対して も特異的なT細胞耐性を誘発するように患者を治療することができる。免疫系の 他の成分は本発明に従ったペプチドによって影響されないので、患者の免疫系は 無傷のままであり、他の感染に対して患者を保護することができる。 このように、本発明に従ったペプチドは、自己免疫疾患、特に関節炎、中でも 慢性関節リウマチにおけるT細胞媒介の関節軟骨破壊の治療において、古典的な ステロイド剤に代わる非常に魅力的な代替策を提供する。 本発明に従ったペプチドは既に記述されている。Perinら,FEBS L etters 206:73(1986)は、連結たんぱくとプロテオグリカン モノマーの構造的関係を記述し、連結たんぱくのトリプシン消化後に得られるペ プチドフラグメントを開示している。かかるペプチドフラグメントはSSAGW LADRSVRYPISKARPNXGGのアミノ酸配列を持つ。Goetin ckら、J.Cell Biol.105:2403−2408(1987)は 、連結たんぱくの一次構造のAsn207−Pro226およびAsp306−Arg325 のアミノ酸残基に各々対応するペプチド、NAGWLSDG SVQYPITKPREPおよびDAGWLADGHSVRYPISRPRKR を開示している。連結たんぱくとヒアルロン酸との間の相互作用を検討するため にかかるペプチドを合成し、かかるアミノ酸残基がヒアルロン酸への連結たんぱ くの結合に関わっていることが判った。Neameら、J.Biol.Chem .261(8):3519−3535(1986)は、ラット軟骨肉腫のプロテ オグリカン集合体からのリンクたんぱくの一次構造の説明を述べている。連結た んぱくのトリプシン消化の分析は、GGLDWCNAGWLSDGSVQYPI TKPRのアミノ酸配列を持つフラグメントを明らかにした。Peridesら 、J.Biol.Chem.Vol.264,No.10:5981−5987 (1989)は、グリアヒアルロネート結合たんぱく(GHBP)の単離と部分 的特性分析について述べている。GHBPのトリプシン消化はいくつかのペプチ ドフラグメントをもたらし、その内のひとつはEQLFAAYEDGFEQCD AGWLADQTVRYPIRAPRVGCYのアミノ酸配列を持つ。 しかしながら、これらの公表文献のいずれも、かかるペプチドが、免疫疾患に おける関節軟骨の破壊に関わる軟骨反応性自 己攻撃性T細胞によって認識される、MHCクラスII結合T細胞エピトープを 表示することは開示していない。またこれらの公表文献は、自己免疫疾患におい てT細胞媒介の関節軟骨破壊に結びつく自己攻撃性T細胞に対する耐性誘発のた めの、ペプチド誘発T細胞耐性療法におけるかかるペプチドの使用に関しては示 唆も暗示も行っていない。 本発明に従ったペプチドは、たとえばJ.Amer.Chem.Soc.85 :2149(1963)およびInt.J.Peptide Protein Res.35:161−214(1990)に述べられている固相ペプチド合成 のような、ペプチド合成のための公知の有機化学的方法によって調製することが できる。 本発明に従ったペプチドはまた組換えDNA手法によっても調製することがで きる。本発明に従ったペプチドをコードする核酸配列あるいはかかるペプチドの 多量体を発現ベクターに挿入する。適切な発現ベクターは、特に、複製と発現の ために必要な制御領域を含むプラスミド、コスミド、ウイルスおよびYAC(酵 母人工染色体)である。発現ベクターは宿主細胞における発現をもたらすことが できる。適切な宿主細胞は、たとえ ば、細菌、酵母細胞および哺乳類細胞である。かかる手法は当業者には周知であ り、たとえばSambrookeら、Molecular Cloning:L aboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor, 1989を参照のこと。 本発明に従って、T細胞媒介の関節軟骨破壊に罹患している患者を、本発明に 従った1つ以上のペプチドおよび製薬学的に許容される担体を含む治療組成物に よって治療することができる。本発明に従った製薬組成物の投与は、配列番号: 1〜6のアミノ酸配列のひとつによって特徴づけられる同定されたMHCクラス II結合T細胞エピトープを表示する、攻撃下にある関節軟骨中の自己抗原たん ぱくおよび他の自己抗原に対して特異的な、これらの患者の自己反応性T細胞の 耐性を誘発する。より詳細には、本発明に従った製薬組成物の投与は、自己抗原 HAGおよびHCLPに対する特異的自己攻撃性T細胞の耐性を誘発する。誘発 された耐性は、攻撃下にある関節軟骨において局所的炎症反応の軽減を導く。 本発明に従った製薬組成物において使用するのに非常に適し たペプチドは、かかるペプチドが配列番号:1および2に示されるアミノ酸配列 を少なくとも1つ含むことを特徴とする、13〜55個、好ましくは13〜35 個、より好ましくは13〜25個、極めて好ましくは13〜19個のアミノ酸残 基を持つペプチドである。 本発明に従った製薬組成物において特に好ましいのは、かかるペプチドが配列 番号:3〜6に示されるアミノ酸配列を少なくとも1つ含むことを特徴とする、 13〜55個、好ましくは13〜35個、より好ましくは13〜25個、極めて 好ましくは13〜19個のアミノ酸残基を持つペプチドである。 本発明に従った製薬組成物において極めて好ましいのは、かかるペプチドが配 列番号:1および2に示されるアミノ酸配列を持つことを特徴とする、13個の アミノ酸残基を有するペプチドである。 本発明に従った製薬組成物において最も好ましいのは、配列番号:3、4、5 または6のアミノ酸配列を備えた、13個のアミノ酸残基を有するペプチドであ る。 本発明に従ったペプチドは、免疫抑制ステロイド薬の非特異的抑制作用に比べ て、自己反応性T細胞への特異的作用を持ち、 従って免疫系の他の成分を無傷のまま残すという利点を有する。本発明に従った ペプチドによる治療は安全であり、有害な副作用は起こらないであろう。 耐性は、本発明に従った高用量あるいは低用量のペプチドを投与することによ って獲得できる。ペプチドの量は投与経路、投与時間、患者の年令ならびに全身 の健康状態と食事に依存する。 一般に、体重1kg当り0.01〜1000μgのペプチド、好ましくは0. 5〜500μg、より好ましくは0.1〜100μgのペプチドの用量が使用で きる。 製薬学的に許容される担体は当業者には周知であり、たとえば、滅菌食塩水、 乳糖、ショ糖、リン酸カルシウム、ゼラチン、デキストリン、寒天、ペクチン、 ピーナッツ油、オリーブ油、ゴマ油および水を含む。リポソームに包埋すること を所望する場合、他の担体は、たとえばMHCクラスII分子でもよい。 さらに、本発明に従った製薬組成物は1つ以上のアジュバントを含みうる。適 切なアジュバントは、特に、水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、アンフ ィゲン、トコフェロール、モノフォスフェニル脂質A、ムラミルジペプチドおよ びQui ll Aのようなサポニンを含む。アジュバントの量はアジュバント自体の特性 に依存する。 さらに、本発明に従った製薬組成物は、たとえば、ソルビトール、マンニトー ル、デンプン、スクロースデキストリンおよびグルコースを含む炭水化物、アル ブミンあるいはカゼインのようなたんぱく質、およびアルカリホスフェートのよ うな緩衝剤などの1つ以上の安定剤を含みうる。 適切な投与経路は筋肉内注射、皮下注射、静脈内注射あるいは腹腔内注射、経 口投与および鼻内噴霧である。 本発明に従ったペプチドはまた、慢性炎症および関節軟骨の破壊に関わる活性 化自己反応性T細胞の存在を検出するための診断方法における使用にも非常に適 する。 本発明に従った診断方法は次の段階を含む: a)個体の血液サンプルからの末梢血単核細胞(PBMC)の単離、 b)適切な条件下でのかかるPBMCの培養、 c)自己抗原あるいは本発明に従ってそれから誘導した1つ以上のペプチドの存 在下でのかかるPBMC培養物のインキュベーション、および d)個体における活性化自己反応性T細胞の存在を示すT細胞の反応、たとえば 増殖反応の検出。 T細胞の増殖反応の検出は、たとえば、3H−チミジンの取込みによって検出 することができる。 また、本発明に従った1つ以上のペプチドを含む試験キットも本発明の範囲内 に属する。これらの試験キットは、本発明に従った診断方法における使用に適す る。 以下の実施例は本発明を例示するものであり、いかなる意味でも本発明の範囲 を制限するものとは解釈されるべきではない。 実施例 方法 患者 アメリカリウマチ学会(ARA)の判定基準(Amettら、Arthrit is Rheum.31:315,1988)に従ってRAに罹患していると診 断された患者から末梢血単核細胞(PBMC)を採取した。RA患者の疾患の重 症度は、レントゲンスコアによって決定したI−IV期の範囲であった。試験期 間中、患者をインドメタシン、メトトレキセート、糖質コルチコイドあるいは非 ステロイド系抗炎症薬で治療した。 MHCの型別 Dynal DR「低分解能」SSPキットを用いて、患者のPBMCの染色 体DNA抽出物を分析した。DR4のサブタイピングはDynal DRB1* 04−SSPキットを用いて実施した。MHCタイピングデータの解釈は、Ra dboud病院の大学輸血サービス、Nijimegen、The Nethe rlandsの協力を得て行った。 ペプチド 本発明に従ったペプチドおよび対照ペプチドIHA(307−319)F、P KFVKQNTLKAT(配列番号:7)を、固相ペプチド合成によって合成し た。簡単に述べると、PEG−PS樹脂上のFmoc/tBu保護された活性化 エステルを用いて、完全自動化Milligen9050シンセサイザーで遊離 アミノ末端およびカルボキシ末端を有するペプチドを合成した。ペプチドを樹脂 から開裂し、TFA/チオアニソール/エタンジチオール/アニソール90/5 /3/2あるいはTFA/H2O 95/5容量を用いて脱保護した。ペプチド を予備的HPLCによって精製し、Dowex Ac樹脂で酢酸塩あるいは塩酸 塩に変換し、凍結乾燥した。ペプチドの純度と 同一性は、各々逆相HPLCとFAB−MSによって評価した。この試験で使用 したペプチドを表1に列挙する。3番目の残基(Y)をFで置換した、N末端ビ オチニル化インフルエンザ血球凝集素誘導のペプチド、IHA(307−319 )F、(ビオチン−NH−(CH25−CO−PKFVKQNTLKLAT、配 列番号:7)を、DR4Dw4(DRBI*0401)による結合試験における マーカペプチドとして使用した。ペプチド結合へのビオチン基の干渉を防ぐため に、スペーサーを通してビオチンをマーカペプチドのアミノ末端に連結した。 HLA−DR分子のアフィニティー精製 2つのEBV形質転換B細胞系、BSM(DR4[DRB1* 0401]と型別される)およびBM92(DR4[DRB1*0404]と型 別される)はAcademic Hoaspital、Leiden、the NetherlandsのDr.M.Oudshoomから提供された。細胞を 、10%FCS(Hyclone Laboratories)、1%可欠アミ ノ酸(ICI)、L−グルタミン、2−MEおよび抗生物質を補足したダルベッ コ修正イーグル最小必須培地、DMEM/HAM F12(Gibco Lab oratories,Grand Island,NY)で培養した。細胞を1 :2の割合で2〜3日ごとに常套的に継代させた。細胞を単離し、その後1mM PMSFを含むリン酸緩衝生理食塩水(PBS)(4℃)中で3回洗浄した。 使用時まで細胞のペレットを−70℃で保存した。HLA−DR発現細胞を、P BS、1%NP−40、1mM AEBSF(Calbiochem)中で30 分間、氷上で解凍し、溶解した。15,000rpmで30分間遠心分離にかけ て(Sorvall、SS34ローター)、溶解産物から核と残骸を取り除いた 。 HLA−DR分子を、DR複合体上(Lampsonら、J.Immunol .125:293,1980)の非多形性決定 基に対するモノクローナル抗体L243(ATCC)を用いて細胞溶解産物から アフィニティー精製した。たんぱくGセファロース精製L243を、製造業者の 指示に従ってNHS−セファロース4FF(Pharmacia)に連結した。 浄化した細胞溶解産物を、0.45μmフィルターを通過させて、L243−N HSセファロースビーズに加えた。一晩インキュベートした後、ビーズをカラム に移し、5倍量のPBS、1%NP−40;5倍量のPBS、0.5%NP−4 0;15倍量のPBS、0.5%NP−40、0.1%SDS;5倍量のPBS 、0.05%NP−40;5倍量のPBS、1%n−オクチル−グルコシド(S igma,St.Louis,USA)ならびに5倍量の50mMジエチルアミ ン(Fluka)、150mM NaCl、1%n−オクチル−グルコシドpH =8.0で洗浄した。HLA−DR分子を50mMジエチルアミン、150mM NaCl、1%n−オクチル−グルコシドpH=11で溶出した。採集後直ち に、分画を2MグリシンpH=4.8で中和した。採集した分画を、非還元条件 下にSDS−PAGEで分析し、次いで銀染色に供した。精製HLA−DRを含 む分画をプールし、その後30kDカットオフ膜での限外濾過に よって濃縮した。 ペプチドHLA−DR結合検定 以前に述べられているような(Joostenら、Int.Immunol. 6:751,1994)半定量的結合検定を用いて、ペプチド結合試験を実施し た。精製したHLA−DR分子(0.05−5μM)を、pH=5.0で50n Mビオチニル化マーカペプチド(IHA(307−319)F)および一定濃度 範囲の競合的ペプチド(ペプチドHAG1、HAG2、HAG3およびHCLP 1)と共に最終容量25μlの結合緩衝液(PBS、1mMAEBSF、1mM N−エチルマレイミド、8mM EDTA、10μMペプスタチンA、0.0 1%NaN3、0.05%NP−40および5%DMSO)中でインキュベート した。 室温で約48時間インキュベートした後、結合したマーカペプチドと結合して いないマーカペプチドを非還元条件下でSDS−PAGEによって分離した。半 乾燥ブロッティング系(Pharmacia)を用いてニトロセルロース膜(H ybond ECL,Amersham,U.K.)にたんぱくをブロットした 。ニトロセルロースフィルターを、0.1Mマレイン 酸pH=7.5、150mM NaCl中で0.5%DNAブロック試薬(Bo ehringer Mannheim,Germany)によってブロックした 。1時間後、フィルターをPBS、0.05%トゥイーン20(Sigma,S t.Louis,USA)中で洗浄し、1:40,000希釈溶液中でStre ptavidin−HRP(Southern Biotechnology) と共にインキュベートした。ビオチニル化ペプチドを、製造業者の指示に従って ウェスタンブロットECLキット(Amersham,U.K.)を用いた増強 化学発光によって検出した。前フラッシュしたフィルム(hyperfilm− ECL、Amersham,U.K.)を30分間露光させた。 DRB1*0401あるいはDRB1*0404をコードする分子に対しての本 発明に従ったペプチドの親和性はマーカペプチドとの競合に関係していた。この 相対的結合親和性IC50eIC50)は、ビオチニル化マーカペプチドのシグナ ルが競合的ペプチド不在下でのシグナルの肉眼検査で50%に低下するペプチド 濃度と定義した。 血液単核細胞の増殖反応 ペプチドHAG1、HAG2、HAG3およびHCLP1を、PBMCにおい て増殖反応を誘発する能力に関して試験した。PVMCに関する増殖検定は、以 前に抗原特異的クラスII制限T細胞反応の活性化を測定するために使用されて いる(Goodら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,85:1 199,1988)。 ヘパリン化静脈末梢血から採取したPBMCをフィコール−パック比重差での 標準遠心分離によって単離した。平底マイクロタイタープレートにおいて10% 熱不活化プールヒト血清、L−グルタミン、2−MEおよび抗生物質を補足した DMEM/HamのF12培地中で1.5×105細胞/ウエルの濃度で3倍ある いは4倍に培養した。細胞を50μg/ml、5μg/mlあるいは0.5μg /mlの濃度で、培地単独中、あるいはPHA(2.5μg/ml)の存在下で 、あるいはニワトリプロテオグリカン分画、ニワトリ膠原分画、音波破砕したヒ ト結核菌(Mycobaterium tuberculosis)またはペプ チドHAG1、HAG2、HAG3およびHCLP1を含めた抗原の存在下でイ ンキュベートした。培養物を、5%CO2の加湿大気中で、総容量210μlと して37℃で4、 5、6あるいは7日間インキュベートした。細胞培養の最後の18時間は、0. 5μCi(1.85×104Bq)の[3H]チミジン([3H]TdR)で培養 物をパルスした。ガラス繊維フィルターで細胞を分離し、[3H]TdRの取込 みをガスシンチレーションによって測定した。ガスシンチレーションによる計数 は液体シンチレーションに比べて5倍効率が低いことに留意しなければならない 。それ故、フィルターを5分間測定した(Packard Matrix 96 β−カウンター;Mariden CT)。結果 ペプチドHLA−DR結合検定 DR4(DRB1*0401)およびDR4(DRB1*0404)へのペプチ ドHAG1、HAG2、HAG3およびHCLP1の結合を、アフィニティー精 製したHLA−DR分子を用いた直接半定量的競合結合測定において調べた。そ の結果を表2に示す。表2からわかるように、すべてのペプチドがDR4(DR BI*0401)に結合し、マーカペプチドと競合することができる。 ++=良好な結合剤、eIC50が1〜10μm;+=中間結合剤、eIC50が10〜100μM;+/-=不 良結合剤、eIC50が100〜1000μM;-=非結合剤、eIC50が1000μMを越える。 PBMC増殖検定 ペプチドHAG1、HAG2、HAG3およびHCLP1に対するT細胞の反 応性を測定するために、RA患者におけるPBMC増殖反応を分析した。表3は 50μg/mlで得た数値だけを示す。結果は3回あるいは4回の測定(5分当 りで計数)の平均で表わされている。平均の標準誤差は30%を越えなかった。 下線を付した数値は陽性とみなされる(5分当りの計数>1000および刺激指 数SI>2)。ほとんどの患者が本発明に従ったペプチドの少なくとも1つに対 して反応し、本発明 に従ったペプチドが自己免疫疾患に関連する自己攻撃性T細胞によって認識され ることを示した。 ND=実施せず、BG=バックグラウンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,BB,BG ,BR,CA,CN,CZ,EE,GE,HU,IS, JP,KG,KP,KR,LK,LR,LT,LV,M D,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO ,SG,SI,SK,TR,TT,UA,US,UZ, VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 アミノ酸配列 1. AGWLR1DR2345YPI ここで、R1=A、S R2=Q、R、G R3=T、S R4=V、L R5=R、Q を含むことを特徴とし、 但し、SSAGWLADRSVRYPISKARPNXGG、NAGWLSDG SVQYPITKPREP、DAGWLADGHSVRYPISRPRKR、G GLDWCNAGWLSDGSVQYPITKPRあるいはEQLFAAYED GFEQCDAGWLADQTVRYPIRAPRVGCYではない、13〜5 5個のアミノ酸残基を持つペプチド。 2.少なくともアミノ酸配列 AGWLR1DR23LR5YPI ここでR1=A、S R2=Q、R、G R3=T、S R5=R、Q を含むことを特徴とする、13〜55個のアミノ酸残基を持つペプチド。 3.アミノ酸配列:AGWLADQTVRYPI、AGWLADRSVRYPI 、AGWLSDGSVQYPIおよびAGWLADGSLRYPIの少なくとも 1つを含むことを特徴とする、13〜55個のアミノ酸残基を持つペプチド。 4.アミノ酸配列:AGWLADQTVRYPI、AGWLADRSVRYPI 、AGWLSDGSVQYPIおよびAGWLADGSLRYPIの1つから成 るペプチド。 5.13〜55個のアミノ酸残基を持ち、アミノ酸配列:AGWLR1DR23 45YPI、但しR1=A、S、R2=Q、R、G、R3=T、S、R4=V、L 、R5=R、Q、を含む、薬剤として使用するためのペプチド。 6.13〜55個のアミノ酸残基を持つペプチドを有し、該ペプチドはアミノ酸 配列:AGWLR1DR2345YPI、但しR1=A、S、R2=Q、R、G 、R3=T、S、R4=V、 L、R5=R、Q、を含み、および製薬学的に許容される担体を含有する製薬的 調製物。 7.13〜55個のアミノ酸残基を持つペプチドを有し、該ペプチドはアミノ酸 配列:AGWLR1DR23LR5YPI、但しR1=A、S、R2=Q、R、G、 R3=T、S、R5=R、Q、を含み、および製薬学的に許容される担体を有する 製薬的調製物。 8.アミノ酸配列:AGWLADQTVRYPI、AGWLADRSVRYPI 、AGWLSDGSVQYPIおよびAGWLADGSLRYPIの少なくとも 1つを含む、13〜55個のアミノ酸残基を持つペプチドを含有する製薬的調製 物。 9.ペプチド:AGWLADQTVRYPI、AGWLADRSVRYPI、A GWLADGSLRYPIおよびAGWLSDGSVQYPIの少なくとも1つ 、および製薬学的に許容される担体を含む製薬的調製物。 10.アミノ酸配列:AGWLR1DR2345YPI、但しR1=A、S、R2 =Q、R、G、R3=T、S、R4=V、L、R5=R、Q、を含む、自己免疫疾 患においてT細胞が媒介する関節軟骨破壊に関連する自己攻撃性T細胞に対して 耐性 を誘発するためのペプチド誘発耐性療法において使用する製薬的調製物の製造の ための、13〜55個のアミノ酸残基を持つペプチドの使用。
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