JPH11507565A - 画像改善装置及び方法 - Google Patents

画像改善装置及び方法

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JPH11507565A JP9502764A JP50276497A JPH11507565A JP H11507565 A JPH11507565 A JP H11507565A JP 9502764 A JP9502764 A JP 9502764A JP 50276497 A JP50276497 A JP 50276497A JP H11507565 A JPH11507565 A JP H11507565A
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ブラマー,マイケル・ジョン
ブルモア,エドワード・トーマス
エベリット,ブライアン・シドニー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、画像作成装置(imager)から得られた機械可読なデータに対しロジスティック判別解析を実行しロジスティック回帰係数の評価を得ることによって、画像を取得する装置及び方法に関する。ロジスティック回帰係数は、ピクセル(又はボクセル)が第1のクラスのタイプであるか第2のクラスのタイプであるかに関する確率を評価するのに用いられる。ある画像からのあるタイプのデータのカテゴリ分けの際のエラーが、従来の認識とは異なり、正規(ガウス的)なエラー・グループに属さないことが見いだされた。本発明を用いることにより、画像データの(特に領域の境界における)改善されたカテゴリ分けが得られる。本発明は、例えば、衛星及び航空写真などを含むあらゆるタイプの画像改善に応用できる。

Description

【発明の詳細な説明】 画像改善装置及び方法 本発明は、画像(イメージ)の改善(enhancement)装置及びそれに関連する 方法に関する。 本発明は、特に、ただしそれに限定はされないが、磁気共鳴画像化技術(Ma gnetic Resoance Image:MRI)から得られる画像を改 善するのに適する。しかし、本発明の装置及び/又は方法は、例えば電荷結合デ バイス(CCD)などの他のデバイス又は方法と共に用いたり、デジタル画像化 (イメージング)技術から得られた画像を改善するのに用いたりすることもでき る。 画像化装置に伴う問題は、得られた画像が、特に画像化の対象物(objects) の境界(エッジ)とその周辺とにおいて、しばしば、曖昧であることである。こ の曖昧性(fuzziness)は、画像化技術の解像度の限界に起因するのが 通常である。従って、異なる要素、物質又は組織のタイプから構成される画像の 性質を決定する際には、内在的な限界が存在し、エラーが生じる。特に、多数の 組織のタイプ又はクラスから構成される対象物のデジタル画像においては、少な くともいくつかの構成要素が複数の組織タイプを表すことがあり得る。以下では 、組織タイプ(組織型、tissue type)という用語を用いて、これらすべてを説 明する。 特に、これらのエラーは、第1の組織タイプと第2の組織タイプとの間のイン ターフェースの周辺において境界又はエッジを決定するときに、生じる。このエ ラーは、例えば、脳組織のMRIでは、部分体積人為構造(partial volume art efact)として知られている。過去においては、画像のピクセルが第1の組織タ イプのカテゴリに入るか第2の組織タイプのカテゴリに入るかを決定することが 必要であった。これを実行する最良の方法は、多くの場合、特定の画像を解釈す る経験を有する熟練した人間の肉眼によるものである。この熟練した人間は、解 釈すべき画像によって、地図制作者(cartographer)や放射線写真技師(radiog rapher)であり得る。人間の目は、自然に合成や統合を行い、画像の主観的な評 価を与えている。しかし、そのような方法では、多数の画像の迅速な解釈にはつ ながらないし、主観的な方法であるために、ある画像の1人の人間の解釈が別の 人間の解釈と大きく異なることもあり得る。 組織の判断を助けるために画像の解釈を自動化する技術が、開発されてきてい る。これらの技術は、グレー・スケール(grey-scale)値をピクセルに割り当て る方法を含み、所定のスレショルド値を超えるときには、境界ピクセル値がその ピクセルに与えられる。このような方法の例は、米国特許第4764971号に 開示されている。米国特許第4764971号は、画像分割の方法を開示してい るが、マルチスペクトル(multispectral)又は多変量(multivariate)画像は 扱わず、脳組織の分類を行うためにどのような形式の判別分析(discriminant a nalysis)も形態学的処理も用いることはない。 別の技術が米国特許4991092号に記載されているが、これには、おそら くは画像の視覚的な検査の前に用いる、磁気共鳴(MR)画像データに適用する 画像コントラスト改善方法が記載されている。分割された(partitioned)画像 を形成する方法が記載され、それぞれのピクセルは、そのT1、T2及びPD重み 付けされた信号強度値に従って、ある分割値に割り当てられる。これは、MRデ ータの多変量処理方法であるが、「訓練領域」(training region)を先に定義 することは行われず、判別式解析を後で適用することも行われていない。図面に は、元のデータに対してコントラストが改善されているように見える分割画像が 示されているが、3つの主な脳組織タイプ、すなわち、白質(white matter)、 灰白質(grey matter)及び脳脊髄液(CSF)の地図として十分であるとはい えない。 上述の米国特許では、共に、それぞれの組織のクラスの内部での信号強度値が 正規分布していることを前提にした統計的手法が用いられている。本発明は、こ の前提及び関連する手法の有効性に関する検討から得られた。すなわち、本発明 の発明者らは、この分布が、実際には、正規(すなわち、ガウス)分布ではない ことを発見したのである。従って、従来用いられていた手法は、信号強度値のそ のクラスでの条件付き分布(conditional distribution)が正規すなわちガウス 的であるという誤った仮定に起因する内在的な誤差(エラー)を含む、というこ とが認識された。 特に、脳組織の画像化では、脳のデジタル磁気共鳴画像(MRI)の有限な空 間的解像度に関するために、また、異なる組織タイプから成る脳領域の間の解剖 学的なインターフェースの複雑さにより、不可避的に、2つ又は3つの異なる組 織タイプの組合せを表すピクセルが存在してしまう。そのような「バイパーシャ ル(bipartial)」又は「トライパーシャル(tripartial)」な体積ピクセル(v olume pixel)を、ある1つのクラス又は別のクラスに正確に割り当てるのは、 単一の組織タイプを表している「フル・ボリューム」のピクセルの場合よりも問 題が多い。 視覚的な分割の容易さを考慮すれば、経験を積んだオペレータの目と手とが、 大脳皮質又は脳室システムなどの関心領域(Region of Interest = ROI)を、そ の境界を画像上に直接的にトレースすることによって、明確に定義する仕事に適 していると期待するのは、自然である。画像分割へのこのような自動化されてい ないアプローチに味方するように、目は、典型的には、グレー・レベル値におけ る「ノイズの多い」(noisy)ゆらぎ(画像を得るのに用いた静磁界又は無線周 波数パルスの非均一性が原因であるものなど)を、異なる組織タイプの間の変化 (トランジション)に起因する「本当の」ゆらぎと区別することができる(Clin e他、1990年)。経験を積んだオペレータは、また、図1aにあるように、 グレー・レベル値の単峰形(unimodal)の分布を有するピクセルの単一の接続さ れたリボンによって表されている場合には、自動的にこれらを区別することは困 難であるのだが、前頭及び頭頂皮質などの領域を区別することもできる。 しかし、手動での分割に反対して、単調な作業である、時間がかかる、オペレ ータのバイアスやエラーの虞がある、などとする主張も多い。これらの理由によ り、いくつかの研究グループが、より自動化された方法の開発を試みてきている 。これらの技術は、大きく分けると、画像におけるそれぞれのピクセルをピクセ ル当たりの単一のグレー・レベル又は強度値に基づき複数の組織クラスの1つに 割り当てる「単変量」(univariate)法と、ピクセル当たりの複数の信号強度値 に基づきそれぞれのピクセルを分類するように設計された「多変量」(multivar ia te)法とに分類される。 コンピュータ・トモグラフィ(CT)画像の自動的な分割に関する従前の仕事 の歩みに続き、最も早く用いられた単変量法は、ヒストグラム分割又はスレショ ルド設定(thresholding)である。このためには、グレー・レベル値の範囲を任 意に定義しその範囲内にあるグレー・レベル値を有するすべてのピクセルは、1 つのクラスに割り当てられ、同時に、すべてのそれ以外のピクセルは別のクラス に割り当てられる。これは、画像全体でのグレー・レベル値の分布が真に多峰形 (truly multimodal)である場合には、適切である。換言すれば、ある組織タイ プを表すすべてのピクセルが対象物及びスキャナの変動とは関係なくその組織タ イプに対してパラメータ的に一貫している(parametrically consistent)強度 値の正規(ガウス)分布を共有し、他の組織タイプを表すピクセルに対する強度 値の正規分布と実質的に重ならない場合には、適切である。しかし、脳のMRI に関しては、主に、部分体積人為構造(partial volume artefact)のために、 この仮定は必ずしも正しいとは限らない。スレショルド設定のための最適な強度 範囲の定義も、その結果として、問題がある。 領域成長型(region-growing)アルゴリズムが開発されてきており、それによ って、オペレータは、スレショルド範囲内のすべてのピクセルを包囲する連続的 な境界がその領域の境界が画像のどこに位置するかに関するそのオペレータの知 覚とほぼ一致するまで、当初の最小及び最大のスレショルドを調整することがで きる(例えば、画像処理ソフトウェアであるANALYZE(商標)パッケージの中のA UTOTRACE機能、Robb及びBarillot、1989年)。しかし、これは、既に述べた 手動による分割に伴う問題の多くを再び導入している。特に、この方法では、1 回の走査を分割するのに7時間必要である。また、ROIの内部で対話的(イン タラクティブ)に識別された1つの基準ピクセルと画像における他のすべてのピ クセルとの間の相対的なグレー・レベル値、すなわち、差分的な強度を計算する こともできる。任意にゼロに近い差分的な強度を有するすべてのピクセルを包囲 する輪郭線が、差分的な強度の最大の局所的な変化のピクセル位置を検出するSo belエッジ改善演算子を適用することによって、自動的に生成され精密化される (Caviness他、1989年;Kennedy他、1989年)。しかし、Kohn他(19 90 年)は、分割に対する単変量的なアプローチでは、ピクセル当たり複数の信号強 度変数が存在するときには、得られたものよりも多くの誤分類レートが生じるこ とを示しており、最も最近の研究では、多変量又はマルチスペクトル的な方法の 方を評価する傾向にある。 多変量分類では、それぞれが頭蓋内の位置の同一の組でのMR信号の異なる成 分の強度を表している少なくとも2つの正確に記録された画像が、単変量でのス レショルド設定に対して受け入れ可能な単一の画像の代わりに利用可能であるこ とを必要とする。理論的には、任意の対の走査シーケンスを用いて得られた同時 に記録された(co-registered)画像を、又は、2よりも多くの走査シーケンス を用いて得られた同時に記録された画像を用いることが可能である。しかし、今 日では、最も好まれる選択は、複数のエコー・シーケンスによって得られる陽子 密度(PD)重み付けされた及びT2重み付けされた画像の対である。PD及び T2重み付けされた画像はほとんど同時に得られるので、移動人為構造(movemen t artefact)は最小化され、画像は同じ解剖学的な軌跡に対して異なる信号強度 値又は「特徴」(features)を表していると仮定できる。次の問題は、2次元の 特徴空間を2以上の相互に排他的な下位(サブ)領域に分割する可能な限り最良 の方法をどのようにして見つけるかである。ここで、サブ領域は、それぞれが、 1つの組織タイプの2変量(bivariate)特性に対応する。この問題に対しては 、種々の可能な解答が、提案されてきている。 Korn他(1991年)は、ピクセルの代表的なサンプルに対して2次元の散乱 プロット(scatterplots)をプロットし、脳とCSFとに対応する2つの主なク ラスタ(cluster)を識別し、最適な分配線(optimum partition line)を、こ れら2つのクラスタの2変量平均の中間にあり楕円面の脳クラスタの主軸に平行 な位置に引かれたものとして、定義した。Pfefferbaum他(1990年)は、算 術を用いて、組織区画の間のコントラストを最大にする複合(composite)画像 を発生する。彼らによると、T2重み付けされた画像をPD重み付けされた画像 から減算することにより、脳の実質組織(parenchyma)とCSFとの間のコント ラストが改善され、T2重み付けされた画像とPD重み付けされた画像とを加算 することにより、灰白質と白質との間の実質組織の内部でのコントラストが改善 される。ピクセルは、窮極的には、2つの複合画像への従来型のスレショルド設 定動作によって、これらの3つのクラスの1つに割り当てられる。 Cline他(1990年)は、それぞれの組織クラスの内部ではPD及びT2重み 付けされた強度値の確率分布は2変量正規的(bivariate Normal)であると仮定 して、より形式的に特定された統計モデルを用いた。彼らは、4つの組織クラス に対してこれらの分布のパラメータ(クラス当たり5つのパラメータ)を評価し 、画像の中のそれぞれのピクセルが4つの分布のそれぞれに属する確率を計算し 、それぞれのピクセルを構成要素の確率が最大となるクラスに割り当てた。同様 にして、Jernigan他(1990年)は、対ごとに(pairwise)線形の判別関数を 用い、ピクセルを4つの組織クラスの1つに配分し、Cohen他(1992年)で は、標準判別分析が記載されており、ピクセルを3つの組織クラスに配分するこ とによって、スレショルド設定又は画像の算術動作によって得られるものよりも 画質の優れた分割された画像が生じると報告している。これらの後者のアプロー チは、PD及びT2重み付けされた強度値のクラス条件付き確率分布は多変量正 規的(multivariate Normal)であるというCline他(1990年)の仮定を暗に 共有している。従って、これらの3つの研究は、完全にパラメータ的な、正規理 論に基づく線形判別分析(Normal theory based linear discriminant analysis = NLDA)の例と考えることができる。 本発明によると、複数のピクセルを含む画像を取得する手段と、前記画像を機 械可読のデータに変換しそのデータが前記ピクセルを表すようにする手段と、相 対的な値を前記データのそれぞれに一致させる手段とを含む画像取得装置であっ て、前記データのロジステイック判別分析(logistic discriminant analysis) を実行し、それにより、ロジスティック回帰係数(regression coefficient)が 取得され、前記ロジスティック回帰係数は、ピクセル(又はボクセル)が第1の クラスのタイプであるか第2のクラスのタイプであるかに関する確率を評価する のに用いられることを特徴とする装置が提供される。 好ましくは、判別分析に対する複数の部分に分かれた(polychotomous)ロジ スティック・モデルを用いるマルチ・エコーMRIの分類が、ベイズ(Bayes) 配分規則と組み合わされ、差分的な先験的確率(differential prior probabili ty)と空間接続性(spatial connectivity)テストとを組み入れ、画像のそれぞ れのピクセルを、4つのあり得るクラスの1つに割り当てている。クラスは、任 意の異なる組織タイプであり得るが、好ましくは、灰白質、白質、脳脊髄液(c sf)及び未分類(unclassified)である。好ましくは、関連する2つの特性は 、人間の組織の陽子密度(proton density = PD)マップとT2重み付けされた信 号強度とである。同様に、任意の1つのピクセルにおいて観察された2より多く の特性は、この方法による分類の基礎である。 本発明の別の側面によると、複数のピクセルを含む画像を取得する、画像を機 械可読のデータに変換し前記データが前記画像の前記ピクセルを表すようにする ステップと、相対的な値を前記データのそれぞれに一致させるステップとを含む 画像取得方法であって、前記データのロジスティック判別分析を実行し、それに より、ロジスティック回帰係数が取得され、前記ロジスティック回帰係数は、ピ クセルが第1のクラスのタイプであるか第2のクラスのタイプであるかに関する 確率を評価するのに用いられることを特徴とする方法が提供される。 本発明による装置及び方法は、低い動作費用での、分割された画像の自動化さ れた容量分析(volumetric analysis)を可能にする。この方法では、脳のMR I分割(MRI segmentation)への従来の多変量又は「マルチス ペクトル」アプローチと比較して、特に、相互評価(inter-rater)の信頼性( すべての3つの組織クラスに対する内部クラス相関係数は、0.9の誤分類率よ りも大きい)と有効性(誤分類率は3.3%)とに関して、優れている。信頼性 及び有効性に関するこれらの長所は、MRI信号強度値と部分体積人為構造との 非ガウス的分布の関連問題の方法論的に改善された管理の結果生じている。 脳の磁気共鳴画像(MRI)は、多くの神経科学者や臨床医にとって直接的に 興味深いものであるが、その理由は、その画像が、非常に自然であり、解剖学的 な判別ができるからである。例えば、訓練を積んだ目で図1aを見れば、大脳皮 質の旋回状の外套(convoluted mantle)が、樹木状に分岐した白質のコアにオ ーバレイしている様子がほとんど努力せずに分かるし、図1bを見れば、脳室及 び大脳の溝の空間における脳脊髄液(CSF)のマップが分かる。人間の視覚器 官は、おそらくは、生の画像データにおける色符号化された信号強度値の空間的 パターンを、大脳構造のアプリオリの予測によって統合することによって、この 迅速な解剖学的分類を達成する。不幸にも、そのような視覚的な分割の結果は、 主観的には満足できるものではあるが、必ずしも定性的ではなく、不明確な程度 は観察者のバイアスに左右され、正確に伝達するのは困難であり、走査の間で解 剖学的に比較するのは困難である。一見して認識される解剖学的な関心領域(R OI)は、領域的な構造の形式的な形態計測又は数量化に先立って、より明確に 定義されなければならないが、本発明は、これを可能にする。 更に、例えば、同じ対象の2つの画像を自動的に比較できるように、機械可読 な形式で画像を記憶する手段が、提供され得る。2以上の画像を同時に記録して これらの画像の比較を可能にすることを保証するアルゴリズムが、用いることも できる。これは、それぞれの表現行列を比較することによってデジタル的に、又 は、例えば空間光変調器(SLM)などの光プロセッサを用いることにより光学 的に、実行することができる。このような比較により、例えば、臨床医は、組織 タイプの劣化又は変化をすべて、自動的に判断できるようになる。このような比 較は、例えば、データベースにアクセスすることにより、遠隔的にも行うことが できる。また、例えば衛星画像などの他のタイプの画像の比較も可能であり、そ れによって、土地利用に関する分析が可能になる。 以上を鑑み、本発明の発明者たちは、脳のマルチエコーMR画像の判別分析の ためのロジスティック・モデルの開発を考えるに至った。このアプローチは、理 論的に適切であると考えられるが、その理由は、MR信号強度のクラス条件付き 分布は、必ずしも、多変量正規性の仮定を正当化するとは限らないことが認識さ れたからである。 本発明を実現する装置及び方法の好適実施例を、図面を参照して、次に説明す る。これらの図面は、以下の通りである。 図1は、軸平面における中心部の大脳(mid-cerebrum)の二重エコー磁気共鳴 画像の代表的な対を示している。 図1aは、短いエコー時間(19msec)で得られた陽子密度(PD)重み 付けされた画像である。 図1bは、長いエコー時間(95msec)で得られたT2重み付けされた画 像である。 図2は、図1の画像の灰白質、白質及びCSF領域からサンプリングされた2 836個のピクセルから成る訓練用の組のための、T2重み付けされた信号強度 値とPD重み付けされた信号強度値とをそれぞれ軸に取った散乱プロットである 。点の記号は、組織のタイプを示している。黒丸は灰白質、白丸は白質、点はC SFである。 図3aから図9cは、表された組織クラスのそれぞれに対するランク付けされ 一般化された距離統計(ranked generalised distance statistics)Zのカイ2 乗分位数(Chi-squared quantile)のプロットを示している。 図3aは、灰白質に関するものである。 図3bは、CSFに関するものである。 図3cは、白質に関するものである。 図4a、b及びcは、図2のデータから最大の尤度(likelihood)によって評 価されたβ係数を用いて、複数の部分に分かれた(polychotomous)ロジスティ ック・モデルから導かれたそれぞれの組織クラスに属する確率のグラフである。 図5a、b及びcは、代表的画像におけるそれぞれのピクセルに対するそれぞれ の組織クラスに属するデータから導かれた確率の画像を示している。ここでは、 1に近づく確率は白いピクセルで示され、ゼロに近づく確率は「透明な」ピクセ ル(背景と同じ色)で示され、中間的な値の確率は、黒又は灰色のピクセルで示 されている。 図5aは、灰白質に関するものである。 図5bは、CSFに関するものである。 図5cは、白質に関するものである。 図6は、2つの異なる配分規則によって分類された代表的な画像を示している 。 図6aは、尤度比(likelihood ratio)規則によって3つの可能なクラスに分 割された画像を示している。 図6bは、組織クラスへの所属に関する差分的な先験的確率(differential p rior probabilities)を用いてベイズ配分規則によって4つの可能なクラスに分 割された画像を示している。 図7aは、ベイズ配分規則によって4つのクラスの1つに割り当てられたピク セルの4つのバイナリ・マップを示している。左上の画像は未分類のもの、右上 は白質に関するもの、左下はCSFに関するもの、右下は灰白質に関するもので ある。 図7bは、空間的接続性テストと画像算術処理とを用いて円周上の硬膜の縁を 除去し灰白及び白質マップに適用した後での、(左から右へ)未分類、白質及び 灰白質のクラスに割り当てられたピクセルのバイナリ・マップを示す。 図8は、判別分析の2つの異なる方法によるブートストラップ・サンプリング された訓練データの全体的な誤配分比率に対する評価された密度関数のグラフを 示す。 図9は、シミュレートされたMR画像を示しており、左上から順に反時計回り に、a)3つの脳組織コンパートメントの擬人化されたモデル、b)シミュレー トされたPD重み付けされた画像、TRは3sec、TR1は20msec、ス ライスの厚さは5mm、c)シミュレートされたT2重み付けされた画像、TR は3sec、TR1は80msec、スライスの厚さは5mm、d)ロジスティ ック判別分析とベイズ配分規則とによるシミュレートされた二重エコー画像対( B+C)の組織分類、である。 図10は、最小自乗法によって2つの直線に適合されている、剰余灰白質体積 と年齢とを両軸に取った散乱プロットである。点線は、すべての10のケースに 対する灰白質と年齢との間の相関であり(r=−0.52)、実線は、実線で示 した円によって識別されるアウトライアー(outliers)を除外した9つのケース に対する相関(r=−0.7)を示している。 脳の磁気共鳴画像(MRI)は、多くの神経科学者や臨床医にとって直接的に 興味深いものであるが、その理由は、その画像が、非常に自然であり、肉眼によ って解剖学的な判別ができるからである。しかし、定量的で視覚的な分割に対し て、(解剖学的な構造の境界を画像上に直接的にトレースすることによる)手動 での分割は、単調で時間がかかち、オペレータのバイアスやエラーの虞がある。 これらの理由により、いくつかの研究グループが、多くの場合、画像のそれぞれ のボクセル(voxel)で観察された信号強度(signal intensity)に基づき、よ り自 動化された方法の開発を試みてきている。これらの強度に基づく技術は、大きく 分けると、画像におけるそれぞれのボクセルをボクセル当たりの単一のグレー・ レベル又は強度値に基づき複数の組織クラスの1つに割り当てる「単変量」(un ivariate)法と、ボクセル当たりの複数の信号強度値に基づきそれぞれのボクセ ルを分類するように設計された潜在的な「多変量」(multivariate)法とに分類 される。 基本的な単変量法は、ヒストグラム分割(histogram partition)又はスレシ ョルド設定(thresholding)である。これをするためには、信号強度値の範囲が 定義され、その範囲内の信号強度値を有するすべてのボクセルを1つのクラスに 割り当て、他方で、それ以外のすべてのボクセルは別のクラスに割り当てる。こ れは、画像全体でのグレー・レベル値の分布が真に多峰形(truly multimodal) である場合には、適切である。すなわち、例えば、ある組織タイプを表すすべて のボクセルが対象物及びスキャナの変動とは関係なくその組織タイプに対してパ ラメータ的に一貫している(parametrically consistent)強度値の正規(ガウ ス)分布を共有し、他の組織タイプを表すボクセルに対する強度値の正規分布と 実質的に重ならない場合には、適切である。しかし、脳のMRIに関しては、主 に、部分体積人為構造(partial volume artefact)のために、この(基礎とな る分布が単変量正規的成分の組合せであるという)仮定は必ずしも正しいとは限 らない。スレショルド設定のための最適な強度範囲の定義も、その結果として、 問題がある。 領域成長型(region-growing)アルゴリズムが開発されてきており、それによ って、オペレータは、スレショルド範囲内のすべてのボクセルを包囲する連続的 な境界がその領域の境界が画像のどこに位置するかに関するそのオペレータの知 覚とほぼ一致するまで、当初の最小及び最大のスレショルドを調整することがで きる(例えば、画像処理ソフトウェアであるANALYZE(商標)パッケージの中のA UTOTRACE機能、Robb及びBarillot、1989年)。しかし、これは、既に述べた 手動による分割に伴う問題の多くを再び導入している。特に、この方法では、1 回の走査を分割するのに7時間必要である。また、ROIの内部で対話的(イン タラクティブ)に識別された1つの基準ボクセルと画像における他のすべてのボ ク セルとの間の相対的なグレー・レベル値、すなわち、差分的な強度を計算するこ ともできる。任意にゼロに近い差分的な強度を有するすべてのボクセルを包囲す る輪郭線が、差分的な強度の最大の局所的な変化のボクセル位置を検出するSobe lエッジ改善演算子を適用することによって、自動的に生成され精密化される(C aviness他、1989年;Kennedy他、1989年)。しかし、Kohn他(1990 年)は、分割に対する単変量的なアプローチでは、ボクセル当たり複数の信号強 度変数が存在するときには、得られたものよりも多くの誤分類比率が生じること を示しており、最も最近の研究では、多変量又はマルチスペクトル的な方法の方 を評価する傾向にある。 多変量分類では、それぞれが頭蓋内の位置の同一の組でのMR信号の異なる成 分の強度を表している少なくとも2つの正確に記録された画像が、単変量でのス レショルド設定に対して受け入れ可能な単一の画像の代わりに利用可能であるこ とを必要とする。理論的には、任意の対の走査シーケンスを用いて得られた同時 に記録された(co-registered)画像を、又は、2よりも多くの走査シーケンス を用いて得られた同時に記録された画像を用いることが可能である。しかし、今 日では、最も好まれる選択は、複数のエコー・シーケンスによって得られる陽子 密度(PD)重み付けされた及びT2重み付けされた画像の対である(図1)。 PD及びT2重み付けされた画像はほとんど同時に得られるので、移動人為構造 (movement artefact)は最小化され、画像は同じ解剖学的な軌跡に対して異な る信号強度値又は「特徴」(features)を表していると仮定できる。次の問題は 、2次元の特徴空間を2以上の相互に排他的な下位(サブ)領域に分割する可能 な限り最良の方法をどのようにして見つけるかである。ここで、サブ領域は、そ れぞれが、1つの組織タイプの2変量(bivariate)特性に対応する。この問題 に対しては、種々の可能な解答が、提案されてきている。 Korn他(1991年)は、ボクセルの代表的なサンプルに対して2次元の散乱 プロット(scatterplots)をプロットし、脳とCSFとに対応する2つの主なク ラスタ(cluster)を識別し、最適な分配線(optimum partition line)を、こ れら2つのクラスタの2変量平均の中間にあり楕円面の脳クラスタの主軸に平行 な位置に引かれたものとして、定義した。Pfefferbaum他(1990年)は、算 術計算を用いて、組織区画の間のコントラストを最大にする複合(composite) 画像を発生する。彼らによると、T2重み付けされた画像をPD重み付けされた 画像から減算することにより、脳の実質組織(parenchyma)とCSFとの間のコ ントラストが改善(enhance)され、T2重み付けされた画像とPD重み 付けされた画像とを加算することにより、灰白質と白質との間の実質組織の内部 でのコントラストが改善される。ボクセルは、窮極的には、2つの複合画像への 従来型のスレショルド設定動作によって、これらの3つのクラスの1つに割り当 てられる。 Cline他(1990年)は、それぞれの組織クラスの内部ではPD及びT2重み 付けされた強度値の確率分布は2変量正規的(bivariate Normal)であると仮定 して、より形式的に特定された統計モデルを用いた。彼らは、4つの組織クラス に対してこれらの分布のパラメータ(クラス当たり5つのパラメータ)を評価し 、画像の中のそれぞれのボクセルが4つの分布のそれぞれに属する確率を計算し 、それぞれのボクセルを構成要素の確率が最大となるクラスに割り当てた。同様 にして、Jernigan他(1990年)は、対ごとに(pairwise)線形の判別関数を 用い、ボクセルを4つの組織クラスの1つに配分し、Cohen他(1992年)で は、標準判別分析が記載されており、ボクセルを3つの組織クラスに配分するこ とによって、スレショルド設定又は画像の算術動作によって得られるものよりも 画質の優れた分割された画像が生じると報告している。これらの後者のアプロー チは、PD及びT2重み付けされた強度値のクラス条件付き確率分布は多変量正 規的(multivariate Normal)であるというCline他(1990年)の仮定を暗に 共有している。従って、これらの3つの研究は、完全にパラメータ的な、正規理 論に基づく線形判別分析(Normal theory based linear discriminant analysis = NLDA)の例と考えることができる。 この明細書の残りは、次のような構成になっている。方法及び材料の項目では 、線形判別分析に基づく正規理論に代わるものとして、ロジスティック判別分析 (LDA)の概念が導入され、ロジスティック判別分析の選択が脳画像における MR信号強度値の非正規分布によって正当化されることが示される。1又は複数 のあり得る組織クラスに対してボクセルを配分する尤度比及びベイズ規則、そし て、形態学的処理及び分類された画像の形態測定とが論じられる。結果の項目で は、訓練データ及びシミュレートされた画像に対するLDA及びNLDAによる 誤分類率が比較され、灰白質の体積の年齢に関係する変化を含めて、本発明の方 法によって分類された10の画像の容量分析の結果が報告され、オペレータ相互 間の信頼性に関する2つの研究も論じられる。議論の項目では、脳画像の分割の ための方法論が、部分体積人為構造の問題との関係で考えられる。 方法及び材料 記号(ノーテーション) Gを可能な値[G1,G2,...,Gg]を有するカテゴリ的な変数とする。ここで、g は、関心対象の母集団の中に存在することがアプリオリに知られている互いに排 反的なグループ又はクラスの数である。次に、Xをpの変数又は特徴から成るベク トル(x1,x2,....,xp)とする。このベクトルの値は、母集団の中のN個の個体 に対しては知られている。母集団の中のある与えられた個体をNiで表し、これは 、変数又は特徴ベクトル(feature vector)に対しては値Xiを有するとする。与 えられたグループをGj(jは、1からg)で表し、与えられた個体のグループをGi (iは、1からN)とする。 ロジスティック判別分析(LDA) すべての形式の判別分析は、ある特徴を共通に有している。すべての場合に本 質的な問題は、グループへの所属(group membership)の確率p(Gj)を、特徴ベ クトルXiに対する個体の値に基づいて決定することである(Krzanowski1998 年、Aldrich&Forrest1984年、McLachlan1992年)。これは、それぞれの 個体に対して、判別関数を用いて、p次元のベクトルXiを、成分p(G|jX)を有する g次元のベクトルに変換することによってなされる。判別関数は、一般的に、分 類される全体の集合からサンプリングされたデータの部分集合上で「訓練」され ている。この部分集合に対して、それぞれの個体Gjのクラス所属が独立的に知ら れている。 ロジスティック判別分析の特徴的な仮定は、与えられたグループの所属に関す るオッズ比(odds ratio)の対数が、Xにおいて線形であるということである。 より形式的には、バイナリの場合(すなわち、gが2の場合)で、p(G1|jX)をNi がグループ1に属する確率、p(G2|jX)をNiがグループ1に属する確率とすると、 次の式(1)が成立する。 ここで、β0、β1、・・・、βpは、通常は最大の尤度(maximum li kelhood)を用いて訓練集合(training set)から評価され る係数を表す。また、gが2である場合には、(1)は、次の(2)又は(3) のように書くことができる。 又は これらの結果は、母集団における複数の個体の処理に容易に拡張することがで きるが、例えば、二重エコーMR画像の対におけるボクセルから成る母集団など であり、この場合は、2つより多くのグループに分けられることが知られている 。灰白質(gm)、白質(wm)及び脳脊髄液(csf)がアプリオリに認識さ れる3つの主な脳組織であるとし、更に、与えられたボクセルでの特徴ベクトル XiはXi PD及びXi T2を含むと仮定すると、そのボクセルが3つの組織クラスのそれ ぞれに所属する確率を予測する3つの方程式の組は、次の(4)、(5)及び( 6)のように書くことができる。 この複数部分から成る(polychotomous)ロジスティック・モデルを用いてそ れぞれの個体がそれぞれのクラスに所属する確率を予測することの最も顕著な理 論的な利点は、Xのクラス条件付きの分布に関する仮定を前提にしない点である 。これは、純粋に理論的な興味に関する以上の考察であり、その理由は、脳のM R画像におけるPD及びT2重み付けされた強度値の分布は2変量正規的(bivar iate Normal)ではないのが典型であるからである。 図2は、図1に示された画像の対からインタラクティブにサンプリングされた 2836のボクセルから成る訓練用の組に対するT2及びPD重み付けされた強 度値をそれぞれの軸にとった散乱プロットを示している。また、この訓練用の組 におけるPD及びT2重み付けされた強度値の単変量ヒストグラムも示されてい る。これらの限界的(marginal)な分布のいずれも、単変量正規的でない(PD 重み付けされた強度値のヒストグラムは、2峰的(bimodal)に見え、T2重み付 けされた強度値のヒストグラムは、明らかに正の方向に歪んでいる)。更に、ク ラス条件付きの多変量正規性の仮定がこれらのデータによって違反されていると いう視覚的な証拠は、クラス平均ベクトルからのそれぞれの観測のランク付けさ れ一般化された距離(Zi)の一連のカイ二乗分位数(Chi-squared quantile)の プロットから得ることができる(Everitt & Hand、1981年)これらのプロッ トの線形性からの逸脱は、データにおける2変量正規性からの逸脱を示している 。訓練データに対する結果的なプロットが、図3に示されている。PD及びT2 重み付けされた強度値の2変量分布は、白質に対しては正規的であるが、灰白質 に対しては歪んでおり、CSFに対しては明らかに正規的ではないが、これは、 脳 MR画像の分類の基礎としては、NLDAよりもLDAの方がより適切であるこ とを示唆している。 方程式(4)から(6)における6つのパラメータは、S-PLUS(詳細について は、後述のプログラミングの側面を参照)に実現されている疑似ニュートン・ア ルゴリズムを用い、最大の尤度によって、図2に示された訓練用の組から評価さ れる。パラメータの開始値は、S-PLUSの一般線形モデリング関数(glm)を用い る1対の予備的なバイナリ・ロジスティック判別分析によって、提供される(方 程式(2)及び(3)を参照)。すなわち、最初に、G1=GgmかつG2=Gwm+Gcsfで あり、次に、G1=GwmかつG2=Ggm+Gcsfである。図4は、複数部分から成る(polyc hotomous)ロジスティック・モデルから導かれるクラスへの所属の確率の形式を 示しており、訓練用の組から導かれるβ係数の最大尤度評価を組み入れている。 クラス所属の確率は、元の画像におけるそれぞれのボクセルに対して、同様に 研鑽されている。図5は、画像のそれぞれのボクセルが3つの組織クラスのそれ ぞれに属する確率のマップを示している。これらのマップのそれぞれに対し、ク ラス所属の確率が高い領域の外観は、解剖学的に優れている。白質のマップは、 組織の明確に輪郭が画定され内部的には均一な大脳皮質のコアを包囲する硬膜( dura)の縁を示しており、CSFマップは、液体の測方(lateral)の脳室及び 溝への集中を示しており、灰白質マップは、大脳皮質の地図状のリボン(serpig inous ribbon)と大脳基底核(basal ganglia)とを示している。また、CSF 及び灰白質のマップでは、比例的に多くのボクセルが白質マップの場合よりもク ラス所属の中間的な確率を有していることがわかる。これは、部分体積人為構造 に起因して、灰白質及びCSFの組織クラスの両方のかなりの比率を真に表して いることによると、論じられる(議論の項目を参照)。2つの異なる組織クラス のかなりの部分を表すボクセルは、「バイパーシャル(bipartial)ボクセル」 と称される。 配分規則 クラス所属の確率が判別関数によって画像データからいったん導かれると、そ れは、そのままで、それぞれのボクセルを何らかの配分規則に従ってクラスの中 の1つに完全な割り当てを行う。判別関数と配分規則との組合せは、分類方式と 称される。 最適なすなわちベイズ(Bayes)配分規則は、それぞれのボクセルを所属の事 後確率(posterior probability)が最大となるクラスに割り当てることにより 、誤配分の危険を最小化する。事後確率π(Gj)は、クラス所属の先験的確率q( Gj)によって重み付けされた、データから導かれたクラス所属の確率p(Gj|Xi)に よって定義される。従って、誤配分のコストが等しいと仮定すると、ベイズ規則 は、より形式的には、次の条件(7)が成立するときに、NiをGjに割り当てるこ とと書くことができる。 又は、次の条件(8)が成立するときに、NiをGjに割り当てること、と書くこ とができる。 脳のMR画像のための最も先の分類方式では、この配分規則を、等しいと想定 されるグループ所属の先験的確率に適用する。その場合には、ベイズ規則は、尤 度率規則と同等である。すなわち、次の(9)の条件が満足される場合には、Ni をGjに割り当てる。 図6aは、尤度率規則に従って元の画像の分類結果を図解している。これは、 優れているように思えるが、ボクセル配分のこの方法には、制限が2つ存在する ことが示唆される。第1に、この方法は、脳における灰白質、白質及びCSFの 近似的な相対的割合(従って、先験的確率)が等しくないという先の観測を無視 している。例えば、Jernigan他による20人の正常な個人のMRIの検討では、 灰白質、白質及びCSFのテント上(supratentorial)の比率は、およそ、0. 5、0.4及び0.1と評価されている。第2に、尤度率規則は、高い程度の確 実性をもって(すなわち、尤度率>>1)分類されるボクセルとそれよりも低い 尤度率をもって(すなわち、尤度率〜1)分類されるボクセルとを区別しない。 例えば、一方(N1)がデータから導かれたクラス所属確率がほぼ等しい組であり (例えば、p(Ggm|X1)= 0.36,p(Gwm|X1)= 0.30,p(Gcsf|X1)= 0.34)、他方(N2 )が同じ組の確率に対して明らかに等しくない値を有する(例えば、p(Ggm|X2)= 0.80,p(Gwm|X2)= 0.15,p(Gcsf|X2)= 0.05)ボクセルの対を想像することが可 能である。これらの両方のボクセルは、尤度率規則により、灰白質クラスに割り 当てられるが、ただし、N1が灰白質ボクセルであり得るのは50%未満であり、 実際に、それが、任意の単一の組織クラスに所属し得るのは50%未満である。 N1のようなボクセルは、すべての3つの組織クラスのいくらかの特質を有してい るといえ、「トライパーシャル(tripartial)ボクセル」と称される。 このような考察によると、配分に関する次のアプローチが採用される。トライ パーシャル・ボクセルが最初に識別され、次の(10)の条件が満たされる場合 にはNiをGucに割り当てるという規則に従って、不確実に分類されたボクセルGuc を含む4つのクラスに配分される。 このようにGucに割り当てられなかったすべてのボクセルは、次に、差分的な 先験的確率であるq(Ggm)= 0.5,q(Gwm)= 0.4,q(Gcsf)= 0.1を組み入れたベイズ 規則(方程式(8)を参照)に従って、3つの組織クラスの1つに配分される。 先験的確率に対するこれらの値は、Jernigan他(1990年)によって報告され ているように、それぞれの組織クラスによって占有されるテント上の脳の体積の 割合であり、1つの有効数字に丸められている。 図6bは、このようにして再度分類された元の画像を図解しているが、図6a とは僅かな差異が存在することがわかる。約50のトライパーシャル・ボクセル が、ほとんどが測方の脳室の近傍における異なる組織タイプから成る解剖学的な 領域の間の遷移(transition)点において識別される。また、CSFとして分類 されるボクセルは比例的に少なく、灰白質として分類されるボクセルはそれより も多い。 形態学的処理 1次的な画像分割のこれらの結果の別の見方は、4つの相互に排反的なクラス (図7a)のそれぞれに割り当たられたボクセルのバイナリ・マップを調べるこ とである。白質及び灰白質のマップにおけるほとんどのボクセルは、同じように 分類されたボクセルの少数で大きく均一な領域の1つに空間的に接続されている 。このような領域は、解剖学的には、大脳皮質、大脳基底核、大脳皮質の白質等 として認識可能である。また、白質又は灰白質としての個別的な信号強度値に基 づいて分類されているが、これらの主な均一な領域の一部ではない多数のボクセ ルがある。個体状であり実質的な脳の組織を真に表すボクセルは、同じように分 類された近傍のクラスタに空間的に接続されていると想定するのは合理的である から、これらの空間的に分離されており解剖学的に認識不可能な「ノイズの多い 」外観のボクセル・クラスタの(単に信号強度値に基づく)クラス所属の有効性 を疑うのは、同じように合理的である。CSFマップにも、多数のそのように空 間的に分離されたボクセル・クラスタが存在するが、脳脊髄液の異なる物理的な 性質からすると、その有効性に疑問を呈することは、アプリオリに、合理性が低 いと思われる。 従って、Ggm又はGwmに既に割り当てられたボクセルにだけ適用され信号強度値 ではなく空間的な接続性に基づくクラス所属の第2の規準が、この段階で、検討 される。灰白質又は白質のバイナリ・マップにおけるそれぞれの領域又はクラス タを構成する1次的に分類されたボクセルの数(nPIX)は、同値類(equivalenc e class)の決定のために、Cアルゴリズムを用いて検証される(Press他、19 92年)。空間的に分離している(すなわち、8つの最も近接するボクセルのど れもが灰白質又は白質と1次的には分類されないもの、つまり、nPIX=1)、又は 、1次的に分類されたボクセルの比較的小さなクラスタを伴う空間的に連続的し ている(nPIX<50)と考えられているボクセルは、灰白質又は白質に関するこ の 第2のテストに不合格であると考えられ、従って、Gucに割り当てられる。これ に対して、1次的に分類されたボクセルの比較的多くの領域又はクラスタと空間 的に連続する(nPIX=50)ボクセルは、Ggm又はGwmに属するものとして、確実に 受け入れられる、すなわち、2次的に分類される。それよりも下ではボクセル・ クラスタはGucに2次的に割り当てられることになるnPIXのスレショルド値は、 任意に定義することができる。しかし、経験的には、スレショルドを50に設定 すると、灰白質及び白質の2次的に分類されたマップから、解剖学的により優れ ているボクセル領域を不当に失わずに、最も解剖学的に疑わしいボクセル・クラ スタが除かれることがわかっている(図7b)。 白質のバイナリ・マップから硬膜の円周部分の縁を除去するには、更なる形態 学的処理が必要である。灰白質、白質、CSF及び未分類マップが、加えられ、 脳領域全体(total brain area = TBA)のマップが作成される。TBAマップは 、形態学的浸食(erosion)を用いて処理され(Gonzalez and Wood、1992年 )、浸食されたTBAマップは、次に、元のTBAマップから減算され、脳領域 全体の外側の縁のマップが生じる。この後者の「縁マップ」を白質マップから減 算することによって、硬膜構造を大きく除去することになる。 空間的な接続性テストと硬膜除去手続き(脳領域全体のマップの作成を含む) を含む形態学的な処理の結果が、図7bに示されており、硬膜を表すと考えられ るボクセルは、Gucに割り当てられる。 形態計測(morphometry) 図7に示されているバイナリ・マップからは、灰白質、白質及びCSFを表す それぞれのスライスにおけるボクセルの数を、更には、未分類のボクセルの数を 、数えるのは容易であり、従って、すべてのあり得る4つのカテゴリのボクセル の数を数えるのも容易である。ボクセルの係数にそれぞれのボクセルのx及びy 方向の大きさ(視野を画像マトリクスの幅及び高さで除算したもの)を乗算する ことにより、それぞれの組織クラスが占有する面積(mm2)が得られ、面積に それぞれのボクセルのz方向の大きさ(スライスの厚さにスライス間のギャップ を加えたもの)を乗算することにより、1つのスライスにおけるそれぞれの組織 クラスによって占有される体積(mm3)の評価が得られ、走査フィールドにお け るすべてのスライスに亘る体積の総和を取ることにより脳全体におけるそれぞれ のクラスが占有する体積の評価が得られる。灰白質と白質との間の境界のフラク タル分析(Bullmore他、1994年)やラディカル分析(Bullmore他、1995 年)を含むそれ以外の形態計測的な分析も、本発明によって支持されるが、以下 では、体積計測的(volumetric)な分析の結果に集中することとする。 プログラミングの側面 脳の二重エコーMR画像の、複数部分から成る(polychotomous)ロジスティ ック判別分析、ベイズ配分、形態学的処理及び形態計測のための統合システムは 、複数のツールの組合せを用いて書かれる。S-PLUSは、統計及びグラフィクスの ための比較的高級な言語であり、ユーザにその1次及び2次導関数を要求せずに 、任意の目標関数(objective function)の最小化のための最適化アルゴリズム (ms)を含む(Everitt1994年、Becker他1988年、Chambers and Hast ie1992年)。これは、訓練用のデータの組から複数部分から成るロジスティ ック回帰(β)係数を評価するのに用いられる。これよりも低いレベルのC言語 は、入力/出力動作、ベイズ規則の実現、空間的接続性のテスト、ボクセルの計 数に用いられる(Press他、1992年)。PBMPLUSのパッケージ(Carpenter、 1992年)は、画像処理ルーチンのソースとして用いられる。Cシェル・スク リプト(Anderson&Anderson、1986年)は、ユーザ・インターフェースを作 成し、個々のS及びCプログラムへのコールを調整して、ディレクトリ構造を作 成して維持するのに用いられる。 動作の側面 プログラムは、SUNのSPARCstations(サン・マイクロシステムズ社、米国カリ フォルニア州)のローカル・エリア・ネットワーク上のUNIXの下で動作する。入 力のために34スライスの二重エコーMR画像を準備するのに要求される全体の オペレータ時間は、約1時間である。そのような画像の分類と形態計測とを完了 するのに要する処理時間は、約90分である。 入力のための個々の画像の準備は、次のステップを含む。 i)画像とヘッダ・ファイルとを、光ディスク記憶装置からハード・ディスク 上の作業用ディレクトリに移動させる。 ii)ANALYZEの画像編集ツールを用いて、画像のそれぞれスライスにおいて 、頭蓋骨とその周囲の柔らかい組織とを脳から取り除く。 iii)脳幹と小脳構造とを、他の大脳(テント上(supratentorial))構造 と脳幹画像ファイルの記憶装置から取り除く。 iv)3つの組織クラスのそれぞれに対して、訓練用領域を選択する。 予備的な研究によれば、小脳及び脳幹における灰白質と白質とは、テント上構 造からサンプリングされた訓練用データに基づき、常に区別できるとは限らない 。従って、これらの領域からのデータは、上述のステップ(iii)で作成され る脳幹画像ファイルに含まれるが、単に、CSF又は非CSFとして、分類され る(すなわち、灰白質と白質とは組み合わされる)。 訓練用データは、次のプロトコルに従って分類されるそれぞれの画像からグル ープ条件付き(group conditionally)にサンプリングされる。オペレータは、 最初に、側方の脳室が明らかに見ることができる画像の4対のスライスを識別す る。我々発明者は、次のことを見いだした。すなわち、これらの4つのPD重み 付けされた画像は、白質領域(右及び左の内部カプセルにおける)及び灰白質領 域(右及び左の前頭及び頭頂皮質と、双方向の皮質下の核(bilateral subcorti cal nuclei)とにおける)からの全体体積ボクセルをサンプリングするための、 最良の組織コントラストを与える。4つのT2重み付けされた画像は、右及び左 の側方の脳室のCSFにおける全体体積ボクセルをサンプリングするのに用いら れる。オペレータが、CSFのサンプルの中の灰白質を部分的に又は全体的に表 しているボクセルや、灰白質のサンプルの中のCSFを部分的に又は全体的に表 しているボクセルを含む特定のハザード(hazard)に注意を払うことは重要であ る。白質領域は、これらの画像において一貫してサンプリングを行うことが容易 である。訓練用領域を作成するのに要するオペレータ時間は、約15分である。 数値的な出力は、二重エコー画像スライスの入力のそれぞれの対に対して、次 の面積尺度(単位は、cm2である)を含む。すなわち、全体の脳面積、未分類 のボクセル面積、脳幹+樟脳の実質組織面積、テント上の灰白質ボクセル面積、 白質ボクセル面積、そして、CSFボクセル面積である。 画像化パラメータ及びサンプル特性 家族制の精神分裂病の研究のための正常な対照標準(normal control)として 集められた10人の個体(男性6名、女性4名、年齢は22から51歳、平均年 齢は34.5歳)が、ロンドンのセント・ジョージ病院で、1.5テスラのGE シグナ・アドバンテージ・システム(米国ウィスコンシン州、ミルウォオーキー )を用いて、画像撮影された。それぞれの対象について次のパラメータを有する マルチスライス、二重エコーの高速スピン・エコーMRデータセットが取得され た。すなわち、反復時間(TR)が3.5秒、有効エコー時間(TE1、TE2) が19msec及び95msec、画像マトリクスの大きさは256x256、 視野は22cm、ボクセルのx及びy寸法は0.86mm、スライスの厚さが5 mm、スライス間のギャップが2.5mm、励磁の回数は1回である。勾配モー メントの零化による流れ補償は、画像平面に垂直な方法に実行される。 結果 訓練用データに対する誤分類率 代替的な画像分割方法の相対的な長所を、その誤分類率(MCR)によって評 価することが可能である。誤分類率の最も単純な評価は、訓練用データの組から の与えられた判別関数のパラメータを評価することによって取得され、これらの パラメータを用いて、その組のそれぞれのボクセルに対するクラス所属の確率を 計算し、配分規則を適用することによりそれぞれのボクセルをあり得るクラスの 中の1つに割り当て、この分類の結果をそれぞれのボクセルの既知の(アプリオ リの)クラス所属と比較する。このようにして、複数部分から成るロジスティッ ク判別分析(LDA)のパフォーマンスが、正規的理論に基づく方法である対ご との(pairwise)線形判別分析(NLDA、Jernigan他、1990年)のパフォ ーマンスとが、比較される。それぞれの場合に、ボクセルは、最終的には、尤度 率配分規則によって、3つのあり得るクラスの中の1つに割り当てられる。それ ぞれの方法に対して得られた全体的な誤分類率は、表1に示されている。NLD Aに対する見かけ(apparent)のMCRは、LDAよりも約60%大きい。 しかし、このようにして誤分類率を評価することは、任意の方法がいかによく 実行されるかに関して過度に楽観的な印象を与える可能性がある。誤分類率(そ して、その標準的なエラー)に関するバイアスのより少ない評価を得る方法とし ては、交換(replacement)又はブートストラッピング(bootstrapping)を伴う ランダム・サンプリングのコンピュータ集中的(computer-intensive)な手法が ある(Efron and Gong、1983年;McLachlan、1986年)。我々が採用し た手順は、次の通りである。元の訓練用の組が、交換を用いて(with replaceme nt)ランダムにサンプリングされ元の組と同じ大きさのブートストラップ・サン プルを発生し、候補となる判別関数LDA及びNLDAのそれぞれに対するパラ メータがブートストラップ・サンプルから計算され、ブートストラップ・サンプ ルの構成要素は、尤度率規則に従って分類され、その割り当てられたクラスがそ の既知のクラスと比較される。この手順が100回繰り返され、それぞれの方法 に対する全体のMCRのブートストラップ分布が発生され、これが表1の平均及 び標準エラーによって、そして、図8の評価された密度関数によって、合計され る。予測されるように、両方の方法に対する平均のブートストラップ誤分類率は 、その見かけの誤分類率よりも僅かに大きい。しかし、これら2つの方法のパフ ォーマンスには、明らかに、依然として、かなりの差異が存在する。NLDAに 対する平均のブートストラップ誤分離率は、LDAに対する平均のブートストラ ップMCRよりも約50%高く、これら2つの平均ブートストラップ率に対する 95%の信頼区間(confidence interval)は、重なり合わない。2つの平均誤 分類率における差異なしの帰無仮説(null hypothesis)をテストするZ統計が 用いられる。すなわち、MCR(LDA)−MCR(NLDA)=−1.91、 Z=−3.82、p<0.001である。訓練データに対する誤分類率に関し、 2つの方法の間には著しい差異が存在することが結論される。 シミュレートされた画像に対する誤分類率 磁気共鳴画像のシミュレーションは、画像分割方法の評価の差異の便利なツー ルである。図9aに示された擬人化(anthropomorphic)モデルからは、1対の 二重エコー、任意のエコー時間(TE1、TE2)を有するスピン・エコーMRデ ータセット、反復時間(TR)及びスライスの厚さをシミュレートすることが可 能である(Simmons他、1995年)。これらの画像取得パラメータの選択は、 2次元の特徴空間における組織クラス平均の間の距離に著しく影響する。例えば 、比較的短い反復時間によって取得された画像は、比較的長い反復時間によって 取 得された画像と比較して、組織クラス平均の間の分離が明らかではない。 3つの二重エコー、スピン・エコーMR画像の対が、5mmのスライス厚で、 ある範囲の反復時間(TR1000、2000及び3000msec)でシミュ レートされた(TE1が20msec、TE2が80msec)。図9bを参照の こと。シミュレートされた画像は、それぞれが、ロジスティック判別分析(LD A)と、判別分析の正規的な理論に基づく方法(NLDA、Cline他によって用 いられたもの、1990年)とによって、3つの組織クラスに分割される。画像 のそれぞれのシミュレートされた対におけるそれぞれの組織クラスに対して2つ の方法によって得られる誤分類率は、表2に示されている。予測されるように、 灰白質及び白質に対する誤分類率は、両方の方法で、短い反復率の場合(組織コ ントラストは、よくない)の方が、長い反復率の場合(組織コントラストはよい )よりも大きい。LDAは、NLDAよりも、画像の内在的な組織コントラスト とは無関係に、一貫してパフォーマンスが優れていることも明らかである。 実際の画像に対する絶対及び比例的な体積測定(volumetric)の結果 表3には、灰白質、白質、CSF、未分類ボクセル、脳幹プラス小脳、及び脳 全体に対する平均絶対及び比例(比率)的体積を示しているが、すべての場合に 、これらの平均は、通常の対象(すなわち、N=20)から上述のように取得さ れた10回の走査における2人の評価者の体積に関する評価の平均として計算さ れる。3つの組織クラスのそれぞれによって与えられるテント上の体積のおよそ の比率は、Jernigan他によって報告された(1990年)およその比例的体積と 比較される。 我々のサンプルの平均の全体脳体積(TBV)は、文献における他のTBVの 評価値よりも、僅かに大きい。文献値の例としては、Carviness他は平均TBV を1343cm3(SD127)と報告し(1989年)、Cohen他は、平均TB Vを1349cm3(SD127)と報告している(1992年)。この研究で 評価されている脳幹プラス小脳、及びテント上の白質の絶対的な体積は、Carvin ess他(1989年)によって報告されている比較可能な平均の1標準偏差の範 囲内に含まれる。不運にも、画像化の文献には、絶対的なテント上の灰白質及び CSFの体積に関しては、比較可能な評価は、存在しない。いずれの場合にも、 絶対的な体積は、分割アルゴリズムの有効性を評価するための理想的な基礎では ない。その理由は、走査された「通常」のサンプルの画像取得パラメータ及び/ 又は全体的な頭部及び身体のサイズに関する各研究間での差異は、絶対的な体積 の任意の不一致に対して、著しいが不正確な寄与をする可能性が大きいからであ る。 未分類のボクセルは、平均で、7%のテント上の体積を構成し、これらのほと んどは、すべての走査において見ることができる硬膜組織の円周上の縁を構成し ている。 実際の画像における年齢に関係する体積変化 灰白質は、通常の成人期の間に体積が減少すると考えられており、これは、生 涯の後半の間にCSFの体積が増加することと相補的な関係にあると考えられる (Jernigan他、1990年)。白質の体積は、加齢とは比較的相関していない。 単純な線形回帰モデルが用いられ、全体の脳体積を説明のための変数とし、テン ト上の灰白質、白質及びCSFの体積を従属変数として、全体的な頭部のサイズ における対象物の間の差異を制御する。図10に示されているように、残ってい る(residual)灰白質の体積は、加齢に対して、負の方向に相関している(Pear sonの相関係数r=−0.52、p=0.1)。1つの疑わしいアウトライナ( 年齢と比較して残っているのが余りに低い灰白質や、誕生前に人工中絶を強いら れた履歴があるなど)が、分析から除去され、負の相関の強さが著しくなる(r =0.7、p<0.05)。白質及びCSFの体積は、加齢に対して正の相関を 有しているが、いずれの場合も、関連は強くない。 実際の画像の分類に関するオペレータ間の信頼性 2つのオペレータ間の信頼性に関する研究がなされている。第1に、LDAと 尤度率配分規則から成る分類方式の信頼性が、LDAとベイズ配分規則とから成 る方式の信頼性とが、差分的な先験的確率(prior probabilities)を用いて比 較された。訓練用の組が、2人のオペレータ(GE及びEB)によって、5つの マルチスライスMR画像のそれぞれから独立にサンプリングされた。次に、それ ぞれの画像が、それぞれのオペレータの訓練用の組に基づいて、それぞれの方式 によって分類される。LDAと尤度率配分規則との組合せに対し、テント上の灰 白質、白質及びCSF領域に対するクラス内の相関係数(ICC)は、それぞれ 、0.99、0.97及び0.92である。LDAとベイズ配分規則との組合せ に対しては、同じ領域の測定に対するICCは、0.99、0.97及び0.9 5である。換言すると、ベイズ規則による配分は、尤度率規則による配分よりも 、CSF面積の測定に関して、僅かではあるが、信頼性の高い基礎を与えること がわかった。 次に、ベイズ配分規則と組み合わせたLDAのパフォーマンスと、尤度率規則 と組み合わされたNLDAを用いて他にグループによって得られたオペレータ間 の信頼性の結果とを比較する、これよりも大きな研究が行われた。訓練用の組が 、前と同じ2人の評価者による10回の走査のそれぞれから独立にサンプリング された。Pearsonの相関係数とクラス内の相関係数とがテント上の灰白質、白質 及びCSFの領域に対して、計算された。その結果が、表4に示されており、Je rnigan他(1990年)及びCohen他(1992年)によって報告された評価者 間(inter-rater)の信頼性と比較される。 議論 任意の測定方法の評価において論じられるべき主な問題は、有効であるか、信 頼できるか、の2つである。脳の磁気共鳴画像の分類及び形態計測のためのコン ピュータ化されたシステムでは、その方法が、そのくらい迅速であるか、そして 、どのくらい容易であるかも考慮すべきである。その理由は、動作上のオーバー ヘッドが大きいために実際の応用例の範囲が著しく制限されるのでは、紙の上で は以下に印象的であっても、そのようなシステムが、興味をもたれる可能性は低 いからである。 有効性 我々は、本発明による方法の有効性を、複数の方法で評価した。第1に、ロジ スティック判別分析を用い、既知(アプリオリ)の組織クラスへの所属に関して ボクセルの訓練用の組を分類し、その結果における誤分類率を評価した。ブート スロラップ手順による平均の誤分類率に対する95%の信頼区間は、2.49% から4.13%であり、我々は、これが、正規的理論に基づく線形判別分析(N LDA)に対して評価されたブートスロラップ誤分類率と比較して、著しい改善 を表している(表1)。 第2に、我々は、ロジスティック判別分析を用いて、シミュレートした2重エ コー画像を分類し、シミュレートされた画像における組織コントラストがよい( TR3000msec)であるときには、すべての3つの組織クラスに対する誤 分類率はロジスティック判別分析によれば1%未満であることを示した。組織コ ントラストがよくない(TR1000msec)であるときでも、LDAによる クラス条件付きの誤分類率は、10%を超えることは決してなかった。これらの 結果は、正規的理論に基づく判別分析を用いてシミュレートされた画像の同じ組 を分類して得られた誤分類率と比較しても、優れている(表2)。 第3に、我々は、本発明の方法を用いて、通常の対象から得られた10の画像 の組におけるそれぞれの組織クラスの体積を評価した。3つの組織クラスのそれ ぞれによって説明されるテント上の体積の比率は、Jernigan他によって先に報告 された(1990年)比率的な体積と密接に対応する(表3)。これは、有効性 の証拠としては議論の余地がある不完全なものであるが、Jernigan他(1990 年)によって報告されたデータは、我々の研究では、ベイズ規則に対するグルー プ所属の先験的確率を与えるからである。我々は、また、脳全体の体積、脳幹プ ラス小脳の体積、テント上の白質の体積に対する絶対的な体積は、すべて、Cavi ness他(1989年)によって報告された平均の1つの標準偏差の範囲内にある ことを示した。 最後に、我々は、神経生物学的な有効性の予備的な証拠をいくらか示した。す なわち、本発明の方法によって測定され線形回帰によって頭部のサイズの効果に 関して補正がなされたテント上の灰白質の体積は、年齢と負の相関を有すること を示した。この関係は、理論的にも、また、正常な加齢に関する先の形態測定的 な研究の結果からも予測されたものであり、本発明の方法が十分な感度を有して おり、そのような小さなサンプル(N=10)においても検出が可能であること を示している。 まとめると、これらの結果は、本発明の方法の有効性に対する強い例証となり 、ロジスティック判別分析(LDA)による脳組織の分類が、正規的理論に基づ く判別分析(NLDA)による他の方法による分類よりも正確であることを示し て いる。以下で論じるように、この後者の結論が驚異的であると見なされるべきで はない理由が存在している。 それぞれのクラスにおける特徴の分布上の形式が多変量正規的(multivariate Normal)である場合には、NLDAだけが、多変量特徴ベクトルに基づく分類 に対して最適であるであることは広く知られている。我々は、この仮定が、2重 エコーMR画像の脳組織分類の場合には必ずしも正当化されるものではないこと を示した(図3)。また、PD及びT2重み付けされた強度値のクラス条件付き の分布は、灰白質及びCSF訓練用データに対しては2変量正規的ではないこと も示した。この見かけの非正規性は、元の画像からの灰白又はCSFボクセルの 厳密でないサンプリングや、これらの画像を取得するのに選択された遅いエコー 時間(95msec)での灰白質とCSFとの間の組織コントラストがよくない ことなどによる、「局所的」(local)な問題であると論じることも可能であろ う。しかし、我々は、明らかに優れた灰白質/CSF間の組織コントラストを有 する画像から注意深くサンプリングされた複数の訓練用の組におけるクラス条件 付きの非正規性の証拠を見いだした。従って、この発見を、部分体積人為構造の 至る所に現れる(ubiquitous)問題の現れであると説明することが適切であると 考える。 デジタルな脳画像の有限の空間的解像度により、そして、異なる組織タイプか ら成る脳領域の間の解剖学的インターフェースの複雑性によって、画像における ピクセル又はボクセルの全部が1つのクラスの組織を完全に表すとは限らないと いうことが、広く受け入れられてきた(Jacobson他、1985)。灰白質とCS Fとの間の複雑な解剖学的境界の近傍にあるボクセルは、特に、異質の組織タイ プの混合物を表す可能性が高く(Baldy他、1986年)、これらの部分体積ボ クセルの信号強度値は、従って、1つの組織タイプを全体で表す完全な体積ボク セルの強度値と比較すると、典型的ではない。 この現象からは、PD及びT2重み付けされた強度値は一般に2変量正規的で はないことが導かれることを、我々は主張したい。換言すれば、部分体積人為構 造とクラス条件付き非正規性とは1つのコインの両面であるから、部分体積人為 構造を含む画像の分割は、常に、クラス条件付きの多変量正規性を仮定しないロ ジスティック判別分析等の方法によって正確に達成することができることを提案 する。 信頼性 他のMRI方式に対して先に報告されている信頼性係数と比較し優れているテ ント上の灰白質、白質及びCSF領域の評価のオペレータ間の信頼性係数につい て上述した。この明らかな信頼性の向上に関しては、多数の考え得る説明が存在 する。例えば、(より厳密に定義されたサンプリング・プロトコルやサンプリン グされた組織における組織コントラストが優れているために)Jernigan他(19 90年)又はCohen他(1992年)よりもオペレータ間の変動が小さな訓練用 データをサンプリングすることができた、ということができよう。しかし、これ らのグループは、本研究で用いられた画像取得パラメータ(表4参照)とそれほ ど異ならないパラメータを用いて取得された訓練用データをサンプリングする際 には、注意深い手順が採用されている。別の説明としては、分類の信頼性(及び 有効性)は、部分体積人為構造の方法的な管理に依存する、というものがあり得 る。 画像において(異なる動作で独立的にサンプルされた)2つの訓練用の組に基 づいて異なるように分類される可能性が最も高いボクセルは、少なくとも部分的 には複数の組織タイプを表すボクセルであるというのは、直感的に合理的である 。2つの組織タイプの混合物を表すバイパーシャル(bipartial)なボクセルは 、我々の画像では、灰白質とCSFとの間の複雑な解剖学的インターフェースに おいて最も多くあり、3つすべての組織タイプの混合物を表すトライパーシャル (tripartial)なボクセルは、数はより少なく、ほとんどの場合に、測方の脳室 の近傍に位置している。異なる訓練用の組に基づき内在的に曖昧なこれらのボク セルの異なる分類を最小にするためには、我々は、配分規則を用いたが、この規 則では、最初に、すべてのトライパーシャルなボクセル(これらのボクセルが1 つの組織クラスに属する確率は50%未満である)と識別し、それらを、未分類 のbのボクセルのグループであるGusに割り当てる。次に、残りのすべてのボク セルは、異なる先験的確率を有する(q(Ggm)=0.5; q(Gwm)=0.4;q(Gcsf)=0.1)ベ イズ配分規則によって3つの組織クラスの中の1つに割り当てられる。この規則 の主な利点は、部分的な体積ボクセルの異なる分類の問題に関して、CSFクラ ス所属に対する明らかな値上げ(ups the ante)である。CSFが灰白質または 白質よりもアプリオリに表されている可能性は低いから、CSFクラス所属のデ ータから導かれた確率であるp(Gcsf|Xi)は、そのボクセルが最終的にCSFクラ スに割り当てられるためには、0.5よりもかなり大きくなければならない。換 言すれば、バイパーシャルな体積人為構造に関して最も大きな問題が予測される クラスの中の1つの所属に関しては、ベイズ規則は、データからのクラス所属の 照明に関する最も高い標準を要求する。このアプローチの実際的な長所は、我々 の信頼性研究の最初のものによって確認されるが、その研究によると、この配分 手順によるCSFの分類の信頼性は、尤度率規則と比較して、徐々(インクリメ ンタル)に向上する。 オーバーヘッド(Overhead) 先に行われた研究のすべてが実施に伴う動作オーバーヘッドについては明確に 述べておらず、従って、他のマルチスペクトル技術との直接的な比較を行うこと は困難である。しかし、訓練用データをサンプリングし、そうでない場合にはプ ログラムへの入力のために画像を準備するためには、約1時間かかるが、これは 、画像分割へのより完全なインタラクティブな(例えば、領域拡張)アプローチ よりも、オペレータ時間に関して数倍も時間的費用が小さい。SunによるSPARCst ationで、34スライスの2重エコー画像を分類し形態計測するのに必要なCP U時間は、約90分である。これらの理由により、本発明の方法は、臨床的な目 的のために取得されるMRデータセットのルーチン的な修正や、精神的又は神経 学的な疾病の大規模な疫学的な画像化研究の管理においては、より有益であると 思われる。 誤解を避けるために付言すると、この明細書で用いられているボクセルという 用語は、2次元でのピクセルという用語と同等な3次元での用語であり、本発明 は、2次元又は3次元の対象物の両方に適用可能である。 本発明の実施例を例示によって説明したが、発明の範囲から逸脱せずに、改変 が可能であるものとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エベリット,ブライアン・シドニー イギリス国ロンドン エスイー19・1エッ クスエイ,ヒザーウッド・ドライブ 23

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.複数のピクセル(又はボクセル)を含む画像を取得する手段と、前記画像 を機械的に読み取り可能なデータに変換し前記データが前記ピクセル(又はボク セル)を表すようにする手段と、相対的な値を前記データのそれぞれに一致させ る手段とを含む画像取得装置であって、 前記データのロジスティック判別分析を実行し、それにより、ロジスティック 回帰係数が取得され、前記ロジスティック回帰係数は、ピクセル(又はボクセル )が第1のクラスのタイプであるか第2のクラスのタイプであるかに関する確率 を評価するのに用いられることを特徴とする装置。 2.ロジスティック判別分析を実行する前記手段は、複数の部分に分かれた( polychotomous)ロジスティック・モデルを用いることを特徴とする請求項1記 載の装置。 3.ロジスティック判別分析を実行する前記手段は、ベイズ(Bayes)配分規 則と組み合わされ、差分事前確率(differential prior probability)と空間接 続性(spatial connectivity)とを組み入れることを特徴とする請求項2記載の 装置。 4.ピクセル(又はボクセル)値を示す信号を取得するために、2つの特性変 数が測定されることを特徴とする請求項1ないし請求項3の任意の請求項記載の 装置。 5.磁気共鳴画像(MRI)が取得されることを特徴とする請求項1ないし請 求項4の任意の請求項記載の装置。 6.灰白質、白質及び脳脊髄液(csf)を分類するように構成されているこ とを特徴とする請求項5記載の装置。 7.画像を記憶する手段と、画像を検索する手段と、2以上の異なる画像を比 較する手段とを有することを特徴とする請求項1ないし請求項6の任意の請求項 記載の装置。 8.2以上の画像の同時登録が実行されそれらの画像の自動的な比較を可能に することを保証する手段を有することを特徴とする請求項7記載の装置。 9.複数のピクセルを含む画像を取得する方法であって、画像を機械的に読み 取り可能なデータに変換し前記データが前記画像の前記ピクセルを表すようにす るステップと、相対的な値を前記データのそれぞれに一致させるステップとを含 む画像取得方法において、 ロジスティック判別分析が前記データに適用され、それにより、ロジスティッ ク回帰係数が取得され、前記ロジスティック回帰係数は、ピクセル(又はボクセ ル)が第1のクラスのタイプであるか第2のクラスのタイプであるかに関する確 率を評価するのに用いられることを特徴とする方法。 10.ロジスティック判別分析を実行する前記手段は、複数の部分に分かれた (polychotomous)ロジスティック・モデルを用いることを特徴とする請求項9 記載の装置。 11.ロジスティック判別分析を実行する前記手段は、ベイズ(Bayes)配分 規則と組み合わされ、差分事前確率(differential prior probability)と空間 接続性(spatial connectivity)とを組み入れることを特徴とする請求項10記 載の装置。 12.ピクセル値を示す信号を取得するために、2つの特性変数が測定される ことを特徴とする請求項1ないし請求項11の任意の請求項記載の装置。 13.磁気共鳴画像(MRI)が取得されることを特徴とする請求項1ないし 請求項12の任意の請求項記載の装置。 14.灰白質、白質及び脳脊髄液(csf)を分類するように構成されている ことを特徴とする請求項6記載の装置。
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