JPH11507311A - リッドストックおよびパッケージ用フィルムの収縮方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 新鮮赤肉の中央加工処理が可能なパッケージおよびその製造方法を開示するものであって、トレイ（１２）と、このトレイ内に製品（２０）を包み込む第１のフィルム（２４）と、この第１のフィルムを被覆する第２のフィルム（３０）とを含み、この第２のフィルムは小売りの際に剥がされる。これらの第１のフィルムと第２のフィルムは、従来の発泡トレイまたは非発泡トレイの単一フランジ（２２）の内側周縁部（２７）と外側周縁部（３１）に各々密閉されている。第１のフィルムはフランジの内側周縁部に密閉された熱収縮性フィルムで、第１のシール部（２６）を形成し、この第１のシール部の外縁部でトリミングされている。これは、第１のシール部の外縁部に第１のフィルムの余剰部分（２８）を形成し、この余剰部分を十分な高温に晒して収縮させることによって得られ、これによりフランジの外側周縁部に密閉領域（２９）が形成される。次に第２のフィルムは、フランジの外側周縁部上の密閉領域に密閉され、第２のフィルムが第１のフィルムを包み込むように、第２のシール部（３２）を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 リッドストックおよびパッケージ用フィルムの収縮方法 発明の背景 本発明は一般に、新鮮な赤肉用パッケージに関するものである。特に本発明は 、パッケージされた製品が一定環境のもとで一定の状態に維持され、さらに次の 段階で他の状態に加工されるような、食物製品のパッケージ方法に向けられてい る。より詳細には、本発明に係るパッケージは、パッケージされた製品を低酸素 環境下で配送し、かつスーパーマーケットその他の小売店において製品の表面に 酸素を導入するためのものである。このような酸素導入は、製品表面と接触して いるフィルムを通して酸素を透過させるか、または大気中の酸素と製品周囲の低 酸素ガス状雰囲気とを交換するか、いずれかによって成し得る。 本発明の教示に従えば、幅広い様々な食物製品のパッケージが可能であるが、 新鮮な赤肉のパッケージ方法に関しては特に有利であり、例えば食肉を低酸素雰 囲気下で輸送する場合、即ち、好ましくはＯ₂濃度０．５％以下、より好ましく はＯ₂濃度０．０５％以下で輸送するわけであるが、スーパーマーケットに届け られた際、酸素に晒すことによって新鮮さがもたらされ る（ブルーミングする）。 従来、肉の初期の大きな切り落とし部分は、各スーパーマーケットにおいて切 断されパッケージされてきた。しかしながら、この方法は非効率的で、好ましか らざるある一定の追加経費を生み出す結果となる。例えば、大きな初期部分（サ ブプライマル）からの全ての肉片は、一度に販売される。代わりに、規模の抑制 により利益が得られる中央設備で肉をさばき、その後で従来のように、例えば数 多くの鶏肉製品と共にそれぞれのスーパーマーケットに輸送されるのが好ましい 。 これまで、殆どの消費者が、酸素に晒されて赤味を帯びた食肉を好むために、 新鮮な赤肉の中央加工処理の目的は達成されなかった。しかしながら、食肉は、 およそ１日〜３日間その赤味を維持し、その後、殆どの消費者が好まない茶色に 変色する。 従って、従来の小売店でそうであったように、食肉が中央施設でさばかれガス 透過性（以下「透過性」という）フィルム内にパッケージされた後、さらに最終 販売のために他の地域に輸送された場合、十中八九、そのパッケージが末端小売 業者に届くまでの間に食肉は茶色へと変化し、事実上売り物にならなくなる。逆 に、食肉が中央施設でさばかれ、真空下あるいは真空 で低酸素ガスを噴入させてガス不透過性（以下「不透過性」という）フィルム内 にパッケージされた後、最終販売のために他の地域に輸送された場合、食肉は、 酸素に晒される前の典型的な色である紫色の状態で、末端小売業者に届けられる 。これまで、紫色が無害であることを消費者に教える販売努力は、その難しさを 証明するだけであった。さらに、ガス不透過性フィルムが、フィルムで包み込み あるいは蓋をされると共に低酸素雰囲気を含むトレイを有する従来のパッケージ の構成要素である場合、食肉が消費者の目にふれる前に鮮やかな赤味を取り戻す ようにするために、中央加工処理施設の利益の大部分を投入して、この不透過性 フィルムを剥がし透過性フィルムに替えなければならない。 これまで、低酸素雰囲気下で食肉を輸送する手段、および小売店にて消費者の 目にふれる直前に食肉に迅速かつ容易に酸素を導入する手段を提供するため、多 様なパッケージが開発されてきた。 この問題を解決する一つの方法は、剥離性フィルムの開発を必要としてきた。 即ち、透過性部分と不透過性部分とに難なく裂けるフィルムが開発されてきたの である。配送用のガス不透 過性フィルムを形成することにより、このようなフィルムが食肉製品の入ったト レイなどの支持部材にシールすなわち密閉（密着）される。小売店において、ガ ス不透過性部分は、透過性フィルムをトレイに密閉させた状態でフィルムから剥 がされる。従って、ガス透過性パッケージとなり、大気中の酸素と入れ替わるた めに食肉は鮮やかな赤味を取り戻すことが可能になる。 剥離性フィルムは、封入製品を覆うように伸び、蓋としてトレイの周縁部に密 閉されるか、あるいは真空下で加熱されて製品を覆い、真空スキンパッケージを 形成する。剥離性フィルムは、従来のトレイフランジを密閉するための単一のウ ェブを提供するという利点を有する。しかしながら、剥離性フィルムは剥離の際 に失敗することがあり、不透過性部分を透過性部分からひき剥がすことが困難で あるか、あるいは不透過性部分に透過性部分の全部または一部が接着して残存す るか、いずれかの状態が生ずる。そして不透過性部分がパッケージ製品からひき 剥がされる際、パッケージが破けたりピンホールができるのである。 新鮮な赤肉を中央加工処理する目的を達成するその他の方法 の殆どは、透過性フィルムと不透過性フィルムとを有するタイプの多様な二重ウ ェブパッケージの開発を必要としてきた。この透過性フィルムは食肉製品を覆い 、不透過性フィルムは小売店で剥がされ透過性フィルムを覆うものであり、透過 性フィルムと不透過性フィルムはそれぞれが別個に密閉を行うフィルムである。 これらのタイプのパッケージの例には、二重包み込みパッケージが含まれ、透 過性フィルムは食肉の周囲を包み、この透過性フィルムをその支持部材と不透過 性フィルムとが包み込む。ヘッドスペースを有するパッケージでは、食肉製品に 近接した透過性フィルムと不透過性上方ウェブ、最も一般的には、支持部材の周 縁フランジに共に密閉された透過性ウェブと不透過性ウェブとを含む二重蓋パッ ケージとの間に、一般的には窒素、二酸化炭素、あるいはその他の二種のガスの 混合物といった処理ガスを導入することが可能である。このような二重ウェブパ ッケージの一つの欠点は、オートメーション化された手法では、従来のトレイの 単一フランジに二種のウェブを密閉させることが難しかったという点である。即 ち、透過性フィルムをトレイの上方密閉表面として用いなければならず、その内 側周縁部に 密閉されてトリミング（切取り）される。次に不透過性フィルムは、トレイの密 閉表面として用いられなければならず、その外側周縁部に密閉してトリミングさ れる。この処置を実行する際、透過性ウェブをトリミングする段階で問題が生ず る。周縁フランジの干渉を十分に避け、そしてそのバリヤ特性に害を及ぼす損傷 をトレイに与えないよう、さらに不透過性フィルムとトレイの密閉表面の外側周 縁部との間のシール部に悪影響を与えないようにするための操作の際に問題が発 生するのである。典型的な場合は、透過性ウェブの外端部が、フランジの外側周 縁部に不透過性ウェブを密閉させるための密閉領域に伸びているか、あるいは、 その外端部がこのような密閉領域を避けるためにトリミングされるが、この切取 り段階が、フィルムがフランジに対して平らに横たわっているため、透過性ウェ ブがトリミングされてナイフや切刃が必然的にフランジに切り込むとき、トレイ のフランジ表面に損傷を与えるのである。 この難点を克服するべく努力を重ねるうちに、二重フランジトレイが開発され た。このトレイは、第１のウェブあるいは透過性ウェブを密閉する内側フランジ 部と、第２のウェブあるいは不透過性ウェブを密閉する外側フランジ部と、透過 性ウェブ をトリミングするためにこれら二種類のウェブを分離し、これにより不透過性ウ ェブシール部の干渉を避ける凹部とを含む。これらのトレイは、例えば同時係属 の米国特許出願第 号、同第 号、および同第 号に開示されている。しかしながら、このような二重フランジトレイは従来の 単一フランジトレイよりも費用がかかり、さらに、消費者に馴染みのない外観を 呈するという欠点がある。 従って本発明の目的は、オートメーション化された新鮮赤肉の中央加工処理を 、最少の経費で容易に行うためのパッケージを提供することにある。 本発明の他の目的は、食肉パッケージとして消費者が見慣れている外観に類似 しているパッケージを提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、中央加工処理施設において組立てられ、製品が包 装され、かつ密閉されるパッケージを提供することにある。 発明の概要 他の目的と同様にこれらの目的は、製品用パッケージの製造方法を提供するこ とによって達成され、前記製品およびフランジを受容するキャビティを有する支 持部材を準備する段階と、 熱収縮性の第１の延伸フィルムをフランジの内側周縁部に密閉させて第１ のシール部を形成する段階と、第１の延伸フィルムを第１のシール部の外側でト リミングし、これにより第１のシール部の外部に第１のフィルムの余剰部分を形 成する段階と、第１の延伸フィルムを十分に高温な雰囲気中に晒して前記余剰部 分を収縮させ、これによりフランジの外側周縁部上に密閉領域を露出させる段階 と、第２のフィルムをフランジの外側周縁部上に密閉させて第２のシール部を形 成し、第２のフィルムが前記第１のフィルムを包み込む段階とを含んでいる。 このような目的はさらに、製品用パッケージを提供することにより達成され、 製品を受容するキャビティおよびフランジを有する支持部材と、第１の密閉領域 であるフランジの内側周縁部に密閉される第１のフィルムと、第１の密閉領域の 外側部にあり、フランジの外側周縁部上に第２の密閉領域を露出させるように十 分に熱収縮する熱収縮性の第１のフィルムの余剰部分と、前記フランジの外側周 縁部の第２の密閉領域に密閉される第２のフィルムとを含んでいる。 図面の簡単な説明 本発明の好ましい実施例の詳細な説明は、添付の図面を参照 しながら以下に述べられている。ここで、 第１図は、本発明に係るパッケージの斜視図であり、 第２図は、第１図に係るパッケージの、製造時における部分横断面図であり、 第３図は、第２図に係るパッケージの、第１のウェブが収縮した後の部分横断 面図であり、そして 第４図は、第１図に示される最終的なパッケージの部分横断面図である。 好ましい実施例の詳細な説明 本発明は一般に、単一トレイフランジに二つのフィルムを密閉させる方法を提 供することを目的とし、オートメーション化された手法によって、第１のフィル ムはフランジの内側周縁部に密閉され、第２のフィルムはフランジの外側周縁部 に密閉される。 特に本発明は、トレイフランジの内側周縁部もしくはその周囲に密閉される透 過性フィルムであって、包装される食肉製品を包み込む（囲い込む）透過性フィ ルムと、トレイフランジの外側周縁部もしくはその周囲に密閉される不透過性フ ィルムであって、前述の透過性フィルムを包み込む不透過性フィルムと を有するトレイタイプのパッケージに関するものである。しかしながら本発明は 、透過性内部フィルムや、透過性外部フィルム、またはいくらかの所与の透過性 をもつフィルムに限定されるものではない。むしろ本発明に係る方法は、任意の 第２の外部フィルムとトレイフランジの外側周縁部との間にシール部が形成され る際、任意の第１の内部フィルムのトリミングされた外端部が影響を与えること を防止している。 基本的には、第２のフィルムの形成に及ぼされる影響は、第２の密閉領域から 第１のフィルムの外端部を収縮させて除外することで回避される。第１図に係る 横断面図を参照すると、パッケージ１０は、側壁１４と底部１６とを含むトレイ もしくは支持部材１２を有し、これらによって製品２０を受容するキャビティ１ ８が画定されることが示されている。 周縁フランジ２２は側壁１４の上方部分から延出している。第１のフィルム２ ４はフランジ２２の上面に適用され、製品２０の上方表面を横切るように伸びて いる。第１のシール部２６は、内側周縁部２７における第１のフィルム２４とフ ランジ２２との間に形成されている。第１のフィルム２４は、第２図に示される ように、第１のシール部２６の外側部でトリミング整形さ れ、これにより第１のシール部２６の外側部に、第１のフィルム２４の余剰部分 ２８が形成される。 本発明の目的のため、第１のフィルム２４が熱収縮性を有するように配向させ ることが必要である。このような配向は、公知のどのようなプロセスによっても 達成され、例えばチューブラ押出フィルムの場合はトラップドバブル法によって 、あるいはテンタフレーミングなどによって達成される。 基本的に、全配向プロセスでは、フィルムを構成するポリマの融点よりも低い 温度まで上昇させながら、フィルムを一方向（一軸方向）または二方向（二軸方 向）に延伸し、さらにその延伸した状態で冷却を行う。後にフィルムを加熱する と、フィルムは元の寸法に収縮する。多くの高分子フィルムが持つこの性質は、 様々なパッケージのデザインに有効に利用されている。現状の蓋付きタイプのト レイパッケージの場合、配向されたフィルムは一般的には利用されない。これは 、蓋用のウェブがピンと張った状態でトレイのフランジに密閉されているためで あり、他のタイプの高分子フィルムを用いたパッケージのように、ピンとはった 皺のない外観を達成するための収縮プロセスは不必要なのである。 しかしながら本実施例において、第１のフィルム２４は配向された熱収縮性フ ィルムであり、第１のシール部２６でフランジ２２に密閉され、第２図に示すよ うにフランジ２２の外端部２３でトリミングされた後、さらに十分に高い温度の 雰囲気中に晒されると第１のフィルム２４の余剰部分２８に収縮が生じる。第３ 図は、上述の温度上昇雰囲気中に晒された後の、パッケージ１０の横断面図であ る。第１のフィルム２４はピンと張った状態でフランジ２２に密閉されるため、 第１のシール部２６より内側にある領域のフィルム２４には、加熱処理の影響が みられない。しかしながら余剰部分２８は、フランジ２２から離れて第１のシー ル部２６に向かい巻き上げられ、もしくは折り曲げられて、十分な熱収縮がなさ れ、フランジ２２の外側周縁部３１上に密閉領域２９が露出する。従って、第２ のフィルム３０はフランジ２２の外側周縁部３１に密閉され、第４図に示される ように第２のシール部３２を形成し、その第２のフィルム３０は第１のフィルム ２４を包み込む。 第１のシール部２６の内側にある領域の第１のフィルム２４は、温度が上昇し ている雰囲気中に晒されてもなんの影響も受けないようにみられるが、このよう な加熱処理は実のところ第 １のフィルムにも熱収縮を生じさせており、従って製品を被覆している第１のフ ィルムは強く引っ張られて、その外観がさらに良好なものとなる。 第１のフィルム２４で密閉する間は、多岐にわたる様々な方法によって加熱が 行われる。例えば、第１のフィルム２４をフランジ２２に密閉させるための、シ ーリングヘッドまたはシールバーといった手段は、同様にフィルムを加熱する手 段を含む。第１のフィルムを加熱し収縮させる手段は、第１のフィルムを切断す る手段をも含み、例えば熱線などの熱切断装置などではフィルムを切断する場合 、十分な加熱を行って第１のシール部の外側部にある第１のフィルムの余剰部分 を収縮させる。代わって、製品２０をもつトレイ１２とフランジ２２に密閉した 第１のフィルム２４とを含むパッケージ１０は、収縮用トンネル内を搬送され、 外端部２８を収縮させてフランジ２２から引き離すに十分な高い温度の熱風、も しくはやむを得ない場合は熱水に晒される。 既述のように、本発明の第１のフィルムまたはウェブは、熱収縮性の延伸（配 向）フィルムであり、好ましくは透過性フィルムである。第１のフィルムとして 典型的な重合体材料は、配 向されると共に支持部材に確実に密閉、結合されるポリエチレンや、その他様々 なエチレン共重合体などのどのような材料をも含み、例えばエチレン酢酸ビニル 共重合体、エチレンアクリレイト共重合体、金属中和塩を含むエチレンアクリル 酸共重合体、そしてエチレンアルファオレフィン共重合体などがあげられる。こ のようなエチレンアルファオレフィンには、不均一成分または均一成分のものが 現存する。即ち、従来のシングルサイト触媒作用によって形成された線形低密度 ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ）や、現存する不均一成分のエチレンアルファオレフ ィンは、メタロセン触媒技術などの多様な単一系触媒反応によって形成される共 重合体と同様に、本発明の範囲に含まれるもので、さらに、現存の均一成分もま た本発明の範囲に含まれるものである。本発明の実施に際し好ましい透過性フィ ルムは、対称性を有する５層の、配向された透過性フィルムであり、 ＥＶＡ／ＬＬＤＰＥ／ＥＶＡ／ＬＬＤＰＥ／ＥＶＡ という構造を有する。 本発明に係る第２のフィルムまたはウェブとして最も好ましいものには、実質 的に酸素などのガスに対して不透過性であり、層、フィルム、もしくはラミネー トに適するものであればどれ でも利用できる。これにより、真空または低酸素雰囲気中に収容された新鮮な食 肉製品の貯蔵寿命が、バリヤ層のないパッケージにおける場合よりも延長される 。本発明の実施に際してガスバリヤ特性を有する重合体材料として好ましいもの には、エチレンビニルアルコール共重合体と、塩化ビニリデン−塩化ビニルや塩 化ビニリデン−アクリル酸メチルなどの塩化ビニリデン共重合体（ＰＶＤＣ）が 含まれる。密閉フィルムとバリヤ構造体との積層物（ラミネート）は、このバリ ヤ構造体が、バリヤ層と二軸延伸ナイロンもしくは二軸延伸ポリエステルなど強 靭な非成形材料とを含んでおり、本発明に係るパッケージの不透過性ふた材とし て特に好ましい。本発明の不透過性ウェブとしては様々な積層物や多層物が利用 可能であるが、特に好ましい不透過性ウェブは、 二軸ナイロン／ＰＶＤＣ／／ＥＶＡ／ＬＬＤＰＥ／シール部 という構造を有する。ここで二重スラッシュ（／／）は、二つのウェブが接着さ れて積層された状態を示す。 概して、本発明に従い利用できるフィルムまたはウェブは、単層または多層で ある。多層フィルムは、単一の高分子成分または単層中の混合重合体によっては このフィルムに要求される 全ての特性が達成されなかった場合に利用される。例えば、トレイを密閉する不 透過性フィルムは、十中八九、多層フィルムを含む。これは、いくつかの特性に は、剥離性を有する密閉性、酸素バリヤおよび衝撃性、そして外部耐久特性とが 含まれることが必要だからである。従って利用されるフィルムは、その殆どが少 なくとも三層を含んでいる。即ちシール層、バリヤ層、そして外部耐久層である 。さらに、接着層やバルク層などの内部層も含まれる。密閉フィルムと、二軸延 伸ポリエステルや二軸延伸ナイロンなどの非成形材料との積層物もまた、本発明 の範囲に包含され、トレイタイプパッケージ用の優れたリッドストック（ｌｉｄ ｓｔｏｃｋｓ）として広く認められるものである。 上述の、本発明に係る好ましい実施例の説明は、例示および説明の目的で行っ たものである。これは網羅的なものでも、また開示された厳密な形態に本発明を 限定するものでもない。さらに、上述の教示に照らして合わせて修正や変更を加 えることが可能であり、あるいは本発明の実施からそのような修正や変更を得る ことができる。実施例は、本発明の原理およびその実際の応用を説明するために 選択して説明したものであり、当業 者が本発明を様々な実施形態で、かつ意図された特定の使用に適するように様々 な変更を加えて利用することができるようにするためのものである。本発明の範 囲は、後に添付する請求の範囲およびその均等物によって定義されるものである 。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クレブス，アート・テイ アメリカ合衆国、サウス・カロライナ・ 29301、スパータンバーグ、シヤドウ・レ イク・コート・1702

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．製品およびフランジを受容するためのキャビティを有する支持部材を準備す る段階と、 熱収縮性の第１の延伸フィルムでフランジの内側周縁部を密閉して第１のシー ル部を形成する段階と、 前記第１のシール部の外側部にある前記第１の延伸フィルムをトリミングして 該第１のシール部の外側部に前記第１のフィルムの余剰部分を形成する段階と、 前記第１の延伸フィルムを十分な高温に晒して前記余剰部分を収縮させ、これ により前記フランジの外側周縁部上に密閉領域を露出させる段階と、 前記フランジの外側周縁部上にある前記密閉領域を第２のフィルムで密閉して 第２のシール部を形成し、前記第２のフィルムが前記第１のフィルムを包み込む 段階とを含んでいる、製品用パッケージの製造方法。 ２．前記第１の延伸フィルムを十分な高温に晒して前記余剰部分を収縮させる段 階が、前記フランジの内側周縁部を密閉する第１のフィルムを有する支持部材を 、収縮用トンネルを通過さ せることによって達成される請求の範囲第１項に記載の製品用パッケージの製造 方法。 ３．前記第１のフィルムが透過性である請求の範囲第１項に記載の製品用パッケ ージの製造方法。 ４．前記第２のフィルムが不透過性である請求の範囲第１項記載の製品用パッケ ージの製造方法。 ５．前記第１の延伸フィルムを十分な高温に晒して前記余剰部分を収縮させる段 階が、前記第１のシール部の外側部にある第１のフィルムをトリミングする段階 によって達成される請求の範囲第１項に記載の製品用パッケージの製造方法。 ６．前記第１の延伸フィルムを十分な高温に晒して前記余剰部分を収縮させる段 階と、前記第１のシール部の外側部にある第１の延伸フィルムをトリミングする 段階とが、前記第１のシール部の外側部の第１のフィルムに対して熱線を適用す ることによって達成される請求の範囲第５項に記載の製品用パッケージの製造方 法。 ７．製品と、 製品およびフランジを受容するキャビティを有する支持部材と、 第１の密閉領域において前記フランジの内側周縁部に密閉されており、前記フ ランジの外側周縁部に第２の密閉領域を露出させるように、該第１の密閉領域の 外側にある余剰な熱収縮部分が十分に熱収縮する第１のフィルムと、 前記フランジの外側周縁部にある第２の密閉領域を密閉する第２のフィルムと を備えている製品用パッケージ。 ８．前記第１のフィルムが透過性である請求の範囲第７項に記載の製品用パッケ ージ。 ９．前記第２のフィルムが不透過性である請求の範囲第７項に記載の製品用パッ ケージ。