JPH11507024A - 尿失禁の治療のためのアルファ−1c−選択的アドレナリン受容体作動薬の使用 - Google Patents

尿失禁の治療のためのアルファ−1c−選択的アドレナリン受容体作動薬の使用

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JPH11507024A JP8536635A JP53663596A JPH11507024A JP H11507024 A JPH11507024 A JP H11507024A JP 8536635 A JP8536635 A JP 8536635A JP 53663596 A JP53663596 A JP 53663596A JP H11507024 A JPH11507024 A JP H11507024A
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クレイグ、ダグラス・エー
フォーレイ、カルロス・シー
グルチョウスキー、チャールズ
ブランチェック、テレサ・エー
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シナプティック・ファーマスーティカル・コーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、患者の尿失禁を治療する方法であって、ヒトα1Aアドレナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化するα1C選択的作用薬の治療に効果的な量を該患者に投与することを具備した方法を提供する。本発明は更に、尿管及び膀胱頚部組織の収縮を誘導する方法であって、ヒトα1Aアドレナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化するα1C選択的作用薬の効果的に収縮を誘導する量を該尿管及び膀胱頚部組織に接触させることを具備した方法を提供する。加えて、本発明は尿失禁の治療のため、並びに尿管及び膀胱頚部組織の収縮を誘導するのに使用するための化合物を含む。

Description

【発明の詳細な説明】尿失禁の治療のためのアルファ−1C−選択的アドレナリン受容体作動薬の使用 本出願を通して、種々の参照文献をかっこ内に引用する。これら刊行物の記載 は、本発明の属する分野の状態をより完全に説明するために、これら全体を参照 文献として本出願の一部とする。これら参照文献の書籍解題の完全な記述は請求 の範囲の直前に示されている。発明の背景 名称「α1A」は、1995年、受容体及びイオンチャンネル命名法増補版(th e 1995 Receptor and Ion Channel Nomenculature Supplement)(Watson and Girdlestone,1995)で概説されたように、先に命名された「α1C」クロ ーン化サブタイプに対して、IUPHAR命名法委員会により最近是認された名 称である。しかし、名称α1Cを、最近改名された受容体サブタイプ「α1A」とみ なして本出願並びに補助としての表及び図面中で使用する。旧命名法及び新命名 法の両方で、α1Cと命名された1種類の唯一の受容体サブタイプのみが存在する (即ち、現在の命名法では、α1Cは存在しない。)ので、「α1C」 はこの唯一 の受容体サブタイプの明白な記述である。 失禁は、尿の不髄意的なロスによって特徴づけられる症状である。これは、一 般に2種類のタイプに分けられる。第一のタイプには、潜在的な原因である不安 定な膀胱が含まれ、第二のタイプには、安定な膀胱が存在するが、膀胱の出口の 閉鎖圧の不全が含まれる。この症状は、種々の異なった病理学的、解剖学的又は 神経学的因子で起こりうる(Lundberg,1989)。女性の罹患率は、2倍以上高 いが、男性もこれに罹る(Landberg,1989)。最も顕著な発病は、閉経後の女 性に見られる。少なくとも一千万人のアメリカ人が尿失禁に悩んでいると評価さ れている(Sand et al.,1990)。失禁は、外科的及び非外科的手法で治療する ことができる。保守的なアプローチには、理学療法(ケーゲルエクササイズ(K egel exercises))及び尿管周囲筋の強化を目的とした機能性電気的刺激が含ま れる (Walters et al.,1992)。ポリテトラフルオロエチレンを尿管周囲へ注射す ることは、尿管の支持の増加を目的としたより転化した手段である(Sand et al ,1990)。圧迫性失禁に対する最も基本的な治療は、膀胱、尿管、及び周囲組織 の配列を改善することを目的とした種々の技術を含めた外科手術である。 尿失禁の治療に対しては、種々の医薬が使用されているが、うまくいったいり いかなかったりしている。膀胱の収縮を低下させるのに使用される医薬には、抗 コリン作用薬、β−ブロッカー、カルシウムチャンネルブロッカー、及び三環性 抗鬱薬が含まれる。エストロゲンは、特に閉経後の女性で、膀胱出口の抵抗を増 大させるのに使用されており、一部成功している。その活性は、尿管粘膜細胞の 増殖を起こす「粘膜密閉効果(mucosal seal effect)」に起因している(Wein,198 7)が、現在、尿管でのα−アドレナリン受容体発現の回復にもこれが寄与してい るという幾つかの提案がある(Wein,1987)。 膀胱出口の抵抗を増大するための最も一般的な薬剤は、α−アドレナリン受容 体作動薬である。これらは、近位尿管及び膀胱頚部(bladder neck)の平滑筋細 胞に局在するα−アドレナリン受容体を活性化し(Sourander,1990; Wein,1 987)、収縮を起こし、閉鎖圧を高める。この治療に現在使用されている化合物 には、非選択的アドレナリン受容体薬フェニルプロパノールアミン、エフェドリ ン、及びフェニレフリンがある(Wein,1987; Lundberg,1989)。これらの医 薬の作用は、部分的にはアドレナリン受容体の直接の活性化、及び神経末端に取 り込まれた後に交感神経ニューロンからの内因性ノルエフェドリンを置換するこ れらの能力、いわゆる非直接的な交感神経興奮作用に一部寄与しうる(Anderss on 如(以下の表3を参照)及びこれらの化合物の非直接的作用は、CNS及び末梢 でこれらの活性化したα1−、α2、及びβ−アドレナリン受容体を生じる。結果 として、これらの薬剤の何れかの所望の治療効果には、望まない副作用が付随す る。失禁にこれらを使用する場合の1つの主要な副作用は、血圧の増加である。 この影響は、投与量依存性であり、治療に効果的な該医薬の循環濃度を達成する は、一部の患者に、CNSでのこれらの刺激作用による不眠、不安及びめまいを 尿失禁で評価されている他の化合物には、in vinoで活性なフェニルエチルア ミン ST−1059に変換されるミドドリン(midodrine)がある。ミドドリ ン 上記化合物と同様に、その薬効は他のアドレナリン受容体との交差反応性(表3 参照)によって制限され、達成しうる最大投与量が制限されうる。α−アドレナ リン受容体のサブタイプ、及び種々の生理学的プロセスでのこれらの関わり合い をよりよく理解することは、失禁の治療のためのより効果的な医薬の開発の助け となる。 α−アドレナリン受容体は、末梢及び中枢神経系、並びに体全体の組織に局在 する特異的神経受容体タンパクである。この受容体は、多くの生理学的機能を制 御するための重要なスイッチであり、従って、医薬の開発の重要な標的となる。 これらの受容体と相互作用する医薬は、主要な2種類のクラスを包含する。即ち 、この受容体を活性化することができる内因性リガンド(ノルエピネフリン及び エピネフリン)を摸倣する作動薬:及び内因性リガンドの作用をブロックするよ うに働く拮抗薬である。両方のクラスの多くのα−アドレナリン受容体薬が過去 40年間以上にわたって開発されている。先に示したものに加えて、αアドレナ リン受容体の刺激に対するこれらの作用の少なくとも一部を負うものの例には、 クロニジン(作動薬;高血圧)、プラゾシン(拮抗薬;高血圧)、オキシメタゾ リン (作動薬;鼻部鬱血緩和)、及びメトキサミン(上室性頻拍の発現の治療 )が含まれる。多くのこれらの医薬は効果的であるが、これらはまた、治療の投 与量で望まない副作用を起こす(例えば、クロニジンは抗高血圧効果に加えて乾 燥口、鎮静及び起立性低血圧を起こす。)。 過去15年間、α−アドレナリン受容体及びα−アドレナリン受容体を標的に した医薬に対して多くの正確な理解がなされている。1977年以前には、1つ のアドレナリン受容体が知られているのみであった。1977年から1988年 の間には、少なくとも2種類のα−アドレナリン受容体α1及びα2が、中枢及び 末梢神経系に存在することが科学界に受けいられた。1988年からは、分子生 物学の新しい技術で、中枢神経系及び末梢神経系全体に分布する少なくとも6種 類のα−アドレナリン受容体タンパク:α1A、α1B、α1C、α2A、α2B及びα2C が同定された(Bylund,1992)。クローニングされたα−アドレナリン受容体 に加えて、最近、幾つかの推定のα1アドレナリン受容体サブタイプが、種々の 哺乳動物組織の機能的研究を基に開示された。クローニングされていないこれら の受容体は、α1H、α1L及びα1N(Murmamatsu,1995)又は「異型性α1」(Abel ,1995)アドレナリン受容体と記載される。種々の生理学的応答におけるこれら サブタイプの各々の正確な役割は理解され始めたばかりであるが、別個のサブタ イプが作用薬及び拮抗薬に対する個別の生理学的応答を媒介することは明かであ る。例えば、ヒト前立腺の、ノルエピネフリンで誘導される収縮が、α1C−アド レナリン受容体で媒介されることが示されている(Forray et al.,1994)。1 992年以前に開発された多くのアドレナリン受容体薬は、個々の何れのα−ア ドレナリン受容体サブタイプに対しても選択性がない。この受容体サブタイプ選 択性の欠如は、これらの医薬の不適切な副作用の根元的な原因であることが次第 に明かになっている。 膀胱の貯蔵機能における交感神経性アドレナリン様神経系の役割は良く認識さ れている(Wein,1987; Latifpour et al.,1990)。同様に、単離された尿管 及び膀胱組織のアドレナリン受容体メカニズムの研究は、失禁の治療に応用する ことができる(Latifpour et al.,1994; Tsujimoto et al.,1986)。多くの グループが、結合及び機能性の研究を通して、ヒト、ウサギ、及びラットの尿管 におけるα1受容体サブタイプの同定を試みている(Yoshida et al.,1991; T esta et al.,1993; Chess-Williams et al.,1994)。これらの努力によって も、個々のα1−アドレナリン受容体サブタイプが尿管でのアドレナリン受容体 作動薬の効果に応答してしまうために、今日まで決定的な証拠をもたらすには至 っていない。 本発明は、α1C−作動薬が、副作用を低減させる可能性を有しながら尿失禁の 治療に有効であることを見出したことに関連する。α1C−アドレナリン受容体が α−作動薬及び拮抗薬の心臓血管作用に、有意に影響を与えないことを示すデー タがすでに存在する(Forray et al.,1994)。従って、α1C−アドレナリン受 容体に対して、他のα1−アドレナリン受容体、α2−アドレナリン受容体、β− アドレナリン受容体、並びにヒスタミン受容体及びセロトニン(5−HT)受容 体 を越える十分な結合性及び機能の選択性を示す作動薬が、現在利用されうる治療 に関連して、尿失禁を治療するためのより効果的な医薬であると考えられる。発明の概要 本発明は、患者の尿失禁を治療する方法であって、ヒトα1Aアドレナリン受容 体及びヒトα1Bアドレナリン受容体を活性化するよりもヒトα1Cアドレナリン受 容体を少なくとも10倍活性化するα1C選択的作動薬の治療に効果的な量を患者 に投与することを具備した方法を提供する。 本発明は更に、尿管及び膀胱頚部組織の収縮を誘導する方法であって、尿管及 び膀胱頚部組織を、ヒトα1Aアドレナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容 体を活性化するよりもヒトα1Cアドレナリン受容体を少なくとも10倍活性化す るα1C−選択的作動薬と、効果的に収縮を誘導する量で接触することを具備した 方法を提供する。 加えて、本発明は、尿失禁の治療のため、及び尿管及び膀胱頚部組織の収縮の 誘導に使用するための化合物を包含する。図面の簡単な説明 図1A1B、及び1Cは、クローニングされたヒトα1A−アドレナリン受容 体(A)、α1B−アドレナリン受容体(B)、及びα1C−アドレナリン受容体(C)を 用いる結合試験で測定されたpKIに対する、ヒト尿管の機能性の研究で決定さ れた拮抗剤のpKB値の相関関係を示す。線形回帰分析に対する傾斜及び相関関 係係数(r)を各図に示した。 図2A2B、及び2Cは、クローニングされたヒトα1A−アドレナリン受容 体(A)、α1B−アドレナリン受容体(B)、及びα1C−アドレナリン受容体(C)を 用いる結合試験で測定されたpKIに対する、メスウサギ尿管の機能性の研究で 決定された拮抗剤のpKB値の相関関係を示す。線形回帰分析に対する傾斜及び 相関関係係数(r)を各図に示した。 図3A3B、及び3Cは、クローニングされたヒトα1A−アドレナリン受容 体(A)、α1B−アドレナリン受容体(B)、及びα1C−アドレナリン受容体(C) を用いる結合試験で測定されたpKIに対する、オスウサギ尿管の機能性の研究 で決定された拮抗剤のpKB値の相関関係を示す。線形回帰分析に対する傾斜及 び相関関係係数(r)を各図に示した。 図4A4B、及び4Cは、クローニングされたヒトα1A−アドレナリン受容 体(A)、α1B−アドレナリン受容体(B)、及びα1C−アドレナリン受容体(C)を 用いる結合試験で測定されたpKIに対する、メスイヌ尿管の機能性の研究で決 定された拮抗剤のpKB値の相関関係を示す。線形回帰分析に対する傾斜及び相 関関係係数(r)を各図に示した。 図5A5B、及び5Cは、クローニングされたヒトα1A−アドレナリン受容 体(A)、α1B−アドレナリン受容体(B)、及びα1C−アドレナリン受容体(C)を 用いる結合試験で測定されたpKIに対する、オスイヌ尿管の機能性の研究で決 定された拮抗剤のpKB値の相関関係を示す。線形回帰分析に対する傾斜及び相 関関係係数(r)を各図に示した。 図6は、SK&F102652、A−61603、SDZ NVI 085、 プラゾシン、5−メチルウラピジル、アバノキル、化合物1、及びST−105 9の化学構造を示す。発明の詳細な説明 以下の説明は、本発明の理解の補助のためのものである。 受容体の活性化は、化合物が細胞の表面に在る場合に、受容体への化合物の結 合が細胞内での代謝応答に繋がるプロセスを説明する。このような代謝応答は、 アデニルイルシクラーゼの活性化、グアニルイルシクラーゼの活性化、Iのしト ールリン脂質の加水分解、細胞膜を通過するイオンの移動、又は受容体が発現さ れる細胞内の組織の収縮を含むが、これらに限定されない。 有効性は、作用薬の最大活性化の半分を引き出す作用薬の濃度を意味する(E C50又はEC50の逆対数(negative log)、即ちpE50として表される。) 固有活性は、個々の作用薬が対照の全作用薬によって引き出される最大活性に 比較して引き出すことができる細胞又は組織の最大活性の大きさを意味し、全作 用薬に対する1と拮抗剤に対する0との間の範囲の値として表される。最初に定 義された固有活性(Ariens,1960)が、測定される受容体系に依存すると認識 されている(Kenakin,1987)ので、本明細書中での固有活性は、以下に説明す るクローニングされた受容体系を使用して行われる測定を基準にする。 受容体活性の選択性は、1の受容体を他の受容体に関して選択的に活性化する 作用薬の能力に関連する。このような選択性は、(a)他の受容体を活性化する のに必要な濃度よりも非常に低い濃度で1の受容体を活性化する作用薬の能力( 即ち、有効性の差)、又は(b)濃度とは独立に、他の受容体よりも非常に高い 割合で1つの受容体を活性化する作用薬の能力(即ち、固有活性の差)、又は両 方の組み合わせを反映する。 従って、「以下の(受容体)何れかを活性化するよりも少なくとも10倍ヒト α1C−アドレナリン受容体を活性化する」の形式の表現は、これが有効性の差、 又は固有活性化の差、又はその両方の値による何れであっても、このような何れ かの差を意味し、これらを含むものである。 上記定義を考慮すれば、本発明は、患者の尿失禁を治療する方法であって、ヒ トα1Aアドレナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容体を活性化するよりも 少なくとも10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化するα1C選択的作用薬の 治療に効果的な量を患者に投与することを具備した方法を提供する。 本発明は更に、ヒト尿失禁を治療する方法であって、ヒトα1Aアドレナリン受 容体及びヒトα1Bアドレナリン受容体を活性化するよりも少なくとも50倍ヒト α1Cアドレナリン受容体を活性化するα1C選択的作用薬の治療に効果的な量を患 者に投与することを具備した方法を提供する。 本発明は、ヒト尿失禁を治療する方法であって、ヒトα1Aアドレナリン受容体 及びヒトα1Bアドレナリン受容体を活性化するよりも少なくとも100倍ヒトα1C アドレナリン受容体を活性化するα1C選択的作用薬の治療に効果的な量を患者 に投与することを具備した方法を提供する。 本発明は、ヒト尿失禁を治療する方法であって、ヒトα1Aアドレナリン受容体 及びヒトα1Bアドレナリン受容体を活性化するよりも少なくとも200倍ヒトα1C アドレナリン受容体を活性化するα1C選択的作用薬の治療に効果的な量を患者 に投与することを具備した方法を提供する。 尿失禁を治療する方法を実施するのに使用されるα1C選択的作用薬は、これが ヒトα1Aアドレナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容体に拮抗しないとい う特徴を更に有する。 望ましくは、尿失禁を治療する方法を実施するのに使用されるα1C選択的作用 薬は、これが、何れかのα2アドレナリン受容体及び何れかのβアドレナリン受 容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化 する。α2アドレナリン受容体の幾つかの例には、α2A、α2B、及びα2C受容体 が含まれる。 本発明はまた、尿失禁を治療する方法を実施するのに使用されるα1C選択的作 用薬が、何れかのα2アドレナリン受容体及び何れかのβアドレナリン受容体を 拮抗しないという特徴を有することを備える。 望ましくは、尿失禁を治療する方法を実施するのに使用されるα1C選択的作用 薬がヒトヒスタミンH1又はH2受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒト α1Cアドレナリン受容体を活性化する。 本発明は更に、ヒトドーパミンD1、D2、D3、又はD5受容体を活性化するよ りも少なくとも10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化することを備える。 本発明ではまた、尿失禁を治療する方法を実施するのに使用されるα1C選択的 作用薬は、これがヒトセロトニン5−HT1A、5−HT1D α、5−H1D β、5− HT1E、5−H1F、5−HT2、又は5−HT7受容体を活性化するよりも少なく とも10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化することが規定される。 本発明は更に、尿管及び膀胱頚部組織の収縮を誘導する方法であって、尿管及 び膀胱頚部組織を、ヒトα1Aアドレナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容 体を活性化するより少なくとも10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化する α1C選択的作用薬の効果的に収縮を誘導する量と接触することを具備した方法を 提供する。 本発明は更に、尿管及び膀胱頚部組織の収縮を誘導する方法であって、尿管及 び膀胱頚部組織を、ヒトα1Aアドレナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容 体を活性化するより少なくとも50倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化する α1C選択的作用薬の効果的に収縮を誘導する量と接触することを具備した方 法を提供する。 本発明は、尿管及び膀胱頚部組織の収縮を誘導する方法であって、尿管及び膀 胱頚部組織を、ヒトα1Aアドレナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容体を 活性化するより少なくとも100倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化するα1C 選択的作用薬の効果的に収縮を誘導する量と接触することを具備した方法を提 供する。 本発明はまた、尿管及び膀胱頚部組織の収縮を誘導する方法であって、尿管及 び膀胱頚部組織を、ヒトα1Aアドレナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容 体を活性化するより少なくとも200倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化す るα1C選択的作用薬の効果的に収縮を誘導する量と接触することを具備した方法 を提供する。 尿管及び膀胱頚部組織の収縮を誘導する方法を実施するのに使用されるα1C選 択的作用薬は、これがヒトα1Aアドレナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受 容体を拮抗しないという特徴を更に有する。 望ましくは、尿管及び膀胱頚部組織の収縮を誘導する方法を実施するのに使用 されるα1C選択的作用薬は、何れかのヒトα2アドレナリン受容体及び何れかの βアドレナリン受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒトα1Cアドレナリ ン受容体を活性化する。α2アドレナリン受容体の幾つかの例にはα2A、α2B、 及びα2C受容体が含まれる。 本発明ではまた、尿管及び膀胱頚部組織の収縮を誘導する方法に使用されるα1C 選択的作用薬は、こらが何れかのヒトα2アドレナリン受容体及び何れかのβ アドレナリン受容体を拮抗しないという特徴を更に有することが規定される。α2 アドレナリン受容体の幾つかの例には、α2A、α2B、及びα2C受容体が含まれ る。 望ましくは、尿管及び膀胱頚部組織の収縮を誘導する方法を実施するのに使用 されるα1C選択的作用薬は、これがヒトヒスタミンH1又はH2受容体を活性化す るよりも少なくとも10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化する。 本発明では更に、尿管及び膀胱頚部組織の収縮を誘導する方法を実施するのに 使用されるα1C選択的作用薬が、ヒトドーパミンD1、D2、D3、又はD5受容 体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化す ることが規定される。 本発明ではまた、尿管及び膀胱頚部組織の収縮を誘導する方法を実施するのに 使用されるα1Cアドレナリン受容体が、ヒトセロトニン5−HT1A、5−HT1D α 、5−HT1D β、5−HT1E、5−HT1F、5−HT2、又は5HT7受容体を 活性化するよりも少なくとも10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化するこ とが規定される。 一態様では、本発明は、尿失禁を治療する方法であって、治療に効果的な量の 下式の化合物を患者に投与することを具備した方法を提供する。 但し、nは1から6の整数であり、RはH又はC1−C6アルキルであり; R1は、C1−C6アルキル、フェニル、ナフチル、置換されたフェニル又はナフ チルであって、置換基がハロゲン、又はC1−C6アルキル又はアルコキシ基であ りものであり; は、アミノ基又はヘテロ環基であり、該ヘテロ環基は、ピペリジン、モルホ リン、ピペラジン、ピロリジン、ヘキサメチレン、又はチオモルホリンであり、 該ヘテロ環基は、これらの窒素原子を介して(CH2n基に結合されており;ア ミノ基は、R2がH、C1−C6アルキル、ベンジル、又はベンズヒドリルであり 、R3がH;C1−C10アルキル;C2−C10アルケニル;C3−C10シクロアルキ ル又はシクロアルケニルであるものである。 本発明ではまた、化合物は下記構造を有する。 本発明では更に、化合物は下記構造を有する。 本発明の他の態様は、尿失禁を治療するための方法であって、治療に効果的な 量の下記構造を有する化合物又はこれらの薬学的に許容しうる塩を患者に投与す ることを具備した方法を提供する。 但し、mは0から2の整数であり、R1、R2、R3、及びR7は独立に、H ;OH;C1−C6アルキル又はアルコキシ;ハロ;アミノ;アセトアミドまたは NHSO2R(但し、RはH又はC1−C6アルキルである。)であり;R1及びR2 、又はR2及びR3、又はR3及びR7は、一緒になってメチレンジオキシ、エチ レンジオキシ、ベンズイミダゾール又はインドール環を形成し、R4及びR5の各 々は独立にHであるか、一緒になって下式を有する。 但し、破線は単結合又は二重結合を表し、R6はH又はC1−C6アルキル である。 本発明ではまた、化合物は下記構造を有する。 本発明では更に、化合物は下記構造を有する 本発明はまた、尿失禁を治療する方法であって、治療に効果的な量の下記構造 を有する化合物を遊離の塩基又は酸付加塩の形態で患者に投与することを具備し た方法を提供する。 但し、R1及びR2は各々独立に、H又はC1−C4アルキルであり;R3は OH又はC1−C4アルコキシであり;R4はC1−C4アルキルチオ、アルキルス ルホキシド又はアルキルスルホン;Cl;Br;I又はCF3であり;XはO、 S、SO、SO2、NH、NR1又はNC(O)R1である。 本発明では更に化合物は下記構造を有する。 典型的には、本発明では化合物は下記構造を有する。 本発明はまた、上記化合物の光学異性体に向けられる。本発明にはまた、本明 細書で説明される本願の全ての化合物の(−)及び(+)エナンチオマーが含ま れる。本発明には、薬学的に許容しうる塩及び全ての先に説明した化合物の錯体 が含まれる。該塩には、以下の酸及び塩基が含まれるがこれらに限定されない。 以下の無機酸;塩酸、フッ化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸及びホウ 酸。有機酸;酢酸、トリフルオロ酢酸、蟻酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、 フマル酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメ タンスルホン酸、安息香酸、グリコール酸、乳酸及びマンデル酸。以下の無機塩 基;アンモニア、ヒドロキシエチルアミン及びヒドラジン。以下の有機塩基;メ チルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン 、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチレンジアミン、ヒドロキシエチル アミン、モルホリン、ピペラジン及びグアニジン。本発明は更に上記全ての化合 物の水和物、同形体及び多形体を含む、 従って、本発明は、尿失禁を治療する方法であって、尿失禁に対して効果的な 量で、本明細書中に定義した何れかのα1C受容体の所定量を投与することを具備 した方法を提供する。 本医薬は、何れかの従来の投与経路により尿失禁に悩まされている患者に投与 されうる。該経路には、静脈内、筋肉内、経口、皮下、腫瘍内、皮内、及び腸管 外が含まれるが、これらに限定されない。尿失禁に対する効果的な量は、患者の 体重1kgあたり0.001mgから10.0mgの間である。本発明で開示された尿 失禁を治療する方法は、本明細書で定義した何れかのα1C受容体作用薬及び薬学 的に許容しうる担体を含有する薬学的組成物を用いて行うこともできる。該組成 物は、0.05mgから500mgの間のα1C受容体作用薬を含有することができ、 選択された投与方法に適切な何れかの形態に形成されうる。経口投与に適した組 成物には、ピル、カプセル、顆粒、錠剤、及び粉末のような固体形態、 溶液、シロップ、エリキシール、及び懸濁液のような液体形態が含まれる。非経 口投与に使用しうる形態には、無菌溶液、エマルジョン、及び懸濁液が含まれる 。 この他には、本医薬は、無菌水、食塩水、又は他の適切な無菌注射用媒体を使 用して投与するときに溶解又は懸濁されうる無菌固体組成物として調製されうる 。担体は、必要なもので、且つ不活性なバインダー、懸濁剤、潤滑剤、着香剤、 甘味料、防腐剤、色素、及びコーティング剤を含むことが考慮される。本医薬は また、経皮用パッチとして製剤化されうる。 投与される最適投与量は、当業者によって容易に決定され、使用される個々の α1C受容体作用薬、製剤の強さ、投与の方法、及び疾患の症状の進行により変化 しうる。患者の年齢、体重、食事療法(diet)、及び投与の時間を含めた、治療 される個々の患者に依存した追加の因子により、投与量を調節する必要がある。 本明細書で使用される「治療に効果的な量」の語は、組織、系、動物又はヒト 、において、研究者、獣医師、医者又は他の臨床医によって調査される生物学的 応答又は薬物応答(該応答には、治療される疾患の症状の緩和を含む。)を引き 出す医薬の量を意味する。本明細書で使用される「患者(subject)」の語は、 動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトであって、治療、観測又は試験 の対象となるものを意味する。 異なったヒト受容体での化合物の結合及び機能性は、注目の受容体を選択的に 発現する培養細胞系を用いて、in vitroで決定される。これらの細胞系は、クロ ーニングされたcDNA又はクローニングされたゲノムDNA、又は以下の例1 0で更に詳細に説明するヒトα−アドレナリン受容体をコードするゲノムDNA 及びcDNAの両方を含有する構築物をトランスフェクションすることによって 調製される。本発明に関連して、プラスミド、又は安定にトランスフェクション された細胞系として本明細書で議論される多くのクローニングされたヒト受容体 を、特許手続上の微生物の寄託の国際的承認に関するブダペスト条約に従い、及 びこれを満足して行い、アメリカンタイプカルチャーコレクション、12301 、パークローンドライブ、ロックヴィル、メリーランド、20852に寄託した 。特に、これらの寄託で、以下の表1のATCCアクセス番号が付与された 細胞のトランスフェクション COS-7細胞の種々のプラスミドでの一時的トランスフェクションを、当業者 に周知の方法であるDEAE−デキストラン法を用いて行った。手短に説明すれ ば、注目の受容体に対する発現ベクターを含有するプラスミドを、DEAE−デ キストラン溶液に浸したCOS-7細胞の単層に加えた。典型的には、トランスフ ェクションの効率を上げるために、Lopataの方法(Lopata,et al.,1984)に 従ってジメチルスルホキシドも加えた、次に、細胞を制御した条件下で成長させ 、約72時間後に試験に使用した 安定な細胞系を当分野で周知の方法を用いて得た。例えば、典型的には、安定 な宿主細胞を、リン酸カルシウム法を用いて注目の受容体に対する発現ベクター を含有するプラスミド、及びトランスフェクションした細胞をうまく選択できる 遺伝子を含有するプラスミドで協同トランスフェクション(cotransfection)した 。次に、細胞を制御した環境で成長させ、注目の受容体の発現に対して選別した 。細胞を成長させ、選択させることを続けることにより、本明細書で説明し、使 用する受容体を発現する安定な細胞系を得た。結合アッセイ 一般には、注目の受容体への試験化合物の結合を、受容体を発現した細胞から 誘導される膜調製物を用いて競争結合アッセイで評価した。第一に、受容体に結 合することが知られている化合物の特異的結合を測定できる条件を決定した。次 に、膜調製物中の受容体への該公知化合物の結合を、幾つかの異なった濃度の試 験化合物の存在下で評価した。受容体への試験化合物の結合は、受容体に結合さ れた公知化合物の量を減少させる。注目の受容体に対して高い親和性を有する試 験化合物は、該試験化合物が注目の受容体に対して低い親和性を持っていたとし た場合に要求される濃度よりも低い濃度で、結合された公知化合物の所定のフラ クションを置き換えるであろう。 表2に示されたデータは、これが、動物、特にヒトの尿管でのアドレナリン受 容体作用薬に対して収縮反応を媒介するための応答をしうるα1C−アドレナリン 受容体であることを示す。このin vitroの特性は、in vivoでの尿失禁の治療で の有効性に相関すると当分野で認識されている。 本発明は、以下の実験の詳細によりよりよく理解されるであろう。しかし、当 業者は、特別な方法及び議論された結果が実験の詳細の後の請求の範囲でより完 全に説明される本発明を単に例示するのみであることを容易に認識するであろう 。実験の詳細 フェニレフリン、プラゾシン、5−メチルウラピジル、及びBMY7378を 、リサーチバイオケミカルズ社(Research Biochemicals,Inc.)から得た。 他の化合物は、以下の例に従って調製した。 例1 (±)−N−[5−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)−2 −ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イル]メタンス ルホンアミド(A−61603)の合成 5−ニトロ−6−メトキシ−1−テトラロン 100mlの70%HNO3の溶液に、6−メトキシテトラロン(Aldrich Che mical Co.,Milwaukee,Wisconsin、4.0g、23mmol)を0℃で1時間以 上かけて加えた。得られた溶液を、25℃で24時間攪拌した。次に反応混合物 を水にあけ、黄色の沈殿を得た。これをカラムクロマトグラフィー(40%−E tOAc−ヘキサン)にかけ、2.2g(43%)の所望の生成物を得た。 (±)−6−メトキシ−5−ニトロ−1−トリメチルシリルオキシ−1,2,3 ,4−テトラヒドロナフタレン−1−カルボニトリルの合成 5−ニトロ−6−メトキシ−1−テトラロン(0.93g、4.2mmol)の2 0ml CH2Cl2溶液に、ZnI2(100mg、0.31mmol)及びTMSCN( 0.84ml、6.3mmol)を加え、得られた溶液を25℃で2時間攪拌した。反 応混合物を減圧下に濃縮し、無色の油状物として所望の生成物を得た。これを精 製することなく次のステップで使用した。 (±)−6−メトキシ−5−ニトロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボ ニトリルの合成 6−メトキシ−5−ニトロ−1−トリメチルシリルオキシ−1,2,3,4− テトラヒドロナフタレン−1−カルボニトリル(1.3g、4.0mmol)及びA cCl(1.0ml)の20ml AcOH溶液を80〜100℃で2時間攪拌した 。得られた反応混合物を減圧下に濃縮し、無色の油状物として所望の生成物を得 た(0.86g、4.0mmol、2段階で96%)。これを何れの更なる精製をす ることなく以下のステップにかけた。 (±)−6−メトキシ−5−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン −1−カルボニトリルの合成 6−メトキシ−5−ニトロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボニトリ ル(0.41g、1.8mmol)の10ml EtOH溶液に、NaBH4(0.20 g、5.3mmol)を加え、得られた反応混合物を25℃で30分攪拌した。溶媒 を減圧下に除去し、油状の残渣を得た。これをEtOAcに溶解し、食塩水で洗 浄した。有機層をNa2SO4で乾燥し、減圧下に濃縮して無色の油状物として所 望の生成物を得た(0.42g、>95%)。これを更に精製することなく以下 の反応にかけた。 (±)−6−メトキシ−5−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン −1−カルボニトリルの合成 6−メトキシ−5−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1− カルボニトリル(0.42g、1.8mmol)及び触媒量の10%Pd/Cの10 0ml MeOH溶液をH2下、25℃で12時間攪拌した。反応混合物を濾過し、 減圧下に濃縮して無色の油状物として所望の生成物を得た(0.36g、>95% )。 (±)−N−(5−シアノ−2−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロナフ タレン−1−イル)メタンスルホンアミドの合成 6−メトキシ−5−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1− カルボニトリル(1.7g、8.3mmol)の20ml無水ピリジン溶液に、メタン スルホニルクロライド(1.9ml、1.2mmol)を加えた、得られた溶液を25 ℃で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、油状の残渣を得た。これを EtOAcに溶解し、Na2SO4で乾燥し、減圧下に濃縮して油状の残渣を得た 。これをカラムクロマトグラフィー(EtOAcのみ)で精製し、1.5g(6 5%)の所望の生成物を得た。 (±)−N−[5−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)−2 −メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イル]メタンスル ホンアミドの合成 N−(5−シアノ−2−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン −1−イル)メタンスルホンアミド(1.5g、5.4mmol)を200mlのMe OHに溶解し、0℃に冷却した。次に、この溶液を乾燥HClガスで2時間処理 し、密封し、25℃で12時間保存した。溶媒を除去し、残渣を100mlのMe OHに再溶解し、次いでエチレンジアミン(0.67ml、10mmol)を加えた。 得られた溶液を12時間還流温度で攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、油 状の残渣を得た。これをカラムクロマトグラフィー(25%のNH3を飽和させ たMeOH−CHCl3)にかけ、1.3g(76%)の所望の生成物を得た。 (±)−N−[5−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)−2 −ヒドロキシ−5,6,7,8,−テトラヒドロナフタレン−1−イル]メタン スルホンアミド(A−61603)の合成 N−[5−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)−2−メト キシ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イル]メタンスルホンア ミド(0.30g、0.9mmol)の100ml CHCl3溶液へ、−78℃でBB r3(2.0ml、2.0mmol)を加えた。得られた反応混合物を25℃で12時 間攪拌した。次に、反応混合物を−78℃に再冷却し、2mlのMeOHを加えた 。反応混合物を25に暖め、更に3時間攪拌した。次に、これを減圧下に濃縮し 、淡黄色の固体(0.35g、>95%)を得た。これは、所望の生成物のHB r塩であると同定された。mp=263〜265℃。 例2 N−[2−ヒドロキシ−5−[2−メチルアミノ)エチル]フェノル]メタンス ルホンアミド(SK&F102652)の合成 4−ヒドロキシ−N−メチル−3−ニトロベンゼンアセトアミド 5g(25.38mmol)の3−ニトロ−4−ヒドロキシフェニル酢酸(Aldrich Chemical Co,Milwaukee,Wisconsinから入手)の20ml塩化チオニル混合物 を45分間還流温度で加熱した。反応混合物を冷却し、80mlのヘキサンにあけ た。得られた沈殿を濾過によって集め、ヘキサンで洗浄し、空気乾燥して黄色 の固体を得た。この酸塩化物の100mlジクロロメタン溶液を氷浴中で冷却し、 過剰のメチルアミンを蒸留しながら滴下しつつ攪拌した。混合物を室温で一夜攪 拌した。沈殿した固体を濾過により集め、水に溶解した。これを3NHClでp H2まで酸性化し、ジクロロメタンで抽出して黄色の固体4.2g(80%)を 得た。表題化合物を更に精製することなく、次のステップに使用した。 4−メトキシ−N−メチル−3−ニトロベンゼンアセトアミドの合成 4.2g(19.8mmol)の4−ヒドロキシ−N−メチル−3−ニトロベンゼ ンアセトアミドの50ml DMF(5.5gの無水炭酸カリウムを含有する。) 溶液に、5.6mlのジメチル硫酸を加えた。混合物を60〜70℃で45分間加 熱し、更に3.0mlのメチル硫酸で処理した、混合物を冷却し、200mlの水に あけ、ジクロロメタンで抽出した。抽出物を水で冷却し、乾燥し、蒸発させて固 体を得た。これをエタノール−水から再結晶し、3.7gの黄色がかった固体を 得た(82%)。 4−メトキシ−N−メチル−3−[(メチルスルホニル)アミノ]ベンセンアセ トアミドの合成 3.6g(16.3mmol)の4−メトキシ−N−メチル−3−ニトロベンゼン アセトアミドの40ml EtOH溶液を、50psiの水素ガスを用いて、200mg のPd/C(10%)上で6時間水素化した 触媒を濾過によって除き、溶媒を 蒸発させ、2.9gの白色の固体を得た。この固体を30mlのぴりにンに溶解し 、1.5ml(19.4mmol)のメタンスルホニルクロライドの5mlピリジン溶液 を滴下して処理した。反応混合物を30分間65℃に暖め、次いで 室温で一夜攪拌した。ピリジンを蒸発させ、残渣を40mlの水にとり、pHを6 .7に調節し、氷浴で冷却した。得られた沈殿を濾過により除去し、乾燥して1 .7gの灰色がかった白色の固体を得た(42%)。MeOHから再結晶して白 色の結晶を得た。 N−[2−メトキシ−5−[2−メチルアミノ)エチル]フェニル]メタンスル ホンアミドの合成 0.8g(2.89mmol)の4−メトキシ−N−メチル−3−[(メチルスル ホニル)アミノ]ベンゼンアセトアミドの20ml乾燥THF溶液を攪拌し、氷で 冷却し、これにボランの1MTHF溶液(15ml)を滴下した。滴下が完了した 後、混合物を6時間65℃に暖めた。これを冷却し、25mlのメタノール、次い で6NHClで処理した、混合物を蒸発させ、白色の残渣を得た、これを最小量 の熱メタノールに溶解し、濾過し、曇るまで酢酸エチルで処理し、結晶化させた 。固体を濾過により除去し、乾燥して0.54gの白色の結晶を得た(72%)。 N−[2−ヒドロキシ−5−[2−メチルアミノ)エチル]フェニル]メタンス ルホンアミド(SK&F102652)の合成 0.2gのN−[2−メトキシ−5−[2−メチルアミノ)エチル]フェニル ]メタンスルホンアミドの10mlジクロロメタン懸濁液を、ドライアイス−2− プロパノール浴中で、4mlの1MBBr3のジクロロメタン溶液で処理した。こ れを室温まで暖め、一夜攪拌した。この混合物を50mlのメタノールで処理し、 1時間攪拌し、蒸発させ、再度メタノールで処理し、乾固させた。この残渣を最 小容積の熱メタノールにとり、酢酸エチルで処理して結晶化させ。0.17g( 6 7%)の褐色の結晶を得た。mp=188〜189℃。 例3 (±)−4−メチル−6−メトキシ−9−チオメトキシ−3,4,4a,5,1 0,10a−ヘキサヒドロ−2H−ナフト[2,3−b][1,4]オキサジン (SDZ NVI 085)の合成 1,4−ジヒドロ−5−メトキシナフタレン 1−メトキシナフタレン(Aldrich Chemical Co.,Milwaukee,Wisconsi n、55g、34mmol)の80ml EtOH還流溶液に、Ar下でナトリウム(5 .7g、250mmol)を小片として加えた。全てのナトリウムが消費されたとき 、反応物を25℃に冷却し、更に3時間攪拌した。注意深く100mlの水を加え て反応を停止し、EtOAcで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、減圧下 に濃縮し、油状残渣を得た。これをカラムクロマトグラフィー(30%EtOA c−ヘキサン)で精製し、2.8g(52%)の所望の生成物を無色の油状物と して得た。 (±)−6−メトキシ−1a,2,7,7a−テトラヒドロ−1−オキサシクロ プロパン[b]ナフタレンの合成 1,4−ジヒドロ−5−メトキシナフタレン(2.8g、17.5mmol)の5 0ml CH2Cl2溶液にMCPBA(8.5g、50mmol)を一度に加えた。得 られた溶液を0℃で3時間攪拌した。反応混合物をCH2Cl2で希釈し、氷(5 0g)と飽和NaHCO3水溶液(150ml)の混合物にあけた。有機層を分離し 、水層をCH2Cl2で抽出した。合わせた有機層をNaHCO3水溶液で洗浄し 、MgSO4で乾燥し、減圧下に濃縮して油状物を得た。これをカラムクロマト グラフィー(CH2Cl2のみ)にかけ、1.7g(59%)の所望の生成物を無 色の油状物として得た。 (±)−3−アジド−5−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン −2−オールの合成 6−メトキシ−1a,2,7,7a−テトラヒドロ−1−オキサシクロプロパ ン[b]ナフタレン(1.7g、9.7mmol)の20ml DMSO溶液に、ナト リウムアジド(5.6g、86mmol)及びH2SO4(0.2ml)を加えた。得ら れた懸濁液を25℃で17時間攪拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、食 塩水で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、減圧下に濃縮し、油状物を得た 。これをカラムクロマトグラフィー(EtOAcのみ)にかけ、1.9g(89 %)の2種類の位置異性体の1:1混合物を得た。この2種類の異性体は、ヘキ サンで分別再結晶することにより分離され、0.6gの所望の生成物を得た。m p=83〜84℃。 (±)−3−アミノ−5−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン −2−オールの合成 3−アジド−5−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2− オー ル(1.8g、8.0mmol)の150ml MeOH溶液を、H2(18psi) 下、10%Pd/C(20mg)と4時間攪拌した。反応混合物を濾過し、減圧下 に濃縮して1.4g(91%)の所望の生成物を無色の油状物として得た。これ を更に精製することなく次の反応に使用した。 (±)−6−メトキシ−4a,5,10,10a−テトラヒドロ−4H−ナフト [2,3−b][1,4]オキサジン−3−オンの合成 3−アミノ−5−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2− オール(1.7g、8.8mmol)及びトリエチルアミン(1.5ml、11mmol) の100mlCH2Cl2溶液に、塩化クロロアセチル(1.0g、8.9mmol)の 10ml CH2Cl2溶液を0℃で滴下した。得られた溶液を1.5時間25℃で 攪拌した。次に、反応混合物をEtOAcで希釈し、1NHClで洗浄した。有 機層をNa2SO4で乾燥し、減圧下に乾燥してアミドに対応する油状物を得た。 この油状残渣を20mlのTHFに再溶解し、NaH(0.25g、0.67mmol) を0℃でこの溶液に加えた。反応混合物を25℃で12時間攪拌した。これをE tOAcで希釈し、食塩水で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥し、減圧下に 濃縮して油状残渣を得た。これをカラムクロマトグラフィー(50%CH2Cl2 −EtOAc)で精製し、1.4g(68%)の所望の生成物を得た。 (±)−6−メトキシ−3,4,4a,5,10,10a−ヘキサヒドロ−2H −ナフト[2,3−b][1,4]オキサジンの合成 (±)−6−メトキシ−4a,5,10,10a−テトラヒドロ−4H−ナフ ト[2,3−b][1,4]オキサジン−3−オン(1.4g、6.0mmol)の 100ml THF溶液に、10mlの、LiAlH4のTHF溶液(10ml)を 加えた。得られた溶液を2時間還流温度で加熱した。氷で反応を停止し、次に反 応混合物をEtOAcで希釈した。反応混合物を濾過し、透明な有機層を得た。 これを減圧下に濃縮し、1.2g(92%)所望の生成物を無色の油状物として 得た。 (±)−6−メトキシ−3,4,4a,5,10,10a−ヘキサヒドロ−2H −ナフト[2,3−b][1,4]オキサジン−4−カルボン酸 ベンジルエス テルの合成 (±)−6−メトキシ−3,4,4a,5,10,10a−ヘキサヒドロ−2 H−ナフト[2,3−b][1,4]オキサジン(0.62g、2.7mmol)の 10ml CH2Cl2溶液に、トリエチルアミ ン(1ml、7.2mmol)及びクロロ 蟻酸ベンジル(0.6ml、4.1mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で3 時間攪拌した。次のこれを100mlのEtOAcで希釈し、食塩水で洗浄した. 。有機層をNa2SO4で乾燥し、減圧下に濃縮して油状残渣を得た。これをカラ ムクロマトグラフィー(20%EtOAc−CH2Cl2)にかけ、0.46g( 48%)の所望の生成物を得た。 (±)−4−メチル−6−メトキシ−3,4,4a,5,10,10a−ヘキサ ヒドロ−2H−ナフト[2,3−b][1,4]オキサジンの合成 6−メトキシ−3,4,4a,5,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−ナフ ト[2,3−b][1,4]オキサジン−4−カルボン酸 ベンジルエステル(0 . 40g、1.1mmol )のTHF溶液に、2.8mlの、LiAlH4のTHF溶液 (1.0M)を加えた。得られた溶液を還流温度で3時間攪拌した。氷で反応を 停止し、EtOAcで希釈し、セライトを通して濾過した。有機層をNa2SO4 で乾燥し、減圧下に濃縮し、油状残渣を得た。これをカラムクロマトグラフィー (5%MeOH−EtOAc)にかけ、0.19g(75%)の所望の生成物を 得た (±)−4−メチル−6−メトキシ−9−ヨード−3,4,4a,5,10,1 0a−ヘキサヒドロ−2H−ナフト−[2,3−b][1,4]オキサジンの合 成 4−メチル−6−メトキシ−3,4,4a,5,10,10a−ヘキサヒドロ −2H−ナフト[2,3−b][1,4]オキサジン(0.37g、1.6mmol) を7mlのAcOHに溶解し、この溶液を50℃に加熱した。このアミンの溶液に Hg(OAc)2(0.62g、19mmol)及びI2(1.0g、3.8mmol)の3 0ml AcOH溶液を加えた。得られた溶液を50℃で1時間、25℃で1.5 時間攪拌した。反応混合物を濾過して水銀塩を除去し、減圧下に濃縮して、油状 残渣を得た。これをカラムクロマトグラフィー(5%のNH3を飽和させたMe OH−EtOAc)にかけ、0.25g(44%)の所望の生成物を得た。 (±)−トランス−4−メチル−6−メトキシ−9−チオメトキシ−3,4,4 a,5,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−ナフト[2,3−b][1,4] オキサジ ン(SDZ NVI 085)の合成 CH3SLi(0.3g、5.5mmol)の6ml DMSO懸濁液に、4−メチル −6−メトキシ−9−ヨード−3,4,4a,5,10,10a−ヘキサヒドロ −2H−ナフト[2,3−b][1,4]オキサジン(0.25g、0.7mmol )及びCu2O(1.3g、9.1mmol)を加えた。反応混合物を80℃で5時 間攪拌した。これをEtOAcで希釈し、4NNH4OHで数回洗浄した。有機 層をNa2SO4で乾燥し、減圧下に濃縮して油状残渣を得た。これをカラムクロ マトグラフィー(5%MeOH−CH2Cl2)にがけ、0.15g(79%)の所 望の生成物を得た。 得られた生成物をHCl塩に変換し、EtOAc−Et2Oから再結晶して(0. 17gの生成物を白色固体として得た。 mp 215〜217℃; 元素分析:C15H21NO2S.1.0 HClに対する計算値 C,5 6.9; H,6.69; N,4.43.実測値: C,56.5; H; 6.77; N,4.38. 例4 1−(6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル )エタノンの合成 6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(3.00 g、15.4mmol、1.00等量)の無水ピリジン溶液を室温、アルゴンかで攪 拌したものに、無水酢酸(14.5ml、154mmol、10等量)を15分以上か けて加えた。得られた混合物を室温で2時間攪拌し、次いで6時間還流温度で攪 拌した。揮発分を高真空下、80℃でロータリーエバポレーターにより除去した 。残渣をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(MeOH−CH2Cl2 8:92)にかけ、3.12g(89%)の粘稠な茶色の油状物を得た。1 H−NMRスペクトルは、室温において1.2:1の比でゆっくり内部変換を起 こす2種類の配座異性体の存在を示した。 2−[1−(6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2 −イル)−エチリジンアミノ]−4,5−ジメトキシベンゾニトリルの合成 1−(6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イ ル)エタノン(1.00g、4.25mmol、1.00等量)のCHCl3溶液に、 室温、アルゴン下で、POCl3(143μl、1.53mmol、0.36等量) を加えた。10分後、2−アミノ−4,5−ジメトキシベンゾニトリル(763 mg、4.28mmol、1.01等量)を加え、混合物を一夜還流温度で加熱した。 この混合物を室温に冷却し、1MNaOH水溶液(50ml)にあけ、水層をCH2 Cl2で抽出した(3×50ml)。合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、濃縮 した。残渣をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(MeOH−CH2C l2 5:95)にかけ、482mg(28%)の黄色の固体を得た。 2−(6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル )−6,7−ジメトキシキノリン−4−イルアミン 半蟻酸塩水和物の合成 2−[1−(6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン− 2−イル)エチリジンアミノ]−4,5−ジメトキシベンゾニトリル(471mg 、1.19mmol、1.00等量)の、還流させた無水N,N−ジメチルアセ トアミド(24ml)溶液をアルゴン下、攪拌させたものに、ZnCl2(339m g、2.49mmol、2.10等量)を3回に分けて1時間以上かけて加えた。溶 媒を高真空下、70℃で蒸留して除いた。エーテル(40ml)を残渣に加え、こ れを攪拌棒で粉砕し、混合物を0℃で攪拌し、生成物を沈殿させた。上澄みをデ カンテーションし、沈殿を0℃でもう2回エーテルで洗浄した。固体残渣を1M 水酸化ナトリウム水溶液(25ml)及びCH2Cl2(25ml)で10分間攪拌し 、水層をCH2Cl2で抽出した(2×25ml)。合わせた有機層をMgSO4で 乾燥し、濃縮して493mgの茶色の油状物を得た。これをシリカゲルのフラッシ ュクロマトグラフィー(MeOH−CH2Cl2 12:88、次いで2−プロパ ノールアミン−CH2Cl2 5:95)にかけ、151mg(38%)の2−(6 ,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−6, 7−ジメトキシキノリン−4−イルアミンを褐色の固体として得た。 2−(6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル) −6,7−ジメトキシキノリン−4−イルアミン(150mg)の熱CH2Cl2( 4.5ml)とMeOH(1.5ml)混合溶液に、フマル酸(2.28mg、0.1 96mmol、0.5等量)の熱MeOH(3.0ml)溶液を加えた。得られた混合 物を濃縮し、生成物をMeOHで再結晶し、熱いまま濾過して、濾過の後85mg の淡茶色固体を得た。 m.p. 239〜240℃、C22H25N3O4・0.5C4H4O4・0.75H2Oに対する計算値 :C,61.73; H,6.15; N,9.00.実測値:C,61.77; H,6.17; N,8.91. 例5 (±)−2,6−ジメチル−4−(4−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピ リジン−3,5−ジカルボン酸 [3−(4,4−ジフェニルピペリジン−1− イル)プロピル]エステルメチルエステルの合成 3−アミノクロトン酸メチル(265mg、2.3mmol、1.0等量)、4−ニ トロベンズアルデヒド(348mg、2.3mmol、1.0等量)、及びアセト酢酸 3−[4,4−ジフェニルピペリジン−1−イル)プロピル]エステル(87 2mg、2.3mmol、1.0等量;Flockerzi,D.; Ulrich,W.-R.米国特許 4,975,440、1990年)のイソプロパノール溶液をアルゴン下、攪拌 しながら68時間還流した。冷却し、溶媒を除去して残渣を得、これをフラッシ ュクロマトグラフィー(SiO2、EtOAc−ヘキサン 1:1及び2:1、 次いでEtOAc)で精製し、717mg(51%)の黄色の固体を得た。 (±)−2,6−ジメチル−4−(4−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピ リジン−3,5−ジカルボン酸 [3−(4,4−ジフェニルヒペリジン−1− イル)プロピル]エステルメチルエステル塩酸塩(化合物1)の合成 2,6−ジメチル−4−(4−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン −3,5−ジカルボン酸 [3−(4,4−ジフェノルピペリジン−1−イル) プロピル]エステルメチルエステル(710mg、1.16mmol、1.0等量)の EtOH(5ml)溶液に、HClのエーテル溶液(1.0M、1.5ml、1.5 mmol、1.3等量)を加えた。溶媒を除去し、残渣をCH2Cl2に溶解したこの 溶液を25mlのエーテルに滴下し、濾過した後に500mgの黄色の結晶性固体を 得た。 m.p. 152〜153℃。C36H39N3O6・HClに対する計算値:C,66.92; H ,6.24; N,6.50.実測値:C,66.70; H,5.99; N,6.27. 例6 (±)−2−アミノ−1−(2,5−ジメトキシフェニル)エタノール(ST− 1059)の合成 (2,5−ジメトキシフェニル)−ヒドロキシアセトニトリル 4.0g(24mmol)の2,5−ジメトキシベンズアルデヒドの40mlジクロ ロメタン(0.078g(5%mmol)のKCN及び0.31g(5%mmol)の1 8−クラウン−6を含有する。)溶液に、トリメチルシリルシアニド2.62g (26.4mmol)を滴下した。反応混合物を濃縮し、クロロホルムに溶解し、水 で洗浄して乾燥(硫酸ナトリウム)し、減圧下に濃縮し、フラッシュクロマトグ ラフィー(シリカゲル;ヘキサン;酢酸エチル、8:2)で精製して2.85g (66%)の所望の化合物を黄色の油状物として得た。 (±)−2−アミノ−1−(2,5−ジメトキシフェニル)エタノール(ST− 1059)の合成 2.84g(14.7mmol)の(2,5−ジメトキシフェニル)ヒドロキシア セトニトリルの10ml乾燥THF溶液を攪拌し、氷浴を用いて冷却した。これに ボランの1MTHF溶液(90ml)を滴下した。添加が完了した後、混合物を2 0時間還流した。これを冷却し、40mlの6N塩酸で処理し、酢酸エチルで洗浄 した。水層を1N水酸化ナトリウムで中和し、酢酸エチルで抽出し、濃縮して所 望の生成物を白色の固体として得た。1.5g(52%)。 例7 異なったヒト受容体における化合物の結合及び機能性特性を、注目の受容体を 選択的に発現する培養細胞系を用いてin vitroで決定した。これらの細胞系は、 クローニングされたcDNA又はクローニングされたゲノムDNA、又はヒトα −アドレナリン受容体をコードするゲノムDNA及びcDNAの両方を含有する 構築物を以下のようにトランスフェクションすることによって調製される。 ヒトα1Aアドレナリン受容体。 5’非翻訳配列(5’UT)の150の塩基 対及び300bpの3’非翻訳配列(3’UT)を含有するα1A受容体の全コ ード領域(1719bp)を、EXJ.HRと呼ばれるポリリンカーで修飾され た真核生物性発現ベクターpCEXV-3のBamHI及びClaI部位にクローニン グした。この構築物は、部分的にオーバーラップしたヒトリンパ球ゲノム及び海 馬cDNAクローンの結紮に関与する。これは、5’配列に1.2kbのSmaI -XhoIゲノムフラグメントを含有し(ベクターに由来するBamHI部位は、内 部の挿入に由来するSmaI部位に代わってサブクローニングに使用される。)、 3’配列に、1.3kbのXhoI-ClaI cDNAフラグメントを含有する(C laI部位はベクターポリリンカーからのものである。)。安定な細胞系は、プラ スミドα1A/EXJ(α1A受容体遺伝子を含有する発現ベクター)及びプラス ミドpGCcos3neo(アミノグリコシドトランスフェラーゼ遺伝子を含有するプラ スミド)を、LM(tk-)、CHO、及びNIH3T3細胞にリン酸カルシウム法を用 いて協同トランスフェクションして得られた。細胞は制御された環境(37℃、 5%CO2)で、25mMのグルコースを含有し、10%ウシ胎児血清、100単 位/mlのペニシリンg及び100μg/mlの硫酸ストレプロマイシンを追加した ダルベッコの修飾イーグル培地(GIBCO,Grand Island,NY)中で単層 として成長させた。次に、安定なクローンを抗生物質G−418(1mg/ml)に 対する耐性に対して選別し、膜を集め、以下に示すような[3H]プラゾシンを 結合するこれらの能力に対してアッセイした(「放射性リガンド結合アッセイ( Radiolignd Binding Assay)」参照) ヒトα1Bアドレナリン受容体。 200塩基対及び5’非翻訳配列(5’UT) 及び60bpの3’非翻訳配列(3’UT)を含有するα1B受容体の全コード 領域(1563bp)をpCEXV-3真核性発現ベクターのEcoRI部位にクロ ーニングした。この構築物は、λZapIIからのEcoRI脳幹cDNAフラグメン トを含有する全長を該発現ベクターに結紮することに関与する。安定な細胞系は 上記のようにして得られる。 ヒトα1Cアドレナリン受容体。 400塩基対の5’非翻訳配列(5’UT)及 び200bpの3’非翻訳配列(3’UT)を含有するα1C受容体の全コード 領域を、ポリリンカーで修飾されたpCEXV-3由来の真核性発現ベクター、E XJ.RHのKpnI部位にクローニングした この構築物は、部分的にオーバー ラップした3つのフラグメント、即ち5’0.6kbのHincIIゲノムクローン 、中央の1.8EcoRI海馬cDNAクローン、及び3’0.6Kb PstIゲ ノムクローンを結紮することに関与する。海馬cDNAフラグメントは、cDN Aクローンの5’及び3’末端でそれぞれHincII及びPstI部位が結紮に用い られるように5’及び3’ゲノムクローンとオーバーラップする。この全長クロ ーンは、ベクター(即ち、pBluescript)及び3’−非翻訳配列からそれぞれ誘導 される、フラグメントの5’及び3’KpnI部位を用いて発現ベクターのKpnI 部位にクローニングされる、安定な細胞系は上記のようにして得られる。放射性リガンド結合アッセイ ヒトα1アドレナリン受容体。培養フラスコから得たトランスフェクションし た細胞を、5mlの、5mMトリス−HCl、5mM EDTA、pH7.5にまき 、超音波によって溶解した。細胞溶解物を4℃で5分間1000rpmで遠心し、 上清を4℃で20分間30,000×gで遠心した。ペレットを50mMトリス −HCl、1mM MgCl2、及び0.1%アスコルビン酸、pH7.0に懸濁 した。α1拮抗薬[3H]プラゾシン(0.5nM、特異的活性:約76.2Ci/mmol) の、LM(tk-)細胞の膜調製物への結合を0.25mlの採取容積で行い、20分 間37℃でインキュベートした。非特異的結合を、10μMのフェントラミン( 何れかのヒトα−アドレナリン受容体におけるフェントラミンの親和性よりも少 なくとも100倍大きい濃度)の存在下で維持されるその結合として定義される 。 反応を、細胞ハーベスターを用いるGF/Bフィルターを通して濾過することに よって停止した。平衡競争結合アッセイ(これは通常7つの異なった濃度の試験 化合物からなる。)を、線形回帰で曲線をフィットさせるコンピュータプログラ ムを用いて分析し、IC50値を得た、IC50値を、Cheng及びPrusoff(1973)の 方法によって親和性定数(pKI)に変換した。 ヒトα2−アドレナリン受容体。α2受容体での化合物の親和性を決定するため に、α2A、α2B、及びα2C受容体をコードする遺伝子で安定にトランスフ ェクションされるLM(tk-)細胞系を使用した。細胞溶解物を上記のように調製 し(放射性リガンド結合アッセイ参照)、25mMグリシルグリシンバッファー( 室温でpH7.6)に懸濁した。平衡競争結合アッセイを、[3H]ラウウォルス シン(rauwolscine)(0.5nM)を用いて行い、非特異的結合を10μMフェ ントールアミン(Phentolamine)とインキュベートして決定した。結合された 放射性リガンドを、細胞ハーベスターを用いるGF/Bフィルターを通して濾過 することによって分離した。 ヒトヒスタミンH1受容体。ウシH1受容体に相同的なヒトヒスタミンH1受容 体をヒト海馬cDNAライブラリーから得、真核性発現ベクターpCEXV-3ニ ックローニングした。H1受容体に対するプラスミドDNAをpcEXV-H1と命 名し、ATCCアクセス番号75346として1992年11月6日に寄託した 。この構築物をDEAE−デキストラン法でCOS-7細胞にトランスフェクショ ンした。72時間後、細胞を集め、5mMトリス−HCl、5mM EDTA、p H7.5中で超音波にかけて溶解した。細胞様怪物を4℃で5分間1000rpm で遠心し、上清を4℃で20分間30,000×gで遠心した。ペレットを37 .8mM NaHPO4、12.2mM KH2PO4、pH7.5中に懸濁した。ヒ スタミンH1拮抗薬[3H]メピラミン(mepyramine)(1nM、特異的活性:約 24.8Ci/mM)の結合を最終容積0.25mlで行い、室温で60分インキュ ベートした。非特異的結合を10μMのメピラミンの存在下で決定した。結合し た放射性罹患度を細胞ハーベスターを用いるGF/Bフィルターを通して濾過す ることによって分離した。 ヒトヒスタミンH2受容体。ヒトH2受容体のコード配列をヒト胎盤ゲノムライ ブラリーから得、PCEXV-3真核性発現ベクターのクローニング部位にクロー ニングした。H2受容体に対するプラスミドDNAをpcEXV-H2と命名し、A TCCアクセス番号75345として1992年11月6日に寄託した。この構 築物を、DEAE−デキストラン法でCOS-7細胞にトランスフェクションした 。72時間後に細胞を集め、5mMトリス−HCl、5mM EDTA、H7.5 中で超音波をかけることによって溶解した。細胞溶解物を4℃で5分間1000 rpmで遠心し、上清を4℃で20分間30,000×gで遠心した。ペレットを 37.8mM NaHPO4、12.2mM K2PO4、pH7.5に懸濁したヒス タミンH2拮抗薬[3H]チオチジン(tiotidine)(5nM、特異的活性:約70 Ci/mM)の結合を0.25mlの最終容積で行い、室温で60分インキュベート した。非特異的結合を、細胞ハーベスターを用いるGF/Bフィルターを通して 濾過することにより分離した。 ヒトセロトニン受容体。5−HT1D α、5−HT1D β、5−HT1E、5−HT1F 及び5−HT7受容体:これら5−HT受容体サブタイプの各々をコードする 遺伝子で安定にトランスフェクションされたLM(tk-)クローン細胞系を、上記 のように調製した。Ltk-8-30-84と命名した5−HT1D α受容体に対する細胞系 を1990年4月17日に寄託し、ATCCアクセス番号CRL 10421が付与さ れた。Ltk-11と命名した5−HT1D β受容体に対する細胞を1990年4月1 7日に寄託し、ATCCアクセス番号CRL 10422が付与された。5−HT1E− 7と命名した5−HT1E受容体に対する細胞系を1991年11月6日に寄託し 、ATCCアクセス番号CRL 10913が付与された。L−5−HT1Fと命名した 5−HT1F受容体に対する細胞系を1991年12月27日に寄託し、ATCC アクセス番号CRL 10957が付与された。L−5−HT−4Bと命名した5−H T7受容体に対する細胞系を1992年10月20日に寄託し、ATCCアクセ ス番号CRL 11166が付与された。これらの調製物を、10mM MgCl2、0 .2mM EDTA、10μMパルギリン(pargyline)、及び0.1%アスコル ビン酸塩を含有する50mMトリス−HClバッファ(37℃でpH7.4)に 懸濁した。化合物の親和性は、5nM[3H]セロトニンの存在下において37℃ で30分インキュベートすることによる平衡競争結合アッセイで決定した。非特 異的結合を、 10μMのセロトニンの存在下で決定した。結合した放射性リガンドを細胞ハー ベスターを用いるDF/Bフィルターを通して濾過することにより分離した。 ヒト5−HT2受容体。ヒト5−HT2受容体のコード配列をヒト脳皮質cDN Aライブラリーから得、pCEXV-3真核性発現ベクターのクローニング部位に クローニングした。この構築物をDEAE−デキストラン法でCOS-7細胞にト ランスフェクションした。72時間後に細胞を集め、5mMトリス−HCl、5m M EDTA、pH7.5中で超音波をかけて溶解した。L−NGC−5−HT2 と命名した5−HT2受容体に対する細胞系を1989年10月31日に寄託し 、ATCCアクセス番号CRL 10287が付与された 細胞様怪物を4℃で5分間 1000rpmで遠心し、上清を4℃で20分間30,000×gで遠心した。ペ レットを10mM MgSO4、0.5mM EDTA、及び0.1%アスコルビン 酸塩を含有する50mMトリス−HClバッファ(室温でpH7.7)に懸濁し た。5−HT2受容体での化合物の親和性は、[3H]ケタンセリン(1nM)を 用いた平衡競争結合アッセイで決定した。非特異的結合を、10μMのミアンセ リンの添加で規定した。結合した放射性リガンドを細胞ハーベスターを用いるD F/Bフィルターを通して濾過することにより分離した。 5−HT1A受容体。5−HT1A−3と命名した5−HT1A受容体に対する細 胞系を、1995年5月11日に寄託し、ATCCアクセス番号CRL 11889が 付与された。5−HT1A受容体オープンリードフレーム及び可変非コード5’ −及び3’−領域に対応するcDNAを真核性発現ベクターpCEXV-3にクロ ーニングした。これらの構築物を、DEAE−デキストラン法でCOS-7細胞に トランスフェクションし、72時間後に細胞を集めた。放射性結合アッセイを、 [3H]−8−OH−DPATを放射性リガンドとして使用し、非特異的結合を 10μMのミアンセリンを添加して決定した以外、5−HT2受容体に対して先 に説明したように行った。 ヒトドーパミンD2受容体。D2受容体での化合物の親和性を、ヒトD2受容体 をコードする遺伝子でトランスフェクションしたCOS-7細胞から得た膜調製物 を用いて決定した。ヒトD2受容体に対するコード領域をヒト線条cDNAライ ブラリーから得、PCDNA1真核性発現ベクターのクローニング部位にクロー ニングした。D2受容体に対するプラスミドDNAを、pcEXV-D2と命名し、 ATCCアクセス番号75344として1992年11月6日に寄託した。この 構築物を、DEAE−デキストラン法でCOS-7細胞にトランスフェクションし た。72時間後に細胞を集め、5mMトリス−HCl、5mM EDTA、pH7 .5中で超音波にかけることにより溶解した。細胞溶解物を、4℃で5分間10 00rpmで遠心し、4℃で20分間30,000×gで遠心した。ペレットを1m M EDTA、5mM KCl、1.5mM CaCl2、及び0.1%アスコルビン 酸を含有する50mMトリス−HCl(pH7.4)に懸濁した。細胞溶解物を 、10μMの(+)ブタクラモール(Butaclamol)を用いて、[3H]スピペロ ン(2nM)とインキュベートし、特異的結合を決定した。 他のドーパミン受容体を、公知の方法で調製した(D1:Dearry et al.,Natu re,347,72,(1990)、欧州分子生物学研究所(EMBL)ジーンバンクにX5 5760として寄託した;D3:Sokoloff,P.et al.,Nature,347,146(19 90)、欧州分子生物学研究所(EMBL)ジーンバンクにX53944として寄 託した;D5Sunahara,R.K.,et al.,Nature,350,614(1991)、欧州分子 生物学研究所(EMBL)ジーンバンクにX58454−HU HD 5DRと して寄託した。)。機能性アッセイ 細胞培養系におけるα1アドレナリン受容体で媒介されるホスホイノシチドの 蓄積 試験化合物の作用約活性を、クローニングされた3種類のヒトα1−アドレナ リン受容体サブタイプの各々で安定にトランスフェクションされた細胞について 、ホスホイノシチドの産生を起こすこれらの能力を測定することでアッセイした 。細胞を96−ウェルプレートに置き、集塊するまで成長させた。アッセイする 前日に、成長媒体を、1%血清及び0.5μCiの[3H]myo−イノシトールを 含有する100μlの培地に変え、プレートをCO2インキュベータ(37℃5 %CO2)中で一夜インキュベートした。アッセイの直前に、培地を除去し、1 0mM LiClを含有する200μlのPBSで置き換え、細胞を新たな培地で 20分間平衡化した。このインターバルの間に、細胞を、PBS中で20倍の濃 度 にした溶液の10μlのアリコートとして加えた拮抗薬でも平衡化した。 [3H]イノシトール−リン酸塩(IP)の蓄積は、作用薬を含有する溶液の 10μlを添加することによって開始した。最初のウェルに10μlを加え、基 礎蓄積を測定し、11の異なった濃度の作用薬を、各プレートの横行の、次の1 1のウェルでアッセイした 全てのアッセイを、連続した2つの横行に同様の添 加を繰り返すことによって、2回行った。プレートをCO2インキュベータで1 時間インキュベートした。15μlの50%(v/v)トリクロロ酢酸(TCA) を加え、次いで4℃で40分インキュベーションして反応を停止した。 40μlの1MトリスでTCA中和した後、ウェルの内容物を、Dowex AG1 -X8(200〜400メッシュ、蟻酸塩型)を含有するマルチスキャンHVフィ ルタープレート(ミリポア)に移した。フィルタープレートを、200μlのDow ex AG1-X8懸濁液(50%v/v、水:樹脂)を加えて調製した。フィルター プレートを真空マニホルドに置き、樹脂床を洗浄又は溶出した。各ウェルを、2 00μlの水、次いで2×200μlの5mM四ホウ酸ナトリウム/60mM蟻酸 アンモニウムで洗浄した。[3H]IPsを、200μlの1.2mM蟻酸アンモ ニウム/0.1mM蟻酸で空の96−ウェルプレートに溶出した。ウェルの内容 物を、3mlのシンチレーションカクテルに加え、放射能を液体シンチレーション カウントによって決定した。 フォルスコリンで刺激されたアデニルイルシクラーゼの、α2−アドレナリン 受容体で媒介される阻害 試験化合物の作用薬活性を、三種類のクローニングされたヒトα2−アドレナ リン受容体の各々で安定にトランスフェクションされた細胞について、アデニル イルシクラーゼを阻害するこれらの能力を測定することによってアッセイした。 α2A−又はα2C−アドレナリン受容体を発現するLM(tk-)細胞、並びにα2B− アドレナリン受容体を発現するY1細胞を使用した。Ya2B-2と命名したα2B− アドレナリン受容体に対する細胞系を、1995年5月11日に寄託し、ATC Cアクセス番号CRL 11888が付与された。サイクリックAMPの形成を、1m Mセオフィリン(theophylline)を含有するDMEMでインキュベートされた培 養物で測定した。12の濃度の試験化合物(10pMから100μM)をインキ ュ ベートした媒体に加え、20分間37℃でインキュベートした.。このインキュ ベートステップの後、10μMのフォルスコリンを加え、サイクリックAMPの 生成を刺激し、培養物を更に10分間インキュベートした。インキュベーション 培地を100mM HClに置き換えて反応を停止した。サイクリックAMPの細 胞内レベルをラジオイムノアッセイで測定した。濃度−応答曲線から得たデータ を、非線形回帰分析により、4種のパラメータの対数式にフィットさせ、pEC50 及び固有活性を決定した。単離された組織のアッセイ 機能性研究による哺乳動物尿管内のα1−アドレナリン受容体の同定のための プロトコール α1−アドレナリン受容体サブタイプの中に選択性を示す一群の作用薬及び拮 抗薬を使用して、ヒト男性、並びにオス及びメスのイヌ及びウサギの尿管でα− 作用薬に対して収縮反応を媒介する受容体の薬学的プロフィールを決定した。加 えて、同様の研究をメスイヌから得た膀胱頚部組織を用いて行った。各々の組織 内の特異的受容体サブタイプを同定するために、薬学的プロフィールを、クロー ニングされたα1A、α1B、又はα1Cサブタイプでの、同じこれらの医薬に対する プロフィールと比較した。 方法 ヒト男性、及びオス及びメスウサギの近位尿管から得た組織サンプル、並びに オス及びメスイヌの近位尿管及び膀胱頚部の両方から得た組織サンプルを横方向 の小片(3×10mm)に切断し、クレブスの生理緩衝液中、37℃において0. 5gの張力下で吊した。作用薬の強さ(pEC50)及び拮抗薬の親和性定数(p KB)を決定するために、非選択的作用薬、フェニレフェリンに対する濃度−効果 曲線を、増加した濃度の拮抗薬の存在下又は非存在下で作成した。4本までの連 続した曲線を各組織で作成した。各濃度−効果曲線の前に1時間拮抗剤を平衡化 し、連続した曲線間で医薬を完全に洗浄した。各実験で、1の組織を「時間対照 (time control)」とした この場合、拮抗薬を、組織の感度の変化が時間の関 数となるように加えた。ほとんどの場合、拮抗薬のpKB値をシルド分析 (Schild analysis)(Arunlakshana and Schild,1959)によって決定した 。拮抗薬の単一濃度を使用する場合、pKB値は以下の式によって決定される、 pKB=log((CR−1)/[拮抗薬])。但し、CRは拮抗薬のない場合 に対する、拮抗剤の存在する場合の作用薬のEC50の割合として定義される。拮 抗剤の研究に加えて、α1C−選択的作用薬、A−61603及びSK&F102 652を使用し、メスイヌ尿管内の受容体サブタイプを特徴づけ、膀胱頚部の受 容体プロフィールと、尿管内の受容体プロフィールを比較した。これらの実験で 、2つの濃度効果曲線を各組織で作成した。1つはプラゾシンが存在しない場合 であり、2つ目はプラゾシンが存在する場合である。作用薬としてA−6160 3及びSK&F102652を使用してプラゾシンに対して誘導されたpKB値 を、作用薬としてフェニレフリンを使用してプラゾシンに対して得られたpKB と比較し、各作用薬が共通のα1−アドレナリン受容体部位で相互作用すること を確認した。 単離されたラット右心房でのβ−アドレナリン受容体活性の決定 右心房をラットから取り出し、迅速に37℃で、酸化されたクレブス溶液に置 いた。クレブス溶液を5分間隔で3回置換し、組織を0.5gで3回伸長した。 自発的に鼓動する心房で、イソプレナリンに対する対照濃度効果曲線を作成した 。β−アドレナリン受容体で媒介される心房の鼓動の割合(atrial rate)の増 加を応答として測定した。イソプレナリンを完全に洗浄除去した後、濃度効果曲 線を、作用薬、A−61603、SK&F102652、及びSDZ NIV 085を用いて、100μMの濃度まで行った。応答が観測されない場合、イソ プレナリンに対する別の濃度−効果曲線を生じさせる間、医薬を浴に残した。作 用薬に対するpEC50値を、対数曲線にフィットさせて計算した。試験化合物の 拮抗効果を、イソプレナリンに対するpEC50のシフトを比較することによって 投与量−比法を用いて測定した。結果 表2は、クローニングされたヒトα1−アドレナリン受容体サブタイプでの、 種々の拮抗薬に対する結合アッセイから決定されたpKI値、及びヒト、イヌ、 及びウサギから得た尿管及び膀胱頚部組織での収縮試験から決定された対応する pKB値を示す。 図1〜5は、表2のデータをグラフで表したものである。各哺乳動物組織では 、各拮抗薬(横座標)に対するpKB値を、3種類のクローニングされたヒトα −アドレナリン受容体サブタイプ(縦座標)の各々に対して決定されたpKI値 に対してプロットした。線形回帰分析に対する傾斜及び相関係数(r)を各図に 示した。各場合で、機能性の実験から誘導される拮抗薬のデータは、α1C−サブ タイプと最も良く相関した。 表3は、種々の作用薬に対する、クローニングされたα1−及びα2−サブタイ プにおけるpKI、pEC50、及び固有活性を示す。特に、A−61603及び SK&F102652は、各々、ヒトα1C−アドレナリン受容体でトランスフェ クションされた細胞について、イノシトールリン酸塩の産生を十分に刺激したが 、α1A−及びα1B−サブタイプでは実質的に不活性であった。表3はまた、A− 61603及びSK&F102652の両方がα1−アドレナリン受容体の中で 選択的であるが、これらの化合物はまた、α2−アドレナリン受容体に関しても 十分に活性であることを示している。これらの医薬と他の作用薬の交差反応性結 合プロフィールを表4に示した。 α1C−を十分に刺激するが、α1A−又はα1B−サブタイプを刺激しない、A− 61603及びSK&F102652の能力により、これらの化合物を、拮抗薬 ベースの薬学的特徴づけを行うためにメスイヌ組織に使用した。加えて、これら 2種類の化合物を使用して、尿管内のα1−サブタイプが膀胱頚部内のα1−サブ タイプと同一であることを確立した。これらの作用薬の強さ、及びプラゾシンが 各組織でこれらの効果に拮抗するプラゾシンに対するpKB値は以下の通りであ る。 各組織で、A−61603及びSK&F102652によりもたらされる収縮の 大きさは、フェニレフリンによってもたらされる収縮の大きさと同様であった。 加えて、A−61603及びSK&F102652によってもたらされる収縮は 、プラゾシンに対して感度が高く、これらのα1C−アドレナリン受容体部位での 作用を確認した。α1A及びα1Bサブタイプ以上のα1C−サブタイプに対するこれ らの高い選択性は、これが、尿管並びに膀胱頚部の収縮を媒介するα1C−サブタ イプであることを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07D 211/90 C07D 211/90 233/24 233/24 265/34 265/34 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,GB,GE,HU,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW, MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,S E,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA ,UG,US,UZ,VN (72)発明者 グルチョウスキー、チャールズ アメリカ合衆国、ニュージャージー州 07470、ウェイン、ショパン・ドライブ 153 (72)発明者 ブランチェック、テレサ・エー アメリカ合衆国、ニュージャージー州 07666、ティーネック、スタンディッシ ュ・ロード 518

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 患者の尿失禁を治療する方法であって、ヒトα1Aアドレナリン受容体及 びヒトα1Bアドレナリン受容体を活性化するよりも少なくとも10倍α1Cアドレ ナリン受容体を活性化するα1C選択的作用薬の治療に効果的な量を該患者に投与 することを具備した方法 2. 請求の範囲第1項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬は、これ がヒトα1Aアドレナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容体を拮抗しないと いう特徴を更に有する方法。 3. 請求の範囲第1項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、何れ かのヒトα2アドレナリン受容体及び何れかのβアドレナリン受容体を活性化す るよりも少なくとも10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 4. 請求の範囲第1項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬は、これ が何れかのヒトα2アドレナリン受容体及び何れかのβアドレナリン受容体を拮 抗しないという特徴を更に有する方法。 5. 請求の範囲第1項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、ヒト ヒスタミンH1又はH2受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒトα1Cアド レナリン受容体を活性化する方法。 6. 請求の範囲第1項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、ヒト ドーパミンD1、D2、D3、又はD5受容体を活性化するよりも少なくとも10倍 ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 7. 請求の範囲第1項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、ヒト セロトニン5−HT1A、5−HT1D α、5−HT1D β、5−HT1E、5−HT1F 、5−HT2、又は5−HT7受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒトα1C アドレナリン受容体を活性化する方法。 8. 患者の尿失禁を治療する方法であって、ヒトα1Aアドレナリン受容体及 びヒトα1Bアドレナリン受容体を活性化するよりも少なくとも50倍ヒトα1Cア ドレナリン受容体を活性化するα1C選択的作用薬の治療に効果的な量を該患者に 投与することを具備した方法。 9. 請求の範囲第8項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬は、これ がヒトα1Aアドレナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容体を拮抗しないと いう特徴を更に有する方法。 10. 請求の範囲第8項記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、何れ かのヒトα2アドレナリン受容体及び何れかのβアドレナリン受容体を活性化す るよりも少なくとも10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 11. 請求の範囲第8項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬は、こ れが何れかのヒトα2アドレナリン受容体又は何れかのヒトβアドレナリン受容 体を拮抗しないという特徴を更に有する方法。 12. 請求の範囲第8項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、ヒ トヒスタミンH1又はH2受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒトα1C受 容体を活性化する方法。 13. 請求の範囲第8項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、ヒ トドーパミンD1、D2、D3、又はD5受容体を活性化するよりも少なくとも10 倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 14. 請求の範囲第8項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、ヒ トセロトニン5−HT1A、5−HT1D α、5−HT1D β、5−H1E、5−HT1F 、5−HT2又は5−HT7受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒトα1C アドレナリン受容体を活性化する方法。 15. 患者の尿失禁を治療する方法であって、ヒトα1Aアドレナリン受容体 及びヒトα1Bアドレナリン受容体を活性化するよりもの少なくとも100倍ヒト α1Cアドレナリン受容体を活性化するα1C選択的作用薬の治療に効果的な量を該 患者に投与することを具備した方法。 16. 請求の範囲第15項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬は、 これがヒトα1Aアドレナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容体を拮抗しな いという特徴を更に有する方法。 17. 請求の範囲第15項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 何れかのヒトα2アドレナリン受容体及び何れかのヒトβアドレナリン受容体を 活性化するよりも少なくとも10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化する 方法。 18. 請求の範囲第15項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬は、 これが何れかのヒトα2アドレナリン受容体及び何れかのヒトβアドレナリン受 容体を拮抗しないという特徴を更に有する方法。 19. 請求の範囲第15項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 ヒトヒスタミンH1又はH2受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒトα1C アドレナリン受容体を活性化する方法。 20. 請求の範囲第15項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 ヒトドーパミンD1、D2、D3、又はD5受容体を活性化するよりも少なくととも 10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 21. 請求の範囲第15項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 ヒトセロトニン5−HT1A、5−HT1D α、5−HT1D β、5−HT1E、5−H T1F、5−HT2又は5−HT7受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒト α1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 22. 患者の尿失禁を治療する方法であって、ヒトα1Aアドレナリン受容体 及びヒトα1Bアドレナリン受容体を活性化するよりも少なくとも200倍ヒトα1C アドレナリン受容体を活性化するα1C選択的作用薬の治療に効果的な量を該患 者に投与することを具備した方法。 23. 請求の範囲第22項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬は、 これがヒトα1Aアドレナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容体を拮抗しな いという特徴を更に有する方法。 24. 請求の範囲第22項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 何れかのヒトα2アドレナリン受容体及び何れかのβアドレナリン受容体を活性 化するよりも少なくとも10倍α1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 25. 請求の範囲第22項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬は、 これが何れかのヒトα2アドレナリン受容体及び何れかのβアドレナリン受容体 を拮抗しないという特徴を更に有する方法。 26. 請求の範囲第22項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 ヒトヒスタミンH1又はH2受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒトα1 C アドレナリン受容体を活性化する方法。 27. 請求の範囲第22項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 ヒトドーパミンD1、D2、D3、又はD5受容体を活性化するよりも少なくとも1 0倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 28. 請求の範囲第22項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 ヒトドーパミン5−HT1A、5−HT1D α、5−HT1D β、5−HT1E、5−H T1F、5−HT2又は5−HT7受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒト α1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 29. 尿管及び膀胱頚部組織の収縮を誘導する方法であって、ヒトα1Aアド レナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容体を活性化するよりも少なくとも 10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化するα1C選択的作用薬の効果的に収 縮を誘導する量を該尿管及び膀胱頚部組織に接触することを具備した方法。 30. 請求の範囲第29項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬は、 これがヒトα1Aアドレナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容体を拮抗しな いという特徴を更に有する方法。 31. 請求の範囲第29項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 何れかのヒトα2アドレナリン受容体及び何れかのβアドレナリン受容体を活性 化するよりも少なくとも10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 32. 請求の範囲第29項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬は、 これが何れかのヒトα2アドレナリン受容体及び何れかのβアドレナリン受容体 を拮抗しないという特徴を更に有する方法。 33. 請求の範囲第29項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 ヒトヒスタミンH1又はH2受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒトα1C アドレナリン受容体を活性化する方法。 34. 請求の範囲第29項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 ヒトドーパミンD1、D2、D3、又はD5受容体を活性化するよりも少なくとも1 0倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 35. 請求の範囲第29項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 ヒトセロトニン5−HT1A、5−HT1D α、5−HT1D β、5−HT1E、5−H T1F、5−HT2又は5−HT7受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒト α1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 36. 尿管及び膀胱頚部組織の収縮を誘導する方法であって、ヒトα1Aアド レナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容体を活性化するよりも少なくとも 50倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化するα1C選択的作用薬の効果的に収 縮を誘導する量を該尿管及び膀胱頚部組織に接触することを具備した方法。 37. 請求の範囲第36項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬は、 これがヒトα1Aアドレナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容体を拮抗しな いという特徴を更に有する方法。 38. 請求の範囲第36項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 何れかのヒトα2アドレナリン受容体及び何れかのβアドレナリン受容体を活性 化するよりも少なくとも10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 39. 請求の範囲第36項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬は、 これが何れかのヒトα2アドレナリン受容体及び何れかのβアドレナリン受容体 を拮抗しないという特徴を更に有する方法。 40. 請求の範囲第36項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 ヒトヒスタミンH1又はH2受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒトα1C アドレナリン受容体を活性化する方法。 41. 請求の範囲第36項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 ヒトドーパミンD1、D2、D3、又はD5受容体を活性化するよりも少なくとも1 0倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 42. 請求の範囲第36項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 ヒトセロトニン5−HT1A、5−HT1D α、5−HT1D β、5−HT1E、5−H T1F、5−HT2又は5−HT7受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒト α1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 43. 尿管及び膀胱頚部組織の収縮を誘導する方法であって、ヒトα1Aアド レナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容体を活性化するよりも少なくとも 100倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化するα1C選択的作用薬の効果的に 収縮を誘導する量を該尿管及び膀胱頚部組織に接触することを具備した方法。 44. 請求の範囲第43項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬は、 これがヒトα1Aアドレナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容体を拮抗しな いという特徴を更に有する方法。 45. 請求の範囲第43項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 何れかのヒトα2アドレナリン受容体及び何れかのβアドレナリン受容体を活性 化するよりも少なくとも10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 46. 請求の範囲第43項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬は、 これが何れかのヒトα2アドレナリン受容体及び何れかのβアドレナリン受容体 を拮抗しないという特徴を更に有する方法。 47. 請求の範囲第43項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 ヒトヒスタミンH1又はH2受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒトα1C アドレナリン受容体を活性化する方法。 48. 請求の範囲第43項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 ヒトドーパミンD1、D2、D3、又はD5受容体を活性化するよりも少なくとも1 0倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 49. 請求の範囲第43項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 ヒトセロトニン5−HT1A、5−HT1D α、5−HT1D β、5−HT1E、5−H T1F、5−HT2又は5−HT7受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒト α1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 50. 尿管及び膀胱頚部組織の収縮を誘導する方法であって、ヒトα1Aアド レナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容体を活性化するよりも少なくとも 200倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化するα1C選択的作用薬の効果的に 収縮を誘導する量を該尿管及び膀胱頚部組織に接触することを具備した方法。 51. 請求の範囲第50項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬は、 これがヒトα1Aアドレナリン受容体及びヒトα1Bアドレナリン受容体を拮抗しな いという特徴を更に有する方法。 52. 請求の範囲第50項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 何れかのヒトα2アドレナリン受容体及び何れかのβアドレナリン受容体を活性 化するよりも少なくとも10倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 53. 請求の範囲第50項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬は、 これが何れかのヒトα2アドレナリン受容体及び何れかのβアドレナリン受容体 を拮抗しないという特徴を更に有する方法。 54. 請求の範囲第50項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 ヒトヒスタミンH1又はH2受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒトα1C アドレナリン受容体を活性化する方法。 55. 請求の範囲第50項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 ヒトドーパミンD1、D2、D3、又はD5受容体を活性化するよりも少なくとも1 0倍ヒトα1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 56. 請求の範囲第50項に記載の方法であって、該α1C選択的作用薬が、 ヒトセロトニン5−HT1A、5−HT1D α、5−HT1D β、5−HT1E、5−H T1F、5−HT2又は5−HT7受容体を活性化するよりも少なくとも10倍ヒト α1Cアドレナリン受容体を活性化する方法。 57. 患者の尿失禁を治療する方法であって、下記構造を有する化合物の治 療に効果的な量を該患者に投与することを具備した方法。 但し、nは1から6の整数であり、RはH又はC1−C6アルキルであり、 R1はC1−C6アルキル、フェニル、ナフチル、置換されたフェニル又はナフチ ルであって、置換基がハロゲン、又はC1−C6アルキル若しくはアルコキシ基で あり、 は、アミノ基又はヘテロ環基であり、該ヘテロ環基は、ピペリジン、モルホ リン、ピペラジン、ピロリジン、ヘキサメチレン、又はチオモルホリンであり、 該ヘテロ環基は、これらの窒素原子を介して(CH2n基に結合しており、アミ ノ基は、R2がH、C1−C6アルキル、ベンジル、又はベンズヒド リルであり、R3がH、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3−C10シ クロアルキル又はシクロアルケニルであるものである。 58. 請求の範囲第57項に記載の方法であって、該化合物が下記構造を有 する方法。 59. 請求の範囲第58項に記載の方法であって、該化合物が下記構造を有 する方法。 60. 尿失禁を治療する方法であって、治療に効果的な量の下記構造を有す る化合物、又はこれらの薬学的に許容しうる塩を患者に投与することを具備した 方法。 但し、mは0から2の整数であり、R1、R2、R3及びR7は独立に、H; OH;C1−C6アルキル若しくはアルコキシ;ハロ;アミノ;アセトアミド若し くはNHSO2R(但し、RはH又はC1−C6アルキルである。)であり、R1及 びR2、又はR2及びR3、又はR3及びR7は一緒になってメチレンジオキシ、エ チレンジオキシ、ベンズイミダゾール又はインドール環を形成し、R4及びR5の 各々は、独立にHであるか、又は一緒になって下式となる。 但し、破線は単結合又は二重結合を表し、R6はH又はC1−C6アルキル である。 61. 請求の範囲第60項に記載の方法であって、該化合物が下記構造を有 する方法。 62. 請求の範囲第61項に記載の方法であって、該化合物が下記構造を有 する方法。 63. 患者の尿失禁を治療する方法であって、治療に効果的な量の下記構造 を有する化合物を、遊離の塩基又は酸付加塩の形態で該患者に投与することを具 備した方法。 但し、R1及びR2の各々は、独立に、H又はC1−C4アルキルであり、R3 はOH又はC1−C4アルコキシであり、R4はC1−C4アルキルチオ、アルキル スルホキシド又はアルキルスルホン;Cl;Br;I;又はCF3で あり、XはO、S、SO、SO2、NH、NR1又はNC(O)R1である。 64. 請求の範囲第63項に記載の方法であって、該化合物が下記構造を有 する方法。 65. 請求委の範囲第64項に記載の方法であって、該化合物が下記構造を 有する方法。
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