JPH11506231A - 非機密性のネットワークを介してクレジットカード番号のリストを通信する方法およびシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、非機密性のネットワークを介して販売主が顧客と通信を行う際に、販売主が顧客用のファイル中に有する１つ以上のクレジットカード番号を安全に通知する方法およびシステムに関する。販売主は、ファイル中に格納されている各クレジットカード番号の各一部のみを含むメッセージを顧客に送信する。そのメッセージには、各クレジットカード番号の各一部が抽出されたことを説明する情報が含まれる場合もある。コンピュータ３８は、データベース４０中の顧客用ファイルに格納されているクレジットカード番号を検索し、インターネットネットワーク３０や他の非機密性のネットワークを介してそのメッセージを顧客側１０に伝送する。顧客は、販売主のファイルに格納されているクレジットカード番号の中から、取引の料金決済に使用されるべき特定のクレジットカード番号を、返信メッセージにより通知することができる。販売主から送信されるメッセージ中には、クレジットカード番号の一部だけが含まれるので、顧客のクレジットカード番号全体が第三者に知られるおそれはない。

Description

【発明の詳細な説明】 非機密性のネットワークを介してクレジットカード番号のリストを 通信する方法およびシステム 関連のある出願 この発明は、1995年３月30日の出願（シリアル番号08/413.242）を基礎として 優先権を主張する出願であり、35U.S.C §120 に基づいて、出願日の利益を受け るものである。 発明の分野 本発明は、概ね、非機密性のネットワークを介して機密情報を通信する方法お よびシステムに関し、より詳細には、非機密性のネットワークを介してクレジッ トカードのデータを通信する方法およびシステムに関する。 背景技術 カタログショッピングは、経済のますます多くの部分を占めるようになってき た。カタログショッピングの人気が高まってきた理由は、顧客がカタログから購 入する商品が、通常の小売店を介して購入する商品よりも安いことが多いからで ある。さらに、顧客は家庭やオフィスでくつろぎながら商品を選択でき、また、 カタログから商品を選択すれば、顧客の時間をはるかに有効活用することができ る。 パーソナルコンピュータを利用して、ネットワークを介して商品やサービスを 購入することは、伝統的なカタログショッピングの自然な拡張であり、顧客は伝 統的なカタログショッピングと同じ利益を得ることができる。コンピュサーブ(C OMPUSERVE^TM)ネットワークや他の私的なネットワークは、長い間、オンライン上 の”電子商店街”をブラウズして、図示あるいは記述された商品を注文する 会を会員に提供してきた。パーソナルコンピュータを介してショッピングを行う 新たな機会は、インターネットネットワークにアクセスする人の数が増えるに従 って、日毎に増加する傾向にある。インターネットネットワークは、ワールドワ イドウェブやＥメールを介して、世界中の各箇所を相互に接続し、また、接続を 容易にする。 クレジットカードは、電話やネットワークによる購入を容易にする。しかしな がら、ユーザーは、自己のクレジットカード番号がインターネットのようなネッ トワーク、例えばＥメールを介して伝送されることに、当然のことながら、不安 を覚える。なぜなら、通信の機密性が保障されないためである。 現時点では、公共のネットワークの機密性はほとんど保障されていない。何の 権限もない第三者は、ネットワークを介して伝送されるクレジットカードのデー タに比較的容易にアクセスすることができる。いったん、不誠実な人間が他人の クレジットカード番号を手に入れた場合には、そのクレジットカードの口座に数 千ドルもの誤った請求がされるおそれがある。 現在、インターネットのようなネットワークを介する取引は、二段階に分けて 行われる。顧客の氏名や積送りアドレス(shipping address)のような注文情報の 大部分は、ネットワークを介して伝送される。第二の段階として、顧客は販売主 に電話をかけ、料金決済のためにクレジットカード情報を通知する。あるいは、 顧客は、販売主に対して、クレジットカード情報をファックスすることもありう る。 顧客が販売主に対してクレジットカード情報を通知する方法が何であれ、いっ たんその情報が通知されると、その情報は販売主のデータベース中のファイルに 格納される。以後、引き続いて購入を行う場合は、顧客は販売主にクレジットカ ード番号を通知する必要がない。顧客は販売主に対して自己の氏名だけを通知す ればよい。その氏名に一致する顧客から以前に通知された積送りアドレスがファ イル中に存在すれば、販売主は、以前の注文時に料金決済用に顧客により通知さ れたクレジットカード番号を使用する。もし、積送りアドレスが販売主のファイ ルに格納されているものと異なる場合であっても、顧客からクレジットカード番 号が最初に通知されたときに設定されたアカウントＩＤおよび／またはパスワー ドにより、顧客の同一性を確認できれば、その取引は成立する。 販売主のファイル中にクレジットカード番号を残すことは、顧客にとって都合 がよい。なぜなら、次回の購入の際に、クレジットカード情報を伝送する必要が なくなるからである。購入を行うたびにクレジットカード情報を通知するのは、 顧客にとって不便である。さらに、クレジットカード情報を販売主に伝送するた びに、権限のない第三者がクレジットカードのデータにアクセスする機会が生じ てしまう。 クレジットカードは、使用上大変に便利で、また、容易に手に入れることがで きるため、多くの人が、違ったタイプの一般目的用クレジットカードを複数種類 所有している。このため、以前の注文時のクレジットカード情報を顧客ごとに所 有している販売主に対して注文を行うときに、問題が生じうる。ある販売主に対 して、注文を行ってから次の注文を行うまでに、実質的な時間が経過するので、 顧客は、販売主のファイルに格納されているクレジットカード番号の種類を忘れ てしまう可能性がある。販売主がファイル中に格納した特定のクレジットカード 番号は、顧客にとって、種々の理由で重要な場合がありうる。例えば、販売主が 販売取引の料金決済に使用するつもりのクレジットカードが、カードの使用限度 額に達したために、今回の購入の決済ができない場合などである。 上述したように、顧客によっては、販売主のファイルに１種類以上のクレジッ トカード番号が格納されており、その中の特定のクレジットカード口座から今回 の取引の料金決済を希望することがありうる。販売主のファイルに格納されてい る複数のクレジットカード番号の中から選択を行う場合に、顧客が注文を行うた びに、顧客用ファイルに格納されている顧客のクレジットカード番号のリストを 販売主が顧客に提示できれば、顧客にとって都合がよい。 販売主は、インターネットや他の非機密性のネットワークを介して直接的な手 段により、例えば、クレジットカード番号を含むワールドワイドウェブ画面を顧 客に提示することにより、あるいは、顧客に対してクレジットカード番号を含む Ｅメールメッセージを送信することにより、ファイルに格納されている顧客のク レジットカード番号のリストを伝送することができる。ところが、このような方 法でクレジットカード番号を送信することは、番号の機密性を失わせ、おそらく 顧客にリスクを与えてしまう。 代案として、クレジットカード番号を顧客側に転送する前に、何らかの技術（ 公知のキー暗号化を含む）を利用して、販売主側で暗号化することが考えられる 。暗号化された情報は、顧客側で解読されて顧客により確認される。ところが、 クレジットカード番号のリストの伝送に暗号化技術を適用するためには、顧客側 が適切な解読ソフトウェアを手に入れなければならない。このようなソフトウェ アは、すぐには普及しない可能性が高い。 販売主が顧客に対して、顧客のクレジットカード情報の機密性を損なうことな く、非機密性のネットワークを介して顧客のクレジットカード番号のリストを伝 送する新たな方法が必要とされる。本発明は、このような問題を、比較的に効率 よく、かつ、きわめて簡単に解決することができる。 発明の開示 本発明は、非機密性のネットワークを介した通信により、取引の料金決済のた めの顧客のクレジットカード番号を、第三者が顧客のクレジットカード番号を発 見するおそれがないようにして、販売主から顧客に提示できる方法を提供する。 クレジットカード番号は、販売主のデータベース中に格納される。”クレジッ トカード”という用語は、本明細書と請求の範囲を通じて、デビットカードや、 その他の形態のカードや、商品やサービスの販売主に支払われる資金の転送先で ある販売主の口座を特定するための参照番号により購入を行うデビットを広く含 んでいる。本発明は、データベースから顧客のクレジットカード番号を検索する ステップを含む。クレジットカード番号全体よりも実質的に桁数の少ないクレジ ットカード番号の一部が、検索されたクレジットカード番号から抽出される。次 に、クレジットカード番号の一部を含むメッセージが生成され、そのメッセージ は非機密性のネットワークを介して顧客に伝送される。 そのメッセージはまた、メッセージに含まれるクレジットカード番号の一部が 含まれることを示す注釈部を有する。さらに、より好ましい実施形態においては 、クレジットカード番号の一部は、クレジットカード番号の後尾側Ｎ（Ｎは整数 ）個の数字列である。この好ましい実施形態においては、メッセージは、顧客宛 てのＥメールか、ワールドワイドウェブ頁のいずれかを構成する。 さらに、本発明の方法は、販売主がデータベースに複数のクレジットカード番 号を格納している状態での処理も行う。この場合、データベース中にある顧客の 複数のクレジットカード番号が検索され、各クレジットカードの各一部が抽出さ れる。顧客の複数のクレジットカードの各一部を含むメッセージが生成される。 もし、顧客の複数のクレジットカードの各一部が互いに異なっていなければ、 各一部が互いに異なるまで、抽出する各一部のサイズを（予め定めたサイズまで ）徐々に大きくする。その後、複数のクレジットカードのサイズを大きくした各 一部を含んだメッセージを生成する。さらに好ましい方法は、顧客へのメッセー ジの中に、リストされたクレジットカード番号の各一部に対応して、クレジット カードの使用期限を含めることである。２つのクレジットカードの各一部の数字 列が同じであっても、各一部に対応するクレジットカードの使用期限が異なる場 合には、これらクレジットカードの各一部は互いに異なるものとする。同様に、 メッセージ中には、リストされたクレジットカード番号の各一部に対応して、ク レ ジットカードの使用期限を含める。この結果、２つのクレジットカード番号の各 一部の数字列が同じであっても、各一部に対応するクレジットカードの使用期限 が異なる場合には、これらクレジットカードの各一部は互いに異なるものとして 扱われる。 データベース中に顧客の複数のクレジットカードが含まれている場合には、顧 客は、複数のクレジットカードのうち、販売主との取引に使用される特定のクレ ジットカードを通知するよう要求される。この通知は、応答メッセージにより、 顧客から販売主に伝送される。 本発明の他の特徴は、非機密性の伝送手段を用いて、販売主から顧客へのメッ セージを生成して伝送するシステムに関する。そのメッセージは、販売主により データベースに格納された顧客のクレジットカード番号を通知するものである。 本システムは、メッセージを生成して伝送するために使用されるコンピュータを 含み、そのコンピュータは、命令を実行する中央演算装置を有する。コンピュー タのメモリは、実行される命令を格納し、不揮発性記録装置はデータベースとメ ッセージを格納する。中央演算装置は、コンピュータのメモリに格納された命令 に基づいて、上述した方法のステップにほぼ相当する機能を実行する。 図面の簡単な説明 上述した内容と、それによって生じる本発明の効果の多くは、添付された図面 とともに、以下の詳細な記述を参照することにより、即座に評価でき、よりよく 理解することができる。 図１は、本発明に従って、非機密性のネットワークを介して販売主側と顧客側 との間で通信を行う場合に、通信に関係する構成要素を図示したブロックダイア グラム。 図２は、販売主から顧客に伝送されるＥメールメッセージの一例を図示したも ので、このメッセージはクレジットカード番号の一部を含んでおり、このメッセ ージにより、販売主が顧客のために保存しているクレジットカード情報を顧客に 通知する。 図３は、販売主のファイル中に格納されている顧客のクレジットカード番号を 、本発明に従って顧客に伝送するステップを示したフローチャート。 図４は、販売主から顧客に伝送されるメッセージ中に含まれるクレジットカー ド番号それぞれから一部を抽出する際に実行されるステップを図示したフローチ ャート。 発明を実施するための最良の形態 図１は、本発明を実施するための主要な構成要素を示すブロック図である。こ の図の上部には、顧客側(customer location)１０がダッシュラインで示されて いる。この顧客側１０は、大抵の場合は、顧客の自宅あるいは職場である。顧客 側１０には、Ｅメールを送受するための、あるいは、ワールドワイドウェブを介 してデータを送受するための、あるいは、その他の手段によりメッセージを送受 するためのパーソナルコンピュータ１２が設けられている。パーソナルコンピュ ータ１２は、総じて一般的なものであり、中央演算ユニット（ＣＰＵ）とその周 辺回路を内蔵したプロセッサ筐体１４を有する。プロセッサ筐体１４には、キー ボード１６とモニタ１８が接続されている。顧客は、キーボード１６や、マウス （オプション）２０あるいは他のポインティングデバイスにより、パーソナルコ ンピュータ１２の操作制御を行う。マウス等のポインティングデバイスは、パー ソナルコンピュータ上で実行されるプログラム中で選択を行う際に、モニター画 面上を移動されるカーソルの制御を行う。プロセッサ筐体の前面パネルには、フ ロッピドライブ２２とハードドライブ２４がマウントされる。 図１にはデスクトップ型のパーソナルコンピュータが図示されているが、ラッ プトップ型や、他の携帯型コンピュータや、ダムターミナル(dumb terminal)や 、個人向けデジタルアシスタントなども、本発明に使用でき、非機密性のネット ワ ークを介してメッセージを送受信することができる。さらに、顧客側にパーソナ ルコンピュータ１２の代わりにローカルエリアネットワークにつながるワークス テーションを設け、このワークステーションにより非機密性のネットワークを介 してメッセージの送受信を行ってもよい。ゆえに、パーソナルコンピュータ１２ の詳細構成が本発明に特に重要でないことは明らかである。パーソナルコンピュ ータ１２は、単に、非機密性のネットワークを介してメッセージを送受信するた めの便利なインターフェースとして機能する。 本発明は、COMPUSERVE^TM、PRODIGY^TM、AMERICA ONLINE^TMなどの私的なネット ワークに適用可能であるが、図１に示すように、パーソナルコンピュータ１２は 、インターネットネットワーク３０に接続される。パーソナルコンピュータ１２ とインターネットは、インターネットネットワークに直接接続される私的なネッ トワークサービスプロバイダを介してモデムと電話回線により、あるいは直接接 続されるインターネットサービスプロバイダを介して、あるいはダイレクト高速 データ接続部を介して、接続される。インターネット（または他の）ネットワー クの接続形態の詳細は本発明にあまり影響を与えない。 図１では、インターネットネットワーク３０が複雑なシステムであることを示 すために不定形で表している。インターネットネットワーク３０は、何千ものノ ードや要素を含んでおり、有線、衛星通信、および／または光ファイバを介して 信号をやり取りする。しかしながら、インターネットネットワークの詳細は本発 明ではあまり重要でない。 本発明はおそらく、顧客が、インターネット（または他の非機密性のネットワ ーク）を介して、サービスや商品のオンライン販売主に発注するか、発注した場 合に実用性がある。本発明は、顧客が以前に販売主に対して１回以上の注文を行 い、１種類以上のクレジットカード番号を販売主に通知し、販売主がその番号を 顧客ファイルに格納した場合に適用される。顧客との今回の取引を完了するには 、 以前に使用されたクレジットカードを今回の取引の料金決済にも使用するか否か を、販売主は顧客に確認する必要がある。もし、顧客ファイルの中に、２種類以 上のクレジットカード番号が含まれている場合には、料金決済に使用されるべき 特定のクレジットカードを顧客に通知する必要がある。ファイル中に含まれるク レジットカード番号に関する情報を販売主が顧客に伝送する必要がある場合には 、本発明を利用して、この情報を含むメッセージが、インターネットネットワー クを介して、機密性が失われず、顧客のクレジットカード番号の安全性も損なわ れずに、販売主側３２から特定の顧客側１０に伝送される。 図１において、販売主側３２は、コンピュータ３８を含む構成要素を取り囲む 点線により表されている。販売主は、インターネットを介してやり取りされるメ ッセージを通じて顧客と通信を行うためにコンピュータ３８を使用する。好まし くは、コンピュータ３８は、SUN SPARC5^TMミニコンピュータで構成するのが望ま しい。そのコンピュータは、CPU 、RAM 、ROM の他、データベース４０を格納す るのに使用される不揮発性記録装置（個別には図示されていないが、高速ハード ディスク装置）を有する。コンピュータ３８は、リビングストン（Livingston） のPORTMASTER^TMのようなルータ３６に接続され、ルータ３６は、ADC KENTROX D- SERV^TMのようなデジタルサービスユニット(DSU)／カスタマーサービスユニット( CSU)３４に接続される。DSU/CSU は、インターネットネットワーク３０にアクセ スする高速データ線に接続される。コンピュータ３８のメモリには、ＣＰＵによ り実行されるアプリケーションプログラムが格納されている。本発明により使用 されるこれらのプログラムの中には、オラクル(ORACLE^TM)のデータベースマネー ジメントシステムやカスタムソフトウェアがある。プログラムやソフトウェアは 、コンピュータ３８内部のＣＰＵに指示される機械語で構成され、概略、以下に 説明するような本発明のステップを実行する。 販売主は、データベース中に顧客のクレジットカード番号を格納する。各クレ ジットカード番号は、以前に販売主と取引のあった各顧客と関連づけられ、かつ 、氏名や住所や電話番号等の顧客の他の情報と関連づけられる。 上述したように、本発明の背景として、インターネットネットワーク３０のよ うな公的なネットワークは、クレジットカード番号のような重要な機密データを 伝送する場合に、安全性に欠けるということは周知である。販売主側３２から顧 客側１０に、インターネットネットワーク３０を介して、クレジットカード番号 全体を含むメッセージを送信すると、クレジットカード番号の機密性が失われる おそれがある。しかしながら、本発明によれば、販売主は、販売主のファイル中 に格納されているクレジットカード番号を通知するためのメッセージを、顧客に 対して安全に伝送することができる。そのメッセージは、顧客のクレジットカー ド番号が第三者に知られるおそれもなく、インターネットネットワークを介して 、販売主３２から顧客主１０に伝送される。 図２は、販売主のファイル中に格納されているクレジットカード番号を通知す るためのメッセージ５０の一例を示している。メッセージの先頭部分５６にはＥ メールアドレスが含まれており、その先頭部分では、メッセージを送信する販売 主を通知し、かつ、顧客のクレジットカード口座に請求される今回の取引内容を 確認するためのオーダーメッセージＩＤ(MID)を通知し、かつ、メッセージの主 題がクレジットカードの選択である旨を知らせる。 メッセージの本文中で、顧客に要求される返答に関する説明がなされる。図示 されたメッセージの例には示されていないが、販売主は、特定の、あるいは追加 の購入を行うように顧客に依頼するメッセージ文を含むこともありうる。より重 要なこととして、顧客は、Ｅメールメッセージに対して返答することが要求され る。すなわち、顧客は、Ｅメールメッセージに対して、顧客の住所５８を確認あ るいは訂正し、リスト５２の中から、今回の取引の料金決済に用いる特定のクレ ジットカード番号を選択して通知する必要がある。 仮に、販売主のファイル中に１種類のクレジットカード番号のみが含まれる場 合には、販売主からのメッセージでは、ファイル中のクレジットカード番号を今 回の取引の料金決済にも使用するか否かの確認を求める。 販売主から送信されるメッセージは、販売主のファイル中に格納されているク レジットカード番号の一部のみを提示する。この例では、メッセージの先頭部分 ５４に対応して、全１２〜１６個の数字列からなる通常のクレジットカード番号 の後尾側５つの数字列のみをリスト５２に掲載する。この例では、クレジットカ ード番号全体の後尾側５つの数字列をメッセージ中に提示しているが、５つ以下 あるいは５つ以上の数字列をリスト５２に掲載してもよい。 代案として、クレジットカード番号の先頭側ｎ個の数字列をメッセージ中に提 示してもよい。ところが、この代案は、あまり有効ではない。なぜなら、多くの クレジットカードでは、先頭側の数個の数字列を同じ値にしているためである。 クレジットカード番号全体のうち、比較的少ない桁数の数字列をメッセージ中に 提示すればよく、その詳細はあまり重要ではない。 図３は、販売主がファイル中に格納しているクレジットカード番号を顧客に提 示する処理をさらに詳細に説明するフローチャートであり、スタートブロック８ ０から処理が開始される。ブロック８２において、コンピュータ３８は、顧客側 １０の特定の顧客に対応するクレジットカード番号をすべてデータベース４０か ら検索する。ブロック８４において、コンピュータ３８は、ブロック８２で検索 された各クレジットカード番号の一部を抽出する。ブロック８６において、コン ピュータ３８は、ブロック８４で抽出されたクレジットカード番号の一部を含む メッセージ（Ｅメールやワールドワイドウェブ頁や他の形態のメッセージ）を生 成する。ブロック８８において、コンピュータ３８は、ブロック８６で生成した メッセージを、販売主側３２から顧客側１０に、インターネットネットワーク１ ０を介して伝送する。ブロック９０において、処理が完了する。 好ましい実施形態においては、各クレジットカード番号の一部を抽出するブロ ック８４のステップは、図４に詳しく示されている。図４の処理はスタートブロ ック１００から処理が開始される。ブロック１０２において、変数Ｎは５に設定 される。判定ブロック１０４において、各クレジットカード番号の後尾側Ｎ個の 各数字により表される数字列に特徴があるか否か判断される。後尾側Ｎ個の数字 列を、以下の説明では符尾(tail)と呼ぶ。顧客のクレジットカード番号の符尾が 互いに異なるか、あるいは符尾の組み合わせに特徴があれば、各クレジットカー ド番号の後尾側Ｎ個の数字列、すなわち符尾を返すことにより、抽出処理はブロ ック１１０で完了する。もし、顧客のすべてのクレジットカード番号の符尾に特 徴がなければ、Ｎの値を１増やしてブロック１０６に移行する。フローチャート には特に図示していないが、符尾に特徴があるか否かは、クレジットカードの種 類や、使用期限等のクレジットカードの他のデータによって定まる。例えば、使 用期限が5/97のVISA^TMクレジットカードと、使用期限が8/96のDISCOVER^TMクレジ ットカードとは、仮に両カードの後尾側Ｎ個の数字列が同じであっても、両カー ドは明確に区別される。なぜなら、両カードは、タイプが異なり、使用期限も異 なるからである。 ブロック１０８において、変数Ｎが７であるか否か判断される。もしそうなら 、顧客のクレジットカード番号の符尾として、後尾側Ｎ個の数字列を返すことに より、再び抽出処理はブロック１１０で完了する。ブロック１０８において、変 数Ｎが７でない場合には、判断ブロック１０４に戻って処理を継続する。この判 断ブロック１０４では、再び、顧客のクレジットカード番号の符尾を構成する後 尾側Ｎ個の数字列に特徴があるか否か判断される。どのような経路を通っても、 最終的には、その論理はブロック１１０にたどり着き、このブロック１１０から 引き続いて、図３のブロック８６の処理が行われる。 以上のように、実行する際の好ましい形態に沿って本発明を説明したが、本発 明は、以下に示すクレームの趣旨の範囲内で、数多くの変形例が考えられること は通常の技術より明らかである。したがって、本発明の趣旨は、上述した実施形 態に限定されず、以下に示すクレームに基づいて最終的に決定される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 排他的な権利が要求される発明は、以下の通りである。 １． 販売主がデータベース中に格納している顧客のクレジットカード番号を 、非機密性のネットワークを介した通信により、販売主から顧客に通知可能な方 法は、以下のステップを含む： (a)データベースから顧客のクレジットカード番号を検索する； (b)クレジットカード番号の一部、すなわちクレジットカード番号全体よりも 実質的に小さい前記一部を抽出する； (c)クレジットカード番号の一部を含むメッセージを生成する； (d)非機密性のネットワークを介して顧客にメッセージを伝送する。 ２． クレーム１の方法において、前記メッセージは、前記メッセージ中にク レジットカード番号の一部が含まれることを示す注釈部を有する。 ３． クレーム１の方法において、クレジットカード番号の一部は、クレジッ トカード番号の後尾側Ｎ（Ｎは整数）個の数字列で構成される。 ４． クレーム１の方法において、前記メッセージは、顧客宛てのＥメールメ ッセージを含む。 ５． クレーム１の方法において、前記メッセージは、ワールドワイドウェブ 頁を含む。 ６． クレーム１の方法において、販売主は、データベース中に顧客の複数の クレジットカード番号を含んでおり、さらに、顧客の複数のクレジットカード番 号のそれぞれについて、繰り返しステップ(a)と(b)とにより、クレジットカード 番号の一部を抽出する。そして、顧客の複数のクレジットカード番号の各一部を 含むメッセージを生成する。 ７． クレーム６の方法において、顧客の複数のクレジットカードの各一部が 互いに異なるか否かを判断し、互いに異なっていなければ、クレジットカードの 各一部のサイズを大きくし、これら各一部が互いに異なるまで、各一部を徐々に 大きくする。その後、サイズを大きくしたクレジットカードの各一部を含むメッ セージを生成する。 ８． クレーム７の方法において、リストされたクレジットカード番号の各一 部に対応して、クレジットカードの種類を前記メッセージ中に提示するステップ を含み、２つのクレジットカード番号の各一部の数字列が同じであっても、これ らクレジットカードの種類が異なれば、各一部は異なっているものとする。 ９． クレーム７の方法において、リストされたクレジットカード番号の各一 部に対応して、クレジットカードの使用期限をメッセージ中に提示するステップ を含み、２つのクレジットカード番号の各一部の数字列が同じであっても、これ らクレジットカードの使用期限が異なれば、各一部は異なっているものとする。 １０． クレーム７の方法において、顧客の複数のクレジットカード番号のう ち、販売主との取引に用いられる特定のクレジットカード番号を、顧客からの返 信メッセージにより通知するように顧客に要求するステップを含む。 １１． 非機密性の伝送方法を利用して、販売主から顧客に対して、販売主の データベース中に格納されている顧客のクレジットカード番号を通知するための メッセージを生成して伝送するシステムは、以下のものを含む： (a)前記メッセージを生成して伝送するために使用され、命令を実行する中央 演算装置と、実行される前記命令が格納されるメモリと、データベースおよび前 記メッセージが格納される不揮発性記録装置とを有するコンピュータを有し； (b)前記コンピュータの前記メモリに格納される前記命令は、前記中央演算装 置に対して次の処理を行わせる。 (i)前記不揮発性記録装置に格納された前記データベースから、顧客のクレジ ットカード番号を検索する； (ii)クレジットカード番号の一部、すなわち、クレジットカード番号全体より も実質的に桁数の少ない一部を抽出する； (iii)クレジットカード番号の一部を含むメッセージを生成する； (iv)非機密性の伝送方法を利用して顧客にメッセージを伝送する； １２． クレーム１１のシステムにおいて、前記命令は、前記中央演算装置に 対して、前記メッセージ中にクレジットカード番号の一部が含まれていることを 示す注釈部を、前記メッセージ中に含ませる。 １３． クレーム１１のシステムにおいて、前記命令は、前記中央演算装置に 対して、クレジットカード番号の一部として使用される、クレジットカード番号 の後尾側Ｎ（Ｎは整数）個の数字列を抽出させる。 １４． クレーム１１のシステムにおいて、前記命令は、前記メッセージとし て、Ｅメールメッセージを前記中央演算装置に生成させる。 １５． クレーム１１のシステムにおいて、前記命令は、前記メッセージとし て、ワールドワイドウェブ頁を前記中央演算装置に生成させる。 １６． クレーム１１のシステムにおいて、販売主は、データベース中に顧客 の複数のクレジットカード番号を格納しており、前記命令は、前記中央演算装置 に対して、以下の処理を実行させる： (a)前記データベースから前記複数のクレジットカード番号のすべてを検索す る； (b)前記複数のクレジットカード番号の各一部を抽出する； (c)前記複数のクレジットカード番号の各一部を含んだ前記メッセージを生成 する。 １７． クレーム１６のシステムにおいて、前記命令は、前記中央演算装置に 対して、以下の処理を実行させる： 顧客の複数のクレジットカード番号の中から抽出された各一部が互いに異なる か否かを判断する。そして、各一部が互いに異なっていなければ、以下の処理を 実行させる。 (a)複数のクレジットカード番号から抽出された各一部が互いに異なるまで、 抽出するサイズを徐々に大きくし、； (b)サイズを大きくしたクレジットカード番号の各一部を含む前記メッセージ を生成する。 １８． クレーム１７のシステムにおいて、前記命令は、前記中央演算装置に 対して、リストされたクレジットカード番号の各一部に対応して、クレジットカ ードの種類を前記メッセージ中に含ませ、２つのクレジットカード番号の各一部 が同じ数字列であっても、前記２つのクレジットカード番号の各種類が異なって いれば、これら２つのクレジットカード番号の各一部は互いに異なると判断させ る。 １９． クレーム１７のシステムにおいて、前記命令は、前記中央演算装置に 対して、リストされたクレジットカード番号の各一部に対応して、クレジットカ ードの使用期限を前記メッセージ中に含ませ、２つのクレジットカード番号の各 一部が同じ数字列であっても、前記２つのクレジットカードの使用期限が異なっ ていれば、前記２つのクレジットカードの各一部は異なると判断させる。 ２０． クレーム１１のシステムにおいて、前記命令は、前記中央演算装置に 対して、顧客の複数のクレジットカード番号のうち、販売主との取引で使用され るべき特定のクレジットカード番号を返信メッセージにて顧客が通知するように 、顧客に要求するメッセージを生成させる。