JPH11504683A - 綿シートの製造方法 - Google Patents

綿シートの製造方法

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JPH11504683A JP8529396A JP52939696A JPH11504683A JP H11504683 A JPH11504683 A JP H11504683A JP 8529396 A JP8529396 A JP 8529396A JP 52939696 A JP52939696 A JP 52939696A JP H11504683 A JPH11504683 A JP H11504683A
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Abstract

(57)【要約】 原綿が予備打綿及びオープンアップ操作に付されて綿フロックを得るようにし、この綿フロックは孔あきシリンダ又はベルトへ送られて毛羽立ちシートが形成され、このシートは含浸浴槽に送られてよりコンパクトなシートが得られるようにし、このシートは乾燥され、孔あき中空シリンダに巻き付けられてスプールを得るようされ、このスプールはオートクレーブに導入されて煮沸及び漂白操作に付される、綿ウールシートの製造方法は、湿潤浴槽が酸性化され、そしてシートが、孔あき中空シリンダに巻き付けられる前に、リンス液の一連の噴流がシートを通るように送られることによって液体前処理に付される、ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】 綿シートの製造方法 本発明は、原綿繊維からの、特にコーミングノイル(combing noil)からの、 綿ウールシートの製造方法に関係している。この原綿繊維は、コーマ(combed) 製品を紡績し織る目的で綿繊維を製造する工程における副生品として得られる。 現在用いられている綿の加工処理方法の全ては、製造業者によって供給された 緊密に梱包されたこり(close-packed bale)から出発している。これらのこりは 、解きほぐし、通風し、そして次には例えば茎、葉、及びその他の異物を除去す る為に洗浄しなければならない。 この予備操作が終了したら、高品質製品の紡績及び織りの為に用いられる最長 繊維が選別される。 この第1の選別操作又はコーミング(combing)操作から出る廃棄物は、一般に コーミングノイル(combing noil)として知られており、綿技術においては高品 質副生品と考えられているが、綿ウール、メークアップの拭取り用製品、製薬用 又は外科用パッド等の製造工程の為の出発材料として機能する。これらの副生品 は、十分に解きほぐされて非常に清潔な良質繊維から成っており、非常に少量の 植物廃棄物又はその他の汚染物質しか含んでいない。 この種のコーミングノイルを使用する通常の方法は、原(すなわち粗(crude ))綿繊維を連続的に、予備打綿(preliminary beating)操作及びオープンアッ プ( opening-up)操作に付して、オープンアップされた物理的にきれいな綿フロ ック(cotton flock)を得るようにし、ついでこの綿フロックは、繊維の周りに あるグリース(ペクチン、植物ワックス等)を除去することとこれらの繊維を毛 羽立てることからなる一方で植物廃棄物を分離する煮沸処理(scalding treatme nt)に付されて、これらを後続の処理操作のために準備する。この煮沸は、最も 多くの場合、ソーダ溶液を用いてオートクレーブ中で実施される。一般的にはこ の後に漂白操作が、特に過酸化水素を使用して、同様にオートクレーブにおいて 実施されるが、これは商業環境において綿繊維の外見に必要とされる白さを綿繊 維に与えるためである。従来、この煮沸及び漂白操作に付された綿は次にカード 室(card room)に運ばれ、ここで綿はカードで処理される。カードは綿繊維を非 常に細かく梳き(comb)し、これらを平行に整列させ、互いに分離させ、ナップ (nap)にする。次にこのナップが処理加工される。 例えばメークアップの拭取りのための丸いパッドの如きある程度の強さを有す る綿シートを得る為に望まれている特定の用途においては、煮沸及び漂白操作を 綿フロックに対してではなく既にある程度の凝集(cohesion)を有している粗シ ート(crude sheet)に対して実施することによって、上述した従来の方法を修正 することが有利であると考えられていた。この方法は、シリンダの周りに巻き付 けられたスプール(spool)を、煮沸及び漂白操作が実施されるオートクレーブに 入れることができるという利点がある。オートクレーブから取出されたシートは 、その後に各種の適用の為に適切な操作(切断等)に付される以前に、それ自体 知られた方法により巻き付けが開放され、絞り出され、そして乾燥されことだけ が必要である。 スプールに巻き付けられるシートを製造する方法、特に文献フランス公開特許 (FR−1)第478515号及びフランス追加公開特許(FR−29第081 133号に記載されているこれらの方法、に従えば、粗綿繊維(crude cotton f iber)が孔あきシリンダ又はベルトに送られ、ほとんど凝集の無い毛羽立ったシ ートを形成するよう孔あきシリンダ又はベルト上にほぼ均一に置かれる。このシ ートは、温水(50〜70℃)及び湿潤剤を含んでいる湿潤液に向かい送られ、 物理的な凝集のお陰である程度の強さを有するよりコンパクトなシートが得られ るとともにこれが親水性になるようにされる。次には、このシートが湿潤液から 取り出され、カレンダローラー(calender roller)の間で乾燥され、シリンダに 巻き付けられる。ついでオートクレーブに導入されて、塩基性媒質(basic medi um)中で130℃程度の温度で煮沸及び漂白操作に付される。 湿潤液を通過中、最初はゆるい綿シートは、その厚みの9/10以上がゆるむ 。これの圧縮は、化学処理、すなわち水素結合及びその他の結合、による繊維間 の結合の結果としてのある程度の凝集の獲得に関連している。繊維間のこれらの 物理的な結合は、オートクレーブでの煮沸及び漂白操作の間に、さらに程度が大 きくなることが発見されている。 前記方法は、ある程度の凝集を伴った綿シートを得ることを許容していたが、 この凝集は、ある適用、特にメークアップを拭い取ったり赤ちゃんを清潔にする 為に使用される丸いパッドの製造、の為には不十分であった。 この欠点を克服するために、文献フランス追加公開特許(FR−2)第552 120号に従えば、シートがオートクレーブ中で煮沸及び漂白操作に付される用 意がされている時にシートが表面に均一な間隔で配置されている多数の孔を有し ている中空シリンダの周りに巻き付けられることと、このようにして得られたス プールが中空シリンダに設けられているものと同様な多数の孔を周面に備えてい る円筒形状スリーブ中に格納されることと、そして処理液を循環させるための閉 鎖回路がオートクレーブと組合わされることと、が提案されている。そしてこの 閉鎖回路は、孔あきシリンダの端と連結された入口導管と、処理液を循環させる 目的のためにオートクレーブに設けられた開口に連結された出口導管と、そして 循環ポンプと、を備えている。 従って処理液を、スプールのコイルに入る処理液とスプールのコイルから出る 処理液との間に圧力差が生じるように、半径方向にスプールのコイルを介して循 環させることが可能であり、処理液がスプールを通過することが困難な結果とし て充填の損失(loss of charge)が生じるまでには1000mを超える長さのシ ートをスプールに巻き付けることが出来る。 この圧力差は、液体の作用のお陰により綿繊維の相互結合を生じさせ、この結 果として、解かれた後に得られるシートの凝集が顕著に増加する。 このようにして加工処理されたシートを切断することにより、実質的に満足す べき製品を得ることが可能になっている。上述した方法は、商業的な環境におい ては、直径が6mm程度であって消費者に喜んで受入れられているメークアップ 拭取り用の丸いパッドを提供するのに特に許容されている。この種の丸いパッド は、実際に、肌触りが非常に柔らかであるとともに使用中に裂けたり毛羽が無く なってしまうことがないほどに十分な凝集を有している。これらの丸いパッドの もう1つの性質は、従来用いられている化粧液又は液体薬品を自身の凝集を損な わせず吸収することができる能力に関係している。 そのいくつかの利点にもかかわらず、上述した方法は、オートクレーブ中でス プールの煮沸及び漂白操作を行なうのに必要な時間、これは5時間程度である、 を考えると、比較的遅いのが欠点である。さらにこの処理時間を短縮することが 出来ることが望まれていて、これは特に、製造工程のうちで唯一の不連続工程だ からである。 綿シートを製造する上述した方法のさらなる欠点は、非常に汚れている残留水 を排出することに関係している。この非常に汚れている残留水は、使用された化 学物質の種類次第では、特に、非常に高い値の生物学的酸素要求量(BOD)及 び化学的酸素要求量(COD)と、非常に高い含有量の懸濁物質(MIS)と、 を含んでいる。従って環境問題に対して非常に敏感な当局は、環境保護を保証す るために従来より一層高い基準を現在課している。 上述した方法のさらなる欠点は、煮沸及び漂白操作の間に、スプールの一部上 でコイルが引き裂かれるのを防止するために、スプールに入って来る液体とスプ ールから出て行く液体との間に生じた圧力差の変動を制御することが必要がある 、という事実に関連している。 本発明の目的は、汚染が実質的に少なくなり、オートクレーブ中での処理時間 を実質的に短縮することが出来るとともに、コイルが引き裂かれる危険を回避す ることが出来る、前記種類の綿ウールシートの製造方法を提供することによって 、これらの欠点を克服することである。 この方法は:含浸浴槽において、酸性又は中性相、即ち水及び綿の硬化剤(カ ルシウム、マグネシウム)と金属イオン(鉄、銅、マンガン)、中で綿の触媒(c atalytes)の金属イオン封鎖(sequestration)が、その後の煮沸及び漂白の連続し た操作を容易にするためにこの種類の綿繊維の予備侵食が得られるよう実施され ることと;シートが孔あき中空シリンダへ巻き付けられる前に、互いに非常に接 近していて真空源と組み合わされている一連のノズルを備えている噴霧装置の列 に対してシートの幅全体が直角に通過されて一連のノズルから送られた一連のリ ンス液の噴流をシートに通過させ、リンス液の予備作用によってその予備結合が 得られるようにした流体前処理に付されることと;を特徴としている。 例えばpH約3〜5への酸性化による綿繊維の予備侵食は、好ましくは、含浸 浴槽へ適切な弱酸濃度のものを金属イオン封鎖剤と共に添加することにより実施 することであることが証明されている。このことは、オートクレーブ中での処理 の為に必要な時間が約45分間だけ短縮されることを許容する。この結果は、繊 維がソーダの作用に付される為により良く準備されて、繊維が毛羽立てられ深く 洗浄されることによって、十分な漂白を得るように過酸化水素がコアに到達する ことを許容することとともに生じる。 カレンダローラー(calender roller)の間を通過した後の、シートの取出し率( rate of removal)は120と140%との間であることに注目すべきである。こ の液体の特徴を考慮に入れると、使用されるソーダの作用を妨害しないようにす る為に、煮沸操作の上流で軟水による適切なリンスを行なう必要がある。湿潤液 から離れるシートを含浸する液体のこの更新により、同時に、酸の作用の結果と して形成される塩を除去することによる脱塩化(demineralisation)の達成が許 容される。 例えば、2から3g/lの湿潤剤,3から4g/lの弱酸,そして金属イオン 封鎖剤を保持している含浸浴槽にシートを通すことによって、オートクレーブ中 の処理の為に必要な時間の特に大きな短縮を得ることができた。 シートのリンスに加えて、液体の前処理は、煮沸及び漂白処理の間に得られる 凝集のかなりの増加を許容する。この結果、オートクレーブの内部において圧力 差の不十分な制御が生じさせる引裂きの危険が減少する。 表1の目的を形成する例により、液体前処理段階によって得られたシートの凝 集におけるこの増加を示すことが出来る。表1では、1つの同じシートにおける 長手方向と横断方向の強度及び長手方向と横断方向の膨張が、一方では液体前処 理段階の上流で比較され(シート1)、他方ではこの段階の下流(シート2)で 比較されている。 表1 この表に示されているように、取り出し率は、シートにより排出された水の量 に対応しており;これの総重量は、従って、275g+275gの130%、す なわち632.5gである。 さらに、強度及び破断歪は、機械方向(md=“縦方向(machine direction )”)と横断方向(cd=“横方向(cross direction)”)において測定された 。6%の破断歪は、引裂ける前にシートが6%伸びるということを意味している 。 本発明の好ましい特徴によれば、煮沸及び漂白操作は、オートクレーブ内でソ ーダと過酸化水素の混合物を循環させることにより単一の段階で行なわれる。 この組み合わされた前処理は、オートクレーブ中での処理の全体の時間を5時 間ではなく3時間まで短縮されることを許容する一方で、少なくとも同等の品質 のシートが得られることも許容する。 組み合わせられた煮沸/漂白処理の間には、化学反応の進展を最適な方法で「 管理(manage)」することができるように、重金属イオンCu、Fe、Mnを封 鎖する安定化剤をソーダ/過酸化水素混合物に添加することが望ましい。実際に は、過酸化水素が処理の全期間を通してその効率を保持できるようにする為にあ まり急速に分解されないことが望ましいが、それと同時に、非常に汚れた残留液 が排出されるのを防ぐために、処理の終了時にはほとんど全部が消費されている べきである。 驚くべきことに、液体前処理段階に付されたシートは、予期されているように 、オートクレーブの上流で増加した凝集を有しているばかりでなく、処理の終わ りでも増加した凝集を有していることを見ることが出来る。最終製品の凝集のこ のような改善は、表2の目的を形成する例によって証明される。表2では、上述 した文献フランス追加公開特許(FR−2)第552120号に従った従来の方 法に従って製造されたシートの処理終了時における強度と、本発明に従った方法 により製造されたシートの強度と、が比較されている。表2 これらの結果は、下記の特徴を有する装置を使用して得られた: − あごの間の幅:40mm − 速度:200mm/分 − 円板の直径:57mm。 しかしながら、その利点と同時に、本発明による液体前処理段階は、シートの 肌触りの柔らかさを減らし、消費者の期待に十分に応えるにはきめが粗すぎるよ うになるという欠点があることに留意すべきである。 この欠点を克服するために、本発明に従い、シートを柔軟加工処理に付すこと が提案されている。 この処理の第1段階はオートクレーブ中で実施され、これは、解いた後に得ら れるシートの柔らかさ(softness)とサプリネス(suppleness)とを増加させる 為に、煮沸及び漂白操作が終了した時、リンス液、そして次にはそれ自体が知ら れていて特に脂肪酸エステルを含む柔軟溶液を循環させることから成る。 この第1段階は、広義には、主婦が何年もの間にリンネル(linen)に対して用 いて来た柔軟剤の作用と比べられるものである。 このようにして、シートのサプリネス(suppleness)を「芯から(at the hea rt)」高めることが可能になったが、表面に十分な柔らかさとベルベットのよう な滑らかさを得ることはできない。 この欠点を克服するために、本発明に従えば、補助的表面柔軟化処理段階を上 記第1段階と組合わせることが提案されている。 本発明に従えば、以前にオートクレーブで処理されている絞り出された(wrun g -out)シートが、乾燥に先立って、この目的のために、補助処理に付される。 この補助処理は、補助的柔軟化溶液を微細な滴の形でシート表面の各々に噴霧す ることから成っている。 本発明のさらなる特徴に従えば、補助的柔軟化溶液は、脂肪酸アミド及びカチ オン性脂肪酸エステル誘導体の水性エマルジョンから成る。 この種の補助的柔軟化溶液の使用が消費者により暖かく迎え入れられる製品の 製造を許容することが出来る。 本発明のさらなる特徴に従えば、補助的表面柔軟化処理の間、シートは、案内 ローラによって実質的に垂直に向けられ、噴霧装置の2つの本質的に水平な列( bank)に対し直角に通ることが許容されていて、これら噴霧装置は各々シートの 面の正反対の1つに配置され、各々はその幅全体の上を伸びている。 噴霧装置の列の各々は、本発明に従えば、好ましくは、実質的に垂直な軸を伴 った一連の灰吹ザラ(cupel)から成っていてもよい。これらの灰吹ザラは、横に 並んで設けられており、この軸の周りで非常に速く自転し、シートの向かい側に あるこれらの下端において補助的柔軟化溶液が補足される。 この形態に従えば、灰吹ザラの回転の間に、導入された余剰水はシートの2つ の表面へ平行して噴霧される以前に「粉々に砕かれて(splinters)」微細な滴に される。その単純さと容易さに加えて、この型の噴霧装置は、閉塞の危険が無い という利点を有している。 本発明は同様に、上述した方法を用いて得られたシートを切断することにより 製造された、あらゆる形状の製品、特に丸い綿パッドに、関係している。 この種類の製品は、特に、柔らかさとベルベットのような滑らかさによって、 及び長手方向と横断方向の両方におけるその強度によって区別することが出来る 。 この発明の目的である方法及び製品の特徴は、添付図面を参照しながら以下に より詳細に記載されている。図面においては: − 第1a図及び第1b図は、本発明に従った方法のブロック線図であり; − 第2図は、補助的柔軟化装置の正面図であり;そして、 − 第3図は、この装置の上面図である。 第1a図に示されている如く、この方法で用いられる原綿は、矢印Iの方向に おいて第1装置Aへ向かい送られる。この第1装置Aにおいて原綿は、従来の予 備打綿及びオープンアップ操作に付される。この第1装置Aを出たら、オープン アップされ物理的に清潔にされた綿フロックが得られる。このフロックは矢印I Iの方向においてシートを形成するための第2装置Bに向かい送られる。第2装 置B置は孔あきシリンダから成っていて、シリンダの内部はある副圧力(sub-pr essure)が勝っている。図面には詳細に示されていないこれらのシリンダは、こ れらの空の(empty )内部の作用によって繊維を引寄せる。 第2装置Bを出ると、ほぼ均質な綿シートが得られ、これは矢印IIIの方向 へ平行移動させられる。これは毛羽立った外見を有しているとともにほとんど凝 集を有していない。 8cm程度の厚みを有しているこのシートは、次に湿潤装置Cへ送られる。こ の湿潤装置は、例えば弱酸、金属イオン封鎖剤、及び湿潤剤から成る溶液を保持 している含浸及び前処理浴槽から成っている。 含浸浴槽を出るとシートIIIは、約1.5mmよりは大きくない厚であって 従って大幅に圧縮されているシートIVに変えられる。装置Cの処理液との接触 効果の下で得られた繊維間の結合が存在する結果としてある程度の強度を有して いるこのシートは、次にカレンダローラ(calender roller)Dの間で乾燥される 。これらのローラを出ると、約130%の取り出し率(rate of removal)を有し ているという事実の観点から、依然として非常に湿っているシートVが得られる 。 シートVは次に液体前処理装置Eへ送られ、この装置ではシートの幅全体が図 面には詳細に示されていない噴霧装置の列に対して直角に通過させられ、シート を含浸している含浸浴槽Cからの非常に塩化(mineralised)されている処理液体 が適切な軟水と代えられることが許容される。 装置Eに備えられた噴霧装置の列は、非常に細くて狭い開口が設けられている ノズルを直列に備えている。従って各列は、シートを介して、一連の加圧噴流を 送り出し、上述したリンスに加え、液体の作用によってシートの予備粘着が得ら れることを許容する。 このようにリンスされ備粘着されたシートVIは液体前処理装置Eを離れ、次 に孔あき中空シリンダ1上でスプールFに巻き付けられる。 1kmを超えることもある綿シートVIの長さを備えている各スプールFは、 、次に、文献フランス追加公開特許(FR−2)第552120号に記載され示 されている如く、処理液体の循環の為の閉鎖回路と対応されているオートクレー ブ中に送られる。 本明細書の残りの部分でこれ以上詳しくは記載されることがないこのオートク レーブにおいて、スプールFは、第1段階として、ソーダと過酸化水素との混合 物によって単一の段階で煮沸及び漂白処理に付される。次にスプールFはリンス され、その後に脂肪酸エステルを含む柔軟化溶液を用いて処理される。処理浴槽 Cの酸性と液体前処理段階Eの使用とが、オートクレーブ中における総処理時間 が当初は5時間程度であったのに3時間から3時間30分までの期間に短縮され ることを許容している。 第1b図中に示されている如く、オートクレーブを出たシートVIIは次に巻 き付けを解かれ、吸引による絞り出しが行われる装置に送られる。 このようにして絞り出されたシートVIIは、次に補助的柔軟化処理装置Hへ 送られる。なおこの装置は以下により詳細に記載される。さらにこのシートは乾 燥装置Iへ送られ、そして最後に切断装置Jへ送られて6cm程度の直径を伴っ た丸いパッドに切断される。 第2図に示されている如く、補助的柔軟化処理装置には2つの案内ローラ2, 2´が備えられている。これら2つの案内ローラ2,2´は、この装置中に実質 的に水平に移動されている綿シートVIIIを、綿シートが実質的に垂直に向け られる区分Kを通過するよう振れさせることができる。 装置Hには同様に、噴霧装置3,3´の実質的に垂直な2つの列が備えられて おり、これら噴霧装置は各々案内ローラ2,2´の両側に配置されていて、綿シ ートが垂直区分Kを移動する間にこれらの噴霧装置を直角に通過する。噴霧装置 3,3´の垂直な列の各々は、シートの表面の1つを処理することを意図してい る。 第2図及び第3図に示されている如く、噴霧装置3,3´の垂直な列の各々は 、シートVIIIの幅全体eに亙って伸びており、一連の灰吹ザラ(cupel)4か ら成っている。これらの灰吹ザラ4は、実質的に垂直な軸X−X´を有している とともに灰吹ザラ4は互いに非常に接近して横に並んで取り付けられており、軸 X−X´の周りを矢印cの方向に非常に速く自転する。第3図に示されている3 対の灰吹ザラの数は、明確さの目的のためだけに選ばれているのであり、実際に は、各列の灰吹ザラの数は明らかにこれより多いこを理解すべきである。 各灰吹ザラ4には、矢印bの方向に、脂肪酸アミドとカチオン性脂肪酸エステ ルの誘導体の水性エマルジョンを含む柔軟化液が、シートから遠い方の端に供給 される。矢印3の方向に灰吹ザラ4が回転している間に、余剰液体は粉々に砕か れて微細な滴になり、これらの滴はシートVIIIの各表面へ向かい矢印cの方 向に噴霧されてシートの表面の柔軟化を許容する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.原綿を連続的に、特にコームにおいて、従来の予備打綿及びオープンアッ プ操作に付してオープンアップされた物理的にきれいな綿フロックが得られるよ うにし;これらの繊維は孔あきシリンダ又はベルトに送られてほぼ均一に孔あき シリンダ又はベルト上に配置され、ほとんどまったく凝集を有していない毛羽立 ちシートが形成され;各シートは温水及び湿潤剤を含んでいる湿潤液にもたらさ れて物理的凝集のお陰でよりコンパクトである程度の強度を有するシートが得ら れるようにし;次にシートは湿潤液から移動され、このシートは2つのカレンダ ローラの間で乾燥され、そして孔あき中空シリンダに巻き付けられてスプールが 得られるようにされ;、このスプールはオートクレーブに入れられ、ここで処理 液がスプールのコイルを介して半径方向に循環されることにより煮沸及び漂白操 作に付されて、液体の作用により、解かれた後に得られるシートの凝集が高めら れるようにされ;このスプールは次にオートクレーブから除去され絞り出されそ れ自体知られた方法で乾燥される;原綿繊維から綿ウールシートを製造する為の 方法が: 含浸浴槽において、酸性又は中性相、すなわち水及び綿の硬化剤(カルシウム 、マグネシウム)及び金属イオン(鉄、銅、マンガン)、における綿の触媒の金 属イオン封鎖が実施されて綿繊維の予備侵食を獲得するようにし、その後の煮沸 及び漂白操作を容易にし;そして、シートが孔あき中空シリンダに巻き付けられ る前に、シートは液体前処理に付されてシートの幅全体が噴霧装置の列に対して 直角に通るようにされ、噴霧装置の列は、互いに非常に接近し真空源と組合わさ れていてリンス液の一連の噴流をシートを通るように送ることができる一連のノ ズル又は孔を備えていて、液体の予備作用によりそれらの予備結合を得るように している;ことを特徴としている。 2.請求項1に従った方法は、 湿潤液が金属イオン封鎖剤と組合わされた弱酸の添加によって酸性化され て含浸浴槽を創出する、ことを特徴としている。 3.請求項1及び2のいずれか1つに従った方法は、 煮沸及び漂白操作が、ソーダと過酸化水素との混合物をオートクレーブに おいて循環させることにより単一の段階で実施される、ことを特徴としている。 4.請求項3に従った方法は、 煮沸及び漂白操作が完了した時に、オートクレーブにおいて、リンス液、 次に特に脂肪酸エステルを含むそれ自体知られた柔軟化溶液が循環されて、解か れた後に得られるシートの柔らかさとサプリネスを増す、ことを特徴としている 。 5.請求項1乃至4のいずれか1項に従った方法は、 初めにオートクレーブで処理され絞り出されたシートを、乾燥前に、シー トの表面の各々の上に補助的柔軟化溶液を微細な滴で噴霧することにより補助的 表面柔軟化処理に付す、ことを特徴としている。 6.請求項5に従った方法は, 補助的柔軟化溶液が脂肪酸アミドとカチオン性脂肪酸エステルの誘導体と の水性エマルジョンから成る、ことを特徴としている。 7.請求項5または6のいずれか1項に従った方法は、 予備の補助的柔軟化処理の間、シートは案内ローラによって実質的に垂直 に向けられて噴霧装置の2つの列に対して直角に通過させられ、これらの噴霧装 置は実質的に水平であって各々シートの表面の正反対の1つに配置されており、 そして各々がシートの幅全体に亙って伸びている、ことを特徴としている。 8.請求項7に従った方法は、 噴霧装置の列の各々は、実質的に垂直な軸を有し横に並んで設けられてい る一連の灰吹ザラを備えていて、一連の灰吹ザラはこの軸の回りを非常に速く自 転し、シートとは反対側の端に補助的柔軟化溶液が供給される、ことを特徴とし ている。 9.請求項1乃至8のいずれか1項に従った方法によって得られたシートを切 断することによって形作られたことを特徴とする、あらゆる形状、特に丸いパッ ド、の綿製品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017203239A (ja) * 2016-05-13 2017-11-16 ユニ・チャーム株式会社 不織布及びその製造方法

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