JPH11503989A - 複数の劃室を有するドラムかん - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 長手方向において区劃された１対のドラムかん半部から成る貯蔵ドラムかんであって、この各半部が、上下方端部壁面と、これらを間隔を置いて相互結合する半円筒形外周壁面と、平坦な矩形状内方側壁面とにより形成されている。一方のドラムかん半部の平坦側壁面には長手方向に延びる凹陥部が穿設されており、他方のドラムかん半部の平坦側壁面には長手方向に延びる隆起部が上記凹陥部と嵌合するように形成されており、この嵌合により、両半部は全体的に円筒状のドラムかんを構成し、また各半部の両平坦内方側壁面は直径方向の分離面を形成する。半円筒形外周壁面には、この分離面に近傍し、かつ長手方向に間隔を置いて設けられ、かつ外方に突出するドラムかん転動阻止部材対が設けられている。各上方端部壁面に穿設された２個のたる口の垂直方向配置を単に逆転する（例えばドラムかんをその外周壁面で転動させ、これを他方の転動阻止部材対上に載置、静止させる）ことにより、垂直下方たる口から、いずれかのドラムかん半部内に貯蔵されている材料を選択的に排出させ得る。

Description

【発明の詳細な説明】 複数の劃室を有するドラムかん 本発明は貯蔵ドラムかんに関するものであって、好ましい実施態様において、 本発明は複数の貯蔵劃室を有し、従って少なくとも２種類の異なる材料（例えば 液体、微細粉固体材料、スラリーなど）を、それぞれの劃室中において相互に隔 離した状態で貯蔵し得るが、集合的使用（例えばこれら各材料の混合物として） も容易になされ得るように構成されている貯蔵ドラムかんに関する。 注下可能の相互に異なる材料（例えば液体、微細粉固体材料、スラリーなど） を相互に隔離した状態で、これら異種材料を混合物として使用することを望んで いる末端使用者に供給することが好ましく、あるいは必要とされる場合がある。 例えばある種の化学品および／または機能的もしくは作用的に相違する農業用化 学品が、施用効率および／または化学的効率を良好ならしめるために混合物とし て、栽培植物に施与されるのが好ましい場合がある。しかしながら、このような 農業用化学品をあらかじめ混合して末端使用者に供給することが、混合物の化学 的不安定性および／または環境上の、また従事者のための公的安全基準のために 不可能な場合がある。 そこで、混合物として貯蔵され得ない異種材料が、それにもかかわらず、通常 の貯蔵ドラムかんに隔離状態で装填され、末端使用者が容易にこれらを混合状態 で使用され得るようにすることが望まれる。本発明はこのように構成された貯蔵 用ドラムかんを供給することをその目的とする。 本発明は、一般的に、１対のドラムかん半部から構成される、長手方向におい て区劃された貯蔵ドラムかんとして具体化される。すなわち、各ドラムかん半部 は、１対の上方および下方端部壁面と、これら両端部壁面を間隔を置いて相互結 合する半円筒形周壁面と、ほぼ矩形状の平坦壁面とから形成される。一方のドラ ムかん半部の平坦壁面には、他方のドラムかん半部の平坦壁面から突出して長手 方向に延びる隆起部と嵌合するべき、長手方向に延びる凹陥部が形成される。従 って、これら隆起部と凹陥部が嵌合せしめられると、全体的に円筒形状のドラム かん構造体がもたらされる。上記隆起部と凹陥部の嵌合が行なわれると、各ドラ ムかん半部の密接により、直径方向の分割面が形成される。半円筒形状の各ドラ ムかん半部には、この分割面近くにおいて、長手方向に間隔を置いて、外方に突 出するドラムかん転動阻止部材対が設けられ、また半円形上方端部壁面には、上 記転動阻止部材と関連してたる口が穿設され、ドラムかんが外周面で転動され、 いずれかの上記転動阻止部材により転動しないように静置された場合に、いずれ かのたる口が他方のたる口に対して垂直方向に位置するようになされる。 すなわち、対向する両たる口の垂直方向配置を単に転換する（すなわち、ドラ ムかんをその外周面で転動させて、他方の転動阻止部材対により支承静置される ）ことにより、ドラムかん半部劃室内の材料が、下方垂直位置のたる口から排出 させることができる。 本発明のその他の目的および利点は、下記の好ましい実施態様に関する説明を 慎重に検討することにより明らかになされ得る。 以下において、本発明の実施態様を回示する添附図面を参照し、本発明をさら に具体的に、かつ例示的に説明する。なお添附図面の各図を通じて、同様の部分 、部材は同様の、対応する符号で示される。 図１は本発明による複数劃室ドラムかんの前方を示す斜視図、 図２は図１の複数劃室ドラムかんの上方端面図、 図３は図１の複数劃室ドラムかんの下方端面図、 図４は図２の４−４線に沿って見た本発明による複数劃室ドラムかんの前方側 面図、 図５は図２の５−５線に沿って見た本発明による複数劃室ドラムかんの圧方側 面図、 図６は本発明による複数劃室ドラムかんの、それぞれ対を成すドラムかん区劃 が、いわばはまぐりのから状に開かれた状態を示す、分解斜視図、 図７は図１と同様の、ただし部分的に断面で示される斜視図、 図８はドラムかん内容材料の排出状態を示す斜視図である。 以上の図１から図７は、本発明による複数劃室ドラムかん１の、ことに好まし い実施例を示すものであって、これは、基本的に、相互分離可能の半円筒状部分 １２、１４から成る。これら両ドラムかん半部１２、１４は、それぞれ、半円形 状を成す、１対の上方、下方端部壁面１２ａ、１２ｂと、１４ａ、１４ｂ、半円 筒状外周壁面１２ｃ、１４ｃ、およびほぼ平坦な内方壁面１２ｄ、１４ｄから形 成される（図６参照）。 下方端部壁面１２ｂ、１４ｂには、それぞれ円弧状凹陥部（あるいは隆起部） １２ｂ′、１４ｂ′が強度補強のために形成されている（図３参照）。また、外 周壁面１２ｃ、１４ｃには、ドラムかん１０の取扱いの便宜のため凹陥把持１２ ｃ′、１４ｃ′が設けられている。 ことに図６に明瞭に示されているように、ドラムかん半部１２には、内方壁面 １２ｄから外方に向けて突出する隆起部１２ｅが設けられており、他方のドラム かん半部１４の内方壁面１４ｄには、これに対応する凹陥部１４ｅが形成されて いる。これら隆起部１２ｅと凹陥部１４ｅは、対応するように構成されており、 両半部が合体される場合、これらは緊密に嵌合する。なお、これに関連して、隆 起部１２ｅは、円弧状に突出する頭部１２ｅ′と、わずかに縮小された幅の頸部 ないし基部１２ｅ′′から成る。これにより頭部１２ｅ′は、凹陥部１４ｅの嵌 合部１４ｅ′にゆるやかに嵌合するが、この嵌合部の入口部１２ｅ′は隆起部の 頸部１２ｅ′′と緊密に嵌合するようになされている。この隆起部１２ｅ／凹陥 部１４ｅの相互嵌合は、ドラムかん両半部１２、１４が、容易に分離しないよう に、係合状態を保持する。 図６から容易に認められるように、隆起部１２ｅ、凹陥部１４ｅの長さ寸法は 、ドラムかん１０の全長より、それぞれ若干短かくなされている。この本発明に よる１特徴は、両半部１２、１４が、意図されている方向、すなわち、各図を通 じて示されている係合状態と逆方向の係合離脱しないように、これを阻止するこ とのみを阻止する。 各図を通じて、隆起部１２ｅ、凹陥部１４ｅの各下方端部は、各端部壁面１２ ｂ、１４ｂの下方端部（底部）まで延びているように図示されているが、それぞ れの上方部端部と同様に（すなわち、端部壁面１２ｂ、１４ｂから若干の間隔を 置いて）終結するように構成されていてもよい。ただし、各図に示される各実施 態様において、ドラムかん両半部の外周壁面１２ｃ、１４ｃには、緊締バン ドを装着するための外周面条溝１２ｆ、１４ｆ（ことに図６参照）を設けるのが 好ましい。これにより緊締バンド１６（図１参照）は、ドラムかん半部１２、１ ４間の長さ方向（高さ方向）における相対的滑動を阻止し、隆起部１２ｅ、凹陥 部１４ｅの特殊形状と無関係に、各半部１２、１４が相互に係合、合体せしめら れた場合のドラムかんの構造的一体性を改善する。 上方端部壁面１２ａ、１４ａには、それぞれたる口１２ｉ、１４ｉおよびたる 栓１２ｊ、１４ｊが設けられている（図８参照）。このたる口１２ｉ、１４ｉは 、それぞれのドラムかん半部１２、１４の内部劃室１２ｋ、１４ｋ（図７参照） に通じており、従って、それぞれの劃室１２ｋ、１４ｋに、相互に異なる注入可 能材料を装填し、また各劃室に収納された各注入材料を必要に応じて排出、使用 することを可能ならしめる。 添附図面の各図から認め得るように、ドラムかん外周面に非対称的に対を成し て配設される回転阻止部材１２ｇ／１４ｇ、１２ｈ／１４ｈ、およびこれら各部 材対１２ｇ／１４ｇと１２ｈ／１４ｈの近傍に配設されたたる口１２ｉ／１４ｉ の位置関係から、ドラムかん１０を外周に関して回転させ、回転阻止部材対１２ ｇ／１４ｇか、あるいは同部材対１２ｈ／１４ｈ上に載置、休止させる場合、い ずれかのたる口１２ｉ、１４ｉが、内容材料排出位置にもたらされる。すなわち 、ドラムかん１０が、床面Ｓ上において、図８に示されるように、回転阻止部材 対１２ｇ／１４ｇを利用して静止装置されている場合、ドラムかん１０をその外 周面で回転させ、図８の矢印方向Ａ１に向けてＡ２（ドラムかん円周のほぼ１／ ４に相当）だけ転動し、他方の回転阻止部材対１２ｈ／１４ｈを使用して静止載 置させるだけで、たる口１２ｉ、１４ｉがそれぞれの排出位置（各劃室１２ｋ、 １４ｋ内の収納材料を排出するための）にもたらされ得る。 以上において、最も実際的であり、かつ最も好ましいと考えられている実施態 様に関して例示的に説明したが、本発明の範囲は、これらの図示された実施態様 に限定されるべきものではなく、特許請求範囲の各項に規制される範囲で、さら に各種各様の実施態様が実施可能であり、当然これらの範囲まで拡張され得るべ きものである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９７年１月２９日 【補正内容】 明細書 複数の劃室を有するドラムかん 本発明は貯蔵ドラムかんに関するものである。西独特許第４３０５３４０号明 細書は、閉鎖可能排出口に分離可能に接続され、側方に型成形された突起／凹陥 結合部を有する複数のびんから成るプラスチックびん単位を記載している。好ま しい実施態様において、本発明は複数の貯蔵劃室を有し、従って少なくとも２種 類の異なる材料（例えば液体、微細粉固体材料、スラリーなど）を、それぞれの 劃室中において相互に隔離した状態で貯蔵し得るが、集合的使用（例えばこれら 各材料の混合物として）も容易になされ得るように構成されている貯蔵ドラムか んに関する。 注下可能の相互に異なる材料（例えば液体、微細粉固体材料、スラリーなど） を相互に隔離した状態で、これら異種材料を混合物として使用することを望んで いる末端使用者に供給することが好ましく、あるいは必要とされる場合がある。 例えばある種の化学品および／または機能的もしくは作用的に相違する農業用化 学品が、施用効率および／または化学的効率を良好ならしめるために混合物とし て、栽培植物に施与されるのが好ましい場合がある。しかしながら、このような 農業用化学品をあらかじめ混合して末端使用者に供給することが、混合物の化学 的不安定性および／または環境上の、また従事者のための公的安全基準のために 不可能な場合がある。 そこで、混合物として貯蔵され得ない異種材料が、それにもかかわらず、通常 の貯蔵ドラムかんに隔離状態で装填され、末端使用者が容易にこれらを混合状態 で使用され得るようにすることが望まれる。本発明はこのように構成された貯蔵 用ドラムかんを供給することをその目的とする。 本発明は、一般的に、１対のドラムかん半部から構成される、長手方向におい て区劃された貯蔵ドラムかんとして具体化される。すなわち、各ドラムかん半部 は、１対の上方および下方端部壁面と、これら両端部壁面を間隔を置いて相互結 合する半円筒形周壁面と、ほぼ矩形状の平坦壁面とから形成される。一方のドラ ムかん半部の平坦壁面には、他方のドラムかん半部の平坦壁面から突出して長手 方向に延びる隆起部と嵌合するべき、長手方向に延びる凹陥部が形成される。従 って、これら隆起部と凹陥部が嵌合せしめられると、全体的に円筒形状のドラム かん構造体がもたらされる。 添附図面の各図から認め得るように、ドラムかん外周面に非対称的に対を成し て配設される回転阻止部材１２ｇ／１４ｇ、１２ｈ／１４ｈ、およびこれら各部 材対１２ｇ／１４ｇと１２ｈ／１４ｈの近傍に配設されたたる口１２ｉ／１４ｉ の位置関係から、ドラムかん１０を外周に関して回転させ、回転阻止部材対１２ ｇ／１４ｇか、あるいは同部材対１２ｈ／１４ｈ上に載置、休止させる場合、い ずれかのたる口１２ｉ、１４ｉが、内容材料排出位置にもたらされる。すなわち 、ドラムかん１０が、床面Ｓ上において、図８に示されるように、回転阻止部材 対１２ｇ／１４ｇを利用して静止装置されている場合、ドラムかん１０をその外 周面で回転させ、図８の矢印方向Ａ１に向けてＡ２（ドラムかん円周のほぼ１／ ４に相当）だけ転動し、他方の回転阻止部材対１２ｈ／１４ｈを使用して静止載 置させるだけで、たる口１２ｉ、１４ｉがそれぞれの排出位置（各劃室１２ｋ、 １４ｋ内の収納材料を排出するための）にもたらされ得る。 請求の範囲 １．それぞれ、上方および下方端部壁面（１２ａ、１２ｂおよび１４ａ、１４ ｂ）と、これら端部壁面を間隔を置いて相互結合する半円筒形外周壁面（１２ｃ 、１４ｃ）と、平坦な内方側壁面（１２ｄ、１４ｄ）とを有する分離可能に一体 化された１対の半円筒状ドラムかん半部（１２、１４）から成る複数劃室貯蔵ド ラムかんであって、上記上下方端部壁面と、上記外周面壁面と、平坦内方側壁面 とが合体して、注入可能材料収納劃室を形成し、上記ドラムかん半部の上記両平 坦内方側壁面（１２ｄ、１４ｄ）が相互に密接し、上記ドラムかん半部が合体さ れた場合、上記半円筒外周面壁面（１２ｃ、１４ｃ）により、ドラムかんが円筒 形を形成し、密接接合する上記内方側壁面が長手方向に延びる直径方向分離面（ Ｐ）を形成し、上記貯蔵ドラムかんが、さらに上記の長手方向に延びる直径方向 分離面をまたいで配設され、ドラムかん半部の半円筒形外周面壁面（１４ｃ、１ ２ｃ）から外方に向かって突出するドラムかん転動阻止部材対（１２ｇ、１２ｈ および１４ｇ、１４ｈ）と、上記各端部壁に穿設されており、かつ上記分離面（ Ｐ）に近傍して配置されたたる口対（１２ｉ、１４ｉ）を具備しており、ドラム かんが上記転動防止部材対のいずれか一方の部材対上に載置されているとき、上 記両部材対が相互に垂直方向に配向され、ドラムかんをその外周壁面に関して、 他方の転動部材対（１２ｈ、１４ｈ）上に載置されるまで、転動させることによ り、上記たる口の垂直方向配向を反転させ得るようになされていることを特徴と する、ドラムかん。 ２．上記請求項１の貯蔵ドラムかんであって、一方のドラムかん半部の平坦内 方側壁面（１４ｄ）に、凹陥部（１４ｅ）が穿設されており、他方のドラムかん 半部の平坦内方側壁面（１２ｄ）に、外方突出隆起部（１２ｅ）が形成されてお り、これら凹陥部と隆起部とが、相互に補完するように形成されており、従って これらの嵌合により両ドラムかん半部相互の分離可能の結合をもたらし得るよう になされていることを特徴とするドラムかん。 ３．上記請求項２の貯蔵ドラムかんであって、上記隆起部（１２ｅ）および凹 陥部（１４ｅ）が、それぞれ長手方向に配向されていることを特徴とするドラム かん。 ４．上記請求項３の貯蔵ドラムかんであって、上記隆起部（１２ｅ）および凹 陥部（１４ｅ）の、少なくとも一方の両端部が、ドラムかん端部壁面に達する直 前において終結していることを特徴とするドラムかん。 ５．上記請求項３の貯蔵ドラムかんであって、上記隆起部（１２ｅ）が、断面 半円形をなす頭部（１２ｅ′）と、この頭部を他のドラムかん半部の平坦内方側 壁面に当接させるための、わずかに縮小された幅の頸部（１２ｅ′′）とを有す ることを特徴とするドラムかん。 ６．上記請求項５の貯蔵ドラムかんであって、上記凹陥部（１４ｅ）が、上記 対向隆起部頭部（１２ｅ）に対応する断面半円形の条溝部（１４ｅ′）と、上記 対向頸部のわずかに縮小された幅にほぼ対応する幅の入口部（１４ｅ′′）とを 有することを特徴とするドラムかん。 ７．上記請求項６の貯蔵ドラムかんであって、上記ドラムかん転動阻止部材対 （１２ｇ、１４ｇおよび１２ｈ、１４ｈ）をそれぞれ上下両端部壁面に有するこ とを特徴とするドラムかん。 ８．上記請求項７の貯蔵ドラムかんであって、上記の各転動阻止部材（１２ｇ 、１４ｇおよび１２ｈ、１４ｈ）がほぼ半球状表面を有することを特徴とするド ラムかん。 ９．上記請求項１の貯蔵ドラムかんであって、上記半円筒形外周壁面（１２ｃ 、１４ｃ）に把持用部材（１２ｃ′、１４ｃ′）が設けられていることを特徴と するドラムかん。 １０．上記請求項９の貯蔵用ドラムかんであって、上記把持用部材（１２ｃ′ 、１４ｃ′）が、凹陥把持部として構成されていることを特徴とするドラムかん 。 １１．上記請求項１、２、３または４の貯蔵ドラムかんであって、上記外周壁 面（１２ｃ、１４ｃ）に緊締バンド用円周条溝（１２ｆ、１４ｆ）が設けられて おり、両ドラムかん半部の相互分離を阻止する緊締バンド（１６）がこれに嵌合 装着されていることを特徴とするドラムかん。 １２．請求項１の貯蔵ドラムかんであって、上記下方端部壁面（１２ｂ、 １４ｂ）に円弧状補強構造が設けられていることを特徴とするドラムかん。 １３．上記請求項１２の貯蔵ドラムかんであって、上記補強構造が、下方端部 壁面（１２ｂ、１４ｂ）に対して円弧状条溝として構成されていることを特徴と するドラムかん。 １４．上記請求項１の貯蔵ドラムかんであって、上記たる口（１２ｉ、１４ｉ ）を閉鎖するたる栓ないしキャップ（１２ｊ、１４ｊ）を具備することを特徴と するドラムかん。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピアット，テッド，イー アメリカ合衆国、ノースカロライナ州、 27502、エイペックス、アパッチ レーン、 1310 (72)発明者 マシアニーカ，マルティン，ピー アメリカ合衆国、ノースカロライナ州、 27514、チャペル ヒル、アムズバリー ドライブ、7600

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．それぞれ、上方および下方端部壁面と、これら端部壁面を間隔を置いて相 互結合する半円筒形外周壁面と、平坦な内方側壁面とを有する分離可能に一体化 された１対の半円筒状ドラムかん半部から成る複数劃室貯蔵ドラムかんであって 、上記上下方端部壁面と、上記外周面壁面と、平坦内方側壁面とが合体して、注 入可能材料収納劃室を形成し、上記ドラムかん半部の上記両平坦内方側壁面が相 互に密接し、上記ドラムかん半部が合体された場合、上記半円筒外周面壁面によ り、ドラムかんが円筒形を形成し、密接接合する上記内方側壁面が長手方向に延 びる直径方向分離面を形成し、上記貯蔵ドラムかんが、さらに上記の長手方向に 延びる直径方向分離面をまたいで配設され、ドラムかん半部の半円筒形外周面壁 面から外方に向かって突出するドラムかん転動阻止部材対と、上記各端部壁に穿 設されており、かつ上記分離面に近傍して配置されたたる口対を具備しており、 ドラムかんが上記転動防止部材対のいずれか一方の部材対上に載置されていると き、上記両部材対が相互に垂直方向に配向され、ドラムかんをその外周壁面に関 して、他方の転動部材対上に載置されるまで、転動させることにより、上記たる 口の垂直方向配向を反転させ得るようになされていることを特徴とする、ドラム かん。 ２．上記請求項１の貯蔵ドラムかんであって、一方のドラムかん半部の平坦内 方側壁面に、凹陥部が穿設されており、他方のドラムかん半部の平坦内方側壁面 に、外方突出隆起部が形成されており、これら凹陥部と隆起部とが、相互に補完 するように形成されており、従ってこれらの嵌合により両ドラムかん半部相互の 分離可能の結合をもたらし得るようになされていることを特徴とするドラムかん 。 ３．上記請求項２の貯蔵ドラムかんであって、上記隆起部および凹陥部が、そ れぞれ長手方向に配向されていることを特徴とするドラムかん。 ４．上記請求項３の貯蔵ドラムかんであって、上記隆起部および凹陥部の、少 なくとも一方の両端部が、ドラムかん端部壁面に達する直前において終結してい ることを特徴とするドラムかん。 ５．上記請求項３の貯蔵ドラムかんであって、上記隆起部が、断面半円形をな す頭部と、この頭部を他のドラムかん半部の平坦内方側壁面に当接させるための 、わずかに縮小された幅の頸部とを有することを特徴とするドラムかん。 ６．上記請求項５の貯蔵ドラムかんであって、上記凹陥部が、上記対向隆起部 頭部に対応する断面半円形の条溝部と、上記対向頸部のわずかに縮小された幅に ほぼ対応する幅の入口部とを有することを特徴とするドラムかん。 ７．上記請求項６の貯蔵ドラムかんであって、上記ドラムかん転動阻止部材対 をそれぞれ上下両端部壁面に有することを特徴とするドラムかん。 ８．上記請求項７の貯蔵ドラムかんであって、上記の各転動阻止部材がほぼ半 球状表面を有することを特徴とするドラムかん。 ９．上記請求項１の貯蔵ドラムかんであって、上記半円筒形外周壁面に把持用 部材が設けられていることを特徴とするドラムかん。 １０．上記請求項９の貯蔵用ドラムかんであって、上記把持用部材が、凹陥把 持部として構成されていることを特徴とするドラムかん。 １１．上記請求項１、２、３または４の貯蔵ドラムかんであって、上記外周壁 面に緊締バンド用円周条溝が設けられており、両ドラムかん半部の相互分離を阻 止する緊締バンドがこれに嵌合装着されていることを特徴とするドラムかん。 １２．請求項１の貯蔵ドラムかんであって、上記下方端部壁面に円弧状補強構 造が設けられていることを特徴とするドラムかん。 １３．上記請求項１２の貯蔵ドラムかんであって、上記補強構造が、下方端部 壁面に対して円弧状条溝として構成されていることを特徴とするドラムかん。 １４．上記請求項１の貯蔵ドラムかんであって、上記たる口を閉鎖するたる栓 ないしキャップを具備することを特徴とするドラムかん。