JPH11503917A - 菌類の生産法 - Google Patents

菌類の生産法

Info

Publication number
JPH11503917A
JPH11503917A JP8532106A JP53210696A JPH11503917A JP H11503917 A JPH11503917 A JP H11503917A JP 8532106 A JP8532106 A JP 8532106A JP 53210696 A JP53210696 A JP 53210696A JP H11503917 A JPH11503917 A JP H11503917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing material
granules
agglomerates
casing
mineral fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8532106A
Other languages
English (en)
Inventor
スターキー,ニコラス・グリーンヴィル
Original Assignee
グロダニア・アクティーゼルスカブ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by グロダニア・アクティーゼルスカブ filed Critical グロダニア・アクティーゼルスカブ
Publication of JPH11503917A publication Critical patent/JPH11503917A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G18/00Cultivation of mushrooms
    • A01G18/50Inoculation of spawn
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G18/00Cultivation of mushrooms
    • A01G18/20Culture media, e.g. compost

Abstract

(57)【要約】 本発明は、鉱物繊維構造の顆粒および/または顆粒の凝塊を含むケーシング材を用いた菌類の生産方法、および菌類の生産に特に用いるケーシング材、ならびにケーシング材の製法に関する。さらに、本発明は、ケーシング材の接種に用いるケーシング種菌に関する。該鉱物繊維は、ストーン繊維、ガラス繊維、スラグ繊維、または珪灰石などのごとき天然に発生する鉱物繊維材とすることができる。該ケーシング材は、結合剤、栄養源、鉱物源、湿潤剤、pH-調整剤、石灰材、肥料、キレート剤および/または他の賦形剤を含んでいてもよい。本発明により使用するケーシング材は、泥炭をベースとするケーシング材を用いて菌類を増殖させる従来の方法と比較して、より長い収穫期ならびにより高い収量および収穫される子実体のより良好な品質によって明らかな、菌類の菌糸体の増殖に好ましく迅速な物理条件を確立する。

Description

【発明の詳細な説明】 菌類の生産法 発明の分野 本発明は、菌類用の固体栄養培地上に並べたケーシング材から、子実体形成を 行う菌類の生産法に関する。 本発明は、また、菌類の生産に使用するケーシング材に関する。 さらに、本発明は、ケーシング材の接種に用いる菌類菌糸体を含むケーシング 材処方に関する。 さらに、本発明はケーシング材の製法に関する。 発明の背景 典型的に、マッシュルームのごとき菌類の生産は以下の一連の工程で進行させ る: −固体栄養培地(コンポスト)を調製し; ―所望により、栄養培地を低温滅菌し; −所望により低温滅菌した栄養培地に菌類菌糸体(種菌)を接種し; −接種した栄養培地を増殖環境下に並べ; −接種した栄養培地に実質的に連続した層のケーシング材を適用し; −実質的に連続した層のケーシング材に菌類の菌糸体をコロニー形成させ; −菌糸体に、ケーシング材の実質的に連続した層から子実体の器官原基および 続く子実体を形成させ; −ケーシング材の実質的に連続した層から菌類の子実体を収穫する。 該ケーシング材は、菌糸体の増殖に必要な条件を確立し、ケーシング材なしに 菌類の子実体の形成を支持するであろう。現在まで、子実体の形成は不可能であ ると考えられていた。 マッシュルームのごとき菌類の典型的な生産配置(lay-out)は、通常、泥炭に 基づく。泥炭は無菌材料であるとは考えられないので、ミズゴケのごとき主とし て部分分解有機材料よりなるいずれかの天然有機材料のように、Trichoderma種 のごとき菌類の収穫物に有害な病原菌を含有し得る。 泥炭は天然の低pHを有し、菌類に有害な病原菌の攻撃の危険性を減じるため に、これは泥炭ケーシングに石灰材を混合することによってpH7またはそれを 超えるpHまで上昇させなければならない。天然有機材料が存在し、機械的操作 が必要なことより、泥炭の構造は使用において破損し崩壊しがちであり、その結 果、菌糸体増殖に利用され得る泥炭ケーシング材の中の孔空間および/または水 は減少するであろう。さらに、構造崩壊の結果、浸水条件が泥炭ケーシングに確 立されるであろう。このことは、泥炭ケーシングへの、およびそれからのガス交 換を乏しくさせ、ついで、これは子実体の形成を低下させ、それによって栽培者 の経済的損失に通じるであろう。 通常、例えば英国単独においても一年間当たり100,000m3を超える非常 に多量の泥炭が菌類生産におけるケーシング材の製造に用いられおり、泥炭は天 然資源の1つであるため、泥炭源(泥炭池)が枯渇するか、あるいは泥炭を掘り出 す用地を保護する立法措置によりその利用性が制限されるようである。 泥炭をケーシング材として使用することに関する前記に明らかにした1または 2以上の問題点を減少させ、菌類生産において使用するケーシング材の量を減少 させ得る、ケーシング層として材料を用いた菌類生産を最適化する試行がなされ ている。 さらに、固体栄養培地への他のケーシング材の適用を含む菌類を増殖させる改 善法の開発に対する要望がますます増加している。公知のケーシング材よりも改 善された特徴を有するかかるケーシング材は、それによって、例えば、より良好 な収量および/または生産の質を得ることができる。 驚くべきことには、本発明者らは、固体栄養培地上に並べた鉱物繊維構造の顆 粒または凝塊を含むケーシング材にマッシュルームの子実体を侵入固着(pinning )させ、続いて子実体を形成させて、菌糸体のコロニー形成を確立し得ることを 見出した。 以下に菌類生産に関連し、菌類生産に用いる鉱物繊維を含有する組成物を開示 する刊行物の概説を記載する。 特開平3-123417号は、培養液に浸漬した毛管作用を有する「ストーン 繊維」(鉱物繊維)の培養培地の使用を開示している。培養は、マッシュルームの 子実体まで培養培地上で行う。液体培地には、グルコース、ポリペプトン、酵母 エキストラクト、リン酸一カリウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、およ び他の微量要素ならびに水が含まれていることが記載されている。 菌糸体の消費によって栄養レベルが低下した場合には、培養培地に新鮮な培養 液を添加することによって置換する。 しかしながら、本法は、すべての有機栄養物質が液体を介して供給される人工 環境で行う。 WO 89/05574号は、マッシュルーム結実を支持する材料としてのケーシング材 、およびマッシュルーム結実を支持しない材料としての非-ケーシング材を定義 している。WO 89/05574号の開示によれば、パッド形態の「ストーン繊維」にマ ッシュルーム種菌を接種し、栄養源を供給したが、パッドのコロニー形成は全く 得られなかった。したがって、試験した「ストーン繊維」は、取囲む環境からコ ンポスト層を単離する層として用いられる非-ケーシング材である。 米国特許第4,170,842号は、製紙工場廃物、使用済みマッシュルームコンポス トおよび綿実外穀から選択される吸水性材料よりなる処方によって供されるマッ シュルーム床用合成ケーシングを記載している。吸水性材料は、活性炭、水およ び石灰石と混合した。製紙工場廃物は、ほとんどまたは全く価値を有さない、ケ ーシング材として経済的な泥炭を置き換え得る繊維材料の一例であると言われて いる。 EP 0 284 421号は、繊維状菌類の増殖および発達を支持する合成基材を開示し ている。該基材は、カプセルを形成する水和ハイドロゲルマトリックス中に栄養 を含む。好ましい具体例において、該カプセルは、繊維状菌類をその上に接着さ せる不規則な外部表面を有すると言われている。 H.R.Visscherは、Proceedings of the 5th international congress on soilless culture,Wageningen 1980年5月18-24日、395-410頁において、熱砂 糖液汁を清澄化し、スラリーとして濾し、その後に大きな深皿中で圧縮するか、 または外で乾燥した後にCaCO3沈殿として得られる、サトウキビからの砂糖 抽出物の粘土質副産物である石灰ケーキをベースとするケーシング材を開示して いる。該実験においては、該石灰ケーキは古いもので、変化した乾燥したもので なければならないが;それにも拘わらず、収量の低下が生じたことが明らかにな ったと記載されている。該石灰-ケーキベースのケーシング材に、顆粒化「スト ーン繊維」を25および50重量%の量で添加して、ケーシング材として試験し た。しかしながら、かかるケーシング材で得られた収量は、泥炭から得られた収 量を上回ることはできなかったと記載されている。 発明の開示 本発明は、菌類の子実体形成を、菌類用の固体栄養培地上に並べたケーシング 材から行う菌類の生産法に関し、該ケーシング材は、鉱物繊維構造の顆粒および/ または顆粒の凝塊を含み、該ケーシング材の顆粒または凝塊は、較正砂床(calib rated sand bed)上の10cmの吸引圧で測定して、顆粒または凝塊の乾燥重量 100g当たり少なくとも300gのバルク水容量を有し、該ケーシング材は、 較正砂床上の100cmの吸引圧で測定して、当該ケーシング材の最大15容量 %の水保持容量を有する。 本明細書中において、顆粒なる語は、実質的に自由-流動性粒子または丸形の 物体への鉱物繊維のランダム配列を示す。 凝塊なる語は、その中の繊維の相互浸透によるごとき、2または3以上が共に 維持された顆粒に対応する外観の物体を示す。 ケーシング材は、さらに、当該ケーシング材全体にわたって分布し得る少なく とも1種の添加要素を含むことができる。 本明細書中において、添加要素なる語は、例えば、菌類の栄養源、結合剤、菌 類のミネラル源、湿潤剤、石灰材料、pH-調整剤、肥料、キレート剤、鉱物油 もしくは植物油のごとき油剤、色素もしくは着色剤などのごとき要素;ならびに 、ビタミンおよびアミノ酸のごとき化合物、細菌および/または少なくとも1種 の菌類などの菌糸体のごとき微生物、ならびにこれらの組合せを示す。 本明細書中において、添加要素を含むか、または含まないケーシング材は、固 体栄養培地の最上表面を実質的に構成するいずれかのドメインまたは領域に並べ て用いる。 また、本明細書中においては、添加要素を含むか、または含まないケーシング 材は、1、10、20、30、40、50、60、70、80、90のごときか らの、または99%を超える固体栄養培地の、または固体栄養培地の分離および/ または所定の部分の最上表面を実質的に構成する領域を被覆するように、あるい は、菌類の増殖習性、増殖系の配置に特に適する、あるいは前記から可能ないず れかの組合せに特に適すると考えられるように固体栄養培地を被覆するように並 べることができる。 鉱物繊維構造の顆粒または凝塊のケーシング材を用いる本発明による方法は、 菌糸体の増殖についての、高水容量および低水保持容量のユニークな組合せによ って明らかな、非常に好ましい環境が確立されるため可能である。 該顆粒または凝塊は、固体栄養培地上に並べた場合には、鉱物繊維構造の顆粒 または凝塊の孔サイズが、大部分の孔が約5μmないし約50μmの範囲を有す る約0.5μmないし約100μmの範囲であろう多孔性の開口層を形成するで あろう。 顆粒または凝塊の間に確立された間隙は、ケーシング材を固体栄養培地上の層 として並べた場合には、典型的に、その直径または断面が約0.2mmないし約 20mmとなるように形付けられるであろう。 多孔性で開口特性の顆粒または凝塊の両方の層、および顆粒または凝塊それ自 体は、顆粒または凝塊の表面のみならず、顆粒または凝塊の中および顆粒または 凝塊の間に含まれる自由空間内でも菌糸体繊維を増殖させるであろう。 さらに、確立した好ましい条件の結果として、菌糸体は顆粒または凝塊の鉱物 繊維構造の全体容量に侵入しようとし、それによって該ケーシング材の一般的安 定性に付加されるであろう。 顆粒または凝塊のケーシング材中に比較的高い水含量が可能なため、および鉱 物繊維構造の顆粒または凝塊内に含まれる実質的にすべての水がその中に緩く支 持されていて、実質的にすべての水が菌糸体の増殖に容易に利用し得るという事 実により、菌糸体のこの増殖パターンが起こる。 いずれの添加要素も含まない鉱物繊維構造の顆粒または凝塊は、較正砂床上の 10cm吸引圧で測定して、ケーシング材の乾燥重量の、例えば350g、また は375gほども大きな、少なくとも300gのバルク水容量を有しているべき である。 該バルク水容量は、R.GabrielsおよびO.Verdonckにより、Acta Horticulturae Vol.294,1991,249-259頁に記載されている試験方法に従って、ケーシング材 に10cm水柱の吸引圧を適用した後に測定した、ケーシング材中に含まれる乾 燥重量ベースの水の実際量である。 他の試験方法および/または本明細書中または他の試験方法で用いた材料の適 当な置換は、試験(群)から得られたデータが再現され、試験した材料の特徴を適 当に表す限り適用し得る。 バルク水容量の信頼し得る値を得るためには、ケーシング材として使用するこ とを意図した鉱物繊維構造の顆粒または凝塊の少なくとも10リットルの代表試 料上の試験に基づくことが必要である。 この量の顆粒または凝塊は、24時間水で完全に飽和し、ついでさらに24時 間50cm吸引圧を適用することによって排水しなければならず、ここから、少 なくとも4サブ試料の顆粒または凝塊400ないし500mlが特殊容器中に調 製される。これらの容器を24時間浸漬し、その後、較正砂床上に移す。その較 正砂床をシリカ粉タイプM2で満たし、10cm水柱の吸引圧に調整する。 シリカ粉タイプM2は、ふるい分析によって特徴付けし、その結果、粒子は平 均ベースで以下のサイズ分布を有していた: シリカ粉タイプM2に関するふるい分析 ミクロン % 250 5 200 5 160 10 100 22 63 18 40 10 20 16 10 7 4 5 2 1.5 <2 0.5 4種のサブ試料を砂床上に置き、少なくとも48時間排水させる。 顆粒または凝塊の試料を排水した後に、該試料の湿重量を測定し、一定重量と なるまで105℃にて該試料を乾燥させた後、試料の乾燥重量を測定する。顆粒 または凝塊の乾燥重量100g当たりの、湿重量と乾燥重量との差が、10cm 吸引圧におけるバルク水容量の値である。 10cm吸引圧のバルク水容量は、顆粒または顆粒の凝塊のケーシング材の性 能にリンクし得る重要なパラメーターの1つであるが、利点をより完全に理解す るためにはこのパラメーターを水保持容量または能力のパラメーターと合わせて 理解しなければならない。 100cm吸引圧において測定した水保持容量を水または溶液を放出する該ケ ーシング材の能力の測定値として用い、それによって、ケーシング材の材料が孔 サイズ分布を有するか否か、または本明細書においては、菌糸体増殖に適するか を間接的に明らかにされた。 ケーシング材内に含まれる水が菌糸体に容易に入手し得る場合には、添加要素 または要素を有する鉱物繊維構造の顆粒または凝塊が、例えば、ケーシング材の 7.5容量%、または5容量%ほども低いような、最大15容量%である較正砂 床上の100cmの吸引圧で測定した水保持容量を有することが重要である。ケ ーシング材の水保持容量を測定するためには、任意の添加要素または要素群を入 れた少なくとも10リットルの鉱物繊維構造の顆粒または顆粒の凝塊の試料を調 製しなければならない。 試料を24時間水で完全に飽和させ、50cm吸引圧をさらに24時間適用す ることによって排水させ、ここから、400ないし500mlの構造の少なくと も4個のサブ-試料を特殊な深皿に調製する。これらの容器を24時間浸漬し、 その後に較正砂床上に移す。該較正砂床をシリカ粉タイプM2で前記のごとく満 たし、これを100cm水柱の吸引圧に調整する。この4個のサブ-試料を砂床 上に置き、少なくとも48時間排水させる。 100cm吸引圧で試料を排水させた後に、該試料の湿重量を測定し、一定重 量となるまで105℃にて該試料を乾燥させた後に、試料の乾燥重量を測定する 。 100cm吸引圧の湿重量と100cm吸引圧のグラムの乾燥重量との差を試 料の容量で除し、100(%)を乗じてケーシング材の水保持容量を得る。 本明細書においては、例えば、顆粒または凝塊の乾燥重量100g当たり350 gのバルク水容量とケーシング材の15容量%の水保持容量とを有するケーシン グ材のごとき、記載したバルク水容量および水保持容量の範囲のいずれかの組合 せに合致する特性を有するケーシング材が、菌類の生産に使用するのに有利であ る。 前記のごとく、添加要素または要素群を入れた鉱物繊維構造の顆粒または凝塊 は、ケーシング材の最大15容量%である較正砂床上の100cmの吸引圧で測 定した水保持容量を有していなければならない。 該水保持容量がそれを超える場合、例えば、100cmの吸引圧で測定してケ ーシング材の20容量%である場合には、ケーシング材中の水が該ケーシング材 の構造の微細孔中に強く保持され過ぎるという、あるいは、存在する場合、化学 結合もしくは水を菌糸体が利用するのをより困難とする他の結合のいずれかによ って任意の添加要素または要素群が水に結合し、ついで、このことが、ケーシン グ材中の水の実際量としてケーシング材の灌水を困難とするかがわからないと いう危険性がある。 ケーシング材中で水が緩く保持されなければならないという重要な問題から離 れて、その中に含まれる水が固体コンポスト層に含まれるものと比較して低い栄 養含量を有するということも重要である。 鉱物繊維構造の顆粒または凝塊、鉱物繊維それ自体はいずれの栄養も添加せず 、もし添加することがあっても、添加される栄養の量は菌類の増殖を支持するに 不十分であると考えられる。 したがって、顆粒または凝塊の多孔性構造中に保持される水と栄養に富む固体 コンポスト層中に保持される水との間の浸透圧の差は、ケーシング材が固体コン ポスト層と接触している場合には、鉄、マグネシウム、ならびにビタミンのごと き有機化合物、ならびに細菌のごとき微生物のごとき要素および物質の、安定状 態に達するまでの固体コンポスト層からケーシング材へのゆっくりとしたかつ一 定速度の流動を引き起こすであろう。 この流動は菌糸体に栄養を供給すると考えられ、さらにその栄養は、顆粒また は凝塊のケーシング材の高い水容量および含水量によって、子実体形成を支持し 、向上さえするレベルまで希釈されるであろう。 例に示すごとく、鉱物繊維構造の顆粒または凝塊のケーシング材中に緩く保持 される水がケーシング材中の溶液の交換の要求を減少するという事実により、ケ ーシング材を灌水する場合に通常行う交換を、要すれば、より少量の水でなし得 る。 このことにより、典型的には、より少ない労力投入しか要さず、形成される子 実体はより高い乾燥物質含量を有し得、この事実は、マッシュルームのごとき菌 類の味覚および収穫後品質に優れた効果を有するであろう。 そのうえ、(水を有する容量ベースに対して1+1容量で)通常pH7を超える 、典型的にはpH7.5を超える鉱物繊維の僅かなアルカリ反応は、鉱物繊維構 造の多孔性顆粒内の菌糸体の確立および増殖をさらに支持し、かつ、低pHレベ ルで有害であるいずれかの病気が発生する危険性を実質的に除く好ましい環境を 供するであろう。鉱物繊維を使用することにより確立される清潔な環境は、さら に、 ケーシング材中における病気発生の危険性を低下するであろう。該鉱物繊維は、 鉱物繊維の製造に要する高温、典型的には1000℃を超える温度により、実質 的に清潔かつ無菌である。 例から明らかなごとく、鉱物繊維のアルカリ反応は、いずれのpH調整剤も顆 粒または凝塊のケーシング材に添加する必要性を実質的になくし、ついでこのこ とは、顆粒または凝塊の材の構造に不可逆性の損傷を引き起こし得る長時間の混 合工程の必要性を減少させるであろう。 同様にして、炭酸カルシウム、石灰、苦灰石(dolomitic limestone)または硫 酸カルシウムなどもしくはそれらの組合せのごとき石灰材料の添加に含まれるコ ストおよびそれに使われる時間が回避されるであろう。 例に示すごとく、添加要素または要素群は、典型的に、菌類の栄養源および/ または菌類のミネラル源のいずれかとしてケーシング材に分布する。 菌類増殖の良好な支持のため、および添加要素または要素群の良好な分布を有 するためには、少なくとも一部分の添加要素または要素群はケーシング材の顆粒 または凝塊の中に含まれていることが理想的である。 いくつかの場合においては、例えば、結合剤と共に添加要素または要素群を供 するか、および/または、少なくとも1種の添加要素またはその組合せで鉱物繊 維をコートすることによって、少なくとも一部分の添加要素または要素群を、顆 粒または顆粒の凝塊に沈殿し、および/あるいは、少なくとも一部分の添加要素 または要素群を鉱物繊維の表面に吸着させることができる。 通常、添加要素または要素群は、約0.01mmないし約10mmの平均粒子 サイズを有する固体粒子としてケーシング材中に分布する。 平均粒子サイズのこの範囲内の要素または要素群では、選択した要素または要 素群のタイプおよび増殖させる菌類の種もしくは菌株に依存して、例えば、0. 15mmの比較的小さい粒子または約5mmの比較的大きい粒子、あるいは0. 5ないし3mmの間のごとき、特定の関連する特異的粒子サイズまたは粒子サイ ズの間隔が存在し得る。 前記に示したごとく、開口した多孔性のケーシング材が好ましい。これは、大 部分のケーシング材が顆粒または顆粒の凝塊の形態である場合に得られる。 ケーシング材の60容量%が鉱物繊維構造の顆粒または顆粒の凝塊の形態であ る場合には、大部分の菌類の菌糸体が増殖するのに十分な孔空間および間隙が通 常確立される。 しかしながら、より大きな比率の顆粒または凝塊、例えば、少なくとも70容 量%のケーシング材が顆粒または顆粒の凝塊の形態であるいくつかの場合におい ては、それによって確立されたケーシング材中の条件が、ケーシング材のより大 きな比率全体を通しての菌糸体の良好な分布を可能とし、その結果、コロニー形 成および確立のスピードがより高くなるであろう。特定の環境下においては、少 なくとも75容量%のケーシング材が顆粒または顆粒の凝塊の形態であることが 理想的である。 しかしながら、いくつかの場合においては、前記した状況に関連付ける必要な く、少なくとも90、95または99容量%のケーシング材が顆粒または凝塊の 形態で存在する。 ケーシング材の顆粒または凝塊に選択した鉱物繊維材の表面積は、菌類の子実 体生産に用いるケーシング材の特定の深さに適するように適用し得る。 顆粒または凝塊の構造の鉱物繊維の表面積のごとき、鉱物繊維材の表面積は、 鉱物繊維の生産に用いる鉱物材のバルク密度、最終産物の密度、走査型電子顕微 鏡もしくはパーティクルアナライザーを包含する測定技術によって測定した顆粒 もしくは凝塊を確立するために用いた鉱物繊維の平均繊維直径、ならびに鉱物繊 維材に関連し、鉱物繊維の製造からその起源を有する繊維材に関連する非-繊維 材(ショット(shot))の含量の関数である。「ショット」とは、5未満のアスペク ト比を有する非-繊維性鉱物材として通常定義され、アスペクト比とは直径に対 する長さの比である。通常、鉱物繊維の平均長は約1μmないし約5,000μ mである。 本明細書においては、鉱物繊維構造の顆粒または凝塊中の非-繊維性材(「ショ ット」)の量は、鉱物繊維構造の顆粒または凝塊の合計重量の約1ないし約50 %、典型的にはガラス繊維をベースとする材については10%未満、および典型 的に はストーン繊維またはスラグ繊維をベースとする材については10ないし40% を構成する。 前記したタイプの装置を包含する技術のうちの1つを用いて測定した顆粒また は凝塊の鉱物繊維の平均繊維直径は、大部分のケースにおいて1ないし20μm の範囲にあるであろうが、典型的には2ないし8μmの範囲にあり、3ないし5 μmの直径を有する鉱物繊維が特に適当である。 鉱物繊維の生産に用いる鉱物材の比バルク密度は、2,500ないし3,000 g×l-1、典型的には約2,600g×l-1ないし2,800g×l-1である。 鉱物繊維構造の顆粒または凝塊のケーシング材は、通常、ケーシング材の50 ないし400g×l-1のごとき、ケーシング材の25ないし500g×l-1の密 度を有し、該密度は顆粒または凝塊のケーシング材少なくとも10リットルの試 料に基づいて測定する。 例に示すごとく、100ないし350g×l-1の密度を有する顆粒または凝塊 のケーシング材が、マッシュルームのごとき食用菌類のごとき菌類の生産に特に 適すると考えられる。 例として、鉱物繊維のバルク密度が2,650kg×m-3であり、繊維直径が 5μmであって、「ショット」(非-繊維性材料)の含量が200kg×m-3の密 度のケーシング材中の30%の合計鉱物繊維材を構成する場合、ケーシング材の 鉱物繊維の表面積は、ほぼ42,264m3×m-3の顆粒または凝塊のケーシング 材と算出し得る。 計算は以下の式: i) および ii) [式中、d1はkg×m-3のケーシング材中の鉱物繊維材料の密度であり、d2は kg×m-3の鉱物繊維材のバルク密度であり、sは鉱物繊維材料中の「ショット 」の重量%であり、rはmの鉱物繊維の平均半径であり、lはmの鉱物繊維の算 出長である] をベースにした。 式ii)に関しては、lはrの平均半径を有する円筒の高さとみなし、これを 、ケーシング材のm2×m-3として表される鉱物繊維の得られた表面積であるa の計算に用い得る。 前記のパラメーターをベースとして顆粒または凝塊の構造中の鉱物繊維の表面 積を算出することが可能であるが、例えば、気体浸透法、SEMまたはパーティ クルアナライザーなどを包含する繊維または粒子の材料の表面積の測定に用いる 技術または方法の使用を適用し得る。 表面積の理論計算から得られた値と表面積を測定するいずれかの実行し得る技 術または方法を用いて得られた値との間に食い違いが認められ、これは典型的に は試験した材料の性質、すなわち、構造、構造内の形態または繊維方向などによ るものであることは注意しなければならない。 表面積測定の理論および計算方法から得られた結果といずれかの測定技術を用 いて得られた結果との間でいずれかの対応する食い違いが起こる場合には、計算 方法の補正因子を適用するか否か、およびそれを如何に適用すべきかを確立する ために、その結果をさらに比較し、分析しなければならない。 本発明の鉱物繊維は、スラグ繊維、ガラス繊維、およびストーン繊維、珪灰石 などのごとき天然発生の鉱物繊維材料など、ならびにそれらの組合せを含む。 通常、顆粒または凝塊の構造の鉱物繊維の表面積は、顆粒または凝塊のケーシ ング材1m3当たり、約7,500ないし約100,000m2の範囲である。 鉱物繊維構造の顆粒または凝塊のケーシング材の1つのタイプに関しては、1 0mmまでの深さのごとき浅い深さ、典型的には約5mmで使用するのに特に適 しており、鉱物繊維は好ましくは顆粒または凝塊のケーシング材1m3当たり約 7,500ないし約20,000m2の範囲の表面積を有する。 この表面積は条件を提供しがちであり、それによってケーシング材中の水濃度 は、10cm水柱の吸引圧で測定して、典型的にケーシング材の約35ないし約7 0容量%の範囲であり、顆粒または凝塊のケーシング材からの適当なコロニー形 成およびつづく子実体形成を保証するケーシング材の全体の深さを通して菌糸体 を増殖させる十分な孔空間をなお残す。 10cm水柱の吸引圧でケーシング材の容量%として測定される水の濃度は、 通常、固体栄養培地上に並べた場合のケーシング材中の水濃度を示すであろう。 鉱物繊維の表面積が顆粒または凝塊のケーシング材1m3当たり約20,000 ないし約50,000m2の範囲にある場合には、顆粒または凝塊のケーシング材 は10cm水柱の理想吸引圧でより大きな比率の水を保持し、この範囲内の表面 積を有する構造は、約10ないし80mm、典型的には約15ないし40mmの 深さを有する層で使用するに適すると考えられよう。 ケーシング材が約80mmから約250mmの深さで固体栄養培地上に並べら れる場合、および、顆粒または凝塊が前記の単位容量当たりの水の量と実質的に 同一を保持する場合には、鉱物繊維は、顆粒または凝塊のケーシング材1m3当 たり約50,000ないし約100,000m2の範囲の表面積を有するのが好ま しい。 ケーシング材においては、菌糸体は理想的にはケーシング材のそのコロニー形 成の間に、ケーシング材の実質的に全体構造を通して侵入し、このようにして、 栄養(crop)の不要な枯渇を引き起こすことなく、一定または安定した侵入固着(p inning)の基礎を確立するであろう。 このことは、固体栄養培地上に並べた顆粒または凝塊のケーシング材が、ケー シング材内の顆粒または凝塊の組織化と多かれ少なかれ独立したいずれの方向に も菌糸体の増殖が実質的に妨害しない、顆粒または凝塊と個々の顆粒内の自由空 間との間の間隙または穴を有する開口している多孔性である場合には、可能であ る。 通常、容量ベースで少なくとも50%の顆粒が、約1ないし約50mmのサイ ズを有する。しかしながら、特に、より脆弱に増殖する菌株または種の菌糸体の より均一な分布が確立された場合には、容量ベースで少なくとも60%の顆粒が 約2ないし約30mmのサイズを有するのが好ましい。しかしながら、70%の 顆粒が約5ないし約20mmのサイズを有するのが最も好ましい。 もう1つの好ましい具体例において、少なくとも60容量%または少なくとも 70容量%のごとき、少なくとも50容量%の顆粒が、最大約30mmまたは最 大約7mmのごとき、最大約40mmのサイズを有する。 例で示すごとく、顆粒のサイズおよびサイズ分布の評価は、適当なメッシュサ イズを有する一連の種々のスクリーンにわたる、例えば容量に基づく、特定量の 顆粒を篩にかけることによってなされる。各分離スクリーンを通過して落ちる顆 粒の容量は、試験における顆粒の全体試料の容量に相関し、顆粒のサイズならび に顆粒のサイズ分布のランク付けが可能である。 前記したごとく、開口した多孔性の顆粒または凝塊のケーシング材構造を確立 することが重要である。 鉱物繊維それ自体が構造を確立する鉱物繊維構造の顆粒または凝塊のケーシン グ材を用いることができる場合でさえも、開口した多孔性のケーシング材の構造 を、顆粒または凝塊を構成する個々の鉱物繊維を共に化学結合するか、または緩 く固定する結合剤を用いて、固体栄養培地に最初に並べた際と同様にして、実質 的に維持することを保証し得る。 結合剤を添加要素として用いる場合には、各顆粒のバルク密度を低下させるこ とができる。なぜならば、各個々の顆粒の物体の構造および全体サイズを安定化 し、支持するのにより少量の個々の鉱物繊維しか要しないためである。それによ って、より少量の鉱物繊維を用いて、顆粒または凝塊のケーシング材の全体間隙 率 を上昇させる基礎が確立される。 結合剤は、選択した結合剤のタイプおよび顆粒中に含有される繊維の量に依存 して、通常約0.5ないし約10%の重量/重量ベースの濃度で鉱物繊維の顆粒 または凝塊の顆粒中に存在し;フェノールホルムアルデヒド樹脂のような有効な 結合剤は、典型的に約1.5ないし約3%の濃度で存在し、一方無機結合剤また はより有効性の低い有機結合剤は典型的に約4ないし約8%の重量/重量ベース の濃度で存在するであろう。 結合剤は、約1.0ないし約5%の重量/重量ベースの濃度で顆粒または凝塊 中に存在する有効なものであることが好ましい。 顆粒または凝塊中の有機結合剤の重量%は、試料顆粒または凝塊の全体重量に 対する、ほぼ600℃で24時間後に達成される顆粒または凝塊の試料の重量損 失に基づいて測定し得る。 結合剤は、フェノールホルムアルデヒド樹脂、メラミン、ポリエチレン、ポリ プロピレン-ベースポリマーまたは修飾アクリル酸ポリマーなど、ならびにそれ らの組合せのごとき有機ポリマー材および樹脂よりなる群から選択し得る。 前記したごとく、鉱物繊維の僅かなアルカリ反応は、顆粒または凝塊のケーシ ング材中に好ましいpHレベルを確立するであろう。この効果は、リン酸アルミ ニウムタイプの結合剤または水ガラスのごときケイ素タイプの結合剤のごとき、 それ自体でアルカリ反応を有する結合剤を用いることによって向上し得る。 例えば、増殖した菌類の菌株が7.4ないし7.8の間のごとき特定の一定pH レベルに対して特定の要求性を有する場合や、あるいは、ケーシング材の灌水に 用いた水が例えば、100ppm未満の重炭酸塩のごとき低重炭酸塩含量を有す る場合(低い緩衝能力)には、アルカリ性結合剤は特に重要である。 さらに、結合剤は、部分的または全体的に、栄養源としても作用し得る。 部分的または全体的に栄養源の目的で作用する結合剤は、デンプン-およびメ チルセルロース-ベースの結合剤、ゼラチンまたはペクチンベースの結合剤など 、およびそれらの組合せを包含する結合剤から選択し得る。 一般的に、菌類に利用され得る炭素高含量および窒素低含量を有するすべての 結合剤が、それ自体でか、または他の結合剤と組み合わせてかのいずれかで用い る栄養源として考え得る。 前記したごとく、少なくとも1種の添加要素を顆粒または凝塊のケーシング材 中に分布させることができる。 典型的には固体粒子としてケーシング材に添加するバルク容量の添加要素また は要素群は、鉱物繊維構造の顆粒または凝塊のケーシング材の特徴的な水保持お よび水維持特性が変化しないように(水で湿った条件を生成しないように)、顆粒 または顆粒の凝塊によって確立される自由空間、実際の孔および穴を妨害しない ことが重要である。 その結果、該添加要素または要素群は、典型的に、比較的に高い、いずれの添 加要素または要素群も添加していない鉱物繊維構造の顆粒または凝塊のケーシン グ材の密度よりも高い密度を有するであろう。 通常、添加要素または要素群の密度は少なくとも500g×l-1の密度を有す る場合にこのことが確立される。 通常、存在する場合には、栄養源は、ケーシング材の乾燥重量の約5ないし約 70%の量で、顆粒または凝塊のケーシング材中に分布している。 いくつかの場合においては、該栄養源はケーシング材の乾燥重量の約10ない し60の量で存在する。この範囲が適当であると考えられるが、例えば、特定の 菌株または種の菌類に特に適するか、または選択した栄養源の性質または起源に より理想的であろう、ケーシング材の乾燥重量の約18または約31%のごとき 特異的な量の栄養物が存在し得る。 通常、ケーシング材中の菌糸体のコロニー形成は、菌糸体を枯渇することなく 可能な限り短時間で確立されるべきであり、適用した栄養源の少なくとも一部分 がケーシング材の顆粒または凝塊内に含まれることが望ましい。そのことによっ て、例に示すごとく、マッシュルームのごとき菌類の栄養を調製する場合に労働 力投入およびコストとなるケーシング材へのケーシング種菌の接種を実質的に要 することなく、少なくとも特定の菌株または種について、ケーシング材の菌類コ ロニー形成が起こるであろう。 顆粒または凝塊のケーシング材中に添加要素として栄養源が存在する場合には 、子実体の生産において菌類に利用し得るであろう炭素のごとき栄養をそれは含 む。しかしながら、栄養源を介して添加する栄養の量およびタイプは、過剰な侵 入固着(過剰増殖)、および、低い質または増殖の完全な停止したマッシュルーム の生産に通じ得る多すぎる子実体の形成を導いてはならない。 限定するものではないが、菌類の増殖を支持することが知られているいずれか の栄養減に適した材または材の組合せには、i)種子または穀物、あるいは、モ ミガラまたは米粉などまたはそれらの組合せのごとき種子または穀物の加工から 生じる副産物のごとき植物材料、ii)カゼイン、セラチン、ゼラチン、卵アル ブミンなど、およびそれらの組合せのごとき天然の蛋白質性の材料、iii)例 えば、カゼイン、カゼイン加水分解物、ペプトンなど、およびそれらの組合せか ら調製されるもの;シュークロース、デンプンなどのごとき種々のモノ-、ジ-、 オリゴ-およびポリサッカライド、ならびにそれらの組合せを含む特定処方、i v)発酵したおよび/または分解したおよび/または他の方法で調製した、例え ば、スゲ-ベースの泥炭、ミズゴケ-ベースの泥炭など、およびそれらの組合せの ごとき滅菌した植物または苔類材料、が包含される。 栄養源は、さらに、ビタミンおよび微量ミネラル源、および細菌などのごとき 微生物、ならびにそれらの組合せも含んでいてもよく;菌類の病原菌に対して有 効であると考えられる少なくとも1種の殺菌剤または少なくとも1種の殺生物剤 など、およびそれらの組合せを含んでいてもよい。 選択した栄養源は、比較的高い炭素含量、例えば、乾燥した、灰質を含まない 重量ベースで少なくとも30%を有する一方、窒素含量は比較的低く、例えば、 灰質を含まない重量ベースで3%未満でなければならない。 栄養源としては、ゆっくりと発酵させ、分解させ、さらには部分的に鉱化した 植物および/または他の有機材料など、およびそれらの組合せは、好ましくは、 一般的に、菌類に利用可能な多量の炭素および少量の窒素を含み、その起源は菌 類に有害ないずれの病原菌をも実質的に含まず、清潔かつ実質的に不活性な鉱物 繊維とそれを組み合わせるのが理想的である。 栄養源としては、分解した植物材料を起源とする天然発生の有機材料である亜 およびGraf,E.,Frank Deuticke 1939によりTechnologie der Brennstoffeに 開示されている「Scheifrige Weichbraunkohle」および「Erdige Weichbraunkohle」 の両方を包含するドイツ語「Weichbraunkohle」により定義される。キシライト は「Weichbraunkohle」に対するもう1つの語である。軟褐炭(Weichbraunkohle) は: A.スレート状破壊し、非-染色性で、ほとんど粉化しないスレート状軟褐炭: B.典型的には土質の、緩い平坦でない平滑破壊ないし固体テキスチャーを有 し、ほとんどわずかに染色され粉化する土質軟褐炭、に分けることができる。 本明細書において、亜炭は、好ましくはスレート状軟褐炭(Scheifrige Weich- braunkohle)の定義に入る。特に、若年のスレート状軟褐炭のカテゴリーに入る 褐炭を大部分亜炭と示す。しかしながら、この呼称はその中に含まれる要素に適 用されるものであり、その要素も典型的な木質構造を顕微鏡的に示す。 亜炭は比較的に安定で実質的に不活性な材料であり、純粋な植物材料から炭へ の移行の中間ステージとしてみることができ、この分解は地殻の深部で起こる。 亜炭は菌類に有害な病原菌を実質的に全く含まず、いずれの前消毒工程もなしに 用いることができ、好ましいタイプの亜炭は、乾燥した灰質を含まないベースで 少なくとも60%の炭素、および、乾燥した灰質を含まないベースで1.5%未 満の窒素を含むであろう。その結果、亜炭中のすべての炭素が菌類に利用可能で あると考えられる。 添加要素として通常用いる亜炭は、乾燥した灰質を含まないベースで約60な いし約75重量%の炭素、約17ないし約33重量%の酸素、および約3ないし 約8重量%の水素、約0.1ないし約10重量%の硫黄、および約0.4ないし約 3重量%の窒素を含む。泥炭とは反対に、亜炭は、そのうえ、実質的に遊離物を 含まず、したがって、易生分解性のセルロースである。 本発明により使用する亜炭の特に好ましい組成物は、以下のごとき近似分析値 (乾燥した、灰質を含まないベースの近似値)を有する: 炭素 約64% 水素 約5% 窒素 約1% 硫黄 約3% 酸素 約27% 亜炭は、通常、例えば鉄、マグネシウムおよび/またはカリウムのような要素 である、菌類の増殖に重要な微量の要素も含有する。亜炭は均一の質で利用し得 る安価な材料であり、そのうえ、カオリナイト粘土タイプの鉱業からの副産物と して多量に利用可能である。亜炭は、典型的には、0.05ないし4mmの間の 粒子サイズを有する固体粒子としての破砕形態で利用可能である。 例から明らかなごとく、ケーシング材は安定構造を有することが重要である。 ケーシング材が、水で飽和した場合に、較正砂床上の10cmの吸引圧で測定し て水含量が容量ベースで約35ないし約70%となる場合、それはケーシング材 のmmで測定される崩壊を示し、これは、容量-容量ベースで最大25%の水含 量を有する同一のケーシング材厚みと比較して最大50%であり、顆粒または凝 塊のケーシング材は、通常、菌類の大部分の種および菌株の増殖を支持するであ ろう構造特性を有するであろう。 このことは、25重量%の水含量を有する顆粒または凝塊のケーシング材を5 0mm深さで材料中の固体栄養培地に適用した場合、ケーシング材からいずれの 水をも排除が認められる場合に測定して、ケーシング材を飽和させるために適用 した水は、該材料を25mm未満の深さまで圧縮してはならない。 しかしながら、特定の菌類の菌株または種については、ケーシング材の崩壊は 最大20%であることが好ましい。 ケーシング材の鉱物要素の含量が低い場合、あるいは、存在する栄養源要素が いずれの鉱物要素も供給しない場合には、通常、ケーシング材の乾燥重量の約1 ないし約15%の量で、粘土材料を該ケーシング材に添加することによって、重 要なミネラル、例えば、カリウムおよび鉄の供給を確立することが可能である。 ほとんどの場合においては、2ないし8乾燥重量%の量で粘土をケーシング材に 添加することが理想的であると考えられる。 該粘土は、典型的には、鉱物粘土タイプおよび珪藻土タイプなど、およびそれ らの組合せよりなる群から選択される。通常、該粘土は、少なくとも700g× 1-1の密度を有するべきであう。 ほとんどの場合においては、該粘土は約0.1mmないし約10mmの粒子サ イズを有するが、約2ないし約8mmの粒子サイズが好ましい。鉱物粘土である 粘土は、通常、少なくとも50重量%のモンモリロナイトを含み、顆粒または凝 塊のケーシング材においては、水と接触した場合に粘土から少量の鉱物が放出さ れて、それによりその鉱物がケーシング材中で菌類に利用され得るように、鉱物 の貯蔵部として作用するであろう。 粘土の添加は、ケーシング材の塩濃度の制御を困難としがちの、例えば、水に 容易に可溶化し得る硫酸マグネシウムのような純粋な塩の添加よりも好ましい。 ケーシング材に添加した水の分布を向上するために、例えば、共に鉱物繊維に 結合する結合剤が撥水反応を有する場合には、該顆粒または凝塊は、かかる結合 剤の撥水の影響を打ち消す湿潤剤を含み得る。湿潤剤が存在し、それによって一 般的にケーシング材への適量の水の取り込み条件が改善される場合、例えば、最 初の灌水をケーシング材に適用した場合には、顆粒または凝塊の全体鉱物繊維構 造の表面張力を低下し得る。 本明細書において、湿潤剤は、菌類に無害な量で鉱物繊維に添加される、ポリ エチレングリコール(PEG)などのごとき、アニオン性、カチオン性または非イ オン性のタイプあるいは浸透圧を改善するであろう有機材料、ならびにそれらの 組合せとし得る。 適当な湿潤剤の例は、例えば、種々のエチレンまたはプロピレンオキサイド縮 合物である。 また、本発明は、菌類生産に使用するケーシング材にも関する。 菌類生産に用いるかかるケーシング材においては、該ケーシング材は、鉱物繊 維構造の顆粒および/または顆粒の凝塊を含み;ケーシング材の顆粒または凝塊 は、較正砂床上の10cmの吸引圧で測定して、顆粒または凝塊の乾燥重量100 g当たり少なくとも300gのバルク水容量を有し;該ケーシング材は、較正砂 床上の100cm吸引圧で測定して、ケーシング材の最大15容量%の水保持容 量を有する。 もう1つの好ましい具体例において、菌類生産に用いるケーシング材は、鉱物 繊維構造の顆粒および/または顆粒の凝塊を含み、顆粒または顆粒の凝塊に加え て、鉱物繊維構造は鉱物中に分布するすくなくとも1種の添加要素を含み;添加 要素または要素群を含まないケーシング材の顆粒または凝塊は、較正砂床上の1 0cmの吸引圧で測定して、顆粒または凝塊の乾燥重量100g当たり少なくと も300gのバルク水容量を有し、添加要素または要素群を有する顆粒または顆 粒の凝塊を含むケーシング材は、較正砂床上の100cmの吸引圧で測定して、 ケーシング材の最大15容量%の水保持容量を有する。 例に示すごとく、マッシュルーム培養に用いる鉱物繊維構造の顆粒または顆粒 の凝塊のケーシング材は、(成分の乾燥重量ベースのg/lで表される-近似値) 以下の成分よりなる組成を含む: 乾燥材料の含量 グラム/リットル (近似値) 鉱物繊維 120 栄養源(亜炭) 80 鉱物源(粘土) 26 前記の材料に水を添加し、その水は、通常、成分の乾燥重量の5ないし60% を構成する。実施に鑑みると、ケーシング材中の水含量は成分の乾燥重量の約2 0ないし約45%、典型的には約30ないし約40%であるのが好ましい。 組成物の成分を一定に撹拌しつつ水を添加し、撹拌した後には得られた生成物 は、ケーシング層として固体コンポストに容易に適用される多かれ少なかれ自由 流動性の材料に見える。添加した量の水を含む前記組成のケーシング層は、通常 、ケーシング層1m3当たり約280ないし約350kgの密度を有するであろ う。 また、本発明は、ケーシング材の十分なコロニー形成が起こり、子実体の生産 が始まるまで、固体栄養培地上のケーシング材の適用からの時間を減少させる目 的で、接種剤(ケーシング種菌)としてケーシング材に供するか、または固体コン ポスト培地に添加し得る鉱物繊維構造の顆粒または顆粒の凝塊のケーシング材処 方に関する。 ケーシング種菌は、前記から可能な組合せを含むように処方化でき、さらに、 ケーシング材および/または固体栄養培地のいずれかに接種する菌類の菌糸体を 含むであろう。 そのうえ、本発明は、菌類の生産に用いる鉱物繊維構造の顆粒および/または 凝塊のケーシング材の製法に関する。 以下に詳細に記載する方法は、流動性の非-粉化性の鉱物繊維をベースとする いずれの種類の生成物の製造にも適用し得る。かくして、本発明による製法は、 鉱物繊維の比較的非-流動性の原料から鉱物繊維の顆粒形態の生産用の流動性材 料への変換に適し、もちろん、本発明により使用するためのケーシング材の製造 にも適する。ケーシング材の製造に関する以下に記載する開示を必要な変更を加 えて他の流動性鉱物繊維ベースの生成物の製造に適用することは注意すべきであ る。 菌類の生産に用いる鉱物繊維構造の顆粒および/または凝塊を含むケーシング 材の製法は、 i)鉱物繊維の実質的な乾燥原料をミキサーに負荷し; ii)所望により、鉱物繊維の原料をプレ混合し; iii)鉱物繊維の原料と同時にかつ制御されて供給される液体とを混合して 、実質的に流動性の非粉化ケーシング材を得、ここに、液体の供給は、サンプリ ングした場合に、鉱物繊維の原料が鉱物繊維構造の顆粒および/または顆粒の凝 塊の実質的に均一な流動性の材料が得られる程度まで湿らされるように制御され る。 本明細書中においては、鉱物繊維の原料とは、鉱物繊維がi)緩い、個々に組 織化された鉱物繊維、ii)少なくとも2種の鉱物繊維の不規則な毛くず-様物 体、iii)かかる物体の緩い凝塊、iv)円いか、または方形などのごとき多 かれ少なかれはっきりとした形態を有する粒子、ならびにそれらの組合せの形態 を示す。 鉱物繊維の原料は、所望により、個々の鉱物繊維を共に結合する結合剤を含有 していてもよく、所望により、鉱物繊維材撥水性を生成する鉱油のごとき剤、ま たは鉱物繊維の材を吸水性にする剤、あるいはそれらの組合せを含んでいてもよ い。 鉱物繊維の原料は、比較的に撥水性か、または比較的吸水性か、あるいはそれ らの組合せとすることができる。 ミキサーに負荷する前においては、原料および添加要素および要素群は、通常 、例えば、原料およびいずれの添加要素または要素群の乾燥重量に基づいて例え ば、約1%未満のごとき、例えば約5%未満のごとき、例えば約10%未満のご とき、例えば約15%未満のごとき、約20%未満の水分含量を有するであろう 。 大部分の場合においては、原料中の鉱物繊維の平均繊維直径は、1ないし20 μmの範囲であろうが、典型的には2ないし3μmの範囲であり、走査型電子顕 微鏡またはパーティクルアナライザーを使用する測定技術によって測定して3な いし5μmの直径を有する繊維が特に適当である。 鉱物繊維の製造にその起源を有する鉱物繊維の原料に関連する非-粉物質(ショ ット)の含量は、典型的には、鉱物繊維構造の顆粒または凝塊の合計重量の約1 ないし約50%を構成し、ガラス繊維ベースの材については典型的に10%未満 、ストーン繊維またはスラグ繊維ベースの材については典型的に10ないし40 %を構成する。 通常、鉱物繊維の原料の鉱物繊維は、約1μmないし約5,000μmの平均 長である。 鉱物繊維の原料の製造に用いる鉱物材の比バルク密度は2,500ないし3,0 00g×l-1、典型的には約2,600g×l-1ないし約2,800g×l-1であ る。 前記した鉱物繊維の原料は、ミキサーに負荷する際には、通常比較的軽量の材 であり、例えば約10g×l-1未満のごとき、例えば約25g×l-1未満のごと き、例えば約50g×l-1未満のごとき、例えば約75g×l-1未満のごとき、 例えば約100g×l-1未満のごとき、例えば約150g×l-1未満のごとき、 例えば約200g×l-1未満のごとき、例えば約250g×l-1未満のごとき、 例えば約300g×l-1未満のごとき、例えば約350g×l-1未満の密度を有 し、そのうえ、該材は低含水量により、非常に粉っぽい。 鉱物繊維の原料は、典型的に、比較的圧縮した形態で混合工程に導入するが、 該原料は通常自己-拡範性であり、および/またはミキサーに原料を負荷する実 際の工程の間に緩くなり、ついで、前記のごとき比較的低い容量重量に達するで あろう。 本明細書中で用いる「顆粒」なる語の定義から明らかなごとく、鉱物繊維の原 料は、原料が非-流動性であるというこの定義に包含されない。 鉱物繊維製造の当業者によって、鉱物繊維の原料の毛くず-様の物体および/ または粒子は、通常、鉱物繊維の顆粒化または顆粒生成物として標識する。鉱物 繊維の原料は、通常、長手断面の長さとして測定して、例えば約10ないし約3 0mmのごとき、例えば約5ないし約50mmのごとき、約1mmないし約10 0mmの粒子または毛くずサイズを有する。 鉱物繊維の原料はその特性により、実質的に非-流動性である。かくして、鉱 物繊維のかかる原料は、一般的に、例えば菌類の生産におけるケーシング材のよ うな、直接使用に適するとは考えられず、鉱物繊維のかかる原料の性質を実質的 に流動性で非粉化材に変化させる工程が必要である。 鉱物繊維のかかる原料からの鉱物繊維構造の顆粒および/または顆粒の凝塊の 流動性材を調製するためには、鉱物繊維の原料を湿めらせる必要があり、適当な ミキサーを用いてこの操作を行うことが有利であることが明らかになった。 本明細書において、流動性なる語を用いて、例えば、手動、あるいは、ウォー ム式またはスクリュー式輸送器など、またはそれらの組合せのごとき技術または 機械手段を用いることによって材を実質的に操作することなく、1つの容器から 別の容器に、または容器から調製した材を用いる部位に放出するか、または注入 する材を説明する。 操作の間に、鉱物繊維の原料およびその繊維が液体の必要な供給が典型的に起 こるミキサーの実質的に非妨害ゾーンまたはゾーン群にかなり暴露されるように 、ミキサーの内側に含まれる空間の鉱物繊維の実質的な乾燥材料をミキサーが循 環、渦巻または旋回し得なければならない。 当該ミキサーの内側に含まれる空間中の鉱物繊維の原料を、機械的にか、また は空気のごときガスを用いて、循環、渦巻または旋回し得るミキサー、原料の軽 量物体および/または物体の凝塊の破壊を減少しがちであろう。 そのうえ、原料の比較的非-弾性で脆性鉱物繊維を鉱物繊維の断片に破壊する いずれかの工程は比較的限定される。なぜならば、原料の主要部は、通常、ミキ サーの内部表面と衝突しないからである。 それにも拘わらず、回転式ドラム型ミキサーのごとき他のタイプのミキサー; およびミキサーの内側に鉱物繊維材を保持する重力ミキサー;ウォル式またはス クリュー式などのごとき他の手段を用いて液体または添加要素もしくは要素群を 鉱物繊維の材に機械的にか、または例えば空気のようなガスを用いて、あるいは 重力および/または遠心力、あるいはそれらの組合せによって導入するポジティ ブ作動ミキサーを用いることは可能である。 該ミキサーは、通常、当該ミキサーの水平位置に実質的に並べられた少なくと も1つの回転軸を含む。該回転軸または軸群は、典型的には、バー、ロッドまた は刃など、あるいはそれらの組合せのごとき原料を混合する振盪手段を含む。 液体のいずれの供給なしに鉱物繊維の原料をプレ混合する任意の工程は、比較 的に乾燥した原料を、ミキサーに含まれる自由空間中に適当に分布させるか、ま たは分散させることを確実にするために行う。 実質的に非-流動性の比較的に乾燥した鉱物繊維の原料の該任意のプレ混合処 理は、ミキサーの負荷後直ちに液体の供給を行う場合に起こる非-混合材の量を 減少させると考えられる。 通常、該任意プレ-混合ステージは、用いるミキサーに依存して所定時間行う 。前記のごときミキサーを用いる場合には、該任意プレ-混合時間は、顆粒また は凝塊の実質的に流動性の材を製造するための鉱物繊維の原料100kg当たり 例 えば1秒未満のまたは例えば約5秒未満のごとき、例えば約10秒未満のごとき 、例えば約15秒未満のごとき、例えば約20秒未満のごとき、約30秒であろ う。 プレ-混合の任意工程も、各工程が30秒以下の時間である少なくとも2つの 別々の工程で行うことができる。 ついで、循環した原料を液体の制御した添加に付す。本法に適当な液体の例は 、例えば、少なくとも1種の添加要素を含む水性媒質;少なくとも1種の添加要 素を含む水性懸濁液および/または乳液のような水;あるいは、少なくとも1種 の添加要素を含む有機溶媒のような有機溶媒、あるいはそれらの組合せである。 水性媒質が好ましい。 流動性材を調製し得るためには、原料を液体で湿らさなければならない。液体 供給の制御は得られる材の質につき非常に重要であることが明らかにされ、鉱物 繊維の原料への水のごとき液体の供給は、好ましくは、ミキサー本体の液体流入 口によって混合の間に行う。 液体の供給手段は、通常、ノズル当たり約0.001リットル/秒ないし約1 0リットル/秒の量で液体を供給し得、そのうえ、例えば約10μm未満のごと き、例えば約50μmのごとき、例えば約100μm未満のごとき、例えば約5 00μm未満のごとき、例えば約1,000μm未満のごとき、例えば約5,00 0μm未満のごとき、例えば約10,000μm未満のごとき、例えば約50,0 00μm未満のごとき平均サイズを有する液滴または微粒子として液体を供給し 得る、あるいはそれらの組合せとし得るノズルもしくはノズル群またはノズル配 列、あるいは同様の流出口の形態で存在する。 該ノズルまたはノズル群は、高圧ポンプを用いて比較的高圧をそれ自体に投与 する液体に適用することによって液滴を形成する。前記の圧力は、例えば約25 0バールを超えるごとき、例えば約200バールを超えるごとき、例えば約10 0バールを超えるごとき、例えば約50バールを超えるごとき、例えば約25バ ールを超えるごとき、例えば約10バールを超えるごとき、例えば約5バールを 超えるごとき、例えば約2バールを超えるごとき、あるいはそれらの組合せが適 当なことが明らかになっている。 いくつかの状況においては、少なくとも1の微細ジェットとして液体をミキサ ーに供給するのが適当であり、供給量はノズルを介して供給量に対して前記と同 様である。 通常、供給した液体は、水、あるいは添加要素もしくは要素群を含有する水溶 液もしくは添加要素もしくは要素群の懸濁液、あるいはそれらの組合せであり、 通常、水供給における主圧力によって決定されるごとき圧力を用いたノズルもし くはノズル群、または同様のタイプの流出口を介して供給する。 別法として、あるいは前記の組合せで、ノズルまたはノズル群は、高速空気流 を高圧にした液体流に通し、それによって液体を液滴に分割させることによって 、液滴または不連続粒子の処方を引き起こす噴霧乾燥工程で用いる二相ノズルタ イプとし得る。 顆粒または凝塊のケーシング材の製造は、さらに、添加要素もしくは要素群の 導入を含み得、通常、該添加要素または要素群は、鉱物繊維の原料またはそれら の組合せの任意のプレ-混合の前、またはその時、すなわち、液体を供給する前 に導入する。 任意プレ-混合が終了したら、鉱物繊維の原料への液体の供給を開始する。原 料のプレ-混合を全く行わない場合には、原料への液体の供給は、通常、混合工 程を介在させることなく始める。 ノズルまたはノズル群を介した液体の供給は、典型的に、供給する液体の液滴 、ジェットまたは粒子の流動が、ミキサー中に含まれる空気容量中に浮遊する間 に、少なくとも一部分の鉱物繊維材および/または個々の鉱物繊維と衝突するよ うに確立する。 浮遊の間の固体材および液体の衝突は、例えばノズルまたはノズル群が、例え ば、ミキサーの上半分近く、および/または回転軸または軸群の中心の上側のよ うに、ミキサー中の少なくとも1つの回転軸の中またはその上に、あるいは、ミ キサーの周辺部に位置する場合に得られる。ノズルまたはノズル群の流出口(群) は、実質的にミキサーの上半分によって構成される容量、または中心もしくは回 転軸の上側からミキサーの頂部を画定する容量に面する。 顆粒または顆粒の凝塊の流動性ケーシング材は、混合工程から得られる。なぜ ならば、ミキサー中に含まれる空気中に浮遊する鉱物繊維の原料の一部分に供給 する液体の量が、比較的乾燥した原料中で、原料が空気送輸される間に典型的に これが生じるように、非常に迅速に散布さまたは分散されるからであろう。 鉱物繊維の原料中の液体の分散が完了したら、鉱物繊維の原料のいまだ綿毛状 の構造中に液体が緩く固定または保持される。 液体の供給を鉱物の原料よおび/またはその個々の鉱物繊維が空気送輸されな い間に行う場合には、該鉱物繊維材は、比較的乾燥した条件および投与した液体 に対する比較的高い親和性によって非常に迅速に比較的大きな重い凝塊または塊 を形成しがちであり、それらからの顆粒または凝塊の形成は実質的に不可能であ り、さらに、それによって生成する鉱物繊維材の重量および構造によってミキサ ーが破壊されるという危険性が存在する。 かくして、コントロールして液体を原料に供給する原理は、所望の流動性で非 -粉性の生成物、例えば、他の適用などに用いる鉱物繊維構造の顆粒または凝塊 のケーシング材または材料、を得るために非常に重要である。顆粒または凝塊の 実質的に流動性の非粉化性ケーシング材を製造するためには、混合すべき鉱物繊 維の原料の量および混合の間に添加すべき液体の量に依存して、該混合を所定の 時間枠または時間間隔内で行わなければならないことが判明した。 鉱物繊維の原料をミキサーの輪郭によって囲まれる空間中で連続して循環させ 、渦巻させ、旋回させる混合工程が所定時間よりも長い間隔で液体を同時に連続 して添加する場合、鉱物繊維の原料は、添加する液体の重量およびそれ自体を混 合する影響により、個々の鉱物繊維もしくは個々の繊維の断片に崩壊するか、ま たはミキサーを遮断しさえするかのいずれかの傾向であろう。 一方、混合工程を短すぎる時間行う場合には、製造する鉱物繊維の原料は、添 加する液体の比較的少ない量によって比較的粉性のような傾向であり、添加する 液体の比較的少ない量および比較的短い混合時間の結果、最終産物は不均一で非 -流動性の材になる傾向で、例えばケーシング材として用いるのに望ましくない と考えられる。 混合時間を短くし、同時に液体の投与速度を増大させ、但し鉱物繊維の原料の 量は前記に同じ場合には、これらの環境で添加する液体は比較的乾燥した鉱物繊 維の原料を引き起こして、塊または比較的大きく重い凝塊の原料を形成し、これ は、顆粒または凝塊を製造する鉱物繊維の原料を破壊し得ることが実際に不可能 となる。 前記のごとく、鉱物繊維の原料への液体の添加は、混合工程から得られるケー シング材が必要な特性を有するか否かを決定する。 したがって、鉱物繊維の原料100kg量への液体の供給速度は、通常、例えば 約0.1リットル/秒-1ないし約1リットル/秒-1、例えば約0.01リットル/ 秒-1ないし約5リットル/秒-1のごとき、例えば約0.001リットル/秒-1な いし約10リットル/秒-1である。 鉱物繊維の原料100kg当たりの前記の速度の液体の添加は、通常、例えば 約45ないし約180秒または例えば約10ないし約240秒のごとき、約1な いし約360秒の所定の間に行うであろう。 実施例に示すごとく、顆粒または凝塊のケーシング材中の水のごとき液体の濃 度は、通常、ケーシング材の平均水濃度として、例えば、約5%未満または約1% 未満のごとき、約10%未満で変動するであろう。該平均水濃度は、通常、ケー シング材の乾燥重量の約5%ないし約60%である。 本発明により製造したかかるケーシング材は、流動性および均一性に関して要 求される特性を有する。さらに、前記で論じたごとく、かかるケーシング材は菌 類の生産に非常に有利であることが明らかにされた。 ケーシング材の製造が所定の時間の間に行われたか否かをチェックする1つの 方法は、生成するケーシング材約10gないし約100gの一連のサブ-試料中 の実際の液体含量、調製するケーシング材少なくとも10リットルの制限量から サンプリングするサブ-試料を制御することによる。 ケーシング材の製造が所定時間の間に行われ、均一な材が得られたか否かをチ ェックするもう1つの方法は、混合工程の間に、鉱物繊維の原料の色とは明らか に異なる色を有するカーボンブラックまたは他の固体色素のごとき微粒子色素を 添 加することによる。 色素粒子は、該色素粒子を含有する液体懸濁液または乳濁液として、通常液体 または乾燥粒子を投与するノズルまたはノズル群を介して添加する。 色素の粒子は、添加した場合に、調製した顆粒または凝塊のケーシング材の非 -染色もしくは非-着色ドメインもしくはドメイン群が、例えば約0.1mm未満 のサイズのごとき、例えば約1mm未満のサイズのごとき、例えば約5mm未満 のサイズのごとき、例えば約10mm未満のサイズのごとき、例えば約20mm未 満のサイズのごとき、例えば約30mm未満のサイズのごとき、例えば約40m m未満のサイズのごとき、例えば約50mm未満のサイズを有するという事実に よって明確にされる着色が均一に見える、例えば約0.5リットルのごとき、例 えば約1リットルのごとき、例えば約2リットルのごとき、例えば約5リットル のごとき、少なくとも約10リットルが調製されるように、鉱物繊維の原料を染 色または着色し得なければならない。 事実、該混合工程は、色素の粒子の少なくとも一部分が当該混合工程によって 形成される顆粒または凝塊の構造内に最後に埋没または包含されるケーシング材 の形成を導かなければならない。 前記したごとく、本発明による混合工程は実質的に流動性の顆粒または凝塊の ケーシング材を確立するであろう。 顆粒または凝塊のケーシング材の流動性は、典型的には、調製した顆粒の容量 の少なくとも例えば30%、40%または少なくとも50%が約0.5ないし約 40mmのサイズを有するか、または顆粒の容量の少なくとも30%、40%ま たは50%が約1ないし約30mmのサイズを有するか、あるいは顆粒の容量の 少なくとも30%、40%または少なくとも50%が約2mmないし約15mm を有する場合に得られる。 混合工程は、通常、重量-重量ベースで、(i:ii)約1:0.1ないし約1: 5、いくつかの場合においては約1:0.5ないし約1:2または約1:0.1な いし約1:1.5のごときで、i)鉱物繊維の原料およびii)水のごとき液体 でミキサーを負荷することに基づいて行う。 前記したごとく、ケーシング材の調製には、添加要素または添加要素群の添加 を含み得る。 該添加要素または添加要素群は、通常、液体および/または乾燥した固体粒子 を投与するノズルまたはノズル群を介した液体懸濁液として添加し得る。 該添加要素群は、ミキサーの負荷の前の工程で、ミキサーの負荷と同時に関連 する工程で、あるいは、鉱物繊維の原料をミキサーに負荷した後の工程でさえ、 原料に添加し得る。 調製が鉱物繊維の原料への添加要素または添加要素群の添加を含む場合には、 かかる添加は、重量-重量ベースで(i:ii)1:0.00001ないし約1:5 のごとき、いくつかの場合においては約1:0.1ないし約1:1.5のごとき、 約1:0.001ないし約1:2のごとき比のi)鉱物繊維の原料およびii) 添加要素または要素群でのミキサーの負荷に基づく。 前記した本法によりミキサーに負荷するi)鉱物繊維の原料、ii)液体、お よびiii)添加要素または要素群の間の関係は、重量-重量ベースで、(i:i i:iii)約1:0.1:0.00001ないし約1:5:5のごとき、いくつ かの場合においては1:0.5:0.001ないし約1:2:2または約1:0. 1:0.1ないし約1:1.5:1.5のごときとし得る。 図面の簡単な説明 顆粒または顆粒の凝塊の原料のごとき流動性鉱物繊維ベースの材料の製造に用 いる製造工場の有利なレイアウトと考え得るものを模式的に図示する添付した第 1図でさらに本発明を説明する。 1. 鉱物繊維の原料 2. 鉱物繊維の原料を保持する槽 3-5. 添加要素の貯蔵ホッパー 6-8. 添加要素を供給するためのホッパーからの流出口 9. コンベアー 10. 添加要素を含むか/含まない鉱物繊維の原料用の貯蔵槽 11. ミキサー 12-13. 刃を有する回転軸 14. 回転方向 15-16. 液体供給用のライン 17-18. ミキサーに供給する液体を流出させるノズル 19. 混合中の鉱物繊維 20. 混合材料用の貯蔵槽 21. 顆粒および/または凝塊の材料 22. コンベアー 23. 混合した材料の蓄積槽 24-25. コンベアー 26. 約10ないし約100リットルの袋用の袋詰めユニット 27. 100リットルを超える大袋用の袋詰めユニット 鉱物繊維の原料1を供給槽2からコンベアー9へと放出する。添加要素はホッ パー3-5に保持されていて、所望により、流出口6-8を通してコンベアー9に 放出する。添加要素を含むか、または含まない原料1を貯蔵槽10に送給し、こ こから原料がミキサー11に負荷される。ミキサー11には刃12-13を有す る2個の軸が配されており、該ミキサーは示す方向14で回転する。液体はライ ン15-16を通って供給され、該液体はノズル17-18によって混合すべき原 料19に供給される。混合した後に、該材を顆粒および/または顆粒の凝塊21 としてコンベアー22に放出し、蓄積槽23に輸送し、ここに、約10ないし約 100リットルの流動性材料26を含有する袋を製造するための袋詰めユニット へのコンベアー24か、または100リットルを超える流動性材料27を含有す る袋を製造するための袋詰めユニットへのコンベアー25かのいずれかに流動性 材料21を輸送する前に該流動性材料が保持される。 図1および前記の工程の説明、ならびに、実施例から明白なごとく、流動性 ケーシング材の製法を、菌類の生産に用いることを必ずしも意図するものではな い鉱物繊維の原料をベースとする顆粒または顆粒の凝塊の他の流動性の材料また は産物の製造に用い得ることは明らかである。 実施例 以下の実施例は説明目的のみに記載するものである。これは、いかなる場合に おいても本発明の範囲を限定するものではない。 実施例1.顆粒および/または顆粒の凝塊のケーシング材における 菌糸体増殖の確立 本発明による鉱物繊維構造の顆粒および/または凝塊を含むケーシング材にお いて菌糸体がコロニー形成し子実体を形成するか否かを確立し、ならびに、かか るケーシング材を用いてマッシュルーム収穫の個々の相に対する選択した添加要 素の影響を評価するために、多元性実験を設定した。 実験は、各処理につき6回反復を有する3×3×3多元性タイプとして設定し た。処理は、すべて鉱物繊維の顆粒または凝塊としてのケーシング材の27組成 を基礎とした。 実験に用いた約70%の顆粒が3ないし20mmの直径を有し、水容量はケー シング層100g当たり300ないし400gの範囲であった。顆粒は、デンマー クにおいてGrodanRGU-10として市販されている、およびGrodania A/Sとして入手 可能なタイプの主として吸水性鉱物繊維製のタイプであった。 デンマークのFexe Kalk社から入手可能な0.1-2mmの石灰粒子(石灰材)、 英国のWatts,Blake and Burne社から入手可能な0.1-4mmの亜炭粒子、およ びデンマークのTierra Products社からの2-8mmの鉱物粘土粒子(鉱物源)を、 同時に水を添加し、すべての添加した成分を一定に混合しつつ、該顆粒または凝 塊に添加した。 この実験においては、石灰および亜炭、石灰および粘土、ならびに亜炭および 粘土を入れたケーシング材組成物を、鉱物繊維構造の顆粒または凝塊に全体的に 基づくケーシング材に対して試験した。 試験したケーシング材組成物においては、ある量の顆粒または凝塊をケーシン グ材1リットル当たり120gの顆粒または凝塊の乾燥重量に固定した。 石灰を含む組成物は、ケーシング材1リットル当たり0、15または30gの 乾燥重量の石灰を含んでいた。 亜炭を含む組成物は、ケーシング材1リットル当たり0、20または40gの 乾燥重量の亜炭を含んでいた。 粘土を含む組成物は、ケーシング材1リットル当たり0、26または52gの 乾燥重量の粘土を含んでいた。 調製したケーシング材組成物を固体コンポスト層に添加する前に、ケーシング 材試料中に含まれる含水量を約30ないし約45%のケーシング層の固体要素の 乾燥重量のレベルにつかせるために、水を添加した。 添加した場合、栄養源(亜炭)は、ケーシング材組成物の約10ないし約25乾 燥重量%を構成した。亜炭の炭素含量は、乾燥した灰質を含有しないベースで少 なくとも60%であった。 添加した場合、該鉱物源(粘土)は、ケーシング材組成物の約15ないし約35 乾燥重量%を構成し、添加した場合、石灰材(石灰)は、ケーシング材組成物の約 10ないし約25乾燥重量%を構成した。 試験した顆粒の鉱物繊維構造の表面積は、約23,000ないし約40,000 m2×m-3のケーシングであって、10ないし40mmの範囲、典型的には25 mmがこの実験に選択されるケーシング深さに適して選択される。 調製したケーシング材の密度は、添加する添加要素の量に依存して、150な いし380g×l-1のケーシング材の範囲内であった。 マッシュルーム菌糸体の増殖およびつづくケーシング材からの子実体の発生の 間に、マッシュルーム増殖の当業者によって、マッシュルーム収穫の評価を行っ た。該評価は、収穫の以下の相の受容品質に基づいた: 1.1ないし5のスケールの値として評価するケーシング材注の菌糸体のコロ ニー形成; 2.1ないし5のスケールの値として評価する最初の侵入固着の質; 3.1ないし5のスケールの値として評価する2番目の侵入固着の質; 4.1ないし5のスケールの値として評価する子実体でのケーシングの被覆; 5.ケーシング材の適用から収穫までの日数; 石灰および亜炭での組成物に関する試験からのデータを表1a、2a、3a、 4aおよび5aに示す。 石灰および粘土での組成物に関する試験からのデータを表1b、2b、3b、 4bおよび5bに示す。 亜炭および粘土での組成物に関する試験からのデータを表1c、2c、3c、 4cおよび5cに示す。 1.顆粒のケーシング材のコロニー形成 ケーシング材のコロニー形成に関しては、コロニー形成インデックスが3を超 える場合に許容し得るレベルが達成される。 試験したケーシング材のコロニー形成について記録したデータは、菌糸体がケ ーシング材にコロニー形成し、ケーシング材中の亜炭のレベルを増加させた場合 にコロニー形成のレベルに顕著な影響が存在することを明らかにした。 2.最初の侵入固着の質の評価 ケーシング材中の最初の侵入固着の質に関しては、最初の侵入固着のインデッ クスが約3である場合に、許容し得るレベルが達成された。しかしながら、侵入 固着インデックスが2未満または4を超える場合には、少なすぎるか多すぎる子 実体が発生する危険性が存在し得る。 試験したケーシング材の最初の侵入固着について記録したデータは、マッシュ ルーム子実体の原基(侵入固着)の形成が1を除くすべての実験のケーシング材に おいて認められることを明らかにし、ケーシング材中の亜炭のレベルが増加した 場合に侵入固着に対して顕著な影響が存在することを明らかにした。 3.2番目の侵入固着の質の評価 ケーシング材中の2番目の侵入固着の質に関しては、2番目の侵入固着のイン デックスが約3である場合に、許容し得るレベルが達成された。しかしながら、 侵入固着インデックスが2未満または4を超える場合には、少なすぎるか多すぎ る子実体が発生する危険性が存在し得る。 2番目の侵入固着について記録したデータは、マッシュルーム子実体の原基( 侵入固着)が続いて実験の1を除くすべてのケーシング材で見られ、ケーシング 材中の亜炭のレベルが増加した場合に、顕著な影響が存在することを明らかにし た。 4.0.015m2の選択領域における子実体の被覆 ケーシング材の被覆に関しては、記録数が2を超えて4以下である場合に、許 容し得るレベルが達成された。 2番目の侵入固着について記録したデータは、マッシュルーム子実体の原基(侵 入固着)が続いて実験の1を除くすべてのケーシング材で見られ、ケーシング材 中の亜炭のレベルが増加した場合に、顕著な影響が存在することを明らかにした 。 試験した材の大部分から許容し得る被覆が再度認められ、亜炭のレベルが増加 した場合に被覆の顕著な影響が達成された。 5.ケーシング材の適用から収穫までの日数 収穫までの日数に関しては、記録された日数が22未満である場合に許容し得 るレベルが達成された。 データ評価の要約 上記の実験から明らかなごとく、鉱物繊維の顆粒または凝塊のケーシング材は 、固体栄養培地上に並べた場合に、菌糸体のコロニー形成および子実体の形成を 支持することが示された。 実験から、ケーシング材への石灰材料(石灰)の添加は何らそれ自体に重要な影 響を有さないこと、さらに、存在する場合の粘土との相互作用に関する統計的な 証拠は石灰を含有するいずれの処理においても認めることができなかったことが 明らかである。 亜炭の添加はすべての処理に顕著な影響を有していた一方、粘土の効果はあま り明らかではないが、侵入固着および収穫日数に関しては顕著であった。 実施例2.栄養源の含量の変化によるケーシング材の修飾 実施例1記載の実験を、添加する亜炭の量を0.20および40g×l-1のケ ーシング材から0.40および80g×l-1のケーシング材に変化させたのみで 2回繰返した。 これらの実験からのデータは、特定のマッシュルーム菌株を増殖させる最良の 増殖を確立するためには、約40ないし約80g×l-1の量の亜炭を約25ない し約65乾燥重量%のケーシング材に適用しなければならないこと、およびこれ らの亜炭レベルで、最良の質の子実体が得られることが示された。 実施例3.収量比較試験 この実験は、典型的な泥炭ベースのケーシング材に対して試験した鉱物繊維の 顆粒のケーシング材を含み、子実体の収量および品質における差ならびに灌水の 頻度のごときマッシュルーム生産に関する他の関連指標の記録を目的とした。 鉱物繊維の顆粒のケーシング材は、前記実施例1および2で用いたものと同一 タイプであり、以下の成分を含んでいた(成分の乾燥重量ベースでg/lで表す): 含有物 g/l 鉱物繊維材 120 亜炭 80 粘土 26 2つのタイプのケーシング材を、マッシュルーム種菌を接種した発酵馬糞の固 体床に添加した。 顆粒のケーシング材は、マッシュルーム種菌を接種しなかった。 実験から得られた収量データを以下の表に記録した: 前記の表から明らかなごとく、鉱物繊維の顆粒のケーシング材は、通常のケー シング材の収量よりも16%を超えて優れる収量となった。 顆粒のケーシング材はケーシング種菌で接種していないという事実にも拘わら ず、コロニー形成および侵入固着は非常に満足すべきものであり、これらの指標 においても泥炭ケーシングより優れていた。 収穫マッシュルームの品質 そのうえ、この実験により、鉱物繊維の顆粒および凝塊をベースとするケーシ ング材から収穫したマッシュルームが、通常の泥炭をベースとするケーシング材 から採取したマッシュよりもしみ状の斑点は少なく、さらに清潔で実質的により 高い品質を有していたことが明確となった。 鉱物繊維ベースのケーシング材から収穫したマッシュルームが良好な味覚なら びに収穫後品質およびより長い貯蔵期間を有することが報告され、これらは、恐 らく鉱物繊維の顆粒のケーシング材から生産された子実体中の乾燥物の含量の増 加に関係した。 収穫期間に関する知見(培養の数) 実験からのデータから明らかなごとく、鉱物繊維の顆粒のケーシング材におけ るマッシュルーム収穫物は、通常の泥炭ベースのケーシング材におけるマッシュ ルーム収穫物よりも長時間子実体を生産した。 このことは、鉱物繊維の顆粒のケーシング材の安定性が通常の泥炭をベースと するケーシング材よりも高く、それによって、実質的に長期間、菌糸体の増殖お よび子実体の形成に一旦確立された好ましい条件が維持するという事実に関係し ているようである。 灌水頻度 鉱物繊維の顆粒のケーシング材において増殖させたマッシュルーム収穫物の灌 水に対する労働投入量を30%減少し得、マッシュルームのより高い収量および より良好な品質を達成し得ることが報告された。 灌水頻度の減少、ならびに、マッシュルーム収穫物に適用するした水量の減少 は、マッシュルーム上に発生するしみ状斑点の量も減少させ、このことは、品質 のレベルおよび第一等級生産物の量の増加に通じる。 このことは、鉱物繊維の顆粒または凝塊が、実質的に菌類にすべて利用可能な 水を高含水量(顆粒または凝塊の乾燥重量100g当たり少なくとも300g)有 するという、および、顆粒または凝塊の内およびその間の空間(孔および穴)を開 口状態に構造が維持し、一定かつ非常に高い湿度の環境が菌糸体の増殖を支持す るケーシング材に維持されるという事実に関係しているようである。 ケーシング材として泥炭を用いる場合、有機物の高含量ならびに石灰材料の機 械的導入は材の構造崩壊を引き起こし、これが空気および水を保持し得る孔空間 の容量を減少させ、その結果、菌糸体の増殖に利用可能な泥炭ベースのケーシン グの容量が減少する。 実施例4.収量に対するケーシング材の層の深さの影響 収量の低下を引き起こすことなく鉱物繊維の顆粒のケーシング材を用いて、泥 炭ベースのケーシングの標準的なケーシング深さを減少し得るか否かを確立する ために、典型的なケーシング材と3つの深さの顆粒のケーシング材とを比較する 試行を設定した。 顆粒のケーシング材は、実施例3で試験したケーシング材と同一の成分を含ん でいた。 発酵馬糞をベースとする固体コンポストに適用すべき顆粒のケーシング材の量 は以下の通りであった: 1)標準量、約50mmのケーシング深さに等しい; 2)標準量の66%、約35mmのケーシング深さに等しい; 3)標準量の33%、約15mmのケーシング深さに等しい。 泥炭ケーシング材は、50mmの標準深さに与えた量で発酵馬糞上に並べた。 kg/m2床の培養(flush)当たり収量を最初の2つの培養について記録し、そ のデータを以下の表7に示す。 顆粒または凝塊のケーシング材からマッシュルームに子実体を形成させた場合 には、泥炭のケーシング材に比して、23ないし45%の収量における実質的な 増加が得られた。 この場合において20mm未満にケーシング深さを低下しても、顆粒または凝 塊のケーシング材の減少量が良好な収量を供することはに注意すると興味深い。 泥炭ベースのケーシングは3つの培養のみを得たが、顆粒をベースとするケー シング材における収穫物は4つの培養を供し、残っている培養に関する収量デー タは記録されなかった。 実施例5.菌糸体確立に対するバルク水容量の影響 マッシュルーム生産に対する顆粒または凝塊のバルク水容量の影響を確立する ために、種々のバルク水容量および2つの異なるケーシング深さを有する顆粒ま たは凝塊の2つのケーシング材を用いた実験を行った。 試験した顆粒のケーシング材のうちの1つのバルク水容量は、当該ケーシング 材の容量の33%に対応する撥水性鉱物繊維構造の顆粒を添加するこおいよって 低下した。撥水性鉱物繊維構造の顆粒は鉱油を含有し、撥水効果を与える。この 量の撥水性鉱物繊維構造の顆粒を用いた場合、ケーシング層100g当たり約2 00gのバルク水容量が得られた。 この試験における他のタイプのケーシング材は、実施例3で用いた材と同一で あった。 ケーシング材深さは、標準的な比率であって、約25ないし約50mmのケー シング深さに相当する床m2あたり約90kg、および別法として、約10ない し約25mmのケーシング深さに相当する床m2あたり約40kg量のケーシン グ材の適用に設定した。 灌水は、前記の実施例3で報告した実験に適用したものと等しい間隔および量 で適用した。 4つのケーシング材処理を包含するこの実験の結果は、完全な比率のケーシン グを適用した場合およびケーシング材が鉱物繊維が顆粒をベースとする場合に、 生産品質およびレベルを最高にランク付けした。 最悪品質の生産および最低の収量が完全比率のケーシング材を用いた処理から 得られた。そのケーシング材は撥水性鉱物繊維の顆粒の容量ベースで33.3% を含んでいた。 撥水性鉱物繊維を含むケーシング材はしみ状斑点を誘導し、これは、恐らくは 、ケーシング材の層に生じる乾燥斑点によるものであり、ここのマッシュルーム 収穫は子実体の発生がほとんどないため、予想されるよりも早く終了させなけれ ばならなかった。 実施例6.ケーシング材の製造 顆粒および/または顆粒の凝塊のケーシング材の製造は、ミキサーに含まれる 空間容量中の鉱物繊維の原料を渦巻かせ、および/または旋回させ得る、混合の 間に鉱物繊維の原料に水を液滴または微粒子として供給し得るミキサー中に設置 された8個のノズルを有するミキサーを用いて行った。 該ミキサーには、2個の反転式回転軸が配されており、その上には一連のバー および刃が装着されていた。 ケーシング材の製造については、以下の材料を選択した(近似値): 実質的に乾燥条件の原料としてのGU-10と示されるタイプのGrodanR吸水性鉱物 繊維120kg。鉱物繊維の原料は個別の鉱物繊維、毛くず-様物体の鉱物繊維 および緩い凝塊の物体の鉱物繊維よりなり、該毛くず-様物体は、結合剤および 湿潤剤を含有し、最大断面の長さとして測定して、約10mmのサイズを有し、 該凝塊は約10mmないし約75mmの非常に変動し得るサイズを有していた; 微粒子に破砕した亜炭80kg。該粒子は4mm未満の平均粒子サイズを有し ていた; 顆粒形態の粘土23kg。該顆粒は約2ないし約8mmの平均粒子サイズを有 していた;および 75kg/lの水。 実質的に乾燥した材料に添加した水の量は、水位計を用いて制御し、水の投与 量の精度を添加した水75リットル当たり±1リットルに設定した。 ケーシング材の製造は以下の工程および作業に従って進行させた: i)鉱物繊維の原料をミキサーに負荷し、ここに用いたミキサーは刃を配した 軸を有しており、それを回転させ、鉱物繊維の原料を約10ないし15秒間プレ -混合し、添加要素群を選択して混合のこのステージで床に添加し; ii)該プレ-混合ステージの後に、水を鉱物繊維の原料に添加しつつ混合を 続け; iii)該混合工程および水の同時添加を120±10秒に設定し、その後に 、水の添加を終了し、得られた生成物はケーシング材として使用する準備が整え られていた; iv)水を添加することなくケーシング材を約10秒間プレ-混合した。 生産されたケーシング材は均一であって、顆粒の凝塊は40mmを超えていな かった。 ケーシング材を袋詰め装置に誘導し、その袋の充填は、水を添加した後は顆粒 または凝塊のケーシング材が流動性になるようであるごとく、さらにそのうえ、 袋詰めユニットにケーシング材を充填する間にケーシング材から実質的に全く粉 が放出されないごとく、単純であった。 添加する亜炭としては、暗茶色または黒色の材であり、原料として用いた鉱物 繊維材は非常に明るい灰色または黄色っぽい色で、混合工程の結果は、顆粒また は凝塊の最終ケーシング材中の亜炭によって染色または着色されない鉱物繊維材 の領域の発生によって計測し得た。 微粒子亜炭によって染色または着色されなかった10mm未満の顆粒または凝 塊のケーシング材のドメインが全く認められなかったことが記録された。 事実、個々の顆粒は、検査した場合、亜炭の微粒子が侵入し、それによって製 造したケーシング材の顆粒の内側構造に包まれることを示した。 約50%のケーシング材の顆粒が3ないし20mmの直径を有していることが 確立された。 実施例7.種々のタイプのケーシング材の製造 鉱物繊維の原料の種々の組成(商品名GrodanRGU-10およびGrodanRBU-10で取引 されているタイプの組合せ)を用いて混合工程によって顆粒または凝塊の材が得 られるか否かを確立するために、実施例6と同一のタイミングおよび水の量を用 いた混合試行を、8つ(2×4)の異なる組成について設定した。 量およびタイプに関して、添加要素群は、添加した場合、実施例6に用いたも のと同一であった。 鉱物繊維の原料の以下の組成を試験した: i)添加要素群を含むか含まない、約20kgの撥水性のおよび約100kg の吸水性の鉱物繊維材の混合物; ii)添加要素群を含むか含まない、約40kgの撥水性のおよび約80kg の吸水性の鉱物繊維材の混合物; iii)添加要素群を含むか含まない、約60kgの撥水性のおよび約60kg の吸水性の鉱物繊維材の混合物; iv)添加要素群を含むか含まない、約100kgの撥水性のおよび約20kg の吸水性の鉱物繊維材の混合物; ここに、原料はGrodanRタイプであり、実質的に乾燥条件で使用し、鉱物繊維の 原料は、個別の鉱物繊維、毛くず-様物体の鉱物繊維および緩い凝塊の物体の鉱 物繊維のようであり、ここに該毛くず-様の物体は結合剤および湿潤剤ならびに 撥水効果を生じる剤(鉱油)を含有し、約10mmのサイズを有し、該凝塊は最大 断面の長さとして測定して、約10mmないし約75mmの非常に変動し得るサ イズを有していた。 100kgの高比率の撥水材料を含有する鉱物繊維の原料は、水単独と混合し た場合にも、水および/または添加要素群と混合した場合にも、非常に良好には 混合されないことが判明した。すべての他の原料の組合せを混合した場合、充填 し、袋に密封し得る顆粒または顆粒の凝塊の流動性材が得られた。 実施例8.種々の混合時間を用いて行う種々のケーシング材の製造 前記の実施例6に報告したごとく混合試行は、顆粒または凝塊のケーシング材 の製造と同一の成分を用いて繰返した。しかしながら、ケーシング材の工業製造 で用いる設定点を確立するために、種々の混合時間(および添加水量)で行った。 顆粒または凝塊の製造されたケーシング材の品質は、外観に基づいて評価し、 以下のスケールにしたがって評価した: A)最終生成物は、非常に均一な流動性の顆粒または凝塊であり、亜炭によっ て均一に着色された; B)最終生成物は、完全に均一ではなくて、非-着色または非染色の領域の2 0mmを超える領域またはドメインが認められ、前記の材よりもより流動性が低 かった; C)最終生成物は、非常に不均一であって、大きな比率の非着色および非染色 の20mmを超える領域またはドメインを含み、実質的に非-流動性であった; D)混合されなかった。 外観および重量によって判断して最良の生成物は、混合が100ないし150 秒の間隔である場合に得られた。 実施例9.製造したケーシング材の均一性 顆粒または凝塊のケーシング材の製造における鉱物繊維の原料への水の投与の 均一性を評価するために、120秒の固定混合を用いた試行を設定した。120 秒の混合の間に、75リットル±1リットルの水を添加した。 顆粒または凝塊25gの54試料を製造の4分間の間に採取し、各30秒に6 試料を採取した。 製造した顆粒または凝塊各25gに試料中に含まれる水を、140℃にて45 分間乾燥することによって測定した。乾燥成分重量の%としての含水量の最小お よび最大の値、ならびに平均値を測定した。 上記の表中のデータから明らかなごとく、鉱物繊維の原料を水と混合する方法 は、非常に均一な含水量を有する材の形成に通じるであろう。 実施例10.本発明による方法により製造される種々のタイプの流動性材 以下の流動性鉱物繊維をベースとする生成物は、実施例6の混合工程の説明で 概説した原理を用いて製造し、流動性生成物は、以下の成分から製造した(成分 の乾燥重量ベースでg/リットルで表す-近似値): 生成物1 吸水性鉱物繊維 120g 鉱物粘土 23g 亜炭 30g 前記の成分に生成物の製造の間に、約70ないし80gの水を添加する。 吸水性鉱物繊維はGrodanRGU-10タイプであった。 生成物2 吸水性鉱物繊維 90g 撥水性鉱物繊維 30g 前記の成分に生成物の製造の間に、約70ないし80gの水を添加する。 吸水性鉱物繊維はGrodanRGU-20タイプであった。撥水性鉱物繊維はGrodanRBU- 20タイプであった。 生成物3 吸水性鉱物繊維 90g 撥水性鉱物繊維 30g 鉱物粘土 40g 亜炭 25g 前記の成分に生成物の製造の間に、約70ないし80gの水を添加する。 吸水性鉱物繊維はGrodanRGU-20タイプであった。撥水性鉱物繊維はGrodanRBU- 20タイプであった。 前記の生成物1-4のすべてについて、用いた添加成分は以下の通りであった : 英国のWatts,Blake and Burne社からの亜炭、0.1-4mm粒子(栄養源)、お よび、デンマークのTierra Products社からの2-8mm粒子(鉱物源)として特定 した鉱物粘土。施肥した鉱物粘土は、硫酸マグネシウムなどのごとき工業肥料の 添加を含む。 実施例11.顆粒サイズの測定 実施例10からの生成物1を篩分け分析に付した。それからの結果を以下の表 10に示す。 実施例12.水保持容量およびバルク水容量の測定 実施例10に記載した生成物1と同様なケーシング材を、10cm吸引(pF1) の水保持容量の測定およびこの特定の吸引圧のバルク水容量の測定のために、R .GabrielsおよびO.VerdonckによってActa Horticulturae,Vol.294,1991,2 49-259頁に記載されている試験に付した。 該ケーシング材は、さらに、この特定の吸引における水保持容量を測定するた めに、100cm(pF2)に等しい吸引圧に付した。 これらの試験からの結果を以下の表11に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AT,AU ,AZ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CZ,CZ,DE,DE,DK,DK,EE,EE,E S,FI,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,SK,TJ,TM,TR,TT,UA, UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.菌類の子実体の形成を当該菌類用の固体栄養培地上に並べたケーシング材 から行い、ここに該ケーシング材が鉱物繊維構造の顆粒および/または顆粒の凝 塊を含み、該ケーシング材の顆粒または凝塊が較正砂床(calibrated sand bed) 上の10cmの吸引圧で測定して、顆粒または凝塊の乾燥重量100g当たり少 なくとも300gのバルク水容量を有し、かつ、該ケーシング材が較正砂床上の 100cmの吸引圧で測定して、ケーシング材の最大15容量%の水保持容量を 有することを特徴とする菌類の生産法。 2.鉱物繊維構造の該ケーシング材が、顆粒または顆粒の凝塊に加えて、当該 材に分布する少なくとも1種の添加要素を含み、該添加要素または要素群を含ま ないケーシング材の顆粒または凝塊が、較正砂床上の10cmの吸引圧で測定し て、該顆粒または凝塊の乾燥重量100g当たり少なくとも300gのバルク水 容量を有し、かつ、添加要素または要素群を含む顆粒または顆粒の凝塊を含むケ ーシング材が、較正砂床上の100cmの吸引圧で測定して、ケーシング材の最 大15容量%の水保持容量を有することを特徴とする請求項1記載の方法。 3.該顆粒または凝塊が、較正砂床上の10cmの吸引圧で測定して、顆粒ま たは凝塊の乾燥重量100g当たり少なくとも350gのバルク水容量を有する ことを特徴とする請求項1または2いずれか記載の方法。 4.該顆粒または凝塊が、較正砂床上の10cmの吸引圧で測定して、顆粒ま たは凝塊の乾燥重量100g当たり少なくとも375gのバルク水容量を有する ことを特徴とする請求項3記載の方法。 5.該ケーシング材が、較正砂床上の100cmの吸引圧で測定して、ケーシ ング材の最大7.5容量%の水保持容量を有することを特徴とする前記いずれか の請求項記載の方法。 6.該ケーシング材が、較正砂床上の100cmの吸引圧で測定して、ケーシ ング材の最大5容量%の水保持容量を有することを特徴とする請求項5記載の方 法。 7.該添加要素または要素群が、菌類用の栄養源、結合剤、菌類用のミネラル 源、湿潤剤、石灰材、pH調整剤、肥料、キレート剤、色素または着色剤など、 およびそれらの組合せ;ならびに、ビタミンおよびアミノ酸のごとき化合物、細 菌および/または少なくとも1種の菌類の菌糸体のごとき微生物、およびそれら の組合せよりなる群から選択されることを特徴とする請求項2-6いずれか1項 記載の方法。 8.少なくとも一部分の該添加要素または要素群が、ケーシング材の顆粒また は凝塊に含まれることを特徴とする請求項7記載の方法。 9.少なくとも一部分の該添加要素または要素群が、ケーシング材の顆粒また は凝塊の表面に沈積していることを特徴とする請求項7記載の方法。 10.少なくとも一部分の該添加要素または要素群が、鉱物繊維構造の顆粒ま たは凝塊の表面に付着していることを特徴とする請求項7記載の方法。 11.該添加要素または要素群が、固体粒子形態で存在することを特徴とする 請求項7-10いずれか1項記載の方法。 12.該添加要素または要素群の固体粒子が、約0.01mmないし約10m mの平均粒子サイズを有することを特徴とする請求項11記載の方法。 13.該顆粒または凝塊が、ケーシング材の少なくとも60容量%を構成する ことを特徴とする前記いずれかの請求項記載の方法。 14.該顆粒または凝塊が、ケーシング材の少なくとも70容量%を構成する ことを特徴とする請求項13記載の方法。 15.該顆粒または凝塊が、ケーシング材の少なくとも75容量%を構成する ことを特徴とする請求項14記載の方法。 16.該顆粒または凝塊が、ケーシング材の少なくとも90容量%を構成する ことを特徴とする請求項15記載の方法。 17.該顆粒または凝塊が、ケーシング材の少なくとも95容量%を構成する ことを特徴とする請求項16記載の方法。 18.該顆粒または凝塊が、ケーシング材の少なくとも99容量%を構成する ことを特徴とする請求項17記載の方法。 19.顆粒または凝塊の構造の鉱物繊維の表面積が、ケーシング材1m3当た り約7,500ないし約100,000m2の範囲であることを特徴とする前記い ずれかの請求項記載の方法。 20.顆粒または凝塊の構造の鉱物繊維の表面積が、ケーシング材1m3当た り約7,500ないし約20,000m2の範囲であることを特徴とする請求項1 9記載の方法。 21.顆粒または凝塊の構造の鉱物繊維の表面積が、ケーシング材1m3当た り約20,000ないし約50,000m2の範囲であることを特徴とする請求項 19記載の方法。 22.顆粒または凝塊の構造の鉱物繊維の表面積が、ケーシング材1m3当た り約50,000ないし約100,000m2の範囲であることを特徴とする請求 項19記載の方法。 23.少なくとも60容量%または少なくとも70容量%のごとき、少なくと も50容量%の顆粒が、約1mmないし約50mmのサイズを有することを特徴 とする前記いずれかの請求項記載の方法。 24.少なくとも60容量%または少なくとも70容量%のごとき、少なくと も50容量%の顆粒が、約2mmないし約30mmのサイズを有することを特徴 とする請求項23記載の方法。 25.少なくとも60容量%または少なくとも70容量%のごとき、少なくと も50容量%の顆粒が、約3mmないし約20mmのサイズを有することを特徴 とする請求項24記載の方法。 26.少なくとも60容量%または少なくとも70容量%のごとき、少なくと も50容量%の顆粒が、最大約30mmまたは最大約7mmのごとき、最大約4 0mmのサイズを有することを特徴とする請求項25記載の方法。 27.該添加要素が、顆粒の鉱物繊維の構造を互いに結合する結合剤であるこ とを特徴とする請求項7記載の方法。 28.該結合剤が、鉱物繊維構造の顆粒または凝塊の約0.5重量%ないし約 10重量%を構成することを特徴とする請求項27記載の方法。 29.該結合剤が、鉱物繊維構造の顆粒または凝塊の約1重量%ないし約5重 量%を構成することを特徴とする請求項28記載の方法。 30.該結合剤が、アルカリ反応を有することを特徴とする請求項7記載の方 法。 31.少なくとも一部分の結合剤が菌類の栄養源であることを特徴とする請求 項7記載の方法。 32.該添加要素が、菌類用の栄養源であって、ケーシング材の乾燥重量に基 づいて約5ないし約70%の濃度で該ケーシング材中に分布することを特徴とす る請求項7記載の方法。 33.該栄養源が、ケーシング材の乾燥重量に基づいて約10ないし約60% の濃度で該ケーシング材中に分布することを特徴とする請求項32記載の方法。 34.該添加要素が、菌類用の栄養源であって、乾燥重量ベースで少なくとも 30%の炭素含量を有することを特徴とする請求項7記載の方法。 35.該添加要素が、乾燥重量ベースで最大3%の窒素含量を有することを特 徴とする請求項34記載の方法。 36.菌類用の栄養源が亜炭であることを特徴とする請求項7記載の方法。 37.ケーシング材が、水で飽和させた場合に、容量-容量ベースで最大25 %の含水量を有する同一ケーシング材と比較して、最大50%で崩壊を示すこと を特徴とし、ここに測定を50mmの厚みを有するケーシング材で行う前記いず れかの請求項記載の方法。 38.該崩壊が最大20%でであることを特徴とする請求項37記載の方法。 39.ケーシング材中に分布する添加要素としての菌類用の鉱物源が粘度であ ることを特徴とする請求項7記載の方法。 40.該顆粒または凝塊が、さらに、湿潤剤を含むことを特徴とする請求項7 記載の方法。 41.ケーシング材が、鉱物繊維構造の顆粒および/または顆粒の凝塊を含み ; ケーシング材の顆粒または凝塊が、較正砂床上の10cmの吸引圧で測定して 、 顆粒または凝塊の乾燥重量100g当たり少なくとも300gのバルク水容量を 有し;かつ ケーシング材が、較正砂床上の100cmの吸引圧で測定して、ケーシング材 の最大15容量%の水保持容量を有することを特徴とする菌類生産に使用する ケーシング材。 42.ケーシング材が、鉱物繊維構造の顆粒および/または顆粒の凝塊を含み; ここに、顆粒または顆粒の凝塊に加えて、鉱物繊維構造が該材中に分布する少な くとも1種の添加要素を含み; 添加要素または要素群を含まないケーシング材の顆粒または凝塊が、較正砂床 上の10cmの吸引圧で測定して、顆粒または凝塊の乾燥重量100g当たり少 なくも300gのバルク水容量を有し;かつ 添加要素または要素群を含む顆粒または顆粒の凝塊を含む凝塊ケーシング材が 、較正砂床上の100cmの吸引圧で測定して、ケーシング材の最大15容量% の水保持容量を有することを特徴とする菌類生産に使用するケーシング材。 43.当該ケーシング材中の成分の乾燥重量に基づいて約5ないし約60%の 濃度の水を含有することを特徴とする請求項41または42いずれか1項記載の ケーシング材。 44.当該ケーシング材中の成分の乾燥重量に基づいて約20ないし約45% の濃度の水を含有することを特徴とする請求項43記載のケーシング材。 45.請求項1-40いずれか1項記載の方法に使用する請求項41-44いず れか1項記載のケーシング材。 46.ケーシング材が、さらに、少なくとも1種の菌類の菌糸体または胞子も しくは遊走子を含むことを特徴とする請求項41-45いずれか1項記載のケー シング材。 47.ケーシング材および/または固体栄養培地、あるいはそれらの組合せの 接種用のケーシング種菌としての請求項46記載のケーシング材の使用。 48.i)ミキサーに鉱物繊維の実質的に乾燥した原料を負荷し; ii)所望により、鉱物繊維の原料をプレー混合し; iii)液体を同時に制御して供給しつつ鉱物繊維の原料を混合して実質的に 流動性の非粉化ケーシング材を得、ここに、該液体の供給は、サンプリングした場 合に鉱物繊維の原料が、実質的に均一かつ流動性の鉱物繊維構造の顆粒および/ または顆粒の凝塊の材が得られる程度で湿っているように制御されている; よりなる鉱物繊維構造の顆粒および/または凝塊を含むケーシング材の製法。 49.混合を、少なくとも一部分の鉱物繊維構造がミキサー中に含まれる空容 量に浮遊しているように行うことを特徴とする請求項48記載の方法。 50.液体を、ミキサー中に含まれる空容量中に浮遊する少なくとも一部分の 鉱物繊維材と衝突する液滴または微粒子の流れとして供給することを特徴とする 請求項49記載の方法。 51.鉱物繊維の原料100kg当たりの液体の供給速度が、 約0.01リットル/秒ないし約5リットル/秒のごとき、または約0.1リット ル/秒ないし約1リットル/秒のごとき、約0.001リットル/秒ないし約10 リットル/秒である請求項50記載の方法。 52.液体の添加を、約10秒ないし約240秒のごとき、または約45秒な いし約180秒のごとき、約1秒ないし約360秒の所定の時間間隔で行うこと を特徴とする請求項51記載の方法。 53.液体が水性媒質であることを特徴とする請求項52記載の方法。 54.さらに、少なくとも1種の添加要素を鉱物繊維の原料に添加することよ りなる請求項48記載の方法。 55.いずれかの混合を行う前に添加要素または要素群を添加することを特徴 とする請求項54記載の方法。 56.添加要素または要素群を、混合の間に添加することを特徴とする請求項 55記載の方法。 57.添加要素または要素群を、混合の後に添加することを特徴とする請求項 56記載の方法。 58.ミキサーに負荷した際の鉱物繊維の原料が、約10g/リットル未満の ごとき、約25g/リットル未満のごとき、約50g/リットル未満のごとき、 約75g/リットル未満のごとき、約100g/リットル未満のごとき、約15 0g/リットル未満のごとき、約200g/リットル未満のごとき、約250g /リットル未満のごとき、約300g/リットル未満のごとき、約350g/リ ットル未満の密度を有することを特徴とする請求項48記載の方法。 59.請求項41-46いずれか1項記載のケーシング材を製造するための請 求項48-58いずれか1項記載の方法。
JP8532106A 1995-04-28 1996-04-26 菌類の生産法 Pending JPH11503917A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DK0508/95 1995-04-28
DK50895 1995-04-28
PCT/DK1996/000191 WO1996033602A1 (en) 1995-04-28 1996-04-26 A method for the production of fungi

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11503917A true JPH11503917A (ja) 1999-04-06

Family

ID=8094360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8532106A Pending JPH11503917A (ja) 1995-04-28 1996-04-26 菌類の生産法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5888803A (ja)
EP (1) EP0824303A1 (ja)
JP (1) JPH11503917A (ja)
AU (1) AU5496496A (ja)
WO (1) WO1996033602A1 (ja)

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2230791C (en) * 1995-08-30 2005-11-08 Rockwool International A/S Hydrophilic plant growth substrate comprising a furan resin
DE19638481A1 (de) * 1996-09-20 1998-03-26 Stora Reisholz Gmbh Abdeckmaterial für Mieten und Beete zur Champignonzucht
EP0933021A1 (en) * 1998-02-02 1999-08-04 Rockwool International A/S Process for the manufacture of a mineral wool planth growth substrate and the obtainable mineral wool plant growth substrate
EP0980647A1 (en) 1998-08-14 2000-02-23 Rockwool International A/S Mineral wool plant substrate
US6335779B1 (en) * 1999-01-27 2002-01-01 Mistubishi Denki Kaubshiki Kaisha Liquid crystal display apparatus and method for producing TFT using therefor
AU3362600A (en) 1999-02-11 2000-08-29 Regents Of The University Of Minnesota Peat pellets
US6490824B1 (en) * 1999-04-23 2002-12-10 Tsukuba Biosystems, Ltd. Method for culturing a basidiomycetous fungus in a liquid culture medium
DE19926849A1 (de) 1999-06-11 2000-12-14 Bodenseewerk Geraetetech Datenübermittlung zwischen Modulen eines elektrischen Geräts
DE60217956D1 (de) * 2001-03-26 2007-03-22 Univ Warwick Deckschicht und seine verwendung bei der pilzzucht
GB0110953D0 (en) * 2001-05-04 2001-06-27 Marlow Foods Ltd Edible fungi
GB0110954D0 (en) * 2001-05-04 2001-06-27 Marlow Foods Ltd Edible fungi
US20030121201A1 (en) * 2001-12-04 2003-07-03 Dahlberg Kurt R. Polysaccharide mushroom compost supplements
AU2002239429A1 (en) * 2001-12-04 2003-06-17 Money's Foods U.S., Inc. Polysaccharide mushroom compost supplements
US6783567B1 (en) * 2002-07-29 2004-08-31 Joseph A. Waters Composition and method for soil acidification
EP1880601A1 (en) * 2006-07-20 2008-01-23 Rockwool International A/S Growth substrates, their production and their use
AU2013251269B2 (en) * 2006-12-15 2015-10-01 Ecovative Design Llc Self supporting composite material
US9485917B2 (en) * 2006-12-15 2016-11-08 Ecovative Design, LLC Method for producing grown materials and products made thereby
GB2459856B (en) * 2008-05-07 2010-05-26 Frank Henry Parker A method and composition to improve mushroom cultivation
WO2010005476A1 (en) * 2008-06-16 2010-01-14 Ecovative Design Llc Method for producing rapidly renewable chitinous material using fungal fruiting bodies and products made thereby
LT5867B (lt) * 2012-01-20 2012-09-25 Kęstutis Juščius Dengiančiojo sluoksnio (dangos) arba mišinio, skirto pievagrybiams bei augalams auginti, gamybos būdas
US11277979B2 (en) 2013-07-31 2022-03-22 Ecovative Design Llc Mycological biopolymers grown in void space tooling
US20150101509A1 (en) 2013-10-14 2015-04-16 Gavin R. McIntyre Method of Manufacturing a Stiff Engineered Composite
MY192441A (en) 2016-03-01 2022-08-21 The Fynder Group Inc Filamentous fungal biomats, methods of their production and methods of their use
EP3599832A4 (en) 2017-03-31 2021-01-27 Ecovative Design LLC POST-TREATMENT PROCESSES BASED ON SOLUTION (S) FOR MYCOLOGICAL BIOPOLYMERIC MATERIAL AND MYCOLOGICAL PRODUCT THUS OBTAINED
US11266085B2 (en) 2017-11-14 2022-03-08 Ecovative Design Llc Increased homogeneity of mycological biopolymer grown into void space
US11920126B2 (en) 2018-03-28 2024-03-05 Ecovative Design Llc Bio-manufacturing process
US11293005B2 (en) 2018-05-07 2022-04-05 Ecovative Design Llc Process for making mineralized mycelium scaffolding and product made thereby
US20190359931A1 (en) 2018-05-24 2019-11-28 Ecovative Design Llc Process and Apparatus for Producing Mycelium Biomaterial
NL2021123B1 (en) 2018-06-14 2019-12-20 Alexander Jozef Lemmen Jacobus Device for delivering at least a layer of compost and casing soil to a shelving for growing mushrooms
CA3113935A1 (en) 2018-10-02 2020-04-09 Ecovative Design Llc A bioreactor paradigm for the production of secondary extra-particle hyphal matrices
US20210259169A1 (en) * 2020-02-20 2021-08-26 Marc-Andre Valiquette Bioponic agriculture

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3828470A (en) * 1970-10-08 1974-08-13 Stoller Res Co Mushroom spawn and method of making same
US4170842A (en) * 1977-09-01 1979-10-16 Stroller Benjamin B Synthetic casing for mushroom beds
US4337594A (en) * 1980-04-18 1982-07-06 Castle & Cooke, Inc. Mushroom casing composition and process
US4443969A (en) * 1980-04-18 1984-04-24 Castle & Cooke, Inc. Mushroom casing composition and process
US4803800A (en) * 1987-03-27 1989-02-14 Plant Genetics, Inc. Synthetic substrate for filamentous fungi
JPH01124327A (ja) * 1987-11-09 1989-05-17 Seiichi Murata マツタケ菌根苗養成法
WO1989005574A1 (en) * 1987-12-15 1989-06-29 3M Australia Pty. Ltd. Method for the cultivation of mushrooms
JPH03123417A (ja) * 1989-10-09 1991-05-27 Hitachi Ltd 食用茸の栽培方法及び装置
WO1993013647A1 (en) * 1992-01-14 1993-07-22 Campbell Soup Company Mushroom casing spawn
US5514191A (en) * 1994-04-05 1996-05-07 Deerpoint Industries, Inc. Polymeric media amendment for growing mushrooms
FR2723506B1 (fr) * 1994-08-12 1996-11-08 Royal Champignon Sa Gobetage pour la culture de champignons, son procede de preparation et procede de culture de champignons.
FR2723679B1 (fr) * 1994-08-18 1996-11-15 Royal Champignon Sa Nouveau support de culture de mycelium pour les champignons cultives

Also Published As

Publication number Publication date
WO1996033602A1 (en) 1996-10-31
AU5496496A (en) 1996-11-18
EP0824303A1 (en) 1998-02-25
US5888803A (en) 1999-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11503917A (ja) 菌類の生産法
US8024890B2 (en) Compressed coconut coir pith granules and methods for the production and use thereof
US2502809A (en) Method of treating seed and seed products
US4337594A (en) Mushroom casing composition and process
EP3161105B1 (en) Fibrous growing medium based on bark and wood fibres
EP3179845B1 (en) Blend for a compressed growing medium
US20100093535A1 (en) Planting mix compositions and methods
JP2005508643A (ja) 植物成長媒体並びにその製造方法及びそれに使用するための組成物
US4759151A (en) Seed pellets and process for their manufacture
JP3895374B2 (ja) オープンセル型育成培地の製造方法および育成培地
US4443969A (en) Mushroom casing composition and process
US11919830B2 (en) Materials suitable as substitutes for peat mosses and processes and apparatus therefor
JP3969810B2 (ja) 肥料培地
US8474183B2 (en) Colored or fragranced horticultural/agricultural products
CA2180900C (en) Culture soil, process for producing the same and seedling-growing peat board
US4990173A (en) Hydrophilic mushroom growth supplement and method of using same
JP6332744B2 (ja) 砂塵抑制材及び砂塵抑制方法
US20140318005A1 (en) Colored or fragranced horticultural/agricultural products
CN107473808A (zh) 一种盆栽多肉植物保湿培养基的制备方法
JP2000212561A (ja) 炭含有粒子、これを用いた培地及び栽培方法
IE881331L (en) Growth supplement for mushrooms
JP2000139207A (ja) 粒状培地及びこれを用いた混合培地
CN1282510A (zh) 无土栽培基质及其生产方法
JPH10248376A (ja) セル育苗用培土
KR100286389B1 (ko) 소립종자 과립화 피복제