JPH11503201A - 金属微粉の再利用 - Google Patents

金属微粉の再利用

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JPH11503201A
JPH11503201A JP53009696A JP53009696A JPH11503201A JP H11503201 A JPH11503201 A JP H11503201A JP 53009696 A JP53009696 A JP 53009696A JP 53009696 A JP53009696 A JP 53009696A JP H11503201 A JPH11503201 A JP H11503201A
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オシング、ディルク
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Abstract

(57)【要約】 重金属を含む廃棄物が、もろい混合生成物ができるまで、油性ミルスケールまたは還元鉄鉱、および低密度の微細な搬送物質と混合される。前記生成物のうち粒径0〜6mmの微細片が治金炉内へ噴射するためにふるい分けられる。湿った炭素含有スラリーを用いて水を混合生成物に付加することができる。石灰含有ダストを加えてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】 金属微粉の再利用 本発明は、使用が困難であるか、または単に廃棄物として廃棄される物質を含 む多様な金属の使用法に関する。 適当な材質の1つに、鉄鉱微粉ダストがある。これは、処分の難しい物質であ る。造粒(ペレット化)に際し、粒径が約0.2mm未満の粉鋼は湿潤化され、ベン トナイトのような結合剤と混合されて塊にされる。ペレットには、この種の微粉 を後続の冶金処理において使用可能な唯一の方法である炎焼き入れか焼結が施さ れる。これは、COREX(登録商標)、MIDREX(登録商標)またはIIYL(登録商標 )として知られる直接還元による微粉生成に類似している。たとえばMIDREX(登 録商標)処理のばあい、粉鉱は流動層反応器の中で500〜800℃の温度で還元ガス と反応する。還元ガスは、H2およびCO、さらにCO2、H2O、CH4、N2を含んでいる 。生成は直列に接続された一連の流動層反応器を通じて行われる。還元の度合い は反応器毎に増大し、最後の流動層反応器を出るときの金属化値(values of met allisation)は92〜94%に達する。こうして還元された微粉は、ついで熱間ブリ ケッティングないし熱間成形により、後続の冶金処理に必要な塊形状にされる。 こうした焼結および微粉生成行程を通じて、極度に微細で反応性の高い含鉄性の ダストが集積する。ダストには、他に非変換炭素(non-converted carbon)が一部 含まれている。こうした微粉は、密度が高すぎて金属炉への吹き込みまたは噴射 が不可能である。 また、高品質鋼を製造および加工する際には副産物としてダストまたはスラリ を含む重金属が生成される。高品質鋼とは、一般に焼き入れや焼き戻しといった 熱処理がなされる等級の鋼材である。高品質鋼は、上質または塩基性の鋼材(ブ ロックハウス(Brockhaus)の「自然科学とテクノロジー(Natural Science and Te chnology)」1989年、特別版第1巻、キーワード参照)よりも純度が高い。この種 の鋼材は、アーク炉で鋼スクラップおよび合金成分から製造される。炉ガスに含 まれるダストは非常に細かく分離され、1立方センチメートル当たり4グラム以 上という高い比重量を有している。ダストは、炉外に設置した電気フィルターで 分離される。その他、水で炉ガスからダストを洗い流してスラリーを含んだ重金 属を製造する方法も一般に行われている。スクラップ装入物(scrap charge)は 、通常、金属槽において高温で蒸発し煙道ガス内で堆積する亜鉛を含んでいる。 乾式集塵からえられるこうしたダスト(重金属である亜鉛を含む)、または湿式 集塵のばあいにおけるスラリーは、特殊な堆積物としてのみ堆積され、高額な分 離方法を採る必要がある。 この種の亜鉛含有ダストまたはスラリーの分離処理のばあい、再循環によって 亜鉛含有率を25%以上、たとえば40%またはそれ以上にまで上げることができれ ば非常に経済的に有利である。 高品質鋼は圧延機で処理されることもある。このばあいは、非常に重い圧延機 スケールのスラリーが生じる。このスラリーは、金属化合物のほかに、金属部品 、有機物質またはプラスチックからなる塊状の不純物を含んで いる。圧延機スケールのスラリーにはまた、ネジなどの大きな金属片、雑巾、タ バコの吸殻、軍手、ヨーグルトの紙箱、ポリ袋などが不精な作業員によって廃棄 されている。 塩基性鋼、上質鋼および高品質鋼の製造時に発生する金属ダストおよびスラリ ーは全て細かく分離され(数ミクロンから1mmまでの粒度範囲の微細粒度測定) 、合金金属を含んでいる。こうした合金金属には、主としてクロム、コバルト、 ニッケル、鉛、マンガン、タングステン、チタン、バナジウム、亜鉛およびモリ ブデンがある。これらは、既定の配合表に基づいて個々の等級鋼に異なる量が添 加され、鉄と共にダストおよびスラリーの重量の元となっている。こうしたダス トおよびスラリーには高価な物質が含まれてはいるが、その微細さおよび重いと いう固有の性質のために満足のいく再生および再利用ができないでいる。多くの ばあい、ダストは高価な物質を含んだまま廃棄されるが、環境保護や浪費といっ た観点からこれは好ましくない。 本発明の目的の1つは、多様な廃棄物質中の高価な成分を回収し、とくに簡便 な方法でそれを金属槽に導入して再利用する方法を提供することである。 本発明の一態様では、重金属を含む廃棄物の処理方法が提示されているが、こ の方法は、廃棄物に金属酸化物を含む比較的低密度の粒状物質と水を混合して発 熱反応を引き起こし、比較的乾いた凝集体を形成させることと、凝集体をふるい にかけて約0mmから約6mmまでの大きさのものを分離することと、分離した凝集 体を、溶融金属を含有しかつ還元雰囲気下にある金属槽へ空気噴射するこ と、によって構成されている。 酸化物としては、生石灰または直接還元鉄が使用可能である。凝集体は、炭素 と共に噴射することが最も好ましい(金属槽においては還元反応などの他の目的 のためにもこれが必要である)。炭素は多様なソースから供給が可能であり、ま た廃棄物中に既に存在しているばあいもある。 炭素をほとんど、または全く含まない微粉を使用するばあいは、炭素を含む搬 送物質を使用することができる。適切な材質としては、表面構造および空隙率が その表面での微粉の搬送にとくに適している点で、石炭、亜炭、もしくは褐炭か らなるコークス、または石油コークスがある。また、微細に分離された、あるい はダスト状の石炭片または亜炭片であっても、またプラスチックを粉砕した、微 細に分離された軽量片であっても搬送物質として適当である。ただし、プラスチ ック片のばあいは、形成される凝集体がフレーク状となる傾向があり、そのまま では噴射できない。 適当な搬送物質を選択する際の判定基準の1つとして、スラグの発泡性がある 。したがって、アーク炉またはキューポラ型の炉への噴射のばあいは、揮発成分 の割合の低い炭素含有材が搬送物質として好適である。こうした材質としては、 亜炭、無煙炭、石油コークス、粉コークスなどがある。高炉へ噴射するばあいは 、揮発成分を有する炭素含有搬送物質が最適である。搬送物質中の合計炭素含有 量に占める揮発成分の量は、8%より多くなければならない。亜炭の他にも、他 の低炭化タイプの石炭、ウッドチョップ、プラスチックチップなどを使用するこ とができる。 スラグの起泡性を促進するため、生成物の炭素含有量は20〜40%重量としなけ ればならない。搬送物質は、事前の分析によって選択および決定することができ る。 完璧さからいえば、混合、反応および結合を経た生成物は依然としてFe、FeO 、Fe2O3、CaOおよびCaCO3を含み、5〜15重量%の残留湿度を有していなければな らない。 本発明は微粉の反応性も利用している。金属化の程度に応じて、微粉は水と反 応して酸化鉄を形成し、熱を放出する。スラリーと微粉を混合すると、酸化鉄が 形成される。発熱反応中に放出される熱は水分の一部を蒸発させ、凝集体をもろ くする。 凝集体を噴射するには、凝集体の密度を1立方センチメートル当たり約1.2〜 約4グラムにしなければならない。噴射断面が1/2インチ(約12mm)〜2インチ (約50mm)である標準的な噴射装置のばあいは、生成物をふるいにかけて粒径を 約6mm未満にする必要がある。標準的な噴射圧力は、アーク炉では約4〜5バー ル、高炉では約5〜6バールである。 乾燥した搬送物質と微粉の混合は、直接的または間接的を問わず、どの工程で も実行することができる。たとえば、まず微粉と搬送物質を混合し、ついで適当 であれば水または湿った炭素含有スラリーと混合するか、あるいは炭素含有スラ リーと搬送物質とをまず混合し、ついで微粉を混ぜる。微粉、搬送物質および炭 素含有スラリーを同時に混合することもできる。 微粉、油分を含む圧延機スケールのスラリー、粉炭、石油コークスまたは電気 炉濾過ダスト、および生石灰で 構成される凝集体の電気炉への噴射を評価した結果、より微細な粒片である選別 された粒寸法4mm未満の結合生成物の方が径6mm未満の粒片よりも溶融金属内で の噴射生成物の転換が良好であることが判明した。このことは、より小さい粒片 の方が総表面積が大きいことに起因している。 もろくなった凝集体は、貯蔵しやすい。反応が終了すると直ちに不活性化し、 空気による搬送に適した状態となる。生成物は、高炉、アーク炉、転換炉または キューポラ型炉および回転式セメント釜にまでも(ただし、狭い意味ではこれは 冶金処理とはいえない)噴射して入れることができる。原理的にはあらゆるスラ リー、すなわち金属含有および鉱物含有のスラリーも使用可能であるが、これに 関しては、金属含有のスラリーを使用するばあいは、冶金処理中に発生する合金 が依然として必要な配合表に適合しているかどうか、また、鉱物含有のスラリー を使用するばあいは結果的にスラグ量が鋼製造工程の収益性に悪影響を与えない かどうか、について考慮しなければならない。したがって、最も簡単なケースで は、洗炭から生成されるタイプの石炭スラリーを使用して微粉処理を行うことが できる。ただし、こうした石炭スラリーによる発熱量はわずかである(これは、 石炭スラリーの大部分が、冶金処理によるスラグ量を増やすのみでスラグの発泡 には寄与しない不毛の鉱山廃棄物で占められているためである)。 油分を含んだ圧延機スケールのスラリー、フラー土または石炭もしくは亜炭か らの亜炭ダストやコークスダストを含むスラリーから生じる、あるいは石油化学 から生 じる廃棄物スラリーのような高エネルギー性のスラリーを使用するのが好ましい 。同時にこうしたスラリーは、自らが炭素要件の一部を提供することから、後続 の冶金処理に必要なエネルギーを低減させる。周知のように、とくに圧延機スケ ールのスラリーには異物が混入しているが、これは微粉の処理中はスラリーと分 離され、要素の混合が完了した後はふるいによって除去されるため、こうした不 純物が本発明に影響を与えることはない。これは、混合に際して随時発生する可 能性のある塊または凝集体についてもいえることである。 鉱石還元プラントの湿式集塵から生じるスラリーを使用するのもよい。乾式集 塵でえられるダストは、それ自体が既にこうした微粉を形成していない限りにお いて、微粉への混和に適している。同じく、高炉、キューポラ型炉、アーク炉、 転換炉、焼結プラントおよび金属を研削/研摩する表面加工プラントから生じる スラリーなどが適当である。乾式のダスト採取からえられる対応ダストは、それ 自らが微粉を形成していない限りにおいて、微粉への混和が可能である。 一変形例では、遊離生石灰CaOを呈する物質を添加することにより、添加剤に 炉の石灰要件を充分に満たした石灰分を含有させることができる。したがって本 発明では、反応生成物の形成に必要なスラリーの量を実際の必要量以上に増大し 、またフライアッシュを反応生成物に加えている。フライアッシュの遊離生石灰 はスラリーの残留水分と反応して消石灰Ca(OH)2を生成し、その際に熱も発生す る。石灰岩は後続の冶金処理を助け、また熱の発散は結合した生成物をもろくす る。 好適なものに、低硫黄化石燃料を燃焼させる際の、発電所ボイラー後部の電気 フィルターにおける煙道ガスからえられるフライアッシュがある。これには主と して、ライン(Rhine)の褐炭が含まれている。しかしながら、燃焼前に燃料へ石 灰岩を加えて硫黄を固めてあるばあいは、乾式添加処理による燃料処理のあいだ に蓄積するフライアッシュも同じく適当である。こうしたいわゆるDAPアッシュ と称するものが使用可能である。 また、高炉のトップガスからのダストまたは砂の使用も可能である。これは高 炉煙道からガスを清浄化する際に蓄積される。これらは両方共に、依然として非 転換炭素と石灰の残留分ならびに幾分かの鉄分および酸化鉄を含有している。 金属を含有する重いダスト(および前述のもの以外に鋼の粉砕時に発生するも のを含む)の調製において、本方法の第1工程である、微細に分離された生石灰 またはドロマイトとの混合によって後続の冶金処理におけるスラグの流動性が増 加する。金属を含有する重いスラリーの調製には、前述のもの以外にも本方法の 第1工程において使用するスラリーの粉砕が含まれる。微細に分離したフライア ッシュの好適な使用により、通常は不可入性であるスラリーが最初に乾燥される ため、取扱いが容易になる。トリベ炉からのフライアッシュまたはスラグにおけ る生石灰は、遊離生石灰がスラリーの水分によって発熱反応を起こすために乾燥 が促進され、またこれによってスラリーにおける相当量の水分が蒸発する。後続 の冶金処理にとって有利な石灰添加には影響は及ばない。 本発明において有用である他の廃棄物は、異なる形式 のアルミニウムからなっている。アルミニウムの添加は、スラグの脱酸素および 溶剤処理において有用であることが知られている。アルミニウムは、その形式に よっては冶金槽のライニングを侵食するものがあり、また高価なものもある。本 発明では、廃棄物であるアルミナまたはアルミニウム金属、たとえば油にまみれ 湿った摩鉱などが含まれる。こうしたアルミニウムは、フライアッシュ中に存在 するばあいもある。アルミニウムが存在し、集塊がその他の適切な成分、たとえ ば鉄分を高含有率で有しているばあい、その凝集体はセメント産業において有用 である。 第2工程では、ふるい分けによって直径6mm未満の均質な粒状帯をうる。同時 に異物が残留しており、これはいわゆる「巻き上げ」により、さらに詳しくは圧 延機スケールのスラリーの「巻き上げ」により第1工程において露出されている 。こうした異物、および大きめの塊は、必要に応じて粉砕し、適当なポイントで 本方法によるサイクルに再度挿入しうる。 本方法の第3工程では、炭素を含むダストおよび石灰岩を含む凝集体で構成さ れる、ふるいにかけた微細な破片を完全に混合する。この最終工程で、空気圧ま たは他のガス圧によって吹き飛ばしたり注入したりできるまで、密度を充分に低 減させる。 付加された炭素含有ダストのばあいは、亜炭コークスダスト、石油コークス、 無煙炭あるいは弱または低揮発性石炭のダスト、あるいはこれらの混合物の使用 が好適である。その際、粒径は各々1mm未満である。炭素の添加は後続の冶金処 理におけるスラグの泡立ちを促進させ ることが知られている。摩鉱スラリーなどの表面機械加工から生じる金属を含有 するスラリーのばあい、または圧延機スケールにおけるスラリーのばあいのよう に、廃棄物質がオイルなどの有機留分を有するとき、必要な炭素ダストの量は、 溶融金属のガス湿式清浄から生じるスラリーのような本質的にこの種の有機添加 剤を有していないスラリーのばあいよりも少ない。 炭素含有ダストの添加だけでは、空気圧で注入できるまで生成物の密度を低下 させるには不充分であると思われる。その代わり、金属含有ダスト、カルシウム および炭素からなる混合物の添加が可能な搬送物質の存在により、その密度をさ らに低減させることが可能である。この目的のためには、蒸気タービンによって 作動する蒸気発電所のボイラー給水の調製から発生する石灰含有性の球状の凝集 体が適していることが証明されている。こうした凝集体は小型で軽く安定した球 であり、直径が平均1〜2mmである。これらは圧力、侵食に対して非常に高い耐性 を有している。粒寸法は、0.5〜6mmの範囲である。こうした球は、蒸気駆動式タ ービンに適したボイラー給水からカルシウムおよび鉄を除去することにより生じ る。球体の中心は微少な石英粒子であり、その上にボイラー給水から抽出する石 灰分と結晶状の鉄分が蓄積する。こうした球体は褐色であり、表面は平滑で高い 圧縮強度を示している。通常、これらはゴミとして廃棄している。 本発明のばあい、この球体は重金属粒子、石灰および炭素からなる混合物の搬 送物質として適している。搬送物質との結合は、静電力および調製する水の水分 によって確保される。シリコン、石灰および鉄を含有しており、 後続の冶金処理に際して有用である。 本発明は、他の態様において次のものを提供している。すなわち、 − アーク炉において溶融金属への添加剤として使用するための空気圧噴射式供 給物質であって、重金属要素および油性ミルスケールを含有する微粒子廃物の反 応生成物で構成され、粒子サイズが約0mmから約6mmまでの凝集体のかたちをし ている供給物質。 − アーク炉において溶融金属への添加剤として使用するための空気圧噴射式供 給物質であって、重金属要素および直接還元鉄の微粉を含有する微粒子廃物の反 応生成物で構成され、粒子サイズが約0mmから約6mmまでの凝集体のかたちをし ている供給物質。 − こうした供給物質の何れかであって、さらに微粒子形状の炭素源を含むもの 。 − こうした供給物質の何れかであって、その中に生石灰が存在し反応に関係し ているもの。 つぎに、本発明を充分に理解できるように、例示のみを目的として、添付図面 に関連して本発明を説明する。 図1は本発明にかかわる1つのプロセスを示した略図、および図2は発熱反応 を示すグラフである。 図1に示されるように、高品質鋼スラブ2を圧延機にかけ、薄板3に圧延する 。加圧した水5をノズル4を通して圧延工程に加える。圧延機スケール6を圧延 機スタンド1の下にあるトラフ8に圧延機スケールスラリー7として集める。 これとは別に、石炭10を発電ボイラー9において燃焼させる。発生する熱い煙 道ガス11をボイラー給水13が循 環する熱交換機表面12に送る。ボイラー給水は、熱交換機表面12上で蒸気14に変 換される。煙道ガス11は電気フィルター33を通ってボイラーから放出されるが、 ここで煙突16から大気中に排出する前に、煙道ガスと共に運ばれてきた細かいフ ライアッシュ15が分離される。 圧延機スケールスラリー7および分離されたフライアッシュ15を第1ミキサー 17に供給し、そこで圧延機スケールスラリー7とフライアッシュ15をしっかりと 混合する。フライアッシュ15との混合中、圧延機スケールスラリー7の水分は乾 燥し、砕けやすい堅さをもつ集塊生成物が形成される。反応は発熱性であり、水 分が蒸発する。ミキサーを出る第1混合物18は周辺温度を上回る温度であり、ふ るい19を通過する。ここで、微細粒子20をふるい分ける。ふるい19で生じる過大 粒21には圧延機スケールスラリー7にもともと存在していた異物および不純物が 含まれているが、これは廃棄される。粒子サイズが1mm未満の微細粒20は第2ミ キサーに送られる。第2ミキサーでは、微細粒子20に亜炭コークスダスト23と粒 子径が平均で0.5mm〜2mmである球状の石灰含有凝集体を混合 する。 球体24はフィルター25からえたものである。フィルター25では、タービンを通 過させるための発電所ボイラー9のボイラー給水13を調製している。水蒸気14は 、蒸気タービン34において負荷を解放したのち、コンデンサー26を通り、ここで 圧縮されて再度ボイラー給水13となる。圧縮したボイラー給水13は給水ポンプに よってフィルター25に通される。石英粒28がフィルター25に加えられる。ボイラ ー給水13に含有される石灰分と鉄分がフィルター 25に蓄積して球体24を形成する。ボイラー給水13の損失分は、パイプ29から新た に水を導入して補う。 微細に分離された金属、石灰および炭素で構成され、第2ミキサー22を出る凝 集生成物30は乾燥した粉状の粘ちょう度を有し、粒径は1〜6mm、平均比重量は2g /cm3である。これをブロワ32によって高炉33内に噴射される。 直接還元鉄の使用可能性を確認する評価に際して、異なる量の水を1kgの超微 粒子のスポンジ鉄に次々と加えて撹拌した。酸化鉄と水との反応は、工程中の温 度上昇を観察することによって計測した。計測値は表1〜3に示され、図2の対 応するグラフに表示している。 初期物質:ビーカーに入れた1kgの超微粒子スポンジ鉄(温度20℃) I 5重量%の水50gを添加 時間(分) 温度(℃) 0 20 2 23 4 23 6 24 8 24 10 24 結果は図1にも示しているが、温度は6分間で4℃上昇し、以後は一定温度を 保っていることが判る。 II Iの混合物にさらに水50gを加え、どちらも手で4分間撹拌する。 時間(分) 温度(℃) 0 25 2 26 4 27 6 27.5 8 28 10 29 12 30 14 31 16 32 18 32 20 32 22 32 結果は、グラフにも表示している。温度は16分間でさらに7℃上昇し、その後 は一定となっている。 III IIの混合物にさらに水50グラムを加え、どちらも手で3分間撹拌する。温 度を測定した。 時間(分) 温度(℃) 時間(分) 温度(℃) 0 32 2 32.5 4 33 6 33.5 8 34 10 34 12 34.5 14 35 16 35 18 35.5 20 35.5 22 35.5 24 35.5 結果を同じくグラフに表している。温度は18分間でさらに3.5℃ゆっくりと上 昇し、その後は一定となっている。 表から明らかなように、最も激しい反応は混合段階IIにおいて始まり、混合段 階IIIにおいて徐々に弱まっている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 19537283.0 (32)優先日 1995年10月6日 (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.重金属を含む廃棄物の処理方法であって、前記廃棄物に酸化物を含む比較的 低密度の粒状物質と水を混合して発熱を引き起こし、比較的乾いた凝集体を形成 し;該凝集体をふるいにかけて約0mmから約6mmまでの大きさのものを分離し; 分離した凝集体を、溶融金属を含有しかつ還元雰囲気下にある金属槽へ空気噴射 する処理方法 2.前記酸化物が生石灰である請求の範囲第1項記載の方法。 3.前記酸化物が直接還元鉄である請求の範囲第1項記載の方法。 4.前記廃棄物がアーク炉からえられるダストである請求の範囲第1項、第2項 または第3項記載の方法。 5.アルミニウム源が存在する請求の範囲第1項、第2項または第3項記載の方 法。 6.後続の治金処理に使用される微細物の調製方法であって、該微細物はダスト の形状をした少なくとも部分的に還元された鉄鉱からえられ、前記方法が、前記 微細物を低密度の微細搬送物質と混合してもろい生成物をつくることと、治金処 理における噴射に適した粒径0〜6mmの物質を提供するために前記生成物をふる いにかけることからなる調製方法。 7.前記搬送物質が炭素を含有する物質である請求の範囲第6項記載の方法。 8.前記微細物と搬送物質との付着性を向上させるため に充分な水が加えられる請求の範囲第6項または第7 項記載の方法。 9.水と炭素のスラリーを前記混合生成物に加え、完全に混合する請求の範囲第 6項、第7項または第8項記載の方法。 10.ダスト状の物質とともに過剰なスラリーを使用して遊離生石灰を含む微細に 分離された形状にする請求の範囲第9項記載の方法。 11.前記スラリーが、油分を含む圧延機スケールのスラリー、または油分を含む 切削流体による鋼もしくは合金鋼に適した金属の機械加工からのスラリーである 請求の範囲第9項または第10項記載の方法。 12.前記スラリーが水と高炉ガスとの処理からのものである請求の範囲第9項記 載の方法。 13.前記スラリーがカルシウムを含む化石燃料の燃焼からのフライアッシュを含 有する請求の範囲第10項記載の方法。 14.前記スラリーが、発電ボイラーにおける石灰岩または消石灰による煙道ガス の洗浄からえられる請求の範囲第13項記載の方法。 15.前記スラリーが高炉の煙道ダストを含有している請求の範囲第14項記載の 方法。 16.噴射しうる微細片が、反応または結合生成物および再処理される過大サイズ の粉砕物からふるい分けられる請求の範囲第9項、第10項、第11項、第12 項、第13項、第14項または第15項記載の方法。 17.アーク炉において溶融金属への添加剤として使用するための空気圧噴射式供 給物質であって、重金属要素および油性ミルスケールを含有する微粒子廃物の反 応 生成物で構成され、粒子サイズが0mmから約6mmまでの凝集体のかたちをしてい る供給物質。 18.アーク炉において溶融金属への添加剤として使用するための空気圧噴射式供 給物質であって、重金属要素および直接還元鉄の微粉を含有する微粒子廃物の反 応生成物で構成され、粒子サイズが0mmから約6mmまでの凝集体のかたちをして いる供給物質。 19.微粒子形状の炭素源を含む請求の範囲第17項または第18項記載の供給物 質。 20.炭素源の含有量が供給物質中の酸化鉄を還元するのに充分である請求の範囲 第19項記載の供給物質。 21.生石灰が存在しており反応に関係する請求の範囲第17項、第18項、第1 9項または第20項記載の供給物質。 22.アルミニウムを含有する請求の範囲第17項、第18項、第19項、第20 項または第21項記載の供給物質。
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