JPH11503045A - 弁つき人工膀胱 - Google Patents

弁つき人工膀胱

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JPH11503045A
JPH11503045A JP8529981A JP52998196A JPH11503045A JP H11503045 A JPH11503045 A JP H11503045A JP 8529981 A JP8529981 A JP 8529981A JP 52998196 A JP52998196 A JP 52998196A JP H11503045 A JPH11503045 A JP H11503045A
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valve
valve body
bladder assembly
chamber
artificial bladder
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JP8529981A
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レリオ,アレッサンドロ ディ
ミノレッティ,フランチェスコ
Original Assignee
ビオメディカ スヴィルッポ ソシエタ レスポンサビリタ リミタータ
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    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/04Hollow or tubular parts of organs, e.g. bladders, tracheae, bronchi or bile ducts
    • A61F2/042Urinary bladders
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Abstract

(57)【要約】 人工膀胱(10)は、下部のかどが丸く形成されたシリコン袋(12)と、上側に固定用の織物からなる帯(16)とを備えており、該織物は、体組織の生長がその内で起こり人工膀胱をその場に保持できるように、輪状の糸で密集している。尿を膀胱へ流入させ排出させるために、該膀胱は、じょうご形の導管(22)と共に弁(20)を下部に有している。弁は、腎臓連絡カテーテル(44・46)との接続部を有するアダプタを備えており、弁本体は、そのアダプタの中に包含され、尿の流入および流出用の開口部と、人工膀胱の内部と弁本体の内部との間を連絡および遮断する変形可能な隔膜を有する弾性弁部材とを備えた構成になっている。また、弁は、案内手段に従い、弁部材を変位あるいは変形させることによって弁を開放させる押圧手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 弁つき人工膀胱 腫瘍その他の原因によって結果的に腎臓から体外への尿の排泄が妨げられた状 態に至る閉塞性の腎臓疾患の治療については、従来より数多くの処置が知られて いる。 上記の処置は、外科的処置と介入的処置とに分類することができる。前者は、 広範囲にわたる外科的処置を通じて、尿管に対して外的に開口を形成するもので あり、左右とも閉塞している場合には両方の尿管に対して外的に開口を形成する ものである。この外科的処置は、直接的に(皮膚の尿管吻合)、あるいは種々に 使用される腸の係蹄を用いて行われる。一方、後者は、カテーテルを利用するも のであり、該カテーテルは、尿を体外へ排出させるべく、様々な経路により、皮 膚を介して直接腎臓へ挿入される(腎臓と連絡させたカテーテル。以下、「腎臓 連絡カテーテル」という。)か、あるいは狭窄領域を通過する尿管(尿管ステン ト)へ挿入され、閉塞部の上流部と下流部との間の連絡を再構築して、排尿を可 能なものにしている。腎臓連絡カテーテルは、患者の体外に身につけられた尿貯 留袋とつながっており、これが満杯になると空にする。こうした袋は、PVC等 のプラスチック材料からなり、形状ほぼ矩形で、腎臓連絡カテーテルとの接続用 の管を有しており、尿排出用の管を有している場合もある。 腎臓連絡カテーテルには、一定の時点でメンテナンスと投薬を要するといった 問題点がある。さらに、皮膚に縫合するか、またはカテーテルの一部を形成する 自己固定手段を用いての固定システムでは、ゆるむことがしばしばあり、その結 果カテーテルの位置がずれてしまう。加えて、尿貯留袋の存在は、患者に不便を もたらすものであり、長期間の病気で既に心理的に圧迫されている患者に、さら に不具合を感じさせるものになっている。 尿管ステントでは、上記の問題を克服するものの、閉塞部を通過できるように することが必要であり、これが必ずしも常に実現できるものにはなっていない。 本発明の目的は、外的に尿貯留袋を身につける必要から生ずる実際的かつ心理 的問題点を克服することにある。さらに、支障なく長期間患者が身につけること のできる人工膀胱を提供することを目的とする。また、他の目的は、人工膀胱の 中身を容易に排出できるようにすることにある。さらなる他の目的は、清掃、消 毒のために多くの部品を容易に外すことができ、腎臓連絡カテーテル等の他の部 品に対しても清掃のために容易に到達することのできる人工器官を提供すること にある。 上記問題点は、添付書面請求の範囲の請求項1に記載の組立物によって克服さ れた。さらに、新規かつ創作的特徴については、従属する請求項に記載される。 本発明の人工器官は、貯留部の役割と共に溜まった液体の排出を制御すること に関し、生来の膀胱に置き換わるものとして開発された。 人工膀胱は、強固な弾性材料からなり、中央胃下部、皮下の前筋膜部、もしく は、へそ下の腸骨間の線に沿って皮膚を切開し、外皮を上恥骨部へ下げた後に位 置決めされる空所に収容できるような形状になっている。 形状は、大略的に、矩形に近く、その一方の長辺の2つのかどがかなり丸くな っている。 上記長辺は、人工膀胱の底部を形成する。一方、これに対向する辺は、はじめ は縫合により、その後はこの目的のために袋に設けられた生体適合性材料と反応 性線維組織との一体化によって、筋膜へ固定されるように考慮されている。人工 膀胱は、好ましくは、溶媒に分散させたシリコン材料を型に吹きつけてこれを蒸 発させ、高温度のオーブンにて硬化させることによって得られた薄いシリコン袋 であり、あるいは、溶媒に分散させたシリコン材料を型に浸すか塗るかして得ら れた袋である。 尚、上記シリコン袋は、適当な厚さの生体適合性の弾性材料を形成するのに適 した他の既知の方法のいずれかを用いて製造してもよい。 袋の下側中央部にはシリコン−金属−プラスチック構造が設けられ、これが人 工膀胱の入口および出口となる弁を構成している。また、2本の腎臓連絡カテー テルの端部と接続するための2つのシリコンチューブが、前記の構造に集中する 構成になっている。カテーテルから流入する液体の圧力に従って、弁が開き、尿 は人工膀胱の中へ流入することができる。尿の排出も、この弁を通じて行われる 。 かかる構成によって、排出口の最大の大きさを最適化することができ、あわせ て、尿を溜めるのに弁を開くための最小の圧力を最適化することができる。 さらに、ガスケットを備えたプラグは、人工膀胱の確固たる密閉状態を一日中 確保する。 また、本発明の弁は、人工膀胱から腎臓への液体圧力波の波動などを遮断する のに役立つ。実際、本発明と異なり弁が不完全に密閉するものであれば、腎臓連 絡カテーテルを通じて膀胱から腎臓へ逆流が発生するかもしれず、これが圧力波 を生み出し、尿の流体静力学的な濾過圧に抗して、尿の分泌を司る腎臓の組織構 造を損傷させることにもなる。 本発明の特徴点およびこれによる利点は、添付図面を参照して行う以下の詳細 な説明で一層明白になるであろう。なお、以下の説明は、本発明の実施形態を例 示するものであり、本発明はこれに限定されるものではない。 図1は、本発明に係る人工膀胱を縮小して示す正面図である。 図2は、図1の人工器官の平面図である。 図3は、図1の人工膀胱を左側からみた側面図である。 図4は、本発明に係る人工器官の弁を拡大して示す分解斜視図である。 図5は、長軸を含む平面に沿った弁の断面図である。わかりやすくするため、 忠実に表していないかもしれないが、カテーテルの入口が、該平面において軸で 示される。弁は、閉じられた状態にあり、つまり外部に対し閉じられており、腎 臓連絡カテーテルから流入する尿に対しては、流入可能になっている。また、図 5では、プラグを外して取り除くための装置が断面にて示される。 図6は、図5と同様に、軸平面に沿った弁の断面図であり、排出用の通路を設 けた開放装置と共に、弁が尿排出のため開放された状態を示している。 図1および図3から見てとれるように、本発明に係る人工膀胱が、参照符号1 0によって全体的に示される。この人工膀胱は、柔軟性ある生体適合性材料から なる袋12を備えており、袋12は、図1に示されるように、正面から見た場合 に丸く形成された下部のかど11・13と、図3に示されるように、丸く形成さ れた下部のふち14とを備えている。生体適合性の織物からなる帯が、上方の密 閉された端部に設けられており、人体組織の生長を促してこれと一体化されるよ うに輪をもった織り方になっている。帯は、参照符号16で示される。さらに、 固定用の生体適合性の織物からなる部分を、例えば、図中18・19によって示 される領域上のような、袋12の表面に設けることができる。また、参照符号2 0によって全体的に示される貯留および排出用の弁が、じょうご形の導管22と 共に作用するべく、袋12の下端近傍に設けられている。袋12は、好ましくは 、溶媒に分散させたシリコン材料を吹きつけた後、蒸発させ、高温度のオーブン で硬化することによって得られた薄いシリコンからなるものである。しかし、袋 12は、他の既知の方法、もしくは当業者にとって利用範囲に属する他の方法に よっても、製造することができる。袋12の材料は、好ましくは、医療用(MEDIC AL GRADE)のシリコンである。また、袋12の寸法は、好ましくは、200×1 30×40mmであり、適当な壁の厚みを有するものである。帯16と、帯18 ・19を用いた場合その帯18・19とは、Dacron(Dupont de Nemours の登録 商標)からなることが好ましい。この織物は、人工器官を最終的に固定させるべ く、組織の生長がその内で起こり得るように輪状の糸で密集した表面を得るため 、特別なそれ自体既知の方法で織られている。 次に、図4、図5および図6を参照して、弁20について詳細に説明する。弁 20は、アダプタ24、位置決めシリンダ26、弁本体28、マッシュルーム形 の開閉またはシャッタ式の弁部材30、および、横断案内ピン34によって案内 される押圧手段32を備えている。 アダプタ24は、頭部が36によって示される薄い壁に広がった形状の柔軟材 料からなる構成要素であり、頭部36は、袋12の下部の壁へ、つまり下部の壁 の開口部(図示せず)の周囲に、それ自体既知の方法で取りつけられている。ア ダプタ24は、さらに、円筒部あるいは結合管状部38を備えており、腎臓連絡 カテーテルとの接続部または入口40・42が、その内部へ通じている。接続部 40・42は、好ましくは、両者間の角度が180°よりわずかに少ないよう配 置されている。腎臓連絡カテーテルは、参照符号44・46で示され、柔軟性お よび生体適合性を有する管状材料からなっている。このカテーテル44・46は 、それ自体既知のタイプのものであるので、ここでは詳細な説明は省略する。ア ダプタ24の円筒部38内に、比較的硬めの位置決めシリンダ26が含まれた構 成となり、該シリンダ26は、わきの位置に孔48・50を備えている。孔48 ・50の位置は、アダプタ24のカテーテル44・46との接続部40・42に 一致している。弁本体28は、シリンダ26によって囲まれた内部チャンバに収 容されており、弁本体28の外表面上であって開口部48・50からみて互いに 反対側の所定位置に収まった2つのOリング(それぞれ参照符号52・54で示 される)によってシリンダ26の内側にきつく密閉されている。弁本体28は、 端部チャンバあるいは開閉する弁部材のためのチャンバ(56によって示される )と、弁チャンバあるいは押圧チャンバ(58によって示される)とを有してお り、これらチャンバ56・58間に孔の開いた区画部あるいは隔壁60が伸びて いる。弁部材のためのチャンバ56は、周囲に開口部62をもった円筒形の外壁 61によって囲まれている。押圧チャンバ58は、アダプタ24のカテーテルと の接続部40・42と接続した入口となる開口部64・66を有している。区画 部60は、中央開口部65と側開口部67とを有している。さらに、弁本体28 は、互いの軸が直角となるように、通過開口部68・68および70・70を有 している。開口部68・68は、押圧案内ピン34の端部を収容する一方、開口 部70・70は、プラグ72・72を収容するものであるが、その機能について は後述する。弁本体28の端部は、ネジ山74あるいは他の係合手段に係る形状 とされており、ネジ山74は、ガスケット81によりチャンバ58をしっかりと 密閉する蓋もしくはプラグ80(図5参照)と取り外し可能に係合する。 弁本体28は、開口部65で弁部材30の軸部を収容する。弁部材30は、中 間にふくらみをもった軸部83と、拡大頭部もしくは隔膜部86とを有するマッ シュルーム形の形状とされている。頭部86は、好ましくは、円錐形状もしくは テーパ形状を有しており、縁もしくはへり87は、開口部67を完全に覆うのに 十分な外直径を有している。弁部材30は、軸部83の一部を残して、区画部6 0の一方側にふくらみ84が存在し、他方側にテーパ状の広がり部分86が存在 するように、開口部65の中へ挿入される。また、弁本体28は、直径上で互い に対向する2つの作用突起88・88をもった、ほぼ円筒形状の押圧手段32を 収容している。作用突起88・88は、互いに離れて、区画部60の開口部67 を通過できるような大きさとなっている。また、押圧手段32は、相互に対向し て案内ピン34と係合するガイド溝90・90を有している。ガイド溝90・9 0は、内側を横断するように配された案内ピン34によって案内されて押圧手段 32が弁本体28に対して軸方向にスライド移動できるように、案内ピン34の 直径とほぼ同じかまたはわずかに幅広に形成されている。さらに、押圧手段32 は、上記プラグ72・72により弁本体28に結び付けられた弾性復帰コード9 6を有している。案内ピン34は、好ましくは、円筒形ガスケット35によって 、もしくは端部プラグ35’をも用いて弁本体28に取り付けられる。さらに、 保持リング98が、ピン34とプラグ72の端部周囲に配される。 本発明に従えば、さらに、蓋取り外し部104と、弁部材30を開くための押 圧部106とを備えた弁開放装置が設けられている。これら両部104・106 は、排出用の通路としての役割をも兼ねた通路を有するハンドル100上に設け られ、互いに交換可能なものになっていることが好ましい。この付属装置は、排 出用の通路部の軸に沿った断面図である図5および図6に示されており、以下で はこれについて説明する。本装置は、100によって示される排出用の通路およ びハンドル部と、締めつけリング102と、プラグ係合部104と、押圧手段3 2のための押圧部106(図6参照)とを備えている。プラグ係合部104は、 ハンドル部100と係合するための軸部107と、カップ形の部分108と、プ ラグ80の底部にある放射状溝もしくは中空部111と係合するように形成され た突起部110とを有している。図5から見てとれるように、突起部110が中 空部111と係合するようにカップ形の部分108をプラグ80の周囲に配し、 外から動かすことのできるハンドル部100を回転させることによって、プラグ 80を取り外すことが可能である。このようにプラグ80が取り外されると、次 いで構成要素106を構成要素100に取り付ける。構成要素106は、接続用 軸部112と、弁本体28のネジ山74にはめ込むことのできるカップ形の部分 114と、円筒形の内側押圧部116とを有しており、これらすべての部分によ って、貫通した通路118を形成する形状になっている。 次に、人工器官の動作・機能について説明する。 腎臓から流入する尿は、腎臓連絡カテーテル44・46を通して、弁本体28 の内側へ運ばれる。 弁本体28で、尿は、2つの相異なる反対のルートをとることができる。しか し、この段階では、ネジ山74上に適度に締めつけられされたプラグ80によっ て、外部に連絡する一方のルートは、機能的に閉じられている。 他方の第2のルートは、貯留部あるいは膀胱の袋12に向かっているが、そこ に達するためには、開口部65・67により形成された弁内腔を通過しなければ ならない。シリコンからなる弁部材30は、保持縁部87で弁本体の区画部60 の周縁上を押圧しており、ある上部圧力となるまでは尿の通過に抗して確固とし た密閉状態を形成している。隔膜86は、弁部材30の形状と材料に由来する力 、および/または、好ましくは弁の軸に合わせてこれと平行した力を発揮する弾 性部材(図示していないが、例えば細いケーブル)により付与される力によって 、閉じた位置で弾性的に保持される。 カテーテルから流入する尿によって弁の隔膜86の下面に加えられた圧力によ る力が、弁部材30の材料の弾性による力を凌ぐこととなったときに、尿が膀胱 の中へ入っていき、それを満たしはじめる。 上記の装置機構は、患者が直立した位置あるいは仰向けの位置にあるときに動 作する。 膀胱が満たされるにつれ膀胱内の圧力が増し、尿の流入に対する抵抗を上げて いく。 膀胱が一杯になると、カテーテルからの液体の圧力は、もはや弁部材の抵抗を 凌ぐのに十分ではなくなり、従って、尿の流入は止まってしまう。 人工器官の袋12を完全に空にするためには、プラグ80のネジを外すだけで よい。これを取り外すと直ちに少量の尿が排出されるが、この少量の尿は、カテ ーテル44・46から直接やってきて、弁本体28に依然として残っていたもの である。 膀胱の袋が完全にあるいは部分的に尿で満たされると、内部の圧力が外部の圧 力(弁本体のものと一致する圧力)より大きくなり、従って、マッシュルーム形 の隔膜86は、通路部分に強く吸着し続ける。 完全に密封した位置から隔膜86を取り外すために、導管つきハンドル100 と共に、構成要素106が弁本体28にネジ付けされる。 この構成要素106と弁本体28との接続は、押圧手段32を持ち上げ、押圧 手段32は、ポイント88(図6参照)によってマッシュルーム形の隔膜86を 持ち上げることとなる。これにより、袋12内の尿を、弁20を通過して導管1 00ひいては外部へ排出することができる。 排出動作が完了する前に、(ネジを外すことによって)上記の接続が解除され た場合には、圧力が内外不均衡であるので、直ちに膀胱の確たる密閉状態が再構 築され、尿の流出は妨げられる。とはいえ、排出動作は、通常、膀胱に尿がなく なったときに終了する。 いかなる場合にも、排出部106を取り外したときには、隔膜86は、貯留お よび排出用の内腔を閉じた位置へ復帰することになる。つまり、隔膜86は、弾 性力、および弾性コード96により押圧手段32が図5の状態へ復帰することに よって、上記位置へ復帰するものである。 排出動作が完了すると、ねじ付きプラグ80が再び取り付けられる。 じょうご形の導管22は、尿が不所望の方向へ排出されるのを防止する。導管 22は、清掃、乾燥、洗浄の後に衣服の下にしまうことができる。 弁本体28は、押圧手段32や接続部品と共に、定期的な清掃のために容易に 取り外すことができる。また、弁本体28を取り外したときは、消毒綿で洗浄す るのにカテーテルにも触れることができ、および/または、洗浄液を袋12の中 へ導入することも可能になる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年4月29日 【補正内容】 請求の範囲 1.皮下移植用の人工膀胱組立物であって、 生体適合性材料からなる袋部(12)と、 体組織への固定を容易にするのに適した材料からなる前記袋部上の少なくとも 一の帯と、 前記袋部へ尿を流入させ、および該袋部から尿を流出させるための弁部であっ て、該袋部の下部の開口部周囲に接続され、腎臓連絡カテーテルとの接続部を有 する弁部(20)とを備え、 前記弁部(20)は、腎臓連絡カテーテルとの接続部(40・42)と共に結 合管状部(38)を有するアダプタ(24)と、少なくとも一部がきつく密封さ れて前記アダプタに収容される弁本体であって、該アダプタ上のカテーテル接続 部と一致する開口部(64・66)を有する弁本体(28)と、前記開口部と連 絡し、孔を有する区画部(60)によって仕切られたチャンバ(58)と、前記 区画部(60)を通過する経路を閉じた状態と、該経路が自由に開かれた状態と の間で周囲の縁部(87)が可動になるように弁本体上に設けられた弁部材(3 0)と、前記区画部(60)と反対側の前記弁本体(28)の端部において、該 弁本体を固く密封するための取り外し可能なプラグまたは蓋(80)とを備える ことを特徴とする人工膀胱組立物。 2.前記の帯として、前記袋の上端に沿った位置に一の帯(16)を備えると 共に、該袋上のいずれかにおいて前記と同じ材料からなる更なる帯部(18・1 9)を備えることを特徴とする請求項1記載の人工膀胱組立物。 3.前記の袋は、強固で柔軟性を有する弾性材料からなり、前記の帯は、確実 に固定されるよう組織の成長を促すのに適した材料からなることを特徴とする請 求項1記載の人工膀胱組立物。 4.前記弁本体(28)は、さらに、孔を有する区画部(60)によって、前 記第1のチャンバ(58)と区分された端部チャンバ(56)を備えることを特 徴とする請求項1記載の人工膀胱組立物。 5.前記弁部材(30)は、係合軸(83)と、弾性材料からなるマッシュル ーム形の隔膜(86)とを備え、該弁部材(30)は、密閉状態では実質的に変 形しておらず、開放状態では実質的に弾性変形していることを特徴とする請求項 1記載の人工膀胱組立物。 6.前記弁チャンバ(58)内で、前記隔膜を有する弁部材(30)に作用し ない退避位置と、ポイント(88)によって区画部(60)の開口部を通して弁 部材(30)に作用する進展位置との間で軸方向に移動可能に設けられ、該退避 位置もしくは休息位置へ弾性的に復帰する押圧手段(32)を弁チャンバ(58 )内に備えることを特徴とする請求項4記載の人工膀胱組立物。 7.前記押圧手段(32)は、前記退避位置と進展位置との間の移動を案内す るための横断的案内手段(34)と弁本体内で係合していることを特徴とする請 求項6記載の人工膀胱組立物。 8.前記隔膜を有する弁部材(30)を密閉位置へ戻すために、該弁部材(3 0)と接続された弾性手段を備えることを特徴とする請求項6記載の人工膀胱組 立物。 9.前記蓋(80)を外すための装置を備えており、該装置は、ハンドル(1 00)と、該ハンドルに取り外し可能に取り付けられた蓋係合部(104)とを 備えることを特徴とする請求項1記載の人工膀胱組立物。 10.押圧および排出部(106)を備えており、該部(106)は、弁本体に 収まるのに適した大きさで、弁本体の区画部での通路を開放すべく、前記押圧手 段(32)を前記隔膜に押し当てるのに十分な軸方向に進展した管状または円筒 形の押圧部(116)と、貫通した通路(118)とを有し、さらに、前記押圧 および排出部(106)と接続でき、尿が通過できるように通路を有するハンド ルおよび通路部(100)を備えることを特徴とする請求項6記載の人工膀胱組 立物。 11.前記弁部上に、じょうご形の導管(22)を備えることを特徴とする請求 項1記載の人工膀胱組立物。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.生体適合性材料からなる袋部(12)を備えた皮下移植用の人工膀胱組立 物であって、 体組織への固定を容易にするのに適した材料からなる少なくとも一の帯と、 前記袋部へ尿を流入させ、および該袋部から尿を流出させるための弁部であっ て、該袋の下部の開口部周囲に接続され、腎臓連絡カテーテルとの接続部を有す る弁部(20)とを備えることを特徴とする人工膀胱組立物。 2.前記の帯として、前記袋の上端に沿った位置に一の帯(16)を備えると 共に、該袋上のいずれかにおいて前記と同じ材料からなる更なる帯部(18・1 9)を備えることを特徴とする請求項1記載の人工膀胱組立物。 3.前記の袋は、強固で柔軟性を有する弾性材料からなり、前記の帯は、確実 に固定されるよう組織の成長を促すのに適した材料からなることを特徴とする請 求項1記載の人工膀胱組立物。 4.前記の弁部は、腎臓連絡カテーテルとの接続部(40・42)と共に結合 管状部(38)を有するアダプタと、少なくとも一部がきつく密封されて前記ア ダプタに収容される弁本体であって、該アダプタ上のカテーテル接続部と一致す る開口部(64・66)を有する弁本体(28)と、前記開口部と連絡し、孔を 有する区画部(60)によって仕切られたチャンバ(58)と、前記区画部(6 0)を通過する経路を閉じた状態と、該経路が自由に開かれた状態との間で周囲 の縁部(87)が可動になるように設けられた弁部材(30)と、前記区画部( 60)と反対側の前記弁本体(28)の端部において、該弁本体を固く密封する ための取り外し可能なプラグまたは蓋(80)とを備えることを特徴とする請求 項1記載の人工膀胱組立物。 5.前記弁本体(28)は、さらに、孔を有する区画部(60)によって、前 記第1のチャンバ(58)と区分された端部チャンバ(56)を備えることを特 徴とする請求項1記載の人工膀胱組立物。 6.前記弁部材(30)は、係合軸(83)と、弾性材料からなるマッシュル ーム形の隔膜(86)とを備え、該弁部材(30)は、密閉状態では実質的に変 形しておらず、開放状態では実質的に弾性変形していることを特徴とする請求項 4記載の人工膀胱組立物。 7.前記弁チャンバ(58)内で、前記隔膜を有する弁部材(30)に作用し ない退避位置と、ポイント(88)によって区画部(60)の開口部を通して弁 部材(30)に作用する進展位置との間で軸方向に移動可能に設けられ、該退避 位置もしくは休息位置へ弾性的に復帰する押圧手段(32)を弁チャンバ(58 )内に備えることを特徴とする請求項5記載の人工膀胱組立物。 8.前記押圧手段(32)は、前記退避位置と進展位置との間の移動を案内す るための横断的案内手段(34)と弁本体内で係合していることを特徴とする請 求項7記載の人工膀胱組立物。 9.前記隔膜を有する弁部材(30)を密閉位置へ戻すために、該弁部材(3 0)と接続された弾性手段を備えることを特徴とする請求項7記載の人工膀胱組 立物。 10.前記蓋(80)を外すための装置を備えており、該装置は、ハンドル(1 00)と、該ハンドルに取り外し可能に取り付けられた蓋係合部(104)とを 備えることを特徴とする請求項4記載の人工膀胱組立物。 11.前記押圧手段(32)のための押圧部(106)を備えており、該押圧部 は、弁本体に収まるのに適した大きさで、弁本体の区画部での通路を開放すべく 、前記押圧手段(32)を前記隔膜に押し当てるのに十分な軸方向に進展した管 状部を備えることを特徴とする請求項4記載の人工膀胱組立物。 12.前記弁部に、取り外し可能に取り付けられるじょうご形の導管(22)を 備えることを特徴とする請求項1記載の人工膀胱組立物。 13.人工膀胱のための弁要素であって、尿の中心軸への移動に適した管状部材 との接続部(40・42)と共に結合部(38)を有するアダプタ(24)と、 少なくとも一部がきつく密封されて前記アダプタに収容される弁本体であって、 尿の入口用に該アダプタ上の接続部と一致する開口部(64・66)を有する弁 本体(28)と、前記開口部と連絡し、孔を有する区画部(60)によって仕切 られた弁チャンバ(58)とを備え、前記弁は、前記孔を有する区画部(60) を通過する経路をきつく閉じた状態と、該経路が自由に開かれた状態との間で周 囲の縁部(87)が可動になるように設けられた弁部材(30)と、前記区画部 (60)と反対側の前記弁本体(28)の端部において、該弁本体を固く密封す るための取り外し可能なプラグ(80)とを備えることを特徴とする弁要素。 14.前記弁本体(28)は、さらに、孔を有する区画部(60)によって、前 記チャンバ(58)と区分された端部チャンバ(56)を備えることを特徴とす る請求項13記載の弁要素。 15.前記弁部材(30)は、係合軸(83)と、弾性材料からなるマッシュル ーム形の隔膜(86)とを備えた隔膜部材であり、該弁部材(30)は、密閉状 態では実質的に変形しておらず、開放状態では実質的に弾性変形していることを 特徴とする請求項13記載の弁要素。 16.前記弁チャンバ(58)内で、前記隔膜を有する弁部材(30)に作用し ない退避位置と、その端部(88)によって区画部(60)の開口部を通して弁 部材(30)に作用する進展位置との間で軸方向に移動可能に設けられ、該退避 位置もしくは休息位置へ弾性的に復帰する押圧手段(32)を弁チャンバ(58 )内に備えることを特徴とする請求項13記載の弁要素。 17.前記押圧手段(32)は、前記退避位置と進展位置との間の移動を案内す るために、横断的案内手段(34)と弁本体内で係合していることを特徴とする 請求項16記載の弁要素。 18.前記隔膜を有する弁部材(30)を密閉位置へ戻すために、該弁部材(3 0)と接続された弾性手段を備えることを特徴とする請求項16記載の弁要素。 19.本出願書類に記載され、添付図面に示された人工膀胱組立物。
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