JPH11502408A - アスペルギルス(Aspergillus)属由来の可動性トランスポゾンの同定およびクローニング - Google Patents

アスペルギルス(Aspergillus)属由来の可動性トランスポゾンの同定およびクローニング

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Abstract

(57)【要約】 アスペルギルス(Aspergillus)属から単離された新規な転位性配列を提供する。さらに、転位性配列の逆方向反復配列を含む新規な断片を提供し、該断片は、他の糸状菌から転位性配列を単離するためのプローブとして有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 アスペルギルス(Aspergillus)属由来の可動性トランスポゾンの同定およびク ローニング 発明の属する技術分野 本発明は、アスペルギルス・ニガー・バール・アワモリ(Aspergillus niger var .awamori )由来の可動性(mobile)トランスポゾンまたは転位性配列(転位 性因子:transposable element)の同定、クローニングおよび配列決定に関する 。Vaderと呼ばれるこの転位性配列は、約44塩基対からなる逆方向反復配列が 結合した約440塩基対(bp)の配列である。この転位性配列の標的は、挿入しよ うとする標的DNA内の「TA」配列である。さらに本発明は、アスペルギルス ・ニガー・バール・アワモリ(Aspergillus niger var .awamori)から単離した 44bpの逆方向反復配列を含むDNAをプローブとして用い、他の糸状菌からのひ とつもしくはそれ以上の転位性配列の同定、クローニングおよび配列決定に関す る。さらに、本発明の転位性配列を用い、標的遺伝子内に該転位配列を挿入する ことにより遺伝子を不活化することによって突然変異体を作成する方法、また、 別の方法としては、本明細書に記載しているように転位性配列を用いて遺伝子を 活性化または作動させる方法を提供する。 発明の背景 トランスポゾンと呼ばれるDNA断片が、宿主微生物のゲノムの多くの部位に 挿入可能なことはよく知られている。トランスポゾンは、バクテリアなどの原核 生物ならびに真核生物の両方に存在することが知られているが、糸状菌からはト ランスポゾンはほとんど単離されていない。 いくつかの研究グループが糸状菌内のトランスポゾンを探究している。ニュー ロスポラ・クラッサ(Neurospora crassa)のさまざまな株のさまざまな部位に 複数のコピーとして存在しているpogo配列は、シェクトマン(Schectman)(1 )により明らかにされ、トランスポゾンであると考えられている。糸状菌のトラ ンスポゾンのうちで今日までにその性質が最も明らかになっているものは、Tad である。Tad は、象牙海岸由来のニューロスポラ・クラッサ(Neurospora crassa)のアデ ィオポドウム(Adiopodoume)株内のam(グルタメートデヒドロゲナーゼ)遺伝 子の自然突然変異体として単離された。転位性配列の挿入により生じた突然変異 体を検出するにあたって、キンゼイ(Kinsey)とヘルバー(Helber)(2)は、 33個のam突然変異株からゲノムDNAを単離し、制限酵素断片の大きさの変化を 調べるためのサザン分析を行ってスクリーニングしている。突然変異株のうちの 2個については、7kBの配列(Tad)がam遺伝子内に挿入したことにより突然変 異を生じたことが示された。後に、キンゼイ(Kinsey)は(3)、Tadがヘテロ カリオンの核の間を転位することができることを示し、Tadがレトロトランスポ ゾンであること、逆転位反応に関連する細胞質が存在することを確認した。さら に最近、キャンバレリ(Cambareri)ら(4)は、Tadが+鎖上に2個の大きなオ ープンリーディングフレーム(ORFs)を有するLINE様のDNAであることを示し ている。LINE様の配列の特徴として、Tadは末端反復配列を有していない。ニュ ーロスポラ・クラッサ(Neurospora crassa)の実験室株から可動性トランスポ ゾンを単離しようとする試みは失敗に終わっている。 2個目のレトロトランスポゾンは、マクハーレ(McHale)らによりクローニン グされたものであり、クラドスポリウム・フルバム(Cladosporium fulvum)由 来のLTR−レトロトランスポゾンCfT−1として単離したと報告されている。この トランスポゾンは長さが6968bpであり、427bpの特徴的な長い末端反復配列、5b pの標的部位重複配列が結合している。ウイルス様の粒子が検出され、これは、 共沈降して、この菌類のホモジネート内で逆転写酵素活性を示す。 トランスポゾントラップとしてniaD(硝酸還元酵素)を用いることに最初に成 功したのはダボウシ(Daboussi)らである(6)。niaD突然変異体は、塩素酸塩 抵抗性について選択をすることにより単離することができる(7)。フサリウム ・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)のさまざまな種に属する6個の単離株 の中からniaD突然変異体を単離する方法が採られた。各単離株から100個以上のn iaD突然変異体を単離し、不安定性を調べている。F24という株からは、収量に して10%もの不安定なniaD突然変異体が得られている。niaD突然変異体の遺伝的 不安定性は、転位性配列によるものとすれば、この単離株は可動性トランスポゾ ン を有しているものと思われる。F24の安定なniaD突然変異体は、アスペルギルス ・ニデュランス(Aspergillus nidulans)由来のクローニングされたniaD遺伝子 と形質転換しているが、これは、フサリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysp orum )のniaD遺伝子がまだクローニングされていなかったからである。アスペル ギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)のniaD遺伝子を含む形質転換体 から不安定なniaD突然変異体が単離されている。2個の不安定なniaD突然変異体 において、サザンブロット分析により、大きさが1.9kbの挿入配列を有している ことが示されている。この配列Fot1は長さが1928bpであることがわかり、44bpの 逆方向末端反復配列、大きなオープンリーディングフレームを有し、2bpの(T A)標的部位重複配列によって挟まれている。ごく最近、ダボウシ(Daboussi) ら(8)は、不安定なniaD突然変異体から新規な転位性配列をクローニングした と報告している。この配列FML(フサリウム・マナー(Fusarium manner)様)は 長さが1280bpであり、27bpの逆方向反復配列を有している。FML配列はTA部位 に挿入し、任意に切り出される。 不安定なniaD突然変異体による同定法を用い、レブルン(Lebrun)ら(9)は 、マグナポルテ・グリシー(Magnaporthe grisea)からトランスポゾンを単離し ている。しかし、この場合には、トランスポゾントラップとして、形質転換法に よってマグナポルテ・グリシー(Magnaporthe grisea)内に形質転換されたアス ペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)のniaD遺伝子が用いられて いる。niaD遺伝子内に挿入された配列は、マグナポルテ・グリシー(Magnaporth e grisea )属のLTR−レトロトランスポゾンに属することが示され、これらは、F os1(シュル(Shull)とハマー(Hamer)、未発表)およびMag1(ファーマン(F arman)とレオング(Leong)、未発表)である。クローニングされた逆配列は5. 6kbであり、標的部位(ATATT)は重複していることが示された。この突然変異体 からの復帰突然変異体を調べたところ、すべてにおいて、挿入部位にLTR左側部 分の1個のコピーを有していた。マグナポルテ・グリシー(Magnaporthe grisea )由来の2個目のトランスポゾンPot2は、カクロー(Kachroo)ら(10)によっ て最近クローニングされている。Pot2をクローニングする際に用いられた方法は 、マグナポルテ・グリシー(Magnaporthe grisea)のゲノムからクローニングさ れた反 復DNAのフィンガープリントパターンを分析する方法である。マグナポルテ・ グリシー(Magnaporthe grisea)のイネ病原菌および非イネ病原菌の両方に多の コピー数で存在している反復配列がクローニングされている。この配列は長さが 1857bpであり、43bpの完全末端逆方向反復配列(TIR)およびTIR内に16bpの直接 反復配列を有している。オープンリーディングフレームは、フサリウム・オキシ スポルム(Fusarium oxysporum)のFot1と広範囲に一致することが示されている 。Fot1と同様に、Pot2配列は、標的挿入部位においてジヌクレオチドTAの複製 を行う。Pot2のコピー数は、ハプロイドゲノムあたり約100個であることが示さ れている。 いくつかの研究グループが、アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus ni dulans )の実験室株からのトランスポゾンの発見に失敗していることが報告され ている(キングホム(Kinghom)からの私信、5)。実験室株内にトランスポゾ ンが存在しないことについての説明のひとつとしては、遺伝子解析に必要な株の 安定性という特徴によって、可動性トランスポゾンを含む株が排除されているこ とが考えられる。トランスポゾントラップとしてniaD遺伝子を用いることにより 、発明者らは、工業的に重要な菌であるアスペルギルス・ニガー・バール・アワ モリ(Aspergillus niger var .awamori)から転位性配列を同定、単離した。こ の配列Vaderは、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)およびアスペル ギルス・ニガー・バール・アワモリ(Aspergillus niger var .awamori)内では およそ15個のコピーが存在する。この配列を用いて行ったアスペルギルス・ニデ ュランス(Aspergillus nidulans)のサザン分析によれば、この転位性配列はひ とつの実験室株には存在せず、別の実験室株にはわずかに1個のコピーしか存在 していないことが示されている。これらの結果は、アスペルギルス・ニデュラン ス(Aspergillus nidulans)の実験室株はほとんどトランスポゾンを含んでいな いという説を支持している。 発明の概要 本発明に従えば、アスペルギルス・ニガー・バール・アワモリ(Aspergillus niger var .awamori )から新規な真核性転位性配列が提供される。この新規な転 位性配列はおよそ440bpの配列であり、該転位性配列の両端に44bpの逆方向反復 配 列を有する。この新規な転位性配列の挿入標的は、挿入しようとする標的DNA の「TA」配列である。転位性配列が標的DNAへ挿入されると、トランスポゾ ンの末端のいずれかにおいて「TA」配列が反復される。 本発明の別の実施態様は、アスペルギルス・ニガー・バール・アワモリ(Aspe rgillus niger var .awamori )由来の転位性配列の両端に存在する44bpの逆方向 反復配列を有する転位性配列の断片を得ること、ならびに、該44bpの断片を他の 糸状菌からの転位性配列の単離および/またはクローニングに有用なDNAプロ ーブとして使用することである。Vaderの逆方向反復配列を用いて、アスペルギ ルス・ニガー・バール・アワモリ(Aspergillus niger var .awamori)由来のト ランスポゾン(Tan)をクローニングした。 本発明に従えば、方法に関する実施態様として、遺伝子を選別する方法が提供 され、その方法とは、本発明の転位性配列を用いて、与えられた遺伝子への該配 列の挿入を介して遺伝子を不活化し、遺伝子の発現を阻害または不活化すること を含む。別の方法としては、遺伝子の阻害ではなく、活性化するための選別(遺 伝子の活性化または稼働化)に転位性配列を使用することもできる。例えば、プ ロモーターをコードしているDNAを転位性配列内に挿入し、次に、そのような 転位性配列を所望する遺伝子の5’位に挿入すると、プロモーターが作動して所 望する遺伝子産物の発現が活性化される。 図面の簡単な説明 図1は、不安定なniaD突然変異体のサザンブロット分析を示す。4個のniaD突 然変異体由来の菌のゲノムDNAおよびUVK143をBglIIで切断(酵素分解)した (部位はすべての挿入体について3’)。niaD1およびniaD2のPCR産物をSalIで 切断した500bpの断片を用いてブロットをプローブした。プレハイブリダイゼー ション溶液内のDIGラベルしたプローブの濃度は20mg/mlである。野生株のバン ドは2.5kbの位置でハイブリダイズしているが、一方、挿入配列を有する遺伝子 では2.9kbの位置でハイブリダイズしている。レーン:1=niaD392;2=niaD58 7;3=niaD436;4=niaD410;5=UVK143;6=分子量マーカーIII(ベーリン ガー・マンハイム(Boehringer Mannheim)社製) 図2は、niaD遺伝子内のVaderの挿入マッピングを表す。構造遺伝子コード領 域 の6個のイントロンに対するVaderの挿入体1〜4の相対位置を示す。Vader-4の 正確な挿入部位はまだ明らかになっていないため、挿入のおよその領域を示して いる。関連する制限酵素部位は次の文字で表している:E=EcoRI;S=SalI;S p=SphI;K=KpnI;およびB=BglII 図3は、niaD遺伝子内のVader2の配置を表す。ここに示す配列は、niaDの上 流0.730kbから始まっている。2bpのTAの重複は文字で示され、44bpの逆方向 反復配列は囲みで示されている。niaD遺伝子のDNA配列由来の接触(フランキ ング)領域は、挿入Vaderの両側に示されている。niaD遺伝子由来の接触DNA 配列を含むSeq.ID No.1は、挿入Vaderの左側(5’側)に示され、標的配列「T A」で終わっている。niaD遺伝子由来の接触DNA配列を含むSeq.ID No.2は、 挿入Vaderの右側(3’側)に示され、挿入Vaderに見られる標的配列である「T A」重複配列で始まっている。 図4はサザンブロット分析を示し、Vaderのゲノムのコピー数を表している。 4個のアスペルギルス・ニガー・バール・アワモリ(Aspergillus niger var .a wamori )のniaD突然変異体およびUVK143をEcoRVで完全に切断した。EcoRVはVade r配列を1ヶ所でしか切断しない。ハイブリダイゼーションにより、ゲノム内のV aderのコピー数が14以上であることが示唆される。niaD392のハイブリダイズし ているバンドが他の突然変異体およびUVK143とは異なることから、この配列が可 動性であることが示唆される。レーン:1=分子量マーカーIII;2=UVK143; 3=niaD410;4=niaD436;5=niaD587;6=niaD392 図5は、他の菌にもVader配列が存在することを示すサザンブロットである。 その他の糸状菌、工業的に産出された株およびniaD突然変異体392をEcoRVで完全 に切断した。ストリンジェンシーの低いハイブリダイゼーションを行った結果、 Vaderと相同性の配列が、アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulan s )(FGSC A691)、アスペルギルス・シンナモメウス(Aspergillus cinnamomeu s )、アスペルギルス・フェニシス(Aspergillus phoenicis)、アスペルギルス ・フェティデュス(Aspergillus foetidus)、工業的に作出されたアスペルギル ス・ニガー(Aspergillus niger)株に存在することが示されている。レーン: 1=分子量マーカーIII;2=アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nid ulans ) (FGSC A691);3=アスペルギルス・シンナモメウス(Aspergillus cinnamome us )(ATCC# 1027);4=アスペルギルス・ヴェルシカラー(Aspergillus verc sicolor );5=アスペルギルス・ウェンティ(Aspergillus wentii)(ATCC# 1 0593);6=アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)(FGSC A 237);7=アスペルギルス・フェニシス(Aspergillus phoenicis)(ATCC# 11 362);8=アスペルギルス・フェティデュス(Aspergillus foetidus);9= 工業的に作出されたアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)のグルコア ミラーゼ産生株(ETC# 2663);10=アスペルギルス・ニガー・バール・アワモ リ(Aspergillus niger var .awamori)のniaD突然変異体 図6は、Tan(アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)由来のトランス ポゾン)のゲノムのコピー数を示すサザンブロットである。4個のアスペルギル ス・ニガー・バール・アワモリ(Aspergillus niger var .awamori)のniaD突然 変異体およびUVK143をEcoRIで完全に切断した。EcoRIはTan配列を1ヶ所でしか 切断しない。ハイブリダイゼーションにより、ゲノム内にはTanのコピーは1個 しか存在しないことが示されている。レーン:1=分子量マーカーIII;2=UVK 143;3=niaD410;4=niaD436;5=niaD587;6=niaD392 図7は、転位性配列Fot1およびPot2がアスペルギルス・ニガー・バール・アワ モリ(Aspergillus niger var .awamori)の配列とハイブリダイズするか否かを 示すサザンブロットである。4個のアスペルギルス・ニガー・バール・アワモリ (Aspergillus niger var .awamori)のniaD突然変異体をEcoRIで完全に切断し た。EcoRIはTan配列を1ヶ所でしか切断しない。Tan(Seq.ID No.5)、Fot1Po t2 の逆方向反復プローブをジゴキシゲニン(Digoxigenin)(ベーリンガー・マ ンハイム(Boehringer Mannheim)社製,1992年)を用いてオリゴ末端化した。 レーン:1=分子量マーカーIII;2=niaD436;3=niaD587。ブロットA、B およびCは、それぞれラベルしたTan、Fot1およびPot2の逆方向反復プローブを 用いてプロービングした。 図8は、Tanの構成を図示したものであり、この配列は2.4kbであり、4個の逆 方向反復配列と共に約440bpのVaderの挿入配列を有している。ステムループ構造 は推定であるため、大きなフラグメントとVaderとの間の斜線を施した部分のTan の 正確な配列は不明である(図および対応する配列において「N]で表している) 。 図9は、挿入Vaderの配列を示す(Seq.ID No.3)。Vaderの長さは437bpである ことが見出された。挿入Vaderの44bpの逆方向反復配列はそれぞれ、Seq.ID No.4 およびSeq.ID No.5に対応し、Vaderの5’末端から3’末端方向にアンダーライ ンを施しており、逆方向反復配列内の1ヶ所の不一致(ミスマッチ)は太字で、 また、TAの2bpの重複は太字で表している。配列に接触しているniaD配列は小 文字で表している。 図10は、Tan配列(Seq.ID No.6)の全DNA配列を示し、また、Tanによって コードされているトランスポゼースの推定アミノ酸配列(Seq.ID No.7)を示す 。Tanは長さが2320bpであり、1668bpの大きなオープンリーディングフレームを 有し、これが55個のアミノ酸(Seq.ID No.7)をコードしている。Tanは、Vader に見出されているものと同様の4個の逆方向反復配列を含んでいる。 発明の詳細な説明 以上の説明から、請求の範囲に記載している本発明の構成は明かであるが、以 下の好ましい実施態様に関する詳細な記載により、本発明のより十分な理解が得 られるであろう。 本明細書で使用している一般的な生化学的名称は、ヌクレオチド塩基に関して は、アデニン(A);チミン(T);グアニン(G);およびシトシン(C)出 ある。Nはこれらのヌクレオチドの内の任意のものを表す。DNA核酸配列の構 造表記において従来から便宜的に用いられているように、1本鎖のみを示し、一 方の鎖がAであることは相補鎖がTであることを、また、一方の鎖がGであるこ とは相補鎖がCであることを意味している。 実施例 本発明者らは、アスペルギルス・ニガー・バール・アワモリ(Aspergillus ni ger var .awamori )内に転位性配列が存在することを明らかにした。実験を行っ た2つのアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)株には、クローン配列 であるVaderのコピーがおよそ15個存在している。対照的に、実験を行った2つ のアスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)株には、Vader配列 のコピーは1個しか存在しない。これらの結果から、いくつかのグループがアス ペル ギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)の実験室株からの活性トランス ポゾンの単離に失敗した理由の説明がつく。おそらく、アスペルギルス・ニデュ ランス(Aspergillus nidulans)の「培養された」株は、株の増殖を繰り返すこ とによりトランスポゾンを消失し、また、遺伝的な不安定性を示す異常型アスペ ルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)株の排除が起こっている可能 性があるということであろう。実験を行ったその他のアスペルギルス(Aspergil lus )属になぜVader配列がほとんど存在しないかは説明が困難である。 Vader配列は、植物の病原菌からクローニングされた転位性配列、Pot1(マグ ナポルテ・グリシー(Magnaporthe grisea)由来)(12)およびFot1(フサリウ ム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)由来)(8)と類似している。重複 のための標的部位は、3つの菌共に2bpのTA配列である。Fot1の場合は、この トランスポゾンは切り出しを行わない。実験した2個のniaD復帰突然変異体にお いては、野生株の遺伝子(TAATTAに対するTA)に関連する4bpの挿入配列を保持 していた。実験を行った挿入配列はイントロン内に組み込まれたため、Fot1によ る切り出しは、niaD遺伝子の産物の機能には影響しなかった。Pot2が機能性配列 であるという事実については公表されていない。 既に報告されているフサリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)およ びマグナポルテ・グリシー(Magnaporthe grisea)のものと類似しているトラン スポゾンが存在するか否かを調べるため、Fot1(7)およびPot2(10)の両方の 逆方向反復配列に対応する合成オリゴマーを作成した。Vaderの44bpの逆方向反 復配列(Seq.ID No.5)を対照として、アスペルギルス・ニガー・バール・アワ モリ(Aspergillus niger var .awamori)のサザン分析を行ったが、Fot1またはPot2 のいずれのオリゴマープローブを用いた場合にも決定的なハイブリダイゼー ションは検出できなかった。これらの結果から、Vader配列は、これまでに見つ かっているFot1およびPot2トランスポゾンのいずれとも類似していないことが示 唆される(図7参照)。 Vader配列の構造に関しては、DNAコピー内を直接転位する配列は、逆方向 末端反復配列を有することが特徴である。長い末端反復配列を持たずに配列のR NAコピー(レトロ配列)の逆転写産物の再挿入を通じて転位する配列には、Dr os phila I 配列などがある((16)を参照)。その他の特徴としては、レトロトラ ンスポゾンは、Drosphilia copia配列のような長い末端反復配列を有する。Vade rは44bpの逆方向反復配列を有しており、このことは、VaderがおそらくDNAコ ピーを通じてのトランスポゾンであることを示している。図9のSeq.ID No.4お よび5にそれぞれ示しているVaderの逆方向反復配列は、1ヶ所だけ不一致の箇所 がある。DNAコピーを通して転位する配列は、一般的には、トランスポゼース 活性をコードしているオープンリーディングフレームを有している。Fot1配列は 長さ1.9kbであり、Pot1配列は長さ1.8kbである。Fot1配列およびPot1配列は両方 とも、トランスポゼースに類似していると推定されるようなタンパク質をコード しているORFを有している。Vader配列は可動性ではあるが、トランスポゼースタ ンパク質をコードするには短すぎる(約440bp)。トランスポゼース活性を欠く 不完全な配列は、ゲノム内のどこか他の場所において完全な配列によってコード されているトランスポゼースが存在する場合には、転位することが可能である。 例えば、トウモロコシのAcトランスポゾンは、完全に機能するトランスポゼー スをコードしている。しかし、トウモロコシのDs配列は、切除能を有してはいる ものの、機能性のAc配列が存在しなければ切除を行うことができない(17)。こ れらの結果から、Vader配列を転位性にするためには、より大きなトランスポゾ ンのゲノム内にトランスポゼース活性が存在していることが必要であることが示 唆される。Vaderの44bpの逆方向反復配列(Seq.ID No.5)を用い、アスペルギル ス・ニガー・バール・アワモリ(Aspergillus niger var .awamori)のゲノムD NAを使用してPCRを行った最近の研究において、2個の増幅DNA配列が得 られ、1個の配列は長さ1.8kb、もう1個は長さ約2.2kbであるという結果が得ら れている。この2番目の配列はTan(Seq.ID No.6)と呼ばれ、Vaderに存在する ものと類似した4個の逆方向反復配列を含む。Tanは長さが2322bpであり、大き なオープンリーディングフレーム(1668bp)を有し、555個のアミノ酸から構成 される推定トランスポゼース(Seq.ID No.7に示す)をコードしている。 材料および方法 菌株:自発性塩素酸塩抵抗性突然変異株は、アスペルギルス・ニガー・バー ル・アワモリ(Aspergillus niger var .awamori)UVK143(北部地域研究所(No rthern Regional Research Laboratories)所有、NRRL# 3112)由来である。以 下のアスペルギルス(Aspergillus)株はATCCから入手した。アスペルギルス・ シンナモメウス(Aspergillus cinnamomeus)(ATCC# 1027)、アスペルギルス ・ウェンティ(Aspergillus wentii)(ATCC# 10593)およびアスペルギルス・ フェニシス(Aspergillus phoenicis)(ATCC# 11362)。硝酸還元酵素の構造遺 伝子突然変異体(niaD15)であるアスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans )(FGSC# A237)およびトリプトファン要求性突然変異株(trpC801) であるアスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)(FGSC# A691) は、菌類遺伝子貯蔵所(Fungal Genetisc Stock Center,FGSC)から入手した。 アスペルギルス・ヴェルシカラー(Aspergillus vercsicolor)、アスペルギル ス・フェティデュス(Aspergillus foetidus)および私有のアスペルギルス・ニ ガー(Aspergillus niger)のグルコアミラーゼ株は、ジェネンコール・インタ ーナショナル社(Genencor International Inc.)の培養コレクションから入手 した。大腸菌(Escherichia Coli)株JM101(15)およびMM294(16)は、(12) の記載に従ってプラスミドの増幅に使用した。 突然変異株の選択:600mMのKClO3および10mMのグルタミン酸を含むCMアガー( 11)のプレート上にUVK143の胞子の懸濁液(1×108個)をまいた。硝酸の毒性 アナログである塩素酸塩(KClO3)を用いることにより、塩素酸塩抵抗性に基づ いて硝酸同化経路における突然変異体の選択をすることができる。培地に添加し た少量のグルタミン酸により、硝酸同化経路を誘導し、さらに野生株の胞子によ る毒性物質(塩素酸塩)の取り込みが誘導されるため、突然変異体の胞子と野生 株の胞子との間の競合の度合いが減少する。各自発性突然変異体のコロニーが区 別できるようになるまで、プレートを37℃でインキュベートした。KClO3に対す る1種類の突然変異体のみをCMプレート上で胞子形成させ、次に、これらのプレ ートから得られた胞子をさまざまな窒素源(10mM)、すなわち、NaNO3(硝酸塩 、ニトレート)、NaNO2(亜硝酸塩、ニトリート)、ヒポキサンチン、尿酸また はNH4Cl(塩化アンモニウム)のうちの一種のみを含む最少培地(11)上に画線 した。これらの化合物は、それぞれ硝酸同化経路の中間生成物である。niaD突然 変異体はKClO3に対する抵抗株として同定され、NaNO3を除くすべての経路中間生 成物の存 在下において増殖可能であった。 PCR増幅:アスペルギルス・ニガー・バール・アワモリ(Aspergillus niger v ar .awamori )のniaD突然変異体およびUVK143のゲノムDNAを鋳型として用い た(サザン分析参照)。niaD遺伝子の増幅に用いたプライマー(50pmol)は、ni aD1(niaDの開始部位に対して142番〜165番の位置):5’−CCAACCGA GTCCTCAGTATAGAC−3’(Seq.ID No.8)およびniaD2(2738番〜 2715番):5’−CAACGCTTCATAGGCGTCCAGATC−3’( Seq.ID No.9)である。緩衝液およびメーカーから供与されたdNTPsと共に、Deep Vent(exo-)DNAポリメラーゼ(ニュー・イングランド・バイオラブズ(New England Biolabs)社製)を使用した。niaD遺伝子の増幅を最大限にするために 、反応混合物に4mMのMgSO4を添加した。94℃で2分間、鋳型DNAの変性を行 い、続いて30サイクルの変性(94℃、30秒間)、プライマーのアニーリング(55 ℃、45秒間)および伸長(72℃、4分間)を行った。PCR断片は、Qiaex D NAゲル抽出キット(キアゲン(Qiagen)社製)を用いて精製し、切断し、一般 的な方法(12)による制限酵素分析に使用した。 Vaderの逆方向反復配列を認識するその他の配列が存在するか否かを確認する ために、単一のプライマー(IR1)を合成して、アスペルギルス・ニガー(Asper gillus niger )のゲノムDNAに用いた。IR1の配列は、5’−ATA−TGA −ATT−CAC−GTA−ATC−AAC−GGT−CGG−ACG−GGC −CAC−ACG−GTC−AGG−CGG−GCC−ATC−3’(Seq.ID N o.10)である。反応混合物内には次のものを含んでいる:Vader突然変異体およ びUVK143の菌のゲノムDNA、Vent(exo-)DNAポリメラーゼ緩衝液、100pmo lのIR1プライマー、dATP、dCTP、dTTPおよびdGTPを各250mM、DHSOならびに4ユ ニットのTaq DNAポリメラーゼ。増幅は以下のように行った:94℃で10分間× 1サイクル、90℃で1分間×30サイクル、55℃で1分間、72℃で1分間、および 72℃で15分間×1サイクル。反応生成物を集め、niaD反応の時と同様に抽出した 。 KClO3の存在下で増殖した精製コロニーから得られたniaD436由来の鋳型DNA をPCR反応に使用し、挿入を含む大きなniaD配列およびVader配列が削除された短 いniaD配列の両方の増幅を行った。プライマーとしてMA003(359番〜378番): 5 ’−ATATGAATTCCTTCTTGACTTCCCCGGAAC−3’( Seq.ID No.11)およびniaD5(1125番〜1144番):5’−ATATAAGCTT GTCACTGGACGACATTTCAG−3’(Seq.ID No.12)を使用した 以外は、上述の方法に従ってPCR反応を行った。切り出し後にゲルを用いて精製 した断片(およそ800bp)を配列決定に用いた。 niaD突然変異体の復帰の頻度の確認:niaDの突然変異体であるniaD392、niaD4 10、niaD436およびniaD587の胞子を、NaNO3を単一の窒素源として含む最少培地 上にまいた。niaD突然変異体のうち、窒素を利用しないコロニー(これはクモ状 を呈し、胞子形成をしない)を600mMの塩素酸カリウム(KClO3)を含むCM培地に まき、37℃でインキュベートして繁殖させた。niaD392、niaD410、niaD436およ びniaD587の胞子の10培希釈した懸濁液(0.8%のNaClと0.25%のツイーン(Twee n)80を含む)およびUVK143の野生型の胞子を、窒素を含む(10mM)最少培地に まいて復帰の頻度を確認し、CM培地上で生存率を確認した。 サザン分析:PCRおよびサザン分析用のゲノムDNAはCSL(13)上で培養した 菌糸体から単離した(13)が、この培地には、培養期間中にniaDが野生型に戻る 頻度を減少するために600mMのKClO3を含んでいる。DNA(10μg)は、BglII (niaD遺伝子内の挿入部位をそのまま切り離す)またはEcoRV(挿入配列(Vader )を1回のみ切断する)で切断し、ゲノム内でのコピー数を確認した。 アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)、アスペルギルス・ シンナモメウス(Aspergillus cinnamomeus)、アスペルギルス・ヴェルシカラ ー(Aspergillus vercsicolor)、アスペルギルス・ウェンティ(Aspergillus w entii )、アスペルギルス・フェニシス(Aspergillus phoenicis)、アスペルギ ルス・フェティデュス(Aspergillus foetidus)およびアスペルギルス・ニガー (Aspergillus niger)の工業的に産生された株のゲノムDNA(約10μg)をE coRVで切断し、これらの菌のゲノム内に存在するVaderのコピー数を求めた。切 断し、ゲル分離したDNAを正電荷を有するナイロン膜(ベーリンガー・マンハ イム(Boehringer Mannheim)社製)上に毛管現象によって移した。 niaD遺伝子用のDNAプローブはPCR産物(UVK143のDNAを鋳型とし、niaD1 (Seq.ID No.8)およびniaD2(Seq.ID No.9)をプライマーとして使用して増幅 し たもの)由来であり、これをSalIを用いて切断して528bpのプローブ断片を得た 。挿入配列用のプローブであるVaderは、niaD436のDNAを鋳型として使用した PCR反応由来である。このPCR産物を精製し、SalIおよびSphIで切断し、ベクター pUC19にサブクローニングした。このサブクローンをScaIおよびXbaIで切断して2 36bpの断片を得、これを用いてさまざまな菌のゲノム内のVader配列のコピー数 を推定した。 DNAラベルおよび検出キット(ジェニウス1(Genius1)、ベーリンガー・ マンハイム(Boehringer Mannheim)社製)を使用して、ジゴキシゲニンを用い たプローブDNAのランダムプライマーラベルおよびアルカリフォスファターゼ でラベルしたジゴキシゲニンに対する抗体の検出を行った。 相同プローブについてのハイブリダイゼーションおよび洗浄条件は、メーカー の指示に従い、ホルムアミド不含のハイブリダイゼーション緩衝液を用いて68℃ で行った(ベーリンガー・マンハイム(Boehringer Mannheim)社による)。異 型サザン分析のハイブリダイゼーション(すなわち、他のアスペルギルス(Aspe rgillus )属からのDNA分析)は、25%のホルムアミドを含むハイブリダイゼ ーション緩衝液を用いて37℃で行った。洗浄は、厳密な洗浄プロトコールに従っ て実施した。 硝酸還元酵素分析:硝酸還元酵素の分析は、ダン−コールマン(Dunn-Coleman )らの記載(18)に従って行った。 DNA分析および配列決定:373A型シークエンサー(ABI社製)を使用し、ダ イデオキシターミネーターおよびTaqサイクルシークエンシングによって配列を 決定した。市販の一般的なプライマーおよび逆方向プライマー(ニュー・イング ランド・バイオラブズ(New England Biolabs)社製)を用いた。配列の一致度 およびアミノ酸配列の推定はDNASTAR(ディーエヌエースター(DNASTAR)社製) を用いて行った。ヌクレオチドおよび推定アミノ酸配列を分析し、ジェネティク ス・コンピュータ・グループ(Genetics Computer Group)社(アメリカ合衆国 ウィスコンシン州マディソン)のソフトウェアパッケージを用いて、GenBank、E MBLおよびProt-Swissの配列と比較した。 実施例1 アスペルギルス・ニガー・バール・アワモリ(Aspergillus niger var .awamo ri )の高頻度復帰型niaD自発性突然変異体の単離 転位性配列の挿入により生じたniaD突然変異体は不安定だと考えられるため、 塩素酸塩に対する自発性抵抗性に基づいて、単離した152個のniaD突然変異体の 特性分析を行った。niaD突然変異体が不安定か否かを調べるため、43個のniaD突 然変異体の胞子を、硝酸塩を単一の窒素源として含む培地上にまいた。14個の突 然変異体において、1×105以上の頻度で野生型表現型に復帰していた。niaD突 然変異体の復帰に関する実験を表1にまとめる。 これらの結果から、高頻度で復帰しているniaD突然変異体を2組に分けること ができそうである。niaD突然変異体のniaD436とniaD392は高頻度で復帰したが、 一方、niaD410およびniaD587では復帰コロニーの数は少なかった。 2個のniaD突然変異体から単離した復帰コロニーを用いて、硝酸還元酵素活性 のレベルを測定した。6個のniaD410突然変異体のすべてにおいて硝酸還元酵素 活性を検出することができた。niaD436復帰体の場合には、分析した6個の復帰 体のうち3個において硝酸還元酵素活性が検出された。 実施例2 Vader配列のクローニング 挿入配列がniaD遺伝子内に存在するか否かを確認するために、2個のプライマ ーを合成した。第1のプライマー、niaD1(Seq.ID No.8)は、niaD遺伝子の142 番〜165番に対応しており、niaD2(Seq.ID No.9)は、niaD遺伝子の2738番〜271 5番に対応しているものとした。14個の不安定なniaD突然変異体からゲノムDN Aを 単離した。このゲノムDNAをPCRプライマーの鋳型として使用した。4個のnia D突然変異体(410、436、587および392)を用いたPCR反応の産物から、niaD遺伝 子内には約440bpの挿入(Vader)が存在することが明らかになった。 サザンブロット分析のために、野生型および4個のniaD突然変異体(410、436 、587および392)から単離したゲノムDNAをBglIIで切断した。使用したプロ ーブは、niaD1(Seq.ID No.8)およびniaD2(Seq.ID No.9)のオリゴマープロー ブを用いて行った500bpのPCR産物をSalIで切断した断片である(図1参照)。プ ローブは野生型DNAとハイブリダイズして2.5kbの断片となった(レーン5) 。niaD突然変異体410(レーン1)、436(レーン3)および392(レーン4)の 場合は、プローブがハイブリダイズして2.9kbの断片となった。これらの結果か ら、これら3個のniaD突然変異体は、約440bpの挿入配列を含んでいることが示 される。興味のあることに、突然変異体niaD587の場合には、プローブが2.5kbお よび2.9kbの両方の断片とハイブリダイズした。しかしながら、niaD突然変異体 が好んで増殖し、復帰体は増殖しない、KClO3の存在下における実験では菌糸体 が成長し、2個のハイブリダイズ可能な配列が検出されたことから、いくつかの 細胞内においては、niaD遺伝子からVaderが切り出されていることが示唆された 。 4個の不安定なniaD突然変異体の各々におけるおよその挿入位置は、制限酵素 地図分析によって確認した。4個のniaD突然変異体の各々における挿入位置につ いて調べた結果を図2に示す。4個の突然変異体のすべてにおいて、niaD遺伝子 内の異なる部位に約440bpの挿入配列を有していた。 実施例3 Vaderのコピー数の確認 Vaderのコピー数を確認するために、Vader-2(突然変異体niaD436からクロー ンしたもの)のScaI-XbaIの間の236bpの断片を、EcoRVで開裂したゲノムDNA にハイブリダイズした。Vaderトランスポゾン内には、EcoRV部位は1ヶ所しか存 在しない(図2参照)。サザンブロット分析により、アスペルギルス・ニガー・ バール・アワモリ(Aspergillus niger var .awamori)のゲノム内には、Vader 配列の約15個のコピーが存在することが示された(図4)。Vader配列は、3個 のniaD突然変異体、410、436および587のゲノムの特徴的な位置に組み込まれて いた。しか し、突然変異体niaD392の場合には、他の3個のniaD突然変異体と比較すると、 5ヶ所の異なる位置にVader配列が存在していた。これら4個のniaD突然変異体 がすべて同じ株から単離されたものであることを考慮すると、この結果は驚くべ きことであるが、この株内におけるVader配列の可動性の高さを示すよい証拠で ある。アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)のグルコアミラーゼ産生 株(ETC#2663)を調べたところ、約15のハイブリダイゼーション信号が検出され た。アスペルギルス・ニガー・バール・アワモリ(Aspergillus niger var .awa mori )とアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)の間では、いくつかの ハイブリダイゼーションパターンは共通していたものの、明かな違いが認められ た。 実施例4 他の菌種からのVaderの単離 他の糸状菌にもこの転位性配列が見出せるか否かを確認する目的で、実施例3 で用いたVader配列の236bpの断片(ScaI-XbaIの間)をプローブとして使用して 、ゲノムのサザンブロット分析を行った(図5)。アスペルギルス・ニデュラン ス(Aspergillus nidulans)の2つの株、すなわち、硝酸還元酵素の構造遺伝子 の突然変異体であるFGSC#A691(niaD15)およびトリプトファン要求株であるFGS C#A237(trpC801)を菌類遺伝子貯蔵所(Fungal Genetisc Stock Center,FGSC )から入手した。A691株においては、ハイブリダイゼーション信号を目視するこ とはできなかったが、A691株では、1個の強いハイブリダイゼーション信号を検 出することができた。これらの結果から、アスペルギルス・ニデュランス(Aspe rgillus nidulans )の実験室株において転位性配列のクローニングができないの は、コピー数が少ないまたは存在しないためであることが示唆される。同様に、 アスペルギルス・フェティデュス(Aspergillus foetidus)およびアスペルギル ス・フェニシス(Aspergillus phoenicis)では2個のハイブリダイゼーション 信号が、また、アスペルギルス・シンナモメウス(Aspergillus cinnamomeus) では1個のハイブリダイゼーション信号が検出されただけであった。アスペルギ ルス・ウェンティ(Aspergillus wentii)およびアスペルギルス・ヴェルシカラ ー(Aspergillus vercsicolor)においては、ハイブリダイゼーションは認めら れなかった。さらに、ヒュミコーラ・グリシー・バール・サーモイディ(Humico la grisea va r.thermoidea)、ニューロスポラ・クラッサ(Neurospora crassa)およびトリ コデルマ・レーセイ(Trichoderma reesei)においてもハイブリダイゼーション 信号は検出されなかった(結果は示していない)。これらの結果から、Vader配 列は、アスペルギルス・ニガー・バール・アワモリ(Aspergillus niger var .a wamori )とアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)に多く存在すること が示唆される。 実施例5 Vader配列の切り出し Vader配列を含むniaD436由来のniaD遺伝子の一部をPCRを用いて増幅した。PCR 増幅の結果、niaD配列によって挟まれたVader配列の1200bpの断片および切り出 しによって生じた800bpの短い断片が得られた。短い方の断片を配列決定したと ころ、Vader配列は正確に切り出されていることがわかった。しかし、niaD436お よびniaD410のいくつかの復帰体について硝酸還元酵素活性を調べたところ(18 )、一連の活性が検出された(結果は示していない)。 実施例6 挿入による不活化/遺伝子タグ付け 硝酸還元酵素をコードしている標的遺伝子niaDを挿入不活化することによって Vaderをクローニングした。Vaderを組み込む標的配列はTAであり、この配列は 菌類のゲノムにはよくみられる。硝酸還元酵素に関する突然変異体は硝酸存在下 では増殖できないが、硝酸の毒性アナログであるKClO3には抵抗性である。 同じプロモーターを使用しても、菌類による異型タンパク質の産生が相同タン パク質の産生に比べて低い理由のひとつとして、異型タンパク質が細胞によって 分解されることが考えられる。もし、外来タンパク質を分解/隔離する作用を有 するような物質を産生する遺伝子が存在するならば、それらの遺伝子を不活化す ることが好ましいであろう。このため、遺伝子破壊により、Tan遺伝子を欠く株 を構築することにした。そのような株を使用して、ほ乳類のキモシンタンパク質 などの異型タンパク質を形質転換し、発現させる。そのような遺伝子の活性を視 覚化し、またはペトリ皿上で選択できれば有利である。例えば、アスペルギルス ・ニガー(Aspergillus niger)によって産生されたキモシンは、スキムミルク 上で 増殖したコロニーを破壊してハローを形成する(米国特許第5,364,770号参照。 この開示を参考としてここに引用しておく)。 所望する異型タンパク質またはポリペプチドを含む構造体で形質転換された株 を得たならば、複製ベクターpHELP(20)上に存在するトランスポゾンTanで再度 この株を形質転換する(以下のスキーム1)。該株に2度目の形質転換を行って から、形質転換体から胞子懸濁液を生成する。ジェネンコール・インターナショ ナル社(Genencor International Inc.)は、胞子内にはpHELPプラスミドは存 在しないことを明らかにしている(すなわち、胞子形成すると、pHELPプラスミ ドは胞子から排除される)(未発表)。胞子懸濁液を生成して、トランスポゾン をゲノム内に「固定」する。すなわち、切り出しに必要なトランスポゼースが既 に細胞から消失しているので、胞子単離相に再び移動することができないように する。 次に、形質転換体を培地上にまくが、このとき、キモシンの場合のスキムミル クプレートのように異型タンパク質の産生が視覚化できるような培地を用いる。 さらに、形成したハローの大きさによってプレートをスクリーニングするが、 このハローは、外来タンパク質の産生を制限する物質を産生する遺伝子の不活化 によってできたものである。 トランスポゾンの配列をクローニング手法のマーカーとして使用することによ って不活化遺伝子をクローニングすることができる((19)参照)。 スキーム1 遺伝子のタグ付けに有用なベクター -----pHELP-------Vader-------Tan-------形質転換用の選択マーカー (直線型) -----pHELP-------Tan-------形質転換用の選択マーカー (直線型) スキーム1:これら2つのベクター内のVader部分は、逆方向反復配列の間に 挿入された特徴的なDNA配列を有しており、既にVaderのコピーが内部に存在 している株からのクローニングを可能にする。 実施例7 トランスポゾンを用いた遺伝子発現の増加 菌内における異型タンパク質の産生が予想よりも低い理由は、外来(異型)遺 伝子産生に必要な遺伝子が菌内で十分に発現されていないためであると考えられ る。 この問題を克服するために、本発明の転位性配列を用い、生来のTan遺伝子が 遺伝子破壊によって不活化されているような株を構築する。 この株を用いて異型タンパク質を発現させ、この発現が以下のようなベクター を使用してキモシン(米国特許第5,364,770号)のように容易に視覚化できるよ うにする: -----pHELP-------Vader**-------Tan-------形質転換用の選択マーカー (直線型) **Vaderの詳細 -----IVR-----グルコアミラーゼなどの制御可能なプロモーター-----IVR----- 多くの組み込み方があるが、そのうちのひとつとして、Vader配列の5’位を 遺伝子に組み込む方法があり、これによって、非常に強いプロモーター(グルコ アミラーゼなど)を用いて活性が増強された場合には、異型タンパク質(例えば キモシン)の分泌が増加する。例えば、以下のスキーム2を参照。 スキーム2 5’-----Veder**-----分泌に必要な遺伝子-----3’ -----→遺伝子の3’からVaderの転写の増加 胞子懸濁液は形質転換体から単離する。上述したように、胞子単離過程により 、株からpHELP(20)ベクターが排除され、ゲノム内に組み込まれたトランスポ ゾンが「固定」される。次に胞子を取り出し、より多くのキモシンを産生する形 質転換体を選択する。さらに、従来からのクローニング法を用いてVaderに対し て3’の方にクローニングを行う((19)参照、ここで参考として引用しておく )。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダン−コールマン,ニゲル エス アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94304−1013 パロアルト ペイジ ミル ロード 925 ジェネンコア インター ナショナル インコーポレーテッド内 (72)発明者 ニーソネン,エイニ エム アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94304−1013 パロアルト ペイジ ミル ロード 925 ジェネンコア インター ナショナル インコーポレーテッド内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.アスペルギルス・ニガー・バール・アワモリ(Aspergillus niger var .a wamori )から単離されることを特徴とする転位性配列。 2.Seq.ID No.3で示されるDNA配列を含むことを特徴とする請求の範囲第 1項記載の転位性配列。 3.44bpの逆方向反復配列を含むことを特徴とする請求の範囲第1項記載の転 位性配列の断片。 4.Seq.ID No.4またはSeq.ID No.5で示されるDNA配列を含むことを特徴と する請求の範囲第3項記載の断片。 5.糸状菌から転位性配列を単離する方法であって、請求の範囲第4項記載の 断片のうちの1個をプローブとして使用することを特徴とする方法。 6.請求の範囲第5項記載の方法に従って単離されることを特徴とする転位性 配列。 7.Seq.ID No.6で示されるDNA配列を含むことを特徴とする請求の範囲第 1項記載の転位性配列。 8.請求の範囲第7項記載の転位性配列によってコードされていることを特徴 とする推定トランスポゼース。 9.Seq.ID No.7で示されるアミノ酸配列を含むことを特徴とする請求の範囲 第8項記載のトランスポゼース。 10.遺伝子を不活化する方法であって、該遺伝子を含む宿主細胞内に、不活化 すべき遺伝子内のTA配列を標的とする転位性配列を形質転換し、該転位性配列 が該遺伝子に挿入されて不活化され、および該遺伝子による遺伝子発現を阻止す るようにすることを含むことを特徴とする方法。 11.遺伝子を活性化する方法であって、該遺伝子を含む宿主細胞内に、宿主細 胞のゲノム内のTA配列において転位性配列の標的となる所望のDNA配列が挿 入された転位性配列を形質転換し、該転位性配列が該遺伝子に挿入されて、活性 化された遺伝子産物の発現を制御するようにすることを特徴とする方法。
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