JPH11501653A - 四肢における虚血の治療のためのピルベートデヒドロゲナーゼ活性化剤の使用 - Google Patents

四肢における虚血の治療のためのピルベートデヒドロゲナーゼ活性化剤の使用

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JPH11501653A JP8527370A JP52737096A JPH11501653A JP H11501653 A JPH11501653 A JP H11501653A JP 8527370 A JP8527370 A JP 8527370A JP 52737096 A JP52737096 A JP 52737096A JP H11501653 A JPH11501653 A JP H11501653A
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コンスタンティン−テオドシュー ドゥミトル
アーキボールド ティモンズ ジェームス
レオナード グリーンハフ ポール
マーティン パウチャー サイモン
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ゼネカ リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 PDHキナーゼを抑制する薬剤、例えばジクロロ酢酸、その塩および誘導体は、四肢における虚血の治療に有用であることが記載される。特に、ジクロロ酢酸およびその塩は、間欠性跛行を治療するのに有用である。また、製薬学的組成物も記載される。

Description

【発明の詳細な説明】 四肢における虚血の治療のためのピルベート デヒドロゲナーゼ活性化剤の使用 本発明は、四肢における虚血の治療および特に間欠性跛行の治療に関する。 喫煙および虚食の著しい影響によるような因子と共に、高齢化人口の数の増加 により、末梢動脈性疾病の徴候を示す患者の数の増加をまねいた。 四肢における虚血の臨床症状は、例えば、運動で経験されるがしかし静止によ り和らげられる筋肉痛を包含する。この現象は、一般に間欠性跛行として知られ ている。典型的に、患者は、相対的に短い距離、例えば100mの歩行後に脚に 痙攣のような痛みを経験する。数分間の静止時に、通常、痛みは消滅するがしか し同様の短い距離の歩行後に再び現れる。 解糖中に、グルコースは、ピルベートに変換される。また、アミノ酸、例えば アラニン、セリンおよびシステインの分解は、ピルベートを発生させる。ピルベ ートは、組織の性質に依存している多数の代謝の結末を有する。細胞のミトコン ドリア区画に起るピルベートの1つの反応は、アセチルCoAへのその酸化的脱 炭酸である。この反応は、ピルベートデヒドロゲナーゼ(PDH)酵素複合体に よって触媒される。 ジクロロアセテートは、殊にPDHキナーゼの抑制の性質を有するものとして 文献に幅広く報告されている。ハッタ(Hatta)およびアトミ(Atomi)により報告さ れた(1994 Biochemistry of Exercise Meeting、アバディーン、1994年7月)P DHキナーゼ抑制剤での動物研究は、DCAがラクテートの酸化を増大させ、か つ通常のマウスのトレッドミル運動の持続期間を20%増大させたことを示した 。また、DCAは、最大および50%最大作業負荷中にボランティア中のラクテ ートの生産を30%まで減少させ、かつ最大運動能力を10%増大させることも 報告されている(Ludvik他、P テル導入を受けているアンギナ患者において、DCAは、心拍数または左心室の 変力状態(LV dp/dtmax.)の変化なしに1回心拍出量を13%増大させた。また、 心筋の効率は、24%から32%に増大した(Wargovich他、Am J Cardiol、第6 1巻、65〜70(1988).)。クラスIIIの心不全をもつ患者におけるDCAの有 益な効果も報告された(Chatergee他、J Am Coll Cardiol.、第23巻、1617〜162 4(1994).)。 本発明は、ピルベートデヒドロゲナーゼの活性化が四肢における虚血性筋肉の 機能、ひいては医学的条件、例えば間欠性跛行の改善を引き起すことが見出され たことを基礎としている。特に、本発明は、四肢における虚血性筋肉の機能、ひ いては医学的条件、例えば 間欠性跛行の改善がPDHキナーゼを抑制することによって得られることができ るという予期されずに見出されたことを基礎としている。 本発明によれば、四肢における虚血の治療のための医薬品を調製するためにピ ルベートデヒドロゲナーゼを活性化させる薬剤の使用が提供される。 特に、この薬剤は、間欠性跛行を治療するために使用されることができる。 こうして、本発明は、ピルベートデヒドロゲナーゼを活性化させる薬剤の有効 量を投与することより成る、温血動物、例えばヒトの四肢における虚血を治療す る方法を提供する。 特に、ピルベートデヒドロゲナーゼを活性化させる薬剤の有効量を投与するこ とより成る、温血動物、例えばヒトの間欠性跛行を治療する方法が提供される。 こうして、本発明による薬剤は、末梢動脈性疾病を治療するのに有用であるの で、本発明は、本明細書中で定義されたような薬剤の有効量を投与することより 成る、温血動物、例えばヒトの末梢動脈性疾病を治療する方法を提供する。この ような疾病が、必ずしも四肢における虚血に限定されるものではないことは、評 価されるであろう。 骨格筋のためのエネルギー基質の主要な供給源は、それぞれ0.7と1.0の 呼吸比(RQ)を有する脂肪酸および炭水化物である。静止条件下で骨格筋は、 通常、0.7に近いRQを有し、激しい運動中に約1.0に増加する。しかしな がら、跛行患者の場合には、呼吸比の増加は症候性四肢の運動中に限られるので 、基質の補給を切換える度合は損われる(Lundgren他、Am J Physiol、第255巻 、H1156〜H1164(1988).)。減少したRQは、虚血性四肢におけるATP合成の ための脂肪酸へのより高い依存を示す。症候性四肢は、酸素抽出を増加させるこ とによって低い流量に適合するけれども、これは、炭化水素源に必要とされるよ りもATPを生産するのに14%も多い酸素を必要とするATP生産の方法とし て脂肪酸酸化を維持するには不十分である。 症候性四肢内での代謝がより酸素の効率的な炭水化物代謝に切換えられること ができる場合には、ATPの水準を保持する能力、ひいては筋肉の機能は改善さ れることができると考えられていた。 炭水化物の利用を増大させるために研究されてきた1つの取組みは、ピルベー トデヒドロゲナーゼ(PDH)の活性化によりピルベートのアセチルCoAへの 変換を増加させることである。PDHの活性は、多数の因子、E1サブユニット のリン酸化の程度である最も重要な因子によって調節される。リン酸化は、PD H複合体の不活性化をもたらし、この過程は、ホスファターゼおよびキナーゼ酵 素によって調節される。PDHキナーゼの抑制は、PDHのリン酸化を抑制しか つ増大したピルベート、ひいては炭水化物の酸化を生じると考えられていた。 意外なことに、運動前に、より酸素の効率的な炭水化物の代謝が活性化される 場合には、その後アセチル基のプールを生じることが見出された。このプールは 、TCA回路への入口に利用でき、運動中に酸素の効率的なATP生産および骨 格筋の機能の改善をもたらす。 ジクロロアセテート(DCA)、即ちジクロロ酢酸およびその塩は、PDHキ ナーゼを抑制することが知られている薬剤である。 この薬剤は、PDHを活性化させるいかなる薬剤も含有することができる。こ の性質は、当業者によく知られている標準的な実験室的技術を使用して決定され ることができる。例えば、PDHを活性化することの可能な薬剤は、NADH形 成、14CO2形成またはアセチルCoA形成の速度を基礎とした方法を使用して PDH活性を測定することにより同定されることができる。特に適当な方法は、 Dumitru Constantin-Teodosiu、博士論文“Regulation of pyruvate dehydrogen ase complex activity and acetyl group formation in skeletal muscle durin g exercise”、ストックホルム、1992年に記載されており、Department of Clin ical Chemistry、Karolinska Institute、Huddinge University Hospital、S-14 1 86 Huddinge、スウェーデ ンから入手可能である。また、この方法は、Constantin-Teodosiu D他、“A sen sitive radioisotopic assay of pyruvate dehydrogenase complex in human mu scle tissue”、Anal.Biochem.、第198巻、347〜351(1991).により報告されて いる。 PDHを活性化させる化合物を同定するための特に適当なアッセイは、例えば KerbyおよびRandle、Biochem Journal、第231巻、523〜529(1985).またはBrook sおよびStorey、Analytical Biochemistry、第212巻、452〜456(1993).に記載 された方法を包含する。 一般に、この薬剤は、ピルベートデヒドロゲナーゼキナーゼ(PDHキナーゼ )酵素を抑制する薬剤を含有することが好ましく、ひいては本発明の詳細な実施 態様によれば、四肢における虚血の治療のため(および特に間欠性跛行の治療の ため)の医薬品を調製するためにピルベートデヒドロゲナーゼを活性化する薬剤 の使用が提供される。 こうして、好ましい薬剤は、PDHキナーゼを抑制する化合物を含有する。こ の性質は、当業者によく知られている標準的な実験室的技術、例えばPDH活性 化剤の同定に関連して上記のものを基礎とした方法、例えばKerbyおよびRandle 、Biochem Journal、第231巻、523〜529(1985).またはBrooksおよびStorey、An alytical Biochemistry、第212巻、452〜456(1993).に記載されているものを使 用して決定されることが できる。PDHキナーゼ抑制剤を同定するためのアッセイに対するPDHに関連 して上記のアッセイの変更は、当業者には日常の変更である。 上記のように、DCAはPDHキナーゼを抑制することが知られている薬剤で ある。以下に記載された実験方法は、DCAを使用してPDHキナーゼ抑制剤が 、間欠性跛行を有する患者と同程度に制限された血流を有する麻酔された犬の骨 格筋を収縮させた場合に疲労速度を減少させることができることを証明するもの である。こうして、以下に記載された方法は、PDHを活性化することができる 薬剤および特にPDHキナーゼを抑制することができる薬剤が、間欠性跛行を治 療することに有用であることを証明するものである。 PDHキナーゼを抑制する好ましい薬剤は、例えばジクロロ酢酸、その誘導体 および塩を包含する。誘導体は、例えばエステル誘導体を包含する。適当なエス テルは、例えばアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキルおよびフェ ニルアルキルエステルであり、この場合フェニル成分は場合によっては置換され ていてもよい。 本発明の詳細な実施態様において、四肢における虚血の治療のための医薬品を 調製するためおよび特に間欠性跛行の治療のための医薬品を調製するために、式 I [式中: Rは、水素、(1〜10C)アルキル、(3〜10C)シクロアルキル、(3〜 10C)シクロアルキル(1〜10C)アルキル、フェニル(1〜10C)アル キル{この場合、フェニル成分は場合によっては1つまたはそれ以上の置換基を 有していてもよい}から選択される]の化合物またはその製薬学的に認容性の塩 の使用が提供される。 フェニル成分の場合による置換基のためのものの例は、例えばハロゲン、(1 〜4C)アルキル、(3〜6C)アルケニル、(1〜4C)アルコキシ、シアノ 、トリフルオロメチル、ニトロ、カルボキシ、アミノ、(1〜4C)アルキルア ミノ、炭素原子6個までのジアルキルアミノ、(1〜4C)アルキルチオ、(1 〜4C)アルキルスルフィニル、(1〜4C)アルキルスルホニルおよび(1〜 4C)アルキレンジオキシから独立に選択されたものを包含する。 フェニル成分に存在してもよい場合による置換基のための詳細なものは、例え ば: ハロゲンには、フッ素、塩素および臭素; アルキルには、メチル、エチルおよびプロピル; アルケニルには、アリルおよび2−メチル−1−プロペニル; アルコキシには、メトキシ、エトキシおよびプロポキシ; アルキルアミノには、メチルアミノおよびエチルアミノ; ジアルキルアミノには、ジメチルアミノおよびジエチルアミノ; アルキルチオには、メチルチオおよびエチルチオ; アルキルスルフィニルには、メチルスルフィニルおよびエチルスルフィニル; アルキルスルホニルには、メチルスルホニルおよびエチルスルホニル;および アルキレンジオキシには、メチレンジオキシおよびイソプロピレンジオキシを包 含する。 Rの詳細なものは、例えば: アルキルには、(1〜6C)アルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、イソ プロピル、ブチル、ペンチルまたはヘキシル; フェニルアルキルには、フェニル(1〜4C)アルキル、例えばベンジル、フェ ニルエチルまたはフェニルプロピル; シクロアルキルには、(3〜6C)シクロアルキル、例えばシクロプロピル、シ クロブチル、シクロペンチ ルまたはシクロヘキシル; シクロアルキルアルキルには、(3〜6C)シクロアルキル(1〜4C)アルキ ル、例えばシクロプロピルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチ ルまたは2−(シクロヘキシル)エチルを包含する。 本発明の1つの実施態様において、この化合物は、Rが水素であるような式I のものまたはその製薬学的に認容性の塩である。 更に、本発明の実施態様において、この化合物は、式Iのものであり、この場 合Rは(1〜10C)アルキル、(3〜10C)シクロアルキル、(3〜10C )シクロアルキル(1〜10C)アルキルおよびフェニル(1〜10C)アルキ ルから選択され、この場合フェニル成分は場合によっては1つまたはそれ以上の 置換基を有していてもよい。特に、好ましくかつ詳細なものは、上記のものを包 含する。 本発明による適当な製薬学的に認容性の塩は、製薬学的に認容性のカチオンを 供給する塩基で形成されたものを含有する。適当な塩基は、アルカリ金属塩(例 えばナトリウムまたはカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウムま たはマグネシウム塩)、アンモニウム塩または生理学的に認容性のカチオンを供 給する有機塩基との塩、例えばメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミ ン、ピペリジンもしくはモルホリンとの塩を包含する。 本発明によるこの化合物は、構造的に類似の化合物の調製に適用可能であるこ とが既に公知である有機化学の標準的な方法によって得られることもできる。式 Iの化合物またはその製薬学的に認容性の塩の調製のためのこのような方法は、 次の好ましい方法によって詳説され、この場合Rは上記で定義されたいかなる意 味をも有する。 こうして、式Iの化合物[この場合、Rは水素以外のものである]は、カルボ ン酸をエステル化するのに使用される標準的な条件下で式I(Cl2CHCO2R )[式中、Rは水素(即ちジクロロ酢酸)である]を式ROHの化合物と反応さ せることによって調製されることができる。こうして、この反応は、一般に、酸 触媒の存在下および通常、適当な溶剤の存在下で実施される。このアルコールそ れ自体は、溶剤として使用されてもよいことが認識されている。適当な触媒は、 鉱酸、例えば濃硫酸または塩酸および有機酸、例えばp−トルエンスルホン酸を 包含する。適当な溶剤は、不活性炭化水素、例えばトルエンを包含する。この反 応は、過剰のアルコール(ROH)を使用することおよび/または共沸蒸留また はモレキュラーシーブの使用により反応の経過中に発生した水を除去することに よって促進することができる。 また、Rが水素以外のものである式Iの化合物は、脱水剤の存在下で式ROH の相当するアルコールとジ クロロ酢酸の反応によって調製することもできる。適当な脱水剤は、例えばジシ クロヘキシルカルボジイミド、N,N’−カルボニルジイミダゾールおよびジエ チルアゾジカルボキシレート/トリフェニルホスフィンを包含する。この反応は 、周囲温度から反応混合物の反射温度までで不活性溶剤、例えば炭化水素溶剤( 例えばトルエン)中で実施されることができる。 ジクロロ酢酸およびその塩は、一般に入手可能であり、かつ商業的に入手可能 である。 式Iの化合物の製薬学的に認容性の塩が必要とされる場合には、例えば(生理 学的に認容性のカチオンを供給する)適当な塩基と前記化合物の反応によって、 またはいずれの他の常用の塩の形成方法によって得られることができる。幾つか の場合に、この化合物は、塩が(生理学的に認容性のアニオンを供給する)適当 な酸とこの化合物の反応によって調製されてもよいように、塩基性基または成分 に近くともよい。 上記のように、本発明による化合物は、四肢における虚血の治療に使用される ことができかつ特に間欠性跛行の治療に使用されることができる。疾病や医学的 状態、例えば間欠性跛行の治療に使用される場合には、式Iの化合物(またはそ の製薬学的に認容性の塩)は、例えば体重kgあたり0.01〜500mgの一 般的範囲内の投与量は受容されるので、経口的に、静脈内にまたは幾つかの他の 医学的に認容性の経路によ って投与されると考えられる。考えられる投与量の例は、体重kgあたり35〜 50mgの一般的な範囲内のものである。しかしながら、投与される正確な投与 量は、疾病の性質および重さ、治療される患者の年齢および性別ならびに投与経 路によって必然的に変化することが理解される。 一般に、式Iの化合物(またはその製薬学的に認容性の塩)は、通常、製薬学 的組成物、即ち製薬学的に認容性の希釈剤または担体と一緒の形で投与され、か つこのような化合物は、本発明の他の特徴として提供される。この化合物は、治 療されるべき疾病、例えば四肢における虚血を治療するのに有効な量で存在する 。 本発明による製薬学的組成物は、種々の投与形であってもよい。例えば、経口 投与のための錠剤、カプセル、溶液または懸濁液形;直腸投与のための座薬形; 非経口投与のための、例えば静脈内または筋肉内注入による無菌液または懸濁液 形であってもよい。 組成物は、刊行物においてよく知られている製薬学的に認容性の希釈剤および 担体を使用して常法によって得られることができる。経口投与のための錠剤およ びカプセルは、常用のコーティング、例えば腸溶コーティング(例えば酢酸フタ ル酸セルロースを基礎としたもの)で形成され、胃中で式I(またはその製薬学 的に認容性の塩)の活性成分の溶解を最小限にするか または不快な味を遮蔽することができる。 ところで、本発明は、更に、付記した、制限されない実験方法を参考にするこ とにより記載される。次の実験方法において、PDHキナーゼ抑制剤が間欠性跛 行を有する患者と同程度に制限された血流を有する麻酔した犬の骨格筋を収縮さ せた際に疲労速度を減少させることができる場合、PDHキナーゼ抑制剤ジクロ ロアセテートを使用して測定した。DCAの適当な投与量は、これらを30〜3 00mg・kg-1の範囲内で包含する。引続く実験方法において、DCAをジク ロロ酢酸のナトリウム塩として(300mg・kg-1の1回量で)投与した。 実験方法 メスのオールダリー パーク ビーグル(Alderley Park Beagle)犬を、ペン トバルビトンナトリウム(45mg kg-1、静脈内、サガタル(Sagatal.))で 麻酔を導入する30分前にモルヒネ(10mg、筋肉内)を予め投薬した。それ ぞれの犬に気管内チューブを挿管しかつ陽圧呼吸ポンプ(型式16/24、パル マーバイオサイエンス社(Palmer Bioscience))を使用して室内気で人工的に通 気した。通気を、毎分17回の脈拍速度および脈拍容量250mlで、室内気で 開始した。直腸温度を常に監視し、かつ恒温加熱ブランケット(イギリス、ケン ト、エデンブリッジ(Edenbridg e)に在るハーバード インスツルメンツ社(Harvard Instruments))で保持した (範囲36.2℃〜38.6℃)。 外科手術 左外頚静脈に、注入ポンプ(インジェクトマト(injectomat)S、フレセニウス 社(Fresenius)、ビリールス(Villiers)、フランス)を使用して、麻酔薬の連続 投与(5〜6ml/時の速度でペントバルビトンナトリウム12mg/ml)の ためのカニューレを挿入した。右上腕動脈にカニューレを挿入し、この動脈を圧 力変換器に接続した。全圧を、DCブリッジ直流増幅器(レクトロメト(Lectrom ed)MT8P、セントペーター社(St.Peter)、ジャージー)に取付けられた歪 ゲージマノメータ(PDCR75、ダルク社(Druck Ltd)、バレンディット(Bare ndeecht)、オランダ)を使用して測定した。圧変換器を、水銀柱を使用してそれ ぞれの実験開始時に較正した。脈拍数を、この圧力信号から電気的に導き出した 。左上腕動脈に、動脈血試料の採取のためのカニューレを挿入し、かつ動物の血 液ガスの状態を監視するために使用した(280血液ガスシステム、チバ・コー ニング社(Chiba Corning)、メドフィールド(Medfield)、M.A.、米国)。右前肘 静脈に、体外環流回路の接続の30分前に与えられるヘパリンの注入(1 iu kg−1分−1、マルチパリン(Mul tiparin))のためのカニューレを挿入した。左の前肘静脈に、通常の範囲内に動 脈のpHを保持するための1M HCO3−(ポリヒューサ(Polyfusor)、フレ セニウム ヘルスケア社(Fresenius Healthcare)、バジンストーク(Basingstoke )、イギリス)の投与のためのカニューレを挿入した。 両肢の薄筋を、ジアルテミー(V.I.C.3、ザ ゲニト・ユリナリ社(The Genito-Urinary Mfg Co Ltd)、イギリス)およびブラントジセクション技術を 使用して露出した。双方の後肢の薄筋を、露出させた後、薄筋の動脈供給および 静脈環流のみを残して血管的に分離させた。深部の大腿および膝窩動脈ならびに 静脈の間の大腿動脈および静脈のこの全ての枝を達成するために、薄筋を供給す る枝を除いて結紮した。中央の大腿の尾動脈にカニューレを挿入し、かつカニュ ーレをその先端が薄筋静脈の遠位に位置するように大腿静脈中へ進めた。膝窩動 脈を、四肢の下部および深部からの静脈環流を防止するために中央の伏在動脈の 遠位で縛った。大腿または伏在動脈から発生するおよび薄筋から発生していない 全ての他の枝を縛った。両脚の膝窩動脈にカニューレを挿入し、薄筋の環流圧を 記録するために圧変換器を接続した。 閉鎖神経を同定し、小部分を切開して外し、中枢で破壊した。刺激電極を、そ れぞれの神経の遠位部分に配置した。筋肉の収縮を、0.1ミリ秒の持続期間、 10V、0.3〜3Hzの刺激パラメータを使用して開始した。この筋肉を、そ の起点および付着点で切開して外した。頑強な糸(75%ポリエステル/25% 木綿)をアンカーとして役に立つ固定ポストに取付けた筋肉の起点の腱に取付け た。付着点の腱に取付けた糸を、等長性張力を記録するために外力変換器(FT C10、グラス社(Grass)、クインシー(Quincy)、M.A.、米国)に取付けた。筋 肉の疲労を、等式:(疲労)=[(最大張力)−(終末張力)]/(最大張力) によって測定した。左薄筋への血流を、大腿動脈の周囲に配置された電磁気の流 量プローブ(10〜14mmサーキュムフェレンス(circumference)、カロライ ナメディカル エレクトロニクス社(Carolina Medical Electronics)、キング、 ノースカロライナ、米国)で測定した血流での筋肉中の収縮中に変化させた。ゼ ロの血流を流量プローブに対して遠位に配置されたスネアオクルダーによって測 定した。流量プローブの原位置での較正は、犬自体の血液を使用して実験終了時 に完了した。右薄筋への血流を一定の速度で固定した。30分間のヘパリンの注 入(静脈内1 iu kg−1分−1)に続き右大腿動脈に近位および遠位にカ ニューレを挿入し、ローラ環流ポンプ(ミニプラス(miniplus)3、ギルソン社(G ilson)、ビリールス レ ベル(Villiers le bel)、フランス)を取付けた。右 薄筋を、動脈血圧に合わせるのに十分である一定の流量速 度でポンプ環流した。約30分の平衡時間を、その時間中に血液ガスを測定しか つ必要に応じて補正することにより、実験計画の開始前に割当てた。全てのパラ メータを8チャンネルチャート式記録計(グラフテックラインアルコーダ(Graft ech Linearcoder)、Mk8 WR3500、ナントウィッチ(Nantwich)、イギリ ス)に記録した。 筋肉の疲労がDCAでの処理の結果、46.5%(±3.6%)から25.0 %(±3.2%)に減少することが見出された。 実験記録 動物をDCA処理群と賦形剤(等張食塩水)処理群とに分割した。DCAまた は賦形剤を手術の完了後に一定の注入により与えた。45分後に収縮を開始させ た。筋肉の疲労を通常および限られた流量の筋肉の双方で測定した。動脈血試料 を上腕動脈から採取し、静脈血試料を静止時、収縮中および次の回復中に、それ ぞれの薄筋から採取した。収縮時間は、3Hzの刺激での20分間であった。血 液試料(0.4ml)を血液ガス分析のために採取し、かつ直ちに分析した。記 録したパラメータは、pH、pCO2、pO2、酸素飽和度および全ヘモグロビ ンである。更なる試料(0.1ml)をラクテート、グルコースおよび非エステ ル化脂肪酸(NEFA)濃度の分析のために採取した 。 分析方法 これらの試料を、3.2%クエン酸三ナトリウム0.05ml中に採取し、直 ちに遠心分離した(遠心分離機5415、エッペンドルフ社(Eppendorf)、13 000rpmで5分間)。血漿を直ちに除去し、それぞれアッセイのためにアリ コートを得た。ラクテートの分析(試薬ラクテートキット、シグマダイアグノス テイクス社(Sigma Diagnostics))を直ちに実施した。グルコース分析のための 血漿試料を氷上に保ち、実験終了時に測定した(グルコース オートスタット( autostat)GA1120、クランドン社(Clandon))。NEFAのための血漿試 料を後の分析のために凍結させた(NEFA Cキット、ACS−ACOD法、 ワコー社(Wako))。回復試料を、血圧および血流測定値が基礎値で戻された場合 に、通常15分で採取し、次いで刺激を終結させた。 筋肉代謝 引続き、静止時の血液試料および薬/賦形剤注入後の静止時の筋肉生検材料( 6mm径ベルグストロム(Bergstrom)針、ステイレ(Stille)、スウェーデンおよ び6mm径アレンダレ(Allendale)針、エディンバラ、スコットランド)を、そ れぞれの筋肉から採取した。2 0分間の刺激後、筋肉を依然として刺激しながら、凍結型締し、筋肉の細部を運 動させ、液体窒素中で凍結させた(全方法は、1秒以内に凍結させた筋肉の上層 で6秒未満を要した)。筋肉試料を、一部を凍結乾燥して分析する前に液体窒素 中で貯蔵した。 筋肉試料を2つの部分に分割し、一方はATP、ホスホクレアチン(PCr) 、クレアチン(Cr)および筋肉内ラクテートの分析のためのものである(Harr is,R他、Scand.Journal Clin Lab Invest.、第33巻、109〜120(1974).)。筋 肉の他の部分は、液体窒素中に湿式貯蔵させた。簡単にいえば、筋肉の最初の部 分を凍結乾燥し、目で見て結合組織および血液を切開して外し、その後粉末にし 、氷冷却された過塩素酸(0.5M)中で抽出し、炭酸水素カリウム(2.2M )中で中和した。グリコーゲン含量をHarris他、1974(上記参照)によって記載 された方法を使用して分析評価した。 凍結乾燥した抽出物でアセチルカルニチン、遊離カルニチンを、Cederblad他 、Anal.Biochem.、第185巻、274〜278(1990).によって記載された方法により 、Constantin Teodosiu,D他、“A sensitive radioisotopic assay of pyruvat e dehydrogenase complex inhuman muscle tissue”、Anal. Biochem.、第198巻 、347〜351(1991).の方法を使用して湿潤組織の試料からのPDH活性(静止時 および運動活性時および全体 )によって分析評価した。この方法もまた、Department of Clinical Chemistry 、Karolinska Institute、Huddinge University Hospital、S-141 86 Huddinge 、スウェーデンからのDumitru Constantin-Teodosiu、博士論文“Regulation of pyruvate dehydrogenase complex activity and acetyl group formation in s keletal muscle during exercise”、ストックホルム 1992年によって記載され ている。 Pcrとラクテートの変化は、DCAにより減少された。アセチル基の有効性 は、DCA処理群において 静止時および収縮中の双方(RF 筋肉)でより高くなった。完全に変換したP DCは、PDCを通じてピルベートのより大きな流れを考慮し、従ってATP再 生への嫌気性寄与を減少させ、ラクテートの集積を最小限にする。 特に、上記研究により、静止時に増加するアセチル基の有効性がATP再生へ のより大きな酸化的寄与となり、嫌気性代謝の実質上の減少となり、かつ虚血条 件中に骨格筋の収縮性の機能の明らかな改善をもたらすことが証明された。それ ゆえ、DCAの主要な作用は、乳酸の集積および嫌気性代謝の組込まれた有害性 の効果を減少させることが考えられる(けれどもこの理論には縛られたくはない )。 この研究は、Timmons,J.A.他、J.Clin.Invest.、第97巻、第3号、879〜8 83(1996年2月)によって論じられており、参考文献として本明細書中に組込まれ ている。 治療上または予防上の使用のための本発明によるこの化合物を示すのに適当で ある例証となる製薬学的な投与形は、次の錠剤およびカプセル処方物を包含し、 これは薬学の技術において十分に公知の常法によって得ることができかつヒトに おける治療上または予防上の使用に適当である:− (a) 錠剤I mg/錠剤 化合物Z* 1.0 ラクトース Ph.Eur. 93.25 クロスカルメロースナトリウム 4.0 トウモロコシデンプンペースト 0.75 (5w/v% 水性ペースト) ステアリン酸マグネシウム 1.0 (b) 錠剤II mg/錠剤 化合物Z* 50 ラクトース Ph.Eur 223.75 クロスカルメロースナトリウム 6.0 トウモロコシデンプン 15.0 ポリビニルピロリドン 2.25 (5w/v% 水性ペースト) ステアリン酸マグネシウム 3.0 (c) 錠剤III mg/錠剤 化合物Z* 100 ラクトース Ph.Eur. 182.75 クロスカルメロースナトリウム 12.0 トウモロコシデンプンペースト 2.25 (5w/v% 水性ペースト) ステアリン酸マグネシウム 3.0 (d) カプセル mg/カプセル 化合物Z* 10 ラクトース Ph.Eur. 488.5 ステアリン酸マグネシウム 1.5 注* 活性成分の化合物Zは、式Iの化合物またはその塩、例えばDCAである。 錠剤組成物(a)〜(c)には、常法によって、例えば酢酸フタル酸セルロースで腸 溶コーティングをしてもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ジェームス アーキボールド ティモンズ イギリス国 ノッティンガム エヌジー7 2アールディー ユニヴァーシティ パ ーク (番地なし) ユニヴァーシティ オブ ノッティンガム内 (72)発明者 ポール レオナード グリーンハフ イギリス国 ノッティンガム エヌジー7 2アールディー ユニヴァーシティ パ ーク (番地なし) ユニヴァーシティ オブ ノッティンガム内 (72)発明者 サイモン マーティン パウチャー イギリス国 チェシャー エスケー10 4 ティージー マッククレスフィールド オ ールダーレィ パーク (番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 四肢における虚血の治療のために医薬品を製造するための、ピルベートデ ヒドロゲナーゼを活性化させる薬剤の使用。 2. 該医薬品が間欠性跛行の治療のためのものである、請求項1に記載の使用 。 3. 該薬剤がPDHキナーゼを抑制する薬剤を含有する、請求項1または2に 記載の使用。 4. 該薬剤がジクロロ酢酸、その誘導体またはその塩を含有する、請求項1か ら3までのいずれか1項に記載の使用。 5. 該薬剤が式I [式中、Rは水素、(1〜10C)アルキル、(3〜10C)シクロアルキル 、(3〜10C)シクロアルキル(1〜10C)アルキルおよびフェニル(1〜 10C)アルキル{この場合、フェニル成分は場合によっては1つまたはそれ以 上の置換基を有していてもよい}から選択されている]の化合物またはその製薬 学的に認容性の塩を含有する、請求項1 から3までのいずれか1項に記載の使用。 6. フェニル成分が場合によってはハロゲン、(1〜4C)アルキル、(3〜 6C)アルケニル、(1〜4C)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、ニ トロ、カルボキシ、アミノ、(1〜4C)アルキルアミノ、炭素原子6個までの ジアルキルアミノ、(1〜4C)アルキルチオ、(1〜4C)アルキルスルフィ ニル、(1〜4C)アルキルスルホニルおよび(1〜4C)アルキレンジオキシ から選択された1つまたはそれ以上の置換基を有していてもよい、請求項5に記 載の使用。 7. Rが(1〜10C)アルキル、(3〜10C)シクロアルキル、(3〜1 0C)シクロアルキル(1〜10C)アルキルおよびフェニル(1〜10C)ア ルキルから選択されており、この場合、フェニル成分は場合によってはハロゲン 、(1〜4C)アルキル、(3〜6C)アルケニル、(1〜4C)アルコキシ、 シアノ、トリフルオロメチル、ニトロ、カルボキシ、アミノ、(1〜4C)アル キルアミノ、炭素原子6個までのジアルキルアミノ、(1〜4C)アルキルチオ 、(1〜4C)アルキルスルフィニル、(1〜4C)アルキルスルホニルおよび (1〜4C)アルキレンジオキシから選択された1つまたはそれ以上の置換基を 有していてもよい、請求項5または6に記載の使用。 8. Rが水素である、請求項5から7までのいずれか1項に記載の使用。 9. 四肢における虚血の治療のために医薬品を製造するための、ジクロロ酢酸 、その塩およびジクロロ酢酸のエステルから選択された薬剤の使用。 10. 間欠性跛行の治療のための医薬品を製造するための、請求項9に記載の 使用。 11. 該薬剤がジクロロ酢酸およびその塩から選択される、請求項9または1 0に記載の使用。 12. 該薬剤がジクロロ酢酸のナトリウム塩である、請求項11に記載の使用 。 13. 末梢血管性疾病の治療のために医薬品を製造するための、請求項1から 12までのいずれか1項に定義された薬剤の使用。 14. 製薬学的組成物において、製薬学的に認容性の希釈剤または担体と共に 、四肢における虚血を治療するのに有効な量で、請求項1または3または5から 8までのいずれか1項に記載の薬剤を含有することを特徴とする、製薬学的組成 物。 15. 製薬学的組成物において、間欠性跛行を治療するための有効量で、ジク ロロ酢酸またはその塩を含有することを特徴とする、製薬学的組成物。
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