JPH11501420A - Jpeg画像圧縮標準を実現するvlsi回路構造体 - Google Patents

Jpeg画像圧縮標準を実現するvlsi回路構造体

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JPH11501420A
JPH11501420A JP8509667A JP50966796A JPH11501420A JP H11501420 A JPH11501420 A JP H11501420A JP 8509667 A JP8509667 A JP 8509667A JP 50966796 A JP50966796 A JP 50966796A JP H11501420 A JPH11501420 A JP H11501420A
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JP8509667A
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コバック,マリオ
ランガナサン,ナガラハン
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ユニバーシティ オブ サウス フロリダ
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Abstract

(57)【要約】 JPEGベースライン画像圧縮標準を実現するための十分にパイプライン構造にされたVLSI回路構造体。回路構造体は高速および高スループットを得るためにパイプライン構造および平行の原理を最大限活用する。全体の構造は、1024×1024のカラー画像に対して毎秒30フレームの入力速度が可能な約100MHzのクロック速度を得るように、単一のVLSIチップで実現されるように設計される。

Description

【発明の詳細な説明】 名称:JPEG画像圧縮標準を実現する VLSI回路構造体 技術分野 本発明はJPEG画像圧縮標準を実現するVLSI回路構造体に関する。 背景 データ圧縮とは、格納および通信費用を節約するためにデータ表示の冗長を減 らすかまたはなくすことである。データ圧縮方法は大きくは2つのカテゴリー、 すなわち損失のない方法(lossless)と損失のある方法(lossy)とに分類する ことができる。損失のない方法では正確な元のデータが回復され得、一方、損失 のある方法では元のデータに非常に近いものを得ることができる。損失のない方 法は、圧縮プロセス中に情報内容が損失しないため、エントロピー符号化法とも 呼ばれる。損失のない方法は、情報の損失が全く許されず圧縮率が典型的には約 3:1である医療分野での画像化などの、所定の環境内でのテキスト圧縮および画 像圧縮のために使用される。損失のある圧縮方法は、通常は、画像および音声圧 縮で適用され、必要とされる忠実度に依っては、はるかに高い圧縮率を得ること ができる。 デジタル画像は格納のために莫大な量の空間を必要とする。例えば、画素当た り24ビットで1024×1024個の画素という解像度を有するカラー画像は、非圧縮形 式で3.15Mバイトを必要とする。毎秒30フレームのビデオ速度では、これは毎秒9 4Mバイトのデータ速度を必要とする。テレビ会議、HDTV、家庭娯楽システム、対 話型視覚化およびマルチメディアなどのビデオ応用分野での最近の進歩により、 さらに高度な帯域幅計算および通信システムに対する要求が増大している。効率 的な画像圧縮方法を非常に高速に実現できれば、この課題を達成するのに大いに 貢献し得る。 最近、3つの国際的な標準機構、すなわち、国際電信電話諮問委員会(CCITT) 、 国際標準化機構(ISO)、および国際電気標準会議(IEC)よりなる共同写真専門家グ ループ(Joint Photographic Expert Group、JPEG)として知られる作業グループ が、連続色調静止画像の符号化および圧縮のための国際的な標準を定義した。こ の標準は通常はJPEG標準と呼ばれる。JPEG標準の第1の目的は、アプリケーショ ンに左右されすまたデータ圧縮のVLSIでの実現を支援する画像圧縮方法を提案す ることである。 本発明の要旨 本発明は、JPEG画像圧縮標準をVLSIチップ上で実現するための新規で有用なVL SI回路構造体を提供する。VLSI回路構造体は、回路全体にわたって微細パイプラ イン構造(fine grain pipelining)を実現し、極めて速いタイミングサイクル (例えば、少なくとも100MHzのクロックサイクル)で作動するような方法でJPEG 圧縮を実現するように設計される。 本発明によれば、VLSI回路構造体は、(a)画像画素データ信号をDCTモジュール に送る入力手段と、(b)画像画素データ信号を受け取りこれらの信号を変換して 、エントロピー符号器モジュールによる処理にとって適切な形式のDCT出力信号 を生成してDCT出力信号をエントロピー符号器モジュールに直接転送し、DCTモジ ュールとエントロピー符号器モジュールとの間で動作を同期させるためのバッフ ァとして作用しないジグザグ再配列ロジックを含む、DCT(離散コサイン変換) モジュールと、(c)DCT出力信号を受け取り処理して、圧縮画像出力データ信号を 生成するエントロピー符号器モジュールと、(d)入力の処理ならびにDCTおよびエ ントロピー符号器モジュールにわたるデータ信号の処理を制御するために、所定 のタイミング間隔でタイミング制御信号を提供するタイミング制御手段とを備え ている。VLSI回路構造体は、所定のタイミング間隔のそれぞれの間に、(a)画像 画素データ信号がDCTモジュールに入力され、(b)データがDCTモジュールによっ て処理され、(c)DCT出力信号がDCTモジュールからエントロピー符号器モジュー ルに直接転送され、(d)データ信号がエントロピー符号器モジュールによって処 理され、そして(e)圧縮画像出力データ信号がエントロピー符号器モジュールに よって生成されるように、設計される。従って、DCT出力信号はエントロピー符 号 器に直接入力することが可能で、VLSI回路構造体信号および計算は、VLSI回路構 造体全体にわたって十分にパイプライン構造にされた方法で処理され得る。 本出願では、DCT出力信号をDCTモジュールからエントロピー符号器モジュール へ「直接」転送するという概念が重要である。これは、エントロピー符号器がこ れらの信号を処理する方法のために、DCT出力信号はエントロピー符号器モジュ ールに転送される前にバッファリングされる必要がないという意味が意図されて いる。本発明によれば、エントロピー符号器モジュールは、DCTモジュールと同 じクロック周波数で、DCTモジュールと十分にパイプライン構造にされるようにD CT出力信号を処理する方法で設計される。これにより、DCT出力信号は直接エン トロピー符号器に入力され得、VLSI回路構造体の信号および計算数値はVLSI回路 構造体全体にわたって十分にパイプライン構造にされ得る。 また、本発明のVLSI回路構造体で用いられ、データ処理において最大の速度お よびスループットを生み出す「微細パイプライン」の概念について述べることは 有用である。この概念は、各モジュールの計算および制御ロジックを、可能な限 り多くの単純な個別セグメントに細分化し、各セグメントが各モジュールの個別 のデータ処理機能を可能な限り単純におよび細分して制御することを提供する。 これにより、十分にパイプライン構造にされたVLSI回路構造体だけでなく、非常 に高速で、すなわち少なくとも100MHzのクロック周波数で作動し得るVLSI回路構 造体が製造される。 本発明のさらに別の特徴は、以下の詳細な説明ならびに添付の図面および表か ら明らかとなり得る。 図面の簡単な説明 図1は、JPEG圧縮標準による画像圧縮を行う符号器モデルの概略図である。 図2は、JPEG圧縮標準による画像圧縮を行うベースライン符号器モデルの概略 図である。 図3は、図2の符号器モデルのDCT出力のジグザグ再配列の概略図である。 図4は、JPEG圧縮標準による画像圧縮を行うエントロピー符号器の概略図であ る。 図5は、本発明のJPEG圧縮を行うVLSI回路構造体の概略図である。 図6は、図5のVLSI回路構造体のDCTモジュールの概略図である。 図7は、図6のDCTモジュールの一次元DCT回路の概略図である。 図8は、図6のDCTモジュールの転置バッファの概略図である。 図9は、図6のDCTモジュールの量子化セクションの概略図である。 図10は、図5のVLSI回路構造体のエントロピー符号器モジュールのアーキテク チャーの概略図である。 図11は、図10のエントロピー符号器モジュールのゼロランレングス符号器の概 略図である。 図12は、図10のエントロピー符号器モジュールのカテゴリー選択機能の概略図 である。 図13は、図10のエントロピー符号器モジュールのカテゴリー選択回路の概略図 である。 図14は、図10のエントロピー符号器モジュールの除去ロジックの概略図である 。 図15は、図10のエントロピー符号器モジュールのハフマン符号器の概略図であ る。 図16は、図10のエントロピー符号器モジュールのデータパッカの概略図である 。 表1は、JPEG圧縮標準による、DCおよびAC係数ならびに対応するカテゴリーを 示す。 好適な実施態様の詳細な説明 上述のように、本発明は、JPEG画像圧縮標準を単一のVLSIチップ上で実現する ためのVLSI回路構造体に関する。本発明のVLSI回路構造体について以下に詳しく 説明し、図5〜図16に例示するが、先ず、JPEG画像圧縮標準についての背景をあ る程度提供するのが有用であると考えられる。 I.JPEG圧縮標準 JPEG圧縮標準を実現するための基本的なモデルを図1に示す。このモデルは、 符号器モデル10を含み、入力画像を次の処理にとってより適切な抽象表示に変換 する。符号器モデル10は、この変換を実現するために、いくつかのモデルテーブ ル12に格納されたパラメータを必要とし得る。エントロピー符号器14は、符号器 モデル10の出力を圧縮形式に変換する圧縮手順である。エントロピー符号器14も また、エントロピーコードを格納するためにテーブル16を使用し得る。上述のJP EGモデルに基づいて4つの異なる符号化プロセス、すなわち、(i)ベースライン プロセス、(ii)拡張DCTベースのプロセス、(iii)損失のないプロセス、および(i v)階層プロセスが導き出された。本発明の好適な実施態様は、ベースラインプロ セスを実現するVLSI回路構造体に関する。 ベースラインプロセスのための符号器モデル10を図2に示す。入力画像は8×8 個の画素よりなる非重複ブロックに分割され、ベースライン符号器に入力される 。画素値は符号なしの整数フォーマットから符号付き整数フォーマットに変換さ れ、各ブロックでDCT計算が行われる。DCTは画素データを、DCT係数と呼ばれる 空間周波数のブロックに変換する。8×8個の範囲内の画素は典型的には階調の変 動は少ないため、DCTの出力では、ブロックエネルギーのほとんどはより低い空 間周波数内に収められる。一方、より高い周波数はゼロに等しいかまたはゼロに 近い値を有し、従って、符号化の間、画像の質に有意な影響を与えることなく無 視され得る。どの周波数がより重要でありどの周波数がより重要でないかに基づ く周波数の選択は、最終画像の質に影響を与え得る。JPEGでは、DCT計算に続く 量子化ステップで用いられる量子化テーブルをユーザに予め定義させることによ ってこれを可能にする。量子化値の選択は、圧縮効率および再構成された画像の 質の両方に影響を与えるため重要である。 符号器モデル10によって出力されるDCT係数ブロックは、図3に示すようなジ グザグ再配列を用いて一次元データに再編成される。各ブロックiの位置(0,0) はDCiとして表されるそのブロックのDC係数を含む。このDC係数は、ブロックi およびブロックi-1のDC係数間の差分である値ΔDCiによって置換される。隣接す るブロックの画素は多くの場合類似した平均エネルギーレベルを有するため、現 在のDC係数と直前のDC係数との差分のみが用いられ、これは通常は差分パルスコ ード変調(DPCM)法として知られる。さらに多くの場合ゼロであるこの高周波数係 数は、ジグザグ再配列により一次元データの終わりでグループ化されることに留 意すべきである。 エントロピー符号器14の詳細を図4に示す。エントロピー符号器14は、再編成 されたDCT係数を符号化するために、統計モデル18に基づいた可変長符号化を用 いる。エントロピー符号器14では、量子化したDCT係数が[ランレングスカウン ト、カテゴリー]対のストリームに変換される。各対には、圧縮を行うためにハ フマン符号器20によって用いられる予定の対応する可変長ハフマンコードがある 。ハフマンコードはテーブルに格納されている。エントロピー符号器での様々な ステップについては後に詳述する。 より良好な圧縮結果を実現するために、非常に多くの場合、入力画像は符号器 に入力される前に異なるカラー空間(またはカラー座標)表示に変換される。基 本的なJPEG標準による画像圧縮はカラーには影響されないが、各カラーを個別に 処理するため、カラー空間を変更することによって圧縮率が有意に向上し得るこ とが示されている。これは、人間の視覚系の知覚力および表示装置の特性が完全 でないことによる。JPEG標準による画像圧縮のための最も適切なカラー空間の1 つは、YCbCrであることが示されている。ここで、Yは輝度成分、CbおよびCrは 2つのクロミナンス成分である。輝度成分はクロミナンス成分に比べてはるかに 多くの情報を担うため、JPEGでは、圧縮中に異なるいくつかのテーブルを使用す ることができる。カラーがどのようにして圧縮に影響を与え得るかについてのさ らなる情報については[1-6]を参照せよ。 JPEGベースライン圧縮標準では、圧縮を実現するためにDCTおよびハフマンエ ントロピー符号化法を用いる。DCTおよびハフマン符号化の実現についてはいろ いろなソフトウェアおよびハードウェアによるアプローチが存在する。以下に、 本発明を理解する上でいくつかの有用な背景を提供すると考えられる、DCTおよ びハフマンエントロピー符号化のこれらの面について簡単に説明する。 二次元DCT計算は、通常は分離可能性特性(separability property)と呼ばれ る連続する2つの一次元DCTとして実現され得ることに留意すべきである。この アプローチはハードウェアで実現するとより簡単である。Haralick[R.M.Harali ck,"Astorage efficient way to implement the discrete cosine transform" ,IEEE Trans.Comp.,vol.C-25,pp.764-765,July 1976]によって、N個の ポイントを有するDCTは、入力の対称性を活用することによって2つのNポイン トFET(fast fourier transform、高速フーリエ変換)を用いて計算され得るこ とが示された。後に、TsengおよびMiller[B.D.Tseng,W.C.Miller,"On Compu ting Discrete Cosine Transform",IEEE Trans.Comp.Vol.C-27,No.10,pp. 966-968,1978]は、2NポイントDFTの最初のN個の係数の実数部分を計算するだ けでDCTがより効率的に得られ得ることを示した。JPEGで必要とされる8ポイン トDCTの計算は、16ポイントDFT(discrete fourier transform、離散フーリエ変 換)計算およびこれに続くスケーリングによって置き換えられ得る。16ポイントD FTの最適な形態が、Winograd[S.Winograd,"On Computing the Discrete Fouri er Transform",Mathematics of Computation,Vol.32,No.141,pp.175-199 ,1978]によって開発された。Arai、AguiおよびNakajimaは、Winogradの解決法 を8ポイントDCTに採用し、対称特性を用いて計算を低減させた[Y.Arai,T.Ag ui,M.Nakajima,"A Fast DCTSQ Scheme for Images",Trans.IEICE,Vol.E7 1,No.11,pp.1095-1097,1988]。出願人の提案したアーキテクチャーにおい て一次元のスケーリングされたDCTをハードウェアにより実現することは、Arai らによって提案された手順に基づいている[Y.Arai,T.Agui,M.Nakajima,"A Fast DCT-SQS cheme for Images",Trans.IEICE,Vol.E71,No.11,pp.1095 -1097,1988]。この計算フローグラフには、5回の乗算、29回の加算、および16 回の2の補数演算(Araiら[Y.Arai,T.Agui,M.Nakajima,"A Fast DCT-SQSc heme for Images",Trans.IEICE,Vol.E71,No..11,pp.1095-1097,1988] では-1の乗算と呼ばれている)を必要とする。次のセクションで、出願人は必要 な2の補数演算の回数を16から12に減らす、この手順の改変について述べる。 ハフマンコードを含むツリーベースのコードのデータ変換のために、あるクラ スのVLSIアーキテクチャーが提案されている[A.Mukherjee,N.Ranganathan,M .Bassiouni,"Efficient VLSI designs for data transfor mations of tree-b ased codes",IEEE Trans.Cir.Sys.,Vol.38,pp.306-314,Mar.1991]。こ れらのアーキテクチャーは、元のハフマンコードから作成される逆二進法ツリー におけるトークンの増殖の原理を用いる。静止圧縮法を実現するための他のいく つかのアーキテクチャーが提案されている[A.Mukherjee,N.Ranganathan,J. W.Flieder and T.Acharya,"MARVLE: A VLSI Chip for Data Compression Usi ng Tree-Based Codes",IEEE Trans.VLSI,Vol.1,pp.203-214,June 1993; M.T.Sun,"VLSI Architecture and Implementation of High Speed Entropy De coder",Proc.ISCS,pp.200-202,1991]。コードは実行の前に固定され、後で 変更できない。これが静止法の欠点である。順列および同時VLSIモデルを用いて VLC(Variable length coding、可変長符号化)を実現する他のいくつかのVLSIア ーチテクチャーが、[M.T.Sun,K.M.Yang,K.H.Tzou,"A High Speed Program mable VLSI for Decoding Variable Length Codes",Proc.SPIE,Vol.1153,A ug.1989; S.F.Chang,D.G.Messerschmitt,"Designing High Throughput VLC Decoder: Part I Concurrent VLSI Architectures",IEEE Trans.Cir.and Sy s.for Video Tech.,June 1992; J.L.Sicre,A.Leger,"Silicon complexity of VLC decoder vs.Q-coder",CCITT Feb.1989; M.T.Sun,S.M.Lei,"A Pa rallel VLC Decoder for Advanced Television Applications",Proc 3rd Int. Workshop on HDTV,Aug.1989]に記載されている。本発明のアーキテクチャーで は、ハフマンコードはRAMモジュールに格納されるため、コードはアプリケーシ ョンに応じて変更され得る。 最近、JPEGベースライン圧縮標準を実現するいくつかの特殊用VLSIチップが製 造および市販されて成功している。インテル社のi750ビデオプロセッサ[82750PB Pixel Processor databook,INTEL,Santa Clara,October 1993; 82750DB Dis play Processor databook,INTEL,Santa Clara,September 1993]は、2つのチ ップと82750PB画素プロセッサと82750DBディスプレイプロセッサとからなる。画 素プロセッサはJPEG圧縮標準を実現するようにプログラムされ得る。C-CUBE CL5 50は、JPEG画像圧縮および伸張のための単一チッププロセッサである[CL550 Use rs Manual,C-Cube Microsystems,Milpitas,1992]。チップの核は、FDCT/IDCT と量子化器とランレングス符号器/復号器とハフマン符号器/復号器とからなる 圧縮/伸張ユニットである。チップは35MHzまでの速度で作動し得る。チップは 毎秒約1750万個の画素までの速度でデータを引き出し、毎秒約200万バイトの速 度で圧縮データを生成し得る。チップのエントロピー符号器はDCTモジュールよ り遅い速度で作動するため、圧縮中のオーバフローを避けるために2つのモジュ ール間にFIFOバッファが用いられる。バッファ内のデータ量が所定のレベルに達 すると、遅延信号が生成され、DCT計算およびシステムへのデータ入力を遅らせ る。LSIロジック社は、L64735DCTプロセッサとL64745JPEG符号器とL74765カラー およびラスターブロック変換器とからなるJPEG圧縮のためのチップセットを発表 した[JPEG Chipset Technical Manual,LSI Logic,Milpitas,Jan.1993]。 チップセットは最大速度35MHzて作動し、毎秒3000万バイトまでの速度で静止画 像データを処理する。1993年7月、LSIロジック社は、パーソナルコンピュータ 、エンジニアリングワークステーション、およびレーザプリンタでのグラフィッ クスおよびビデオアプリケーションのために設計された単一チップJPEGコプロセ ッサL64702を発表した[L64702 JPEG Coprocessor Technical Manual,LSI Log1c ,Milpitas,July 1993]。チップは、33MHzの作動周波数で毎秒825万バイトまで の速度でデータを圧縮および伸張し得る。これらは市販製品であるため、これら のチップについて公に入手可能な技術マニュアルはハードウェアアーキテクチャ ーまたは実現の詳細について多くの情報を提供していない。 本発明のVLSI回路構造体は、包括的な通信または包括的な制御ロジックを有さ ない線形静止パイプラインアーキテクチャーを設計することによってはるかに良 好な速度を実現するように設計されている。このようなアーキテクチャーは、各 段階での処理の細分性を小さくすること(微細パイプライン構造化)によってよ り速いクロック速度が得られ得るという利点がある。つまり、データ処理機能( および各機能のための制御ロジック)をより小さなスライスまたは段階に再分割 することによって、クロック周期が低減され得る。 II.本発明のVLSI回路構造体 本発明は、JPEGベースライン圧縮標準を実現するための十分にパイプライン構 造にされたVLSI回路構造体を提供する。VLSI回路構造体は包括的な通信または包 括的な制御ロジックを必要としない。従って、VLSI回路構造体全体を狭い段階に スライスして、短いクロック周期を得ることができる。DCTのためのならびにエ ントロピー符号器におけるカテゴリー選択およびハフマン符号化のためのアーキ テクチャーは、高速VLSIでの実現のために設計される。本発明のVLSI回路構造体 により、毎秒1億バイト以上のデータ圧縮速度を得ることができると考えられて いる。 本発明のVLSI回路構造体22を図5に概略的に示す。回路構造体22は、高スルー プットを実現するために線形多段階パイプラインとして構成される。回路構造体 22は、基本的には、DCTモジュール24と、エントロピー符号器モジュール26と、 タイミング制御手段28(所定のタイミング間隔で回路の各構成要素にタイミング 制御信号を送信する、所定の周波数を有するクロックなど)とを備えている。な おさらに、DCTモジュールに画像画素データ信号を入力する手段が設けられてい る。DCTモジュール24は、DCTセクション30と、量子化セクション32と、再配列ロ ジックセクション34とを含む。図10により詳細に示すエントロピー符号器モジュ ール26は、ゼロランレングス符号器60と、カテゴリー選択回路62と、除去ロジッ ク64(図10参照)と、ハフマン符号器66と、データパッカ68とを含む。 圧縮される画像はクロックサイクル毎に1画素の速度でアーキテクチャーに入 力される。入力データは、各モジュール自体が多段階線形パイプとして内部構成 されている線形方式で様々なモジュールによって処理される。圧縮されたデータ は、得られた圧縮量に応じて様々な速度でシステムによって出力される。各モジ ュールの設計について以下に詳述する。 1.DCTモジュール DCTモジュール24:(i)DCTセクション30、(ii)量子化セクション32、および(ii i)ジグザグ再配列セクション34。 DCTセクション24を図6に概略的に示す。DCTセクションは、レベルシフタ41と 、2つのDCT回路42および43と、転置バッファ46とを含む。上述のように、スケ ーリングされた二次元DCT計算は、2つの一次元DCT演算に分離され得、各一次元 DCTは改変されたDFTを用いて実現され得る。第1のDCT計算は行方向に行われ、 第2のDCT計算は列方向に行われる。 既に提案されているDCT計算法[Y.Arai,T.Agui,M.Nakajima,"A Fast DCT -SQS cheme for Images",Trans.IEICE,Vol.E71,No..11,pp.1095-1097, 1988]では、5回の乗算、29回の加算、および16回の2の補数加算を必要とする 。 この計算法は本発明により改変され、同じ回数の乗算および加算を必要とする他 に、2の補数演算の回数が16から12に減っている。改変された計算法は以下の通 りである。ステップ1 ステップ2 ステップ3 ステップ4 ステップ5 ステップ6ここで、 ai 入力要素(0≦i≦7) Si スケーリングされたDFT係数(0≦i≦7) mi 固定乗算子 m1 = cos(4π/16); m2 = cos(6π/16); m3 = cos(2π/16)- cos(6π/16); m4 = cos(2π/16)+ cos(6π/16); 出願人の概念によるDCT計算を行うための一次元DCT回路構造体(例えば42)を 図7に示す。図示するように、回路は6つのパーティションP1〜P6よりなる。各 パーティションは、レジスタセット(RS)と、ある関連する制御ロジックを有する 算術ユニット(例えばカウンタ、図示せず)とを含む。各レジスタセットは、そ れぞれ8個のレジスタを有する2つの列よりなる。ただし、列RS-dおよびRS-eは 各列9個のレジスタを有する。回路は、クロックサイクル毎に1画素の速度で画 像入力データ信号を受け取り、処理全体が線形パイプとして行われる。上述の出 願人のDCT計算法は、回路内では、計算法の各ステップが回路構造体における1 つのパーティションに対応するように実現される。レジスタセットRS-aの左側の 列が8個のデータ要素で満たされると、列全体が右側の列の対応するレジスタに コピーされる。加算器ロジックが出願人のDCT計算法のステップ1のような計算 を行うとき、左側の列は新しい入力データを受け取る状態を続ける。各パーティ ションで同様のプロセスが同時に行わわる。ステップ1のすべての計算を完了す るには8クロックサイクルを要する。これは、左側の列を満たすのに必要なサイ クル数と同じである。加算器は単一段階ユニットであるが、16ビット乗算器は6 段階ウォーレスツリー乗算器である。 転置バッファ46を図8に示す。バッファは、図示するように構成された8×8配 列のレジスタ対よりなる。データは、64個のレジスタすべてがロードされるまで 転置バッファ46に行方向に入力される。これらのレジスタ内のデータは、列方向 に接続されている対応する隣接レジスタに並列的にコピーされる。データは列レ ジスタから読み出される一方で、行レジスタは一次元DCT回路42からの新しいデ ータの受け取りを続ける。従って、行方向のDCT計算の出力は、一次元DCT回路43 によって列方向のDCT計算に転置される。転置バッファ46は64クロックサイクル の待ち時間(latency)を有する。 量子化セクション32を図9に示す。量子化セクションは、量子化テーブルを格 納するRAM50と16ビット乗算器52とからなる。DCTの出力はスケーリングされる必 要があり、これは各係数に予め定義されたスケーリングファクターを掛けること によって行われる。JPEG圧縮標準のための量子化ステップは、DCTの出力に量子 化テーブルからの予め定義された値のセットを掛けることを包含する。上記のス テップは両方とも乗算を包含するため、出願人の概念によれば、これら2つのス テップは、スケーリングおよび量子化パラメータを適切に組み合わせることによ って単一の乗算ステップに統合される。量子化セクション32の待ち時間は、乗算 器の段階数に等しい6クロックサイクルである。 量子化セクション32によって出力されるデータの各ブロックは、エントロピー 符号器に送られる前にジグザグ方式で再配列される必要がある。DCTモジュール2 4では、この再配列は、転置バッファ46に類似した方式で構成された8×8配列の レジスタ対を用いる再配列ロジックセクション34によって実現される。再配列ロ ジックセクションは、DCTモジュールとエントロピー符号器モジュールとの間で 動作を同期させるためのバッファとして作用しない。また、再配列ロジックはバ ッファとして作用せず、再配列することによってタイミング制御信号に応答し得 る。 2.エントロピー符号器モジュール エントロピー符号器モジュール26の機能は、DCTモジュール24からの量子化係 数を可変長符号化を用いて符号化することである。エントロピー符号器モジュー ル26のための構造を図10に概略的に示す。図から分かるように、エントロピー符 号器モジュール26は、(i)ゼロランレングス符号器60と、(ii)カテゴリー選択回 路62と、(iii)除去ロジック64と、(iv)ハフマン符号器66と、(v)データパッカ68 とを含む。量子化画素データの各ブロックは、1つのDC係数とこれに続く63個の AC係数とからなる。エントロピー符号器がこの機能を実行する方法について以下 に述べる。 第1のステップは、現在のDC係数と直前のブロックのDC係数との間の差分であ るΔDCを計算することである。また、JPEG圧縮標準では、係数の符号が負であれ ばDC/AC係数を1だけ減分することが要求されている。次のステップは、ブロッ ク内のAC係数ストリームからゼロランレングスカウントを抽出することである。 このようにしてブロックデータは、係数に先行するゼロの数を示す関連するカウ ント値を有するAC係数ストリームに変換される。このランレングスカウントは4 ビットフィールドとして表される。ランレングスが16より大きいときは、所定の 条件に依り2つの特殊シンボル、ZRLおよびEOBがデータを符号化するために用い られる。ランレングスが16個のゼロのときはいつでも、データ内にゼロランレン グスシンボルZRL(JPEGではF/0として表される)が挿入される。ブロックの終わ りまでのAC係数の残りがゼロであることが検出されるときはいつでも、データ内 にエンドオブブロックシンボルEOB(JPEGでは0/0として表される)が挿入される 。出力されているデータがDCまたはAC係数、ZRLまたはEOBシンボルであるかどう かを示す4ビットのステータスフィールドが各係数に対応して生成される。上記 のステップはゼロランレングス符号器60(図11参照)で実行される。 ゼロランレングス符号器セクション60は3つの段階よりなり、従って3サイク ルの待ち時間を有する。第1の段階は、ΔDCを計算するためのロジックよりなり 、第2の段階はランレングスカウントを導き、第3の段階は負の係数を減分する ために用いられる。 カテゴリー選択回路62(図12および図13)では、各DCおよびAC係数は、係数の 大きさに依り対応するカテゴリーに関連付けられる。JPEG標準によって定義され るカテゴリーの定義を表1に示す。カテゴリー選択ユニットから出力されるデー タストリームの各要素は、係数と、対応するカテゴリーと、ランレングスカウン トと、4ビットステータスとからなる。データストリームは、ゼロランレングス カウントとして符号化されている一連のゼロ係数を含む64個の係数すべてを依然 として含んでいることに留意すべきである。また、データストリーム内の1つ以 上のZRLシンボルの後にEOBシンボルが続く場合は、ZRLシンボルは冗長でありデ ータストリームから除去しなければならない。上記の機能は除去ロジック回路部 64(図14も参照)で実行される。 ハフマン符号器66(図15参照)によって示される次のステップの間、除去ロジ ック回路部64によって出力される<AC/DC係数、ランレングスカウント、カテゴ リー、ステータス>よりなる各データ要素は、対応する要素、<AC/DC係数、カ テゴリー、ハフマンコード、ハフマンコード長>に変換される。ハフマンコード はランレングスカウント、カテゴリーおよびステータスのフィールドに基づいて 選択される。ハフマンコードセットはテーブル内に予め格納され、アプリケーシ ョンに依り変更され得る。カテゴリーおよびハフマンコード長のフィールドはデ ータパッカユニットで使用される。データパッカユニットでは、可変長圧縮デー タ(DC/AC係数とハフマンコードとを含む)が固定長圧縮データストリームにパ ックされ、圧縮チップによって出力される。 カテゴリー選択回路12の設計は本明細書で述べる概念に基づく。カテゴリー選 択はJPEG圧縮標準文書にテーブルとして定義されている。カテゴリー選択を直接 実現するためには、必要な範囲をメモリに格納し、入力データをこれらの予め格 納された値と比較する必要があり、これは、複雑なアドレス復号化および制御ロ ジックを必要とする。カテゴリー選択のための非常に効率的なハードウェアによ る実現へと導くいくつかの数学的な結果について以下に述べる。 定義1. XおよびYが整数Nの集合の部分集合であるときx∈X、y∈Y,およびz∈{0 ,1}とする。便宜上、1:2マッピング関数φを以下のように定義する。 この関数を用いると集合Xを以下のように生成し得る。 関数φを用いることによって、集合Yの要素数の2倍の要素数を有する集合X が生成される。よって、以下の記述においてこの関数を拡大関数と呼ぶ。 定理1. Ciを以下のように定義される整数の集合とする。 集合Ciが与えられると、集合Ci+1は以下のように表され得る。 証明: 関数φ(y,z)を以下のような2つの副関数φ0およびφ1の集合に再定義する。 上記の2つの関数を用いると、以下の2つの集合X0およびX1が生成され得る。 集合X0は偶数のみからなり、集合X1は奇数のみからなることに留意すべきである 。式2に示すように関数φによって生成される集合Xは、実際には、集合X0およ びX1:X=X0∪X1の和集合である。 φ0およびφ1を、Y=C1={-1・2i,...,12i-1-1,2i-1,...,2i-1}に適用するこ とによって、以下の部分集合を得る。 X0={-1・2i+1,-1・2i+1+2,-2i+1+4,...,-1・2i-2,2i,2i+2,2i+4,...,2i+1 -2}および、X1={-1・2i+1+1,-1・2i+1+3,-1・2i+l+5,...,-1・2i-1,2i+1,2i+3 ,2i+5,...,2i+1-1}、そして、これらの和集合は、X={-1・2i+1,...,-1・2i-1 ,2i,...,2i+1-1}であり、これは実際にはCi+1または1つの要素C0のみからな る特殊な集合である。 補助定理1. 最初の集合C1が与えられると、拡張関数φをうまく適用することによってすべて の集合Ciを生成し得る。 証明は定理1から直接得られるため省略する。 定義2. xを、xn-1xn-2...x0のようなnビットの2の補数形式で表される整数とする。 関数p(x,i)は以下のように定義される。 定理2. xをnビットの2の補数形式で表される整数とし、xが(定理1で定義された) 集合Ci'Ci-1'...,C1のうちの1つに属するかまたは、C0={0}のときC0に属する とする。関数pを用いると、要素xの帰属関係は以下のように決定され得る。 証明: 定理1から、すべての集合Ciは最初の集合C1={-2,1}から得られ得ることが分か る。要素{-2,1}をnビットの2の補数二進法フォーマットで表す場合、-2 =(11. ..110)2および1 =(00...001)2を得る。拡張関数φを用いて他の集合の要素を得 るためには、これらの要素に2を掛け(左シフト)、シフトした値に0または1 を加える。こうすることによって、二進法の「先頭の」桁(-2の場合は0、1の 場合は1)を左側に1つの位置だけ移動させるだけでよい。従って、拡張関数φ を繰り返し(i-1)回適用することによって、負の要素の場合には先頭の0および 正の要素の場合には先頭の1が左側のi番目の位置にシフトされる。従って以下 が成り立つ。 2の補数表示において最上位のビットxn-1に基づく正の要素と負の要素との 区別は可能であるため、およびj≦iのときxは集合Cjに属するため、ビットxn-1 およびxi-1が異なるならばxは集合Cjに属することを意味する。ビットxn-1 およびxi-1が同じであれば、j<iのときxは集合Cjに属する。 集合Ci,Ci-1,...,C0のうちの1つにおけるxの帰属関係は以下のアルゴリズ ムを用いて決定され得る。 j = i; WHILE(p(x,j)&& j〉0)j--; x ∈ Cj 上記のアルゴリズムは定理2で得られた結果の延長である。試験条件を繰り返 し適用することによって、xの正確な帰属関係が引き出され得る。定理1および 2の単純ではあるが重要なこれらの結果は、カテゴリー選択のための効率的なハ ードウェアによる実現を引き出すのに用いられる。本明細書において、集合Ciは 、JPEG標準で定義されているようなi番目のカテゴリーの係数の集合を表す。し かし、負の係数はJPEG標準による試験条件を適用する前に1つだけ減分しなけれ ばならないことに留意すべきである。カテゴリー選択概念のフローチャートを図 12に示し、単一段階回路としてのその実現を図13に示す。 図14に示される除去ロジック64は4つの段階よりなる。各段階は、カテゴリー 選択回路によって出力されるデータ要素に対応する、係数、ランレングスカウン ト、およびカテゴリーのフィールドを保持する3つのレジスタ、ならびに対応す るステータスを保持する1ビットレジスタのセットを有する。ステータスビット は復号化され、ゼロ値の係数を除去し、またEOBシンボルに先行するZRLシンボル を除去するために用いられる。EOBシンボルに先行するZRLシンボルは最大3つで あり得ることに留意すべきである。除去ロジックは4段階バッファとして作用し 、ゼロ係数の除去後、圧縮データ要素はここを通過した後、ハフマン符号器に送 られる。有効データがハフマン符号化のために除去ロジックによって出力される ときはいつでも有効ビット信号はハイに設定される。ZRLシンボルがデータスト リームから削除されているときはいつても、ZRLビットをリセットする必要があ ることに留意すべきである。 ハフマン符号器モジュールは、ランダムアクセスメモリモジュールに格納され ているハフマン64(図15)コードテーブルと、カテゴリー、ランレングスカウン ト対を対応するハフマンコードに置き換えるためのロジックとからなる。DC係数 コードテーブルのサイズは小さいが、AC係数のためのコードテーブル格納領域は 比較的大きい。クロック周期を短くするために、コードテーブルのためのメモリ は線形パイプライン方式で配置される5個のRAMモジュールのセットとして構成 される。これは、メモリサイズを小さくすることによってアクセス時間を減らす ためである。テーブルはアドレシングのためにランレングス、カテゴリー対を用 いることによってアクセスされる。入力データは5つの段階のそれぞれを通過し 、アドレスに応じて、対応するハフマンコードおよびコード長が出力される。こ のハードウェア構成を図15に示す。この図はこれ自体で明瞭であり説明を必要と し ない。 図16にさらに詳しく示すデータパッカ68は、可変長圧縮データを固定長圧縮デ ータストリームに変換するために用いられる。ロジックはレジスタAおよびBと 、2つの左シフトユニットと、2つのマルチプレクサと、2つのレジスタA長お よびB長を含む制御ロジックとからなる。データパッカは以下のように作動する 。ハフマンコードは先ずレジスタAに左揃えでロードされる。ハフマンコードの 長さに依り、係数がマルチプレクサを通ってレジスタAにロードされ、ハフマン コードとビット整合される(bit-aligned)。ハフマンコードと係数との合計長 は26ビットを超えることはできないこと、および長さ情報がA長レジスタにロー ドされることに留意すべきである。レジスタAのデータは左シフタユニットおよ びマルチプレクサを通ってレジスタBにロードされる。新しいデータのレジスタ Bへのロードはシフタとマルチプレクサとを用いて制御され、シフタとマルチプ レクサとはA長およびB長レジスタの値によって制御される。レジスタBが、B 長レジスタ値によって示される32ビット以上の情報を有するときはいつでも、32 ビット圧縮データが出力される。同様のロジックが、JPEG標準によって必要とさ れるバイト詰め込みのために用いられ得る。 従って、上述のように、本発明は、JPEG画像圧縮をVLSIチップ上で実現するた めの新規で有用なVLSI回路構造体を提供する。VLSI回路構造体は、回路全体にわ たる微細パイプライン構造を提供し極めて速いタイミング間隔(例えば、少なく とも100MHzのクロックサイクル)で作動するような方法でJPEG圧縮を実現するよ うに設計される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.VLSIチップで画像圧縮を実現するVLSI回路構造体であって、DCTモジュール と、エントロピー符号器モジュールと、画像画素データ信号を該DCTモジュール に送る入力手段とを備え、該DCTモジュールは該画像画素データ信号を変換して 該エントロピー符号器モジュールによる処理にとって適切な形式のDCT出力信号 を生成して該DCT出力信号を該エントロピー符号器モジュールに直接転送するよ うに設計され、該DCTモジュールは該DCTモジュールと該エントロピー符号器モジ ュールとの間で動作を同期させるためのバッファとして作用しないジグザグ再配 列ロジックを含み、該エントロピー符号器モジュールは該DCT出力信号を処理し て圧縮画像出力データ信号を生成するように設計され、該VLSI回路構造体はさら に、該画像画素データ信号の処理を制御するために所定のタイミング間隔でタイ ミング制御信号を提供するタイミング手段を備え、該所定のタイミング間隔のそ れぞれの間に、該画像画素データ信号がDCTモジュールに送られ、該DCT出力信号 が該DCTモジュールから該エントロピー符号器モジュールに直接転送され、そし て該圧縮画像出力データ信号が該エントロピー符号器モジュールによって生成さ れるように設計され、これにより、正常動作中は該画像画素データ信号は、VLSI 回路構造体全体にわたって十分にパイプライン構造にされた方法で処理される、 VLSI回路構造体。 2.前記DCTモジュールは、入力された前記画像画素データ信号を受け取りこれ にDCT計算を行ってDCTデータ信号を生成するDCTセクションと、該DCTデータ信号 をスケーリングする量子化セクションと、該DCTデータ信号を再配列して前記DCT 出力信号を生成する再配列ロジックセクションとを含む、請求項1に記載のVLSI 回路構造体。 3.前記エントロピー符号器モジュールは、ゼロランレングス符号器と、カテゴ リー選択回路と、除去ロジックと、ハフマン符号器と、データパッカとを含み、 該ゼロランレングス符号器は前記DCT画像出力信号を受け取り、該カテゴリー選 択回路に送られる符号化データ信号セットを生成するように設計され、該カテゴ リー選択回路は該符号化データ信号を受け取り、カテゴリー信号を生成し、該符 号化データ信号および該カテゴリー信号を該除去ロジックに送るように設計され 、該除去ロジックは該符号化データ信号および該カテゴリー信号の冗長部分を除 去し、該除去処理された信号を該ハフマン符号器に送るように設計され、該ハフ マン符号器は該除去処理された符号化データと該カテゴリー信号とを対応するハ フマンコードに置き換え、該ハフマンコードを該データパッカに出力するように 設計され、該データパッカは該ハフマンコードを受け取り、前記圧縮画像データ 信号を生成するように設計される、請求項1に記載のVLSI回路構造体。 4.前記ハフマン符号器は線形パイプライン方式で接続され、それぞれが内部に ハフマンコードのサブセットを格納する複数のランダムアクセスメモリモジュー ルを含む、請求項3に記載のVLSI回路構造体。 5.前記ランダムアクセスメモリモジュールはランレングス、カテゴリー対を用 いてアドレスされる、請求項4に記載のVLSI回路構造体。 6.画像を圧縮するVLSI回路構造体であって、 (a)画像データを変更し、これにより変更された画像データストリームを生成 する画像変更手段であって、画像データに二次元DCTを実行しこれによりDCT画像 データストリームを生成し、該画像変更手段と該符号化手段との間で動作を同期 させるためのバッファとして作用しないジグザグ再配列ロジックを有するDCT手 段を含む画像変更手段と、 (b)該変更された画像データストリームを該画像変更手段から直接受け取るこ とが可能な速度で該変更された画像データストリームをエントロピー符号化する 符号化手段と、 (c)少なくとも該DCT手段および該符号化手段にわたってデータの処理を制御す るために所定のタイミング間隔でタイミング制御信号を提供するタイミング制御 手段であって、該再配列ロジックはバッファとして作用せずに再配列することに よって該タイミング制御信号に応答する、タイミング制御手段と、 を備えたVLSI回路構造体。 7.前記符号器手段はゼロランレングス符号器と、カテゴリー選択回路と、除去 ロジックと、ハフマン符号器と、データパッカとを含み、該ゼロランレングス符 号器は前記DCT画像出力信号を受け取り、該カテゴリー選択回路に送られる符号 化データ信号セットを生成するように設計され、該カテゴリー選択回路は該符号 化データ信号を受け取り、カテゴリー信号を生成し、該符号化データ信号および 該カテゴリー信号を該除去ロジックに送るように設計され、該除去ロジックは該 符号化データ信号および該カテゴリー信号の冗長部分を除去し、該除去処理され た信号を該ハフマン符号器に送るように設計され、該ハフマン符号器は該除去処 理された符号化データと該カテゴリー信号とを対応するハフマンコードに置き換 え、該ハフマンコードを該データパッカに出力するように設計され、該データパ ッカは該ハフマンコードを受け取り、前記圧縮両像データ信号を生成するように 設計される、請求項6に記載のVLSI回路構造体。 8.画像を圧縮するVLSI回路構造体であって、 (a)画像データを変更し、これにより変更された画像データストリームを生成 する画像変更手段であって、画像データに二次元DCTを実行しこれによりDCT画像 データストリームを生成し、該画像変更手段と該符号化手段との間で動作を同期 させるためのバッファとして作用しないジグザグ再配列ロジックを有するDCT手 段を含む画像変更手段と、 (b)該画像変更手段と十分にパイプライン構造にされ得る速度で該変更された 画像データストリームをエントロピー符号化する符号化手段と、 (c)少なくとも該DCT手段および該符号化手段にわたってデータの処理を制御す るために所定のタイミング間隔でタイミング制御信号を提供するタイミング制御 手段であって、該再配列ロジックはバッファとして作用せずに再配列することに よって該タイミング制御信号に応答する、タイミング制御手段と、 を備えたVLSI回路構造体。
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