JPH11501228A - 紙片供給用ディスペンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本ディスペンサ（１）は使用者が引出さないペーパーと接触することなくディスペンサ中に収納されたペーパーリール（２）から引出された紙片を供給する。ペーパーリール（２）が横切る方向の予備カット線を有する場合、各紙片長は続く２つの予備カット線間の１以上の間隔と等しい。ペーパーリール（２）が横切る方向の予備カット線を有しない場合、各紙片の長さは使用者により決定される。

Description

【発明の詳細な説明】 紙片供給用ディスペンサ 技術分野 本発明は、通常は手により、または手動装置により行われる操作を促進する小 型家電製品に関する。 背景技術 家電製品の使用はしばしば衛生学等の特定分野において現実的効果を持ち、食 品および衛生の供給が関係する場合には特に公共の場所、仕事場、共同社会等に おいて特に重要である。 かかる場所において、必要により異なる長さの紙片を繰出すためにペーパーリ ールが使用される。 現在、かかるペーパーリールは非常に簡単な装置へ挿入されている。使用者は 手で巻き戻し、ペーパーリールに形成されている予備カット線、またはその装置 に装備された適宜ブレードによって必要とする紙片を破取る。 上記装置の最も普通のタイプは使用者とペーパーリール上の残りの紙、即ち、 次の使用者により使用されるペーパーとの接触を避けることができない。 この容認し難い状況は使用者の慎重な行為を必要とする。即ち、使用者は最初 に紙片を繰出し、破棄してから他の紙片を使用することになる。 これは、資源の大きな無駄に繋がり、かつ結果的に度重なる供給員の介入によ り作業コストが高くなる。 発明の開示 本発明の課題は、使用者が使用しないペーパーと接触することなく、収容され たペーパーリールから所望長または１以上の所定値に相当する長さ、即ち、同一 ペーパーリール全体に形成されたペーパーリールを横切る予備カット線の続く２ つの予備カット線間の間隔で引出された紙片を供給できる構成の紙片ディスペン サを提供することにある。 上述の課題は、横切る方向の予備カット線を有するまたは有しないペーパース トリップから紙片を供給する装置により達成される。この装置はペーパーリール を受けるための凹所を有する箱形ハウジング、上下ローラ内に形成された溝を走 行するベルトにより相互に対して連結された上下ローラを装備した第１引出し機 構、前記上ローラの溝の最も内側の直径は前記下ローラの溝の直径よりも大きい 、同様に溝を走行するベルトにより相互に対して連結された第２上下ローラ対を 含む第２引出し機構、第２上ローラの溝の直径は第２下ローラの溝の直径よりも 大きく、かつ前記ベルトの各々の走行面は第１引出し機構の前記ベルトの対応す る走行面と対面している、前記凹所へのペーパーリールの挿入のために前記箱形 ハウジングへ蝶番止めされかつ幾つかの位置のいずれかの位置に着く構成のカバ ー、および制御手段により作動しかつ前記引出し機構を運転するために設けられ た動力駆動手段を含む。 本発明の第１態様によれば、前記カバーは前記上ローラ相互が実質的に相互に 対して接触し、他方、下ローラ相互が相互から分離して、紙片がペーパーリール から巻き戻されて前記上ローラ、前記ベルトの対面走行面、および前記下ローラ を通過してディスペンサから出る第１状態に対応し、かつ前記上ローラに対する 前記下ローラの高速回転による引出し運動の結果として、前記上下ローラが相互 に実質的に接触して前記紙片が上下ローラ間に位置する前記予備カット線の１つ に沿ってペーパーリールから分離する状態を形成する第２状態に対応する２つの 位置をとる。 本発明の第２態様において、スイッチが設けられていて、前記スイッチは前記 ベルトの対面走行面間に設置された弾性手段によって前記ベルトと係合するよう にセットされ、他方で前記カバーは２つの位置、即ち、非作用閉鎖位置（Ｒ）お よび作用閉鎖位置（Ｏ）のいずれかの位置に着く、かつ定置ブレード３０が前記 上下ローラ間の中間位置に設置されている。 前記ベルトは動力駆動手段へ接続された前記スイッチを作動させ、それにより 第１に前記上ローラが相互に実質的に接触し、他方で前記下ローラが相互から分 離し、かつ紙片がペーパーリールから巻き戻され、そこで前記上下ローラが相互 の接触を維持し、かつ前記下ローラの高速回転により誘発される引出し運動が紙 片を締めつけて前記スイッチへ接続された前記対面走行面の調整を変え、それに より紙片が前記定置ブレードによりカットされる。 本発明の第３態様において、前記箱形ハウジングにより支持されたディスクの 歯付きセクタと噛み合うために第１引出し機構の前記上ローラのヘッドへピニオ ンが嵌込まれ、かつ２つの補助ローラが第２引出し機構の前記上ローラにより支 持されており、前記補助ローラは前記ベルトの弾性反作用により前記箱形ハウジ ングと一体化された傾斜面へ押圧される。 環状カム溝が前記ディスク内に形成されかつイン／アウト領域、定曲率半径を 有する第１部、および変化曲率半径を有する第２部を含み、その半径に沿って前 記カバーのピンが走行する。 ブレードが隣接セクタにより形成され、かつ前記上下ローラ間で前記箱形ハウ ジングに支持され、他方、ペーパー押圧部材が前記ブ レードと対面する位置で前記カバーにより支持されている。 この場合において、第１に、前記カバーはペーパーがペーパーリールから巻き 戻される位置に着き、次に前記カバーはペーパーの巻き戻しを停止し、かつ前記 引出し機構間に位置するペーパーを前記ブレードに対してペーパー押圧要素によ り押し付けて一連のペーパーをカットする位置をとり、かつ最後に前記カバーは 前記上下ローラが相互に接触しかつ前記カット線に沿ったペーパーリールからの 紙片の破断を可能にする他の位置へ着く。 図面の簡単な説明 請求の範囲による本発明の特徴は、添付図面を参照する次の説明から解明され る。図面において、 図１ａ，１ｂ，１ｃは実施例を示し、最も普通のタイプの異なるペーパーリー ルを収容できる設計の複数のディスペンサを示す。 図２はペーパーリールを導入するために開放したディスペンサの横断面図を示 す。 図３は閉鎖された非作用状態のディスペンサを示す。 図４，５，５ａは形成された予備カット線から紙片を破棄するための連続作業 工程を示す。 図６は図２のＶＩ−ＶＩ面に沿ったディスペンサの前部分断面図を示す。 図７，８，９は予備カット線の形成されていないペーパーリールを使用するた めの第１態様の連続作業工程を示す。 図１０，１１，１２，１３は予備カット線の形成されたペーパーリールを使用 するための第１態様の連続運転工程を示す。 図１４は図１０のＸＩＶ−ＸＩＶ面に沿った部分断面図を示す。 発明を実施する最良モード 添付図面を参照すると、本発明による紙片用ディスペンサは参照番号１で示さ れている。 図１ａ，１ｂ，１ｃは、家庭用のトイレットペーパー（図１ａ）、多目的ペー パーリール（図１ｂ）、および公共場所用の大きな直径のトイレットペーパーリ ールのためのディスペンサ１の異なる可能な形状例を示す。 図２から６は、ペーパーリール２を受ける凹所４を有する壁面へ固定される箱 形ハウジング３を含む、横切る方向の予備カット線（図示せず）によりリール２ から紙片を搬送する設計のディスペンサ１を示す。 カバー５が、開放時に、凹所４へのリール２の挿入を可能にするために箱形ハ ウジング３へ蝶番止めされている（図２）。 箱形ハウジング３により支持された第１引出し機構６は、複数のベルト６３に より相互に上下関係で連結された第１水平ローラ６１，６２対を含み、複数のベ ルトは上下ローラ６１，６２内にそれぞれ形成された第１および第２溝６１ａ， ６２ａを走行する。 箱形ハウジング３は動力駆動手段７を支持し、この駆動手段は、その出口で上 ローラ６１へ連結されたリンク部材８へ接続された、例えば電動モータを含む。 上ローラ６１内に形成された溝６１ａの最も内側の直径は下ローラ６２の対応 する溝６２ａの直径よりも大きい。その結果、上ローラ６１よりも速い速度の下 ローラ６２はベルト６３により回転駆動する。 第１引出し機構と類似のカバー５により支持された第２引出し機構９は複数の ベルト９３により相互に上下関係で連結された一対の水平ローラ９１，９２を含 み、ベルト９３は同一ローラ９１，９２ 内に形成された第１および第２溝９１ａを走行する。 第１機構６と同様に、溝９１ａ，９２ａの最も内側の直径は異なっているため に、駆動回転する時の下ローラの速度は上ローラの速度よりも速い。 図示態様は引出し機構６，９によりカバー５を箱形ハウジング３に接近維持す る構成である。より精確には、上ローラ６１，９１と下ローラ６２，９２、およ びカバー５と箱形ハウジング３との間の支点Ｆは、閉鎖運動時に、第２引出し機 構９の上ローラ９１と下ローラ９２がそれぞれ第１引出し機構６の上ローラ６１ と下ローラ６２上をスリップし、かつ不安定状態を通過した後に、加わる圧力に よりカバーが係止される安定位置へ着くように、相互に対して位置決めされる。 ローラ９１，９２は反時計方向の圧力のみによってこの係止位置から解放され る（図３）。箱形ハウジング３により支持されたプッシュボタン手段７０は、例 えば動力駆動手段７を作動するマイクロスイッチ等を含む。 カバー５により支持された揺動レバー５１は次のごとく作動するためにプッシ ュボタン手段７０の領域に設置される。上ローラ６１，９１相互および下ローラ ６２，９２相互が接触する図３のディスペンサ非作用位置（即ち、カバーが閉鎖 する非作用位置Ｒ）は矢印Ａの方向（カバー５の閉鎖作用位置Ｏ）の圧力を手で カバー５上へ加えることにより第１作用位置（図４）へ続く。 これによりマイクロスイッチ７０は揺動レバー５１により作動し、その結果、 第１引出し機構６の動力駆動手段７、そして第１引出し機構６の摩擦により駆動 する第２引出し機構９が作動する。 更に、カバー５の回転は引出し機構６，９の下ローラ６２，９２を相互から分 離させ、その間上ローラ６１，９１は接触状態を維持 する。 この状態で、ペーパーは上ローラ６１，９１によりリール２から巻き戻され、 かつベルト６３，９３により誘導されて、引出し機構６，９の下流で揺動レバー ５１に隣接したディスペンサ１の下部から矢印Ｂ（図４）の方向へ出る。 所望長の紙片が搬送されたときに、カバー５上の圧力が排除され、カバー５は 初期非作用位置Ｒへ復帰する。その結果、マイクロスイッチ７０の作動停止によ り動力駆動手段７は停止する。 第２作用工程において、ディスペンサ１から出てくる紙片は手で持ち、矢印Ｃ （図５ａ）の斜角方向へ僅かに引っ張って、揺動レバー５１をマイクロスイッチ ７０の方向へ揺すって作動させ、それにより引出し機構６，９を再び回転駆動さ せる。 この状態で、ペーパーは上ローラ６１と９１間、および下ローラ６２と９２間 で同時に保持される。下ローラ６２，９２の相対的高速回転により、同一ローラ 間にある紙片は引っ張られ、そしてペーパーリール内に形成された予備カット線 に沿って残存ペーパーから分離する。 紙片がディスペンサ１から離れるときに、揺動レバー５１上の圧力は低下し、 マイクロスイッチが解放さ、それにより動力駆動手段７は作動停止し、このよう にして引出し機構６，９が停止する。 図７，８，９は予備カット線の形成されていないペーパーリールを使用するた めに構成された引出し機構６，９の他の構成態様の、図３，４，５ａに対応する 作業工程を示す。 簡潔にするために、図７，８，９は引出し機構の周りの構成要素の詳細を示し ていない。かかる構成要素は先に図解した構成要素と実質的または機能的に変ら ない。 この変形態において、定置ブレード３０は上ローラ６１，９１と 下ローラ６２，９２との間の中間位置で箱形ハウジング３へ固定されている。 弾性手段３２によるフォーク操作スイッチ３１の支点は上ローラ６１の同一回 転軸上に位置する。 フォーク操作スイッチ３１のプロングの両端部により回転自在に支持されるロ ーラ３３は第１引出し機構６のベルト６３の対面走行面と接触する。第２引出し 機構９はベルト締付け機４０を有し、図示例においてベルト締付け機４０は、ベ ルト９３と係合し、かつバー４２の両端部により回転自在に担持された一対のロ ーラ４１を有し、バー４２は、スリーブ４３の内側に設置された弾性手段４４の 反作用に対して対向部からスリーブ４３へ格納式に侵入する。 ベルト締付け機４０は後述の作業工程時にベルト９３の適正緊張を維持するよ うに設計されている。 ベルト締付け機４０の代わりに適宜弾性ベルト９３を使用することが至便であ る。カバー５の閉鎖によるディスペンサ１の非作用位置において、引出し機構６ ，９のローラ６１，９１および６２，９２は殆ど接触し、他方、スイッチ３１は 弾性手段３２の作用によりベルト６３，９３を、それらが相互に両側から手によ り押圧されかつベルト６３と９３間のペーパーの規制通路が固定ブレード３０（ 図７）を干渉しないように配置されるセクションに沿って保持する。 このような状態は、分離した下ローラ６２，９２からのペーパーの巻き戻し工 程（図８）時にも維持され、図４の対応する工程と全く同じである。 所望長の紙片が搬送される時に、カバー５上の圧力は排除され、かつ動力駆動 手段７は停止し、第２工程へ続く。第２工程において、揺動レバー５１により動 力駆動手段７を再度作用させるために紙 片は保持される。 ローラ６２と９２間にあるペーパー部分は既に説明したように、同一の下ロー ラ６２，９２のより高速回転により引っ張られる。 上記引張り運動は弾性手段３２（図９）に対するフォーク操作スイッチ３１の 運動を決定し、その結果、ペーパーは上記ベルトにより形成された通路に従い、 そして定置ブレード３０と衝突して切断される。 紙片がディスペンサ１から離れると、動力駆動手段７は上述のごとく停止する 。 図１０および続く他の図面において、予備カット線の形成されていない厚手、 例えばハンドドライヤとして使用されるタイプのペーパーリール用として特に設 計された他の態様が示されている。 この実施例において、切断作用、そして破断作用によるペーパーの反作用力は 、上述の態様が採用される場合には、第１に、その装置の運転を不可能にするよ うな高い値になる。 上述の態様と同様に、第１引出し機構６と第２引出し機構９を運転する時に、 下ローラ６２，９２は上ローラ６１，９１よりも早く回転する。 ピニオン６４は上ローラ６１の頭部と噛み合い、かつ箱形ハウジング３により 回転自在に支持されたディスク８０の外形に沿って形成されかつ図示されていな いリンク手段により動力駆動手段７へ連結された歯付きセクタ８１と噛み合う。 カバー５と対面するディスク側の１つはカム溝８２を有し、カム溝８２内には カバー５へ回転自在に固定されたピン５０が走行する。カム溝８２の通路はＷ方 向へ延在し、それによりディスクは回転して、ペーパーリールからのペーパー２ の巻き戻しに対応する２つの隣接部８２ａ，８２ｂを形成し、かつ続いて次のご とく切断され る。 部８２ｂの終端、即ち、部８２ａの起点に、カバー５が開放する時にピン５０ の離脱のためにディスクの外側で開放するイン／アウト領域８２ｃが形成される 。 上ローラ９１はベルト９３の弾性作用により傾斜面９６ａ上で当接する２つの 補助アイドリングローラ９５を両端部で支持する。傾斜面９６ａは箱形ハウジン グ３と一体形成された延長部９６上に形成されている。 隣接セクタにより形成されたブレード３０は、引出し機構６，９の上下ローラ 間の中間位置で箱形ハウジング３へ固定されており、カバー５に固定されかつブ レード３０と対面するペーパー押圧部材３５を具備する。 図１０において、主題のディスペンサ１の改良形態によりカバー５の閉鎖非作 用位置Ｒが示されている。 上述の構成形態と異なり、この位置は図示されない既知手段により設定され、 この手段はカバー５を次に説明する作用位置へ着かせる。 同様に図１０において、上ローラ６１，９１および下ローラ６２，９２のそれ ぞれが示されており、それぞれは相互に接触しているが、ディスク８０はアイド ル位置にあり、この位置において歯付きセクタ８１の起点はピニオン６４と噛み 合い、かつイン／アウト領域８２ｃはピン５０の領域にある。 圧力がカバー５上へ手により矢印Ａ方向（カバー５の作用位置Ｏ）に加わると 、ピン５０はシフトしてカム溝８２の入口と整列し、かつマイクロスイッチ７０ （この図に示されていない）は揺動レバー５１により作動する。 これにより動力駆動手段７が作動し、それによりＷ方向へ歯付き セクタ８１が回転し、ピニオン６４と噛み合い、それによりペーパーリール２か ら紙片を引出すために引出し機構６，９が駆動する。 この運動が行われる間、ピン５０はディスク８０と同心の定曲率円弧に沿って 延在するカム溝８２の第１部８２ａを走行する。 ペーパーの巻き戻し時に、下ローラ６２，９２は常時相互に接触し、他方、補 助ローラ９５のそれぞれは傾斜面９６ａに沿って走行し、かつ連結された上ロー ラ９１を他方の上ローラ６１から移動させる。 これにより引出し機構６，９を通過するペーパーのコンスタントな繰出しを可 能にする。これは下ローラの回転速度が上ローラに対して相対的に高速であるこ とによる。ペーパーは上ローラの領域においてベルト６３，９３間をスリップし 、上述のごとく上ローラは相互に離隔維持される。 この巻き戻し作用の時間、および結果として搬送される紙片の長さは歯付きセ クタ８１の長さに依存する。 次に、ディスク８０の回転により、歯付きセクタ８１はピニオン６４から離脱 し、かつ引出し機構６，９は停止し、ペーパーはもはや巻き戻されない。 他方、ピン５０はカム溝８２の第１部８２ａの端部へ達する。ディスク８０の 連続回転によりピン５０はカム溝８２の第２部８２ｂへ運ばれ、カム溝８２は図 １２に図示されたように半径の漸次減少するセクションを含む。 この半径の減少により、カバー５にＡ方向への続く回転が与えられ、それによ りカバー５をカット位置Ｔへ運び、ペーパー押圧部材３５が引出し機構６，９間 の領域でブレード３０に対してペーパーを押し付ける（図１２参照）。 ベルト６３，９３は同様に部材３５により押圧され、かつ定置ブ レード３０のセクタ間の空間へ挿入されて湾曲し、それによりブレードと接触し ない（図１４参照）。 このようにして、ペーパー２は一部カットされて図１５のごとくなる、即ち、 ブレード３０のセクタに対応する一連のカット線２ａから破断される。ディスク ８０は続いて回転し、ピン５０をカム溝８２の第２部８２ｂの出口へ向けて運び 、ピン５０は半径が漸次増大する第２セクションを走行する。それにより、図１ ０の場合と同様に、カバー５が閉鎖非作用位置Ｒへ戻る。 その結果として、動力駆動手段７およびディスク８０は停止し、かつ上ローラ ６１，９１は、再度、相互に接触する。 紙片はディスペンサ１から出て使用者の手により握られれ、上述の態様と同様 に、斜角で引っ張る（図１３の矢印Ｃ方向へ）ことにより揺動レバー５１が揺動 してマイクロスイッチ７０を押す。動力駆動手段７は運転を再開し、かつディス ク８０が回転する。歯付きセクタ８１はピニオン６４と噛み合って引出し機構６ ，９を運転状態にセットする。 上ローラ６１，９１相互および下ローラ６２，９２相互がそれぞれ接触するの で、ペーパーは緊張してブレード３０により予め形成されカット線２ａの弱め部 分に沿って破れる。紙片がディスペンサから完全に分離すると、引出し機構６， ９は上述のごとくそのモードに従って停止する。 完全回転体として形成されたディスク８０は図１０のごとく再度開始位置に付 く。他の態様において、図示されていないが、あらゆる変更された形態において 、予備カット線を有するペーパーリールまたはかかるカット線を有しないペーパ ーリール用のディスペンサ１は揺動レバー５１の代わりにタイマーを装備し、固 定されてよい。 上記タイマーは、カバー５上の圧力が排除された時に、即ち、所望長の紙片が ペーパーリール２から巻き戻された後に、その時間でリセットされる。 上記タイマーは所定時間、第２作業工程を実施できる時間、即ち、紙片を分離 かつ送出す時間で動力駆動手段７を作動する。 以上の説明は主題のディスペンサの利点を証明する。即ち、ペーパーの縁部が 各ペーパー廃棄作用間でディスペンサ内側に残存していることにより簡単かつ衛 生的な方法で所望量のペーパーの廃棄を可能にする。 更に、提案された解決法の構造的特徴はコンパクト、多目的性であり、かつ少 数の単純、信頼性のある安価な構成要素により製造できるディスペンサの提供を 可能にする。 市場がコストを主な理由としてある製品を受容または拒否する場合に低廉価格 は基本的重大事である。この理由から、引出し群の特定構成または種々のカバー 機能の組み合わせにより達成されるカバーの開閉システム、全体的被覆、外部仕 上げ、引出し機構のプッシュボタン制御および運動等の本発明のディスペンサに 採用された構造的解決策は特に興味深いものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．横切る方向に予備カット線が形成されたペーパーストリップから紙片を供 給するディスペンサにおいて、 ペーパーリール（２）を受ける凹所（４）を有する箱形ハウジング（３）、 前記箱形ハウジング（３）に支持されかつ第１水平ローラ（６１，６２）対を 含む第１引出し機構（６）、上下ローラはその上下ローラ（６１，６２）内に形 成された第１および第２溝（６１ａ，６２ａ）を走る複数ベルト（６３）により 相互に連結され、前記第１溝の最も内側の直径は第２溝の最も内側の直径よりも 大きい、 開放時に前記凹所（４）へのペーパーリール（２）の挿入を可能にするために 前記箱形ハウジング（３）へ蝶番止めされたカバー（５）、前記カバーは２つの 位置、即ち、非作用閉鎖位置（Ｒ）および作用閉鎖位置（Ｏ）のいずれかの位置 に着く構成である、 前記カバー（５）に支持されかつ第２水平ローラ（９１，９２）対を含む第２ 引出し機構（９）、前記上下ローラは第１および第２溝（９１ａ，９２ａ）を走 行する複数ベルト（９３）により相互に連結され、前記第１溝（９１ａ）の最も 内側の直径は第２溝（９２ａ）の最も内側の直径よりも大きく、前記ベルト（９ ３）の各々の走行面は前記第１引出し機構（６）のベルト（６３）の対応走行面 に対面する、 制御手段により作動しかつ前記カバー（５）の閉鎖作用位置（Ｏ）に対応する 第１状態において前記引出し機構（６，９）を作動させる動力駆動手段（７）、 前記上ローラ（６１，９１）は実質的に相互に接触し、前記下ローラ（６２，９ ２）は相互に分離して紙片がペーパーリール（２）から巻き戻されて上ローラ（ ６１，９１） 、前記ベルト（６３，９３）の対向走行面、および前記下ローラ（６２，９２） を通過する状態を形成し、次いで前記ディスペンサ（１）から前記下ローラ（６ ２，９２）の下流へ出て、前記カバー（５）の前記非作用位置（Ｒ）に対応する 第２状態になり、この第２状態において、前記上ローラ（６１，９１）に対する 前記下ローラ（６２，９２）の高速回転の結果として、前記上ローラ（６１，９ １）相互および前記下ローラ（６２，９２）相互はそれぞれ実質的に接触して前 記上ローラ（６１，９１）と前記下ローラ（６２，９２）との間に位置する前記 予備カット線の１つに沿って前記ペーパーリールから分離する、から成ることを 特徴とする紙片供給用ディスペンサ。 ２．ペーパーストリップから紙片を供給するディスペンサにおいて、 ペーパーリール（２）を受ける凹所（４）を有する箱形ハウジング（３）、 前記箱形ハウジング（３）に支持されかつ第１水平ローラ（６１，６２）対を 含む第１引出し機構（６）、上下ローラはその上下ローラ（６１，６２）内にそ れぞれ形成された第１および第２溝（６１ａ， ６２ａ）を走る複数ベルト（６ ３）により相互に連結され、前記第１溝の最も内側の直径は第２溝の最も内側の 直径よりも大きい、 関連する弾性手段（３２）により前記ベルト（６３）の対面走行面間に設置さ れかつでそれと係合する状態にセットされるスイッチ、 開放時に前記凹所（４）へのペーパーリール（２）の挿入を可能にするために 前記箱形ハウジング（３）へ蝶番止めされたカバー（５）、前記カバーは２つの 位置、即ち、非作用閉鎖位置（Ｒ）およ び作用閉鎖位置（Ｏ）のいずれかの位置に着く構成である、 前記カバー（５）に支持されかつ第２水平ローラ（９１，９２）対を含む第２ 引出し機構（９）、上下ローラはそれぞれ第１および第２溝（９１ａ，９２ａ） を走る複数ベルト（９３）により相互に連結され、前記第１溝（９１ａ）の最も 内側の直径は第２溝（９２ａ）の最も内側の直径よりも大きく、前記ベルト（９ ３）の各々の走行面は前記第１引出し機構（６）のベルト（６３）の対応する走 行面と対面し、かつ前記スイッチに接続された弾性手段（３２）の反作用および 前記第２引出し機構（９）の前記ベルト（９３）の弾性反作用により少なくとも 前記対面走行面の上部領域においてそこへ押圧される、 前記上ローラ（６１，９１）と前記下ローラ（６２，９２）との中間位置に設 置された定置ブレード（３０）、 制御手段により作動しかつ前記カバー（５）の閉鎖作用位置（Ｏ）に対応する 第１状態において前記引出し機構（６，９）を作動させるために設けられた動力 駆動手段（７）、前記上ローラ（６１，９１）は実質的に相互に接触し、前記下 ローラ（６２，９２）は相互に分離して紙片がペーパーリール（２）から巻き戻 されて前記上ローラ（６１，９１）を通過する第１状態を形成し、前記ベルト（ ６３，９３）の対面走行面は前記定置ブレードと抵触しない通路に従って、最終 的に前記下ローラ（６２，９２）間を通り、そこで前記ディスペンサ（１）から 前記下ローラ（６２，９２）の下流へ出て、前記カバー（５）の前記非作用位置 （Ｒ）に対応する第２状態において前記上ローラ（６１，９１）相互および前記 下ローラ（６２，９２）相互はそれぞれ実質的に接触して第２状態を形成し、こ の第２状態において前記上ローラ（６１，９１）に対する前記下ローラ（６２， ９２）の高速回転により引張り運動が誘発され、前記 上ローラ（６１，９１）間および前記下ローラ（６２，９２）間に位置する紙片 を緊張させ、かつ前記対面走行面間を通過させ、それにより前記スイッチへ接続 された前記弾性手段（３２）の弾性反作用に対して前記対面走行面の調整を変化 させ、それにより前記紙片を前記定置ブレード（３０）によりカットして前記ペ ーパーリールから分離する、から成ることを特徴とする紙片供給用ディスペンサ 。 ３．ペーパーストリップから紙片を供給するディスペンサにおいて、 ペーパーリール（２）を受ける凹所（４）を有する箱形ハウジング（３）、 前記箱形ハウジング（３）に支持されかつ第１水平ローラ（６１，６２）対を 含む第１引出し機構（６）、上下ローラはその上下ローラ（６１，６２）内にそ れぞれ形成された第１および第２溝（６１ａ，６２ａ）を走行する複数ベルト（ ６３）により相互に連結され、前記第１溝の最も内側の直径は第２溝の最も内側 の直径よりも大きい、 開放時に前記凹所（４）へのペーパーリール（２）の挿入を可能にするために 前記箱形ハウジング（３）へ蝶番止めされたカバー（５）、前記カバーは３つの 位置、即ち、非作用閉鎖位置（Ｒ）、作用閉鎖位置（Ｏ）、およびカット位置（ Ｔ）のいずれかの位置に着く構成である、 前記カバー（５）に支持されかつ第２水平ローラ（９１，９２）対を含む第２ 引出し機構（９）、上下ローラはそれぞれ第１および第２溝（９１ａ，９２ａ） を走行する複数ベルト（９３）により相互に連結され、前記第１溝（９１ａ）の 最も内側の直径は第２溝（９２ａ）の最も内側の直径よりも大きく、前記ベルト （９３）の各 々の走行面は前記第１引出し機構（６）のベルト（６３）の対応する走行面と対 面する、 前記第１引出し機構（６）の前記上ローラ（６１）のヘッド上へ嵌込まれ、か つ前記箱形ハウジング（３）に回転自在に支持されたディスク（８０）の外形に 沿って形成された歯付きセクタ（８１）と噛み合う状態でセットするために設け られたピニオン（６４）、 前記第２引出し機構（９）の前記上ローラ（９１）の両端部に回転自在に支持 され、かつ前記ベルト（９３）の弾性反作用により前記箱形ハウジング（３）と 一体的に形成された延長部（９６）上に形成された傾斜面（９６ａ）上へ押圧さ れる２つの補助ローラ（９５）、 イン／アウト領域（８２ｃ）および２つの隣接部（８２ａ，８２ｂ）、即ち、 定曲率半径を有する第１部（８２ａ）および変化半径を有する第２部（８２ｂ） を含む環状カム溝（８２）、 隣接セクタにより形成され、かつ前記上ローラ（６１，９１）と前記下ローラ （６２，９２）との中間領域において前記箱形ハウジング（３）に支持されたブ レード（３０）、 前記ブレード（３０）に対面する位置で前記カバー（５）に支持されたペーパ ー押圧部材（３５）、 制御手段により作動し、かつ所定方向（Ｗ）へ前記ディスク（８０）を１回転 させて次の状態を決定するために設けられた動力駆動手段（７）： −前記カバー（５）が閉鎖作用位置（Ｏ）に着き、前記ペーパーが前記ペーパ ーリール（２）から巻き戻されて相互から分離した前記上ローラ（６１，９１） 、前記ベルト（６３，９３）の対面走行面、相互に接触した前記下ローラ（６２ ，９２）間を通過し、最終的に前記ディスペンサ（１）から前記下ローラ（６２ ，９２）の下 流へ出る第１状態、 −前記カバー（５）が前記カット位置（Ｔ）に着き、前記ペーパーが巻き戻し を停止して、前記引出し機構（６，９）間に位置するペーパーが前記ペーパー押 圧要素（３５）により前記ブレード（３０）に対して押圧され、それにより一連 のカット線（２ａ）をそのペーパー内に形成する第２状態、 −前記カバー（５）が前記非作用位置（Ｒ）に着き、前記引出し機構（６，９ ）が、前記上ローラ（６１，９１）に対する前記下ローラ（６２，９２）の相対 的高速回転により誘発される引張運動の結果として、相互に接触している前記上 ローラ（６１，９１）および前記下ローラ（６２，９２）と共働して前記カット 線（２ａ）に沿ってペーパーリールから紙片を破断する第３状態、から成ること を特徴とする紙片供給ディスペンサ。 ４．前記制御手段は、 プッシュボタン手段（７０）、および 前記カバー（５）により支持された揺動レバー（５１）を含み、 前記揺動レバー（５１）は前記カバー（５）が非作用位置（Ｒ）から作用位置 （Ｏ）へ通過する結果として前記第１状態において、かつ紙片が前記ディスペン サから引出されたことにより前記第２状態において、前記プッシュボタン手段（ ７０）上へ作用する、ことを特徴とする請求項１から３のいずれか１のディスペ ンサ。 ５．前記制御手段は、 プッシュボタン手段（７０）、 前記カバー（５）により支持され、かつ前記カバー（５）が非作用位置（Ｒ） から作用位置（Ｏ）へ通過する結果として前記第１状態において前記プッシュボ タン手段（７０）上へ作用する揺動レバー（５１）、および 前記第１状態が終了した後にリセットされ、同時に前記カバーが前記第２状態 の時間に対応する時間に前記動力駆動手段（７）を作動させるために前記カバー を非作用位置（Ｒ）へ復帰させるタイマーを含む、ことを特徴とする１または２ のディスペンサ。 ６．前記上ローラ（６１，９１）ならびに前記下ローラ（６２，９２）、およ び前記カバー（５）と前記箱形ハウジング（３）との間の支点（Ｆ）は、固定係 止位置に着いて前記カバー（５）の前記閉鎖非作用位置（Ｒ）を形成するために 、前記カバーの閉鎖時に、前記第２引出し機構（９）の前記上ローラ（９１）お よび前記下ローラ（９２）がオーバーラップして前記第１引出し機構（６）の前 記上ローラ（６１）および前記下ローラ（６２）をそれぞれ押圧するように手で 位置決めできる、ことを特徴とする請求項１または２のディスペンサ。 ７．前記スイッチ（３１）はフォーク（３１）を含み、前記フォークは前記第 １引出し機構（６）の前記上ローラ（６１）の回転軸と同軸の支点に対して揺動 し、かつ関連プロングの両端部上にアイドル位置で支持されかつ前記ベルト（６ ３）と係合するローラ（３３）を装備し、かつ前記フォーク（３１）は前記弾性 手段（３２）の作用を受ける、ことを特徴とする請求項２のディスペンサ。 ８．本ディスペンサは前記引出し機構（９）の前記ベルト上に作用する締付け 機を含み、前記締付け機は前記ベルト（９３）と係合しかつ前記弾性手段（４４ ）の作用に対してスリーブ（４３）の両端部へ格納式に挿入されるバー（４２） により回転自在に支持された一対のローラ（４１）を含む、ことを特徴とする請 求項２のディスペンサ。 ９．前記カム溝（８２）の前記第２部（８２ｂ）は半径が減少する第１部およ び半径が増大する第２部を含み、それにより −前記第１状態において、前記ピン（５０）が前記イン／アウト領域（８２ｃ ）から始まる前記カム溝（８２）の第１部（８２ａ）を走行し、他方、前記歯付 きセクタ（８１）が前記引出し機構（６，９）の運転のために前記ピニオン（６ ４）と噛み合い、かつ前記補助ローラが前記傾斜面（９６ａ）上へ当接してそこ に連結された前記上ローラ（９１））を上昇させかつそれを隣接上ローラ（６１ ）から移動させ、それにより前記ペーパーを前記上ローラ（６１，９１）間へス リップさせる、 −前記第２状態において、前記ピン（５０）は前記第２部（８２ｂ）の前記第 １部を走行し、他方、前記歯付きセクタ（８１）は前記ピニオン（６４）から離 脱し、かつ前記カバー（５）は前記ペーパーが前記ペーパー押圧部材（３５）に より前記ブレード（３０）へ押圧される前記カット位置（Ｔ）へ移動し、他方、 前記引出し機構（６，９）は停止し、 −前記第３状態において、前記ピン（５０）は前記第２部（８２ｂ）の前記第 ２部を走行し、他方、前記歯付きセクタ（８１）は前記ピニオン（６４）と噛み 合い維持されて前記カバーを前記非作用位置（Ｒ）へ移動させかつ前記引出し機 構（６，９）を作動させる、ことを特徴とする請求項３のディスペンサ。