JPH1148597A - オフセット印刷方法 - Google Patents

オフセット印刷方法

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JPH1148597A
JPH1148597A JP22203497A JP22203497A JPH1148597A JP H1148597 A JPH1148597 A JP H1148597A JP 22203497 A JP22203497 A JP 22203497A JP 22203497 A JP22203497 A JP 22203497A JP H1148597 A JPH1148597 A JP H1148597A
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JP
Japan
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printing
ink
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offset printing
film
Prior art date
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JP22203497A
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English (en)
Inventor
Keiko Hashimoto
恵光 橋本
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BUNKADOU INSATSU KK
Original Assignee
BUNKADOU INSATSU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】印刷の管理を軽減し、安定して高画質で、高精
細な印刷物を提供すること。 【構成】原稿情報を網点情報として印刷フィルム感材に
記録し印刷フィルムを作成し、該印刷フィルムを、オフ
セット印刷版感光材料に重ねて露光し、オフセット印刷
版を作成し、該印刷版を印刷機にセットして、該印刷機
を通して該印刷版にインキを塗布し、印刷用紙に該イン
キを転写することにより印刷物を得るオフセット印刷方
法において、該原稿情報が300本/インチ以上のスク
リーン線数の網点情報として該印刷フィルム感材に記録
される工程を有し、得られた印刷物のイエロー、シア
ン、マゼンタ、ブラックの各色のベタ濃度が、それぞれ
イエローベタ濃度1.2〜1.6、シアンベタ濃度0.
9〜1.4、マゼンタベタ濃度1.1〜1.5、ブラッ
クベタ濃度1.4〜2.0になるように、インキの供給
量を調節する工程を有するオフセット印刷方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、オフセット印刷
方法に関し、更には高精細な印刷物を得る印刷方法に関
する。
【0002】
【従来技術】プロの写真集等のように、細部について表
現をこだわる場合には、高画質で細部まで表現可能な高
精細印刷が望ましい。高画質で微妙な表現が可能である
という反面、実際に印刷する立場からは、製版および印
刷の管理負担が大きく、熟練者を必要としている。熟練
者は勘と経験で質の高い高画質な印刷物を得ている。
【0003】このような熟練者を必要とせずに高精細な
印刷物を得る印刷方法を検討してきた。その過程で、原
稿情報を網点情報とする際のスクリーン線数と、印刷紙
へのインキの塗布量の関係に着目すべきであることがわ
かった。
【0004】この結果、発明者は、網点情報として、3
00本/インチ以上のスクリーン線数を用いる場合に
は、インキの供給量を調整して、印刷紙へのインキの塗
布量をコントロールすることによって、安定して高画質
で、高精細な印刷物が得られることを見いだして本発明
をなすに到った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】即ち、本発明は、以下
のオセット印刷法を用いることによって、印刷の管理を
軽減し、安定して高画質で、高精細な印刷物を提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
第1の発明は、原稿情報を網点情報として印刷フィルム
感材に記録し印刷フィルムを作成し、該印刷フィルム
を、オフセット印刷版感光材料に重ねて露光し、オフセ
ット印刷版を作成し、該印刷版を印刷機にセットして、
該印刷機を通して該印刷版にインキを塗布し、印刷用紙
に該インキを転写することにより印刷物を得るオフセッ
ト印刷方法において、該原稿情報が300本/インチ以
上のスクリーン線数の網点情報として該印刷フィルム感
材に記録される工程を有し、得られた印刷物のイエロ
ー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のベタ濃度が、
それぞれイエローベタ濃度1.2〜1.6、シアンベタ
濃度0.9〜1.4、マゼンタべタ濃度1.1〜1.
5、ブラックベタ濃度1.4〜2.0になるようにイン
キの供給量を調節する工程を有することを特徴としてい
る。
【0007】前記した課題を解決する第2の発明は、原
稿情報を網点情報として印刷フィルム感材に記録し印刷
フィルムを作成し、該印刷フィルムを、オフセット印刷
版感光材料に重ねて露光し、オフセット印刷版を作成
し、該印刷版を印刷機にセットして、該印刷機を通して
該印刷版にインキを塗布し、印刷用紙に該インキを転写
することにより印刷物を得るオフセット印刷方法におい
て、該原稿情報が300本/インチ以上のスクリーン線
数の網点情報として該印刷フィルム感材に記録される工
程を有し、原稿情報を175本/インチのスクリーン線
数の網点情報として印刷フィルム感材に記録して印刷す
る場合に対して、インキの供給量を少なくなるよう調節
する工程を有することを特徴としている。
【0008】ここで、原稿情報を175本/インチのス
クリーン線数の網点情報として印刷フィルム感材に記録
して印刷する場合に対して、該印刷紙へのインキの塗布
量を少なくなるよう調節する程度として、得られた印刷
物の濃度が、175本/インチのスクリーン線数の網点
情報とした場合より20%の範囲内でより低い濃度にな
るよう、インキの塗布量を調整するのが好ましい。より
好ましくは、10%〜20%の範囲でより低い濃度にな
るようインキの供給量を調整するのが好ましい。
【0009】以下、本発明のオフセット印刷方法につい
てより詳細に説明する。
【0010】本発明のオフセット印刷方法の工程を説明
する。
【0011】印刷の工程としては、網点を利用した通常
の印刷工程と変わるものではない。即ち、原稿から各色
毎に網点の画像に分解して印刷フィルムを作成する。こ
の場合、原稿をスキャナーで読取り、各色の網点画像を
作成する工程を、電気的に処理して、印刷フィルム感材
に露光して、印刷フィルムを作成してもよい。また、各
色毎に網点形成用のスクリーンを用いて、写真処理して
印刷フィルムを作成してもよい。
【0012】このようにして得られた各色毎の印刷フィ
ルムを、オフセット印刷版感光材料に重ねて露光してオ
フセット印刷版を作成する。このようにして作成された
各色ごとの印刷版をオフセット印刷機にセットして、適
切な量のインキを供給して、印刷をする。
【0013】本願の第1の発明においては、網点の数を
1インチ当たり300本以上とし、得られた印刷物のイ
エロー、マゼンタ、シアンのベタ濃度が本願発明の濃度
範囲になるように、インキ量を調節しつつ印刷を行い高
画質な高精細な印刷物を、特別の熟練者に頼らず、安定
して得ることができるものである。
【0014】印刷物の前記ベタ濃度を測定して、インキ
の供給量を管理することは、予め相関関係を実験で確認
しておくことで容易に行うことが可能である。更に、コ
ンピュータを用いて自動で制御することも可能である。
【0015】本発明の印刷フィルム感材として、公知の
種々の印刷フィルムが使える。本発明の印刷機として、
公知の印刷機が用いられる。印刷を行う室内温度は24
〜26℃が好ましく、室内湿度は50〜60%RHが好
ましい。又、印刷機におけるインキの温度は、インキの
性能を発揮する上で27〜32゜にするのが好ましい。
【0016】印刷に使用する湿し水は、温度が10〜1
5℃、pH5.5〜6.5で用いるのが好ましい。本発
明の印刷版作成用感光材料として、好ましくは、PS版
が用いられる。
【0017】印刷機の回転数は、枚葉機の場合は、8,
500〜10,000枚/時間、輪転機の場合は30,
000〜35,000枚/時間が好ましい。
【0018】本発明でいうスクリーン線数とは、連続調
の濃淡画像を、濃淡を面積で表現した二値(網点)に置
き換えることにより出来た二値画像(網点)の網点スク
リーン線が1インチ間にある線の数をいう。好ましくは
400以上である。更に好ましくは600以上である。
インキとして、通常印刷用のインキが用いられるが、高
精細用のインキが好ましい。
【0019】印刷紙として公知の印刷紙が用いられる
が、品質に均一な印刷用紙が好ましい。
【0020】得られた印刷物のベタ濃度でインキの供給
量を調節する場合のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックの各色のベタ濃度は、マクベス(株)製の反射濃度
針「マクベスRD−1255」を用いて測定する。測定
領域は、いずれも所謂ベタ濃度、即ち網点面積が100
%の領域を測定する。
【0021】
【実施例】以下、本願発明の印刷方法の実施例を説明す
るが、本願発明の態様はこれらに限定されるものではな
い。
【0022】原稿をスキャナー装置(DSスキャナーグ
ラフSG747)を用いて、イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックに網点情報として分解し、直接コニカ
(株)製スキャナーフィルムRSP3−100Eに露光
し、現像処理して、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックに分解した網点フィルム原稿を得た。この際、網点
のスクリーン線数は700本/インチになるようにセッ
トした。更に、PS焼き付けプリンターを用いて、この
ようにして得た網点フィルム原稿を通して、コニカ
(株)製PS版KH−3に露光して、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの印刷版を作成した。
【0023】この印刷版を三菱重工(株)製印刷機ダイ
ヤにセットして、インキの供給量を変化させて仮の印刷
を行った。これらの印刷物の各色のベタ濃度を測定し、
表1に示すベタ濃度を与える時のインキの供給で印刷を
行った。
【0024】このようにして得られた印刷物をサンプル
1とする。スキャナーでスクリーン線数を400本/イ
ンチとして、ベタ濃度を表1の値となるようインキの供
給量を調節した以外は同様にして印刷を行い印刷物を得
た。これをサンプル2とする。
【0025】更に、比較サンプルとして、スクリーン線
数と印刷物のベタ濃度を表1のようにした以外は、サン
プル1と同様にしてサンプル3、4、5を作成した。
【0026】サンプル1〜5について、本願発明のサン
プル1および2についてはサンプル3〜5に較べて、目
視で判断しても、細部まで高画質な画像となっており、
高精細な印刷物である点で優れていることが明らかに判
るものである。
【0027】更に、サンプル1〜5について、コントラ
ストおよび彩度を測定しその結果を表1に示す。
【0028】
【表1】 表1中のコントラスト(K値)は、網点60%の部分で
以下の定義で算出した。
【0029】コントラスト(K値)=(ベタ濃度−網点
60%の反射濃度)/ベタ濃度 ベタ濃度の測定は、前述した通りである。
【0030】又表1中の彩度は、国際照明学会(CI
E)に定められたL*a*b*表色系に基づき測定して
算出した。このときの測定機としては、ミノルタ(株)
製色彩色差計(ミノルタCR−221)を用い、網点が
75%の部分を測定した。
【0031】表1の結果から、本願発明のものは、比較
の印刷物に較べて、高いコントラストを維持しつつ彩度
を著しく向上させていることが明らかである。
【0032】
【発明の効果】本発明のオフセット印刷方法によれば、
印刷の管理を軽減し、安定して高画質で、高精細な印刷
物を得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿情報を網点情報として印刷フィルム感
    材に記録し印刷フィルムを作成し、該印刷フィルムを、
    オフセット印刷版感光材料に重ねて露光し、オフセット
    印刷版を作成し、該印刷版を印刷機にセットして、該印
    刷機を通して該印刷版にインキを塗布し、印刷用紙に該
    インキを転写することにより印刷物を得るオフセット印
    刷方法において、該原稿情報が300本/インチ以上の
    スクリーン線数の網点情報として該印刷フィルム感材に
    記録される工程を有し、得られた印刷物のイエロー、シ
    アン、マゼンタ、ブラックの各色のベタ濃度が、それぞ
    れイエローベタ濃度1.2〜1.6、シアンベタ濃度
    0.9〜1.4、マゼンタベタ濃度1.1〜1.5、ブ
    ラックベタ濃度1.4〜2.0になるように、インキの
    供給量を調節する工程を有するオフセット印刷方法。
  2. 【請求項2】原稿情報を網点情報として印刷フィルム感
    材に記録し印刷フィルムを作成し、該印刷フィルムを、
    オフセット印刷版感光材料に重ねて露光し、オフセット
    印刷版を作成し、該印刷版を印刷機にセットして、該印
    刷機を通して該印刷版にインキを塗布し、印刷用紙に該
    インキを転写することにより印刷物を得るオフセット印
    刷方法において、該原稿情報が300本/インチ以上の
    スクリーン線数の網点情報として該印刷フィルム感材に
    記録される工程を有し、原稿情報を175本/インチの
    スクリーン線数の網点情報として印刷フィルム感材に記
    録して印刷する場合より、インキの供給量を少なくする
    ことを特徴とするオフセット印刷方法。
  3. 【請求項3】原稿情報を網点情報として印刷フィルム感
    材に記録し印刷フィルムを作成し、該印刷フィルムを、
    オフセット印刷版感光材料に重ねて露光し、オフセット
    印刷版を作成し、該印刷版を印刷機にセットして、該印
    刷機を通して該印刷版にインキを塗布し、印刷用紙に該
    インキを転写することにより印刷物を得るオフセット印
    刷方法において、該原稿情報が300本/インチ以上の
    スクリーン線数の網点情報として該印刷フィルム感材に
    記録される工程を有し、得られた印刷物の濃度が175
    本/インチのスクリーン線数の網点情報とした場合より
    20%の範囲内で低くなるよう、インキの供給量を調節
    することを特徴とするオフセット印刷方法。
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