JPH1147277A - 医療用具包装体 - Google Patents
医療用具包装体Info
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- JPH1147277A JPH1147277A JP9206589A JP20658997A JPH1147277A JP H1147277 A JPH1147277 A JP H1147277A JP 9206589 A JP9206589 A JP 9206589A JP 20658997 A JP20658997 A JP 20658997A JP H1147277 A JPH1147277 A JP H1147277A
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- medical device
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Abstract
たまま、無菌的に維持できる医療用具包装体を提供す
る。さらに無駄な包装を削減して製造コストの安価な医
療用具包装体を提供する。 【解決手段】 容器側に連結する容器連結部と、穿刺ま
たは挿入によって患者体内と連結する患者連結部とを有
し、容器と患者体内とを液流可能に連絡する導管を有す
る医療用具の一部を包装材料で包装した医療用具包装体
であって、少なくとも前記容器連結部と前記患者連結部
とを無菌的に包装したことを特徴とする医療用具包装
体。
Description
れた部分のみが包装材料によって、無菌的に包装された
医療用具包装体に関する。
ット等のディスポーザブル製品が多く使用されている。
そして、輸液・輸血セット等の場合は1個ずつ包装材料
(以下、包材ともいう)に密封包装され、さらにその包
装体が箱体に詰め込まれた状態で納入されている。この
ように、ディスポーザブル製品は個別に包装され、一端
開封してしまうと無菌性が保証できないため、これらの
個包装された医療用具は使用直前に開封されるのが望ま
しいが、一部の製品において必ずしもそのように実施さ
れていない例もある。というのは、使用直前にこれらの
ディスポーザブル製品が直ぐに使用できる状態にに準備
しておかなくてはならないが、医療施設で数少ない従事
者がこの準備を短時間で行なうのが困難であるからであ
る。そのため、看護婦は予め点滴開始時より大分、以前
に輸液セットを患者の人数分取り出し、開封して輸液容
器にセットしておかなくてはならない。準備する輸液セ
ットが少なければ、使用直前に行なっても良いが、多く
なるとその手間が大変であるため、事前に準備せざるを
得ない。多くの施設では、多数の輸液容器をゴム栓が上
向きになるように並べ、患者に素早く補液できるよう
に、包装から取り出された輸液セットが容器のゴム栓に
瓶針を穿刺した状態で使用時まで放置されるのが普通で
ある。
する点からあまり望ましくない使用法である。輸液セッ
トの静脈針は針カバーで覆われているが、この針カバー
は静脈針の無菌性を保証するものではない。針カバー
は、主に静脈針の穿刺防止のために装着されているので
あって、本来は菌の侵入を防御する目的のものではな
い。また、針カバーが静脈針にしっかりと嵌合している
とは限らず、緩んでいても判別しにくい。さらに針カバ
ーが既に開封されたものかどうかも確認できない。以上
のように、あまり好ましくはないが、現状では時間的制
約、そして医療スタッフの不足等から多数の輸液セット
や輸血セットを準備する場合には、無菌性の完全性は2
の次にされている。そのため、取り出しや開封等に手間
の取られない、そして使用する時まで無菌性を保証でき
る医療用具包装体が必要とされていた。
輸液セットや輸血セット等は1セットずつ個別に包装し
ているため、材料費や手間がかかり、コストが低減でき
ないという問題があった。しかし、複数の医療用具を1
つの包装材料の中に入れると、開封時に使用する数が包
装の単位数より少ない場合、開封した残りのものが無駄
になり、医療施設では逆にコストがかかることになる。
例えば輸液セット等をまとめて包装すると、メーカーで
は包装材料が少なくて済み、コストダウンが可能となる
が、医療現場では開封した複数の輸液セットを全て使い
きらなくてはならず、開封時に使用されなかった輸液セ
ットは無菌性を長時間保持することができず、無駄にな
ってしまう。このように、開封によって使用数が拘束さ
れるため、上記の包装形態は使用されなかった。
欠点を解消することにある。すなわち、第1に医療用具
を直ぐに使用できるように準備した状態のまま、使用時
まで無菌性を保持することのできる医療用具包装体を提
供することにあり、第2に無駄な包装を削減して製造コ
ストを低減した医療用具包装体を提供することにある。
結する容器連結部と、患者体内と連結する患者連結部と
を有し、容器と患者体内とを液流可能に連絡する導管を
有する医療用具の一部を包装材料で包装した医療用具包
装体であって、少なくとも前記容器連結部と前記患者連
結部とを無菌的に包装したことを特徴とする医療用具包
装体によって上記課題を解決した。すなわち、本発明は
他のものに連結される医療用具の連結部位のみを包装材
料によって無菌的に包装したことを特徴とする医療用具
包装体であり、それによって取り出しや開封等の準備の
手間を減少し、さらに無駄な包装にかかる材料を削減す
ることによって製造コストを下げるものである。
て、例えば輸液セットや輸血セットの一部を包装する医
療用具包装体が挙げられる。輸液セットの患者側連結部
には、図1に示すように通常使用される静脈針を装着し
ても良いし、或いは図6に示すように翼状針を装着して
も良い。また、静脈針の換わりにアダプターとして、ル
アーコネクターや3方活栓を装着しても良い。また、容
器側との連結部、すなわち輸液バッグや血液バッグと連
結する容器連結部には、瓶針及び瓶針カバーが装着され
ていても良いし、その他のコネクターが装着されていて
も良い。これらの各連結部を無菌的に包装する包装材料
の素材としては合成樹脂製のものでも良いし、不織布と
合成樹脂からなるものでも良い。合成樹脂の種類として
は、包装された中身が確認できるように、シートに成形
したときに透明、或いは半透明なポリエチレン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリプロピレン等が好ましい。
包材の形態としては、例えば2枚の同じ方形シートの3
方をシールした扁平状の袋体で、患者側連結部と容器連
結部とを覆い、シートの残り1方は輸液セットのチュー
ブを挟んだ状態で袋内が無菌のまま維持できるように、
封止できるものが好ましい。包材2の大きさ(寸法)と
しては、覆われる医療用具の患者側連結部及び容器連結
部より、やや大きめのものの方が包材に輸液セットを挿
入し易いが、あまり大き過ぎると包装体が嵩ばって使い
難くなる。具体的な寸法は、患者側連結部及び容器連結
部に装着されるもの(以下、装着物という)の寸法によ
って変わってくるが、目安として包材の幅は装着物の3
〜5倍、包材の長さは装着物の1.2〜1.5倍のもの
が好ましい。
止するのが困難な場合はチューブに特定の形状を有する
鍔を設けても良い。また、静脈針や瓶針等とチューブ
(導管)との連結部である導管連結部に鍔を設けても良
い。これらの鍔は、その両端部の肉厚がなるべく薄くな
るように扁平な形状にするのが好ましい。例えば、図4
に示すように、前記鍔を導管の軸方向に垂直な面で切断
したときに菱形となるような扁平な形状に形成してや
り、この扁平状に形成した鍔に包材の開放した端部を密
着させ、鍔と包材端部のシートとをシールするのであ
る。このようにすると、導管連結部を包材に狭持させて
包材をシールする際、比較的容易に且つ確実に袋内を無
菌的に封止することができる。前記鍔の断面形状は、図
5に示したように楕円にしても良い。また、図2ではタ
コ管の導管連結部に鍔を形成し、この鍔に包材をシール
してタコ管及び静脈針を包装しているが、図7に示すよ
うに静脈針針基に直接、鍔を形成し、これに包材をシー
ルして静脈針のみを包装しても良い。
いという場合には、別の実施態様も可能である。例え
ば、注射針カバー、或いは瓶針カバーを包装材料と一体
的に形成して両者を固着させ、注射針・瓶針からそのカ
バー(注射針カバーや瓶針カバー)を除去するときに包
装材料も一緒に除去できるようにするのである。そのた
め、医療用具から包装材料が容易に除去できるようにし
ておくのが好ましい。例えば、包装材料の一部に開封ノ
ッチを形成したり、破断し易い部分を設けておいても良
い。また、上記のように医療用具の1部を包装した医療
用具包装体を或る個数まとめた上、1つの大きな包材中
に包装しておくと、数を勘定するときに便利であり、ま
たそれぞれがばらけなくて使い易い。医療用具包装体の
まとめる個数、すなわち包装体集合は特に限定されない
が、通常5個以上のものが使い易く、5個〜20個まと
めたものは多くの医療施設で共通して使用できるので便
利である。
的に説明する。図1に患者側連結部及び容器連結部を包
装材料2a,2bによって包装された輸液セットの包装
体、医療用具包装体1を示す。図2に示すように、患者
側連結部に装着された静脈針3と静脈針カバー4とは、
包装材料2aで完全に覆われた状態で無菌的に包装され
ている。容器連結部に装着された瓶針5と瓶針カバー6
とは包材2bで、患者側連結部と同様に包装されてい
る。静脈針3及び瓶針5と、チューブ7(導管)との連
結部である導管連結部に鍔8a,8bが設けられ、これ
らの鍔8は包材端部9との完全で且つ容易なシールを行
なうため、扁平形状に形成されている。すなわち、図2
のA−A’切断線による静脈針側鍔8aの断面、或いは
図3のB−B’切断線による瓶針側鍔8bの断面が図4
に示されるような扁平な菱形状に形成され、包装材料と
鍔とがシールし易くなっている。包材2は2枚のポリエ
チレン製の透明なシートを貼り合わせた(シールした)
ものであり、図示していないが、その一部がエチレンオ
キサイドガス透過性の不織布で構成されている。本実施
例では、包材の幅は針カバー直径の約4倍、包材の長さ
は各鍔8から各針カバー(静脈針カバー4や瓶針カバー
6)先端部までの長さの約1.2倍である。包材2a,
2bの側部には包材が開封し易いように、ノッチ10が
形成されている。
成樹脂製でも良いし、厚肉ならば軟質の合成樹脂でも良
い。これらの針カバーは円筒形状をしており、一端部が
閉塞していても良いし、両端部とも開放していても良
い。場合によっては、前記針カバーと包材2とを固着さ
せても良い。そうすると、包材2を輸液セットから除去
するときに、静脈針カバー4や瓶針カバー6も一緒に除
去でき、手間が省ける。そして、静脈針側及び瓶針側部
分を包装した医療用具包装体は10個ずつまとめられ
て、1つの袋内に包装され、さらにこの輸液セットの1
0個入りの袋が所定の数だけ箱の中に収納されている。
備)方法について述べる。先ず、患者数等から事前に必
要な点滴容器や輸液セット数を確認し、その数量だけ用
意する。輸液セットの箱の中から10個入りの袋を開
け、必要な数だけ輸液セットを取り出す。ここで、余分
の数の輸液セットを取り出しても、無菌性は保証される
から無駄になる心配は無い。次に輸液セット包装体1の
瓶針側の包材2bをノッチ10の部分から破って開封
し、また包材2bの上から瓶針カバー6を把持し、瓶針
5から瓶針カバー6を引き抜く。そして輸液容器のゴム
栓に瓶針5を穿刺する。この状態のまま患者の点滴時ま
で保管すれば、瓶針5側は輸液容器に無菌的に連結され
ており、静脈針3側は包材中に包装されたままであるか
ら、輸液セット及び輸液容器は無菌的に維持される。そ
して、患者への点滴直前に輸液セットの装着された輸液
容器をハンガーに吊し、患者の穿刺部位の近くに静脈針
側の包材2aを持っていく。次に包材2aをノッチ10
部分から開封する。そして、瓶針側の包材2bと同じよ
うに、包材2aの上から静脈針カバー4を把持し、静脈
針3からカバー4を引き抜く。露出した静脈針をゆっく
りと患者の血管内に穿刺する。
るような種々の効果を有する。 (1)医療用具を直ぐに使用できるように準備した状態
で、使用時まで無菌のまま保持しておくことができる。 (2)包装材料の使用量を少なくすることによって、製品
の製造コストを低減することができる。 (3)医療現場で産生する包装ゴミを減少することができ
る。
す正面概略図である。
大した図である。
大した図である。
断した断面を示す図である。
る。
を包装した状態を示す部分概略図である。
結部を包装した状態を示す部分概略図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 容器側に連結する容器連結部と、患者体
内と連結する患者連結部とを有し、容器と患者体内とを
液流可能に連絡する導管を有する医療用具の一部を包装
材料で包装した医療用具包装体であって、少なくとも前
記容器連結部と前記患者連結部とを無菌的に包装したこ
とを特徴とする医療用具包装体。 - 【請求項2】 前記患者連結部に注射針および注射針カ
バーが装着された請求項1記載の医療用具包装体。 - 【請求項3】 前記容器連結部に瓶針および瓶針カバー
が装着された請求項1または2記載の医療用具包装体。 - 【請求項4】 前記包装材料がシートで形成された扁平
の袋である請求項1〜3のいずれかの項に記載された医
療用具包装体。 - 【請求項5】 前記静脈針、或いは前記瓶針と導管との
連結部である導管連結部に鍔が設けられ、該鍔の導管軸
に垂直方向の断面が扁平である請求項2〜4のいずれか
の項に記載された医療用具包装体。 - 【請求項6】 前記鍔に前記包装材料がシールされたも
のである請求項5記載の医療用具包装体。 - 【請求項7】 前記包装材料が前記注射針カバー、或い
は瓶針カバーと固着されてなり、前記医療用具包装体か
ら前記包装材料を除去するときに前記注射針カバー、或
いは瓶針カバーが一緒に除去される請求項2〜6のいず
れかの項に記載された医療用具包装体。 - 【請求項8】 包装材料の一部に開封ノッチが形成され
た請求項1〜7のいずれかの項に記載された医療用具包
装体。 - 【請求項9】 前記医療用具包装体が5個以上集合した
包装体集合が、別の包装材料に包装された請求項1〜8
のいずれかの項に記載された医療用具包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9206589A JPH1147277A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 医療用具包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9206589A JPH1147277A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 医療用具包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1147277A true JPH1147277A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16525914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9206589A Pending JPH1147277A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 医療用具包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1147277A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110508569A (zh) * | 2019-08-30 | 2019-11-29 | 迈得医疗工业设备股份有限公司 | 吹气装置及静脉针导管的吹气方法 |
-
1997
- 1997-07-31 JP JP9206589A patent/JPH1147277A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110508569A (zh) * | 2019-08-30 | 2019-11-29 | 迈得医疗工业设备股份有限公司 | 吹气装置及静脉针导管的吹气方法 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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A977 | Report on retrieval |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061205 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070213 |