JPH1147211A

JPH1147211A - マッサージ器

Info

Publication number: JPH1147211A
Application number: JP9222991A
Authority: JP
Inventors: Mutsuo Miyazaki; 陸朗宮嵜; Yoshimitsu Kojima; 嘉光小嶋
Original assignee: Kasai Kogyo Co Ltd
Current assignee: Kasai Kogyo Co Ltd
Priority date: 1997-08-06
Filing date: 1997-08-06
Publication date: 1999-02-23

Abstract

(57)【要約】【課題】洗髪時に頭髪マッサージを行うことができる
マッサージ器を提供する。【解決手段】水流により回転する羽根車１４と、少な
くとも振動子１５の振動によりマッサージ効果を発生さ
せるマッサージ手段と、羽根車１４の回転を振動子１５
の軸線方向の振動運動に変換する変換機構部１６と、マ
ッサージ仕様からシャワー兼マッサージ仕様に、また、
この逆の仕様に切り替える仕様切替機構Ｈとを備え、マ
ッサージ手段を、振動子１５に着脱可能に装着される交
換性のあるアタッチメント１７と、羽根車１４の回転に
使用された流水が噴射されて形成されるジェット流とで
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、シャワー機能付き
のマッサージ器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のマッサージ器は、通電により振動
モータを駆動して振動子を振動させ、この振動子を、身
体の一部（例えば、患部、頭皮等）に当てて、マッサー
ジを行うようにしていたし、また、シャワー器は、風呂
場、洗面台に設置された温水供給用の蛇口にホースを介
して接続されていて、必要に応じてシャワー温水で洗髪
を行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のマッサージ器にあっては、電気を必要としてお
り、シャワー温水で洗髪を行う際にマッサージ器で頭皮
をマッサージすることは困難であり、洗髪時に、頭髪マ
ッサージ機能が同時に得られるマッサージ器の出現が要
請されていた。

【０００４】本発明は、上記の要請に着目して成された
ものであって、その目的とするところは、洗髪時に頭髪
マッサージを行うことができるマッサージ器を提供する
ことにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項１の発明に係るマッサージ器は、水流によ
り回転する回転部材と、少なくとも振動子の振動により
マッサージ効果を発生させるマッサージ手段と、前記回
転部材の回転を前記振動子の軸線方向の振動運動に変換
する運動変換手段と、マッサージ仕様からシャワー兼マ
ッサージ仕様に、また、この逆の仕様に切り替える仕様
切替手段とを備えたことを特徴とする。

【０００６】かかる構成により、仕様切替手段を切り替
えて、例えば、マッサージ仕様にした状態で、水流によ
り回転部材を回転して、運動変換手段により回転部材の
回転を振動子の軸線方向の振動運動に変換し、マッサー
ジ手段により振動子の振動によりマッサージ効果を発生
させ、洗髪時に、頭髪マッサージを行うことができる。

【０００７】また、仕様切替手段を切り替えて、シャワ
ー兼マッサージ仕様にした状態で、水流により回転部材
を回転して、運動変換手段により回転部材の回転を振動
子の軸線方向の振動運動に変換し、マッサージ手段によ
り振動子の振動によりマッサージ効果を発生させ、シャ
ワーによる洗髪時に、頭髪マッサージを行うことができ
る。

【０００８】また、上記の目的を達成するために、請求
項２の発明に係るマッサージ器は、請求項１に記載のマ
ッサージ器において、前記回転部材が、水流により回転
する羽根車もしくは前記羽根車の回転を減速して回転す
る減速回転体である。

【０００９】かかる構成により、上記した請求項１の発
明の作用効果を奏し得るばかりか、羽根車の回転を減速
して回転する減速回転体を備えた場合には、トルクを出
すことができて、マッサージをより効果的に行うことが
できる。

【００１０】また、上記の目的を達成するために、請求
項３の発明に係るマッサージ器は、請求項１又は請求項
２に記載のマッサージ器において、前記マッサージ手段
を、前記振動子単体もしくは前記振動子に着脱可能に装
着される交換性のあるアタッチメントと、前記回転部材
の回転に使用された流水が噴射されて形成されるジェッ
ト流とで構成した。

【００１１】かかる構成により、上記した請求項１の発
明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、振
動子単体もしくは振動子に着脱可能に装着される交換性
のあるアタッチメントで頭髪マッサージを行うと共に、
ジェット流で頭髪マッサージを行うことができる。

【００１２】また、上記の目的を達成するために、請求
項４の発明に係るマッサージ器は、請求項１又は請求項
２又は請求項３に記載のマッサージ器において、前記運
動変換手段を、前記羽根車の端面部に設けられ且つその
底部に形成したほぼ半球状の羽根車側凹部と、前記振動
子の前記羽根車の端面部に対向する対向端面部に設けら
れ且つその底部に谷部と山部とを交互に所定角度に位相
をずらせて形成した無端状の振動子側溝部と、前記羽根
車側凹部と前記振動子側溝部との間に介装された転動体
と、前記振動子を、その軸線方向に往復動可能に且つ回
転不可能に設定する回転阻止手段と、前記振動子を前記
羽根車側に付勢するばね部材とで構成した。

【００１３】かかる構成により、上記した請求項１の発
明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、羽
根車の回転により、これに形成したほぼ半球状の羽根車
側凹部内に収容された転動体が、羽根車の回転に合わせ
て振動子側溝部内で回転し、振動子側溝部の底部の谷部
に重なる状態と、振動子側溝部の底部の山部に重なる状
態とが交互に発生する。そして、谷部と重なる場合に
は、振動子はばね部材により持ち上げられ、山部と重な
る場合には、振動子はばね部材の付勢力に抗して下げら
れる。この状態が、羽根車の所定角度の回転毎に発生し
て、振動子は、その軸線方向に往復運動を繰り返し振動
するようになる。

【００１４】また、上記の目的を達成するために、請求
項５の発明に係るマッサージ器は、請求項１又は請求項
２又は請求項３に記載のマッサージ器において、前記運
動変換手段を、前記減速回転体の端面部の仮想円上に周
方向に交互に形成された谷部と山部とより成る凹凸部
と、前記振動子の前記減速回転体の端面部に対向する端
面部に形成されて前記減速回転体の前記端面部の前記仮
想円に摺接する摺接部と、前記振動子を、その軸線方向
に往復動可能に且つ回転不可能に設定する回転阻止手段
と、前記振動子を前記減速回転体側に付勢するばね部材
とで構成した。

【００１５】かかる構成により、上記した請求項１の発
明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、減
速回転体の回転により、振動子の摺接部に対して山部と
谷部とが交互に摺接する。したがって、谷部が摺接部に
摺接すると、振動子はばね部材により持ち上げられる。
また、山部が摺接部に摺接すると、振動子は、ばね部材
の付勢力に抗して下げられる。この状態が、減速回転体
の所定角度の回転毎に発生して、振動子は、その軸線方
向に往復運動を繰り返し振動するようになる。

【００１６】また、上記の目的を達成するために、請求
項６の発明に係るマッサージ器は、請求項１又は請求項
２又は請求項３又は請求項４又は請求項５に記載のマッ
サージ器において、仕様切替手段を、マッサージ器本体
に、前記回転部材の回転に使用された流水が噴射される
ジェット孔と、多数のシャワー孔とを設け、前記マッサ
ージ器本体に、ハンドル操作により回動する開閉部材を
設け、前記開閉部材に、前記ジェット孔に一致するジェ
ット流水開口と、前記シャワー孔に一致するシャワー流
水開口とをそれぞれ設けて構成し、マッサージ仕様時
に、前記ハンドル操作により前記開閉部材を回動させ
て、前記ジェット流水開口を前記ジェット孔に一致させ
てこのジェット孔を開口し、前記開閉部材で前記シャワ
ー孔を閉塞し、シャワー兼マッサージ仕様時に、ハンド
ル操作により前記開閉部材を回動させて、前記シャワー
流水開口を前記シャワー孔に一致させて、前記シャワー
孔を開口し、前記開閉部材でジェット孔を閉塞するよう
にした。

【００１７】かかる構成により、上記した請求項１の発
明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、前
記ハンドル操作により前記開閉部材を回動させて、前記
ジェット流水開口を前記ジェット孔に一致させてこのジ
ェット孔を開口し、前記開閉部材で前記シャワー孔を閉
塞してマッサージ仕様とし、ハンドル操作により前記開
閉部材を回動させて、前記シャワー流水開口を前記シャ
ワー孔に一致させて、前記シャワー孔を開口し、前記開
閉部材でジェット孔を閉塞することで、シャワー兼マッ
サージ仕様にすることができる。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。

【００１９】（実施の形態例１）本発明の実施の形態を
図１乃至図１３に示す。図１は本発明に係るマッサージ
器（実施の形態例１）の平面図、図２は同マッサージ器
の縦断面図である。

【００２０】本発明に係るマッサージ器はマッサージ器
本体１を備えており、このマッサージ器本体１はケース
２を有しており、このケース２の基端部はホース接続部
３にしてあり、ケース２には、マッサージ機構収容室４
と、このマッサージ機構収容室４にホース接続部３から
流水を送る導路５とが形成してある。

【００２１】マッサージ機構収容室４は、周壁部６と、
ケース２の表面２ａ側に位置する底面部７と、ケース２
の裏面２ｂ側に位置して底面部７に対向する対向面部８
とで大略構成してあり、底面部７の中央には貫通孔９
が、先側寄りにはジェット水流孔１０がそれぞれ設けて
あり、また、底面部７には、貫通孔９を中心とする仮想
円イ上に位置させて周方向に所定の間隔をおいて複数の
シャワー水流孔１１は形成してある。また、前記対向面
部８の中央には軸受凹部１２が形成してしてある。

【００２２】そして、底面部７には、貫通孔９を中心と
する仮想円上に位置させて周方向に４等分した位置に筒
状のロッドガイド部３０が形成してある。また、前記導
路５のマッサージ機構収容室４への出口５Ａは、マッサ
ージ機構収容室４の周壁部６であって、対向面部８側に
且つ平面視で右に寄せた位置に開口している。

【００２３】マッサージ機構収容室４には、回転部材で
ある羽根車１４と、振動子１５と、羽根車１４の回転を
振動子１５の振動に変換する運動変換手段である変換機
構部１６とが収容してある。そして、振動子１５にには
アタッチメント１７が着脱可能に装着してある。

【００２４】羽根車１４は、その一方の面部の中央に支
軸部１８を、他方の面部にプレート部１９をそれぞれ有
しており、このプレート部１９には、図４の（１）、
（２）に示すようにその中心を中心Ｐとした仮想円ハ上
に位置し、転動体２９を収容し、これを回転可能に保持
するための羽根車側凹部２０が９０度位相をずらせて形
成してある。

【００２５】また、振動子１５は、図３に示すように中
実な円筒部２１を備えており、この円筒部２１の一方の
端面部の周部にはフランジ部２２が形成してあり、この
フランジ部２２には、このフランジ部２２を中心とする
仮想円上に位置させて周方向に４等分した位置にガイド
ロッド２３が形成してある。また、円筒部２１の一方の
端面部２１ａには、図５の（１）に示すように、その中
心を中心Ｑとした仮想円ホ上に位置する環状の振動子側
溝部２４が形成してあり、この振動子側溝部２４の底部
には、図５の（２）に示すように谷部２４Ａと山部２４
Ｂとを交互に９０度位相をずらせて形成してある。ま
た、円筒部２１の他方の端面部２１ｂには、その中心に
位置させてねじ孔２５が設けてある。

【００２６】また、アタッチメント１７としては、図６
に示すように砲弾状の叩き部材２６の基端部にねじ部材
２７を取り付けたものや、図７に示すように櫛部材２８
の基端部にねじ部材を２９を取り付けたものである。そ
して、振動子１５の他方の端面部２１ｂには、これのね
じ孔２５にねじ部材２７を螺合させてアタッチメント１
７としての叩き部材２６が取り付けてある。

【００２７】また、羽根車１４の回転を振動子１５の振
動に変換する運動変換手段である変換機構部１６は、羽
根車側凹部２０と、振動子側溝部２４と、これら羽根車
側凹部２０と振動子側溝部２４とに介在された複数の転
動体２９と、ロッドガイド部材３０と、コイル状ばね３
１とにより構成してある。

【００２８】そして、振動子１５と羽根車１４とは、振
動子側溝部２４と羽根車側凹部２０との間に複数の転動
体２９を介在させた状態で、マッサージ機構収容室４に
収容してあり、羽根車１４の支軸部１８は軸受凹部１２
に挿入してある。また、ロッドガイド部３０には振動子
１５のガイドロッド２３が挿入してあり、ロッドガイド
部３０の外周側にはばね部材であるコイル状ばね３１が
遊嵌した状態で配置してあり、このコイル状ばね３１
は、フランジ部２２を介して振動子１５を羽根車１４側
に付勢しており、この付勢により振動子１５は転動体２
９を介して羽根車１４をマッサージ機構収容室４の対向
面部８側に押し付けている。また、振動子１５の先側に
装着された叩き部材２６は、貫通孔９からケース２の表
面２ａ側に突出している。そして、ロッドガイド部３０
とガイドロッド２３とで振動子１５の回転阻止手段を構
成している。

【００２９】そして、ケース２には、マッサージ仕様か
らシャワー兼マッサージ仕様に、また、この逆の仕様に
切り替える仕様切替手段である仕様切替機構Ｈが設けて
ある。この仕様切替機構Ｈは、図８に示すように開閉部
材３６を備えており、この開閉部材３６は、円環状のシ
ャワー孔開閉部３７と、このシャワー孔開閉部３７の外
周部に形成されたジェット孔開閉部３８と、このジェッ
ト孔開閉部３８の先側に設けられたハンドル部３９とか
ら成り、シャワー孔開閉部３７には周方向に所定の間隔
をおいて複数のシャワー流水開口４０が形成してあり、
また、ジェット孔開閉部３８にはジェット流水開口４１
が形成してある。

【００３０】そして、開閉部材３６は、そのシャワー孔
開閉部３７をマッサージ機構収容室４の底面部に形成さ
れた円環状のガイド３５に回転可能に嵌合して、この底
面部に設けてあり、ハンドル部３９はマッサージ機構収
容室４の周壁部に設けたスリット４２を貫通して外部に
突出している。

【００３１】この場合、図９に示すように、ハンドル部
３９を操作して、開閉部材３６を回動させて、ジェット
流水開口４１をジェット孔１０に一致させた状態では、
シャワー流水開口４０はシャワー孔１１に一致せず、ジ
ェット孔１０は開口し、シャワー孔１１はシャワー孔開
閉部３７により閉塞されるし、また、図１０に示すよう
に、ハンドル部３９を逆操作して、開閉部材３６を回動
させて、ジェット流水開口４１をジェット孔１０に一致
しない状態にすると、シャワー流水開口４０はシャワー
孔１１に一致して、ジェット孔１０はジェット孔開閉部
３８により閉塞され、シャワー孔１１は開口する。

【００３２】次に、上記のように構成されたマッサージ
器の作動を説明する。まず、ハンドル部３９を操作し
て、開閉部材３６を回動させて、ジェット孔１０を開口
し、シャワー孔１１をシャワー孔開閉部３７で閉塞す
る。この状態で、水道圧を供給してホース内に水流を発
生させると、この水流がマッサージ器本体１の導路５を
介してマッサージ機構収容室４に供給されて羽根車１４
を回転駆動する。

【００３３】また、ロッドガイド部３０に振動子１５の
ガイドロッド２３が挿入されていて、振動子１５は、回
転が不可能であって、その軸線方向にのみ往復運動可能
である。

【００３４】したがって、羽根車１４の回転により、こ
れのプレート部１９に形成した羽根車側凹部２０内に収
容された転動体２９と振動子１５の底部の振動子側溝部
２４の谷部２４Ａとが重なる状態と、羽根車側凹部２０
内に収容された転動体２９と振動子１５の振動子側溝部
２４の底部の山部２４Ｂとが重なる状態とが、９０度の
位相をずらして発生する。

【００３５】そして、これら羽根車側凹部２０と振動子
側溝部２４とに転動体２９が介在してあるために、転動
体２９と谷部２４Ａと重なる場合には、図１１に示すよ
うに振動子１５はコイル状ばね３１により持ち上げら
れ、転動体２９と山部２４Ｂとが重なる場合には、図１
２に示すように振動子１５はコイル状ばね３１の付勢力
に抗して下げられる。

【００３６】この状態が、羽根車１４の９０度の回転毎
に発生して、振動子１５は、その軸線方向に往復運動を
繰り返す。また、羽根車１４の回転に使用された流水
は、開口しているジェット孔１０から外部にジェット流
になって噴出する。

【００３７】したがって、マッサージ器を手で把持し
て、振動子１５に装着した叩き部材２６を頭皮に軽く接
触させることにより、振動する叩き部材２６で頭皮をマ
ッサージすると共に、ジェット孔１０から外部にジェッ
ト噴出する水を頭皮に当ててマッサージする。

【００３８】また、ハンドル部３９を逆操作して、開閉
部材３６を回動させて、ジェット孔１０をジェット孔開
閉部３８で閉塞し、シャワー孔１１を開口すると、羽根
車１４は回転して変換機構部１６により羽根車１４の回
転を振動子１５の振動に変換することは上記と同様に行
われるが、羽根車１４の回転に使用された流水はシャワ
ー孔１１から外部に噴出してシャワーになる。

【００３９】したがって、マッサージ器を手で把持し
て、振動子１５に装着した叩き部材２６を頭皮に軽く接
触させることにより、振動する叩き部材２６で頭皮をマ
ッサージし、シャワーで洗髪を行う。

【００４０】また、振動子１５の他方の端面部２１ｂか
ら、これのねじ孔２５にねじ部材２７を螺合させた叩き
部材２６を取り外して、アタッチメント１７としての櫛
部材２８を、これのねじ部２７をねじ孔２５に螺合させ
て取り付けることにより、櫛部材２８で頭皮をマッサー
ジすることができる。

【００４１】なお、回転阻止手段を図１３に示すように
構成してもよい。すなわち、ロッドガイド部材３０を、
取付プレート３２に円筒状のガイド部３３を設けて構成
し、このロッドガイド部材３０を、そのガイド部３３の
外周側にコイル状ばね３１を遊嵌した状態で、ケース２
の表面２ａ側にねじ部材３４により取り付けて、ガイド
部３３及びコイル状ばね３１を、ケース２の表面２ａ側
に設けた孔部１３からマッサージ機構収容室４に突入し
ていて、ガイド部３３に振動子１５のガイドロッド２３
を挿入する。

【００４２】この場合、ロッドガイド部材３０を外部か
らケース２の表面２ａ側にねじ部材３４により取り付け
ることによって、コイル状ばね３１が圧縮され、このコ
イル状ばね３１がフランジ部２２を介して振動子１５を
羽根車１４側に付勢し、この付勢により振動子１５は転
動体２９を介して羽根車１４をマッサージ機構収容室４
の対向面部８側に押し付けられる。

【００４３】（実施の形態例２）本発明の実施の形態を
図１４乃至図１６に示す。図１４は本発明に係るマッサ
ージ器（実施の形態例２）の平面図、図１５は同マッサ
ージ器の縦断面図である。

【００４４】この本発明の実施の形態例２にあっては、
羽根車１４の回転を減速ギヤ列５０を介して減速してト
ルクを発生させるようにしたものであり、減速ギヤ列５
０の一方のギヤ５１を羽根車１４と同軸に固着し、この
一方のギヤ５１に噛み合っている減速ギヤ列５０の減速
回転体である他方のギヤ５２をマッサージ機構の一部に
組み入れたものである。

【００４５】すなわち、他方のギヤ５２の一方の面部に
は支軸部５３が設けてあり、また、他方のギヤ５２の他
方の面部には、その中央に位置させて凹部５４が設けて
あり、また、図１６に示すように凹部５４を中心とした
仮想円上に位置させて山部５５Ａと谷部５５Ｂとが交互
に形成してある。また、ケース２の表面２ａには凹部５
６が形成してあり、この凹部５６の中央には貫通孔５７
が、また、貫通孔５７の左、右方に位置させてロッド用
孔５８がそれぞれ形成してある。また、ケース２の表面
２ａにはジェット孔１０とシャワー孔１１とが設けてあ
る。

【００４６】振動子１５は、叩き部材取付体６０Ａと、
この叩き部材取付体６０Ａにねじ止めされる叩き部材６
０Ｂとで構成してある。この叩き部材取付体６０Ａの裏
面部には、その中央に位置させて軸部６１が、また、こ
の軸部６１を中心とした仮想円上に位置させて１８０度
の位相差でロッド部６３がそれぞれ設けてある。また、
叩き部材取付体６０Ａの表面部の中央にはねじ部６２が
設けてある。また、叩き部材６０Ｂの背面側は平坦に成
されており、この平坦面６１の中央にはねじ孔６２Ａが
設けてある。

【００４７】そして、減速ギヤ列５０の一方のギヤ５１
を同軸に固着した羽根車１４が、マッサージ機構収容室
４内の、マッサージ器本体１の導路５の出口側に回転可
能に支承してあり、マッサージ機構収容室４内には、他
方のギヤ５２が収容してあって、これの支軸部５３がマ
ッサージ機構収容室４の対向面部８に形成した軸受凹部
１２に挿入してある。

【００４８】また、振動子１５の叩き部材取付体６０Ａ
が、ケース２の表面２ａの凹部５６内に位置していて、
軸部６１が凹部５６に形成した貫通孔５７に、摺接部で
あるロッド部６３が凹部５６に形成したロッド用孔５８
にそれぞれ挿入してあり、軸部６１及びロッド部６３が
マッサージ機構収容室４内に挿入してある。

【００４９】そして、マッサージ機構収容室４内におい
て、軸部６１の端部にはナット部材６９が取り付けてあ
り、このナット部材６９とマッサージ機構収容室４の底
部との間には、ばね部材であるコイル状ばね６４が介装
してある。このコイル状ばね６４が圧縮状態にしてあっ
て、このコイル状ばね６４の付勢力によりナット部材６
９を介して振動子１５の叩き部材取付体６０Ａが持ち上
げられて、ロッド部６３を、山部５５Ａと谷部５５Ｂと
が位置する仮想円上に摺接している。そして、叩き部材
取付体６０Ａの表面部には、そのねじ部６２にねじ孔６
２Ａを螺合させて叩き部材６０Ｂが着脱可能に取り付け
てある。そして、他の構成は、上記した実施の形態例１
の構成と同一であって、仕様切替機構Ｈを備えている。

【００５０】したがって、仕様切替機構Ｈのハンドル部
３９を操作して、開閉部材３６を回動させて、ジェット
孔１０を開口し、シャワー孔１１をシャワー孔開閉部３
７で閉塞する。水道圧を供給してホース内に水流を発生
させると、この水流がマッサージ器本体１の導路５を介
してマッサージ機構収容室４に供給されて羽根車１４を
回転駆動する。

【００５１】また、振動子１５は、ケース２の表面２ａ
の凹部５６内に位置していて、ロッド部６３がロッド用
孔５８に挿入してあるために、振動子１５は、回転が不
可能であって、その軸線方向にのみ往復運動可能であ
る。

【００５２】したがって、羽根車１４の回転により、減
速ギヤ列５０の一方のギヤ５１を介した他方のギヤ５２
が減速される。この他方のギヤ５２の回転により、振動
子１５のロッド部６３の先端部に対して山部５５Ａと谷
部５５Ｂとが交互に摺接する。

【００５３】したがって、谷部５５Ａがロッド部６３の
先端部に摺接すると、図１６に示すように振動子１５は
コイル状ばね６４により持ち上げられる。また、山部５
５Ｂがロッド部６３の先端部に摺接すると、振動子１５
は、コイル状ばね６４の付勢力に抗して下げられる。

【００５４】この状態が、羽根車１４の９０度の回転毎
に発生して、振動子１５は、その軸線方向に往復運動を
繰り返す。また、羽根車１４の回転に使用された流水
は、開口しているジェット孔１０から外部にジェット流
になって噴出する。

【００５５】したがって、マッサージ器を手で把持し
て、振動子１５を頭皮に軽く接触させることにより、振
動する振動子１５で頭皮をマッサージすると共に、ジェ
ット孔１０から外部にジェット噴出する水を頭皮に当て
てマッサージする。

【００５６】また、ハンドル部３９を逆操作して、開閉
部材３６を回動させて、ジェット孔１０をジェット孔開
閉部３８で閉塞し、シャワー孔１１を開口すると、羽根
車１４は回転して変換機構部１６により羽根車１４の回
転を振動子１５の振動に変換することは上記と同様に行
われるが、羽根車１４の回転に使用された流水はシャワ
ー孔１１から外部に噴出してシャワーになる。

【００５７】したがって、マッサージ器を手で把持し
て、振動子１５を頭皮に軽く接触させることにより、振
動する振動子１５で頭皮をマッサージし、シャワーで洗
髪を行う。

【００５８】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
係るマッサージ器によれば、仕様切替手段を切り替え
て、例えば、マッサージ仕様にした状態で、水流により
回転部材を回転して、運動変換手段により回転部材の回
転を振動子の軸線方向の振動運動に変換し、マッサージ
手段により振動子の振動によりマッサージ効果を発生さ
せ、洗髪時に、頭髪マッサージを行うことができる。

【００５９】また、仕様切替手段を切り替えて、シャワ
ー兼マッサージ仕様にした状態で、水流により回転部材
を回転して、運動変換手段により回転部材の回転を振動
子の軸線方向の振動運動に変換し、マッサージ手段によ
り振動子の振動によりマッサージ効果を発生させ、シャ
ワーによる洗髪時に、頭髪マッサージを行うことができ
る。

【００６０】また、請求項２の発明に係るマッサージ器
によれば、上記した請求項１の発明の作用効果を奏し得
るばかりか、羽根車の回転を減速して回転する減速回転
体を備えた場合には、トルクを出すことができて、マッ
サージをより効果的に行うことができる。

【００６１】また、請求項３の発明に係るマッサージ器
によれば、上記した請求項１の発明の作用効果と同様な
作用効果を奏し得るばかりか、振動子単体もしくは振動
子に着脱可能に装着される交換性のあるアタッチメント
で頭髪マッサージを行うと共に、ジェット流で頭髪マッ
サージを行うことができる。

【００６２】また、請求項４の発明に係るマッサージ器
によれば、上記した請求項１の発明の作用効果と同様な
作用効果を奏し得るばかりか、羽根車の回転により、こ
れに形成したほぼ半球状の羽根車側凹部内に収容された
転動体が、羽根車の回転に合わせて振動子側溝部内で回
転し、振動子側溝部の底部の谷部に重なる状態と、振動
子側溝部の底部の山部に重なる状態とが交互に発生す
る。そして、谷部と重なる場合には、振動子はばね部材
により持ち上げられ、山部と重なる場合には、振動子は
ばね部材の付勢力に抗して下げられる。この状態が、羽
根車の所定角度の回転毎に発生して、振動子は、その軸
線方向に往復運動を繰り返し振動するようになる。

【００６３】また、請求項５の発明に係るマッサージ器
によれば、上記した請求項１の発明の作用効果と同様な
作用効果を奏し得るばかりか、減速回転体の回転によ
り、振動子の摺接部に対して山部と谷部とが交互に摺接
する。したがって、谷部が摺接部に摺接すると、振動子
はばね部材により持ち上げられる。また、山部が摺接部
に摺接すると、振動子は、ばね部材の付勢力に抗して下
げられる。この状態が、減速回転体の所定角度の回転毎
に発生して、振動子は、その軸線方向に往復運動を繰り
返し振動するようになる。

【００６４】また、請求項６の発明に係るマッサージ器
によれば、上記した請求項１の発明の作用効果と同様な
作用効果を奏し得るばかりか、前記ハンドル操作により
前記開閉部材を回動させて、前記ジェット流水開口を前
記ジェット孔に一致させてこのジェット孔を開口し、前
記開閉部材で前記シャワー孔を閉塞してマッサージ仕様
とし、ハンドル操作により前記開閉部材を回動させて、
前記シャワー流水開口を前記シャワー孔に一致させて、
前記シャワー孔を開口し、前記開閉部材でジェット孔を
閉塞することで、シャワー兼マッサージ仕様にすること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るマッサージ器（実施の形態例１）
の平面図である。

【図２】同マッサージ器の縦断面図である。

【図３】同マッサージ器における振動子の斜視図であ
る。

【図４】（１）は同マッサージ器における羽根車の羽根
車側溝部の平面図である。（２）は同羽根車側溝部の底
部の断面の一部省略した展開図である。

【図５】（１）は同マッサージ器における振動子の振動
子側溝部の平面図である。（２）は同振動子側溝部の底
部の断面の一部省略した展開図である。

【図６】アタッチメントとしての叩き部材の斜視図であ
る。

【図７】アタッチメントとしての櫛部材の斜視図であ
る。

【図８】仕様切替機構の開閉部材の平面図である。

【図９】マッサージ仕様状態の開閉部材の作動説明図で
ある。

【図１０】シャワー兼マッサージ仕様状態の開閉部材の
作動説明図である。

【図１１】変換機構部における振動子の上昇時の作動説
明図である。

【図１２】変換機構部における振動子の下降時の作動説
明図である。

【図１３】振動子の回転阻止手段の他の実施の形態の説
明図である。

【図１４】本発明に係るマッサージ器（実施の形態例
２）の平面図である。

【図１５】同マッサージ器の縦断面図である。

【図１６】同マッサージ器の変換機構部の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１マッサージ器本体１４羽根車１４（回転部材）１５振動子１６変換機構部（運動変換手段）１７アタッチメントＨ仕様切替機構（仕様切替手段）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】水流により回転する回転部材と、少なくとも振動子の振動によりマッサージ効果を発生さ
せるマッサージ手段と、前記回転部材の回転を前記振動子の軸線方向の振動運動
に変換する運動変換手段と、マッサージ仕様からシャワー兼マッサージ仕様に、ま
た、この逆の仕様に切り替える仕様切替手段とを備えた
ことを特徴とするマッサージ器。
【請求項２】前記回転部材が、水流により回転する羽
根車もしくは前記羽根車の回転を減速して回転する減速
回転体である請求項１に記載のマッサージ器。
【請求項３】前記マッサージ手段を、前記振動子単体
もしくは前記振動子に着脱可能に装着される交換性のあ
るアタッチメントと、前記回転部材の回転に使用された
流水が噴射されて形成されるジェット流とで構成した請
求項１又は請求項２に記載のマッサージ器。
【請求項４】前記運動変換手段を、前記羽根車の端面部に設けられ且つその底部に形成した
ほぼ半球状の羽根車側凹部と、前記振動子の前記羽根車の端面部に対向する対向端面部
に設けられ且つその底部に谷部と山部とを交互に所定角
度に位相をずらせて形成した無端状の振動子側溝部と、前記羽根車側凹部と前記振動子側溝部との間に介装され
た転動体と、前記振動子を、その軸線方向に往復動可能に且つ回転不
可能に設定する回転阻止手段と、前記振動子を前記羽根車側に付勢するばね部材とで構成
した請求項１又は請求項２又は請求項３に記載のマッサ
ージ器。
【請求項５】前記運動変換手段を、前記減速回転体の端面部の仮想円上に周方向に交互に形
成された谷部と山部とより成る凹凸部と、前記振動子の前記減速回転体の端面部に対向する端面部
に形成されて前記減速回転体の前記端面部の前記仮想円
に摺接する摺接部と、前記振動子を、その軸線方向に往復動可能に且つ回転不
可能に設定する回転阻止手段と、前記振動子を前記減速回転体側に付勢するばね部材とで
構成した請求項１又は請求項２又は請求項３に記載のマ
ッサージ器。
【請求項６】前記仕様切替手段を、マッサージ器本体
に、前記回転部材の回転に使用された流水が噴射される
ジェット孔と、多数のシャワー孔とを設け、前記マッサ
ージ器本体に、ハンドル操作により回動する開閉部材を
設け、前記開閉部材に、前記ジェット孔に一致するジェ
ット流水開口と、前記シャワー孔に一致するシャワー流
水開口とをそれぞれ設けて構成し、マッサージ仕様時に、前記ハンドル操作により前記開閉
部材を回動させて、前記ジェット流水開口を前記ジェッ
ト孔に一致させてこのジェット孔を開口し、前記開閉部
材で前記シャワー孔を閉塞し、シャワー兼マッサージ仕様時に、ハンドル操作により前
記開閉部材を回動させて、前記シャワー流水開口を前記
シャワー孔に一致させて、前記シャワー孔を開口し、前
記開閉部材でジェット孔を閉塞するようにした請求項１
又は請求項２又は請求項３又は請求項４又は請求項５に
記載のマッサージ器。