JPH1147143A - 超音波套管針アセンブリ - Google Patents

超音波套管針アセンブリ

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JPH1147143A
JPH1147143A JP10156829A JP15682998A JPH1147143A JP H1147143 A JPH1147143 A JP H1147143A JP 10156829 A JP10156829 A JP 10156829A JP 15682998 A JP15682998 A JP 15682998A JP H1147143 A JPH1147143 A JP H1147143A
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JP
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obturator
end effector
trocar
interface member
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JP10156829A
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Scott D Wampler
スコツト・デイ・ワンプラー
Salvatore Privitera
サルバトール・プリビテラ
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Ethicon Endo Surgery Inc
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Ethicon Endo Surgery Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者の外傷を最小にする。 【解決手段】 超音波の套管針アセンブリは、内視鏡下
の外科手術法を実施するために、患者に套管針カニュー
レを挿入するために、一緒に使用することができる、超
音波栓子及び連結した套管針カニューレを含む。該超音
波栓子は、超音波エネルギーを導波管の遠位末端効果器
に伝送する、細長い導波管を含み、該末端効果器は、穿
通孔を作成するために患者の体腔壁に接して配置可能で
ある。該超音波栓子は、最初に形成された穿通孔を拡
張、拡大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概括的には、内視
鏡下の外科手術法に関連する使用のための超音波套管針
アセンブリに関し、そしてより具体的には、栓子により
超音波を使用して形成される比較的小さい穿通孔の拡張
をもたらすための、その遠位端部に遮蔽物様のインター
フェイス(interface)部材を有する、超音波套管針栓
子を含む套管針アセンブリに関する。
【0002】
【従来の技術】患者に対する外傷の縮小及び、それらの
著しい経費節約の本質を鑑みて、侵襲性の最少の、内視
鏡下の外科手術法がますます普及してきた。このような
方法のために、套管針アセンブリは、具体的に、患者の
体腔壁の穿通をもたらすために使用される。具体的な套
管針アセンブリは、外側の管状のカニューレ、及び内側
の組織穿通栓子を含む。使用のためには、套管針アセン
ブリは、栓子が前進して体腔壁を穿通し、その後、孔を
通してカニューレを挿入することができるように配置さ
れる。次に栓子をカニューレ内から取り出し、その後カ
ニューレは、実施される外科手術法に関連する手術器具
及びその他の装置の挿入のための出入り口を提供する。
【0003】超音波手術器具の使用はまた、このような
装置の独特な性能特性のお陰でますます普及している。
このような装置は、具体的な器具の形態及び手術パラメ
ーターに応じて、組織の切断及びホメオスタシスを実質
的に同時に提供し、それにより望ましくは再度患者の外
傷を最小にすることができる。
【0004】引用により本明細書に取り込まれている、
米国特許第5,449,370号明細書は、套管針アセ
ンブリの管状カニューレの、それに続く導入のための、
体腔壁の超音波による穿通をもたらすように形成された
超音波栓子を含む、超音波套管針アセンブリにつき公表
している。套管針アセンブリの栓子は、体腔の穿通に伴
う患者の外傷を最小にするために、太い又は丸い先端を
与えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、患者の外傷
を最小にし、それにより多方面の用途を可能にし、患者
の早急な回復を促進するように形成された超音波套管針
アセンブリに関する。
【0006】
【発明の構成】本発明の原理を表す超音波套管針アセン
ブリは、接続された管状套管針カニューレと一緒に使用
のために形成された、超音波套管針栓子を含む。栓子
は、患者の体腔壁の穿通をもたらすために超音波エネル
ギーを与えられる末端効果器(effector)部分を含む。
更に、栓子は、該末端効果器を囲みそしてそれから外側
に発散する(diverge)、非振動性の鞘様のインターフ
ェイス部材を含む。この組み合わせ装置(arrangemen
t)が体腔の超音波による穿通、それに続く、非振動性
のインターフェイス部材による穿通孔の拡張(dilatio
n)を可能にする。
【0007】示された具体例に係る、套管針アセンブリ
の超音波栓子は、その中に超音波トランスジューサーア
センブリを配置されたハウジングを含む。概括的に細長
い超音波導波管はハウジングから伸びて、導波管を通る
超音波エネルギーの伝送のためのトランスジューサーア
センブリに、操作可能に連結された近位端部を含む。導
波管は、好ましくは、概括的に丸く太い又は尖っていな
い先端部として形成された、その遠位端部の末端効果器
を含む。
【0008】本発明に係るインターフェイス部材は、導
波管の末端効果器を取り囲み、それから外側に発散して
いる。インターフェイス部材は好ましくは、それにより
その露出した末端部分を区画する、末端効果器の自由端
から隙間を空けて置かれた、遠位部分を含む。インター
フェイス部材は外側、後方に発散する形態を有し、概括
的に頭切り円錐型又は湾曲型の可能性があり、そして接
続された導波管の末端効果器により形成される穿通孔の
拡張をもたらすように形成されている。インターフェイ
ス部材は、栓子の導波管の中心線から約10゜から約6
0゜の角度で外側に向かって細くなっていると考えられ
る。
【0009】使用に際し、套管針アセンブリの超音波栓
子及び套管針カニューレは、管状のカニューレ内に栓子
が滑動可能に配置されて、相互に、概括的に望遠鏡の関
係のように同軸に配置されている。栓子は患者の体腔壁
に接触して配置され、栓子の導波管を通って超音波エネ
ルギーを適用することにより、壁に穿通孔を作成する。
次に、導波管の末端効果器を取り囲む鞘様インターフェ
イス部材が、最初に形成された孔を拡大するように働く
ように、栓子を遠位方向に前進させることにより穿通孔
を拡張する。その後、拡張、拡大された穿通孔中にアセ
ンブリの套管針カニューレを挿入することができ、次い
でカニューレの内側から栓子を取り出して、所望の内視
鏡による外科手術法の実施を可能にする。
【0010】
【実施例】本発明のその他の特徴及び利点は、下記の詳
細な説明、付記の図、及び付記の請求項から容易に明白
になるであろう。
【0011】本発明は種々の形態の態様を許すが、現在
好ましい態様を図に示しその後にそれにつき説明する
が、本明細書は、本発明の例証として考えるべきで、本
発明を、示された特定の態様に限定する意図はないこと
が理解されるべきである。
【0012】図1において、本発明に従って形成された
超音波外科手術システム10を示している。超音波外科
手術システム10は概括的に、超音波メスの形態で示さ
れているが、本発明の本超音波套管針アセンブリは、多
くの点において、超音波外科手術システム10に従って
形成されていることが理解されるであろう。従って本明
細書の目的のためには、本発明の套管針アセンブリは、
別記されない限り、図示されたシステム10に従って形
成されていると理解して、外科手術システム10を詳細
に説明しよう。本超音波套管針アセンブリは、本套管針
アセンブリが、管状套管針カニューレと連接して使用可
能な超音波栓子を含む点において、図1に示された外科
手術システム10と異なる。本発明の超音波栓子は超音
波外科手術システム10の図示された機器と同様に形成
されそして機能するが、更に詳細に説明されるように、
本栓子の具体的な特徴は特に、内視鏡による外科手術法
のための患者の準備のために、套管針カニューレと協動
するように形成されている。
【0013】図1において、外科手術システム10の現
在好ましい態様を示している。外科手術システム10は
概括的に、発電機30、ハンドピースアセンブリ50、
及び音波又は伝送アセンブリ80を含む。発電機30
は、発電機30の制御システムにより決定される、選択
された振幅、振動数、及び位相において、ケーブル32
を通って電気信号を送る。更に詳細に記載するように、
信号は、音波アセンブリ80の1種類以上の圧電素子を
膨張、収縮させ、それにより電気エネルギーを機械的運
動に変換させる。機械的運動は、超音波エネルギーの縦
波をもたらして、それが音波の定常波中を音波アセンブ
リ80を通って伝播して、選択された振動数及び振幅に
おいて音波アセンブリ80を振動させる。音波アセンブ
リ80の遠位端部の末端効果器88を患者の組織に接し
て配置して、超音波エネルギーを組織に伝送する。音波
アセンブリ80の末端効果器88に接する組織細胞は、
末端効果器88とともに動いて振動するであろう。
【0014】末端効果器88が組織と結合すると、組織
内の細胞間摩擦の結果として、熱エネルギー又は熱が発
生される。熱は蛋白質の水素結合を破壊させるのに十分
で、高度に結合した蛋白質(すなわち、コラーゲン及び
筋肉蛋白)を変性させる(すなわち、組織的構造を崩
す)。蛋白質が変性すると、凝塊(coagulum)が100
℃未満になると、粘性の凝塊が形成して小血管を封じる
か又は詰まらせる。該効果が継続すると、より太い血管
の深部の凝塊がもたらされる。
【0015】超音波エネルギーの組織への伝送は、機械
的断裂、切断、空洞細胞破壊、及び乳化(emulsificati
on)を含むその他の効果をもたらす。得られる凝結の程
度並びに切断の量は、末端効果器88の振動振幅、使用
者が適用する圧力量、及び末端効果器88の鋭さの度合
により変動する。外科手術システム10の音波アセンブ
リ80の末端効果器88は、システム10の振動エネル
ギーを末端効果器88と接している組織上に焦点を結
び、熱及び機械エネルギーの配達を増強し局所化させる
傾向がある。
【0016】図1に示すように、発電機30は、発電機
30に不可欠な制御システム10、電力スイッチ34、
及び引金機構36を含む。電力スイッチ34は、発電機
30への電力を制御し、引金機構36により起動される
と、発電機30は、前以て決められた振動数において外
科手術システム10の音波アセンブリ80を駆動させ、
そして前以て決められた振動振幅レベルで末端効果器8
8を駆動させるエネルギーを与える。発電機30は音波
アセンブリ80のどんな適当な共鳴振動数においても、
音波アセンブリ80を駆動もしくは励起させることがで
きる。
【0017】発電機30を引金機構36を介して起動す
ると、電気エネルギーが音波アセンブリ80のトランス
ヂューサーアセンブリ82に発電機30により連続的に
適用される。発電機30の制御システムの位相ロックル
ープが、音波アセンブリ80からのフィードバックを監
視する。位相ロックループは音波アセンブリ80の前以
て選択された調和振動数に合致するように、発電機30
により送電される電気エネルギーの振動数を調節する。
更に、制御システムの第2のフィードバックループが、
音波アセンブリ80の末端効果器88に、実質的に一定
の振動振幅を達成するために、音波アセンブリ80へ供
給される電流を、前以て選択された一定レベルに維持す
る。音波アセンブリ80に供給された電気信号は、例え
ば大体20kHzから100kHzの範囲、そして好ま
しくは約54kHzから56kHzの範囲、そして最も
好ましくは、約55.5kHzにおいて、遠位端部を縦
に振動させるであろう。末端効果器88の音波振動の振
幅は例えば、発電機30により音波アセンブリ80の変
換部分90に適用された電気信号の振幅を調節すること
により調節することができる。
【0018】上記したように、発電機30の引金機構3
6は、使用者に、電気エネルギーが連続的に音波アセン
ブリ80に供給され得るように発電機30を起動させ
る。1つの態様においては、引金機構36は好ましく
は、ケーブル又はコードにより発電機30に、取り外し
可能に連接、又は固着された足起動スイッチ(foot act
ivating switch)を含んでなる。もう1つの態様におい
ては、ハンドピースアセンブリ50中にハンドスイッチ
を取り込んで、使用者が発電機30を起動させるように
することができる。
【0019】発電機30はまた、電気外科ユニット又は
通常の電気取出口中に挿入のための電線38を有する。
発電機30にはまた、電池のような直流(DC)電源に
より給電することもできると考えられる。発電機30
は、Ethicon Endo-Surgery,Inc.社から発売されている
モデル番号GENO1のような、どんな適当な発電機に
でもすることができる。
【0020】更に図1において、ハンドピースアセンブ
リ50はオペレーターを音波アセンブリ80の振動から
隔離するようになっている、多部品ハウジング又は外側
容器52を含む。ハウジング52は好ましくは、円筒形
を有し、使用者が通常の方法で保持するようになってい
るが、使用者がつかむことができるどんな適当な形態及
びサイズにしてもよい。多部品ハウジング52が図示さ
れているが、ハウジング52は単一の又はユニットの構
成部品を含んでなることができる。
【0021】ハンドピースアセンブリ50のハウジング
52は好ましくは、Ultem(R)のような耐久性のプラスチ
ックから構成されている。更に、ハウジング52はその
他のポリマー(すなわち高衝撃ポリスチレ又はポリプロ
ピレン)を含む種々の材料から製造され得ると考えられ
る。適当なハンドピースアセンブリ50はEthicon Endo
-Surgery,Inc.社から発売のモデル番号HP050であ
る。
【0022】更に図1において、ハンドピースアセンブ
リ50は概括的に、近位端部54、遠位端部56、及
び、その中に縦に伸びる、中央に設けられた軸方向の孔
又は中空58を含む。ハンドピースアセンブリ50の遠
位端部56は、外科手術システム10の音波アセンブリ
80がそこを通って伸びるような形状の開口部60を含
み、そしてハンドピースアセンブリ50の近位端部54
はケーブル32により発電機30に連接されている。ケ
ーブル32は、音波アセンブリ80のトランスヂューサ
ーアセンブリ82を冷却するために、空気をハンドピー
スアセンブリ50中に導入させるための、ダクトもしく
は通風口62を含むことができる。
【0023】更に図1において、音波アセンブリ80は
概括的に、トランスヂューサースタックもしくはアセン
ブリ82、取り付け装置84、伝送ロッドもしくは導波
管86、及び、末端効果器もしくはアプリケーター88
を含む。トランスヂューサーアセンブリ82、取り付け
装置84、伝送ロッド86、及び末端効果器88は好ま
しくは、各構成部品の波長が、システムの波長λが、音
波アセンブリ80の、前以て選択された又は操作時の縦
振動数fの波長である場合、1/2システム波長の整数
倍(nλ/2)になるように音波調整されている。更
に、音波アセンブリ80は音波素子のどんな適当な集成
装置(arrangement)をも取り込むことができると考え
られる。例えば、音波アセンブリ80は、トランスヂュ
ーサーアセンブリ及び末端効果器を含んでなることがで
きる(すなわち、音波アセンブリ80は取り付け装置及
び伝送ロッドなしで形成することができる)。
【0024】音波アセンブリ80のトランスヂューサー
アセンブリ82は、発電機30からの電気信号を、超音
波振動数において、末端効果器88の縦振動運動をもた
らす機械エネルギーに変換する。音波アセンブリ80に
通電すると、音波アセンブリ80を通って、振動運動の
定常波が発生する。音波アセンブリ80に沿ったあらゆ
る点における振動運動の振幅は、振動運動を測定する音
波アセンブリ80の位置に左右される。振動運動の定常
波の最小又はゼロの横断(crossing)は概括的に、ノー
ドN(すなわち、軸方向運動が通常最小で、半径方向の
運動が通常小さい)と称され、定常波の最大絶対値又は
ピークは概括的に、アンチノードAと称される。アンチ
ノードとその最も近いノードとの間の距離は1/4波長
(λ/4)である。
【0025】図1に示すように、「ランゲビンスタック
(Langevin stack)」として知られる、音波アセンブリ
80のトランスヂューサーアセンブリ82は概括的に、
変換部分90、第1の共鳴器92、及び第2の共鳴器9
4を含む。トランスヂューサーアセンブリ82はその長
さが好ましくは、1/2システム波長の整数倍(nλ/
2)である。本発明は、代替的に、磁気歪性、電磁性又
は静電気トランスヂューサーを含んでなるトランスヂュ
ーサーアセンブリを含むように形成できると理解でき
る。
【0026】第1の共鳴器92の遠位端部は、変換部分
(section)90の近位端部に連結されており、第2の
共鳴器94の近位端部は、変換部分90の遠位端部に連
結されている。第1及び第2の共鳴器92及び94は好
ましくは、チタン、アルミナム、鋼、又はその他の適当
な材料から製造されている。第1及び第2の共鳴器92
及び94は変換部分90の厚さ、共鳴器92及び94に
使用された材料の密度及び弾性率、及びトランスヂュー
サーアセンブリ82の基本振動数を含む、幾つかの変数
により決定される長さを有する。第2の共鳴器94は、
超音波の振動振幅を増幅させるためにその近位端部から
その遠位端部に向かって内側に狭くすることができる。
【0027】トランスヂューサーアセンブリ82の変換
部分90は好ましくは、陽極96及び陰極98を交番す
る圧電部分(section)を含んでなり、圧電素子100
は電極96と98の間を交番する。圧電素子100は、
ジルコン酸鉛、チタン酸鉛、又はセラミック結晶材料の
ようなどんな適当な材料からでも製造することができ
る。陽極96、陰極98、及び圧電素子100はそれぞ
れ、中央を通って伸びる中空をもつことができる。陽極
及び陰極96及び98は、それぞれ電線102及び10
4に電気的に接続されている。電線102及び104は
発電機30からの電気信号を電極96及び98に伝送す
る。
【0028】図1に示すように、圧電素子100は、ボ
ルト106により、第1及び第2の共鳴器92及び94
の間に圧縮して固定されている。ボルト106は好まし
くは、頭部、シャンク、及びねじの付いた遠位端部を有
する。ボルト106は第1の共鳴器92、電極96及び
98及び圧電素子100の中空を通って、第1の共鳴器
92の近位端部から挿入されている。ボルト106のね
じの付いた遠位端部は、第2の共鳴器94の近位端部の
ねじ穴に留められている。
【0029】圧電素子100は、発電機30から供給さ
れる電気信号に反応して通電されて、音波アセンブリ8
0に音波の定常波を生成する。電気信号は、物質の内部
に大きな圧縮力をもたらす、繰り返す小さい変位の形態
で、圧電素子100に乱れを引き起こす。この繰り返す
小さい変位が、圧電素子100を電位の傾きの軸に沿っ
て連続的に膨張、収縮させ、それにより、超音波エネル
ギーの高振動数の縦波をもたらす。超音波エネルギーは
音波アセンブリ80を通って末端効果器88に伝送され
る。
【0030】音波アセンブリ80の取り付け装置84
は、近位端部、遠位端部を有し、そして1/2システム
波長の整数倍に実質的に等しい長さを有する可能性があ
る。取り付け装置84の近位端部は好ましくは、アンチ
ノードに又はその周辺で内部のねじ連結により、第2の
共鳴器94の遠位端部と同軸に並べられて連接されてい
る。取り付け装置84はどんな適当な装置によっても第
2の共鳴器94に固定されることができ、そして第2の
共鳴器94及び取り付け装置94は単一の又はユニット
の構成部品として形成することができるとも考えられ
る。
【0031】取り付け装置84はノードの周辺でハンド
ピースアセンブリ50のハウジング52に連接されてい
る(この明細書の目的に対し、「周辺」の術語は、「正
確にその場所に」又は「その近辺に」として定義され
る)。取り付け装置84はまた、その周囲に配置された
一体リング108を含む可能性もある。一体リング10
8は好ましくは、ハンドピースアセンブリ50のハウジ
ング52に形成された環状溝110内に配置されて、ハ
ウジング58に取り付け装置84を連接させる。碍子
(stand-offs)により取り付けられている1対のシリコ
ーンのOリングのような、柔軟な(compliant)部材又
は物質112を、ハウジング52の環状溝110と、取
り付け装置86の一体リング108との間に設置して、
超音波の振動が、取り付け装置84からハウジング52
に伝送されることを減少又は防止することができる。
【0032】取り付け装置84は、複数の、好ましくは
4本のピン114、により、前以て決められた軸の位置
に固定することができる。ピン114は取り付け装置8
4の外側円周上に、相互に90゜離して、縦方向に配置
されている。ピン114はハンドピースアセンブリ50
のハウジング52に連接されており、取り付け装置84
の一体リング108にノッチにより配置されている。ピ
ン114は好ましくは、ステンレス鋼から製造されてい
る。
【0033】取り付け装置84は好ましくは、音波アセ
ンブリ80を通って末端効果器88の遠位端部に伝送さ
れる超音波振動振幅を増幅させるように形成されてい
る。1つの好ましい態様においては、取り付け装置84
は、硬い、次第に細くなる角笛形を含んでなる。超音波
エネルギーが取り付け装置84を通って伝送される時、
取り付け装置84を通って伝送される音波の速度は増幅
される。取り付け装置84は、段の付いた角笛形、円錐
角笛形、指数関数状の角笛形、等のようなどんな適当な
形態にもすることができると考えられる。
【0034】取り付け装置84の遠位端部は内部ねじ連
結により伝送ロッド86の近位端部に連結することがで
きる。伝送ロッド86はどんな適当な装置によっても取
り付け装置84に取り付けられると考えられる。取り付
け装置84は好ましくは、アンチノードの近辺もしくは
ちょうどその部位で伝送ロッド86に連接されている。
【0035】伝送ロッド86は例えば、1/2システム
波長の整数倍(nλ/2)に実質的に等しい長さを有す
る。伝送ロッド86は好ましくは、チタン合金(すなわ
ち、Ti−6Al−4V)又はアルミナム合金のよう
な、超音波エネルギーを効率的に伝播させる材料から構
成された硬いコアシャフトから製造されている。伝送ロ
ッド86はその他の適当な材料から製造することができ
る。伝送ロッド86はまた、当該技術分野で周知のよう
に、伝送ロッド86を通って末端効果器88に伝送され
た機械振動を増幅することもできる。
【0036】図1に示すように、伝送ロッド86は複数
のノードに配置されている安定化シリコーンリング又は
柔軟な支持体116を含む。シリコーンリング116は
望ましくない振動を切り捨て、取り外し可能なシース1
20の管状部材から超音波エネルギーを隔離して、最大
の効率で、末端効果器88の遠位端部への、縦方向の超
音波エネルギーの流れを確保する。
【0037】図1に示すように、取り外し可能なシース
120はハンドピースアセンブリ50の遠位端部56に
連接している。シース120は概括的に、それを通って
縦に伸びる開口部をもつ、細長い管状部材124に取り
付けられたアダプターもしくはノーズコーン部122を
含む。シース120はハウジング52の遠位端部上にね
じで留めるか又はスナップ嵌めにすることができる。音
波アセンブリ80の伝送ロッド86は管状部材124の
開口部を通って伸び、シリコーンリング116がその中
の伝送ロッド86を支持している。シース120のアダ
プター122は好ましくはUltem(R)から構成されてお
り、管状部材124はステンレス鋼から製造されてい
る。代替的に、伝送ロッド86はそれを外部の接触から
隔離するために伝送ロッド86を囲むポリマー材料を有
することができる。
【0038】伝送ロッド86の遠位端部は、好ましくは
アンチノードの部位もしくはその近辺で、内部ねじ連結
により、末端効果器88の近位端部に連接されている。
末端効果器88は、溶接結合等のようなどんな適当な方
法によっても伝送ロッド86に取り付けることができる
と考えられる。末端効果器88は伝送ロッド86から取
り外し可能にすることができるが、末端効果器88及び
伝送ロッド86は単一のユニットとして形成することが
できるとも考えられる。
【0039】末端効果器88はその近位領域88aより
も小さい切断面をもつ遠位領域88bを有し、それによ
り、振動振幅の増幅用接合部を形成することができる。
増幅接合部は、末端効果器88の近位領域88aから遠
位領域88bへ伝送される超音波振動の規模を増幅させ
ることにより、当該技術分野で既知の変速機として働
く。
【0040】末端効果器88は好ましくは、1/2シス
テム波長の整数倍(nλ/2)に実質的に等しい長さを
もつ。末端効果器88は、遠位端部の最大の縦のたわみ
をもたらすために、アンチノードに配置されている。ト
ランスジューサーアセンブリ82に通電すると、末端効
果器88の遠位端部は、前以て決められた振動数におい
て、例えばピークからピークの幅が約10から500ミ
クロンの範囲、そして好ましくは、約30から100ミ
クロンの範囲で、そして最も好ましくは、約90ミクロ
ンにおいて縦に運動するように形成されている。
【0041】末端効果器88は好ましくは、チタン合金
(すなわち、Ti−6Al−4V)又はアルミナム合金
のような、超音波エネルギーを伝播させる材料から構成
された硬いコアシャフトから製造されている。該末端効
果器88はその他の適当な材料から製造することができ
る。更に、該末端効果器88はエネルギーの配達及び所
望の組織効果を改善するために表面処理を施すことがで
きると考えられる。例えば、末端効果器88は組織の凝
塊を高めるために、ミクロ仕上げ、被覆、メッキ、溶
蝕、グリットブラスト仕上げ、荒削り又は刻み目を付け
ることができる。更に、末端効果器88は研いだり、そ
のエネルギー伝送特性を増強するように形成することが
できる。例えば、末端効果器88は刃を研いだり、フッ
ク形にしたり、又はボール形にすることができる。
【0042】今度は特に図2において、本発明の原理を
表す超音波套管針アセンブリが示されている。本套管針
アセンブリは、多数の点において、外科手術システム1
0の前記の音波アセンブリの構造及び機能に対応する、
栓子180として形成された音波アセンブリを含む。概
括的に、外科手術システム10のこれらの構成部品に対
応する本套管針アセンブリの構成部品は、100及び2
00代の類似の参照番号により表されている。
【0043】本套管針アセンブリの栓子180は、前記
のトランスジューサーアセンブリ82と同様な形状のト
ランスジューサーアセンブリ182をその中に配置した
ハウジング152を含む。栓子180の操作を容易化す
るために、好ましくは該装置のハウジングに接合されて
いる、ハンドグリップ153を提供している。本套管針
アセンブリの套管針カニューレ159の近位ハウジング
157と共働してリリース可能で、それとロック結合す
るための、1組の手動操作可能なロック用クリップ15
5を好ましくは、ハンドグリップ153の上部に提供し
ている。管状カニューレ161を含む套管針カニューレ
159は、栓子180を管状カニューレ161内に概括
的に望遠鏡関係に同軸に配置して、本アセンブリの栓子
180と、リリース可能なロック結合で配置可能であ
る。
【0044】前記のように、栓子180は概括的に、外
科手術システム10の前記の音波アセンブリ80と同様
に形成されている。この目的のために、栓子180は遠
位の末端効果器部分188を有する概括的に細長い導波
管186を含む。末端効果器188は導波管の残りの長
さをもつユニット状でもよいし(即ち、一体の)、又は
該末端効果器は、ねじ留め連結等によるような、細長い
導波管に連結された、分離構成部品にすることもでき
る。導波管186は適当な取り付け素子184によりト
ランスジューサーアセンブリ182に、操作可能に連接
されており、そこで超音波エネルギーが、トランスジュ
ーサーアセンブリから導波管を通って伝送される。
【0045】本発明に従うと、概括的に導波管186の
末端効果器188を囲むように、概括的に頭切り円錐形
の鞘様のインターフェイス部材189が提供されてい
る。該インターフェイス部材189は、非振動性であ
る、すなわち、ハウジング152内に配置されたトラン
スジューサーアセンブリから導波管186を通って導入
された超音波エネルギーから実質的に隔離されている。
【0046】好ましい形態においては、細長い導波管1
86は、導波管186の周囲に概括的に同軸状に配置さ
れた、概括的に管状で、鞘様の、非振動性のハウジング
内に収容されている。図示された態様においては、この
好ましい集成装置は望ましくは、導波管186により運
搬された超音波エネルギーから管状シース部材を隔離す
るように機能する、複数の柔軟な隔離支持体216をそ
の中に擁する、複数の管状シース部材220の形態で提
供されている。このように、支持体216は、前記の外
科手術システム10の音波アセンブリ80の支持体11
6と同様に機能する。管状部材220はスナップ嵌め込
み、ねじ連接、又は適当な方法により集成することがで
きる。
【0047】本套管針アセンブリの図示された態様それ
ぞれにおいて、栓子180の遠位端部分の外側の鞘様ハ
ウジングのアセンブリは、連接部材213と共働関係で
組み合わさる1対のシース部分221の提供により容易
化されている。割れ目の付いたスリーブとして図2に示
されたそして、代替的には、1対の分割されたスリーブ
213’として図3の態様に示された、連接部材213
は、必要に応じて、連接部213、213’から最も遠
位の(distal-most)シース部分221を取り外すこと
を可能にしながら、共働してシース部分221を収容す
る。
【0048】栓子180の外側管状ハウジングは更に、
最も遠位のシース部分221と操作可能に連結されてい
るインターフェイス本体217を含み、再度、好ましく
は、内部に配置された導波管186の振動エネルギーか
らインターフェイス本体217を隔離するために、隔離
支持体216が提供されている。インターフェイス部材
189は概括的に、図5に詳細を示すように、インター
フェイス本体217の自由端部内に設置可能であり、イ
ンターフェイス部材189の、好ましくは頭切り円錐形
の外側面は、インターフェイス本体217の、好ましく
は頭切り円錐形の外側遠位面にはまり込むように配置さ
れている。
【0049】インターフェイス部材189はユニット状
であり得ると考えられるが、図3の189’に示された
ような2分された形態のインターフェイス部材を提供す
ることは、本発明の範囲内にある。インターフェイス部
材が、図3に示すような1対の、半分の部分189’を
含んでなるように形成されている場合は、図6に示すよ
うな、連接した末端効果器188’の外径より小さい内
径を一緒に区画するように、半分の部分189’を提供
することができる。このように、インターフェイス部材
は末端効果器の「輪郭(profile)」の下側に「隠す(r
ecessed)」ことができ、末端効果器の外径より小さい
その遠位末端の外径を有することができる。インターフ
ェイス部材は広範な種類の材料から形成することが出来
るが、該部材は好ましくは、Ultem(R)、又はその他の適
当なポリマー又は金属材料を含んでなる。
【0050】図5に示すように、インターフェイス部材
189は、それにより末端効果器の露出した末端部分を
区画するために、末端効果器188の自由端から隙間を
空けて置かれた遠位部分を含んでなる。インターフェイ
ス部材の、図示された、概括的に頭切り円錐形態によ
り、インターフェイス部材は末端効果器188を取り囲
み、インターフェイス部材の外側、後方に発散した形態
が、末端効果器188により超音波により、最初に形成
された貫通孔に、所望の拡大、拡張をもたらす。
【0051】好ましい態様においては、末端効果器の露
出した末端部分は、丸く、太い(すなわち、尖っていな
い)形態をもち、好ましくは、約1.0mmから約3.
0mm、最も好ましくは、約2.5mmの直径をもつ。
末端効果器は好ましくは、実質的に末端効果器の前方に
面している面のみが身体組織の穿通をもたらして穿通孔
を作成するように形成されている。末端効果器により形
成された穿通孔の所望の拡張、拡大は、インターフェイ
ス部材を、導波管186の中心線から約10゜から約6
0゜の角度で外側を狭くするように形成することにより
容易化される。インターフェイス部材189(及び18
9’)の外径に対する末端効果器188(及び18
8’)の自由端の外径の比率は、約1:5から約1:2
である(すなわち、末端効果器がインターフェイス部材
の外径の約20%から約50%の外径を有する)と考え
られる。
【0052】インターフェイス部材189は、プレス嵌
め、適当なねじ連結、粘性の接着、熔融、又はその他の
適当な連接装置によりインターフェイス本体217に嵌
め込むことができる。導波管186及びその末端効果器
188がシステムを通して超音波エネルギーを伝送する
が、インターフェイス部材189及びインターフェイス
本体217は、導波管の周囲に嵌め込まれた鞘様の管状
ハウジングの構成部品と同様に、非振動性で、導波管を
通して伝送される振動エネルギーから隔離されている
(隔離支持体216により)と考えられる。
【0053】前記の説明から、本発明の套管針アセンブ
リの使用は容易に理解されるであろう。アセンブリの超
音波栓子180を套管針カニューレ159の管状カニュ
ーレ161内に顕微鏡状に配置する。ロック用クリップ
155は好ましくは、套管針カニューレ159の近位の
ハウジング157と組み合わさっており、それにより機
器全体がハンドグリップ153によりユニットとして容
易に操作可能になる。カニューレ内に栓子を配置される
と、末端効果器188及びインターフェイス部材189
を含む栓子の自由端が、管状カニューレ161の遠位末
端部分から突き出す。
【0054】次に、套管針アセンブリを、超音波栓子の
自由端部分が穿通される体腔壁に接して配置されるよう
に配置する。このような配置の前又は後に、超音波シス
テムに通電し、それによりハウジング152内のトラン
スジューサーアセンブリから、導波管取り付け台184
を通って、導波管及び末端効果器を通って超音波エネル
ギーを伝送させる。ハンドグリップ153を介して適当
な圧力をかけると、導波管を通って伝送される超音波エ
ネルギーが壁の細胞構造に作用する時に、末端効果器1
88が体腔壁を穿通させ得る。
【0055】前記のように、末端効果器188の露出し
た末端部分は約1.0mmから約3.0mm、好ましく
は約2.5mmの直径をもち、作業時の先端変位又は振
幅は約30から約120ミクロンの次元であると考えら
れる。体腔壁の穿通孔の超音波による形成に伴って、イ
ンターフェイス部材189は、末端効果器の周囲のシー
ス又はキャップとしての役目をもつ。穿通孔のホメオス
タシスは望ましくは、超音波による切断効果により補強
(aided)される。
【0056】末端効果器188の超音波切断による、穿
通孔の形成後に、超音波システムの操作を終結すること
ができる。栓子180は、後方に分散するインターフェ
イス部材189、及び連接したインターフェイス本体2
17が、患者の外傷を最小にしながら、最初に形成され
た穿通孔と協力して、孔を拡張、拡大するように遠位方
向に前進する。栓子180が遠位方向に前進するに従っ
て、最初に形成された穿通孔は十分に拡大されて、それ
に続く套管針カニューレ159の管状カニューレ161
の導入を可能にする。次いでカニューレを拡張、拡大さ
れた孔を通って前進させ、拡大された穿通孔を通る管状
カニューレ160の導入の前又は後に超音波栓子180
を取り出す。ロック用クリップ155の操作により、栓
子180を套管針カニューレ159から外して完全に取
り除かせ、そして所望の内視鏡下の外科手術法を実施さ
せる。望ましくは、超音波穿通後の、カニューレの前進
中にもたらされた半径方向の拡張のため、管状カニュー
レを取り出すのに必要な、いわゆる引き出し力が増加さ
れ、それにより内視鏡法の間中、カニューレを定位置に
保持するように作用する。
【0057】比較的小さい穿通孔が超音波により形成さ
れる、本発明の使用は、該方法の完了後に残る孔が、孔
の外科的閉鎖の必要を排除するのに十分小さくなるであ
ろう点において内視鏡法を更に容易化させるであろうと
考えられる。更に、本発明の使用は、套管針カニューレ
を該システムの唯一の廃棄可能な部品として、超音波栓
子を再利用できる(滅菌サイクルの限度内で)点におい
て、経費面で有効な方法を容易にさせるであろうと考え
られる。本発明を、この構成部品を安価で処分可能なよ
うに、標準の套管針カニューレを使用するように具体化
することができると考えられる。
【0058】組織の拡張をもたらすインターフェイス部
材(189、189’)が、異なったサイズの套管針ア
センブリ(例えば、5mm、7/8mm、10/11m
m、11/12mm)とともに、異なったサイズのイン
ターフェイス部材の使用のために、取り外し可能である
ことが好ましい。インターフェイス部材は頭切り円錐形
である可能性があるが、該部材は特定の拡張を「達成す
る(engineer)」するために外側に湾曲する「魚の尾
(fish tail)」の形態のような、その他の形態にする
ことができる。
【0059】米国特許第5,449,370号明細書に
公表のような、負荷の変動に対応して超音波エネルギー
レベルを調整するためのフィードバックシステムを提供
することは、本発明の範囲内にある。図示されてはいな
いが、本発明は、ばね、ラッチ、シールド、等を含む、
栓子の穿通を調節するために使用できる、いずれのこれ
までに既知の種々の機械的機構をも含むように形成する
ことができることは認識されるであろう。
【0060】上記のことから、本発明の新規な概念の精
神及び範囲から逸脱することなしに、多数の修正及び変
更を実施し得ることが認められよう。本明細書は、本発
明の典型例として意図され、そして、示された具体的な
態様に本発明を限定する意図はないことが理解されなけ
ればならない。本明細書は付記の請求項により、特許請
求の範囲内に入るすべての変更事項を含むことを意図し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本超音波套管針アセンブリを提供するために、
本発明に従って変更することができる超音波による外科
手術システムの略図である。
【図2】本発明の原理を示す超音波套管針アセンブリの
破断遠近図である。
【図3】本超音波套管針アセンブリの代替的態様の破断
遠近図である。
【図4】図2の態様と同様な、本発明の原理を示す超音
波套管針アセンブリの部分断面図である。
【図5】図2の態様と同様な、本套管針アセンブリの超
音波栓子の遠位端部の部分断面図である。
【図6】図3に示された、本超音波套管針アセンブリの
代替的態様を更に示す、図5と同様の図である。
【符号の説明】
10 手術システム 36 引金機構 50 ハンドピースアセンブリ 80 音波アセンブリ 82 トランスヂューサアセンブリ 88 末端効果器 90 変換部分 100 圧電部分

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 協働する套管針カニューレとともに使用
    するための、超音波套管針栓子であって、 ハウジング;前記のハウジング内に配置された超音波ト
    ランスジューサーアセンブリ;前記のハウジングから伸
    びている超音波の導波管であって、前記の導波管は、前
    記導波管を通る超音波エネルギーの伝送のための前記の
    トランスジューサーアセンブリに操作可能に連結された
    近位端部を含み、前記導波管は更に、その遠位端部の末
    端効果器を含む導波管;並びに前記の末端効果器の、実
    質的に前方に面する表面のみが身体組織の穿通をもたら
    し、穿通孔を作成するように、前記の導波管の末端効果
    器を囲み、それから外側に発散しているインターフェイ
    ス部材であって、前記のインターフェイス部材は、その
    後に、協働する套管針カニューレの挿入を容易にするた
    めに、前記の栓子の遠位方向への運動により穿通孔を拡
    張させるインターフェイス部材:を含んでなる栓子。
  2. 【請求項2】 前記の超音波導波管を囲み、前記のハウ
    ジングから前記のインターフェイス部材に伸びている管
    状シースを含む、請求項1に記載の超音波栓子。
  3. 【請求項3】 前記の管状シースを超音波導波管から隔
    離するための、前記の管状シースと前記の超音波導波管
    との間に配置された、少なくとも1種類の隔離素子を含
    む、請求項2記載の超音波栓子。
  4. 【請求項4】 前記のインターフェイス部材が、前記の
    前方に面する表面を提供する露出したその末端部分を区
    画する、前記の末端効果器の自由端から隙間を空けて置
    かれた遠位部分を含んでなり、前記のインターフェイス
    部材の前記の遠位部分が、前記の穿通孔の拡張をもたら
    すための、外側、後方に発散する形態をもち、前記のイ
    ンターフェイス部材の外径に対する前記の末端効果器の
    前記の自由端の外径の比率が、約1:5から約1:2で
    ある、請求項1記載の超音波栓子。
  5. 【請求項5】 前記の末端効果器の前記の露出した末端
    部分が約2.5mmの直径を有する、請求項4記載の超
    音波栓子。
  6. 【請求項6】 前記のインターフェイス部材の前記の遠
    位部分が、約10゜から約60゜の角度で外側に狭くな
    る、請求項4記載の超音波栓子。
  7. 【請求項7】 前記のインターフェイス部材が、前記の
    末端効果器の外径より小さい内径を一緒に区画する、1
    対の半分の部分を含んでなる、請求項1記載の超音波栓
    子。
  8. 【請求項8】 体腔中に套管針カニューレを挿入する方
    法であって、その遠位端部に末端効果器を含む超音波導
    波管を有する超音波套管針栓子、並びに、前記のインタ
    ーフェイス部材の外径に対する、前記の末端効果器の自
    由端の外径の比率が約1:5から1:2である、前記の
    末端効果器を囲み、それから外側に発散しているインタ
    ーフェイス部材を提供する行程;套管針カニューレ内に
    前記の套管針栓子を配置する行程;前記の体腔壁に接し
    て前記の套管針栓子を配置し、そして、前記の末端効果
    器が穿通孔を作成するように、超音波により振動する前
    記の導波管を配置する行程;前記の超音波栓子を前記の
    穿通孔中へ遠位方向に前進させることにより、前記のイ
    ンターフェイス部材により前記の穿通孔を拡張させる行
    程;並びに前記の套管針カニューレを、拡張した穿通孔
    中に前進させることにより、前記の体腔中に前記の套管
    針カニューレを再挿入する行程:の行程を含んでなる方
    法。
  9. 【請求項9】 前記の拡張された穿通孔中への前記のカ
    ニューレの挿入後に、套管針カニューレ内から、前記の
    超音波套管針栓子を取り出すことを含む、請求項8記載
    の、套管針カニューレの挿入方法。
  10. 【請求項10】 前記の超音波套管針栓子を提供する前
    記の行程が、前記のインターフェイス部材を、前記の末
    端効果器の外径よりも小さい、その遠位端部の外径をも
    つように形成することを含む、請求項8記載の、套管針
    カニューレを挿入する方法。
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