JPH1146665A - 麺線群に打ち粉を吹付けるノズル及びこれを用いた打ち粉吹付け装置 - Google Patents

麺線群に打ち粉を吹付けるノズル及びこれを用いた打ち粉吹付け装置

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JPH1146665A
JPH1146665A JP20645597A JP20645597A JPH1146665A JP H1146665 A JPH1146665 A JP H1146665A JP 20645597 A JP20645597 A JP 20645597A JP 20645597 A JP20645597 A JP 20645597A JP H1146665 A JPH1146665 A JP H1146665A
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石村英司
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平澤太
Hideyuki Iijima
飯島秀之
Masaru Kugo
救護勝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 麺線群の全幅に渡って打ち粉を一様・均一化
して吹き付けて付着させる装置を提供する。 【解決手段】 打ち粉含有エアが内部空間に供給される
ノズル本体21と、下方に搬送される麺線群の全幅に渡
って対向する水平方向に長いスリット状の吹出し口23
を有するノズル先端部22とを備え、ノズル本体21を
その内部空間が上下厚みの薄い扁平な形状に設けると共
に、打ち粉含有エアの受入れ口からエア吹出し口23に
至るエア通路を末広がり形状に設け、このエア通路の途
中に、エア流量を一様・均一化するために該通路厚みを
狭くする段付部をエア吹出し口23方向に凸の扇形弧状
の線に沿って設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、麺帯から切出した
麺線相互の付着を防止するための打ち粉(付着防止用の
粉)の吹付け装置及びこれに用いる打ち粉吹付けノズル
に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、麺を機械的な装置を用いて製造する
場合は、小麦粉,水,塩等の原料を混捏などして麺生地
を製造する工程、麺生地を圧延して麺帯を製造する工
程、麺帯から麺線を切出す工程などの各工程が行われ、
これらの工程に適合した装置が設備されている。なおこ
れらの機械的な作業は、いわゆる手打ちに類似した作業
が行われるように設ける場合が多い。
【0003】前記の麺線切出し工程で用いられる装置と
しては、例えば周状の溝を母線方向に多数並設して設け
た溝付きローラと、これらの溝に対応する回転刃を有す
る刃付きローラとの一対を相接回転させて、これらの間
を通る麺帯を一対のローラで麺線に切出すものを挙げる
ことができる。
【0004】ところで、麺生地や麺帯は、小麦粉に水を
加えて練ったものであって特に多加水麺は表面の付着性
が相当に高いものであるから、いわゆる手打ち作業では
適時に打ち粉(付着防止用の粉のふりかけ)を行ってお
り、通常、手打ち作業に準じて作業工程が計画されてい
る機械的な麺製造装置においても、一つには製造工程の
途中で切出した麺線が相互に付着するという不都合を避
けるため、また調理時に麺線が付着して茹で上げが適切
にできないなどの不具合を避けるために、打ち粉をする
ことが考えられ、例えば麺線の表面に打ち粉を付着させ
る特開平3−7532号公報、特開平6−133680
号公報の提案がある。
【0005】前記特開平3−7532号はコンベア上を
搬送される麺線に対して、上方に配置したホッパー底部
の多孔板から粉を降らせる方法を提案するものであり、
特開平6−133680号は上下方向に延設した散布室
内で麺帯から所定幅に切出した麺線群を下方に搬送させ
ながら、片側の高い位置と反対側の低い位置に高低差を
つけて配置した粉散布ケースから粉を吹付ける方法を提
案するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の各提案により、
麺生地や麺帯の表面に打ち粉を付着させることは比較的
容易にできる。しかし、麺帯から切出して新しい表面と
して現れる麺線群の切出し面に打ち粉を付着させる作用
が十分でない。
【0007】例えば上記特開平3−7532号の方法で
は、コンベア上を搬送される麺線の上面に粉を付着させ
ることはできるが、コンベアに接する下側の面や、麺線
の切断面への粉の付着は殆どできず、麺線が相互に付着
する問題は解消できない。
【0008】また特開平6−133680号の方法は、
高低差をつけた両側位置からそれぞれエアを吹付けなが
ら、上方から降らした粉をエジェクタ効果で麺線に吹付
けるものであるが、強くエアを吹付けると縦筒状の散布
室内で吹付けとは反対側の壁面に麺線が押され、両側か
らのエア吹付けで麺線が蛇行して搬送が滞ったり、極端
な場合には詰まりを招く虞れがある。反面、これを防ぐ
ためにエアの吹付けを弱くすると、粉体が麺線間を通過
する量が不十分となり、麺線切断面への粉付着が不足す
る。またこの提案で説明される装置は、搬送される麺線
群の幅方向に延設したエアパイプから吹き出すエアのエ
ジェクタ効果を利用するため、麺線群の幅方向に関して
粉の濃度が均一化しないという問題もあって吹付ける粉
量が麺線群の幅方向に平均化せず一様散布が難しい。更
に上記の各問題の影響を軽減するために、両側の散布ケ
ースの高低差を大きく設定したり麺線の搬送速度を遅く
することも考えられるが、これでは装置が大きくなった
り、高速搬送ができないために高い生産性が得られない
という問題を招く。
【0009】本発明者等はこのような従来技術の問題点
を解決するために、麺線群に対向する先端吹出し口が該
麺線群の全幅範囲に渡るように根元部から扇状(末広が
り型)に広がり、かつ上下厚みが薄く扁平な形状をなす
打ち粉吹付けノズルに対して、分散器で分散した打ち粉
を含むエアを断面円筒形のエア供給管によって該ノズル
の根元部に圧送して送り込み、上記ノズル部分で扇状に
広げて麺線群に吹き付けるようにした打ち粉分散含有エ
アの圧送手段を有する打ち粉吹付け装置を開発し、提案
した(特願平8−302055号)。
【0010】図6は上記の打ち粉吹付け装置を有する設
備の概要を示し、溝付きローラ及び刃付きローラからな
る麺線切出し装置103を通って麺線群102として切
出された麺帯101は、垂れ下がり状態で下方に搬送さ
れてベルトコンベア104に乗り、終端側に向かって若
干上向き傾斜したこのコンベア104で次工程の装置
(図示せず)に搬送される。105は該ベルトコンベア
104の終端部から落ちる打ち粉を回収するための打ち
粉回収ボックスである。
【0011】そしてこの例の打ち粉吹付け装置は、打ち
粉含有のエアを吹出すノズル110が、麺線群の全幅範
囲に一様に吹付けられるように水平扁平な末広がり型の
形状に設けられ、分散器112からの円形断面のエア供
給管111がその根元部110aに接続され、打ち粉分
散含有エアが供給されるようになっている。なお、上記
ノズル110は、根元部内径(例えば10mm程度)に
比べて末広がりの先端部110bが数mm程度の厚みと
される。
【0012】なお、分散器112には、打ち粉定量フィ
ーダ113から常に単位時間当たり一定量の打ち粉が供
給され、かつ圧縮エア供給管114から圧縮エアが供給
されて、エゼクタ効果により供給打ち粉を分散させてエ
ア供給管111でノズル110に圧送する。120はノ
ズル110に対して麺線群を挾んで対向された主吸引ダ
クトであり、吸引管121を介して吸引式のバグフィル
タ122に接続されて所定の吸引作用を麺線群102の
周囲に及ぼすように設けられている。また123は同じ
く吸引管121に接続された補助吸引ダクトであり、麺
線群周囲の打ち粉を吸引排出するように設けられてい
る。またバグフィルタ122は、打ち粉を回収してロー
タリーバルブ124から前記打ち粉定量フィーダ113
に戻すようになっている。125は吸引ファンである。
図7はこの打ち粉吹付け装置のノズル110を示してい
る。
【0013】ところで、この図6,7で示した装置で
は、末広がりの広がりかたの程度にもよるが、単純な末
広がり型内部空間(流れ方向を規制するリブ等なし)構
造である図7(a)のノズルの根元部110aに、円形
断面のエア供給管111を接続して打ち粉含有エアを供
給すると、エアの流れ方向がエア供給管111からノズ
ル110内に真直ぐであるため、エア流れは若干広がる
ものの、例えば上記10mm内径のエア供給管111か
ら最大500mm幅に扇形に末広がりさせるような場合
には、エア吐出風量が中央部や場合によっては両端側に
偏り、麺線群の全幅範囲での打ち粉の吹出しの一様性は
必ずしも十分に得られない。
【0014】一方、図7(b)に示したノズル110´
のように、ノズル根元部ノズル110a´から先端に向
かって風量を強制的に一様・平均化するためのガイドリ
ブ110c´を設けたノズルを用いるようにすれば、吹
出し打ち粉の一様・平均化をある程度向上させることが
できる。
【0015】しかし、このノズル内にガイドリブを設け
る方式は、風量の変更、打ち粉吹付け量の変更等々があ
ると、調整が必要になる場合が多く、その調整が面倒で
かつ難しく、工業的に実施するには問題がある。
【0016】本発明は上述した従来の技術の問題点を解
消し、また本出願人が提案した技術の更なる改善を目的
としてなされたものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的は本願の特許
請求の範囲の各請求項に記載した発明により達成され
る。
【0018】本願請求項1の麺線群に打ち粉を吹付ける
ノズルの発明は、均一分散された打ち粉(通常は澱粉)
を含有するエアが内部空間に連続的に供給されるエア受
入れ部を有するノズル本体と、垂れ下がり状態で下方に
搬送される切出し麺線群の全幅範囲に渡って対向するノ
ズル先端の水平方向に長いスリット状のエア吹出し口と
を備え、ノズル本体の内部空間が、上下厚みの薄い扁平
な形状に設けられていると共に、前記エア受入れ部から
ノズル先端のエア吹出し口に向かって末広がりのエア通
路として設けられているノズルであって、前記エア受入
れ部からエア吹出し口に至るエア通路の途中に、末広が
りの各方向に流れるエア流量を均一化するためのエア流
量調整部を設けたことを特徴とする。このように末広が
り形状のノズルにエア流量を均一化するためのエア流量
調整部を設けることで、根元部分に分散器からの打ち粉
含有エアを供給する小型のノズルとしながら、エア流量
調整部によってエア流量を均一化して打ち粉の吹き出し
を吹出し口の全幅に渡って一様・平均化することができ
る。広がりの程度は、限定されるものではないが、例え
ば十数mm内径の開口で打ち粉含有エアをノズル本体に
受入れ、最大1000mm幅程度に末広がりにして吹出
させる場合を挙げることができる。
【0019】前記流量調整部は、例えば請求項2の発明
のように、エア通路の天上面又は底面を段付きあるいは
傾斜した通路厚みの変更部として形成され、ノズル先端
側のエア通路厚みを狭く設定して圧損抵抗をかけること
により、打ち粉含有エアの吹出しの一様,平均化を図る
ことができる。なお、通路厚みの変更部は一般的には天
上面を段付きあるいは傾斜させて形成することが好まし
い。段付き部は多段的に設けてもよく、傾斜部は直線的
傾斜でも曲線的傾斜でもよい。
【0020】上記構成において、ノズル本体の内部空間
は上下厚みの薄い扁平な形状とされ、その寸法は麺線群
の性質(例えば加水率)、打ち粉の散布(吹出し)量、
吹出し幅等によって必ずしも一律に決められるものでは
ないが、一般的には数mm〜十数mm程度の範囲が適当
である。またエア受入れ部から吹出し口に連なる内部空
間としてのエア通路は、末広がりの例えば扇状をなすよ
うに設けられる。ノズル本体に設ける打ち粉含有エアの
受入れ部は、通常は1カ所に設けられるがこれに限定さ
れず2カ所以上設けることもできる。
【0021】スリット状の吹出し口から吹出すエア流量
の全幅に渡る均一化(一様化)のための通路厚み変更部
などとして形成されるエア流量調整部は、例えば、請求
項3の発明のように、吹出し口側に凸の扇形弧状に沿っ
て連続して設けられるが、吹出すエアの流量を均一化で
きるものであればこれに限定されない。
【0022】この発明によれば、ノズル先端部の吹出し
口から吹出される打ち粉が、麺線群の全幅に渡って一様
・平均化した流量で吹出され、したがって、従来方式の
ノズルに比べて、打ち粉の散布量が吹出し口の全幅に渡
り一様・平均化される。
【0023】また、麺線群に吹付けるエアのノズル先端
部の吹出し口からの吹出し速度と、供給する打ち粉含有
エアのノズル本体内部空間での風速とをそれぞれに適し
た状態に調整・設定することができ、例えば、ノズル本
体内部空間では打ち粉の残留が発生しない風速(例えば
10m/s以上)を確保し、ノズル先端部の吹出し口で
は、麺線間にエアが有効に回り込みかつ麺線群を不必要
に暴れることによる下方への搬送阻害を招かない風速
(例えば10m/s以上、20m/s以下)を確保する
ように調整・設定することができる。なおこれらの風速
は一律的なものではなく麺線の性質、打ち粉の量、装置
の大きさ等に応じて決められる。
【0024】請求項4の発明は、上記の発明において、
打ち粉含有エアの受入れ部をノズル本体の天上面又は底
面に開口させて、該開口から受入れる打ち粉含有エアを
ノズル本体の開口とは反対側の底面又は天上面に衝突さ
せるように設けたことを特徴とする。
【0025】本願発明のノズルにおける打ち粉含有エア
の受入れ部は、ノズル本体の天上面に設けることに限定
されるものではなく、分散器から弯曲管等を介してノズ
ルの底面あるいは根元部の端面に設けてもよいが、ノズ
ル本体の天上面に開口を設けた場合には、ノズルの直上
に分散器を配置できるので打ち粉吹付け装置を小型にで
きるので好ましい。また、打ち粉含有エアが底面に衝突
することで打ち粉が周囲に飛散し、吹出し口の全幅範囲
に渡って吹出し打ち粉がよりよく平均化される。
【0026】請求項5の発明は、前記発明において、打
ち粉含有エアの受入れる開口をノズル本体の天上面に設
けると共に、均一分散された打ち粉含有エアの該開口に
対する受入れ方向を垂直下方とし、この打ち粉含有エア
が衝突する底面を、該ノズルのエア吹出し口を下方に向
けて傾斜させ、かつその傾斜角度を水平方向から10°
〜40°下向きに設定したことを特徴とする。
【0027】本願発明のノズルは、水平方向ないし若干
上方向に向けてエアを吹出すものであってもよいが、特
にノズルを、水平面に対し前記10°〜40°の角度で
吹出し口を下向きに傾斜させた構成によれば、供給され
た打ち粉がノズル内に残留することがなく、また供給さ
れたエアがノズル本体内部空間の底面に衝突して跳ね返
ることによる分散器側への抵抗の影響を該底面の傾斜で
緩和させることができる。なお前記傾斜の程度は、角度
が小さいと効果が十分得られず、45°傾斜付近で摩耗
が最も大きくなり、また麺線に対して吹付ける打ち粉の
付着効率が低下するため10〜40°とすることが好ま
しい。
【0028】請求項6のノズルの発明は、均一分散され
た打ち粉を含有するエアが内部空間に連続的に供給され
るエア受入れ部を有するノズル本体と、垂れ下がり状態
で下方に搬送される切出し麺線群の全幅範囲に渡って対
向するノズル先端の水平方向に長いスリット状のエア吹
出し口とを備え、ノズル本体の内部空間が、上下厚みの
薄い扁平な形状に設けられていると共に、前記エア受入
れ部からノズル先端のエア吹出し口に向かうエア通路と
して設けられているノズルであって、前記ノズル本体
は、打ち粉含有エアの受入れ部をノズル本体の天上面又
は底面に開口させて、該開口から受入れる打ち粉含有エ
アをノズル本体内の該開口とは反対側の底面又は天上面
に衝突させるように構成したことを特徴とする。
【0029】この発明によれば、ノズル本体の内部空間
の底面に打ち粉含有エアが衝突して多方向にエアが散る
ため、比較的吹出し口の全幅寸法が短いノズルにおい
て、先端の吹出し口から吹出される打ち粉が麺線群の全
幅に渡って吹出される際の一様・平均化が達成される。
【0030】請求項7の発明は、前記請求項6の発明に
おいて、ノズル本体の内部空間を、打ち粉含有エア受入
れ部からノズル先端のエア吹出し口に至るエア通路を末
広がりの形状に設けると共に、該エア通路の途中に、末
広がりの各方向へのエア流量を均一化するために通路厚
みの変更部などのエア流量調整部を設けたことを特徴と
する。この発明におけるノズルの内部空間(エア通路)
の末広がり形状、エア流量調整部の構成は上述した通り
である。
【0031】請求項8の麺線群に対する打ち粉吹付け装
置の発明は、打ち粉を均一分散した状態で含有するエア
を連続的に送り出す分散器と、この分散器から連続的に
送り出される打ち粉含有エアを受入れるエア受入れ部を
有する前記請求項1ないし7のいずれかのノズルとを備
え、垂れ下がり状態で下方に搬送される切出し麺線群の
搬送路の片側に前記ノズルを配置したことを特徴とす
る。前記分散器は、限定されるものではないが例えばエ
ゼクタ式の分散器を好ましく採用できる。
【0032】この発明によれば、分散器とノズルをコン
パクトに連結させることができて、上述したようにスリ
ット状の吹出し口から吹出す打ち粉を全範囲に渡って平
均化させることに優れているノズルを利用して、性能の
よい小型の打ち粉吹付け装置を提供できる。また、ノズ
ルのエア受入れ部を分散器のエア送り出し口の直後に位
置させる構成とすることが、装置全体の小型化のために
好ましい。
【0033】請求項11の発明は、前記発明において、
下方に搬送される麺線群の搬送路のノズルを配置した側
とは反対側、及び必要に応じてノズル配置の周辺近傍
に、打ち粉集塵手段を設けたことを特徴とする。
【0034】この発明によれば、周囲の作業環境を向上
させることができ、また集塵回収した打ち粉は必要に応
じて再利用することもできる。
【0035】なお、打ち粉吹付け装置には、その上方
に、麺線群をバラけさせるための打ち粉を含まないエア
吹付け手段を併設してもよい。この麺線バラけ用のエア
吹付け手段は打ち粉を含まないので麺線群をバラけさせ
るのに適した風速に任意に設定できる。
【0036】
【発明の実施の形態】
実施形態1 図1は、本発明の実施形態1の打ち粉吹付け装置を含む
打ち粉吹付け設備の概要を説明するものであり、溝付き
ローラ及び刃付きローラ等の周辺装置のうちで図6で示
したものと同じものは、図示を省略した。
【0037】この図1において、1は麺線群であり、溝
付きローラ及び刃付きローラからなる図示しない麺線切
出し装置を通って麺帯から切出され、垂れ下がった状態
で下方に搬送された後、下方に配置された図6で説明し
たベルトコンベア(図示せず)に乗って、次工程の装置
(図示せず)に搬送されるようになっている。
【0038】2は、上記下方への搬送途中で打ち粉含有
エアを麺線群に吹付ける打ち粉吹付け装置のノズルであ
り、その詳細は図2〜図4に示される。
【0039】このノズル2は、分散器3直下に配置され
ていると共に、平面末広がり型の形状をなしていて、分
散状態の打ち粉を含有したエアがノズル本体21の上方
の分散器3から供給される。そしてその末広がりに設け
られた先端部22は、搬送される麺線群1に対し、該麺
線群1の全幅範囲に渡って打ち粉含有エアを吹付けでき
るように水平方向に長いスリット状の吹出し口23が対
向されている。なお、本例のノズル2は、扁平な容器形
状に設けられていて、図1のθで示した角度で水平方向
に対して吹出し口23を下向きにして傾斜されている。
【0040】上記の分散器3は、打ち粉定量フィーダ4
から常に単位時間当たり一定量の打ち粉が供給されると
共に、コンプレッサ5からエア供給管6を介して高圧エ
アが供給されてエゼクタ効果により打ち粉を分散させ、
打ち粉含有のエアとして直下のノズル本体21に垂直下
方流で圧送・供給するようになっている。24は本例の
ノズル本体21の根元部に設けられた垂直方向をなすよ
うに設けられた分散器3との接続管である。
【0041】なお図示していないが、ノズル2に対し麺
線群1を挾んで反対側に集塵用の主吸引ダクト(集塵ダ
クト:図6の符号120)を配置して、吸引管を介して
吸引式バグフィルタからの所定の吸引作用を麺線群1の
周囲に及ぼすように設けること、および麺線群周囲の打
ち粉を吸引排出するように、同じ吸引管121に接続し
た補助吸引ダクト(図6の符号123)を設けることは
図6の場合と同じである。
【0042】次に、図2〜図4により本例のノズルの詳
細を説明する。
【0043】本例のノズル2は、図2に示すように扁平
でかつ吹出し口23に向けて末広がりの容器構造をなし
ていて、ノズル本体21からノズル先端部22に渡る平
板状の底板201と、途中でエア通路を狭ばめるように
段付に設けられた天井板202と、側面及び後端面をな
す壁面板203とにより扁平な内部空間を形成し、この
内部空間はノズル本体21では比較的厚くかつノズル先
端部22では厚みが薄くなる扁平段付の形状に構成され
ていて、この段付部がノズル先端方向に凸の扇形弧状に
沿って延設されたエア流量調整部を構成する。以下、こ
のノズル本体21内の内部空間を圧力室204といい、
段付部よりノズル先端部22側の内部空間を吹出し口2
3に至るエア通路(あるいは単に「エア通路」)205
というものとする。
【0044】本例のこのノズル2は、図3に示すように
水平方向に対して角度θで吹出し口23を下向きにして
傾斜して設置される。
【0045】そして、図4に示すように、全体として末
広がりの形状をなすノズル2の根元部(ノズル本体21
の後端近傍)において、その天井板202には、分散器
3からの垂直下方向に延設された接続管24の開口20
6が形成され、打ち粉含有エアが分散器3から連続的に
垂直下向きのエア流で圧力室204に供給されるように
なっている。
【0046】このような構成のノズル2によれば、分散
器3から接続管24を介して垂直下方に連続的に供給さ
れる打ち粉を分散含有したエアは、圧力室204の底面
に衝突して打ち粉はランダムに多方向に飛散することに
なり、また段付のエア流量調整部が設けられていること
により、ノズル先端部22の吹出し口23から吹出され
る打ち粉の分布は、後述の実施例1で示す通り、該吹出
し口23の全域に渡って極めて良好に一様・平均化され
る。なお、本例における前記段付のエア流量調整部がノ
ズル先端方向に向けて扇形弧状に延設される凸の最適程
度(曲率)は、流通されるエアの流速、流量、段付変化
の程度、末広がりの程度等々の影響を受けるために一律
的に決まるものではないので、実験の繰り返しなどによ
って最適なものを選択することがよい。
【0047】なお、本例の構成では、打ち粉含有のエア
を垂直下方に比較的速い速度(数十〜数百m/s)でノ
ズル2の底板201に衝突させるものであるから、質量
の小さい打ち粉(主として澱粉)とはいっても底板20
1の摩耗が考えられるので、この摩耗可能性がある部分
を交換可能に設けているという特徴がある。
【0048】具体的には、図4に示しているように、底
板201の上記該当部分を例えば円形に切欠き、この切
欠き部を底面と面一に閉塞する交換部材208を、溶接
等で一体化したボード207にボルト(図示せず)など
で着脱可能に組付け固定するように設けることができ
る。209は、気密シール用のO−リングである。
【0049】実施形態2 図5(a)に示す本例は、ノズル30の天井板302に
段付部(エア流量調整部)を形成せずに、これを平板と
することでノズル本体からノズル先端部に渡る気密室と
エア通路の上下方向厚みを同じとした構成のノズル30
を示すものである。他の構成は実施形態1と同じであ
る。
【0050】この構成のノズル30を打ち粉吹付け装置
に用いて図1に示した打ち粉吹付け設備を構成した場
合、後述する実施例2で分かるように吹出し口33(実
施形態1の符号23と同じ)の全域に渡ってほぼ均一な
打ち粉の吹出しができ、ノズル構造が簡単であるため実
施形態1に比べて有利である。ただし、吹出された打ち
粉が周囲に飛散し易く集塵性が実施形態1に比べて劣る
傾向となるため、麺線群の幅が比較的狭い装置用とし
て、構造簡易な装置に好ましく用いられる。
【0051】実施形態3 図5(b)に示す本例は、打ち粉含有のエアが供給され
る圧力室および吹出し口に至るエア通路を平面矩形に形
成したノズル40を用いた例を示す。なお41は分散器
3から打ち粉含有エアが供給される受入れ部の開口を示
す。
【0052】なおこの例では、矩形容器形状をなすノズ
ル40の後端側から矩形の全範囲で平均にエアを供給す
るもの(図例ではエア供給位置を4カ所に均等分割配
置)とし、それ以外は実施形態1と同じに構成すること
ができる。また、本例の矩形容器形状をなすノズル40
の後端側から供給するエアは、中央部と幅方向両側の速
度を同じとしてもよいし、中央部に比べて幅方向両側の
速度を速くあるいは遅くしてもよく、更に打ち粉含有エ
アの受入れ部41は図示した中央に1カ所とする場合の
他、並列して複数カ所としてもよい。
【0053】
【実施例】
実施例1 図1の設備を用い、図2〜図4で説明した実施形態1の
段付型のエア流量調整部を有しかつ打ち粉含有エアをノ
ズル内部空間の底面に衝突させるようにした型のノズル
2を用いて打ち粉吹付け装置を構成すると共に、下記条
件で打ち粉含有のエアを吹出し口23から吹出す操作を
行った。
【0054】打ち粉吹付け装置の構成 ノズル: 傾斜角度θ 20° 接続管24の内径 15mm 圧力室204の厚み 5mm エア通路205(吹出し口23)の厚み 2mm 吹出し口23の幅 470mm 打ち粉:澱粉 分散器への供給量: 50kg/hr(830g/分) コンプレッサからの吐出エア 圧力 5kg/cm2 風量 300NL/分 吹付け条件 吹出し口風速 9〜10m/s 吹出し口総風量 564NL/分(エゼクタによる2次
エアを含む) 麺線群: 加水率 40% 搬送量 900kg/hr 搬送幅 450mm 以上の条件で、吹出し口23から吹出した打ち粉の全幅
域に渡るバラツキ程度を、該吹出し口23を幅(水平)
方向に5等分して単位時間あたりの散布量の検出により
調べた。結果を下記表1に示した。
【0055】
【表1】
【0056】この表1から分かるように、本例の装置に
よれば、吹出し口の全域における打ち粉吹出し量は、概
ね10%以内のバラツキとできることが確認された。
【0057】またこの装置を用いて、1竿に430本の
多加水麺(加水率40%)の麺線群に対して打ち粉を吹
付ける操作を行ったところ、打ち粉吹付け後に麺線相互
の付着は認められなかった。
【0058】実施例2 上記の図5(a)に示したエア流量調整部を備えず、打
ち粉含有エアをノズル内部空間の底面に衝突させるよう
にした型のノズル30(吹出し口厚み2mm、幅60m
m,傾斜角度θ=5°)を用い、吹出し総風量400N
L/分、分散器への澱粉供給量20kg/hrとした他
は実施例1と同じ条件で麺線群に対する打ち粉吹付けを
行い、結果を下記表2に示した。
【0059】
【表2】
【0060】この表2から分かるように、比較的幅の狭
い麺線群(本例は全幅60mm)に対しては、本例の装
置によって吹出し口の全域における打ち粉吹出し量を一
様・均一化できることが確認された。
【0061】ただし、本例の構成の装置は、ノズル30
の吹出し口を広幅に形成するにつれて、吹出し口の全域
における打ち粉吹出し量の一様・均一化が低下する傾向
が認められ、また装置周辺の粉塵が増大する傾向が認め
られた。
【0062】実施例3 上記の図5(b)に示したエア流量調整部を有しかつ打
ち粉含有エアをノズル内部空間の底面に衝突させるよう
にした型のノズル40(吹出し口厚み2mm、幅470
mm,傾斜角度θ=0°)を用い、吹出し総風量400
NL/分、分散器への澱粉供給量20kg/hrとした
他は実施例1と同じ条件で麺線群に対する打ち粉吹付け
を行い、結果を下記表3に示した。
【0063】
【表3】
【0064】この表3から分かるように、本例の装置に
よって吹出し口の全域における打ち粉吹出し量をほぼ均
一とできることが確認された。
【0065】比較例1 図6の打ち粉吹付け装置を、図7(a)に示したノズル
110(吹出し口厚み5mm、幅160mm,傾斜角度
θ=0°(水平))を用い、吹出し総風量400NL/
分、分散器への澱粉供給量20kg/hrとした他は実
施例1と同じにした装置を用いて打ち粉吹付けを行い、
結果を下記表4に示した。
【0066】
【表4】
【0067】この例、すなわちノズルがエア流量調整部
を備えずかつ打ち粉含有エアをノズル内部空間の底面
(または天井面)に衝突させない型のノズル110とし
た場合には、比較的狭い幅の吹出し口の場合であって
も、全幅に渡って吹出し量を均一化するのは難しいこと
が分かる。
【0068】またこの装置を用いて、実施例1と同じ多
加水麺に打ち粉の吹き付けを行ったところ、比較的良好
な処理が行われた場合でも、打ち粉吹付け後に1竿43
0本の中の10〜20本程度の麺線が相互に付着する結
果を招いた。
【0069】比較例2 図7(b)に示したガイドリブ110c´を有するノズ
ル110´(吹出し口厚み5mm、幅160mm,傾斜
角度θ=0°(水平))を用いた他は、比較例1と同じ
条件で打ち粉吹付けを行い、結果を下記表5に示した。
【0070】
【表5】
【0071】この例によれば、全幅に渡って吹出し量を
略均一とすることができる。ただしガイドリブの位置調
整次第で吹出し量の分布にバラツキが大きく現れる傾向
が認められた。
【0072】
【発明の効果】本願発明によれば、以下の効果が奏され
る。すなわち、請求項1〜7のノズルによれば、ノズル
本体の内部空間のエア通路の途中に設けたエア流量調整
部(段付の厚み変更部等)により、このエア流量調整部
下流で流通し、水平方向に長いスリット状のエア吹出し
口から吹出されるエアの流量が一様・均一化させること
ができ、ノズル先端部の吹出し口から吹出される打ち粉
の量が、麺線群の全幅に渡って均一化されるという効果
が奏される。そして、このようなノズルを用いた請求項
8〜11の打ち粉吹付け装置によれば、分散器とノズル
をコンパクトに連結させることができて、吹出し口の全
範囲に渡って打ち粉の吹出しを平均化させることに優れ
た小型の装置を提供することができる。
【0073】また、各請求項の発明によれば以下の効果
が奏される。
【0074】請求項3の発明によれば、末広がり形状の
エア通路の途中に、吹出し口側に凸の扇形弧状とした線
に沿って段付あるいは傾斜の厚み変更部を設けるという
簡単な構成で、エア流量を一様・均一化するエア流量調
整部を形成できる。
【0075】請求項4の発明によれば、ノズルに受け入
れる打ち粉含有エアをノズルの内部空間の底面(又は天
井面)に衝突させることで、打ち粉を周囲に散らすこと
ができて、吹出し口における打ち粉量のより一層の一様
・均一化が実現され、また麺線群に吹付けるエアのノズ
ル先端部の吹出し口からの吹出しエア流量と、供給する
打ち粉含有エアのノズル本体内部空間での風速とをそれ
ぞれに適した状態に調整・設定できる。
【0076】ノズルを傾斜させ、かつ打ち粉含有エアを
垂直下方に受け入れるようにした請求項5の発明によれ
ば、分散器とノズルの連結関係を極めてコンパクトにで
きると共に、供給された打ち粉がノズル内に残留するこ
とがなく、また供給されたエアがノズル本体内部空間の
底面に衝突して跳ね返ることによる分散器側への抵抗の
影響を該傾斜で緩和させることができる。
【0077】請求項6の発明によれば、吹出し口の全幅
が比較的短い寸法のノズルにおいて、エア通路の厚み変
更部等によるエア流量調整部を設けることなしに、吹出
しエアの打ち粉量の一様・均一化を実現でき、麺線幅の
狭い場合の装置用として構造が簡単な装置を提供でき
る。
【0078】請求項7の発明によれば、受入れ打ち粉エ
アの底面への衝突による打ち粉の飛散による効果に加え
て、ノズル内でのエア流量調整により、スリット状の吹
出し口からの打ち粉含有エアの吹出し流量を一様・均一
化する効果が奏され、吹出し打ち粉の吹出し口全幅に渡
る一様・均一化が極めて良好に実現される。
【0079】請求項8の打ち粉吹付け装置の発明によれ
ば、分散器とノズルをコンパクトに連結させることがで
き、吹出し口の全範囲に渡って打ち粉の吹出しを一様・
均一化する小型の装置を提供でき、特にノズルのエア受
入れ部を分散器のエア送り出し口の直後(特に直下)に
配置した請求項9の構成によれば、より分散器とノズル
の連結関係の構造をコンパクト化することができる。
【0080】請求項10の打ち粉吹付け装置の発明によ
れば、分散器自体がコンパクトであるため装置全体を極
めて小型とできる。
【0081】請求項11の打ち粉吹付け装置の発明によ
れば、周囲の作業環境を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の打ち粉吹付け装置を用い
た打ち粉吹付け設備の概要を説明するための図。
【図2】実施形態1の打ち粉吹付け装置に用いる実施形
態1のノズルの外観斜視図。
【図3】図2のノズルの側面図。
【図4】図2のノズルの一部縦断面図。
【図5】(a)は、本発明よりなる打ち粉吹付け装置に
用いる実施形態2のノズルの概要を示した外観斜視図、
(b)は同実施形態3のノズルの概要を示した外観斜視
図。
【図6】比較例の打ち粉吹付け装置の概要を示した外観
斜視図。
【図7】(a),(b)はいずれも、図6の装置に用い
るノズルの概要を示した外観斜視図。
【符号の説明】
1・・・麺線群 2・・・ノズル 21・・・ノズル本体 22・・・ノズル先端部 23・・・吹出し口 24・・・接続管 201・・・底板 202・・・天井板 203・・・壁面板 204・・・圧力室 205・・・エア通路 206・・・開口 207・・・ボード 208・・・交換部材 209・・・O−リング 3・・・分散器 4・・・打ち粉定量フイーダ 5・・・コンプレッサ 6・・・エア供給管 110,110´・・・ノズル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島秀之 埼玉県入間郡大井町鶴ケ岡5丁目3番1号 日清製粉株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 救護勝 埼玉県入間郡大井町鶴ケ岡5丁目3番1号 日清製粉株式会社生産技術研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 均一分散された打ち粉を含有するエアが
    内部空間に連続的に供給されるエア受入れ部を有するノ
    ズル本体と、垂れ下がり状態で下方に搬送される切出し
    麺線群の全幅範囲に渡って対向するノズル先端の水平方
    向に長いスリット状のエア吹出し口とを備え、ノズル本
    体の内部空間が、上下厚みの薄い扁平な形状に設けられ
    ていると共に、前記エア受入れ部からノズル先端のエア
    吹出し口に向かって末広がりのエア通路として設けられ
    ているノズルであって、 前記エア受入れ部からエア吹出し口に至るエア通路の途
    中に、末広がりの各方向に流れるエア流量を均一化する
    ためのエア流量調整部を設けたことを特徴とする麺線群
    に打ち粉を吹付けるノズル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、エア流量調整部は、
    内部空間の天上面を段付き又は傾斜させて通路厚みを狭
    くする通路厚みの変更部であることを特徴とする麺線群
    に打ち粉を吹付けるノズル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、エア流量調整
    部は、吹出し口側に凸の扇形弧状に沿って連続して設け
    られていることを特徴とする麺線群に打ち粉を吹付ける
    ノズル。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記ノズル本体は、打ち粉含有エアの受入れ部をノズル
    本体の天上面又は底面に開口させて、該開口から受入れ
    る打ち粉含有エアをノズル本体の開口とは反対側の底面
    又は天上面に衝突させるように設けたことを特徴とする
    麺線群に打ち粉を吹付けるノズル。
  5. 【請求項5】 請求項4において、打ち粉含有エアの受
    入れる開口をノズル本体の天上面に設けると共に、均一
    分散された打ち粉含有エアの該開口に対する受入れ方向
    を垂直下方とし、この打ち粉含有エアが衝突する底面
    を、該ノズルのエア吹出し口を下方に向けて傾斜させ、
    かつその傾斜角度を水平方向から10°〜40°下向き
    に設定したことを特徴とする麺線群に打ち粉を吹付ける
    ノズル。
  6. 【請求項6】 均一分散された打ち粉を含有するエアが
    内部空間に連続的に供給されるエア受入れ部を有するノ
    ズル本体と、垂れ下がり状態で下方に搬送される切出し
    麺線群の全幅範囲に渡って対向するノズル先端の水平方
    向に長いスリット状のエア吹出し口とを備え、ノズル本
    体の内部空間が、上下厚みの薄い扁平な形状に設けられ
    ていると共に、前記エア受入れ部からノズル先端のエア
    吹出し口に向かうエア通路として設けられているノズル
    であって、前記ノズル本体は、打ち粉含有エアの受入れ
    部をノズル本体の天上面又は底面に開口させて、該開口
    から受入れる打ち粉含有エアをノズル本体内の該開口と
    は反対側の底面又は天上面に衝突させるように構成した
    ことを特徴とする麺線群に打ち粉を吹付けるノズル。
  7. 【請求項7】 請求項6において、ノズル本体の内部空
    間を、打ち粉含有エア受入れ部からノズル先端のエア吹
    出し口に至るエア通路を末広がりの形状に設けると共
    に、該エア通路の途中に、末広がりの各方向へのエア流
    速を平均化するためのエア流量調整部を設けたことを特
    徴とする麺線群に打ち粉を吹付けるノズル。
  8. 【請求項8】 打ち粉を均一分散した状態で含有するエ
    アを連続的に送り出す分散器と、この分散器から連続的
    に送り出される打ち粉含有エアを受入れるエア受入れ部
    を有する前記請求項1ないし7のいずれかに記載したノ
    ズルと、を備え、垂れ下がり状態で下方に搬送される切
    出し麺線群の搬送路の片側に前記ノズルを配置したこと
    を特徴とする麺線群に対する打ち粉吹付け装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、ノズルのエア受入れ
    部が、分散器のエア送り出し口の直後に位置することを
    特徴とする麺線群に対する打ち粉吹付け装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9において、分散器が、
    エゼクタ方式の分散器であることを特徴とする麺線群に
    対する打ち粉吹付け装置。
  11. 【請求項11】 請求項8ないし9のいずれかにおい
    て、下方に搬送される麺線群の搬送路のノズルを配置し
    た側とは反対側、及び必要に応じてノズル配置の周辺近
    傍に、打ち粉集塵手段を設けたことを特徴とする麺線群
    に対する打ち粉吹付け装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012175933A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Nissin Foods Holdings Co Ltd 麺類の製造装置及び製造方法

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