JPH1146107A - テレスコープ式伸縮鉄塔を有する可搬型通信装置 - Google Patents

テレスコープ式伸縮鉄塔を有する可搬型通信装置

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JPH1146107A
JPH1146107A JP9200258A JP20025897A JPH1146107A JP H1146107 A JPH1146107 A JP H1146107A JP 9200258 A JP9200258 A JP 9200258A JP 20025897 A JP20025897 A JP 20025897A JP H1146107 A JPH1146107 A JP H1146107A
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JP
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waveguide
telescopic
tower
column
waveguides
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JP9200258A
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English (en)
Inventor
Sadayuki Tetsu
定之 鉄
Akiyoshi Yamaguchi
昭義 山口
Hideki Sonobe
秀樹 薗部
Manabu Miyamoto
学 宮本
Yasuo Iwahashi
靖雄 岩橋
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 テレスコープ式伸縮鉄塔を有する可搬型通信
装置に関し、ビルが林立している都市の市街地に開設す
ることが可能とする。 【解決手段】 全部の柱部26−1,26−2,26−
3毎に各柱部の長さに対応する長さを有する導波管2
8,29,30が互いにオフセットさせて取り付けてあ
る。テレスコープ式伸縮鉄塔が収縮した状態では、各柱
部の導波管28,29,30が平行に並ぶ。テレスコー
プ式伸縮鉄塔が伸びて展開された状態では、各柱部の導
波管28,29,30が略一直線状をなすようになり、
略一直線状をなした隣合う導波管の上端と下端との間が
可撓性導波管50、51で接続してあり、伸びたテレス
コープ式伸縮鉄塔21に沿う導波路56が構築される。
この導波路56でもって、テレスコープ式伸縮鉄塔21
上のアンテナ22とデッキ25上の送受信装置23とが
接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレスコープ式伸縮
鉄塔を有する可搬型通信装置に関する。一般に、可搬型
通信装置はテレスコープ式伸縮鉄塔を有する構成であ
り、車両に搭載して開設場所まで運搬し、その場所でテ
レスコープ式伸縮鉄塔を伸ばし展開させて開設し、高い
位置に設置されたアンテナによって通信を行い、不要と
なったときには、テレスコープ式伸縮鉄塔を収縮させ車
両に搭載して撤収される。この可搬型通信装置において
は、軽量化、開設・撤収作業の容易化等が求められてい
る。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の可搬型通信装置10を示
す。図10(A)は運搬時の状態を示し、図10(B)
は開設した状態を示す。可搬型通信装置10は、テレス
コープ式伸縮鉄塔11、アンテナ12、送受信装置1
3、電源等の付帯設備14、デッキ15を有する。アン
テナ12はテレスコープ式伸縮鉄塔11の最内側の鉄骨
柱16ー3の先端側に取り付けてある。送受信装置13
も同じく最内側の鉄骨柱16−3の先端側に取り付けて
あり、アンテナ12の直ぐ後ろ側に位置している。アン
テナ12と送受信装置13との間は、短い導波管(図示
せず)によって接続してある。電源等の付帯設備14は
デッキ15上に固定してある。テレスコープ式伸縮鉄塔
11は、外側の鉄骨柱16−1と、内側の鉄骨柱16ー
2、16ー3とよりなる。
【0003】可搬型通信装置10は、図10(A)に示
すように、テレスコープ式伸縮鉄塔11が収縮されて且
つ横に倒された状態で、専用の車両に搭載されており、
運搬される。可搬型通信装置10は、図10(B)に示
すように、デッキ15の脚15aを下げ、デッキ15を
脚15aで支え、テレスコープ式伸縮鉄塔11を起立さ
せ、内側の鉄骨柱16ー2、16ー3を外側の鉄骨柱1
6−1に対して伸ばし、鉄骨柱16ー3を鉄骨柱16ー
2に対して伸ばしてテレスコープ式伸縮鉄塔11を伸ば
して展開させ、アンテナ12と送受信装置13を押し上
げて高い位置に設置し、送受信装置13と付帯設備14
との間が複合同軸線17で接続してある。複合同軸線1
7は、高周波同軸ケーブルと電源線と信号線とを一本に
束ねた構造であり、伸びたテレスコープ式伸縮鉄塔11
に沿っている。
【0004】ここで、送受信装置13をデッキ15上に
配置し、アンテナ12と送受信装置13との間を高周波
同軸ケーブルで接続した構成も考えられる。しかし、こ
のようにすると、アンテナ12と送受信装置13との間
での伝送損失が大きくなる。この大きい伝送損失は、デ
ッキ15上に配置された送受信装置の増幅器の出力を高
くすることによってすこし補うことが可能である。しか
し、送受信装置の増幅器を出力の高いものとすることは
経済的に好ましくない。そこで、送受信装置13はアン
テナ12の直ぐ後ろ側に配置してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】開設した状態で、アン
テナ12に加えて送受信装置13が伸びたテレスコープ
式伸縮鉄塔11の頂上部に設置されており頭が重くなる
ため、強度の高いテレスコープ式伸縮鉄塔11を使用す
る必要がある。強度の高いテレスコープ式伸縮鉄塔11
は重量が重くなる。このため、場合によっては、専用の
車両の車載重量との関係で、鉄骨柱16−1、16ー
2、16ー3の長さを短くすることが必要となる。鉄骨
柱16−1、16ー2、16ー3の長さを短くすると、
伸ばしたときのテレスコープ式伸縮鉄塔11の高さ(ア
ンテナ12の高さ)が低くなり、例えばビルが林立して
いる都市内で開設した場合に通信がビルによって邪魔さ
れて正常に行われないという不都合が生ずる虞れがあっ
た。
【0006】また、送受信装置13が高い所に配置して
あるため、送受信装置13を保守する場合には、作業者
が伸びたテレスコープ式伸縮鉄塔11を登って保守作業
を行う必要があり、送受信装置13の保守作業がしにく
かった。そこで、本発明は、上記課題を解決したテレス
コープ式伸縮鉄塔を有する可搬型通信装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、複数の柱部が内側の柱部が外側
の柱部の内側に収まって収縮しており、内側の柱部が外
側の柱部に対して伸びて展開された状態とされるテレス
コープ式伸縮鉄塔を有し、該テレスコープ式伸縮鉄塔が
伸びて展開された状態とされて開設される可搬型通信装
置において、最内側の柱部にはアンテナを設け、送受信
装置はデッキに設置し、該全部の柱部毎に各柱部の長さ
に対応する長さを有する導波管を互いにオフセットさせ
て、該テレスコープ式伸縮鉄塔が収縮した状態では、各
柱部の導波管が平行に並ぶように設けてなり、該テレス
コープ式伸縮鉄塔が伸びて展開された状態では、各柱部
の導波管が略一直線状をなすようになり、略一直線状を
なした隣合う導波管の上端と下端との間を可撓性導波管
で接続してなる構成とし、該可撓性導波管で接続された
略一直線状をなす導波管によって、伸びて展開されたテ
レスコープ式伸縮鉄塔上のアンテナとデッキの送受信装
置とが接続された構成としたものである。
【0008】請求項2の発明は、各柱部の導波管の下端
にL字型導波管が取り付けてあり、該L字型導波管とこ
れに隣接する別の導波管の上端との間を可撓性導波管で
接続してなる構成としたものである。請求項3の発明
は、上記可撓性導波管に代えて、セミリジッドケーブル
で略一直線状をなした各柱部の導波管の間を接続してな
る構成としたものである。
【0009】請求項4の発明は、複数の柱部のうち最外
側の柱部の導波管は該柱部の外側に固定してあり、内側
の柱部の導波管は、上端側をその内側の柱部に支えられ
て、且つ、直ぐ外側の柱部にスライド可能に支持され
て、且つ、収縮された状態で該最外側の柱部の外側に位
置する配置で設けてあり、伸縮鉄塔が収縮された状態
で、各柱部の導波管が、最外側の柱部の外側に平行に整
列して並び、伸縮鉄塔が伸びて展開された状態で、各柱
部の導波管が上端をその柱部によって支えられて下端を
その柱部の直ぐ外側の柱部によって支えられた構成とし
たものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明の第1実施
例になる可搬型通信装置20を示す。図2は運搬時の状
態を示し、図1は開設した状態を示す。可搬型通信装置
20は、テレスコープ式伸縮鉄塔21、アンテナ22、
送受信装置23、電源等の付帯設備24、及びデッキ2
5を有する。
【0011】テレスコープ式伸縮鉄塔21は、三段式で
あり、最外側に存在しており断面が正方形である鉄骨柱
26−1と、断面が最外側鉄骨柱26−1の正方形より
ひとまわり小さい正方形であり、最外側鉄骨柱26−1
の内側に移動可能に収まっている中間鉄骨柱26−2
と、断面が中間鉄骨柱26−2の正方形よりひとまわり
小さい正方形であり、中間鉄骨柱26−2の内側に移動
可能に収まっている最内側鉄骨柱26−3とよりなり、
デッキ25上に起立及び倒し可能に設けてある。
【0012】最内側鉄骨柱26−3の先端には、アンテ
ナ方向調整機構部27が取り付けてあり、このアンテナ
方向調整機構部27にアンテナ22が取り付けてある。
送受信装置23は、付帯設備24の内部に設けてあり、
デッキ25上に設けてある。可搬型通信装置20は、図
2に示すように、テレスコープ式伸縮鉄塔21が収縮さ
れて且つ横に倒された状態で、専用の車両に搭載されて
おり、運搬される。可搬型通信装置20は、図1に示す
ように、デッキ25の脚25aを下げ、デッキ25を脚
25aで支え、テレスコープ式伸縮鉄塔21を起立さ
せ、テレスコープ式伸縮鉄塔21を伸ばして展開させ、
アンテナ22を押し上げて高い位置に設置し、アンテナ
22とデッキ上の送受信装置23との間を後述するよう
に接続して、通信可能状態とされる。
【0013】テレスコープ式伸縮鉄塔21を構成する最
外側鉄骨柱26−1、中間鉄骨柱26−2、最内側鉄骨
柱26−3のアンテナ22とは反対側の面(X−Z面)
には梯子部31、32、33が腕部34a,34b,3
4c,34d,35a,35b,36a,36bによっ
て取り付けてある。テレスコープ式伸縮鉄塔21が伸び
て展開したときに、梯子部31、32、33は、図1及
び図3(B)に示すように、一直線状に整列する。
【0014】図3及び図4に示すように、最外側鉄骨柱
26−1、中間鉄骨柱26−2、最内側鉄骨柱26−3
の同じ側面(Y−Z面)26−1a,26−2a,26
−3aには、各鉄骨柱と同じ長さの直線状の導波管2
8、29、30が取りつけてある。導波管28は、上端
を腕部34aに固定され、下端を腕部34cに固定され
て、最外側鉄骨柱26−1の側面26−1aに取りつけ
てある。導波管30は、図3(B)に示すように、腕部
36aに固定された支持金具40の開口40aを挿通
し、且つ、腕部35aに固定された案内支持金具41を
挿通した状態で取りつけてある。導波管30の上端近傍
には鍔部30aが有り、この鍔部30aが支持金具40
上に載って支えられている。導波管30の下端には、L
型導波管42が取り付けてある。導波管29は、図3
(B)に示すように、腕部35aに固定された支持金具
43の開口を挿通し、且つ、腕部34aに固定された案
内支持金具44を挿通した状態で取りつけてある。導波
管29の上端には鍔部29aが有り、この鍔部29aが
支持金具43上に載って支えられている。導波管29の
下端には、L型導波管45が取り付けてある。導波管2
8、29、30の位置はY1方向に干渉し合わない程度
に少しづつオフセットされている。
【0015】テレスコープ式伸縮鉄塔21が収縮した状
態では、図3(A)に示すように、導波管29が導波管
28の隣に位置し、導波管30が導波管29の隣に位置
して3本の導波管28、29、30が平行に並んで、収
縮したテレスコープ式伸縮鉄塔21から突き出さずに収
縮したテレスコープ式伸縮鉄塔21の長さの範囲に収ま
った状態となっている。よって、導波管28、29、3
0は可搬型通信装置20の運搬の妨げとはならない。
【0016】ここで、導波管28、29の頂上部及びL
型導波管42、45には、防水対策等のために盲板46
が取り付けてあり、開口を塞いでいる。導波管30の頂
上部には同軸導波管変換器47が取り付けてある。この
同軸導波管変換器47とアンテナ22との間が高周波同
軸ケーブル48で接続してある。高周波同軸ケーブル4
8はアンテナ22の方向の調整を可能とするために設け
てあり、その長さは短い。導波管28の下端には同軸導
波管変換器49が取り付けてある。
【0017】なお、デッキ15をデッキに設置する向き
でアンテナ22の方向が特定される場合には、開設後の
アンテナ22の方向調整は微調整で済む。よって、この
場合には、上記の高周波同軸ケーブル48に代えて、可
撓性導波管を使用してもよい。テレスコープ式伸縮鉄塔
21は、最初の段階で、中間鉄骨柱26−2と最内側鉄
骨柱26−3とが上昇し、次の段階で、最内側鉄骨柱2
6−3が上昇して、図4に示すように、展開される。中
間鉄骨柱26−2と最内側鉄骨柱26−3とが最外側鉄
骨柱26−1より突き出て上昇すると、導波管29が鍔
部29aを支持金具43に支えられつつ引き上げられて
上昇し、導波管30が鍔部30aを支持金具40に支え
られつつ引き上げられて上昇する。特に、導波管29
は、案内支持金具44内を摺動しつつ、即ち、案内支持
金具44によって案内されつつ引き上げられる。中間鉄
骨柱26−2と最内側鉄骨柱26−3とが最終高さまで
上昇すると、導波管29は上端を支持金具43に支えら
れ、下端近傍を案内支持金具44によって支持された状
態となる。最内側鉄骨柱26−3が中間鉄骨柱26−2
より突き出て上昇すると、導波管30は、案内支持金具
41内を摺動しつつ、即ち、案内支持金具41によって
案内されつつ引き上げられる。最内側鉄骨柱26−3が
最終高さまで上昇すると、導波管30は上端を支持金具
40に支えられ、下端近傍を案内支持金具41によって
支持された状態となる。
【0018】図4に示すように、テレスコープ式伸縮鉄
塔21が展開しきった状態では、下から上に、導波管2
8、導波管29、導波管30が略一直線状をなし、且
つ、導波管30の下端のL型導波管42と導波管29の
上端とが近接し、導波管29の下端のL型導波管45と
導波管30の上端とが近接するように整列し、且つ、各
導波管28、導波管29、導波管30が夫々の上下端を
支持されてしっかりと固定された状態となる。よって、
展開しきったテレスコープ式伸縮鉄塔21の側面に沿っ
て、強風によっても揺れない導波管路(給電線路)56
が構築される。
【0019】この状態で、作業者は、梯子を登って、盲
板46を取り外し、導波管30の下端のL型導波管42
と導波管29の上端との間を可撓性導波管50でもって
接続し(図4(B)参照)、且つ、導波管29の下端の
L型導波管45と導波管28の上端との間を可撓性導波
管51でもって接続し、且つ、導波管28の下端の同軸
導波管変換器49とデッキ25上の送受信装置23との
間を高周波同軸ケーブル55等で接続し、且つ、アンテ
ナ方向調整機構部27を操作してアンテナ22の向きを
調整する。これによって、可搬型通信装置20は開設が
完了した状態となり、通信が開始される。
【0020】可撓性導波管50は各端を6本のねじをし
めることによって固定される。可撓性導波管50の上端
のL型導波管42への固定は横側からねじをしめること
によってなされ、可撓性導波管50の下端の導波管29
の上端への固定は上側からねじをしめることによってな
される。下側からねじをしめる作業はなく、よって、可
撓性導波管50を固定する作業はし易い。このことは、
可撓性導波管51を固定する作業についても同じであ
る。
【0021】なお、上記と逆の作業をすることによっ
て、可搬型通信装置20は撤収される。よって、可搬型
通信装置20を撤収する作業も作業性良く行われる。こ
こで、アンテナ22と送受信装置23との間には10m
以上の距離があるけれども、アンテナ22と送受信装置
23との間の大部分は導波管28、29、30、42、
44、50、51でもって占められており、高周波同軸
ケーブルの長さは短い。よって、アンテナ22と送受信
装置23との間での伝送損失は小さい。このことによっ
て、送受信装置23をデッキ25上に設置することが可
能となっている。また、送受信装置23をデッキ25上
に設置したとしても、送受信装置の増幅器を出力の高い
ものとする必要はなく、よって、経済的負担は増えな
い。
【0022】送受信装置23をデッキ25上に設置する
ことで、テレスコープ式伸縮鉄塔21の頂部の部分で支
える重量が従来より軽くなり、テレスコープ式伸縮鉄塔
21の強度は従来より低くてよくなり、テレスコープ式
伸縮鉄塔21は従来より低い強度を基準に設計されてい
る。このため、テレスコープ式伸縮鉄塔21の重量を専
用の車両の車載重量にした場合には、各鉄骨柱の長さが
従来より長く出来、よって、伸ばしたときのテレスコー
プ式伸縮鉄塔21の高さ(アンテナ22の高さ)が従来
より高くなり、例えばビルが林立している都市の市街地
のように従来の可搬型通信装置を開設した場合に通信が
ビルによって邪魔されて正常に行われないような場所に
開設した場合にも、通信がビルによって邪魔されずに正
常に行われる。
【0023】また、送受信装置23がデッキ25上に設
置してあるため、送受信装置23を保守する作業は、作
業者が伸びたテレスコープ式伸縮鉄塔21を登ることな
く行うことが出来、よって、送受信装置23の保守作業
は従来に比べて格段にし易い。また、テレスコープ式伸
縮鉄塔21が伸びた状態で、図5(A),(B)に示す
ように、最外側鉄骨柱26−1と中間鉄骨柱26−2と
は、4つのコーナの各柱について、最外側鉄骨柱26−
1のコーナ柱26−1bより90度開いて固定してある
腕60−1,60−2の先端のローラ61−1,61−
2が中間鉄骨柱26−2のローラガイド62−1,62
−2に押し当たった状態で、且つ、腕60−1に嵌合し
ている金具63をねじ64で中間鉄骨柱26−2のコー
ナ柱26−2bに固定してある。中間鉄骨柱26−2と
最内側鉄骨柱26−3とも、上記の最外側鉄骨柱26−
1と中間鉄骨柱26−2との間と同じく固定してある。
よって、伸びた状態のテレスコープ式伸縮鉄塔21は芯
ずれが起きない状態、即ち、アンテナ22についてみる
と方位ずれが起きない状態となっている。金具63のね
じ止めは作業者が行う。
【0024】また、中間鉄骨柱26−2が最外側鉄骨柱
26−1より上方(Z1方向)に所定位置まで突き出る
と、センサ(図示せず)がこれを検知し、モータ(図示
せず)が起動し、ロッド65がA方向に移動し、爪66
が時計方向に回動し、最外側鉄骨柱26−1より内方に
突き出ているストッパ67の上面を係止し、中間鉄骨柱
26−2が不用意に降下することが起きないようになっ
ている。
【0025】なお、伸縮する柱は、断面が正方形の鉄骨
柱に限らない。筒状の柱でもよい。次に、本発明の別の
実施例になる可搬型通信装置について、伸長した鉄塔に
おける導波管間の接続の部分を取り出して説明する。図
7は、伸長した鉄塔における導波管間の接続の第2実施
例を示す。最内側鉄骨柱26−3の導波管30の下端と
中間鉄骨柱26−2の導波管29の上端とは、略クラン
ク形状に曲げてある可撓性導波管70によって接続して
ある。中間鉄骨柱26−2の導波管29の下端と最外側
鉄骨柱26−1の導波管28の上端との間も、上記と同
様に接続してある。
【0026】図8は、伸長した鉄塔における導波管間の
接続の第3実施例を示す。最内側鉄骨柱26−3の導波
管30の下端には同軸導波管変換器80が取り付けてあ
り、中間鉄骨柱26−2の導波管29の上端にも同軸導
波管変換器81が取り付けてあり、この同軸導波管変換
器80、81間が、略クランク形状に曲げてあるセミリ
ジッドケーブル82によって接続してある。中間鉄骨柱
26−2の導波管29の下端と最外側鉄骨柱26−1の
導波管28の上端との間も、上記と同様に接続してあ
る。
【0027】図9は、伸長した鉄塔における導波管間の
接続の第4実施例を示す。最内側鉄骨柱26−3の導波
管30は、その下端に同軸導波管変換器部90を有す
る。中間鉄骨柱26−2の導波管29は、その上端に同
軸導波管変換器部91を有する。この同軸導波管変換器
部90、91間が、略U字形状に曲げてあるセミリジッ
ドケーブル92によって接続してある。中間鉄骨柱26
−2の導波管29の下端と最外側鉄骨柱26−1の導波
管28の上端との間も、上記と同様に接続してある。
【0028】セミリジッドケーブル82、92の伝送損
失は、可撓性導波管と同程度に小さく、よって、図8及
び図9の実施例による伝送損失は、前記の第1実施例と
同程度に小さい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、全部の柱部毎に各柱部の長さに対応する長さを有す
る導波管を互いにオフセットさせて、テレスコープ式伸
縮鉄塔が収縮した状態では、各柱部の導波管が平行に並
ぶように設けてなり、テレスコープ式伸縮鉄塔が伸びて
展開された状態では、各柱部の導波管が略一直線状をな
すようになり、略一直線状をなした隣合う導波管の上端
と下端との間を可撓性導波管で接続してなる構成とし、
可撓性導波管で接続された略一直線状をなす導波管によ
って、伸びて展開されたテレスコープ式伸縮鉄塔上のア
ンテナとデッキの送受信装置とが接続された構成とした
ため、アンテナと送受信装置との間の伝送損失を小さく
出来、よって、固定局通信装置と同様に送受信装置をア
ンテナより離して配置することが可能となり、よって、
テレスコープ式伸縮鉄塔の頂部の部分で支える重量が従
来より軽くなり、テレスコープ式伸縮鉄塔の強度は従来
より低くてよくなり、テレスコープ式伸縮鉄塔は従来よ
り低い強度を基準に設計することが可能となり、テレス
コープ式伸縮鉄塔の重量を専用の車両の車載重量にした
場合には、各鉄骨柱の長さが従来より長く出来、よっ
て、伸ばしたときのテレスコープ式伸縮鉄塔の高さ(ア
ンテナの高さ)を従来より高く出来、例えばビルが林立
している都市の市街地のように従来の可搬型通信装置を
開設した場合に通信がビルによって邪魔されて正常に行
われないような場所に開設した場合にも、通信がビルに
よって邪魔されずに正常に行われるようにすることが出
来る。
【0030】また、テレスコープ式伸縮鉄塔が収縮した
状態では各柱部の導波管が平行に並んでおり、導波管が
収縮した状態のテレスコープ式伸縮鉄塔の長さ方向に飛
び出すことはなく、よって、専用の車両による搬送が支
障なく行われる。また、テレスコープ式伸縮鉄塔を伸ば
して展開した状態では、各柱部の導波管が自動的に略一
直線状をなすようになるため、テレスコープ式伸縮鉄塔
を伸ばして展開した後に行う作業は簡単となり、開設を
容易に行うことが出来る。送受信装置がデッキに設置し
てあるため、送受信装置を保守する作業は、作業者が伸
びたテレスコープ式伸縮鉄塔を登ることなく行うことが
出来、よって、送受信装置の保守作業を従来に比べて格
段に容易に出来る。
【0031】請求項2の発明は、各柱部の導波管の下端
にL字型導波管が取り付けてあり、該L字型導波管とこ
れに隣接する別の導波管の上端との間を可撓性導波管で
接続してなる構成としたため、可撓性導波管の上端をL
型導波管へ固定する作業は横側からねじをしめることに
よってなされ、可撓性導波管の下端を導波管の上端へ固
定する作業は上側からねじをしめることによってなさ
れ、下側からねじをしめる作業はなく、よって、可撓性
導波管を固定する作業を容易に出来る。
【0032】請求項3の発明は、可撓性導波管に代え
て、セミリジッドケーブルで略一直線状をなした各柱部
の導波管の間を接続してなる構成としたため、請求項1
の発明によって得られる効果と同じ効果を有する。請求
項4の発明は、複数の柱部のうち最外側の柱部の導波管
は該柱部の外側に固定してあり、内側の柱部の導波管
は、上端側をその内側の柱部に支えられて、且つ、直ぐ
外側の柱部にスライド可能に支持されて、且つ、収縮さ
れた状態で該最外側の柱部の外側に位置する配置で設け
てあり、伸縮鉄塔が収縮された状態で、各柱部の導波管
が、最外側の柱部の外側に平行に整列して並び、伸縮鉄
塔が伸びて展開された状態で、各柱部の導波管が上端を
その柱部によって支えられて下端をその柱部の直ぐ外側
の柱部によって支えられた構成としたため、伸縮鉄塔が
伸びて展開された状態で、各柱部の導波管がその両端を
支持されてしっかりと固定された状態に出来、よって、
強風によっても揺れない導波路を構築出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例になる可搬型通信装置の開
設状態を示す図である。
【図2】図1の可搬型通信装置の運搬時の状態を示す図
である。
【図3】収縮状態の鉄塔を示す図である。
【図4】伸長した状態の鉄塔を示す図である。
【図5】伸びた鉄骨柱同士を芯ずれしないように固定す
る構造を示す図である。
【図6】伸びた鉄骨柱をロックする機構を示す図であ
る。
【図7】伸長した鉄塔における導波管間の接続の第2実
施例を示す図である。
【図8】伸長した鉄塔における導波管間の接続の第3実
施例を示す図である。
【図9】伸長した鉄塔における導波管間の接続の第4実
施例を示す図である。
【図10】従来の可搬型通信装置を示す図である。
【符号の説明】
20 可搬型通信装置 21 テレスコープ式伸縮鉄塔 22 アンテナ 23 送受信装置 24 付帯設備 25 デッキ 25a 脚 26−1 最外側鉄骨柱 26−2 中間鉄骨柱 26−3 最内側鉄骨柱 27 アンテナ方向調整機構部 28、29、30 各鉄骨柱と同じ長さの直線状の導波
管 31、32、33 梯子部 34a,34b,34c,34d,35a,35b,3
6a,36b 腕部 40、43 支持金具 41、44 案内支持金具 42、45 L型導波管 46 盲板 47、49、80、81 同軸導波管変換器 48、55 高周波同軸ケーブル 50、51、70 可撓性導波管 56 導波路(給電線路) 61−1,61−2 ローラ 62−1,62−2 ローラガイド 63 金具 65 ロッド 66 爪 67 ストッパ 82、92 セミリジッドケーブル 90、91 同軸導波管変換器部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薗部 秀樹 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 宮本 学 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 岩橋 靖雄 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の柱部が内側の柱部が外側の柱部の
    内側に収まって収縮しており、内側の柱部が外側の柱部
    に対して伸びて展開された状態とされるテレスコープ式
    伸縮鉄塔を有し、該テレスコープ式伸縮鉄塔が伸びて展
    開された状態とされて開設されるテレスコープ式伸縮鉄
    塔を有する可搬型通信装置において、 最内側の柱部にはアンテナを設け、送受信装置はデッキ
    に設置し、 該全部の柱部毎に各柱部の長さに対応する長さを有する
    導波管を互いにオフセットさせて、該テレスコープ式伸
    縮鉄塔が収縮した状態では、各柱部の導波管が平行に並
    ぶように設けてなり、 該テレスコープ式伸縮鉄塔が伸びて展開された状態で
    は、各柱部の導波管が略一直線状をなすようになり、略
    一直線状をなした隣合う導波管の上端と下端との間を可
    撓性導波管で接続してなる構成とし、該可撓性導波管で
    接続された略一直線状をなす導波管によって、伸びて展
    開されたテレスコープ式伸縮鉄塔上のアンテナとデッキ
    の送受信装置とが接続された構成としたことを特徴とす
    るテレスコープ式伸縮鉄塔を有する可搬型通信装置。
  2. 【請求項2】 各柱部の導波管の下端にL字型導波管が
    取り付けてあり、該L字型導波管とこれに隣接する別の
    導波管の上端との間を可撓性導波管で接続してなる構成
    としたことを特徴とする請求項1記載のテレスコープ式
    伸縮鉄塔を有する可搬型通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記可撓性導波管に
    代えて、セミリジッドケーブルで略一直線状をなした各
    柱部の導波管の間を接続してなる構成としたことを特徴
    とするテレスコープ式伸縮鉄塔を有する可搬型通信装
    置。
  4. 【請求項4】 複数の柱部のうち最外側の柱部の導波管
    は該柱部の外側に固定してあり、内側の柱部の導波管
    は、上端側をその内側の柱部に支えられて、且つ、直ぐ
    外側の柱部にスライド可能に支持されて、且つ、収縮さ
    れた状態で該最外側の柱部の外側に位置する配置で設け
    てあり、 伸縮鉄塔が収縮された状態で、各柱部の導波管が、最外
    側の柱部の外側に平行に整列して並び、 伸縮鉄塔が伸びて展開された状態で、各柱部の導波管が
    上端をその柱部によって支えられて下端をその柱部の直
    ぐ外側の柱部によって支えられた構成としたことを特徴
    とする請求項1記載のテレスコープ式伸縮鉄塔を有する
    可搬型通信装置。
JP9200258A 1997-07-25 1997-07-25 テレスコープ式伸縮鉄塔を有する可搬型通信装置 Withdrawn JPH1146107A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009299689A (ja) * 2003-02-12 2009-12-24 Aloys Wobben バスバーを備えた風力発電システム
CN111525231A (zh) * 2020-05-25 2020-08-11 杨星 一种改进型卫星天线
CN111550114A (zh) * 2020-04-13 2020-08-18 国网江苏省电力有限公司南京供电分公司 一种可快速安装在电力杆塔上的通信系统平台
JP2020184679A (ja) * 2019-05-08 2020-11-12 芝浦電子工業株式会社 可搬型無線基地局装置および無線放送システム

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