JPH1144567A - 流体管路継手の漏洩量測定方法及びそれを用いる漏洩量測定装置 - Google Patents

流体管路継手の漏洩量測定方法及びそれを用いる漏洩量測定装置

Info

Publication number
JPH1144567A
JPH1144567A JP21804197A JP21804197A JPH1144567A JP H1144567 A JPH1144567 A JP H1144567A JP 21804197 A JP21804197 A JP 21804197A JP 21804197 A JP21804197 A JP 21804197A JP H1144567 A JPH1144567 A JP H1144567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
leakage
amount
measuring
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21804197A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikako Andou
美香子 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP21804197A priority Critical patent/JPH1144567A/ja
Publication of JPH1144567A publication Critical patent/JPH1144567A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 管路継手からの流体の漏洩量を正確に測定す
ることのできる流体管路用継手の漏洩量測定方法及びそ
れを用いる漏洩量測定装置を提供する。 【解決手段】 真空チャンバ11内に配置したQDコネ
クタ20に管路41,42を介して流体供給装置40か
ら流体を供給し、真空チャンバ11内に漏洩した流体物
質の分圧を質量分析計12を用いて計測すると共に、こ
の計測された流体物質の分圧から演算制御装置14がそ
の漏洩質量を求めると共に流体物質の密度に基づいてQ
Dコネクタ20からの漏洩量を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体管路を継脱可
能に接続する継手からの流体漏洩量を計測する流体管路
継手の漏洩量測定方法及びそれを用いる漏洩量測定装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】流体管路を簡単迅速に継脱可能に接続す
る継手として、逆止弁を管端部に備えた一対の継手部材
から成る急速着脱継手(クイックディスコネクタいわゆ
るQDコネクタ)と呼ばれるものがある。
【0003】このような着脱継手は、圧縮空気配管と空
気工具とを接続する場合等に一般的に用いられるが、他
に、例えば地球周回軌道上を飛行する宇宙機本体の外部
に着脱可能に設けられた実験装置に、温度制御に用いる
冷媒を宇宙機本体側から供給するための冷媒管路を接続
する場合にも用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、宇宙機のよ
うに接続管路に供給される流体量が限られる場合には、
管路継手の継脱の際における流体の漏洩が問題となる。
即ち、実験装置の着脱の際の漏洩が度重なることによっ
て流体が欠乏すると、宇宙機の寿命にも関わってくるも
のである。
【0005】このため、管路継手の漏洩量を正確に把握
したいという要望があるが、そのための方法は確立され
ておらず、装置も提案されていなかった。
【0006】尚、図4(A)に示すように継手20を含
む閉回路を形成する管路43に流体供給装置40からヘ
リウムガスを供給し、継手20からの漏洩をヘリウムリ
ークディテクタ51を用いて確認することは行われる
が、この方法では漏洩の有無が確認できるのみで漏洩量
の測定はできない。また、図4(B)に示すように継手
20を含む閉回路を形成する管路43に所定圧力の窒素
ガスを充填すると共にその管路43内の圧力を圧力計5
2で計測し、その圧力変化から流体(窒素ガス)の漏洩
量を測定することが考えられるが、ごく微量の漏洩をこ
のような方法で正確に測定することは困難である。更
に、図4(C)に示すごとく継手20の一方の継手部材
21に液体を充たしたピペット53を接続すれば継手2
0を継脱することによる漏洩量を読みとることができる
が、精密な測定は困難であると共に実際の使用状態に準
じた真空環境での測定は不可能である。
【0007】本発明は、上記解決課題に鑑みてなされた
ものであって、管路継手からの流体の漏洩量を正確に測
定することのできる流体管路用継手の漏洩量測定方法及
びそれを用いる漏洩量測定装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明に係る流体管路継手の漏洩量測定方法は、真空容器内
に配置した流体管路継手部位に流体を供給して前記真空
室内に漏洩した流体物質の分圧を質量分析計を用いて計
測し、該計測された前記流体物質の分圧からその漏洩質
量を求めると共に対象物質の密度に基づいて前記流体管
路継手部位からの漏洩量を算出することを特徴とする。
【0009】また、その方法を用いる漏洩量測定装置と
して、流体管路継手部位を継脱可能に収容する真空室
に、流体通路を介して質量分析計が接続されて構成され
ていることを特徴とする。
【0010】また、流体管路継手部位を継脱可能に収容
する真空室に、流体通路を介して質量分析計が接続され
ると共に、前記質量分析計によって計測された上記流体
物質の分圧情報に基づいて前記流体管路継手部位からの
漏洩量を算出する演算処理装置を備え、前記演算処理装
置は、前記流体物質の分圧に基づいてその質量を求める
と共に、前記流体物質の密度から漏洩量を演算するよう
に構成されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明に係る流体
管路継手の漏洩量測定方法を用いる漏洩量測定装置の一
構成例の概念構成図である。
【0012】図示漏洩量測定装置10は、真空室として
の真空チャンバ11に質量分析計12が流体通路として
の管路13を介して接続されると共に、質量分析計12
から出力される計測データを演算処理する演算処理装置
14を備えて構成されている。
【0013】真空チャンバ11は、真空ポンプ15によ
って吸引されて内部が高真空化されるようになってお
り、その内部には測定対象である流体管路継手としての
QDコネクタ20を支持すると共にその支持したQDコ
ネクタ20を継脱操作する支持操作機構30が設けられ
ている。
【0014】支持操作機構30は、QDコネクタ20の
雄雌コネクタ部材21,22をそれぞれ支持する一対の
支持部31,32が対向し、一方がアクチュエーター3
3によって離接移動可能に設けられて構成され、それぞ
れの支持部31,32が支持した雄雌コネクタ部材2
1,22を離接駆動して継脱操作することができるよう
になっている。
【0015】支持操作機構30に支持されたQDコネク
タ20の雄雌コネクタ部材21,22を端部に備える管
路41,42は、それぞれ真空チャンバ11の外に配設
された流体供給装置40に接続されて閉鎖した回路を形
成し、これによってQDコネクタ20に所定の圧力の対
象流体が供給されるようになっている。
【0016】質量分析計12は、試料ガスを分析管に導
入してイオン化し、生成した陽イオンを質量電荷比の差
に従って分離・測定する装置であって、図2(A),
(B)に一例を示すように質量数に対応した分圧をグラ
フ化した質量スペクトルを得ることができ、これによっ
て試料ガスの分圧(質量スペクトルのピーク高さに比例
する)を測定することができるようになっているもので
ある。また、図3に一例を示すように任意の質量数の時
間スペクトルを出力することができるようになってい
る。
【0017】演算処理装置14は、質量分析計12から
測定情報と真空チャンバ11に設けられた真空計16か
らの情報が入力され、これら入力情報に基づいて、対象
流体(及びその開裂パターンの質量数)の分圧から対象
流体のモル数を求め、その分子量と対象物の密度とによ
り対象流体の漏洩量(体積)を演算し、その結果を出力
部14Aに出力するようになっている。
【0018】具体的には、 P:圧力(Toor or Pa) V:体積(l) n:対象流体のモル数 R:気体定数(0.082kcal・l/mol/K) T:絶対温度(K) として、理想気体の状態方程式より PV=nRT ここで、 P1:チャンバー内の圧力 P2:質量分析計の分析管圧力 Pt:対象流体の分圧 s:質量分析計による対象物の検出感度 とすると、 n=(PtV/RT*P1/P2)/s で表される。
【0019】一方、1モルの分子の質量は分子量に等し
く、従って、 M:対象流体の分子量(g) ρ:対象流体の密度(g/cm3) とすると、求める対象流体の体積:vは、 v=nM・ρ (cm3) となり、これによって漏洩量が求められるものである。
【0020】このようにして求められた対象流体の体積
は、QDコネクタ20からの常時漏洩を計測する場合に
おける単位時間当たりの漏洩量に相当する。一方、QD
コネクタ20の継脱時における漏洩量を計測する際に
は、継脱操作に起因して分圧が増減する時間範囲で得ら
れた漏洩量を積分することで全体の漏洩量を求める。
【0021】即ち、QDコネクタ20から対象流体が漏
洩している場合には、質量分析計12による質量スペク
トルが漏洩していない状態の図2(A)から、図2
(B)に示すように、対象流体の開裂パターンに対応し
た質量数でそれぞれ分圧の発生が計測され、この分圧に
対応した量の対象流体が漏洩していると考えられるた
め、計測された分圧に基づいて漏洩量を計算するもので
ある。これに対してQDコネクタ20の継脱に起因して
生じた漏洩の場合には、前述の対象流体の開裂パターン
に対応した質量数において発生する分圧が図3に示すよ
うに時間スペクトルで増減する(ピークを生ずる)た
め、バックグラウンドを差し引いた分圧に基づいて算出
される漏洩量の増減を時間積分することでQDコネクタ
20の継脱に起因する漏洩量を求めるものである。
【0022】而して、上記のごとく構成された漏洩量測
定装置10では、真空チャンバ11内の支持操作機構に
測定対象となるQDコネクタ20を装着し、真空チャン
バ11内を使用環境と略等しい真空度に真空化すると共
に、流体供給装置40から管路41,42に所定圧力で
流体を供給する。演算処理装置14は当該状態で質量分
析計12によって得られた対象流体の分圧に基づいて、
漏洩量を演算して単位時間当たりの漏洩量を出力部14
Aに出力する。また、QDコネクタ20の継脱時におけ
る漏洩量の計測の際には、支持操作機構30を駆動して
雄雌コネクタ部材21,22を継脱し、これによって生
ずる分圧の増減に基づいて漏洩量を演算して出力するも
のである。
【0023】尚、QDコネクタ20からの漏洩量が多い
場合には、図示のごとく真空チャンバ11と質量分析計
12とを繋ぐ管路13にバルブ13A(又はオリフィ
ス)を介設して質量分析計12への漏洩した対象流体の
流入量を規制すると共に、真空計16による真空チャン
バ11の真空度と、質量分析計12の分析管内の真空度
を測定する真空計12Aによる真空度との比から、質量
分析計12による検出結果から算出された漏洩量に基づ
いて実際の漏洩量を算出することができる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る流体管
路継手の漏洩量測定方法及びその方法を用いる流体管路
継手の漏洩量測定装置によれば、真空容器内に配置した
流体管路継手部位に流体を供給して真空室内に漏洩した
流体物質の分圧を質量分析計を用いて計測し、該計測さ
れた流体物質の分圧からその漏洩質量を求めると共に流
体物質の密度に基づいて継手部位からの漏洩量を算出す
ることで、真空環境における管路継手からの流体の漏洩
量を測定できる。また、管路継手の継脱の際における漏
洩量は、管路継手の継脱に起因して分圧が増減する時間
内の漏洩量を積分することで求めることができる。
【0025】これにより、宇宙空間等の高真空環境にお
ける管路継手からの流体の漏洩量及び継手の継脱の際に
おける漏洩量を正確に測定することが可能となるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流体管路継手の漏洩量測定方法を
用いる漏洩量測定装置の一構成例の概念構成図である。
【図2】質量分析計による質量スペクトルの一例であ
り、(A)は対象流体の漏洩のない状態,(B)は漏洩
のある状態を示す。
【図3】着脱時に対象流体が漏洩した状態の時間スペク
トルの一例である。
【図4】(A),(B)及び(C)は従来例としての漏
洩量測定方法を示す概念図である。
【符号の説明】
10 漏洩量測定装置 11 真空チャンバ(真空室) 12 質量分析計 13 管路(流体通路) 14 演算処理装置 20 QDコネクタ(流体管路継手)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内に配置した流体管路継手部位
    に流体を供給して前記真空室内に漏洩した流体物質の分
    圧を質量分析計を用いて計測し、該計測された前記流体
    物質の分圧からその漏洩質量を求めると共に前記流体物
    質の密度に基づいて前記流体管路継手部位からの漏洩量
    を算出することを特徴とする流体管路継手の漏洩量測定
    方法。
  2. 【請求項2】 流体管路継手部位を継脱可能に収容する
    真空容器に、流体通路を介して質量分析計が接続されて
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載の流体
    管路継手の漏洩量測定方法を用いる流体管路継手の漏洩
    量測定装置。
  3. 【請求項3】 流体管路継手部位を継脱可能に収容する
    真空容器に、流体通路を介して質量分析計が接続される
    と共に、前記質量分析計によって計測された上記流体物
    質の分圧情報に基づいて前記継手部位からの漏洩量を算
    出する演算処理装置を備え、 前記演算処理装置は、前記流体物質の分圧に基づいてそ
    の質量を求めると共に、前記流体物質の密度から漏洩量
    を演算するように構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の流体管路継手の漏洩量測定方法を用いる流
    体管路継手の漏洩量測定装置。
JP21804197A 1997-07-29 1997-07-29 流体管路継手の漏洩量測定方法及びそれを用いる漏洩量測定装置 Pending JPH1144567A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21804197A JPH1144567A (ja) 1997-07-29 1997-07-29 流体管路継手の漏洩量測定方法及びそれを用いる漏洩量測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21804197A JPH1144567A (ja) 1997-07-29 1997-07-29 流体管路継手の漏洩量測定方法及びそれを用いる漏洩量測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1144567A true JPH1144567A (ja) 1999-02-16

Family

ID=16713728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21804197A Pending JPH1144567A (ja) 1997-07-29 1997-07-29 流体管路継手の漏洩量測定方法及びそれを用いる漏洩量測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1144567A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113624391A (zh) * 2020-05-08 2021-11-09 中国石油天然气股份有限公司 一种油田集输管道内h2s和co2分压的获取方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113624391A (zh) * 2020-05-08 2021-11-09 中国石油天然气股份有限公司 一种油田集输管道内h2s和co2分压的获取方法
CN113624391B (zh) * 2020-05-08 2023-04-07 中国石油天然气股份有限公司 一种油田集输管道内h2s和co2分压的获取方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2180739C2 (ru) Определение утечек через трубы
JP4499332B2 (ja) 漏れを検査しかつ漏れの箇所をつきとめるための方法ならびに該方法を実施するために適した装置
US4336708A (en) Pipeline leak locator
JP5337802B2 (ja) 吸込み式漏れ検出器
US8201438B1 (en) Detection of gas leakage
RU2000109260A (ru) Определение утечек через трубы
US2449556A (en) Differential leakage indicator
US20030154768A1 (en) Method and apparatus for inspecting for airtightness failure
JPH1144567A (ja) 流体管路継手の漏洩量測定方法及びそれを用いる漏洩量測定装置
JP4644100B2 (ja) ヘリウムリーク試験方法及びその装置
US6539777B1 (en) Measuring leakage through ducts
US4262522A (en) Method and arrangement for operating gas examining apparatuses
JPH0449649B2 (ja)
KR20180093471A (ko) 층류소자를 이용하는 누설률 모니터링 장치
JP3184885B2 (ja) ガスメータ校正装置
JP2020016536A (ja) 圧力検査装置および圧力検査方法
US5559279A (en) Method and apparatus for dynamic calibration of a flow monitor
JP2005077310A (ja) 気体測定装置及びその自己診断方法
KR200477660Y1 (ko) 반도체 생산설비의 배관 누수탐지장치
JP2979337B2 (ja) ガス設備点検装置
CN111024316B (zh) 一种多功能检漏管阀系统
JP4281001B2 (ja) ガスリーク検査装置
CN114076660B (zh) 一种用于密闭空间内的管道泄漏点定位检测装置及方法
Albero Design and development of cryogenic pumping evaluation facility
KR960010264Y1 (ko) 압력 누설탐지기