JPH1143657A - フィルムキャリアテ−プおよびその製造法 - Google Patents
フィルムキャリアテ−プおよびその製造法Info
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- JPH1143657A JPH1143657A JP9203414A JP20341497A JPH1143657A JP H1143657 A JPH1143657 A JP H1143657A JP 9203414 A JP9203414 A JP 9203414A JP 20341497 A JP20341497 A JP 20341497A JP H1143657 A JPH1143657 A JP H1143657A
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Abstract
いるフィルムキャリアテ−プを提供する。 【解決手段】 少なくとも15モル%のビフェニルテト
ラカルボン酸類、少なくとも5モル%のフェニレンジア
ミンを含むポリイミドからなり、厚みが10−250μ
m、線膨張係数が8−25×10-6cm/cm/℃、引
張弾性率が450kg/mm2 以上、伸びが15%以上
で、比端裂抵抗値が11−22kg/20mm/10μ
m、吸水率が1.8%以下、残揮発物量が0.4重量%
以下の芳香族ポリイミドフィルムに、耐熱性接着剤が積
層されたフィルムキャリアテ−プ。
Description
モル%のビフェニルテトラカルボン酸類を含むテトラカ
ルボン酸成分と、少なくとも5モル%のフェニレンジア
ミンを含む芳香族ジアミン成分との反応によって製造さ
れたポリイミドからなり、厚みが10〜250μmで、
線膨張係数が8〜25×10-6cm/cm/℃であり、
引張弾性率が450kg/mm2 以上であり、伸びが1
5%以上であり、比端裂抵抗値が11〜22kg/20
mm/10μmであり、吸水率が1.8%以下であり、
かつ残揮発物量が0.4重量%以下である芳香族ポリイ
ミドフィルムの少なくとも片面に、耐熱性接着剤が積層
されてなるフィルムキャリアテ−プに関するものであ
る。また、この発明は、前記芳香族ポリイミドフィルム
の少なくとも片面に、硬化物が耐熱性および電気絶縁性
を保持している耐熱性接着剤が積層されてなるフィルム
キャリアテ−プに関するものである。さらに、この発明
は、前記芳香族ポリイミドフィルムの少なくとも片面
に、Bステ−ジ状態の耐熱性接着剤をポリエステルフィ
ルム等の保護フィルムでサンドイッチ状に積層したボン
ディングシ−トから片方の保護フィルムを剥離しながら
接着剤をラミネ−トするフィルムキャリアテ−プの製造
法に関するものである。
族ポリイミドフィルムの片面あるいは両面に直接あるい
は接着剤を介して銅箔等の導電体層を設けたものが一般
的である。この用途に使用される芳香族ポリイミドフィ
ルムは、耐熱性、耐寒性、電気絶縁性、機械的強度等の
諸特性が要求されることから、ビフェニルテトラカルボ
ン酸成分とフェニレンジアミン成分とを含むポリイミド
フィルムが使用され、このようなポリイミドフィルムは
例えば特公昭60−42817号公報に記載されてい
る。
れる前記分野では、高精度の要求が益々厳しくなり、金
属箔(銅箔)とポリイミドフィルムとをエポキシ樹脂、
熱可塑性ポリイミドなどの接着剤で積層した積層体を製
造するためのポリイミドフィルム、あるいはこのポリイ
ミドフィルムの片面あるいは両面に接着剤を付けた基板
フィルムとして、打ち抜き性が必要になってきており、
従来の芳香族ポリイミドフィルムや、このフィルムに接
着剤層を設けたポリイミドフィルムではこの要求を満足
できなくなっている。
々の改良がなされ、例えば、特開昭61−264027
号公報にはビフェニルテトラカルボン酸二無水物とパラ
フェニレンジアミンとから得られるポリイミドフィルム
を低張力下に再熱処理して、寸法安定なポリイミドフィ
ルムを製造する方法が記載され、特公平4−6213号
公報には線膨張係数比(送り方向/直行方向)および送
り方向の線膨張係数が特定範囲内にある寸法安定性に優
れたポリイミドフィルムが記載されている。
寸法安定性などの熱特性は改良されるものの、打ち抜き
性の良好な芳香族ポリイミドフィルム、特に打ち抜き性
が良好でしかも表面平滑性の良好な芳香族ポリイミドフ
ィルムを得ることはできなかった。さらに、特開平6−
334110号公報には、端裂抵抗が50〜70kgf
/20mmのポリイミドフィルムは打ち抜き性が優れて
いることを明らかにしている。そして更に、そのポリイ
ミドフィルムは何%程度の吸湿性溶媒が残存していなけ
ればならない旨述べられている。
ルムとしての耐熱性、電気絶縁性、寸法安定性とともに
機械的強度、特に引張弾性率等への高い要求を考慮し、
芳香族ポリイミドフィルムとしては、テトラカルボン酸
成分としてビフェニルテトラカルボン酸成分を含み、ま
た芳香族ジアミン成分としてフェニレンジアミン成分を
含むものが好ましい。
記の特開平6−334110号公報に記載の技術は、テ
トラカルボン酸成分としてビフェニルテトラカルボン酸
成分を含むものを利用し、また芳香族ジアミン成分とし
てフェニレンジアミン成分を含むものを利用して製造す
る芳香族ポリイミドフィルムに対しては充分満足できる
特性を付与することができないことが判明した。
属箔が積層されるTABの基板フィルムとして適用可能
な耐熱性、電気絶縁性、寸法安定性、機械的強度と共に
打ち抜き性、ボンディング性の良好なフィルムキャリア
テ−プを提供することである。
15モル%のビフェニルテトラカルボン酸類を含むテト
ラカルボン酸成分と、少なくとも5モル%のフェニレン
ジアミンを含む芳香族ジアミン成分との反応によって製
造されたポリイミドからなり、厚みが10〜250μm
で、線膨張係数が8〜25×10-6cm/cm/℃であ
り、引張弾性率が450kg/mm2 以上であり、伸び
が15%以上であり、比端裂抵抗値が11〜22kg/
20mm/10μmであり、吸水率が1.8%以下であ
り、かつ残揮発物量が0.4重量%以下である芳香族ポ
リイミドフィルムの少なくとも片面に、耐熱性接着剤が
積層されてなるフィルムキャリアテ−プに関するもので
ある。
フィルムの少なくとも片面に、180℃以下の低温・低
圧での接着が可能であり、熱硬化性樹脂および外部添加
及び/又は分子内に有する官能基によって熱硬化性樹脂
と架橋する機能を有する化合物を含有するBステ−ジの
耐熱性接着剤であって、硬化後の熱老化試験(200℃
で1000時間)後のピ−ル強度保持率が50%以上、
ポリイミドフィルム/接着剤/電解銅箔の積層板につい
てプレッシャ−クッカ−テスト(温度:130℃、湿
度:85%、電圧:DC100V)で10×103 分後
も108 Ω以上の電気絶縁性を保持している耐熱性接着
剤が積層されてなるフィルムキャリアテ−プに関するも
のである。
ドフィルムの少なくとも片面に、Bステ−ジ状態の耐熱
性接着剤をポリエステルフィルム等の保護フィルムでサ
ンドイッチ状に積層したボンディングシ−トから片方の
保護フィルムを剥離しながら接着剤をラミネ−トするフ
ィルムキャリアテ−プの製造法に関するものである。
は比端裂抵抗値)はJIS C2318に従って測定し
た試料(5個)の端裂抵抗(あるいは比端裂抵抗)の平
均値を意味する。具体的には、定速緊張形引張試験機の
上部厚さ1.00±0.05mmのV字形切り込み板試
験金具の中心線を上部つかみの中心線に一致させ、切り
込み頂点と下部つかみとの間隔を約30mmになるよう
に柄を取りつける。幅約20mm、長さ約200mmの
試験片を金具の穴部に通して二つに折り合わせて試験機
の下部のつかみにはさみ、1分間につき約200mmの
速さで引張り、引き裂けたときの力を端裂抵抗という。
試験片を縦方向及び横方向からそれぞれ全幅にわたって
5枚とり、端裂抵抗の平均値を求め、端裂抵抗値として
示す。比端裂抵抗値はフィルム厚み当たり(10μm換
算)の端裂抵抗値を示す。また、この発明における芳香
族ポリイミドフィルム表面の最大粗さとは、触針式粗さ
計(例えば、タリステップ、ランクテ−プオブホブソン
社製のもの)を用い、カットオフ0.33Hz、縦倍率
20万倍、横倍率2千倍、測定長さ50μmで、JIS
−B−0601に準じた方法によって測定した値を意味
する。
記する。 1)ポリイミドフィルムの比端裂抵抗値が11〜15k
g/20mm/10μmの範囲にある上記フィルムキャ
リアテ−プ。 2)ポリイミドフィルムの残揮発物量が0.05−0.
4重量%である上記フィルムキャリアテ−プ。 3)ポリイミドフィルムの少なくとも片方の平滑な表面
を含む層が無機フィラ−を含有している上記キャリアテ
−プ。
て、詳しく説明する。図1は、この発明のフィルムキャ
リアテ−プの一例の断面図である。図2は、この発明の
フィルムキャリアテ−プの他の一例の断面図である。
は、芳香族ポリイミドフィルム2の少なくとも片面に耐
熱性接着剤3が積層されてなる。図2において、フィル
ムキャリアテ−プ1は、芳香族ポリイミドフィルム2の
少なくとも片面に耐熱性接着剤3が積層され、さらに耐
熱性接着剤に保護フィルム4が積層されてなる。
ン酸成分としては、2,3,3’,4’−ビフェニルテ
トラカルボン酸、3,3’,4,4’−ビフェニルテト
ラカルボン酸、それらの二無水物、またはそれらのエス
テルが使用できるが、なかでも3,3’,4,4’−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物が好適に用いられ
る。
ン酸成分と併用が可能な芳香族テトラカルボン酸成分と
しては、ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’
−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,
2’,3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物、2、2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
プロパン二無水物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキ
シフェニル)プロパン二無水物、ビス(3,4−ジカル
ボキシフェニル)エ−テル二無水物、ビス(2,3−ジ
カルボキシフェニル)エ−テル二無水物、2,3,6,
7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,
5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,
2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン二無水
物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)−
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン二無
水物などが挙げられる。
p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、そ
してo−フェニレンジアミンのいずれであってもよい
が、なかでもp−フェニレンジアミンが好適に用いられ
る。フェニレンジアミンと併用可能な芳香族ジアミン成
分としては、ジアミノジフェニルエ−テル、4,4’−
ジアミノジフェニルプロパン、4,4’−ジアミノジフ
ェニルエタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、
4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、ビス〔4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル〕メタン、2,2−
ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパ
ン、2,2’−ビス〔4−(アミノフェノキシ)フェニ
ル〕−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパ
ン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エ
−テルなどが挙げられる。
ルム(あるいは表面処理されたフィルム)は、前記のモ
ノマ−成分からなり、厚みが10〜250μm、特に2
0〜125μm、その中でもとくに25〜80μmであ
ることが好ましい。芳香族ポリイミドフィルムの厚みが
この下限より小さいと自己支持性の特性が低く、上限よ
り大きくても効果がない。前記線膨張係数(50〜20
0℃)が前記範囲内(8〜25×10-6cm/cm/
℃)であり、吸水率が1.8%以下であると、種々の環
境下(高温、エッチング等)においた場合の寸法安定性
が良好であり、TAB用等のキャリアテ−プとして好適
である。さらに、引張弾性率、伸びが前記範囲内である
と、基板フィルムとしてハンドリングが良好である。ま
た、前記の残揮発物量が0.4重量%より多いとボンデ
ィング性および寸法安定性に問題が発生する。そして、
比端裂抵抗値が11〜22kg/20mm/10μmで
あると、フィルムキャリアテ−プのパンチング加工性が
良好である。
例えば以下のようにして製造することができる。好適に
は先ず前記テトラカルボン酸二無水物、好適にはビフェ
ニルテトラカルボン酸類とフェニレンジアミン、好適に
はパラフェニレンジアミンとをN,N−ジメチルアセト
アミドやN−メチル−2−ピロリドンなどのポリイミド
の製造に通常使用される有機極性溶媒中で、好ましくは
10〜80℃で1〜30時間重合して、ポリマ−の対数
粘度(測定温度:30℃、濃度:0.5g/100ml
溶媒、溶媒:N−メチル−2−ピロリドン)が0.1〜
5 、ポリマ−濃度が15〜25重量%であり、回転粘
度(30℃)が500〜4500ポイズであるポリアミ
ック酸(イミド化率:5%以下)溶液を得る。
0重量部に対して0.01〜1重量%のリン化合物、例
えば(ポリ)リン酸エステルおよび/またはリン酸エス
テルのアミン塩などの有機系リン化合物あるいは無機リ
ン化合物および、好適にはさらにポリアミック酸100
重量部に対して0.02〜6重量部のコロイダルシリ
カ、窒化珪素、タルク、酸化チタン、燐酸カルシウムな
どの無機フィラ−(好適には平均粒径0.005〜5μ
m、特に0.005〜2μm)を添加してポリアミック
酸溶液組成物を調製する。これらのリン化合物及び/又
は無機フィラ−はフィルム層全体に均一に存在させる
か、あるいは2〜3層構造のフィルムを形成する場合に
は少なくとも片方の表面を含む層に前記の割合で含有さ
せることが好ましく、これにより少なくとも片方の表面
に微細突起を形成させて平面易滑性を与える。
面を有するガラスあるいは金属製の支持体表面に流延し
て前記溶液の薄膜を形成し、その薄膜を乾燥する際に、
乾燥条件を調整して(好適な条件は温度:100〜16
0℃、時間:1〜60分間)乾燥することにより、固化
フィルム中、前記溶媒及び生成水分からなる揮発分含有
量が30〜50重量%、イミド化率が10〜60%であ
る長尺状固化フィルムを形成し、上記固化フィルムを支
持体表面から剥離する。
アミノシラン系、エポキシシラン系あるいはチタネ−ト
系の表面処理剤を含有する表面処理液を塗布した後、さ
らに乾燥することもできる。表面処理剤としては、γ−
アミノプロピル−トリエトキシシラン、N−β−(アミ
ノエチル)−γ−アミノプロピル−トリエトキシシラ
ン、N−(アミノカルボニル)−γ−アミノプロピル−
トリエトキシシラン、N−〔β−(フェニルアミノ)−
エチル〕−γ−アミノプロピル−トリエトキシシラン、
N−フェニル−γ−アミノプロピル−トリエトキシシラ
ン、γ−フェニルアミノプロピルトリメトキシシランな
どのアミノシラン系や、β−(3,4−エポキシシクロ
ヘキシル)−エチル−トリメトキシシラン、γ−グリシ
リドキシプロピル−トリメトキシシランなどのエポキシ
シラン系や、イソプロピル−トリクミルフェニル−チタ
ネ−ト、ジクミルフェニル−オキシアセテ−ト−チタネ
−トなどのチタネ−ト系などの耐熱性表面処理剤が使用
できる。表面処理液は前記の表面処理剤を0.5〜50
重量%含む低級アルコ−ル、アミド系溶媒などの有機極
性溶媒溶液として使用できる。表面処理液はグラビアコ
−ト法、シルクスクリ−ン、浸漬法などを使用して均一
に塗布して薄層を形成することが好ましい。また、表面
活性化剤、例えば、非結晶性ポリイミドを前記のポリア
ミック酸溶液フィルムに塗布して、表面活性化剤処理し
てもよい。
ムの製造法の一例の、キュア炉内におけるキュア前の好
適な加熱条件を示す図3を使用して以下に示す。すなわ
ち、前記のようにして得られた固化フィルムを必要であ
ればさらに乾燥して、好ましくは乾燥フィルムの揮発分
含有量が10〜45重量%となるように調整した後、該
乾燥フィルムの幅方向の両端縁を把持した状態で、図3
に示すキュア炉内におけるキュア炉入口における温度
(℃)(好適には100〜250℃)×滞留時間(分)
が斜線の範囲内になるように乾燥後、最高加熱温度:4
00〜500℃の温度が0.5〜30分間となる条件で
該乾燥フィルムを加熱して乾燥およびイミド化して、残
揮発物量0.4重量%以下、特に0.05−O.4重量
%で、イミド化を完了することによって芳香族ポリイミ
ドフィルムとして好適に製造することができる。また、
前記キュアリング工程の後、芳香族ポリイミドフィルム
の片面あるいは両面をアルカリ処理した(例えば水酸化
ナトリウム等のアルカリ水溶液浸漬後、水洗・乾燥)
後、前記の表面処理液を塗布し乾燥することによって
も、同様にフィルム表面を表面処理することができる。
ドフィルムを、好適には低張力下あるいは無張力下に2
00〜400℃程度の温度で加熱して応力緩和処理し、
巻き取る。
の製造時のキュア炉内のキュア前の加熱条件を前記の図
3に示す範囲内にコントロ−ルすること及びキュア条件
を前記の温度および時間の範囲内にすることによって厚
みが10〜250μm、特に20〜80μmのものであ
って、残揮発物量が0.4重量%以下、特に0.05−
0.4重量%、その中でも特に0.05−O.35重量
%で、かつ比端裂抵抗値がこの発明で規定した値をとる
ようにすることができる。
好適にはテトラカルボン酸二無水物として3,3’,
4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と芳香
族ジアミンとしてパラフェニレンジアミンとを重合する
方法によって容易に得ることができるが、ポリアミック
酸としては、前記フィルムの物性値を満足する範囲内で
あれば、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボ
ン酸二無水物とパラフェニレンジアミンとともに他の成
分を重合してもよく、また、結合の種類はランダム重
合、ブロック重合のいずれであってもよい。また、最終
的に得られるポリイミドフィルム中の各成分の合計量が
前記の範囲内であれば、3,3’,4,4’−ビフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物を含むポリアミック酸とパ
ラフェニレンジアミンを含むポリアミック酸に他の成分
からなるポリアミック酸成分を混合して使用してもよ
い。いずれの場合も高温加熱時に高分子の切断および再
結合が生じ、前記と同様に目的とする芳香族ポリイミド
フィルムを得ることができる。また、この発明における
芳香族ポリイミドフィルムは、上述の熱イミド化に限定
されず、前記条件の範囲内であれば化学イミド化によっ
ても同様に行うことができる。また、線膨張係数および
弾性率を改良するために、自己支持性フィルムを一方向
あるいは二方向に延伸してもよい。
ムは、そのままあるいは表面処理剤あるいは表面活性化
剤で処理していない場合は、好適にはコロナ放電処理、
低温あるいは常圧プラズマ処理、紫外線照射、火炎処理
で表面処理を施す。
えば前記の芳香族ポリイミドフィルムの少なくとも片面
に、厚みが好適には3−50μmであるBステ−ジ状態
の耐熱性接着剤を、好適には厚みが9−50μmである
ポリエステルフィルムやポリ−4−メチルペンテン−1
等の保護フィルムでサンドイッチ状に積層したボンディ
ングシ−トから片方の保護フィルムを剥離しながら接着
剤をラミネ−トすることによって得られる。
下の低温・低圧での接着が可能であり、熱硬化性樹脂お
よび外部添加及び/又は分子内に有する官能基によって
熱硬化性樹脂と架橋する機能を有する化合物を有機溶媒
溶液に混合してなる組成物を保護フィルムにコ−ティン
グし、熱硬化性樹脂の硬化開始温度よりも低い温度で乾
燥して形成されたBステ−ジ状態の耐熱性接着剤が好適
に使用される。
5−25453号公報に記載されている耐熱性接着剤、
すなわち、(a) 芳香族テトラカルボン酸成分と、ジアミ
ノポリシロキサン20〜90モル%及び芳香族ジアミン
80〜10%からなるジアミン成分とから得られた可溶
性のポリイミドシロキサン100重量部(b) エポキシ樹
脂1〜50重量部およびエポキシ硬化剤を可溶性樹脂成
分として含有する溶液組成物を塗布後乾燥して得られる
実質的に溶媒が除去された未硬化状態、すなわちBステ
−ジ状態の耐熱性樹脂接着剤が好適に使用される。
4−ジアミノジフェニルエーテル、1,3−ジアミノジ
フェニルエーテルなどのジフェニルエーテル系ジアミン
化合物、1,3−ジ(4−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1,4−ジ(4−アミノフェノキシ)ベンゼンなど
のジ(フェノキシ)ベンゼン系ジアミン化合物、2,2
−ジ〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパ
ン、2,2−ジ〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕プロパン等のジ(フェノキシフェニル)プロパン系
ジアミン系化合物、ビス〔4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル〕スルホン、ビス〔4−(3−アミノフェ
ノキシ)フェニル〕スルホンなどのジ(フェノキシフェ
ニル)スルホン系ジアミン化合物などの「芳香族環を2
〜4個有する芳香族ジアミン化合物」を主として(90
モル%以上)含有する芳香族ジアミンを好適に挙げるこ
とができる。この芳香族ジアミンの一部特にその5−3
0モル%を、1−2個のカルボキシル基あるいはヒドロ
キシ基を有する芳香族ジアミン、例えば4,4’−
(3,3’−ジヒドロキシ)ジアミノビフェニル(HA
B)、4,4’−(2,2’−ジヒドロキシ)ジフェニ
ルアミン、4,4’−(3,3’−ジカルボキシ)ジフ
ェニルアミン、4,4’−(3,3’−ジカルボキシ)
ジアミノジフェニルメタンなどで置き換えてもよい。
ールAグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、ビスフェノ
ールFグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、フェノール
ノボラックグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシ
ジルエステル型エポキシ樹脂あるいはグリシジルアミン
型エポキシ樹脂などの1個以上のエポキシ基を有するエ
ポキシ樹脂の単独又は複数種の併用系が使用される。
においては、エポキシ基との反応性を有する芳香族ジア
ミンを使用しない場合、前述のエポキシ樹脂の適当な硬
化剤、硬化促進剤などが少量添加されていてもよい。前
記のエポキシ樹脂の硬化剤、硬化促進剤としては、イミ
ダール類、第3級アミン類、フェノール類、トリフェニ
ルフォスフィン類、ジシアンジアミド類、ヒドラジン
類、芳香族ジアミン類、有機過酸化物などを挙げること
ができる。
は180℃以下の低温・低圧(0.5−20kg/cm
2 程度)での接着が可能であり、熱硬化性樹脂および外
部添加及び/又は分子内に有する官能基によって熱硬化
性樹脂と架橋する機能を有する化合物を含有するBステ
−ジの状態にあり、硬化後の熱老化試験(200℃で1
000時間)後のピ−ル強度保持率が50%以上、ポリ
イミドフィルム/接着剤/電解銅箔の積層板についてプ
レッシャ−クッカ−テスト(温度:130℃、湿度:8
5%、電圧:DC100V)で10×103 分後も10
8 Ω以上の電気絶縁性を保持しており、このような耐熱
性接着剤とこの発明における芳香族ポリイミドフィルム
とを組み合わせて使用して得られるフィルムキャリアテ
−プはパンチィング加工性が良好である。
述のような特長を有しており、CSPやT−BGA用の
TABテ−プとして好適に使用することができる。
以下の各例において、芳香族ポリイミドフィルムの物性
測定は以下の方法によって行った。 引張弾性率:ASTM D882−64Tに従って測定
(MD) 伸び:ASTM D882−64Tに従って測定(M
D) 線膨張係数(50〜200℃):300℃で30分加熱
して応力緩和したサンプルをTMA装置(引張りモ−
ド、2g荷重、試料長10mm、20℃/分)で測定
り1780cm-1と1510cm-1の吸光度の比から求
めた。測定はフィルムのA面について行った。 残揮発物量(固化フィルム):下記式により求めた。 残揮発物量(固化フィルム)=〔(A−B)/A〕×1
00 A:加熱前のフィルム重量 B:420℃、20分加熱後のフィルム重量 残揮発物量(ポリイミドフィルム):下記式により求め
た。 残揮発物量(ポリイミドフィルム)=〔(A−B)/
A〕×100 A:150℃×10分乾燥後の重量 B:450℃×20分乾燥後の重量 (測定は通常、空気中で行われるが、窒素中で行っても
よい。) 吸水率:ASTM D570−63に従って測定(23
℃×24時間)
に従って測定(25℃) 体積抵抗率:ASTM D257−61に従って測定
(25℃) 誘電率:ASTM D150−64Tに従って測定(2
5℃、1KHz)
セトアミド54.6kgを加え、次いで3,3’,4,
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物8.826
kgとp−フェニレンジアミン3.243kgとを加
え、30℃で10時間重合反応させて、ポリマ−の対数
粘度(測定温度:30℃、濃度:0.5g/100ml
溶媒、溶媒:N,N−ジメチルアセトアミド)が1.6
0であり、ポリマ−濃度が18重量%であるポリアミッ
ク酸溶液を得た。このポリアミック酸溶液に、ポリアミ
ック酸100部に対して0.1部の割合でモノステアリ
ルリン酸エステルトリエタノ−ルアミン塩および0.5
部の割合(固形分基準)で平均粒径0.08μmのコロ
イダルシリカを添加して均一に混合してポリアミック酸
溶液組成物を得た。このポリアミック酸溶液組成物の回
転粘度は3000ポイズであった。このポリアミック酸
溶液組成物をTダイ金型のスリットから連続的に、キャ
スティング・乾燥炉の平滑な支持体に押出して前記溶液
の薄膜を形成し、平均温度:141℃で乾燥して長尺状
の固化フィルムを形成した。この支持体表面から剥離し
て長尺状固化フィルムを得た。次いで、N,N−ジメチ
ルアセトアミドのアミノシラン表面処理液を長尺状固化
フィルムの両面に均一に塗布した後乾燥して、表面処理
した乾燥フィルムを得た。この乾燥フィルムは溶媒およ
び生成水からなる残揮発物量は27重量%であった。次
いで、該乾燥フィルムの幅方向を把持した状態で、キュ
ア炉内でキュアして(入口における温度×滞留時間=2
40℃×2分、最高温度×最高温度滞留時間=480℃
×1分)、両面を表面処理剤で処理した厚み25μmの
長尺状の芳香族ポリイミドフィルムを連続的に製造し
た。この芳香族ポリイミドフィルムについて測定・評価
した結果を表1に示す。
下のようにして行った。ポリエステル(PET)フィル
ム(厚み25μm)の上に熱硬化性接着剤溶液〔2,
3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
と2,2’−ビス(4−アミノフェノキシ)プロパン
(45モル%)とビス(γ−アミノプロピル)ポリジメ
チルシロキサン(40モル%、Mw=950)から合成
されたポリイミドシロキサン55部、エポキシ樹脂とし
てビスフェノ−ルF型エポキシ樹脂(油化シェル社製、
EP807)30部、硬化剤としてフェノ−ルノボラッ
ク型硬化剤(明和化成社製、H−1)18部と2−フェ
ニルイミダゾ−ル0.1部をTHF(テトラヒドロフラ
ン)200部に仕込み、30℃で約2時間攪拌して調整
した、30℃の粘度が1ポイズの溶液〕を乾燥後の厚み
が約20μmになるように塗布、乾燥(100−160
℃)し、その接着剤の上にPETフィルムを重ね、ラミ
ネ−トした。これで両側をPETでカバ−された接着剤
シ−トを得た。このシ−トを26mm幅にスリットし、
接着剤のテ−プを得た。得られた接着剤シ−トの片方の
PETを剥がして、上記の芳香族ポリイミドフィルムを
35mm幅にスリットしたテ−プをその中心線が重なる
ようにラミネ−トしてTAB用キャリアテ−プを製造し
た。
して長尺状固化フィルムを得た。長尺状固化フィルムの
両表面に表面処理液を塗布せず、実施例1と同様に加熱
・乾燥して乾燥フィルムを得た。このフィルムは揮発物
含有量が27重量%であった。次いで、該乾燥フィルム
の幅方向を把持した状態で、キュア炉内でキュアして
(入口における温度×滞留時間=200℃×4分、最高
温度×最高温度滞留時間=480℃×3分)、厚み50
μmの長尺状の芳香族ポリイミドフィルムを連続的に製
造した。この芳香族ポリイミドフィルムについて測定・
評価した結果を表1に示す。次いで、実施例1と同様に
してTAB用キャリアテ−プを製造した。
で、実施例1と同様にして表面処理した乾燥フィルムを
得た。この乾燥フィルムは残揮発物量が28重量%であ
った。次いで、該乾燥フィルムの幅方向を把持した状態
で、キュア炉内でキュアして(入口における温度×滞留
時間=200℃×2.5分、最高温度×最高温度滞留時
間=480℃×3分)、両面を表面処理剤で処理した厚
み50μmの長尺状の芳香族ポリイミドフィルムを連続
的に製造した。この芳香族ポリイミドフィルムについて
測定・評価した結果を表1に示す。次いで、実施例1と
同様にしてTAB用キャリアテ−プを製造した。
して長尺状の固化フィルムを得た。次いで、実施例2と
同様にして表面処理しない乾燥フィルムを得た。この乾
燥フィルムは残揮発物量が30重量%であった。次い
で、該乾燥フィルムの幅方向を把持した状態で、キュア
炉内でキュアして(入口における温度×滞留時間=14
0℃×5分、最高温度×最高温度滞留時間=480℃×
3分)、厚み75μmの長尺状の芳香族ポリイミドフィ
ルムを連続的に製造した。この芳香族ポリイミドフィル
ムの両面をアルカリ処理した(水酸化ナトリウム30%
水溶液30分浸漬後、水洗・乾燥)後、実施例1と同様
に表面処理して、両面を表面処理剤で処理した厚み75
μmの長尺状の芳香族ポリイミドフィルムを連続的に製
造した。この芳香族ポリイミドフィルムについて測定・
評価した結果を表1に示す。次いで、実施例1と同様に
してTAB用キャリアテ−プを製造した。
して長尺状の固化フィルムを得た。長尺状固化フィルム
の両表面に表面処理液を塗布せず、実施例2と同様に加
熱・乾燥して乾燥フィルムを得た。この乾燥フィルムは
残揮発物量が30重量%であった。次いで、該乾燥フィ
ルムの幅方向を把持した状態で、キュア炉内でキュアし
て(入口における温度×滞留時間=105℃×9分、最
高温度×最高温度滞留時間=450℃×15分)、厚み
75μmの長尺状の芳香族ポリイミドフィルムを連続的
に製造した。この芳香族ポリイミドフィルムについて測
定・評価した結果を表1に示す。次いで、実施例1と同
様にしてTAB用キャリアテ−プを製造した。
で、実施例1と同様にして表面処理した乾燥フィルムを
得た。この乾燥フィルムは残揮発物量が28重量%であ
った。次いで、該乾燥フィルムの幅方向を把持した状態
で、キュア炉内でキュアして(入口における温度×滞留
時間=200℃×0.5分、最高温度×最高温度滞留時
間=505℃×1分)、両面を表面処理剤で処理した厚
み25μmの長尺状の芳香族ポリイミドフィルムを連続
的に製造した。この芳香族ポリイミドフィルムについて
測定・評価した結果を表1に示す。次いで、実施例1と
同様にしてTAB用キャリアテ−プを製造した。
して長尺状の固化フィルムを得た。長尺状固化フィルム
の両表面に表面処理液を塗布せず、実施例1と同様に加
熱・乾燥して乾燥フィルムを得た。この乾燥フィルムは
残揮発物量が27重量%であった。次いで、該乾燥フィ
ルムの幅方向を把持した状態で、キュア炉内でキュアし
て(入口における温度×滞留時間=200℃×4分、最
高温度×最高温度滞留時間=505℃×3分)、厚み5
0μmの長尺状の芳香族ポリイミドフィルムを連続的に
製造した。この芳香族ポリイミドフィルムについて測定
・評価した結果を表1に示す。次いで、実施例1と同様
にしてTAB用キャリアテ−プを製造した。
で、実施例1と同様にして表面処理した乾燥フィルムを
得た。この乾燥フィルムは残揮発物量が28重量%であ
った。次いで、該乾燥フィルムの幅方向を把持した状態
で、キュア炉内でキュアして(入口における温度×滞留
時間=180℃×1.5分、最高温度×最高温度滞留時
間=480℃×1分)、両面を表面処理剤で処理した厚
み50μmの長尺状の芳香族ポリイミドフィルムを連続
的に製造した。この芳香族ポリイミドフィルムについて
測定・評価した結果を表1に示す。次いで、実施例1と
同様にしてTAB用キャリアテ−プを製造した。
Tを剥がしたもの)の打ち抜き性を、スプロケット穴と
デバイスホ−ルをパンチングで開け、その切断面を観察
して評価したところいずれも直線性が保たれており、良
好であった。これに対し、比較例1−3で得られたTA
B用キャリアテ−プ(PETテ−プを剥がしたもの)を
同様に穴開けし、その切断面を観察したところ、直線性
は不良であった。また、実施例1−5で得られた芳香族
ポリイミドフィルムの加熱収縮率(250℃、2時間:
JIS C2318)はいずれも0.3%以下であっ
た。
テ−プ(PETを剥がしたもの)と電解銅箔(18μ
m)とを下記の条件で熱圧着して積層体を製作し、評価
した。 熱圧着条件 銅箔ラミネ−ト温度:130℃、速度:0.5m/分 銅箔ラミネ−ト圧力:約5kg/cm2 硬化温度(オ−プン硬化):100℃×1時間、120℃×1時間 180℃×4時間 (昇温時間:10分) 評価方法 硬化後の熱老化試験(200℃で1000時間)後のピ
−ル強度を測定しピ−ル強度保持率が50%以上の場
合、耐熱老化性が良好と判断した。プレッシャ−クッカ
−テスト(130℃、湿度85%、DC100V)を行
い、10×103 分後、108 Ω以上の電気絶縁性を保
持している場合、電気絶縁性が良好と判断した。
ているので、以下に記載のような効果を奏する。この発
明のフィルムキャリアテ−プは、打ち抜き性が良好であ
り、しかも接着性を保持しており、高精度の加工が可能
である。
一例の断面図である。
他の一例の断面図である。
製造法の一例の、キュア炉内におけるキュア前の好適な
加熱条件の範囲を示す。 縦軸 キュア炉入口における温度(℃)×滞留時間
(分) 横軸 フィルムの厚み(μm) 斜線 好ましい範囲 1 フィルムキャリアテ−プ 2 芳香族ポリイミドフィルム 3 耐熱性接着剤 4 保護フィルム
Claims (11)
- 【請求項1】 少なくとも15モル%のビフェニルテト
ラカルボン酸類を含む芳香族テトラカルボン酸成分と、
少なくとも5モル%のフェニレンジアミンを含む芳香族
ジアミン成分との反応によって製造されたポリイミドか
らなり、厚みが10〜250μmで、線膨張係数が8〜
25×10-6cm/cm/℃であり、引張弾性率が45
0kg/mm2 以上であり、伸びが15%以上であり、
比端裂抵抗値が11〜22kg/20mm/10μmで
あり、吸水率が1.8%以下であり、かつ残揮発物量が
0.4重量%以下である芳香族ポリイミドフィルムの少
なくとも片面に、耐熱性接着剤が積層されてなるフィル
ムキャリアテ−プ。 - 【請求項2】 耐熱性接着剤にさらに保護フィルムが積
層されてなる請求項1記載のフィルムキャリアテ−プ。 - 【請求項3】 フィルムの接着剤と接する面が、表面処
理剤処理、コロナ放電処理、火炎処理、紫外線照射処理
または、真空あるいは常圧プラズマ処理のいずれか1つ
以上の表面処理がされている請求項1記載のフィルムキ
ャリアテ−プ。 - 【請求項4】 耐熱性接着剤が、180℃以下の低温・
低圧での接着が可能であり、熱硬化性樹脂および外部添
加及び/又は分子内に有する官能基によって熱硬化性樹
脂と架橋する機能を有する化合物を含有するBステ−ジ
の組成物である請求項1記載のフィルムキャリアテ−
プ。 - 【請求項5】 熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂である請求
項4記載のフィルムキャリアテ−プ。 - 【請求項6】 熱硬化性樹脂と架橋する機能を有する外
部添加の化合物がエポキシ樹脂硬化剤である請求項4記
載のフィルムキャリアテ−プ。 - 【請求項7】 熱硬化性樹脂と架橋する機能を有する化
合物が、分子中にカルボキシル基あるいはヒドロキシル
基などのエポキシ基との反応性を有する芳香族ジアミン
をジアミン成分の一成分として得られたポリイミドシロ
キサンである請求項4記載のフィルムキャリアテ−プ。 - 【請求項8】 請求項1に記載の芳香族ポリイミドフィ
ルムの少なくとも片面に、180℃以下の低温・低圧で
の接着が可能であり、熱硬化性樹脂および外部添加及び
/又は分子内に有する官能基によって熱硬化性樹脂と架
橋する機能を有する化合物を含有するBステ−ジの耐熱
性接着剤であって、硬化後の熱老化試験(200℃で1
000時間)後のピ−ル強度保持率が50%以上、ポリ
イミドフィルム/接着剤/電解銅箔の積層板についてプ
レッシャ−クッカ−テスト(温度:130℃、湿度:8
5%、電圧:DC100V)で10×103 分後も10
9Ω以上の電気絶縁性を保持している耐熱性接着剤が積
層されてなるフィルムキャリアテ−プ。 - 【請求項9】 TAB用である請求項1乃至請求項8の
いずれかに記載のフィルムキャリアテ−プ。 - 【請求項10】 請求項1に記載の芳香族ポリイミドフ
ィルムの少なくとも片面に、Bステ−ジ状態の耐熱性接
着剤をポリエステルフィルム等の保護フィルムでサンド
イッチ状に積層したボンディングシ−トから片方の保護
フィルムを剥離しながら接着剤をラミネ−トするフィル
ムキャリアテ−プの製造法。 - 【請求項11】 耐熱性接着剤が、180℃以下の低温
・低圧での接着が可能であり、熱硬化性樹脂および外部
添加及び/又は分子内に有する官能基によって熱硬化性
樹脂と架橋する機能を有する化合物を有機溶媒に混合し
てなる組成物を保護フィルムにコ−ティングし、熱硬化
性樹脂の硬化開始温度よりも低い温度で乾燥して形成さ
れたBステ−ジ状態の耐熱性接着剤である請求項10記
載のフィルムキャリアテ−プの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20341497A JP3552477B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | フィルムキャリアテ−プおよびその製造法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20341497A JP3552477B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | フィルムキャリアテ−プおよびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1143657A true JPH1143657A (ja) | 1999-02-16 |
JP3552477B2 JP3552477B2 (ja) | 2004-08-11 |
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ID=16473687
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20341497A Expired - Fee Related JP3552477B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | フィルムキャリアテ−プおよびその製造法 |
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JP (1) | JP3552477B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001329233A (ja) * | 2000-03-15 | 2001-11-27 | Shin Etsu Chem Co Ltd | フィルム状電子部品用接着剤及び電子部品 |
JP2003082306A (ja) * | 2001-09-17 | 2003-03-19 | Hitachi Chem Co Ltd | 半導体用接着フィルム及びその用途 |
JP2008063401A (ja) * | 2006-09-06 | 2008-03-21 | Denso Corp | 樹脂接着方法 |
US11492517B2 (en) | 2018-11-22 | 2022-11-08 | Lg Chem, Ltd. | Foldable backplate film and method for manufacturing foldable backplate film |
-
1997
- 1997-07-29 JP JP20341497A patent/JP3552477B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008063401A (ja) * | 2006-09-06 | 2008-03-21 | Denso Corp | 樹脂接着方法 |
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