JPH114286A - ハンズフリー電話装置 - Google Patents

ハンズフリー電話装置

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JPH114286A
JPH114286A JP16952597A JP16952597A JPH114286A JP H114286 A JPH114286 A JP H114286A JP 16952597 A JP16952597 A JP 16952597A JP 16952597 A JP16952597 A JP 16952597A JP H114286 A JPH114286 A JP H114286A
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audio
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microphone
speaker
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JP16952597A
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English (en)
Inventor
Masahiro Honma
正宏 本間
Toshihide Shomura
俊秀 正村
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構成でハウリング現象を防止できる「ハ
ンズフリー電話装置」を提供する。 【解決手段】携帯電話機2から3Pジャック15を介し
て音声信号が入力されている間は、音声ミュート回路1
6にてマイクロホン12からの音声出力をミュートす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載用、家庭用等
に用いられ、汎用携帯電話機を用いたハンズフリーセッ
ト式電話装置に関し、特にハウリング現象を防止して通
話品質の向上を図ったハンズフリー電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車電話は飛躍的に普及してお
り、従来のハンドセット電話装置に加え、当該ハンドセ
ット操作時の片手運転を回避するために、ハンズフリー
セット電話装置も開発されている。
【0003】この場合、自動車専用電話機は、一旦自動
車を離れると使用できないことから、従来の汎用携帯電
話機をハンズフリーセット電話装置に接続可能に構成
し、走行中は自動車電話として使用可能とする一方で、
自動車を離れたときは携帯電話として使用できるように
したものも提案されている。
【0004】この種のハンズフリー電話装置は、センタ
ーコンソールのシートサイドボックスのリッド上にハン
ズフリーセットを固定し、ここに携帯電話機をセットす
るのが一般的であるが、こうするとシートサイドボック
スが使用できなくなるので、本願出願人は、ハンズフリ
ーセットの筐体を缶状に形成してカップホルダに設置す
るようにした簡易型ハンズフリー電話装置を先に提案し
た。
【0005】このハンズフリー電話装置では、缶状筐体
にスピーカ、マイクロホン、制御回路基板および乾電池
を設け、この缶状筐体内に携帯電話機を挿入するよう構
成されているので、どこにでも持ち運びができ、またど
こにでも設置できるといったメリットがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ハンズフリ
ー電話装置においては、マイクロホンとスピーカとを接
近して配置すると、いわゆるハウリング現象が生じるお
それがある。
【0007】電話装置におけるハウリング(howli
ng)現象とは、送信側の電話装置のマイクロホンに入
力されて受信側の電話装置のスピーカから出力された音
声が、当該受信側の電話装置のマイクロホンに入力され
て前記送信側の電話装置のスピーカから出力され、この
音声が再び当該送信側の電話装置のマイクロホンに入力
されるといった、信号の重複した送受信に起因するもの
で、不快な高周波音を発生させる。
【0008】このようなハウリング現象を防止する手段
として、たとえば特開平5−14,476号公報に記載
されたものでは、一巡ループのループゲインを下げるた
めの損失回路(エコーキャンセラまたはハウリングキャ
ンセラ)を挿入することが行われているが、この種のキ
ャンセラ回路は精巧かつ複雑であるためにコストが高
く、このため、上述した缶状簡易型ハンズフリー電話装
置には採用し難いという問題があった。
【0009】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、簡易な構成でハウリング現
象を防止できるハンズフリー電話装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のハンズフリー電話装置は、缶状に形成され
た筐体に、少なくともマイクロホン、スピーカ、電池電
源および携帯電話機との入出力手段が設けられたハンズ
フリー電話装置において、前記携帯電話機から前記入出
力手段を介して音声信号が入力されている間は、前記マ
イクロホンからの音声出力を遮断する音声ミュート手段
を有することを特徴とする。
【0011】本発明のハンズフリー電話装置では、携帯
電話機から音声信号が入力されている間は、マイクロホ
ンからの音声出力をミュートするので、スピーカから出
力された通話相手の音声がマイクロホンに入力されて
も、これが携帯電話機に出力されることはなく、したが
って信号の重複した送受信がここで断ち切られる。この
結果、高価なキャンセラ回路を採用しなくとも簡易な構
成でハウリング現象が防止できる。
【0012】本発明のハンズフリー電話装置において、
特に限定されないが、前記携帯電話機から前記入出力手
段を介して入力される音声信号を検出する検波手段と、
前記検波手段にて音声信号が検波されると前記スピーカ
の電源をONする電源スイッチ手段とをさらに有するこ
とが好ましい。
【0013】検波手段にて携帯電話機からの音声信号を
受信したときのみスピーカの電源をONすることによ
り、電池電源の省電力化が図られる。
【0014】このとき、前記検波手段は、前記携帯電話
機からの前記音声信号を増幅させる複数のトランジスタ
からなり、最終段のトランジスタのベースには、それ以
外のトランジスタの増幅作用により、前記最終段のトラ
ンジスタのサチレーションレベルの電圧が印加されるこ
とがより好ましい。
【0015】この発明では、複数のトランジスタで多段
増幅し、サチレーションレベルのベース電圧を最終段の
トランジスタに印加しているので、動作スピードが早く
なって受信応答性が向上するとともに、電池電源の電圧
が降下していても確実に動作させることができる。特
に、携帯電話機は機種によって内蔵スピーカ感度にばら
つきがあるため、これを吸収するのに効果的である。
【0016】本発明のハンズフリー電話装置において、
特に限定されないが、前記携帯電話機からの前記音声信
号のレベルを調節する音声レベル補正手段をさらに有す
ることがより好ましい。携帯電話機の機種が相違すると
入出力手段から入力される音声レベルもばらつくが、音
声レベル補正手段で補正を加えることで適切なミュート
信号を音声ミュート回路に送出することができる。これ
により、ノイズなどによる音声ミュート回路の誤動作が
防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。第1実施形態 図1は本発明のハンズフリー電話装置の外観の実施形態
を示す斜視図、図2は本発明のハンズフリー電話装置の
制御的構成を示すブロック図である。
【0018】まず最初に、図1および図2を参照しなが
ら本実施形態の機械的構成を説明すると、本実施形態の
ハンズフリー電話装置1は、図1に示されるように缶状
に形成された筐体11を有しており、この筐体11に
は、携帯電話機2を挿入するための電話機収容部111
が形成されている。
【0019】筐体11は、具体的には直径約60mm、
高さ約120mmの大きさに形成されており、汎用缶を
用いることもできる。筐体11の材質は特に限定され
ず、アルミ、スチール、合成樹脂等々で成形することが
できる。なお、上述した缶形状の大きさの数値は単なる
例示であって、要するに汎用携帯電話機2が挿入できる
大きさであればよい。
【0020】缶状筐体11の表面には、同図に示される
ようにマイクロホン12およびスピーカ13が設けられ
ている。図2に示すように、マイクロホン12は、携帯
電話機2の内蔵マイクロホン22に代わって運転者等の
音声を入力するもので、携帯電話機2の入出力端子21
に3Pジャック15を接続すれば、当該マイクロホン1
2から入力された音声信号は、筐体11に内蔵された音
声増幅器121および3Pジャック15を介して入出力
端子21から携帯電話機2に送信され、携帯電話機2の
内蔵制御回路(図示しない)で信号処理されたのち、電
波信号として内蔵アンテナ24から通話相手側へ送られ
る。
【0021】これに対して、スピーカ13は、携帯電話
機2の内蔵スピーカ23に代わって通話相手からの音声
を出力するもので、携帯電話機2の入出力端子21に3
Pジャック15を接続すれば、内蔵アンテナ24で受信
された通話相手からの音声電波信号は、携帯電話機2の
制御回路で信号処理されたのち、入出力端子21、3P
ジャック15およびパワーアンプ(音声電力増幅器)1
31を介して当該スピーカ13から室内へ出力される。
【0022】缶状筐体11には、電池電源14(図2参
照)が内蔵されており、これに直列に電池電源14の手
動入切スイッチ141が回路形成されている。なお、図
2に示す回路ブロック図では別構成とされているが、手
動入切スイッチ141とスピーカ13のボリュームスイ
ッチ132とを一体のスイッチで構成することもでき
る。
【0023】電池電源14としては、汎用乾電池の他、
二次電池を採用することもできる。電池電源14を二次
電池とする場合には、充電用端子を設け、自動車バッテ
リによって二次電池を充電するようにしても良い。こう
することにより、シガレット端子等から車載バッテリ電
源を供給できるので、長時間の使用によって電池容量が
減少してもそのまま充電することができ、乾電池に比べ
便利である。なお、電池電源14に代えてシガレット端
子等から車載バッテリ電源を直接供給しても良い。
【0024】図2に示すパワーアンプ131、電源スイ
ッチ回路18、音声検波手段17、音声増幅器121お
よび音声ミュート回路16は電子素子などで構成されて
制御基板に実装され、この制御基板が筐体11に内蔵さ
れている。次にこの電気回路について説明する。
【0025】図3は図2に示す制御ブロックを電子回路
で構成した実施形態を示す電気回路図であり、携帯電話
機2の入出力端子21に接続される3Pジャック15の
端子は、音声信号の入力端子15a、音声信号の出力端
子15bおよび接地端子15cからなる。
【0026】音声信号の入力端子15aは、ボリューム
スイッチ132を介してパワーアンプ131に接続され
ており、携帯電話機2から送られてきた音声信号は、ボ
リュームスイッチ132の設定によって調節され、パワ
ーアンプ131によって増幅されたのちスピーカ13か
ら出力される。
【0027】これと同時に、入力端子15aに入力され
た音声信号は、音声信号の検波手段17に送られる。本
実施形態の音声信号検波手段17は、npnトランジス
タで構成される第1の音声増幅器171および第2の音
声増幅器172と、同じくnpnトランジスタで構成さ
れる検波器173とからなる。
【0028】第1の音声増幅器171は入力した音声信
号を増幅するもので、第2の音声増幅器172はこの増
幅された音声信号をさらに増幅して検波器173のベー
スにサチレーションレベルの電圧を印加し、検波器17
3の動作速度を高めるためのものである。この第2の音
声増幅器172を付加して検波器173のベースをサチ
レーションレベルまで追い込むことにより、電池電源1
4の電圧が低下しても検波器173を確実に動作させる
ことができる。
【0029】検波器173を構成するnpnトランジス
タのコレクタは、電源スイッチ回路18を構成するnチ
ャネル接合形電界効果トランジスタ181のゲートに接
続されており、検波器173がONするとnチャネルJ
−FET181もONするので、手動入切スイッチ14
1が入力されていれば、ドレインにかかっている電池電
源14はソース側で送り出され、パワーアンプ131の
ICに供給されることになる。
【0030】すなわち、本実施形態では、携帯電話機2
から音声信号が入力されて初めてパワーアンプ131の
電源がONとなる。これにより、電池電源14の省電力
が図られる。なお、コンデンサ182は、FET181
のゲートに対する検波器173の出力信号の整流作用を
司るものである。
【0031】一方、マイクロホン12の入力端子12a
は、npnトランジスタで構成される音声増幅器121
を介して3Pジャック15の出力端子15bに接続され
ており、また電池電源14にも接続されているので、手
動入切スイッチ141が入力されていれば、常時音声の
入力が可能となっている。
【0032】ただし本実施形態では、マイクロホン12
の入力端子12aと3Pジャック15の出力端子15b
との間には、音声ミュート回路16が介装されている。
この音声ミュート回路16は、npnトランジスタ16
1で構成され、上述した電源スイッチ回路18であるF
ET181のソースが当該トランジスタ161のベース
に接続され、マイクロホン12の音声増幅器であるトラ
ンジスタ121のコレクタが当該トランジスタ161の
コレクタに接続されている。
【0033】したがって、FET181がONすると、
音声ミュート回路であるトランジスタ161のベースに
電圧が印加されて当該トランジスタ161もONするの
で、マイクロホン12から音声が入力されても、音声増
幅器であるトランジスタ121のコレクタ電圧は降下
し、その結果、マイクロホン12から入力された音声信
号は3Pジャック15の出力端子15bに送出されない
ことになる。
【0034】つまり、本実施形態では、FET181が
ONしている間は、マイクロホン12から入力される音
声信号がキャンセルされる。これにより、スピーカ13
から出力された通話相手の音声がマイクロホン12に入
力されても、これがキャンセルされ、ハウリング現象が
防止されることになる。
【0035】ちなみに、以上の電子回路を基板に実装す
る場合には、携帯電話機2からの電磁波によるノイズを
防止するために、図10(A)に示すような両面基板4
1を採用し、片面にのみ電子部品を実装し、他方面を全
面アースとすることが望ましい。
【0036】同図(A)に示されるように、この基板4
1は絶縁体からなり、一方の主面41aには、抵抗、コ
ンデンサ、トランジスタ、FET、ICなどの電子部品
44が実装される銅パターン42が形成され、他方の主
面41bにはアースとなる銅パターン43が形成されて
いる。また、電子部品44の実装面41aのアースライ
ンと裏面のアース面43とは、スルーホール45を介し
て導通されている。
【0037】同図(B)は電子部品がリード部品である
場合の実装例を示したもので、同図(C)は電子部品が
チップ部品である場合を示したものである。
【0038】携帯電話機の電磁波は、図3に示す制御回
路に混入してコモンモードノイズとなり、これが原因で
プツプツ音が生じることが少なくないが、こうすること
でアース電位を安定化させることができ、このようなプ
ツプツ音の発生を防止することができる。
【0039】次に全体的な動作を説明する。携帯電話機
2をハンズフリーで用いる場合には、まず図1に示すよ
うに、当該携帯電話機2を缶状筐体11の電話機収容部
111に入れ、3Pジャック15を携帯電話機2の入出
力端子21に接続する。また、手動入切スイッチ141
を入れ、スピーカ13のボリュームをボリュームスイッ
チ132で調節しておく。
【0040】誰かから電話がかかってくると、この受信
信号は携帯電話機2のアンテナ24で受信され、内部の
制御回路を介して入出力端子21から3Pジャック15
の入力端子15aに入力される。
【0041】図3に示されるように、入力端子15aに
入力された音声信号は、第1の音声増幅器171で増幅
され、さらに第2の音声増幅器172で増幅されたの
ち、検波器173のベースに印加される。2つのトラン
ジスタ171,172で2段増幅し、サチレーションレ
ベルのベース電圧を検波器173に印加しているので、
動作スピードが早くなる、すなわち受信応答性が向上す
るとともに、電池電源14の電圧が降下していても確実
に動作させることができる。特に、携帯電話機2は機種
によって内蔵スピーカ感度にばらつきがあるため、これ
を吸収するのに効果的である。
【0042】検波器トランジスタ173のベースに電圧
が印加されると、当該トランジスタ173がONし、こ
れによりnチャネル形J−FET181のゲートに電圧
が印加されるので、当該FET181もONする。した
がって、当該FET181のドレイン側に印加されてい
る電池電源14の電圧がソース側にも印加され、その結
果、スピーカ13の音声電力増幅器であるパワーアンプ
131のICに電池電源14の電圧が印加され、スピー
カ13がONとなって発呼信号(呼び出し音)がスピー
カ13から出力される。
【0043】以上の動作と並行して、電源スイッチ回路
であるFET181がONすると、当該FET181の
ソース電圧が、ミュート信号として、音声ミュート回路
であるトランジスタ161のベースに印加されるので、
当該トランジスタ161がONする。これにより、マイ
クロホン12から音声が入力されても、音声増幅器であ
るトランジスタ121のコレクタ電圧は降下し、その結
果、マイクロホン12から入力された音声信号は3Pジ
ャック15の出力端子15bに送出されないことにな
る。つまり、パワーアンプ131の電源がONしてスピ
ーカ13から音声が出力されている間は、マイクロホン
12から入力される音声信号が全てキャンセルされるの
で、これらがマイクロホン12に入力されても、携帯電
話機2に出力されず、その結果、重複した信号が原因で
生じるハウリング現象を防止することができる。
【0044】ちなみに、スピーカ13からの出力がない
場合には、音声ミュート回路であるトランジスタ161
がOFFしているので、マイクロホン12に入力された
音声信号は、音声増幅器であるトランジスタ121で増
幅されたのち、3Pジャック15の出力端子15bを介
して携帯電話機2に送出され、通話相手に送られる。
【0045】なお、本実施形態では、電池電源14の省
電力化を図るため、電源スイッチ回路18を設けて、通
話相手からの音声信号を受信中のみ、パワーアンプ13
1の電源をONとしたが、本発明のハンズフリー電話装
置はこれに限定されず、常時ONとして、ミュート信号
のみを取り込むようにしても良い。
【0046】第2実施形態 図4は本発明の第2実施形態を示す電気回路図であり、
図2および図3に示す音声ミュート回路16の動作性能
をより高めたものである。図4では、図3に示す第1実
施形態と同一の構成部材には同一の符号を付し、その説
明を一部省略することとするが、本実施形態では、3P
ジャック15の入力端子15aに入力される音声信号の
レベルがばらついてもこれを補正する音声レベル補正回
路19を追加したものである。
【0047】つまり、携帯電話機2は、その機種の相違
によって音声信号のゲイン(利得)が一定ではなく、し
たがって、3Pジャック15の入力端子15aに入力さ
れる音声信号のレベルも相違するが、特に音声レベルが
大きいと、S/N比も大きくなるので、入力端子15a
に入力されたノイズまでも検波してしまい、音声ミュー
ト回路16を作動させてしまう。
【0048】このため、本実施形態では、電源スイッチ
回路18をONさせる音声信号の検波手段17は、上述
した第1実施形態と同様に第1の音声増幅器171、第
2の音声増幅器172および検波器173により構成し
ているが、第1の音声増幅器171のコレクタから音声
信号を音声レベル補正回路19に取り込み、ゲイン調節
スイッチ191で入力された音声信号のゲインを調節可
能としている。
【0049】すなわち、第1の音声増幅器171のコレ
クタは、第3の音声増幅器であるnpnトランジスタ1
92のベースに接続され、第1の音声増幅器171がO
Nするとトランジスタ192もONする。このトランジ
スタ192のコレクタは第4の音声増幅器であるnpn
トランジスタ193のベースに接続され、トランジスタ
192がONするとトランジスタ193もONする。さ
らに、トランジスタ193のコレクタは第2の検波器で
あるpnpトランジスタ194のベースに接続されてい
る。また、ゲイン調節スイッチ191は、スライドスイ
ッチであって、このスライドスイッチを操作して抵抗1
95の大きさを調節することにより、トランジスタ19
2および193に流れる電流値を調節し、これにより第
2の検波器194の検波レベルを調節可能としている。
【0050】そして、トランジスタ192および193
によってノイズではなく音声信号を検波すると、トラン
ジスタ194がOFFとなってミュート信号を音声ミュ
ート回路16へ出力し、これによりマイクロホン12の
ミュートが働くことになる。この結果、パワーアンプ1
31の電源がONしてスピーカ13から音声が出力され
ている間は、マイクロホン12から入力される音声信号
が全てキャンセルされ、これらがマイクロホン12に入
力されても、携帯電話機2に出力されず、重複した信号
が原因で生じるハウリング現象を防止することができ
る。この場合、本実施形態では、音声レベル補正回路1
9にて入力音声信号のS/N比を調節できるので、携帯
電話機2の機種が相違してもノイズによる音声ミュート
回路16の誤動作を防止することができる。
【0051】なお、図4において「151」は高周波フ
ィルタであり、3Pジャック15の入力端子15aから
入力される音声信号から余分な周波数の信号を除去し、
所望の周波数の信号のみに限定する機能を司る。
【0052】また、マイクロホン12の入力端子12a
は、音声増幅器を介さずにダイレクトに3Pジャック1
5の出力端子15bに接続されているが、第1実施例と
同様に構成しても良い。
【0053】第3実施形態 図5は本発明の第3実施形態を示す電気回路図であり、
上述した第2実施形態に対し、主として音声ミュート回
路16の構成が相違している。図5では、図4に示す第
2実施形態と同一の構成部材には同一の符号を付し、そ
の説明を一部省略することとするが、本実施形態では、
音声ミュート回路16を2つのnpnトランジスタ16
1および162で構成し、検波器194からミュート信
号が入力されると、トランジスタ161がONするの
で、マイクロホン12から音声が入力されても、音声増
幅器であるトランジスタ121のコレクタ電圧は降下
し、その結果、マイクロホン12から入力された音声信
号は3Pジャック15の出力端子15bに送出されない
ことになる。
【0054】特に本実施形態では、音声増幅器121の
コレクタがトランジスタ162のベースに接続され、か
つ3Pジャック15の出力端子15bは当該トランジス
タ162のエミッタに接続されてエミッタフォロアとな
っているので、ミュートが作動する際のブツブツ音が防
止できる。
【0055】なお、音声レベル補正回路19の検波器1
94は、第2実施形態と異なり、pチャネルJ−FET
により構成されている。
【0056】第4実施形態 図6は本発明の第4実施形態を示す電気回路図であり、
上述した第3実施形態に対し、音声レベル補正回路19
の構成が相違している。図6では、図5に示す第3実施
形態と同一の構成部材には同一の符号を付し、その説明
を一部省略することとするが、本実施形態では、ゲイン
調節スイッチ191が2回路2接点のものが使用されて
おり、3Pジャック15の入力端子15aに入力された
音声レベルのみならず、マイクロホン12から入力され
る音声レベルのゲインも抵抗196によって調節され
る。
【0057】第5実施形態 図7は本発明の第5実施形態を示す電気回路図であり、
上述した第4実施形態に対し、音声レベル補正回路19
の構成が相違している。図7では、図6に示す第4実施
形態と同一の構成部材には同一の符号を付し、その説明
を一部省略することとするが、本実施形態では、ゲイン
調節スイッチを設けずに音声レベルのゲインを自動調節
するものである。
【0058】すなわち、npnトランジスタ197aお
よび197bとpnpトランジスタ197cとで構成さ
れる回路と、npnトランジスタ198aおよび198
bで構成される回路とを有し、トランジスタ198bの
コレクタが検波器であるpチャネルJ−FET194の
ゲートに接続されている。
【0059】本実施形態の音声レベル補正回路19で
は、携帯電話機2から3Pジャック15の入力端子15
aに入力された音声レベルが大きいときは、トランジス
タ197a,197b,197cにて自動調節し、音声
レベルが小さいときは、トランジスタ198a,198
bで自動調節されたのち、検波器194に出力されるこ
とになる。したがって、携帯電話機2の機種が相違して
もノイズによる音声ミュート回路16の誤動作をゲイン
調節スイッチを操作することなく防止することができ
る。
【0060】第6実施形態 上述した第1〜5実施形態では、マイクロホン12にミ
ュートをかけることによりハウリングを防止するように
構成したが、ハウリング防止手段としては種々のものが
考えられる。図8は本発明の第6実施形態を示す電気回
路図であり、図3に示す第1実施形態と同一の部品には
同一の符号を付しその説明を一部省略する。
【0061】本実施形態では、パワーアンプ131から
スピーカ13に出力される音声信号を取り込み、これを
オペアンプ31で逆位相に変換したのち、マイクロホン
12から入力された音声信号とオペアンプ32でミキシ
ングすることにより、マイクロホン12から入力された
音声信号に含まれたスピーカ13からの音声信号と同位
相で出力されないようにしている。
【0062】すなわち、オペアンプ31の反転入力端子
(−)にはスピーカ13への出力信号線が接続され、ま
たマイクロホン12と出力端子12aとの間には、オペ
アンプ32が接続されており、その非反転入力端子
(+)には、マイクロホン12からの音声信号と、前述
したオペアンプ31の出力端子からの音声信号とが入力
される。
【0063】これにより、同図に示されるように所定の
波形pをもった音声信号がオペアンプ31の反転入力端
子に入力され、この音声信号は、オペアンプ31で処理
されることにより逆位相の波形p’をもった音声信号と
なる。一方、マイクロホン12には、運転者等の音声の
他、スピーカ13から出力された通話相手の音声信号も
含まれた音声信号がオペアンプ32に入力され、またオ
ペアンプ31の出力端子からの波形p’の音声信号もオ
ペアンプ32に入力されて、これらがミキシングされた
ものが3Pジャック15の出力端子15bに出力される
ことになる。
【0064】したがって、スピーカ13から出力された
音声がマイクロホン12に入力されても、これが打ち消
されるので、簡単な回路構成でハウリングを防止するこ
とができる。
【0065】なお、オペアンプ31によってスピーカ1
3の音声波形を逆位相とする場合、好適にハウリングを
防止するためには波高値と位相がずれないよう留意する
必要がある。
【0066】第7実施形態 図9は本発明の第7実施形態を示す斜視図であり、本実
施形態では、図1に示す第1実施形態に対し、マイクロ
ホン12を筐体11から遠ざけるようにしている。すな
わち、筐体11にアーム12Aの一端を固定し、他端に
マイクロホン12を設けている。アーム12Aは、たと
えばフレキシブルに構成することが好ましいが特に限定
はされない。
【0067】このように、マイクロホン12とスピーカ
13との空間距離を大きくすることで、上述した音声ミ
ュート回路16を設けなくてもハウリングを防止するこ
とができる。また、機械的にハウリングが対策できるの
で、ノイズの発生やコストアップのおそれもない。
【0068】なお、マイクロホン12を指向性の強いも
のとすることにより、ハウリング防止をより確実に行う
ことができる。また、マイクロホン12を筐体11から
遠ざける以外にも、たとえばマイクロホン12を筐体1
1のスピーカ13とは反対面に取り付けても同様の効果
が得られる。
【0069】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0070】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、高価
なキャンセラ回路を採用しなくとも簡易な構成でハウリ
ング現象が防止できる。また、電池電源の省電力化が図
られる。これに加えて、受信応答性と動作性が向上する
とともに、ノイズなどによる音声ミュート回路の誤動作
が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハンズフリー電話装置の外観の実施形
態を示す斜視図である。
【図2】本発明のハンズフリー電話装置の制御的構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示す電気回路図であ
る。
【図4】本発明の第2実施形態を示す電気回路図であ
る。
【図5】本発明の第3実施形態を示す電気回路図であ
る。
【図6】本発明の第4実施形態を示す電気回路図であ
る。
【図7】本発明の第5実施形態を示す電気回路図であ
る。
【図8】本発明の第6実施形態を示す電気回路図であ
る。
【図9】本発明の第7実施形態を示す斜視図である。
【図10】本発明の制御回路基板の実施形態を示す断面
図および平面図である。
【符号の説明】
1…ハンズフリー電話装置 11…筐体 12…マイクロホン 13…スピーカ 14…電池電源 15…3Pジャック(入出力手段) 16…音声ミュート回路(音声ミュート手段) 17…検波手段 18…電源スイッチ回路(電源スイッチ手段) 19…音声レベル補正回路(音声レベル補正手段) 2…携帯電話機 21…入出力部 22…内蔵マイクロホン 23…内蔵スピーカ 24…アンテナ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】缶状に形成された筐体(11)に、少なく
    ともマイクロホン(12)、スピーカ(13)、電池電
    源(14)および携帯電話機との入出力手段(15)が
    設けられたハンズフリー電話装置において、 前記携帯電話機(2)から前記入出力手段(15)を介
    して音声信号が入力されている間は、前記マイクロホン
    (12)からの音声出力を遮断する音声ミュート手段
    (16)を有することを特徴とするハンズフリー電話装
    置。
  2. 【請求項2】前記携帯電話機(2)から前記入出力手段
    (15)を介して入力される音声信号を検出する検波手
    段(17)と、前記検波手段(17)にて音声信号が検
    波されると前記スピーカ(13)の電源をONする電源
    スイッチ手段(18)とをさらに有することを特徴とす
    る請求項1記載のハンズフリー電話装置。
  3. 【請求項3】前記検波手段(17)は、前記携帯電話機
    からの前記音声信号を増幅させる複数のトランジスタ
    (171,172,173)からなり、最終段のトラン
    ジスタ(173)のベースには、それ以外のトランジス
    タ(171,172)の増幅作用により、前記最終段の
    トランジスタ(173)のサチレーションレベルの電圧
    が印加されることを特徴とする請求項3記載のハンズフ
    リー電話装置。
  4. 【請求項4】前記携帯電話機(2)からの前記音声信号
    のレベルを調節する音声レベル補正手段(19)をさら
    に有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載のハンズフリー電話装置。
JP16952597A 1997-06-11 1997-06-11 ハンズフリー電話装置 Pending JPH114286A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100705903B1 (ko) * 2000-08-03 2007-04-10 엘지전자 주식회사 이동통신 단말기의 이어폰 뮤팅 제어회로와 뮤팅 제어방법
JP2008131478A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Pearl Denshi Kogyo Kk スピーカー付きアンプおよび携帯電話のハンズフリー装置

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