JPH1142474A - 汚水蒸発処理装置 - Google Patents

汚水蒸発処理装置

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JPH1142474A
JPH1142474A JP21810997A JP21810997A JPH1142474A JP H1142474 A JPH1142474 A JP H1142474A JP 21810997 A JP21810997 A JP 21810997A JP 21810997 A JP21810997 A JP 21810997A JP H1142474 A JPH1142474 A JP H1142474A
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JP
Japan
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sewage
water
absorbing sheet
sheet
conveyor device
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JP21810997A
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English (en)
Inventor
Koji Ono
孝治 大野
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SANBETSUKU KK
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SANBETSUKU KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/20Controlling water pollution; Waste water treatment
    • Y02A20/208Off-grid powered water treatment
    • Y02A20/212Solar-powered wastewater sewage treatment, e.g. spray evaporation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/30Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
    • Y02W10/37Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies using solar energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】汚水を吸水させた吸水シートを、天日の作用と
送風ファンの作用とを併用して乾燥させることにより、
汚水を蒸発させる。 【解決手段】波状コンベア装置Cの上方走行部に吸水シ
ートSを波状に配設し、前記波状コンベア装置Cを間欠
作動させることにより、吸水シートSに蒸発処理させる
汚水Wを吸水させる処理汚水吸水工程と、吸水シートS
に吸水された汚水Wを、天日の作用と送風ファンの作用
とを併用して蒸発させる強制蒸発処理工程とを繰り返
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚水を天日と送風
ファンとの作用により強制蒸発させて処理する汚水蒸発
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食品製造工場等から排水される高濃度の
有機性・無機性汚水は、そのままの状態で排水すること
が禁止されている。そのため、希釈水を加えて生物処理
したり、薬品等を混入して汚泥として沈澱させたりする
処理が施されている。汚水を希釈する場合、大量の希釈
水を必要とするためランニングコストが嵩むと共に、排
水される河川や海洋が汚染されるという問題を含んでい
る。有機性汚水の処理は、活性汚泥法によって処理され
る。これは、汚水槽に活性汚泥を投入し、該活性汚泥中
の微生物の作用によって汚水中の有機物を除去するもの
である。
【0003】高濃度で少量の無機性汚水の場合、図13
に示されるように、蒸気ドラム装置によって蒸発処理さ
れている。この装置について説明する。ドラム51が汚
水Wに液浸されることにより、その表面に汚水Wが付着
される。ドラム51の中心部には、蒸気供給口52から
常に蒸気が供給されていて、その表面は均一に加熱され
ている。そのため、ドラム51が回転される間に、汚水
W中の水分は蒸発し大気中に排気される。ドラム51の
表面に残留した汚泥53は、スクレーパ54によって剥
ぎ取られ、汚泥回収容器55に回収される。なお、図1
3において、符号56はドラム51を回転させるための
モータである。
【0004】上記した活性汚泥法では、常に活性汚泥中
の微生物が活動できるように環境設定する必要があると
ともに、汚水中に空気を供給する必要がある。また、蒸
気ドラム装置では、常に加熱蒸気を供給する必要があ
る。そのため、いずれの装置においても、初期コストの
みならずランニングコストが嵩むという問題が存してい
る。また、いずれの場合でも汚泥の処理が必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した不
具合に鑑み、有機・無機に拘わらず高濃度の汚水を吸水
シートに吸水させ、該汚水を天日と送風ファンとを併用
させて強制蒸発させることにより、簡単にしかも短時間
で汚水処理できる装置を提供することを課題としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る汚水蒸発処理装置は、汚水を天日と送風
ファンとの作用により強制蒸発させて処理する装置であ
って、少なくとも天井部が開閉可能になっている開閉ド
ームと、該開閉ドーム内に配設されて、吸水シートを波
状に走行させるための波状コンベア装置と、前記吸水シ
ートの上方又は下方の少なくとも一方側に配設される送
風ファンとを備え、前記波状コンベア装置を間欠的に低
速走行させながら、汚水を流下させて前記吸水シートに
吸水させ、該吸水シートに吸水された汚水を前記送風フ
ァンによる送風との併用により天日蒸発させることを特
徴としている。
【0007】晴天時には、開閉ドームの天井部を開く。
第1工程では、波状コンベア装置を作動させて吸水シー
トを低速走行させながら、該吸水シートに汚水を吸水さ
せる。吸水シートが波状に配設されているため、汚水が
吸水される面積が大きい。汚水が吸水シートに吸水され
たら、波状コンベア装置の作動を停止させる。第2工程
では、各送風ファンを作動させ、天日と送風ファンとの
併用により、前記汚水を強制蒸発させる。吸水シートが
波状に配設されているため、平面状に配設されている場
合に比べて天日乾燥される面積が大きい。汚水は、天日
による乾燥作用と送風ファンによる送風作用によって効
率良く蒸発処理される。汚水が蒸発したら、上記した第
1及び第2の各工程(波状コンベア装置の間欠作動)を
繰り返す。雨天時には、開閉ドームの天井部を閉じた状
態で第1及び第2の各工程を繰り返し、送風ファンのみ
の作用によって汚水を蒸発処理させる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例の汚水
蒸発処理装置A1 を構成する波状コンベア装置Cの斜視
図、図2は同じく平面図、図3は同じく側面図、図4は
汚水供給装置Uによる汚水Wの供給経路図、図5は波状
コンベア装置Cの要部の拡大斜視図、図6は同じく側面
図、図7は図6のX−X線断面図である。本発明の第1
実施例の汚水蒸発処理装置A1は、開閉ドームBと、開
閉ドームB内に配設され、汚水Wを吸水させるための吸
水シートSを波状に走行させる波状コンベア装置Cと、
汚水Wを供給するための汚水供給装置Uと、波状コンベ
ア装置Cの上方及び下方に配設された複数の送風ファン
Fとから構成されている。開閉ドームBは、開閉可能な
箱状を成していて、複数本の支柱1により地表面Gより
も高い位置に設置されている。本実施例の吸水シートS
は不織布から成り、汚水Wの吸水性と保水性の双方に優
れている。波状コンベア装置Cの上方には、吸水シート
Sに汚水Wを流下させるための汚水分配樋2が配設され
ていて、同じく下方には、吸水シートSからオーバフロ
ーした汚水Wを回収するための汚水集水樋3が配設され
ている。
【0009】最初に、図1ないし図7を参照しながら、
波状コンベア装置Cについて説明する。この波状コンベ
ア装置Cは、一対の無端鎖4と、該一対の無端鎖4を連
結するために波状コンベア装置Cの幅方向に沿って多数
取付けられた連結バー5と、それらを周回走行させるた
めのモータM1 とから構成されている。この波状コンベ
ア装置Cにおける上方走行部には、その幅方向に沿って
複数本の上部及び下部ガイドローラ6a,6b が配設され
ている。これらの上部及び下部ガイドローラ6a,6b
は、交互に高さを異にして配設されている。即ち、上部
ガイドローラ6aは、波状コンベア装置Cにおける山部
に配設されていて、下部ガイドローラ6bは、波状コン
ベア装置Cにおける谷部に配設されている。各ガイドロ
ーラ6a,6b の両端部には、それぞれ鎖歯車7が装着さ
れていて、前記一対の無端鎖4が掛装されている。そし
て、各ガイドローラ6a,6b の中心軸8は、ブラケット
9(図5参照)に回転可能に支承されている。そのた
め、モータM1 を作動させると、波状コンベア装置Cに
おける上方走行部において、前記一対の無端鎖4と多数
の連結バー5は波状に走行する。同じく下方走行部にお
いて、前記一対の無端鎖4と多数の連結バー5とは、直
線状に走行する。
【0010】波状コンベア装置Cの一端部の側方には、
吸水シートSがロール状に巻回されたシートロール11
が、各ガイドローラ6a,6b の軸方向に沿って配設され
ている。一対の無端鎖4が周回走行することによってシ
ートロール11から吸水シートSが繰り出され、該吸水
シートSは多数の連結バー5と上下の各ガイドローラ6
a,6b とによって支持されて波状に走行する。該吸水シ
ートSは、図6及び図7に示されるように、上部ガイド
ローラ6aの部分では連結バー5に支持され、下部ガイ
ドローラ6bの部分ではその外周面の下端部に支持され
る。そのため、上部及び下部ガイドローラ6a,6b の外
径は、各鎖歯車7のピッチ円径よりも僅かに小さい。該
吸水シートSは、後述するように各汚水分配樋2から流
下された汚水Wを吸水した状態で走行されるが、該吸水
シートSは多数の連結バー5と上下の各ガイドローラ6
a,6b とによって支持されているため、滑ることなく確
実に走行される。
【0011】波状コンベア装置Cの他端部の側方には、
各ガイドローラ6a,6b の軸方向に沿って巻取軸12が
配設されている。この巻取軸12の一端部には、プーリ
13が装着されている。また、巻取軸12の上方にはモ
ータM2 が配設されていて、そのモータ軸14にトルク
調整器15を介してプーリ16が装着されている。前記
した各プーリ13,16にはベルト17が掛装されてい
る。モータM2 を作動させることにより、シートロール
11から繰り出された吸水シートSは波状に走行し、巻
取軸12に巻き取られる。
【0012】次に、汚水供給装置Uについて説明する。
図4に示されるように、汚水蒸発処理装置A1 の外部に
は汚水貯留槽18が設けられている。この汚水貯留槽1
8に、排水管19を介して工場等から高濃度の汚水Wが
排水され、貯留される。汚水貯留槽18に貯留された汚
水Wは、攪拌装置21によって常時攪拌され、汚泥が沈
澱することが防止されている。汚水貯留槽18の汚水W
は、給水ポンプ22によって汲み上げられ、給水管23
を介して波状コンベア装置Cの上方に設けられた汚水槽
24に給水される。図1ないし図4に示されるように、
汚水槽24の下部から汚水蒸発処理装置A1 の長手方向
に沿って、汚水供給樋25が延設されている。この汚水
供給樋25には、その長手方向と直交する方向に、所定
間隔をおいて複数の汚水分配樋2が突設されている。汚
水槽24に給水された汚水Wは、汚水供給樋25を介し
て各汚水分配樋2に供給される。図5に示されるよう
に、各汚水分配樋2の下面には、その長手方向(吸水シ
ートSの幅方向)に沿って多数の汚水流下孔26が設け
られている。しかも、各汚水分配樋2はそれらの先端部
が僅かに下方に傾斜するように配設されているため、汚
水槽24に給水された汚水Wは、多数の汚水流下孔26
から自然流下される。複数の汚水分配樋2は、各上部ガ
イドローラ6aのほぼ直上、即ち、波状コンベア装置C
における各山部のほぼ直上に配設されている。汚水槽2
4の汚水Wがオーバフローした場合、排水管27を介し
て汚水貯留槽18に自然流下される。
【0013】下部ガイドローラ6bのほぼ直下には、該
ガイドローラ6bの軸方向に沿ってそれぞれ汚水集水樋
3が配設されている。各汚水集水樋3の一端部は、汚水
蒸発処理装置A1 の長手方向に沿って配設された汚水回
収樋28に連結されている。この汚水回収樋28は、汚
水貯留槽18よりも上方に設置されているため、該汚水
回収樋28に回収された汚水Wは、排水管29を介して
汚水貯留槽18に自然流下される。
【0014】上部ガイドローラ6aの下方と、下部ガイ
ドローラ6bの上方には、複数の送風ファンFが配設さ
れている。これらの送風ファンFを作動させ、波状に配
設された吸水シートSの表面と裏面に送風させることに
より、吸水シートSに吸水された汚水Wの蒸発が促進さ
れる。
【0015】次に、図8及び図9を参照しながら、開閉
ドームBについて説明する。本実施例の開閉ドームB
は、汚水蒸発処理装置A1 の長手方向の両端部に設けら
れたドーム側面部31a,31b と、それらの間に配設さ
れた一対の伸縮カバー32a,32b とから構成されてい
る。一対の伸縮カバー32a,32b は蛇腹構造であり、
それぞれ汚水蒸発処理装置A1 の長手方向に沿って伸縮
自在である。一対の伸縮カバー32a,32b は、図示し
ない減速機付モータによって相互移動され、開閉され
る。一方側の伸縮カバー32aの外周縁は、他方側の伸
縮カバー32bの内周縁よりも僅かに小さい。そのた
め、一対の伸縮カバー32a,32b を接近させる方向に
相互移動させると、蒸発処理装置A1 の長手方向のほぼ
中央部で突き当る。更に相互移動させると、一方側の伸
縮カバー32aが他方側の伸縮カバー32bの内側に入
り込んで停止する。その結果、汚水蒸発処理装置A1
天井部及び側面部がカバーされ、雨水等が浸入すること
が防止される。逆に、一対の伸縮カバー32a,32b を
離隔させる方向に相互移動させると、汚水蒸発処理装置
1 の天井部及び側面部が解放される。
【0016】本発明に係る汚水蒸発処理装置A1 の作用
について説明する。本実施例の汚水蒸発処理装置A1
よる汚水処理工程は、蒸発処理される汚水Wを吸水シー
トSに吸水させる処理汚水吸水工程(第1工程)と、吸
水シートSに吸水された汚水Wを、天日と送風ファンF
とによって強制蒸発させる強制蒸発処理工程(第2工
程)との二つの工程から成る。最初に、第1工程につい
て説明する。図9に示されるように、予め、開閉ドーム
Bの一対の伸縮カバー32a,32b を離隔する方向に相
互移動させて汚水蒸発処理装置A1 の天井部及び側面部
を解放させる。波状コンベア装置Cを作動させ、シート
ロール11から吸水シートSを繰り出し、低速走行させ
る。同時に給水ポンプ22を一定時間だけ作動させて、
汚水貯留槽18の汚水Wを所定量だけ汚水槽24に給水
する。汚水槽24に給水された汚水Wは、汚水供給樋2
5から各汚水分配樋2を介して流下され、低速で走行す
る吸水シートSに吸水される。各汚水分配樋2は僅かに
傾斜した状態で配設されているため、汚水Wは自然流下
される。各汚水分配樋2が、吸水シートSにおける各山
部のほぼ直上に配設されているため、各汚水分配樋2か
ら流下された汚水Wは、各山部の両側に逆方向に傾斜し
て配設されている吸水シートSに沿って流れ、その間に
吸水される。しかも吸水シートSは低速で走行している
ため、汚水Wは吸水シートSの全幅に亘って吸水され、
吸水率(流下量に対する吸水量の割合)が高い。吸水シ
ートSからオーバフローした汚水Wは、各汚水集水樋3
から汚水回収樋28に回収され、排水管29を介して汚
水貯留槽18に自然流下される。吸水シートSを走行さ
せ、上部ガイドローラ6aの部分に配置されていた吸水
シートSが、隣接する上部ガイドローラ6aの部分まで
走行したら、波状コンベア装置Cの作動を停止させる。
本実施例の場合、この間の波状コンベア装置Cの作動時
間は15分程度である。
【0017】次に、第2工程について説明する。各送風
ファンFを作動させて、吸水シートSの表面と裏面に送
風する。吸水シートSに吸水された汚水Wは、天日によ
る作用と送風ファンFによる強制的な送風作用との併用
により、効率良く蒸発される。しかも、該吸水シートS
は波状に傾斜して配設されているため、天日乾燥される
面積が大きく、更に蒸発効率が良好である。本実施例の
場合、この間の蒸発時間は45分程度である。汚水Wが
蒸発し、吸水シートSが乾燥されたら、再び波状コンベ
ア装置Cを作動させて吸水シートSを低速走行させなが
ら汚水Wを流下させ、上記した第1及び第2の各工程を
繰り返す。吸水シートSは、常に乾燥された状態で巻取
軸12に巻き取られるため、劣化した吸水シートSを焼
却する等の産廃処理が簡単である。また、汚水W中の汚
泥は、吸水シートSに付着したまま巻き取られ、該吸水
シートSと同時に産廃処理されるため、汚泥の回収が不
要である。シートロール11から繰り出された吸水シー
トSは、波状コンベア装置Cが有する山部の数に対応し
て複数回使用されるため、吸水シートSを有効に使用で
きる。雨天時には、一対の伸縮カバー32a,32b を閉
じて、送風ファンFのみの作用によって汚水Wを蒸発さ
せる。本実施例の汚水蒸発処理装置A1 は全天候性であ
り、晴天時、雨天時に関係なく使用できる。
【0018】第2工程において、汚水Wの蒸発時間を4
5分程度とした理由について説明する。本出願人は、図
10に示される実験を行った。即ち、所定の大きさの吸
水シートSの下端部を固定し、該吸水シートSを所定角
度だけ傾斜させて設置する。この傾斜角度は、波状コン
ベア装置Cによって波状に配設される吸水シートSの傾
斜角度とほぼ同一である。この吸水シートSに約100
cc(約100g)の汚水Wを吸水させる。この吸水シ
ートSを天日乾燥させると共に、送風ファンFを作動さ
せてその上方と下方とから送風させる。そして、該吸水
シートSが乾燥されるまでの時間(汚水Wの蒸発時間)
を測定する。汚水Wの蒸発時間は、該吸水シートSの重
量を測定することにより把握される。この実験は、平成
9年2月25日に行われた。
【0019】その実験結果を図11に示す。当日は、午
前中は晴天であったが、午後から曇天となり、夕方から
小量の雨が降るという天候であった。晴天時における実
験結果を符号33で示す。そして、曇天時における実験
結果を符号34で、雨天時における実験結果を符号35
で示す。晴天時における実験では、10時15分から1
0時45分までの乾燥によって124gの重量が28g
に変化した。即ち、晴天時には、吸水シートSに吸水さ
れた汚水Wが約30分で蒸発したことが判る。その結
果、晴天時において、汚水Wを蒸発させるために必要な
蒸発時間は約30分である。同様にして、曇天時には吸
水シートSに吸水された汚水Wは約45分で蒸発し、雨
天時には約90分で蒸発した。この実験結果から、雨天
時以外では、汚水Wの蒸発時間は約45分に設定され
る。雨天時には、手動で蒸発時間を延長させる。また、
降雨感知計等によって降雨状態を自動的に感知して、汚
水Wの蒸発時間を自動的に延長させるように構成するこ
とも可能である。
【0020】第1実施例の汚水蒸発処理装置A1 は、一
方側に配設されたシートロール11から吸水シートSを
繰り出して、他方側に配設された巻取軸12に巻き取る
構成である。しかし、図12に示される第2実施例の汚
水蒸発処理装置A2 のように、吸水シートSをエンドレ
スに配設し、吸水シートSを繰り返し使用する構成であ
っても構わない。
【0021】本発明に係る汚水蒸発処理装置は、吸水シ
ートを波状に走行させながら、該吸水シートに吸水させ
た汚水Wを蒸発処理させる構成である。そのため、汚水
蒸発処理装置の長さに比べて、吸水シートの走行総長を
長くすることができる。その結果、汚水蒸発処理装置を
工場等に設置する際にも、その設置面積を小さくするこ
とができる。
【0022】本発明に係る汚水蒸発処理装置は、処理後
の汚水を河川や海洋に排水しないクローズドシステム
(無排水方式)である。そのため、河川や海洋を汚染す
ることが防止される。そして、無機性汚水だけでなく有
機性汚水も蒸発処理できる。また、全天候性であり、天
候、昼夜に関係なく連続稼働が可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る汚水蒸発処理装置は、開閉
ドームと、吸水シートと、該吸水シートを波状に走行さ
せるための波状コンベア装置と、送風ファンとを備えて
おり、前記波状コンベア装置を間欠的に低速走行させな
がら、汚水を流下させて前記吸水シートに吸水させ、該
吸水シートに吸水された汚水を、天日と前記送風ファン
による送風との併用により蒸発させる構成である。その
ため、次の諸効果が奏せられる。(1)吸水シートが波
状に走行するため、該吸水シートが汚水を吸水する面積
が大きく、汚水の蒸発処理量が多い。また、該汚水は天
日と送風ファンとの併用によって強制蒸発されるため、
短時間で蒸発処理させることができる。(2)吸水シー
トを繰り返して使用することができるため安価である。
また、劣化した吸水シートは乾燥した状態で巻き取られ
るため、焼却等の産廃処理作業が簡単である。(3)汚
水中の汚泥は吸水シートに付着され、該吸水シートと共
に処分されるため、従来のように汚泥を回収する作業が
不要となる。(4)吸水シートが波状に配設されている
ため、装置全体の大きさを小さくすることができ、その
結果、工場等の敷地に設置する際の設置面積を小さくす
ることができる。(5)開閉ドームの天井部が開閉可能
であるため全天候性であり、天候、昼夜に関係なく連続
して稼働させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の汚水蒸発処理装置A1
構成する波状コンベア装置Cの斜視図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく側面図である。
【図4】汚水供給装置Uによる汚水Wの供給経路図であ
る。
【図5】波状コンベア装置Cの要部の拡大斜視図であ
る。
【図6】同じく側面図である。
【図7】図6のX−X線断面図である。
【図8】開閉ドームBの斜視図である。
【図9】同じく側面図である。
【図10】汚水Wの蒸発時間を測定するための実験を示
す図である。
【図11】各実験結果33〜35を示す図である。
【図12】第2実施例の汚水蒸発処理装置A2 の側面図
である。
【図13】蒸気ドラム装置の正面図である。
【符号の説明】
1,A2 :汚水蒸発処理装置 B:開閉ドーム C:波状コンベア装置 F:送風ファン W:汚水 S:吸水シート 2:汚水分配樋 32a,32b :伸縮カバー(天井部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水を天日と送風ファンとの作用により
    強制蒸発させて処理する装置であって、 少なくとも天井部が開閉可能になっている開閉ドーム
    と、該開閉ドーム内に配設されて、吸水シートを波状に
    走行させるための波状コンベア装置と、前記吸水シート
    の上方又は下方の少なくとも一方側に配設される送風フ
    ァンとを備え、 前記波状コンベア装置を間欠的に低速走行させながら、
    汚水を流下させて前記吸水シートに吸水させ、該吸水シ
    ートに吸水された汚水を前記送風ファンによる送風との
    併用により天日蒸発させることを特徴とする汚水蒸発処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記汚水は、波状コンベア装置の上方に
    配設された汚水分配樋から流下されることを特徴とする
    請求項1に記載の汚水蒸発処理装置。
JP21810997A 1997-07-28 1997-07-28 汚水蒸発処理装置 Pending JPH1142474A (ja)

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JP21810997A JPH1142474A (ja) 1997-07-28 1997-07-28 汚水蒸発処理装置

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ID=16714778

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JP21810997A Pending JPH1142474A (ja) 1997-07-28 1997-07-28 汚水蒸発処理装置

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JP (1) JPH1142474A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104671332A (zh) * 2015-02-06 2015-06-03 徐州工程学院 一种1,2-二氯丙烷分离系统及其分离工艺

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