JPH1141995A - エンジン駆動発電機の統合制御方法とその装置 - Google Patents

エンジン駆動発電機の統合制御方法とその装置

Info

Publication number
JPH1141995A
JPH1141995A JP9208370A JP20837097A JPH1141995A JP H1141995 A JPH1141995 A JP H1141995A JP 9208370 A JP9208370 A JP 9208370A JP 20837097 A JP20837097 A JP 20837097A JP H1141995 A JPH1141995 A JP H1141995A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
function
load
generator
voltage
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9208370A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Ishiguro
正治 石黒
Tatsuya Yoshimoto
達也 吉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Co Ltd filed Critical Shinko Electric Co Ltd
Priority to JP9208370A priority Critical patent/JPH1141995A/ja
Publication of JPH1141995A publication Critical patent/JPH1141995A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 負荷の急変があっても電圧変動や周波数変動
が少なく、高品質の電力を供給できるエンジン駆動同期
発電機の統合制御方法とその装置を提供する。 【解決手段】 エンジン1の回転角度センサ1a,発電
機2の出力電圧を検出する計器用変圧器21,負荷電流
を検出する計器用変流器22、励磁機2aの界磁電流セ
ンサ24等の検出信号を状態変数検出機能23に入力し
て発電機の出力電圧及び負荷電流に基づいた状態変数、
出力電圧に比例する電圧値及び負荷の有効電力、無効電
力を演算算出し、補正信号演算機能25及び最適制御用
係数作成機能26、最適制御係数積分機能31等によっ
て、最適ゲインが演算され、発電電圧サーボループのル
ープゲインがフィードバック制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジンにより駆
動されるエンジン駆動同期発電機の制御方法とその装置
に係り、特に、発電機負荷に変動があっても、電圧変動
や周波数変動を少なくし、高品質の電力を供給できるエ
ンジン駆動同期発電機の統合制御方法とその装置の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】非常用電源、商用電力が供給されていな
い地域で使用される電源としてエンジンにより駆動され
るエンジン駆動同期発電機(以下エンジン駆動発電機又
は発電機と略称する)が使用されている。このようなエ
ンジン駆動発電機の制御装置は、例えば図3に示すよう
に構成されている。同図において、1はエンジンであっ
て、発電機2を駆動している。1bは、エンジン回転速
度検出用の回転速度センサ、2aは励磁機である。発電
機2の発電出力はサーキットブレーカ3a等の保安機器
や開閉器を経由して負荷3に供給される。
【0003】エンジン1の回転速度を所定値に制御する
ガバナGvにおいては、このエンジン駆動発電機を含む
システムの上位機能等から指令される回転速度指令値ω
sが比較機能4で回転速度センサ1bで検出したエンジ
ン1の現在の回転速度ωと突き合わされ、その偏差速度
成分を所定性能を備えたサーボ増幅機能5で増幅し、エ
ンジン回転制御のためのトルク指令値τsとしてエンジ
ン1の燃料噴射ポンプ7のアクチュエータ6を駆動す
る。アクチュエータ6は、燃料噴射ポンプ7のラック位
置を駆動し操作する。従って、燃料噴射ポンプ7は、こ
のラック位置とエンジン1のクランクシャフト(図示せ
ず)の角度に基づいて、予め調節設定された適切なタイ
ミングで各気筒にラック位置によって定まる量の燃料を
噴射する。即ち、ラック位置がガバナGvで制御され、
エンジン1への燃料噴射量を操作するので、エンジン1
の現在の回転速度ωは、回転速度指令値ωsに一致する
ように制御される。従って、発電機2の発電周波数は設
定された周波数に維持される。
【0004】発電機2の発電電圧を所定値に制御する自
動電圧調整機AVR(図3において一点鎖線で囲んで示
す)においては、このエンジン駆動発電機を含むシステ
ムの上位機能等から指令される電圧指令値Vsが、比較
機能8で、後述するこの発電機2の発電電圧に比例する
検出電圧Vと突き合わされ、その偏差電圧成分を所定性
能を備えたサーボ増幅機能9で増幅し、励磁機2aの界
磁電圧指令値としての界磁電圧指令信号Vfsが電力増幅
機能10に入力して増幅し、得られた界磁電圧値Vfを
励磁機2aの界磁巻線に供給する。一方、発電機電圧の
検出機能としては、計器用変圧器11が発電電圧を所定
比率で変換して交流電圧vを得、さらに、この交流電圧
vを整流機能12が整流して発電電圧に比例する検出電
圧Vを得ている。即ち、発電機電圧の検出機能で得られ
た検出電圧Vが前述した比較機能8に入力している。従
って、発電機2は電圧指令値Vsと一致するように制御
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンは
その回転中に、吸気から排気までの行程を有している。
この行程に必要な時間によって上記の制御機能に遅れを
生じ、無駄時間が発生する。この無駄時間があるため
に、ガバナの制御ゲインも制約され、ガバナとしての十
分な応答特性を得ることができなかった。そのために、
負荷が急激に変化する場合には回転速度の変動が大きく
なる。従って、発電機の発電周波数の変動が大きくな
る。また、同期発電機においては、内部インピーダンス
が大きいため、負荷電流が変動すると出力電圧も変動す
る。出力変動を検出しても、時定数が大きいために、界
磁電圧を変えても、すぐに出力電圧が変化しない。従っ
て負荷が急激に変化すると電圧変動が大きくなる。本発
明は従来のものの上記課題(問題点)を解決し、負荷の
急変があっても電圧変動や周波数変動が少なく、高品質
の電力を供給できるエンジン駆動発電機の統合制御方法
とその装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に基づくエンジン駆動発電機の統合制御方法
においては、エンジン駆動同期発電機において、負荷の
有効電力に対応するエンジンの負荷トルクを算出してト
ルク指令値に加算し、電圧指令入力値に対して、発電機
の回転子の回転角度、発電機の出力電圧、負荷電流及び
界磁電流を検出して発電電圧制御系のサーボループを形
成し、この発電機の回転子の回転角度と発電機の出力電
圧及び負荷電流に基づいて算出される状態変数によっ
て、上記サーボループのループゲイン、即ち、制御ゲイ
ンとフィードバックゲインを制御するようにした。この
場合、上記の状態変数によって、発電電圧制御系のサー
ボループの制御ゲインとフィードバックゲインプを補正
する手段としては、このエンジン駆動同期発電機及び負
荷回路をd軸−q軸の直交2軸で表した回転座標で表し
た条件における状態変数及び出力電圧値、負荷の有効電
力、無効電力を算出し、上記の有効電力、無効電力等か
ら上記等価回路における負荷の抵抗値とインダクタンス
値を同定し、この同定抵抗値とインダクタンス値に基づ
きRiccati方程式を解き、発電電圧制御系の最適
制御ゲイン及び最適フィードバックゲインを求めて制御
すればよい。
【0007】また、上記方法を適用したエンジン駆動発
電機の統合制御装置は、エンジン駆動同期発電機におい
て、発電機の出力電圧と負荷電流及び発電機回転子の回
転角度の各検出値を入力してこのエンジン駆動発電機及
び負荷回路をd軸−q軸の直交2軸で表した回転座標で
表した条件における状態変数及び入力する出力電圧指令
値に対応させた発電機出力電圧に比例する電圧値、負荷
の有効電力、無効電力を演算算出する状態変数検出機能
と、この状態変数検出機能によって得られる有効電力か
ら負荷トルクを算出する負荷トルク演算機能と、この負
荷トルク演算機能から算出される負荷トルクをトルク指
令値に加算する加算機能と、上記の状態変数検出機能が
算出する上記の等価回路における各部のd軸電流とq軸
電流及び発電機への励磁電流の検出値を入力して補正信
号を作成する補正信号演算機能と、上記の状態変数検出
機能が算出する有効電力及び無効電力等を入力して上記
の等価回路における負荷の抵抗値とインダクタンス値を
同定し、この同定した抵抗値とインダクタンス値に基づ
きRiccati方程式を解いて、発電電圧制御系の最
適ループゲインを算出し、制御ゲイン及びフィードバッ
クゲインを最適化する所定演算機能の係数を作成する最
適制御用係数作成機能とを備え、入力する出力電圧指令
値と状態変数検出機能から算出される発電機出力電圧に
比例する電圧値との偏差を積分機能に入力し、この積分
機能出力値と前記の補正信号演算機能から出力される補
正信号値とを加算して励磁電圧指令値を作成増幅して励
磁機に供給するように構成し、上記の最適制御用係数作
成機能出力の補正係数によって上記の補正信号演算機能
から出力される補正信号値を自動調節して最適フィード
バックゲインを制御し、最適制御用係数作成機能出力の
積分係数によって上記の積分機能のゲイン特性を制御し
て最適制御ゲインを制御するように構成した。
【0008】上述のような方法にし、また制御装置を構
成した本発明を適用したエンジン駆動同期発電機では、
負荷の急変があっても電圧変動や周波数変動が少なく、
高品質の電力を供給できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を図1を参照して詳細に説
明する。図1は、従来の技術で説明した要素機能と相当
の要素機能は図3に示すものと同一の符号を使用し、詳
細説明は省略する。また、図1は本発明の基本機能の説
明に不要な、一般のエンジン駆動発電装置に搭載される
要素機能や配線の図示は省略する。図1において、1a
は発電機の回転子の回転角度を検出するように構成した
回転角度センサ、20はこの回転角度センサ1aの検出
値からエンジンの回転速度を算出する機能を備えた微分
機能、21は発電機電圧を検出する計器用変圧器、22
は負荷電流を検出する計器用変流器、24は励磁機の界
磁巻線電流を検出する電流センサ、23は状態変数検出
機能で、エンジン駆動発電機及び負荷回路をd軸−q軸
の直交2軸で表した回転座標で表した条件における等価
回路を解析した状態変数、入力する出力電圧指令値に対
応させた発電機出力電圧に比例する電圧値及び負荷の有
効電力、無効電力を演算算出する。25は演算出力する
補正信号値を自動調節して最適フィードバックゲインを
設定する補正信号演算機能、26は上記等価回路におけ
る負荷の抵抗値とインダクタンス値を同定し、この同定
した抵抗値とインダクタンス値に基づき、Riccat
i方程式を解いて、発電電圧制御系の最適制御ゲイン及
び最適フィードバックゲインに設定する係数を作成して
最適ループゲインを制御する最適制御用係数作成機能、
27は状態変数検出機能23によって得られる有効電力
とエンジン回転速度から負荷トルクを算出する負荷トル
ク演算機能、28及び32は夫々加算機能、31は最適
制御用係数作成機能26から出力される積分係数によっ
て最適制御ゲインが制御される積分機能である。
【0010】上記の回路構成において、電流センサ24
によって励磁機2aに供給される励磁電流から得られる
発電機2の界磁巻線供給電流に比例する電流if、計器
用変圧器21によって検出される発電機2出力電圧に比
例する電圧v、計器用変流器22によって検出される負
荷電流に比例する電圧i及び回転角度センサ1aによっ
て検出された発電機の回転子の回転角度を示す角度検出
値θが、状態変数検出機能23に入力する。状態変数検
出機能23は前述したように、このエンジン駆動発電機
及び負荷回路をd軸−q軸の直交2軸で表した回転座標
で表した条件における状態変数及び入力する出力電圧指
令値に対応させた発電機出力電圧に比例する電圧値、出
力電圧振幅、負荷の有効電力、無効電力を演算算出する
機能を備えている。本発明の目的とする統合制御方法お
よびその装置としての制御対象である、上記の、発電機
の回転子に同期して回転する回転座標で表した等価回路
を図2に示している。図2で示した等価回路は、d軸−
q軸の直交2軸で表し、d軸を界磁巻線の中心軸に置い
た回転座標に基づいていて、負荷は、抵抗Rとリアクト
ルLの並列回路に等価変換している。
【0011】図2に示す各符号の定義を下記に示してい
る。 vf:界磁巻線の電圧 vd:電機子巻線のd軸電圧 vq:電機子巻線のq軸電圧 if:界磁巻線の電流 id:電機子巻線のd軸電流 iq:電機子巻線のq軸電流 iRd:等価回路に変換した負荷の抵抗に流れるd軸電流 iRq:等価回路に変換した負荷の抵抗に流れるq軸電流 rf:界磁巻線の抵抗 Lf:界磁巻線のもれインダクタンス ra:電機子巻線の抵抗 La:電機子巻線のもれインダクタンス Lmd:d軸の相互インダクタンス Lmq:q軸の相互インダクタンス R :等価回路に変換した負荷の抵抗 L :等価回路に変換した負荷のインダクタンス −ωLqiq:d軸の速度起電力 ωLdid:q軸の速度起電力 −ωL(iq−iRq):等価回路に変換した負荷のd軸
の速度起電力 ωL(id−iRd):等価回路に変換した負荷のq軸の
速度起電力 ただし、 Ld=Lmd+La Lq=Lmq+La Lf=Lmd+Lf 状態変数検出機能23で演算される等価回路の状態方程
式は
【数1】 に行列式として示す(1)式で表され、また出力方程式
【数2】 に示す(2)式で表される。
【0012】状態変数検出機能23はさらに、上記状態
方程式に基づく各演算と共に、発電機の出力電圧vに比
例する従来の技術で記した検出電圧と相当の電圧指令値
Vsに対応した電圧V、負荷の有効電力P、負荷の無効
電力Qを演算し出力する。状態変数検出機能23で算出
された有効電力Pは、負荷トルク演算機能27に入力す
る。負荷トルク演算機能27には、また、微分機能20
で演算したエンジン回転速度ωを入力している。従っ
て、負荷トルク演算機能27は入力する有効電力Pとエ
ンジン回転速度ωから演算して、エンジンの出力トルク
値τLを算出する。即ち、負荷トルク演算機能27に
は、有効電力Pをエンジン回転速度ωで除算して電力と
回転速度からトルクを算出する演算機能と共に、必要に
応じて、正確なトルク値算出に使用する発電機の効率特
性等を予め設定記録させている。負荷トルク演算機能2
7によって算出される出力トルク値τLは、加算機能2
8でサーボ増幅機能5から出力されるトルク指令値τs
に加算され、負荷量に対応して補正されたトルク指令値
τssが得られる。 従って、エンジン1の燃料噴射ポンプ7のアクチュエー
タ6は補正されたトルク指令値τssによって駆動され
る。従って、燃料噴射ポンプ7は、アクチュエータ6に
よって操作されるラック(図示せず)位置とエンジンの
クランクシャフト(図示せず)の角度に基づいて、予め
調節設定された適切なタイミングで各気筒にラック位置
によって定まる量の燃料を噴射する。従って、エンジン
1の回転速度は負荷量の変動に対応して制御される。
【0013】本発明に基づく発電電圧制御系において
は、フィードバックに出力変数yを追加し、積分型サー
ボ系を構成している。このサーボ系の状態方程式は
【数5】 に示す(5)式で表される。(5)式で表される各符号
は前述の(1)式と(2)式によって定義される。最適
制御用係数作成機能26においては、状態変数検出機能
23から入力する有効電力P、無効電力Q及びその他の
関連データSを利用して、まず、
【数3】 に示す(3)式と(4)式から抵抗値とインダクタンス
値を同定する。なお、(3)式と(4)式における符号
の定義は下記の通りである。 R:同定抵抗の値 L:同定インダクタンスの値 P:負荷の有効電力 Q:負荷の無効電力 Vr:電圧Vに対応した電圧値(実効値) F:出力周波数 最適制御用係数作成機能26においては、この同定され
た抵抗値とインダクタンス値をRiccati方程式に
代入し、最適ループゲインKを算出する。最適ループゲ
インKは
【数6】 に示す(6)式のように設定されている。(6)式に示
すKIは詳細を後述する最適制御ゲインを制御する積分
機能31の積分係数であり、KXは詳細を後述する補正
信号Vxsを演算算出する補正信号演算機能25を自動調
節して最適フィードバックゲインを制御するためのフィ
ードバックゲインの補正係数であって、1行5列の定数
行列である。上記の各演算機能は、予め設定されたタイ
ミング信号(図示せず)によって繰り返し実行されるの
で、負荷状態が変動しても、上記のKI、KXは直に更新
される。
【0014】このエンジン駆動発電機を含むシステムの
上位機能等から指令される電圧指令値Vsが、比較機能
29で、前述した状態変数検出機能23から入力する電
圧Vと突き合わされ、その偏差電圧の成分を積分機能3
1に入力する。積分機能31に設定される積分係数KI
は前述したように、最適制御用係数作成機能26によっ
て継続的に更新されて、積分機能31は負荷状態に対応
した最適ゲイン特性に常に制御されている。積分機能3
1にはこの発電機と励磁機の特性に対応して、発電機が
入力された出力電圧指令値に対応させた励磁機の界磁電
圧指令信号Vfsを算出する機能を備えている。補正信号
演算機能25においては、入力する界磁巻線の電流i
f、及び、状態変数として得られた電機子巻線のd軸電
流id、電機子巻線のq軸電流iq、等価回路に変換した
負荷の抵抗に流れるd軸電流iRd、等価回路に変換した
負荷の抵抗に流れるq軸電流iRq から、フィードバッ
ク信号である補正信号Vxsが、前述した補正係数KXに
より制御されて作成される。積分機能31から出力され
る励磁機の界磁電圧指令信号Vfsは加算機能32で、補
正信号演算機能25から出力する補正信号Vxsが加え合
わされる。加算機能32から出力する補正された真の励
磁機の界磁電圧指令信号Vssは電力増幅機能10に入力
して増幅し、得られた界磁電圧値Vfを励磁機2aの界
磁巻線に供給する。従って、発電機2は発電電圧(比例
する検出電圧Vの振幅値)が設定された電圧指令値Vs
と一致するように制御される。
【0015】上記の(6)式に示した最適ループゲイン
Kで示される制御則は、 Ue=−Ke となり、上記の回路機能によって実行される。上記の最
適フィードバック機能によってエンジン1と発電機2の
出力周波数と電圧は負荷状態の変動に対応して迅速に応
答して安定に制御される。
【0016】上述の説明は本発明の技術思想を実現する
ための基本構成を示したものであって、本発明を適用す
るエンジン駆動発電機の条件と仕様に対応して適切に応
用改変すれば良いことは当然である。例えば、状態変数
検出機能23、補正信号演算機能25、最適制御用係数
作成機能26等の各演算機能はディジタルコンピュータ
を使用したソフト処理によるのが最適であるとして、そ
の他の各要素機能は、ハードウエアの電子部品で構成し
ても、通常のエンジン駆動発電機制御機能と共に、電力
部やセンサ等の検出機能等に対応して必然的にアナログ
量になる機能を除いて、同一ディジタルコンピュータ又
は個別のディジタルコンピュータを使用したディジタル
処理にしても良い。また、適切な演算機能はアナログコ
ンピュータやファジィコンピュータを適切に活用しても
良いことは当然である。即ち、図1に示した各要素機能
は構成説明の便宜上定義付をして示したものであって、
上述した本発明に基づく技術思想が実現できれば、適当
に変形しても、分割しても、統合しても良いことも当然
である。
【0017】
【発明の効果】上述したような方法にし、また装置を構
成するようにした本発明を適用したエンジン駆動発電機
では、次のような優れた効果を有する。 エンジン発電機システムの負荷状況に対応した状態変
数を継続して求めてフィードバックを行っているので、
発電電圧制御系のサーボループゲインを常に最適化でき
る。 従って、全ての負荷状態に対して電圧変動を極力小さ
くできる。 エンジンのガバナ機能は負荷に供給される有効電力に
対応するエンジンの負荷トルクを算出し、外部から与え
られるトルク指令に加算しているので、負荷変動に対応
したトルク指令をエンジンに与えることができる。 従って、エンジン回転速度の変動が押さえられ、負荷
変動に影響されないで発電機出力周波数を極力小さくで
きる。 従って、エンジンの回転速度の変動が直接発電機周波
数に影響し、内部インピーダンスが大きくて、負荷電
流、特に、無効電流変化によって出力電圧が変動しやす
い、エンジン駆動同期発電機の発電電圧と周波数が、負
荷の有効電力と無効電力の変化に影響されず、遅れなし
に制御されて、電圧変動と周波数変動が極力小さくでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくエンジン駆動発電機の統合制御
方法を適用した統合制御装置の基本構成を示す概要構成
ブロック図である。
【図2】図1に示す状態変数検出機能23が状態変数を
演算する基礎条件とする発電機と負荷を総合した等価回
路図である。
【図3】従来のエンジン駆動発電機の制御装置の基本構
成を示す概要構成ブロック図である。
【符号の説明】
1:エンジン 1a:回転角度センサ 2:発電機(同期発電機) 2a:励磁機 3:負荷 4、29:比較機能 5:サーボ増幅機能 6:燃料噴射ポンプのアクチュエータ 7:燃料噴射ポンプ 10:電力増幅機能 21:計器用変圧器 22:計器用変流器 23:状態変数検出機能 24:電流センサ 25:補正信号演算機能 26:最適制御用係数作成機能 27:負荷トルク演算機能 28、32:加算機能 ωs:回転速度指令値 τs:トルク指令値 P:有効電力 Q:無効電力 V:電圧(電圧指令値に対応する出力電圧の比例値) Vs:電圧指令値 Vfs:励磁機界磁電圧指令信号
【数4】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにより駆動されるエンジン駆動
    同期発電機において、負荷の有効電力に対応するエンジ
    ンの負荷トルクを算出してトルク指令値に加算し、電圧
    指令入力値に対して、前記発電機の回転子の回転角度、
    前記発電機の出力電圧、負荷電流及び界磁電流を検出し
    て発電電圧制御系のサーボループを形成し、前記発電機
    の回転子の回転角度と発電機の出力電圧及び負荷電流に
    基づいて算出される状態変数によって、上記サーボルー
    プのループゲイン、即ち、制御ゲインとフィードバック
    ゲインを制御するようにしたことを特徴とするエンジン
    駆動発電機の統合制御方法。
  2. 【請求項2】 上記発電電圧制御系のサーボループの制
    御ゲインとフィードバックゲインプを補正する手段とし
    て、 当該エンジン駆動同期発電機及び負荷回路をd軸−q軸
    の直交2軸で表した回転座標で表した条件における状態
    変数及び出力電圧値、負荷の有効電力、無効電力を算出
    し、上記有効電力、無効電力等から上記等価回路におけ
    る負荷の抵抗値とインダクタンス値を同定し、該同定抵
    抗値とインダクタンス値に基づきRiccati方程式
    を解き、発電電圧制御系の最適制御ゲイン及び最適フィ
    ードバックゲインを求めて制御するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載のエンジン駆動発電機の統合制御
    方法。
  3. 【請求項3】 エンジンにより駆動されるエンジン駆動
    同期発電機において、上記発電機の出力電圧と負荷電流
    及び発電機回転子の回転角度の各検出値を入力して当該
    エンジン駆動発電機及び負荷回路をd軸−q軸の直交2
    軸で表した回転座標で表した条件における状態変数及び
    入力する出力電圧指令値に対応させた発電機出力電圧に
    比例した電圧値、負荷の有効電力、無効電力を演算算出
    する状態変数検出機能、該状態変数検出機能によって得
    られる有効電力から負荷トルクを算出する負荷トルク演
    算機能、該負荷トルク演算機能から算出される負荷トル
    クをトルク指令値に加算する加算機能、上記状態変数検
    出機能が算出する上記等価回路における各部のd軸電流
    とq軸電流及び発電機への励磁電流の検出値を入力して
    補正信号を作成する補正信号演算機能、上記状態変数検
    出機能が算出する有効電力及び無効電力等を入力して上
    記等価回路における負荷の抵抗値とインダクタンス値を
    同定し、該抵抗値とインダクタンス値に基づきRicc
    ati方程式を解いて、発電電圧制御系の最適ループゲ
    インを算出し、制御ゲイン及びフィードバックゲインを
    最適化する所定演算機能の係数を作成する最適制御用係
    数作成機能を備え、 入力する出力電圧指令値と前記状態変数検出機能から算
    出される電圧値との偏差を積分機能に入力し、該積分機
    能の出力値と前記補正信号演算機能から出力される補正
    信号値とを加算して励磁電圧指令値を作成増幅して励磁
    機に供給するように構成し、上記最適制御用係数作成機
    能から出力する補正係数によって上記補正信号演算機能
    から出力される補正信号値を自動調節して最適フィード
    バックゲインを制御し、上記最適制御用係数作成機能の
    出力の積分係数によって上記積分機能のゲイン特性を制
    御して最適制御ゲインを制御するようにしたことを特徴
    とするエンジン駆動発電機の統合制御装置。
JP9208370A 1997-07-18 1997-07-18 エンジン駆動発電機の統合制御方法とその装置 Pending JPH1141995A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9208370A JPH1141995A (ja) 1997-07-18 1997-07-18 エンジン駆動発電機の統合制御方法とその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9208370A JPH1141995A (ja) 1997-07-18 1997-07-18 エンジン駆動発電機の統合制御方法とその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1141995A true JPH1141995A (ja) 1999-02-12

Family

ID=16555171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9208370A Pending JPH1141995A (ja) 1997-07-18 1997-07-18 エンジン駆動発電機の統合制御方法とその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1141995A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5499246B1 (ja) * 2013-11-22 2014-05-21 谷電機工業株式会社 永久磁石型同期発電機の制御装置および制御方法
CN107393368A (zh) * 2017-09-19 2017-11-24 上海科泰电源股份有限公司 一种应用于柴油发电机控制系统的功能模拟控制屏
CN113939993A (zh) * 2019-12-13 2022-01-14 株式会社日立产机系统 电力转换装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5499246B1 (ja) * 2013-11-22 2014-05-21 谷電機工業株式会社 永久磁石型同期発電機の制御装置および制御方法
CN107393368A (zh) * 2017-09-19 2017-11-24 上海科泰电源股份有限公司 一种应用于柴油发电机控制系统的功能模拟控制屏
CN113939993A (zh) * 2019-12-13 2022-01-14 株式会社日立产机系统 电力转换装置
CN113939993B (zh) * 2019-12-13 2023-10-27 株式会社日立产机系统 电力转换装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060038530A1 (en) System and method for optimizing motor performance by varying flux
JP2008029193A (ja) 同期電動機のパラメータ調整方法およびその方法を使用する可変速駆動装置
CN109742999B (zh) 一种动态神经网络自适应逆的srm转矩控制方法与系统
JPH0951700A (ja) 回転電機の制御装置
JPH10243699A (ja) 同期電動機の制御装置
US4453116A (en) Scalar decoupled control for an induction machine using current control
EP0535280B1 (en) Flux feedback system
US6417650B1 (en) Method of controlling an induction generator
US6433504B1 (en) Method and apparatus of improving the efficiency of an induction motor
US5719482A (en) Process and device for field-oriented control of a polyphase machine
US6796924B2 (en) Engine revolution controlling apparatus
CN111030535B (zh) 一种异步电机电感参数在线辨识方法
EP0227014A1 (en) Turbine helper drive apparatus
JPH1141995A (ja) エンジン駆動発電機の統合制御方法とその装置
CN101496275A (zh) 驱动装置和方法
US7129673B2 (en) Method and device for the regulation of permanent-magnet excited synchronous machine having reduced power oscillations in the higher rotational speed range
US6605919B1 (en) Method and apparatus for indirectly measuring induction motor slip to establish speed control
CN112701969B (zh) 一种同步磁阻电机最大转矩电流比在线寻优方法
Carmeli et al. Double fed induction machine drive: proposal of a speed sensorless control based on a MRAS
JPH1141994A (ja) エンジン駆動発電機の統合制御方法とその装置
JPH0697880B2 (ja) 同期機の励磁制御装置
JP2749728B2 (ja) 同期機の励磁制御装置
JP2000059915A (ja) 内然機関を動力とする電気式トルクコンバータの制御方式
JPS61128785A (ja) 電動機のベクトル制御装置
JP2811685B2 (ja) サーボモータ制御装置