JPH11396A - Device for removing anti-lipid antibody - Google Patents
Device for removing anti-lipid antibodyInfo
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- JPH11396A JPH11396A JP10096292A JP9629298A JPH11396A JP H11396 A JPH11396 A JP H11396A JP 10096292 A JP10096292 A JP 10096292A JP 9629298 A JP9629298 A JP 9629298A JP H11396 A JPH11396 A JP H11396A
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Abstract
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体液中から抗脂質抗体
を吸着除去あるいは吸着回収するための抗脂質抗体の除
去装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする問題点】自
己免疫疾患は、その名称のごとく、自己の組織の構成成
分に対する抗体(以下、自己抗体という)が出現する疾
患であるが、全身性エリテマトーデス(以下、SLEと
いう)および関連する自己免疫疾患において、血栓症、
血小板減少症および子宮内胎児死亡などの症例に関して
は、細胞膜のリン脂質成分に対する抗体(以下、抗脂質
抗体という)が体液中に出現し、その病態と密接な関連
があると考えられている。産生された自己抗体が病気の
発症に係わる機序は必ずしも明確ではないが、自己抗体
自身が細胞を障害する機構、あるいは自己抗体が抗原と
結合して免疫複合体を形成し、組織に沈着することによ
り組織障害をおこす機構などが提唱されている。該症例
のばあいは、発生した抗脂質抗体が、血小板膜上のリン
脂質に結合し、その機能を活性化あるいは阻害し、それ
ぞれ血栓症あるいは血小板減少症を誘発すること、ま
た、胎盤導管の内皮細胞膜上のリン脂質に結合して血行
を阻害し、胎児死亡を誘発する機構などが提唱されてい
る。
【0003】このように、産生した抗脂質抗体または該
抗体と細胞膜上のリン脂質との免疫複合体によりさまざ
まな症状がひきおこされるわけであるから、該症例の治
療には抗脂質抗体のコントロールが非常に重要である。
【0004】従来より抗脂質抗体の産生を抑制する目的
で、ステロイド剤、免疫抑制剤、免疫調節剤、抗炎症剤
などがSLEの治療に広く用いられている。なかでも、
ステロイド剤はもっとも一般的に用いられ、パルス治療
と呼ばれるステロイドの短期超大量投与療法もしばしば
行なわれている。しかしながら、ステロイドは少量の投
与によっても副作用を生じさせやすいので、ステロイド
の短期超大量投与療法によればさらに大きな副作用を生
じさせやすくなるのは自明である。また、これらの薬剤
は長期にわたって用いられることが多く、そのようなば
あいには副作用がさらに出やすく、また、薬剤耐性によ
りしだいに増量しなければならないことも多いため、症
例によってはこれらの薬剤の使用が不可能であったり、
充分な効果を発揮しないばあいも多い。とくに、該症例
の現われる時期は抗脂質抗体の抑制がもっとも必要な時
期であるにもかかわらず、上記の理由によりパルス療法
や免疫抑制剤などの薬剤を用いる強力な療法を採用でき
ないばあいも多い。
【0005】一方、これらの薬剤療法とは別のアプロー
チとして、体液中の抗脂質抗体を対外循環により直接除
去しようとする試みがなされている。もっとも簡便な方
法は、抗脂質抗体を含む患者の血漿を健常人の血漿と交
換する、いわゆる血漿交換療法である。この方法によっ
て血中の抗脂質抗体は大幅に低下し、症状の改善が見ら
れている。しかしながら、この方法では大量の健常血漿
が必要となり、高価であるばかりでなく、該療法処置中
に血清肝炎などの感染の危険性を伴うため広く普及する
には至っていない。
【0006】血漿交換療法では血漿中のすべての成分が
除去され、健常血漿と交換されるわけであるが、これに
対して、病因物質である抗脂質抗体を選択的に除去する
目的で、分子サイズにより病因物質を分離する血漿分離
膜法が開発された。この方法では膜により血漿を高分子
量画分と低分子量画分に分離し、病因物質が含まれてい
る高分子量画分を廃棄し、主要蛋白であるアルブミンが
含まれている低分子量画分を患者に戻すが、抗脂質抗体
は分子量約16万のIgG(免疫グロブリンG)が主で
あり、アルブミン(分子量約6万)と分子量が近いため
両者間の分離はわるく、抗脂質抗体を除去する際にアル
ブミンも大量に除去され、さらに病因物質と同等以上の
分子量の蛋白はすべて除去されるなどの欠点がある。
【0007】したがって、病因物質である抗脂質抗体を
より選択的に除去し、体液中の他の有用成分がほとんど
失われることのない除去手段の出現が望まれていた。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明者らはかかる実
情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、体液中の有効成分をほ
とんど失うことなく抗脂質抗体のみを選択的に吸着しう
る吸着体を見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、流体の流入口および
流出口を有する容器、流体および該流体に含まれる成分
は通過できるが、水不溶性多孔質体にアニオン性官能基
を有する分子量1000以上のポリアニオン化合物、た
だしDNAは除く、が固定されてなる抗脂質抗体の吸着
体は通過できないフィルター、および前記容器内に充填
された前記抗脂質抗体の吸着体からなる抗脂質抗体の除
去装置に関する。
【0010】
【実施例】本明細書において体液とは、血液、血漿、血
清、腹水、リンパ液、関節内液およびこれらからえられ
た分画成分、ならびにその他の生体由来の液性成分をい
う。
【0011】本発明に用いる水不溶性多孔質体は、大き
な径の連続した細孔を有するものが好ましい。すなわ
ち、抗脂質抗体は、IgG、IgM(免疫グロブリン
M)などの免疫グロブリンからなり、分子量が16〜9
0万の巨大分子であるため、これを効率よく吸着するた
めには抗脂質抗体が容易に多孔質体内に侵入しうること
が必要である。
【0012】細孔径の測定方法には種々あり、水銀圧入
法がもっともよく用いられているが、親水性多孔質体の
ばあいには適用が難しい。これにかわる細孔径の目安と
して排除限界分子量がよく用いられ、親水性多孔質体、
疎水性多孔質体いずれにも適用できる。排除限界分子量
とは成書(たとえば波多野博行、花井俊彦著、実験高速
液体クロマトグラフィー、化学同人)などに述べられて
いるごとく、ゲル浸透クロマトグラフィにおいて細孔内
に侵入できない(排除される)分子のうちもっとも小さ
い分子量をもつものの分子量をいう。
【0013】排除限界分子量は対象とする化合物により
異なることが知られており、一般に球状蛋白質、デキス
トラン、ポリエチレングリコールなどについてよく調べ
られており、抗脂質抗体にもっとも類似していると思わ
れる球状蛋白質(ビールスを含む)を用いてえられた値
を用いるのが適当である。
【0014】排除限界の異なる種々の水不溶性多孔質体
を用いて検討した結果、予想に反し排除限界分子量が抗
脂質抗体の分子量より小さい10万程度のものでもある
程度の吸着能を示し、また細孔径の大きいもの程能力が
大きいわけでなく、むしろ能力が低下したり抗脂質抗体
以外の蛋白が吸着されること、すなわち最適な細孔径の
範囲が存在することが明らかになった。すなわち、10
万未満の排除限界分子量を持つ水不溶性多孔質体を用い
たばあいには抗脂質抗体の吸着量は小さく実用に耐えな
いが、排除限界分子量が10万ないし15万と抗脂質抗
体の分子量に近い水不溶性多孔質体を用いてもある程度
実用に供しうる吸着体がえられた。一方、排除限界分子
量が大きくなるにつれ、抗脂質抗体の吸着量は増加する
がやがて頭打ちとなり、排除限界分子量が6000万を
こえると、表面積が少なすぎ、吸着量は目立って低下す
るばかりでなく、目的とする抗脂質抗体以外の成分の吸
着、すなわち、非特異吸着が増加し、選択性がいちじる
しく低下する。
【0015】したがって、本発明に用いる水不溶性多孔
質体の好ましい排除限界分子量は10万以上6000万
以下であり、さらに好ましくはより選択性吸着容量の大
きい点から60万以上6000万以下、さらには60万
以上3000万以下であるのがよい。
【0016】つぎに、水不溶性多孔質体の多孔構造につ
いては、表面多孔性よりも全多孔性が好ましく、空孔容
積が吸着容量が大きいという点から20%以上であるこ
とが好ましい。水不溶性多孔質体の形状は、粒状、球
状、繊維状、膜状、ホローファイバー状など任意の形状
を選ぶことができる。粒子状の水不溶性多孔質体を用い
るばあい、その粒子径が1μm未満のばあいには圧力損
失が大きく、5000μmをこえるばあいには吸着容量
が小さい点から、1μm以上5000μm以下であるの
が好ましい。
【0017】本発明に用いる水不溶性多孔質体は有機
性、無機性いずれであってもよいが、目的とする抗脂質
抗体以外の体液成分の吸着(いわゆる非特異吸着)の少
ないものが好ましい。親水性である方が非特異吸着が少
ないので水不溶性多孔質体は疎水性であるよりも、親水
性であるほうが好ましく、分子中に水酸基を有する化合
物よりなる水不溶性多孔質体がより好ましい。
【0018】本発明に使用する水不溶性多孔質体の代表
例としては、アガロース、デキストラン、ポリアクリル
アミドなどの軟質多孔質体、多孔質ガラス、多孔質シリ
カゲルなどの無機多孔質体、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリビニルアルコール、スチレン−ジビニルベンゼ
ン共重合体などの合成高分子および/またはセルロース
などの天然高分子を原料とする多孔質ポリマーハードゲ
ルなどがあげられるがこれらに限定されるわけではな
い。
【0019】本発明に用いる吸着体を体外循環治療に用
いる際には、血液、血漿のごとき高粘性流体を高速で流
す必要があるため、圧密化を引き起こさない充分な機械
的強度を有する硬質水不溶性多孔質体を用いるのが好ま
しい。前記硬質多孔質体とは後記参考例に示すごとく、
水不溶性多孔質体を円筒状カラムに均一に充填し、水性
流体を流通したばあいの圧力損失と流量との関係が少な
くとも0.3kg/cm2まで直線関係にあるものをい
う。
【0020】本発明に用いるアニオン性官能基はpHが
中性付近で負に帯電するような官能基であればいかなる
ものも使用しうる。これらの代表例としては、カルボキ
シル基、スルホン酸基、スルホン基、硫酸エステル基、
チオール基、シラノール基、リン酸エステル基、フェノ
ール性水酸基などがあげられるが、これらに限定される
わけではない。なかでもカルボキシル基、スルホン酸
基、硫酸エステル基、チオール基およびリン酸エステル
基が抗脂質抗体に対する親和性が強く好ましい。
【0021】アニオン性官能基を有する化合物として
は、分子内に1つのアニオン性官能基を有するモノアニ
オン化合物よりも、複数のアニオン性官能基を有するポ
リアニオン化合物が好ましい。ポリアニオン化合物は抗
脂質抗体に対する親和性が大きく、また、単位量の多孔
質体に多くのアニオン性官能基を導入しやすいので好ま
しい。なかでも分子量が1000以上のポリアニオン化
合物は、親和性、アニオン性官能基導入量の点で好まし
い。ポリアニオン化合物が有するアニオン性官能基は1
種であってもよいし、2種以上であってもよい。
【0022】本発明に用いるポリアニオン化合物の代表
例としては、ポリアクリル酸、ポリビニル硫酸、ポリビ
ニルスルホン酸、ポリビニルリン酸、ポリスチレンスル
ホン酸、ポリスチレンリン酸、ポリグルタミン酸、ポリ
アスパラギン酸、ポリメタクリル酸、ポリリン酸、スチ
レン−マレイン酸共重合体などの合成ポリアニオン化合
物、およびヘパリン、デキストラン硫酸、コンドロイチ
ン、コンドロイチン硫酸、ホスホマンナン、キチン、キ
トサンなどのアニオン性官能基含有多糖類があげられる
が、これらに限定されるわけではない。
【0023】本発明に用いる吸着体に固定されているア
ニオン性官能基を有する分子量1000以上のポリアニ
オン化合物、ただしDNAは除く、は1種であってもよ
いし、2種以上であってもよい。
【0024】本発明に用いる吸着体は、水不溶性多孔質
体にアニオン性官能基を有する分子量1000以上のポ
リアニオン化合物、ただしDNAは除く、が固定された
状態のものをいう。そのようなアニオン性官能基を有す
る分子量1000以上のポリアニオン化合物やそれ以外
のアニオン性官能基を有する化合物の固定された状態を
うるためのアニオン性官能基の吸着体への導入方法は種
々あり、いかなる方法で導入してもよいが、代表的な導
入方法としては
(1)アニオン性官能基あるいは容易にアニオン性官能
基に変換しうる官能基を含有する化合物をモノマーある
いは架橋剤として用いる重合によって吸着体を形成させ
る方法、(2)アニオン性官能基を含有する化合物を水
不溶性多孔質体に固定させる方法、(3)アニオン性官
能基を形成する化合物と水不溶性多孔質体を直接反応さ
せることによって、水不溶性多孔質体にアニオン性官能
基を有する化合物を固定させる方法などがあげられる。
【0025】(1)の方法において用いるアニオン性官
能基あるいは容易にアニオン性官能基に変換しうる官能
基を含有するモノマーあるいは架橋剤の代表例として
は、アクリル酸およびそのエステル、メタクリル酸およ
びそのエステル、スチレンスルホン酸などがあげられる
がこれらに限定されるわけではない。
【0026】(2)の方法、すなわちアニオン性官能基
を含有する化合物を水不溶性多孔質体に固定させる方法
としては、物理的吸着による方法、イオン結合による方
法、共有結合により固定する方法などがあり、いかなる
方法を用いてもよいが、治療目的に吸着体を用いるに
は、滅菌時あるいは治療中にアニオン性官能基含有化合
物が離脱しないことが重要であるので、強固な固定が可
能な共有結合法が好ましい。
【0027】共有結合によりアニオン性官能基含有化合
物を固定させるばあい、アニオン性官能基含有化合物が
アニオン性官能基以外に固定に利用できる官能基を有す
るのが好ましい。
【0028】固定に利用できる官能基の代表例として
は、アミノ基、アミド基、カルボキシル基、酸無水物
基、スクシニルイミド基、水酸基、チオール基、アルデ
ヒド基、ハロゲン基、エポキシ基、シラノール基などが
あげられるがこれらに限定されるわけではない。
【0029】これらの官能基を有するアニオン性官能基
含有化合物は多数存在するが、後述するスルファニル
酸、硫酸水素2−アミノエチル、テレフタル酸、ホスホ
リルエタノールアミン、グルコース6−リン酸、エタン
ジチオールなどはその一例である。
【0030】また、アニオン性官能基を含有する化合物
のうち硫酸エステル基を含有する化合物の代表例として
は、アルコール、糖類、グリコールなどの水酸基含有化
合物の硫酸エステルがあげられるが、これらのなかでも
多価アルコールの部分硫酸エステル化物、とりわけ糖類
の硫酸エステル化物が硫酸エステル基、固定に必要な官
能基の双方を含んでいるうえに、生体適合性および活性
ともに高く、さらに硫酸化多糖類は容易に水不溶性多孔
質体に固定しうることからとくに好ましい。
【0031】つぎに(3)の方法、すなわちアニオン性
官能基を形成する化合物と水不溶性多孔質体とを反応さ
せることによって、水不溶性多孔質体にアニオン性官能
基を有する化合物を固定させてアニオン性官能基を導入
する方法の代表例として水酸基含有多孔質体に硫酸エス
テル基を導入する反応があげられる。このばあい、水酸
基含有水不溶性多孔質体とクロロスルホン酸、濃硫酸な
どの試薬を反応させることによって直接硫酸エステル基
を導入することができる。
【0032】導入されるアニオン性官能基の量は、吸着
体1mlあたり0.01μmol以上10m mol以
下が好ましい。0.01μmol未満のばあい吸着能力
が充分でなく、10m molをこえるばあい非特異吸
着が多すぎて実用に供することが困難になる。より好ま
しいアニオン性官能基導入量は1μmol以上100μ
mol以下であるのがよい。
【0033】本発明に用いる吸着体を用いて体液から抗
脂質抗体を除去する方法には種々あり、いかなる方法を
用いてもよいが、流体の流入口および流出口を有する容
器、流体および該流体に含まれる成分は通過できるが、
水不溶性多孔質体にアニオン性官能基を有する分子量1
000以上のポリアニオン化合物、ただしDNAは除
く、が固定されてなる抗脂質抗体の吸着体は通過できな
いフィルター、および前記容器内に充填された前記抗脂
質抗体の吸着体からなる抗脂質抗体の除去装置に体液を
通液する方法が簡便で好ましい。
【0034】図1に本発明の抗脂質抗体の除去装置の一
実施例の概略断面図を示す。図1中、1および2はそれ
ぞれの流体の流入口と流出口、3は本発明の吸着体、4
および5は流体および流体に含まれる成分は通過できる
が本発明に用いる吸着体は通過できないフィルターまた
はメッシュ、6はカラム、7は容器である。ここで流体
の流入口側のフィルター4は存在しなくてもよい。
【0035】以下、実施例により本発明の除去装置をさ
らに詳しく説明するが、本発明はかかる実施例のみに限
定されるものではない。
【0036】参考例
両端に孔径15μmのフィルターを装着したガラス製カ
ラム(内径9mm、カラム長150mm)にアガロース
ゲルBiogel A5m(商品名、バイオラド社製、
粒径50〜100メッシュ)、合成ポリマーよりなるゲ
ル、トヨパールHW65(商品名、東洋曹達工業(株)
製、粒径50〜100μm)、および多孔質セルロース
ゲル、セルロファインGC−700(商品名、チッソ
(株)製、粒径45〜100μm)をそれぞれ均一に充
填し、ペリスタティックポンプによりカラム内に水を流
通し、流量と圧力損失ΔPとの関係を求めた。その結果
を図2に示す。同図より明らかなように軟質ゲルである
アガロースゲルは一定の流量以上では圧密化を起こし、
圧力を増加させても流量が増加しないのに対し、トヨパ
ール、セルロファインなどの硬質ゲルは圧力の増加にほ
ぼ比例して流量が増加する。
【0037】製造例1
多孔質セルロースゲルであるCKゲルA3(商品名、チ
ッソ(株)製、球状蛋白質の排除限界分子量5000
万、粒径63〜125μm)100mlに水60mlお
よび2M NaOH 80mlを加えて45℃で1時間攪
拌した。攪拌後、さらにエピクロロヒドリン25mlを
加えて45℃で2時間攪拌して反応終了後、ゲルを濾別
水洗してエポキシ化セルロースゲル(以下、エポキシ化
ゲルという)をえた。
【0038】比較製造例1
製造例1でえたエポキシ化ゲル10mlに、スルファニ
ル酸0.14gを7.5mlの水に溶解したものを加
え、さらに2M NaOHを加えて溶液のpHを10に
調整したのち45℃で20時間放置した。反応終了後、
ゲルを濾別水洗してスルファニル酸が固定されたセルロ
ースゲルをえた。固定されたスルファニル酸により導入
されたアニオン性官能基量は吸着体1mlあたり10μ
molであった。
【0039】比較製造例2
スルファニル酸のかわりに硫酸水素2−アミノエチル
0.11gを用いたほかは比較製造例1とまったく同様
にして、硫酸水素2−アミノエチルが固定されたセルロ
ースゲルをえた。固定された硫酸水素2−アミノエチル
により導入されたアニオン性官能基量は吸着体1mlあ
たり10μmolであった。
【0040】比較製造例3
スルファニル酸のかわりにホスホリルエタノールアミン
0.11gを用いたほかは比較製造例1とまったく同様
にして、ホスホリルエタノールアミンが固定されたセル
ロースゲルをえた。固定されたホスホリルエタノールア
ミンにより導入されたアニオン性官能基量は吸着体1m
lあたり10μmolであった。
【0041】比較製造例4
スルファニル酸のかわりに1,2−エタンジチオール
0.08gを用いたほかは比較製造例1とまったく同様
にして、1,2−エタンジチオールが固定されたセルロ
ースゲルをえた。固定された1,2−エタンジチオール
により導入されたアニオン性官能基量は吸着体1mlあ
たり10μmolであった。
【0042】実施製造例1
製造例1でえたエポキシ化ゲル10mlに、分子量約5
000、イオウ含量18%のデキストラン硫酸ナトリウ
ム5g、および水8mlを加え、さらに2MNaOHを
加えて溶液のpHを10に調整したのち45℃で17時
間放置した。反応終了後ゲルを濾別水洗し、0.5%モ
ノエタノールアミン水溶液を加えて室温で20時間放置
し、未反応のエポキシ基を封止した。反応終了後ゲルを
濾別水洗してデキストラン硫酸ナトリウムが固定された
セルロースゲルをえた。固定されたデキストラン硫酸に
より導入されたアニオン性官能基量は、吸着体1mlあ
たり29μmolであった。
【0043】製造例2
製造例1でえたエポキシ化ゲル40mlに、エチレンジ
アミン0.5gを30mlの水に溶解したものを加えて
45℃で20時間放置した。反応終了後ゲルを濾別水洗
してアミノ基が導入されたセルロースゲル(以下、アミ
ノ化ゲルという)をえた。
【0044】比較製造例5
製造例2でえたアミノ化ゲル10mlに、水10mlと
それに続いてグルコース6−リン酸バリウム塩1gを加
え、さらに2M NaOH 0.5mlを加えて1時間4
5℃に保った。これにNaBH4 0.1gを加え室温で
24時間放置した。反応終了後ゲルを濾別水洗してグル
コース6−リン酸が固定されたセルロースをえた。固定
されたグルコース6−リン酸により導入されたアニオン
性官能基量は吸着体1mlあたり10μmolであっ
た。
【0045】比較製造例6
製造例2でえたアミノ化ゲル10mlをN,N−ジメチ
ルホルムアミド(DMF)中に懸濁させ全容を18ml
とした。それにテレフタル酸0.27gを溶解させたの
ち、縮合試薬(N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド)1gを加え室温で24時間攪拌した。反応終了後
ゲルを濾別し、DMF、エタノール、水の順に洗浄して
テレフタル酸が固定されたセルロースゲルをえた。固定
されたテレフタル酸により導入されたアニオン性官能基
量は吸着体1mlあたり10μmolであった。
【0046】実施製造例2
製造例2でえたアミノ化ゲル10mlに、実施製造例1
で用いたものと同種のデキストラン硫酸ナトリウム5g
および水8mlを加え、さらに2M NaOH0.5m
lを加えて1時間45℃に保った。これにNaBH4
0.1gを加えて室温で24時間放置した。反応終了後
ゲルを濾別水洗してデキストラン硫酸ナトリウムが固定
されたセルロースゲルをえた。固定されたデキストラン
硫酸により導入されたアニオン性官能基量は吸着体1m
lあたり39μmolであった。
【0047】製造例3
製造例1で用いたものと同種の多孔質セルロースゲル
(CKゲルA3)40mlをヘプタン中に懸濁させ全容
を70mlとした。これに20%NaOH 10mlお
よびノニオン系界面活性剤トゥイーン20(商品名、バ
イオラッド社製)40滴を加えて40℃で30分間振盪
した。続いてエピクロロヒドリン10mlを加えて40
℃で6時間振盪した。反応終了後ゲルを濾別し、エタノ
ール、水の順で洗浄してエポキシ化ゲルをえた。
【0048】実施製造例3
製造例1でえたエポキシ化ゲルのかわりに製造例3でえ
たエポキシ化ゲル10mlを用いたほかは実施製造例1
とまったく同様にして、デキストラン硫酸ナトリウムが
固定されたセルロースゲルをえた。固定されたデキスト
ラン硫酸により導入されたアニオン性官能基量は、吸着
体1mlあたり36μmolであった。
【0049】実施製造例4
製造例3でえたエポキシ化ゲル10mlに、片末端にア
ミノ基を有するポリアクリル酸(分子量約1000)1
gを水5mlに溶解したものを加え、これに2M Na
OH 1mlを加えて室温で48時間放置した。反応終
了後ゲルを濾別水洗してポリアクリル酸が固定されたセ
ルロースゲルをえた。固定されたポリアクリル酸により
導入されたアニオン性官能基量は吸着体1mlあたり5
60μmolであった。片末端にアミノ基を有するポリ
アクリル酸は、2−アミノエタンチオールを連鎖移動剤
とし、α,α′−アゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)を開始剤とするアクリル酸の低重合反応によりえら
れたものを用いた(日本化学会誌、1977、No.
1、88〜92頁、「2−ヒドロキシエチル=メタクリ
ラート−スチレン系ABA型ブロック共重合体の合成お
よびその構造とぬれ」、岡野光夫、他参照)。
【0050】実施製造例5
片末端にアミノ基を有するポリアクリル酸(分子量約1
000)のかわりに片末端にアミノ基を有するポリアク
リル酸(分子量約1万)1gを用いたほかは実施製造例
4とまったく同様にして、ポリアクリル酸が固定された
セルロースゲルをえた。固定されたポリアクリル酸によ
り導入されたアニオン性官能基量は吸着体1mlあたり
5.6m molであった。片末端にアミノ基を有する
ポリアクリル酸は実施製造例4に記載した方法と類似の
方法にしたがって合成した。
【0051】製造例4
製造例3でえたエポキシ化ゲル10mlに、エチレンジ
アミン0.12gを水6mlに溶解したものを加えたほ
かは製造例2とまったく同様にして、アミノ化ゲルをえ
た。
【0052】実施製造例6
製造例2でえたアミノ化ゲルのかわりに製造例4でえた
アミノ化ゲル10mlを用いたほかは実施製造例2とま
ったく同様にして、デキストラン硫酸ナトリウムが固定
されたセルロースゲルをえた。固定されたデキストラン
硫酸により導入されたアニオン性官能基量は、吸着体1
mlあたり76μmolであった。
【0053】製造例5
多孔質セルロースゲルであるCKゲルA22(商品名、
チッソ(株)製、球状蛋白質の排除限界分子量3000
万、粒径53〜125μm)25mlに水10mlおよ
び2M NaOH 30mlを加え、40℃で20分間振
盪した。これにエピクロロヒドリン12mlを加えて4
0℃で3時間振盪した。反応終了後ゲルを濾別水洗して
エポキシ化ゲルをえた。
【0054】製造例6
多孔質セルロースゲルであるCKゲルA32(商品名、
チッソ(株)製、球状蛋白質の排除限界分子量2000
万、粒径53〜125μm)25mlに、水15ml、
2M NaOH 21mlおよびエピクロロヒドリン7.
1mlを用いたほかは製造例5と同様にしてエポキシ化
ゲルをえた。
【0055】製造例7
多孔質セルロースゲルであるセルロファインGCL−2
000m(商品名、チッソ(株)製、球状蛋白質の排除
限界分子量300万、粒径44〜105μm)25m
l、水25ml、2M NaOH 15mlおよびエピク
ロロヒドリン5mlを用いたほかは製造例5と同様にし
てエポキシ化ゲルをえた。
【0056】製造例8
多孔質セルロースゲルであるセルロファインGCL−1
000m(商品名、チッソ(株)製、球状蛋白質の排除
限界分子量60万、粒径44〜105μm)25ml、
水25ml、2M NaOH 11.75mlおよびエピ
クロロヒドリン4mlを用いたほかは製造例5と同様に
してエポキシ化ゲルをえた。
【0057】製造例9
多孔質セルロースゲルであるセルロファインGC−70
0m(商品名、チッソ(株)製、球状蛋白質の排除限界
分子量40万、粒径44〜105μm)25ml、水2
5ml、2M NaOH 8.75mlおよびエピクロロ
ヒドリン3mlを用いたほかは製造例5と同様にしてエ
ポキシ化ゲルをえた。
【0058】製造例10
多孔質セルロースゲルであるセルロファインGC−20
0m(商品名、チッソ(株)製、球状蛋白質の排除限界
分子量12万、粒径44〜105μm)25ml、水2
5ml、2M NaOH 7mlおよびエピクロロヒドリ
ン2.5mlを用いたほかは製造例5と同様にしてエポ
キシ化ゲルをえた。
【0059】実施製造例7
製造例5でえたエポキシ化ゲル(CKゲルA22)20
mlに、実施製造例1で用いたものと同種のデキストラ
ン硫酸ナトリウム10gおよび水を加え全容を33ml
とした。2M NaOHを加えて溶液のpHを10.0
に調整したのち45℃で17時間放置した。反応終了後
ゲルを濾別水洗し、0.5%モノエタノールアミン水溶
液を加えて室温で20時間放置し、未反応のエポキシ基
を封止した。反応終了後ゲルを濾別水洗してデキストラ
ン硫酸ナトリウムが固定されたセルロースゲルをえた。
固定されたデキストラン硫酸により導入されたアニオン
性官能基量は吸着体1mlあたり31μmolであっ
た。
【0060】実施製造例8
製造例6でえたエポキシ化ゲル(CKゲルA32)20
mlに、実施製造例1で用いたものと同種のデキストラ
ン硫酸ナトリウム10gおよび水を加えて全容を36m
lとしたこと、および溶液のpHを9.9に調整したこ
とのほかは実施製造例7と同様にして、デキストラン硫
酸ナトリウムが固定されたセルロースゲルをえた。固定
されたデキストラン硫酸により導入されたアニオン性官
能基量は、吸着体1mlあたり27μmolであった。
【0061】実施製造例9
製造例7でえたエポキシ化ゲル(GCL−2000m)
20mlに、実施製造例1で用いたものと同種のデキス
トラン硫酸ナトリウム9.3gおよび水を加えて全容を
35mlとしたこと、および溶液のpHを9.3に調整
したことのほかは実施製造例7と同様にして、デキスト
ラン硫酸ナトリウムが固定されたセルロースゲルをえ
た。固定されたデキストラン硫酸により導入されたアニ
オン性官能基量は、吸着体1mlあたり30μmolで
あった。
【0062】実施製造例10
製造例8でえたエポキシ化ゲル(GCL−1000m)
20mlに、実施製造例1で用いたものと同種のデキス
トラン硫酸ナトリウム9.3gおよび水を加えて全容を
35mlとしたこと、および溶液のpHを9.3に調整
したことのほかは実施製造例7と同様にして、デキスト
ラン硫酸ナトリウムが固定されたセルロースゲルをえ
た。固定されたデキストラン硫酸により導入されたアニ
オン性官能基量は、吸着体1mlあたり30μmolで
あった。
【0063】実施製造例11
製造例9でえたエポキシ化ゲル(GC−700m)20
mlに、実施製造例1で用いたものと同種のデキストラ
ン硫酸ナトリウム9.0gおよび水を加えて全容を36
mlとしたこと、および溶液のpHを9.3に調整した
ことのほかは実施製造例7と同様にして、デキストラン
硫酸ナトリウムが固定されたセルロースゲルをえた。固
定されたデキストラン硫酸により導入されたアニオン性
官能基量は、吸着体1mlあたり30μmolであっ
た。
【0064】実施製造例12
製造例10でえたエポキシ化ゲル(GC−200m)2
0mlに、実施製造例1で用いたものと同種のデキスト
ラン硫酸ナトリウム9.0gおよび水を加えて全容を3
6mlとしたこと、および溶液のpHを9.2に調整し
たことのほかは実施製造例7と同様にして、デキストラ
ン硫酸ナトリウムが固定されたセルロースゲルをえた。
固定されたデキストラン硫酸により導入されたアニオン
性官能基量は、吸着体1mlあたり32μmolであっ
た。
【0065】実験例1および比較実験例1
実施製造例1〜6および比較製造例1〜6でえられた吸
着体を0.5Mリン酸緩衝液(pH7.4)で洗浄した
のち、各吸着体0.1mlずつをポリプロピレン製マイ
クロチューブ(容量1.5ml)に取り、0.5Mリン
酸緩衝液(pH7.4)を加えて全容を1mlとした。
それに抗脂質抗体を含む血清0.2mlずつを加え、3
7℃で2時間振盪した。この吸着操作終了後、遠心分離
してゲルを沈降させ、採取した上澄中の抗脂質抗体価を
酵素免疫抗体法(ELISA法)により測定した。抗脂
質抗体価は、カルジオリピンをコートしたプレートに、
希釈した検体を加え、抗原−抗体反応を行ない、ペルオ
キシダーゼ標識抗ヒト免疫グロブリン抗体を加え、酵素
発色反応をCS−930(商品名、(株)島津製作所
製)にて測定した。表1に、各吸着体に固定されたアニ
オン性官能基を有する化合物名、および各吸着体の原血
清中の抗脂質抗体価に対する吸着操作終了後の上澄中の
抗脂質抗体価を百分率で相対抗体価として示す。
【0066】表1から、デキストラン硫酸またはポリア
クリル酸が固定された吸着体の抗脂質抗体吸着能がとく
にすぐれていることがわかる。
【0067】実験例2
実施製造例1および7〜12でえられた吸着体を用い、
加えた血清量を0.15mlとしたほかは実験例1と同
様の方法にしたがって相対抗体価を求めた。えられた結
果を用いた種々の水不溶性多孔質体名とともに表2に示
す。
【0068】表2から、排除限界分子量が40万以下の
多孔質体であるセルロファインGC−700mおよびセ
ルロファインGC−200mを用いた吸着体の抗脂質抗
体吸着能がややおとることがわかる。また逆に、排除限
界分子量を5000万と大きくしすぎても抗脂質抗体吸
着能はおちる傾向にあることがわかる。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【発明の効果】本発明の除去装置は体液より抗脂質抗体
を選択的に除去する効果を奏する。DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to an anti-lipid antibody
Of anti-lipid antibody for adsorption removal or adsorption recovery
Related to the leaving device.
[0002]
2. Prior Art and Problems to be Solved by the Invention
An autoimmune disease is, as its name implies, the composition of its own tissue.
For which antibodies to the minute (hereinafter referred to as autoantibodies) appear
The patient has systemic lupus erythematosus (hereinafter referred to as SLE)
And related autoimmune diseases, thrombosis,
For cases such as thrombocytopenia and intrauterine fetal death
Is an antibody against the phospholipid component of the cell membrane (hereinafter referred to as anti-lipid
Antibodies) appear in body fluids and are closely related to their pathology
It is believed that there is. Autoantibodies produced are sick
Although the mechanism involved in the development is not always clear, autoantibodies
The mechanism that damages cells or autoantibodies
By binding to form immune complexes and depositing in tissues
Mechanisms that cause organizational damage have been proposed. The case
In this case, the generated anti-lipid antibody is
Binds to lipids, activates or inhibits their function,
Inducing thrombosis or thrombocytopenia, respectively.
In addition, it binds to phospholipids on the endothelial cell membrane of
Mechanisms that inhibit fetal death and induce fetal death
You.
[0003] The anti-lipid antibody thus produced or the anti-lipid antibody
Immune complex between antibody and phospholipid on cell membrane
Can cause severe symptoms,
The control of anti-lipid antibody is very important for treatment.
The purpose of suppressing the production of anti-lipid antibodies conventionally
Steroids, immunosuppressants, immunomodulators, anti-inflammatory agents
Are widely used for the treatment of SLE. Above all,
Steroids are the most commonly used, pulsed therapy
Short-term, high-dose steroid therapy called
Is being done. However, steroids can be used in small doses.
Because it is easy to cause side effects even if given, steroids
More severe side effects with short-term ultra-high dose therapy
It is self-evident that it will be easier for you. In addition, these drugs
Is often used for a long time,
In the meantime, side effects are more likely to occur and drug resistance
Because the dose often needs to be increased gradually,
In some cases these drugs are not available,
There are many cases where the effect is not sufficient. In particular, the case
Appears when anti-lipid antibody suppression is most needed
Pulse therapy for the above reasons
Powerful therapies using drugs such as drugs and immunosuppressants
If not, there are many cases.
[0005] On the other hand, an approach other than these drug therapies is used.
Anti-lipid antibodies in body fluids by direct external circulation
Attempts have been made to leave. The easiest one
The method involves replacing a patient's plasma containing anti-lipid antibodies with plasma from a healthy individual.
This is a so-called plasma exchange therapy. This method
Anti-lipid antibodies in the blood dropped significantly and symptoms improved.
Have been. However, this method requires a large amount of healthy plasma
Is not only expensive and expensive, but also during the treatment
Widely spread due to the risk of infection such as serum hepatitis
Has not been reached.
In plasma exchange therapy, all components in the plasma
It is removed and replaced with healthy plasma.
On the other hand, it selectively removes anti-lipid antibodies, which are pathogens
Plasma separation for the purpose of separating pathogens by molecular size
The membrane method was developed. In this method, plasma is polymerized by a membrane
High molecular weight fraction and low molecular weight fraction
High molecular weight fraction is discarded and albumin, the main protein,
Return the low molecular weight fraction contained to the patient
Is mainly IgG (immunoglobulin G) with a molecular weight of about 160,000
Yes, because the molecular weight is close to albumin (molecular weight about 60,000)
The separation between the two is poor, and when removing anti-lipid antibodies
Bumin is also removed in large amounts, and at the same
There is a disadvantage that all proteins of a high molecular weight are removed.
[0007] Therefore, anti-lipid antibodies,
More selective removal, almost no other useful components in body fluids
There has been a desire for a means of removal that will not be lost.
[0008]
[Means for Solving the Problems] The present inventors have studied such a technique.
As a result of intensive studies in consideration of the
Selectively adsorbs only anti-lipid antibodies without losing much
The present inventors have found an adsorbent that has completed the present invention.
That is, the present invention provides a fluid inlet and a fluid inlet.
Container having an outlet, fluid and components contained in the fluid
Can pass, but the water-insoluble porous material has an anionic functional group.
A polyanion compound having a molecular weight of 1,000 or more,
Adsorption of anti-lipid antibody immobilized but excluding DNA
Filters that cannot pass through the body, and filled in the container
Of an anti-lipid antibody comprising an adsorbent of the anti-lipid antibody
Related to the leaving device.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS In the present specification, body fluid refers to blood, plasma, and blood.
Qing, ascites, lymph, intra-articular fluid and obtained from these
Fractions and other biologically derived liquid components.
U.
The water-insoluble porous material used in the present invention has a large size.
Those having continuous pores of various diameters are preferred. Sand
Anti-lipid antibodies are IgG, IgM (immunoglobulin)
M) and immunoglobulins having a molecular weight of 16 to 9
Because it is a macromolecule of 100,000, it can be efficiently adsorbed
That the anti-lipid antibody can easily enter the porous body
is necessary.
There are various methods for measuring the pore size.
The method is most often used, but the hydrophilic porous
It is difficult to apply in some cases. Alternative pore diameter guide
The exclusion limit molecular weight is often used, hydrophilic porous body,
It can be applied to any hydrophobic porous body. Exclusion limit molecular weight
Is a book (for example, Hiroyuki Hatano, Toshihiko Hanai, experimental high-speed
Liquid chromatography, chemical doujin)
Like in gel permeation chromatography
Smallest molecule that cannot enter (exclude)
The molecular weight of a substance having a high molecular weight.
The exclusion limit molecular weight depends on the target compound.
Are known to be different, generally globular proteins, dex
Investigate well for tolan, polyethylene glycol
And seems most similar to anti-lipid antibodies
Values obtained using globular proteins (including viruses)
It is appropriate to use
Various water-insoluble porous materials having different exclusion limits
As a result, the exclusion limit molecular weight was unexpectedly higher than expected.
It is about 100,000 smaller than the molecular weight of lipid antibody
Level of adsorption capacity, and the larger the pore size, the higher the capacity.
Not big, but rather reduced ability or anti-lipid antibody
Other proteins are adsorbed, that is,
It was revealed that a range existed. That is, 10
Using a water-insoluble porous material with an exclusion limit molecular weight of less than 10,000
In the case of tobacco, the adsorption amount of anti-lipid antibody is small and it cannot be used
However, the exclusion limit molecular weight is 100,000 to 150,000 and anti-lipid
Even with water-insoluble porous materials close to the molecular weight of the body
A practically usable adsorbent was obtained. On the other hand, exclusion limit molecules
As the amount increases, the adsorption amount of anti-lipid antibody increases
Eventually it reached a plateau and the exclusion limit molecular weight reached 60 million
Above this, the surface area is too low and the adsorption is noticeably reduced
Not only absorbs components other than the anti-lipid antibody of interest.
Deposition, that is, nonspecific adsorption increases and selectivity is remarkable
Lowers.
Therefore, the water-insoluble porous material used in the present invention
Exclusion limit molecular weight of the polymer is 100,000 to 60,000,000
Or less, and more preferably a larger selective adsorption capacity.
600,000 to 600,000, even 600,000
It is good that it is more than 30 million.
Next, the porous structure of the water-insoluble porous body will be described.
Therefore, total porosity is preferred over surface porosity, and pore volume is
The product must be at least 20% in terms of large adsorption capacity.
Is preferred. The shape of the water-insoluble porous body is granular, spherical
Any shape such as shape, fiber shape, film shape, hollow fiber shape
You can choose. Using water-insoluble porous particles
If the particle size is less than 1 μm, the pressure drop
Adsorption capacity when loss is large and exceeds 5000μm
Is smaller than 1 μm and smaller than 5000 μm
Is preferred.
The water-insoluble porous material used in the present invention is an organic
May be either acidic or inorganic, but the desired anti-lipid
Low adsorption of body fluid components other than antibodies (so-called non-specific adsorption)
None is preferred. Non-specific adsorption is less when hydrophilic
Water-insoluble porous material is more hydrophilic than hydrophobic
Compounds having a hydroxyl group in the molecule.
A water-insoluble porous body made of a material is more preferable.
Representative of the water-insoluble porous material used in the present invention
Examples are agarose, dextran, polyacrylic
Soft porous materials such as amide, porous glass, porous silicon
Inorganic porous material such as kagel, polymethylmethacrylate
G, polyvinyl alcohol, styrene-divinylbenze
Synthetic polymers such as copolymers and / or cellulose
Porous polymer hardgel made from natural polymers such as
But not limited to these.
No.
The adsorbent used in the present invention is used for extracorporeal circulation treatment
Flow high-viscosity fluids such as blood and plasma at high speed.
Sufficient machine that does not cause consolidation
It is preferable to use a hard water-insoluble porous material having
New The hard porous body is, as shown in Reference Examples below,
Water-insoluble porous material is uniformly packed in a cylindrical column,
When the fluid circulates, the relationship between pressure loss and flow rate is small.
At least 0.3kg / cmTwoUp to a linear relationship
U.
The anionic functional group used in the present invention has a pH of
Any functional group that is negatively charged near neutral
One can also be used. Representative examples of these are
A sil group, a sulfonic group, a sulfone group, a sulfate group,
Thiol group, silanol group, phosphate group, pheno
But not limited to these.
Do not mean. Above all, carboxyl group, sulfonic acid
Group, sulfate group, thiol group and phosphate ester
The groups have strong affinity for anti-lipid antibodies and are preferred.
As a compound having an anionic functional group
Is a monoaniline having one anionic functional group in the molecule.
Possessing multiple anionic functional groups rather than on compounds
Lianion compounds are preferred. Polyanion compounds are anti-
High affinity for lipid antibodies and unit volume porosity
It is easy to introduce many anionic functional groups into
New Polyanion with a molecular weight of 1000 or more
Compounds are preferred in terms of affinity and introduction of anionic functional groups.
No. The polyanionic compound has one anionic functional group.
The seeds may be used, or two or more kinds may be used.
Representative of the polyanion compound used in the present invention
Examples include polyacrylic acid, polyvinyl sulfate, polyvinyl
Nyl sulfonic acid, polyvinyl phosphoric acid, polystyrene sulf
Honic acid, polystyrene phosphoric acid, polyglutamic acid, poly
Aspartic acid, polymethacrylic acid, polyphosphoric acid, styrene
Synthetic polyanion compound such as len-maleic acid copolymer
And heparin, dextran sulfate, chondroitic
, Chondroitin sulfate, phosphomannan, chitin, chi
Polysaccharides containing anionic functional groups such as tosan
However, it is not limited to these.
[0023] The affixed to the adsorbent used in the present invention.
Polyaniline having a nonionic functional group and a molecular weight of 1,000 or more
ON compounds, except for DNA, may be of one type
Alternatively, two or more types may be used.
The adsorbent used in the present invention is a water-insoluble porous material.
Having a molecular weight of 1000 or more having an anionic functional group
Ryanion compound, except DNA, immobilized
It refers to the state. Has such an anionic functional group
Polyanion compounds with a molecular weight of 1,000 or more and others
The fixed state of the compound having an anionic functional group
The method of introducing an anionic functional group into an adsorbent to obtain
And can be introduced in any way, but
How to enter
(1) Anionic functional group or easily anionic functional
A compound containing a functional group that can be converted to a group is a monomer
To form an adsorbent by polymerization
(2) a method of adding a compound containing an anionic functional group to water
Method for fixing to insoluble porous material, (3) anionic agent
The water-insoluble porous material is directly reacted with the
By adding an anionic functional group to the water-insoluble porous body.
And a method of fixing a compound having a group.
The anionic agent used in the method (1)
Functional groups or functional groups that can be easily converted to anionic functional groups
As a representative example of a monomer or a crosslinking agent containing a group
Are acrylic acid and its esters, methacrylic acid and
And its esters, styrene sulfonic acid, etc.
Are not limited to these.
The method (2), ie, an anionic functional group
For immobilizing a compound containing water on a water-insoluble porous body
The methods include physical adsorption and ionic bonding.
Method, method of fixing by covalent bond, etc.
Method may be used, but the use of adsorbents for therapeutic purposes
Is a compound containing an anionic functional group during sterilization or during treatment.
It is important that the object does not come off, so it can be firmly fixed.
An efficient covalent bonding method is preferred.
A compound containing an anionic functional group by a covalent bond
When fixing the product, the anionic functional group-containing compound
Has functional groups that can be used for immobilization other than anionic functional groups
Preferably.
Representative examples of functional groups that can be used for fixing
Is amino group, amide group, carboxyl group, acid anhydride
Group, succinylimide group, hydroxyl group, thiol group, aldehyde
Hyd group, halogen group, epoxy group, silanol group, etc.
But not limited to these.
Anionic functional groups having these functional groups
Although there are many contained compounds, sulfanyl described later
Acid, 2-aminoethyl hydrogen sulfate, terephthalic acid, phospho
Lilethanolamine, glucose 6-phosphate, ethane
Dithiol is one example.
Further, a compound containing an anionic functional group
Of the compounds containing sulfate groups
Is to make hydroxyl group of alcohol, sugar, glycol etc.
Compound sulfates, among these,
Partially sulfated esters of polyhydric alcohols, especially sugars
Sulfate ester of sulfate group, necessary for fixing
It contains both functional groups and is biocompatible and active
Both are high, and sulfated polysaccharides are easily water-insoluble and porous
It is particularly preferable because it can be fixed to a substrate.
Next, the method (3), ie, anionic
The compound forming the functional group reacts with the water-insoluble porous body.
By adding an anionic functional group to the water-insoluble porous body.
Anionic functional group by immobilizing compound with group
As a typical example of the method for performing the treatment, sulfuric acid
There is a reaction for introducing a ter group. In this case, hydroxyl
Group containing water-insoluble porous material, chlorosulfonic acid, concentrated sulfuric acid
Which reagent reacts directly with the sulfate group
Can be introduced.
The amount of anionic functional group introduced depends on the amount of adsorption
0.01 μmol or more and 10 mmol or less per 1 ml of body
Below is preferred. Adsorption capacity when less than 0.01μmol
Is not sufficient and exceeds 10 mmol, non-specific absorption
Wearing too much makes it difficult to put it to practical use. More preferred
New anionic functional group introduction amount is 1μmol or more and 100μ
mol or less.
[0033] Using the adsorbent used in the present invention, anti-body
There are various methods for removing lipid antibodies.
A container having an inlet and an outlet for fluid may be used.
Vessels, fluids and components contained therein can pass through,
Molecular weight 1 having anionic functional group in water-insoluble porous material
000 or more polyanionic compounds, excluding DNA
Adsorbent of immobilized anti-lipid antibody cannot pass through
Filter, and the anti-fat filled in the container
Body fluid to the anti-lipid antibody removal device consisting of
The method of passing the solution is simple and preferable.
FIG. 1 shows an anti-lipid antibody removing apparatus according to the present invention.
1 shows a schematic sectional view of an embodiment. 1 and 2 in FIG.
The inlet and outlet of each fluid, 3 is the adsorbent of the present invention, 4
And 5 can pass through the fluid and the components contained in the fluid
However, the adsorbent used in the present invention cannot pass through a filter or
Is a mesh, 6 is a column, and 7 is a container. Where the fluid
The filter 4 on the inlet side may not be present.
Hereinafter, the removing apparatus of the present invention will be described by way of examples.
As will be described in more detail below, the present invention is limited to only these examples.
It is not specified.
Reference example
Glass cap fitted with a filter with a pore size of 15 μm at both ends
Agarose on ram (inner diameter 9mm, column length 150mm)
Gel Biogel A5m (trade name, manufactured by Bio-Rad, Inc.
Particle size of 50-100 mesh), made of synthetic polymer
Le, Toyopearl HW65 (trade name, Toyo Soda Kogyo Co., Ltd.)
, 50-100 μm particle size), and porous cellulose
Gel, Cellulofine GC-700 (trade name, Chisso
Co., Ltd., particle size 45-100 μm)
And flow water through the column with a peristatic pump.
Through the process, the relationship between the flow rate and the pressure loss ΔP was determined. as a result
Is shown in FIG. As is clear from the figure, it is a soft gel
Agarose gel consolidates above a certain flow rate,
Even if the pressure is increased, the flow rate does not increase.
Hard gels such as cellulose and cellulofine are subject to increased pressure.
The flow rate increases proportionally.
Production Example 1
CK Gel A3, a porous cellulose gel (trade name,
Exclusion limit molecular weight of globular protein 5000
100, 100 ml of water and 60 ml of water
And 80 ml of 2M NaOH and stirred at 45 ° C for 1 hour.
Stirred. After stirring, add another 25 ml of epichlorohydrin.
In addition, the mixture was stirred at 45 ° C for 2 hours, and after completion of the reaction, the gel was filtered off.
Wash with water and epoxidize cellulose gel (hereinafter, epoxidized)
Gel).
Comparative Production Example 1
To 10 ml of the epoxidized gel obtained in Production Example 1, add sulfani
A solution prepared by dissolving 0.14 g of phosphoric acid in 7.5 ml of water was added.
The pH of the solution was adjusted to 10 by adding 2M NaOH.
After adjusting, it was left at 45 ° C. for 20 hours. After the reaction,
The gel was filtered off and washed with water to fix the sulfanilic acid
I got sougel. Introduced by immobilized sulfanilic acid
The amount of the anionic functional group was 10 μm per 1 ml of the adsorbent.
mol.
Comparative Production Example 2
2-aminoethyl hydrogen sulfate instead of sulfanilic acid
Exactly the same as Comparative Production Example 1 except that 0.11 g was used
And the cellulosic acid to which 2-aminoethyl hydrogen sulfate is fixed
I got sougel. 2-aminoethyl hydrogen sulfate fixed
The amount of anionic functional groups introduced by
It was 10 μmol.
Comparative Production Example 3
Phosphorylethanolamine instead of sulfanilic acid
Exactly the same as Comparative Production Example 1 except that 0.11 g was used
And a cell in which phosphorylethanolamine is fixed
I got roast gel. Immobilized phosphorylethanolamine
The amount of the anionic functional group introduced by the min was 1 m for the adsorbent.
It was 10 μmol / l.
Comparative Production Example 4
1,2-ethanedithiol instead of sulfanilic acid
Exactly the same as Comparative Production Example 1 except that 0.08 g was used.
Then, the cellulos in which 1,2-ethanedithiol is fixed
I got sougel. Immobilized 1,2-ethanedithiol
The amount of anionic functional groups introduced by
It was 10 μmol.
Example 1
The molecular weight of about 5 was added to 10 ml of the epoxidized gel obtained in Production Example 1.
Sodium dextran sulfate with a sulfur content of 18%
5 g, and 8 ml of water, and further added 2 M NaOH.
In addition, adjust the pH of the solution to 10 and then at 45 ° C for 17 hours
Left for a while. After completion of the reaction, the gel was filtered and washed with water, and 0.5%
Add ethanolic aqueous solution and leave at room temperature for 20 hours
Then, unreacted epoxy groups were sealed. After the reaction, remove the gel
Dextran sodium sulfate was fixed by filtration and washing
A cellulose gel was obtained. Fixed dextran sulfate
The amount of anionic functional groups introduced from the
It was 29 μmol.
Production Example 2
Add 40 ml of the epoxidized gel obtained in Production Example 1
Add 0.5g of amine dissolved in 30ml of water
It was left at 45 ° C. for 20 hours. After completion of the reaction, the gel is filtered and washed with water.
Cellulose gel having amino groups introduced thereinto (hereinafter, amino gel).
No. gel).
Comparative Production Example 5
10 ml of water was added to 10 ml of the aminated gel obtained in Production Example 2.
Subsequently, 1 g of glucose 6-barium phosphate was added.
And 0.5 ml of 2M NaOH was added and
It was kept at 5 ° C. NaBHFour Add 0.1 g at room temperature
It was left for 24 hours. After completion of the reaction, the gel is filtered and washed with water.
Course 6-Cellulose to which phosphoric acid was fixed was obtained. Fixed
Introduced by the added glucose 6-phosphate
The amount of the functional group was 10 μmol / ml of the adsorbent.
Was.
Comparative Production Example 6
10 ml of the aminated gel obtained in Production Example 2 was N, N-dimethyl
Suspension in chloroform-formamide (DMF) for a total volume of 18 ml
And 0.27 g of terephthalic acid was dissolved in it
A condensing reagent (N, N'-dicyclohexylcarbodii)
Mido) and stirred at room temperature for 24 hours. After the reaction
The gel is separated by filtration, washed with DMF, ethanol and water in this order.
A cellulose gel with terephthalic acid fixed was obtained. Fixed
Functional group introduced by terephthalic acid introduced
The amount was 10 μmol / ml of the adsorbent.
Example 2
Example 10 was added to 10 ml of the aminated gel obtained in Production Example 2.
5 g of dextran sulfate sodium of the same type as used in
And 8 ml of water, and 2 M NaOH 0.5 m
and maintained at 45 ° C. for 1 hour. NaBHFour
0.1 g was added and left at room temperature for 24 hours. After the reaction
The gel is filtered and washed with water to fix dextran sulfate sodium
The obtained cellulose gel was obtained. Fixed dextran
The amount of anionic functional groups introduced by sulfuric acid is 1 m for the adsorbent.
39 μmol / l.
Production Example 3
Porous cellulose gel of the same type as used in Production Example 1
(CK gel A3) 40 ml was suspended in heptane and the whole volume was
To 70 ml. Add 10 ml of 20% NaOH
And nonionic surfactant Tween 20 (trade name, BA
Add 40 drops (Iorad) and shake at 40 ° C for 30 minutes
did. Then add 10 ml of epichlorohydrin and add 40 ml.
Shake at ℃ for 6 hours. After completion of the reaction, the gel was filtered off and ethanol
And then washed with water in order to obtain an epoxidized gel.
Example 3
Instead of the epoxidized gel obtained in Production Example 1,
Example 1 except that 10 ml of epoxidized gel was used.
Dextran sulfate sodium
A fixed cellulose gel was obtained. Fixed dext
The amount of anionic functional groups introduced by lansulfuric acid
It was 36 μmol / ml of body.
Example 4
Add one end to 10 ml of the epoxidized gel obtained in Production Example 3.
Polyacrylic acid having a mino group (molecular weight: about 1000) 1
g was dissolved in 5 ml of water, and 2M Na was added thereto.
1 ml of OH was added and left at room temperature for 48 hours. End of reaction
After completion, the gel is filtered and washed with water to remove polyacrylic acid
I got Lurose gel. With fixed polyacrylic acid
The amount of the introduced anionic functional group is 5 per ml of the adsorbent.
It was 60 μmol. Poly with amino group at one end
Acrylic acid uses 2-aminoethanethiol as a chain transfer agent
And α, α'-azobisisobutyronitrile (AIB
N) by the low polymerization reaction of acrylic acid with initiator
(The Chemical Society of Japan, 1977, No.
1, pages 88-92, "2-Hydroxyethyl methacrylate"
Synthesis of latet-styrene type ABA type block copolymer
And its structure and wetting ”, Mitsuo Okano, et al.).
Example 5
Polyacrylic acid having an amino group at one end (molecular weight of about 1
000) instead of polyacyl having an amino group at one end
Example of manufacture except that 1 g of lylic acid (molecular weight about 10,000) was used
Polyacrylic acid was fixed exactly as in 4.
A cellulose gel was obtained. With fixed polyacrylic acid
The amount of anionic functional groups introduced per 1 ml of adsorbent
It was 5.6 mmol. Has an amino group at one end
Polyacrylic acid is similar to the method described in Example 4
Synthesized according to the method.
Production Example 4
To 10 ml of the epoxidized gel obtained in Production Example 3,
A solution prepared by dissolving 0.12 g of amine in 6 ml of water was added.
The aminated gel was obtained in exactly the same manner as in Production Example 2.
Was.
Example 6
Obtained in Production Example 4 instead of the aminated gel obtained in Production Example 2
Example 2 except that 10 ml of aminated gel was used.
Dextran sodium sulfate is fixed in exactly the same way
The obtained cellulose gel was obtained. Fixed dextran
The amount of the anionic functional group introduced by the sulfuric acid is the same as that of the adsorbent 1
It was 76 μmol / ml.
Production Example 5
CK gel A22 which is a porous cellulose gel (trade name,
Chisso Corporation, exclusion limit molecular weight of globular protein 3000
25, 10 ml of water and 10 ml of water
And 30 ml of 2M NaOH, and shake at 40 ° C. for 20 minutes.
Shaking. Add 12 ml of epichlorohydrin to this and add 4
Shake at 0 ° C. for 3 hours. After completion of the reaction, the gel is filtered and washed with water.
An epoxidized gel was obtained.
Production Example 6
CK gel A32 which is a porous cellulose gel (trade name,
Chisso Co., Ltd., exclusion limit molecular weight of globular protein 2000
10,000, particle size 53-125 μm) 25 ml, water 15 ml,
6. 21 ml of 2M NaOH and epichlorohydrin
Epoxidation in the same manner as in Production Example 5 except that 1 ml was used.
I got a gel.
Production Example 7
Cellulofine GCL-2, a porous cellulose gel
000m (trade name, manufactured by Chisso Corporation, excluding globular proteins)
Limit molecular weight 3 million, particle size 44-105 μm) 25 m
1, water 25 ml, 2M NaOH 15 ml and epic
Same as Production Example 5 except that 5 ml of lorohydrin was used.
To obtain an epoxidized gel.
Production Example 8
Cellulofine GCL-1 which is a porous cellulose gel
000m (trade name, manufactured by Chisso Corporation, excluding globular proteins)
Limiting molecular weight 600,000, particle size 44-105 μm) 25 ml,
25 ml of water, 11.75 ml of 2M NaOH and epi
Same as Production Example 5 except that 4 ml of chlorohydrin was used.
Then, an epoxidized gel was obtained.
Production Example 9
Cellulofine GC-70, a porous cellulose gel
0m (trade name, manufactured by Chisso Corporation, exclusion limit of globular proteins)
Molecular weight 400,000, particle size 44-105 μm) 25 ml, water 2
5 ml, 8.75 ml of 2M NaOH and epichloro
The same procedure as in Production Example 5 was repeated except that 3 ml of hydrin was used.
Poxylated gel was obtained.
Production Example 10
Cellulofine GC-20, a porous cellulose gel
0m (trade name, manufactured by Chisso Corporation, exclusion limit of globular proteins)
Molecular weight 120,000, particle size 44-105 μm) 25 ml, water 2
5 ml, 7 ml of 2M NaOH and epichlorohydrid
The same procedure as in Production Example 5 was repeated except that 2.5 ml
A xylated gel was obtained.
Example 7
Epoxidized gel (CK gel A22) 20 obtained in Production Example 5
ml of the same type of dextra as used in Example 1.
10 g of sodium disulfate and water were added, and the total volume was 33 ml.
And The pH of the solution was adjusted to 10.0 by adding 2M NaOH.
And left at 45 ° C. for 17 hours. After the reaction
The gel is filtered, washed with water, and 0.5% monoethanolamine in water
Add the solution and leave it at room temperature for 20 hours.
Was sealed. After the reaction is completed, the gel is filtered, washed with water, and dextra
A cellulose gel on which sodium disulfate was fixed was obtained.
Anions introduced by immobilized dextran sulfate
The amount of the functional group was 31 μmol / ml of the adsorbent.
Was.
Example 8
Epoxidized gel (CK gel A32) 20 obtained in Production Example 6
ml of the same type of dextra as used in Example 1.
10 g of sodium sulfonate and water were added to make the total volume 36 m
1 and the pH of the solution was adjusted to 9.9.
And dextran sulfate
A cellulose gel having sodium acid immobilized thereon was obtained. Fixed
Dextran sulfate introduced anionic agent
The amount of active group was 27 μmol per 1 ml of the adsorbent.
Example 9
Epoxidized gel obtained in Production Example 7 (GCL-2000m)
20 ml of the same dexame as used in Example 1
9.3 g of sodium transulfate and water are added to make up the entire volume.
Adjusted to 35 ml and adjusted the pH of the solution to 9.3
Except for the fact that it was the same as in
Obtain a cellulose gel on which sodium lansulfate is fixed.
Was. Anis introduced by immobilized dextran sulfate
The amount of the on-functional group is 30 μmol per 1 ml of the adsorbent.
there were.
Example 10
Epoxidized gel obtained in Production Example 8 (GCL-1000m)
20 ml of the same dexame as used in Example 1
9.3 g of sodium transulfate and water are added to make up the entire volume.
Adjusted to 35 ml and adjusted the pH of the solution to 9.3
Except for the fact that it was the same as in
Obtain a cellulose gel on which sodium lansulfate is fixed.
Was. Anis introduced by immobilized dextran sulfate
The amount of the on-functional group is 30 μmol per 1 ml of the adsorbent.
there were.
Example 11
Epoxidized gel (GC-700m) 20 obtained in Production Example 9
ml of the same type of dextra as used in Example 1.
9.0 g of sodium disulfate and water were added to make the total volume 36.
ml and the pH of the solution was adjusted to 9.3.
Except that, in the same manner as in Example 7, dextran was used.
A cellulose gel on which sodium sulfate was fixed was obtained. Solid
Anionicity introduced by defined dextran sulfate
The functional group content was 30 μmol / ml of adsorbent.
Was.
Example 12
Epoxidized gel (GC-200m) 2 obtained in Production Example 10
In 0 ml, the same type of dextist as used in Example 1
9.0 g of sodium lansulphate and water were added to make a total volume of 3 g.
6 ml, and adjusted the pH of the solution to 9.2.
Except for this, the dextra
A cellulose gel on which sodium disulfate was fixed was obtained.
Anions introduced by immobilized dextran sulfate
The amount of the functional group was 32 μmol per 1 ml of the adsorbent.
Was.
Experimental Example 1 and Comparative Experimental Example 1
The absorptions obtained in Examples 1-6 and Comparative Examples 1-6.
The body was washed with a 0.5 M phosphate buffer (pH 7.4).
Then, 0.1 ml of each adsorbent was
Transfer to a tube (1.5 ml capacity)
Acid buffer (pH 7.4) was added to bring the total volume to 1 ml.
0.2 ml of serum containing anti-lipid antibody was added thereto, and 3
Shake at 7 ° C for 2 hours. After this adsorption operation, centrifuge
The gel was allowed to settle, and the anti-lipid antibody titer in the collected supernatant was measured.
It was measured by an enzyme immunoassay (ELISA). Antifat
Quality antibody titers were measured on cardiolipin-coated plates.
Add the diluted sample and perform antigen-antibody reaction.
Add a oxidase-labeled anti-human immunoglobulin antibody,
CS-930 (trade name, Shimadzu Corporation)
Manufactured). Table 1 shows the aniline fixed to each adsorbent.
Name of the compound having an on-functional group and the original blood of each adsorbent
Of anti-lipid antibody titer in the supernatant
Anti-lipid antibody titers are given as percentages as relative antibody titers.
From Table 1 it can be seen that dextran sulfate or
Adsorbent with immobilized crylic acid has high ability to adsorb anti-lipid antibody
It turns out that it is excellent.
Experimental Example 2
Using the adsorbents obtained in Examples 1 and 7 to 12,
Same as Experimental Example 1 except that the amount of serum added was 0.15 ml.
The relative antibody titer was determined according to the same method. The result
Table 2 shows the names of various water-insoluble porous materials using the fruits.
You.
From Table 2, it can be seen that the exclusion limit molecular weight is less than 400,000
Cellulofine GC-700m which is a porous material and cell
Anti-lipid resistance of adsorbent using Lurofine GC-200m
It can be seen that the body adsorption ability is slightly lower. Conversely, the exclusion limit
Anti-lipid antibody absorption even if the molecular weight is too large
It can be seen that the abilities tend to fall.
[0069]
[Table 1]
[0070]
[Table 2]
[0071]
EFFECTS OF THE INVENTION The removal device of the present invention is used to remove anti-lipid antibody from body fluid.
Is selectively removed.
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抗脂質抗体の除去装置の一実施例の概
略断面図である。
【図2】3種のゲルを用いて流速と圧力損失との関係を
調べた結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 流入口
2 流出口
3 吸着体
4、5 フィルター
7 容 器BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of one embodiment of the anti-lipid antibody removing device of the present invention. FIG. 2 is a graph showing the results of examining the relationship between flow rate and pressure loss using three types of gels. [Explanation of Signs] 1 Inlet 2 Outlet 3 Adsorbent 4, 5 Filter 7 Container
Claims (1)
び該流体に含まれる成分は通過できるが、水不溶性多孔
質体にアニオン性官能基を有する分子量1000以上の
ポリアニオン化合物、ただしDNAは除く、が固定され
てなる抗脂質抗体の吸着体は通過できないフィルター、
および前記容器内に充填された前記抗脂質抗体の吸着体
からなる抗脂質抗体の除去装置。 2 アニオン性官能基が、硫酸エステル基、スルホン酸
基、カルボキシル基、チオール基およびリン酸エステル
基よりなる群から選ばれた少なくとも1種よりなるもの
である特許請求の範囲第1項記載の抗脂質抗体の除去装
置。 3 水不溶性多孔質体が水酸基を有する化合物よりなる
特許請求の範囲第1項記載の抗脂質抗体の除去装置。Claims 1. A container having a fluid inlet and a fluid outlet, a fluid and a component contained in the fluid can pass through, but a polyanion compound having a molecular weight of 1,000 or more and having an anionic functional group in a water-insoluble porous body; However, except for DNA, a filter through which the adsorbent of the immobilized anti-lipid antibody cannot pass,
And a device for removing an anti-lipid antibody comprising an adsorbent of the anti-lipid antibody filled in the container. 2. The antimicrobial composition according to claim 1, wherein the anionic functional group comprises at least one selected from the group consisting of a sulfate group, a sulfonic group, a carboxyl group, a thiol group and a phosphate group. A device for removing lipid antibodies. 3. The apparatus for removing an anti-lipid antibody according to claim 1, wherein the water-insoluble porous body comprises a compound having a hydroxyl group.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10096292A JP3084437B2 (en) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | Anti-lipid antibody removal device |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62277207A Division JPH0622633B2 (en) | 1987-10-30 | 1987-10-30 | Adsorbent and removal device using the same |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002035117A (en) * | 2000-07-26 | 2002-02-05 | Toray Ind Inc | Column for treating inflammatory disease |
JP2010158394A (en) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Kaneka Corp | Immunoglobulin adsorbent excellent in blood compatibility, and adsorption apparatus |
-
1998
- 1998-04-08 JP JP10096292A patent/JP3084437B2/en not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002035117A (en) * | 2000-07-26 | 2002-02-05 | Toray Ind Inc | Column for treating inflammatory disease |
JP2010158394A (en) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Kaneka Corp | Immunoglobulin adsorbent excellent in blood compatibility, and adsorption apparatus |
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