JPH1137830A - 車両荷重計用故障診断装置 - Google Patents

車両荷重計用故障診断装置

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JPH1137830A
JPH1137830A JP19434397A JP19434397A JPH1137830A JP H1137830 A JPH1137830 A JP H1137830A JP 19434397 A JP19434397 A JP 19434397A JP 19434397 A JP19434397 A JP 19434397A JP H1137830 A JPH1137830 A JP H1137830A
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unit
amplifier
harness
failure
sensor
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JP19434397A
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Daisuke Ito
大輔 伊藤
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両搭載型の荷重計に故障が発生した際に、
場所や機会を選ばず様々な測定機器類を揃えなくても、
原因を特定し必要な処置を施せるようにする。 【解決手段】 車両1の荷重がかかる箇所に配置された
磁歪式のセンサ11の故障を検出するセンサチェックユ
ニットAと、センサ11の励磁用巻線11hに所定周波
数の励磁信号を与えると共に、センサ11の検出用巻線
11jに発生する荷重に応じた周波数の検出信号を増幅
するアンプユニット20の故障を検出するアンプチェッ
クユニットBと、アンプユニット20を本体ユニット3
0に接続するハーネス40の故障を検出するハーネスチ
ェックユニットCと、増幅後の検出信号の周波数を基に
車両1にかかる荷重を演算してその演算結果を表示させ
る本体ユニット30の故障を検出する本体チェックユニ
ットDと、各チェックユニットA〜Dによる検出結果が
表示される表示ユニットEとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック等の車両
に搭載して車両にかかる荷重を算出する車両荷重計の故
障を診断する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両にかかる荷重の測定は、主としてト
ラック等の大型車両を対象とし、例えば過積載による横
転等の交通事故や車両劣化の促進を防ぐ目的で行われて
いる。在来の車両の荷重の測定は、俗に看貫(かんか
ん)と呼ばれる台秤に測定対象の車両を載せて行ってい
たが、施設が大掛かりで広い設置スペースを必要とする
ため、設置できる台秤の台数が制限され多くの車両を測
定することができない他、設置コストが嵩んでしまう。
そこで、近年では、車両自体に搭載して積載重量を測定
する車両荷重計が提供されている。
【0003】車両搭載型の一般的な車両荷重計では、例
えば、荷台フレームの前後左右箇所とフロント、リアの
両アクスル(車軸)の左右両端部との間に介設される円
弧状のリーフスプリング等に、例えばひずみ式ゲージセ
ンサ等の重量測定用のセンシング素子を取り付け、この
センシング素子の励磁用巻線にアンプからユニットから
供給される所定周波数の電流を流すことで、センシング
素子が取り付けられた箇所にかかる荷重に応じた周波数
の誘導電流を検出用巻線に発生させている。
【0004】そして、この誘導電流を検出信号としてア
ンプユニットに取り込み増幅した後、増幅後の検出信号
を運転席の近傍に配置された本体ユニットに取り込み、
この本体ユニットにおいて、増幅後の検出信号から荷重
を演算し、その結果を本体ユニットの表示部に表示する
ようにしている。
【0005】ところで、上述した一般的な車両荷重計に
おいては、センシング素子やアンプユニット、並びに、
本体ユニットに何らかの障害が発生すると、正確な荷重
を演算、表示できなくなる。
【0006】また、アンプユニットが通常はドライブシ
ャフトやディファレンシャルギアのボックスの近傍とい
った、車体の下部の外部に露出した箇所に配置されてお
り、アンプユニットと本体ユニットとを接続するハーネ
スも同様に外部に露出していることから、このハーネス
にかかる車体の衝撃による位置ずれや、タイヤが跳ね上
げた異物の衝突による断線等により、ハーネスが接続不
良を起こすと、荷重の測定動作自体が行えなくなってし
まう。
【0007】そこで、上述した各種の要因による故障の
発生時に、例えば本体ユニットに設けられた報知ランプ
等により故障の発生を知らせる機能が、従来から車両荷
重計には設けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た報知ランプ等の既存の故障報知手段により車両荷重計
に発生した故障を認識することはできても、どの箇所に
生じた不都合によりその故障が発生したのかは、従来の
機能では特定することができず、そのため、これまでは
メンテナンス部門に持ち込んで車両荷重計を分解し、故
障の発生要因となり得る箇所をつぶさに調べて故障の原
因を特定するしかなく、故障箇所の特定やそれに応じた
処置を行える場所や機会が限られてしまうという不具合
があった。
【0009】しかも、車両荷重計の故障は様々な原因で
発生するので、故障箇所を特定したりそれに応じた処置
を行うには、様々な測定機器類を揃えなければならない
という不具合があった。
【0010】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、車両の荷重がかかる箇所に配置したひ
ずみ式ゲージセンサ等の、荷重測定用のセンサを用い
て、車両にかかる荷重を測定し表示する車両搭載型の荷
重計に故障が発生した際に、場所や機会を選ばずに、し
かも、様々な測定機器類をいちいち揃えなくても、故障
の原因を特定し必要な処置を施せるようにすることがで
きる車両荷重計用故障診断装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載した本発明の車両荷重計用故障診断装置
は、図1の基本構成図に示すように、車両1の荷重がか
かる箇所に配置された磁歪式のセンサ11の励磁用巻線
11hに、アンプユニット20から所定周波数の励磁信
号を与えることで、前記車両1にかかる荷重に応じた周
波数の検出信号を前記センサ11の検出用巻線11jに
発生させ、前記アンプユニット20において前記検出信
号を増幅し、ハーネス40を介して前記アンプユニット
20に接続された本体ユニット30において、増幅後の
前記検出信号の周波数を基に前記車両にかかる荷重を演
算してその演算結果を表示させる車両荷重計の故障を診
断する装置であって、前記センサ11が接続され、該セ
ンサ11の故障を検出するセンサチェックユニットA
と、前記アンプユニット20が接続され、該アンプユニ
ット20の故障を検出するアンプチェックユニットB
と、前記ハーネス40が接続され、該ハーネス40の故
障を検出するハーネスチェックユニットCと、前記本体
ユニット30が接続され、該本体ユニット30の故障を
検出する本体チェックユニットDと、前記各チェックユ
ニットA〜Dによる検出結果が表示される表示ユニット
Eとを備え、前記センサチェックユニットAは、前記励
磁用巻線11h及び前記検出用巻線11jのうち少なく
とも一方の抵抗値を測定する巻線抵抗測定手段Fと、該
巻線抵抗測定手段Fの測定結果を基に前記センサ11の
故障の有無を判定するセンサ故障判定手段Gとを有して
おり、前記アンプチェックユニットBは、前記車両1に
かかる負荷が既知の重量値である際の前記センサ11の
抵抗値に応じたダミー負荷抵抗69を該センサ11の代
わりに前記アンプユニット20に接続し、且つ、該アン
プユニット20の前記ハーネス40を介した前記本体ユ
ニット30への接続を遮断した状態で、前記アンプユニ
ット20から前記ダミー負荷抵抗69に与えられる前記
励磁信号の値を測定する励磁信号値測定手段Hと、前記
状態で前記アンプユニット20から出力される増幅後の
前記検出信号の周波数を測定する検出信号周波数測定手
段Jと、前記励磁信号値測定手段H及び前記検出信号周
波数測定手段Jのうち少なくとも一方の測定結果を基に
前記アンプユニット20の故障の有無を判定するアンプ
故障判定手段Kとを有しており、前記ハーネスチェック
ユニットCは、前記ハーネス40の前記アンプユニット
20に対する接続点と該ハーネス40の前記本体ユニッ
ト30に対する接続点との抵抗値を測定するハーネス抵
抗測定手段Lと、該ハーネス抵抗測定手段Lの測定結果
を基に前記ハーネス40の故障の有無を判定するハーネ
ス故障判定手段Mとを有しており、前記本体チェックユ
ニットDは、前記車両1に既知の重量値の荷重がかかっ
た際に前記アンプユニット20が出力すべき前記増幅後
の検出信号と同じ周波数のチェック信号を、該アンプユ
ニット20の前記ハーネス40を介した接続を遮断した
状態の前記本体ユニット30に供給するチェック信号供
給手段Nと、該本体ユニット30が前記チェック信号を
基に演算して表示する演算結果の良否を判定する本体動
作良否判定手段Pとを有しており、前記表示ユニットE
にはさらに、前記各判定手段G,K,M,Pによる判定
結果が各々表示されることを特徴とする。
【0012】また、請求項2に記載した本発明の車両荷
重計用故障診断装置は、図2の基本構成図に示すよう
に、前記センサチェックユニットAが、前記励磁用巻線
11hと前記車両1の車体5との間の抵抗値、及び、前
記検出用巻線11jと前記車両1の車体5との間の抵抗
値を各々測定するセンサ絶縁抵抗測定手段Rと、前記励
磁用巻線11h及び前記検出用巻線11j間の抵抗値を
測定する巻線間絶縁抵抗測定手段Sとのうち少なくとも
一方をさらに有しており、前記センサ故障判定手段Gが
さらに、前記センサ絶縁抵抗測定手段Rと前記巻線間絶
縁抵抗測定手段Sとのうち少なくとも一方の測定結果を
基に、前記センサの故障の有無を判定するものとした。
【0013】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
荷重計用故障診断装置は、図3の基本構成図に示すよう
に、前記アンプチェックユニットBが、前記アンプユニ
ット20の前記ハーネス40を介した前記本体ユニット
30への接続を遮断した状態で、該アンプユニット20
の消費電流を測定するアンプ消費電流測定手段Tをさら
に有しており、前記アンプ故障判定手段Kがさらに、前
記アンプ消費電流測定手段Tの測定結果を基に前記アン
プユニット20の故障の有無を判定するものとした。
【0014】また、請求項4に記載した本発明の車両荷
重計用故障診断装置は、図4の基本構成図に示すよう
に、前記ハーネス40が複数の導線401〜40nを有
しており、前記ハーネスチェックユニットCが、前記各
導線401〜40nと前記車両1の車体5との間の抵抗
値を各々測定するハーネス絶縁抵抗測定手段Vと、前記
各導線401〜40n間の抵抗値を測定する導線間絶縁
抵抗測定手段Wとのうち少なくとも一方をさらに有して
おり、前記ハーネス故障判定手段Mがさらに、前記ハー
ネス絶縁抵抗測定手段Vと前記導線間絶縁抵抗測定手段
Wとのうち少なくとも一方の測定結果を基に、前記ハー
ネス40の故障の有無を判定するものとした。
【0015】さらに、請求項5に記載した本発明の車両
荷重計用故障診断装置は、図3に示すように、前記本体
チェックユニットDが、前記本体ユニット30の前記ハ
ーネス40を介した前記アンプユニット20への接続を
遮断した状態で、該本体ユニット30の消費電流を測定
する本体消費電流測定手段Xと、該本体消費電流測定手
段Xの測定結果を基に前記本体ユニット30の故障の有
無を判定する本体故障判定手段Yとをさらに有してお
り、前記表示ユニットEに前記本体故障判定手段Yによ
る判定結果がさらに表示されるものとした。
【0016】さらに、請求項6に記載した本発明の車両
荷重計用故障診断装置は、図5の基本構成図に示すよう
に、前記本体ユニット30が、前記車両1のバッテリ1
3からの電力を、前記ハーネス40を介して前記アンプ
ユニット20に、該アンプユニット20の作動用電力と
して供給し、前記本体チェックユニットDが、前記アン
プユニット20に供給する前記作動用電力の値を測定す
る供給電力測定手段Zと、該供給電力測定手段Zの測定
結果を基に前記本体ユニット30への給電状態の良否を
判定するアンプ給電良否判定手段αとをさらに有してお
り、前記表示ユニットEに前記アンプ給電良否判定手段
αによる判定結果がさらに表示されるものとした。
【0017】また、請求項7に記載した本発明の車両荷
重計用故障診断装置は、図6の基本構成図に示すよう
に、前記センサ11、前記アンプユニット20、前記ハ
ーネス40、並びに、前記本体ユニット30のうち少な
くとも1つを故障診断対象として指定する診断対象指定
手段βと、前記各チェックユニットA〜Dを選択的に作
動させるチェックユニット作動手段γとをさらに備え、
前記各チェックユニットA〜Dのうち前記診断対象指定
手段βにより指定された前記故障診断対象に対応するチ
ェックユニットA〜Dが前記チェックユニット作動手段
γにより作動されるものとした。
【0018】さらに、請求項8に記載した本発明の車両
荷重計用故障診断装置は、前記車両荷重計の故障の発生
状況を指定する発生状況指定手段δと、該発生状況指定
手段δにより指定された故障の発生状況に応じた診断項
目を割り出す診断項目割出手段εとをさらに備え、該診
断項目割出手段εにより割り出された前記診断項目が前
記表示ユニットEにさらに表示され、前記各チェックユ
ニットA〜Dのうち前記チェックユニット作動手段γに
より作動されるチェックユニットA〜Dが、前記診断項
目割出手段εにより割り出された前記診断項目に対応す
る故障を検出するものとした。
【0019】請求項1に記載した本発明の車両荷重計用
故障診断装置によれば、センサチェックユニットAにお
いて、巻線抵抗測定手段Fの測定結果を基にセンサ故障
判定手段Gがセンサ11の故障の有無を判定することか
ら、励磁用巻線11hや検出用巻線11jの断線を要因
とする車両荷重計の故障がセンサチェックユニットAに
より検出される。
【0020】また、アンプチェックユニットBにおい
て、励磁信号値測定手段H及び検出信号周波数測定手段
Jのうち少なくとも一方の測定結果を基に、アンプ故障
判定手段Kがアンプユニット20の故障の有無を判定す
ることから、アンプユニット20の電源系の不安定に起
因してアンプユニット20の入出力系に生じる支障を要
因とする車両荷重計の故障がアンプチェックユニットB
により検出される。
【0021】さらに、ハーネスチェックユニットCにお
いて、ハーネス抵抗測定手段Lの測定結果を基にハーネ
ス故障判定手段Mがハーネス40の故障の有無を判定す
ることから、ハーネス40の断線を要因とする車両荷重
計の故障がハーネスチェックユニットCにより検出され
る。
【0022】また、本体チェックユニットDにおいて、
チェック信号供給手段Nが供給するチェック信号を基に
本体ユニット30が演算して表示する演算結果の良否
を、本体動作良否判定手段Pが判定することから、本体
ユニット30の演算表示系に生じる支障を要因とする車
両荷重計の故障が本体チェックユニットDにより検出さ
れる。
【0023】従って、センサ、アンプ、ハーネス、並び
に、本体の各チェックユニットA〜Dが有しているセン
サ故障、アンプ故障、ハーネス故障、並びに、本体動作
良否の各判定手段G,K,M,Pによる判定結果の表示
ユニットEへの表示により、車両荷重計の故障の原因と
なる箇所の特定や、その原因の内容の把握とそれに応じ
た処置の決定を、メンテナンス部門に持ち込んで車両荷
重計を分解することなく行うことが可能となる。
【0024】また、請求項2に記載した本発明の車両荷
重計用故障診断装置によれば、センサチェックユニット
Aにおいて、センサ故障判定手段Gが、センサ絶縁抵抗
測定手段Rと巻線間絶縁抵抗測定手段Sとのうち少なく
とも一方の測定結果を加味してセンサ11の故障の有無
を判定することから、励磁用巻線11hや検出用巻線1
1jの車体に対する接触によるショートや、励磁用巻線
11hと検出用巻線11jとの短絡を要因とする車両荷
重計の故障についても、センサチェックユニットAによ
り検出される。
【0025】従って、センサ11のショートを含めて、
車両荷重計の故障の原因となる箇所の特定や、その原因
の内容の把握とそれに応じた処置の決定を、メンテナン
ス部門に持ち込んで車両荷重計を分解することなく行う
ことが可能となる。可能となる。
【0026】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
荷重計用故障診断装置によれば、アンプチェックユニッ
トBにおいて、アンプ故障判定手段Kが、アンプ消費電
流測定手段Tの測定結果を加味してアンプユニット20
の故障の有無を判定することから、アンプユニット20
の電源系の不安定に起因してアンプユニット20の入出
力系に生じる支障が、アンプユニット20自身の消費電
流の変動によるものであるか否かについても、アンプチ
ェックユニットBにより検出される。
【0027】従って、アンプユニット20の電源系が不
安定状態となって車両荷重計が故障した場合に、その要
因がアンプユニット20自身の消費電流の変動によるも
の、つまり、アンプユニット20内の回路の故障等によ
るものであるか否かについても、メンテナンス部門に持
ち込んで車両荷重計を分解することなく診断することが
可能となる。
【0028】また、請求項4に記載した本発明の車両荷
重計用故障診断装置によれば、ハーネスチェックユニッ
トCにおいて、ハーネス故障判定手段Mが、ハーネス絶
縁抵抗測定手段Vと導線間絶縁抵抗測定手段Wとのうち
少なくとも一方の測定結果を加味してハーネス40の故
障の有無を判定することから、ハーネス40が有する複
数の導線401〜40nの車体5に対する接触によるシ
ョートや、各導線401〜40n間の短絡を要因とする
車両荷重計の故障についても、ハーネスチェックユニッ
トCにより検出される。
【0029】従って、ハーネス40のショートを含め
て、車両荷重計の故障の原因となる箇所の特定や、その
原因の内容の把握とそれに応じた処置の決定を、メンテ
ナンス部門に持ち込んで車両荷重計を分解することなく
行うことが可能となる。
【0030】さらに、請求項5に記載した本発明の車両
荷重計用故障診断装置によれば、本体チェックユニット
Dにおいて、本体消費電流測定手段Xの測定結果を基に
本体故障判定手段Yが本体ユニット30の故障の有無を
判定することから、本体ユニット30の動作に生じる支
障が、本体ユニット30自身の消費電流の変動による電
源系の不安定に起因してするもの、つまり、本体ユニッ
ト30内の回路の故障等によるものであるか否かについ
ても、本体チェックユニットDにより検出される。
【0031】従って、車両荷重計の故障が本体ユニット
30の動作不良である場合に、その要因が本体ユニット
30自身の消費電流の変動によるもの、つまり、本体ユ
ニット30内の回路の故障等によるものであるか否かに
ついても、メンテナンス部門に持ち込んで車両荷重計を
分解することなく診断することが可能となる。
【0032】また、請求項6に記載した本発明の車両荷
重計用故障診断装置によれば、本体チェックユニットD
において、供給電力測定手段Zの測定結果を基にアンプ
給電良否判定手段αが、車両1のバッテリ13から給電
される電力により本体ユニット30がアンプユニット2
0に供給する作動用電力の給電状態の良否を判定するこ
とから、アンプユニット20の動作に生じる支障が、本
体ユニット30からの給電不足によるものであるか否か
についても、本体チェックユニットDにより検出され
る。
【0033】従って、車両荷重計の故障がアンプユニッ
ト20の動作不良である場合に、その要因が本体ユニッ
ト30からの給電不足によるものであるか否かについて
も、メンテナンス部門に持ち込んで車両荷重計を分解す
ることなく診断することが可能となる。
【0034】さらに、請求項7に記載した本発明の車両
荷重計用故障診断装置によれば、センサ11、アンプユ
ニット20、ハーネス40、並びに、本体ユニット30
のうち少なくとも1つを診断対象指定手段βにより故障
診断対象として指定すると、この指定された故障診断対
象に対応するチェックユニットA〜Dがチェックユニッ
ト作動手段γにより選択的に作動されるので、故障診断
を必要とする対象を予め特定のものに限定できる場合
に、それ以外のものを故障診断対象から意図的に外し
て、不要な故障診断動作が無駄に行われてしまうのを防
止することが可能となる。
【0035】また、請求項8に記載した本発明の車両荷
重計用故障診断装置によれば、発生状況指定手段δによ
り車両荷重計の故障の発生状況を指定すると、診断項目
割出手段εによりその指定された故障の発生状況に応じ
た診断項目が割り出されて表示ユニットEに表示される
と共に、チェックユニット作動手段γにより選択的に作
動されるチェックユニットA〜Dにおいて、診断項目割
出手段εにより割り出された診断項目に対応する故障の
検出が行われるので、故障の発生状況を発生状況指定手
段δにより指定するだけで、その故障の原因を特定する
ための診断項目の抽出とその実行とを略自動で行うこと
が可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図7乃
至図29を参照して説明する。図7は本発明の車両荷重
計用故障診断装置による故障の診断対象である車両荷重
計の概略構成を示す説明図である。
【0037】そして、図7中引用符号1は車両で、車両
1は、車輪3、荷台フレーム5、キャビン7、並びに、
荷台9を有しており、前記車輪3は1軸2輪の前輪3a
と、2軸4輪の後輪3b,3cとの合計3軸6輪からな
る。
【0038】また、前記車両荷重計は、各車輪3a〜3
cと荷台フレーム5との間、例えば、各車軸とサスペン
ション用のリーフスプリング等との連結部分に各々配設
され、荷台9側から各前輪3a及び後輪3b,3cに各
々かかる重量を検出する6つのセンサ11と、荷台フレ
ーム5の下部に配設された3つのアンプユニット20a
〜20cと、キャビン7に配設された本体ユニット30
とを備えており、荷台フレーム5の下部には、前記各ア
ンプユニット20a〜20cと本体ユニット30とを各
々接続するハーネス40a〜40cが延設されている。
【0039】前記各センサ11は、図8に斜視図で示す
ように、板状部材11aと、センシング部としてのコイ
ル11gを備えている。
【0040】前記板状部材11aは、パーマロイ等の磁
性材料により扁平な平面視略矩形状に形成され、長手方
向略中央のコイル部11bと、その両側の固定部11
c,11cとで構成されている。
【0041】前記コイル11gは、交差コイルを構成す
る励磁用巻線11hと検出用巻線11jとを有してお
り、これら両巻線11h,11jはエナメル等の絶縁材
(図示せず)により被覆されている。
【0042】そして、前記検出用巻線11jは、前記長
手方向に対向する2つの通孔11f,11fに亘って巻
回されて、その両端が各通孔11f,11fからそれぞ
れ引き出され、前記励磁用巻線11hは、残る前記幅方
向に対向する2つの通孔11f,11fに亘って巻回さ
れて、その両端が各通孔11f,11fからそれぞれ引
き出され、アンプ用コネクタ11k(図9参照)に接続
されている。
【0043】このように構成されたセンサ11は、板状
部材11aの長手方向が車両の車幅方向に延在し、且
つ、板状部材11aの幅方向が車両の高さ方向となる姿
勢で配置される。
【0044】この状態で、板状部材11aの長手方向に
対向する2つの通孔11f,11fに亘って巻回された
検出用巻線11jの巻回軸方向と、板状部材11aの幅
方向に対向する2つの通孔11f,11fに亘って巻回
された励磁用巻線11hの巻回軸方向とはいずれも、板
状部材11aの長手方向及び幅方向を含む平面に沿った
方向、即ち、車両の高さ方向及び車幅方向を含む平面に
沿った方向となる。
【0045】そして、センサ11の励磁用巻線11hに
励磁用電流を流すと、板状部材11aに磁界が発生して
この磁界により検出用巻線11jに誘導電流が流れ、セ
ンサ11に荷台9側から積載物の重量がかかって板状部
材11aが車両の高さ方向に沿って歪むと、板状部材1
1aの磁界の向きに変化が生じて検出用巻線11jに流
れる誘導電流が変化する。
【0046】このため、センサ11においては、荷台9
側からかかる重量に対応した大きさの電流が検出用巻線
11jに流れ、この電流に検出用巻線11jの抵抗値を
乗じた電圧の重量信号が、検出用巻線11jの両端間に
発生する。
【0047】次に、前記アンプユニット20aは、図9
にブロック図で示すように、アンプ21とインバータ2
3とを備えており、このアンプユニット20aには、2
つのセンサ用コネクタ25aを介して、2つの前輪3a
に対応する2つのセンサ11のアンプ用コネクタ11k
が各々接続されていると共に、ハーネス用コネクタ25
dを介してハーネス40aのアンプ用コネクタ40dが
接続されている。
【0048】前記アンプ21は、本体ユニット30及び
ハーネス40aを経て供給される、車両1のバッテリ1
3(図7参照)から直流の電力により作動し、各センサ
11の検出用巻線11jから入力される重量信号を各々
増幅して、ハーネス40aを介して本体ユニット30に
出力するように構成されている。
【0049】前記インバータ23は、バッテリ13から
の直流の電力を所定周波数の交流の電力に変換し、各セ
ンサ11の励磁用巻線11hの両端間に励磁用電流を流
す交流電源として働くように構成されている。
【0050】前記アンプユニット20bは、図10にブ
ロック図で示すように、アンプ21の作動に必要なバッ
テリ13の直流電力と、インバータ23で交流電力に変
換するバッテリ13の直流電力とが、ハーネス用コネク
タ25d、アンプ用コネクタ40d、及び、ハーネス4
0aを介してではなく、ハーネス用コネクタ25e、ア
ンプ用コネクタ40e、及び、ハーネス40bを介して
本体ユニット30から供給される点で、アンプユニット
20aとは構成が異なっている。
【0051】また、アンプユニット20bは、アンプ2
1で増幅する重量信号が、2つのセンサ用コネクタ25
a及び2つのアンプ用コネクタ11kを介して入力され
る、2つの前輪3aに対応する2つのセンサ11の検出
用巻線11jからのものではなく、2つのセンサ用コネ
クタ25b及び2つのアンプ用コネクタ11kを介して
入力される、4つの後輪3b,3cのうち1軸分の2つ
の後輪3bに対応する2つのセンサ11の検出用巻線1
1jからのものである点で、アンプユニット20aとは
構成が異なっている。
【0052】さらに、アンプユニット20bは、インバ
ータ23により励磁用電流を流す対象の励磁用巻線11
jが、各センサ用コネクタ25aを介して接続された2
つの前輪3aに対応する2つのセンサ11のものではな
く、各センサ用コネクタ25bを介して接続された2つ
の後輪3bに対応する2つのセンサ11のものである点
で、アンプユニット20aとは構成が異なっており、そ
の他の点は全てアンプユニット20aと同様に構成され
ている。
【0053】前記アンプユニット20cは、図11にブ
ロック図で示すように、アンプ21の作動に必要なバッ
テリ13の直流電力と、インバータ23で交流電力に変
換するバッテリ13の直流電力とが、ハーネス用コネク
タ25d、アンプ用コネクタ40d、及び、ハーネス4
0aを介してではなく、ハーネス用コネクタ25f、ア
ンプ用コネクタ40f、及び、ハーネス40cを介して
本体ユニット30から供給される点で、アンプユニット
20aとは構成が異なっている。
【0054】また、アンプユニット20cは、アンプ2
1で増幅する重量信号が、2つのセンサ用コネクタ25
a及び2つのアンプ用コネクタ11kを介して入力され
る、2つの前輪3aに対応する2つのセンサ11の検出
用巻線11jからのものではなく、2つのセンサ用コネ
クタ25c及び2つのアンプ用コネクタ11kを介して
入力される、4つの後輪3b,3cのうち1軸分の2つ
の後輪3cに対応する2つのセンサ11の検出用巻線1
1jからのものである点で、アンプユニット20aとは
構成が異なっている。
【0055】さらに、アンプユニット20cは、インバ
ータ23により励磁用電流を流す対象の励磁用巻線11
jが、各センサ用コネクタ25aを介して接続された2
つの前輪3aに対応する2つのセンサ11のものではな
く、各センサ用コネクタ25bを介して接続された2つ
の後輪3cに対応する2つのセンサ11のものである点
で、アンプユニット20aとは構成が異なっており、そ
の他の点は全てアンプユニット20aと同様に構成され
ている。
【0056】前記本体ユニット30は、図12にブロッ
ク図で示すように、マイクロコンピュータ(以下、マイ
コンと略記する)31と、測定重量表示用のディスプレ
イ33と、センサ用入力インタフェース35と、通信用
入出力インタフェース37とを備えている。
【0057】前記本体ユニット30には、ハーネス用コ
ネクタ39a〜39cを介してハーネス40a〜40c
の本体用コネクタ40g〜40jが各々接続されている
と共に、バッテリ用コネクタ39d及び不図示のバッテ
リケーブルを介してバッテリ13が接続されていて、こ
のバッテリ13からの直流電力は、本体ユニット30の
内部で分岐された上で、マイコン31に直接供給される
と共に、ハーネス40a〜40cを介して対応する各ア
ンプユニット20a〜20cに各々供給される。
【0058】前記マイコン31には、不図示のドライバ
を介してディスプレイ33が接続されている他、車両1
の走行速度に応じた数の走行パルスを出力する走行セン
サ50と、ブレーキペダル(図示せず)の操作に応じて
ブレーキ信号を出力するブレーキセンサ55とが、セン
サ用入力インタフェース35を介して接続されていると
共に、前記ハーネス40a〜40cを介して各アンプユ
ニット20a〜20cのアンプ21が各々接続されてい
る。
【0059】そして、マイコン31は、走行センサ50
から走行パルスが入力されていない車両1の停止状態に
おいて、各アンプユニット20a〜20cからハーネス
40a〜40cを介して入力される、アンプ21により
増幅された後の6つのセンサ11からの重量信号を基
に、車両1の荷重を周期的に算出し、ディスプレイ33
の表示を算出した荷重値に更新させるように構成されて
いる。
【0060】また、マイコン31は、走行センサ50か
ら走行パルスが入力されている走行状態においては、ア
ンプ21により増幅された後の6つのセンサ11からの
重量信号を基にした車両1の荷重の周期的な算出を行わ
ず、ディスプレイ33の表示を、車両1の停止状態にお
いてディスプレイ33に表示されていた最新の荷重値に
ホールドさせるように構成されている。
【0061】さらに、マイコン31は、車両1の停止状
態において、アンプ21により増幅された後の6つのセ
ンサ11からの重量信号を基にして算出した車両1の荷
重値が、車両1の最大積載量を上回ると、その後、算出
された荷重値が最大積載量以内に収まるまでの間、過積
載状態である旨をディスプレイ33に表示させるように
構成されている。
【0062】その上、マイコン31は、車両1の走行状
態においてブレーキセンサ55からブレーキ信号が入力
されると、車両1の停止に伴う慣性により誤った荷重値
が算出されてディスプレイ33に表示されるのを防ぐた
めに、ブレーキ信号の入力開始の時点から所定時間の間
は、走行センサ50からの走行パルスが入力されなくな
っても、アンプ21により増幅された後の6つのセンサ
11からの重量信号を基にした車両1の荷重の周期的な
算出を行わず、ディスプレイ33の表示を、車両1の停
止状態においてディスプレイ33に表示されていた最新
の荷重値にホールドさせるように構成されている。
【0063】加えて、マイコン31は、アンプ21によ
り増幅された後の6つのセンサ11からの重量信号を基
にして算出してディスプレイ33に表示させた車両1の
荷重値を示すデータや、この荷重値が車両1の最大積載
量を上回った際にディスプレイ33に表示させる過積載
である旨についてのデータを、外部の記録手段で記録と
して残すことができるように、通信用入出力インタフェ
ース37に出力するように構成されている。
【0064】そして、アンプユニット20aと本体ユニ
ット30との間では、ハーネス40aの+と−との2つ
の電源ライン(図示せず)を介してアンプ21やインバ
ータ23への給電が行われると共に、ハーネス40aの
チャンネル1,2の2つの信号ライン(図示せず)を介
して、2つの前輪3aのうち一方に対応するセンサ11
の、また、ハーネス40aのチャンネル3,4の2つの
信号ライン(図示せず)を介して、他方の前輪3aに対
応するセンサ11の、各検出用巻線11jからの重量信
号をアンプ21で増幅した増幅後の重量信号のマイコン
31に対する伝送が行われる。
【0065】同様に、アンプユニット20bと本体ユニ
ット30との間では、ハーネス40bの+と−との2つ
の電源ライン(図示せず)を介してアンプ21やインバ
ータ23への給電が行われると共に、ハーネス40bの
チャンネル1,2の2つの信号ライン(図示せず)を介
して、2つの後輪3bのうち一方に対応するセンサ11
の、また、ハーネス40bのチャンネル3,4の2つの
信号ライン(図示せず)を介して、他方の後輪3bに対
応するセンサ11の、各検出用巻線11jからの重量信
号をアンプ21で増幅した増幅後の重量信号のマイコン
31に対する伝送が行われる。
【0066】加えて、アンプユニット20cと本体ユニ
ット30との間では、ハーネス40cの+と−との2つ
の電源ライン(図示せず)を介してアンプ21やインバ
ータ23への給電が行われると共に、ハーネス40cの
チャンネル1,2の2つの信号ライン(図示せず)を介
して、2つの後輪3cのうち一方に対応するセンサ11
の、また、ハーネス40cのチャンネル3,4の2つの
信号ライン(図示せず)を介して、他方の後輪3cに対
応するセンサ11の、各検出用巻線11jからの重量信
号をアンプ21で増幅した増幅後の重量信号のマイコン
31に対する伝送が行われる。
【0067】次に、上述した構成の車両荷重計の故障を
診断する際に用いられる本実施形態の車両荷重計用故障
診断装置の電気的な概略構成を、図13のブロック図を
参照して説明する。
【0068】図13中引用符号60で示す本実施形態の
車両荷重計用故障診断装置は、例えば工具収納用の携帯
可能なキャリングケース(図示せず)内に、ノート型等
の携帯型のパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと
略記する)61、抵抗測定回路62、交流電源回路6
3、直流電源回路64、交流電流測定回路65、直流電
流測定回路66、直流電圧測定回路67、周波数測定回
路68、ダミー抵抗69、及び、スイッチユニット70
を収容して構成されている。
【0069】また、本実施形態の車両荷重計用故障診断
装置60は、6本のセンサケーブル71a〜71fと、
アースケーブル72と、6本のセンサ側アンプ用ケーブ
ル73a〜73fと、3本の本体側アンプ用ケーブル7
4a〜74cと、6本のハーネス用ケーブル75a〜7
5fと、3本のアンプ側本体用ケーブル76a〜76c
と、バッテリ側本体用ケーブル77と、通信ケーブル7
8と、センサ側本体用ケーブル79とをさらに備えてい
る。
【0070】前記各センサケーブル71a〜71fは、
前輪3a及び後輪3b,3cに対応する各センサ11の
アンプ用コネクタ11kに各々接続可能に構成されてお
り、前記アースケーブル72は、例えばワニ口クリップ
等の荷台フレーム5に対する接続部材(図示せず)を有
している。
【0071】前記各センサ側アンプ用ケーブル73a,
73bは、アンプユニット20aの2つのセンサ用コネ
クタ25aに各々接続可能に構成されており、前記各セ
ンサ側アンプ用ケーブル73c,73dは、アンプユニ
ット20bの2つのセンサ用コネクタ25bに各々接続
可能に構成されており、前記各センサ側アンプ用ケーブ
ル73e,73fは、アンプユニット20cの2つのセ
ンサ用コネクタ25cに各々接続可能に構成されてい
る。
【0072】前記各本体側アンプ用ケーブル74a〜7
4cは、各アンプユニット20a〜20cのハーネス用
コネクタ25d〜25fに各々接続可能に構成されてお
り、前記各ハーネス用ケーブル75a,75bは、ハー
ネス40aのアンプ用コネクタ40d及び本体用コネク
タ40gに各々接続可能に構成されており、前記各ハー
ネス用ケーブル75c,75dは、ハーネス40bのア
ンプ用コネクタ40e及び本体用コネクタ40hに各々
接続可能に構成されており、前記各ハーネス用ケーブル
75e,75fは、ハーネス40cのアンプ用コネクタ
40f及び本体用コネクタ40jに各々接続可能に構成
されている。
【0073】前記各アンプ側本体用ケーブル76a〜7
6cは、本体ユニット30のハーネス用コネクタ35a
〜35cに各々接続可能に構成されており、前記バッテ
リ側本体用ケーブル77は、本体ユニット30のバッテ
リ用コネクタ39dに接続可能に構成されており、前記
通信ケーブル78は、本体ユニット30の通信用入出力
インタフェース37に接続可能に構成されており、前記
センサ側本体用ケーブル79は、本体ユニット30のセ
ンサ用入力インタフェース35に接続可能に構成されて
いる。
【0074】前記スイッチユニット70は、抵抗測定回
路62、交流電源回路63、直流電源回路64、交流電
流測定回路65、直流電流測定回路66、直流電圧測定
回路67、周波数測定回路68、並びに、ダミー抵抗6
9の各々を選択的に、センサケーブル71a〜71f、
アースケーブル72、センサ側アンプ用ケーブル73a
〜73f、本体側アンプ用ケーブル74a〜74c、ハ
ーネス用ケーブル75a〜75f、アンプ側本体用ケー
ブル76a〜76c、バッテリ側本体用ケーブル77、
並びに、センサ側本体用ケーブル79のうちのいずれか
1つ或は複数に、順次又は同時に接続するように構成さ
れている。
【0075】前記パソコン61は、CPU(Central Pr
ocessing Unit、中央処理装置)61aと、RAM(Ran
dom Access Memory)61bと、ROM(Read-Only Mem
ory)61cと、キーボード61dと、ディスプレイ6
1eとを有している。
【0076】前記CPU61aには、RAM61b、R
OM61c、キーボード61d、並びに、ディスプレイ
61eが接続されている他、スイッチユニット70が接
続されていると共に、抵抗測定回路62、交流電源回路
63、直流電源回路64、交流電流測定回路65、直流
電流測定回路66、直流電圧測定回路67、並びに、周
波数測定回路68が各々接続されており、さらに、入出
力インタフェース61fを介して通信ケーブル78が接
続されている。
【0077】前記RAM61bは、各種データ記憶用の
データエリア及び各種処理作業に用いるワークエリアを
有しており、前記ROM61cには、CPU61aに各
種処理動作を行わせるための制御プログラムが格納され
ている。
【0078】尚、パソコン61は、前記不図示のキャリ
ングケースに収容された不図示の電源スイッチの投入に
より、このキャリングケースから延設された電源ケーブ
ルが接続されたコンセントからの商用電源の供給を受け
て作動し、また、抵抗測定回路62、交流電源回路6
3、直流電源回路64、交流電流測定回路65、直流電
流測定回路66、直流電圧測定回路67、並びに、周波
数測定回路68は、商用電源をキャリングケース内に収
容された不図示の電源回路により変圧して得られる電力
の供給を受けて作動する。
【0079】また、前記交流電源回路63は、出力する
電力の電圧や電流、並びに、周波数を変化させることが
できるように構成されており、前記直流電源回路64
も、出力する電力の電圧や電流を変化させることができ
るように構成されている。
【0080】さらに、前記ダミー負荷69は、その抵抗
値を任意の値に変化させることができるように構成され
ている。
【0081】次に、前記ROM61cに格納された制御
プログラムに従いCPU61aが行う処理を、図14乃
至図20のフローチャートを参照して説明する。
【0082】不図示の電源スイッチの投入により、商用
電源の供給が開始されてパソコン61が起動しプログラ
ムがスタートすると、CPU61aは、図14にメイン
ルーチンのフローチャートに示すように、ディスプレイ
61eに自己診断レベルの選択要求画面を表示させ(ス
テップS1)、キーボード61dからの自己診断レベル
を選択指定する入力があったか否かを確認する(ステッ
プS3)。
【0083】自己診断レベルの選択指定入力がない場合
は(ステップS3でN)、入力があるまでステップS3
をリピートし、入力があった場合は(ステップS3で
Y)、ディスプレイ61eに診断対象機器の選択要求画
面を表示させ(ステップS5)、キーボード61dから
の診断対象機器を選択指定する入力があったか否かを確
認する(ステップS7)。
【0084】診断対象機器の選択指定入力がない場合は
(ステップS7でN)、入力があるまでステップS7を
リピートし、入力があった場合は(ステップS7で
Y)、ステップS3で選択指定された自己診断レベルが
レベル1であるか否かを確認する(ステップS9)。
【0085】自己診断レベルがレベル1である場合は
(ステップS9でY)、後述するステップS21に進
み、レベル1でない場合は(ステップS9でN)、選択
指定された自己診断レベルがレベル2であるか否かを確
認し(ステップS11)、自己診断レベルがレベル2で
ある場合は(ステップS11でY)、後述するステップ
S17に進み、レベル2でない場合は(ステップS11
でN)、後述するステップS13に進む。
【0086】ステップS11において選択指定された自
己診断レベルがレベル2でない場合(N)に進むステッ
プS13では、ディスプレイ61eに目視チェック確認
画面を表示させ、その後、キーボード61dからの目視
チェックの終了を確認する入力があったか否かを確認す
る(ステップS15)。
【0087】目視チェックの終了確認入力がない場合は
(ステップS15でN)、入力があるまでステップS1
5をリピートし、入力があった場合は(ステップS15
でY)、ステップS21に進む。
【0088】また、ステップS11において選択指定さ
れた自己診断レベルがレベル2である場合(Y)に進む
ステップS17では、ディスプレイ61eに目視及びタ
ッピングチェック確認画面を表示させ、その後、キーボ
ード61dからの目視及びタッピングチェックの終了を
確認する入力があったか否かを確認する(ステップS1
9)。
【0089】目視及びタッピングチェックの終了確認入
力がない場合は(ステップS19でN)、入力があるま
でステップS19をリピートし、入力があった場合は
(ステップS19でY)、ステップS21に進む。
【0090】ステップS9において選択指定された自己
診断レベルがレベル1である場合(Y)、ステップS1
5において目視チェックの終了確認入力があった場合
(Y)、並びに、ステップS19において目視及びタッ
ピングチェックの終了確認入力があった場合(Y)に進
むステップS21では、センサ11、アンプユニット2
0a〜20c、本体ユニット30+ハーネス40a〜4
0c、ハーネス40a〜40c、並びに、本体ユニット
30の各診断対象機器(群)のうち、ステップS13に
おいて選択指定された診断対象機器(群)に対応する診
断項目リストを割り出し、その診断項目リストを示す診
断項目リスト画面をディスプレイ61eに表示させ、そ
の後、ステップS23に進む。
【0091】ステップS23では、キーボード61dか
らの表示したリストの内容を確認する入力があったか否
かを確認し、入力がない場合は(ステップS23で
N)、入力があるまでステップS23をリピートし、入
力があった場合は(ステップS23でY)、表示したリ
ストの順に、各診断対象機器(群)についての故障診断
処理を行うと共に、診断結果を各診断対象機器(群)毎
にディスプレイ61eに表示させた後(ステップS2
5)、キーボード61dからの診断結果を確認する入力
があったか否かを確認する(ステップS27)。
【0092】診断結果の確認入力がない場合は(ステッ
プS27でN)、入力があるまでステップS27をリピ
ートし、入力があった場合は(ステップS27でY)、
ステップS1にリターンする。
【0093】次に、前記ステップS25における故障診
断及び表示処理の詳細な内容について、図15乃至図2
0のサブルーチンのフローチャートを参照して説明す
る。
【0094】ステップS25の故障診断及び表示処理に
おいては、まず、図15に示すように、ステップS7に
おいて選択指定入力が確認された診断対象機器がセンサ
11であるか否かを確認し(ステップS251)、セン
サ11である場合は(ステップS251でY)、センサ
診断処理を行った後(ステップS252)、図14のメ
インルーチンに戻ってステップS27に進む。
【0095】一方、診断対象機器がセンサ11でない場
合は(ステップS251でN)、ステップS7において
選択指定入力が確認された診断対象機器がアンプユニッ
ト20a〜20cであるか否かを確認し(ステップS2
53)、アンプユニット20a〜20cである場合は
(ステップS253でY)、アンプユニット診断処理を
行った後(ステップS254)、図14のメインルーチ
ンに戻ってステップS27に進む。
【0096】一方、診断対象機器がアンプユニット20
a〜20cでない場合は(ステップS253でN)、ス
テップS7において選択指定入力が確認された診断対象
機器が本体ユニット30+ハーネス40a〜40cであ
るか否かを確認し(ステップS255)、本体ユニット
30+ハーネス40a〜40cである場合は(ステップ
S255でY)、本体+ハーネス診断処理を行った後
(ステップS256)、図14のメインルーチンに戻っ
てステップS27に進む。
【0097】一方、診断対象機器が本体ユニット30+
ハーネス40a〜40cでない場合は(ステップS25
5でN)、ステップS7において選択指定入力が確認さ
れた診断対象機器がハーネス40a〜40cであるか否
かを確認し(ステップS257)し、ハーネス40a〜
40cである場合は(ステップS257でY)、ハーネ
ス診断処理を行った後(ステップS258)、図14の
メインルーチンに戻ってステップS27に進む。
【0098】一方、診断対象機器がハーネス40a〜4
0cでない場合は(ステップS257でN)、本体ユニ
ット診断処理を行った後(ステップS259)、図14
のメインルーチンに戻ってステップS27に進む。
【0099】そして、ステップS252のセンサ診断処
理においては、図16に示すように、まず、スイッチユ
ニット70により、各センサケーブル71a〜71fの
端子(図示せず)のうち励磁用巻線11hの一端につな
がる端子を、抵抗測定回路62を介してアースケーブル
72に順次接続させつつ、抵抗測定回路62により抵抗
値を順次測定させる(ステップS252a)。
【0100】次に、ステップS252aの測定結果を基
に、各センサ11の励磁用巻線11hと荷台フレーム5
との間の絶縁状態の良否を判定し(ステップS252
b)、判定結果をディスプレイ61eの診断項目リスト
画面上に追加表示させた後(ステップS252c)、ス
テップS252dに進む。
【0101】ステップS252dでは、スイッチユニッ
ト70により、各センサケーブル71a〜71fの検出
用巻線11jの一端につながる端子を、抵抗測定回路6
2を介してアースケーブル72に順次接続させつつ、抵
抗測定回路62により抵抗値を順次測定させ、次に、そ
の測定結果を基に、各センサ11の検出用巻線11jと
荷台フレーム5との間の絶縁状態の良否を判定し(ステ
ップS252e)、判定結果をディスプレイ61eの診
断項目リスト画面上に追加表示させた後(ステップS2
52f)、ステップS252gに進む。
【0102】ステップS252gでは、スイッチユニッ
ト70により、各センサケーブル71a〜71fの励磁
用巻線11hの一端につながる端子と、同じセンサケー
ブル71a〜71fの検出用巻線11jの一端につなが
る端子との間に、抵抗測定回路62を順次直列に接続さ
せつつ、抵抗測定回路62により抵抗値を順次測定さ
せ、次に、その測定結果を基に、各センサ11の励磁用
巻線11hと検出用巻線11jとの間の絶縁状態の良否
を判定し(ステップS252h)、判定結果をディスプ
レイ61eの診断項目リスト画面上に追加表示させた後
(ステップS252j)、ステップS252kに進む。
【0103】ステップS252kでは、スイッチユニッ
ト70により、各センサケーブル71a〜71fの励磁
用巻線11hの一端につながる端子と、同じセンサケー
ブル71a〜71fの励磁用巻線11hの他端につなが
る端子との間に、抵抗測定回路62を順次直列に接続さ
せつつ、抵抗測定回路62により抵抗値を順次測定さ
せ、次に、その測定結果を基に、各センサ11の励磁用
巻線11hの両端間の断線の有無を判定し(ステップS
252m)、判定結果をディスプレイ61eの診断項目
リスト画面上に追加表示させた後(ステップS252
n)、ステップS252pに進む。
【0104】ステップS252pでは、スイッチユニッ
ト70により、各センサケーブル71a〜71fの検出
用巻線11jの一端につながる端子と、同じセンサケー
ブル71a〜71fの検出用巻線11jの他端につなが
る端子との間に、抵抗測定回路62を順次直列に接続さ
せつつ、抵抗測定回路62により抵抗値を順次測定さ
せ、次に、その測定結果を基に、各センサ11の検出用
巻線11jの両端間の断線の有無を判定し(ステップS
252r)、判定結果をディスプレイ61eの診断項目
リスト画面上に追加表示させた後(ステップS252
s)、図14のメインルーチンに戻ってステップS27
に進む。
【0105】また、ステップS254のアンプユニット
診断処理においては、図17に示すように、まず、ステ
ップS254aにおいて、スイッチユニット70によ
り、本体側アンプ用ケーブル74aの端子(図示せず)
のうち、アンプユニット20aのアンプ21への作動用
電力とインバータ23への直交変換用電力との供給経路
につながる2つの端子間に、直流電流測定回路66と、
本体ユニット30から供給される直流電力と同じ電圧及
び電流を出力する状態とした直流電源回路64とを直列
に接続させる。
【0106】さらに、スイッチユニット70により、各
センサ側アンプ用ケーブル73a,73bの端子(図示
せず)のうち、インバータ23の一方の出力につながる
端子とアンプ21の一方の入力につながる端子との間
に、荷台9に荷物が積載されていない状態でのセンサ1
1全体の抵抗値と等しい抵抗値にしたダミー抵抗69を
直列に順次接続させると共に、これと同期して、インバ
ータ23の他方の出力につながる端子とアンプ21の他
方の入力につながる端子との間を順次短絡させて、セン
サ側アンプ用ケーブル73a,73bの端子の接続状態
を変えるタイミングに同期して直流電流測定回路66に
より電流値を各々測定させる。
【0107】次に、ステップS254aの測定結果を基
に、アンプユニット20aの消費電流の良否を判定し
(ステップS254b)、その後、ステップS254c
に進む。
【0108】ステップS254cでは、スイッチユニッ
ト70により、本体側アンプ用ケーブル74bの端子
(図示せず)のうち、アンプユニット20bのアンプ2
1への作動用電力とインバータ23への直交変換用電力
との供給経路につながる2つの端子間に、直流電流測定
回路66と、本体ユニット30から供給される直流電力
と同じ電圧及び電流を出力する状態とした直流電源回路
64とを直列に接続させる。
【0109】さらに、スイッチユニット70により、各
センサ側アンプ用ケーブル73c,73dの端子(図示
せず)のうち、インバータ23の一方の出力につながる
端子とアンプ21の一方の入力につながる端子との間
に、荷台9に荷物が積載されていない状態でのセンサ1
1全体の抵抗値と等しい抵抗値にしたダミー抵抗69を
直列に順次接続させると共に、これと同期して、インバ
ータ23の他方の出力につながる端子とアンプ21の他
方の入力につながる端子との間を順次短絡させて、セン
サ側アンプ用ケーブル73c,73dの端子の接続状態
を変えるタイミングに同期して直流電流測定回路66に
より電流値を各々測定させる。
【0110】次に、ステップS254cの測定結果を基
に、アンプユニット20bの消費電流の良否を判定し
(ステップS254d)、その後、ステップS254e
に進む。
【0111】ステップS254eでは、スイッチユニッ
ト70により、本体側アンプ用ケーブル74cの端子
(図示せず)のうち、アンプユニット20cのアンプ2
1への作動用電力とインバータ23への直交変換用電力
との供給経路につながる2つの端子間に、直流電流測定
回路66と、本体ユニット30から供給される直流電力
と同じ電圧及び電流を出力する状態とした直流電源回路
64とを直列に接続させる。
【0112】さらに、スイッチユニット70により、各
センサ側アンプ用ケーブル73e,73fの端子(図示
せず)のうち、インバータ23の一方の出力につながる
端子とアンプ21の一方の入力につながる端子との間
に、荷台9に荷物が積載されていない状態でのセンサ1
1全体の抵抗値と等しい抵抗値にしたダミー抵抗69を
直列に順次接続させると共に、これと同期して、インバ
ータ23の他方の出力につながる端子とアンプ21の他
方の入力につながる端子との間を順次短絡させて、セン
サ側アンプ用ケーブル73e,73fの端子の接続状態
を変えるタイミングに同期して直流電流測定回路66に
より電流値を各々測定させる。
【0113】次に、ステップS254eの測定結果を基
に、アンプユニット20cの消費電流の良否を判定し
(ステップS254f)、続いて、ステップS254
b、ステップS254d、及び、ステップS254fの
判定結果をディスプレイ61eの診断項目リスト画面上
に追加表示させた後(ステップS254g)、ステップ
S254hに進む。
【0114】ステップS254hでは、スイッチユニッ
ト70により、各センサ側アンプ用ケーブル73a,7
3bの不図示の端子のうち、インバータ23の一方の出
力につながる端子と他方の出力につながる端子との間
に、交流電流測定回路65と、荷台9に荷物が積載され
ていない状態でのセンサ11の励磁用巻線11hの抵抗
値と等しい抵抗値にしたダミー抵抗69とを直列に順次
接続させる。
【0115】そして、センサ側アンプ用ケーブル73
a,73bの端子の接続状態を変えるタイミングに同期
して、交流電流測定回路65により電流値を順次測定さ
せる。
【0116】次に、ステップS254hの測定結果を基
に、アンプユニット20aのインバータ23が、2つの
前輪3aに対応する2つのセンサ11の励磁用巻線11
hの両端間に各々流す励磁用電流の良否を判定し(ステ
ップS254j)、その後、ステップS254kに進
む。
【0117】ステップS254kでは、スイッチユニッ
ト70により、各センサ側アンプ用ケーブル73c,7
3dの不図示の端子のうち、インバータ23の一方の出
力につながる端子と他方の出力につながる端子との間
に、交流電流測定回路65と、荷台9に荷物が積載され
ていない状態でのセンサ11の励磁用巻線11hの抵抗
値と等しい抵抗値にしたダミー抵抗69とを直列に順次
接続させる。
【0118】そして、センサ側アンプ用ケーブル73
c,73dの端子の接続状態を変えるタイミングに同期
して、交流電流測定回路65により電流値を順次測定さ
せる。
【0119】次に、ステップS254kの測定結果を基
に、アンプユニット20bのインバータ23が、2つの
後輪3bに対応する2つのセンサ11の励磁用巻線11
hの両端間に各々流す励磁用電流の良否を判定し(ステ
ップS254m)、その後、ステップS254nに進
む。
【0120】ステップS254nでは、スイッチユニッ
ト70により、各センサ側アンプ用ケーブル73e,7
3fの不図示の端子のうち、インバータ23の一方の出
力につながる端子と他方の出力につながる端子との間
に、交流電流測定回路65と、荷台9に荷物が積載され
ていない状態でのセンサ11の励磁用巻線11hの抵抗
値と等しい抵抗値にしたダミー抵抗69とを直列に順次
接続させる。
【0121】そして、センサ側アンプ用ケーブル73
e,73fの端子の接続状態を変えるタイミングに同期
して、交流電流測定回路65により電流値を順次測定さ
せる。
【0122】次に、ステップS254nの測定結果を基
に、アンプユニット20cのインバータ23が、2つの
後輪3cに対応する2つのセンサ11の励磁用巻線11
hの両端間に各々流す励磁用電流の良否を判定し(ステ
ップS254p)、続いて、ステップS254j、ステ
ップS254m、及び、ステップS254pの判定結果
をディスプレイ61eの診断項目リスト画面上に追加表
示させた後(ステップS254r)、ステップS254
sに進む。
【0123】ステップS254sでは、スイッチユニッ
ト70により、本体側アンプ用ケーブル74aの不図示
の端子のうち、アンプユニット20aのアンプ21への
作動用電力とインバータ23への直交変換用電力との供
給経路につながる2つの端子間に、本体ユニット30か
ら供給される直流電力と同じ電圧及び電流を出力する状
態とした直流電源回路64を直列に接続させ、この状態
で、本体側アンプ用ケーブル74aの残りの端子のう
ち、アンプ21の各センサ11に対応する2つずつの出
力につながる2端子間に、周波数測定回路68を直列に
順次接続させる。
【0124】さらに、本体側アンプ用ケーブル74aの
端子に対する周波数測定回路68の接続状態を変えるタ
イミングに同期して、スイッチユニット70により、各
センサ側アンプ用ケーブル73a,73bにおける不図
示の端子のうち、インバータ23の一方の出力につなが
る端子とアンプ21の一方の入力につながる端子との間
に、荷台9に5トン分の荷物が積載された状態でのセン
サ11全体の抵抗値と等しい抵抗値にしたダミー抵抗6
9を直列に順次接続させる。
【0125】そして、本体側アンプ用ケーブル74aの
端子に対する周波数測定回路68の接続状態を変えるタ
イミングや、各センサ側アンプ用ケーブル73a,73
bの端子に対するダミー抵抗69の接続状態を変えるタ
イミングに同期して、周波数測定回路68により周波数
を各々測定させる。
【0126】次に、ステップS254sの測定結果を基
に、アンプユニット20aのアンプ21による増幅動作
の良否を判定し(ステップS254t)、その後、ステ
ップS254vに進む。
【0127】ステップS254vでは、スイッチユニッ
ト70により、本体側アンプ用ケーブル74bの不図示
の端子のうち、アンプユニット20bのアンプ21への
作動用電力とインバータ23への直交変換用電力との供
給経路につながる2つの端子間に、本体ユニット30か
ら供給される直流電力と同じ電圧及び電流を出力する状
態とした直流電源回路64を直列に接続させ、この状態
で、本体側アンプ用ケーブル74bの残りの端子のう
ち、アンプ21の各センサ11に対応する2つずつの出
力につながる2端子間に、周波数測定回路68を直列に
順次接続させる。
【0128】さらに、本体側アンプ用ケーブル74bの
端子に対する周波数測定回路68の接続状態を変えるタ
イミングに同期して、スイッチユニット70により、各
センサ側アンプ用ケーブル73c,73dにおける不図
示の端子のうち、インバータ23の一方の出力につなが
る端子とアンプ21の一方の入力につながる端子との間
に、荷台9に5トン分の荷物が積載された状態でのセン
サ11全体の抵抗値と等しい抵抗値にしたダミー抵抗6
9を直列に順次接続させる。
【0129】そして、本体側アンプ用ケーブル74bの
端子に対する周波数測定回路68の接続状態を変えるタ
イミングや、各センサ側アンプ用ケーブル73c,73
dの端子に対するダミー抵抗69の接続状態を変えるタ
イミングに同期して、周波数測定回路68により周波数
を各々測定させる。
【0130】次に、ステップS254vの測定結果を基
に、アンプユニット20bのアンプ21による増幅動作
の良否を判定し(ステップS254w)、その後、ステ
ップS254xに進む。
【0131】ステップS254xでは、スイッチユニッ
ト70により、本体側アンプ用ケーブル74cの不図示
の端子のうち、アンプユニット20cのアンプ21への
作動用電力とインバータ23への直交変換用電力との供
給経路につながる2つの端子間に、本体ユニット30か
ら供給される直流電力と同じ電圧及び電流を出力する状
態とした直流電源回路64を直列に接続させ、この状態
で、本体側アンプ用ケーブル74cの残りの端子のう
ち、アンプ21の各センサ11に対応する2つずつの出
力につながる2端子間に、周波数測定回路68を直列に
順次接続させる。
【0132】さらに、本体側アンプ用ケーブル74cの
端子に対する周波数測定回路68の接続状態を変えるタ
イミングに同期して、スイッチユニット70により、各
センサ側アンプ用ケーブル73e,73fにおける不図
示の端子のうち、インバータ23の一方の出力につなが
る端子とアンプ21の一方の入力につながる端子との間
に、荷台9に5トン分の荷物が積載された状態でのセン
サ11全体の抵抗値と等しい抵抗値にしたダミー抵抗6
9を直列に順次接続させる。
【0133】そして、本体側アンプ用ケーブル74cの
端子に対する周波数測定回路68の接続状態を変えるタ
イミングや、各センサ側アンプ用ケーブル73e,73
fの端子に対するダミー抵抗69の接続状態を変えるタ
イミングに同期して、周波数測定回路68により周波数
を各々測定させる。
【0134】次に、ステップS254xの測定結果を基
に、アンプユニット20cのアンプ21による増幅動作
の良否を判定し(ステップS254y)、続いて、ステ
ップS254t、ステップS254w、及び、ステップ
S254yの判定結果をディスプレイ61eの診断項目
リスト画面上に追加表示させた後(ステップS254
z)、図14のメインルーチンに戻ってステップS27
に進む。
【0135】また、ステップS256の本体+ハーネス
診断処理においては、図18に示すように、まず、ステ
ップS256aにおいて、スイッチユニット70によ
り、バッテリ側本体用ケーブル77の端子のうち、本体
ユニット30のバッテリ用コネクタ39dの+端子につ
ながる端子と−端子につながる端子との間に、バッテリ
13と等しい電圧値及び電流値の直流電力を出力する状
態とした直流電源回路64を直列に接続する。
【0136】さらに、ハーネス用ケーブル75a,75
c,75eの端子(図示せず)のうち、ハーネス40a
〜40cの+と−との2つの電源ラインにつながる2端
子間に、直流電圧測定回路67を並列に順次接続させつ
つ、この直流電圧測定回路67により電圧値を順次測定
させる。
【0137】次に、ステップS256aの測定結果を基
に、本体ユニット30から各アンプユニット20a〜2
0cへの供給電圧の良否を判定し(ステップS256
b)、続いて、判定結果をディスプレイ61eの診断項
目リスト画面上に追加表示させた後(ステップS256
c)、ステップS256dに進む。
【0138】ステップS256dでは、スイッチユニッ
ト70により、アンプ側本体用ケーブル76a〜76c
の端子(図示せず)のうち、各アンプユニット20a〜
20cのアンプ21の各センサ11に対応する2つずつ
の出力につながる2端子間に、出力周波数、出力電圧、
及び、出力電流を所定のテスト周波数、テスト電圧、及
び、テスト電流にした交流電源回路63を直列に順次接
続させる。
【0139】そして、アンプ側本体用ケーブル76a〜
76cの端子に対する交流電源回路63の接続状態を変
えるタイミングに同期して、通信ケーブル78から入力
される車両1の荷重値を示すデータや過積載である旨に
ついてのデータを各々取り込む。
【0140】次に、ステップS256dにおいて取り込
んだデータの内容を基に、本体ユニット30による荷重
算出状態の良否を判定し(ステップS256e)、続い
て、判定結果をディスプレイ61eの診断項目リスト画
面上に追加表示させた後(ステップS256f)、ステ
ップS256gに進む。
【0141】ステップS256gでは、スイッチユニッ
ト70により、バッテリ側本体用ケーブル77の端子の
うち、本体ユニット30のバッテリ用コネクタ39dの
+端子につながる端子と−端子につながる端子との間
に、直流電流測定回路66と、バッテリ13と等しい電
圧値及び電流値の直流電力を出力する状態とした直流電
源回路64とを直列に接続し、この直流電流測定回路6
6により電流値を測定させる。
【0142】そして、ステップS256gの測定結果を
基に、本体ユニット30の消費電流の良否を判定し(ス
テップS256h)、判定結果をディスプレイ61eの
診断項目リスト画面上に追加表示させた後(ステップS
256j)、図14のメインルーチンに戻ってステップ
S27に進む。
【0143】また、ステップS258のハーネス診断処
理においては、図19に示すように、まず、ステップS
258aにおいて、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75aの不図示の端子のうち、アンプ用
コネクタ40dを介してハーネス40aのチャンネル
1,2の信号ラインにつながる端子と、ハーネス用ケー
ブル75bの不図示の端子のうち、本体用コネクタ40
gを介してハーネス40aのチャンネル3,4の信号ラ
インにつながる端子との間に、抵抗測定回路62を直列
に接続する。
【0144】次に、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75aの不図示の端子のうち、アンプ用
コネクタ40dを介してハーネス40aのチャンネル
3,4の信号ラインにつながる端子と、ハーネス用ケー
ブル75bの不図示の端子のうち、本体用コネクタ40
gを介してハーネス40aのチャンネル1,2の信号ラ
インにつながる端子との間に、抵抗測定回路62を直列
に接続する。
【0145】続いて、スイッチユニット70により、ハ
ーネス用ケーブル75aの不図示の端子のうち、アンプ
用コネクタ40dを介してハーネス40aの+,−の電
源ラインにつながる端子と、ハーネス用ケーブル75b
の不図示の端子のうち、本体用コネクタ40gを介して
ハーネス40aのチャンネル1,2の信号ラインにつな
がる端子との間に、抵抗測定回路62を直列に接続す
る。
【0146】次に、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75aの不図示の端子のうち、アンプ用
コネクタ40dを介してハーネス40aの+,−の電源
ラインにつながる端子と、ハーネス用ケーブル75bの
不図示の端子のうち、本体用コネクタ40gを介してハ
ーネス40aのチャンネル3,4の信号ラインにつなが
る端子との間に、抵抗測定回路62を直列に接続する。
【0147】続いて、スイッチユニット70により、ハ
ーネス用ケーブル75aの不図示の端子のうち、アンプ
用コネクタ40dを介してハーネス40aのチャンネル
1,2の信号ラインにつながる端子を、抵抗測定回路6
2を介してアースケーブル72に直列に接続する。
【0148】次に、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75aの不図示の端子のうち、アンプ用
コネクタ40dを介してハーネス40aのチャンネル
3,4の信号ラインにつながる端子を、抵抗測定回路6
2を介してアースケーブル72に直列に接続する。
【0149】続いて、スイッチユニット70により、ハ
ーネス用ケーブル75aの不図示の端子のうち、アンプ
用コネクタ40dを介してハーネス40aの+,−の電
源ラインにつながる端子を、抵抗測定回路62を介して
アースケーブル72に直列に接続する。
【0150】次に、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75cの不図示の端子のうち、アンプ用
コネクタ40eを介してハーネス40bのチャンネル
1,2の信号ラインにつながる端子と、ハーネス用ケー
ブル75dの不図示の端子のうち、本体用コネクタ40
hを介してハーネス40bのチャンネル3,4の信号ラ
インにつながる端子との間に、抵抗測定回路62を直列
に接続する。
【0151】続いて、スイッチユニット70により、ハ
ーネス用ケーブル75cの不図示の端子のうち、アンプ
用コネクタ40eを介してハーネス40bのチャンネル
3,4の信号ラインにつながる端子と、ハーネス用ケー
ブル75dの不図示の端子のうち、本体用コネクタ40
hを介してハーネス40bのチャンネル1,2の信号ラ
インにつながる端子との間に、抵抗測定回路62を直列
に接続する。
【0152】次に、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75cの不図示の端子のうち、アンプ用
コネクタ40eを介してハーネス40bの+,−の電源
ラインにつながる端子と、ハーネス用ケーブル75dの
不図示の端子のうち、本体用コネクタ40hを介してハ
ーネス40bのチャンネル1,2の信号ラインにつなが
る端子との間に、抵抗測定回路62を直列に接続する。
【0153】続いて、スイッチユニット70により、ハ
ーネス用ケーブル75cの不図示の端子のうち、アンプ
用コネクタ40eを介してハーネス40bの+,−の電
源ラインにつながる端子と、ハーネス用ケーブル75d
の不図示の端子のうち、本体用コネクタ40hを介して
ハーネス40bのチャンネル3,4の信号ラインにつな
がる端子との間に、抵抗測定回路62を直列に接続す
る。
【0154】次に、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75cの不図示の端子のうち、アンプ用
コネクタ40eを介してハーネス40bのチャンネル
1,2の信号ラインにつながる端子を、抵抗測定回路6
2を介してアースケーブル72に直列に接続する。
【0155】続いて、スイッチユニット70により、ハ
ーネス用ケーブル75cの不図示の端子のうち、アンプ
用コネクタ40eを介してハーネス40bのチャンネル
3,4の信号ラインにつながる端子を、抵抗測定回路6
2を介してアースケーブル72に直列に接続する。
【0156】次に、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75cの不図示の端子のうち、アンプ用
コネクタ40eを介してハーネス40bの+,−の電源
ラインにつながる端子を、抵抗測定回路62を介してア
ースケーブル72に直列に接続する。
【0157】続いて、スイッチユニット70により、ハ
ーネス用ケーブル75eの不図示の端子のうち、アンプ
用コネクタ40fを介してハーネス40cのチャンネル
1,2の信号ラインにつながる端子と、ハーネス用ケー
ブル75fの不図示の端子のうち、本体用コネクタ40
jを介してハーネス40cのチャンネル3,4の信号ラ
インにつながる端子との間に、抵抗測定回路62を直列
に接続する。
【0158】次に、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75eの不図示の端子のうち、アンプ用
コネクタ40fを介してハーネス40cのチャンネル
3,4の信号ラインにつながる端子と、ハーネス用ケー
ブル75fの不図示の端子のうち、本体用コネクタ40
jを介してハーネス40cのチャンネル1,2の信号ラ
インにつながる端子との間に、抵抗測定回路62を直列
に接続する。
【0159】続いて、スイッチユニット70により、ハ
ーネス用ケーブル75eの不図示の端子のうち、アンプ
用コネクタ40fを介してハーネス40cの+,−の電
源ラインにつながる端子と、ハーネス用ケーブル75f
の不図示の端子のうち、本体用コネクタ40jを介して
ハーネス40cのチャンネル1,2の信号ラインにつな
がる端子との間に、抵抗測定回路62を直列に接続す
る。
【0160】次に、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75eの不図示の端子のうち、アンプ用
コネクタ40fを介してハーネス40cの+,−の電源
ラインにつながる端子と、ハーネス用ケーブル75fの
不図示の端子のうち、本体用コネクタ40jを介してハ
ーネス40cのチャンネル3,4の信号ラインにつなが
る端子との間に、抵抗測定回路62を直列に接続する。
【0161】続いて、スイッチユニット70により、ハ
ーネス用ケーブル75eの不図示の端子のうち、アンプ
用コネクタ40fを介してハーネス40cのチャンネル
1,2の信号ラインにつながる端子を、抵抗測定回路6
2を介してアースケーブル72に直列に接続する。
【0162】次に、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75eの不図示の端子のうち、アンプ用
コネクタ40fを介してハーネス40cのチャンネル
3,4の信号ラインにつながる端子を、抵抗測定回路6
2を介してアースケーブル72に直列に接続する。
【0163】続いて、スイッチユニット70により、ハ
ーネス用ケーブル75eの不図示の端子のうち、アンプ
用コネクタ40fを介してハーネス40cの+,−の電
源ラインにつながる端子を、抵抗測定回路62を介して
アースケーブル72に直列に接続する。
【0164】以上のようにして抵抗測定回路62の接続
状態を順次変更しつつ、この接続状態を変えるタイミン
グに同期して、抵抗測定回路62により抵抗値を順次測
定させる。
【0165】そして、ステップS258aの測定結果を
基に、各ハーネス40a〜40cの各信号ラインや各電
源ラインの相互間での絶縁状態の良否を判定し(ステッ
プS258b)、判定結果をディスプレイ61eの診断
項目リスト画面上に追加表示させた後(ステップS25
8c)、ステップS258dに進む。
【0166】ステップS258dでは、スイッチユニッ
ト70により、ハーネス用ケーブル75aの不図示の端
子のうち、アンプ用コネクタ40dを介してハーネス4
0aのチャンネル1,2の信号ラインにつながる端子
と、ハーネス用ケーブル75bの不図示の端子のうち、
本体用コネクタ40gを介してハーネス40aのチャン
ネル1,2の信号ラインにつながる端子との間に、抵抗
測定回路62を直列に接続する。
【0167】次に、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75aの不図示の端子のうち、アンプ用
コネクタ40dを介してハーネス40aのチャンネル
3,4の信号ラインにつながる端子と、ハーネス用ケー
ブル75bの不図示の端子のうち、本体用コネクタ40
gを介してハーネス40aのチャンネル3,4の信号ラ
インにつながる端子との間に、抵抗測定回路62を直列
に接続する。
【0168】続いて、スイッチユニット70により、ハ
ーネス用ケーブル75aの不図示の端子のうち、アンプ
用コネクタ40dを介してハーネス40aの+,−の電
源ラインにつながる端子と、ハーネス用ケーブル75b
の不図示の端子のうち、本体用コネクタ40gを介して
ハーネス40aの+,−の電源ラインにつながる端子と
の間に、抵抗測定回路62を直列に接続する。
【0169】次に、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75cの不図示の端子のうち、アンプ用
コネクタ40eを介してハーネス40bのチャンネル
1,2の信号ラインにつながる端子と、ハーネス用ケー
ブル75dの不図示の端子のうち、本体用コネクタ40
hを介してハーネス40bのチャンネル1,2の信号ラ
インにつながる端子との間に、抵抗測定回路62を直列
に接続する。
【0170】続いて、スイッチユニット70により、ハ
ーネス用ケーブル75cの不図示の端子のうち、アンプ
用コネクタ40eを介してハーネス40bのチャンネル
3,4の信号ラインにつながる端子と、ハーネス用ケー
ブル75dの不図示の端子のうち、本体用コネクタ40
hを介してハーネス40bのチャンネル3,4の信号ラ
インにつながる端子との間に、抵抗測定回路62を直列
に接続する。
【0171】次に、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75cの不図示の端子のうち、アンプ用
コネクタ40eを介してハーネス40bの+,−の電源
ラインにつながる端子と、ハーネス用ケーブル75cの
不図示の端子のうち、本体用コネクタ40hを介してハ
ーネス40bの+,−の電源ラインにつながる端子との
間に、抵抗測定回路62を直列に接続する。
【0172】続いて、スイッチユニット70により、ハ
ーネス用ケーブル75eの不図示の端子のうち、アンプ
用コネクタ40fを介してハーネス40cのチャンネル
1,2の信号ラインにつながる端子と、ハーネス用ケー
ブル75fの不図示の端子のうち、本体用コネクタ40
jを介してハーネス40cのチャンネル1,2の信号ラ
インにつながる端子との間に、抵抗測定回路62を直列
に接続する。
【0173】次に、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75eの不図示の端子のうち、アンプ用
コネクタ40fを介してハーネス40cのチャンネル
3,4の信号ラインにつながる端子と、ハーネス用ケー
ブル75fの不図示の端子のうち、本体用コネクタ40
jを介してハーネス40cのチャンネル3,4の信号ラ
インにつながる端子との間に、抵抗測定回路62を直列
に接続する。
【0174】続いて、スイッチユニット70により、ハ
ーネス用ケーブル75eの不図示の端子のうち、アンプ
用コネクタ40fを介してハーネス40cの+,−の電
源ラインにつながる端子と、ハーネス用ケーブル75f
の不図示の端子のうち、本体用コネクタ40jを介して
ハーネス40cの+,−の電源ラインにつながる端子と
の間に、抵抗測定回路62を直列に接続する。
【0175】以上のようにして抵抗測定回路62の接続
状態を順次変更しつつ、この接続状態を変えるタイミン
グに同期して、抵抗測定回路62により抵抗値を順次測
定させる。
【0176】次に、ステップS258dの測定結果を基
に、各ハーネス40a〜40cの各信号ラインや各電源
ラインの導通状態の良否を判定し(ステップS258
e)、続いて、判定結果をディスプレイ61eの診断項
目リスト画面上に追加表示させた後(ステップS258
f)、図14のメインルーチンに戻ってステップS27
に進む。
【0177】また、ステップS259の本体ユニット診
断処理においては、図20に示すように、まず、ステッ
プS259aにおいて、スイッチユニット70により、
アンプ側本体用ケーブル76aの端子(図示せず)のう
ち、ハーネス用コネクタ35aを介してハーネス40a
のチャンネル1,2の各信号ラインにつながる2端子間
に、交流電源回路63を直列に接続し、走行センサ50
が出力する走行パルスの疑似パルスをセンサ側本体用ケ
ーブル79に出力すると共に、その間、交流電源回路6
3から周波数が次第に変化する交流電力を出力させる。
【0178】次に、スイッチユニット70により、アン
プ側本体用ケーブル76aの不図示の端子のうち、ハー
ネス用コネクタ35aを介してハーネス40aのチャン
ネル3,4の各信号ラインにつながる2端子間に、交流
電源回路63を直列に接続し、走行センサ50が出力す
る走行パルスの疑似パルスをセンサ側本体用ケーブル7
9に出力すると共に、その間、交流電源回路63から周
波数が次第に変化する交流電力を出力させる。
【0179】続いて、スイッチユニット70により、ア
ンプ側本体用ケーブル76bの端子(図示せず)のう
ち、ハーネス用コネクタ35bを介してハーネス40b
のチャンネル1,2の各信号ラインにつながる2端子間
に、交流電源回路63を直列に接続し、走行センサ50
が出力する走行パルスの疑似パルスをセンサ側本体用ケ
ーブル79に出力すると共に、その間、交流電源回路6
3から周波数が次第に変化する交流電力を出力させる。
【0180】次に、スイッチユニット70により、アン
プ側本体用ケーブル76bの不図示の端子のうち、ハー
ネス用コネクタ35bを介してハーネス40bのチャン
ネル3,4の各信号ラインにつながる2端子間に、交流
電源回路63を直列に接続し、走行センサ50が出力す
る走行パルスの疑似パルスをセンサ側本体用ケーブル7
9に出力すると共に、その間、交流電源回路63から周
波数が次第に変化する交流電力を出力させる。
【0181】続いて、スイッチユニット70により、ア
ンプ側本体用ケーブル76cの端子(図示せず)のう
ち、ハーネス用コネクタ35cを介してハーネス40c
のチャンネル1,2の各信号ラインにつながる2端子間
に、交流電源回路63を直列に接続し、走行センサ50
が出力する走行パルスの疑似パルスをセンサ側本体用ケ
ーブル79に出力すると共に、その間、交流電源回路6
3から周波数が次第に変化する交流電力を出力させる。
【0182】次に、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75fの不図示の端子のうち、本体用コ
ネクタ40jを介してハーネス40cのチャンネル3,
4の各信号ラインにつながる2端子間に、交流電源回路
63を直列に接続し、走行センサ50が出力する走行パ
ルスの疑似パルスをセンサ側本体用ケーブル79に出力
すると共に、その間、交流電源回路63から周波数が次
第に変化する交流電力を出力させる。
【0183】以上のようにして交流電源回路63の接続
状態を順次変更しつつ、交流電源回路63が出力する交
流電力の周波数が変化している間、通信ケーブル78か
ら入力されるデータ中の車両1の荷重値が変化している
か否かを確認する。
【0184】次に、ステップS259aの測定結果を基
に、本体ユニット30のマイコン31による車両1の走
行中における荷重算出のキャンセル動作の良否を判定し
(ステップS259b)、続いて、判定結果をディスプ
レイ61eの診断項目リスト画面上に追加表示させた後
(ステップS259c)、ステップS259dに進む。
【0185】ステップS259dでは、スイッチユニッ
ト70により、ハーネス用ケーブル75bの不図示の端
子のうち、本体用コネクタ40gを介してハーネス40
aのチャンネル1,2の各信号ラインにつながる2端子
間に、交流電源回路63を直列に接続し、走行センサ5
0が出力する走行パルスの疑似パルスをセンサ側本体用
ケーブル79に出力して、これに続き、ブレーキセンサ
55が出力するブレーキ信号の疑似信号をセンサ側本体
用ケーブル79に出力すると共に、その直後、交流電源
回路63から周波数が次第に変化する交流電力を一定時
間出力させる。
【0186】次に、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75bの不図示の端子のうち、本体用コ
ネクタ40gを介してハーネス40aのチャンネル3,
4の各信号ラインにつながる2端子間に、交流電源回路
63を直列に接続し、走行センサ50が出力する走行パ
ルスの疑似パルスをセンサ側本体用ケーブル79に出力
して、これに続き、ブレーキセンサ55が出力するブレ
ーキ信号の疑似信号をセンサ側本体用ケーブル79に出
力すると共に、その直後、交流電源回路63から周波数
が次第に変化する交流電力を一定時間出力させる。
【0187】続いて、スイッチユニット70により、ハ
ーネス用ケーブル75dの不図示の端子のうち、本体用
コネクタ40hを介してハーネス40bのチャンネル
1,2の各信号ラインにつながる2端子間に、交流電源
回路63を直列に接続し、走行センサ50が出力する走
行パルスの疑似パルスをセンサ側本体用ケーブル79に
出力して、これに続き、ブレーキセンサ55が出力する
ブレーキ信号の疑似信号をセンサ側本体用ケーブル79
に出力すると共に、その直後、交流電源回路63から周
波数が次第に変化する交流電力を一定時間出力させる。
【0188】次に、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75dの不図示の端子のうち、本体用コ
ネクタ40hを介してハーネス40bのチャンネル3,
4の各信号ラインにつながる2端子間に、交流電源回路
63を直列に接続し、走行センサ50が出力する走行パ
ルスの疑似パルスをセンサ側本体用ケーブル79に出力
して、これに続き、ブレーキセンサ55が出力するブレ
ーキ信号の疑似信号をセンサ側本体用ケーブル79に出
力すると共に、その直後、交流電源回路63から周波数
が次第に変化する交流電力を一定時間出力させる。
【0189】続いて、スイッチユニット70により、ハ
ーネス用ケーブル75fの不図示の端子のうち、本体用
コネクタ40jを介してハーネス40cのチャンネル
1,2の各信号ラインにつながる2端子間に、交流電源
回路63を直列に接続し、走行センサ50が出力する走
行パルスの疑似パルスをセンサ側本体用ケーブル79に
出力して、これに続き、ブレーキセンサ55が出力する
ブレーキ信号の疑似信号をセンサ側本体用ケーブル79
に出力すると共に、その直後、交流電源回路63から周
波数が次第に変化する交流電力を一定時間出力させる。
【0190】次に、スイッチユニット70により、ハー
ネス用ケーブル75fの不図示の端子のうち、本体用コ
ネクタ40jを介してハーネス40cのチャンネル3,
4の各信号ラインにつながる2端子間に、交流電源回路
63を直列に接続し、走行センサ50が出力する走行パ
ルスの疑似パルスをセンサ側本体用ケーブル79に出力
して、これに続き、ブレーキセンサ55が出力するブレ
ーキ信号の疑似信号をセンサ側本体用ケーブル79に出
力すると共に、その直後、交流電源回路63から周波数
が次第に変化する交流電力を一定時間出力させる。
【0191】以上のようにして交流電源回路63の接続
状態を順次変更しつつ、交流電源回路63が出力する交
流電力の周波数が変化している間、通信ケーブル78か
ら入力されるデータ中の車両1の荷重値が変化している
か否かを確認する。
【0192】次に、ステップS259dの測定結果を基
に、本体ユニット30のマイコン31による車両1の停
止直後における荷重算出のキャンセル動作の良否を判定
し(ステップS259e)、続いて、判定結果をディス
プレイ61eの診断項目リスト画面上に追加表示させた
後(ステップS259f)、ステップS259gに進
む。
【0193】ステップS259gでは、荷台9に最大積
載量を上回る重量の荷物を積載した際に、前輪3aに対
応する2つのセンサ11のうち一方のセンサ11の検出
用巻線11jからの重量信号を増幅したアンプユニット
20aのアンプ21から出力される、増幅後の重量信号
の周波数、電圧、及び、電流と等しい周波数、電圧、及
び、電流を出力する状態とした交流電源回路63を、ス
イッチユニット70により、ハーネス用ケーブル75b
の不図示の端子のうち、本体用コネクタ40gを介して
ハーネス40aのチャンネル1,2の各信号ラインにつ
ながる2端子間に直列に接続させる。
【0194】次に、荷台9に最大積載量を上回る重量の
荷物を積載した際に、前輪3aに対応する2つのセンサ
11のうち他方のセンサ11の検出用巻線11jからの
重量信号を増幅したアンプユニット20aのアンプ21
から出力される、増幅後の重量信号の周波数、電圧、及
び、電流と等しい周波数、電圧、及び、電流を出力する
状態とした交流電源回路63を、スイッチユニット70
により、ハーネス用ケーブル75bの不図示の端子のう
ち、本体用コネクタ40gを介してハーネス40aのチ
ャンネル3,4の各信号ラインにつながる2端子間に直
列に接続させる。
【0195】続いて、荷台9に最大積載量を上回る重量
の荷物を積載した際に、後輪3bに対応する2つのセン
サ11のうち一方のセンサ11の検出用巻線11jから
の重量信号を増幅したアンプユニット20bのアンプ2
1から出力される、増幅後の重量信号の周波数、電圧、
及び、電流と等しい周波数、電圧、及び、電流を出力す
る状態とした交流電源回路63を、スイッチユニット7
0により、ハーネス用ケーブル75dの不図示の端子の
うち、本体用コネクタ40hを介してハーネス40bの
チャンネル1,2の各信号ラインにつながる2端子間に
直列に接続させる。
【0196】次に、荷台9に最大積載量を上回る重量の
荷物を積載した際に、後輪3bに対応する2つのセンサ
11のうち他方のセンサ11の検出用巻線11jからの
重量信号を増幅したアンプユニット20bのアンプ21
から出力される、増幅後の重量信号の周波数、電圧、及
び、電流と等しい周波数、電圧、及び、電流を出力する
状態とした交流電源回路63を、スイッチユニット70
により、ハーネス用ケーブル75dの不図示の端子のう
ち、本体用コネクタ40hを介してハーネス40bのチ
ャンネル3,4の各信号ラインにつながる2端子間に直
列に接続させる。
【0197】続いて、荷台9に最大積載量を上回る重量
の荷物を積載した際に、後輪3cに対応する2つのセン
サ11のうち一方のセンサ11の検出用巻線11jから
の重量信号を増幅したアンプユニット20cのアンプ2
1から出力される、増幅後の重量信号の周波数、電圧、
及び、電流と等しい周波数、電圧、及び、電流を出力す
る状態とした交流電源回路63を、スイッチユニット7
0により、ハーネス用ケーブル75fの不図示の端子の
うち、本体用コネクタ40jを介してハーネス40cの
チャンネル1,2の各信号ラインにつながる2端子間に
直列に接続させる。
【0198】次に、荷台9に最大積載量を上回る重量の
荷物を積載した際に、後輪3cに対応する2つのセンサ
11のうち他方のセンサ11の検出用巻線11jからの
重量信号を増幅したアンプユニット20cのアンプ21
から出力される、増幅後の重量信号の周波数、電圧、及
び、電流と等しい周波数、電圧、及び、電流を出力する
状態とした交流電源回路63を、スイッチユニット70
により、ハーネス用ケーブル75fの不図示の端子のう
ち、本体用コネクタ40jを介してハーネス40cのチ
ャンネル3,4の各信号ラインにつながる2端子間に直
列に接続させる。
【0199】以上のようにして交流電源回路63の接続
状態を順次変更しつつ、通信ケーブル78から入力され
るデータ中に過積載である旨についてのデータ含まれて
いるか否かを確認する。
【0200】次に、ステップS259gの測定結果を基
に、本体ユニット30のマイコン31による車両1の過
積載状態の判定動作の良否を判定し(ステップS259
h)、続いて、判定結果をディスプレイ61eの診断項
目リスト画面上に追加表示させた後(ステップS259
j)、図14のメインルーチンに戻ってステップS27
に進む。
【0201】以上の説明からも明らかなように、本実施
形態では、パソコン61のディスプレイ61eが請求項
中の表示ユニットEに相当しており、ハーネス40a〜
40cの図示を省略した+,−の各電源ラインとチャン
ネル1〜4の各信号ラインとが、請求項中の導線401
〜40nに相当している。
【0202】また、本実施形態では、請求項中の巻線抵
抗測定手段Fが、図16のフローチャートにおけるステ
ップS252k及びステップS252pと、抵抗測定回
路62、スイッチユニット70、並びに、センサケーブ
ル71a〜71fとで構成されている。
【0203】さらに、本実施形態では、請求項中のセン
サ絶縁抵抗測定手段Rが、図16中のステップS252
a及びステップS252dと、抵抗測定回路62、スイ
ッチユニット70、センサケーブル71a〜71f、並
びに、アースケーブル72とで構成されており、巻線間
絶縁抵抗測定手段Sが、図16中のステップS252g
と、抵抗測定回路62、スイッチユニット70、センサ
ケーブル71a〜71f、並びに、アースケーブル72
とで構成されている。
【0204】また、本実施形態では、請求項中のセンサ
故障判定手段Gが、図16中のステップS252b、ス
テップS252e、ステップS252h、ステップS2
52m、並びに、ステップS252rで構成されてお
り、これら巻線抵抗測定手段F、センサ絶縁抵抗測定手
段R、巻線間絶縁抵抗測定手段S、並びに、センサ故障
判定手段Gにより、請求項中のセンサチェックユニット
Aが構成されている。
【0205】さらに、本実施形態では、請求項中の励磁
信号値測定手段Hが、図17のフローチャートにおける
ステップS254h、ステップS254k、及び、ステ
ップS254nと、交流電流測定回路65、スイッチユ
ニット70、並びに、センサ側アンプ用ケーブル73a
〜73fとで構成されている。
【0206】また、本実施形態では、請求項中の検出信
号周波数測定手段Jが、図17中のステップS254
s、ステップS254v、及び、ステップS254x
と、直流電源回路64、周波数測定回路68、スイッチ
ユニット70、センサ側アンプ用ケーブル73a〜73
f、並びに、本体側アンプ用ケーブル74a〜74cと
で構成されている。
【0207】さらに、本実施形態では、請求項中のアン
プ消費電流測定手段Tが、図17中のステップS254
a、ステップS254c、及び、ステップS254fe
と、直流電源回路64、直流電流測定回路66、スイッ
チユニット70、センサ側アンプ用ケーブル73a〜7
3f、並びに、本体側アンプ用ケーブル74a〜74c
とで構成されている。
【0208】また、本実施形態では、請求項中のアンプ
故障判定手段Kが、図17中のステップS254b、ス
テップS254d、ステップS254f、ステップS2
54j、ステップS254m、ステップS254p、ス
テップS254t、ステップS254w、並びに、ステ
ップS254yで構成されており、これら励磁信号値測
定手段H、検出信号周波数測定手段J、アンプ消費電流
測定手段T、並びに、アンプ故障判定手段Kにより、請
求項中のアンプチェックユニットBが構成されている。
【0209】さらに、本実施形態では、請求項中のハー
ネス抵抗測定手段Lが、図19のフローチャートにおけ
るステップS258dと、抵抗測定回路62、スイッチ
ユニット70、及び、ハーネス用ケーブル75a〜75
fとで構成されており、ハーネス絶縁抵抗測定手段V及
び導線間絶縁抵抗測定手段Wが、図19中のステップS
258aと、抵抗測定回路62、スイッチユニット7
0、アースケーブル72、並びに、ハーネス用ケーブル
75a〜75fとで構成されている。
【0210】また、本実施形態では、ハーネス故障判定
手段Mが、図19中のステップS258b及びステップ
S258eで構成されており、これらハーネス抵抗測定
手段L、ハーネス絶縁抵抗測定手段V、導線間絶縁抵抗
測定手段W、並びに、ハーネス故障判定手段Mにより、
請求項中のハーネスチェックユニットCが構成されてい
る。
【0211】さらに、本実施形態では、請求項中のチェ
ック信号供給手段Nが、図18のフローチャートにおけ
るステップS256dと、交流電源回路63、スイッチ
ユニット70、アンプ側本体用ケーブル76a〜76
c、並びに、通信ケーブル78とで構成されており、本
体動作良否判定手段Pが、図18中のステップS256
eで構成されている。
【0212】また、本実施形態では、請求項中の本体消
費電流測定手段Xが、図18中のステップS256g
と、直流電源回路64、直流電流測定回路66、スイッ
チユニット70、及び、バッテリ側本体用ケーブル77
とで構成されており、本体故障判定手段Yが、図18中
のステップS256hで構成されている。
【0213】さらに、本実施形態では、請求項中の供給
電力測定手段Zが、図18中のステップS256aと、
直流電源回路64、直流電圧測定回路67、スイッチユ
ニット70、ハーネス用ケーブル75a,75c,75
e、及び、バッテリ側本体用ケーブル77とで構成され
ており、アンプ給電良否判定手段αが、図18中のステ
ップS256bで構成されている。
【0214】そして、本実施形態では、これらチェック
信号供給手段N、本体動作良否判定手段P、本体消費電
流測定手段X、本体故障判定手段Y、供給電力測定手段
Z、並びに、アンプ給電良否判定手段αにより、請求項
中の本体チェックユニットDが構成されている。
【0215】さらに、本実施形態では、パソコン61の
キーボード61dが請求項中の診断対象指定手段β及び
発生状況指定手段δに各々相当しており、チェックユニ
ット作動手段γが、図15のフローチャートにおけるス
テップS251、ステップS253、ステップS25
5、並びに、ステップS257で構成されており、診断
項目割出手段εが、図14のフローチャートにおけるス
テップS9、ステップS11、及び、ステップS21で
構成されている。
【0216】次に、上述のように構成された本実施形態
の車両荷重計用故障診断装置60の動作(作用)につい
て説明する。
【0217】まず、電源スイッチを投入すると、ディス
プレイ61eに、図21に説明図で示すように、自己診
断レベル選択要求画面が表示される。
【0218】この自己診断レベル選択要求画面で選択で
きる自己診断レベルの候補は、特に異常はないが定期的
な診断を行う場合に選択するレベル1と、異常が発生す
るもののその現象が一時的にしか発生しない場合に選択
するレベル2と、異常が恒常的に発生する場合に選択す
るレベル3との3つがある。
【0219】そして、自己診断レベル選択要求画面上で
は、キーボード61dのカーソルキー(図示せず)の操
作により現在指定されているレベルが白黒反転表示さ
れ、キーボード61dのリターンキー(ENTERキ
ー、図示せず)を操作することで、その時点で白黒反転
表示されているレベルが、これから行う自己診断のレベ
ルとして選択される。
【0220】自己診断レベル選択要求画面上での自己診
断レベルの選択が済むと、ディスプレイ61eに、図2
2に説明図で示すように、診断対象機器選択要求画面が
表示される。
【0221】この診断対象機器選択要求画面で選択でき
る診断対象機器(群)の候補は、センサ11、アンプユ
ニット20a〜20c、本体ユニット30+ハーネス4
0a〜40c、ハーネス40a〜40c、並びに、本体
ユニット30の5つがある。
【0222】そして、診断対象機器選択要求画面上で
は、キーボード61dの不図示のカーソルキーの操作に
より現在指定されている診断対象機器(群)が白黒反転
表示され、キーボード61dの不図示のリターンキーを
操作することで、その時点で白黒反転表示されている診
断対象機器(群)が、これから行う自己診断の対象とし
て選択される。
【0223】診断対象機器選択要求画面上での診断対象
機器(群)の選択が済むと、自己診断レベルとしてレベ
ル3を選択した場合には、ディスプレイ61eに、図2
3に説明図で示すように、目視チェック確認画面が表示
される。
【0224】この目視チェック確認画面では、センサ1
1やハーネス40a〜40c等の配線の被覆に損傷や不
自然な曲がりがないかどうかの目視チェックを要求する
メッセージと、センサ11とアンプユニット20a〜2
0cとの間、アンプユニット20a〜20cとハーネス
40a〜40dとの間、ハーネス40a〜40dと本体
ユニット30との間、並びに、本体ユニット30と不図
示のバッテリケーブルとの間の各コネクタの端子に損傷
がないかどうかの目視チェックを要求するメッセージ
と、目視チェック後のリターンキーの操作を要求するメ
ッセージとが表示される。
【0225】これに対し、自己診断レベルとしてレベル
2を選択した場合には、診断対象機器選択要求画面上で
の診断対象機器(群)の選択が済むと、ディスプレイ6
1eに、図24に説明図で示すように、目視及びタッピ
ングチェック確認画面が表示される。
【0226】この目視及びタッピングチェック確認画面
では、目視チェック確認画面で表示されるメッセージに
加えて、センサ11やハーネス40a〜40c等の配線
を揺らしてみる(タッピングする)ことを要求するメッ
セージや、センサ11とアンプユニット20a〜20c
との間、アンプユニット20a〜20cとハーネス40
a〜40dとの間、ハーネス40a〜40dと本体ユニ
ット30との間、並びに、本体ユニット30と不図示の
バッテリケーブルとの間の各コネクタを揺らしてみるこ
とを要求するメッセージと、目視チェック及びタッピン
グチェック後のリターンキーの操作を要求するメッセー
ジとが表示される。
【0227】そして、ディスプレイ61eに目視チェッ
ク確認画面や目視及びタッピングチェック確認画面が表
示されている状態で、目視チェック後や目視及びタッピ
ングチェック後にリターンキーが操作されると、ディス
プレイ61eに、図25乃至図29に説明図で示すよう
に、診断項目リスト画面が表示される。
【0228】また、自己診断レベルとしてレベル1を選
択した場合には、診断対象機器選択要求画面上での診断
対象機器(群)の選択が済むと、目視チェック確認画面
や目視及びタッピングチェック確認画面が表示されず
に、診断項目リスト画面が直ぐに表示される。
【0229】診断項目リスト画面には、診断対象機器
(群)としてセンサ11を選択した場合に表示される、
図25のセンサ診断項目リスト画面、診断対象機器
(群)としてアンプユニット20a〜20cを選択した
場合に表示される、図26のアンプユニット診断項目リ
スト画面、診断対象機器(群)として本体ユニット30
+ハーネス40a〜40cを選択した場合に表示され
る、図27の本体+ハーネス診断項目リスト画面、診断
対象機器(群)としてハーネス40a〜40cを選択し
た場合に表示される、図28のハーネス診断項目リスト
画面、並びに、診断対象機器(群)として本体ユニット
30を選択した場合に表示される、図29の本体ユニッ
ト診断項目リスト画面がある。
【0230】センサ診断項目リスト画面では、図25に
示すように、励磁用巻線11hの荷台フレーム5に対す
る絶縁(項目1)、検出用巻線11jの荷台フレーム5
に対する絶縁(項目2)、励磁用巻線11hと検出用巻
線11jとの相互間の絶縁(項目3)、励磁用巻線11
hの抵抗(項目4)、並びに、検出用巻線11jの抵抗
(項目5)の5つの診断項目が表示される。
【0231】アンプユニット診断項目リスト画面では、
図26に示すように、消費電流(項目1)、インバータ
23から励磁用巻線11hに対して供給しその両端間に
流す励磁用電流(項目2)、及び、アンプ21からの増
幅後重量信号の周波数(項目3)の3つの診断項目が表
示される。
【0232】本体+ハーネス診断項目リスト画面では、
図27に示すように、アンプユニット20a〜20cに
対する供給電圧、外部出力される算出荷重データ、及
び、消費電流の3つの診断項目が表示される。
【0233】ハーネス診断項目リスト画面では、図28
に示すように、全部で13の診断項目が表示される。
【0234】具体的には、ハーネス40aのチャンネル
1,2の信号ラインの抵抗(項目1)、ハーネス40a
のチャンネル3,4の信号ラインの抵抗(項目2)、ハ
ーネス40bのチャンネル1,2の信号ラインの抵抗
(項目3)、ハーネス40bのチャンネル3,4の信号
ラインの抵抗(項目4)、ハーネス40cのチャンネル
1,2の信号ラインの抵抗(項目5)、ハーネス40a
のチャンネル3,4の信号ラインの抵抗(項目6)、ハ
ーネス40a〜40cの+の電源ラインの抵抗(項目
7)、並びに、ハーネス40a〜40cの−の電源ライ
ンの抵抗(項目8)がある。
【0235】また、ハーネス診断項目リスト画面で表示
される診断項目には、ハーネス40a〜40cの+,−
の各電源ラインやチャンネル1〜4の各信号ラインと荷
台フレーム5との間の絶縁(項目9)、ハーネス40a
のチャンネル1,2の信号ラインとチャンネル3,4の
信号ラインとの間の絶縁(項目10)、ハーネス40b
のチャンネル1,2の信号ラインとチャンネル3,4の
信号ラインとの間の絶縁(項目11)、ハーネス40c
のチャンネル1,2の信号ラインとチャンネル3,4の
信号ラインとの間の絶縁(項目12)、並びに、ハーネ
ス40a〜40cの+,−の各電源ラインとチャンネル
1〜4の各信号ラインとの間の絶縁(項目13)があ
る。
【0236】本体ユニット診断項目リスト画面では、図
29に示すように、走行中荷重算出キャンセル(項目
1)、停止直後荷重算出キャンセル(項目2)、及び、
過積載状態判定(項目3)の3つの診断項目が表示され
る。
【0237】尚、いずれの診断項目リスト画面中にも、
各診断項目の判定結果を○/×で示す判定結果欄が設け
られており、また、本体ユニット診断項目リスト画面を
除く他の診断項目リスト画面中には、判定結果が×であ
る診断項目についての計測値を示す計測値欄がさらに設
けられており、これらは、この時点では何れも空欄とな
っている。
【0238】そして、先に選択した診断対象機器(群)
に対応する診断項目リスト画面がディスプレイ61eに
表示された後、この内容を確認してキーボード61dの
リターンキーを操作すると、表示されている診断項目に
ついての自己診断が開始される。
【0239】このため、選択した診断対象機器(群)に
ついての自己診断を行うのに当たっての必要なケーブル
等の接続は、診断項目リスト画面がディスプレイ61e
に表示された状態でキーボード61dのリターンキーを
操作するよりも前の時点であればよく、例えば、電源ス
イッチの投入直後等であっても構わない。
【0240】尚、診断対象機器(群)がセンサ11であ
れば、各センサケーブル71a〜71fを対応する各セ
ンサ11のアンプ用コネクタ11kに各々接続すると共
に、アースケーブル72をその不図示の固定部材により
荷台フレーム5に接続し、診断対象機器(群)がアンプ
ユニット20a〜20cであれば、各センサ側アンプ用
ケーブル73a〜73fを対応するアンプユニット20
a〜20cの各センサ用コネクタ25a〜25cに各々
接続すると共に、各本体側アンプ用ケーブル74a〜7
4cを対応する各アンプユニット20a〜20cのハー
ネス用コネクタ25d〜25fに各々接続する。
【0241】また、診断対象機器(群)が本体ユニット
30+ハーネス40a〜40cであれば、各ハーネス用
ケーブル75a,75c,75eを対応するハーネス4
0a〜40cの各アンプ用コネクタ40d,40f,4
0hに各々接続し、各アンプ側本体用ケーブル76a〜
76cを本体ユニット30の対応するハーネス用コネク
タ35a〜35cに各々接続すると共に、バッテリ側本
体用ケーブル77を本体ユニット30のバッテリ用コネ
クタ39dに接続する。
【0242】さらに、診断対象機器(群)がハーネス4
0a〜40cであれば、各ハーネス用ケーブル75a,
75c,75eを対応するハーネス40a〜40cの各
アンプ用コネクタ40d,40e,40fに各々接続
し、各ハーネス用ケーブル75b,75d,75fを対
応するハーネス40a〜40cの各本体用コネクタ40
g,40h,40jに各々接続すると共に、アースケー
ブル72をその不図示の固定部材により荷台フレーム5
に接続する。
【0243】また、診断対象機器(群)が本体ユニット
30であれば、アンプ側本体用ケーブル76a〜76c
を本体ユニット30の対応する各ハーネス用コネクタ3
5a〜35cに各々接続すると共に、センサ側本体用ケ
ーブル79を本体ユニット30のセンサ用入力インタフ
ェース35に接続する。
【0244】そして、センサ診断項目リスト画面がディ
スプレイ61eに表示された後、この内容を確認してキ
ーボード61dのリターンキーを操作すると、各センサ
11の励磁用巻線11hと荷台フレーム5との間の絶縁
状態の良否、各センサ11の検出用巻線11jと荷台フ
レーム5との間の絶縁状態の良否、各センサ11の励磁
用巻線11hと検出用巻線11jとの間の絶縁状態の良
否、各センサ11の励磁用巻線11hの両端間の断線の
有無、並びに、各センサ11の検出用巻線11jの両端
間の断線の有無が各々判定されて、各判定結果がセンサ
診断項目リスト画面中の判定結果欄に○/×で順次表示
される。
【0245】これと共に、判定結果欄に×が表示された
診断項目については、センサ診断項目リスト画面中の計
測値欄に、その診断項目を判定するために測定した抵抗
値が計測値として表示される。
【0246】また、アンプユニット診断項目リスト画面
がディスプレイ61eに表示された後、この内容を確認
してキーボード61dのリターンキーを操作すると、ア
ンプユニット20a〜20cの消費電流の良否、アンプ
ユニット20a〜20cのインバータ23が対応する各
センサ11の励磁用巻線11hの両端間に各々流す励磁
用電流の良否、及び、アンプユニット20a〜20cの
アンプ21による増幅動作の良否が各々判定されて、各
判定結果がアンプユニット診断項目リスト画面中の判定
結果欄に○/×で順次表示される。
【0247】これと共に、判定結果欄に×が表示された
診断項目については、アンプユニット診断項目リスト画
面中の計測値欄に、その診断項目を判定するために測定
した値が計測値として表示される。
【0248】尚、アンプユニット20a〜20cの消費
電流の良否の判定結果欄に×が表示されると、計測値欄
には、測定した各アンプユニット20a〜20cの消費
電流のうち、正常でなかったアンプユニット20a〜2
0cとその消費電流値とが計測値として表示される。
【0249】また、アンプユニット20a〜20cのイ
ンバータ23が供給する励磁用電流の良否の判定結果欄
に×が表示されると、計測値欄には、測定した各アンプ
ユニット20a〜20cのインバータ23から供給され
る励磁用電流のうち、正常でなかったアンプユニット2
0a〜20cとそのインバータ23から供給される励磁
用電流値とが計測値として表示される。
【0250】さらに、アンプユニット20a〜20cの
アンプ21による増幅動作の良否の判定結果欄に×が表
示されると、計測値欄には、測定した各アンプユニット
20a〜20cのアンプ21の出力に現れる交流信号の
周波数のうち、正常でなかったアンプユニット20a〜
20cとそのアンプ21の出力に現れる交流信号の周波
数値とが計測値として表示される。
【0251】また、本体+ハーネス診断項目リスト画面
がディスプレイ61eに表示された後、この内容を確認
してキーボード61dのリターンキーを操作すると、本
体ユニット30から各アンプユニット20a〜20cへ
の供給電圧の良否、本体ユニット30による荷重算出状
態の良否、及び、本体ユニット30の消費電流の良否が
各々判定されて、各判定結果が本体+ハーネスユニット
診断項目リスト画面中の判定結果欄に○/×で順次表示
される。
【0252】これと共に、判定結果欄に×が表示された
診断項目については、本体+ハーネスユニット診断項目
リスト画面中の計測値欄に、その診断項目を判定するた
めに測定した値が計測値として表示される。
【0253】尚、本体ユニット30から各アンプユニッ
ト20a〜20cへの供給電圧の良否の判定結果欄に×
が表示されると、計測値欄には、測定した本体ユニット
30から各アンプユニット20a〜20cへの供給電圧
のうち、正常でなかったアンプユニット20a〜20c
とそのアンプユニット20a〜20cへの供給電圧とが
計測値として表示される。
【0254】また、本体ユニット30による荷重算出状
態の良否の判定結果欄に×が表示されると、計測値欄に
は、通信ケーブル78から入力されるデータの示す車両
1の荷重値が計測値として表示され、本体ユニット30
の消費電流の良否の判定結果欄に×が表示されると、計
測値欄には、測定した本体ユニット30の消費電流値が
計測値として表示される。
【0255】さらに、ハーネス診断項目リスト画面がデ
ィスプレイ61eに表示された後、この内容を確認して
キーボード61dのリターンキーを操作すると、各ハー
ネス40a〜40cの各信号ラインの導通状態の良否、
各ハーネス40a〜40cの各電源ラインの導通状態の
良否、各ハーネス40a〜40cの各信号ラインや各電
源ラインの相互間での絶縁状態の良否、並びに、各ハー
ネス40a〜40cの各信号ラインや各電源ラインと荷
台フレーム5との間の絶縁状態の良否が各々判定され
て、各判定結果がハーネスユニット診断項目リスト画面
中の判定結果欄に○/×で順次表示される。
【0256】これと共に、判定結果欄に×が表示された
診断項目については、ハーネスユニット診断項目リスト
画面中の計測値欄に、その診断項目を判定するために測
定した抵抗値が計測値として表示される。
【0257】このように、本実施形態の車両荷重計用故
障診断装置60によれば、車両荷重計のセンサ11、ア
ンプユニット20a〜20c、ハーネス40a〜40
c、並びに、本体ユニット30、或は、必要に応じて車
両1の荷台フレーム5に、センサケーブル71a〜71
f、アースケーブル72、センサ側アンプ用ケーブル7
3a〜73f、本体側アンプ用ケーブル74a〜74
c、ハーネス用ケーブル75a〜75f、アンプ側本体
用ケーブル76a〜76c、バッテリ側本体用ケーブル
77、通信ケーブル78、並びに、センサ側本体用ケー
ブル79を適宜接続することで、パソコン61の制御に
より、内蔵の抵抗測定回路62、交流電源回路63、直
流電源回路64、交流電流測定回路65、直流電流測定
回路66、直流電圧測定回路67、周波数測定回路6
8、並びに、ダミー抵抗69のうち、必要に応じてスイ
ッチユニット70により適宜接続されたものを用いて、
各種の測定が行われ、その結果を基に判定したセンサ1
1、アンプユニット20a〜20c、及び、ハーネス4
0a〜40cの故障や、本体ユニット30の動作良否の
各判定結果が、パソコン61のディスプレイ61eに表
示される構成とした。
【0258】このため、ディスプレイ61eへの判定結
果の表示により、車両荷重計の故障の原因となる箇所の
特定や、その原因の内容の把握とそれに応じた処置の決
定を、メンテナンス部門に持ち込んで車両荷重計を分解
することなく行うことができる。
【0259】尚、本実施形態では、車両荷重計の異常の
発生の様子や故障診断の実行目的等に応じて分類された
レベル1〜レベル3の3段階の自己診断レベルを、パソ
コン61のキーボード61dの操作により前もって選択
しておき、その選択したレベルによっては、目視チェッ
クや目視及びタッピングチェックを要求する画面をディ
スプレイ61eに表示させ、それが確認された後に自己
診断動作に入る構成としたが、この構成は省略してもよ
く、或は、選択した自己診断レベルに応じて診断項目
を、本実施形態中で説明した項目から増減させるように
構成してもよい。
【0260】しかし、本実施形態のように上述した構成
を設ければ、異常の発生状況に応じた適切な診断項目を
漏れなく抽出して診断精度を向上させることができるた
め、有利である。
【0261】また、本実施形態において採用した、自己
診断を行う診断対象機器(群)をキーボード61dの操
作により前もって選択しておき、その選択した診断対象
機器(群)に対象を限って自己診断動作を行う構成は、
省略してもよいが、本実施形態のように上述した構成を
設ければ、故障診断を必要とする対象を予め特定のもの
に限定できる場合に、それ以外のものを故障診断対象か
ら意図的に外して、不要な故障診断動作が無駄に行われ
てしまうのを防止することができるため、有利である。
【0262】さらに、本実施形態では、センサ11の自
己診断項目として、各センサ11の励磁用巻線11hの
両端間の断線の有無、及び、各センサ11の検出用巻線
11jの両端間の断線の有無の他に、各センサ11の励
磁用巻線11hと荷台フレーム5との間の絶縁状態の良
否、各センサ11の検出用巻線11jと荷台フレーム5
との間の絶縁状態の良否、及び、各センサ11の励磁用
巻線11hと検出用巻線11jとの間の絶縁状態の良否
の3項目を設ける構成としたが、これら3つの診断項目
のうち一部或は全部を、センサ11の自己診断項目から
除外する構成としてもよい。
【0263】しかし、本実施形態のように上述した各診
断項目を設ければ、単に励磁用巻線11hや検出用巻線
11jの断線だけでなくショートについても検出し故障
診断することができるので、有利である。
【0264】また、本実施形態では、各センサ11の励
磁用巻線11hの両端間の断線の有無と、各センサ11
の検出用巻線11jの両端間の断線の有無とを両方とも
センサ11の自己診断項目としたが、これらのうちどち
らか一方をセンサ11の自己診断項目から除外する構成
としてもよい。
【0265】しかし、本実施形態のように上述した両診
断項目を設ければ、励磁用巻線11hと検出用巻線11
jとのどちらに関係する故障が発生しても、それを確実
に診断し、且つ、どちらの故障であるかを特定すること
ができるので、有利である。
【0266】さらに、本実施形態では、アンプユニット
20a〜20cの自己診断項目として、アンプユニット
20a〜20cのインバータ23が対応する各センサ1
1の励磁用巻線11hの両端間に各々流す励磁用電流の
良否、及び、アンプユニット20a〜20cのアンプ2
1による増幅動作の良否の他に、アンプユニット20a
〜20cの消費電流の良否を設ける構成としたが、この
アンプユニット20a〜20cの消費電流の良否を、ア
ンプユニット20a〜20cの自己診断項目から除外す
る構成としてもよい。
【0267】しかし、本実施形態のようにアンプユニッ
ト20a〜20cの消費電流の良否をアンプユニット2
0a〜20cの自己診断項目として設ければ、アンプユ
ニット20a〜20cの電源系が不安定状態となって車
両荷重計が故障した場合に、その要因がアンプユニット
20a〜20c自身の消費電流の変動によるもの、つま
り、アンプユニット20a〜20c内の回路の故障等に
よるものであるか否かについても、メンテナンス部門に
持ち込んで車両荷重計を分解することなく診断すること
ができるので、有利である。
【0268】また、本実施形態では、アンプユニット2
0a〜20cのインバータ23が対応する各センサ11
の励磁用巻線11hの両端間に各々流す励磁用電流の良
否と、アンプユニット20a〜20cのアンプ21によ
る増幅動作の良否とを両方ともアンプユニット20a〜
20cの自己診断項目としたが、これらのうちどちらか
一方をアンプユニット20a〜20cの自己診断項目か
ら除外する構成としてもよい。
【0269】しかし、本実施形態のように上述した両診
断項目を設ければ、アンプユニット20a〜20cのア
ンプ21とインバータ23とのどちらに関係する故障が
発生しても、それを確実に診断し、且つ、どちらの故障
であるかを特定することができるので、有利である。
【0270】さらに、本実施形態では、アンプユニット
20a〜20cのインバータ23が対応する各センサ1
1の励磁用巻線11hの両端間に各々流す励磁用電流の
良否を判定する構成としたが、インバータ23が励磁用
巻線11hに印加する交流電圧や、インバータ23が励
磁用巻線11hに供給する交流電力を、請求項中の励磁
信号値として測定しその良否を判定する構成としてもよ
い。
【0271】また、本実施形態では、本体ユニット30
+ハーネス40a〜40cの自己診断項目として、本体
ユニット30による荷重算出状態の良否の他に、本体ユ
ニット30から各アンプユニット20a〜20cへの供
給電圧の良否、及び、本体ユニット30の消費電流の良
否を設ける構成としたが、これらの診断項目のうち一方
或は両方を、本体ユニット30+ハーネス40a〜40
cの自己診断項目から除外する構成としてもよい。
【0272】しかし、本実施形態のように、本体ユニッ
ト30から各アンプユニット20a〜20cへの供給電
圧の良否を本体ユニット30+ハーネス40a〜40c
の自己診断項目として設ければ、車両荷重計の故障がア
ンプユニット20a〜20cの動作不良である場合に、
その要因が本体ユニット30からの給電不足によるもの
であるか否かについても、メンテナンス部門に持ち込ん
で車両荷重計を分解することなく診断することができる
ので、有利である。
【0273】同様に、本実施形態のように本体ユニット
30の消費電流の良否を本体ユニット30+ハーネス4
0a〜40cの自己診断項目として設ければ、車両荷重
計の故障が本体ユニット30の動作不良である場合に、
その要因が本体ユニット30自身の消費電流の変動によ
るもの、つまり、本体ユニット30内の回路の故障等に
よるものであるか否かについても、メンテナンス部門に
持ち込んで車両荷重計を分解することなく診断すること
ができるので、有利である。
【0274】さらに、本実施形態では、本体ユニット3
0から各アンプユニット20a〜20cへの供給電圧の
良否を判定する構成としたが、本体ユニット30から各
アンプユニット20a〜20cに供給される電力や電流
を、請求項中の作動用電力値として測定しその良否を判
定する構成としてもよい。
【0275】また、本実施形態では、ハーネス40a〜
40cの自己診断項目として、各ハーネス40a〜40
cの各信号ラインの導通状態の良否、及び、各ハーネス
40a〜40cの各電源ラインの導通状態の良否の他
に、各ハーネス40a〜40cの各信号ラインや各電源
ラインの相互間での絶縁状態の良否、及び、各ハーネス
40a〜40cの各信号ラインや各電源ラインと荷台フ
レーム5との間の絶縁状態の良否を設ける構成とした
が、各ハーネス40a〜40cの各信号ラインや各電源
ラインの相互間での絶縁状態の良否、及び、各ハーネス
40a〜40cの各信号ラインや各電源ラインと荷台フ
レーム5との間の絶縁状態の良否のうち一方或は両方
を、ハーネス40a〜40cの自己診断項目から除外す
る構成としてもよい。
【0276】しかし、本実施形態のように、各ハーネス
40a〜40cの各信号ラインや各電源ラインの相互間
での絶縁状態の良否や、各ハーネス40a〜40cの各
信号ラインや各電源ラインと荷台フレーム5との間の絶
縁状態の良否を、ハーネス40a〜40cの自己診断項
目として設ければ、ハーネス40のショートを含めて、
車両荷重計の故障の原因となる箇所の特定や、その原因
の内容の把握とそれに応じた処置の決定を、メンテナン
ス部門に持ち込んで車両荷重計を分解することなく行う
ことができるので、有利である。
【0277】さらに、3軸式の車両1を例に取って説明
したが、本発明は、3軸以外の2軸式等、他の構成によ
る車両の荷重を測定する車載型の車両荷重計の故障を診
断する際にも当然適用可能であることは言うまでもな
い。
【0278】
【発明の効果】以上に説明したように請求項1に記載し
た本発明の車両荷重計用故障診断装置によれば、車両の
荷重がかかる箇所に配置された磁歪式のセンサの励磁用
巻線に、アンプユニットから所定周波数の励磁信号を与
えることで、前記車両にかかる荷重に応じた周波数の検
出信号を前記センサの検出用巻線に発生させ、前記アン
プユニットにおいて前記検出信号を増幅し、ハーネスを
介して前記アンプユニットに接続された本体ユニットに
おいて、増幅後の前記検出信号を周波数電圧変換して該
検出信号の周波数に応じた電圧値の荷重信号とし、該荷
重信号の電圧値を基に前記車両にかかる荷重を演算して
その演算結果を表示させる車両荷重計の故障を診断する
装置であって、前記センサが接続され、該センサの故障
を検出するセンサチェックユニットと、前記アンプユニ
ットが接続され、該アンプユニットの故障を検出するア
ンプチェックユニットと、前記ハーネスが接続され、該
ハーネスの故障を検出するハーネスチェックユニット
と、前記本体ユニットが接続され、該本体ユニットの故
障を検出する本体チェックユニットと、前記各チェック
ユニットによる検出結果が表示される表示ユニットとを
備え、前記センサチェックユニットは、前記励磁用巻線
及び前記検出用巻線のうち少なくとも一方の抵抗値を測
定する巻線抵抗測定手段と、該巻線抵抗測定手段の測定
結果を基に前記センサの故障の有無を判定するセンサ故
障判定手段とを有しており、前記アンプチェックユニッ
トは、前記車両にかかる負荷が既知の重量値である際の
前記センサの抵抗値に応じたダミー負荷抵抗を該センサ
の代わりに前記アンプユニットに接続し、且つ、該アン
プユニットの前記ハーネスを介した前記本体ユニットへ
の接続を遮断した状態で、前記アンプユニットから前記
ダミー負荷抵抗に与えられる前記励磁信号の電流値を測
定する励磁信号値測定手段と、前記状態で前記アンプユ
ニットから出力される増幅後の前記検出信号の周波数を
測定する検出信号周波数測定手段と、前記励磁信号値測
定手段及び前記検出信号周波数測定手段のうち少なくと
も一方の測定結果を基に前記アンプユニットの故障の有
無を判定するアンプ故障判定手段とを有しており、前記
ハーネスチェックユニットは、前記ハーネスの前記アン
プユニットに対する接続点と該ハーネスの前記本体ユニ
ットに対する接続点との抵抗値を測定するハーネス抵抗
測定手段と、該ハーネス抵抗測定手段の測定結果を基に
前記ハーネスの故障の有無を判定するハーネス故障判定
手段とを有しており、前記本体チェックユニットは、前
記車両に既知の重量値の荷重がかかった際に前記アンプ
ユニットが出力すべき前記荷重信号の周波数のチェック
信号を、該アンプユニットの前記ハーネスを介した接続
を遮断した状態の前記本体ユニットに供給するチェック
信号供給手段と、該本体ユニットが前記チェック信号を
基に演算して表示する演算結果の良否を判定する本体動
作良否判定手段とを有しており、前記表示ユニットには
さらに、前記各判定手段による判定結果が各々表示され
る構成とした。
【0279】このため、センサチェックユニットにおい
て、巻線抵抗測定手段の測定結果を基にセンサ故障判定
手段がセンサの故障の有無を判定することから、励磁用
巻線や検出用巻線の断線を要因とする車両荷重計の故障
がセンサチェックユニットにより検出される。
【0280】また、アンプチェックユニットにおいて、
励磁信号値測定手段及び検出信号周波数測定手段のうち
少なくとも一方の測定結果を基に、アンプ故障判定手段
がアンプユニットの故障の有無を判定することから、ア
ンプユニットの電源系の不安定に起因してアンプユニッ
トの入出力系に生じる支障を要因とする車両荷重計の故
障がアンプチェックユニットにより検出される。
【0281】さらに、ハーネスチェックユニットにおい
て、ハーネス抵抗測定手段の測定結果を基にハーネス故
障判定手段がハーネスの故障の有無を判定することか
ら、ハーネスの断線を要因とする車両荷重計の故障がハ
ーネスチェックユニットにより検出される。
【0282】また、本体チェックユニットにおいて、チ
ェック信号供給手段が供給するチェック信号を基に本体
ユニットが演算して表示する演算結果の良否を、本体動
作良否判定手段が判定することから、本体ユニットの演
算表示系に生じる支障を要因とする車両荷重計の故障が
本体チェックユニットにより検出される。
【0283】従って、センサ、アンプ、ハーネス、並び
に、本体の各チェックユニットが有しているセンサ故
障、アンプ故障、ハーネス故障、並びに、本体動作良否
の各判定手段による判定結果の表示ユニットへの表示に
より、車両荷重計の故障の原因となる箇所の特定や、そ
の原因の内容の把握とそれに応じた処置の決定を、メン
テナンス部門に持ち込んで車両荷重計を分解することな
く行うことができる。
【0284】また、請求項2に記載した本発明の車両荷
重計用故障診断装置によれば、前記センサチェックユニ
ットが、前記励磁用巻線と前記車両の車体との間の抵抗
値、及び、前記検出用巻線と前記車両の車体との間の抵
抗値を各々測定するセンサ絶縁抵抗測定手段と、前記励
磁用巻線及び前記検出用巻線間の抵抗値を測定する巻線
間絶縁抵抗測定手段とのうち少なくとも一方をさらに有
しており、前記センサ故障判定手段がさらに、前記セン
サ絶縁抵抗測定手段と前記巻線間絶縁抵抗測定手段との
うち少なくとも一方の測定結果を基に、前記センサの故
障の有無を判定する構成とした。
【0285】このため、センサチェックユニットにおい
て、センサ故障判定手段が、センサ絶縁抵抗測定手段と
巻線間絶縁抵抗測定手段とのうち少なくとも一方の測定
結果を加味してセンサの故障の有無を判定することか
ら、励磁用巻線や検出用巻線の車体に対する接触による
ショートや、励磁用巻線と検出用巻線との短絡を要因と
する車両荷重計の故障についても、センサチェックユニ
ットにより検出される。
【0286】従って、センサのショートを含めて、車両
荷重計の故障の原因となる箇所の特定や、その原因の内
容の把握とそれに応じた処置の決定を、メンテナンス部
門に持ち込んで車両荷重計を分解することなく行うこと
ができる。
【0287】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
荷重計用故障診断装置によれば、前記アンプチェックユ
ニットが、前記アンプユニットの前記ハーネスを介した
前記本体ユニットへの接続を遮断した状態で、該アンプ
ユニットの消費電流を測定するアンプ消費電流測定手段
をさらに有しており、前記アンプ故障判定手段がさら
に、前記アンプ消費電流測定手段の測定結果を基に前記
アンプユニットの故障の有無を判定する構成とした。
【0288】このため、アンプチェックユニットにおい
て、アンプ故障判定手段が、アンプ消費電流測定手段の
測定結果を加味してアンプユニットの故障の有無を判定
することから、アンプユニットの電源系の不安定に起因
してアンプユニットの入出力系に生じる支障が、アンプ
ユニット自身の消費電流の変動によるものであるか否か
についても、アンプチェックユニットにより検出され
る。
【0289】従って、アンプユニットの電源系が不安定
状態となって車両荷重計が故障した場合に、その要因が
アンプユニット自身の消費電流の変動によるもの、つま
り、アンプユニット内の回路の故障等によるものである
か否かについても、メンテナンス部門に持ち込んで車両
荷重計を分解することなく診断することができる。
【0290】また、請求項4に記載した本発明の車両荷
重計用故障診断装置によれば、前記ハーネスが複数の導
線を有しており、前記ハーネスチェックユニットが、前
記各導線と前記車両の車体との間の抵抗値を各々測定す
るハーネス絶縁抵抗測定手段と、前記各導線間の抵抗値
を測定する導線間絶縁抵抗測定手段とのうち少なくとも
一方をさらに有しており、前記ハーネス故障判定手段が
さらに、前記ハーネス絶縁抵抗測定手段と前記導線間絶
縁抵抗測定手段とのうち少なくとも一方の測定結果を基
に、前記ハーネスの故障の有無を判定する構成とした。
【0291】このため、ハーネスチェックユニットにお
いて、ハーネス故障判定手段が、ハーネス絶縁抵抗測定
手段と導線間絶縁抵抗測定手段とのうち少なくとも一方
の測定結果を加味してハーネスの故障の有無を判定する
ことから、ハーネスが有する複数の導線の車体に対する
接触によるショートや、各導線間の短絡を要因とする車
両荷重計の故障についても、ハーネスチェックユニット
により検出される。
【0292】従って、ハーネスのショートを含めて、車
両荷重計の故障の原因となる箇所の特定や、その原因の
内容の把握とそれに応じた処置の決定を、メンテナンス
部門に持ち込んで車両荷重計を分解することなく行うこ
とができる。
【0293】さらに、請求項5に記載した本発明の車両
荷重計用故障診断装置によれば、前記本体チェックユニ
ットが、前記本体ユニットの前記ハーネスを介した前記
アンプユニットへの接続を遮断した状態で、該本体ユニ
ットの消費電流を測定する本体消費電流測定手段と、該
本体消費電流測定手段の測定結果を基に前記本体ユニッ
トの故障の有無を判定する本体故障判定手段とをさらに
有しており、前記表示ユニットに前記本体故障判定手段
による判定結果がさらに表示される構成とした。
【0294】このため、本体チェックユニットにおい
て、本体消費電流測定手段の測定結果を基に本体故障判
定手段が本体ユニットの故障の有無を判定することか
ら、本体ユニットの動作に生じる支障が、本体ユニット
自身の消費電流の変動による電源系の不安定に起因して
するもの、つまり、本体ユニット内の回路の故障等によ
るものであるか否かについても、本体チェックユニット
により検出される。
【0295】従って、車両荷重計の故障が本体ユニット
の動作不良である場合に、その要因が本体ユニット自身
の消費電流の変動によるもの、つまり、本体ユニット内
の回路の故障等によるものであるか否かについても、メ
ンテナンス部門に持ち込んで車両荷重計を分解すること
なく診断することができる。
【0296】また、請求項6に記載した本発明の車両荷
重計用故障診断装置によれば、前記本体ユニットが、前
記車両のバッテリからの電力を、前記ハーネスを介して
前記アンプユニットに、該アンプユニットの作動用電力
として供給し、前記本体チェックユニットが、前記アン
プユニットに供給する前記作動用電力の値を測定する供
給電力測定手段と、該供給電力測定手段の測定結果を基
に前記本体ユニットへの給電状態の良否を判定するアン
プ給電良否判定手段とをさらに有しており、前記表示ユ
ニットに前記アンプ給電良否判定手段による判定結果が
さらに表示される構成とした。
【0297】このため、本体チェックユニットにおい
て、供給電力測定手段の測定結果を基にアンプ給電良否
判定手段が、車両のバッテリから給電される電力により
本体ユニットがアンプユニットに供給する作動用電力の
給電状態の良否を判定することから、アンプユニットの
動作に生じる支障が、本体ユニットからの給電不足によ
るものであるか否かについても、本体チェックユニット
により検出される。
【0298】従って、車両荷重計の故障がアンプユニッ
トの動作不良である場合に、その要因が本体ユニットか
らの給電不足によるものであるか否かについても、メン
テナンス部門に持ち込んで車両荷重計を分解することな
く診断することができる。
【0299】また、請求項7に記載した本発明の車両荷
重計用故障診断装置によれば、前記センサ、前記アンプ
ユニット、前記ハーネス、並びに、前記本体ユニットの
うち少なくとも1つを故障診断対象として指定する診断
対象指定手段と、前記各チェックユニットを選択的に作
動させるチェックユニット作動手段とをさらに備え、前
記各チェックユニットのうち前記診断対象指定手段によ
り指定された前記故障診断対象に対応するチェックユニ
ットが前記チェックユニット作動手段により作動される
構成とした。
【0300】このため、センサ、アンプユニット、ハー
ネス、並びに、本体ユニットのうち少なくとも1つを診
断対象指定手段により故障診断対象として指定すると、
この指定された故障診断対象に対応するチェックユニッ
トがチェックユニット作動手段により選択的に作動され
るので、故障診断を必要とする対象を予め特定のものに
限定できる場合に、それ以外のものを故障診断対象から
意図的に外して、不要な故障診断動作が無駄に行われて
しまうのを防止することができる。
【0301】さらに、請求項8に記載した本発明の車両
荷重計用故障診断装置によれば、前記車両荷重計の故障
の発生状況を指定する発生状況指定手段と、該発生状況
指定手段により指定された故障の発生状況に応じた診断
項目を割り出す診断項目割出手段とをさらに備え、該診
断項目割出手段により割り出された前記診断項目が前記
表示ユニットにさらに表示され、前記各チェックユニッ
トのうち前記チェックユニット作動手段により作動され
るチェックユニットが、前記診断項目割出手段により割
り出された前記診断項目に対応する故障を検出する構成
とした。
【0302】このため、発生状況指定手段により車両荷
重計の故障の発生状況を指定すると、診断項目割出手段
によりその指定された故障の発生状況に応じた診断項目
が割り出されて表示ユニットに表示されると共に、チェ
ックユニット作動手段により選択的に作動されるチェッ
クユニットにおいて、診断項目割出手段により割り出さ
れた診断項目に対応する故障の検出が行われるので、故
障の発生状況を発生状況指定手段により指定するだけ
で、その故障の原因を特定するための診断項目の抽出と
その実行とを略自動で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両荷重計用故障診断装置の基本構成
図である。
【図2】本発明の車両荷重計用故障診断装置の基本構成
図である。
【図3】本発明の車両荷重計用故障診断装置の基本構成
図である。
【図4】本発明の車両荷重計用故障診断装置の基本構成
図である。
【図5】本発明の車両荷重計用故障診断装置の基本構成
図である。
【図6】本発明の車両荷重計用故障診断装置の基本構成
図である。
【図7】本発明の車両荷重計用故障診断装置による故障
の診断対象である車両荷重計の概略構成を示す説明図で
ある。
【図8】図7に示すセンサの斜視図である。
【図9】図7のアンプユニットの電気的な概略構成を示
すブロック図である。
【図10】図7のアンプユニットの電気的な概略構成を
示すブロック図である。
【図11】図7のアンプユニットの電気的な概略構成を
示すブロック図である。
【図12】図7の本体ユニットの電気的な概略構成を示
すブロック図である。
【図13】本発明の一実施形態による車両荷重計用故障
診断装置の電気的な概略構成を示すブロック図である。
【図14】図13のパーソナルコンピュータのROMに
格納された制御プログラムに従いCPUが行う処理を示
すメインルーチンのフローチャートである。
【図15】図14の故障診断表示処理を示すサブルーチ
ンのフローチャートである。
【図16】図15のセンサ診断処理を示すサブルーチン
のフローチャートである。
【図17】図15のアンプユニット診断処理を示すサブ
ルーチンのフローチャートである。
【図18】図15の本体+ハーネス診断処理を示すサブ
ルーチンのフローチャートである。
【図19】図15のハーネス診断処理を示すサブルーチ
ンのフローチャートである。
【図20】図15の本体ユニット診断処理を示すサブル
ーチンのフローチャートである。
【図21】図13のパーソナルコンピュータのディスプ
レイに表示される自己診断レベル選択要求画面の説明図
である。
【図22】図13のパーソナルコンピュータのディスプ
レイに表示される診断対象機器選択要求画面の説明図で
ある。
【図23】図13のパーソナルコンピュータのディスプ
レイに表示される目視チェック確認画面の説明図であ
る。
【図24】図13のパーソナルコンピュータのディスプ
レイに表示される目視及びタッピングチェック確認画面
の説明図である。
【図25】図13のパーソナルコンピュータのディスプ
レイに表示されるセンサ診断処理の診断項目リスト画面
の説明図である。
【図26】図13のパーソナルコンピュータのディスプ
レイに表示されるアンプユニット診断処理の診断項目リ
スト画面の説明図である。
【図27】図13のパーソナルコンピュータのディスプ
レイに表示される本体+ハーネス診断処理の診断項目リ
スト画面の説明図である。
【図28】図13のパーソナルコンピュータのディスプ
レイに表示されるハーネス診断処理の診断項目リスト画
面の説明図である。
【図29】図13のパーソナルコンピュータのディスプ
レイに表示される本体ユニット診断処理の診断項目リス
ト画面の説明図である。
【符号の説明】
1 車両 5 車体 11 センサ 11h 励磁用巻線 11j 検出用巻線 20 アンプユニット 30 本体ユニット 40 ハーネス 61 パーソナルコンピュータ 61a CPU 61b RAM 61c ROM 69 ダミー負荷抵抗 A センサチェックユニット B アンプチェックユニット C ハーネスチェックユニット D 本体チェックユニット E 表示ユニット F 巻線抵抗測定手段 G センサ故障判定手段 H 励磁信号値測定手段 J 検出信号周波数測定手段 K アンプ故障判定手段 L ハーネス抵抗測定手段 M ハーネス故障判定手段 N チェック信号供給手段 P 本体動作良否判定手段 R センサ絶縁抵抗測定手段 S 巻線間絶縁抵抗測定手段 T アンプ消費電流測定手段 V ハーネス絶縁抵抗測定手段 W 導線間絶縁抵抗測定手段 X 本体消費電流測定手段 Y 本体故障判定手段 Z 供給電力測定手段 α アンプ給電良否判定手段 β 診断対象指定手段 γ チェックユニット作動手段 δ 発生状況指定手段 ε 診断項目割出手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の荷重がかかる箇所に配置された磁
    歪式のセンサの励磁用巻線に、アンプユニットから所定
    周波数の励磁信号を与えることで、前記車両にかかる荷
    重に応じた周波数の検出信号を前記センサの検出用巻線
    に発生させ、前記アンプユニットにおいて前記検出信号
    を増幅し、ハーネスを介して前記アンプユニットに接続
    された本体ユニットにおいて、増幅後の前記検出信号の
    周波数を基に前記車両にかかる荷重を演算してその演算
    結果を表示させる車両荷重計の故障を診断する装置であ
    って、 前記センサが接続され、該センサの故障を検出するセン
    サチェックユニットと、 前記アンプユニットが接続され、該アンプユニットの故
    障を検出するアンプチェックユニットと、 前記ハーネスが接続され、該ハーネスの故障を検出する
    ハーネスチェックユニットと、 前記本体ユニットが接続され、該本体ユニットの故障を
    検出する本体チェックユニットと、 前記各チェックユニットによる検出結果が表示される表
    示ユニットとを備え、 前記センサチェックユニットは、前記励磁用巻線及び前
    記検出用巻線のうち少なくとも一方の抵抗値を測定する
    巻線抵抗測定手段と、該巻線抵抗測定手段の測定結果を
    基に前記センサの故障の有無を判定するセンサ故障判定
    手段とを有しており、 前記アンプチェックユニットは、前記車両にかかる負荷
    が既知の重量値である際の前記センサの抵抗値に応じた
    ダミー負荷抵抗を該センサの代わりに前記アンプユニッ
    トに接続し、且つ、該アンプユニットの前記ハーネスを
    介した前記本体ユニットへの接続を遮断した状態で、前
    記アンプユニットから前記ダミー負荷抵抗に与えられる
    前記励磁信号の値を測定する励磁信号値測定手段と、前
    記状態で前記アンプユニットから出力される増幅後の前
    記検出信号の周波数を測定する検出信号周波数測定手段
    と、前記励磁信号値測定手段及び前記検出信号周波数測
    定手段のうち少なくとも一方の測定結果を基に前記アン
    プユニットの故障の有無を判定するアンプ故障判定手段
    とを有しており、 前記ハーネスチェックユニットは、前記ハーネスの前記
    アンプユニットに対する接続点と該ハーネスの前記本体
    ユニットに対する接続点との抵抗値を測定するハーネス
    抵抗測定手段と、該ハーネス抵抗測定手段の測定結果を
    基に前記ハーネスの故障の有無を判定するハーネス故障
    判定手段とを有しており、 前記本体チェックユニットは、前記車両に既知の重量値
    の荷重がかかった際に前記アンプユニットが出力すべき
    前記増幅後の検出信号と同じ周波数のチェック信号を、
    該アンプユニットの前記ハーネスを介した接続を遮断し
    た状態の前記本体ユニットに供給するチェック信号供給
    手段と、該本体ユニットが前記チェック信号を基に演算
    して表示する演算結果の良否を判定する本体動作良否判
    定手段とを有しており、 前記表示ユニットにはさらに、前記各判定手段による判
    定結果が各々表示される、 ことを特徴とする車両荷重計用故障診断装置。
  2. 【請求項2】 前記センサチェックユニットは、前記励
    磁用巻線と前記車両の車体との間の抵抗値、及び、前記
    検出用巻線と前記車両の車体との間の抵抗値を各々測定
    するセンサ絶縁抵抗測定手段と、前記励磁用巻線及び前
    記検出用巻線間の抵抗値を測定する巻線間絶縁抵抗測定
    手段とのうち少なくとも一方をさらに有しており、前記
    センサ故障判定手段はさらに、前記センサ絶縁抵抗測定
    手段と前記巻線間絶縁抵抗測定手段とのうち少なくとも
    一方の測定結果を基に、前記センサの故障の有無を判定
    する請求項1記載の車両荷重計用故障診断装置。
  3. 【請求項3】 前記アンプチェックユニットは、前記ア
    ンプユニットの前記ハーネスを介した前記本体ユニット
    への接続を遮断した状態で、該アンプユニットの消費電
    流を測定するアンプ消費電流測定手段をさらに有してお
    り、前記アンプ故障判定手段はさらに、前記アンプ消費
    電流測定手段の測定結果を基に前記アンプユニットの故
    障の有無を判定する請求項1又は2記載の車両荷重計用
    故障診断装置。
  4. 【請求項4】 前記ハーネスは複数の導線を有してお
    り、前記ハーネスチェックユニットは、前記各導線と前
    記車両の車体との間の抵抗値を各々測定するハーネス絶
    縁抵抗測定手段と、前記各導線間の抵抗値を測定する導
    線間絶縁抵抗測定手段とのうち少なくとも一方をさらに
    有しており、前記ハーネス故障判定手段はさらに、前記
    ハーネス絶縁抵抗測定手段と前記導線間絶縁抵抗測定手
    段とのうち少なくとも一方の測定結果を基に、前記ハー
    ネスの故障の有無を判定する請求項1、2又は3記載の
    車両荷重計用故障診断装置。
  5. 【請求項5】 前記本体チェックユニットは、前記本体
    ユニットの前記ハーネスを介した前記アンプユニットへ
    の接続を遮断した状態で、該本体ユニットの消費電流を
    測定する本体消費電流測定手段と、該本体消費電流測定
    手段の測定結果を基に前記本体ユニットの故障の有無を
    判定する本体故障判定手段とをさらに有しており、前記
    表示ユニットには前記本体故障判定手段による判定結果
    がさらに表示される請求項1、2、3又は4記載の車両
    荷重計用故障診断装置。
  6. 【請求項6】 前記本体ユニットは、前記車両のバッテ
    リからの電力を、前記ハーネスを介して前記アンプユニ
    ットに、該アンプユニットの作動用電力として供給し、
    前記本体チェックユニットは、前記アンプユニットに供
    給する前記作動用電力の値を測定する供給電力測定手段
    と、該供給電力測定手段の測定結果を基に前記本体ユニ
    ットへの給電状態の良否を判定するアンプ給電良否判定
    手段とをさらに有しており、前記表示ユニットには前記
    アンプ給電良否判定手段による判定結果がさらに表示さ
    れる請求項1、2、3、4又は5記載の車両荷重計用故
    障診断装置。
  7. 【請求項7】 前記センサ、前記アンプユニット、前記
    ハーネス、並びに、前記本体ユニットのうち少なくとも
    1つを故障診断対象として指定する診断対象指定手段
    と、前記各チェックユニットを選択的に作動させるチェ
    ックユニット作動手段とをさらに備え、前記各チェック
    ユニットのうち前記診断対象指定手段により指定された
    前記故障診断対象に対応するチェックユニットが前記チ
    ェックユニット作動手段により作動される請求項1、
    2、3、4、5又は6記載の車両荷重計用故障診断装
    置。
  8. 【請求項8】 前記車両荷重計の故障の発生状況を指定
    する発生状況指定手段と、該発生状況指定手段により指
    定された故障の発生状況に応じた診断項目を割り出す診
    断項目割出手段とをさらに備え、該診断項目割出手段に
    より割り出された前記診断項目が前記表示ユニットにさ
    らに表示され、前記各チェックユニットのうち前記チェ
    ックユニット作動手段により作動されるチェックユニッ
    トは、前記診断項目割出手段により割り出された前記診
    断項目に対応する故障を検出する請求項7記載の車両荷
    重計用故障診断装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007286818A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Fuji Xerox Co Ltd 検査システムおよびその検査方法
US7452133B2 (en) * 2003-05-06 2008-11-18 Ntn Corporation Sensor-integrated wheel support bearing assembly
JP2016211861A (ja) * 2015-04-28 2016-12-15 株式会社共和電業 接続ケーブル断線チェック機能を備えた車両重量測定装置

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