JPH1137400A - パイプラインのサージ電流監視方法 - Google Patents
パイプラインのサージ電流監視方法Info
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- JPH1137400A JPH1137400A JP9194090A JP19409097A JPH1137400A JP H1137400 A JPH1137400 A JP H1137400A JP 9194090 A JP9194090 A JP 9194090A JP 19409097 A JP19409097 A JP 19409097A JP H1137400 A JPH1137400 A JP H1137400A
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Abstract
によるサージ電流を監視しつつ雷サージ電流か電力サー
ジ電流かを判別し危険な範囲を限定すること。 【解決手段】パイプライン1の塗覆装管10の外周面に、
サージ電流を検出する複数のサージ電流検出用センサー
3a,3b を取付け、各サージ電流検出用センサー3a,3b の
少なくとも一つ3aに外部電源7aを備えた波形記憶計6aを
接続し、サージ電流検出用センサー3bで検出されたサー
ジ電流の波形とそのサージ電流の発生日・時刻を記憶さ
せて第1のサージ電流記録とし、他の残りのサージ電流
検出用センサー3aに記憶装置4を接続し、サージ電流検
出用センサー3aで検出されたサージ電流とそのサージ電
流の発生日・時刻を記憶させて第2のサージ電流記録と
し、各サージ電流記録を照合して、パイプライン1の各
サージ電流検出用センサー3a,3b が取付けられている個
所の同日、同時刻によるサージ電流を監視する。
Description
油,上水,工業用水,海水等の流体の輸送手段として敷
設されたパイプラインのサージ電流を監視する方法に係
り、特にパイプラインにおける複数個所の同日、同時刻
によるサージ電流を監視して、サージ電流が雷サージ電
流か電力サージ電流かを判別し、かつサージ時間がわか
り、さらに危険な範囲を限定できるようにした適切なパ
イプラインのサージ電流監視方法に関するものである。
地帯の大規模な工場建設等の増加に伴ない、パイプライ
ンが、例えばガス,石油,上水,工業用水,海水等の流
体の輸送手段として、多く敷設されてきている。
設したものが多く採用されているが、用地等の制約等か
ら、パイプラインの一部が送電線等に近接した場所に埋
設される場合がある。このような鉄塔や送電線等の高い
構造物は、一般に落雷を受け易い。
ンにおいては、分岐した放散塔等を設置している場合が
あり、この時も同様に落雷を受け易い。鉄塔や送電線、
放散塔等に落雷があると、その近傍の大地電位が上昇し
て高電圧が印加され、土中を介してパイプラインに雷サ
ージ電流が流入して、管体被覆に溶損等の重大な損傷を
与える危険性がある。
する放散塔や架管部へ直接雷を受けた場合は、パイプラ
インを伝わり、管内進入雷の影響が広範囲に及ぶ。一
方、パイプラインの一部が鉄塔や送電線等に近接した場
所に埋設される場合、雷の影響とは別に電力サージの影
響も受ける。
事故、および設備機器の損傷が生じる。そこで、従来か
ら、パイプラインには、雷サージ対策、電力サージ対策
が施されている。
ージ電流が全管路に波及するのを抑制するため、被落雷
施設に集中接地を設け、雷サージ電流をできるだけ地中
放電させている。
ては、電気防食を行なうため、管に絶縁継手を接続し、
本管の防食電流が放散塔等の機器に流れないようにして
ある。放散塔等への落雷時には、絶縁継手を保護するた
め、避雷器等により本管に雷サージが流れるようになっ
ている。従って、前記の集中接地が不十分であった場合
等で、地中放電されなかった雷サージ電流は、パイプラ
インを伝わって遠方まで流れていく。
解決されておらず、この事故により設備機器の損傷等が
頻繁に起こっている。一方、落雷事故の対策や対応のた
めに、落雷時による事故発生時におけるサージ電流の検
出装置については、送配電線路に用いた異常電流電圧波
形装置が、例えば“特開平5−281263号公報”に
より開示されている(第1の従来技術)。以下にその概
要を説明する。
取付プレートを介して、光ファイバー内蔵碍子が垂下固
定され、光ファイバー内蔵碍子の下端部に嵌合固定した
キャッブ金具には、クランプ金具を介して電線が把持さ
れる。
トを介してリング状の光学式電流センサー(以下光CT
という)が、3相の電線に対応させてそれぞれ電線を取
巻くように支持される。
電圧の発生を検出する異常検出センサーが装着される。
この異常検出センサーは、光CTと同様に、光ファイバ
ーケーブルを介して波形記憶ユニットに信号を出力する
ようにしている。
けて、地絡電流または雷サージ電流が電線に侵入した場
合に、異常検出センサーが作動して、異常検出信号がレ
ベル検出回路に出力され、そのレベル検出回路に内蔵し
たトリガー信号発生回路に異常信号が出力され、この結
果、トリガー信号発生回路からトリガー信号がデータ記
憶回路に出力されて、記憶回路により異常データが記憶
される。
レベルに達した点を境界点として、その前後の異常電流
の波形データが記憶される。従って、事故が発生して復
旧した後に、記録された異常波形データをオシロスコー
プ等で読出して表示することにより、事故電流の内容を
確認することができる。
圧波形記憶装置は、送配電線を対象としたものであり、
鉄塔等に取付けて送配電線の異常電流等を検出し、波形
を記憶させることについては、その効果を期待すること
ができる。
器等が付設されており、定常時の点検に加えて、落雷等
による事故発生時には、迅速に点検を行ない、必要に応
じて修復する必要がある。
送配電線と異なって、管径が100mm〜1500mm
のPLP管等が用いられおり、このPLP管等には、M
g陽極等が取付けられて電気防食すると共に、異常電流
が発生した場合に異常電流を大地に流す接地の役割を果
している。
発生しても、接地体が多いので、パイプライン各個所の
サージ電流が異なり、一か所でのサージ電流の測定によ
って、パイプラインのサージ電流による影響を判断する
ことは誤動作もあり、2台以上で確認することが必要で
ある。
があり、発生毎に全線を調査することは、多大な労力を
必要とすることから、調査範囲を限定する必要がある。
また、上述した異常電流電圧波形記憶装置は、光CTを
必須としていて高価であることから、パイプラインの各
個所毎に設置するとコスト高になる。
ラインは、送配電線の場合とそれを取巻く条件が異なっ
ており、前述した第1の従来技術の異常電流電圧波形記
憶装置を、パイプラインのサージ電流の検出にそのまま
適用することは困難である。
ける各個所でのサージ電流を適切に検出できる監視体制
がなく、最近では、パイプラインのサージ電流の適切な
監視方法の出現が強く望まれてきている。
力サージがあり、その現象の違いから影響も異なるの
で、それらを区別してその大きさから各々別々の対策を
とることが必要である。
数個所の同日、同時刻によるサージ電流を監視しながら
サージ電流が雷サージ電流か電力サージ電流かを判別
し、かつサージ時間がわかることができ、危険な範囲を
限定することが可能なサージ電流の種類に応じた適切な
パイプラインのサージ電流監視方法を提供することにあ
る。
めに、請求項1の発明では、ガス,石油,上水,工業用
水,海水等の流体の輸送手段として敷設されたパイプラ
インの塗覆装管の外周面に、サージ電流を検出する複数
のサージ電流検出用センサーを取付け、複数のサージ電
流検出用センサーのうちの少なくとも一つに外部電源を
備えた波形記憶計を接続し、当該サージ電流検出用セン
サーにより検出されたサージ電流の波形とそのサージ電
流の発生日および時刻を記憶させて第1のサージ電流記
録とし、他の残りのサージ電流検出用センサーに記憶装
置を接続し、当該サージ電流検出用センサーにより検出
されたサージ電流とそのサージ電流の発生日および時刻
を記憶させて第2のサージ電流記録とし、第1のサージ
電流記録と第2のサージ電流記録とを照合およびサージ
電流の波形記録を解析することにより、パイプラインに
おける複数のサージ電流検出用センサーが取付けられて
いる個所の同日、同時刻によるサージ電流を監視しなが
らそれが雷サージ電流か電力サージ電流かを判別し、か
つサージ時間がわかるようにする。
サージ電流監視方法においては、パイプラインの塗覆装
管の外周面に、複数のサージ電流検出用センサーを取付
けることを前提とし、サージ電流検出用センサーのうち
の少なくとも一つに、外部電源を備えた波形記憶計を接
続して、サージ電流検出用センサーにより検出されたサ
ージ電流の波形とサージ電流の発生日および時刻を記憶
させ(第1のサージ電流記録)、また他の残りのサージ
電流検出用センサーに、記憶装置を接続して、サージ電
流検出用センサーにより検出されたサージ電流とそのサ
ージ電流の発生日および時刻を記憶(第2のサージ電流
記録)させる。
上水,工業用水,海水等の流体の輸送手段として敷設さ
れたパイプラインの塗覆装管に、複数の絶縁継手を接続
し、複数の絶縁継手に、前後の塗覆装管の管体にバイパ
ス電流回路を設け、複数のバイパス電流回路に、サージ
電流の大きさにより電流レンジを区分して、当該区分電
流レンジ毎の異なるサージ電流を検出する区分サージ電
流検出用センサーを取付け、複数の区分サージ電流検出
用センサーに記憶装置を接続し、当該区分サージ電流検
出用センサーが取付けられたバイバス電流回路で検出さ
れたサージ電流とそのサージ電流の発生日および時刻を
記憶させて第1のサージ電流記録とし、複数のバイパス
電流回路のうちの少なくとも一つにサージ電流を検出す
るサージ電流検出用センサーを取付けて外部電源を備え
た波形記憶計を接続し、当該サージ電流検出用センサー
により検出されたサージ電流の波形とそのサージ電流の
発生日および時刻を記憶させて第2のサージ電流記録と
し、第1のサージ電流記録と第2のサージ電流記録とを
照合およびサージ電流の波形記録を解析することによ
り、パイプラインにおける複数の区分サージ電流検出用
センサーが取付けられている個所の同日、同時刻による
サージ電流を監視しながらそれが雷サージ電流か電力サ
ージ電流かを判別し、かつサージ時間がわかるようにす
る。
サージ電流監視方法においては、パイプラインにサージ
電流が発生した場合、サージ電流が各個所で異なり、ま
たサージ電流の大きさも広範囲にわたることから、絶縁
継手を挟んでバイパス電流回路を設けて、一つの個所で
複数の区分サージ電流用検出センサー、さらには波形記
憶計を接続するサージ電流検出用センサーの取付けを容
易にすることを前提とし、サージ電流を検出する際に、
サージ電流の大きさにより電流レンジを区分し、区分サ
ージ電流検出用センサーを設けて、サージ電流の大きさ
に対応した区分サージ電流検出用センサーでサージ電流
を正確に検出する、すなわち各区分サージ電流検出用セ
ンサーに記憶装置を接続して、その区分サージ電流検出
用センサーが取付けられたバイバス電流回路で検出され
たサージ電流とそのサージ電流の発生日および時刻を記
憶させ(第1のサージ電流記録)、また各バイパス電流
回路のうちの少なくとも一つにサージ電流を検出するサ
ージ電流検出用センサーを取付けて外部電源を備えた波
形記憶計を接続して、そのサージ電流検出用センサーに
より検出されたサージ電流の波形とそのサージ電流の発
生日および時刻を記憶(第2のサージ電流記録)させ
る。
所の同日、同時刻によるサージ電流について、その波形
からサージ電流が雷サージ電流か電力サージ電流か等を
判別し、その所定区間のMg陽極等の接地によるサージ
電流の減衰効果を確認し、その結果に基づいて、その所
定区間に付設されている計測機器等を点検し、必要に応
じて修復することができる。
る複数個所の同日、同時刻によるサージ電流と、そのサ
ージ電流の波形を検出し、そのサージ電流の発生日およ
び時刻を記録させて、パイプラインにおける複数個所の
同日、同時刻によるサージ電流を監視できるようにする
ものである。
の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。 (第1の実施の形態:請求項1に対応)図1は、本実施
の形態によるパイプラインのサージ電流監視方法の一例
を示す概略側面図である。
塗覆装管10の外周面には、サージ電流検出用センサー
3aを接続したサージ電流検出装置2と、サージ電流検
出用センサー3bを接続したサージ電流波形記憶装置5
aとを取付けている。
の一部が地上に露出している個所のものであり、図示の
ように架台9に取付けている。なお、本発明で対象とす
るパイプライン1の塗覆装管10は、例えばガスパイプ
ラインで設けられている放散塔へ接続されている分岐管
も含む。
に、サージ電流検出装置2、およびサージ電流波形記憶
装置5aについて説明する。
流検出用センサー3aと記憶装置4とからなっている。
すなわち、サージ電流検出用センサー3aがサージ電流
を検出すると、サージ電流検出信号が記憶装置4に記憶
されて、サージ電流、サージ電流の発生日および時刻が
記憶されるようにしている。
スキーコイルの原理を利用したものであり、市販品を用
いることができる。一方、サージ電流波形記憶装置5a
は、サージ電流検出用センサー3bと波形記憶計6aと
外部電源7aとからなっており、外部電源7aと波形記
憶計6aとの間には、サージシェルタ−8aを介挿させ
て、外部電源7aからの外乱を防止できるようにしてい
る。
がサージ電流を検出すると、サージ電流検出信号が波形
記憶計6aに印加されて、サージ電流の波形、サージ電
流の発生日および時刻が記憶されるようにしている。
も、ロゴスキーコイルの原理を利用したものであり、市
販品を用いることができる。一方、図1において、サー
ジ電流検出用センサー3a、サージ電流検出用センサー
3bは、塗覆装管10の外周面に、ゴムシート(厚さ3
mm程度)12を介して取付けている。
チレン等で被覆したものであるが、さらにゴムシート1
2を用いて外傷を防止できるようにしている。なお、こ
れらのポリエチレン等、ゴムシートによる被覆は、サー
ジ電流の検出には影響ないことが確認されている。
は、小型であるので、塗覆装管10の下面側にバント等
で取付けて、風雨による影響を防止できるようにしてい
る。一方、サージ電流波形記憶装置5aは、サージ電流
検出装置2に比して大型であるので、風雨による影響を
防止できるケース内に収納して設置している。
って埋設され、かつMg陽極等によって接地されている
ので、鉄塔、放散塔に落雷等が生じて、パイプライン1
にサージ電流が発生しても、サージ電流波形記憶装置5
aを取付けている個所までにサージ電流が減衰して、サ
ージ電流波形記憶装置5aによりサージ電流を検出する
ことができない場合もあることから、通常はこれらを考
慮して、サージ電流波形記憶装置5a,サージ電流検出
用センサー3b等の取付け位置、その数等を選定してい
る。
付けが容易であるので、サージ電流波形記憶装置5aの
取付け位置を中心にして、サージ電流波形記憶装置5a
よりも多くの位置に取付けられている。
に、サージ電流検出用センサー3aとサージ電流検出用
センサー3bの2つのサージ電流検出用センサーを取付
けた場合について説明しているが、何らこれに限定され
るものではなく、一つ以上のサージ電流検出用センサー
を取付ければよいものであり、以下にその理由について
述べる。
離にわたって布設されており、図示しないMg陽極等が
電気防食のために間隔をおいて複数個取付けられてお
り、サージ電流が発生すると接地の役割を果たすことか
ら、一つのパイプライン1の各個所において、サ一ジ電
流の大きさが異なり、これらのサージ電流を一個のサー
ジ電流検出用センサーで正確に検出することは困難であ
る。
る複数個所にサージ電流検出用センサーを取付け、その
所定区間のMg陽極や接地体等の接地によるサージ電流
の減衰効果を確認して、サージ電流が発生した場合のM
g陽極や接地体等の接地の状態を評価し、その結果に基
づいて、その所定区間に付設されている計測機器等を点
検し、必要に応じて修復する。
サージ電流監視方法について説明する。図1において、
パイプライン1に近接する鉄塔、放散塔等に落雷して、
パイプライン1にサージ電流が発生した場合に、パイプ
ライン1の各個所に取付けたサージ電流検出用センサー
3aとサージ電流検出用センサー3bによって、その個
所を流れるサージ電流が検出される。
ジ電流を検出すると、サージ電流検出信号が記憶装置4
に記憶されて、サージ電流、サージ電流の発生日および
時刻が記憶される。
は、サージ電流を検出すると、サージ電流検出信号が波
形記憶計6aに記憶されて、サージ電流の波形、サージ
電流の発生日および時刻が記憶される。
流が雷サージ電流の場合には、図2(a)に示すよう
に、波高値で示したサージ電流が瞬時にピークになる波
形を生じる。
合には、図2(b)に示すように、波高値で示したサー
ジ電流がサイクルのピークを示す波形を生じる。さら
に、サージ電流が、雷サージ電流と電力サージ電流の場
合には、図2(c)に示すように、最初に上述した図2
(a)に示す波形を生じ、その後に上述した図2(b)
に示す波形を生じる。
ら、サージ電流が雷サージ電流によるのか、電力サージ
電流によるのかを、容易に判別することができる。すな
わち、上記のように、記憶装置4に記憶されて、サージ
電流、サージ電流の発生日および時刻が記憶された第1
のサージ電流記録と、波形記憶計6aに印加されて、サ
ージ電流の波形、サージ電流の発生日および時刻が記憶
された第2のサージ電流記録は、互いに照合されて、サ
ージ電流の収録記録としてアウトプットされる。
サージ電流の発生日および時刻がプロットされているの
で、パイプライン1のサージ電流検出用センサー3a、
サージ電流検出用センサー3bが取付けられている個所
の同日、同時刻のサージ電流について、その波形からサ
ージ電流が雷サージ電流か電力サージ電流か等を判別
し、その所定区間のMg陽極等の接地によるサージ電流
の減衰効果を確認し、その結果に基づいて、その所定区
間に付設されている計測機器等を点検し、必要に応じて
修復することができる。
プラインのサージ電流監視方法では、サージ電流と、そ
のサージ電流の波形と、そのサージ電流の発生日および
時刻を記録させるようにしているので、パイプライン1
における複数個所の同日、同時刻によるサージ電流を監
視することができ、危険な範囲を限定することが可能と
なる。
することができる。 (a)パイプライン1の各個所に流れるサージ電流の大
きさ、日時が記録でき、同日、同時刻におけるサージ電
流の監視を行なうことができる。
のか、電力サージ電流によるのかの区別ができるため、
その所定区間に付設されている計測機器等を点検し、必
要に応じて迅速に修復することができる。
パイプライン1に流れるサージ電流の大きさから、減衰
効果が定量的に計測され、Mg陽極、放散塔の接地の効
果を評価することができる。
た場合に、警報機構を設けることによって、サージ電流
に基づく瞬時の計測機器等の点検等を行なうことができ
る。 (e)サージ電流値とサージの時間長とから、サージの
影響度を判別することができる。
3は、本実施の形態によるパイプラインのサージ電流監
視方法の一例を示す概略側面図である。
10aと塗覆装管10bとの間には、絶縁継手13aを
接続している。また、塗覆装管10aと塗覆装管10b
の管体端部側には、ターミナルラグ14を設けて、絶縁
継手13aを挟んでバイパス電流回路16aを形成し、
区分サージ電流検出装置15a,15bを設けている。
区分サージ電流検出装置15bは、それぞれ電流レンジ
の異なるサージ電流を検出する区分サージ電流検出用セ
ンサー17a,区分サージ電流検出用センサー17b
と、記憶装置18a,18bとからなっている。
は、動作レンジが50A〜500Aであり、区分サージ
電流検出装置15aでは、動作レンジが500A〜10
00Aであり、さらには動作レンジが1000A以上の
ものを用いることができる。
出されたサージ電流と、そのサージ電流の発生日および
時刻を、それぞれ記憶装置18a,18bで記憶させる
ようにしている。
ジ電流波形記憶装置5bを取付けている。ここで、サー
ジ電流波形記憶装置5bは、サージ電流検出用センサー
3cと、外部電源7bと、波形記憶計6bからなってお
り、外部電源7bと波形記憶計6bとの間には、サージ
シェルタ−8bを介挿させて、外部電源7bからの外乱
を防止できるようにしている。
波形と、そのサージ電流の発生日および時刻を記憶させ
るようにしている。さらに、バイパス電流回路16aに
は、避雷器19を設けて、サージ電流による塗覆装管1
0a、または塗覆装管10bへの影響を防止できるよう
にしている。
塗覆装管10dとの間には、絶縁継手13bを接続して
いる。また、塗覆装管10cと塗覆装管10dの管体端
部側には、ターミナル14を設けて、絶縁継手13bを
挟んでバイパス電流回路16bを形成し、区分サージ電
流検出装置15c,15dを設けている。
区分サージ電流検出装置15dは、それぞれ電流レンジ
の異なるサージ電流を検出する区分サージ電流検出用セ
ンサー17c,区分サージ電流検出用センサー17d
と、記憶装置18c,18dとからなっている。
出されたサージ電流と、そのサージ電流の発生日および
時刻を、それぞれ記憶装置18c,18dに記憶させる
ようにしている。
って埋設され、かつMg陽極等によって接地されている
ので、鉄塔、放散塔に落雷等が生じて、パイプライン1
にサージ電流が発生しても、サージ電流波形記憶装置5
bを取付けている個所までにサージ電流が減衰して、サ
ージ電流波形記憶装置5bによりサージ電流を検出する
ことができない場合もあることから、通常はこれらを考
慮して、サージ電流波形記憶装置5bを取付けるバイパ
ス電流回路16aを設ける位置、その数等を選定してい
る。
5dのみの場合は、取付けが容易であるので、サージ電
流波形記憶装置5bを取付けたバイパス電流回路16a
の位置を中心にして、バイパス電流回路16bを設け
て、サージ電流波形記憶装置5bよりも多くパイプライ
ン1に取付けている。
サージ電流監視方法について説明する。図3において、
パイプライン1に近接する鉄塔、放散塔等に落雷して、
パイプライン1にサージ電流が発生した場合に、パイプ
ライン1の絶縁継手13a,13bを挟んで設けたパイ
パス回路16a,16bにサージ電流が流れる。
15b,15c,15dの各区分サージ電流検出用セン
サー17a,17b,17c,17d、およびサージ電
流波形記憶装置5bのサージ電流検出用センサー3cに
よって、サージ電流が検出される。
17a,17b,17c,17dでは、それぞれのサー
ジ電流レンジに対応したサージ電流が検出される。この
区分サージ電流検出用センサー17a,17b,17
c,17dでは、区分サージ電流レンジ内のサージ電流
を検出すると、サージ電流検出信号が記憶装置18a,
18b,18c,18dに記憶されて、該当した区分サ
ージ電流レンジのサージ電流、サージ電流の発生日およ
び時刻が記憶される。
発生日および時刻が記憶されたサージ電流の記録は、第
1のサージ電流記録としてアウトプットされ、また同様
に、サージ電流の波形、サージ電流の発生日および時刻
が記憶されたサージ電流の記録は、第2のサージ電流記
録としてアウトプットされ、これらが互いに照合され
て、サージ電流の収録記録としてアウトプットされる。
サージ電流の発生日および時刻がプロットされているの
で、パイプライン1の区分サージ電流検出用センサー1
7a,17b,17c,17dが取付けられている個所
の同日、同時刻のサージ電流について、その波形からサ
ージ電流が雷サージ電流か電力サージ電流か等を判別
し、その所定区間のMg陽極等の接地によるサージ電流
の減衰効果を確認し、その結果に基づいて、その所定区
間に付設されている計測機器等を点検し、必要に応じて
修復することができる。
プラインのサージ電流監視方法でも、サージ電流と、そ
のサージ電流の波形と、そのサージ電流の発生日および
時刻を記録させるようにしているので、パイプライン1
における複数個所の同日、同時刻によるサージ電流を監
視することができ、危険な範囲を限定することが可能と
なる。
場合と同様な種々の効果を奏することができる。 (第3の実施の形態)前記第1、第2の各実施の形態で
は、パイプラインの塗覆装管の外周面に、複数のサージ
電流検出用センサーを取付けた場合と、パイプラインの
塗覆装管に複数の絶縁継手を接続し、バイパス電流回路
を設けて、サージ電流検出用センサーを取付けた場合に
ついてそれぞれ説明したが、必要に応じてこれらを組合
わせ、サージ電流波形記憶装置をその一方、または両方
の場合に取付けて、サージ電流の監視を行なうようにす
ることも可能である。
流監視方法の一例を示す概略側面図である。なお、図4
では、パイプラインに、サージ電流検出装置およびサー
ジ電流波形記憶装置を直接取付けた場合と、バイパス電
流回路を設けて、サージ電流検出装置およびサージ電流
波形記憶装置を取付けた場合の状態を概略的に示してい
る。
は、ガスパイプライン1aが埋設されており、その一部
が露出している。また、この露出している個所の塗覆装
管には、サージ電流検出装置2a,2bを取付けてい
る。
分岐管21a〜21eを設けて、それぞれ放散塔20a
〜20eを設置している。また、分岐管21b,21
d,21eには、絶縁継手13b,13d,13eを挟
んで、バイパス電流回路16bを接続している。
cを挟んで、バイパス電流回路16aを接続し、このバ
イパス電流回路16aには、区分サージ電流検出装置1
5a,15bに加えて、サージ電流波形記憶装置5bを
取付けている。
塔22には高圧送電線を架設している。次に、本実施の
形態によるパイプラインのサージ電流監視方法について
説明する。
で、ガスパイプライン1aに分岐管21aを設け、絶縁
継手13aを介して取付けた放散塔20aに落雷があ
り、それの影響でガスパイプライン1aの所定個所で、
同時刻によるサージ電流が検出された。
パス電流回路16bに設けたサージ電流波形記憶装置5
bには、波高値で200Aの雷サージ電流波形と、それ
に続いた波高値の小さい電力サージ電流がアウトプット
された。
6bに設けた区分サージ電流検出装置15aには、波高
値で300Aがアウトプットされ、さらに分岐管21d
のバイパス電流回路16bに設けた区分サージ電流検出
装置15aには、波高値で100Aがアウトプットされ
た。
16bに設けた区分サージ電流検出装置15aには、サ
ージ電流がアウトプットされなかった。また、分岐管2
1cと分岐管21dとの間のパイプライン1aの塗覆装
管の外周に取付けたサージ電流検出装置2aには、波高
値で150Aがアウトプットされたが、分岐管21dと
分岐管21eとの間のパイプライン1aの塗覆装管の外
周に取付けたサージ電流検出装置2bには、サージ電流
がアウトプットされなかった。
極として図示しないMg陽極が、所定間隔で取付けられ
ている。すなわち、前記第1、第2の各実施の形態で
は、パイプライン1に直接に、サージ電流検出装置およ
びサージ電流波形記憶装置を取付け、かつバイパス電流
回路を設けて、サージ電流検出装置およびサージ電流波
形記憶装置を取付けた組合わせの場合について説明した
が、サージ電流検出装置およびサージ電流波形記憶装置
を直接に取付けた場合、またはパイプラインにバイパス
電流回路を設けて、サージ電流検出装置およびサージ電
流波形記憶装置を取付けた場合でも、同様にサージ電流
を監視することができることがわかる。
よる放散塔20aには、避雷器等の落雷対策がされてお
り、ガスパイプライン1aには、図示しないMg陽極等
が一定間隔で設置されているので、ガスパイプライン1
aには殆ど被害は生じなかったが、ガスパイプライン1
aの複数個所の同日、同時刻によるサージ電流を監視す
ることが可能であった。
電力サージ電流かを、サージ電流の波形から確認し、そ
の所定区間のサージ電流の減衰効果を確認し、その結果
に基づいて、その所定区間に付設されている計測機器等
を点検し、必要に応じて迅速に修復することができた。
プラインのサージ電流監視方法でも、サージ電流と、そ
のサージ電流の波形と、そのサージ電流の発生日および
時刻を記録させるようにしているので、パイプライン1
における複数個所の同日、同時刻によるサージ電流を監
視することができ、危険な範囲を限定することが可能と
なる。
施の形態の場合と同様な種々の効果を奏することができ
る。 (その他の実施の形態)前記第2の実施の形態では、区
分サージ電流検出装置15c,15dとサージ電流波形
記憶装置5bとを、パイパス回路16aに取付けた場合
について説明したが、何らこれに限らず、サージ電流波
形記憶装置5bのみをパイパス回路16aに取付けるよ
うにすることも可能である。
ージ電流と、そのサージ電流の波形と、そのサージ電流
の発生日および時刻を記録させるようにしているので、
パイプラインにおける複数個所の同日、同時刻によるサ
ージ電流を監視しながらサージ電流が雷サージ電流か電
力サージ電流かを判別し、かつサージ時間がわかること
ができ、危険な範囲を限定することが可能なサージ電流
の種類に応じた適切なパイプラインのサージ電流監視方
法が提供できる。
することができる。 (a)パイプライン1の各個所に流れるサージ電流の大
きさ、日時が記録でき 、同日、同時刻におけるサージ電流の監視を行なうこと
ができる。
のか、電力サージ電流によるのかの区別ができるため、
その所定区間に付設されている計測機器等を点検し、必
要に応じて迅速に修復することができる。
パイプライン1に流れるサージ電流の大きさから、減衰
効果が定量的に計測され、Mg陽極、放散塔の接地の効
果を評価することができる。 (d)パイプライン1にサージ電流が流れた場合に、警
報機構を設けることによって、サージ電流に基づく瞬時
の計測機器等の点検等を行なうことができる。
法の第1の実施の形態を示す概略側面図。
れ示す概略説明図。
法の第2の実施の形態を示す概略側面図。
ンに適用した場合の第3の実施の形態を示す概略説明
図。
装置、 17a,17b,17c,17d…区分サージ電流検出
用センサー、 18a,18b,18c,18d…記憶装置(バイパス
電流回路用)、 19…避雷器、 20a,20b,20c,20d,20e…放散塔、 21a,21b,21c,21d,21e…分岐管、 22…鉄塔。
Claims (2)
- 【請求項1】 ガス,石油,上水,工業用水,海水等の
流体の輸送手段として敷設されたパイプラインの塗覆装
管の外周面に、サージ電流を検出する複数のサージ電流
検出用センサーを取付け、 前記複数のサージ電流検出用センサーのうちの少なくと
も一つに外部電源を備えた波形記憶計を接続し、当該サ
ージ電流検出用センサーにより検出されたサージ電流の
波形とそのサージ電流の発生日および時刻を記憶させて
第1のサージ電流記録とし、 前記他の残りのサージ電流検出用センサーに記憶装置を
接続し、当該サージ電流検出用センサーにより検出され
たサージ電流とそのサージ電流の発生日および時刻を記
憶させて第2のサージ電流記録とし、 前記第1のサージ電流記録と第2のサージ電流記録とを
照合およびサージ電流の波形記録を解析することによ
り、前記パイプラインにおける前記複数のサージ電流検
出用センサーが取付けられている個所の同日、同時刻に
よるサージ電流を監視しながらそれが雷サージ電流か電
力サージ電流かを判別し、かつサージ時間がわかるよう
にしたことを特徴とするパイプラインのサージ電流監視
方法。 - 【請求項2】 ガス,石油,上水,工業用水,海水等の
流体の輸送手段として敷設されたパイプラインの塗覆装
管に、複数の絶縁継手を接続し、 前記複数の絶縁継手に、前後の塗覆装管の管体にバイパ
ス電流回路を設け、 前記複数のバイパス電流回路に、サージ電流の大きさに
より電流レンジを区分して、当該区分電流レンジ毎の異
なるサージ電流を検出する区分サージ電流検出用センサ
ーを取付け、 前記複数の区分サージ電流検出用センサーに記憶装置を
接続し、当該区分サージ電流検出用センサーが取付けら
れた前記バイバス電流回路で検出されたサージ電流とそ
のサージ電流の発生日および時刻を記憶させて第1のサ
ージ電流記録とし、 前記複数のバイパス電流回路のうちの少なくとも一つに
サージ電流を検出するサージ電流検出用センサーを取付
けて外部電源を備えた波形記憶計を接続し、当該サージ
電流検出用センサーにより検出されたサージ電流の波形
とそのサージ電流の発生日および時刻を記憶させて第2
のサージ電流記録とし、 前記第1のサージ電流記録と第2のサージ電流記録とを
照合およびサージ電流の波形記録を解析することによ
り、前記パイプラインにおける前記複数の区分サージ電
流検出用センサーが取付けられている個所の同日、同時
刻によるサージ電流を監視しながらそれが雷サージ電流
か電力サージ電流かを判別し、かつサージ時間がわかる
ようにしたことを特徴とするパイプラインのサージ電流
監視方法。
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