JPH1137393A - 低温液化ガスタンク内の層状化防止装置 - Google Patents
低温液化ガスタンク内の層状化防止装置Info
- Publication number
- JPH1137393A JPH1137393A JP21120197A JP21120197A JPH1137393A JP H1137393 A JPH1137393 A JP H1137393A JP 21120197 A JP21120197 A JP 21120197A JP 21120197 A JP21120197 A JP 21120197A JP H1137393 A JPH1137393 A JP H1137393A
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- JP
- Japan
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- liquefied gas
- temperature liquefied
- low
- gas tank
- low temperature
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- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低温液化ガスタンク内の低温液化ガスを攪拌
して、ロールオーバー現象を引き起こす層状化を防止す
る。 【解決手段】 側壁の下部位置に低温液化ガス２の受入
管３を接続した低温液化ガスタンク１の内底部に攪拌器
１１を設置する。受入管３より受け入れられる低温液化
ガス２の流入圧力により攪拌器１１の羽根車１２を回転
させる。羽根車１２の回転により低温液化ガスタンク１
内に渦を発生させ、以前から低温液化ガスタンク１内に
貯留されていた低温液化ガス２と新たに受け入れられる
低温液化ガス２を混合し、層状化を防止するようにす
る。
して、ロールオーバー現象を引き起こす層状化を防止す
る。 【解決手段】 側壁の下部位置に低温液化ガス２の受入
管３を接続した低温液化ガスタンク１の内底部に攪拌器
１１を設置する。受入管３より受け入れられる低温液化
ガス２の流入圧力により攪拌器１１の羽根車１２を回転
させる。羽根車１２の回転により低温液化ガスタンク１
内に渦を発生させ、以前から低温液化ガスタンク１内に
貯留されていた低温液化ガス２と新たに受け入れられる
低温液化ガス２を混合し、層状化を防止するようにす
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は低温液化ガスタンク
内に貯留された低温液化ガスが層状化してロールオーバ
ー現象を引き起こすことを未然に防止するための低温液
化ガスタンク内の層状化防止装置に関するものである。
内に貯留された低温液化ガスが層状化してロールオーバ
ー現象を引き起こすことを未然に防止するための低温液
化ガスタンク内の層状化防止装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ＬＮＧ（液化天然ガス）やＬＰＧ（液化
石油ガス）等の低温液化ガスを貯留しておくための地上
式の低温液化ガスタンク１は、図２に概略を示す如く、
低温液化ガスタンク１の側壁の下部位置に低温液化ガス
２の受入管３を接続し、低温液化ガスタンク１内に以前
から貯留されている低温液化ガス２の残液と、上記受入
管３を通して新たに低温液化ガスタンク１内に受入れて
来た低温液化ガス２とを混入させた状態として所要時間
貯留させるようにしてある。
石油ガス）等の低温液化ガスを貯留しておくための地上
式の低温液化ガスタンク１は、図２に概略を示す如く、
低温液化ガスタンク１の側壁の下部位置に低温液化ガス
２の受入管３を接続し、低温液化ガスタンク１内に以前
から貯留されている低温液化ガス２の残液と、上記受入
管３を通して新たに低温液化ガスタンク１内に受入れて
来た低温液化ガス２とを混入させた状態として所要時間
貯留させるようにしてある。
【０００３】ところで、ＬＮＧの如き低温液化ガス２
は、輸入元にて産出する天然ガスの成分に応じて、ＬＮ
Ｇの主成分であるメタンの他にもともとＬＰＧやエタン
成分が混入しているため、ＬＮＧの輸入元が異なればそ
の混入成分も異なり、密度も異なっている。そのため、
以前から低温液化ガスタンク１内に貯留されている低温
液化ガス２中に、成分が異なり密度の高い低温液化ガス
２を受け入れて混入させると、密度の高い低温液化ガス
２の液は重質分としてタンクの下層に沈降し、一方、以
前から低温液化ガスタンク１内に貯留されていた低温液
化ガス２の液は上層に遊離することになり、低温液化ガ
スタンク１内の貯留液が上層の比重の軽い液（軽質液２
ａ）と、下層の比重の重い液（重質液２ｂ）とに層状化
されることになる。
は、輸入元にて産出する天然ガスの成分に応じて、ＬＮ
Ｇの主成分であるメタンの他にもともとＬＰＧやエタン
成分が混入しているため、ＬＮＧの輸入元が異なればそ
の混入成分も異なり、密度も異なっている。そのため、
以前から低温液化ガスタンク１内に貯留されている低温
液化ガス２中に、成分が異なり密度の高い低温液化ガス
２を受け入れて混入させると、密度の高い低温液化ガス
２の液は重質分としてタンクの下層に沈降し、一方、以
前から低温液化ガスタンク１内に貯留されていた低温液
化ガス２の液は上層に遊離することになり、低温液化ガ
スタンク１内の貯留液が上層の比重の軽い液（軽質液２
ａ）と、下層の比重の重い液（重質液２ｂ）とに層状化
されることになる。
【０００４】このように、低温液化ガスタンク１内の液
に層状化が生じた場合において、そのまま放置しておく
と、時間の経過とともに、上層の軽質液２ａではその中
に溶解していた揮発性の高い成分が気化して次第に密度
が徐々に増大することになって下層の重質液２ｂの密度
に接近して来ることになり、或る時点において上層の軽
質液２ａと下層の重質液２ｂとの密度差がなくなり、つ
いには密度が逆転して上層の軽質液２ａと下層の重質液
２ｂとが反転してロールオーバー（対流）現象が発生
し、上層の軽質液２ａと下層の重質液２ｂとが混合さ
れ、下層の液からの気化量が激増して低温液化ガスタン
ク１の内圧が異常に上昇することにより、低温液化ガス
タンク１の破壊を招くおそれがある。
に層状化が生じた場合において、そのまま放置しておく
と、時間の経過とともに、上層の軽質液２ａではその中
に溶解していた揮発性の高い成分が気化して次第に密度
が徐々に増大することになって下層の重質液２ｂの密度
に接近して来ることになり、或る時点において上層の軽
質液２ａと下層の重質液２ｂとの密度差がなくなり、つ
いには密度が逆転して上層の軽質液２ａと下層の重質液
２ｂとが反転してロールオーバー（対流）現象が発生
し、上層の軽質液２ａと下層の重質液２ｂとが混合さ
れ、下層の液からの気化量が激増して低温液化ガスタン
ク１の内圧が異常に上昇することにより、低温液化ガス
タンク１の破壊を招くおそれがある。
【０００５】そのため、従来より、低温液化ガスタンク
１内の液の層状化によるロールオーバー現象を防止する
ために低温液化ガスタンク１内の液が層状化してくる
と、上層の軽質液２ａと下層の重質液２ｂを攪拌させて
層状化を解消させるようにすることが行われている。
１内の液の層状化によるロールオーバー現象を防止する
ために低温液化ガスタンク１内の液が層状化してくる
と、上層の軽質液２ａと下層の重質液２ｂを攪拌させて
層状化を解消させるようにすることが行われている。
【０００６】その一例を示すと、図３に示すジェットミ
キシング方式と図４に示すサーキュレーション方式等が
ある。
キシング方式と図４に示すサーキュレーション方式等が
ある。
【０００７】上記のジェットミキシング方式は、図３に
示すように、低温液化ガスタンク１内に接続した払出管
４より専用の配管５を分岐させて、該配管５を屋根１ａ
を通し低温液化ガスタンク１の底部まで導いて、該低温
液化ガスタンク１の底部に斜め上向の仰角で設置された
噴射ノズル９に接続し、弁６を閉、弁７を開としてポン
プ８を作動させることにより、低温液化ガスタンク１内
の下層の重質液２ｂの一部を払出管４により取り出し、
ポンプ８で加圧した後、配管７により噴射ノズル９に導
き、該噴射ノズル９より下層の重質液２ｂの一部を下層
の重質液２ｂ中から上層の軽質液２ａに向けて噴出させ
て攪拌させるようにするものである。又、サーキュレー
ション方式は、図４に示すように、図３の場合と同様に
低温液化ガスタンク１内の下層の重質液２ｂの一部を払
出管４で取り出してポンプ８で加圧した後、低温液化ガ
スタンク１内の液面よりも上方位置となる高所位置に設
置したスプレーノズル１０に、払出管４より分岐した配
管５を通して導き、下層の重質液２ｂの一部をスプレー
ノズル１０より噴射させるようにして、軽質液２ａと重
質液２ｂとを攪拌させるようにするものである。
示すように、低温液化ガスタンク１内に接続した払出管
４より専用の配管５を分岐させて、該配管５を屋根１ａ
を通し低温液化ガスタンク１の底部まで導いて、該低温
液化ガスタンク１の底部に斜め上向の仰角で設置された
噴射ノズル９に接続し、弁６を閉、弁７を開としてポン
プ８を作動させることにより、低温液化ガスタンク１内
の下層の重質液２ｂの一部を払出管４により取り出し、
ポンプ８で加圧した後、配管７により噴射ノズル９に導
き、該噴射ノズル９より下層の重質液２ｂの一部を下層
の重質液２ｂ中から上層の軽質液２ａに向けて噴出させ
て攪拌させるようにするものである。又、サーキュレー
ション方式は、図４に示すように、図３の場合と同様に
低温液化ガスタンク１内の下層の重質液２ｂの一部を払
出管４で取り出してポンプ８で加圧した後、低温液化ガ
スタンク１内の液面よりも上方位置となる高所位置に設
置したスプレーノズル１０に、払出管４より分岐した配
管５を通して導き、下層の重質液２ｂの一部をスプレー
ノズル１０より噴射させるようにして、軽質液２ａと重
質液２ｂとを攪拌させるようにするものである。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記図３、
図４に示す従来のいずれの装置も、専用の配管５や弁７
等を必要とするものであるため、設備コストが嵩むとと
もに、動力を必要とするのでメンテナンスを行うことが
必要になる、等の問題がある。
図４に示す従来のいずれの装置も、専用の配管５や弁７
等を必要とするものであるため、設備コストが嵩むとと
もに、動力を必要とするのでメンテナンスを行うことが
必要になる、等の問題がある。
【０００９】そこで、本発明は構造が簡単で低コストで
設置でき、且つメンテナンスの必要をなくして、低温液
化ガスタンク内の上層の軽質液と下層の重質液を充分に
攪拌して、ロールオーバー現象を引き起こす低温液化ガ
スタンク内の層状化を防止するようにしようとするもの
である。
設置でき、且つメンテナンスの必要をなくして、低温液
化ガスタンク内の上層の軽質液と下層の重質液を充分に
攪拌して、ロールオーバー現象を引き起こす低温液化ガ
スタンク内の層状化を防止するようにしようとするもの
である。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、側壁の下部位置に低温液化ガスの受入管
を接続した低温液化ガスタンクの内底部所要位置に、上
記受入管より受け入れられる低温液化ガスの流入圧力に
より作動して渦を発生させるようにする攪拌器を設置し
た構成とし、更に、攪拌器を、複数の羽根を有する羽根
車を水平方向に回転するよう垂直の軸に嵌着させた構成
とする。
決するために、側壁の下部位置に低温液化ガスの受入管
を接続した低温液化ガスタンクの内底部所要位置に、上
記受入管より受け入れられる低温液化ガスの流入圧力に
より作動して渦を発生させるようにする攪拌器を設置し
た構成とし、更に、攪拌器を、複数の羽根を有する羽根
車を水平方向に回転するよう垂直の軸に嵌着させた構成
とする。
【００１１】低温液化ガスタンク内への低温液化ガスの
受入れが開始されると、低温液化ガスタンク下部に接続
された受入管から受け入れられる低温液化ガスの流入圧
力によって攪拌器の羽根車を水平方向に回転させられて
渦が発生させられる。これにより貯留されている低温液
化ガスを無動力で攪拌させることができて、層状化を防
止することができる。
受入れが開始されると、低温液化ガスタンク下部に接続
された受入管から受け入れられる低温液化ガスの流入圧
力によって攪拌器の羽根車を水平方向に回転させられて
渦が発生させられる。これにより貯留されている低温液
化ガスを無動力で攪拌させることができて、層状化を防
止することができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【００１３】図１（イ）（ロ）は本発明の低温液化ガス
タンク内の層状化防止装置の実施の一形態を示すもの
で、低温液化ガスタンク１の側壁下部位置に、ＬＮＧの
如き低温液化ガス２の受入管３の先端をタンク中心に向
け水平方向に接続して、該受入管３を通して低温液化ガ
ス２が低温液化ガスタンク１内に水平方向に流入して受
け入れられるようにし、該低温液化ガスタンク１の内部
には、上記受入管３より流入する低温液化ガス２の流入
圧力により羽根車１２が回転して渦を発生させるように
する攪拌器１１をタンク内底面上に設置する。
タンク内の層状化防止装置の実施の一形態を示すもの
で、低温液化ガスタンク１の側壁下部位置に、ＬＮＧの
如き低温液化ガス２の受入管３の先端をタンク中心に向
け水平方向に接続して、該受入管３を通して低温液化ガ
ス２が低温液化ガスタンク１内に水平方向に流入して受
け入れられるようにし、該低温液化ガスタンク１の内部
には、上記受入管３より流入する低温液化ガス２の流入
圧力により羽根車１２が回転して渦を発生させるように
する攪拌器１１をタンク内底面上に設置する。
【００１４】上記攪拌器１１は、複数の羽根１２ａを有
する羽根車１２のボス１２ｂを垂直な軸１４の途中に回
転自在に嵌着させ、該軸１４を低温液化ガスタンク１の
内底部上に固定したベース１３に、直立させて設置する
ようにしてあり、設置位置は、受入管３から流入する低
温液化ガス２が羽根車１２の羽根１２ａに当るように、
受入管３の延長線上を境に左右いずれか一側へずれた位
置とする。
する羽根車１２のボス１２ｂを垂直な軸１４の途中に回
転自在に嵌着させ、該軸１４を低温液化ガスタンク１の
内底部上に固定したベース１３に、直立させて設置する
ようにしてあり、設置位置は、受入管３から流入する低
温液化ガス２が羽根車１２の羽根１２ａに当るように、
受入管３の延長線上を境に左右いずれか一側へずれた位
置とする。
【００１５】なお、上記軸１４、羽根車１２、ベース１
３の材質としては、金属、樹脂、又はセラミックス等の
如き耐久性に優れ且つ極低温状態に耐えることができる
材質を用いるようにする。
３の材質としては、金属、樹脂、又はセラミックス等の
如き耐久性に優れ且つ極低温状態に耐えることができる
材質を用いるようにする。
【００１６】今、図示していないＬＮＧ船のカーゴポン
プ等によって低温液化ガス２が圧送され、受入管３を通
して低温液化ガスタンク１内への受け入れが開始される
と、図１（イ）に示すように、受入管３からタンク中心
へ向け流入してきた低温液化ガス２の流れが攪拌器１１
の羽根車１２の羽根に当ることによって羽根車１２が動
力なしで回転を始める。この受け入れられた新しい低温
液化ガスの圧力で羽根車１２が回転することにより、低
温液化ガスタンク１内の低温液化ガス２に攪拌器１１の
部分で渦を生じさせることができて、以前から貯留され
ていた低温液化ガス２と受け入れられた低温液化ガスと
を攪拌し混合することができる。これにより低温液化ガ
スタンク１内の層状化を防止することができる。
プ等によって低温液化ガス２が圧送され、受入管３を通
して低温液化ガスタンク１内への受け入れが開始される
と、図１（イ）に示すように、受入管３からタンク中心
へ向け流入してきた低温液化ガス２の流れが攪拌器１１
の羽根車１２の羽根に当ることによって羽根車１２が動
力なしで回転を始める。この受け入れられた新しい低温
液化ガスの圧力で羽根車１２が回転することにより、低
温液化ガスタンク１内の低温液化ガス２に攪拌器１１の
部分で渦を生じさせることができて、以前から貯留され
ていた低温液化ガス２と受け入れられた低温液化ガスと
を攪拌し混合することができる。これにより低温液化ガ
スタンク１内の層状化を防止することができる。
【００１７】上記において、攪拌器１１の羽根車１２の
回転は受入管３より受け入れられる低温液化ガス２の流
入圧力のみによって行われることから、動力を一切必要
とせず、メンテナンスの必要もなくすことができる。
回転は受入管３より受け入れられる低温液化ガス２の流
入圧力のみによって行われることから、動力を一切必要
とせず、メンテナンスの必要もなくすことができる。
【００１８】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、たとえば羽根車１２の羽根の形状
としては、片面の中央部にくぼみをもたせた形状や、上
下方向の対流を積極的に起こさせるようひねりを加えた
形状等としてもよいこと、又、攪拌器１１の設置位置
は、受入管３より流入する低温液化ガス２の圧力を受け
る位置であれば図示以外の位置でもよいこと、更に攪拌
器１１を複数個設置するようにしてもよいこと、その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
されるものではなく、たとえば羽根車１２の羽根の形状
としては、片面の中央部にくぼみをもたせた形状や、上
下方向の対流を積極的に起こさせるようひねりを加えた
形状等としてもよいこと、又、攪拌器１１の設置位置
は、受入管３より流入する低温液化ガス２の圧力を受け
る位置であれば図示以外の位置でもよいこと、更に攪拌
器１１を複数個設置するようにしてもよいこと、その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
【００１９】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の低温液化ガス
タンク内の層状化防止装置によれば、側壁の下部位置に
低温液化ガスの受入管を接続した低温液化ガスタンクの
内底部所要位置に、上記受入管より受け入れられる低温
液化ガスの流入圧力により作動して渦を発生させるよう
にする攪拌器を設置した構成としてあるので、攪拌器の
羽根車が回転することにより、貯留されている低温液化
ガスに渦を生じさせることができ、この渦の発生により
以前から貯留されていた低温液化ガスの液と、受け入れ
られた低温液化ガスの液とを攪拌して混合することがで
きて、低温液化ガスタンク内の層状化を防止することが
でき、又、低温液化ガスタンクの内底部に攪拌器を設置
するだけであるため、構造が簡単で且つ大規模な設備と
なることがなく、しかも、攪拌器は、受入管より受け入
れられる低温液化ガスの流入圧力のみによって作動する
ようにしてあることから、動力を全く必要とせず、メン
テナンスの必要もなくさせることができ、更に、攪拌器
を、複数の羽根を有する羽根車を水平方向に回転するよ
う垂直の軸に嵌着させた構成とすることにより、低温液
化ガスタンクの内底部に容易に設置することができる、
という優れた効果を発揮する。
タンク内の層状化防止装置によれば、側壁の下部位置に
低温液化ガスの受入管を接続した低温液化ガスタンクの
内底部所要位置に、上記受入管より受け入れられる低温
液化ガスの流入圧力により作動して渦を発生させるよう
にする攪拌器を設置した構成としてあるので、攪拌器の
羽根車が回転することにより、貯留されている低温液化
ガスに渦を生じさせることができ、この渦の発生により
以前から貯留されていた低温液化ガスの液と、受け入れ
られた低温液化ガスの液とを攪拌して混合することがで
きて、低温液化ガスタンク内の層状化を防止することが
でき、又、低温液化ガスタンクの内底部に攪拌器を設置
するだけであるため、構造が簡単で且つ大規模な設備と
なることがなく、しかも、攪拌器は、受入管より受け入
れられる低温液化ガスの流入圧力のみによって作動する
ようにしてあることから、動力を全く必要とせず、メン
テナンスの必要もなくさせることができ、更に、攪拌器
を、複数の羽根を有する羽根車を水平方向に回転するよ
う垂直の軸に嵌着させた構成とすることにより、低温液
化ガスタンクの内底部に容易に設置することができる、
という優れた効果を発揮する。
【図１】本発明の低温液化ガスタンク内の層状化防止装
置の実施の形態を示すもので、（イ）は概略平面図、
（ロ）は概略側面図である。
置の実施の形態を示すもので、（イ）は概略平面図、
（ロ）は概略側面図である。
【図２】低温液化ガスタンクの一例を示す概略側面図で
ある。
ある。
【図３】従来の低温液化ガスタンク内の層状化防止装置
の一例を示す概略側面図である。
の一例を示す概略側面図である。
【図４】従来の低温液化ガスタンク内の層状化防止装置
の他の例を示す概略側面図である。
の他の例を示す概略側面図である。
１ 低温液化ガスタンク ２ 低温液化ガス ３ 受入管 １１ 攪拌器 １２ 羽根車 １２ａ 羽根 １２ｂ ボス １４ 軸
Claims (2)
- 【請求項１】 側壁の下部位置に低温液化ガスの受入管
を接続した低温液化ガスタンクの内底部所要位置に、上
記受入管より受け入れられる低温液化ガスの流入圧力に
より作動して渦を発生させるようにする攪拌器を設置し
た構成を有することを特徴とする低温液化ガスタンク内
の層状化防止装置。 - 【請求項２】 攪拌器を、複数の羽根を有する羽根車を
水平方向に回転するよう垂直の軸に嵌着させてなる請求
項１記載の低温液化ガスタンク内の層状化防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21120197A JPH1137393A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 低温液化ガスタンク内の層状化防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21120197A JPH1137393A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 低温液化ガスタンク内の層状化防止装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1137393A true JPH1137393A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16602043
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21120197A Pending JPH1137393A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 低温液化ガスタンク内の層状化防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1137393A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102913755A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-02-06 | 张家港富瑞特种装备股份有限公司 | 一种可避免液化天然气储罐内液体分层的方法 |
| KR101336171B1 (ko) * | 2013-07-24 | 2013-12-05 | 삼성중공업 주식회사 | 가이드부를 가지는 회전유닛이 구비된 액화물 저장탱크 |
| KR20200002560A (ko) * | 2018-06-29 | 2020-01-08 | 한국조선해양 주식회사 | 액화가스 저장탱크, 가스연료 공급 시스템 및 선박 |
-
1997
- 1997-07-23 JP JP21120197A patent/JPH1137393A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102913755A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-02-06 | 张家港富瑞特种装备股份有限公司 | 一种可避免液化天然气储罐内液体分层的方法 |
| KR101336171B1 (ko) * | 2013-07-24 | 2013-12-05 | 삼성중공업 주식회사 | 가이드부를 가지는 회전유닛이 구비된 액화물 저장탱크 |
| KR20200002560A (ko) * | 2018-06-29 | 2020-01-08 | 한국조선해양 주식회사 | 액화가스 저장탱크, 가스연료 공급 시스템 및 선박 |
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