JPH09217896A - 低温液化ガスタンク内の液混合促進装置 - Google Patents
低温液化ガスタンク内の液混合促進装置Info
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- JPH09217896A JPH09217896A JP4845096A JP4845096A JPH09217896A JP H09217896 A JPH09217896 A JP H09217896A JP 4845096 A JP4845096 A JP 4845096A JP 4845096 A JP4845096 A JP 4845096A JP H09217896 A JPH09217896 A JP H09217896A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低温液化ガスタンク内に受け入れられてきた
低温液化ガスを利用して液層内の液を攪拌させて混合促
進を図る。 【解決手段】 低温液化ガスタンク１内へ低温液化ガス
２を受け入れるための低温液化ガス受入管３の直下位置
に受入リード管４を垂直に配設し、二股に分岐された下
端の出口４ａを液層の底部まで導いて水平方向へ向ける
ようにする。低温液化ガスタンク１の底面上における受
入リード管４下端の出口４ａより所要間隔を隔てた位置
に、邪魔板１２を出口４ａと向い合せて設置する。受入
リード管４下端の出口４ａより液層内へ流出された低温
液化ガス２の流れが邪魔板１２に衝突されると、流れに
乱れが生じ、流れの一部が上方へ向かったり渦が生じた
りするので、液層内に貯留されている低温液化ガス２を
攪拌させることができる。
低温液化ガスを利用して液層内の液を攪拌させて混合促
進を図る。 【解決手段】 低温液化ガスタンク１内へ低温液化ガス
２を受け入れるための低温液化ガス受入管３の直下位置
に受入リード管４を垂直に配設し、二股に分岐された下
端の出口４ａを液層の底部まで導いて水平方向へ向ける
ようにする。低温液化ガスタンク１の底面上における受
入リード管４下端の出口４ａより所要間隔を隔てた位置
に、邪魔板１２を出口４ａと向い合せて設置する。受入
リード管４下端の出口４ａより液層内へ流出された低温
液化ガス２の流れが邪魔板１２に衝突されると、流れに
乱れが生じ、流れの一部が上方へ向かったり渦が生じた
りするので、液層内に貯留されている低温液化ガス２を
攪拌させることができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は低温液化ガスタンク
の液層内に貯留されている低温液化ガスが層状化してロ
ールオーバー現象が発生するのを未然に防止するために
低温液化ガスを供給するときに混合させて液供給後の混
合時間の短縮を図るようにする低温液化ガスタンク内の
液混合促進装置に関するものである。
の液層内に貯留されている低温液化ガスが層状化してロ
ールオーバー現象が発生するのを未然に防止するために
低温液化ガスを供給するときに混合させて液供給後の混
合時間の短縮を図るようにする低温液化ガスタンク内の
液混合促進装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ＬＮＧ（液化天然ガス）やＬＰＧ（液化
石油ガス）等の低温液化ガスを受け入れて貯留させてお
くための低温液化ガスタンクは、図４（イ）（ロ）に一
例を示す如く、低温液化ガスタンク１内へ低温液化ガス
２を受け入れるための一対の低温液化ガス受入管３の下
端の出口をタンク屋根１ａを貫通させてタンク内の気層
まで各々導設して、該各低温液化ガス受入管３の直下位
置に、上端に漏斗部５を備えた受入リード管４を垂直に
配設して、該各受入リード管４の上端の漏斗部５を上記
低温液化ガス受入管３の出口にそれぞれ臨ませるように
すると共に、二股に分岐された下端の出口４ａを液層の
底部まで導いて水平方向へ向けるようにしてあり、上記
各低温液化ガス受入管３を通して低温液化ガスタンク１
内へ送られてきた低温液化ガスを各受入リード管４の漏
斗部５へ向けて流下させ、該各受入リード管４を通して
下端の出口４ａよりタンクの内周面と沿うようにして水
平方向へ流出させてタンク１の底部に受け入れるように
している。
石油ガス）等の低温液化ガスを受け入れて貯留させてお
くための低温液化ガスタンクは、図４（イ）（ロ）に一
例を示す如く、低温液化ガスタンク１内へ低温液化ガス
２を受け入れるための一対の低温液化ガス受入管３の下
端の出口をタンク屋根１ａを貫通させてタンク内の気層
まで各々導設して、該各低温液化ガス受入管３の直下位
置に、上端に漏斗部５を備えた受入リード管４を垂直に
配設して、該各受入リード管４の上端の漏斗部５を上記
低温液化ガス受入管３の出口にそれぞれ臨ませるように
すると共に、二股に分岐された下端の出口４ａを液層の
底部まで導いて水平方向へ向けるようにしてあり、上記
各低温液化ガス受入管３を通して低温液化ガスタンク１
内へ送られてきた低温液化ガスを各受入リード管４の漏
斗部５へ向けて流下させ、該各受入リード管４を通して
下端の出口４ａよりタンクの内周面と沿うようにして水
平方向へ流出させてタンク１の底部に受け入れるように
している。
【０００３】ところで、ＬＮＧの如き低温液化ガス２
は、輸入元にて産出する天然ガスの成分に応じて、ＬＮ
Ｇの主成分であるメタンの他に元々ＬＰＧやエタン成分
が混入しており、ＬＮＧの輸入元が異なればその混入成
分も異なっていて密度も異なるので、このような密度の
高い低温液化ガス２をタンク１に入れる場合に、タンク
１内に比重の軽い液が残っている状態では、タンク１の
底部に沿い水平方向へ液を入れていることから、供給さ
れた密度の高い低温液化ガス２は重質分として液層の下
層側に沈澱し、他方、低温液化ガスタンク１内に以前か
ら貯留されていた軽い液は上層側に遊離することにな
り、液層は上層側の比重の軽い液（軽質液２ａ）と、下
層側の比重の重い液（重質液２ｂ）とに層状化されるこ
とになる。
は、輸入元にて産出する天然ガスの成分に応じて、ＬＮ
Ｇの主成分であるメタンの他に元々ＬＰＧやエタン成分
が混入しており、ＬＮＧの輸入元が異なればその混入成
分も異なっていて密度も異なるので、このような密度の
高い低温液化ガス２をタンク１に入れる場合に、タンク
１内に比重の軽い液が残っている状態では、タンク１の
底部に沿い水平方向へ液を入れていることから、供給さ
れた密度の高い低温液化ガス２は重質分として液層の下
層側に沈澱し、他方、低温液化ガスタンク１内に以前か
ら貯留されていた軽い液は上層側に遊離することにな
り、液層は上層側の比重の軽い液（軽質液２ａ）と、下
層側の比重の重い液（重質液２ｂ）とに層状化されるこ
とになる。
【０００４】このように、タンク１内の低温液化ガス２
に層状化が生じた場合、そのまま放置しておくと、時間
の経過とともに、上層側の軽質液２ａではその中に溶解
していた揮発性の高い成分が徐々に気化して次第に密度
が増大されることになって上下層の密度が接近して来る
ことになり、或る時点で、上層側の軽質液２ａの密度と
下層側の重質液２ｂの密度が逆転して、下層側よりも上
層側の液の比重が重くなってしまい、上層側の軽質液２
ａと下層側の重質液２ｂが反転してロールオーバー（対
流）現象が生じて上層側の軽質液２ａと下層側の重質液
２ｂとが混合され、下層側の液からの気化量が激増して
低温液化ガスタンク１の内圧を異常に上昇させることに
なって、低温液化ガスタンク１の破壊を招く虞がある。
に層状化が生じた場合、そのまま放置しておくと、時間
の経過とともに、上層側の軽質液２ａではその中に溶解
していた揮発性の高い成分が徐々に気化して次第に密度
が増大されることになって上下層の密度が接近して来る
ことになり、或る時点で、上層側の軽質液２ａの密度と
下層側の重質液２ｂの密度が逆転して、下層側よりも上
層側の液の比重が重くなってしまい、上層側の軽質液２
ａと下層側の重質液２ｂが反転してロールオーバー（対
流）現象が生じて上層側の軽質液２ａと下層側の重質液
２ｂとが混合され、下層側の液からの気化量が激増して
低温液化ガスタンク１の内圧を異常に上昇させることに
なって、低温液化ガスタンク１の破壊を招く虞がある。
【０００５】そのため、従来では、液層の低温液化ガス
２の層状化に伴うロールオーバー現象を防止するため
に、低温液化ガスタンク１への低温液化ガス２の供給が
終ると、所定の時間をかけてジェットミキシング方式や
サーキュレーション方式にて低温液化ガスタンク１内を
攪拌して上層側の軽質液２ａと下層側の重質液２ｂを混
合させて層状化を生じさせないようにすることが行われ
ている。
２の層状化に伴うロールオーバー現象を防止するため
に、低温液化ガスタンク１への低温液化ガス２の供給が
終ると、所定の時間をかけてジェットミキシング方式や
サーキュレーション方式にて低温液化ガスタンク１内を
攪拌して上層側の軽質液２ａと下層側の重質液２ｂを混
合させて層状化を生じさせないようにすることが行われ
ている。
【０００６】ジェットミキシング方式は、図５に示すよ
うに、低温液化ガスタンク１の底部に取出管６を接続し
て、該取出管６により液層の下層側の重質液２ｂの一部
を取り出し、ポンプ７で加圧した後、低温液化ガスタン
ク１の底部に斜め上向の仰角で設置された噴射ノズル８
に配管９により導き、該噴射ノズル８より下層側の重質
液２ｂの一部を下層側の重質液２ｂ中から上層側の軽質
液２ａに向けて噴出させて混合させるようにするもので
あり、又、サーキュレーション方式は、図６に示すよう
に、液層の下層側の重質液２ｂの一部を取出管６で取り
出してポンプ７にて加圧した後、液層の低温液化ガス２
の液面よりも上方位置となる高所位置に設置したスプレ
ーノズル１０に配管１１により導き、重質液２ｂの一部
をスプレーノズル８より噴射させるようにして、上層側
の軽質液２ａと下層側の重質液２ｂとを混合させるよう
にするものである。
うに、低温液化ガスタンク１の底部に取出管６を接続し
て、該取出管６により液層の下層側の重質液２ｂの一部
を取り出し、ポンプ７で加圧した後、低温液化ガスタン
ク１の底部に斜め上向の仰角で設置された噴射ノズル８
に配管９により導き、該噴射ノズル８より下層側の重質
液２ｂの一部を下層側の重質液２ｂ中から上層側の軽質
液２ａに向けて噴出させて混合させるようにするもので
あり、又、サーキュレーション方式は、図６に示すよう
に、液層の下層側の重質液２ｂの一部を取出管６で取り
出してポンプ７にて加圧した後、液層の低温液化ガス２
の液面よりも上方位置となる高所位置に設置したスプレ
ーノズル１０に配管１１により導き、重質液２ｂの一部
をスプレーノズル８より噴射させるようにして、上層側
の軽質液２ａと下層側の重質液２ｂとを混合させるよう
にするものである。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の低温
液化ガスタンク１への低温液化ガスの供給方法では、単
にタンク１の底部に位置させた受入リード管４の出口４
ａから水平方向へ液を流出させて供給するもので、該出
口４ａから流出する液でタンク１内の低温液化ガス２を
積極的に混合させるものではないため、低温液化ガスタ
ンク１への低温液化ガス２の供給が終了すると、上記ジ
ェットミキシング方式等による液の混合が不可欠とさ
れ、混合に長時間を要していた。
液化ガスタンク１への低温液化ガスの供給方法では、単
にタンク１の底部に位置させた受入リード管４の出口４
ａから水平方向へ液を流出させて供給するもので、該出
口４ａから流出する液でタンク１内の低温液化ガス２を
積極的に混合させるものではないため、低温液化ガスタ
ンク１への低温液化ガス２の供給が終了すると、上記ジ
ェットミキシング方式等による液の混合が不可欠とさ
れ、混合に長時間を要していた。
【０００８】そこで、本発明は、低温液化ガスタンク内
へ受け入れられて受入リード管の下端出口より流出され
た低温液化ガスを積極的に利用してタンク内の低温液化
ガスを攪拌させて混合促進させることで、低温液化ガス
の受け入れ完了後に行われるタンクの上層側の軽質液と
下層側の重質液との混合時間を短縮することができるよ
うな低温液化ガスタンク内の液混合促進装置を提供しよ
うとするものである。
へ受け入れられて受入リード管の下端出口より流出され
た低温液化ガスを積極的に利用してタンク内の低温液化
ガスを攪拌させて混合促進させることで、低温液化ガス
の受け入れ完了後に行われるタンクの上層側の軽質液と
下層側の重質液との混合時間を短縮することができるよ
うな低温液化ガスタンク内の液混合促進装置を提供しよ
うとするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、低温液化ガスを、受入リード管を通して
液層の底部まで導いて該受入リード管下端の出口より水
平方向に流出させて受け入れるようにしてある低温液化
ガスタンクの底面上における上記受入リード管下端の出
口より所要間隔を隔てた位置に、該出口の内径よりも縦
横の幅が大きくなるような平坦形状とした邪魔板を該出
口と向い合わせるようにして配置し、受入リード管を通
して受け入れられた低温液化ガスを受入リード管下端の
出口より邪魔板へ向けて流出させて衝突させるようにし
た構成とする。
決するために、低温液化ガスを、受入リード管を通して
液層の底部まで導いて該受入リード管下端の出口より水
平方向に流出させて受け入れるようにしてある低温液化
ガスタンクの底面上における上記受入リード管下端の出
口より所要間隔を隔てた位置に、該出口の内径よりも縦
横の幅が大きくなるような平坦形状とした邪魔板を該出
口と向い合わせるようにして配置し、受入リード管を通
して受け入れられた低温液化ガスを受入リード管下端の
出口より邪魔板へ向けて流出させて衝突させるようにし
た構成とする。
【００１０】受入リード管下端の出口より液層内へ流出
されると、勢いよく流出された低温液化ガスが邪魔板に
衝突されることにより、低温液化ガスの流れが乱されて
流れの一部が上方へ向けられたり邪魔板の裏面側に大き
な渦が発生されることになるので、低温液化ガスタンク
の液層内に以前から貯留されていた低温液化ガスと新し
く受け入れられた低温液化ガスとを攪拌させて混合促進
させることができる。
されると、勢いよく流出された低温液化ガスが邪魔板に
衝突されることにより、低温液化ガスの流れが乱されて
流れの一部が上方へ向けられたり邪魔板の裏面側に大き
な渦が発生されることになるので、低温液化ガスタンク
の液層内に以前から貯留されていた低温液化ガスと新し
く受け入れられた低温液化ガスとを攪拌させて混合促進
させることができる。
【００１１】又、上記邪魔板に多数の貫通孔を設けるよ
うにすると、受入リード管下端の出口より流出された低
温液化ガスの流れが邪魔板に衝突した際、流れの一部が
貫通孔を通過されることによって邪魔板の裏面側ではよ
り複雑な渦が発生されるので、低温液化ガスを一層攪拌
させることができる。
うにすると、受入リード管下端の出口より流出された低
温液化ガスの流れが邪魔板に衝突した際、流れの一部が
貫通孔を通過されることによって邪魔板の裏面側ではよ
り複雑な渦が発生されるので、低温液化ガスを一層攪拌
させることができる。
【００１２】更に、平坦形状の邪魔板に代えて横方向に
屈曲させて屏風形状とした邪魔板を用いるようにする
と、低温液化ガスの流れが邪魔板に衝突した際に邪魔板
の折り目に沿って上方へ向かう流れが多くなり、液層の
低温液化ガスを上下方向に一層攪拌させることができ
る。
屈曲させて屏風形状とした邪魔板を用いるようにする
と、低温液化ガスの流れが邪魔板に衝突した際に邪魔板
の折り目に沿って上方へ向かう流れが多くなり、液層の
低温液化ガスを上下方向に一層攪拌させることができ
る。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【００１４】図１（イ）（ロ）（ハ）は本発明の低温液
化ガスタンク内の液混合促進装置の実施の一形態を示す
もので、図４に示した低温液化ガス受入管３を通して導
かれてきた低温液化ガス２を、該低温液化ガス受入管３
より受入リード管４の漏斗部５へ向けて流下させて該受
入リード管４を通して液層の底部へ受け入れるようにし
てある低温液化ガスタンク１において、上記低温液化ガ
スタンク１の底面上の上記受入リード管４の二股に分岐
された下端の出口４ａのどちらか一方より所要間隔を隔
てた位置に、該受入リード管４の内径よりも縦横の幅が
大きくなるような平坦形状とした邪魔板１２を、受入リ
ード管４の出口４ａと向い合せるようにして設置し、受
入リード管４を通して低温液化ガスタンク１の液層底部
へ導かれてきた低温液化ガス２を下端の出口４ａより邪
魔板１２へ向けて流出させて衝突させるようにする。
化ガスタンク内の液混合促進装置の実施の一形態を示す
もので、図４に示した低温液化ガス受入管３を通して導
かれてきた低温液化ガス２を、該低温液化ガス受入管３
より受入リード管４の漏斗部５へ向けて流下させて該受
入リード管４を通して液層の底部へ受け入れるようにし
てある低温液化ガスタンク１において、上記低温液化ガ
スタンク１の底面上の上記受入リード管４の二股に分岐
された下端の出口４ａのどちらか一方より所要間隔を隔
てた位置に、該受入リード管４の内径よりも縦横の幅が
大きくなるような平坦形状とした邪魔板１２を、受入リ
ード管４の出口４ａと向い合せるようにして設置し、受
入リード管４を通して低温液化ガスタンク１の液層底部
へ導かれてきた低温液化ガス２を下端の出口４ａより邪
魔板１２へ向けて流出させて衝突させるようにする。
【００１５】なお、上記邪魔板１２を設置する位置は、
受入リード管４の下端の出口４ａに接近し過ぎて低温液
化ガス２の流出を阻害してしまったり、あるいは、出口
４ａから離れ過ぎて流出された低温液化ガス２の流れの
勢いが極端に弱まってしまうようなこともなくて出口４
ａより流出された低温液化ガス２の流れが邪魔板１２に
勢いよく衝突されるような位置とする。
受入リード管４の下端の出口４ａに接近し過ぎて低温液
化ガス２の流出を阻害してしまったり、あるいは、出口
４ａから離れ過ぎて流出された低温液化ガス２の流れの
勢いが極端に弱まってしまうようなこともなくて出口４
ａより流出された低温液化ガス２の流れが邪魔板１２に
勢いよく衝突されるような位置とする。
【００１６】低温液化ガスタンク１内への低温液化ガス
２の受け入れが開始され、低温液化ガス受入管３を通し
て低温液化ガスタンク１内へ送られてきた低温液化ガス
２を、受入リード管４の漏斗部５へ向けて流下させて該
受入リード管４を通して下端の出口４ａより液層内へ勢
いよく流出させるようにすると、図１（ハ）に拡大して
示す如く、勢いよく流出された低温液化ガス２が邪魔板
１２に衝突されることによって低温液化ガス２の流れが
乱され、流れの一部が上方へ向けられるようになったり
邪魔板１２の裏面側に大きな渦が発生されるようになっ
て、低温液化ガスタンク１の液層内に以前から貯留され
ていた低温液化ガス２と新しく受け入れられた低温液化
ガス２とを攪拌させて混合促進させることができ、これ
により、低温液化ガス２の受け入れ完了後に行われるジ
ェットミキシング方式やサーキュレーション方式による
タンクの上層側の軽質液２ａと重質液２ｂとの混合を軽
減させて容易に行うことができるようになる。
２の受け入れが開始され、低温液化ガス受入管３を通し
て低温液化ガスタンク１内へ送られてきた低温液化ガス
２を、受入リード管４の漏斗部５へ向けて流下させて該
受入リード管４を通して下端の出口４ａより液層内へ勢
いよく流出させるようにすると、図１（ハ）に拡大して
示す如く、勢いよく流出された低温液化ガス２が邪魔板
１２に衝突されることによって低温液化ガス２の流れが
乱され、流れの一部が上方へ向けられるようになったり
邪魔板１２の裏面側に大きな渦が発生されるようになっ
て、低温液化ガスタンク１の液層内に以前から貯留され
ていた低温液化ガス２と新しく受け入れられた低温液化
ガス２とを攪拌させて混合促進させることができ、これ
により、低温液化ガス２の受け入れ完了後に行われるジ
ェットミキシング方式やサーキュレーション方式による
タンクの上層側の軽質液２ａと重質液２ｂとの混合を軽
減させて容易に行うことができるようになる。
【００１７】次に、図２は本発明の他の実施の形態を示
すもので、図１（イ）（ロ）（ハ）と同様な構成におい
て、邪魔板１２に多数の貫通孔１３を設けるようにした
ものである。
すもので、図１（イ）（ロ）（ハ）と同様な構成におい
て、邪魔板１２に多数の貫通孔１３を設けるようにした
ものである。
【００１８】図２に示す実施の形態の場合、受入リード
管４の下端の出口４ａより流出された低温液化ガス２の
流れが邪魔板１２に衝突した際、流れの一部が貫通孔１
３を通過することによって邪魔板１２の裏面側ではより
複雑な渦が発生されることになり、低温液化ガスタンク
１内に残留していた低温液化ガス２を新しく受け入れら
れた低温液化ガス２によって一層攪拌させることがで
き、液層の上層側の軽質液２ａと下層側の重質液２ｂと
の混合促進効果を高めることができる。
管４の下端の出口４ａより流出された低温液化ガス２の
流れが邪魔板１２に衝突した際、流れの一部が貫通孔１
３を通過することによって邪魔板１２の裏面側ではより
複雑な渦が発生されることになり、低温液化ガスタンク
１内に残留していた低温液化ガス２を新しく受け入れら
れた低温液化ガス２によって一層攪拌させることがで
き、液層の上層側の軽質液２ａと下層側の重質液２ｂと
の混合促進効果を高めることができる。
【００１９】次いで、図３は本発明の更に他の実施の形
態を示すもので、図１に示した平坦形状の邪魔板１２に
代えて横方向に屈曲して屏風形状とした邪魔板１４を用
いるようにしたものである。
態を示すもので、図１に示した平坦形状の邪魔板１２に
代えて横方向に屈曲して屏風形状とした邪魔板１４を用
いるようにしたものである。
【００２０】この場合、受入リード管４の下端の出口４
ａより流出された低温液化ガス２の流れが邪魔板１４に
衝突すると、低温液化ガス２は邪魔板１４の折り目に沿
って上方へ逃げるようになって上方へ向かう流れが多く
なるので、低温液化ガスタンク１内に以前から貯留され
ていた低温液化ガスを上下方向に一層攪拌させることが
でき、液層の上層側の軽質液２ａと下層側の重質液２ｂ
との混合促進効果をより高めることができる。
ａより流出された低温液化ガス２の流れが邪魔板１４に
衝突すると、低温液化ガス２は邪魔板１４の折り目に沿
って上方へ逃げるようになって上方へ向かう流れが多く
なるので、低温液化ガスタンク１内に以前から貯留され
ていた低温液化ガスを上下方向に一層攪拌させることが
でき、液層の上層側の軽質液２ａと下層側の重質液２ｂ
との混合促進効果をより高めることができる。
【００２１】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、例えば、図２に示す実施の形態と
図３に示す実施の形態とを組み合せて屏風形状の邪魔板
１４に貫通孔１３を設けるようにすることもでき、又、
上記実施の形態では受入リード管４の二股に分岐された
下端の出口４ａのどちらか一方側にだけ邪魔板１２，１
４を設けるようにしているが、邪魔板１２，１４は両方
の出口４ａに各々対応させて設置するようにしてもよ
く、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々変更を加え得ることは勿論である。
されるものではなく、例えば、図２に示す実施の形態と
図３に示す実施の形態とを組み合せて屏風形状の邪魔板
１４に貫通孔１３を設けるようにすることもでき、又、
上記実施の形態では受入リード管４の二股に分岐された
下端の出口４ａのどちらか一方側にだけ邪魔板１２，１
４を設けるようにしているが、邪魔板１２，１４は両方
の出口４ａに各々対応させて設置するようにしてもよ
く、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々変更を加え得ることは勿論である。
【００２２】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の低温液化ガス
タンク内の液混合促進装置によれば、低温液化ガスタン
ク底面上における受入リード管下端の出口より所要間隔
を隔てた位置に邪魔板を配置して、低温液化ガスを受入
リード管下端の出口より邪魔板へ向けて流出させて衝突
させるようにしてあることから、液層内へ勢いよく流出
された低温液化ガスが邪魔板に衝突することによって低
温液化ガスの流れが乱されて流れの一部が上方へ向けら
れたり邪魔板の裏面側に大きな渦が発生させることにな
るので、低温液化ガスタンク内に残っている低温液化ガ
スと新しく受け入れられた低温液化ガスとを攪拌させて
混合促進させることができ、これにより、低温液化ガス
の受け入れ完了後にジェットミキシング方式やサーキュ
レーション方式等によって行われるタンク内の低温液化
ガスの混合時間を短縮でき、ジェットミキシング等の混
合装置の運転時間を短縮することができてコスト低減を
図ることができ、更に、本発明の液混合促進装置は構造
が簡単で廉価に製作でき且つ、故障の心配がなく、既存
の低温液化ガスタンクについても容易に適用することが
できる。
タンク内の液混合促進装置によれば、低温液化ガスタン
ク底面上における受入リード管下端の出口より所要間隔
を隔てた位置に邪魔板を配置して、低温液化ガスを受入
リード管下端の出口より邪魔板へ向けて流出させて衝突
させるようにしてあることから、液層内へ勢いよく流出
された低温液化ガスが邪魔板に衝突することによって低
温液化ガスの流れが乱されて流れの一部が上方へ向けら
れたり邪魔板の裏面側に大きな渦が発生させることにな
るので、低温液化ガスタンク内に残っている低温液化ガ
スと新しく受け入れられた低温液化ガスとを攪拌させて
混合促進させることができ、これにより、低温液化ガス
の受け入れ完了後にジェットミキシング方式やサーキュ
レーション方式等によって行われるタンク内の低温液化
ガスの混合時間を短縮でき、ジェットミキシング等の混
合装置の運転時間を短縮することができてコスト低減を
図ることができ、更に、本発明の液混合促進装置は構造
が簡単で廉価に製作でき且つ、故障の心配がなく、既存
の低温液化ガスタンクについても容易に適用することが
できる。
【００２３】又、上記邪魔板に多数の貫通孔を設けるよ
うにすると、受入リード管下端の出口より流出された低
温液化ガスの流れが邪魔板に衝突した際、流れの一部が
貫通孔を通過することによって邪魔板の裏面側ではより
複雑な渦が発生されるので、低温液化ガスを一層攪拌さ
せることができ、更に、平坦形状の邪魔板に代えて屏風
形状の邪魔板を用いるようにすると、低温液化ガスの流
れが邪魔板に衝突した際に邪魔板の折り目に沿って上方
へ向かう流れが多くなり、液層の低温液化ガスを上下方
向に一層攪拌させることができる、という優れた効果を
発揮する。
うにすると、受入リード管下端の出口より流出された低
温液化ガスの流れが邪魔板に衝突した際、流れの一部が
貫通孔を通過することによって邪魔板の裏面側ではより
複雑な渦が発生されるので、低温液化ガスを一層攪拌さ
せることができ、更に、平坦形状の邪魔板に代えて屏風
形状の邪魔板を用いるようにすると、低温液化ガスの流
れが邪魔板に衝突した際に邪魔板の折り目に沿って上方
へ向かう流れが多くなり、液層の低温液化ガスを上下方
向に一層攪拌させることができる、という優れた効果を
発揮する。
【図１】本発明の低温液化ガスタンク内の液混合促進装
置の実施の一形態を示すもので、（イ）は全体の概略側
面図、（ロ）は（イ）のＡ−Ａ方向矢視図、（ハ）は
（イ）のＢ部拡大図である。
置の実施の一形態を示すもので、（イ）は全体の概略側
面図、（ロ）は（イ）のＡ−Ａ方向矢視図、（ハ）は
（イ）のＢ部拡大図である。
【図２】本発明の他の実施の形態を示す概要図である。
【図３】本発明の更に他の実施の形態を示す概要図であ
る。
る。
【図４】低温液化ガスタンクの一例を示すもので、
（イ）は概略側面図、（ロ）は（イ）のＣ−Ｃ方向矢視
図である。
（イ）は概略側面図、（ロ）は（イ）のＣ−Ｃ方向矢視
図である。
【図５】ジェットミキシング方式の液混合装置を示す概
略図である。
略図である。
【図６】サーキュレーション方式の液混合装置を示す概
略図である。
略図である。
１ 低温液化ガスタンク ２ 低温液化ガス ４ 受入リード管 ４ａ 出口 １２ 邪魔板 １３ 貫通孔 １４ 邪魔板
Claims (3)
- 【請求項１】 低温液化ガスを、受入リード管を通して
液層の底部まで導いて該受入リード管下端の出口より水
平方向に流出させて受け入れるようにしてある低温液化
ガスタンクの底面上における上記受入リード管下端の出
口より所要間隔を隔てた位置に、該出口の内径よりも縦
横の幅が大きくなるような平坦形状とした邪魔板を該出
口と向い合わせるようにして配置し、受入リード管を通
して受け入れられた低温液化ガスを受入リード管下端の
出口より邪魔板へ向けて流出させて衝突させるようにし
たことを特徴とする低温液化ガスタンク内の液混合促進
装置。 - 【請求項２】 邪魔板に多数の貫通孔を設けた請求項１
記載の低温液化ガスタンク内の液混合促進装置。 - 【請求項３】 平坦形状の邪魔板に代えて横方向に屈曲
させて屏風形状とした邪魔板を用いるようにした請求項
１又は２記載の低温液化ガスタンク内の液混合促進装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4845096A JPH09217896A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 低温液化ガスタンク内の液混合促進装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4845096A JPH09217896A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 低温液化ガスタンク内の液混合促進装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09217896A true JPH09217896A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12803693
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4845096A Pending JPH09217896A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 低温液化ガスタンク内の液混合促進装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09217896A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006233920A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-07 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 燃料ガスカロリー制御装置及びガスタービンシステム |
| KR101228065B1 (ko) * | 2011-04-22 | 2013-01-30 | 삼성중공업 주식회사 | 액상화물 저장 탱크의 휘발성 유기 화합물 저감 장치 |
| JP2016033406A (ja) * | 2014-07-31 | 2016-03-10 | Ｊｆｅスチール株式会社 | ガスホルダーへのガス流入方法及びガスホルダー |
| US9625076B2 (en) | 2010-11-22 | 2017-04-18 | Ihi Corporation | LNG receiving structure |
| JP2017125631A (ja) * | 2016-01-12 | 2017-07-20 | 中国電力株式会社 | 燃料補助タンク |
-
1996
- 1996-02-13 JP JP4845096A patent/JPH09217896A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006233920A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-07 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 燃料ガスカロリー制御装置及びガスタービンシステム |
| US9625076B2 (en) | 2010-11-22 | 2017-04-18 | Ihi Corporation | LNG receiving structure |
| KR101228065B1 (ko) * | 2011-04-22 | 2013-01-30 | 삼성중공업 주식회사 | 액상화물 저장 탱크의 휘발성 유기 화합물 저감 장치 |
| JP2016033406A (ja) * | 2014-07-31 | 2016-03-10 | Ｊｆｅスチール株式会社 | ガスホルダーへのガス流入方法及びガスホルダー |
| JP2017125631A (ja) * | 2016-01-12 | 2017-07-20 | 中国電力株式会社 | 燃料補助タンク |
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