JPH1136493A - 合成樹脂製捨て型枠を使用した耐火性壁体の構築方法 - Google Patents

合成樹脂製捨て型枠を使用した耐火性壁体の構築方法

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JPH1136493A
JPH1136493A JP19807497A JP19807497A JPH1136493A JP H1136493 A JPH1136493 A JP H1136493A JP 19807497 A JP19807497 A JP 19807497A JP 19807497 A JP19807497 A JP 19807497A JP H1136493 A JPH1136493 A JP H1136493A
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JP
Japan
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plate
concrete
synthetic resin
exterior
wall
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Pending
Application number
JP19807497A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Marui
浩 丸井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Chichibu Onoda Cement Corp
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Publication date
Application filed by Chichibu Onoda Cement Corp filed Critical Chichibu Onoda Cement Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で断熱性のある合成樹脂製の捨型枠を外
面に使用し、耐火性があり、外装版の脱落のないコンク
リート壁を提供する 【解決手段】 合成樹脂発泡材等の合成樹脂材料からな
る外面側捨て型枠板3に対して間隔保持兼用の連結材を
介して内面側捨て型枠板2を連結した型枠ユニット1を
上下左右に並べて連続した壁体コンクリート打設空間を
形成し、その型枠ユニット1の両捨て型枠板2、3の上
縁にまたがらせ、一端を外面側捨て型枠板の前面側に突
出させて外装版保持金具20を設置し、壁体コンクリー
ト打設空間にコンクリートを打設して内外面に捨て型枠
板2、3を一体化させたコンクリート壁体を構築し、外
面側捨て型枠板の前面側に設置した前記外装版保持金具
20に支持させて不燃性の外装版26を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱性のある合成
樹脂発泡材等の合成樹脂材料を外面側の捨て型枠板に使
用した軽量の型枠ユニットを使用して構築する耐火壁体
の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内外面の型枠板を連結材で連結し
た軽量の型枠ユニットを、上下左右に連続させて多数並
べ、内外面の型枠板間に形成される壁体コンクリート打
設空間にコンクリートを打設してコンクリート壁を構築
する工法が開発されている。
【0003】この種の工法には型枠ユニットの取扱を人
手によって容易に行うことができ、しかも断熱性が高
く、寒冷地におけるコンクリート養生に効果の高いもの
として、発泡スチロールなどの合成樹脂発泡材を内外面
の型枠板に使用したものが開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術のよう
に、捨て型枠板に合成樹脂製発泡材を使用すると、寒冷
地におけるコンクリートの養生に際し、温風等による加
温が不要となるとともに断熱性の高いコンクリート壁が
構築されるものではあるが、合成樹脂発泡材は熱に弱
く、火災時にそれ自体が燃えやすく、また加熱によって
溶融し易く、耐火性の外装版を該捨て型枠板に支持させ
た場合には、合成樹脂発泡材の溶融によって外装版が容
易に脱落するという問題があった。
【0005】このような従来の問題に鑑み、取扱が容易
で、断熱性に富む合成樹脂材を外面側の捨て型枠板に使
用し、かつ耐火性があり、外装版の脱落のないコンクリ
ート壁の構築方法を提供せんとしてしなされたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、
合成樹脂発泡材等の合成樹脂材料からなる外面側捨て型
枠板と、該外面側捨て型枠板に対して間隔保持兼用の連
結材を介して連結した内面側捨て型枠板とを有する型枠
ユニットを上下左右に並べて連続した壁体コンクリート
打設空間を形成するとともに、前記型枠ユニットの両捨
て型枠板の上縁にまたがらせ、一端を外面側捨て型枠板
の前面側に突出させて外装版保持金具を設置し、前記壁
体コンクリート打設空間にコンクリートを打設して内外
面に捨て型枠板を一体化させたコンクリート壁体を構築
し、前記外面側捨て型枠板の前面側に突出させた外装版
保持金具に支持させて不燃性の外装版を固定する事を特
徴としてなる合成樹脂製捨て型枠を使用した耐火性壁体
の構築方法にある。
【0007】
【作用】本発明の耐火性壁体の構築方法では、軽量型枠
ユニットの内外面側の捨て型枠板にまたがらせて外装版
保持金具を設置した状態で壁体コンクリートが打設され
るため、外装版保持金具がコンクリート壁と一体化して
支持されるので、金具自体の脱落の恐れがなく、これに
不燃性の外装版が保持されるため、例え加熱によって合
成樹脂製の捨て型枠板が溶融変形されてもコンクリート
強度が低下しない限り外装版は容易に脱落しない。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
ついて説明する。
【0009】図において、1は本発明に使用する型枠ユ
ニットである。この型枠ユニット1は、発泡スチロール
製の内面側捨型枠板2、同じく発泡スチロール製の外面
側捨型枠板3及び両型枠板2、3の間の間隔保持兼用の
連結材4とから構成されている。型枠ユニットの寸法
は、一人で組立が可能な程度の大きさであることが望ま
しい。
【0010】各捨型枠板2、3は、上下左右の接合面に
隣り合う型枠板と互いに嵌り合う連結用凹凸5、5…が
形成されているとともに、両捨型枠板2、3の互いに対
向する面に水平方向に一定間隔をあけて、縦向きの連結
材嵌合溝6、6…が形成されている。
【0011】この各連結材嵌合溝6は、各捨型枠板の上
端面に上端が開口した断面が矩形の拡幅部6aと、その
中央より型枠板対向面側に開口した細幅部6bとによっ
て断面が略T型となっている。
【0012】連結材4は、一対の定着具7、7とその両
定着具7、7間を連係する連係具8とからなっており、
各定着具7は、各型枠板2、3の連結材嵌合溝6の拡幅
部6a内に挿入される抜け止め用板状部7aと、前記連
結材嵌合溝6の細幅部6bに嵌まり合う導出部7bと、
捨型枠板2、3の対向面に沿う枢支止部突設用板状部7
cとが断面略H型に一体成形されており、枢支部突設用
板状部7cの外側面、即ち、他方の型枠板との対向面に
上下配置の複数の枢支部7d,7d…が突設されてい
る。
【0013】そして、互いに対向する型枠板2、3の間
において、互いに対向位置にある枢支部7d、7d間に
連係具8をまたがらせ、両枢支部間を互いに連係させて
いる。
【0014】連係具8は、棒状の水平部8aの両端に下
向きに枢軸部8b、8bを定着具7の枢支部7dに開口
させた上下方向の枢支穴に挿入することにより、両型枠
板2、3が互いに連係されるようになっている。
【0015】このように構成される型枠ユニット1、1
…を多数上下左右に並べて連続した壁体コンクリート打
設空間を形成し、コンクリート壁を構築するものであ
り、その構築に際しては、図1、図2に示すようにコン
クリート基礎から立ち上げて、縦横に組み上げた補強筋
10の両側に予め連結材4、4…を装着した内外側の捨
型枠板2、3を設置し、補強筋10の間に連係具8を通
し、その両端の枢軸部8b、8bを枢支部7dに挿入す
ることにより、型枠各ユニット1を組み立てつつ上下左
右に連続して設置する。
【0016】これと同様に各型枠ユニット1毎にその上
端に外装版保持金具20を設置する。この外装版保持金
具20は、図4に示すように内外面側の両型枠板2、3
間にまたがり、更に先端が外面側型枠板3外に突出する
長さの棒状をした支軸部21と、該支軸部下に突設した
一対の定着板22、22、該定着板の22、22の内面
に位置して各型枠板の対向面に当接するフランジ23、
23及び支軸部21の突出端部に一体に備えた外装版支
持片24とから構成されており、定着板22、22は、
内外面側の両型枠板2、3の上端面に開口した連結材嵌
合溝6、6の拡幅部6a、6a内に嵌り合うように成形
されて固着されている。
【0017】この外装版保持金具20を各型枠ユニット
1、1…毎に複数設置し、型枠ユニットを順次組み上げ
る。尚、この型枠ユニットの組み立て毎に必要な馬太や
パイプ25を適宜使用して外面を補強する。外装版保持
金具の材質や厚み(太さ)は、用いる外装版の重量や保
持箇所の数に合わせて適宜決定する。
【0018】このようにして型枠ユニット1、1…を多
数並べ、内外側の捨型枠板2、3間に形成される壁体コ
ンクリート打設空間内にコンクリートを打設し、各捨型
枠板2、3を内外面に一体に保持したコンクリート壁を
構築する。
【0019】然る後、馬太やパイプ等の補強材を取り外
し、外装版26を外面側捨型枠板3前面に装着する。そ
の装着に際しては、型枠板3の表面に突出している外装
版保持金具20の上下の配置外装版支持片24、24に
上下縁を支持させて不燃性の外装版27を装着する。
【0020】外装版26としては、無機繊維板、石膏ボ
ード、施釉板、軽量コンクリート板、タイル等不燃性の
板が使用できる。これらは、できれば軽量であることが
望ましい。尚、図中27は、ガタツキ防止用のパッキン
である。
【0021】上述した実施形態では、型枠ユニットとし
て両面の捨型枠板に発泡スチロール材を使用したものを
用いているが、本発明ではこの他の軽量で断熱性のある
合成樹脂発泡材であればよく、上記の他、例えば発泡ポ
リプロピレン材でもよい。
【0022】更に、ロックセルボード(商品名日本セメ
ント株式会社製)など、軽量難燃性材を合成樹脂発泡材
の代わりに用いてもよい。この場合、不燃性の外装版の
厚さを薄くできるなどのメリットが生ずる。また両捨型
枠板間の連結具材は、上述の他各種のものが使用でき
る。
【0023】内面側捨て型枠板は、軽量断熱性のもので
あれば特に限定されない。通常、外面側捨て型枠板と同
材が使用されるが、防火上、ロックセルボード(商品名
日本セメント株式会社製)等の軽量難燃性材を使用して
もよい。また、打設するコンクリートは高流動コンクリ
ートが望ましい。
【0024】
【発明の効果】上述したように本発明の耐火性壁体の構
築方法では、捨型枠板として合成樹脂を使用し、断熱性
があり、寒冷地における冬期の施工に際しての加湿養生
が不要になり、型枠が軽量であり、しかも脱型を要しな
い経済性の高い工法において、型枠ユニットの設置時に
外装版保持金具を予め装着した状態で壁体コンクリート
を打設し、該金具に支持させて不燃性の外装版を支持さ
せるようにしたことにより、火災等によって壁体が加熱
されても、外装版保持金具が壁体コンクリート内に埋め
込まれているため、金具自体が脱落し難くなり、したが
って、外装版も脱落し難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明により構築される壁体の一例の断面図
である。
【図2】 本発明に使用する型枠ユニットの組立状態の
平面図である。
【図3】 同型枠ユニットの各部材の分解斜視図であ
る。
【図4】 本発明に使用する外装版保持具の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 型枠ユニット 2 発泡スチロール製内面側捨型枠板 3 発泡スチロール製外面側捨型枠板 4 連結材 5 連結用凹凸 6 連結材嵌合溝 6a 拡幅部 6b 細幅部 7 定着具 7a 抜け止め用板上部 7b 導出部 7c 枢支止部突設用板状部 7d 枢支部 8 連係具 8a 水平部 8b 枢軸部 9、10 補強筋 20 外装版保持金具 21 支軸部 22 定着板 23 フランジ 24 外装版支持片 25 パイプ 26 外装版 27 パッキン
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/86 611K 611M 611N

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂発泡材等の合成樹脂材料からな
    る外面側捨て型枠板と、該外面側捨て型枠板に対して間
    隔保持兼用の連結材を介して連結した内面側捨て型枠板
    とを有する型枠ユニットを上下左右に並べて連続した壁
    体コンクリート打設空間を形成するとともに、前記型枠
    ユニットの両捨て型枠板の上縁にまたがらせ、一端を外
    面側捨て型枠板の前面側に突出させて外装版保持金具を
    設置し、前記壁体コンクリート打設空間にコンクリート
    を打設して内外面に捨て型枠板を一体化させたコンクリ
    ート壁体を構築し、前記外面側捨て型枠板の前面側に突
    出させた外装版保持金具に支持させて不燃性の外装版を
    固定する事を特徴としてなる合成樹脂製捨て型枠を使用
    した耐火性壁体の構築方法
JP19807497A 1997-07-24 1997-07-24 合成樹脂製捨て型枠を使用した耐火性壁体の構築方法 Pending JPH1136493A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008196137A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Masamichi Ishiyama 取り付け手段を有する型枠用部材とコンクリート壁形成方法
JP2008196138A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Masamichi Ishiyama 取り付け手段を有する型枠用部材とコンクリート壁形成方法
CN104763075A (zh) * 2015-03-19 2015-07-08 曾丽娟 一种轻质易装配防火保温墙体系

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JP4546980B2 (ja) * 2007-02-09 2010-09-22 昌道 石山 取り付け手段を有する型枠用部材とコンクリート壁形成方法
JP4546979B2 (ja) * 2007-02-09 2010-09-22 昌道 石山 取り付け手段を有する型枠用部材とコンクリート壁形成方法
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