JPH1135757A - 耐熱性に優れたポンプ部品用樹脂組成物 - Google Patents

耐熱性に優れたポンプ部品用樹脂組成物

Info

Publication number
JPH1135757A
JPH1135757A JP18970597A JP18970597A JPH1135757A JP H1135757 A JPH1135757 A JP H1135757A JP 18970597 A JP18970597 A JP 18970597A JP 18970597 A JP18970597 A JP 18970597A JP H1135757 A JPH1135757 A JP H1135757A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
resin composition
polyphenylene ether
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP18970597A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kamo
弘 加茂
Kenichi Okada
研一 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP18970597A priority Critical patent/JPH1135757A/ja
Publication of JPH1135757A publication Critical patent/JPH1135757A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた耐熱性と耐水圧破壊特性を同時に満足
するポンプ部品用樹脂組成物とポンプ部品を提供するこ
と。 【解決手段】 (a)シンジオタクチック構造を有する
スチレン系重合体と(b)ポリフェニレンエーテル系樹
脂のうち一部または全部を不飽和カルボン酸またはその
官能的誘導体で変性された変性ポリフェニレンエーテル
系樹脂で置き換えられた樹脂と(c)芳香族ビニル化合
物系重合体及びその共重合体、及び(c)無機質充填剤
を配合することにより得られるポンプ部品用樹脂組成物
及び該ポンプ部品用樹脂組成物からなるポンプ部品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シンジオタクチッ
ク構造を有するスチレン系重合体と新規な変性ポリフェ
ニレンエーテル系樹脂を用いることにより得られるポン
プ部品用樹脂組成物及びポンプ部品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテル系樹脂と芳香族
ビニル化合物系重合体及びその共重合体とからなる樹脂
組成物は耐熱性、耐酸性、耐アルキル性が優れることか
ら水回り、特にポンプ部品に使用されてきた。近年、2
4時間風呂などの普及に伴い、さらなる耐久性、耐熱
性、及び耐水圧破壊特性などが要求されるようになって
きた。
【0003】これまで、ポリフェニレンエーテル系樹脂
と芳香族ビニル化合物系重合体及びその共重合体とから
なる樹脂組成物を無機フィラー特にガラス繊維で強化す
ることにより耐久性を持たせてきたが、より高度な要求
である耐熱性と耐水圧破壊特性の両立に対しての改良が
特に望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、無機フィラ
ーで強化された、ポリフェニレンエーテル系樹脂と芳香
族ビニル化合物系重合体及びその共重合体とからなる樹
脂組成物に、耐久性、特に耐熱性と耐水圧破壊特性を同
時に持たせたポンプ部品用樹脂組成物及びポンプ部品を
開発することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、無機フィ
ラーで強化された、ポリフェニレンエーテル系樹脂と芳
香族ビニル化合物系重合体及びその共重合体とからなる
樹脂組成物に、耐熱性、耐酸性、耐アルキル性、耐久
性、さらに耐熱性と耐水圧破壊特性を同時に持たせたポ
ンプ部品を開発するために、鋭意研究を重ねた結果、シ
ンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体、それ
以外の芳香族ビニル化合物系重合体若しくはその共重合
体、及び変性ポリフェニレンエーテル系樹脂よりなる樹
脂組成物に、無機質充填材を配合することにより耐熱性
と耐水圧破壊特性に優れたポンプ部品用樹脂組成物及び
ポンプ部品を得ることができることを見出し、本発明に
至った。
【0006】すなわち、本発明は以下のとおりである。 (1) (a)シンジオタクチック構造を有するスチレ
ン系重合体25〜90重量部、(b)ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂のうち一部または全部を不飽和カルボン酸
またはその官能的誘導体で変性された変性ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂で置き換えられた樹脂5〜70重量
部、及び(c)(a)シンジオタクチック構造を有する
スチレン系重合体を除く芳香族ビニル化合物系重合体及
びその共重合体5〜35重量部よりなる樹脂組成物に対
し、(d)無機質充填材10〜200重量部を配合する
ことを特徴とするポンプ部品用樹脂組成物(但し、重量
部は(a)、(b)及び(c)の合計量100重量部に
対する値である。)。 (2) 上記1のポンプ部品用樹脂組成物からなるポン
プ部品。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
いう(a)シンジオタクチック構造を有するスチレン系
重合体とは、主としてシンジオタクチック構造を有する
スチレン系重合体である。シンジオタクチック構造と
は、立体化学構造が主としてシンジオタクチック構造、
即ち炭素−炭素結合から形成される主鎖に対して側鎖で
あるフェニル基や置換フェニル基が、交互に反対方向に
位置する立体構造を有することを意味し、そのタクティ
シティーは同位体炭素による核磁気共鳴法(13C−NM
R法)により定量される。本法により測定されるタクテ
ィシティーは、連続する複数個の構成単位の存在割合、
例えば2個の場合はダイアッド、3個の場合はトリアッ
ド、5個の場合はペンタッドによって示すことができ
る。
【0008】本発明に言う「主としてシンジオタクチッ
ク構造を有するスチレン系重合体」とは、通常はダイア
ッドで75%以上、好ましくは85%以上、若しくはペ
ンタッドで30%以上、好ましくは50%以上のシンジ
オタクティシティーを有するポリスチレン、ポリ(アル
キルスチレン)、ポリ(ハロゲン化スチレン)、ポリ
(アルコキシスチレン)、ポリ(ビニル安息香酸)及び
これらの混合物、あるいはこれらを主成分とする共重合
体を意味し、例えば、ポリ(アルキルスチレン)として
は、ポリ(メチルスチレン)、ポリ(エチルスチレ
ン)、ポリ(イソプロピルスチレン)、ポリ(ターシャ
リーブチルスチレン)等が、ポリ(ハロゲン化スチレ
ン)としては、ポリ(クロロスチレン)、ポリ(ブロモ
スチレン)、ポリ(フルオロスチレン)等が、また、ポ
リ(アルコキシスチレン)としては、ポリ(メトキシス
チレン)、ポリ(エトキシスチレン)、ポリ(ターシャ
リーブトキシスチレン)等が挙げられる。これらのうち
特に好ましいのは、ポリスチレン、ポリ(p−メチルス
チレン)、ポリ(m−メチルスチレン)、ポリ(p−タ
ーシャリーブチルスチレン)、ポリ(p−クロロスチレ
ン)、ポリ(m−クロロスチレン)、ポリ(p−フルオ
ロスチレン)、さらにはスチレンとp−メチルスチレン
との共重合体を挙げることができる。
【0009】本発明で用いられるシンジオタクチック構
造を有するスチレン系重合体は、一般に重量平均分子量
5000以上、好ましくは10000〜2000000
0、数平均分子量2500以上、好ましくは5000〜
10000000のものである。上記の如き主としてシ
ンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体は、例
えば不活性炭化水素溶媒中又は溶媒の不存在下に、チタ
ン化合物及びアルキルアルミノキサンからなる触媒の存
在下、スチレンモノマーまたは/及び置換スチレンモノ
マーを重合することで製造できる。重合後必要に応じ
て、酸又はアルカリの洗浄液で脱灰処理し、さらに洗
浄、乾燥処理すれば、極めてシンジオタクティシティー
の大きいスチレン系重合体が得られる。
【0010】上記触媒として用いられるチタン化合物と
しては様々なものがあるが、好ましくは、一般式TiR
1 a 2 b 3 c 1 4-(a+b+c) 又はTiR1 d 2 e
1 3-(d+e) (式中R1 ,R2 及びR3 は、それぞれ、
独立に水素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜
20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、ア
ルキルアリール基、アリールアルキル基、炭素数1〜2
0のアシルオキシ基、シクロペンタジエニル基、置換シ
クロペンタジエニルあるいはインデニル基から選ばれ
る。X1 はハロゲンを示す。a,b,cはそれぞれ0〜
4の整数を示す。但しa+b+c≦4であり、a=b=
c=0となることはない。d,eはそれぞれ0〜3の整
数を示す。但しd+e≦3であり、d=e=0となるこ
とはない。)で表されるチタン化合物およびチタンキレ
ート化合物よりなる群から選ばれた少なくとも一種の化
合物である。また、上記チタン化合物は、エステルやエ
ーテルなどと錯体を形成させたものを用いてもよい。
【0011】一方、上記チタン化合物とともに触媒の主
成分を構成するアルキルアルミノキサンは各種の有機ア
ルミニウム化合物と縮合剤とを接触して得られるもので
ある。有機アルミニウム化合物としては、各種のものが
使用可能であるが、通常は、トリアルキルアルミニウム
が使用される。トリアルキルアルミニウムとしては、ト
リメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ
iーブチルアルミニウム等が挙げられる。これらの有機
アルミニウム化合物は縮合剤とともに一種または二種以
上用いてもよい。縮合剤としては、典型的には水が挙げ
られるが、このほかに有機アルミニウム化合物が縮合反
応する如何なるものを用いてもよい。有機アルミニウム
化合物と水との反応は特に限定はなく、公知の手法に準
じて反応させればよい。有機アルミニウム化合物と水と
の反応で得られるアルキルアルミノキサンの代表例とし
ては、鎖状アルキルアルミノキサンや環状アルキルアル
ミノキサンがあげられるが、その他に未反応のトリアル
キルアルミニウム、各種の縮合生成物の混合物、さらに
はこれらが複雑に会合した分子があり、これらはトリア
ルキルアルミニウムと水との接触条件によって様々な生
成物となる。なお、アルキルアルミノキサンを触媒とし
て用いる際は、一種または二種以上用いてもよいし、ま
た有機アルミニウム化合物を混合してもよい。さらに、
他の有機金属化合物を混合し、あるいはアルキルアルミ
ノキサンを無機物へ吸着または担持した態様で用いるこ
ともできる。
【0012】本発明のシンジオタクチック構造を有する
スチレン系重合体の製造に用いる触媒は、上記チタン化
合物とアルキルアルミノキサンを主成分とするものであ
り、その割合は、該触媒成分の種類、原料であるスチレ
ン、スチレン誘導体の種類、その他の条件により異な
り、一義的には定められないが、通常は、アルキルアル
ミノキサン中のアルミニウムと、チタン化合物中のチタ
ンとの比、即ちアルミニウム/チタン(モル比)として
1〜106、好ましくは10〜104 である。また、触
媒の使用量は、チタン濃度として、0.0001〜0.
5mmol/l、好ましくは0.001〜0.2mmo
l/lである。
【0013】また、本発明では前記主成分の触媒の存在
下、スチレンあるいはスチレン誘導体を重合するが、重
合は塊状でもよく、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の
脂肪族炭化水素、シクロヘキサン等の脂環族炭化水素あ
るいはベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素溶媒中で行ってもよい。また、重合温度は特に制限は
ないが通常0〜120℃で実施できる。
【0014】本発明における(b)ポリフェニレンエー
テル系樹脂とは、下記に示す一般式〔a〕及び一般式
〔b〕を繰り返し単位とし、構成単位が、一般式〔a〕
又は一般式〔b〕からなる単独重合体、あるいは一般式
〔a〕及び一般式〔b〕からなる共重合体が挙げられ
る。
【0015】
【化1】
【0016】(式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,
R6 は、それぞれ、独立に炭素1〜4のアルキル基、ア
リール基、ハロゲン、水素等の一価の残基から選ばれ、
R5,R6 は同時に水素ではない。) ポリフェニレンエーテル系樹脂の単独重合体の代表例と
しては、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル1,4−
フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,
4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−n
−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2,6−ジ−n−プロピル−1,4−フェニレン)エ
ーテル、ポリ(2−メチル−6−n−ブチル−1,4−
フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−イソプ
ロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メ
チル−6−クロロエチル−1,4−フェニレン)エーテ
ル、ポリ(2−メチル−6−ヒドロキシエチル−1,4
−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−クロ
ロエチル−1,4−フェニレン)エーテル等のホモポリ
マーが挙げられる。
【0017】ポリフェニレンエーテル共重合体は、2,
6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェ
ノールとの共重合体、2,6−ジメチルフェノールとo
−クレゾールとの共重合体あるいは2,3,6−トリメ
チルフェノールとo−クレゾールとの共重合体等、ポリ
フェニレンエーテル構造を主体としてなるポリフェニレ
ンエーテル共重合体を包含する。
【0018】また、本発明のポリフェニレンエーテル系
樹脂中には、本発明の主旨に反しない限り、従来ポリフ
ェニレンエーテル樹脂中に存在させてもよいことが提案
されている他の種々のフェニレンエーテルユニットを部
分構造として含んでいても構わない。少量共存させるこ
とが提案されているものの例としては、特開昭63−3
01222号公報に記載されている、2−(ジアルキル
アミノメチル)−6−メチルフェニレンエーテルユニッ
トや、2−(N−アルキル−N−フェニルアミノメチ
ル)−6−メチルフェニレンエーテルユニット等が挙げ
られる。
【0019】また、ポリフェニレンエーテル樹脂の主鎖
中にジフェノキノン等が少量結合したものも含まれる。
本発明のポリフェニレンエーテル系樹脂の分子量として
は、数平均分子量で1000〜100000である。そ
の好ましい範囲は、約6000〜60000のものであ
る。本発明中の数平均分子量とは、ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィーにより、標準ポリスチレンの検量
線を用いて求めたポリスチレン換算の数平均分子量であ
る。
【0020】本発明のポンプ部品用樹脂組成物において
は、上記のポリフェニレンエーテル系樹脂の一部又は全
部を不飽和カルボン酸又はその官能的誘導体で変性され
た変性ポリフェニレンエーテル系樹脂を用いることが必
要である。この場合、変性は、不飽和カルボン酸やその
官能的誘導体の中の1種により行われていても良いし、
2種以上の組み合わせにより行われていても良い。ま
た、その他の単量体例えばスチレンとの組み合わせで行
うこともできる。
【0021】この変性ポリフェニレンエーテル系樹脂
は、例えばラジカル開始剤の存在下に、ポリフェニレン
エーテル系樹脂に不飽和カルボン酸やその官能的誘導体
を溶融混練し、反応させることによって製造される。こ
の場合、スチレン系単量体を共存させて、これを構成単
位中に含ませることもできるし、またスチレン系樹脂を
共存させて変性スチレン系樹脂を生成させ、これを含有
したまま用いることもできる。
【0022】上記不飽和カルボン酸又はその官能的誘導
体としては、例えば、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、ハロゲン化マレイン酸、シス−4−シクロヘキセン
−1,2−ジカルボン酸、エンド−シス−ビシクロ
[2,2,1]−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸
などや、これらジカルボン酸の酸無水物、エステル、ア
ミド、イミドなど、さらには、アクリル酸、メタクリル
酸などや、これらモノカルボン酸のエステル、アミドな
どが挙げられる。これらは1種用いてもよいし、2種以
上を組み合わせても良い。これらの中で不飽和ジカルボ
ン酸及びその官能的誘導体、特に無水マレイン酸が好適
である。
【0023】このようにして得られた変性ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂におけるカルボン酸やその官能的誘導
体単位の含有量は、該変性樹脂全体の平均値として未変
性ポリフェニレンエーテル系樹脂100重量部当たり通
常0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜7重量
部、さらに好ましくは0.3〜5重量部の範囲にするの
がよい。この含有量が0.01重量部未満では、耐久
性、耐水圧破壊特性の向上がほとんど認められないし、
また、10重量部を超えて多量に加えても効果に変わり
がなく、コスト高を招くだけになる。
【0024】本発明のポンプ部品用樹脂組成物において
は、この変性ポリフェニレンエーテル系樹脂によって未
変性ポリフェニレンエーテル系樹脂の一部又は全部と置
き換えるが、(b)成分のうち、少なくとも10重量%
になるように含有させることが必要である。この量が1
0重量%未満では、耐久性、特に耐水圧破壊特性の向上
は認められない。
【0025】次に、本発明に用いる(c)芳香族ビニル
化合物系重合体及びその共重合体((a)成分を除
く。)としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニ
ルトルエン等の単独重合体、これらの共重合体、他のエ
チレン性不飽和モノマーとの共重合体等が挙げられる。
また、これらの樹脂をエラストマーで補強したビニル芳
香族系の重合体でも良い。具体的なコモノマーの例とし
ては、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エ
ステル類、無水マレイン酸、N−アルキルマレイミド
類、N−アリールマレイミド類、ビニルオキサゾリン等
がある。
【0026】また、芳香族ビニル化合物共重合体の例と
しては、芳香族ビニル化合物と共役ジエンから成るブロ
ック共重合体、及びその水素添加物、芳香族ビニル化合
物−無水マレイン酸共重合体、芳香族ビニル化合物−ア
クリロニトリル共重合体、芳香族ビニル化合物−アクリ
ロニトリル−共役ジエン共重合体、芳香族ビニル化合物
−メチルメタクリレート共重合体等が挙げられる。
【0027】その中でも好ましい物は、少なくとも1個
のビニル芳香族化合物重合体ブロックAと少なくとも1
個のオレフィン化合物重合体ブロックBからなるブロッ
ク共重合体であり、このブロック共重合体中のビニル芳
香族化合物重合体ブロックAの含有量が10重量%以上
90重量%以下であり、しかもオレフィン化合物重合体
ブロックB中のオレフィン化合物の不飽和度が20%以
下の芳香族ビニル化合物と共役ジエンから成るブロック
共重合体の水素添加物である。
【0028】このブロック共重合体のオレフィン化合物
重合体ブロックとは、エチレン、プロピレン、1−ブテ
ン、イソブチレン等のモノオレフィン、あるいはブタジ
エン、イソプレン、1,3−ペンタジエン等の共役ジオ
レフィン、1,4−ヘキサジエン、ノルボルネン、ノル
ボルネン誘導体等の非共役ジオレフィンのうちから選ば
れた1種以上のオレフィン化合物が重合、あるいは共重
合した形態を有する重合体ブロックであり、しかも該ブ
ロックの不飽和度は20%以下である。
【0029】従って、オレフィン化合物重合体ブロック
の構成モノマーとして上記のジオレフィン類を用いた場
合には、該ブロック部分の不飽和度が20%を越えない
程度まで水添等の方法により不飽和度を減らす処置が施
されていなければならない。また、オレフィン化合物重
合体ブロックには、その特性を損なわない範囲でビニル
芳香族化合物がランダムに共重合されていても良い。
【0030】ビニル芳香族化合物重合体ブロックと共役
ジエン化合物を主体とする重合体ブロックとから構成さ
れてなるブロック共重合体(以後これを、「前駆体とし
てのブロック共重合体」と呼ぶ)を構成するビニル芳香
族化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン等のうちから1種または2種以上が選ば
れ、中でもスチレンが特に好ましい。また共役ジエン化
合物としては、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペン
タジエン等のうちから1種または2種以上選ばれ、中で
もブタジエン及び/またはイソプレンが特に好ましい。
【0031】「前駆体としてのブロック共重合体」にお
いて、ビニル芳香族化合物の含有量と共役ジエン化合物
の含有量の重量比は、10/90〜90/10の範囲が
好ましく、15/85〜85/15の範囲がさらに好ま
しい。上記ブロック共重合体は、数平均分子量が200
0〜500000、好ましくは、20000〜3000
00の範囲であり、また分子量分布(重量平均分子量と
数平均分子量の比)は1.05〜10の範囲が好まし
い。
【0032】また、ブロック共重合体の分子構造は、直
鎖状、分枝状、放射状またはこれらの組み合わせなどが
挙げられ、この中で、直鎖状の構造の物がより好まし
い。「前駆体としてのブロック共重合体」の製造方法と
しては、例えば特公昭36−19286号公報、特公昭
43−14979号公報、特公報49−36957号公
報、特公昭48−2423号公報、特公昭48−410
6号公報などに記載された方法が挙げられる。これらは
すべて、炭化水素溶剤中でアニオン重合開始剤として有
機リチウム化合物等を用い、必要に応じてビニル化剤、
カップリング剤等を用い、ビニル芳香族化合物と共役ジ
エン化合物をブロック共重合する方法である。
【0033】上記の「前駆体としてのブロック共重合
体」を、公知の方法、例えば特公昭42−8704号公
報に記載の方法で水添する事により、本発明で好ましく
用いられるブロック共重合体が得られる。これらのブロ
ック共重合体は、このままでも、また従来知られている
方法、例えば無水マレイン酸等により変性して用いても
良い。さらに、これらのブロック共重合体は、単独でま
たは2種類以上で用いられる。
【0034】本発明のポンプ部品用樹脂組成物及びポン
プ部品においては、機械的強度を向上させるために
(d)成分である無機質充填材を配合する必要がある
が、この無機質充填材の種類については特に制限はな
く、従来熱可塑性樹脂の補強材として慣用されているも
の、例えば無機塩、ガラス、カーボン、金属、セラミッ
クスなどの中から任意のものを、使用条件などの要求性
能に応じ適宜選択して用いることができる。また、その
形態は粉末状、粒状、繊維状、ウィスカー状などのいず
れであっても良い。例えば、低寸法異方性が要求される
場合にはガラスフレークやガラスビーズを、高剛性、高
衝撃性が要求される場合にはガラス繊維やウィスカー類
を選択して用いることが好ましい。
【0035】上記無機質充填材は1種用いても良いし、
2種以上を組み合わせて用いても良く、また、本発明の
目的を損なわない範囲で、所望に応じ、シランカップリ
ング剤による表面処理や、集束剤による集束処理が施さ
れたものを用いることができる。本発明に用いられる
(a)成分のシンジオタクチック構造を有するスチレン
系重合体の配合量は、(a)、(b)及び(c)(以
下、基本樹脂成分という。)の合計量100重量部に対
して25〜90重量部、好ましくは40〜80重量部、
さらに好ましくは50〜70重量部であり、(b)成分
のポリフェニレンエーテル系樹脂のうち一部または全部
を不飽和カルボン酸またはその官能的誘導体で変性され
た変性ポリフェニレンエーテル系樹脂で置き換えられた
樹脂の配合量は、5〜70重量部、好ましくは20〜6
0重量部、さらに好ましくは30〜50重量部である。
(c)成分である、(a)成分を除く芳香族ビニル化合
物系重合体及びその共重合体の配合量は、5〜35重量
部、好ましくは10〜30重量部である。(a)成分の
シンジオタクチックポリスチレン量が25重量部より少
ないと、成形品の結晶化は十分でなく、耐熱性が十分で
ない。一方、(a)成分のシンジオタクチックポリスチ
レン量が90重量部より多いと、結晶化したシンジオタ
クチックポリスチレン固有の脆さを反映して、十分な耐
水圧破壊特性が得られない。(b)成分のポリフェニレ
ンエーテル系樹脂が、5重量部より少ないと、剛性が不
十分であり、70重量部より多いと、(a)成分のシン
ジオタクチックポリスチレン結晶化の妨げになり、耐熱
性が十分でない。(c)成分の芳香族ビニル化合物系重
合体及びその共重合体の量が5重量部より小さいと、脆
くなり剛性が十分でないし、35重量部より大きいと耐
熱性の低下を招く。また、(d)成分の無機質充填材
は、基本樹脂成分の合計量100重量部に対し、10〜
200重量部、好ましくは10〜100重量部の割合で
配合することが必要である。この配合量が10重量部未
満ではポンプ部品としての剛性及び寸法精度の改良効果
が不十分であるし、200重量部を超えると、表面外観
が悪くなり、また、脆くなることから、ポンプとしての
性能も低下する。
【0036】本発明の樹脂組成物の調製方法について
は、特に制限はなく、従来、熱可塑性樹脂組成物の調製
に慣用されている方法、即ち、各成分を混合し、押出
機、加熱ロール、ニーダー、バンバリーミキサーなどを
用いて溶融混練する方法などが用いられる。本発明のポ
ンプ部品の樹脂組成物には、その特徴を損なわない範囲
で、帯電防止剤、各種の安定剤、可塑剤、難燃剤、顔料
等を公知の方法に従い適宜添加して用いる事ができる。
【0037】本発明にいうところのポンプ部品には、ポ
ンプケーシング(ポンプ筐体)、バルブ、配管ブロッ
ク、フランジなどが含まれる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、実施例によって本発明を具
体的に説明する。なお、各測定は以下の条件により行っ
た。また、射出成形品は、金型温度70℃の設定にて実
施した。 1.ポリマーの粘度;0.5%クロロホルム溶液を30
℃の条件でウベローデ粘度管を用いて測定し、ηsp/
cで表す。 2.比重;ASTM D−792に準拠して測定する。 3.引張強さ、伸び;ASTM D−638に準拠して
測定する。 4.曲げ強さ、曲げ弾性率;ASTM D−790に準
拠して測定する。 5.アイゾット衝撃強さ;ASTM D−256に準拠
して測定する。 6.耐熱性;熱変形温度ASTM D−648に準拠
し、荷重18.6kg/cm2 で測定する。 7.耐水圧破壊特性;樹脂組成物を円筒状の継ぎ手(外
径80mm、内径75mm、長さ150mm)に成形
し、その継ぎ手を配管につなぎ、90℃の水道水で10
kgf/cm2 の圧力で1500時間浸漬した後、90
℃で水圧をかけ破壊した時点の圧力を測定する。
【0039】
【製造例1】 シンジオタクチックポリスチレン(SPSと略記す
る。)の製造:反応器として栗本鉄工所製KRC(内容
積8.6リットル、ブレード径100mm、シリンダー
有効長1000mm、パドル数44組、シリンダー内壁
とパドルとのクリアランス1mm)を5度傾斜させ、内
部温度を80℃に制御し、回転数を毎分60rpmとし
た。この反応器にスチレンモノマーを毎時1リットルの
割合で供給するとともに、触媒としてメチルアルミノキ
サンを毎時75ミリモル、ペンタメチルシクロペンタジ
エニルチタニウムトリメトキシドを毎時0.15ミリモ
ルの割合で供給しながら5時間重合を実施した。得られ
たシンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体は
2950gであり反応率は65.6%であった。また、
重合体のラセミペンタッドでのシンジオタクシティーは
97%であった。
【0040】
【製造例2】 変性ポリフェニレンエーテル(MPPE1と略記す
る。)の製造:ηsp/c0.55のポリフェニレンエ
ーテル100重量部、無水マレイン酸2.5重量部、ジ
クミルパーオキシド0.5重量部を二軸押出機(池貝製
作所製PCM30)を用いて窒素雰囲気下、320℃で
溶融混練して変性ポリフェニレンエーテル(MPPE
1)を得た。該変性ポリフェニレンエーテル100重量
部あたりの無水マレイン酸の付加量は1.5重量部であ
った。
【0041】
【実施例1】SPSを50重量部、MPPE1を40重
量部、ゴム変性ポリスチレン(ハイシスブタジエンゴム
8%含有、以下ゴム変性PSと略記する。)9重量部、
ポリブタジエンブロックが30重量%、ポリスチレンブ
ロックが70重量%からなる数平均分子量が約1200
00であるブロック共重合体の水素添加物(以下ブロッ
ク共重合体と略記する。)を1重量部、アミノシラン処
理したチョップドストランドガラス繊維(商品名:A1
100 旭ファイバーガラス製、表1中フィラーと記し
た。)40重量部及び2,6−ジ−tert−ブチル−
4−メチルフェノール(表1中、安定剤と記した。)
0.5重量部を290℃で二軸押出機(ウエルナー社製
ZSK25)を用いて樹脂組成物を得た。この樹脂組成
物の物性試験と、ポンプ部品として要求される耐熱性と
耐水圧破壊特性の評価の結果を表1に示す。
【0042】
【比較例1】アタクチックポリスチレン(旭化成工業
(株)製:G685、以下GPと略記する。)を50重
量部、MPPE1を40重量部、ゴム変性PSを9重量
部、ブロック共重合体を1重量部、アミノシラン処理し
たチョップドストランドガラス繊維(商品名:A110
0 旭ファイバーガラス製、表1中フィラーと記し
た。)40重量部及び2,6−ジ−tert−ブチル−
4−メチルフェノール(表1中、安定剤と記した)0.
5重量部を290℃で二軸押出機(ウエルナー社製ZS
K25)を用いて樹脂組成物を得た。この樹脂組成物の
物性試験と、ポンプ部品として要求される耐熱性と耐水
圧破壊特性の評価の結果を表1に示す。
【0043】
【比較例2】SPSを50重量部、ηsp/c0.55
のポリフェニレンエーテル(以下PPEと略記する。)
40重量部、ゴム変性PSを9重量部、ブロック共重合
体を1重量部、アミノシラン処理したチョップドストラ
ンドガラス繊維(商品名:A1100 旭ファイバーガ
ラス製、表1中フィラーと記した。)40重量部及び
2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール
(表1中、安定剤と記した。)0.5重量部を290℃
で二軸押出機(ウエルナー社製ZSK25)を用いて樹
脂組成物を得た。この樹脂組成物の物性試験と、ポンプ
部品として要求される耐熱性と耐水圧破壊特性の評価の
結果を表1に示す。
【0044】
【実施例2】SPSを55重量部、MPPE1を35重
量部、ゴム変性ポリスチレンを9重量部、ブロック共重
合体を1重量部、アミノシラン処理したチョップドスト
ランドガラス繊維(商品名:A1100 旭ファイバー
ガラス製、表1中フィラーと記した)25重量部及び
2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール
(表1中、安定剤と記した)0.5重量部を、290℃
で二軸押出機(ウエルナー社製ZSK25)を用いて樹
脂組成物を得た。この樹脂組成物の物性試験と、ポンプ
部品として要求される耐熱性と耐水圧破壊特性の評価の
結果を表1に示す。
【0045】
【比較例3】アタクチックポリスチレン(旭化成工業
(株)製:G685、以下GPと略記する。)を55重
量部、MPPE1を35重量部、ゴム変性PSを9重量
部、ブロック共重合体を1重量部、アミノシラン処理し
たチョップドストランドガラス繊維(商品名:A110
0旭ファイバーガラス製、表1中フィラーと記した)2
5重量部及び2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチ
ルフェノール(表1中、安定剤と記した。)0.5重量
部を290℃で二軸押出機(ウエルナー社製ZSK2
5)を用いて樹脂組成物を得た。この樹脂組成物の物性
試験と、ポンプ部品として要求される耐熱性と耐水圧破
壊特性の評価の結果を表1に示す。
【0046】
【比較例4】SPSを55重量部、PPEを35重量
部、ゴム変性PSを9重量部、ブロック共重合体を1重
量部、アミノシラン処理したチョップドストランドガラ
ス繊維(商品名:A1100 旭ファイバーガラス製、
表1中フィラーと記した。)25重量部及び2,6−ジ
−tert−ブチル−4−メチルフェノール(表1中、
安定剤と記した。)0.5重量部を290℃で二軸押出
機(ウエルナー社製ZSK25)を用いて樹脂組成物を
得た。この樹脂組成物の物性試験と、ポンプ部品として
要求される耐熱性と耐水圧破壊特性の評価の結果を表1
に示す。
【0047】
【実施例3】ηsp/c0.55のポリフェニレンエー
テル40重量部、無水マレイン酸0.75重量部、ジク
ミルパーオキシド0.15重量部、及び2,6−ジ−t
ert−ブチル−4−メチルフェノール(表1中、安定
剤と記した。)0.5重量部を二軸押出機(ウエルナー
社製ZSK25)のバレル1から窒素雰囲気下フィード
し、320℃で溶融混練し、バレル4からSPSを50
重量部、ゴム変性PSを9重量部、ブロック共重合体を
1重量部、アミノシラン処理したチョップドストランド
ガラス繊維(商品名:A1100旭ファイバーガラス
製)40重量部を290℃でフィードして樹脂組成物を
得た。この樹脂組成物の物性試験と、ポンプ部品として
要求される耐熱水性の評価の結果を表1に示す。なお、
押し出し機中にて変性されたと思われるポリフェニレン
エーテルを表1中では便宜上、MPPE2と記した。
【0048】
【比較例5】ηsp/c0.55のポリフェニレンエー
テル40重量部、無水マレイン酸0.75重量部、ジク
ミルパーオキシド0.15重量部、及び2,6−ジ−t
ert−ブチル−4−メチルフェノール(表1中、安定
剤と記した。)0.5重量部を二軸押出機(ウエルナー
社製ZSK25)のバレル1から窒素雰囲気下フィード
し、320℃で溶融混練し、バレル4からGPを50重
量部、ゴム変性PSを9重量部、ブロック共重合体を1
重量部、アミノシラン処理したチョップドストランドガ
ラス繊維(商品名:A1100旭ファイバーガラス製)
40重量部を290℃でフィードして樹脂組成物を得
た。この樹脂組成物の物性試験と、ポンプ部品として要
求される耐熱水性の評価の結果を表1に示す。なお、押
し出し機中にて変性されたと思われるポリフェニレンエ
ーテルを表1中では便宜上、MPPE2と記した。
【0049】
【比較例6】ηsp/c0.55のポリフェニレンエー
テル40重量部、2,6−ジ−tert−ブチル−4−
メチルフェノール(表1中、安定剤と記した。)0.5
重量部を二軸押出機(ウエルナー社製ZSK25)のバ
レル1から窒素雰囲気下フィードし、320℃で溶融混
練し、バレル4からSPSを50重量部、ゴム変性PS
を9重量部、ブロック共重合体を1重量部、アミノシラ
ン処理したチョップドストランドガラス繊維(商品名:
A1100旭ファイバーガラス製)40重量部を290
℃でフィードして樹脂組成物を得た。この樹脂組成物の
物性試験と、ポンプ部品として要求される耐熱水性の評
価の結果を表1に示す。なお、押し出し機中にて変性さ
れたと思われるポリフェニレンエーテルを表1中では便
宜上、MPPE2と記した。
【0050】表1から明らかなように、実施例の樹脂組
成物はポンプ部品として要求される物性とりわけ、耐熱
性と耐水圧破壊特性の両方を同時に高いレベルで達成し
た優れた特性を有している。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、ポンプ部品とし
て要求される物性、とりわけ、耐熱性と耐水圧破壊特性
の両方を同時に高いレベルで有していることからポンプ
部品用樹脂組成物として、産業上、大いに有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)シンジオタクチック構造を有する
    スチレン系重合体25〜90重量部、(b)ポリフェニ
    レンエーテル系樹脂のうち一部または全部を不飽和カル
    ボン酸またはその官能的誘導体で変性された変性ポリフ
    ェニレンエーテル系樹脂で置き換えられた樹脂5〜70
    重量部、及び(c)(a)シンジオタクチック構造を有
    するスチレン系重合体を除く芳香族ビニル化合物系重合
    体及びその共重合体5〜35重量部よりなる樹脂組成物
    に対し、(d)無機質充填材10〜200重量部を配合
    することを特徴とするポンプ部品用樹脂組成物(但し、
    重量部は(a)、(b)及び(c)の合計量100重量
    部に対する値である。)。
  2. 【請求項2】 請求項1のポンプ部品用樹脂組成物から
    なるポンプ部品。
JP18970597A 1997-07-15 1997-07-15 耐熱性に優れたポンプ部品用樹脂組成物 Withdrawn JPH1135757A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18970597A JPH1135757A (ja) 1997-07-15 1997-07-15 耐熱性に優れたポンプ部品用樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18970597A JPH1135757A (ja) 1997-07-15 1997-07-15 耐熱性に優れたポンプ部品用樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1135757A true JPH1135757A (ja) 1999-02-09

Family

ID=16245824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18970597A Withdrawn JPH1135757A (ja) 1997-07-15 1997-07-15 耐熱性に優れたポンプ部品用樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1135757A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11236474A (ja) * 1997-12-19 1999-08-31 Sumitomo Chem Co Ltd ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物及びその製造方法
JP2005239784A (ja) * 2004-02-24 2005-09-08 Asahi Kasei Chemicals Corp 配管用樹脂組成物およびそれから得られた樹脂製管

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11236474A (ja) * 1997-12-19 1999-08-31 Sumitomo Chem Co Ltd ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物及びその製造方法
JP2005239784A (ja) * 2004-02-24 2005-09-08 Asahi Kasei Chemicals Corp 配管用樹脂組成物およびそれから得られた樹脂製管

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3994856A (en) Composition of a polyphenylene ether and a block copolymer of a vinyl aromatic compound and a conjugated diene
US4124654A (en) Thermoplastic molding compositions of vinyl aromatic compound alpha, beta unsaturated cyclic anhydride copolymers
JPH08104785A (ja) 耐衝撃性ポリスチレン系樹脂組成物
US6762218B2 (en) Impact resistant thermoplastic molding materials comprised of syndiotactic polystyrene, glass fibers and thermoplastic elastomer (tpe) impact modifiers
KR960001621B1 (ko) 수지 조성물
EP1343843B1 (en) Syndiotactic polystyrene compositions having improved impact strength
JPS595618B2 (ja) 高衝撃強度の熱可塑性組成物
US4269950A (en) Thermoplastic molding compositions of vinyl aromatic compound α,β unsaturated cyclic anhydride copolymers
US4243766A (en) Thermoplastic molding compositions of vinyl aromatic compound α,.beta.
JP2000080228A (ja) スチレン系熱可塑性樹脂組成物
KR100366424B1 (ko) 내충격특성이 우수한 신디오탁틱 폴리스티렌의 리액터얼로이
US6727297B2 (en) Impact resistant thermoplastic molding materials comprised of syndiotactic polystyrene, glass fibers and acrylate impact modifiers
JP3966941B2 (ja) 耐熱水性に優れたポンプ部品
JPH1135757A (ja) 耐熱性に優れたポンプ部品用樹脂組成物
EP0400506A2 (en) Thermoplastic resin composition
JPH0657128A (ja) 低温の耐衝撃性に優れた樹脂組成物
JP2820947B2 (ja) スチレン系樹脂組成物
JPH11181195A (ja) 耐熱性に優れた樹脂組成物及びそれからなるポンプ部品
JPH07725B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP4042195B2 (ja) ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物及びその製造方法
JP3121156B2 (ja) 樹脂組成物
JPH05320446A (ja) ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物およびそれからの成形品
JPH07292184A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0820717A (ja) 良流動性難燃樹脂組成物
JPH1135758A (ja) 耐熱性と耐熱水性に優れたポンプ部品用樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060124

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20060220

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761