JPH11355220A - 衛星放送受信機 - Google Patents

衛星放送受信機

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Publication number
JPH11355220A
JPH11355220A JP10165265A JP16526598A JPH11355220A JP H11355220 A JPH11355220 A JP H11355220A JP 10165265 A JP10165265 A JP 10165265A JP 16526598 A JP16526598 A JP 16526598A JP H11355220 A JPH11355220 A JP H11355220A
Authority
JP
Japan
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change
reception
threshold value
environment
threshold
Prior art date
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Pending
Application number
JP10165265A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Yamamoto
祐治 山本
Hideaki Kosaka
英明 小坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH11355220A publication Critical patent/JPH11355220A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信状態に変化が発生した場合、受信環境の
変化要因を推定して視聴者へ報知する手段を備えた衛星
放送受信機を得る。 【解決手段】 受信電力識別部4で受信キャリアの受信
電力を検知し、ピーク検出部12で受信電力のピーク値
を検出して記憶し、環境変化推定部13において、ピー
ク検出部12に記憶されたピーク値と受信電力識別部4
で検出された現在の受信電力を比較し、現在の受信電力
が低下してピーク値と現在の受信電力の差分が閾値を超
えたとき、受信環境が変化したと推定し、環境変化推定
部13より映像または音声もしくはその両方を用いて視
聴者へ報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、受信状態に変化
が発生したとき、この受信環境の変化要因を推定して報
知する手段を備えた衛星放送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の衛星放送受信機のブロッ
ク図であり、図において、1はCバンド(4GHz帯)
またはKuバンド(12GHz帯)等で送られてくる複
数のキャリア(搬送波)信号を受信し、RF帯域(1〜
2GHz)に周波数変換するアンテナ部、2はアンテナ
部1から出力されるRF信号に対して、指定された周波
数のキャリア信号をベースバンド信号に変換するチュー
ナ、3はチューナ2より出力されるベースバンド信号を
量子化するA/D変換器、4は受信電力識別部で、D変
換器3により量子化されたベースバンド信号の最大振幅
と、A/D変換器3の入力レンジの比較により、A/D
変換器3に入力されるベースバンド信号の信号電力を検
知して受信電力を識別する。
【0003】5は量子化ベースバンド信号に対して、Q
PSK復調を施し、復調データ列を得るQPSK復調
部、6は誤り訂正部で、復調データ列に対して、変調時
にパンクチャ(間引き)処理されたデータービットを補
間するデパンクチャ処理、誤り訂正の一種であるビタビ
復号処理、誤り伝播防止のために、変調時に施されたイ
ンターリーブ(データー入れ替え操作)を解除するデイ
ンターリーブ処理、誤り訂正の一種であるリードソロモ
ン復号処理、および変調信号の周波数スペクトラムを均
一にするために変調時に施されたエネルギー拡散処理を
解除するエネルギー逆拡散処理を施して、MPEG−2
準拠のトランスポートストリーム等の復号データ列を出
力する。
【0004】7はスクランブル解除部で、復号データ列
に対して、有料放送等の受信者限定のために施されたデ
ータのスクランブルを解除する。8はデマルチプレクス
部で、MPEG−2準拠のトランスポートストリーム等
から、階層符号化されたビデオ、オーディオおよび付加
情報のデータを区別して取り出し、必要に応じて出力す
る。9はデコーダ部で、デマルチプレクス部8で取り出
されたビデオ、オーディオデータを、データ伸張処理等
によりデジタルビデオ信号およびデジタルオーディオ信
号に復号する。10は信号処理部で、デコーダ部9より
出力されたデジタルビデオ、オーディオ信号をアナログ
映像信号とアナログ音声信号に変換し、テレビなどのモ
ニタに出力する。11はキャリア制御部で、所望の番組
が伝送されるキャリアの周波数にチューニングするため
に、チューナ2のチューニング周波数を制御する。
【0005】次に動作について説明する。図13におい
て、衛星から放送された信号はアンテナ部1で受信さ
れ、RF信号としてチューナ2に入力され、チューナ2
でベースバンド信号に変換され、A/D変換器3で量子
化され、QPSK復調部5でQPSK復調を施され、誤
り訂正部6でデパンクチャ処理、ビタビ復号、デインタ
ーリーブ処理、リードソロモン復号処理、エネルギー逆
拡散処理を施され、スクランブル解除部7でMPEG−
2準拠のトランスポートストリームのスクランブルが解
除され、デマルチプレクス部8でMPEG−2準拠のト
ランスポートストリームから必要なデータが取り出され
る。
【0006】デマルチプレクス部8で取り出されたビデ
オ、オーディオデータはデコーダ部9でデータ伸張処理
等によりデジタルビデオ信号とデジタルオーディオ信号
に復号され、信号処理部10でアナログ映像信号とアナ
ログ音声信号に変換され、テレビなどのモニタに出力す
る為の処理を施され外部へ出力される。受信電力識別部
4はチューナ2に内蔵されたAGC回路を制御し、キャ
リア制御部11はチューナ2が所定の周波数にチューニ
ングするようにチューナに内蔵された局部発振器の発振
周波数を制御する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の衛
星放送受信機では、受信電力は受信電力識別部4で監視
されており、検出した受信電力のレベルがある一定値以
下に低下した場合、受信状態の変化が発生したと判断
し、受信状態の変化の程度にかかわらず、モニタ画面に
「受信できません」や「現在このチャンネルは受信障害
のため受信できません」といったメッセージを表示する
だけで、受信障害の原因を知らせる機能がなかった。こ
のため、衛星放送受信機の使用者はこのメッセージの表
示があった場合には、衛星放送受信機の取り扱い説明書
等に従って考え得る全ての要因をチェックするという、
非効率的な作業により受信障害の原因を除去しなければ
ならないという問題点があった。
【0008】この発明は上述のような課題を解決するた
めになされたもので、受信環境が変化したことを推定す
る手段を備えた衛星放送受信機を得ることを第1の目的
とする。また、受信環境の変化が天候の変化によるもの
か、アンテナの設置状態の変化によるものか区別して推
定する手段を備えた衛星放送受信機を得ることを第2の
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る衛星放送
受信機においては、入力される受信キャリアの受信電力
を検出する手段と、この検出したピーク値を記憶する手
段と、上記ピーク値と現在の受信電力を比較し、現在の
受信電力が上記ピーク値より低下してその差分が閾値を
超えたとき受信環境が変化したと推定し、映像または音
声もしくはその両方を用いて視聴者に報知する環境変化
推定手段とを備えたものである。
【0010】また、第1の閾値と、これより低いレベル
に設定された第2の閾値とを記憶する手段を備え、環境
変化推定手段において、ピーク値と現在の受信電力の差
分が上記第1の閾値と上記第2の閾値の間にある場合
は、受信環境の変化が天候の変化によるものと推定し、
また上記差分が上記第2の閾値を超えた場合は、受信環
境の変化がアンテナの設置状態の変化によるものと推定
するようにしたものである。
【0011】また、電話番号の市外局番や郵便番号など
の地域情報から当該受信機の設置されている受信地域を
特定する手段と、予め衛星の回線設計時に想定された降
雨による受信電力の減衰の確率分布データに基づいて用
意された閾値テーブルと、この閾値テーブルおよび当該
受信機に用いられているアンテナの径から上記特定され
た受信地域に対応する第1および第2の閾値を選択する
手段とを備え、環境変化推定手段において、ピーク値と
現在の受信電力の差分と上記選択された第1および第2
の閾値とを比較するようにしたものである。
【0012】また、ピーク値と現在の受信電力の差分が
第1の閾値を超えている状態の継続時間を監視する手段
を備え、環境変化推定手段において、上記差分が予め定
められた比較的短い第1の監視時間内に第2の閾値を超
えた場合は受信環境の変化がアンテナの設置状態の変化
によるものと推定し、また上記差分が比較的長い第2の
監視時間が経過するまで上記第1の閾値と上記第2の閾
値の間にある場合は受信環境の変化が天候の変化による
ものと推定し、また上記差分が比較的長い第3の監視時
間内に上記第1の閾値以内に回復した場合は受信環境の
変化が突発的な事項による一時的なものであると推定す
るようにしたものである。
【0013】また、電話番号の市外局番や郵便番号など
の地域情報から当該受信機の設置されている受信地域を
特定する手段と、この特定された受信地域における正常
な状態での受信電力を記憶したテーブルと当該受信機に
用いられているアンテナの径から、当該受信機の正常な
状態における受信電力を推定する手段と、この推定受信
電力と、実際に受信した電力のピーク値とを比較して大
きい方を最大ピーク値として記憶する手段とを備え、環
境変化推定手段において、上記最大ピーク値と現在の受
信電力を比較し、現在の受信電力が上記最大ピーク値よ
り低下してその差分が閾値を超えたとき受信環境が変化
したと推定し、映像または音声もしくはその両方を用い
て視聴者に報知するようにしたものである。
【0014】また、第1の閾値と、これより低いレベル
に設定された第2の閾値とを記憶する手段を備え、環境
変化推定手段において、最大ピーク値と現在の受信電力
の差分が上記第1の閾値と上記第2の閾値の間にある場
合は受信環境の変化が天候の変化によるものと推定し、
また上記差分が上記第2の閾値を超えた場合は受信環境
の変化がアンテナの設置状態の変化によるものと推定す
るようにしたものである。
【0015】また、予め衛星の回線設計時に想定された
降雨による受信電力の減衰の確率分布データに基づいて
用意された閾値テーブルと、この閾値テーブル、当該受
信機に用いられているアンテナの径および電話番号の市
外局番や郵便番号などの地域情報から特定された当該受
信機の設置されている受信地域における正常な状態での
受信電力から第1および第2の閾値を選択する手段とを
備え、環境変化推定手段において、ピーク値と現在の受
信電力の差分と上記選択された第1および第2の閾値と
を比較するようにしたものである。
【0016】また、ピーク値と現在の受信電力の差分が
第1の閾値を超えている状態の継続時間を監視する手段
を備え、環境変化推定手段において、上記差分が予め定
められた比較的短い第1の監視時間内に第2の閾値を超
えた場合は受信環境の変化がアンテナの設置状態の変化
によるものと推定し、また上記差分が比較的長い第2の
監視時間が経過するまで上記第1の閾値と上記第2の閾
値の間にある場合は受信環境の変化が天候の変化による
ものと推定し、また上記差分が比較的長い第3の監視時
間内に上記第1の閾値以内に回復した場合は受信環境の
変化が突発的な事項による一時的なものであると推定す
るようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態である衛星
放送受信機においては、入力される受信キャリアの受信
電力を検出してそのピーク値を記憶し、このピーク値と
現在の受信電力を比較して、現在の受信電力が上記ピー
ク値より低下してその差分が閾値を超えたとき受信環境
が変化したと推定し、映像または音声もしくはその両方
を用いて視聴者に報知する。
【0018】さらに、第1の閾値と、これより低いレベ
ルに設定された第2の閾値とを記憶し、ピーク値と現在
の受信電力の差分が上記第1の閾値と上記第2の閾値の
間にある場合は受信環境の変化が天候の変化によるもの
と推定し、また上記差分が上記第2の閾値を超えた場合
は受信環境の変化がアンテナの設置状態の変化によるも
のと推定する。
【0019】さらに、電話番号の市外局番や郵便番号な
どの地域情報から当該受信機の設置されている受信地域
を特定し、予め衛星の回線設計時に想定された降雨によ
る受信電力の減衰の確率分布データに基づいて用意され
た閾値テーブルおよび当該受信機に用いられているアン
テナの径から上記特定された受信地域に対応する第1お
よび第2の閾値を選択し、ピーク値と現在の受信電力の
差分と上記選択された第1および第2の閾値とを比較す
る。
【0020】さらに、ピーク値と現在の受信電力の差分
が第1の閾値を超えている状態の継続時間を監視し、上
記差分が予め定められた比較的短い第1の監視時間内に
第2の閾値を超えた場合は受信環境の変化がアンテナの
設置状態の変化によるものと推定し、また上記差分が比
較的長い第2の監視時間が経過するまで上記第1の閾値
と上記第2の閾値の間にある場合は受信環境の変化が天
候の変化によるものと推定し、また上記差分が比較的長
い第3の監視時間内に上記第1の閾値以内に回復した場
合は受信環境の変化が突発的な事項による一時的なもの
であると推定する。
【0021】さらに、電話番号の市外局番や郵便番号な
どの地域情報から当該受信機の設置されている受信地域
を特定し、この特定された受信地域における正常な状態
での受信電力を記憶したテーブルと当該受信機に用いら
れているアンテナの径から、当該受信機の正常な状態に
おける受信電力を推定し、この推定受信電力と、実際に
受信した電力のピーク値とを比較して大きい方を最大ピ
ーク値として記憶し、上記最大ピーク値と現在の受信電
力を比較し、現在の受信電力が上記最大ピーク値より低
下してその差分が閾値を超えたとき受信環境が変化した
と推定し、映像または音声もしくはその両方を用いて視
聴者に報知する。
【0022】さらに、第1の閾値と、これより低いレベ
ルに設定された第2の閾値とを記憶し、最大ピーク値と
現在の受信電力の差分が上記第1の閾値と上記第2の閾
値の間にある場合は受信環境の変化が天候の変化による
ものと推定し、また上記差分が上記第2の閾値を超えた
場合は受信環境の変化がアンテナの設置状態の変化によ
るものと推定する。
【0023】さらに、予め衛星の回線設計時に想定され
た降雨による受信電力の減衰の確率分布データに基づい
て用意された閾値テーブルと、当該受信機に用いられて
いるアンテナの径および電話番号の市外局番や郵便番号
などの地域情報から特定された当該受信機の設置されて
いる受信地域における正常な状態での受信電力から第1
および第2の閾値を選択し、ピーク値と現在の受信電力
の差分と上記選択された第1および第2の閾値とを比較
する。
【0024】さらに、ピーク値と現在の受信電力の差分
が第1の閾値を超えている状態の継続時間を監視し、上
記差分が予め定められた比較的短い第1の監視時間内に
第2の閾値を超えた場合は受信環境の変化がアンテナの
設置状態の変化によるものと推定し、また上記差分が比
較的長い第2の監視時間が経過するまで上記第1の閾値
と上記第2の閾値の間にある場合は受信環境の変化が天
候の変化によるものと推定し、また上記差分が比較的長
い第3の監視時間内に上記第1の閾値以内に回復した場
合は受信環境の変化が突発的な事項による一時的なもの
であると推定する。
【0025】以下、この発明をその実施の形態を示す図
面に基づいて具体的に説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1である衛
星放送受信機のブロック図である。図において、1はC
バンド(4GHz帯)またはKuバンド(12GHz
帯)等で送られてくる複数のキャリア(搬送波)信号を
受信し、RF帯域(1〜2GHz)に周波数変換するア
ンテナ部、2はアンテナ部1から出力されるRF信号に
対して、指定された周波数のキャリア信号をベースバン
ド信号に変換するチューナ、3はチューナ2より出力さ
れるベースバンド信号を量子化するA/D変換器、4は
受信電力識別部で、D変換器3により量子化されたベー
スバンド信号の最大振幅と、A/D変換器3の入力レン
ジの比較により、A/D変換器3に入力されるベースバ
ンド信号の信号電力を検知して受信電力を識別する。
【0026】5は量子化ベースバンド信号に対して、Q
PSK復調を施し、復調データ列を得るQPSK復調
部、6は誤り訂正部で、復調データ列に対して、変調時
にパンクチャ(間引き)処理されたデータービットを補
間するデパンクチャ処理、誤り訂正の一種であるビタビ
復号処理、誤り伝搬防止のために、変調時に施されたイ
ンターリーブ(データー入れ替え操作)を解除するデイ
ンターリーブ処理、誤り訂正の一種であるリードソロモ
ン復号処理、および変調信号の周波数スペクトラムを均
一にするために変調時に施されたエネルギー拡散処理を
解除するエネルギー逆拡散処理を施して、MPEG−2
準拠のトランスポートストリーム等の復号データ列を出
力する。
【0027】7はスクランブル解除部で、復号データ列
に対して、有料放送等の受信者限定のために施されたデ
ータのスクランブルを解除する。8はデマルチプレクス
部で、MPEG−2準拠のトランスポートストリーム等
から、階層符号化されたビデオ、オーディオおよび付加
情報のデータを区別して取り出し、必要に応じて出力す
る。9はデコーダ部で、デマルチプレクス部8で取り出
されたビデオ、オーディオデータを、データ伸張処理等
によりデジタルビデオ信号およびデジタルオーディオ信
号に復号する。10は信号処理部で、デコーダ部9より
出力されたデジタルビデオ、オーディオ信号をアナログ
映像信号とアナログ音声信号に変換し、テレビなどのモ
ニタに出力する。11はキャリア制御部で、所望の番組
が伝送されるキャリアの周波数にチューニングするため
に、チューナ2のチューニング周波数を制御する。
【0028】12はピーク検出部で、受信電力識別部4
により識別された受信電力を監視して、ピーク値を検知
して記憶する。13は環境変化推定部で、受信電力識別
部4で検知された現在の受信電力と、ピーク検出部12
に記憶されたピーク値との比較を行い、比較結果により
受信環境変化の有無を推定する。
【0029】次に動作について説明する。図1におい
て、衛星から放送された信号はアンテナ部1で受信さ
れ、RF信号としてチューナ2に入力され、チューナ2
でベースバンド信号に変換され、A/D変換器3で量子
化され、QPSK復調部5でQPSK復調を施され、誤
り訂正部6でデパンクチャ処理、ビタビ復号、デインタ
ーリーブ処理、リードソロモン復号処理、エネルギー逆
拡散処理を施され、スクランブル解除部7でMPEG−
2準拠のトランスポートストリームのスクランブルが解
除され、デマルチプレクス部8でMPEG−2準拠のト
ランスポートストリームから必要なデータが取り出され
る。
【0030】デマルチプレクス部8で取り出されたビデ
オ、オーディオデータはデコーダ部9でデータ伸張処理
等によりデジタルビデオ信号とデジタルオーディオ信号
に復号され、信号処理部10でアナログ映像信号とアナ
ログ音声信号に変換され、テレビなどのモニタに出力す
る為の処理を施され外部へ出力される。受信電力識別部
4はチューナ2に内蔵されたAGC回路を制御し、キャ
リア制御部11はチューナ2が所定の周波数にチューニ
ングするようにチューナに内蔵された局部発振器の発振
周波数を制御する。
【0031】通常の受信動作時は、受信電力識別部4に
より受信電力が監視されており、検出した受信電力か
ら、最大の受信レベルであるピーク値の更新も行われ
る。受信電力は、通常、アンテナの指向方向を遮蔽物
(例えば、鳥などの異物)が横切るなどの突発的な事項
以外は、極端な受信レベルの変動要因を持たない。但
し、衛星−受信機間の伝送空間上のシンチレーション
(空気の揺らぎ)や雲の移動などにより、受信レベル
は、僅かではあるが常に変動している。
【0032】実施の形態1による衛星放送受信機におい
ては、ある時点での受信電力は、受信電力識別部4にて
モニタされ、ピーク検出部12に送られてその時点にお
けるピーク値との比較が行われ、ピーク検出部12にお
いて、現在の受信電力がピーク値よりも高い場合にはピ
ーク検出部12に記憶されたピーク値が更新され、現在
の受信電力がピーク値よりも低い場合にはピーク値との
差分が環境変化推定部13へ送られる。
【0033】環境変化推定部13は、ピーク値と現在の
受信電力の差分がある閾値を超えたとき、降雨などの天
候の変化による受信電力の減衰、強風など何らかの外的
要因によってアンテナの設置状態が変化した、などの受
信環境の変化が発生したと判断し、映像または音声もし
くはその両方を用いて、視聴者に「受信環境の変化によ
り受信レベルが低下した」ことを報知する。環境変化推
定部13は、受信環境が回復して十分な受信電力が得ら
れるか、視聴者がリモコン等の操作により報知動作およ
び受信環境推定動作の停止を選択するまで報知信号の出
力を継続し、現在の受信電力とピーク値の比較動作を継
続する。環境変化推定部13は、視聴者によって報知信
号の停止が選択された場合、一定の時間を経た後、受信
環境が回復していない場合には再び報知信号の出力を行
い、以下、この報知動作を繰り返し、受信環境が回復し
たと検知した場合は、報知信号の出力を停止して受信環
境推定動作を継続する。
【0034】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2である衛星放送受信機のブロック図である。図にお
いて、図1と同一符号はそれぞれ同一部分または相当部
分を示している。この実施の形態2は、実施の形態1に
閾値レジスタ14を加えた構成である。閾値レジスタ1
4には、第1の閾値と、これより低いレベルに設定され
た第2の閾値が予め記憶されており、環境変化推定部1
3において、ピーク検出部12により検出されたピーク
値と現在の受信電力の差分と比較される。これらの閾値
のうち、第1の閾値は、受信機が正常受信状態を維持で
きる受信電力の下限付近に設定され、第2の閾値は、受
信機がキャリア信号を検出できない受信電力の上限付近
に設定される。
【0035】環境変化推定部13は、ピーク値より現在
の受信電力が低下した場合、ピーク値と現在の受信電力
の差分を第1,第2の閾値と比較し、差分が第1の閾値
と第2の閾値の間にある場合は受信環境の変化が天候の
変化によるものと推定し、また差分が第2の閾値を超え
た場合は受信環境の変化がアンテナの設置状態の変化に
よるものと推定し、環境変化推定部13より映像または
音声もしくはその両方を用いて視聴者に報知する。
【0036】図3は実施の形態2における環境変化推定
部13における受信環境変化の推定方法を説明する為の
図である。図中の2本の曲線は、それぞれ異なる要因で
受信電力が変化した様子を例示したものであり、第1お
よび第2の閾値は受信環境の変化を区別して推定するた
めの基準レベルである。aポイントを正常な受信状態で
の受信電力のピーク値とし、また受信電力が低下して第
1の閾値と第2の閾の間にあるbポイントは受信環境の
変化が天候の変化によるものであると推定し、また更に
受信電力が低下して第2の閾値より低いレベルの範囲内
にあるcポイントは受信環境の変化がアンテナの設置状
態の変化によるものと推定する。
【0037】図4はデジタル衛星放送における降雨減衰
に対する画質劣化の様子を示した図であり、縦軸は画質
評価の指標、横軸は降雨減衰量を示す。衛星放送におけ
る降雨減衰量の評価は、ある減衰量の値を見込んでもサ
ービスが可能な時間率として表されている。指標値5を
画質劣化の全くない正常な状態とし、指標値が少なくな
るにつれて画質が劣化し、指標1を映像が見られる限界
とする。この図4から実施の形態2の閾値レジスタ14
の第1の閾値を−4dB、第2の閾値を−6dBに設定
すれば、受信環境の変化が天候の変化によるものか、ま
たはアンテナの設置状態の変化によるものかを区別して
推定することができる。
【0038】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3である衛星放送受信機のブロック図である。図にお
いて、図2と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を
示している。この実施の形態3は、実施の形態2に受信
地域特定部15と閾値換算テーブル16を加えた構成で
ある。
【0039】受信地域特定部15において、リモコン操
作等により視聴者が入力したアンテナの径と、電話番号
の市外局番や郵便番号などの地域情報から受信地域を特
定し、閾値換算テーブル16において、予め衛星の回線
設計時に想定された降雨による受信電力の減衰の確率分
布データに基づいて用意された閾値テーブルおよび上記
アンテナの径より上記特定された受信地域に対応する閾
値を選択し、閾値レジスタ14の閾値をこの選択された
閾値に変更する。
【0040】次に、環境変化推定部13において、受信
環境の変化を実施の形態2と同様の手順で推定し、受信
環境の変化が検知された場合、受信環境の変化が天候の
変化によるものか、またはアンテナの設置状態の変化に
よるものかを区別して推定し、環境変化推定部13より
映像または音声もしくはその両方を用いて視聴者に報知
する。
【0041】図6は受信地域特定部15と閾値換算テー
ブル16を説明するための、デジタル衛星放送における
降雨減衰特性例を示した図で、放送のサービス域をビー
ムの中心域とフリンジ域の二つのエリアにわけ、更に降
雨量によって小雨域、中雨域、多雨域のエリアに分けて
示している。また、実際のデジタル衛星放送サービスで
は、一例として3/4の畳み込み符号率での運用を想定
し、この場合の所要C/(N+I)「C:搬送波レベ
ル、N:ランダム雑音、I:干渉電力」は実験結果から
6dBとしている。また、デジタル衛星放送における降
雨減衰量の評価は、ある減衰量を見込んでもサービスが
可能な時間率として表されており、放送の場合は、最悪
月のサービス時間率でもって放送品質を表すひとつの尺
度として用いている。この時間率と降雨減衰量の関係
は、降雨の状況から幾つかの気候区分に分け、それぞれ
の区分に応じたパラメーターを用いて数式モデル化され
ている。
【0042】実施の形態3では、受信地域特定部15に
おいて、アンテナの径と、電話番号の市外局番や郵便番
号などの地域情報から受信地域を特定し、この特定され
た受信地域がエリアA1、A2、A3、B1、B2のい
ずれに属するか特定し、この特定されたエリアに対応す
る閾値を閾値換算テーブル16より選択して、閾値レジ
スタ14の閾値をこの選択された閾値に変更することで
受信環境の変化を推定する精度が向上する。
【0043】実施の形態4.図7はこの発明の実施の形
態4である衛星放送受信機を示すのブロック図である。
図において、図2と同一符号はそれぞれ同一または相当
部分を示している。この実施の形態4は、実施の形態2
にタイマー部17を加えた構成である。
【0044】次に、実施の形態2と異なる部分の動作を
説明する。環境変化推定部13において、ピーク検出部
12に記憶されたピーク値と受信電力識別部4で検知さ
れた現在の受信電力を比較し、ピーク値に較べて現在の
受信電力が低下した場合、ピーク値と現在の受信電力の
差分を閾値レジスタ14に記憶している第1の閾値と比
較し、図8に示すように、差分が第1の閾値を超えた場
合は受信環境が変化したと推定してタイマー部17で差
分が第1の閾値を超えている状態の継続時間の監視を開
始する。このとき、図8(a)に示すように、比較的短
い時間に設定した第1の監視時間t1内に第2の閾値を
超えた場合は受信環境の変化がアンテナ設置状態の変化
によるものと推定する。
【0045】また、監視の開始後、図8(b)に示すよ
うに、差分が比較的長い時間に設定した第2の監視時間
内に第2の閾値を超えなかった場合は受信環境の変化が
天候の変化によるものと推定し、また図8(c)に示す
ように、比較的長い時間に設定した第3の監視時間内に
第1の閾値以内に回復した場合は、受信環境の変化が突
発的な事項による一時的なものであると推定し、受信環
境の変化が天候の変化またはアンテナの設置状態の変化
があったと推定した場合、環境変化推定部13から映像
または音声もしくはその両方を用いて視聴者に報知す
る。
【0046】図8は実施の形態4におけるレベル変化要
因の違いによる受信レベルの時間変化の様子を示す図で
ある。この図では、閾値レジスタ14に記憶している予
め定められた第1の閾値を−4dB、第2の閾値を−6
dBとしている。
【0047】図8(a)に示すように、ピーク値と現在
の受信電力の差分が第1の閾値を超えた場合、フラグを
ONにして差分が第1の閾値を超えている状態の継続時
間の監視を開始し、この監視時間t1の間に差分が第2
の閾値を超えた場合、アラームがONして監視を中止
し、受信環境の変化がアンテナ設置状態の変化によるも
のと推定する。
【0048】図8(b)に示すように、ピーク値と現在
の受信電力の差分が第1の閾値を超えた場合、フラグを
ONにして差分が第1の閾値を超えている状態の継続時
間の監視を開始し、この監視時間t2を超えても、差分
が第2の閾値を超えなかった場合、アラームがONして
監視を中止し、受信環境の変化が天候の変化によるもの
と推定する。
【0049】次に、図8(c)に示すように、ピーク値
と現在の受信電力の差分が第1の閾値を超えた場合、フ
ラグをONにして差分が第1の閾値を超えている状態の
継続時間の監視を開始し、この監視時間内に第1の閾値
以内に回復して監視時間t3内に第1の閾値を超えなか
った場合、アラームがONして監視を中止し、受信環境
の変化が突発的な事項による一時的なものであると推定
する。
【0050】実施の形態5.図9はこの発明の実施の形
態5である衛星放送受信機のブロック図である。図にお
いて、図5と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を
示しており、受信地域特定部15は、リモコン操作等に
より視聴者が入力した衛星放送受信機に接続して用いら
れるアンテナの径と、電話番号の市外局番や郵便番号な
どの地域情報により受信地域を特定し、予め想定された
正常な状態での受信電力を記憶した電信電力テーブル1
8よりこの特定した受信地域の受信電力を選択し、ピー
ク検出部12に記憶されたピーク値とこの選択された受
信電力を比較して大きい方を選択して最大ピーク値とし
てピーク検出部12に記憶し、環境変化推定部13にお
いて、記憶された最大ピーク値と受信電力識別部4で検
知された現在の受信電力を比較し、現在の受信電力が最
大ピーク値より低下してその差分が閾値を超えた場合、
受信環境が変化したと推定し、環境変化推定部13より
映像または音声もしくはその両方を用いて視聴者に報知
する。
【0051】受信電力テーブル18は、受信地域特定部
15によって特定された受信地域の情報から北緯・東経
が特定でき、これらのデータと衛星放送受信機に接続し
て用いられるアンテナの径の情報から、予め正常な状態
での受信電力を計算によって求めることができ、各受信
地域に対応した受信電力を記憶しておくことが可能であ
る。
【0052】実施の形態6.図10はこの発明の実施の
形態6である衛星放送受信機のブロック図で、図2およ
び図9と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示し
ており、実施の形態5に閾値レジスタ14を加えた構成
である。閾値レジスタ14の動作は実施の形態2で説明
した通りであり、環境変化推定部13において、受信電
力比較部19に記憶された最大ピーク値と受信電力識別
部4で検出された現在の受信電力を比較して最大ピーク
値に較べて現在の受信電力が低下してその差分が閾値レ
ジスタ14に記憶されている第1,第2の閾値と比較
し、この差分が第1の閾値と第2の閾値の間にある場合
は受信環境の変化が天候の変化によるものと推定し、ま
た、差分が第2の閾値を超えた場合は受信環境の変化が
アンテナの設置状態の変化によるものと推定し、環境変
化推定部13より映像または音声もしくはその両方を用
いて視聴者に報知する。
【0053】実施の形態7.図11はこの発明の実施の
形態7である衛星放送受信機のブロック図で、図5およ
び図10と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示
しており、実施の形態6に閾値換算テーブル16を加え
た構成である。この実施の形態7は、受信地域特定部1
5において、リモコン操作等により視聴者が入力した衛
星放送受信機に接続して用いられるアンテナの径と、電
話番号の市外局番や郵便番号などの地域情報から受信地
域が特定され、予め衛星の回線設計時に想定された降雨
による受信電力の減衰の分布確率データに基づいて用意
された閾値換算テーブル16より、上記特定された受信
地域に対応する第1,第2の閾値を選択して閾値レジス
タ14の閾値をこの選択された閾値に変更し、環境変化
推定部13において、受信環境の変化を実施の形態6と
同様の手順で推定し、受信環境の変化が検知された場
合、受信環境の変化が天候の変化によるものか、または
アンテナの設置状態の変化によるものかを区別して推定
し、環境変化推定部13より映像または音声もしくはそ
の両方を用いて視聴者に報知する。
【0054】実施の形態8.図12はこの発明の実施の
形態8である衛星放送受信機のブロック図で、図7およ
び図10と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示
しており、実施の形態6にタイマー部17を加えた構成
である。この実施の形態8は、環境変化推定部13にお
いて、受信電力比較部19に記憶された最大ピーク値と
現在の受信電力を比較し、最大ピーク値に較べて現在の
受信電力が低下してその差分が閾値レジスタ14に記憶
されている第1,第2の閾値と比較し、この差分が第1
の閾値を超えた場合はタイマー部17で第1の閾値を超
えている状態の継続時間の監視を開始し、第1の監視時
間t1内に差分が第2の閾値を超えた場合には受信環境
の変化がアンテナ設置状態の変化によるものと推定し、
また第2の監視時間t2内に差分が第2の閾値を超えな
かった場合は受信環境の変化が天候の変化によるものと
推定し、また第3の監視時間t3内に第1の閾値以内に
回復した場合には受信環境の変化が突発的な事項による
一時的なものであると推定し、受信環境の変化が天候の
変化またはアンテナの設置状態の変化があったと検知さ
れた場合、環境変化推定部13より映像または音声もし
くはその両方を用いて視聴者に報知する。
【0055】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0056】受信電力を監視して、そのピーク値と現在
の受信電力の差分が、閾値を超えた場合受信環境が変化
したと推定し、受信環境が変化したことを、映像または
音声もしくはその両方を用いて視聴者に報知する。
【0057】また、ピーク値と現在の受信電力の差分を
予め定めたレベルの異なる第1,第2の閾値と比較して
この差分の変化を把握し、この差分の変化から受信環境
の変化が天候の変化によるものか、またはアンテナの設
置状態の変化によるものかを推定することができる。
【0058】また、第1,第2の閾値を、地域情報によ
って特定された受信地域に対応する閾値に変更すること
によって、受信環境の変化の推定精度を上げることがで
きる。
【0059】また、ピーク値と現在の受信電力の差分を
予め定められた第1,第2の閾値と比較し、この差分が
第1の閾値を超えたのちの状態を監視して受信環境の変
化要因が、天候の変化によるものか、アンテナの設置状
態の変化によるものか、または突発的な事項による一時
的なものであるかを推定するようにしたので、さらに精
度のよい変化要因を視聴者に報知することができる。
【0060】また、受信電力のキャリアより検出された
ピーク値と、受信地域に対応する受信電力を比較して大
きい方を最大ピーク値とし、この最大ピーク値と現在の
受信電力の差分が閾値を超えた場合、受信環境が変化し
たと推定するようにしたので、推定精度を上げることが
できる。
【0061】また、最大ピーク値と現在の受信電力の差
分を第1,第2の閾値と比較することによって、受信環
境の変化が天候の変化によるものか、またはアンテナの
設置状態の変化によるものかを推定することができる。
【0062】また、第1,第2の閾値を、地域情報によ
って特定された受信地域に対応した閾値に変更するよう
にしたので、受信環境の変化の推定精度を上げることが
できる。
【0063】また、最大ピーク値と現在の受信電力の差
分を受信地域に対応する第1,第2の閾値と比較してそ
の差分の変動状態を監視して受信環境の変化を推定する
ようにしたので、さらに精度のよい変化要因を視聴者に
報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す衛星放送受信
機のブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2を示す衛星放送受信
機のブロック図である。
【図3】 実施の形態2における環境変化推定部の受信
環境変化の検知方法を説明する図である。
【図4】 実施の形態2における降雨減衰に対する画質
劣化の様子を示した図である。
【図5】 この発明の実施の形態3を示す衛星放送受信
機のブロック図である。
【図6】 実施の形態3における降雨減衰特性例を示す
図である。
【図7】 この発明の実施の形態4を示す衛星放送受信
機のブロック図である。
【図8】 実施の形態4におけるレベル変化要因の違い
による受信レベルの時間変化の様子を示す概念図であ
る。
【図9】 この発明の実施の形態5を示す衛星放送受信
機のブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態6を示す衛星放送受
信機のブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態7を示す衛星放送受
信機のブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態8を示す衛星放送受
信機のブロック図である。
【図13】 従来の衛星放送受信機を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 アンテナ部、2 チューナ、3 A/D変換器、4
受信電力識別部、5QPSK復調部、6 誤り訂正
部、7 スクランブル解除部、8 デマルチプレクス
部、9 デコーダ部、10 信号処理部、11 キャリ
ア制御部、12ピーク検出部、13 環境変化推定部、
14 閾値レジスタ、15 受信地域特定部、16 閾
値換算テーブル、17 タイマー部、18 受信電力テ
ーブル、19 受信電力比較部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される受信キャリアの受信電力を検
    出する手段と、 この検出したピーク値を記憶する手段と、 上記ピーク値と現在の受信電力を比較し、現在の受信電
    力が上記ピーク値より低下してその差分が閾値を超えた
    とき受信環境が変化したと推定し、映像または音声もし
    くはその両方を用いて視聴者に報知する環境変化推定手
    段とを備えた衛星放送受信機。
  2. 【請求項2】 第1の閾値と、これより低いレベルに設
    定された第2の閾値とを記憶する手段を備え、 環境変化推定手段において、ピーク値と現在の受信電力
    の差分が上記第1の閾値と上記第2の閾値の間にある場
    合は受信環境の変化が天候の変化によるものと推定し、
    また上記差分が上記第2の閾値を超えた場合は受信環境
    の変化がアンテナの設置状態の変化によるものと推定す
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載の衛星放送
    受信機。
  3. 【請求項3】 電話番号の市外局番や郵便番号などの地
    域情報から当該受信機の設置されている受信地域を特定
    する手段と、 予め衛星の回線設計時に想定された降雨による受信電力
    の減衰の確率分布データに基づいて用意された閾値テー
    ブルと、 この閾値テーブルおよび当該受信機に用いられているア
    ンテナの径から上記特定された受信地域に対応する第1
    および第2の閾値を選択する手段とを備え、 環境変化推定手段において、ピーク値と現在の受信電力
    の差分と上記選択された第1および第2の閾値とを比較
    するようにしたことを特徴とする請求項2記載の衛星放
    送受信機。
  4. 【請求項4】 ピーク値と現在の受信電力の差分が第1
    の閾値を超えている状態の継続時間を監視する手段を備
    え、 環境変化推定手段において、上記差分が予め定められた
    比較的短い第1の監視時間内に第1の閾値を超えた場合
    は受信環境の変化がアンテナの設置状態の変化によるも
    のと推定し、また上記差分が比較的長い第2の監視時間
    が経過するまで上記第1の閾値と上記第2の閾値の間に
    ある場合は受信環境の変化が天候の変化によるものと推
    定し、また上記差分が比較的長い第3の監視時間内に上
    記第1の閾値以内に回復した場合は受信環境の変化が突
    発的な事項による一時的なものであると推定するように
    したことを特徴とする請求項2記載の衛星放送受信機。
  5. 【請求項5】 電話番号の市外局番や郵便番号などの地
    域情報から当該受信機の設置されている受信地域を特定
    する手段と、 この特定された受信地域における正常な状態での受信電
    力を記憶したテーブルと当該受信機に用いられているア
    ンテナの径から、当該受信機の正常な状態における受信
    電力を推定する手段と、 この推定受信電力と、実際に受信した電力のピーク値と
    を比較して大きい方を最大ピーク値として記憶する手段
    とを備え、 環境変化推定手段において、上記最大ピーク値と現在の
    受信電力を比較し、現在の受信電力が上記最大ピーク値
    より低下してその差分が閾値を超えたとき受信環境が変
    化したと推定し、映像または音声もしくはその両方を用
    いて視聴者に報知するようにした請求項1記載の衛星放
    送受信機。
  6. 【請求項6】 第1の閾値と、これより低いレベルに設
    定された第2の閾値とを記憶する手段を備え、 環境変化推定手段において、最大ピーク値と現在の受信
    電力の差分が上記第1の閾値と上記第2の閾値の間にあ
    る場合は受信環境の変化が天候の変化によるものと推定
    し、また上記差分が上記第2の閾値を超えた場合は受信
    環境の変化がアンテナの設置状態の変化によるものと推
    定するようにしたことを特徴とする請求項5記載の衛星
    放送受信機。
  7. 【請求項7】 予め衛星の回線設計時に想定された降雨
    による受信電力の減衰の確率分布データに基づいて用意
    された閾値テーブルと、 この閾値テーブル、当該受信機に用いられているアンテ
    ナの径および電話番号の市外局番や郵便番号などの地域
    情報から特定された当該受信機の設置されている受信地
    域における正常な状態での受信電力から第1および第2
    の閾値を選択する手段とを備え、 環境変化推定手段において、ピーク値と現在の受信電力
    の差分と上記選択された第1および第2の閾値とを比較
    するようにしたことを特徴とする請求項6記載の衛星放
    送受信機。
  8. 【請求項8】 ピーク値と現在の受信電力の差分が第1
    の閾値を超えている状態の継続時間を監視する手段を備
    え、 環境変化推定手段において、上記差分が予め定められた
    比較的短い第1の監視時間内に第2の閾値を超えた場合
    は受信環境の変化がアンテナの設置状態の変化によるも
    のと推定し、また上記差分が比較的長い第2の監視時間
    が経過するまで上記第1の閾値と上記第2の閾値の間に
    ある場合は受信環境の変化が天候の変化によるものと推
    定し、また上記差分が比較的長い第3の監視時間内に上
    記第1の閾値以内に回復した場合は受信環境の変化が突
    発的な事項による一時的なものであると推定するように
    したことを特徴とする請求項6記載の衛星放送受信機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002247465A (ja) * 2001-02-20 2002-08-30 Sony Corp テレビジョン受信装置およびテレビジョン受信装置の受信状態表示方法
JP2006246375A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 降雨減衰解析装置、区分別減衰量解析装置、降雨減衰解析方法及び区分別減衰量解析プログラム
JP2011193163A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Fujitsu Toshiba Mobile Communications Ltd 移動体通信端末および通信品質表示方法
JP2015149562A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 パナソニック株式会社 受信装置

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