JPH11354822A - 両面入射型太陽電池モジュール - Google Patents

両面入射型太陽電池モジュール

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JPH11354822A
JPH11354822A JP10157437A JP15743798A JPH11354822A JP H11354822 A JPH11354822 A JP H11354822A JP 10157437 A JP10157437 A JP 10157437A JP 15743798 A JP15743798 A JP 15743798A JP H11354822 A JPH11354822 A JP H11354822A
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宏 清水
Hiroshi Inoue
浩 井上
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 この両面入射型太陽電池モジュール10は、
表面部材,裏面部材,表面側と裏面側の極性を交互に変
えて表面部材と裏面部材との間に配置された複数枚の両
面入射型太陽電池セル12,12および12、および隣
接する両面入射型太陽電池セル12および12の表面ど
うしおよび裏面どうしを電気的に直列接続する2本の導
電線14および14とを備える。 【効果】 この発明によると、導電線14を両面入射型
太陽電池セル12の表面側から次の太陽電池セル12の
裏面側へ通す必要がなく、太陽電池セル12および12
間の間隙が実質的に不要となる。その結果、半田接続作
業も容易となり、必要な発電量を確保しつつ両面入射型
太陽電池モジュール10の面積を小さくすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、両面入射型太陽電池
モジュールに関し、特にたとえば両面入射型太陽電池セ
ルの直列接続を容易に行うことができる両面入射型太陽
電池モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種両面入射型太陽電池モジュ
ール1は、図15および図16に示すように、複数枚の
両面入射型太陽電池セル2,2および2を直列接続して
構成する場合、太陽電池セル2の表面側の正極と、隣接
する太陽電池セル2の裏面側の負極とを、2本の半田メ
ッキ銅線3および3によりそれぞれ直列接続している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の直
列接続方式であれば、接続用銅線を両面入射型太陽電池
セルの表面側から隣接する太陽電池セルの裏面側に通さ
なければならず、そのために隣接する太陽電池セルとの
間に相当の隙間を確保する必要があり、そのために太陽
電池モジュールとしての面積が大きくなるばかりでな
く、導電線による接続作業も面倒でやりにくいという問
題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、表面部材、
裏面部材、表面側と裏面側の極性を交互に変えて表面部
材と裏面部材との間に配置された複数枚の両面入射型太
陽電池セル、および隣接する両面入射型太陽電池セルの
表面どうしおよび裏面どうしを電気的に直列接続する複
数の導電線とを備える、両面入射型太陽電池モジュール
である。
【0005】
【作用】複数枚の両面入射型太陽電池セルを表面側と裏
面側の極性を交互に変えて配置し、隣接する両面入射型
太陽電池セルの表面どうしおよび裏面どうしを導電線に
より直列接続するので、太陽電池セルの表面側から隣接
する太陽電池セルの裏面側へ導電線を通す必要がなく、
また、隣接する太陽電池セル相互の間隙も小さくなる。
【0006】
【発明の効果】この発明によれば、導電線による太陽電
池セルの直列接続作業も容易となりかつ大きな発電量を
確保しながら太陽電池モジュールの面積を小さくするこ
とができる。この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかになろう。
【0007】
【実施例】図1および図2に主要部を示すこの実施例の
両面入射型太陽電池モジュール10は、たとえば、3枚
の両面入射型太陽電池セル12,12および12を含み
かつこれらの太陽電池セル12は表面側と裏面側の極性
を交互に変えて絶縁を保つのに必要な最小の間隙を残し
て配置される。その結果、隣接する太陽電池セル12,
12および12の表面どうしおよび裏面どうしは正極と
負極が交互に配置され、これらの太陽電池セルの表面ど
うしおよび裏面どうしをそれぞれ2本の導電線14およ
び14を用いて電気的に直列接続している。
【0008】このように接続された両面入射型太陽電池
セル12,12および12を、図3に示すように、透明
強化ガラスあるいは透光性樹脂等の透光性部材からなる
表面部材16および裏面部材18の間においてEVAな
どの透光性封止材20により封止して太陽電池モジュー
ル10を構成する。図4および図5に示す他の実施例の
両面入射型太陽電池モジュール10は、標準サイズ(寸
法:104mm×104mm)の両面入射型太陽電池セ
ル12aを23枚、標準サイズより寸法が大きいラージ
サイズ(寸法:150mm×150mm)の両面入射型
太陽電池セル12bを1枚、合計24枚の太陽電池セル
を含む。これらの太陽電池セル12aおよび12bは、
一列が8枚の横3列(8×3=24枚)で構成されかつ
隣接する太陽電池セルは表面側と裏面側の極性を交互に
変えて絶縁を保つのに必要な最小間隙を残して配置さ
れ、太陽電池セルの表面どうしおよび裏面どうしを図1
および図2に示す実施例の場合と同様に導電線(図示さ
れず)により直列接続している。
【0009】図4において、ラージサイズの太陽電池セ
ル12bは、左下のコーナー部(第3列左端)に配置さ
れ、この太陽電池セル12bの裏面側に端子ボックス2
2を取り付け、この端子ボックス22からその内部で太
陽電池セルの導電線と接続された2本のリード線24お
よび24を引き出している。この両面入射型太陽電池モ
ジュール10の導電線による直列接続パターン26は、
図4に示す裏面側から見て図6のように全体が略S字状
になっている。
【0010】この接続状態で、図3に示す実施例の場合
と同様に、透光性の表面部材および裏面部材の間に透光
性封止材を用いて上述の24枚の両面入射型太陽電池セ
ルが封止されて両面入射型太陽電池モジュール10が形
成される。また、この太陽電池モジュール10の周縁部
には、アルミ製保持枠28が装着されている。この両面
入射型太陽電池モジュール10を適当な場所に設置して
使用する場合、太陽電池モジュール10の表面側および
裏面側から光が入射すると、裏面側に端子ボックス22
を取り付けたラージサイズの太陽電池セル12bは、こ
の端子ボックス22の分だけ入射光が遮断される。しか
し、太陽電池セル12bの面積を標準サイズの太陽電池
セル12aの面積より大きくしているためこの端子ボッ
クス22による入射光の減少分を補い、両面入射型太陽
電池モジュール10に供給される光量とこの光量に基づ
く発電量を確保できる。すなわち、ラージサイズの太陽
電池セル12bの面積は、標準サイズの太陽電池セル1
2aの面積と端子ボックス22の面積との和に略等しく
している。そのため、ラージサイズの太陽電池セル12
bでの電流値と標準サイズの太陽電池セル12aとの電
流値を略等しくすることができるので、直列接続した場
合、いずれか低い方の電流値に律速されることがなく、
最大の発電量を得ることができる。
【0011】図7に示す第3実施例の両面入射型太陽電
池モジュール10は、図4および図5に示す第2実施例
におけるラージサイズの太陽電池セル12bの部分も標
準サイズの太陽電池セル12aとしたものである。そし
て、この太陽電池モジュール10の周縁部に装着される
アルミ製保持枠28の1辺内側を一部切欠いて端子ボッ
クス用空間30を形成する。この端子ボックス用空間3
0内で太陽電池モジュール10のリード線24と外部出
力線32を接続し、端子ボックス用空間30の開口部を
カバー34で閉塞している。そのために、両面入射型太
陽モジュール10の裏面側から入射する入射光は端子ボ
ックス用空間30により遮ぎられることはない。
【0012】したがって、この場合も図4および図5に
示す実施例の場合と同様、端子ボックス用空間30によ
る光量と発電量の減少を防止することができる。図8に
示す第4実施例の両面入射型太陽電池モジュール10
は、複数枚の両面入射型太陽電池セルを導電線により直
列接続して図3に示す実施例と同様に透光性の表面部材
16と裏面部材18の間で透光性封止材20により封止
して構成される。この太陽電池モジュール10において
は、透光性封止材20の端部より引き出されるリード線
24は、この封止材20と表面部材16および裏面部材
18との間にそれぞれ一端が固着された2枚の絶縁シー
ト36および36の間に位置して取り付けられる。リー
ド線24および絶縁シート36を取り付けた太陽電池モ
ジュール10の裏面側に取付板38を設け、この取付板
38に端子ボックス22を固定してその内部でリード線
24と外部出力線32を接続している。
【0013】また、太陽電池モジュール10の周縁部に
装着されるアルミ製保持枠28の一部を切欠き、この切
欠部40に端子ボックス22を嵌め込むとともに端子ボ
ックスの開口部をカバー34で閉塞している。このカバ
ー34の上端部は太陽電池モジュール10の表面側端部
を覆う状態で取り付けられる。なお、端子ボックス22
の内部にはダイオード42が設けられているが、これら
のダイオード42は、図10に示すように接続されてお
り、太陽電池モジュール10を構成する複数枚の太陽電
池セル12、12…のうち、一部のセルが何らかの理
由、たとえば木の葉や鳥類の糞等が太陽電池モジュール
の表面に付着した場合、入射光が遮断されてこのセルを
流れる電流が減少するためダイオードによりバイパスし
てセルが焼損しないように保護する。
【0014】この場合も、両面入射型太陽電池モジュー
ル10の表面側に直接入射する入射光および裏面側より
反射して入射する入射光は端子ボックス22により遮ら
れることはないので、光量は減少せず所望の発電量を確
保することができる。さらに、図11〜図14に示され
る第5実施例の両面入射型太陽電池モジュール10は、
この太陽電池モジュール10を複数枚、たとえば2枚組
み合わせて太陽電池パネルとした場合で、これらのモジ
ュール10の周縁部に装着されたアルミ製保持枠28お
よび28はいずれも外側にU字状溝44を有し、このU
字状溝44および44を組み合わすことにより形成され
る上面開口の長溝部46に横長端子ボックス22を嵌め
込んでいる。
【0015】そして、この横長端子ボックス22内で太
陽電池モジュール10を構成するセルより引き出された
リード線24、24…と外部出力線32をダイオード4
2、42…および支持リブ48、48…で保持される接
続端子板50、50…を介して接続している。この場合
の接続状態は、図10に示されているブロック回路と同
様であり、その説明は省略する。
【0016】なお、この長溝部46は横長端子ボックス
22を配置収納した後、その開口面は図示されない適当
なカバーで覆われる。また、この実施例においては、リ
ード線を太陽電池モジュールの側部より表側に取り出す
ことができ、その結果表配線が可能となり施工性が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す要部の図解図であ
る。
【図2】図1における側面から見た場合の図解図であ
る。
【図3】この発明の一実施例における要部を断面した図
解図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す表面側の図解図で
ある。
【図5】図4の実施例における裏面側の図解図である。
【図6】図5における導電線による接続パターンを示す
図解図である。
【図7】この発明の第3実施例を示す要部の図解図であ
る。
【図8】この発明の第4実施例を示す要部の図解図であ
る。
【図9】図8の実施例における要部分解せる図解図であ
る。
【図10】図8の実施例におけるブロック回路図であ
る。
【図11】この発明の第5実施例を示す図解図である。
【図12】図11において横長端子ボックスを配置した
A−A矢視の図解図である。
【図13】図11において横長端子ボックスを配置した
B−B矢視の図解図である。
【図14】図11に示す第5実施例の要部の図解図であ
る。
【図15】従来例を示す要部の図解図である。
【図16】図15の側面側から見た場合の図解図であ
る。
【符号の説明】
10 …両面入射型太陽電池モジュール 12 …両面入射型太陽電池セル 12a …両面入射型太陽電池セル(標準サイズ) 12b …両面入射型太陽電池セル(ラージサイズ) 14 …導電線 16 …表面部材 18 …裏面部材 20 …封止材 22 …端子ボックス 24 …リード線 28 …アルミ製保持枠 30 …外部出力線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 宏 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 井上 浩 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 辻野 晋行 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 小松 茂樹 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面部材、 裏面部材、 表面側と裏面側の極性を交互に変えて前記表面部材と前
    記裏面部材との間に配置された複数枚の両面入射型太陽
    電池セル、および隣接する前記両面入射型太陽電池セル
    の表面どうしおよび裏面どうしを電気的に直列接続する
    複数の導電線とを備える、両面入射型太陽電池モジュー
    ル。
  2. 【請求項2】前記複数枚の両面入射型太陽電池セルのう
    ち所定のセルに対応する位置において前記裏面部材の背
    面側に取り付けられた電力取出用の端子ボックスをさら
    に備え、 前記所定のセルが他のセルより大きい面積を有する、請
    求項1記載の両面入射型太陽電池モジュール。
  3. 【請求項3】前記所定のセルの面積は、前記他のセルの
    面積と前記端子ボックスの面積との和に略等しい、請求
    項2記載の両面入射型太陽電池モジュール。
  4. 【請求項4】前記複数枚の両面入射型太陽電池セルを前
    記表面部材と前記裏面部材との間に封止されてなる封止
    体、 前記封止体の周縁部に装着された保持枠、および前記保
    持枠に設けられた電力取出用の端子ボックスをさらに備
    える、請求項1記載の両面入射型太陽電池モジュール。
  5. 【請求項5】前記保持枠に切欠部を形成し、前記切欠部
    に前記端子ボックスを取り付ける、請求項4記載の両面
    入射型太陽電池モジュール。
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