JPH11354108A - 電極活物質用撹拌混合体および電極活物質用撹拌混合装置 - Google Patents

電極活物質用撹拌混合体および電極活物質用撹拌混合装置

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JPH11354108A
JPH11354108A JP15799498A JP15799498A JPH11354108A JP H11354108 A JPH11354108 A JP H11354108A JP 15799498 A JP15799498 A JP 15799498A JP 15799498 A JP15799498 A JP 15799498A JP H11354108 A JPH11354108 A JP H11354108A
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JP
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stirring
electrode active
active material
mixing
mixture
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JP15799498A
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English (en)
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Hiroyuki Ogawa
裕之 小川
Zenichi Yamada
善一 山田
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Tungaloy Corp
FDK Twicell Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Battery Co Ltd
Toshiba Tungaloy Co Ltd
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  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撹拌混合過程における摩耗・損傷を防止しす
ることにより、性能の高い電極活物質の調製を可能にす
る電池電極用撹拌混合体および撹拌混合装置の提供。 【解決手段】 電極活物質用撹拌混合体の発明は、電極
活物質混合系を撹拌混合するための主体となる撹拌部材
6bと、この撹拌部材6bを支持する支持体6aとを有する電
極活物質用撹拌混合体6であって、前記撹拌部材6bのは
少なくとも表面が耐摩耗性の材質6b2 で構成されている
ことを特徴とする。また、電極活物質用撹拌混合装置の
発明は、混合槽1に装着され混合槽1内に収容された原
料組成分を撹拌混合する撹拌混合機構2の撹拌混合体6
として、支持体6aに一体的に装着された少なくとも表面
が耐摩耗性の材質6b2 で構成された撹拌部材6bを備えた
ものを使用することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極活物質用撹拌
混合体および電極活物質用撹拌混合装置に係り、さらに
詳しくはゲル状電極活物質の調製などに適する耐久性の
すぐれた電極活物質用撹拌混合体および電極活物質用撹
拌混合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機や携帯型ノートバソコ
ンなど、電子機器類のコードレス化、高性能化、あるい
は小形軽量化の推進に伴って、これら電子機器類の電源
となる電池の高容量化が要求されている。そして、電源
となる電池は、従来使用されていた鉛蓄電池やニッケル
カドミウム電池に代って、高容量化を図れるニッケル水
素二次電池の実用化が進められている。また、この種の
ニッケル水素二次電池は、一般的に、正極層および負極
層の間に電解液(電解質)担持層を介挿させ、この積層
体を起電部として電池外装容器内に、液密に封装した構
成を採っている。
【0003】ところで、ニッケル水素二次電池は、一般
的に、ニッケルメッシュなどの集電体に、ニッケル化合
物を含む正極活物質層を設けたものを正極とし、また、
同じく集電体に、CaCu5 型の結晶構造を有する水素吸蔵
合金を含む負極活物質層を設けたものを負極として構成
されている。そして、集電体に対する各電極活物質層の
形成は、先ず、対応するペースト状ないしゲル状の電極
活物質を調製し、このペースト状ないしゲル状の電極活
物質を集電体に塗布した後に、乾燥・圧着などの処理を
施して行われている。
【0004】ここで、ペースト状ないしゲル状電極活物
質の調製は、所要の電極活物質、バインダー成分および
他の添加成分を所定の組成比で混合し、電極活物質用撹
拌混合体を備えた撹拌混合装置を使用して行われてい
る。
【0005】図3は、従来の電極活物質用撹拌混合装置
の概略構成を示す一部展開の斜視図である。図3におい
て、1は電極活物質用組成分(原料成分)を収容する混
合槽、2は前記混合槽1内に配置・装着され、混合槽1
内に収容された原料組成分を撹拌混合する撹拌混合機構
である。ここで、混合槽1は、ステンレス鋼製の一端開
口の混合槽本体1aと、前記混合槽本体1aの開口部に係着
し、開口部を封止するステンレス鋼製の蓋体1bとで形成
されている。
【0006】また、撹拌混合機構2は、図4に拡大して
透視的に示すごとく、前記混合槽1の蓋体1b側に回転可
能に軸支・装着されている。ここで、撹拌混合機構2
は、混合槽1内を公転的に回転して、主に混合槽1内壁
面に電極活物質用組成分が付着するのを防止するステン
レス鋼製の内壁付着防止羽根2aと、前記内壁付着防止羽
根2aの公転に追随しながら自転するステンレス鋼製の撹
拌混合体2bとを備えた構成と成っている。つまり、公転
的に回転する内壁付着防止羽根2aによって、一次的な撹
拌混合および混合槽1内壁面に対する電極活物質用組成
分の付着防止を行う一方、自転する撹拌混合体2bを形成
する支持体2b1 の回転に伴って、その支持体2b1 に支持
・装着された撹拌部材2b2 によって、さらに、擂り潰し
微細化するような機能を持たせた構成と成っている。
【0007】なお、上記円筒状本体1aの開口部に対する
蓋体1bの係着は、たとえばオイルシリンダーなど進退す
る移動機構3によって行われる。すなわち、蓋体1bに装
着された撹拌混合機構2を回転駆動するための回転伝達
機構4側に蓋体1bを固定・装着し、かつ回転伝達機構4
を移動機構3によって進退させて、混合槽本体1aの開口
部に対して蓋体1bを係着するとともに、ピン挿入部1cに
対するピン1dの挿入で固定する。ここで、回転伝達機構
4は、たとえばギヤーあるいはベルト方式である。
【0008】さらに、5は前記回転伝達機構4を介して
撹拌混合機構2を回転駆動する回転駆動機構、たとえば
モーターであり、このモーター5の回転軸の先端部が、
前記回転伝達機構4に連接した構成と成っている。ま
た、5′は、前記撹拌混合体2bの自転駆動源を成すモー
ターである。したがって、この構成例では、回転駆動機
構5および自転駆動源5′も移動機構3により蓋体1bと
同期的に進退することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
撹拌混合装置の場合は、次のような不都合な問題があ
る。たとえば、ニッケル水素二次電池の電極ペーストな
いし電極ゲルの調製、特に、水素吸収合金を電極活物質
として含む負極ペーストや負極ゲルの調製においては、
水素吸収合金が硬いことにより、撹拌混合装置による撹
拌混合過程において、撹拌混合機構2の撹拌混合体2bが
摩耗・損傷を招来し易いという問題がある。すなわち、
撹拌混合機構2の原料組成分の混合に作用する内壁付着
防止羽根2aおよび撹拌混合体2bのうち、原料組成分の撹
拌混合過程で擂り潰しや微細化を主たる機能とする撹拌
混合体2bの撹拌部材2b2 は、その回転速度が内壁付着防
止羽根2aに比較して大きく設定される。このため、被混
合原料との摩擦ないし摺接の力も大きく、撹拌混合体2
b、特に撹拌部材2b2 の摩耗・損傷が起こり易いという
問題がある。
【0010】そして、この撹拌部材2b2 などが摩耗・損
傷し易いことは、結果的に、不純物混入による電極活物
質層の起電容量ないし起電性能低下を招来するだけでな
く、撹拌混合体2bの着脱交換の頻度を増大したり、撹拌
混合装置の耐久性(もしくは寿命)の低下となって、電
池用電極の製造コストアップなどの問題を提起する。特
に、電池用電極の高容量・コンパクト化、ひいては電池
の高性能化などの点から、電極活物質組成物をゲル状な
いし高粘性とし、集電体に対して緻密に付着担持させる
ことが望まれている現状において、上記電極用撹拌混合
体の耐摩耗性問題は、製造技術面で由々しいことといえ
る。
【0011】本発明は、上記事情に対処してなされたも
ので、撹拌混合過程における摩耗・損傷を防止しするこ
とにより、性能の高い電極活物質の調製を可能にする電
池電極用撹拌混合体および撹拌混合装置の提供を目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電極
活物質混合系を撹拌混合するための主体となる撹拌部材
と、この撹拌部材を支持する支持体とを有する電極活物
質用撹拌混合体であって、前記撹拌部材は少なくとも表
面が耐摩耗性の材質で構成されていることを特徴とする
電極活物質用撹拌混合体である。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の電極活
物質用撹拌混合体において、撹拌部材が羽根状構造であ
ることを特徴とする。
【0014】請求項3の発明は、請求項1もしくは請求
項2記載の電極活物質用撹拌混合体において、撹拌部材
の表面耐摩耗性材質層が平均厚さ10〜 500μm であるこ
とを特徴とする。
【0015】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3いずれか一記載の電極活物質用撹拌混合体において、
撹拌部材の表面耐摩耗性材質層が炭化タングステンを主
体とする硬質成分と、ニッケル,コバルトおよびクロム
のうちの少なくとも1種を主体とする軟質成分とで形成
されていることを特徴とする。
【0016】請求項1ないし4の発明に係る撹拌部材
は、一般的に、加工性や経済性などを考慮して、機械的
強度の高いステンレス鋼などを素材として撹拌部材本体
を形成し、たとえば窒化アルミニウム、窒化ケイ素ある
いはタングステンカーバイトなどの耐摩耗性材料をプラ
ズマ溶射し、表面を平均厚さ10〜 500μm 程度の耐摩耗
性材料層で被覆した態様が採られる。しかし、撹撹拌部
材の全体、あるいは支持体および撹拌部材の全体(撹拌
混合体)を粉末冶金法による耐摩耗性材料で形成した態
様を採ることもできる。なお、撹拌部材もしくは撹拌混
合体の形状・寸法などは特に限定されないが、一般的に
は、たとえば平板状の本体外周縁部に、切り欠き片を交
互に立植させた羽根状などである。
【0017】また、耐摩耗性材料層による被覆手段は、
プラズマ溶射法以外の方法でもよい。なお、耐摩耗性材
料層の平均厚さが10μm 未満では長寿命化(耐久性)の
効果が劣り、平均厚さが 500μm を超えると剥離を起こ
し易い傾向がある。
【0018】請求項5の発明は、電極活物質用組成分を
収容する混合槽と、前記混合槽内に配置され混合槽内に
収容された電極活物質用組成分を撹拌混合体と、前記撹
拌混合体を回転駆動する回転駆動機構とを有する電極活
物質用撹拌混合装置であって、 前記撹拌混合体が請求
項1ないし請求項4いずれか一記載の電極活物質用撹拌
混合体であることを特徴とする電極活物質用撹拌混合装
置である。
【0019】請求項5の発明は、電極活物質用組成分を
撹拌混合するため、主に混合槽内壁面に対する電極活物
質用組成分の付着を防止する内壁付着防止羽根と、この
内壁付着防止羽根の回転に追随しながら自らも回転する
撹拌混合体とを備えた電極活物質用撹拌混合装置におい
て、上記請求項1ないし4の発明に係る撹拌混合体を代
替使用することを骨子としたものである。つまり、基本
的には、従来の電極活物質用撹拌混合装置と同様の構成
を採り、その一部、特に、少なくとも撹拌混合体の撹拌
部材として、その表面が耐摩耗性の材質で形成された撹
拌部材を備えていることで特徴づけられる。なお、ここ
で、内壁付着防止羽根を併設ないし併用するのが好まし
いが、混合槽内壁面の構造や状態などによっては、省略
することもできる。
【0020】請求項1ないし4の発明では、撹拌混合体
の撹拌部材の少なくとも表面が耐摩耗性の材質で構成さ
れているため、撹拌混合する原料成分中に硬質成分が含
まれていても、撹拌部材の摩耗損傷が回避ないし抑制さ
れる。したがって、撹拌混合で調製される電極ペースト
などに、不要成分が混入する恐れも解消するだけでな
く、耐久性のすぐれた撹拌混合体として機能する。
【0021】請求項5の発明では、上記のような作用な
いし機能を呈する撹拌混合体を具備しているため、被撹
拌混合体の擂り潰し・微細化などにおいて高品質性が保
持される。すなわち、不所望な成分の混入を回避しなが
らペースト状ないしゲル状の電極活物質を調製できる
し、また、撹拌混合体の着脱交換の頻度も大幅に低減で
きるので、生産性の向上や製造コストの低下が図られ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1および図2を参照して
実施例を説明する。
【0023】図1および図2は、実施例に係る撹拌部材
の概略構成を示すもので、図1は斜視図、図2は断面図
である。図1および図2において、6は撹拌混合体であ
り、この撹拌混合体6は、支持体6aおよび前記支持体6a
に一体的に装着された羽根状の撹拌部材6bで構成されて
いる。ここで、支持体6aは、たとえばステンレス鋼製の
円柱状体である。また、羽根状の撹拌部材6bは、ステン
レス鋼製の円板を本体とし、両面外周縁に交互にほぼ一
定形状の突起が羽根状に植設された撹拌部材本体6b
1 と、この撹拌部材本体6b1 表面に一体的に溶射・被覆
された耐摩耗性材料層6b2 とで構成されている。
【0024】なお、前記耐摩耗性材料層2b2 による被覆
は、たとえばタングステンカーバイト(耐摩耗性材料)
をプラズマ溶射して行ったもので、その被覆層6b2 の平
均厚さは、一般的に、10〜 500μm 程度である。
【0025】前記撹拌混合体6の構成において、タング
ステンカーバイトのプラズマ溶射によって、羽根状の撹
拌部材本体6b1 の表面に、耐摩耗性材料層6b2 を被覆形
成したが、窒化チタン、窒化アルミニウム、窒化ケイ素
などの窒化物、炭化チタン、炭化ケイ素などの炭化物、
酸化アルミニウム、酸化クロムなどに代表されるセラミ
ックス類のプラズマ溶射などで耐摩耗性材料層6b2 を被
覆形成してもよい。また、撹拌部材6bの全体を支持体6a
とともに、耐摩耗性材料で一体的に構成してもよいが、
コスト的な面で不利となる。
【0026】次ぎに、前記図3および図4を参照して、
実施例に係る撹拌混合装置の構成を説明する。この発明
に係る撹拌混合装置は、撹拌混合体6を除いて、他の構
成および構成部材など、従来の場合と同様である。すな
わち、電極活物質用組成分(原料成分)を収容する混合
槽1、前記混合槽1内に配置・装着され、混合槽1内に
収容された原料組成分を撹拌混合する撹拌混合機構2を
備えている。ここで、混合槽1は、ステンレス鋼製の一
端開口の混合槽本体1aと、前記混合槽本体1aの開口部に
係着し、開口部を封止するステンレス鋼製の蓋体1bとで
形成されている。 また、撹拌混合機構2は、図4に拡
大して透視的に示すごとく、前記混合槽1の蓋体1b側に
回転可能に軸支・装着されている。そして、この撹拌混
合機構2は、混合槽1内を公転的に回転し、かつ混合槽
1内壁面に電極活物質用組成分が付着するのを防止する
ステンレス鋼製の内壁付着防止羽根2aと、前記内壁付着
防止羽根2aの公転に追随しながら自転するステンレス鋼
製の撹拌混合体6bとを備えた構成と成っている。
【0027】すなわち、公転的に回転する内壁付着防止
羽根2aによって、一次的な撹拌混合および被混合体の内
壁面付着防止を行う一方、自転する撹拌混合体6bを形成
する支持体6aの回転に伴って、その支持体2b1 に支持・
装着された撹拌部材6bによって、さらに、擂り潰し微細
化するような機能を持たせた構成と成っている。
【0028】なお、上記円筒状本体1aの開口部に対する
蓋体1bの係着を進退可能な移動機構3で行う構成、回転
駆動機構5,5′を駆動源とし、回転伝達機構4を介し
て撹拌混合機構2を回転駆動するなどの構成が採られて
いる。
【0029】次に、上記構成の撹拌混合装置の使用例を
説明する。先ず、混合槽1の蓋体1bと混合槽本体1a開口
部との係着を解除し、移動機構3の駆動により蓋体1bを
移動させて、混合槽本体1aの開口部を開口させる。一
方、予め用意しておいた電池用電極活物質成分(被撹拌
混合組成分)、たとえば水素吸蔵合金粒子、バインダー
樹脂などを混合槽本体1a内に収容する。
【0030】その後、再び移動機構3を駆動させて、蓋
体1bを混合槽本体1aの開口部に移動・係着させる。この
混合槽本体1a開口部に対する蓋体1bの移動・係着に伴っ
て、撹拌機構2が原料組成分を収容した混合槽本体1a
(混合槽1)内に装着配置された状態となる。
【0031】次いで、回転駆動機構5,5′を作動させ
る。この回転駆動機構5,5′の回転は、回転伝達機構
4を介して、撹拌機構2を回転駆動させる。この撹拌機
構2の回転駆動によって、混合槽1内の原料組成分は、
内壁付着防止羽根2aにより、被混合物の内壁面付着を防
止しながら所要の撹拌混合が行われる一方、撹拌混合体
6の羽根状撹拌部材6bにより擂り潰し微細化が進めら
れ、所要のペースト状ないしゲル状の活物質組成物が調
製される。
【0032】この撹拌混合過程において、撹拌混合体6
の少なくとも撹拌部材6bの表面が、耐摩耗性の材質層6b
2 で被覆されているため、摩耗損傷などの発生も認めら
れなかった。つまり、活物質組成物の調製に当たり、擂
り潰し微細化などのために大きい摩擦力や摺接力などが
掛かる撹拌混合体6の撹拌部材6bの摩耗などが全面的に
回避されるので、不所望な成分の混入などのない高品質
な電極活物質の調製が可能であった。
【0033】また、前記撹拌混合体6の撹拌部材6bがす
ぐれた耐摩耗性を呈するは、撹拌混合装置における撹拌
混合体6の着脱交換の回数低減となって、撹拌混合装置
の稼働率向上、あるいは電極活物質の調製コストの低減
となり、電池の製造工程上、多くの利点をもたらすとい
える。
【0034】本発明は、上記実施例に限定されるもので
なく、発明の趣旨を逸脱しない範囲でいろいろの変形を
採ることができる。たとえば、混合槽(混合槽本体およ
び蓋体)の材質や形状、撹拌混合体の撹拌部材の構造な
いし形状、あるいは回転駆動機構など周辺部の構造や機
構などは、撹拌混合の対象とする原料成分の種類や組成
比などに対応して適宜設定できる。
【0035】
【発明の効果】請求項1ないし4の発明によれば、撹拌
部材の少なくとも表面が耐摩耗性の材質で構成されてい
るため、硬質成分を含む原料成分を撹拌混合する場合で
も、撹拌部材の摩耗損傷が防止ないし抑制される。すな
わち、撹拌混合で調製されるペースト状ないしゲル状の
電極などに、不要成分の混入する恐れが解消されるだけ
でなく、撹拌混合装置の耐久性向上も図ることができ
る。
【0036】請求項5の発明によれば、硬質成分を含む
原料成分を撹拌混合する場合でも、擂り潰し微細化など
に大きく寄与する撹拌混合体の撹拌部材が、摩耗損傷な
どの起こす恐れが回避ないし解消されているため、常
時、高品質のゲル状の電極活物質など調製することがで
きる。また、撹拌混合体の着脱交換の頻度も大幅に低減
できるため、生産性の向上や製造コストの低下を図れる
撹拌混合装置が提供されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る撹拌部材の要部構成を示す斜視
図。
【図2】実施例に係る撹拌部材の要部構成を示す断面
図。
【図3】撹拌混合装置の概略構成を示す一部展開の斜視
図。
【図4】撹拌混合装置の要部構成を透視的に示す拡大側
面図。
【符号の説明】
1……電極活物質混合槽 1a……混合槽本体 1b……蓋体 2……撹拌機構 2a……内壁付着防止羽根 2b,6b……撹拌部材 2b1 ,6a……支持体 2b2 ,6b……撹拌部材(体摩耗性材質層) 3……進退移動機構 4……回転伝達機構 5,5′……回転駆動機構 6b1 ……撹拌部材本体 6b2 ……耐摩耗性材質層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極活物質混合系を撹拌混合するための
    主体となる撹拌部材と、 この撹拌部材を支持する支持体とを有する電極活物質用
    撹拌混合体であって、 前記撹拌部材は少なくとも表面が耐摩耗性の材質で構成
    されていることを特徴とする電極活物質用撹拌混合体。
  2. 【請求項2】 撹拌部材が、羽根状構造であることを特
    徴とする請求項1記載の電極活物質用撹拌混合体。
  3. 【請求項3】 撹拌部材の表面耐摩耗性材質層が、平均
    厚さ10〜 500μm であることを特徴とする請求項1もし
    くは請求項2記載の電極活物質用撹拌混合体。
  4. 【請求項4】 撹拌部材の表面耐摩耗性材質層が、炭化
    タングステンを主体とする硬質成分と、ニッケル、コバ
    ルトおよびクロムのうちの少なくとも1種を主体とする
    軟質成分とで形成されていることを特徴とする請求項1
    ないし請求項3いずれか一記載の電極活物質用撹拌混合
    体。
  5. 【請求項5】 電極活物質用組成分を収容する混合槽
    と、 前記混合槽内に配置され混合槽内に収容された電極活物
    質用組成分を撹拌混合する撹拌混合体と、 前記撹拌混合体を回転駆動する回転駆動機構とを有する
    電極活物質用撹拌混合装置であって、 前記撹拌混合体が請求項1ないし請求項4いずれか一記
    載の電極活物質用撹拌混合体であることを特徴とする電
    極活物質用撹拌混合装置。
JP15799498A 1998-06-05 1998-06-05 電極活物質用撹拌混合体および電極活物質用撹拌混合装置 Withdrawn JPH11354108A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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