JPH11353487A - 動画像処理装置及びその方法 - Google Patents

動画像処理装置及びその方法

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JPH11353487A
JPH11353487A JP10163450A JP16345098A JPH11353487A JP H11353487 A JPH11353487 A JP H11353487A JP 10163450 A JP10163450 A JP 10163450A JP 16345098 A JP16345098 A JP 16345098A JP H11353487 A JPH11353487 A JP H11353487A
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Atsuto Maki
淳人 牧
Kazunori Onoguchi
一則 小野口
Takahiro Taniguchi
恭弘 谷口
Hiroaki Nakai
宏章 中井
Mutsumi Watanabe
睦 渡辺
Riichi Matsui
利一 松井
Eiji Tanaka
英治 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像を高速に取り込むと同時に処理すること
が可能なセンサから入力される高速な時系列画像から、
様々な速度を持つ移動体を安定して検出する。 【解決手段】 画像取込み部0はシーンの時系列画像
(動画像系列)を取り込み、速度情報抽出部1では、画
像間フロー検出部12によりその時系列画像の各画素の
フローを検出し、画像間対応評価部13で各画素のフロ
ーが一定量に達する移動時間を計測し、その移動時間か
ら各画素の速度情報の抽出を行い、速度情報出力部14
においてこの速度情報を輝度情報に変換し、一定の速度
をもった領域の検出を行い、これを表示出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を高速に取り
込むと同時に処理することが可能なセンサから入力され
る高速な時系列画像から、様々な速度を持つ移動体を安
定して検出することに用いられるものであり、画像情報
に基づいて高速に機器の制御を行うことに有用な動画像
処理装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、外界の情報をコンピュータに入力
する手段としてはCCDカメラが利用されることがほと
んどであり、カメラからコンピュータへのデータの転送
はNTSC規格に合わせて1秒間に30フレームの速度
で行なわれていた。この為、計算機の能力が上がっても
画像の取り込み速度がネックとなり、画像情報に基づい
た高速な機器の制御を実現することは困難であった。
【0003】これに対して、感度可変素子を利用した新
しいタイプのセンサを提案されている(特開平6−13
9361号)。
【0004】この素子には画像処理回路が搭載されてお
り、簡単な画像処理を行なった結果を1秒間に100枚
程度の割合で出力することが可能となっている。
【0005】しかし、チップに搭載されているのはアナ
ログの処理回路であり、処理可能な演算は比較的簡単な
ものである。
【0006】例えば、ジェスチャー入力型インタラクテ
ィブゲーム(画像ラボ1998年3月号)では32画素
×32画素の人工網膜チップを利用して対象物体の動き
を求めているが、得られる動き情報は精度、個数とも複
雑な画像処理に利用するには不十分である。
【0007】また、スマート・ビジョン・センサを開発
されている(画像ラボ1997年12月号)。
【0008】このセンサはデジタル回路を使って画像を
処理しており、領域のラベリングや重心計算などの簡単
な画像処理を高速に行なうことができる。しかし、この
センサはライン毎の並列処理性能に重点がおかれてお
り、2次元に広がる領域内の動き情報を高速に精度良く
求めることは困難である。
【0009】これに対して、超並列・超高速視覚情報処
理システム(応用物理学会誌第67巻第1号:石川他
著)は、デジタル処理を行なう回路をセンサに搭載して
2次元画像内の領域を1秒間に1000枚の速度で追跡
することが可能である。
【0010】しかし、このシステムは近傍演算のみです
べての画像処理をおこなうように設計されているため、
対象物体の複雑さや速度が増すと十分な精度の演算結果
を得ることが出来ない可能性がある。
【0011】今後はさらに前記のようなデジタル処理回
路を搭載したセンサの開発が進むと考えられ、1秒間に
1000枚以上の速度でカラーや濃淡の画像を処理した
結果を出力できるようになると考えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の方法では、カメラからコンピュータへのデータの転送
が1秒間に30フレーム程度の速度で行なわれている場
合が多く、高速移動体は対処できない。30分の1秒で
は画像上での移動範囲が広いので、複雑な処理を用いて
も正しいフローが得られない。また、画像処理回路を搭
載して比較的高速な処理を可能とする新しいタイプのセ
ンサーも提案されているが、処理可能な演算は領域のラ
ベリングや重心計算などの簡単なものに限られており、
動き情報が求められるものでも、対象物体の複雑さや速
度が増すと、十分な精度の結果を得るには演算の領域設
定などから問題があった。
【0013】本発明は前記のような点に鑑みなされたも
ので、われわれは画像を高速に取り込むと同時に処理す
ることが可能なセンサから入力される高速な時系列画像
から、様々な速度を持つ移動体を安定して検出すること
のできる動画像処理装置及びその方法を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、画像
を時系列的に取り込む画像取得手段と、この画像取得手
段によって取り込まれた時系列画像から画像間での各画
素の移動量の情報、または、移動量の情報及び移動方向
の情報を有するフローを検出するフロー検出手段と、こ
のフロー検出手段によって検出された前記時系列画像の
各画素に関するフローが一定量に達する移動時間を計測
する移動時間計測手段と、この移動時間計測手段によっ
て計測された移動時間と前記一定量から、前記時系列画
像の各時点における前記各画素での速度情報の抽出を行
う速度情報抽出手段と、を具備したことを特徴とする動
画像処理装置である。
【0015】請求項2の発明は、前記フロー検出手段
は、前記時系列画像のうち適当な時間における基準画像
と、この基準画像と比較して時系列的に前の画像、また
は、後の画像との間のフローを、前記基準画像中の各画
素においてそれぞれ検出することを特徴とする請求項1
記載の動画像処理装置である。
【0016】請求項3の発明は、前記速度情報抽出手段
は、前記一定量を、前記移動時間計測手段によって計測
された移動時間によって割り算演算することにより速度
情報を抽出することを特徴とする請求項1記載の動画像
処理装置である。
【0017】請求項4の発明は、前記動画像処理装置
は、速度情報を表示する速度情報出力手段を有し、この
速度情報出力手段は、各画素における速度情報を輝度情
報に対応させる輝度情報対応手段と、この輝度情報対応
手段によって輝度情報に変換した速度情報を基に、一定
の速度をもった領域の検出を行う領域検出手段と、この
領域検出手段によって検出した領域に対応して前記輝度
情報に変換した速度情報を表示する表示手段と、を具備
したことを特徴とする請求項1記載の動画像処理装置で
ある。
【0018】請求項5の発明は、画像を時系列的に取り
込む画像取得ステップと、この画像取得ステップによっ
て取り込まれた時系列画像から画像間での各画素の移動
量の情報、または、移動量の情報及び移動方向の情報を
有するフローを検出するフロー検出ステップと、このフ
ロー検出ステップによって検出された前記時系列画像の
各画素に関するフローが一定量に達する移動時間を計測
する移動時間計測ステップと、この移動時間計測ステッ
プによって計測された移動時間と前記一定量から、前記
時系列画像の各時点における前記各画素での速度情報の
抽出を行う速度情報抽出ステップと、を具備したことを
特徴とする動画像処理方法である。
【0019】請求項6の発明は、画像を時系列的に取り
込む画像取得機能と、この画像取得機能によって取り込
まれた時系列画像から画像間での各画素の移動量の情
報、または、移動量の情報及び移動方向の情報を有する
フローを検出するフロー検出機能と、このフロー検出機
能によって検出された前記時系列画像の各画素に関する
フローが一定量に達する移動時間を計測する移動時間計
測機能と、この移動時間計測機能によって計測された移
動時間と前記一定量から、前記時系列画像の各時点にお
ける前記各画素での速度情報の抽出を行う速度情報抽出
機能と、を実現するプログラムを記録媒体であることを
特徴とする動画像処理方法を記録した記録媒体である。
【0020】すなわち、本発明は、シーンの撮影によっ
て得られる時系列画像を用い、その時系列画像の各画素
のフローを検出し、そのフロー情報から各画素のフロー
が一定量に達する移動時間を計測し、その移動時間から
各画素の速度情報の抽出を行い、この速度情報を輝度情
報に変換し、必要時応じて一定の速度をもった領域の検
出を行い、これを前記シーンの速度情報として表示出力
するものである。
【0021】このような構成により、画像を高速に取り
込むと同時に処理することが可能なセンサから入力され
る高速な時系列画像から、例えば様々な速度を持つ移動
体を安定して検出することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0023】図1に本実施形態の基本的な構成例を示
す。
【0024】従来技術で説明した1秒間に1000枚の
画像が取得可能な装置である画像取込み部0により得ら
れた動画像系列から、速度情報抽出部1により、速度情
報を抽出する。
【0025】速度情報抽出部1は図2に示すように画像
間フロー検出部12、画像間対応評価部13、速度情報
出力部14から構成される。
【0026】画像間フロー検出部12では、時系列画像
の各画素のフローを検出する。次に画像間対応評価部1
3では、各画素のフローが一定量に達する移動時間を計
測し、その移動時間から各画素の速度情報の抽出を行
う。最後に、速度情報出力部14により、得られた速度
情報を輝度情報に変換し、また必要時応じて一定の速度
をもった領域の検出を行い、これを表示出力する。
【0027】(a)画像間フロー検出部12 図3に、画像間フロー検出部12の詳細な構成例を示
す。
【0028】画像間フロー検出部12では2フレーム間
の輝度パターンの対応づけからフローを求めものであ
り、局所マスク設定部21、相関値計算部22、対応判
定部23よりなる。
【0029】局所マスク設定部21 局所マスク設定部21において、各画素を含む5×5や
7×7などのサイズを持つ局所マスク領域を各々の画像
中に設定する。
【0030】相関値計算部22 次に、相関値計算部22において、これら局所マスク内
の輝度情報から領域間の相関係数の値を計算する。現フ
レームの各画素を中心とした局所マスク領域を、後続フ
レームにおける同一座標、及びその周囲を中心とした局
所マスク領域との間で比較し、各々との相関を算出す
る。相関の計算としてはマスクどうしで対応している画
素の輝度の差分の自乗誤差の和を取る方法、あるいはそ
の自乗誤差をマスク内の平均値及び分散によって正規化
したものを用いる方法などが考えられる。
【0031】対応判定部23 次に、対応判定部23において、前記相関係数値がしき
い値以上、かつ最大となる組を、対応づけが求まったも
のとして記憶部に格納する処理を、現フレームの各画素
について順次行なう。この結果、各画素から後続フレー
ム内の対応画素へのベクトルが定義され、このベクトル
によって直接フローが表される。
【0032】(b)画像間対応評価部13 図4に、画像間対応評価部13の詳細な構成例を示す。
【0033】画像間対応評価部13は、指標距離設定部
31、移動時間検出部32、速度方向登録部33よりな
る。
【0034】指標距離設定部31 まず、指標距離設定部31において、速度計算の指標と
なる画素数を設定しDとする。Dの選択は任意である
が、簡単のためここではD=1とし、指標の距離Dを1
画素と定義する。
【0035】あるシーンが指標の距離である1画素(D
=1)を移動するために掛かる移動時間を検出すると、
その時間が短いほど速く移動していることを、逆に長い
ほどゆっくりと移動していることを意味し、シーンの速
度に逆比例的に対応することになる。
【0036】移動時間検出部32 次に、移動時間検出部32では、あるフレームの画像
と、これに続く時系列画像との間のフローを入力とす
る。
【0037】各画素(x,y)において、これに続くn
番目のフレームとの間で計算されたフローを順にf
(x,y;n)とおく。フローは画像間フロー検出部2
で検出されたものを用いる。このとき次式によって所要
移動時間を定義する。
【0038】 t(x,y)={n|f(x,y;n)=D} (1) すなわち、現在考慮しているフレームの画素(x,y)
におけるフローを考え、その量が指標の距離Dに等しく
なるのが、後続n番目のフレームとの間のフローである
とき、nをもってその画素(x,y)の所要移動時間t
(x,y)とする。t(x,y)はフレーム内の各画素
ごとに検出され、各画素が1画素を移動するのに必要な
時間を表すため、これから速度を逆比例的に計算するこ
とができる。
【0039】上述の処理によれば、速度情報t(x,
y)の検出は適当な周期でサンプリングしたフレームを
基準に行うのが適切で、t(x,y)はこの周期ごとに
全画素について同時に更新されることになる。これに対
し、移動時間検出部32の実現法としては、次の様に各
画素ごとに逐次速度情報を更新していく方法も考えられ
る。
【0040】この場合は、各フレームにおけるフロー
を、それに先行するフレームとの間で計算する。つま
り、フレームk1 におけるある画素(x,y;k1
で、このn番目前のフレームとの間で計算されたフロー
r (x,y;n)が指標の距離D画素に達したとする
とき、フレームk1 での画素(x,y)の速度(移動時
間)を次式で定義する。
【0041】 t(x,y;k1 )={n|fr (x,y;n)=D} (2) また、ここで画素(x,y)を中心とするテンプレート
T(x,y,k1 )を記憶する。フレームk1 以降の画
素(x,y)における速度は、T(x,y,k1 )との
相関を計算しながら再び画素(x,y)の移動距離がD
画素に達するフレームk2 までの間はt(x,y;
1 )とする。フレームk2 ではt(x,y;k2
に、テンプレートをT(x,y,k2 )に更新し、以後
同様の処理を繰り返す。これによると速いシーンほど移
動量がすぐ指標の距離になるため速度とテンプレートの
更新が頻繁に起こる。ただし、速度情報に関しては速度
の時間変化を考慮に入れて計算することもできる。例え
ば速度の更新が起こらない時間が一定の閾値を越える場
合は速度を零にリセットすることが考えられる。また、
カルマンフィルターなどにより、時間軸上のフィルタリ
ングを行うことで、より滑らかな速度変化を推定するこ
とが可能である。
【0042】速度方向登録部33 速度方向登録部33では移動時間検出部32で検出され
た所要移動時間t(x,y)に移動方向を併せて持たせ
る。
【0043】移動方向は、画像間フロー検出部2で検出
されたフローの角度で表すことができる。
【0044】これを例えばθ(x,y)とおき、各画素
(x,y)において所要移動時間と移動方向を(t,
θ)としてセットで登録する。
【0045】ただし、ここで考えている様に指標の距離
Dが1画素の場合は、所要移動時間t(x,y)に対応
する移動方向は画素(x,y)の周囲の8画素のいずれ
かであるから、角度θ(x,y)の代わりに、これら8
画素のいずれであるかを指示するによって平易に登録を
行うことができる。
【0046】(c)速度情報出力部14 図5に、速度情報出力部14の詳細な構成例を示す。
【0047】速度情報出力部14は画像間対応評価部1
3によって得られた速度情報の出力方法に関わるもので
あり、速度輝度変換部41、速度区分設定部42、速度
表示部43よりなる。
【0048】速度輝度変換部41 速度輝度変換部41は、基準フレーム設定部31におい
て設定された基準フレームの各画素の所要移動時間t
(x,y)を輝度情報I(x,y)に変換する。変換に
は、t(x,y)が短いほど高い輝度値I(x,y)を
割り当てるなど(又はその逆)の正規化処理を行えば良
い。
【0049】速度区分設定部42 また、速度区分設定部42により基準フレームにおいて
一定の速度をもった領域の検出を可能にする。速度区分
の最小値と最大値をフレーム数によりt1 ,t2 (t1
<t2 ) などと設定すると、所要移動時間t(x,y)
が t1 ≦t(x,y)≦t2 (3) を満足する画素(x,y)により、所要移動時間t1
2 の間で設定された区分範囲の速度をもった領域が決
定される。ここで、この領域情報を表現する手段として
例えば、 R(x,y)=1(t1 ≦t(x,y)≦t2 ) (4) R(x,y)=0(t(x,y)<t1 またはt2 <t(x,y)) (5) のような2値マスクR(x,y)を利用することができ
る。
【0050】一方、速度方向登録部33においてt
(x,y)に併せて登録された速度方向θ(x,y)を
用いることにより、基準フレームにおいて一定の速度方
向をもった領域検出を行うことも可能である。例えば、
速度の向きをθ1 ,θ2 (θ1 <θ2 )の範囲として設
定すると、速度方向θ(x,y)が θ1 ≦t(x,y)≦θ2 (6) を満足する画素(x、y)により、速度方向がθ1 とθ
2 の間である領域を指定できる。こうした領域も前記と
同様の2値マスクとして次のように表現できる。
【0051】 R(x,y)=1(θ1 ≦θ(x,y)≦θ2 ) (7) R(x,y)=0(θ(x,y)<θ1 またはθ2 <θ(x,y)) (8) また、速度の大きさと方向との組合せにより領域を設定
して選び出すこともできる。
【0052】速度表示部43 最後に、速度表示部43は、速度輝度変換部41におい
て輝度情報に変換された速度情報を、表示する。
【0053】基本的には基準フレームの各画素(x,
y)に対し、速度t(x,y)に応じた輝度情報I
(x,y)を表示させるが、この輝度情報I(x,y)
の表示を、R(x,y)=1との論理和を経て、つまり
前記速度区分設定部42によって区分された速度の大き
さと方向を参照し、設定区分範囲の速度をもった領域に
限定して行うこともできる。またR(x,y)と、入力
画像の輝度値そのままの論理和を出力するといったよう
に、様々な形式で速度情報を表示するものである。
【0054】< 変 更 例 >なお、本発明は前記実
施例で記載した内容に限定されるものではない。
【0055】例えば、画像間フロー検出部12におい
て、フロー検出は前記の相関による方法に限られず、他
の手法を用いても良い。
【0056】例として、輝度値から2次元の速度場を求
めようとする時空間微分法による手法などが適用でき
る。図6に、時空間微分法を用いた前記画像間フロー検
出部12の構成変形例を示す。
【0057】局所勾配計算部24 まず、局所勾配計算部24では、画像内の空間的な輝度
勾配と、2フレーム間の時間的な輝度勾配を、各画素に
おいて局所的に計算する。計算された輝度勾配を水平、
垂直方向にそれぞれIx ,Iy とおき、時間的な輝度勾
配をIt とおくことにする。
【0058】拘束式生成部25 次に、拘束式生成部25では、前記局所勾配計算部で得
られた局所勾配を、オプティカルフローの拘束式と呼ば
れる拘束条件に代入し、次式を得る。
【0059】 Ix ・u+Iy ・v+It =0. (9) ここでは(u,v)が速度ベクトルを表しており、同一
の点に対応する画素の輝度がその点の時間的な移動にか
かわらず一定であることと、輝度の空間的変化が線形で
あることが近似的な前提となっている。
【0060】フロー計算部26 フロー計算部26において、拘束式生成部25で得られ
た拘束式を例えば水平、垂直方向に各々空間微分するこ
とにより(u,v)に関する連立方程式を立て、これを
解くことで速度ベクトル(u,v)を求めることができ
る。
【0061】また、速度情報抽出部1の画像間フロー検
出部12、画像間対応評価部13、速度情報出力部14
をパソコンで実現するために、画像間フロー検出部1
2、画像間対応評価部13、速度情報出力部14の機能
を実現するプログラムをFD,,MD,CD−ROM,
DVD等の記録媒体に記憶させておき、これを画像取り
込部0が接続されたパソコンに記憶させて処理させても
よい。
【0062】このように、本発明は部分的な要素処理の
置き換えなどにより様々な拡張が可能である。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、画像を高速に取り込む
と同時に処理することが可能なセンサから入力される高
速な時系列画像から、移動速度の速い物体から遅い物体
までを安定して単純な処理で正しく検出することので
き、画像情報に基づいた高速な機器制御などの技術の実
現に、大きく貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の速度情報抽出部の詳細な構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図2の画像間フロー検出部の詳細な構成例を示
すブロック図である。
【図4】図2の画像間対応評価部の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図5】図2の速度情報出力部の詳細な構成を示すブロ
ック図である。
【図6】図2の画像間フロー検出部の構成変形例を示す
ブロック図である。。
【符号の説明】
0…画像取り込部 1…速度情報抽出部 12…画像間フロー検出部 13…画像間対応評価部 14…速度情報出力部 21…局所マスク設定部 22…相関値計算部 23…対応判定部 24…局所勾配計算部 25…拘束式生成部 26…フロー計算部 31…指標距離設定部 32…移動時間検出部 33…速度方向登録部 41…速度輝度変換部 42…速度区分設定部 43…速度表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 宏章 兵庫県神戸市東灘区本山南町8−6−26 株式会社東芝関西研究所内 (72)発明者 渡辺 睦 兵庫県神戸市東灘区本山南町8−6−26 株式会社東芝関西研究所内 (72)発明者 松井 利一 兵庫県神戸市東灘区本山南町8−6−26 株式会社東芝関西研究所内 (72)発明者 田中 英治 兵庫県神戸市東灘区本山南町8−6−26 株式会社東芝関西研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を時系列的に取り込む画像取得手段
    と、 この画像取得手段によって取り込まれた時系列画像から
    画像間での各画素の移動量の情報、または、移動量の情
    報及び移動方向の情報を有するフローを検出するフロー
    検出手段と、 このフロー検出手段によって検出された前記時系列画像
    の各画素に関するフローが一定量に達する移動時間を計
    測する移動時間計測手段と、 この移動時間計測手段によって計測された移動時間と前
    記一定量から、前記時系列画像の各時点における前記各
    画素での速度情報の抽出を行う速度情報抽出手段と、を
    具備したことを特徴とする動画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記フロー検出手段は、 前記時系列画像のうち適当な時間における基準画像と、
    この基準画像と比較して時系列的に前の画像、または、
    後の画像との間のフローを、前記基準画像中の各画素に
    おいてそれぞれ検出することを特徴とする請求項1記載
    の動画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記速度情報抽出手段は、 前記一定量を、前記移動時間計測手段によって計測され
    た移動時間によって割り算演算することにより速度情報
    を抽出することを特徴とする請求項1記載の動画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】前記動画像処理装置は、速度情報を表示す
    る速度情報出力手段を有し、 この速度情報出力手段は、 各画素における速度情報を輝度情報に対応させる輝度情
    報対応手段と、 この輝度情報対応手段によって輝度情報に変換した速度
    情報を基に、一定の速度をもった領域の検出を行う領域
    検出手段と、 この領域検出手段によって検出した領域に対応して前記
    輝度情報に変換した速度情報を表示する表示手段と、を
    具備したことを特徴とする請求項1記載の動画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】画像を時系列的に取り込む画像取得ステッ
    プと、 この画像取得ステップによって取り込まれた時系列画像
    から画像間での各画素の移動量の情報、または、移動量
    の情報及び移動方向の情報を有するフローを検出するフ
    ロー検出ステップと、 このフロー検出ステップによって検出された前記時系列
    画像の各画素に関するフローが一定量に達する移動時間
    を計測する移動時間計測ステップと、 この移動時間計測ステップによって計測された移動時間
    と前記一定量から、前記時系列画像の各時点における前
    記各画素での速度情報の抽出を行う速度情報抽出ステッ
    プと、を具備したことを特徴とする動画像処理方法。
  6. 【請求項6】画像を時系列的に取り込む画像取得機能
    と、 この画像取得機能によって取り込まれた時系列画像から
    画像間での各画素の移動量の情報、または、移動量の情
    報及び移動方向の情報を有するフローを検出するフロー
    検出機能と、 このフロー検出機能によって検出された前記時系列画像
    の各画素に関するフローが一定量に達する移動時間を計
    測する移動時間計測機能と、 この移動時間計測機能によって計測された移動時間と前
    記一定量から、前記時系列画像の各時点における前記各
    画素での速度情報の抽出を行う速度情報抽出機能と、を
    実現するプログラムを記録媒体であることを特徴とする
    動画像処理方法を記録した記録媒体。
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