JPH11353133A - 印刷システム - Google Patents

印刷システム

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JPH11353133A
JPH11353133A JP10161163A JP16116398A JPH11353133A JP H11353133 A JPH11353133 A JP H11353133A JP 10161163 A JP10161163 A JP 10161163A JP 16116398 A JP16116398 A JP 16116398A JP H11353133 A JPH11353133 A JP H11353133A
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JP10161163A
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Yutaka Ijichi
豊 伊地知
Akio Kondo
彰男 近藤
Takashi Mori
隆 毛利
Hiroshi Saito
浩 斎藤
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はネットワークを介して印刷処理を行
う印刷システムに関し、特にスタッカーに鍵などの装置
を付加する必要がなく、機密性を保持した印刷システム
を提供するものである。 【解決手段】 複数のクライアント2−1〜2−n、プ
リンタサーバ3、プリンタ装置4が接続されたネットワ
ークにおいて、クライアント2−1〜2−nは予め印刷
データをプリンタサーバ3に記憶しておき、上記各クラ
イアント2−1〜2−nはパスワードを使用してプリン
タサーバ3に印刷データを記憶しておく。そして、印刷
が必要なとき、クライアント(オペレータ)はプリンタ
装置4の、例えばオペレーションパネルを操作し、パス
ワードを使用してプリンタサーバ3から自己の印刷デー
タをプリンタ装置4に読み出し、印刷処理する。このよ
うに構成することにより、印刷物は必ず、対応するクラ
イアントが得ることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを介
して印刷処理を行う印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】今日、イントラネット、LAN(ローカ
ルエリアネットワーク)等のネットワークを使用して印
刷を行う印刷システムが広く使用されている。このよう
な印刷システムにおいては、ネットワークに接続された
クライアントからの印刷データをプリントサーバを介し
てプリンタ装置に出力し、印刷処理を行う。この場合、
プリンタ装置による印刷処理は、クライアントからの印
刷データの供給順に印刷処理が行われる。
【0003】しかしながら、上述のような印刷システム
ではプリンタ装置がクライアントから離れた位置にある
場合、又はクライアントが作業を継続する場合等におい
て、印刷物を直ちに取りに行けないことがある。かかる
場合、当該印刷物が他のユーザの目に触れることにな
り、機密上問題となる。また、複数のクライアントの印
刷物が1つのトレイに排出されるため、他のクライアン
トの印刷物に混入する危険もある。
【0004】そこで、従来以下のような印刷システムが
提案されている。(イ)先ず、クライアントが指定する
時刻に印刷処理を行うべく印刷時刻を設定し、当該時刻
に印刷処理を行うものである。このようにすることによ
り、自己の印刷物の印刷時刻が分かり、当該時刻に印刷
物を取りに行くことによって上記問題を解決する提案で
ある。(ロ)一方、鍵付きの複数のスタッカーを設け、
いわゆる私書箱のようにクライアント別に対応したスタ
ッカーに印刷物を排出し、クライアントが鍵を開けて印
刷物を自由に取り出せる構成である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の印刷システムでは以下の問題が発生する。先ず、上
記(イ)の場合、他のクライアントのスプールファイル
の数、容量によっては設定時刻に印刷できない場合もあ
る。例えば、同じ時刻に印刷処理が重なった場合、又は
前の印刷物の印刷出力時間が長く、設定時刻に印刷処理
を行えない場合である。
【0006】一方、(ロ)の場合、スタッカーを複数必
要とし、また鍵等を必要とするため構造が複雑化し、コ
ストアップの原因となる。本発明は、こうした実情に鑑
みなされたものであり、スタッカーに鍵などの装置を付
加する必要がなく、機密性を保持した印刷システムを提
供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は請求項1記載
の発明によれば、ネットワーク通信網で相互接続された
クライアント、プリントサーバ、及びプリンタ装置から
成る印刷システムにおいて、前記クライアントは、印刷
処理すべき印刷データを前記プリントサーバへ出力する
印刷情報出力手段を有し、前記プリントサーバは、前記
クライアントから入力する印刷情報を特定のパスワード
を付加して一時記憶するスプールメモリを備え、前記プ
リンタ装置は、前記特定のパスワードを指定入力するこ
とにより、前記スプールメモリに記憶されている前記印
刷データを印刷出力する印刷出力操作手段を備える印刷
システムを提供することで達成できる。
【0008】ここで、クライアントは例えばネットワー
クに接続されたパーソナルコンピュータであり、各クラ
イアントが作成した印刷データをプリントサーバに送
る。プリンタ装置はプリントサーバに蓄積した印刷デー
タを印刷処理する。このとき、プリンタ装置の例えばオ
ペレーションパネルを操作してプリントサーバに蓄積し
た自己の印刷データをプリントサーバから読み出し、プ
リンタ装置で印刷する。その際、特定のパスワードを使
用して対応するクライアントの印刷データのみを印刷出
力する。
【0009】このように構成することにより、特定のパ
スワードを使用して印刷処理を行う者は対応する印刷物
を受け取るべきクライアントであり、クライアント自身
がプリンタ装置のオペレーションパネルを操作して印刷
処理を行い、その印刷物を取得するので確実に機密性を
維持することができる。また、他の印刷物に自己の印刷
物が混じることもない。
【0010】請求項2の記載は、請求項1記載の発明に
おいて、前記クライアントは、パスワードを指定して印
刷処理を行うパスワード指定印刷モードを有し、前記プ
リントサーバは、前記クライアントからパスワード指定
印刷モードが指定された前記印刷情報を受信すると、該
印刷情報に対するパスワードを発行し、前記クライアン
トに対して返信する構成である。
【0011】このように構成することにより、クライア
ントが印刷物を印刷する際必要となる特定のパスワード
を知ることができる。請求項3の記載は、請求項1記載
の発明において、前記クライアントから操作入力する前
記パスワードは、例えば前記プリントサーバからクライ
アントに返信されたパスワードである。
【0012】すなわち、本例では印刷情報に対するパス
ワードの発行は、例えばクライアントが印刷データをプ
リントサーバに出力した後プリントサーバから送られる
構成である。
【0013】請求項4の記載は、請求項1記載の発明に
おいて、前記プリントサーバ上でパスワードが付加され
て管理される前記印刷データは、例えば前記ネットワー
ク通信網上で接続される前記プリンタ以外の他のプリン
タから前記パスワードの指定入力によって印刷出力を可
能とする。
【0014】本例は、更にクライアントが印刷データの
印刷処理を指示する場合、必ずしもプリンタ装置のオペ
レーションパネルを操作して行う必要はなく、例えば前
記ネットワーク通信網上で接続される前記プリンタ以外
の他のプリンタから指定する構成としてもよい。
【0015】このように構成することにより、例えば前
記プリンタ以外の他のプリンタからでも印刷出力を得る
ことが可能となり、このようにしてもクライアント自身
がプリンタ装置を操作して印刷処理を行い、その印刷物
を取得するのであり、確実に機密性を維持することがで
き、又他の印刷物に自己の印刷物が混じることもない。
【0016】請求項5の記載は、請求項1記載の発明に
おいて、前記プリントサーバ上でパスワードが付加され
て管理される前記印刷データは、前記ネットワーク通信
網上で接続される前記クライアント以外の他のホスト機
器からも前記パスワードの指定入力によって前記プリン
タの印刷出力を可能とする。
【0017】本例は、更にクライアントが印刷データの
印刷処理を指示する場合、必ずしもプリンタ装置のオペ
レーションパネルを操作して行う必要はなく、例えば前
記ネットワーク通信網上で接続される上記クライアント
以外の他のホスト機器からも前記パスワードの指定入力
によって前記プリンタの印刷出力を可能とする。
【0018】このように構成することにより、例えば印
刷指示を行った後、ただちに対応するプリンタ装置から
印刷物を取得することにより、前述と同様に目的を達成
することができる。
【0019】請求項6の記載は、請求項1記載の発明に
おいて、前記プリントサーバ上でパスワードが付加され
て管理される前記印刷データは、例えば前記プリンタ装
置に無線を含む通信回線によって接続された携帯端末に
よって指示することで前記プリンタの印刷出力を可能と
する構成である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
を用いて詳細に説明する。 <第1実施形態例>図1は、第1実施形態例を説明する
印刷システムの構成図である。
【0021】同図において、ネットワーク1には複数の
クライアント2−1〜2−n、プリントサーバ3、プリ
ンタ装置4が接続されている。このネットワークは企業
内LANであってもよく、またWAN(ワイド・エリア
・ネットワーク)でもよく、更にインターネット等のネ
ットワークであってもよい。また、クライアント2−1
〜2−nは、例えばパーソナルコンピュータであり、そ
れぞれ内蔵するアプリケーションプログラムで作成した
印刷データをプリントサーバ3に出力する。プリントサ
ーバ3は印刷処理の際、プリンタ装置の管理及び制御を
行う。また、プリントサーバ3はクライアント2−1〜
2−nから供給される印刷データを例えば磁気ディスク
等の補助記憶装置に記憶し、印刷制御を行う。一方、プ
リンタ装置4は、例えば汎用性のある印刷装置であり、
各種クライアント2−1〜2−nの仕様に対応して印刷
処理が可能である。
【0022】図2は、上述の各クライアント2−1〜2
−nの構成を説明する図である。同図において、クライ
アント2−1(2−2〜2−n)は、MPU5、システ
ムROM6、RAM7、ネットワークOS8、アプリケ
ーションプログラム9、プリンタドライバ10、LAN
インターフェイス11、パスワード情報通知プログラム
12で構成されている。
【0023】MPU5は、例えばクライアント2−1の
処理を行い、システムROM6に記憶するプログラムに
従って制御を行う。また、RAM7にはMPU5による
処理の際使用するワークエリア等を有する。また、ネッ
トワークOS8はネットワーク1を介してプリントサー
バ3と通信を行うための通信インターフェイス(I/
F)であり、LANインターフェイス11も同様であ
る。
【0024】アプリケーションプログラム9はワープロ
ソフト、表計算ソフト等のプログラムであり、クライア
ント2−1で文書の作成や表データの作成の際使用す
る。また、プリンタドライバ10は接続されたプリンタ
装置4を制御するためのプログラムであり、プリンタ装
置4が認識可能なコマンド体系に従った印刷データを作
成する。一方、パスワード情報通知プログラム12はプ
リントサーバ3から供給されるパスワード情報を処理す
るプログラムであり、具体的な処理方法は後述する。
【0025】クライアント2−1(2−2〜2−n)
は、アプリケーションプログラム9に従って文書データ
や表データ等の印刷データを作成する。そして、作成さ
れた印刷データはプリンタドライバ10でプリンタ装置
4に対応したコマンド体系に変換され、ネットワーク1
を介してプリントサーバ3に出力される。
【0026】図3はプリントサーバ3の構成を示すシス
テム構成図であり、プリントサーバ3もMPU15、シ
ステムROM16、RAM17、ネットワークOS1
8、アプリケーションプログラム19、プリンタドライ
バ20、LANインターフェイス21、パスワード情報
通知プログラム22で構成され、更にパスワード管理プ
ログラム23、パスワード印刷処理プログラム24、補
助記憶装置25で構成されている。
【0027】MPU15は前述と同様、例えばプリント
サーバの制御処理を行い、システムROM16に記憶す
るプログラムに従って制御を行う。また、RAM17に
はMPU15による処理の際使用するワークエリア等を
有する。また、ネットワークOS18はネットワーク1
を介して前述のクライアントやプリンタ装置4と通信を
行うための通信インターフェイス(I/F)であり、L
ANインターフェイス21も同様である。
【0028】一方、パスワード情報通知プログラム22
は、例えば印刷データがクライアント2−1〜2−nか
ら供給された際、当該印刷データを記憶すると共に、送
信したクライアントに対しパスワードを設定し、当該ク
ライアントにそのパスワードを通知するプログラムであ
る。また、パスワード管理プログラム23は補助記憶装
置25に印刷データを記憶し、当該印刷データを管理す
る際のプログラムである。さらに、パスワード印刷処理
プログラム24は設定されたパスワードを対応するクラ
イアントのオペレータが、例えばプリンタ装置4のオペ
レーションパネルを操作して指定してきた場合に行うプ
リントサーバ3側の処理プログラムである。
【0029】図4は、上述のプリンタ装置4のシステム
構成図である。プリンタ装置4はI/Fコントローラ2
7とエンジンコントローラ28で構成され、前述のプリ
ントサーバ3から出力される印刷データはネットワーク
1、LANインターフェイス26を介してI/Fコント
ローラ27に供給される。
【0030】I/Fコントローラ27は、MPU29、
システムROM30、RAM31、フォントROM3
2、ASIC(制御回路)33、不揮発性メモリ34、
ブザー35、オペレーションパネルI/F36’、EM
(エミュレーション)I/F37、拡張I/F38、カ
ードI/F39、パラレルI/F40、クロック発生器
41、ビデオI/F42で構成されている。また、エン
ジンコントローラ28もMPU44、ビデオI/F4
5、制御ROM46、ASIC(制御回路)47、不揮
発性メモリ48、ヘッドI/F49’で構成されてい
る。
【0031】MPU29又は44はそれぞれ対応するI
/Fコントローラ27、又はエンジンコントローラ28
を制御するマイクロプロセスユニットであり、それぞれ
対応するシステムROM30、又は制御ROM46から
供給されるプログラムに従って制御を行う。また、AS
IC33、47は画像処理等のための制御回路である。
【0032】一方、ビデオI/F42、45はI/Fコ
ントローラ27からエンジンコントローラ28にビデオ
データを出力する際、データの入出力制御を行う。ま
た、オペレーションパネル36はパスワードを入力し、
クライアントが印刷処理を行う際等に操作する入力装置
である。尚、ヘッド49は印刷データに従って記録紙に
印刷を行うLED、液晶、レーザ等の印字ヘッドであ
る。
【0033】以上の構成の印刷システムにおいて、以下
にその処理動作を説明する。先ず、図5に示すフローチ
ャートはクライアント2−1〜2−nの処理を説明する
図であり、特にクライアント(パーソナルコンピュー
タ)2−1〜2−nのプリントドライバの設定処理であ
る。プリントドライバ10は前述の図2に示すようにM
PU5に接続され、システムROM6に記憶するプログ
ラムに従ってプリントドライバの設定処理を行う。この
プログラムの読み出しは、例えばクライアント2−1〜
2−nの初期画面からアイコン等を指定して行う。
【0034】図6はプリントドライバ設定の際の初期画
面である。クライアント2−1〜2−nは上述のプリン
トドライバ設定の指定を行うと上述の初期画面を表示す
る(ステップ(以下Sで示す)1)。この初期画面は、
「印刷方法」、「給紙位置」、「用紙サイズ」、「コピ
ー枚数」、「用紙方向」の各設定部、及び「OKボタ
ン」、「キャンセルボタン」、「ヘルプボタン」、「バ
ージョン情報ボタン」の各ボタンで構成されている。
【0035】次に、クライアント2−1〜2−nは上述
の初期画面表示状態で入力を待ち(S2)、オペレータ
は自己のプリントドライバ10の設定値を入力する。例
えば、「印刷方法」として通常印刷を行うか、パスワー
ド印刷を行うか選択し、また印刷前問い合わせの行う場
合にはこれを指定する。尚、上述の例ではパスワード印
刷と印刷前問い合わせを指定している。また、「給紙位
置」としてはMPFを選択し、「用紙サイズ」としては
A4サイズの指定を行っている。また、「コピー枚数」
は例えば“1”枚を指定し、「用紙方向」は縦置き指定
である。
【0036】上述の各設定は「OKボタン」を押下する
(S3)前に、パスワード印刷がオンか否か判断し(S
4)、パスワード印刷がオンであれば(S4がY)、パ
スワード印刷指定有効の記憶を行い(S5)、パスワー
ド印刷がオフであれば(S4がN)、パスワード印刷指
定無効の記憶を行う(S6)。また、印刷前問い合わせ
がオンか否か判断し(S7)、印刷前問い合わせがオン
であれば(S7がY)、印刷前問い合わせの有効を記憶
し(S8)、印刷前問い合わせがオフであれば(S7が
N)、印刷前問い合わせの無効を記憶する(S9)。但
し、上述の各記憶はメモリに記憶する意味ではなく、メ
モリに記憶する前の例えばバッファに格納する意味であ
る。
【0037】さらに、上述の設定項目に従ってその他の
設定情報を記憶する(S10)。例えば、「用紙サイ
ズ」、「コピー枚数」、「給紙位置」、「用紙方向」等
の設定を行う。
【0038】以上のようにして不図示のバッファに格納
した各設定値は、上述の「OKボタン」を押下した時点
で(S3がY)、メモリに記憶される。上述のプリント
ドライバ10の設定を行った後、図7に示すクライアン
ト2−1〜2−n側の処理を行う。この処理はクライア
ント2−1〜2−nが印刷データを作成し、サーバPC
3に出力する処理であり、先ずクライアントは自己のア
プリケーションによって印刷データを作成する。そし
て、パスワード印刷指定が有効か判断する(ステップ
(以下STで示す)1)。このパスワード印刷指定が有
効か(無効か)の判断は前述のプリントドライバ10に
設定したパスワード印刷指定に従って判断され、例えば
パスワード印刷指定有効がプリントドライバ10に設定
されていれば(ST1がY)、上述の印刷データにパス
ワード要求指定有りの情報を付加する(ST2)。一
方、パスワード印刷指定無効がプリントドライバ10に
設定されていれば(ST1がN)、印刷データにパスワ
ード要求指定無しの情報を付加する(ST3)。
【0039】次に、印刷前問い合わせの指定は有効か判
断する(ST4)。この判断も前述のプリントドライバ
10に設定した印刷前問い合わせの指定に従って判断さ
れ、例えば印刷前問い合わせの指定がプリントドライバ
10に行われていない場合(ST4がN)、直ちに印刷
情報データを作成する(ST5)。尚、印刷前問い合わ
せが有効である場合(ST4がY)については後述す
る。
【0040】上述の印刷情報データはクライアントI
D、パスワード要求指定の有無、パスワード印刷開始の
有無の各データで構成されるクライアントデータと、前
述の印刷データ(スプールデータ)で構成される。
【0041】このようにして作成された印刷情報データ
(クライアントデータと印刷データ)は、プリンタサー
バ3に出力される(ST13)。そして、上述の印刷情
報データはネットワーク1を介してプリンタサーバ3に
供給され、プリンタサーバ3によるパスワード管理処理
が行われる(ST14)。
【0042】その後、クライアント2−1〜2−nはプ
リンタサーバ3から出力されるパスワード情報データの
入力を待つ(ST15)。図8はプリンタサーバ3の処
理を説明するフローチャートである。上述のようにして
ネットワーク1を介して供給される印刷情報データはプ
リンタサーバ3に入力し(ステップ(以下STPで示
す)1)、印刷情報データであるクライアントID、パ
スワード要求指定の有無、パスワード印刷開始の有無の
各データが入力する。プリンタサーバ3は入力した情報
の中にパスワード要求指定の有りであるか判断する(S
TP2)。ここで、パスワード要求指定が無い場合には
(STP2がN)、パスワード印刷開始有りか判断する
(STP3)。そして、パスワード印刷開始も無い場合
には(STP3がN)、プリンタ装置4に印刷データを
転送する(STP4)。すなわち、この場合にはパスワ
ード要求指定が無く、しかもパスワード印刷開始も無い
ことからプリンタサーバ3は直ちに印刷データをプリン
タ装置4に転送し、プリンタ装置4に印刷処理を行わせ
る(STP5)。
【0043】一方、パスワード要求指定が有る場合には
(STP2がY)、クライアントIDがすでにパスワー
ドと関連づけされているか判断する(STP6)。ここ
で、クライアントIDがパスワードと関連づけされてい
ない場合(STP6がN)、使われていないパスワード
を無作為に選択し、クライアントIDと印刷情報データ
を関連付ける(STP7)。
【0044】図9はプリンタサーバ3のパスワード管理
テーブルの構成を示す図である。例えば、“001”〜
“999”までのパスワードと、このパスワードに対応
するクライアントID、及びパスワードファイル(印刷
データ)の記憶領域を有する。例えば、図9の例では少
なくともパスワード“003”、“005”、“99
9”は使用されており、対応するパスワードは使用済み
である。したがって、この場合新たなパスワードとして
上述以外のパスワード(“001”、“002”等)を
選択する。尚、上記判断(STP6)において、すでに
クライアントIDがパスワードと関連づけられている場
合には(STP6がY)、直ちに判断(STP8)に移
行する。
【0045】次の判断(STP8)は、プリンタサーバ
3にパスワードファイルのディレクトリエリアが存在す
るか判断するものであり、例えば上述の処理(STP
7)において、新たにパスワードとクライアントIDを
関連づけた場合以下のようになる。すなわち、新たなパ
スワードとして“001”を選択し、当該記憶エリアに
例えば新たなクライアントID“DDD”を書き込み、
パスワードファイルとして“DDD.XYZ”を書き込
む(STP8がY、STP9)。そして、新たなパスワ
ード情報をクライアントに出力する(STP10)。
【0046】図10は上述のパスワード情報の出力に従
ってクライアントがこの情報を受信し、そのクライアン
トのディスプレイにパスワードを表示した状態を示す。
この例ではパスワードが“001”であること、及び未
印刷ファイルが“DDD.XYZ”として残っている
(新たに設定された)ことを知らせる。
【0047】一方、既に新たにパスワードとクライアン
トIDが関連づけられており、直接プリンタサーバ3に
パスワードファイルの格納ディレクトリエリアが存在す
るか判断する場合には(STP6がY、STP8)、以
下の2つの場合がある。すなわち、パスワード“00
5”の場合のようにパスワードファイルの格納ディレク
トリエリアが未だ残っている場合と、パスワード“00
3”の場合のようにパスワードファイルの格納ディレク
トリエリアが残っていない場合である。
【0048】例えば、パスワードが“005”の場合、
判断(STP8)はY(イエス)であり、新たなパスワ
ードファイル(印刷データ)(例えば、“CCC.XY
Z”)をパスワード管理テーブルの対応エリアに書き込
み(STP9)、このパスワード情報を対応するクライ
アントに通知する(STP10)。尚、図11は上述の
パスワード情報の出力に従ってクライアントPCがこの
情報を受信し、そのクライアントのディスプレイにパス
ワードを表示した状態を示し、例えばパスワードが“0
05”であること、及び未印刷ファイルが“CCC.X
YV”(以前入力のファイル)と“CCC.XYZ”
(今回入力のファイル)として存在することを知らせ
る。
【0049】一方、パスワードが“003”の場合には
判断(STP8)はN(ノー)であり、パスワード管理
テーブルの対応するパスワードのエリアには更なるパス
ワードファイルを書き込むことができないことをクライ
アントPCに通知する(STP11)。
【0050】図12は対応するクライアントに上述のパ
スワード印刷が不可能であることを知らせる表示例を示
す。この場合、オペレータはパスワード印刷を中止する
か、又はパスワードファイルを全て印刷するか選択し、
プリンタサーバ3に通知する。すなわち、オペレータは
図12に示す何れかを選択し、「OKボタン」を押下し
てサーバPCに印刷の中止、又は全てのファイルの印刷
処理を指示する。
【0051】ここで、例えば全てのファイルの印刷指示
が行われると、プリンタサーバ3はプリンタ装置4に印
刷データを送信し(STP12)、プリンタ装置4によ
る印刷処理を行わせる(STP13)。
【0052】以上のように処理することによって、プリ
ンタサーバ3には図9に示すパスワードファイルが格納
され、クライアントID毎に1つのパスワードを有し、
当該クライアントIDの印刷データがファイル番号を付
加した状態で多数格納されている。すなわち、クライア
ントは印刷を希望する印刷データを作成し、予めプリン
タサーバ3にパスワードファイルとして登録しておく。
【0053】一方、前述の印刷前問い合わせが有効であ
る場合(ST4がY)については以下のように処理す
る。すなわち、クライアント側がら印刷指示を行う場
合、印刷前指定が有効か否か判断し(ST4)、この場
合印刷前指定が有効であり(ST4がY)、対応するク
ライアントからの入力待ち状態となっている(ST1
8)。ここで、クライアントから入力があると、この入
力がパスワード印刷か否か判断する(ST19)。ここ
で、パスワード印刷であれば(ST19がY)、クライ
アントデータにパスワード要求指定有りを付加し(ST
20)、印刷データを作成する。以下の処理は上述の処
理と同じである(ST5以降)。一方、パスワード印刷
でなければ(ST19がN)、クライアントデータにパ
スワード要求指定無しを付加し(ST21)、パスワー
ドファイルすべて印刷するか判断する(ST22)。
【0054】ここで、パスワードファイルすべてを印刷
する場合(ST22がY)、クライアントデータにパス
ワード印刷開始有りを付加し(S23)、パスワードフ
ァイルすべてを印刷しない場合(ST22がN)、クラ
イアントデータにパスワード印刷開始無しを付加する
(S24)。この場合も、以下の処理は上述の処理と同
じである(ST5以降)。
【0055】この状態において、クライアントは印刷出
力を希望する時プリンタ装置4に行き、印刷処理指示を
行う。この処理を説明する図が図13である。また、図
14がオペレーションパネル36の操作手順を示すもの
である。
【0056】先ず、プリンタ装置4のオペレーションパ
ネル36を操作し、プリンタ装置4をオフラインにして
パスワード入力可能モードとする(ステップ(以下Wで
示す)1、図14の)。尚、上述のオフラインの設定
はオペレーションパネル36のオン/オフライン設定キ
ーを操作して行う。
【0057】次に、自己のパスワードをテンキーを使用
して入力する(W2、図14の)。また、この時図1
4の表示aに示すように、画面上に“パスワード、ヲ
ニュウリョクシテクダサイ ***”の表示が行われ、
表示bに示すように3桁のパスワードとして、例えば
“005”を入力する。
【0058】次に、入力したパスワードに誤りがなけれ
ばオン/オフライン設定キーを操作し、プリンタ装置4
をオンラインに設定する(W3、図14の)。この操
作により、入力したパスワードはインターフェイスコン
トローラ27の不揮発性メモリ34に記憶される(W
4)。さらに、入力したパスワードの情報はプリンタサ
ーバ3に出力される(W5)。また、パスワードの送信
処理の間、クライアントのディスプレイには“パスワー
ド ヲ ソウシン チュウ”の表示が行われる(表示
c)。
【0059】その後、パスワードの送信処理が完了する
とデフォルト(レディー状態)に戻る(表示d)。一
方、プリンタサーバ3側では供給されたパスワードに従
って上述のパスワード管理テーブルを検索し、対応する
パスワードのエリアから未印字ファイルを読み出す。す
なわち、前述の図8に示す判断(STP3)においてパ
スワード印刷開始指示が有りとなり(STP3がY)、
クライアントIDとパスワードを照合し(STP1
4)、プリンタ装置4によるパスワード印刷処理を行わ
せる(STP15)。
【0060】この印刷処理は図13に示すパスワード印
刷処理(W6)でもあり、サーバPCから送信される印
刷データをプリンタ装置4によって印刷処理するもので
ある。すなわち、プリンタサーバ3から送られてくる印
刷データは印刷を指示したオペレータ(クライアント)
に対応する印刷データであり、この印刷データはRAM
31内の受信バッファに格納された後、MPU29の解
析処理に従って印刷データのコマンド解析が行われ、フ
ォントROM32によってビットマップデータに変換さ
れた印刷データはエンジンコントローラ28の処理によ
って記録紙に印刷される。
【0061】例えば、プリンタ装置4からパスワード
“005”を指定するとサーバPCでは、パスワード管
理テーブルを検索し、対応する印刷ファイルを読み出
す。このサーバPCの処理を説明するフローチャートが
図15である。すなわち、サーバPCは先ずパスワード
を受信し(ステップ(以下Vで示す)1)、パスワード
と印刷ファイル名をパスワード管理テーブルから照合し
(V2)、印刷ファイルがあればプリンタ装置4に印刷
データを送信する(V3がY、V4)。プリンタ装置4
では送信された印刷データに従って印刷処理を行う(V
5)。また、サーバPCは印刷データを+1する(V
6)。尚、パスワード管理テーブルにおいて印刷データ
が無くなれば、対応するクライアントIDとパスワード
を分離する(V7)。
【0062】プリンタ装置4からパスワード“005”
を指定するとプリンタサーバ3では、パスワード管理テ
ーブルを検索し、対応する印刷ファイル“CCC.XY
V”及び“CCC.XYZ”を読み出してプリンタ装置
4に出力し、プリンタ装置4ではこのファイルの印刷デ
ータを上述のようにしてビットマップデータに変換し、
記録紙に印刷する。
【0063】以上のように、本実施形態例によればクラ
イアントは予め印刷データを作成しプリンタサーバ3に
送り、パスワード管理テーブルにファイル名等を登録し
ておくことによって、クライアントは印刷出力を希望す
る時プリンタ装置4のオペレーションパネル36を操作
してパスワードを入力し、希望するファイルをプリンタ
サーバ3から読み出し印刷出力することができる。
【0064】このように処理することにより、印刷出力
を得たい場合にはプリンタ装置4を自ら操作して印刷出
力を得ることができるので、他人に自己の印刷物を見ら
れ、又他人の印刷物と混同することがない。
【0065】図16は上述の処理を模式的に示す図であ
る。本例ではクライアント2−1〜2−3の3台のパー
ソナルコンピュータの印刷データを模式的に示すもので
あり、クライアント2−1のパスワードが“003”で
あり、クライアント2−2のパスワードが“527”で
あり、クライアント2−3のパスワードが“929”で
ある場合の印刷処理を説明するものである。この場合、
パスワード管理テーブルには同図に示すように、クライ
アント2−1について印刷ファイル、、、が格納
され、クライアント2−2について印刷ファイル、
、、が格納され、クライアント2−3について印刷
ファイル、、が格納されている。
【0066】この状態において、プリンタ装置4のオペ
レーションパネル36を操作し、クライアントがパスワ
ード“003”、“527”、“929”の順に入力し
た場合、同図に示す順に印刷出力される。すなわち、先
ずパスワード“003”に対応するクライアント2−1
の印刷データ、、、が順次印刷出力され、次にパ
スワード“527”に対応するクライアント2−2の印
刷データ、、、が順次印刷出力され、最後にパス
ワード“929”に対応するクライアント2−3の印刷
データ、、が順次印刷出力される。尚、それぞれの
印刷物は対応するクライアント2−1〜2−3によって
回収される。
【0067】尚、本例ではプリンタ4のオペレーション
パネル36を操作して印刷指示を行ったが、必ずしもプ
リンタ装置4のオペレーションパネル36を操作して行
う必要はなく、例えばネットワーク通信網上で接続され
るプリンタ装置4以外の他のプリンタ装置があれば、そ
のプリンタ装置から指定する構成としてもよい。このよ
うに構成することにより、例えばプリンタ装置4以外の
他のプリンタ装置からでも印刷出力を得ることが可能と
なり、このようにしてもクライアント自身がプリンタ装
置を操作して印刷処理を行い、その印刷物を取得するの
であり、確実に機密性を維持することができ、又他の印
刷物に自己の印刷物が混じることもない。
【0068】また、上述の実施形態例の説明ではプリン
タ装置4を操作して印刷指示を行ったが、必ずしもプリ
ンタ装置のオペレーションパネルを操作して行う必要は
なく、例えば前記ネットワーク通信網上で接続されるク
ライアント(ホスト機器)からも前記パスワードの指定
入力によって印刷指示を行う構成としてもよい。
【0069】このように構成することにより、例えば印
刷指示を行った後、ただちに対応するプリンタ装置から
印刷物を取得することにより、前述と同様に目的を達成
することができる。 <第2実施形態例>次に、本発明の第2実施形態例につ
いて説明する。
【0070】本例もネットワークを使用した印刷システ
ムであり、クライアント2から供給される印刷データに
従ってプリンタ装置による印刷処理を行うものである。
しかし、本例ではPDA(Personal Digital Assistant
s )を使用して印刷指示を行うことを特徴とするもので
ある。
【0071】図17は本例の印刷システムのシステム構
成図である。同図において、ネットワーク50には複数
のクライアント51−1〜51−n、プリンタ装置52
が接続されている。このネットワーク50も企業内LA
N、又はWAN、更にはインターネット等のネットワー
クであってもよい。尚、本例ではプリントサーバを示し
ていないが、プリントサーバを使用する構成としてもよ
い。
【0072】クライアント51−1〜51−nは、例え
ばパーソナルコンピュータ(PC)であり、それぞれ内
蔵するアプリケーションプログラムで作成した印刷デー
タを不図示のプリントサーバ、又はプリンタ装置52に
出力する。プリンタ装置52は、例えば汎用性のある印
刷装置であり、各種クライアント51−1〜51−nの
仕様に対応して印刷処理が可能なプリンタ装置である。
【0073】また、PDA53a、53b等は通信機能
を有する携帯用情報機器であり、いわゆるモバイル通信
が可能なハンディータイプのパーソナルコンピュータ
や、電子手帳タイプの情報通信機器が対応する。このP
DA53a、53b等は通信プロトコルを内蔵し、上述
のプリンタ装置52との間でデータ通信を行う。
【0074】図18は、上述のPDA53aの構成を説
明する図である。同図において、PDA53aはCPU
55、プログラムメモリ56、メインメモリ57、増設
メモリインターフェイス(I/F)58、無線インター
フェイス(I/F)59、LCD(液晶ディスプレイ)
60、キー入力部61、LED62、制御回路63で構
成されている。CPU55は本例のPDA53aのキー
駆動制御、表示制御、等の各種処理制御を行う中央処理
部であり、携帯端末としての機能処理を行う。この処理
はプログラムメモリ56に記憶されたプログラムに従っ
て行われ、例えばPDA53aが電子手帳タイプの携帯
端末であれば、スケジュール機能、アドレス機能、辞書
機能、計算機機能、等の各機能を実行するプログラムを
有する。また、上記プログラムには通信プロトコルも含
まれ、データ通信、メール通信、ファックス通信等が可
能である。上述の通信は無線インターフェイス(I/
F)59を介して行われ、前述のプリンタ装置52との
間で行われる。
【0075】また、PDA53aはキー入力部61を有
し、このキー入力部61はキーボード又はタッチパネル
等で構成されている。LCD(液晶ディスプレイ)60
は携帯端末の表示部であり、上述の各機能に対応する表
示を行うと共に、パスワードの設定表示等を行う。ま
た、LED62は例えば電源オンや、電池寿命の報知に
使用される。さらに、制御回路63は上述の各機能を実
行する際の処理回路である。
【0076】尚、増設メモリインターフェイス(I/
F)58は、例えばRAM、ROM等のメモリ容量が不
足する際、フラッシュメモリ等のメモリを増設する際使
用するインターフェイスである。
【0077】また、上述の図21の構成はPDA53a
の構成であるが、他のPDA53b等についても同様に
通信機能を有し、各携帯機能を有するするものである。
一方、図19はプリンタ装置52のシステムブロック図
である。プリンタ装置52はI/Fコントローラ部65
とエンジン部66、及びオペレーションパネル67で構
成されている。I/Fコントローラ部65は、MPU6
8、プログラムメモリ69、メインメモリ70、IEE
Eインターフェイス(I/F)71、LANインターフ
ェイス(I/F)72、無線インターフェイス(I/
F)73、オペレーションパネルインターフェイス(I
/F)74、制御回路75、フォントメモリ76、ビデ
オインターフェイス(I/F)77、増設SIMMイン
ターフェイス(I/F)78、大容量記録デバイス79
で構成されている。
【0078】CPU68はプログラムメモリ69に記憶
されたプログラムに従って印刷制御を行い、その際メイ
ンメモリ70を使用する。LANインターフェイス(I
/F)72は前述のネットワーク50に接続する際のデ
ータの入出力制御を行う。また、無線インターフェイス
(I/F)73は前述のPDA53a、53b等とのデ
ータ通信を行うインターフェイスである。
【0079】一方、オペレーションパネルインターフェ
イス(I/F)74は、プリンタ装置52に設けられた
オペレーションパネル67のキー入力信号をCPU68
等に出力し、又CPU68等から出力される表示データ
をオペレーションパネル67に出力する。また、制御回
路75はプリンタ装置52が行う処理を実行する回路で
あり、フォントメモリ76は文字コードに対応するパタ
ーンデータを記憶するメモリである。
【0080】また、ビデオインターフェイス(I/F)
77は、例えばビットマップデータに変換された画像デ
ータをエンジン部66に出力するインターフェイスであ
る。また、増設SIMMインターフェイス(I/F)7
8はRAMを増設する際のインターフェイスである。さ
らに、大容量記録デバイス79はハードディスク、磁気
ディスク等の大容量記録デバイスを接続する際のインタ
ーフェイスである。
【0081】以上の構成の印刷システムにおいて、以下
にその処理動作を説明する。図20は上述の印刷システ
ムの処理動作を説明するフローチャートである。本例の
説明では、クライアント51−1からネットワーク50
を介して印刷データをプリンタ装置52に送り、PDA
53a、53b等からの指示信号によってプリンタ装置
52による印刷処理を行うものとする。
【0082】この場合、先ずクライアント51−1は自
己のコンピュータのアプリケーションプログラムを使用
して印刷データを作成する。そして、前述のLAN、W
AN等のネットワーク50を介して指定されたプリンタ
装置52に印刷データを送る(ステップ(以下Sで示
す)1)。また、この時印刷データと共に、所定データ
を送る(S1)。この所定データはPDA53a、53
b等のIDナンバー(No)や宛名、題名等のデータで
ある。
【0083】次に、プリンタ装置52では供給されるデ
ータが自己指定のデータであるか判断する(S2)。す
なわち、ネットワーク50上には複数のプリンタ装置5
2が接続され、ネットワーク50を介して供給される印
刷データが自己指定のデータであるか判断する。この判
断は上述の印刷データに含まれる宛名情報によって行
い、自己の宛名が付加されていない場合には(S2がN
(ノー))、当該プリンタ装置52は以後の処理を行わ
ない。一方、供給された印刷データに自己の宛名情報が
含まれている場合(S2がY(イエス))、当該プリン
タ装置52は次に処理(S3)を行う。
【0084】すなわち、指定されたプリンタ装置52は
記録コマンドを受け入れ、印刷データ及び所定データを
大容量記録デバイス79に記憶する(S3)。すなわ
ち、プリンタ装置52はLANインターフェイス(I/
F)72を介して供給される印刷データ及び所定データ
をCPU68の制御によって大容量記録デバイス79に
記憶する。
【0085】CPU69は上述の処理が終了するのを待
ち(S4がN)、大容量記録デバイス79への上述の記
憶処理が終了すると(S4がY)、前述の所定データと
プリンタ装置52のIDナンバー(No ) を発信する
(S5)。この発信処理は図22に示すプリンタ装置5
2の無線インターフェイス(I/F)73によって行
う。この無線送信は直接相手のPDA53a、53b等
に送信してもよいが、通常は送信信号は電話回線等の有
線によってアナログデータ、又はデジタルデータに変換
される。そして、PDA53a、53b等に直接有線
で、又は無線信号に変換されてPDA53a、53b等
に送られる。
【0086】PDA53a、53b等は、送信信号を受
信すると前述の所定データから、自己のIDナンバー
(No )か否か判断する(S6)。そして、上記IDナ
ンバー(No )が自己を指定するナンバーでなければ無
視する(S6がN)が、自己の指定ナンバーであれば
(S6がY)、以下の処理を行う(S7)。すなわち、
指定されたIDナンバー(No )を有するPDA(例え
ば53a)は、宛名、題名等の所定データと対応するプ
リンタ装置52のIDナンバーを受信し、上記プリンタ
装置52に自己宛の印刷データが記憶されていることを
表示する(S7)。
【0087】例えば、図21に示すLCD(液晶ディス
プレイ)60には、上述の宛名、題名等の所定データと
対応するプリンタ装置52のIDナンバーが表示される
(S7)。この表示により、PDA53aの所有者は、
プリンタ装置52に自己宛の印刷データが記憶されてい
ることを知り、プリントアウトするか否か判断する(S
8)。
【0088】プリントアウトしない場合にはPDA53
aのオペレータは何らの操作を行わない(S8がN)。
一方、PDA53aのオペレータがプリントアウトを希
望する場合には(S8がY)、PDA53aのキー入力
部61を操作してプリントアウトの設定を行い、実行キ
ーを押下する(S9)。この処理によりCPU55は前
述のプログラムに従って印刷処理を行うプリンタ装置5
2のIDナンバーと所定データ(宛名、題名等のデー
タ)を無線インターフェイス(I/F)59から発信す
る(S9)。
【0089】プリンタ装置52では自己が指定されたプ
リンタ装置であるか否か判断し(S10)、受信データ
に含まれるプリンタのIDナンバーが自己のナンバーで
あれば(S10がY)、以下の処理(S11)を行う。
すなわち、プリンタ装置52はPDAのナンバーに合致
する印刷データを検し、プリントアウトする(S1
1)。具体的には、大容量記録デバイス79に記憶した
印刷データの中から上述のPDAのナンバーに対応する
印刷データを検索し、検索した印刷データを解析処理し
て、例えば文字コードは対応するパターンデータに変換
し、ビットマップデータを作成する。このビットマップ
データをビデオインターフェイス(I/F)77を介し
てエンジン部66に送り、エンジン部66によって不図
示の記録紙に印刷を行う。
【0090】次に、CPU68は上述の印刷処理が終了
したか判断し(S12)、印刷処理が終了すれば(S1
2がY)、対応するデータの消去処理を行う(S1
3)。この処理は上述のPDAのIDナンバー(No )
や宛名データを消去する処理である。また、この時事前
にプリントアウト終了を対応するPDA53aに送り返
すことも可能である。
【0091】次に、上述の処理が終了した後、上記印刷
データに付加した他のPDAのIDナンバー(No )が
存在するか判断し(S14)、他のPDAのIDナンバ
ー(No)が存在すれば、待機状態とする(S14が
Y)。一方、他のPDAのIDナンバー(No )が存在
しなければ上記印刷データを消去する(S15)。
【0092】尚、この場合には印刷データの消去という
重大なことからオペレータに一旦消去の判断を仰いだ後
(S16がY)、印刷データを消去する。すなわち、大
容量記録デバイス79に記憶する対応する印刷データを
消去する。
【0093】以上のように処理することにより、プリン
タ装置52に記憶した印刷データをPDA53aからの
指示によって印刷することができる。すなわち、ネット
ワーク50に接続されたプリンタ装置52に印刷データ
が供給されると、当該印刷データを必要とするPDA5
3a、53b等の所有者に報知されるので、PDA53
a、53b等の所持者は印刷物を取りに行ける時に印刷
処理を行い、例えば秘密文書等の場合でもネットワーク
50を介した印刷処理が可能になる。
【0094】尚、同じ印刷データに対し、複数のPDA
53a、53b等の指定がある場合には、それぞれのP
DA53a、53b等において印刷指示を行うことがで
き、上述と同様に印刷することができる。
【0095】また、上述の例ではPDA53a、53b
等に送る所定データを題目、IDナンバー(No )等と
したが、PDA53a、53b等側のメモリ容量がある
ならば、印刷データを送信する構成としてもよい。 <第3実施形態例>次に、本発明の第3実施形態例につ
いて説明する。
【0096】本例もネットワークを使用した印刷システ
ムであり、PDA(Personal Digital Assistants )を
使用して印刷指示を行うことを特徴とするものである。
したがって、本例においても前述と同じ図17の印刷シ
ステムのシステム構成図を使用する。
【0097】すなわち、ネットワーク50には複数のク
ライアント51−1〜51−n、プリンタ装置52が接
続され、クライアント51−1〜51−nは、例えばパ
ーソナルコンピュータ(PC)であり、それぞれ内蔵す
るアプリケーションプログラムで作成した印刷データを
不図示のプリントサーバ、又はプリンタ装置52に出力
する。プリンタ装置52は、例えば汎用性のある印刷装
置であり、各種クライアント2−1〜2−nの仕様に対
応して印刷処理が可能なプリンタ装置である。
【0098】また、PDA53a、53b等は通信機能
を有する携帯用情報機器であり、いわゆるモバイル通信
が可能なハンディータイプのパーソナルコンピュータ
や、電子手帳タイプの情報通信機器が対応する。このP
DA53a、53b等は通信プロトコルを内蔵し、上述
のプリンタ装置52との間でデータ通信を行う。
【0099】図21は本例の印刷システムの処理動作を
説明するフローチャートである。本例の説明では、プリ
ンタ装置52に印刷用の用紙(記録紙)が欠乏した際の
処理を示すものである。
【0100】先ず、プリンタ装置52は用紙が所定枚以
下、又は用紙が欠乏したか否かを判断する(ステップ
(以下STで示す)1)。この判断は、例えばプリンタ
装置52の供給部にセンサを設け、供給部内の用紙の残
量を検出することによって行う。そして、印刷処理を継
続することによって用紙が所定枚以下、又は用紙が欠乏
した時(ST1がY)、PDA53a、53b等に対し
用紙が欠乏している旨の情報を発信する(ST2)。
【0101】一方、PDA53a、53b等では供給さ
れる情報が自己のPDAを指定するものであるか判断す
る(ST3)。この判断は前述のIDナンバー(No )
によって行うことができる。ここで、上述の情報が自己
のPDAに対する情報であれば、この情報を受信し、例
えばアラームと共にLED62を発光し、プリンタ装置
52の状態を知らせる(ST4)。
【0102】したがって、対応するPDA53a、53
b等の所持者はプリンタ装置52の用紙が欠乏状態であ
ることを知り、用紙の補給を行うことができる。したが
って、プリンタ装置52からPDA53a、53b等へ
の用紙欠乏情報の通知は、プリンタ装置52の配設位置
に近い場所にあるPDAに送ることが望ましい。
【0103】尚、上述の用紙欠乏情報は前述と同様、複
数のPDA53a、53b等に送信するように構成して
もよい。このように構成することにより、より多くのP
DAの所持者のメンテナンスを受けることが可能にな
る。
【0104】また、上述の例では用紙の欠乏について説
明したが、トナーの欠乏やドラムの寿命、等の場合でも
同様にPDA53a、53b等に報知してメンテナンス
を受けることができる。
【0105】このように構成することにより、PDA5
3a、53b等にプリンタ装置52の状態を報知するこ
とで、用紙の補給等のメンテナンスや消耗品交換の担当
者はプリンタ装置52の状態を容易に知り、装置のメン
テナンスや消耗品の交換の効率よく行うことができる。
【0106】尚、上述の実施形態例の説明では、例えば
プリンタ装置52内のセンサによって用紙の欠乏を知っ
たが、プリンタ装置52から印刷枚数の情報をおくり、
同様に予め送信した給紙部の初期セット用紙枚数の情報
とから用紙の欠乏を知る構成としてもよい。 <第4実施形態例>次に、本発明の第4実施形態例につ
いて説明する。
【0107】従来の印刷方式では、ホスト機器(例え
ば、パーソナルコンピュータ)又は、ホスト機器を管理
するネットワーク上のサーバ等から印刷実行の決定、及
び印刷を行うプリンタ装置を選定していた。このため、
プリンタ装置に関する環境に変化が生じた場合、クライ
アント毎の設定、又はサーバの設定について変更を行う
必要がある。また、一度印刷実行された印刷データを再
度印刷実行する場合、ホスト機器からの指定、あるいは
再度印刷データの生成、出力する必要が生じる。
【0108】そこで、本例ではホスト機器とプリンタ装
置が接続された環境で、印刷データをホスト機器に格納
し、保持しておき、プリンタ装置に付随する入力装置か
ら利用者が印刷したいデータの印刷要求を行うことによ
り、要求されたホスト機器が対応する印刷データを印刷
装置に送り、印刷処理を行うものである。
【0109】図22は本例のシステムを説明する図であ
る。ホスト機器80は、例えばパーソナルコンピュータ
であり、主記憶部81と表示装置82、及びディスク装
置83で構成されている。また、プリンタ装置84は制
御部85、入力装置86で構成され、プリンタ装置84
による印刷結果が印刷文書86として出力される。
【0110】尚、図22ではホスト機器80及びプリン
タ装置84はネットワークに接続されていないが、前述
の図1又は図17に示すようにネットワークに接続され
たホスト機器80及びプリンタ装置84として考えてよ
い。
【0111】また、ホスト機器80は具体的には図23
に示す構成であり、ホスト機器80はMPU87、シス
テムROM88、RAM89、ネットワークOS90、
アプリケーションプログラム91、プリンタドライバ9
2、LANインターフェイス93で構成されている。M
PU87は、例えばホスト機器80内の処理を行い、シ
ステムROM88に記憶するプログラムに従って制御を
行う。また、RAM89にはMPU87による処理の際
使用するワークエリア等を有する。また、ネットワーク
OS90は不図示のネットワークと通信を行うための通
信インターフェイス(I/F)であり、LANインター
フェイス93も同様である。
【0112】アプリケーションプログラム91はワープ
ロソフト、表計算ソフト等のプログラムであり、ホスト
機器80により文書の作成や表データを作成する際使用
する。また、プリンタドライバ92は接続されたプリン
タ装置84を制御するためのプログラムであり、プリン
タ装置84が認識可能なコマンド体系に従った印刷デー
タを作成する。
【0113】ホスト機器80は、アプリケーションプロ
グラム91に従って文書又は表等の印刷データを作成
し、前述のディスク装置83に記憶する。このようにし
て作成された印刷データは、プリンタドライバ92によ
ってプリンタ装置84に対応したコマンド体系の印刷デ
ータに変換され、プリンタ装置84に出力される。
【0114】一方、プリンタ装置84は図24に示す具
体的なシステム構成であり、前述の制御部85はI/F
コントローラ部95とエンジン部96で構成され、入力
装置(例えば、オペレーションパネル)97が接続され
ている。I/Fコントローラ部95は、CPU98、プ
ログラムメモリ99、メインメモリ100、LANイン
ターフェイス(I/F)101、無線インターフェイス
(I/F)102、入力部インターフェイス(I/F)
103、制御回路104、フォントメモリ105、ビデ
オインターフェイス(I/F)106、増設SIMMイ
ンターフェイス(I/F)107、大容量記録デバイス
108で構成されている。
【0115】MPU98はプログラムメモリ99に記憶
されたプログラムに従って印刷制御を行い、その際メイ
ンメモリ100を使用する。LANインターフェイス
(I/F)101は前述のネットワークに接続する際の
データの入出力制御を行う。また、入力部インターフェ
イス(I/F)103は、プリンタ装置84に設けられ
た入力装置86のキー入力信号をCPU98等に出力す
る。また、制御回路104はプリンタ装置84が行う処
理を実行する回路であり、フォントメモリ105は文字
コードに対応するパターンデータを記憶するメモリであ
る。
【0116】また、ビデオインターフェイス(I/F)
106は、例えばビットマップデータに変換された画像
データをエンジン部96に出力するインターフェイスで
ある。また、増設SIMMインターフェイス(I/F)
107はRAMを増設する際のインターフェイスであ
る。さらに、大容量記録デバイス108はハードディス
ク、磁気ディスク等の大容量記録デバイスを接続する際
のインターフェイスである。
【0117】以上の構成の印刷システムにおいて、以下
にその処理動作を説明する。本例の処理動作は、図22
に丸印で示す。先ず、ホスト機器80は前述のようにア
プリケーションプログラムに従って印刷データを作成す
る(図22に示す)。また、印刷データに識別子を付
加する。尚、この識別子は印刷データを識別するための
番号、或いは名称による識別子である。このようにして
作成された印刷データはディスク装置83に登録する。
【0118】次に、プリンタ装置84側では入力装置8
6を操作して印刷を希望する印刷データの識別子を入力
する(図22に示す)。制御部85では入力部86か
ら供給される識別子情報に基づいて、ホスト機器80に
対し対応する印刷データの送信要求を行う(図22に示
す)。すなわち、指定する識別子を付加して印刷デー
タの出力供給信号をホスト機器80に出力する。
【0119】ホスト機器80では上述の信号が供給され
ると、識別子の情報からディスク装置83を検索し、識
別子に対応する印刷データを読み出す(図22に示す
)。そして、送信要求を行ったプリンタ装置84に読
み出した印刷データを出力する。
【0120】プリンタ装置84ではホスト機器80から
供給される印刷データを受信し、前述と同様コマンド解
析を行い、ビットマップデータに変換して印刷処理を実
行する(図22に示す)。すなわち、図24のビデオ
インターフェイス(I/F)106を介してエンジン部
96に送り、用紙(記録紙)に印字する。
【0121】このように構成することで、プリンタ装置
84側でホスト機器80に登録された印刷データを自由
に選択して印刷処理することができる。例えば、定型文
書などの通常よく使用する印刷データはホスト機器80
に保存しておき、プリンタ装置84側から要求があった
時、印刷処理を繰り返すという印刷処理が可能となる。
【0122】尚、上述の実施形態例の説明ではホスト機
器80に送信要求を行う入力装置は必ずしもプリンタ装
置84に付随する必要はなく、同等機能を有する外部機
器でもよい。 <第5実施形態例>本例は上述の第1実施形態例〜第4
実施形態例までの処理において、カラー印刷を行うため
の構成を説明するものである。
【0123】図25はこの場合のプリンタ装置の全体構
成図である。尚、本実施形態例の説明において使用する
プリンタ装置は、所謂タンデム方式のカラープリンタで
ある。同図において、カラープリンタ111は、用紙供
給/搬送機構112、複数の画像形成ユニット113、
定着器114で構成されている。用紙供給/搬送機構1
12は、用紙Pを積載収納した給紙カセット115、及
び用紙搬送系116で構成されている。
【0124】また、用紙搬送系116は給紙カセット1
15から用紙Pを搬出するための給紙コロ117、給紙
コロ117によって搬出された用紙Pを搬送する用紙搬
送経路118、用紙位置をトナー像に一致させて給紙す
るための待機ロール119、不図示のモータによって駆
動する駆動ロール120、121、駆動ロール120、
121によって回動する搬送ベルト122で構成されて
いる。
【0125】給紙カセット115から給紙コロ117の
回動により用紙搬送経路118に搬出される用紙Pは、
給紙コロ117の回動により待機ロール119まで送ら
れ、後述する感光体ドラムに形成されるトナー像と一致
するタイミングで搬送ベルト122上を移動する。
【0126】用紙Pが搬送ベルト122を移動する間、
搬送ベルト122上の用紙Pには各画像形成ユニット1
25、126、127、128によって各色のトナーが
転写され、用紙Pにカラー転写が行われる。その後、定
着器114によって熱定着処理を施し、用紙Pを機外に
搬出する。また、定着器114は熱ロール114aと圧
接ロール114bで構成され、用紙Pがこの熱ロール1
14aと圧接ロール114b間を挟持搬送させる間、用
紙Pに転写された例えば複数色のカラートナーは溶融し
て用紙Pに印刷される。
【0127】一方、画像形成ユニット部113は上述の
ように、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン
(C)、ブラック(BK)の4個の画像形成ユニット1
25〜128で構成され、この順序で配設されている。
イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)は、減
法混色によりカラー印刷を行う画像形成ユニット125
〜127であり、ブラック(BK)の画像形成ユニット
128はモノクロ印刷に使用する画像形成ユニットであ
る。
【0128】各画像形成ユニット125〜128は、現
像容器に収納された現像剤(の色)を除き、全く同じ構
成であり、感光体ドラムの周面近傍に帯電器、印字ヘッ
ド、現像器、転写器を順次配置する構成である。ここ
で、4個の画像形成ユニット125〜128を代表して
シアン用の画像形成ユニット127を例にして構成を説
明する。感光体ドラム130は、その周面が例えば有機
光導電性材料で構成され、感光体ドラム130の周面近
傍には、帯電器131a、印字ヘッド131b、現像ロ
ール(現像器131c、転写ロール131dが順次配設
されている。感光体ドラム130は矢印方向に回動し、
先ず帯電器131aからの電荷付与により、感光体ドラ
ム130の周面を一様に帯電する。次に、印字ヘッド1
31bから印字情報に基づく光書き込みにより、感光体
ドラム130の周面に静電潜像を形成し、現像ロール1
31cによる現像処理によりトナー像を形成する。この
時、感光体ドラム130の周面に形成するトナー像は、
現像容器131cに収納したシアン(C)色のトナーに
よる。このようにして感光体ドラム130の周面に形成
されるトナー像は、感光体ドラム130の矢印方向の回
動に伴って転写ロール131dの位置に達し、転写ロー
ル131dによって搬送ベルト122上を搬送される用
紙Pに転写される。
【0129】用紙Pの上面に転写されたトナー像は、搬
送ベルト122の移動と共に矢印方向に搬送され、上述
と同様の構成の他の画像形成ユニット125、126に
よって順次転写された、他のイエロー(Y)及びマゼン
ダ(M)のトナーと共に減法混色に基づくカラー印刷が
行われる。
【0130】例えば、印刷画像が青色であれば、減法混
色の原理に基づき画像形成ユニット126からマゼンタ
(M)色のトナーを用紙Pに転写した後、画像形成ユニ
ット127からシアン(C)色のトナーを用紙Pに転写
し、青色画像を実現する。また、例えば、印刷画像が赤
色であれば、現像ユニット125からイエロー(Y)色
のトナーを用紙Pに転写した後、画像形成ユニット12
6からマゼンタ(M)色のトナーを用紙Pに転写し、赤
色画像を実現する。
【0131】上述のようにしてカラー印刷が行われた用
紙Pは搬送ロール132によって排紙部に導かれ、排紙
ロール133によって排紙部74に排出される。以上の
様な機構をプリンタ装置が持ち、上述のように処理する
ことにより、希望のカラー印刷を行うことができる。 <第6実施形態例>本例は上述の第1〜第4実施形態例
の処理を行うプログラムを記憶媒体に記憶した構成であ
り、このように構成することによっても本発明を実現で
きる。
【0132】すなわち、ネットワーク通信網で相互接続
されたクライアント、プリントサーバ、及びプリンタ装
置から成る印刷システムにおいて、前記クライアント
は、印刷処理すべき印刷データを前記プリントサーバへ
出力する印刷情報出力処理を行い、前記プリントサーバ
は、前記クライアントから入力する印刷情報を特定のパ
スワードを付加して一時記憶するスプールメモリを備
え、前記プリンタ装置は、前記特定のパスワードを指定
入力することにより、前記スプールメモリに記憶されて
いる前記印刷データを印刷出力する印刷出力操作処理を
行うことを特徴とする印刷方法。
【0133】図26はこの場合の例を示す図である。同
図はホスト機器の構成を説明する図であり、不図示のC
PUとROM、RAM等の記憶装置、及びディスプレイ
等で構成されている。また、記憶装置には本例の処理を
行うプログラムデータ135が記憶されている。また、
同図に示すように、ドライバ136にフロッピーディス
ク137やCD−ROM138の記憶媒体を挿入するこ
とにより、上述のプログラムデータ135の供給を記憶
媒体から受けることができる。また、ネットワーク回線
を介して、例えばサーバからプログラムデータ135の
供給を受けることもできる。
【0134】尚、本例では上述のプログラムデータ13
5に基づいて、前述のCPUが処理を行う。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば印
刷データを予めプリンタサーバに記憶し、プリンタ装置
を操作することによって印刷データをプリンタサーバか
ら読み出し、印刷が必要な時にプリンタ装置に行って印
刷するので印刷物の秘密を確保でき、印刷物が他の印刷
物と混じることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例を説明する印刷システムの構成
図である。
【図2】各クライアントの構成を説明する図である。
【図3】プリントサーバの内部構成を説明する図であ
る。
【図4】プリンタ装置のブロック図である。
【図5】第1実施形態例を説明するフローチャートであ
る。
【図6】プリントドライバ設定の際の初期画面である。
【図7】クライアント側の処理を説明するフローチャー
トである。
【図8】プリンタサーバの処理を説明するフローチャー
トである。
【図9】パスワード管理テーブルの構成図である。
【図10】パスワード情報の表示画面である。
【図11】パスワード情報の表示画面である。
【図12】エラー表示画面である。
【図13】プリンタ装置の処理を説明するフローチャー
トである。
【図14】オペレーションパネルの操作を説明する図で
ある。
【図15】プリンタサーバの処理を説明するフローチャ
ートである。
【図16】本発明の印刷例を説明する図である。
【図17】第2実施形態例を説明する模式図である。
【図18】PDAの構成を説明する図である。
【図19】プリンタ装置のシステムブロック図である。
【図20】印刷システムの処理動作を説明するフローチ
ャートである。
【図21】印刷システムの処理動作を説明するフローチ
ャートである。
【図22】第3実施形態例を説明する模式図である。
【図23】ホスト機器内のシステム構成図である。
【図24】プリンタ装置内のシステムを説明する図であ
る。
【図25】第5実施形態例を説明する図である。
【図26】第6実施形態例を説明する図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク 2−1〜2−n クライアント 3 プリントサーバ 4 プリンタ装置 5 MPU 6 システムROM 7 RAM 8 ネットワークOS 9 アプリケーションプログラム 10 プリンタドライバ 11 LANインターフェイス 12 パスワード情報通知プログラム 15 MPU 16 システムROM 17 RAM 18 ネットワークOS 19 アプリケーションプログラム 20 プリンタドライバ 21 LANインターフェイス 22 パスワード情報通知プログラム 23 パスワード管理プログラム 24 パスワード印刷処理プログラム 25 補助記憶装置 22 用紙供給/搬送機構 23 画像形成ユニット部 24 定着器 24a 熱ロール 24b 圧接ロール 25 給紙カセット 26 用紙搬送系 27 給紙コロ 28 搬送ロール 29 待機ロール 30 搬送ベルト 31、32 駆動ロール 33 補助ロール 39a、39b 排紙ロール 34 画像形成ユニット部 35〜38 画像形成ユニット 40 感光体ドラム 41a 帯電器 41b 印字ヘッド 41c 現像器 41d 転写ロール 50 ネットワーク 51−1〜51−n クライアント 52 プリンタ装置 53a、53b PDA 55、98 CPU 56 プログラムメモリ 57 メインメモリ 58 増設メモリインターフェイス(I/F) 59 無線インターフェイス(I/F) 60 LCD(液晶ディスプレイ) 61 キー入力部 62 LED 63 制御回路 65、95 I/Fコントローラ部 68、87 MPU 69 プログラムメモリ 70 メインメモリ 71 IEEE インターフェイス(I/F) 72 LANインターフェイス(I/F) 73 無線インターフェイス(I/F) 74 オペレーションパネルインターフェイス(I/
F) 75 制御回路 76 フォントメモリ 77 ビデオインターフェイス(I/F) 78 増設SIMMインターフェイス(I/F) 79 大容量記録デバイス 80 ホスト機器 81 主記憶部 82 表示装置 83 ディスク装置 84 プリンタ装置 85 制御部 86 入力装置 88 システムROM 89 RAM 90 ネットワークOS 91 アプリケーションプログラム 92 プリンタドライバ 93 LANインターフェイス 96 エンジン部 97 入力装置(例えば、オペレーションパネル) 98 CPU 99 プログラムメモリ 100 メインメモリ 101 LANインターフェイス(I/F) 102 無線インターフェイス(I/F) 103 入力部インターフェイス(I/F) 104 制御回路 105 フォントメモリ 106 ビデオインターフェイス(I/F) 107 増設SIMMインターフェイス(I/F) 108 大容量記録デバイス 111 プリンタ装置 112 用紙供給/搬送機構 113 画像形成ユニット 114 定着器 115 給紙カセット 116 用紙搬送系 117 給紙コロ 118 用紙搬送経路 119 待機ロール 120、121 駆動ロール 122 搬送ベルト 123 補助ロール 125〜128 画像形成ユニット 130 感光体ドラム 131a 帯電器 131b 印字ヘッド 131c 現像器 131d 転写ロール 132 搬送ロール 133 排紙ロール 134 排紙部 135 プログラムデータ 136 ドライバ 137 フロッピーディスク 138 ハードディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 毛利 隆 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ電子工業株式会社内 (72)発明者 斎藤 浩 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ電子工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク通信網で相互接続されたク
    ライアント、プリントサーバ、及びプリンタ装置から成
    る印刷システムにおいて、 前記クライアントは、印刷処理すべき印刷データを前記
    プリントサーバへ出力する印刷情報出力手段を有し、 前記プリントサーバは、前記クライアントから入力する
    印刷情報を特定のパスワードを付加して一時記憶するス
    プールメモリを備え、 前記プリンタ装置は、前記特定のパスワードを指定入力
    することにより、前記スプールメモリに記憶されている
    前記印刷データを印刷出力する印刷出力操作手段を備え
    ることを特徴とする印刷システム。
  2. 【請求項2】 前記クライアントは、パスワードを指定
    して印刷処理を行うパスワード指定印刷モードを有し、 前記プリントサーバは、前記クライアントからパスワー
    ド指定印刷モードが指定された前記印刷情報を受信する
    と、該印刷情報に対するパスワードを発行し、前記クラ
    イアントに対して返信することを特徴とする請求項1記
    載の印刷システム。
  3. 【請求項3】 前記クライアントから操作入力する前記
    パスワードは、前記プリントサーバからクライアントに
    返信されたパスワードであることを特徴とする請求項1
    記載の印刷システム。
  4. 【請求項4】 前記プリントサーバ上でパスワードが付
    加されて管理される前記印刷データは、前記ネットワー
    ク通信網上で接続される前記プリンタ以外の他のプリン
    タから前記パスワードの指定入力によって印刷出力を可
    能とすることを特徴とする請求項1記載の印刷システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記プリントサーバ上でパスワードが付
    加されて管理される前記印刷データは、前記ネットワー
    ク通信網上で接続される前記クライアント以外の他のホ
    スト機器からも前記パスワードの指定入力によって前記
    プリンタの印刷出力を可能とすることを特徴とする請求
    項1記載の印刷システム。
  6. 【請求項6】 前記プリントサーバ上でパスワードが付
    加されて管理される前記印刷データは、前記プリンタ装
    置に無線を含む通信回線によって接続された携帯端末に
    よって指示することで前記プリンタの印刷出力を可能と
    することを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
JP10161163A 1998-06-09 1998-06-09 印刷システム Withdrawn JPH11353133A (ja)

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