JPH11352351A - ガラス導波路の製造方法 - Google Patents

ガラス導波路の製造方法

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JPH11352351A
JPH11352351A JP16494598A JP16494598A JPH11352351A JP H11352351 A JPH11352351 A JP H11352351A JP 16494598 A JP16494598 A JP 16494598A JP 16494598 A JP16494598 A JP 16494598A JP H11352351 A JPH11352351 A JP H11352351A
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JP
Japan
Prior art keywords
glass
dopant
glass film
film
waveguide
Prior art date
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Application number
JP16494598A
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English (en)
Inventor
Toshihide Tokunaga
利秀 徳永
Nobuhito Kobayashi
信人 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多孔質ガラスを電気炉内で均一な透明ガラス
膜に形成することができるガラス導波路の製造方法を提
供する。 【解決手段】 火炎加水分解法により、ドーパントを添
加した多孔質ガラス膜を基板5上に堆積させ、多孔質ガ
ラス膜12aを加熱処理して透明ガラス化する際に、気
散しやすいドーパントの原料ガスとHeとの混合ガス雰
囲気で行うことにより、均一なクラッドガラス膜12が
形成でき、伝送損失が均一かつ低いガラス導波路を製造
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス導波路の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】石英ガラス基板上にTiあるいはGeの
酸化物を添加したガラス膜を形成(以下「コアガラス
膜」という)し、このコアガラス膜をフォトリソグラフ
ィ及びエッチングにより光回路のコア導波路を形成し、
コア導波路を埋め込むためのクラッドガラス膜を形成す
ることによりガラス導波路を製造している。
【0003】コアガラス膜は、火炎加水分解法または電
子ビーム蒸着法等の方法で形成される。クラッドガラス
膜は、約30μm以上の厚さに形成する必要があるの
で、火炎加水分解法により多孔質ガラス膜を、コア導波
路が形成された基板上に堆積させ、電気炉内で透明ガラ
ス化する方法が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、火炎加水分
解法で基板上に多孔質ガラス膜を形成する場合、基板の
熱変形をさけるため、基板よりも透明ガラス化温度を下
げるべく、SiO2 の他にドーパントが添加されてい
る。また、形成ガラスの屈折率が基板と同等になるよう
に、P2 5 +B2 3 、P2 5 +F等のようにドー
パントを組み合わせることも行われている。
【0005】しかしながら、多孔質ガラスを電気炉内で
ガラス化するときに薄膜の多孔質ガラス中からドーパン
トが気散(揮発)し、クラッドガラス表面のドーパント
量が著しく減少し、透明かつ気泡の無いガラス膜形成の
支障となるという問題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、多孔質ガラスを電気炉内で均一な透明ガラス膜に形
成することができるガラス導波路の製造方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、火炎加水分解法によりドーパントを添加し
た多孔質ガラス膜を基板上に堆積させ、多孔質ガラス膜
を加熱処理して透明ガラス化することにより、クラッド
層またはコア層を形成するガラス導波路の製造方法にお
いて、透明ガラス化は多孔質ガラス膜内に含まれるドー
パントと同種のドーパント原料ガスが含まれた雰囲気中
で行うものである。
【0008】本発明は、基板上にコアガラス膜を形成
し、フォトリソグラフィ及びエッチングで光回路のコア
導波路を形成した後、火炎加水分解法によりドーパント
を添加した多孔質ガラス膜を基板上に堆積させ、電気炉
内で透明ガラス化しクラッドガラス膜を形成することに
よりガラス導波路を製造する方法において、透明ガラス
化時にHeガス雰囲気中に多孔質ガラス膜に添加したド
ーパントと同種のドーパント原料ガスを添加するもので
ある。
【0009】本発明によれば、火炎加水分解法で形成し
た多孔質ガラスを基板上に堆積し、透明ガラス化する際
に、気散しやすいドーパントの原料ガスとHeとの混合
ガス雰囲気で行うことにより、均一なクラッドガラス膜
が形成でき、伝送損失が均一かつ低いガラス導波路が製
造できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて詳述する。
【0011】図1は本発明のガラス導波路の製造方法を
適用した電気炉の一実施の形態を示す概念図である。
【0012】同図に示す電気炉は、ヒータ1と、ヒータ
1内に横置きされた一端(図では右端)に設けられた供
給口2からHe及び原料ガスが供給され余分なガスが他
端(図では左端)に設けられた排気口3から排気される
略筒状の石英ガラスマッフル4と、石英ガラスマッフル
4内に配置され多孔質ガラスが堆積される基板5が載置
される耐熱性治具6とで構成されている。尚、供給口2
は石英ガラスマッフル4の蓋7に設けられており、この
蓋7を外すことにより内部の基板5の出し入れができる
ようになっている。
【0013】このような電気炉を用いてガラス導波路を
製造する場合、火炎加水分解法により、ドーパントを添
加した多孔質ガラス膜を基板上に堆積させ、多孔質ガラ
ス膜を加熱処理して透明ガラス化することにより、クラ
ッド層またはコア層が形成されるが、多孔質ガラスを電
気炉内で透明ガラス化する際に、ドーパントになる原料
ガラスを含む雰囲気中で行うことに特徴がある。
【0014】この装置を用いることにより多孔質ガラス
を電気炉内で均一な透明ガラス膜に形成することができ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0016】図2は1×16スプリッタの平面図であ
り、図3は図2に示したスプリッタのA−A線部分断面
図、図4は図3に示したスプリッタの深さ方向のドーパ
ント量を示す図である。図4において横軸が深さ、縦軸
がドーパント量を示しており、実線が本発明の実施例で
あり、破線は比較例である。
【0017】3インチの透明石英ガラス製の基板5上に
電子ビーム蒸着法で厚さ約8μmのTiO2 −SiO2
ガラス膜を形成した。このガラス膜の比屈折率差は約
0.3%であった。フォトリソグラフィ及びエッチング
を経て、図2に示すような1×16スプリッタ10用の
光回路のコア導波路11を形成した。
【0018】この基板5上に火炎加水分解法で厚さ約3
50μmの多孔質ガラス膜12aを形成した。多孔質ガ
ラス膜12aは主成分のSiO2 にP2 5 、B2 3
を含んだものである。この多孔質ガラス膜12aが形成
された基板5を電気炉の石英ガラスマッフル4内の耐熱
性治具6上に設置し、温度を約1330℃まで上昇さ
せ、透明ガラス化した。透明ガラス化時の雰囲気はHe
とPCl3 の混合ガスで体積比は100:1であった。
ここで、PCl3 は常温で液体であり、酸素ガスでバブ
リングし、気化させた。
【0019】上述した方法で得られたスプリッタ10用
のガラス導波路はクラッドガラス膜12の表面も含め透
明かつ均一であった。組成分析で表面付近のドーパント
量の低下(図4のaの値)は5%以内であった。また1
6ポートの伝送損失の平均は13.5±0.2dBであ
り、各ポートの損失偏差は非常に小さいものであった。
【0020】透明ガラス化時の雰囲気がHeのみの場
合、クラッドガラス膜12の表面の一部が白濁した。こ
のクラッドガラス膜12を組成分析した結果、A−A線
断面において、表面から2〜3μmの深さ(図4のC1
の位置)のドーパント量は中心に比べて1/2以下であ
り、透明ガラス化時にドーパントが揮散し、特にP2
5 の量が小さいことがわかった。このためガラス化温度
が上昇し、表面状態が悪化し、一部に気泡が発生したの
である。スプリッタ10の伝送損失は8ポート目で1
6.5dBと高く、気泡発生の要因であることがわか
り、各ポートの均一性が悪くなっていることがわかっ
た。
【0021】SiO2 を主成分にP2 5 とFとをドー
パントする多孔質ガラス膜の場合は、透明ガラス化時の
雰囲気はHeガスにPCl3 とSiF4 との混合ガスが
好ましい。同様に、PCl3 は酸素でバブリングした。
【0022】また、コアガラス膜を火炎加水分解法で形
成する場合の多孔質ガラス堆積厚さは20μmであり、
特にこの方法で均一なガラス膜を形成できる。コアガラ
ス膜の成分がGeO2 −SiO2 の場合は、透明ガラス
化時に酸素バブリングしたGeCl4 +He雰囲気で行
うのが好ましい。
【0023】Heガス中に混合するドーパント原料ガス
の体積比は、Heガス:ドーパント原料ガス=100:
2〜100:3とするのが好ましい。
【0024】火炎加水分解法で形成した多孔質ガラスを
基板上に堆積し、透明ガラス化する際に気散しやすいド
ーパントの原料ガスを加えたHeとの混合ガス雰囲気で
行うことにより、均一なクラッドガラス膜が形成でき、
伝送損失が均一かつ低いガラス導波路が製造できる。
尚、本実施例では1×16スプリッタの場合で説明した
が限定されるものではない。
【0025】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0026】透明ガラス化を多孔質ガラス膜内に含まれ
るドーパントと同種のドーパント原料ガスが含まれた雰
囲気中で行うことにより、多孔質ガラスを電気炉内で均
一な透明ガラス膜に形成することができるガラス導波路
の製造方法の提供を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス導波路の製造方法を適用した電
気炉の一実施の形態を示す概念図である。
【図2】1×16スプリッタの平面図である。
【図3】図2に示したスプリッタのA−A線部分断面図
である。
【図4】図3に示したスプリッタの深さ方向のドーパン
ト量を示す図である。
【符号の説明】
1 ヒータ 4 石英ガラスマッフル 5 基板 6 耐熱性治具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火炎加水分解法によりドーパントを添加
    した多孔質ガラス膜を基板上に堆積させ、上記多孔質ガ
    ラス膜を加熱処理して透明ガラス化することにより、ク
    ラッド層またはコア層を形成するガラス導波路の製造方
    法において、上記透明ガラス化は上記多孔質ガラス膜内
    に含まれるドーパントと同種のドーパント原料ガスが含
    まれた雰囲気中で行うことを特徴とするガラス導波路の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 基板上にコアガラス膜を形成し、フォト
    リソグラフィ及びエッチングで光回路のコア導波路を形
    成した後、火炎加水分解法によりドーパントを添加した
    多孔質ガラス膜を上記基板上に堆積させ、電気炉内で透
    明ガラス化しクラッドガラス膜を形成することによりガ
    ラス導波路を製造する方法において、透明ガラス化時に
    Heガス雰囲気中に上記多孔質ガラス膜に添加したドー
    パントと同種のドーパント原料ガスを添加することを特
    徴とするガラス導波路の製造方法。
JP16494598A 1998-06-12 1998-06-12 ガラス導波路の製造方法 Pending JPH11352351A (ja)

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