JPH11352182A - 試験用配線基板 - Google Patents

試験用配線基板

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JPH11352182A
JPH11352182A JP10162496A JP16249698A JPH11352182A JP H11352182 A JPH11352182 A JP H11352182A JP 10162496 A JP10162496 A JP 10162496A JP 16249698 A JP16249698 A JP 16249698A JP H11352182 A JPH11352182 A JP H11352182A
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JP
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wiring board
test
common
layer
wiring
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JP10162496A
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Hidenobu Tezuka
英伸 手塚
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は絶縁基板上にICソケットのリードが
接続される配線パターンが形成された配線基板層を複数
積層形成した構造を有する試験用配線基板に関し、コス
ト低減を図れると共に製造効率の向上を図ることを課題
とする。 【解決手段】配線基板層23A〜26Aを複数積層形成
した構造を有すると共に、リード28を有したICソケ
ット7が装着される試験用配線基板において、ICソケ
ット7の種類が異なっても共通して用いられる電源基板
層23A及びGND基板層24Aはそのまま利用し、第
1及び第2の信号基板層25A,25Bについては、I
Cソケット7の種類に対応して選択可能な構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は試験用配線基板に係
り、特に絶縁基板上にICソケットのリードが接続され
る配線パターンが形成された配線基板層を複数積層形成
した構造を有する試験用配線基板に関する。近年、半導
体装置の信頼性向上のため、半導体装置に対し各種試験
が実施されている。この試験は、半導体装置を試験用配
線基板に装着し実施される。この試験用配線基板は、通
常多層基板に半導体装置を装着する半導体装置用ソケッ
トが配設された構成とされている。
【0002】ところが、半導体装置は多種多様の構成の
ものが提供されており、例えば同一形状及び同一端子数
の半導体装置でも、各端子毎に特性の異なるものがあ
る。よって、このように多種多様の構成を有する半導体
装置の試験を効率よく、かつ低コストで行うことが望ま
れている。
【0003】
【従来の技術】従来、バーンイン試験等の半導体装置
(以下、ICという)の信頼性試験には、試験用配線基
板を用いて行われていた。図1乃至図3は、従来の試験
用配線基板1を示している。図1に示されるように、従
来用いられている試験用配線基板1としては、多層構造
のプリント配線基板が一般的であった。
【0004】図1に示す試験用配線基板1の例では、基
材2の上面側にGND(接地)配線層3及び第1の信号
配線層4を積層する共に、下面側に電源配線層5及び第
2の信号配線層6を順次積層した構造とされている。即
ち、試験用配線基板1は、基材2を挟んで全体として4
層構造とされている。また、この試験用配線基板1に
は、図2に示すように、複数のICソケット7が配設さ
れ、ICはこのICソケット7に装着された状態で所定
の試験が実施される。また、試験用配線基板1の一端部
には端子部8が設けられており、この端子部8をテスタ
ー(ICの試験装置)に接続してICに対して試験を行
う。
【0005】図3は、ICソケット7を試験用配線基板
1に装着する方法を示している。同図に示すように、I
Cソケット7の下面にはリード9が設けられており、ま
た試験用配線基板1のソケット装着位置には、リード9
に対応してスルーホール10が形成されている。そし
て、リード9をこのスルーホール10に挿入すると共
に、このリード9を選択的に所定の配線層3〜6に接続
(半田付け)することにより、ICソケット7は試験用
配線基板1に搭載される。
【0006】また、ICに対し試験を実施する際、試験
用配線基板1自体に不良があると、正確な試験を実施す
ることはできない。このため、図4に示すような自動検
査装置11を用い、試験用配線基板1に対し試験を行う
ことが行われている。この自動検査装置11は、基板ス
トッカー12と装置本体13とにより構成されている。
基板ストッカー12に収納された試験用配線基板1は、
基板ストッカー12から試験用ヘッドが配設された装置
本体13に自動搬送される。そして、試験用ヘッドが試
験用配線基板1に接続され、不良検査が行われ構成とさ
れていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年のIC
の高集積化に伴い、端子数の増加及び狭ピッチ化が急激
に進んでいる。このため、ICを装着するICソケット
7、及びICソケット7を装着する試験用配線基板1の
構造も複雑になってきている。また、ICの種類も多品
種化しており、これも試験用配線基板1の構造を複雑化
させる要因となっている。
【0008】従来の試験用配線基板1は多層構造のプリ
ント配線基板が用いられていたため、これを構成する各
層を独立して形成することができず、よってICの品種
別に個々対応するよう試験用配線基板1の開発,設計,
製作が行われていた。このため、これらの開発,設計,
及び製作に要する費用が膨大になり、また製造に至るま
での時間を長く要するという問題点があった。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、コスト低減を図れると共に製造効率の向上を図り
うる試験用配線基板を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴と
するものである。請求項1記載の発明では、絶縁基板上
に配線パターンが形成された配線基板層を複数積層形成
した構造を有すると共に、半導体装置が装着される半導
体装置用ソケットに設けられたリードが挿入されるスル
ーホールが形成されてなる試験用配線基板であって、前
記配線基板層は、異なる種類の前記半導体装置用ソケッ
トに共通する共通リードと接続される共通配線パターン
が形成された共通配線基板層と、非共通リードと接続さ
れる非共通配線パターンが形成された非共通配線基板層
とを具備し、かつ、前記非共通配線基板層が前記半導体
装置用ICソケットの種類に対応して選択可能な構成で
あることを特徴とするものである。
【0011】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の試験用配線基板において、積層される複数の
前記配線基板層間を着脱可能に固定する固定機構を設け
たことを特徴とするものである。また、請求項3記載の
発明では、前記請求項2記載の試験用配線基板におい
て、前記固定機構は、前記配線基板層に配設された磁石
であることを特徴とするものである。
【0012】また、請求項4記載の発明では、前記請求
項1乃至3のいずれか1項に記載の試験用配線基板にお
いて、積層される複数の前記配線基板層の位置決めを行
う位置決め機構を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項5記載の発明では、前記請求項4記載の試
験用配線基板において、前記位置決め機構を、位置決め
支柱が立設された構成の位置決めベースと、前記配線基
板に前記位置決め支柱の形成位置に対応するよう形成さ
れた位置決め孔とにより構成したことを特徴とするもの
である。
【0013】更に、請求項6記載の発明では、前記請求
項1乃至5のいずれか1項に記載の試験用配線基板にお
いて、前記配線基板層に、前記リードと接続された配線
パターンを前記ICソケットの配置領域の外まで引き出
す引き出しパターンを形成したことを特徴とするもので
ある。
【0014】上記した各手段は、次のように作用する。
請求項1記載の発明によれば、配線基板層を構成する共
通配線基板層は、異なる種類の半導体装置用ソケットに
共通する共通リードと接続される共通配線パターンが形
成されているため、各種半導体装置に対して共通して用
いることができる。
【0015】また、配線基板層を構成する非共通配線基
板層は、非共通リードと接続される非共通配線パターン
が形成されたものであるため、当該非共通リードに対応
した構造を有する半導体装置にのみ適用することができ
る。また、非共通配線基板層は半導体装置用ICソケッ
トの種類に対応して選択可能な構成であるため、試験用
配線基板を設計,開発する場合、この非共通配線基板層
についてのみ設計,開発を行えばよく、共通配線基板層
については設計,開発が不要となる。このため、新たな
半導体装置に対応した試験用配線基板の設計,開発費用
の低減を図ることができると共に、製造効率の効率化を
図ることができる。
【0016】また、請求項2及び請求項3記載の発明に
よれば、積層される複数の配線基板層間を着脱可能に固
定する固定機構(例えば磁石)を設けたことにより、各
配線基板層の固定を容易に行うことができると共に、特
定の配線基板層のみを交換することも可能となる。ま
た、請求項4及び請求項5記載の発明によれば、積層さ
れる複数の配線基板層の位置決めを行う位置決め機構を
設けたことにより、各配線基板層を積層する処理、特に
スルーホールを位置決めする処理を容易に行うことがで
きる。
【0017】更に、請求項6記載の発明によれば、配線
基板層に、リードと接続された配線パターンをICソケ
ットの配置領域の外まで引き出す引き出しパターンを形
成したことにより、この引き出しパターンに半導体装置
の試験装置を接続することにより、各ICソケットに装
着された半導体装置に対し個々に試験を行うことが可能
となる。従って、不良半導体装置の特定を容易かつ確実
に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図5乃至図8は、本発明の第1
実施例である試験用配線基板20Aを説明するための図
である。この試験用配線基板20Aは、例えばバーンイ
ン試験等の半導体装置(以下、ICという)の信頼性試
験に用いられるものである。
【0019】図5に示されるように、本実施例例に係る
試験用配線基板20Aは4層構造(基材22Aを含める
と5層)を有しており、下部から基材22A,電源配線
基板層23A(以下、電源基板層という),GND配線
基板層24A(以下、GND基板層という),第1の信
号配線基板層25A(以下、第1の信号基板層とい
う),及び第2の信号配線基板層26A(以下、第2の
信号基板層という)を順次積層した構造を有している。
【0020】図6は、試験用配線基板20AにICソケ
ット27を装着する方法及び装着状態を説明するための
図である。同図に示されるように、試験用配線基板20
Aは、基材22A及び各基板層23A〜26Aを上下に
貫通するスルーホール29を有している。このスルーホ
ール29の形成位置は、ICソケット27に設けられた
リード28A,28Bの形成位置に対応するよう設定さ
れている。
【0021】また、後述するように各基板層23A〜2
6Aには配線30〜33が形成されており、この各配線
30〜33の内、既定の配線はスルーホール29に露出
しリード28A,28Bと接続される構成となってい
る。尚、この配線30〜33とリード28A,28Bと
の接続する部分を、以下接続部34〜37という。IC
ソケット27を試験用配線基板20Aに装着するには、
ICソケット27のリード28A,28Bとスルーホー
ル29とを位置決めした上で、リード28A,28Bを
スルーホール29内に挿入する。その上で、例えば半田
ディップ処理等を実施することによりスルーホール29
内に半田が進入し、スルーホール29内に露出している
所定の配線30〜33とリード28A,28Bとの間で
半田付けが行われ、これにより接続部34〜37が形成
される。
【0022】図7は、試験用配線基板20Aを構成する
基材22A及び各配線基板層23A〜26Aを個々に示
している。同図に示すように、基材22A及び各配線基
板層23A〜26Aの所定位置にはスルーホール部29
aが形成されており、この各スルーホール部29aは、
基材22A及び各配線基板層23A〜26Aが積層され
た状態において連通してスルーホール29を構成する
(図6参照)。
【0023】また、基材22A及び各配線基板層23A
〜26Aの外周位置にはマグネット部40が夫々形成さ
れている。このマグネット部40は薄板状の磁石であ
り、基材22A及び各配線基板層23A〜26Aが積層
された状態において、各基板層23A〜26Aを磁力に
より着脱可能に固定する。これにより、基材22A及び
各配線基板層23A〜26Aの固定を容易に行うことが
できると共に、特定の配線基板層のみを交換することも
可能となる。
【0024】続いて、基材22A及び各配線基板層23
A〜26Aの各々の構成について説明する。図7(A)
に示すように、最上部に位置する第2の信号基板層26
Aは、例えばポリイミド等の絶縁性樹脂フィルム38A
(以下、ベース材という)上に、所定形状(パターン)
の第2の配線パターン33が形成されている。この第2
の配線パターン33は、例えばエッチング技術を用いる
ことにより銅箔を所定パターンに成形することにより得
ることができる。
【0025】この第2の配線パターン33は、複数形成
されているスルーホール部29aの内、既定のスルーホ
ール部29aと接続されている。また、このスルーホー
ル部29aは、ICソケット27に設けられた非共通リ
ード28A-1に半田付けされることにより接続部37を
形成する。また、図7(B)に示すように、上部から2
層目に位置する第1の信号基板層25Aは、ベース材3
8A上に所定形状の第1の配線パターン32が形成され
ている。この第1の配線パターン32も、例えばエッチ
ング技術を用いることにより銅箔を所定パターンに成形
することにより得ることができる。この第1の配線パタ
ーン32は、複数形成されているスルーホール部29a
の内、既定のスルーホール部29aと接続されている。
また、このスルーホール部29aは、ICソケット27
に設けられた非共通リード28A-2に半田付けされるこ
とにより接続部36を形成する。
【0026】ところで、上記した第1及び第2の信号基
板層25A,26Aは、例えばICの設計変更に伴いI
Cの端子特性が変更になった場合、各配線パターン3
2,33を接続するスルーホール部29aの位置も変更
となる。具体的には、図7(A)の第2の信号基板層2
6Aを例に挙げると、変更前では図中矢印Aで示す位置
のスルーホール部29aに接続部37を設けていたいた
ものを、変更後では図中矢印Bで示す位置のスルーホー
ル部29aに接続部37を設ける必要が生じる場合があ
る。この時には、第2の配線パターン33を新たに形成
し直す必要が生じる。即ち、第2の信号基板層26Aを
新たに設計,開発する必要が生じる。これは、第1の信
号基板層25Aにおいても同様である。
【0027】このような、ICの設計変更等に伴い新た
に設計,開発が必要となる基板層(本実施例では、第1
及び第2の信号基板層25A,26A)を、以下の説明
において特に非共通基板層というものとし、またこの非
共通基板層と接続されるICソケット27のリードを、
特に非共通リード(本実施例では、リード28A-1,2
8A-2) というものとする。
【0028】一方、図7(C)に示すように、上部から
3層目に位置するGND基板層24Aは、ベース材38
A上の約全面にGNDベタ配線31が形成されている。
このGNDベタ配線31は、接続部35を形成したいス
ルーホール部29aを除き、スルーホール部29aの外
周にエッチング等により非接続部39が形成されてい
る。GNDベタ配線31と接続されたスルーホール部2
9aにはICソケット27に設けられた共通リード28
B-2が挿通され、半田付けされることにより接続部35
を形成する。
【0029】また、図7(D)に示すように、上部から
4層目に位置する電源基板層23Aは、ベース材38A
上の約全面に電源ベタ配線30が形成されている。この
電源ベタ配線30は、接続部34を形成したいスルーホ
ール部29aを除き、スルーホール部29aの外周にエ
ッチング等により非接続部39が形成されている。電源
ベタ配線30と接続されたスルーホール部29aにはI
Cソケット27に設けられた共通リード28B-1が挿通
され、半田付けされることにより接続部34を形成す
る。
【0030】ところで、上記した電源基板層23A及び
GND基板層24Aは、例えばICの設計変更に伴いI
Cの端子特性が変更になった場合でも、通常ICの電源
端子位置及びGND端子位置は変更にならないため、よ
って接続部34,35が形成されるスルーホール部29
aの位置は変更されることはない。即ち、ICの設計変
更があっても、電源基板層23A及びGND基板層24
Aについては新たに設計,開発する必要は生じない。
【0031】このような、ICの設計変更等があって
も、新たに設計,開発が必要とならない基板層(本実施
例では、電源基板層23A及びGND基板層24A)
を、以下の説明において特に共通基板層というものと
し、またこの共通基板層と接続されるICソケット27
のリードを、特に共通リード(本実施例では、リード2
8B-1, 28B-2) というものとする。
【0032】上記したように、本実施例に係る試験用配
線基板20Aでは、従来用いられていた積層構造のプリ
ント配線基板1(図1〜図3参照)と異なり、基材22
A及び各基板層23A〜26Aが夫々独立したものであ
り、よって各基板層23A〜26Aを任意に選択して使
用することが可能となる。具体的には、共通基板層であ
る電源基板層23A及びGND基板層24Aにつてい
は、異なる種類のICソケット27(即ち、異なる種類
のIC)に対し共通して利用することができるため、I
Cの変更等があっても共通して用いることができる。
【0033】これに対し、非共通配線基板層である第1
及び第2の基板層25A,26Aについては、ICの設
計変更等があった場合には新たに設計,開発が必要とな
る。しかるに、従来の積層構造のプリント配線基板1で
は、図1に示すように各層3〜6が一体的に積層された
構成であるため、GND配線層3及び電源配線層5を含
め、全ての層3〜6に対して設計変更を行う必要があっ
たのに対し、本実施例では第1及び第2の基板層25
A,26Aのみの設計,開発で済む。
【0034】このように、本実施例に係る試験用配線基
板20Aは、第1及び第2の基板層25A,26Aが選
択可能な構成であるため、新たに試験用配線基板20A
を設計,開発する場合、この非共通配線基板層である第
1及び第2の基板層25A,26Aについてのみ設計,
開発を行えばよく、共通配線基板層である電源基板層2
3A及びGND基板層24Aについては設計,開発が不
要となる。このため、新たなICに対応した試験用配線
基板20Aの設計,開発費用の低減を図ることができ、
また製造効率の向上を図ることができる。
【0035】次に、本発明の第2実施例である試験用配
線基板について説明する。図8(A)は、本発明の第2
実施例である試験用配線基板20Bを示している。本実
施例に係る試験用配線基板20Bは、積層される複数の
基板層23B〜26B(配線基板層)の位置決めを行う
位置決め機構を設けたことを特徴とするものである。
【0036】位置決め機構は、位置決めベース41と、
各基板層23B〜26Bに形成された位置決め孔43と
により構成されている。位置決めベース41は、図8
(C)に示すように、各基板層23B〜26Bと略同一
の外形形状を有した枠体44と、この枠体44に立設さ
れた複数の位置決め支柱42とにより構成されている。
また、位置決め孔43は、各基板層23B〜26Bにそ
れぞれ形成されており、その形成位置は位置決めベース
41に立設された位置決め支柱42の形成位置に対応す
るよう構成されている。また、位置決め孔43(即ち、
位置決め支柱42)の形成位置は、図8(B)に示すよ
うに各配線30〜33のパターン形成に邪魔にならない
よう、ベース材38Bの外周位置に選定されている。
【0037】上記構成とされた位置決め機構を用いて各
基板層23B〜26Bの位置決めを行うには、位置決め
ペース41の位置決め支柱42に各基板層23B〜26
Bに形成されている位置決め孔43を挿通する。位置決
め支柱42の形成位置と位置決め孔43の形成位置は、
所定位置に高精度に設けられている。よって、上記のよ
うに単に位置決め支柱42に位置決め孔43を挿通する
のみの処理で、積層される各基板層23B〜26Bの位
置決めを行うことができる。これにより、各基板層23
B〜26Bに形成されているスルーホール部29bを精
度よく位置決めすることができ、貫通したスルーホール
29を容易に実現することができる。
【0038】次に、本発明の第3実施例である試験用配
線基板について説明する。図9(A)は、第3実施例で
ある試験用配線基板に設けられる第2の信号基板層26
Cを示している。尚、同図に示す第2の信号基板層26
C以外は、前記した第1実施例に係る試験用配線基板2
0Aと同一構成であるため、本実施例の説明では第2の
信号基板層26Cのみを図示して説明するものとする。
【0039】本実施例では、積層された状態において最
上層に位置する第2の信号基板層26Cに、引き出し配
線46及び試験用パッド47を設けたことを特徴とする
ものである。この引き出し配線46は、前記した第2の
配線パターン33(図示せず)と一括的に形成されるも
のであり、ICソケット27を装着した状態において、
ICソケット27の外側まで引き出されるよう構成され
ている。
【0040】即ち、図9(A)においてICソケット2
7のソケット外形位置を破線で示すと(図中、符号45
で示す)、引き出し配線46はソケット外形位置45の
外側まで引き出されており、その端部に試験用パッド4
7が形成されている。このように、引き出し配線46を
ソケット外形位置45の外側まで引き出すことにより、
ICソケット27に装着される個々のICについての不
良を検出することが可能となる。以下、これについて説
明する。
【0041】通常、試験用配線基板20A,20Bには
複数のICソケット27が装着され、各ICソケット2
7に装着されたICに対し一括的に所定の試験が実施さ
れる。この際、各ICソケット27の同一特性を有する
リード28A,28Bは、配線パターンの簡略化のため
に複数のICソケット27で接続されている。また、図
9(B)に示すように、第1及び第2実施例に係る試験
用配線基板20A,20Bでは、第2の信号基板層26
A,26B(図では、第2の信号基板層26Aを示して
いる)に形成された第2の配線パターン33はソケット
外形位置45のの内側にのみ形成されており、外側まで
引き出される構成とはされていない。
【0042】このため、試験用配線基板20A,20B
に装着された複数のICの内、一つに異常が発生してい
た場合、第1及び第2の試験用配線基板20A,20B
では、装着された複数のICのいずれかに異常が発生し
ていることは検出できるものの、異常が発生しているI
Cを特定することができなかった。これに対し、本実施
例に係る試験用配線基板では、スルーホール部29a
(スルーホール29)に接続された引き出し配線46が
ソケット外形位置45の外側まで引き出され、かつその
端部に試験用パッド47が形成されているため、この試
験用パッド47にICテスターの端子を接続することに
より、個々のICに対し試験を個別に行うことが可能と
なる。従って、異常が発生している不良ICの特定を容
易かつ確実に行うことが可能となる。
【0043】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発
明によれば、非共通配線基板層は半導体装置用ICソケ
ットの種類に対応して選択可能な構成であるため、試験
用配線基板を設計,開発する場合、この非共通配線基板
層についてのみ設計,開発を行えば良く、共通配線基板
層については設計,開発が不要となる。このため、新た
な半導体装置に対応した試験用配線基板の設計,開発費
用の低減を図ることができると共に、製造効率の効率化
を図ることができる。
【0044】また、請求項2及び請求項3記載の発明に
よれば、各配線基板層の固定を容易に行うことができる
と共に特定の配線基板層のみを交換することも可能とな
る。また、請求項4及び請求項5記載の発明によれば、
各配線基板層を積層する処理、特にスルーホールを位置
決めする処理を容易に行うことができる。更に、請求項
6記載の発明によれば、各ICソケットに装着された半
導体装置に対し個々に試験を行うことが可能となり、よ
って不良半導体装置の特定を容易かつ確実に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の試験用配線基板の一例を説明するための
分解図である。
【図2】従来の試験用配線基板にICソケットを装着し
た状態を示す図である。
【図3】従来の試験用配線基板にICソケットを装着す
る方法を説明するための図である。
【図4】自動検査装置を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例である試験用配線基板を示
す分解図である。
【図6】本発明の第1実施例である試験用配線基板にI
Cソケットを装着する方法及び装着状態を説明するため
の図である。
【図7】本発明の第1実施例である試験用配線基板を構
成する各基板層を説明するための図である。
【図8】本発明の第2実施例である試験用配線基板を説
明するための図である。
【図9】本発明の第2実施例である試験用配線基板の第
2信号基板層を拡大して示す図である。
【符号の説明】
20A,20B 試験用配線基板 22A 基材 23A,23B 電源基板層 24A,24B GND基板層 25A,25B 第1の信号基板層 26A〜26C 第2の信号基板層 27 ICソケット 28 リード 29 スルーホール 30 電源ベタ配線 31 GNDベタ配線層 32 第1の配線パターン 33 第2の配線パターン 34〜37 接続部 38A〜38C ベース材 39 非接続部 40 マグネット部 41 位置決めベース 42 位置決め支柱 43 位置決め孔 45 ソケット外形位置 46 引き出し配線 47 試験用パッド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に配線パターンが形成された
    配線基板層を複数積層形成した構造を有すると共に、半
    導体装置が装着される半導体装置用ソケットに設けられ
    たリードが挿入されるスルーホールが形成されてなる試
    験用配線基板であって、 前記配線基板層は、異なる種類の前記半導体装置用ソケ
    ットに共通する共通リードと接続される共通配線パター
    ンが形成された共通配線基板層と、非共通リードと接続
    される非共通配線パターンが形成された非共通配線基板
    層とを具備し、 かつ、前記非共通配線基板層が前記半導体装置用ICソ
    ケットの種類に対応して選択可能な構成であることを特
    徴とする試験用配線基板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の試験用配線基板におい
    て、 積層される複数の前記配線基板層間を着脱可能に固定す
    る固定機構を設けたことを特徴とする試験用配線基板。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の試験用配線基板におい
    て、 前記固定機構は、前記配線基板層に配設された磁石であ
    ることを特徴とする試験用配線基板。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    試験用配線基板において、 積層される複数の前記配線基板層の位置決めを行う位置
    決め機構を設けたことを特徴とする試験用配線基板。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の試験用配線基板におい
    て、 前記位置決め機構を、 位置決め支柱が立設された構成の位置決めベースと、 前記配線基板に前記位置決め支柱の形成位置に対応する
    よう形成された位置決め孔とにより構成したことを特徴
    とする試験用配線基板。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    試験用配線基板において、 前記配線基板層に、前記リードと接続された配線パター
    ンを前記ICソケットの配置領域の外まで引き出す引き
    出しパターンを形成したことを特徴とする試験用配線基
    板。
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