JPH11352124A - リフレックスアルゴリズムにしたがってイムノアッセイおよび臨床化学アッセイを実施する自動診断システム - Google Patents

リフレックスアルゴリズムにしたがってイムノアッセイおよび臨床化学アッセイを実施する自動診断システム

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JPH11352124A
JPH11352124A JP11153408A JP15340899A JPH11352124A JP H11352124 A JPH11352124 A JP H11352124A JP 11153408 A JP11153408 A JP 11153408A JP 15340899 A JP15340899 A JP 15340899A JP H11352124 A JPH11352124 A JP H11352124A
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biochemical
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Gerald Wagner
ジェラルド、ワグナ
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Bayer Corp
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Bayer AG
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    • G01MEASURING; TESTING
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    • GPHYSICS
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    • G16HHEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実施すべきアッセイを選択する際に人間の判
断を必要としない、心筋梗塞患者の評価のためのリフレ
ックスアルゴリズムを提供する。 【解決手段】 イムノアッセイ分析機;臨床化学分析
機;該イムノアッセイ分析機および該臨床化学分析機の
間に連結されて、両機にサンプルを分配するための自動
サンプル操作器;ならびに該イムノアッセイ分析機およ
び臨床化学分析機に連絡したプロセッサ;を含み、1以
上のイムノアッセイおよび1以上の臨床化学アッセイを
含むリフレックスアルゴリズムにしたがって患者の病態
の診断を促進するために、プロセッサによって実行され
たプログラムによって特定された測定を実行するよう
に、プロセッサが該イムノアッセイ分析機および臨床化
学分析機に命令することからなる、診断システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に診断方法
およびシステムに関するものであり、さらに特定する
と、同じく本発明によって提供される急性心筋梗塞の早
期診断において使用するリフレックスアルゴリズムなど
の、所定の患者について実施すべき適切な生化学試験の
決定を補助し、不必要なアッセイを軽減する、リフレッ
クスアルゴリズムにしたがって実施されるイムノアッセ
イおよび臨床化学アッセイを統合する、自動診断プラッ
トフォームに関する。
【0002】
【従来の技術】本明細書中で以下に引用するすべての特
許、特許出願、出版物、本、参照マニュアルおよび抄録
は、本発明が属する技術分野の現状をより完全に記述す
るために、その全文を参照により本明細書中に組み入れ
る。
【0003】心筋梗塞の発症の疑いがある患者の適切で
最適な治療および取り扱いのために肝要なことは、例え
ば胸痛などの心臓が原発であると見られる症状の開始
後、最初の数時間以内の早期診断である。通常、12リー
ドの心電図(ECG)が即時に利用可能であるが、患者の
大多数(例えば、約60%まで)については入院時に診断
が下されない。典型的なSTセグメントの上昇の場合は、
急性心筋梗塞(AMI)の診断は簡単である。しかし、ECG
で診断されない患者については、世界保健機関(WHO)
基準にしたがった診断は生化学マーカー試験の結果をも
考慮に入れることによってのみ行なうことができる。
【0004】AMIおよび非AMIの早期判定のための新規な
生化学マーカーについての関心が高まっている。こうし
たマーカーの診断上の感受性および特異性は高いとして
も、入院時に即時にAMIを確定するかまたは非AMIと判定
するのに十分な感受性はないことが多い。当分野での目
標は、胸痛がある患者の不均質なグループの中で、実際
に急性AMIである患者を早期段階で病院に入院させ、早
期に治療し、一方、AMI非関連胸痛がある患者においてA
MIの可能性を除外して、適切な治療をし、そして救急治
療室からの早期解放を認定可能にすることである。
【0005】当分野での目標のいくつかを達成するため
に、臨床データ(T.H.Leeら、1991,N.Eng.J.Med.,324:1
239-1246;J.Jonsbuら、1993,Eur.Heart J.,14:441-44
6)または生化学マーカー(P.O.Collinsonら、1988,An
n.Clin.Biochem., 25:376-382;B.Lindahlら、1995,Cor
on.Artery Dis.,6:321-328)に基づいた診断アルゴリズ
ムなどのいくつかの方法が提案されてきた。その外、AM
I診断の変法として、ECG(W.G.Baxt,1991,Ann.Intern.M
ed.,115:843-848;W.G.Baxt,1992,Ann.Emerg.Med.,21:1
439-1444)、生化学マーカー(J.W.Furlongら、1991,A
m.J.Clin.Pathol.,96:134-141;S.Pedersenら、1996,Cl
in.Chem.,42:613-617)ならびにAMIの選択されたマーカ
ーの頻繁なサンプリングおよび測定(J.Elleniusら、19
97,Clin.Chem.,43:1919-1925)を含む臨床データに基づ
いた人工ニューラルネットワークが使用された。
【0006】臨床化学および検査医学の分野において、
10年以上にわたって、リフレックスアルゴリズム(すな
わち、試験の選択に主観的な人間の判断を必要とせず
に、先行する試験の結果に基づいて次の試験の選択を特
定するアルゴリズム)が使用されてきた。当初、こうし
たアルゴリズムは甲状腺疾患の評価について提案され
た。この場合、甲状腺刺激ホルモン(TSH)のアッセイ
が最初の系列の試験であり、このTSHの結果に基づいて
次のマーカーを選択するかまたは除外した(J.Klee,198
7,J.Clin.Endocrinol.,64:641-671)。今日まで、甲状
腺試験は、リフレックス試験がその分野の実務者に容認
された、検査医学における唯一の部門である。他の疾病
状態および医学的症状の検出のためのリフレックスアル
ゴリズムは通常は実施されない。したがって、その他の
疾病のためのリフレックス試験およびアルゴリズムの使
用が当分野で必要とされており、そしてその効率、有効
性およびその後の不要な試験のコストの減少によって、
診断プロセスの改善が保証される。
【0007】T.E.Caragherらの抄録(1997,Clin.Chem.,
43:S108)に、一定の時点におけるいくつかのAMIマーカ
ーの一連の測定が開示されている。AMIの確定の基準は
試験のアルゴリズムの結果に基づいて定義された。Cara
gherらのアルゴリズムはリフレックスアルゴリズムでは
ない。なぜならば、次に要求される試験はその前に得ら
れた結果に依存しないからである。
【0008】J.Elleniusらは急性心筋梗塞を診断するた
めのコンピュータを補助とする試みを開示した。この報
告においては、イソ型クレアチンキナーゼ、ミオグロビ
ンおよびトロポニンTを短時間間隔で測定し、その結果
をニューラルネットワークを使用して処理することによ
って、診断を行なった。こうしたニューラルネットワー
クはリフレックス試験の様式では実施されておらず、ま
た必要な試験の数を最少とする努力もされていない。そ
の代わりに、これは非常に短い間隔で実施した数種類の
試験からできるだけ早く最も正確な情報を獲得すること
に焦点を当てている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、心筋梗塞
の検出のためのさらなる改善および開発、より特定する
と、AMI の特異的で高感受性な検出のためのリフレック
ス法、そしてAMI リフレックスアルゴリズムなどのリフ
レックスアルゴリズムにしたがって実施されるイムノア
ッセイおよび臨床化学アッセイを統合する、自動診断プ
ラットフォームの需要があるものと理解される。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、生化学マーカ
ーによる疾病の診断を支援するリフレックス法およびシ
ステムを提供することによって、上記のおよびその他の
先行技術および背景技術の限界を克服する。本発明の例
示の1態様にしたがえば、人間の判断を必要とせずに、
先行する生化学マーカー測定の結果に基づいて次の生化
学マーカー測定を選択的に実施する、生化学マーカー測
定ステップの分類体系的序列にしたがって、個体の心筋
梗塞を検出するための方法およびシステムが提供され
る。本発明の1態様にしたがう例示の実施によれば、個
体の心筋梗塞を検出するための方法として、判定樹形図
によって規定された多数の系列の生化学マーカー測定ス
テップの1系列を実施することが含まれ、それらの各生
化学マーカー測定ステップは、入院から各種時間後の内
の1回において個体から取得した血清、血漿または全血
サンプル中の心筋梗塞の1以上の生化学マーカーの濃度
レベルを測定することを含む。判定樹形図の各系列は、
入院後1回目の既定時間内に該個体から取得した第1の
血清、血漿または全血サンプルについて実施する共通の
第1生化学マーカー測定から開始する。この共通の第1
ステップに続く生化学マーカー測定ステップのそれぞれ
は、先行した生化学マーカー測定ステップの結果に基づ
いて選択的に実施され、各系列は入院から各種時間後の
内の1回において該個体から採取した血清、血漿または
全血について実施された、それぞれの最終生化学測定ス
テップで終了する。その他の臨床データに加えて、実施
した生化学マーカー測定の系列および最終の生化学マー
カー測定ステップの結果に基づいて該個体についての心
筋梗塞の指示が提供される。
【0011】本発明別の態様によれば、心筋梗塞の疑い
がある患者について有用な生化学試験を確定するAMI検
出リフレックスアルゴリズムの例では、救急室に収容時
または収容後の一定の短時間以内にミオグロビンおよび
総クレアチンキナーゼ活性(総CK)を試験するステップ
で開始する。次に、リフレックスアルゴリズムにしたが
って、これらの2つの生化学マーカー試験のいずれかに
ついて陰性の結果が得られた場合、この2つの生化学マ
ーカー試験を陽性の結果が得られるまで、またはこの組
合せの試験を既定の回数(例えば4回)実施するまで、
およそ4時間毎に繰り返す。試験結果が常に陰性の場合
は、試験カスケードをトロポニンI試験で終了する。そ
の理由は、この試験の特異性がより高く、そして時間枠
範囲がより広いからである。陽性結果はこの患者は狭心
症および軽症心筋障害として治療すべきことを意味し、
陰性結果は心臓関係ではない胸痛の原因を考慮すべきこ
とを意味する。上記の試験期間中にミオグロビンおよび
/または総クレアチンキナーゼについて何らかの上昇値
が得られた場合は、クレアチンキナーゼMB(CKMB)量試
験を実施する。CKMB量試験および総CKに対するCKMBの算
出相対指数(RI%)の両者について陽性結果の場合は、
それ以後の試験は必要とせず、世界保健機関の基準にし
たがって急性心筋梗塞の指示を確定することができる。
CKMB量試験について陰性結果の場合は、明確化のために
トロポニンIを測定する。陽性CKMBおよび陽性RI%以外
のすべての場合において、判定樹形図にしたがって特定
される系列は最終試験としてトロポニンI試験で終了す
る。このReflexアルゴリズムで使用する各種のマーカー
のカットオフ値は必ずしも臨床で決定された正常範囲と
同一ではなく、このReflexアルゴリズムの最適な実施の
ために調節することができる。このReflexアルゴリズム
は好ましくは自動診断システムを含むコンピュータ上で
実施され、またコンピュータ読取り媒体に保存されたコ
ンピュータプログラムとして配備することもできる。さ
らに別の本発明の態様にしたがうと、本発明のReflexア
ルゴリズムは、最も適切な次の生化学マーカー試験を判
定する外に、試験結果の臨床的説明および/または治療
の勧告および/またはMIを検出するのに必要な生化学マ
ーカー試験の特定の系列以外の試験に関して提案するこ
とによって、エキスパートシステム(Expert System)と
しても役立つ。
【0012】本発明のさらに別の態様によると、イムノ
アッセイ分析機、臨床化学分析機、ならびにこのイムノ
アッセイ分析機および臨床化学分析機に連結されたプロ
セッサを含むシステムが提供される。プロセッサは、1
以上のイムノアッセイおよび1以上の臨床化学アッセイ
を含むリフレックスアルゴリズムにしたがって病態の診
断を促進するために、イムノアッセイ分析機および臨床
化学分析機に対し、プロセッサが実行したプログラムに
よって特定された測定を実行するように命令する。
【0013】本発明の方法および装置はAMIを検出する
ためのリフレックスアルゴリズムを提供することによっ
て、急性心筋梗塞の疑う余地のない早期診断を促進す
る。その上、胸痛または心臓に関連すると推定される病
状がある患者に対して実施する必要がある適切な生化学
試験の判定の補助となるばかりでなく、不必要なアッセ
イの実行を排除する一方で、すべての必要な検査結果を
網羅することが確実である。本発明のリフレックスアル
ゴリズムは、先行して実施したアッセイの結果に基づい
て次の試験を選択することによって、与えられた臨床情
況に対して適切な生化学マーカーを自動的に選択し、し
たがって試験の選択における人間の判断の必要が排除さ
れ、そして、実施すべき必要な試験の数を最少にし、こ
れによってより迅速でより信頼性のあるAMIの診断をも
たらす。こうした特徴は診断効率および費用効果にほと
んど合致するものである。本発明のその他の態様、特徴
および利点は、本発明を添付する図面とともに以下の記
載を参照して考察するならば、さらに容易に明らかにな
るであろう。
【0014】
【発明の実施の形態】一般的に図1−6を参照しなが
ら、本発明の1実施形態に従うReflexアルゴリズムの作
業フローまたは状態図を示す。図示したReflexアルゴリ
ズムは、マーカーが各種の時間枠内の感受性および特異
性に影響を与える、異なった出現動力学を有する免疫化
学および臨床化学アッセイの両者を含む、生化学マーカ
ー測定の判定樹形図または分類体系的組織を表示する。
より特定すると、図1−6の例示のReflexアルゴリズム
はミオグロビン、総クレアチンキナーゼ(tCKまたは総C
K)活性、クレアチンキナーゼMB(CKMB)量、および心
臓トロポニンI(cTNI)生化学マーカー測定を使用す
る。ミオグロビンは心筋梗塞に対して早期の感受性を有
する(梗塞後約2〜3時間)が、そのレベルは約24時間以
内に正常にもどること、一方総CKは梗塞後約6〜48時間
で上昇し、症状の開始から約18時間後に最大になること
が知られている。ミオグロビンおよび総CKの両者、特に
総CKは比較的費用がかからないが、同時に心筋に特異的
ではない。トロポニンIは非常に特異的であるが循環系
に遅れて出現し、そしてミオグロビンまたは総CKに較べ
て比較的費用がかかる。トロポニンの最適感受性は梗塞
の約5〜48時間後に出現する。CKMBの特異性はトロポニ
ンIよりも小さいがミオグロビンおよび総CKよりも大き
く、梗塞の約5〜48時間後の感受性の時間枠を有する。
【0015】これ以降さらに完全に理解されるように、
図1−6に示される図形によって説明を明瞭にすると、
長方形はアッセイ実行ステップ(すなわち、1以上の生
化学マーカー測定)を意味し、楕円形はそれぞれ別の
(すなわち、長方形で示される)生化学マーカー測定を
以後実施するかしないかによって、暫定的または最終の
患者の情況の指示を確定し、台形は提案される治療およ
び/または診断の最終点(すなわち、最終の患者の情況
の指示)および好ましくはその最終点に至った先行試験
の結果の系列にも基づいた追跡処置を意味する。別のア
ッセイ実行ステップに続く楕円形(すなわち、暫定的指
示)はReflexアルゴリズムの実用において必ず指示され
るステップを表すものではなく、基底となる論理的構造
および作業フローの配置の記載を明確にするために示す
ものであることに注意すべきである。しかし、以後さら
に完全に理解されるように、こうした暫定的指示をそれ
までに得られた試験結果を臨床的に説明するための示唆
として提供してもよく、また医師への別の提案する治療
または勧告と結びつけることもできる。図1、図2、図
3、図4、図5および図6のそれぞれにおいて定義され
る生化学マーカー測定またはアッセイのすべては、順番
に、入院時(例えば入院後約3時間以内)、および入院
時に最初に血液を採取した時間から4時間間隔で採取し
た血液について実行されることに注意すべきである(す
なわち、図4および図5はそれぞれ入院後12時間目およ
び16時間目に相当する)。その上、単純化のために、生
化学マーカー測定について使用される血液、血液サンプ
ルなどの意味は、実施するアッセイに適合させて、全
血、血清または血漿を使用することを示すために一般的
に使用される。
【0016】図1−4にさらに特定して言及すると、胸
痛を訴え、かつ/または異常な(すなわち陰性の)心電
図(ECG)測定値を表す(ステップ98)患者の入院に際
して、患者からその時に、好ましくはできるだけ早く、
採取した血液サンプルについて、ミオグロビンおよび総
クレアチンキナーゼ(総CK)アッセイの両方(ステップ
100)を実施する。ミオグロビンおよび総CKの両方の当
初の試験は、古い梗塞(例えば開始後5〜48時間)と同
様に最近の梗塞(例えば開始後2〜3時間)を検出するの
に有効である。
【0017】ステップ100において、総CK測定が陽性結
果(tcK:Pで表示;「陽性」総CKとは総CK活性がある閾
値を超えていることを意味する)をもたらす場合、AMI
(ステップ106)の可能性または進行したAMI(すなわち
晩期AMI、ステップ108)の可能性を指示し、次にステッ
プ110において、最初の血液サンプルを使用してクレア
チンキナーゼMB測定(CKMB)を実施し、そして(最初の
血液サンプルについての総クレアチンキナーゼ測定を使
用した)総CKに対するCKMBの比率で表される相対指数百
分率(%RI)を算出する。CKMB濃度が閾値より上(すな
わち陽性、CKMB:Pで表示)かつ%RIが閾値より上(すな
わち陽性、%RI:Pで表示)の場合、患者についての心臓
状態の診断として、世界保健機関の定義に合致するAMI
が指示され(ステップ112)、好ましくは医師に対してC
KMBの追試測定が提案される(ステップ118)。あるい
は、ステップ110において、CKMB濃度が陰性かつ%RIが
陰性(すなわちCKMB:N,%RI:N)の場合、骨格筋の損傷
が原因である可能性が指示され(ステップ116)、この
場合は診断をさらに確定して心臓の状態をさらに特定し
て評価するために、ステップ236を経由してフローを進
める。ここでは最初の血液サンプルを採取してから約4
時間後に採取した血液について心臓トロポニンIの濃度
(cTNI)を測定する。しかし、ステップ110において、C
KMB濃度が陽性かつ%RIが陰性(すなわちCKMB:P,%RI:
N)の場合は、AMIの可能性または骨格筋の損傷が原因で
ある可能性が指示され(ステップ114)、この場合は最
初の血液サンプルについてcTNIを測定する(ステップ12
0)。ステップ120においてcTNIが陽性の場合は、患者の
心臓状態の診断として、世界保健機関の定義に合致する
AMIが指示され(ステップ122)、そして好ましくは医師
に対してトロポニンIの追試測定が提案される(ステッ
プ126)。あるいは、ステップ120において、cTNIが陰性
(すなわちcTNI:N)の場合、骨格筋の損傷が原因である
可能性を意味し(ステップ124)、この場合は診断をさ
らに確定して心臓の状態をさらに特定して評価するため
に、ステップ228を経由してフローを進める。ここでは
最初の血液サンプルを採取してから約4時間後に採取し
た血液についてトロポニンIの濃度を測定する。
【0018】本発明によれば以下のことが理解される。
図1の例示的実施形態は、AMIを指示する2つの診断の
終点(すなわち、ステップ112および122)によって表さ
れるAMIの早期検出のための可能な経路(すなわち、Ref
lex法にしたがって実施される一連の生化学マーカー測
定を表す経路で、本明細書では筋道または系列とも称さ
れる)を提供する。これは入院時に採取した血液の生化
学測定のみから得られる結果であって、Reflex法によっ
て他の患者の心臓状態を診断するために必要とされる場
合がある、別の血液サンプルが要求されない。
【0019】再びステップ100に言及するが、両試験が
陰性結果を指示する(Myo:N、tcK:Nで表示;「陰性」総
CKとは総CK活性がある閾値以下であることを意味し;
「陰性」ミオグロビンとはミオグロビン血中濃度がある
閾値以下であることを意味する)場合は、AMIが存在し
ないかまたは非常に早期の段階であることを示唆する
(ステップ102)。同様に、陽性ミオグロビン結果(す
なわちミオグロビン血中濃度がある閾値以上)および陰
性総CK結果は、AMIが早期段階らしいことを示唆する
(ステップ104)。なぜならば、記載したように、ミオ
グロビンアッセイは総CKアッセイの感受性の最大値より
も早期に最大感受性を示すからである。当初測定した総
CKが陰性である、これらの場合のいずれかが早期AMIを
呈示する患者によるかもしれないので、各場合につい
て、最初のセットのミオグロビン/総CKアッセイのため
に血液を採取した時間から好ましくは約4時間後に採取
した血液について追加のセットのミオグロビン/総CK試
験を実施する(ステップ200)。
【0020】これからステップ200〜226に言及するが、
これらのステップは本明細書の上記のステップ100〜126
にそのまま類似していることに注意すべきであって、し
たがって説明の簡略化および明確化の目的のため、特定
しては記載しないこととする。言及したように、ステッ
プ200〜226の生化学マーカー測定は、好ましくは患者か
ら最初の血液サンプルを採取してから約4時間後に採取
した血液について実施し、したがってステップ200〜226
は、入院時に比較して遅れたAMIの表出を同定、診断お
よび/または確定するために、時間のみを遅らせたステ
ップ100〜126に相当する測定系列を表す。また、(i)ス
テップ210においてCKMBおよび%RIの両方が陰性、また
は(ii)ステップ220においてcTNIが陰性、のいずれかの
場合、それぞれの場合は骨格筋損傷の可能性を指示する
が、その後さらに診断を確定し、また心臓の状態をさら
に特定して評価するために、フローをステップ328に進
めて、ここで最初の血液サンプルを採取してから約8時
間後に採取した血液についてトロポニンIの濃度(cTN
I)を測定する。その上、ステップ100と同様に、ステッ
プ200において、総CKが陰性である(ステップ202および
204)いずれかの場合、次に採取する血液についてミオ
グロビンおよび総CKを測定する(ステップ300)。この
場合、好ましくは最初の血液サンプルから約8時間後
(すなわち第2血液サンプルから約4時間後)に採取し
た血液である。さらに特定すると、ステップ200におい
て、(i)両試験が陰性結果(すなわち、Myo:N,tcK:N)
を指示し、総CKに陽性変化がなく(すなわち閾値以上の
活性の増加がなく)、そしてミオグロビンは陰性のまま
か陰性になったかのいずれかであるため、AMIが存在し
ないことを示唆する(ステップ202)か、(ii)ミオグロ
ビンが陽性かつ総CKが陰性(Myo:P,tCK:N)で、総CKは
陰性のままでミオグロビンは陽性のままか陽性になった
かであるため、患者がAMIの早期段階であるかもしれな
いことを示唆する(ステップ204)場合は、次にステッ
プ300において、最初の血液サンプルを採取してから約
8時間後に採取した血液について、ミオグロビンおよび
総CKを測定する。
【0021】ステップ228に言及すると、記載したよう
に、最初の血液サンプルのcTNI測定(すなわちステップ
120)がAMIを指示するほどのレベルを指示しなかったの
で、さらに診断を確定するため、最初の血液サンプルを
採取してから約4時間後に採取した血液についてcTNIを
測定する。ステップ228においてcTNIが陽性の場合は患
者の心臓状態についての診断として世界保健機関の定義
に合致するAMIが指示され(ステップ122)、医師に対し
て好ましくは追試トロポニンI測定が提案される(ステ
ップ322)。あるいは、ステップ228においてcTNIが陰性
(すなわちcTNI:N)で、骨格筋損傷原因の可能性が指示
されるとき(ステップ124)、診断をさらに区別して、
統計的に意味がある程度の確率で心臓状態をさらに特定
させて評価するため、フローをステップ328に進める。
ここでは最初の血液サンプルを採取してから約8時間後
に採取した血液についてトロポニンI濃度を測定する。
【0022】ステップ236に言及すると、最初の血液サ
ンプルについて陽性cTNIが測定されたにもかかわらずCK
MBおよび%RIがともに陰性であったので、さらに上昇cT
NIの原因を評価して診断を区別するため、最初の血液サ
ンプルを採取してから約4時間後に採取した血液につい
てcTNIを測定する。ステップ236においてcTNIが陽性の
場合、患者の心臓状態の診断としてAMIが指示され(ス
テップ238)、医師に対して好ましくは追試トロポニンI
測定が提案される(ステップ242)。あるいは、ステッ
プ236においてcTNIが陰性(すなわちcTNI:N)で、骨格
筋損傷原因の可能性が指示されるとき(ステップ24
0)、診断をさらに区別して、統計的に意味がある程度
の確率で心臓状態をさらに特定させて評価するため、フ
ローをステップ328に進める。ここでは最初の血液サン
プルを採取してから約8時間後に採取した血液について
トロポニンI濃度を測定する。
【0023】ステップ328において、cTNIが陽性なら
ば、患者の心臓状態の診断としてAMIの可能性はあるが
おそらくそうではないと見られる心臓損傷が指示され
(ステップ330)、そして医師に対して好ましくは追試
トロポニンI測定が提案される(ステップ242)。測定さ
れたトロポニンIレベルに基づいて、異なる治療の提案
とともに、心臓損傷の程度がさらに指示されることに注
意すべきである(例えば、0.9ng/mlを超えると不安定狭
心症ではなくAMIが指示される)。あるいは、ステップ3
28においてcTNIが陰性(すなわちcTNI:N)で、骨格筋損
傷原因の可能性がなお指示されるとき(ステップ33
2)、診断をさらに区別して、統計的に意味がある程度
の確率で心臓状態をさらに特定させて評価するため、フ
ローをステップ428に進める。ここでは最初の血液サン
プルを採取してから約12時間後に採取した血液について
トロポニンI濃度を測定する。
【0024】ここで、最初の血液サンプル(ステップ10
0)および最初の血液サンプルから4時間後に採取した
血液サンプル(ステップ200)の両方について総CK活性
が陰性の場合に実施されるステップ300に言及すると、
ミオグロビンおよび総CK測定の両方が陰性結果をもたら
す場合は、総CK活性が閾値を一度も超えず、そしてミオ
グロビン濃度は閾値以下に減少したかまたは閾値を一度
も超えなかったので、AMIはおそらく存在しない(ステ
ップ302)。したがって、診断をさらに区別して、統計
的に意味がある程度の確率で心臓状態をさらに特定させ
て評価するため、ステップ428において、最初の血液サ
ンプルを採取してから約12時間後に採取した血液につい
てトロポニンIの濃度(cTNI)を測定する。
【0025】しかし、ステップ300において、総CK測定
が陽性結果をもたらして、AMIの可能性(ステップ306)
または進行したAMIの可能性(すなわち後期AMI、ステッ
プ308)を指示する場合、ステップ310において最初の血
液サンプルから約8時間後に採取した血液を使用してク
レアチンキナーゼMB測定(CKMB)を実施し、そして(8
時間目の血液サンプルについての総CK測定を使用した)
総CKに対するCKMBの比率によって表される相対比率指標
(%RI)を算出する。CKMB濃度が閾値レベルより上(す
なわち陽性、CKMB:Pで表示)でかつ%RIが閾値より上
(すなわち%RI:Pで表示)の場合は、患者の心臓状態に
ついての診断として世界保健機関の定義に合致するAMI
が指示され(ステップ312)、医師に対して好ましくは
追試CKMB測定が提案される(ステップ318)。あるい
は、ステップ310においてCKMB濃度が陰性でかつ%RIが
陰性(すなわちCKMB:N、%RI:N)で、骨格筋損傷原因の
可能性が指示されるとき(ステップ316)、診断をさら
に区別して、統計的に意味がある程度の確率で心臓状態
をさらに特定させて評価するため、フローをステップ42
8に進める。ここでは最初の血液サンプルを採取してか
ら約12時間後に採取した血液についてトロポニンI濃度
を測定する。しかし、ステップ310において、CKMB濃度
が陽性かつ%RIが陰性(すなわちCKMB:P,%RI:N)の場
合は、AMIの可能性または骨格筋の損傷が原因である可
能性を意味し(ステップ314)、この場合は最初の血液
サンプルを採取してから約8時間後に採取した血液につ
いてcTNIを測定する(ステップ320)。ステップ320にお
いてcTNIが陽性の場合は、患者の心臓状態の診断とし
て、世界保健機関の定義に合致するAMIが指示され(ス
テップ322)、そして医師に対して好ましくはトロポニ
ンIの追試測定が提案される(ステップ322)。あるい
は、ステップ320において、cTNIが陰性(すなわちTNI:
N)の場合、骨格筋の損傷が原因である可能性を意味し
(ステップ324)、この場合は診断をさらに区別して心
臓の状態をさらに特定して評価するために、ステップ42
8を経由してフローを進める。ここでは最初の血液サン
プルを採取してから約12時間後に採取した血液について
トロポニンIの濃度を測定する。
【0026】前記から理解されるように、その前で終了
しないかぎり、多数の経路のいずれか1つの結果として
実施されるステップ428にここで言及すると、トロポニ
ンI濃度が閾値を超えて陽性結果(すなわちTNI:P)に相
当する場合は、診断として心臓の損傷が指示され(ステ
ップ432)、そして好ましくは何らかの特定の追跡操作
が勧告される(ステップ436)(例えばトロポニンI測定
の追試実施)。測定されたトロポニンIレベルに基づい
て、異なる治療の提案とともに、心臓損傷の程度がさら
に指示されることに注意すべきである(例えば、0.9 ng
/mlを超えると不安定狭心症ではなくAMIが指示され
る)。しかし、トロポニンI測定結果が陰性(すなわちc
TNI:N)の場合、診断として心臓損傷ではないことが指
示され(ステップ430)、胸痛を非心臓起源として患者
を治療することが勧告される(ステップ434)。
【0027】再びステップ300に言及すると、ミオグロ
ビンが陽性かつ総CKが陰性の場合、早期AMIの可能性が
指示され(ステップ304)、この場合は、最初の血液サ
ンプルを採取してから約12時間後に採取した血液につい
てミオグロビンおよび総CK測定をさらに実施する(ステ
ップ400)。説明の簡略化および明確化の目的のため、
ステップ400〜420、ステップ500〜526、ステップ528〜5
34、およびステップ628〜636内のそれぞれおよびすべて
のステップの進行について詳細には記載しない。なぜな
らば、これらは以下の差異はあるが、ステップ200〜22
6、ステップ300〜326、ステップ328〜334、およびステ
ップ428〜436に順番にそのまま対応するからである。第
1に、対応する生化学マーカー測定ステップについて、
血液を約8時間後に採取する(例えば、ステップ628〜6
36およびステップ428〜436は最初のサンプルを採取して
からそれぞれ約20時間後および12時間後に採取した血液
について実施する)。第2に、ステップ300における陽
性ミオグロビン結果および陰性tCK結果に続いて、ステ
ップ400においてその後採取した血液についてミオグロ
ビンおよび総CK測定を実施する(すなわち、ステップ40
0〜420、ステップ500〜526、ステップ528〜534、および
ステップ628〜636で表される経路を時間を遅らせて開始
する)が、ステップ500においては、16時間目まで4時
間毎に採取した血液の測定について、トロポニンIが上
昇していないので(すなわち陽性レベル)、陽性ミオグ
ロビン結果および陰性総CK結果に続いてcTNI測定を実施
する。
【0028】ステップ300における陽性ミオグロビン測
定および陰性tCK測定に続く時間を遅らせた測定経路
は、最初に血液を採取してから8時間後に採取した血液
の上昇ミオグロビンが入院時に比較してAMIの遅れた表
示によるもの(すなわち早期AMI)である場合のAMIを正
確に診断する可能性を確実にするために提供されるもの
と理解されるべきである。ステップ300における12時間
後の陽性ミオグロビンおよび陰性tCKの測定は、本発明
にしたがって後続の生化学マーカー測定ステップを特定
する(すなわちステップ400)外に、早期AMIの検出を指
示することもあるので、早期AMIのこの暫定的な指示は
(AMI開始の注目時間に対応して)医師に注目されるば
かりでなく、その医師にそれ以上の心臓の損傷を軽減す
るための何らかの治療の勧告もまた行なわれ得ることも
さらに理解されるべきである。
【0029】さらに一般的には、図1〜6のReflexアル
ゴリズムにおける各種の点を通して、終点に到達する前
にReflexアルゴリズムによって特定される測定が漸次実
施されるにつれて、医師は暫定的な指示(すなわち楕円
形によって指示される)、および場合によっては何らか
の勧告される治療またはその他の臨床試験に注目するこ
とができる。その上、Reflex法における終点を含むある
点における指示および/または勧告される治療は、終点
自体(すなわちその終点に至った試験の1以上の系列に
よって特徴付けられる)のみに依存するのではなく、そ
こまで通った特定の経路(すなわち、実施された試験の
特定の系列およびその結果)にもさらに依存するようで
ある。なぜならば、図示したように、フロー中で2以上
の経路が共通する点に至ることがあるからである。終点
に依存する勧告の例として、4時間枠以内のAMIの早期
診断は侵入的治療(例えば酵素分解またはレスキュー(r
escue)PTCA)を提案するようであり、一方AMIの後にな
っての診断(例えば12時間)は非侵入的診断を提案する
ようである。特定の系列依存診断の例として、ステップ
330の指示および/または勧告がここまで経路110→120
→228→328または経路200→210→328のいずれを経由し
て到達したかに応じて選ばれることを考慮してみよう;
前者の経路はCKMBが上昇したので非常に確からしいAMI
を指示し、後者の経路はCKMBが上昇しなかったので不安
定狭心症の合理的な見込みを指示している。これについ
ては、Reflex法が心臓損傷の可能性がある患者を評価
し、そして治療するためのエキスパートシステムを提供
するものと理解される。こうしたエキスパートシステム
はまた、診断および/または治療の勧告を提供するため
に、好ましくはデータベース中に保存された、患者の医
療歴、入院以来実施されたその他の臨床試験、および家
族歴などのその他の患者の情報を引き出すこともでき
る。
【0030】本発明によれば、図1〜6の例示の態様
が、Reflex法の全体に含まれるすべての血液サンプルを
採取することを必要としないでAMIまたは心臓の損傷の
検出をする可能な経路を提供するものと認識される。よ
り特定すると、入院時に採取した血液のみに基づいて2
つの診断の終点(すなわちステップ112および122)が提
供され;入院時および4時間後に採取した血液のみに基
づいて4つの診断の終点(すなわちステップ212,222,
230および238)が提供され;入院時ならびに4および8
時間後に採取した血液のみに基づいて3つの診断の終点
(すなわちステップ312,322,および330)が提供さ
れ;入院時ならびに4、8および12時間後に採取した血
液のみに基づいて4つの診断の終点(すなわちステップ
412,422,430および432)が提供され;入院時ならびに
4、8、12および16時間後に採取した血液のみに基づい
て3つの診断の終点(すなわちステップ512,522,およ
び530)が提供され;そしてReflex法の全体に含まれる
すべての血液サンプル(すなわち、最初のサンプルを採
取してから20時間目まで4時間毎に採取した血液)に基
づいてはただ2つの診断の終点(すなわちステップ630
および632)が提供される。
【0031】図1〜6のこれまでの記載の範囲からさら
に完全に認識されるように、AMIを検出するためのこう
したReflex法の設計は以下のような経路を含むような様
式で各種の感受性、特異性および見かけの動力学を有す
る生化学マーカー測定を配列することを基礎としてい
る:(i)高度の確実性(すなわち疑陰性が低確率)での
非心臓損傷の指示の結果をもたらす経路、および(ii)入
院時に対してAMIの各種の開始時間の可能性の説明を行
う一方、Reflex法において使用するすべての血液採取時
間に採取した血液について常に測定することは必要とし
ないで、AMIの指示の結果をもたらす経路。これについ
ては、多くの変形および別法Reflexアルゴリズムの実施
が可能であるものと理解される。例をあげると、図1〜
6のReflexアルゴリズムにおいて使用するマーカーを別
のマーカーで置換してもよい;例えば、ミオグロビンを
グリコーゲンホスホリラーゼまたは心臓型脂肪酸結合タ
ンパク質で置換するか、またはトロポニンIをトロポニ
ンTで置換してもよい。その外、各種の感受性、特異
性、見かけの動力学およびコストを有する無数のその他
の生化学マーカーのいずれを使用しても、別法Reflexア
ルゴリズムを設計して実施することができる。これには
例えばミオグロビン、総クレアチンキナーゼ、クレアチ
ンキナーゼMB、トロポニンT、トロポニンI、グリコーゲ
ンホスホリラーゼBB、乳酸デヒドロゲナーゼ、心臓型脂
肪酸結合タンパク質(h-FABP)、炭酸脱水酵素III、ア
クチン、ミオシン、およびイソ型クレアチンキナーゼMB
が含まれる。
【0032】その上、こうしたReflex法の設計では、各
種の生化学マーカー測定の費用コスト、血液採取の時間
およびアッセイの閾値レベルに関連するものなどのその
他の因子もまた考慮される。例えば、図1〜6のReflex
アルゴリズムにおいて、コストを考慮要件としないなら
ば、CKMB測定に代えてトロポニンI測定にすることがで
きるであろう。しかし、トロポニンIは比較的高価であ
るので、トロポニンI測定を必要としないですむ診断を
さらに区別するために、各種の経路(例えば低リスク
側)においてCKMB測定が実施される。一般的に、患者の
血液を採取する時間は、各種のアッセイについて、確立
された試験操作から知られるような、(例えば時間に依
存する感受性に基づく)好ましい時間にしたがって選択
される。使用する各種のアッセイについて(例えば公開
された文献からの)標準的な閾値/レベルを設定しても
よいが、以下においてさらに理解されるように、与えら
れたReflexアルゴリズムの判定樹形図の構造について診
断を最適にするように、閾値を調整してもよい(例えば
疑陰性を最少にするために、より控えめな閾値)。
【0033】したがって、本発明にしたがって図1〜6
に図示した例示のReflexアルゴリズムの無数の変形、ま
た無数の変法Reflexアルゴリズムの実行がが可能である
ことが理解される。どの事例においても、これらの原理
および基準にしたがって、一度準備的なReflexアルゴリ
ズムを設計し、そのアルゴリズムにおいて使用するそれ
ぞれのおよびすべてのアッセイを(ならびにおそらく他
の試験も同様に)使用して患者を臨床試験し、そして設
計したReflexアルゴリズムを使用した分類をすべての試
験によって指示された結果と比較することによって、心
臓病患者の分類におけるその効力を評価することができ
る。重要な因子の1つはどんな疑陰性の結果または患者
の分類、診断および治療に逆効果になるようなその他の
どんな誤分類をも避けることである。これらの結果を分
析することによって、分類を強化し(例えばアルゴリズ
ムのどこかの分岐に追加の試験ステップを加える、およ
び/または疑陰性を避けるために閾値レベルを増加させ
るなどの何らかの閾値レベルを調整する)かつ/または
効率を強化する(例えばアルゴリズムのどこかの分岐を
除去する、および/または何らかの閾値レベルを調整す
る)ために、予備Reflexアルゴリズムを一体どのように
改変するかを理解することができる。図1〜6に示され
た例示の態様で使用する閾値レベルに関しては、総CKが
陽性の場合、CKMBが陰性で%RIが陽性であることはあり
えないことに注意すべきである。
【0034】本発明の1実施形態にしたがえば、図1〜
6に例示されるようなAMI Reflex法は好ましくはプログ
ラムによる処理システムで実施される。AMI Reflex法を
実施するためには無数の処理システムの配置およびプロ
グラミングパラダイム(paradigm)があることを理解す
べきである。例えば、比較的簡単な配置において、図7
は通常のディジタルコンピュータシステム60を例示して
おり、これはメモリー64(例えばRAM)、別のコンピュ
ータ読取り媒体65(例えばフラッシュメモリー、マグネ
チックハードドライブ、CD-ROMその他)、インプット装
置68(例えばキーボードおよび/またはマウスならびに
/またはディジタルデータインプットポート)ならびに
ディスプレー70およびプリンター72などのアウトプット
装置に連結したプロセスユニット66を含み、そしてコン
ピュータシステム60は保存されたプログラムの実行によ
ってAMI Reflexアルゴリズム(例えば図1〜6に図示さ
れたアルゴリズム)を実施する。例えば、1以上の生化
学マーカー測定からの結果をインプットするために、オ
ペレーターがキーボードを装備したインプット装置68を
使用し、次にそのインプット結果からAMI Reflex法にし
たがうプロセスユニット66のプログラムコントロールに
よって処理が実施され、そしてこの処理にしたがってRe
flex法によって特定された次の生化学マーカー測定ステ
ップ、診断および/または治療の勧告がディスプレー70
および/またはプリンター72にアウトプットされる。デ
ィジタルコンピュータシステム60は診断または治療を補
助するためのその他の情報を含む(例えばコンピュータ
読取り媒体65に保存されるかまたはコンピュータシステ
ム60がアクセスし得るネットワークを介した)患者のデ
ータベースにもアクセスを持ってもよい。
【0035】もう少し詳細に記載すると、このような実
施において、同定し得る各患者について、実施すべき1
以上の生化学マーカー測定を決定するために、プロセッ
サ66はAMI Reflexアルゴリズムを実行し、決定した1以
上の生化学マーカー測定を実行するように(例えばディ
スプレー70を通じて)オペレーターに指令する。イムノ
アッセイ分析機(例えばBayer Corporation 製 Immuno
I)および/または臨床化学分析機(例えばBayer Corpo
ration 製 OpeRA)で測定を実行した後、オペレーター
は患者の測定結果を例えばキーボードおよび/またはマ
ウス68を通じて処理システムにインプットする。このイ
ンプットに応答して、処理システムは実行すべき次の生
化学マーカー測定または患者の心臓状態の指示(例えば
インプットがある測定系列の最後の生化学マーカー測定
に関係する場合の診断)のいずれかを特定する。その
上、Reflexアルゴリズムの実行中の各種の点で、処理シ
ステムが、実施すべきその他の試験または治療の提案お
よび/または試験結果の臨床上の説明の提案を指示する
こともできる。例示のためにより特定すると、生化学測
定の全系列を完遂する前に、(例えばある系列の生化学
マーカー試験に沿った進行に基づいて)心筋梗塞の早期
段階が暫定的に検出された場合、処理システムは、心臓
状態をさらに確定するために実行すべき次の生化学マー
カー試験を特定する外に、それ以上の心臓の損傷を軽減
するために何らかの治療を勧告することもできる。
【0036】図7のシステムに関して、AMI Reflex法お
よびユーザーインターフェースをプログラムによって実
行するために、各種のデータ体系またはプログラムパラ
ダイムを使用することができる。例えば、図1〜6の判
定樹形図の全体を、下方にリンクしたレコードリストか
らなる分類体系にしたがって実行することができる。こ
こでは、各レコードが、ディスプレー70および/または
プリンター72にアウトプットする暫定的若しくは最終的
な指示(例えば楕円中に示した指示)および/または暫
定的若しくは最終的な勧告される治療に関係するエレメ
ントを含んでいる関連フィールドとリスト中の別のレコ
ードへのポインターを有している。インプット装置68を
通じてインプットを受けると、メインプログラムおよび
/または各種のサブルーチン若しくはモジュールがその
インプットを使用して次のレコードを指摘する適切なポ
インターを識別し、そして適切なサブルーチンまたはモ
ジュールがこのフィールドからの何らかの適切な情報の
処理またはアウトプットを操作する。その外、指示およ
び/または勧告された治療が経由した特定の経路にさら
に特異的に依存するように、図1〜6に例示された図に
比較して、連結されたリストをさらに論理的に分割する
こともできる。この例示のプログラムによる実行におい
て、プログラムおよび/またはリンクしたリストのデー
タをメモリー64(例えばRAM)に保存し、プロセスユニ
ット66(CPU)がAMI Reflexアルゴリズムに影響するこ
れらのシグナルを処理することができる。
【0037】理解されるように、図8に示した別の態様
において、アッセイ試験装置を制御し、かつ/またはこ
こからデータを得るために、図7のディジタルコンピュ
ータシステム60または何らかの関連エレメント(例えば
メモリーその他)を有するマイクロコントローラー若し
くはマイクロプロセッサなどの制御プロセッサ40を、イ
ムノアッセイ分析機42および臨床化学分析機44と、周知
のインフェース技術によってインターフェースするか別
の方法で統合することができる。例えば、イムノアッセ
イ分析機42はBayer Corporation 製 Immuno I、そして
臨床化学分析機44はBayer Corporation 製 OpeRAでもよ
く、それぞれが(例えばTechnidata of France 製のPDC
Concentratorソフトウェアを使用して)AMI Reflexア
ルゴリズムを実施するプログラムを実行するパーソナル
コンピュータまたはワークステーションにインターフェ
ースしている。こうしたシステムにおいては、臨床化学
分析機およびイムノアッセイ分析機は、処理システム40
から(例えば分析機の対応するロードリスト中に書き込
むなどの)別々の命令に同時に応答して、(例えば別の
患者からの)別々のサンプルについて作動することがで
きると理解される。イムノアッセイ分析機および臨床化
学分析機間のサンプルの移動はサンプルロード/交換シ
ステム46によって実行することができ、これは制御プロ
セッサ40の制御下で示される、各種の既知のサンプル移
動機構およびシステムのいずれでもよい(例えばBayer
製 Labcell、またはLabFrame of Omaha,Nebraska製LabI
nterlink)。サンプルロード/交換システム46、イムノ
アッセイ分析機42および臨床化学分析機44への制御プロ
セッサ40の連結は、専用のバス(bus)若しくはポート(po
rt)および/または共用のバス若しくはポートなどの各
種の方法によって実行することができると理解されるべ
きである。また、イムノアッセイ分析機42および臨床化
学分析機44はサンプルロード/交換システム46を経由し
てサンプル交換を制御するように作用する。
【0038】AMI Reflexアルゴリズムを実行する処理シ
ステムからの要請として必要とされる、さらに別の血液
サンプルの採取という看護人の仕事以外には、人間が介
在しないで、全試験が特定されて自動的に実行されるよ
うに、本発明に従うAMI Reflexアルゴリズムによって共
同的に制御されるイムノアッセイ分析機および臨床化学
分析機を提供するために、各種のプロセッサの配置を実
施することができるものと理解される。例をあげると、
図8のシステムを、例えば各分析機が専用のプロセッサ
を有するように制御プロセッサを分析装置専用にするこ
とによって、制御プロセッサ40および分析機を近くに集
めて単一の装置またはプラットフォームにすることがで
きる。あるいは、1つのプロセッサ(例えば制御プロセ
ッサ40)が専用のローカルプロセッサを持たない分析機
を含めて両方の分析機を直接制御することもできる。さ
らに別の実施においては、AMI Reflexアルゴリズムを、
分析機間のサンプル移動システムを備えて、それぞれが
分析機の1つに専用の2つのプロセッサのみで共同的に
実行することもできる。さらに別の実施において、イム
ノアッセイおよび臨床化学分析機が専用のプロセッサを
持ち、プライベートネットワーク(例えばローカルエリ
アネットワーク(LAN)またはプライベートワイドエリア
ネットワーク(WAN))を介して、若しくはパプリックネ
ットワーク(例えばInternet,WAN,またはパブリック
と接続できる電話ネットワークダイヤルアップ)を介し
て、1以上の制御プロセッサまたはサーバーとネットワ
ークし、パブリックネットワークに基づくReflexアルゴ
リズムサービスを提供することもできる。
【0039】記載したように、各分析機がそれ自身の専
用の(例えばローカル)プロセッサを有し、そして第3
の制御プロセッサがサンプルについてAMI Reflex法にし
たがう全体の処理を共同して行なうことができる。こう
した実施には各種の多重処理若しくは平行処理構成また
はパラダイムを使用することができる。簡単な例を示す
と、第3の制御プロセッサを親機、2つのローカルプロ
セッサを子機として、親/子実施を使用することができ
る。こうした実施においては、Reflexアルゴリズムのプ
ログラムによる実施を各種の方法で制御プロセッサおよ
び各ローカルプロセッサ間に分配することができるもの
と理解される。例えば、与えられたサンプルについて、
制御プロセッサがAMI Reflexアルゴリズムにしたがって
各分析機に各生化学マーカー測定を明確に命令し、ロー
カルプロセッサはそれぞれその特定された測定を完遂す
るのに必要なすべてのステップ(例えばサンプルおよび
試薬の操作、マーカー濃度の測定、その他)を制御す
る。あるいは、制御プロセッサからの1つの命令または
メッセージに応答して、分析機で測定される相当する型
(すなわち臨床化学アッセイまたはイムノアッセイ)の
一連の測定ステップを含む、Reflexアルゴリズムのサブ
ルーチンまたはサブ系列を実行するように、対応するロ
ーカルプロセッサをプログラムし、そして、制御プロセ
ッサがAMI Reflexアルゴリズムの各種の経路に関するイ
ムノアッセイおよび臨床化学アッセイ間の分岐に関する
分析機の間の全体としての調整を維持するようにするこ
とができる。こうした各種の分岐点には与えられたサン
プルを処理する分析機のローカルプロセッサと(例えば
生化学測定(群)の結果によって左右されるサブルーチン
内のある点、またはサブルーチンの終点において)遭遇
するので、ローカルプロセッサはその分岐点を指示する
メツセージを(例えば遮断の要求を使用して)制御プロ
セッサに伝達し、そして制御プロセッサはそのサンプル
について測定すべきまたはサブルーチンを実行すべき位
置にある別の分析機にメッセージを適切に伝達すること
ができる(または最終の診断および治療の勧告を提供す
るなどの他の適切な動作をすることができる)。
【0040】すでに記載したことであるが、別の実施に
おいて、分析機および制御プロセッサまたはサーバーを
ネットワークで連結することもできる。こうしたシステ
ムにおいては、例えば、AMI Reflex法はサーバーによっ
て実施される1適用であって、AMI Reflex法のデータを
(例えば自動アッセイ試験装置から直接に)患者のデー
タベース中に書き込むこともできる。あるいは、統合さ
れた自動診断イムノアッセイ/臨床化学アッセイ分析機
併合システムをネットワーク上の交点として実施し、患
者のデータベースなどのその他のネットワークリソース
とのアクセスを持つこともできる。こうしたネットワー
クの実施はエキスパート(Expert)システムの実施に好適
である。
【0041】これらの例示の実施のそれぞれについて、
AMI Reflexアルゴリズムは各種のプログラムパラダイム
またはデータ構成にしたがって実施することができ、こ
れらのいくつかは特定の実施に関する例として記載し
た。例えば、プログラムを階層的に下方に連結されたフ
ァイルのリストにしたがって構成することができる。ま
た、Reflexアルゴリズムをイムノアッセイおよび臨床化
学分析機専用プロセッサ間またはこれらの専用プロセッ
サと連絡する制御プロセッサとの間に分割または分配す
ることができる。その上、これらのシステムのそれぞれ
をエキスパートシステムとして実施することもできる。
注目されるように、ある測定経路(本明細書中で系列ま
たは筋道とも称される)に沿った結果の特定の進行に基
づいて、その他の治療または試験の勧告を提供するよう
に、Reflexアルゴリズムを実施させることもできる。こ
うしたエキスパートシステムの診断効率をさらに強化す
るため、処理システムが患者の医療歴、家族歴、入院以
来実施されたその他の試験(例えば心電図分析)の結果
などの、その他の患者のデータに(例えばデータベース
を経由して)アクセスを持ち、診断および/または治療
の勧告もこうした情報を考慮することができる。もちろ
ん、こうしたエキスパートシステムは、分析器または制
御プロセッサとは独立し、(例えばReflex法の試験結果
が書き込まれた患者のデータベースに連結して)AMI Re
flex法の結果およびその他の患者のデータにアクセスを
持つプロセッサによって、オフラインおよび/またはネ
ットワーク上で実施することができる。
【0042】AMIのためのReflexアルゴリズムはリフレ
ックス型のアルゴリズムを実施する1以上のプロセッサ
の制御下にあるイムノ化学分析機および臨床化学分析機
の両方を含む前記の例示のシステムによって実施するた
めに開発することができる無数の可能なリフレックス型
のアルゴリズムの1つにすぎないと理解されるべきであ
る。例えば、こうしたシステムは肝臓疾患、脂質リス
ク、またはイムノアッセイおよび臨床化学アッセイの利
用法が使用されるその他の病理などの、他の病理を診断
するために開発されるリフレックス型アルゴリズムを実
施するために使用することもできる。さらに、こうした
システムにそのReflexアルゴリズムで必要とされるその
他の試験(例えば血液、尿分析)を実施するためのその
他の機器をさらに統合することができると理解される。
【0043】以下の実施例は本発明を実施する各種の態
様を例示および実証することを意味するものであって、
発明を限定するものではない。
【0044】
【実施例】本発明に従うReflexアルゴリズムをHartford
Hospital,Hartford,CT での臨床試験中に評価しそして
改良した。ここでは、このアルゴリズムを実施すること
によって、先行する試験の結果にかかわらず全マーカー
を試験する試験システムの1つに比較して、1患者に実
施する試験の数を約70%に減少することができることが
証明された。この技術分野のその他のアルゴリズムは後
者の型の試験スキームの欠点があり、本発明の新規なRe
flexアルゴリズムよりも時間がかかり費用もかさむ。
【0045】実験は、胸痛の主訴で救急室に入った患者
の、入院時および入院後12時間目まで4時間毎に連続し
て採取した血液サンプルについて、クレアチンキナーゼ
(tCK)活性、質量アッセイとしてのそのMBイソ酵素(C
KMB)、ミオグロビン、および心臓トロポニンI(cTNI)
の測定を含んだ。総CKの分析はTechnicon RA-XTで実施
したが、その他の全アッセイはImmuno 1装置(Bayer Co
rporation)で実施した。これらの全測定に基づく診断
結果を、測定されたデータに対して図1〜6のReflexア
ルゴリズムを適用することによって提供された結果と比
較した。Reflexアルゴリズムにおいて、ミオグロビン、
CKMBおよびトロポニンIに関するカットオフ(すなわち
閾値)レベルは試験の製造者(すなわち、この場合はBa
yer)が推奨する値を使用し、t-CKに関するカットオフ
レベルは、製造者は130 U/Lを推奨しているが、100 U/L
とした。これはリフレックス試験中の疑陽性結果を避け
るためである。%RI(相対比率指標)のカットオフは4
%とした。この実験研究の目的のため、データをReflex
アルゴリズムにしたがって、手動で実施した。この例示
のReflexアルゴリズムは胸痛がある患者の救急部門での
評価のためのコスト効果のある使用を考慮したことに留
意されたい。
【0046】Reflexアルゴリズムによって、生化学マー
カー測定の結果に基づき、患者をReflexアルゴリズム中
の18の可能な終点(図1〜6のA〜R記号を含んで示さ
れるステップ)の1つに分類した。終点AおよびBの診
断は入院時の第1サンプルのみを必要とし;終点C、
D、EおよびFは第1血液サンプルおよび入院後4時間
目に採取した追加の血液サンプルのみを必要とし;終点
G、HおよびIは入院後8時間目まで採取した血液サン
プルを必要とし;終点J、K、LおよびMは入院後12時
間目まで採取した血液サンプルを必要とし;終点N、O
およびPは入院後16時間目まで採取した血液サンプルを
必要とし;そして終点QおよびRは入院後20時間目まで
採取した血液サンプルを必要とすることになる。
【0047】全生化学マーカー測定から判定し、Reflex
アルゴリズムの適用にしたがって各種の終点に到達し
た、AMIの患者(サンプルサイズ、n=34)の分布は以
下のとおりであった:A=52.94%;B=11.76%;C=
17.64%;E=2.94%;F=11.76%;I=2.94%。非AM
I群の全患者(n=67)が入院後12時間で終点Jに到達
した。注目すべきは、入院後12時間を超えて採取するサ
ンプルを必要とする診断がなかったことである。これ
は、入院時および4時間後に陰性総CKを示してから、入
院後8時間目に陽性ミオグロビン結果および陰性総CK結
果を有する患者がほとんどいないことを表している。そ
れでも、例示のReflexアルゴリズムにおけるこうした経
路の準備は入院後4時間よりも後の早期AMIの可能性を
検出する診断のために有用である。
【0048】したがって、実験の結果はAMIケースの64.
70%がReflexアルゴリズムを使用して入院時の第1サン
プルのみで、32.34%が入院時の第1サンプルおよび約
4時間後に採取したサンプルで、そして残りの2.94%が
入院時の第1サンプルならびに入院後4および8時間目
に採取したサンプルで、診断されたことを示す。患者の
この総サンプル(すなわちAMIおよび非AMIの両方)につ
いて、心筋梗塞の状態を診断するためにReflexアルゴリ
ズムのみを使用することによって、試験の数が全マーカ
ーを試験する場合の1616から589に減少したことにな
る。このReflexアルゴリズムにしたがって診断するのに
必要な試験の数の減少は、部分的には、約4〜6時間で
分離した最初の2つのサンプルについてのミオグロビン
および総CKの正常結果がCKMBの必要性を除去し、ミオグ
ロビンおよびCKMBの異常結果が、cTNIを実施することを
必要としなくとも、急性心筋梗塞の存在を指示するのに
十分であるような、試験の階層的配置によることに注目
されたい。
【0049】データはこのように、本発明にしたがう図
1〜6の例示のReflexアルゴリズムが心筋損傷の早期検
出における心臓マーカーの適正な利用のための効果的な
手法であり、試験機関での適切な利用によって実質的に
コストを軽減し得ることを証明している。
【0050】例示の実施形態、例示の変更および改変、
ならびに実施例を含む、これまでの記載から理解される
ように、また本発明を実施することによってさらに理解
されるように、本発明は無数の利点および付随する利点
を提供する。例えば、本発明に従うReflexアルゴリズム
は適切な生化学試験を決定する助けとなるばかりでな
く、不必要なアッセイを除外する。したがって、これは
コスト効果があり、明瞭で早期の急性心筋梗塞の診断、
および不安定狭心症などの非AMI患者のリスクの階層化
を提供する。Reflex法の各ステップは先行するアッセイ
結果のみに基づいて決定され、そして検査結果の可能な
すべての組合せが含まれるので、人間が判断する必要が
なく、したがってReflex法は看護オペレーターの実施に
好適であり、そして特にプログラムによる実施に好適で
あり、さらにオペレーターの介入を必要としない自動診
断プラットホームのソフトウェアに組み込むのに特によ
く適している。試験の判定から人間の判断を除去したこ
とによって、AMIのより早くよりコスト効果がある診断
がもたらされることもわかった。
【0051】本発明の例示の実施形態およびそれらの各
種の改変についての上の記載は多くの特殊例を提供する
が、これらを可能にする詳細は本発明の範囲を限定する
ものと解釈すべきではなく、また当業者にとって、本発
明が、この範囲から離れることなく、かつこれに付随す
る利点を減少させることなく、多くの改変、応用および
等価な実施が可能であることが容易に理解されるであろ
う。したがって、本発明は開示された実施形態に限定さ
れるものではなく、以下の請求の範囲にしたがって定義
されることを意図している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に従う心筋梗塞を検出する
ためのReflexアルゴリズムの例の判定樹形図を示す図で
ある。
【図2】本発明の1実施形態に従う心筋梗塞を検出する
ためのReflexアルゴリズムの例の判定樹形図を示す図で
ある。
【図3】本発明の1実施形態に従う心筋梗塞を検出する
ためのReflexアルゴリズムの例の判定樹形図を示す図で
ある。
【図4】本発明の1実施形態に従う心筋梗塞を検出する
ためのReflexアルゴリズムの例の判定樹形図を示す図で
ある。
【図5】本発明の1実施形態に従う心筋梗塞を検出する
ためのReflexアルゴリズムの例の判定樹形図を示す図で
ある。
【図6】本発明の1実施形態に従う心筋梗塞を検出する
ためのReflexアルゴリズムの例の判定樹形図を示す図で
ある。
【図7】本発明の1実施形態に従う心筋梗塞を検出する
ためのReflexアルゴリズムを実施するために使用するコ
ンピュータシステムの例の機能構成図を示す図である。
【図8】本発明の1実施形態に従うReflexアルゴリズム
にしたがってイムノアッセイおよび臨床化学アッセイを
実施するための統合されたシステムの例の機能構成図を
示す図である。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イムノアッセイ分析機;臨床化学分析
    機;該イムノアッセイ分析機および該臨床化学分析機の
    間に連結されて、両機にサンプルを分配するための自動
    サンプル操作器;ならびに該イムノアッセイ分析機およ
    び臨床化学分析機に連絡したプロセッサ;を含み、1以
    上のイムノアッセイおよび1以上の臨床化学アッセイを
    含むリフレックスアルゴリズムにしたがって患者の病態
    の診断を促進するために、プロセッサによって実行され
    たプログラムによって特定された測定を実行するよう
    に、プロセッサが該イムノアッセイ分析機および臨床化
    学分析機に命令することからなる、診断システム。
  2. 【請求項2】 イムノアッセイ分析機および臨床化学分
    析機がそれぞれプロセッサと連絡している独自のローカ
    ルプロセッサを有し、該ローカルプロセッサがプロセッ
    サによって特定された測定のイムノアッセイおよび臨床
    化学分析機上での実行をそれぞれ制御する、請求項1に
    記載の診断システム。
  3. 【請求項3】 プロセッサが、各ローカルプロセッサと
    ネットワークを介して連絡している、請求項2に記載の
    診断システム。
  4. 【請求項4】 ネットワークがパブリックまたはプライ
    ベートネットワークである、請求項3に記載の診断シス
    テム。
  5. 【請求項5】 プロセッサからの命令に応答して1系列
    の測定を制御するために、ローカルプロセッサがそれぞ
    れ独立して選択的にローカルプログラムまたはサブルー
    チンを実行する、請求項2に記載の診断システム。
  6. 【請求項6】 プロセッサが病態の診断を支援する、請
    求項1に記載の診断システム。
  7. 【請求項7】 患者の病態の診断が少なくとも部分的に
    はリフレックスアルゴリズムにしたがって実行された測
    定の結果および患者に関するその他の保存された情報に
    基づく、請求項1に記載の診断システム。
  8. 【請求項8】 プロセッサに連結した血液分析機をさら
    に含み、プログラムによって特定される測定として、プ
    ロセッサからの命令に応答して血液分析機によって実行
    される測定が含まれる、請求項1に記載の診断システ
    ム。
  9. 【請求項9】 病態の指示を提供する目的で、イムノア
    ッセイおよび臨床化学アッセイ測定を含む1系列の生化
    学マーカー測定を実行するためのシステムであって、生
    化学マーカー測定ステップは、尿、血清、血漿または全
    血サンプル中の1以上の生化学マーカーの濃度レベルま
    たは活性の測定を含み、 イムノアッセイ測定を実施する手段;臨床化学アッセイ
    測定を実施する手段;イムノアッセイ測定手段および臨
    床化学アッセイ測定手段の間でサンプルを操作する手
    段;複数の既定系列の生化学マーカー測定を指示するリ
    フレックスアルゴリズムを表示する情報を保存する手
    段;イムノアッセイ手段および臨床化学アッセイ手段に
    よって実施された生化学マーカー測定からのアウトプッ
    トに関する情報を受け取る手段;イムノアッセイ測定手
    段および臨床化学アッセイ測定手段に対して、リフレッ
    クスアルゴリズムにしたがって特定された生化学マーカ
    ー測定を実施するように選択的に命令する手段;ならび
    に生化学マーカー測定からのアウトプットに関する情報
    に応答し、保存された情報にしたがって、病態の指示を
    特定するための手段、を含む、システム。
  10. 【請求項10】 イムノアッセイおよび臨床化学アッセ
    イを含む1系列の生化学マーカー測定ステップを実行す
    るためのシステムであって、生化学マーカー測定ステッ
    プは、リフレックスアルゴリズムによって特定された時
    間に個体から取得した血清、血漿または全血サンプル中
    の1以上の生化学マーカーの濃度レベルまたは活性の測
    定を含み、 イムノアッセイ測定の自動実行のためのイムノアッセイ
    装置;臨床化学アッセイ測定の自動実行のための臨床化
    学装置;イムノアッセイ装置および臨床化学装置の間に
    連結され、これらにサンプルを分配するためのサンプル
    操作器具;リフレックスアルゴリズムを表示する情報を
    保存するコンピュータ読取り媒体;ならびにイムノアッ
    セイ装置、臨床化学装置およびコンピュータ読取り媒体
    に連結したプロセッサを含み、該プロセッサがイムノア
    ッセイ装置および臨床化学装置で実行された生化学マー
    カー測定からのアウトプットに関する情報を受け取り、
    そしてイムノアッセイ装置および臨床化学装置に対し
    て、リフレックスアルゴリズムにしたがって生化学マー
    カー測定を実施するように選択的に命令する、システ
    ム。
  11. 【請求項11】 プロセッサが、生化学マーカー測定か
    らのアウトプットに関する情報の受け取りに応答して、
    リフレックスアルゴリズムにしたがって病態の指示を選
    択的に示唆する、請求項10に記載のシステム。
  12. 【請求項12】 イムノアッセイ装置および臨床化学装
    置のそれぞれがプロセッサと連絡した独自のプロセッサ
    を含む、請求項10に記載のシステム。
  13. 【請求項13】 病態の診断を促進するためのリフレッ
    クスアルゴリズムの保存された表示にしたがって、臨床
    化学アッセイ装置およびイムノアッセイ装置によって実
    行すべき測定を判定するための1系列のインストラクシ
    ョンを含む第1コードセグメント;および判定された測
    定を実行するための命令をイムノアッセイ装置および臨
    床化学アッセイ装置に送る機能があるインストラクショ
    ン、ならびにイムノアッセイ装置および臨床化学アッセ
    イ装置によって実行された測定の結果に関する情報を受
    け取る機能があるインストラクションを含む伝達コード
    セグメント、 を含む、臨床化学アッセイ装置およびイムノアッセイ装
    置によるアッセイ測定の自動実行を制御するための、コ
    ンピュータ読取り媒体に内蔵されたコンピュータプログ
    ラム。
  14. 【請求項14】 リフレックスアルゴリズムおよび測定
    に基づく病態の指示をアウトプットするコードセグメン
    トをさらに含む、請求項13に記載のコンピュータ読取り
    媒体に内蔵されたコンピュータプログラム。
  15. 【請求項15】 第1コードセグメントおよび伝達コー
    ドセグメントが第1プロセッサ上で実行され、そしてイ
    ムノアッセイ装置および臨床化学アッセイ装置のそれぞ
    れが第1プロセッサと連絡した独自のプロセッサを有す
    る、請求項13に記載のコンピュータ読取り媒体に内蔵さ
    れたコンピュータプログラム。
  16. 【請求項16】 イムノアッセイを自動的に実行する手
    段、臨床化学アッセイを自動的に実行する手段、臨床化
    学アッセイ手段およびイムノアッセイ手段の間にサンプ
    ルを分配する手段、ならびにプロセッサを含む自動診断
    システムにおいて、以下のステップを含む、個体の病態
    を検出する方法:プロセッサからイムノアッセイおよび
    臨床化学アッセイ手段への命令に応答して、判定樹形図
    の保存された表示によって規定された多数の系列の生化
    学マーカー測定ステップの1つをイムノアッセイ手段お
    よび臨床化学アッセイ手段によって選択的に実施し、各
    生化学マーカー測定ステップは判定樹形図によって特定
    された時間に個体から取得した尿、血清、血漿または全
    血サンプル中の1以上の生化学マーカーの濃度レベルま
    たは活性の測定を含み、判定樹形図の各系列は、判定樹
    形図によって特定された第1の時間に該個体から取得し
    た第1の尿、血清、血漿または全血サンプルについて実
    施する共通の第1生化学マーカー測定ステップから開始
    し、この共通の第1ステップに続く生化学マーカー測定
    ステップのそれぞれは、先行した生化学マーカー測定ス
    テップの結果に基づいて選択的に実施され、各系列は判
    定樹形図の保存された表示によって規定された時間に該
    個体から採取した尿、血清、血漿または全血について実
    施された、それぞれの最終生化学測定ステップで終了す
    るステップ;ならびに、 実施した系列と、それぞれの最終生化学マーカー測定ス
    テップの結果と、に基づいて該個体についての病態の指
    示を提供するステップ。
  17. 【請求項17】 指示を提供するステップが実施した系
    列中の生化学マーカー測定の結果に基づき、かつ実施し
    たその特定の系列に応じた指示を提供することを含む、
    請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 判定樹形図上の1以上の地点におい
    て、勧告される治療または該判定樹形図内の生化学マー
    カー測定以外の試験を指示する、請求項16に記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 勧告される治療または生化学マーカー
    測定以外の試験が1以上の対応する最終生化学マーカー
    測定ステップの次に提供される、請求項18に記載の方
    法。
  20. 【請求項20】 自動イムノアッセイ測定装置および自
    動臨床化学アッセイ測定装置を使用して1系列の生化学
    マーカー測定ステップを実行するための方法であって、
    生化学マーカー測定ステップが、血清、血漿または全血
    サンプル中の1以上の生化学マーカーの濃度レベルまた
    は活性の測定を含み、 プロセッサが、自動イムノアッセイ装置または臨床化学
    アッセイ装置によって実行された生化学マーカー測定か
    らのアウトプットに関する自動イムノアッセイおよび臨
    床化学アッセイ装置からの情報を選択的に受け取り;そ
    してプロセッサが、自動イムノアッセイ装置および臨床
    化学アッセイ装置に対して、保存されたリフレックスア
    ルゴリズムの表示に基づいてプロセッサによって選択さ
    れた生化学マーカー測定を実行するための命令を選択的
    に送る;ステップを含む、方法。
  21. 【請求項21】 その系列の実行を完遂した後、保存さ
    れたリフレックスアルゴリズムの表示にしたがい、生化
    学マーカー測定からのアウトプットに関する情報に基づ
    いて、プロセッサによって病態の指示を特定するステッ
    プを含む、請求項20に記載の方法。
JP11153408A 1998-06-02 1999-06-01 リフレックスアルゴリズムにしたがってイムノアッセイおよび臨床化学アッセイを実施する自動診断システム Pending JPH11352124A (ja)

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