JPH11351547A - 廃棄物処理設備 - Google Patents
廃棄物処理設備Info
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- JPH11351547A JPH11351547A JP10166716A JP16671698A JPH11351547A JP H11351547 A JPH11351547 A JP H11351547A JP 10166716 A JP10166716 A JP 10166716A JP 16671698 A JP16671698 A JP 16671698A JP H11351547 A JPH11351547 A JP H11351547A
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- Japan
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- exhaust gas
- space
- waste
- facility
- slag
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E20/00—Combustion technologies with mitigation potential
- Y02E20/12—Heat utilisation in combustion or incineration of waste
Landscapes
- Chimneys And Flues (AREA)
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 被処理物を任意の基盤から投入して燃焼処理
する処理炉Fと、排ガスの処理順序に従って低い位置か
ら高い位置に順次高さを異ならせて配置され、処理炉F
からの排ガスに所定の処理を施す複数の排ガス処理装置
5とを、地中に形成した収容空間A内に設けてある排ガ
ス処理設備を、広大な敷地面積を必要とせず、市街地の
美観を損なうことなく、しかもエネルギー損失を小さく
できて、効率よく廃熱回収を図ることができるようにす
る。 【解決手段】 収容空間Aの周囲の地盤に直接又は間接
支持される支持機構13を夫々の排ガス処理装置5に設
けて、排ガス処理装置5の夫々を独立して支持してあ
る。尚、排ガス処理設備5の排ガス処理部20の下方の
ガス導入部21との間に、導入する排ガスと同伴物又は
降下物とを周辺部に導き捕集するガス分離手段23を設
けてあればなおよい。
する処理炉Fと、排ガスの処理順序に従って低い位置か
ら高い位置に順次高さを異ならせて配置され、処理炉F
からの排ガスに所定の処理を施す複数の排ガス処理装置
5とを、地中に形成した収容空間A内に設けてある排ガ
ス処理設備を、広大な敷地面積を必要とせず、市街地の
美観を損なうことなく、しかもエネルギー損失を小さく
できて、効率よく廃熱回収を図ることができるようにす
る。 【解決手段】 収容空間Aの周囲の地盤に直接又は間接
支持される支持機構13を夫々の排ガス処理装置5に設
けて、排ガス処理装置5の夫々を独立して支持してあ
る。尚、排ガス処理設備5の排ガス処理部20の下方の
ガス導入部21との間に、導入する排ガスと同伴物又は
降下物とを周辺部に導き捕集するガス分離手段23を設
けてあればなおよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物処理設備に
関し、詳しくは、被処理物を任意の基盤から投入して燃
焼処理する処理炉と、排ガスの処理順序に従って低い位
置から高い位置に順次高さを異ならせて配置され、前記
処理炉からの排ガスに加熱冷却を含む所定の処理を施す
複数の排ガス処理装置とを、地中に形成した収容空間内
に設けてある廃棄物処理設備に関する。
関し、詳しくは、被処理物を任意の基盤から投入して燃
焼処理する処理炉と、排ガスの処理順序に従って低い位
置から高い位置に順次高さを異ならせて配置され、前記
処理炉からの排ガスに加熱冷却を含む所定の処理を施す
複数の排ガス処理装置とを、地中に形成した収容空間内
に設けてある廃棄物処理設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、焼却処理設備や溶融処理設備等の
燃焼処理を伴う処理炉を備えた廃棄物処理設備は、処理
炉と処理炉から排出された排ガスを処理する各種の排ガ
ス処理装置とそれらに付随する複数の装置が、広大な敷
地内に平面的に分散配置して構築されていた。
燃焼処理を伴う処理炉を備えた廃棄物処理設備は、処理
炉と処理炉から排出された排ガスを処理する各種の排ガ
ス処理装置とそれらに付随する複数の装置が、広大な敷
地内に平面的に分散配置して構築されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、近隣住
民の美観や環境意識の高まり等もあり、新たな廃棄物処
理設備を構築するための広大な用地を都心部に確保する
ことは極めて困難な状況にあり、郊外であっても適切な
用地の確保に支障を来している。一方、力学的観点で設
備を眺めるならば、各種の排ガス処理装置は、高温の排
ガスの上昇流を利用してその処理順序に従って下方から
上方に配置することが望ましく、各処理装置内で排ガス
から分離除去された煤塵等は、重力により下方に落下集
積するのが望ましいところ、平面的な分散配置のために
長い排ガスダクトを側方や下方に向けて引き延ばす必要
があり、大容量の誘引送風機で誘引すること等による動
力損失や、発電等による廃熱回収に際してダクトからの
放熱損失の増大等の問題があった。
民の美観や環境意識の高まり等もあり、新たな廃棄物処
理設備を構築するための広大な用地を都心部に確保する
ことは極めて困難な状況にあり、郊外であっても適切な
用地の確保に支障を来している。一方、力学的観点で設
備を眺めるならば、各種の排ガス処理装置は、高温の排
ガスの上昇流を利用してその処理順序に従って下方から
上方に配置することが望ましく、各処理装置内で排ガス
から分離除去された煤塵等は、重力により下方に落下集
積するのが望ましいところ、平面的な分散配置のために
長い排ガスダクトを側方や下方に向けて引き延ばす必要
があり、大容量の誘引送風機で誘引すること等による動
力損失や、発電等による廃熱回収に際してダクトからの
放熱損失の増大等の問題があった。
【0004】そこで、廃棄物処理設備を構成する各装置
を地上に立体配置することで、狭小な敷地であっても構
築可能にすることが考えられるが、重量な設備を高層化
するためには頑強な支持構造が必要とされるばかりか、
従来の排ガス処理装置では、排ガス処理部の下部にバン
カーを設けて排ガスから分離除去された煤塵等を集積す
る構造であったために、それらを立体配置すると各バン
カーからの煤塵等の搬送機構が複雑になり現実的ではな
かった。
を地上に立体配置することで、狭小な敷地であっても構
築可能にすることが考えられるが、重量な設備を高層化
するためには頑強な支持構造が必要とされるばかりか、
従来の排ガス処理装置では、排ガス処理部の下部にバン
カーを設けて排ガスから分離除去された煤塵等を集積す
る構造であったために、それらを立体配置すると各バン
カーからの煤塵等の搬送機構が複雑になり現実的ではな
かった。
【0005】近年、山岳部に地下大空洞と、その地下大
空洞に続く煙突用竪穴を掘削し、前記地下大空洞内に焼
却処理場を設けることが提案されている(特開平7−1
16627号公報)。上記提案によれば、前記地下大空
洞を掘削する際の作業坑を被処理物の搬入用トンネルと
灰搬出用トンネルと出口用トンネルとに利用することが
開示されているが、上述したような各排ガス処理設備の
配置、構造、及びエネルギー効率に関してはさらなる改
良の余地がある。また、都心部にごみ焼却設備を構築す
るのに、図11に示すように、ゴミピット、焼却炉、灰
コンベア、有害ガス除去装置、電機集塵器、中央制御室
等の各機能単位毎に纏まったシェル30を地下に分散配
置し、各シェル30の間に搬出経路31を設けて各機能
ユニットを連結することが提案されている(特開平4−
250273号公報)。上記提案によれば、個別に埋設
された各シェル30と、それらの間の搬出経路31で構
成されており、やはり、各排ガス処理設備の配置、構
造、及びエネルギー効率に関してはさらなる改良の余地
がある。
空洞に続く煙突用竪穴を掘削し、前記地下大空洞内に焼
却処理場を設けることが提案されている(特開平7−1
16627号公報)。上記提案によれば、前記地下大空
洞を掘削する際の作業坑を被処理物の搬入用トンネルと
灰搬出用トンネルと出口用トンネルとに利用することが
開示されているが、上述したような各排ガス処理設備の
配置、構造、及びエネルギー効率に関してはさらなる改
良の余地がある。また、都心部にごみ焼却設備を構築す
るのに、図11に示すように、ゴミピット、焼却炉、灰
コンベア、有害ガス除去装置、電機集塵器、中央制御室
等の各機能単位毎に纏まったシェル30を地下に分散配
置し、各シェル30の間に搬出経路31を設けて各機能
ユニットを連結することが提案されている(特開平4−
250273号公報)。上記提案によれば、個別に埋設
された各シェル30と、それらの間の搬出経路31で構
成されており、やはり、各排ガス処理設備の配置、構
造、及びエネルギー効率に関してはさらなる改良の余地
がある。
【0006】以上の問題点に鑑み、本発明は、都心部の
狭小な敷地面積においても短期間で費用も安価に建設で
き、市街地の美観を損なうことなく、しかもエネルギー
損失を小さくし、効率よく廃熱回収を図ることができる
廃棄物処理設備を提供することを目的とする。
狭小な敷地面積においても短期間で費用も安価に建設で
き、市街地の美観を損なうことなく、しかもエネルギー
損失を小さくし、効率よく廃熱回収を図ることができる
廃棄物処理設備を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る廃棄物処理設備の第一特徴構成は、特
許請求の範囲の欄の請求項1に記載した通り、収容空間
の周囲の地盤に直接又は間接支持される支持機構を夫々
の前記排ガス処理装置に設けて、前記排ガス処理装置の
夫々を独立して支持してある点にある。尚、上記排ガス
処理装置における排ガスの処理には、排ガスからの除
塵、排ガスの洗浄はもとより、排ガスからの熱回収(冷
却)、排ガスの加熱をも含むものである。上記第一特徴
構成によれば、大掛かりな支持構造体を構築することな
く、夫々の排ガス処理設備をユニット化して各ユニット
に設けた支持機構を介して、地盤に直接又は間接に各別
に支持できるので、耐震性を確保しながらも重量物を機
能本位に配置できる。つまり、地盤と設備空間との間に
厚肉の強化壁を設けなくとも、薄肉のシェル等を形成し
て各ユニットをソイル又はロックアンカー等を介して地
盤に直接又は間接に支持すれば足り、上方側に重量物を
容易に配置できるので、排ガスの上昇特性を利用できる
ように排ガス処理装置を配置でき、それによって上下の
排ガス処理装置間のダクト接続も上下方向の最短距離で
実現できる。つまり、排ガスに対する流路抵抗を低下さ
せて動力損失を低減させ、且つ、ダクトからの放熱損失
も低減することが可能となるのである。しかも、係る構
成によれば、排ガス処理の結果排出される煤塵や処理水
等は、前記排ガスの流れとは逆に重力によって下降する
特性を利用した簡素な回収機構で容易に回収できるので
ある。その結果、都心部の狭小な敷地面積においても短
期間で費用も安価に建設でき、市街地の美観を損なうこ
となく、しかもエネルギー損失を小さくし、効率よく廃
熱回収を図ることができる廃棄物処理設備を提供するこ
とができるようになった。
め、本発明に係る廃棄物処理設備の第一特徴構成は、特
許請求の範囲の欄の請求項1に記載した通り、収容空間
の周囲の地盤に直接又は間接支持される支持機構を夫々
の前記排ガス処理装置に設けて、前記排ガス処理装置の
夫々を独立して支持してある点にある。尚、上記排ガス
処理装置における排ガスの処理には、排ガスからの除
塵、排ガスの洗浄はもとより、排ガスからの熱回収(冷
却)、排ガスの加熱をも含むものである。上記第一特徴
構成によれば、大掛かりな支持構造体を構築することな
く、夫々の排ガス処理設備をユニット化して各ユニット
に設けた支持機構を介して、地盤に直接又は間接に各別
に支持できるので、耐震性を確保しながらも重量物を機
能本位に配置できる。つまり、地盤と設備空間との間に
厚肉の強化壁を設けなくとも、薄肉のシェル等を形成し
て各ユニットをソイル又はロックアンカー等を介して地
盤に直接又は間接に支持すれば足り、上方側に重量物を
容易に配置できるので、排ガスの上昇特性を利用できる
ように排ガス処理装置を配置でき、それによって上下の
排ガス処理装置間のダクト接続も上下方向の最短距離で
実現できる。つまり、排ガスに対する流路抵抗を低下さ
せて動力損失を低減させ、且つ、ダクトからの放熱損失
も低減することが可能となるのである。しかも、係る構
成によれば、排ガス処理の結果排出される煤塵や処理水
等は、前記排ガスの流れとは逆に重力によって下降する
特性を利用した簡素な回収機構で容易に回収できるので
ある。その結果、都心部の狭小な敷地面積においても短
期間で費用も安価に建設でき、市街地の美観を損なうこ
となく、しかもエネルギー損失を小さくし、効率よく廃
熱回収を図ることができる廃棄物処理設備を提供するこ
とができるようになった。
【0008】本発明に係る廃棄物処理設備の第二特徴構
成は、特許請求の範囲の欄の請求項2に記載した通り、
上述した第一特徴構成に加えて、前記収容空間を、地表
から地下に向けた立坑で形成するとともに、前記排ガス
処理装置の夫々を、下方の設備に接続自在なガス導入部
と、上方の設備へ接続可能なガス排出部と、それら間で
前記所要の処理を施す排ガス処理部とを備え、且つ、下
方から導入する排ガスから同伴物又は上方から下降する
降下物を分離して、前記同伴物又は前記降下物を前記ガ
ス導入部の周辺部に導き捕集するガス分離手段を前記排
ガス処理部の下方に設けて構成し、前記排ガス処理装置
同士を、下側に配置された前記ガス排出部と上側に配さ
れた前記ガス導入部との間で接続してある点にある。第
二の特徴構成によれば、各排ガス処理設備を立坑に沿っ
て上下に直列配置することにより、水平方向断面積を小
さく、従って、狭小な敷地であっても容易に構築可能と
し、排土容量も少なく掘削作業を軽減できる。そして、
各排ガス処理設備夫々のガス導入部に排ガスと同伴物或
いは降下物とを分離するガス分離手段を設けてあるか
ら、例えば従来の排ガス処理部の直下に設けていたバン
カーが不要となり、上下方向の設備空間を縮小でき、横
配置の排ガスダクト中の粉塵の堆積等の設備の一部廃棄
に繋がるような問題を回避できる。しかも、各排ガス処
理設備の入口にガス分離手段を設けてあるから、各排ガ
ス処理設備内での排ガスの清浄度を高めることができ
る。例えば、水噴射式のガス冷却塔の上方に集塵装置を
設けてある場合に、前記集塵装置と前記ガス冷却塔との
設置間隔を短くしながら、前記ガス冷却塔からの水滴が
前記集塵装置に至ることを防止できて、前記集塵装置の
水分によるトラブルを回避できるようになる。
成は、特許請求の範囲の欄の請求項2に記載した通り、
上述した第一特徴構成に加えて、前記収容空間を、地表
から地下に向けた立坑で形成するとともに、前記排ガス
処理装置の夫々を、下方の設備に接続自在なガス導入部
と、上方の設備へ接続可能なガス排出部と、それら間で
前記所要の処理を施す排ガス処理部とを備え、且つ、下
方から導入する排ガスから同伴物又は上方から下降する
降下物を分離して、前記同伴物又は前記降下物を前記ガ
ス導入部の周辺部に導き捕集するガス分離手段を前記排
ガス処理部の下方に設けて構成し、前記排ガス処理装置
同士を、下側に配置された前記ガス排出部と上側に配さ
れた前記ガス導入部との間で接続してある点にある。第
二の特徴構成によれば、各排ガス処理設備を立坑に沿っ
て上下に直列配置することにより、水平方向断面積を小
さく、従って、狭小な敷地であっても容易に構築可能と
し、排土容量も少なく掘削作業を軽減できる。そして、
各排ガス処理設備夫々のガス導入部に排ガスと同伴物或
いは降下物とを分離するガス分離手段を設けてあるか
ら、例えば従来の排ガス処理部の直下に設けていたバン
カーが不要となり、上下方向の設備空間を縮小でき、横
配置の排ガスダクト中の粉塵の堆積等の設備の一部廃棄
に繋がるような問題を回避できる。しかも、各排ガス処
理設備の入口にガス分離手段を設けてあるから、各排ガ
ス処理設備内での排ガスの清浄度を高めることができ
る。例えば、水噴射式のガス冷却塔の上方に集塵装置を
設けてある場合に、前記集塵装置と前記ガス冷却塔との
設置間隔を短くしながら、前記ガス冷却塔からの水滴が
前記集塵装置に至ることを防止できて、前記集塵装置の
水分によるトラブルを回避できるようになる。
【0009】本発明に係る廃棄物処理設備の第三特徴構
成は、特許請求の範囲の欄の請求項3に記載した通り、
上述した第一及び第二特徴構成に加えて、上方に位置す
る排ガス処理装置を、下方に位置する排ガス処理装置に
対して、横方向に位置をずらせて配置してある点にあ
る。第三特徴構成によれば、各排ガス処理装置の上又は
下に空間を確保でき、その空間を各装置の保守点検のた
めの作業空間として活用できる。各排ガス処理装置の設
置位置を横方向に完全にずらせることにより、排ガスの
上昇流を阻害しない程度に各排ガス処理装置を上下方向
位置で重複するように配置すれば、立坑の掘削深さを低
減することが可能となる。
成は、特許請求の範囲の欄の請求項3に記載した通り、
上述した第一及び第二特徴構成に加えて、上方に位置す
る排ガス処理装置を、下方に位置する排ガス処理装置に
対して、横方向に位置をずらせて配置してある点にあ
る。第三特徴構成によれば、各排ガス処理装置の上又は
下に空間を確保でき、その空間を各装置の保守点検のた
めの作業空間として活用できる。各排ガス処理装置の設
置位置を横方向に完全にずらせることにより、排ガスの
上昇流を阻害しない程度に各排ガス処理装置を上下方向
位置で重複するように配置すれば、立坑の掘削深さを低
減することが可能となる。
【0010】本発明に係る廃棄物処理設備の第四特徴構
成は、特許請求の範囲の欄の請求項4に記載した通り、
上述した第一特徴構成に加えて、前記収容空間を、立坑
又は斜坑に沿って高さ位置を異ならせて横方向に掘削形
成した複数の副空間で構成し、前記排ガス処理装置を、
夫々の副空間内に配置してある点にある。第四特徴構成
によれば、狭小な敷地に小径の作業用立坑或いは作業用
斜坑を掘削形成し、その坑から高さ位置を異ならせて横
方向に大きな副空間を掘削形成でき、その副空間内に排
ガス処理装置を設置すれば、夫々の排ガス処理装置の設
置高さを上下に異ならせて、しかも、横方向の地盤に特
別に支持機構を設けることなく夫々を地盤上面に支持さ
せて設置できる。そして、前記立坑又は斜坑は、排ガス
ダクトを設ける空間として、また、保守用の空間として
も利用できるのである。
成は、特許請求の範囲の欄の請求項4に記載した通り、
上述した第一特徴構成に加えて、前記収容空間を、立坑
又は斜坑に沿って高さ位置を異ならせて横方向に掘削形
成した複数の副空間で構成し、前記排ガス処理装置を、
夫々の副空間内に配置してある点にある。第四特徴構成
によれば、狭小な敷地に小径の作業用立坑或いは作業用
斜坑を掘削形成し、その坑から高さ位置を異ならせて横
方向に大きな副空間を掘削形成でき、その副空間内に排
ガス処理装置を設置すれば、夫々の排ガス処理装置の設
置高さを上下に異ならせて、しかも、横方向の地盤に特
別に支持機構を設けることなく夫々を地盤上面に支持さ
せて設置できる。そして、前記立坑又は斜坑は、排ガス
ダクトを設ける空間として、また、保守用の空間として
も利用できるのである。
【0011】本発明に係る廃棄物処理設備の第五特徴構
成は、特許請求の範囲の欄の請求項5に記載した通り、
上述した第一から第四特徴構成に加えて、前記処理炉
が、廃棄物焼却炉と前記廃棄物焼却炉から排出された焼
却灰を溶融処理する溶融炉とで構成してある点にある。
第5特徴構成によれば、焼却炉から排出される焼却灰を
直ちに溶融炉により溶融処理可能となり、これによっ
て、飛散しやすい焼却灰を湿灰にして遠方の溶融設備ま
で輸送する必要がなくなるから、従来の過大な重量の焼
却灰の輸送コストを低減できる。しかも、前記溶融炉か
ら生じる排ガスは、上述の排ガス処理設備で焼却炉の排
ガスと同じ系で処理できるので、設備コストも低減でき
るのである。
成は、特許請求の範囲の欄の請求項5に記載した通り、
上述した第一から第四特徴構成に加えて、前記処理炉
が、廃棄物焼却炉と前記廃棄物焼却炉から排出された焼
却灰を溶融処理する溶融炉とで構成してある点にある。
第5特徴構成によれば、焼却炉から排出される焼却灰を
直ちに溶融炉により溶融処理可能となり、これによっ
て、飛散しやすい焼却灰を湿灰にして遠方の溶融設備ま
で輸送する必要がなくなるから、従来の過大な重量の焼
却灰の輸送コストを低減できる。しかも、前記溶融炉か
ら生じる排ガスは、上述の排ガス処理設備で焼却炉の排
ガスと同じ系で処理できるので、設備コストも低減でき
るのである。
【0012】本発明に係る廃棄物処理設備の第六特徴構
成は、特許請求の範囲の欄の請求項6に記載した通り、
上述した第五特徴構成に加えて、溶融炉から排出され固
化されたスラグを粉砕処理するスラグ粉砕設備と、前記
スラグ粉砕設備で処理された粉砕スラグを地表又は立抗
の中間部に位置する粉砕スラグ受入設備に搬出するスラ
グ搬出手段とを前記収容空間内に設けてある点にある。
尚、上記粉砕スラグ受入設備とは、受け入れたスラグに
次工程の処理を施す設備を指す。第六特徴構成によれ
ば、焼却処理後の廃棄物の処理が容易になる。つまり、
溶融炉からの溶融スラグを粉砕して粉砕スラグを設備空
間内で地上に搬出するように構成してあるから、焼却灰
の減容化等により搬出コストを低減することができるの
である。
成は、特許請求の範囲の欄の請求項6に記載した通り、
上述した第五特徴構成に加えて、溶融炉から排出され固
化されたスラグを粉砕処理するスラグ粉砕設備と、前記
スラグ粉砕設備で処理された粉砕スラグを地表又は立抗
の中間部に位置する粉砕スラグ受入設備に搬出するスラ
グ搬出手段とを前記収容空間内に設けてある点にある。
尚、上記粉砕スラグ受入設備とは、受け入れたスラグに
次工程の処理を施す設備を指す。第六特徴構成によれ
ば、焼却処理後の廃棄物の処理が容易になる。つまり、
溶融炉からの溶融スラグを粉砕して粉砕スラグを設備空
間内で地上に搬出するように構成してあるから、焼却灰
の減容化等により搬出コストを低減することができるの
である。
【0013】本発明に係る廃棄物処理設備の第七特徴構
成は、特許請求の範囲の欄の請求項7に記載した通り、
上述した第六特徴構成に加えて、前記スラグ搬出手段を
スラリ輸送機構で構成してある点にある。第七特徴構成
によれば、粉砕スラグの嵩比重が低いことから、溶融炉
からのスラグの地上への搬出機構が簡単になる。
成は、特許請求の範囲の欄の請求項7に記載した通り、
上述した第六特徴構成に加えて、前記スラグ搬出手段を
スラリ輸送機構で構成してある点にある。第七特徴構成
によれば、粉砕スラグの嵩比重が低いことから、溶融炉
からのスラグの地上への搬出機構が簡単になる。
【0014】本発明に係る廃棄物処理設備の第八特徴構
成は、特許請求の範囲の欄の請求項8に記載した通り、
上述した第一から七特徴構成に加えて、前記処理炉の廃
熱により蒸気を生成する廃熱ボイラと、前記廃熱ボイラ
からの蒸気により発電する発電装置を備え、前記発電装
置を地上付近に配置してある点にある。第八特徴構成に
よれば、前記発電装置に備える蒸気タービンから排出す
る蒸気を凝縮させる復水器からの復水を前記廃熱ボイラ
に給水するのに、前記復水器と前記廃熱ボイラの給水ド
ラムとの間の水頭を利用して、蒸気タービンからの復水
を自重流下させることにより、ボイラ給水ポンプの動力
を節減できるようになるのである。しかも、その流下経
路に沿って前記焼却炉からの排ガス路が形成されている
から、前記焼却炉の廃熱を利用してボイラ給水を予熱す
る給水予熱器をその自重流下経路に配置することが容易
になる。
成は、特許請求の範囲の欄の請求項8に記載した通り、
上述した第一から七特徴構成に加えて、前記処理炉の廃
熱により蒸気を生成する廃熱ボイラと、前記廃熱ボイラ
からの蒸気により発電する発電装置を備え、前記発電装
置を地上付近に配置してある点にある。第八特徴構成に
よれば、前記発電装置に備える蒸気タービンから排出す
る蒸気を凝縮させる復水器からの復水を前記廃熱ボイラ
に給水するのに、前記復水器と前記廃熱ボイラの給水ド
ラムとの間の水頭を利用して、蒸気タービンからの復水
を自重流下させることにより、ボイラ給水ポンプの動力
を節減できるようになるのである。しかも、その流下経
路に沿って前記焼却炉からの排ガス路が形成されている
から、前記焼却炉の廃熱を利用してボイラ給水を予熱す
る給水予熱器をその自重流下経路に配置することが容易
になる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る廃棄物処理設備の実
施の形態の一例について、以下に、図面を参照しながら
説明する。尚、図1は本発明の排ガス処理設備が採用さ
れた廃棄物処理設備を示す概略構成図であり、図2は前
記廃棄物処理設備の焼却炉の特徴部分の一例を示す概略
構成図であり、図3は前記廃棄物処理設備に用いられる
バグフィルタ装置の一例を示す概略構成図であり、図4
はその配置の一例を示す要部断面図である。
施の形態の一例について、以下に、図面を参照しながら
説明する。尚、図1は本発明の排ガス処理設備が採用さ
れた廃棄物処理設備を示す概略構成図であり、図2は前
記廃棄物処理設備の焼却炉の特徴部分の一例を示す概略
構成図であり、図3は前記廃棄物処理設備に用いられる
バグフィルタ装置の一例を示す概略構成図であり、図4
はその配置の一例を示す要部断面図である。
【0016】前記廃棄物処理設備は、図1に示すよう
に、被処理物を投入して燃焼処理する処理炉Fである焼
却炉1と、その処理炉Fの付随設備3として、前記焼却
炉1からの排ガスから廃熱を回収して蒸気を生成する廃
熱ボイラ4と、その廃熱ボイラ4からの蒸気を過熱する
過熱器4aと、その過熱器4aで過熱された蒸気を用い
て発電する発電装置6と、前記廃熱ボイラ4を通過した
排ガスに対して、排ガス冷却、除塵、排ガス中の有害ガ
ス成分除去等の所定の処理を施す複数の排ガス処理装置
5とを、地中に形成した収容空間A内に設けて構成して
ある。
に、被処理物を投入して燃焼処理する処理炉Fである焼
却炉1と、その処理炉Fの付随設備3として、前記焼却
炉1からの排ガスから廃熱を回収して蒸気を生成する廃
熱ボイラ4と、その廃熱ボイラ4からの蒸気を過熱する
過熱器4aと、その過熱器4aで過熱された蒸気を用い
て発電する発電装置6と、前記廃熱ボイラ4を通過した
排ガスに対して、排ガス冷却、除塵、排ガス中の有害ガ
ス成分除去等の所定の処理を施す複数の排ガス処理装置
5とを、地中に形成した収容空間A内に設けて構成して
ある。
【0017】前記排ガス処理装置5は、前記排ガスの処
理順序に従って、低い位置から高い位置に順次配置高さ
を異ならせて、下方に配置された排ガス処理装置5の上
部に形成してあるガス排出部22を上方に配置された排
ガス処理装置5の下部に形成されたガス導入部21に接
続して、一体の排ガス路18を形成するように設けてあ
り、前記収容空間Aの周囲の地盤に埋設した地中梁14
若しくは前記収容空間Aを構成する構造物の側壁に固定
し、個々の排ガス処理装置5を懸駕支持する支持機構1
3を設けてある。
理順序に従って、低い位置から高い位置に順次配置高さ
を異ならせて、下方に配置された排ガス処理装置5の上
部に形成してあるガス排出部22を上方に配置された排
ガス処理装置5の下部に形成されたガス導入部21に接
続して、一体の排ガス路18を形成するように設けてあ
り、前記収容空間Aの周囲の地盤に埋設した地中梁14
若しくは前記収容空間Aを構成する構造物の側壁に固定
し、個々の排ガス処理装置5を懸駕支持する支持機構1
3を設けてある。
【0018】前記収容空間Aは、地上から掘削した立坑
内に、円筒状の空間周壁部11を設けて構成し、前記収
容空間Aの底部に前記処理炉Fを設け、前記処理炉Fの
上方の空間に、前記排ガス処理装置5を設置した設備空
間A1と、前記排ガス処理装置5の側方の保守空間A2
とに区分形成した二つの区画空間Bを形成してある。
内に、円筒状の空間周壁部11を設けて構成し、前記収
容空間Aの底部に前記処理炉Fを設け、前記処理炉Fの
上方の空間に、前記排ガス処理装置5を設置した設備空
間A1と、前記排ガス処理装置5の側方の保守空間A2
とに区分形成した二つの区画空間Bを形成してある。
【0019】前記収容空間Aの空間底部には、前記処理
炉Fの一例である溶融炉2と、その溶融炉2と同じ地盤
上に配置された、同じく前記処理炉Fの一例である焼却
炉1を設置してある。前記焼却炉1は、二次燃焼室の上
方から下方に折り返す排ガス流路に前記廃熱ボイラ4の
蒸発管群を備え、その下方から再び上方に向けて折り返
した排ガス路18を形成して、その折り返し部に火炉か
らの同伴ダストを分離回収するダストホッパを備えてい
る。そして、前記設備空間A1には前記排ガス路18を
上方に向けて配置してあり、前記排ガス路18に、前記
処理炉Fの付随設備3、即ち前記過熱器4aと、前記排
ガス処理装置5とが、順に下から上に配置されている。
炉Fの一例である溶融炉2と、その溶融炉2と同じ地盤
上に配置された、同じく前記処理炉Fの一例である焼却
炉1を設置してある。前記焼却炉1は、二次燃焼室の上
方から下方に折り返す排ガス流路に前記廃熱ボイラ4の
蒸発管群を備え、その下方から再び上方に向けて折り返
した排ガス路18を形成して、その折り返し部に火炉か
らの同伴ダストを分離回収するダストホッパを備えてい
る。そして、前記設備空間A1には前記排ガス路18を
上方に向けて配置してあり、前記排ガス路18に、前記
処理炉Fの付随設備3、即ち前記過熱器4aと、前記排
ガス処理装置5とが、順に下から上に配置されている。
【0020】前記排ガス処理装置5は、前記廃熱ボイラ
4からの排ガスの余熱を回収して前記廃熱ボイラ4への
ボイラ給水を予熱する給水予熱器8Aと、その給水予熱
器8Aで熱回収した後の排ガスを除塵温度にまで冷却す
る二次ガス冷却装置8Bと、冷却後の排ガスから除塵す
るバグフィルタ装置からなる除塵装置9と、除塵後の排
ガスを脱硝触媒が有効に機能する温度にまで再び昇温す
る再加熱器Rと、再加熱した後の排ガス中から窒素酸化
物等の有害ガス成分を除去する排ガス洗浄装置10とし
ての触媒脱硝装置10Aとが順に下から上に設けられて
おり、これら各排ガス処理装置5は、下方に配置された
排ガス処理装置5のガス排出部22を上方に配置された
排ガス処理装置5のガス導入部21にほぼ気密に、柔軟
に接続して、前記処理炉Fからの排ガスを上方に導く排
ガス路18を形成して、地上に設けた煙突に接続してあ
る。
4からの排ガスの余熱を回収して前記廃熱ボイラ4への
ボイラ給水を予熱する給水予熱器8Aと、その給水予熱
器8Aで熱回収した後の排ガスを除塵温度にまで冷却す
る二次ガス冷却装置8Bと、冷却後の排ガスから除塵す
るバグフィルタ装置からなる除塵装置9と、除塵後の排
ガスを脱硝触媒が有効に機能する温度にまで再び昇温す
る再加熱器Rと、再加熱した後の排ガス中から窒素酸化
物等の有害ガス成分を除去する排ガス洗浄装置10とし
ての触媒脱硝装置10Aとが順に下から上に設けられて
おり、これら各排ガス処理装置5は、下方に配置された
排ガス処理装置5のガス排出部22を上方に配置された
排ガス処理装置5のガス導入部21にほぼ気密に、柔軟
に接続して、前記処理炉Fからの排ガスを上方に導く排
ガス路18を形成して、地上に設けた煙突に接続してあ
る。
【0021】前記各排ガス処理装置5は、排ガス処理部
20の下方で、前記ガス導入部21の上方に、導入する
排ガス中の飛灰等の同伴物を排ガスから周部に分離する
と共に、上方から降下する降下物を前記導入された排ガ
スから前記周部に分離するガス分離手段21を設け、前
記ガス排出部22から処理後の排ガスを上方に向けて排
出するように構成してある。尚、前記給水予熱器8Aと
前記二次ガス冷却装置8Bとでガス冷却装置8を構成し
てある。
20の下方で、前記ガス導入部21の上方に、導入する
排ガス中の飛灰等の同伴物を排ガスから周部に分離する
と共に、上方から降下する降下物を前記導入された排ガ
スから前記周部に分離するガス分離手段21を設け、前
記ガス排出部22から処理後の排ガスを上方に向けて排
出するように構成してある。尚、前記給水予熱器8Aと
前記二次ガス冷却装置8Bとでガス冷却装置8を構成し
てある。
【0022】さらに、地上には、前記過熱器4aからの
蒸気を蒸気タービンに導き、発電機を駆動して発電する
発電装置6を設けてあり、前記発電装置6に隣接して、
前記蒸気タービンからの排蒸気を凝縮させる復水器(図
示省略)を設けてある。前記復水器で凝縮した復水は、
ボイラ給水管(図示省略)に導かれ、前記給水予熱器に
向けて自重流下するように構成してある。この構成によ
り、前記廃熱ボイラ4に給水するボイラ給水ポンプの給
水動力を節減できる。
蒸気を蒸気タービンに導き、発電機を駆動して発電する
発電装置6を設けてあり、前記発電装置6に隣接して、
前記蒸気タービンからの排蒸気を凝縮させる復水器(図
示省略)を設けてある。前記復水器で凝縮した復水は、
ボイラ給水管(図示省略)に導かれ、前記給水予熱器に
向けて自重流下するように構成してある。この構成によ
り、前記廃熱ボイラ4に給水するボイラ給水ポンプの給
水動力を節減できる。
【0023】前記各付随設備3からの除去物つまり、廃
熱ボイラ4の下方に沈積する処理炉Fからの飛散塵埃、
ガス冷却装置8内で沈降する塵埃、除塵装置9の捕集塵
埃は、夫々のホッパ(図示省略)から前記設備空間A1
に沿って設けられた集塵ダクト19(図1では図示省
略:図3参照)に向けて放出され、前記集塵ダクト19
内を落下するように構成してあり、前記焼却炉1の灰シ
ュート1bから排出される焼却灰と合流して、前記溶融
炉2の被処理物装入部2aへと送り込まれるようになっ
ている。
熱ボイラ4の下方に沈積する処理炉Fからの飛散塵埃、
ガス冷却装置8内で沈降する塵埃、除塵装置9の捕集塵
埃は、夫々のホッパ(図示省略)から前記設備空間A1
に沿って設けられた集塵ダクト19(図1では図示省
略:図3参照)に向けて放出され、前記集塵ダクト19
内を落下するように構成してあり、前記焼却炉1の灰シ
ュート1bから排出される焼却灰と合流して、前記溶融
炉2の被処理物装入部2aへと送り込まれるようになっ
ている。
【0024】前記溶融炉2で焼却灰等を溶融して生成す
る溶融スラグは、スラグピットから搬送手段により湿式
ボールミルから成るスラグ粉砕設備24に供給され、粉
砕スラグのスラリとして前記スラグ粉砕設備24から排
出される。排出された粉砕スラグのスラリは、一時スラ
リを貯留するスラグ貯留槽25cに送り込まれる。送り
込まれた粉砕スラグのスラリは、分級により金属と分別
され、金属を分離した後のスラグのスラリは、これを一
時貯留して撹拌し、流動状態を良好に維持するスラグミ
キサ25bに送り込まれる。流動状態を良好に維持しな
がら貯留されているスラグのスラリは、スラリポンプ2
5aによって、前記設備空間A1内に地表又は立抗の中
間部に位置する粉砕スラグ受入設備に向けて配置されて
いるスラリ輸送管25dを経て次工程に向けて搬出され
る。ここに、スラグ中の金属は湿式粉砕の際に粉砕され
ないから、分級によりスラグ中の金属は分級により分別
可能となるのである。前記スラリポンプ25aと、前記
スラグミキサ25bと、前記スラグ貯留槽25cと、前
記スラリ輸送管25dとで、スラグ搬出手段25の一例
であるスラリ輸送設備25Aを構成する。
る溶融スラグは、スラグピットから搬送手段により湿式
ボールミルから成るスラグ粉砕設備24に供給され、粉
砕スラグのスラリとして前記スラグ粉砕設備24から排
出される。排出された粉砕スラグのスラリは、一時スラ
リを貯留するスラグ貯留槽25cに送り込まれる。送り
込まれた粉砕スラグのスラリは、分級により金属と分別
され、金属を分離した後のスラグのスラリは、これを一
時貯留して撹拌し、流動状態を良好に維持するスラグミ
キサ25bに送り込まれる。流動状態を良好に維持しな
がら貯留されているスラグのスラリは、スラリポンプ2
5aによって、前記設備空間A1内に地表又は立抗の中
間部に位置する粉砕スラグ受入設備に向けて配置されて
いるスラリ輸送管25dを経て次工程に向けて搬出され
る。ここに、スラグ中の金属は湿式粉砕の際に粉砕され
ないから、分級によりスラグ中の金属は分級により分別
可能となるのである。前記スラリポンプ25aと、前記
スラグミキサ25bと、前記スラグ貯留槽25cと、前
記スラリ輸送管25dとで、スラグ搬出手段25の一例
であるスラリ輸送設備25Aを構成する。
【0025】そして、前記支持機構13は、前記立坑の
周囲の地盤に埋設した地中梁14中に取り付けられた梁
で構成し、それらの梁によって前記各排ガス処理装置5
を周囲地盤に直接支持させてある。
周囲の地盤に埋設した地中梁14中に取り付けられた梁
で構成し、それらの梁によって前記各排ガス処理装置5
を周囲地盤に直接支持させてある。
【0026】前記焼却炉1のゴミピットの一例を図2に
示すが、焼却炉の上方は、地面との間に距離があり、ゴ
ミピット16をゴミホッパ1a上に設けることが可能で
ある。そこで、図示のように、ゴミ投入口16aから投
下されたゴミを受ける、揺動開閉可能な中間受部16b
を多段に亘って設け、間欠的に前記中間受部16bを開
閉することで、前記ゴミピット16内でゴミが圧密化さ
れることを防止するように構成してある。このようにし
て、自重落下させることでゴミホッパ1aにゴミを投入
するから、ごみ収集車から直接前記ゴミピット16を介
して前記ゴミホッパ1aに直接ゴミを投入することがで
き、従来のゴミクレーンは不要となる。尚、ゴミの水切
りのために、前記ゴミピット16には、側方に水を排出
し、下方に導くピット水排水路16cを備えており、排
水口から漏れ出たピット水は、前記ピット水排水路16
cに沿って落下するようにしてある。尚、前記ピット水
排水路16cの下部で回収されたピット水は、焼却炉1
内に噴霧され、消臭浄化処理される。
示すが、焼却炉の上方は、地面との間に距離があり、ゴ
ミピット16をゴミホッパ1a上に設けることが可能で
ある。そこで、図示のように、ゴミ投入口16aから投
下されたゴミを受ける、揺動開閉可能な中間受部16b
を多段に亘って設け、間欠的に前記中間受部16bを開
閉することで、前記ゴミピット16内でゴミが圧密化さ
れることを防止するように構成してある。このようにし
て、自重落下させることでゴミホッパ1aにゴミを投入
するから、ごみ収集車から直接前記ゴミピット16を介
して前記ゴミホッパ1aに直接ゴミを投入することがで
き、従来のゴミクレーンは不要となる。尚、ゴミの水切
りのために、前記ゴミピット16には、側方に水を排出
し、下方に導くピット水排水路16cを備えており、排
水口から漏れ出たピット水は、前記ピット水排水路16
cに沿って落下するようにしてある。尚、前記ピット水
排水路16cの下部で回収されたピット水は、焼却炉1
内に噴霧され、消臭浄化処理される。
【0027】前記排ガス処理装置5のうちの除塵装置9
の一例として、バグフィルタ装置を図3に示す。図示の
ように、バグフィルタ装置9Aの上部構造9aは前記支
持機構13によって支持できるように、ブラケット9b
を周囲に備えており上部から除塵後の排ガスを放出する
ガス排出部22を、上方の再加熱器Rのガス導入部21
に上下相対移動可能に、ほぼ気密に接続して、排ガスを
上方に排出するように構成してあり、下方の二次ガス冷
却装置8Bのガス排出部22と、同様に上下相対移動可
能に、ほぼ気密に接続してあるガス導入部21の底部
は、中央部に開口形成した排ガス導入口を備える回転床
9dで構成し、下方から排ガスを導入するように構成す
ると共に、前記ガス導入部21には、ガス分離手段23
を設けてある。前記上部構造9aにバグフィルタ9cの
支持体を取り付けて、バグフィルタ装置に構成してあ
る。そして、前記バグフィルタ9cに対する逆洗ノズル
17aを出退させるための出退機構17b及び、逆洗空
気の供給機構17e等の逆洗機構17つまり補機7は、
前記バグフィルタ装置9Aの横に形成された補機収容空
間Sに設置してある(図4参照)。
の一例として、バグフィルタ装置を図3に示す。図示の
ように、バグフィルタ装置9Aの上部構造9aは前記支
持機構13によって支持できるように、ブラケット9b
を周囲に備えており上部から除塵後の排ガスを放出する
ガス排出部22を、上方の再加熱器Rのガス導入部21
に上下相対移動可能に、ほぼ気密に接続して、排ガスを
上方に排出するように構成してあり、下方の二次ガス冷
却装置8Bのガス排出部22と、同様に上下相対移動可
能に、ほぼ気密に接続してあるガス導入部21の底部
は、中央部に開口形成した排ガス導入口を備える回転床
9dで構成し、下方から排ガスを導入するように構成す
ると共に、前記ガス導入部21には、ガス分離手段23
を設けてある。前記上部構造9aにバグフィルタ9cの
支持体を取り付けて、バグフィルタ装置に構成してあ
る。そして、前記バグフィルタ9cに対する逆洗ノズル
17aを出退させるための出退機構17b及び、逆洗空
気の供給機構17e等の逆洗機構17つまり補機7は、
前記バグフィルタ装置9Aの横に形成された補機収容空
間Sに設置してある(図4参照)。
【0028】前記ガス分離手段23は、前記ガス導入部
21の上方の排ガス処理部20との間に、排ガス流を周
囲の下斜め方向に変向して、同伴する塵埃を前記回転床
9d上に落下させる反射板9eと、前記回転床9d上に
落下させた塵埃を一時貯留する捕集部23aとで構成し
てあり、前記反射板9eは、笠型に形成してあり、上方
に配置されているバグフィルタ9cから落下する塵埃を
上昇する排ガス流から分離して前記捕集部23aに導く
ように構成してある。
21の上方の排ガス処理部20との間に、排ガス流を周
囲の下斜め方向に変向して、同伴する塵埃を前記回転床
9d上に落下させる反射板9eと、前記回転床9d上に
落下させた塵埃を一時貯留する捕集部23aとで構成し
てあり、前記反射板9eは、笠型に形成してあり、上方
に配置されているバグフィルタ9cから落下する塵埃を
上昇する排ガス流から分離して前記捕集部23aに導く
ように構成してある。
【0029】前記バグフィルタ装置9Aにおいては、前
記補修部23aに一時貯留される塵埃を、掻き取り機構
9fにより外部に取り出し、除陣の連続処理を可能にす
るために、前記ガス導入部21の底部を上記のように回
転床9dに構成してある。取り出した塵埃は、集塵ダク
ト19を経て最終的に溶融炉2の被処理物装入部2aに
落下する。この場合、仮に排ガスが前記集塵ダクト19
に流入したとしても、循環して前記焼却炉1に戻ること
になり、対流を起こすので、前記集塵ダクト19内で塵
埃が吹き上げられることはない。上記のように、補機収
容空間Sを設けてあるから、前記支持機構13の支持す
るのは、前記バグフィルタ装置9Aの本体部のみであ
り、前記補機7は、前記補機収容空間S内の地盤上に据
え付けてあるから、前記補機7は安定支持され、前記バ
グフィルタ装置9Aの支持機構13も殊更大きなものに
する必要がない。殊に、上下に配置した排ガス処理装置
5の間を、ガス排出部22とガス導入部21との間で、
ほぼ気密に、且つ、上下相対移動可能に接続してあり、
個々の排ガス処理装置5を個別に支持機構13で懸駕し
てあるから、前記排ガス路18の全長が90mに達した
としても、温度変化に伴う伸縮を許容し、前記処理炉F
の火路内を負圧に維持するために、排ガスのドラフトの
みに頼らず、誘引送風機を地上部分に設けておけば、前
記ガス排出部22とガス導入部21との間が完全に気密
でなくても排ガスが前記設備空間A1内に漏出するおそ
れもない。
記補修部23aに一時貯留される塵埃を、掻き取り機構
9fにより外部に取り出し、除陣の連続処理を可能にす
るために、前記ガス導入部21の底部を上記のように回
転床9dに構成してある。取り出した塵埃は、集塵ダク
ト19を経て最終的に溶融炉2の被処理物装入部2aに
落下する。この場合、仮に排ガスが前記集塵ダクト19
に流入したとしても、循環して前記焼却炉1に戻ること
になり、対流を起こすので、前記集塵ダクト19内で塵
埃が吹き上げられることはない。上記のように、補機収
容空間Sを設けてあるから、前記支持機構13の支持す
るのは、前記バグフィルタ装置9Aの本体部のみであ
り、前記補機7は、前記補機収容空間S内の地盤上に据
え付けてあるから、前記補機7は安定支持され、前記バ
グフィルタ装置9Aの支持機構13も殊更大きなものに
する必要がない。殊に、上下に配置した排ガス処理装置
5の間を、ガス排出部22とガス導入部21との間で、
ほぼ気密に、且つ、上下相対移動可能に接続してあり、
個々の排ガス処理装置5を個別に支持機構13で懸駕し
てあるから、前記排ガス路18の全長が90mに達した
としても、温度変化に伴う伸縮を許容し、前記処理炉F
の火路内を負圧に維持するために、排ガスのドラフトの
みに頼らず、誘引送風機を地上部分に設けておけば、前
記ガス排出部22とガス導入部21との間が完全に気密
でなくても排ガスが前記設備空間A1内に漏出するおそ
れもない。
【0030】また、前記収容空間Aを、前記設備空間A
1と前記保守空間A2とに区分形成してあるから、前記
排ガス処理設備5の何れかに補修、改修、修理を施す場
合に、前記保守空間A2を作業空間とし、或いは、対象
の排ガス処理設備5を前記保守空間A2を通じて吊り上
げ搬出することも可能となり、設備の保守が容易とな
る。さらに、前記周壁部11が円筒状であるから、周囲
地盤の土圧に対する強度が高く、前記周壁部11が薄く
ても十分に周壁として機能する。
1と前記保守空間A2とに区分形成してあるから、前記
排ガス処理設備5の何れかに補修、改修、修理を施す場
合に、前記保守空間A2を作業空間とし、或いは、対象
の排ガス処理設備5を前記保守空間A2を通じて吊り上
げ搬出することも可能となり、設備の保守が容易とな
る。さらに、前記周壁部11が円筒状であるから、周囲
地盤の土圧に対する強度が高く、前記周壁部11が薄く
ても十分に周壁として機能する。
【0031】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。 〈1〉上記実施の形態に於いては、排ガス洗浄装置10
として、触媒脱硝装置10Aを備える例について説明し
たが、前記排ガス洗浄装置10を、湿式排ガス処理装置
10Bで構成してあってもよい。例えば、図5に示すよ
うに、上記実施の形態で説明したように、前記湿式排ガ
ス処理装置10Bを接触充填層を備えて排ガス中の窒素
酸化物等を反応液に接触させて洗浄除去する反応液接触
塔26と、洗浄後の排ガスを冷却するスプレー水接触層
を備える排ガス冷却塔27とで構成して、反応液接触塔
26のガス導入部21に設けてある捕集部23aに排ガ
スと接触後の反応液を一時貯留するようにし、また、排
ガス冷却塔27は、ガス導入部21の捕集部23aに排
ガスと接触後の水を一時貯留するようにすると共に、ガ
ス排出部22に排出する排ガスに同伴するミストを捕捉
するデミスタを設けて、夫々に、側方に補機空間Sを形
成して、循環ポンプ10aを設置し、前記捕集部23a
に一時貯留する反応液或いは冷却水を汲み上げて循環
し、排ガスに向けて噴霧するように構成することができ
る。尚、排ガス冷却塔27の循環ポンプ10a出口側に
は、循環水冷却機構を備えてあればなおよい。
明する。 〈1〉上記実施の形態に於いては、排ガス洗浄装置10
として、触媒脱硝装置10Aを備える例について説明し
たが、前記排ガス洗浄装置10を、湿式排ガス処理装置
10Bで構成してあってもよい。例えば、図5に示すよ
うに、上記実施の形態で説明したように、前記湿式排ガ
ス処理装置10Bを接触充填層を備えて排ガス中の窒素
酸化物等を反応液に接触させて洗浄除去する反応液接触
塔26と、洗浄後の排ガスを冷却するスプレー水接触層
を備える排ガス冷却塔27とで構成して、反応液接触塔
26のガス導入部21に設けてある捕集部23aに排ガ
スと接触後の反応液を一時貯留するようにし、また、排
ガス冷却塔27は、ガス導入部21の捕集部23aに排
ガスと接触後の水を一時貯留するようにすると共に、ガ
ス排出部22に排出する排ガスに同伴するミストを捕捉
するデミスタを設けて、夫々に、側方に補機空間Sを形
成して、循環ポンプ10aを設置し、前記捕集部23a
に一時貯留する反応液或いは冷却水を汲み上げて循環
し、排ガスに向けて噴霧するように構成することができ
る。尚、排ガス冷却塔27の循環ポンプ10a出口側に
は、循環水冷却機構を備えてあればなおよい。
【0032】〈2〉上記実施の形態に於いては、スラグ
搬出手段25を、その一例であるスラリ輸送設備25A
に関して説明したが、前記スラリ輸送設備25Aの構成
において、スラリ輸送管25dに気泡を混入して、浮力
ポンプとして作用させるようにしてあれば、スラリポン
プ25aの輸送動力を軽減できる。さらに、気泡ポンプ
のみでスラリ輸送できれば、前記スラリポンプ25aを
省略することもできる。また、溶融スラグを粉砕するこ
となく次工程に向けて搬出するように前記スラグ搬出手
段25を構成してもよく、溶融スラグを乾燥して、乾燥
スラグとして搬送することによって、搬送動力を軽減す
ることもできる。このようにすれば、従来焼却灰の輸送
に、飛散防止のために湿灰として輸送するために、過大
な搬送重量のために、搬送動力を要していたに対して、
搬送動力を軽減できるようになる。
搬出手段25を、その一例であるスラリ輸送設備25A
に関して説明したが、前記スラリ輸送設備25Aの構成
において、スラリ輸送管25dに気泡を混入して、浮力
ポンプとして作用させるようにしてあれば、スラリポン
プ25aの輸送動力を軽減できる。さらに、気泡ポンプ
のみでスラリ輸送できれば、前記スラリポンプ25aを
省略することもできる。また、溶融スラグを粉砕するこ
となく次工程に向けて搬出するように前記スラグ搬出手
段25を構成してもよく、溶融スラグを乾燥して、乾燥
スラグとして搬送することによって、搬送動力を軽減す
ることもできる。このようにすれば、従来焼却灰の輸送
に、飛散防止のために湿灰として輸送するために、過大
な搬送重量のために、搬送動力を要していたに対して、
搬送動力を軽減できるようになる。
【0033】〈3〉上記実施の形態に於いては、収容空
間Aを、地上から掘削した立坑内に、埋設した円筒状の
空間周壁部11内に、設備空間A1と保守空間A2とに
区分形成して、複数の区画空間Bを形成し、前記設備空
間A1に、ガス導入部21とガス排出部22とを備える
排ガス処理設備5を、上方に配置される排ガス処理設備
5のガス導入部21を下方に配置される排ガス処理設備
5のガス排出部22に接続して配置した例について説明
したが、前記排ガス処理設備5は、従来と同様の構成の
ものであってもよく、前記収容空間Aを縦方向の区画壁
12で仕切って、周方向に複数の区画空間Bに分割して
もよい。さらに、前記収容空間Aを円筒状の空間周壁部
11内に円筒状のシェルを設け、そのシェルの外方の、
空間周壁部11との間に、縦方向に前記収容空間Aを複
数の区画空間Bに分割するようにしてもよく、例えば図
6に示すように、前記収容空間A内に配置したシェルの
外方の、空間周壁部11との間の空間を周方向に六分割
する六枚の縦方向の区画壁12を設けて、三個の設備空
間A1と、三個の保守空間A2とからなる区画空間Bに
分割し、上方に位置する付随設備3を配置する設備空間
A1を、下方に位置する付随設備3の配置された設備空
間A1と異ならせた機器配置を選択することもできる。
例えば、前記付随設備3を排ガスの処理順序に従って、
各設備空間A1に順次螺旋状に配置してもよく、前記円
筒状のシェルには、内部に点検要員のためのエレベータ
を設置すれば、前記シェルを保守用立坑Pとして、各付
随設備3の点検を容易にすることができる。尚、前記各
付随設備3を支持する支持機構13は、例えば同図
(ロ)に示すように、前記立坑の周囲の地盤に埋設した
地中梁14中に係止させたアンカー13aの先端部に取
り付けられる取付機構13bによって、夫々の排ガス処
理装置5を抱き止め独立懸駕して、前記各排ガス処理装
置5を周囲地盤に直接支持させてもよい。さらに、前記
保守用立坑Pを設備の輸送を可能に構成して、保守空間
A2を形成すれば、前記区画空間Bは全て設備空間A1
として各付随設備4を配置できるから、前記各付随設備
4を設備空間A1内に効率的に配置しながら前記収容空
間Aを比較的浅い立坑で形成でき、保守も容易となる。
間Aを、地上から掘削した立坑内に、埋設した円筒状の
空間周壁部11内に、設備空間A1と保守空間A2とに
区分形成して、複数の区画空間Bを形成し、前記設備空
間A1に、ガス導入部21とガス排出部22とを備える
排ガス処理設備5を、上方に配置される排ガス処理設備
5のガス導入部21を下方に配置される排ガス処理設備
5のガス排出部22に接続して配置した例について説明
したが、前記排ガス処理設備5は、従来と同様の構成の
ものであってもよく、前記収容空間Aを縦方向の区画壁
12で仕切って、周方向に複数の区画空間Bに分割して
もよい。さらに、前記収容空間Aを円筒状の空間周壁部
11内に円筒状のシェルを設け、そのシェルの外方の、
空間周壁部11との間に、縦方向に前記収容空間Aを複
数の区画空間Bに分割するようにしてもよく、例えば図
6に示すように、前記収容空間A内に配置したシェルの
外方の、空間周壁部11との間の空間を周方向に六分割
する六枚の縦方向の区画壁12を設けて、三個の設備空
間A1と、三個の保守空間A2とからなる区画空間Bに
分割し、上方に位置する付随設備3を配置する設備空間
A1を、下方に位置する付随設備3の配置された設備空
間A1と異ならせた機器配置を選択することもできる。
例えば、前記付随設備3を排ガスの処理順序に従って、
各設備空間A1に順次螺旋状に配置してもよく、前記円
筒状のシェルには、内部に点検要員のためのエレベータ
を設置すれば、前記シェルを保守用立坑Pとして、各付
随設備3の点検を容易にすることができる。尚、前記各
付随設備3を支持する支持機構13は、例えば同図
(ロ)に示すように、前記立坑の周囲の地盤に埋設した
地中梁14中に係止させたアンカー13aの先端部に取
り付けられる取付機構13bによって、夫々の排ガス処
理装置5を抱き止め独立懸駕して、前記各排ガス処理装
置5を周囲地盤に直接支持させてもよい。さらに、前記
保守用立坑Pを設備の輸送を可能に構成して、保守空間
A2を形成すれば、前記区画空間Bは全て設備空間A1
として各付随設備4を配置できるから、前記各付随設備
4を設備空間A1内に効率的に配置しながら前記収容空
間Aを比較的浅い立坑で形成でき、保守も容易となる。
【0034】〈4〉さらに、各付随設備3の支持機構1
3を前記シェルの周方向に可動に構成するとともに、前
記区画壁12に開閉可能な開口部12aを形成し、必要
に応じて付随設備3を隣接する区画空間Bに移動できる
ように構成してもよい。このように構成すれば、下方の
付随設備3を修理のために前記区画空間B外に引き上げ
るに際して、或いは、交換する付随設備3を前記区画空
間B内の所定の位置に装入するに際して、邪魔になる他
の上方の付随設備3を退避させることができる。また、
上記のように上方に隣接する付随設備3が下方に位置す
る付随設備3の直上に位置しないから、前記下方に位置
する付随設備3の上方には十分な作業空間が確保でき、
保守が容易となる。
3を前記シェルの周方向に可動に構成するとともに、前
記区画壁12に開閉可能な開口部12aを形成し、必要
に応じて付随設備3を隣接する区画空間Bに移動できる
ように構成してもよい。このように構成すれば、下方の
付随設備3を修理のために前記区画空間B外に引き上げ
るに際して、或いは、交換する付随設備3を前記区画空
間B内の所定の位置に装入するに際して、邪魔になる他
の上方の付随設備3を退避させることができる。また、
上記のように上方に隣接する付随設備3が下方に位置す
る付随設備3の直上に位置しないから、前記下方に位置
する付随設備3の上方には十分な作業空間が確保でき、
保守が容易となる。
【0035】〈5〉また、前記収容空間Aを、箱形の空
間周壁部を設けて構成し、縦壁からなる区画壁で仕切っ
て、二つの区画空間を形成して、設備空間と保守空間と
を形成して、前記区画壁には、開口部を設けて、前記設
備空間と前記保守空間との間を連通して構成してあって
もよい。このように、或いは、上記〈3〉又は〈4〉の
ように区画壁を設ければ、前記区画壁を火災事故等に対
する防災壁として機能させ、各区画空間を防災区画と
し、収容空間内の安全性を高めることができる。 〈6〉上記実施の形態に於いては、収容空間Aを、地上
から掘削した立坑内に埋設した円筒状の空間周壁部11
内に、設備空間A1と保守空間A2とに区分形成して複
数の区画空間Bを形成し、前記設備空間A1に、ガス導
入部21とガス排出部22とを備える排ガス処理設備5
を、上方に配置される排ガス処理設備5のガス導入部2
1を下方に配置される排ガス処理設備5のガス排出部2
2に接続して配置した例について説明したが、例えば図
7に示すように、地表から地下に向けて掘削された立坑
で形成した設備空間A1と、前記設備空間A1に沿って
並行して掘削された立坑で形成してある保守空間A2と
からなる分割空間Dでで収容空間A内を構成し、前記設
備空間A1内に各付随設備3、即ち前記廃熱ボイラ4
と、前記過熱器4aと、前記排ガス処理装置5とを、順
に下から上に高さ位置を異ならせて配置するようにして
もよい。また、これら各付随設備3の上方に位置するも
のを、下方に位置する付随設備3に対して、例えば、前
記排ガス処理装置5のうち排ガス洗浄装置10をバグフ
ィルタ装置9に対して横方向に位置をずらせて配置して
あってもよい。また、前記付随設備3としての排ガス処
理装置5の配置を、上方に位置する排ガス処理装置5を
配置する分割空間Dが、下方に位置する排ガス処理装置
5の配置された分割空間Dと異なるようにしてもよい。
間周壁部を設けて構成し、縦壁からなる区画壁で仕切っ
て、二つの区画空間を形成して、設備空間と保守空間と
を形成して、前記区画壁には、開口部を設けて、前記設
備空間と前記保守空間との間を連通して構成してあって
もよい。このように、或いは、上記〈3〉又は〈4〉の
ように区画壁を設ければ、前記区画壁を火災事故等に対
する防災壁として機能させ、各区画空間を防災区画と
し、収容空間内の安全性を高めることができる。 〈6〉上記実施の形態に於いては、収容空間Aを、地上
から掘削した立坑内に埋設した円筒状の空間周壁部11
内に、設備空間A1と保守空間A2とに区分形成して複
数の区画空間Bを形成し、前記設備空間A1に、ガス導
入部21とガス排出部22とを備える排ガス処理設備5
を、上方に配置される排ガス処理設備5のガス導入部2
1を下方に配置される排ガス処理設備5のガス排出部2
2に接続して配置した例について説明したが、例えば図
7に示すように、地表から地下に向けて掘削された立坑
で形成した設備空間A1と、前記設備空間A1に沿って
並行して掘削された立坑で形成してある保守空間A2と
からなる分割空間Dでで収容空間A内を構成し、前記設
備空間A1内に各付随設備3、即ち前記廃熱ボイラ4
と、前記過熱器4aと、前記排ガス処理装置5とを、順
に下から上に高さ位置を異ならせて配置するようにして
もよい。また、これら各付随設備3の上方に位置するも
のを、下方に位置する付随設備3に対して、例えば、前
記排ガス処理装置5のうち排ガス洗浄装置10をバグフ
ィルタ装置9に対して横方向に位置をずらせて配置して
あってもよい。また、前記付随設備3としての排ガス処
理装置5の配置を、上方に位置する排ガス処理装置5を
配置する分割空間Dが、下方に位置する排ガス処理装置
5の配置された分割空間Dと異なるようにしてもよい。
【0036】上記ように構成すれば、前記分割空間D
は、周囲が地盤であるから、上記〈3〉のシェルよりも
支持強度が期待でき、各付随設備3を安定して支持する
ことができるようになる。また、前記分割空間Dは、立
坑を上下に分割するものであってもよい。この場合に
は、各分割空間D毎に床面が形成されるから、保守作業
が安全となる。尚、図示のように、両分割空間Dの間を
連通する移動空間Cを設けて、一方の分割空間Dを設備
空間A1とし、他方の分割空間Dを前記処理炉F及び前
記付随設備3の保守点検のための保守空間A2として形
成して、さらに、前記保守空間A2に並行する、点検要
員のためのエレベータを備えた保守用立坑Pを備えてあ
ればさらによく、その乗降口を前記移動空間Cに配置し
てあればなおよい。尚、上記図7に示したように、前記
設備空間A1と前記保守空間A2との間に間隔をあけ
て、前記付随設備3を前記保守空間A2に横方向に移動
可能な移動空間Cを設けてあり、前記移動空間Cに前記
付随設備3を一時仮置き可能なように、前記移動空間C
内には定盤を備えておけば、小規模の退避であれば、前
記付随設備3を前記定盤上に一時退避させることで作業
が容易となる。
は、周囲が地盤であるから、上記〈3〉のシェルよりも
支持強度が期待でき、各付随設備3を安定して支持する
ことができるようになる。また、前記分割空間Dは、立
坑を上下に分割するものであってもよい。この場合に
は、各分割空間D毎に床面が形成されるから、保守作業
が安全となる。尚、図示のように、両分割空間Dの間を
連通する移動空間Cを設けて、一方の分割空間Dを設備
空間A1とし、他方の分割空間Dを前記処理炉F及び前
記付随設備3の保守点検のための保守空間A2として形
成して、さらに、前記保守空間A2に並行する、点検要
員のためのエレベータを備えた保守用立坑Pを備えてあ
ればさらによく、その乗降口を前記移動空間Cに配置し
てあればなおよい。尚、上記図7に示したように、前記
設備空間A1と前記保守空間A2との間に間隔をあけ
て、前記付随設備3を前記保守空間A2に横方向に移動
可能な移動空間Cを設けてあり、前記移動空間Cに前記
付随設備3を一時仮置き可能なように、前記移動空間C
内には定盤を備えておけば、小規模の退避であれば、前
記付随設備3を前記定盤上に一時退避させることで作業
が容易となる。
【0037】〈7〉以上は、立坑で収容空間Aを形成し
た例について説明したが、前記収容空間Aを、地下を掘
削した斜坑で形成し、前記斜坑の周囲の地盤に直接又は
間接支持される支持機構13を夫々の前記各排ガス処理
装置5に設けてあってもよい。例えば図8に示すよう
に、設備空間A1を斜坑を掘削して形成し、さらに隣接
する斜坑を掘削して保守空間A2を前記設備空間A1の
上方に形成して、収容空間Aを構成するようにして、前
記設備空間A1と前記保守空間A2とを連通する移動空
間Cを形成してあってもよい。この収容空間Aの構成に
よれば、各付随設備3は、夫々設備空間A1の周壁部1
1の地盤上に設置することが出来るから、前記各付随設
備3の支持機構13の構造を簡単にすることができる。
しかも、前記保守空間A2が斜坑で形成してあるから、
保守要員の出入りや設備の搬入出に際して、安全に作業
を進めることができるようになる。さらに、図示のよう
に前記保守空間A2が前記設備空間A1の上方に位置す
る場合には、搬入機器を支持機構13に据え付けるの
に、吊り降ろして設置すればよいから、据え付け作業に
横移動がなく、作業性を改善できる。また、前記保守空
間A2に案内レールを設置しておけば、機器の搬入・搬
出がさらに容易になる。
た例について説明したが、前記収容空間Aを、地下を掘
削した斜坑で形成し、前記斜坑の周囲の地盤に直接又は
間接支持される支持機構13を夫々の前記各排ガス処理
装置5に設けてあってもよい。例えば図8に示すよう
に、設備空間A1を斜坑を掘削して形成し、さらに隣接
する斜坑を掘削して保守空間A2を前記設備空間A1の
上方に形成して、収容空間Aを構成するようにして、前
記設備空間A1と前記保守空間A2とを連通する移動空
間Cを形成してあってもよい。この収容空間Aの構成に
よれば、各付随設備3は、夫々設備空間A1の周壁部1
1の地盤上に設置することが出来るから、前記各付随設
備3の支持機構13の構造を簡単にすることができる。
しかも、前記保守空間A2が斜坑で形成してあるから、
保守要員の出入りや設備の搬入出に際して、安全に作業
を進めることができるようになる。さらに、図示のよう
に前記保守空間A2が前記設備空間A1の上方に位置す
る場合には、搬入機器を支持機構13に据え付けるの
に、吊り降ろして設置すればよいから、据え付け作業に
横移動がなく、作業性を改善できる。また、前記保守空
間A2に案内レールを設置しておけば、機器の搬入・搬
出がさらに容易になる。
【0038】〈8〉尚、斜坑内に形成された収容空間A
を、縦方向の区画壁12aで仕切って、二つの区画空間
Bに分割し、上方に位置する付随設備3を配置する区画
空間Bを、下方に位置する付随設備3の配置された区画
空間Bと異ならせた機器配置を選択することもできる。
例えば隣り合う区画空間Bに、前記付随設備3を排ガス
の処理順序に従って、各区画空間Bに交互に配置しても
よい。さらに、各付随設備3の支持機構13を横方向に
可動に構成するとともに、前記区画壁12に開閉可能な
開口部12aを形成し、必要に応じて付随設備3を隣接
する区画空間Bに移動できるように構成してあればよ
い。この構成によって、下方の付随設備3を修理のため
に前記区画空間B外に引き上げるに際して、或いは、交
換する付随設備3を前記区画空間B内の所定の位置に装
入するに際して、邪魔になる他の上方の付随設備3を隣
接する区画空間B内に退避させることができる。また、
上記のように上方に隣接する付随設備3が下方に位置す
る付随設備3に近接して位置しないから、前記下方に位
置する付随設備の上方側には十分な作業空間が確保で
き、保守が容易となる。さらに、上記〈5〉と同様に、
前記区画壁12を火災事故等に対する防災壁として機能
させ、各区画空間Bを防災区画とし、収容空間内の安全
性を高めることができる。
を、縦方向の区画壁12aで仕切って、二つの区画空間
Bに分割し、上方に位置する付随設備3を配置する区画
空間Bを、下方に位置する付随設備3の配置された区画
空間Bと異ならせた機器配置を選択することもできる。
例えば隣り合う区画空間Bに、前記付随設備3を排ガス
の処理順序に従って、各区画空間Bに交互に配置しても
よい。さらに、各付随設備3の支持機構13を横方向に
可動に構成するとともに、前記区画壁12に開閉可能な
開口部12aを形成し、必要に応じて付随設備3を隣接
する区画空間Bに移動できるように構成してあればよ
い。この構成によって、下方の付随設備3を修理のため
に前記区画空間B外に引き上げるに際して、或いは、交
換する付随設備3を前記区画空間B内の所定の位置に装
入するに際して、邪魔になる他の上方の付随設備3を隣
接する区画空間B内に退避させることができる。また、
上記のように上方に隣接する付随設備3が下方に位置す
る付随設備3に近接して位置しないから、前記下方に位
置する付随設備の上方側には十分な作業空間が確保で
き、保守が容易となる。さらに、上記〈5〉と同様に、
前記区画壁12を火災事故等に対する防災壁として機能
させ、各区画空間Bを防災区画とし、収容空間内の安全
性を高めることができる。
【0039】〈9〉さらに、上記〈7〉においても、前
記収容空間Aを、併設された複数の斜坑内に形成される
複数の分割空間Dで形成し、前記付随設備3としての排
ガス処理装置5を、上方に位置する排ガス処理装置5を
配置する分割空間Dを、下方に位置する排ガス処理装置
5の配置された分割空間Dと異ならせて配置するように
してもよい。このように構成すれば、前記分割空間D
は、下方が地盤であるから、十分な支持強度が期待で
き、各付随設備3を安定して支持することができるよう
になる。
記収容空間Aを、併設された複数の斜坑内に形成される
複数の分割空間Dで形成し、前記付随設備3としての排
ガス処理装置5を、上方に位置する排ガス処理装置5を
配置する分割空間Dを、下方に位置する排ガス処理装置
5の配置された分割空間Dと異ならせて配置するように
してもよい。このように構成すれば、前記分割空間D
は、下方が地盤であるから、十分な支持強度が期待で
き、各付随設備3を安定して支持することができるよう
になる。
【0040】〈10〉以上は、立坑又は斜坑内に付随設
備3を配置する例について説明したが、例えば図9に示
すように、地中に掘削した立坑で形成される導入坑Lの
周囲に、高位置さを異ならせて横方向に掘削形成した複
数の副空間Eで収容空間Aを形成するようにしてもよ
い。そして、各副空間E内の地盤上に各付随設備3を設
置すればよい。このように収容空間Aを構成すれば、各
付随設備3は前記導入坑Lは保守空間A2としても機能
し、前記導入坑Lを通じて搬入・搬出ができ、また、前
記導入坑Lは、ゴミピット16の配置スペースや排ガス
路18用ダクト或いは集塵ダクト19等のダクトスペー
スとしても活用できる。しかも、上記のように、各付随
設備3は前記副空間E内の地盤上に設置されるから、支
持機構13の強度も大きくする必要がない。
備3を配置する例について説明したが、例えば図9に示
すように、地中に掘削した立坑で形成される導入坑Lの
周囲に、高位置さを異ならせて横方向に掘削形成した複
数の副空間Eで収容空間Aを形成するようにしてもよ
い。そして、各副空間E内の地盤上に各付随設備3を設
置すればよい。このように収容空間Aを構成すれば、各
付随設備3は前記導入坑Lは保守空間A2としても機能
し、前記導入坑Lを通じて搬入・搬出ができ、また、前
記導入坑Lは、ゴミピット16の配置スペースや排ガス
路18用ダクト或いは集塵ダクト19等のダクトスペー
スとしても活用できる。しかも、上記のように、各付随
設備3は前記副空間E内の地盤上に設置されるから、支
持機構13の強度も大きくする必要がない。
【0041】〈11〉さらに、前記導入坑Lを斜坑で形
成してあってもよく、前記導入坑Lの周囲に、高位置さ
を異ならせて横方向に掘削形成した複数の副空間Eで収
容空間Aを形成するようにしてもよい。そして、各副空
間E内の地盤上に各付随設備3を設置すればよい。この
ように収容空間Aを構成すれば、上記〈10〉と同様
に、各付随設備3は前記導入坑Lを通じて搬入・搬出が
でき、また、前記導入坑Lは、保守用通路として利用で
き、さらに、排ガス路18用ダクトや集塵ダクト19等
のダクトスペースとしても活用できる。
成してあってもよく、前記導入坑Lの周囲に、高位置さ
を異ならせて横方向に掘削形成した複数の副空間Eで収
容空間Aを形成するようにしてもよい。そして、各副空
間E内の地盤上に各付随設備3を設置すればよい。この
ように収容空間Aを構成すれば、上記〈10〉と同様
に、各付随設備3は前記導入坑Lを通じて搬入・搬出が
でき、また、前記導入坑Lは、保守用通路として利用で
き、さらに、排ガス路18用ダクトや集塵ダクト19等
のダクトスペースとしても活用できる。
【0042】〈12〉以上は、収容空間Aを、立坑又は
斜坑で形成する例について説明したが、前記収容空間A
を屈曲形成して、立坑と斜坑、或いは斜坑同士を組み合
わせて形成するようにしてもよい。例えば、2本の立坑
の上部に斜坑を設けて上端部を合流させて、前記両斜坑
で前記下方の立坑を連結し、前記合流した斜坑の上に立
坑を設けるようにしてもよい。そして、各立坑内及び、
各斜坑内に各付随設備3を設置すればよい。このように
収容空間Aを構成すれば、地面で確保すべき敷地面積は
小さくても、地下での空間を大きく確保できるようにな
る。尚、前記下方の立坑を連結する斜坑は、横穴であっ
てもよい。勿論、各設備の補機7に関しては、夫々に補
機収容空間Sを設ければ効果的に各設備を配置できる。
前記立坑又は斜坑に関して詳しく説明すれば、前記収容
空間Aは、例えば図10(イ)に示すように、保守空間
A2を形成する立坑の途中から下方に分岐して斜坑を設
け、その斜坑に連通する立坑を下方に設けて設備空間A
1としてもよい。また、下部の空間に処理炉Fを配置し
て、前記立坑にゴミピット16を設け、前記斜坑から下
降する立坑及び前記斜坑で形成される設備空間A1に各
排ガス処理装置5を配置すればよく、前記設備空間A1
と前記保守空間A2との間を連通する、付随設備3を運
搬可能な移動空間Cを設けてあれば、前記各付随設備3
の保守或いは修理に際して、前記移動空間Cを利用し
て、対象の付随設備3を前記保守空間A2に移動させて
地上に引き上げることができる。除塵装置9にセラミッ
クフィルタのような耐熱フィルタを備える集塵装置を用
いれば、図示のように、廃熱ボイラからの排ガスを直接
除塵することが可能である。また、保守空間A2を形成
する立坑から両側に分岐する2本の斜坑を掘削して設備
空間A1を形成してもよく、この様にすれば、処理炉F
の直上の立坑を排気筒として、前記処理炉Fの熱による
ドラフトにより、換気することができる(同図(ロ)参
照)。尚、上記各付随設備3は、異なる分割空間Dから
なる設備空間A1に分けて配置してあってもよい。
斜坑で形成する例について説明したが、前記収容空間A
を屈曲形成して、立坑と斜坑、或いは斜坑同士を組み合
わせて形成するようにしてもよい。例えば、2本の立坑
の上部に斜坑を設けて上端部を合流させて、前記両斜坑
で前記下方の立坑を連結し、前記合流した斜坑の上に立
坑を設けるようにしてもよい。そして、各立坑内及び、
各斜坑内に各付随設備3を設置すればよい。このように
収容空間Aを構成すれば、地面で確保すべき敷地面積は
小さくても、地下での空間を大きく確保できるようにな
る。尚、前記下方の立坑を連結する斜坑は、横穴であっ
てもよい。勿論、各設備の補機7に関しては、夫々に補
機収容空間Sを設ければ効果的に各設備を配置できる。
前記立坑又は斜坑に関して詳しく説明すれば、前記収容
空間Aは、例えば図10(イ)に示すように、保守空間
A2を形成する立坑の途中から下方に分岐して斜坑を設
け、その斜坑に連通する立坑を下方に設けて設備空間A
1としてもよい。また、下部の空間に処理炉Fを配置し
て、前記立坑にゴミピット16を設け、前記斜坑から下
降する立坑及び前記斜坑で形成される設備空間A1に各
排ガス処理装置5を配置すればよく、前記設備空間A1
と前記保守空間A2との間を連通する、付随設備3を運
搬可能な移動空間Cを設けてあれば、前記各付随設備3
の保守或いは修理に際して、前記移動空間Cを利用し
て、対象の付随設備3を前記保守空間A2に移動させて
地上に引き上げることができる。除塵装置9にセラミッ
クフィルタのような耐熱フィルタを備える集塵装置を用
いれば、図示のように、廃熱ボイラからの排ガスを直接
除塵することが可能である。また、保守空間A2を形成
する立坑から両側に分岐する2本の斜坑を掘削して設備
空間A1を形成してもよく、この様にすれば、処理炉F
の直上の立坑を排気筒として、前記処理炉Fの熱による
ドラフトにより、換気することができる(同図(ロ)参
照)。尚、上記各付随設備3は、異なる分割空間Dから
なる設備空間A1に分けて配置してあってもよい。
【0043】〈13〉上記実施の形態においては、処理
炉Fの例として、焼却炉1と溶融炉2とを設置してある
例について説明したが、前記処理炉Fはこれらに限ら
ず、焼却炉に旋回溶融炉を組み込んだ複合炉や単独の熱
分解溶融炉であってもよく、また、焼却炉或いは溶融炉
を単独に設けたものであってもよい。
炉Fの例として、焼却炉1と溶融炉2とを設置してある
例について説明したが、前記処理炉Fはこれらに限ら
ず、焼却炉に旋回溶融炉を組み込んだ複合炉や単独の熱
分解溶融炉であってもよく、また、焼却炉或いは溶融炉
を単独に設けたものであってもよい。
【0044】〈14〉上記実施の形態においては、収容
空間Aの周囲の地盤に埋設した地中梁14若しくは前記
収容空間Aを構成する構造物の側壁に固定してある例に
ついて説明したが、前記立坑の周囲の地盤にソイル若し
くはアンカー材を打ち込んで、そのソイル又はアンカー
材に支持力を持たせるように構成した前記各排ガス処理
装置5夫々の支持機構13を設けて、前記各排ガス処理
装置5を周囲地盤に直接支持させてもよい。この支持構
造は、円筒状の薄型シェル壁で空間周壁部11を形成し
てある場合に有効である。さらに、前記シェルの強度が
各排ガス処理設備を支持するに十分な強度を有する場合
には、そのシェルに排ガス処理設備を直接支持させるよ
うにしてもよい。
空間Aの周囲の地盤に埋設した地中梁14若しくは前記
収容空間Aを構成する構造物の側壁に固定してある例に
ついて説明したが、前記立坑の周囲の地盤にソイル若し
くはアンカー材を打ち込んで、そのソイル又はアンカー
材に支持力を持たせるように構成した前記各排ガス処理
装置5夫々の支持機構13を設けて、前記各排ガス処理
装置5を周囲地盤に直接支持させてもよい。この支持構
造は、円筒状の薄型シェル壁で空間周壁部11を形成し
てある場合に有効である。さらに、前記シェルの強度が
各排ガス処理設備を支持するに十分な強度を有する場合
には、そのシェルに排ガス処理設備を直接支持させるよ
うにしてもよい。
【0045】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】本発明の排ガス処理装置を備える廃棄物処理設
備の一例の概略構成図
備の一例の概略構成図
【図2】本発明に係る廃棄物処理設備の焼却炉の特徴部
分の一例を示す概略構成図
分の一例を示す概略構成図
【図3】本発明に係る廃棄物処理設備のバグフィルタ装
置の一例を示す概略構成図
置の一例を示す概略構成図
【図4】本発明に係るバグフィルタ装置の配置の一例を
示す概略構成図
示す概略構成図
【図5】本発明の排ガス処理装置を備える廃棄物処理設
備の他の構成例の概略構成図
備の他の構成例の概略構成図
【図6】本発明の排ガス処理装置の他の例を示す平面視
要部断面図
要部断面図
【図7】本発明の排ガス処理装置の他の配置例を説明す
る断面図
る断面図
【図8】本発明の排ガス処理装置の他の配置例を説明す
る縦断面図
る縦断面図
【図9】本発明の排ガス処理装置の他の配置例を説明す
る縦断面図
る縦断面図
【図10】本発明における収容空間の他の構成例を示す
縦断面概念図
縦断面概念図
【図11】従来提案されている廃棄物処理設備の地下配
置の概念図
置の概念図
1 焼却炉 2 溶融炉 4 廃熱ボイラ 5 排ガス処理装置 6 発電装置 13 支持機構 20 排ガス処理部 21 ガス導入部 22 ガス排出部 23 ガス分離手段 24 スラグ粉砕設備 25 スラグ搬出手段 A 収容空間 E 副空間 F 処理炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F23J 15/00 F23J 15/00 Z (72)発明者 西原 充幸 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 竹田 智征 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 杉木 清 大阪府大阪市中央区島之内1丁目20番19号 株式会社ニュージェック内 (72)発明者 溝口 旦元 兵庫県明石市西新町2丁目1番5号 株式 会社カイヤマグチ神戸支店内
Claims (8)
- 【請求項1】 被処理物を任意の基盤から投入して燃焼
処理する処理炉(F)と、排ガスの処理順序に従って低
い位置から高い位置に順次高さを異ならせて配置され、
前記処理炉(F)からの排ガスに所定の処理を施す複数
の排ガス処理装置(5)とを、地中に形成した収容空間
(A)内に設けてある廃棄物処理設備であって、 前記収容空間(A)の周囲の地盤に直接又は間接支持さ
れる支持機構(13)を夫々の前記排ガス処理装置
(5)に設けて、前記排ガス処理装置(5)の夫々を独
立して支持してある廃棄物処理設備。 - 【請求項2】 前記収容空間(A)を、地表から地下に
向けた立坑で形成するとともに、 前記排ガス処理装置(5)の夫々を、下方の設備に接続
自在なガス導入部(21)と、上方の設備へ接続可能な
ガス排出部(22)と、それら間で前記所要の処理を施
す排ガス処理部(20)とを備え、且つ、下方から導入
する排ガスから同伴物又は上方から下降する降下物を分
離して、前記同伴物又は前記降下物を前記ガス導入部
(21)の周辺部に導き捕集するガス分離手段(23)
を前記排ガス処理部(20)の下方に設けて構成し、 前記排ガス処理装置(5)同士を、下側に配置された前
記ガス排出部(22)と上側に配された前記ガス導入部
(21)との間で接続してある請求項1記載の廃棄物処
理設備。 - 【請求項3】 上方に位置する排ガス処理装置(5)
を、下方に位置する排ガス処理装置(5)に対して、横
方向に位置をずらせて配置してある請求項1又は2記載
の廃棄物処理設備。 - 【請求項4】 前記収容空間(A)を、立坑又は斜坑に
沿って高さ位置を異ならせて横方向に掘削形成した複数
の副空間(E)で構成し、 前記排ガス処理装置(5)を、夫々の副空間(E)内に
配置してある請求項1記載の廃棄物処理設備。 - 【請求項5】 前記処理炉(F)が、廃棄物焼却炉
(1)と前記廃棄物焼却炉(1)から排出された焼却灰
を溶融処理する溶融炉(2)とで構成してある請求項1
から4記載の廃棄物処理設備。 - 【請求項6】 前記溶融炉(2)から排出され固化され
たスラグを粉砕処理するスラグ粉砕設備(24)と、前
記スラグ粉砕設備(24)で処理された粉砕スラグを地
表又は立抗の中間部に位置する粉砕スラグ受入設備に搬
出するスラグ搬出手段(25)とを前記収容空間(A)
内に設けてある請求項5記載の廃棄物処理設備。 - 【請求項7】 前記スラグ搬出手段(25)をスラリ輸
送機構で構成してある請求項6記載の廃棄物処理設備。 - 【請求項8】 前記処理炉(F)の廃熱により蒸気を生
成する廃熱ボイラ(4)と、前記廃熱ボイラ(4)から
の蒸気により発電する発電装置(6)を備え、前記発電
装置(6)を地上付近に配置してある請求項1から7記
載の廃棄物処理設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10166716A JPH11351547A (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | 廃棄物処理設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10166716A JPH11351547A (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | 廃棄物処理設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11351547A true JPH11351547A (ja) | 1999-12-24 |
Family
ID=15836443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10166716A Pending JPH11351547A (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | 廃棄物処理設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11351547A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013039067A1 (ja) * | 2011-09-16 | 2013-03-21 | 伊賀 杏子 | 発電装置を備えた負圧式焼却炉 |
-
1998
- 1998-06-15 JP JP10166716A patent/JPH11351547A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013039067A1 (ja) * | 2011-09-16 | 2013-03-21 | 伊賀 杏子 | 発電装置を備えた負圧式焼却炉 |
JPWO2013039067A1 (ja) * | 2011-09-16 | 2015-03-26 | 伊賀 杏子 | 発電装置を備えた負圧式焼却炉 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040119 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20040308 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040308 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040902 |