JPH11350791A - 蔓性植物巻付防止方法及び装置 - Google Patents

蔓性植物巻付防止方法及び装置

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JPH11350791A
JPH11350791A JP17660998A JP17660998A JPH11350791A JP H11350791 A JPH11350791 A JP H11350791A JP 17660998 A JP17660998 A JP 17660998A JP 17660998 A JP17660998 A JP 17660998A JP H11350791 A JPH11350791 A JP H11350791A
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JP
Japan
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arm
vine
blade
vines
wire
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JP17660998A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Tayama
洋文 多山
Tsutomu Kondo
力 近藤
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KONDO KAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
KONDO KAGAKU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、蔓性植物の這い上がり防止
装置を小型にして、風の影響による線状構造物への負担
を少なくする、或いは外観を改善することにある。発明
の更なる目的は、該巻き付き防止装置が蔓性植物の成長
可能な光のある場所に於いて、他からの動力供給無しに
長期間安定して働き続けることにある。 【構成】 線状構造物の途中に、線の周りを回転する
「腕」とカッターをおよび、その駆動装置を持ち、伸び
て来る蔓を自動的に「腕」で引き寄せ、成長点である先
端を切り落とす機構を持つ、駆動装置の動力源としては
電灯線等から引いても良く、風力発電等でも可能だが、
特に太陽電池による場合を推奨している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(産業上の利用分野)本発明は、線状構造
物例えば電柱支持用ワイヤーに蔓性植物の這い上がるの
を防ぐ方法及び装置に関する。
【0002】(従来の技術)蔓性植物は上に向かって成
長する性質が有り、屋外構築物等の線状部分を伝って高
くまで這い上がる事ができる。これによって線材料の腐
食、荷重の増加や、風の影響を多く受けることによる線
材料或いはその支持物に対する負担の増大などの悪影響
を被る。また、線材が電柱等送電用支柱の支持の為に張
られたワイヤーの場合は、蔓性植物が送電線間に掛かり
降雨時に発熱したり短絡の恐れがあり、或いは餌になる
生物の棲息に伴い蛇などの生物が登り線間を跨ぐ事によ
る短絡事故が生じて電力供給事業に多大の損失を与える
事がある。
【0003】従来、対策としてよく使われているものは
図4に示す様に、電柱支持用ワイヤーなど線状構造物に
於いて、線の周囲に蔓性植物が巻き付く事のできない程
の太径且つ長い筒状物Aを設置するものである。また、
他の方法として図5に示す様に、中心に取り付け穴を有
する碗状の障害物を用い、その周辺Bを暗色に、奥行き
部分Cを明色に近い材料で作ったものを線状物と軸を一
致させ、開口部を蔓性植物が這い上がって来る方向に向
けて設置したものがある。これは植物が光に向かって伸
びようとする性質を利用し、透明な奥行き部分に蔓の先
端を集め、行き場所を無くすことで、この部分より先に
蔓が這い上がるのを防ぐ様にしたものである。
【0004】(発明が解決しようとする問題点)以上の
従来法のうち、太径の筒を用いたものは効果は大きいが
容積が大きい為に風の抵抗を受け易く、その為それを取
り付ける線状物への負担が大きいこと、また、景観の面
で好ましくないこと、またそれらの理由で場所によって
は使う事ができないことの問題点がある。
【0005】また、碗状の障害物は、蔓性植物がこの部
分で行き詰まって固まり状になることがある為に、蔓性
植物が多く這い上がる場合はお互いを足場にしてそれを
乗り越えてしまう可能性があって確実性に劣る問題があ
り、或いはこのような問題を避けるために大型にすれ
ば、上記筒の場合と同様、風の力を受け易くなる、或い
は景観上見苦しいなどの問題が生ずる。
【0006】
【本発明の目的】本発明の目的は、電柱支持用ワイヤー
などの線状構造物に蔓性植物の這い上がるのを確実に防
ぐことにある。 発明の他の目的は、蔓性植物の這い上
がり防止装置を小型にして、風の影響による線状構造物
への負担を少なくする、或いは外観を改善することにあ
る。 発明の更なる目的は、該巻き付き防止装置が蔓性
植物の成長可能な光のある場所に於いて、他からの動力
供給無しに長期間安定して働き続けることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点の対策とし
て、この発明は屋外構築物等の線状構造物の途中に、線
の周りを回転する「腕」とカッターを設け、伸びて来る
蔓を自動的に「腕」で引き寄せ、成長点である先端を切
り落とし、蔓性植物の上部への成長を阻止することによ
って、見回りなど人による日常の管理無しに蔓性植物に
よって生ずる障害の防止を可能にする為の方法及びその
装置を提供するものである。
【0008】尚、「腕」及び回転刃を回転させる動力源
は電灯線等から引いても良く、風力発電等でも可能だ
が、太陽電池による発電によって得る場合は、構造が簡
便で、且つ植物の繁茂する様な日光照射の有る場所であ
れば何処でも発電が可能なこと、配線が短く出来るので
トラブルが起き難いことの利点がある。
【0009】太陽電池による発電に於いては、受光体を
略太陽方向に向けるのが発電効率が良いので、取り付け
方法が問題になる。多くの場合、適当な取り付け位置
は、該蔓性植物巻付防止具と同じ線状構造物に取り付け
られ、蔓性植物から見て回転刃よりも上、一般的には線
の途中となるのが蔓性植物の影響を受けない意味で好ま
しいが、線上では太陽光発電装置の方向固定が極めて難
しい。その解決方法としては、上下方向位置決め具及び
横方向位置決め具と、バランサー(重錘)を用い、風等
で動いても安定して元の姿勢に戻るようにする事ができ
る。
【0010】太陽電池の設置について別の考えとして、
板状或いはフィルム状の太陽電池を駆動系部品を保護す
るケーシングの表面に固定する場合は、設備を単純にす
る事ができるので好ましく、発電効率の問題は、集光面
積を大きくする事、面の向きを多様に取る事によって解
決可能である。
【0011】尚、刃物に因る怪我など、不測の事故を回
避し、また長期安定した性能を維持するためには、回転
刃、固定刃はナイフの様な薄刃でなく、ハサミの様な角
度の鈍い当たり面を持ち、且つ極めてゆっくりと回転す
る事が好ましい。 植物の成長はそれほど早いものでは
なく、数時間とか1日、時には数日のようなゆっくりし
た周期での対応が可能であり、またその方が小さな動力
で作動可能なため、製作費用も少なくまた装置も小型に
することができる。
【0012】
【実施例1】以下、本発明を実施例によって説明する。
図1は本発明の実施例であり、全体を概念的に示したも
のである。図において1は駆動装置を示し、モーター1
2の回転が、減速器13を経て駆動シャフト4によって
カッター装置2を働かせる。ケース11はモーター12
と減速器13の保護のためのハウジングである。
【0013】カッター装置2は、「腕」21、回転刃2
2及び固定刃23とから成る。駆動部、駆動シャフト及
びカッター装置は固定具6によって電柱支持用ワイヤー
7を軸に、このワイヤーに取付けられている。「腕」2
1の先端は回転方向(矢印)に向かって湾曲し、回転に
伴って蔓8など線を這い上がって来るものを中心部にか
き寄せる働きをする。回転刃22及び固定刃23は、対
になってこの蔓の先端9を切り取ることにより更に上方
に成長するのを防ぐ。
【0014】太陽光発電装置3は同一電柱支持用ワイヤ
ー7の上方に取付けられて居り、太陽電池セルが通常は
南上方を向く様、固定具32、33で位置決めされてい
る。バランサー(重錘)35は図の様に用い、位置の安
定を確保している。この太陽光発電装置3で得られた電
力は導電線5によってモーターの動力源として活用され
る。
【0015】図2aは、カッター装置の一例をやヽ詳細
に示す説明図であり図2bはその側面図を示している。
このケースでは「腕」21と回転刃22は一体化してい
て、駆動装置1に繋がる駆動軸4によって回転する。固
定軸10は駆動シャフトの内側にあって、固定具6と共
に固定刃23の位置を正しく保つ役目をする。尚、太陽
電池使用の場合は電気の発生する日中のみ回転する
【0016】図3aは、カッター装置の他の一例を示す
説明図であり、図3bはその側面図を示している。
【0017】(発明の効果)以上説明した様に、本発明
の蔓性植物巻付防止方法及び装置は屋外構築物等の線状
部分の途中に、線の周りを回転する「腕」とカッターを
設け、駆動装置と組み合わせる事によって、伸びて来る
蔓を自動的に「腕」で引き寄せ、成長点である先端を切
り落とし、蔓性植物の上部への成長を阻止するものであ
り、装置を小型にして、風の影響による線状構造物への
負担を少なくする、或いは外観を改善することができ
る。また、太陽光発電装置を組み合わせることによっ
て、他からの動力供給無しに長期間安定して働き続ける
ことができる為に、定期的な見回りの回数を大幅に減ら
す事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体を概念的に示したものである。
【図2】aはカッター装置の一例をやヽ詳細に示す説明
図であり、bはその側面図である。
【図3】aはカッター装置の他の一例をやヽ詳細に示す
説明図であり、bはその側面図である。
【図4】従来法のうち、太径の筒を用いたものの概念図
である。
【図5】従来法のうち、植物が光に向かって伸びようと
する性質を利用した碗状の障害物を用いたものの概念図
である。
【符号の説明】
1 駆動装置 11 ケース 2 カッター装置 12 モーター 3 太陽光発電装置 13 減速器 4 駆動軸 21 回転方向に傾斜した腕を持つ 5 導電線 回転子(「腕」と称する) 6 固定具 22 回転刃 7 電柱支持用ワイヤー 23 固定刃 8 蔓性植物 31 太陽電池
セル 9 蔓性植物先端(切り落とされ 32 固定具 たもの) 33 固定具 10 固定軸 35 重錘

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する事によってそれに触れる物を内
    側に掻き寄せる働きをするよう、回転方向に傾斜した腕
    を持つ回転子(以後「腕」と称する)と、該「腕」の近
    くに位置して、或いは「腕」と一体化して「腕」と同一
    軸の周りを回る回転刃と、この回転刃に対応して掻き寄
    せたものを切断する固定刃および、上記「腕」及び回転
    刃を回転させる機構と動力源を持ち、この「腕」と回転
    刃が線状物、例えば電柱支持用ワイヤーを軸に、その周
    りを回転する様に取り付けてあり、この回転によって這
    い上がる植物の先端を切り落とすことを特徴とする蔓性
    植物巻付防止方法。
  2. 【請求項2】 線状物、例えば電柱支持用ワイヤーを軸
    に、その周りを回転する様に取り付けられた「腕」と、
    該「腕」の近くに位置して、或いは「腕」と一体化して
    「腕」と同一軸の周りを回る回転刃と、この回転刃に対
    応する固定刃とを備え、上記「腕」及び回転刃を回転さ
    せる機構と、その動力源を持つことを特徴とする蔓性植
    物巻付防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の巻付防止装置が、太陽電池を
    動力源とする駆動系によって作動する事を特徴とする蔓
    性植物巻付防止装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の太陽電池が、線状物に取り付
    けられ、且つ取り付け角度を維持する為に、バランサー
    (重錘)と、上下方向取付け位置調整具及び横方向位取
    付け位置調整具を有することを特徴とする蔓性植物巻付
    防止装置。
  5. 【請求項5】 請求項3の太陽電池が板状或いはフィル
    ム状であって、カッター駆動用動力源や減速器を保護す
    るケーシングに固定されていることを特徴とする蔓性植
    物巻付防止装置。
JP17660998A 1998-06-08 1998-06-08 蔓性植物巻付防止方法及び装置 Pending JPH11350791A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107100414A (zh) * 2017-06-16 2017-08-29 国网山东省电力公司济南市章丘区供电公司 一种电杆拉线用防植物攀爬装置
CN112096159A (zh) * 2020-09-03 2020-12-18 杨柳 一种可防植物盘绕的野外用高安全性电力铁塔结构
CN115735595A (zh) * 2022-12-07 2023-03-07 贵州电网有限责任公司 一种防止拉线藤蔓植物攀爬的装置

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