JPH11350514A - 建屋への地下水侵入防止方法 - Google Patents

建屋への地下水侵入防止方法

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JPH11350514A
JPH11350514A JP19792798A JP19792798A JPH11350514A JP H11350514 A JPH11350514 A JP H11350514A JP 19792798 A JP19792798 A JP 19792798A JP 19792798 A JP19792798 A JP 19792798A JP H11350514 A JPH11350514 A JP H11350514A
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JP
Japan
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building
pressurizing
groundwater
pressure
intrusion
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Application number
JP19792798A
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English (en)
Inventor
Masayuki Yano
雅之 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Engineering Corp
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Publication date
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Publication of JPH11350514A publication Critical patent/JPH11350514A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】排水設備の回収・排水能力に左右されず、精密
な施工を要さず、地震や地盤沈下による建屋自体の損傷
にも耐えることのできる、建屋への地下水侵入防止方法
を提供する。 【解決手段】地下埋設部分を有する建屋9の外壁3の接
土部分の内側に隔壁11によって仕切られた密閉及び加
圧することが可能な加圧室12を設け、この加圧室内を
気体にて地下水の建屋侵入圧力以上に加圧するようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所等に
おいて地下埋設部分を有する建屋の内部への地下水の侵
入を防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地下湧水の建屋内への侵入を防止する従
来の方法としては例えば図2に示すようなものがある。
すなわち、建屋下部の土中に地下湧水の排水管1を埋設
し、この排水管1への浸み出しによって集められる。さ
らにこの地下水は土中に埋設された集水管2を通して、
建屋外壁3の外周に適当数配置されたサブドレン収集枡
4に回収され、ポンプによって排水路に排水される。
【0003】この他に、サブドレン収集枡4による回収
だけでは不充分なばあいには、図3に示すように、建屋
の地下埋設部分を防水シート5でおおい、その外側に防
水保護板6を張り付けることにより、直接的に地下水の
浸入防止を図っている。なお、図3において7は均しコ
ンクリート、8は保護モルタルである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の方法で
は、下記のような問題がある。すなわち第1の排水管等
による方法では、建屋下部やその周辺の適当箇所に埋設
された排水管1及び収集管2への地下水のしみ出しによ
って地下水を回収・排水するため、通常においてもその
回収能力には自ずと限界がある。さらに多量の雨水が地
下水として地下に浸透した場合には回収能力や排水能力
を上回ってしまうため、一時的にではあるがその役目を
果たさなくなってしまう。
【0005】また、第2の防水シートによる方法では、
百メートル単位でおし広げられた防水シート5の上で、
仮設足場の組立・解体,鉄筋組作業,コンクリート打設
を行うため、防水シート5面にキズを残さず施工するの
は非常な困難が伴う。また防水シート面にキズを残さず
最下階での平面作業が完了したとしても、上階をコンク
リート打設しながら建屋外壁の側面に防水シートを貼り
合わせ、最後に土を埋め戻すまでの作業で、貼り合わせ
の不備(コーナー部、特に底部の四隅は最も難しい)や
埋戻し作業によるキズなどの損傷が考えられる。杭基礎
構造の建屋に至っては、底部での完全な貼り合わせはさ
らに困難を極める。さらに、完成後においても、地震に
よる建屋への外力の作用,地盤沈下による影響などによ
って損傷したり,継ぎ目も含めた防水シート5そのもの
の劣化により防水機能を維持できなくなる可能性があ
る。
【0006】このように従来の方法では完全に地下水の
侵入を防止することができず、しかも、万一地下水の建
屋内への侵入が始まった場合には、どこがその侵入箇所
かを突き止めることは不可能であり、且つ、侵入箇所が
判明したとしても建屋の内側から応急的な侵入防止措置
を取るのみで根本的な解決にはならない。そしてこれら
の侵入した地下水は、建屋内の機器類を直接腐食による
被害に導くだけでなく、建屋内の湿度を上げるなどして
電気・計装品へ間接的な被害を及ぼす。
【0007】そこで本発明は、排水設備の回収・排水能
力に左右されず、精密な施工を要さず、地震や地盤沈下
による建屋自体の損傷にも耐えることのできる、建屋へ
の地下水侵入防止方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の建屋への地下水侵入防止方法は、地下埋設部
分を有する建屋の外壁の接土部分の内側に隔壁によって
仕切られた密閉及び加圧することが可能な加圧室を設
け、この加圧室内を気体にて地下水の建屋侵入圧力以上
に加圧するようにする。
【0009】加圧室を加圧する加圧装置としては窒素ボ
ンベを使用してもよい。また、加圧室を加圧する目的と
は別の目的でエアコンプレッサが設置されている場合、
このエアコンプレッサのレシーバタンクとしても、加圧
室を使用するようにしてもよい。さらに、加圧室を地下
水侵入防止の目的のほか、配管・電線管・ケーブル類の
配置スペースとしても使用するようにしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図1
を参照して説明する。図1は放射性廃棄物の貯蔵施設と
して建てられた地下埋設部分を有する建屋の場合であ
る。図1に示すように建屋9は、地震に対する安定性等
を得るために、一部分が大地10に埋設されている。、
この建屋9の大地10埋設部分には、その建屋外壁3の
内側に壁・床・天井等からなる隔壁11によって仕切ら
れた加圧室12が形成されている。隔壁11は、梁や柱
なども必要に応じて備え、建屋9を構成するに必要充分
な強度を有している。そして、この加圧室12を加圧す
るための加圧装置としてエアコンプレッサ13を、隔壁
11の床上等、加圧室12の外に設置し、コンプレッサ
13とこの加圧室12とは、配管14によってコンプレ
ッサ13のエアを加圧室12内に送気できる様につなが
っている。ここで、コンプレッサ13も配管14も、地
下水の侵入圧より加圧室12内の圧力が常時高くなるよ
う保持できる能力・強度・予備機等を持たせる。
【0011】また、加圧室12内の圧力が常時、地下水
の侵入圧を超えていることを確認するため、及び地下水
の侵入圧以下に圧力が低下した時の警報を出すために、
圧力指示計及び圧力/電気変換器からなる圧力検知装置
と、当該圧力検知装置からの電気信号により警報を発す
る警報装置とからなる圧力監視装置15を加圧室12の
外側に設ける。そして、当該圧力監視装置15から圧力
低下の信号が発せられた場合、コンプレッサ13が自動
起動して加圧室12を加圧し圧力を保持する。
【0012】ここで、地震により建屋に不均一な外力が
作用したり、不均一な地盤沈下による影響などにより、
建屋外壁3の地下部分ににヘアクラックが発生した場
合、このわずかな隙間を毛細管現象や土圧によって、あ
るいは又コンクリート自体がもつ水の浸透性と土圧によ
って大地10内の地下水が建屋9内へ侵入することにな
る。この時に、前記の建屋外壁3の接土部分内側に設け
られた加圧室12内を、地下水の侵入圧以上に常時また
は適時加圧することにより、建屋内へ侵入しようとする
地下水は建屋外へ押しもどされ、これによって地下水の
建屋内への侵入を防止することができる。
【0013】このように本実施の形態の建屋への地下水
侵入防止方法によれば、排水設備を使用しないので、そ
の回収・排水能力に左右されず、防水シートを使用しな
いのでその精密な施工を要さず、地震や地盤沈下による
建屋自体の損傷にも耐えて、地下水の侵入を防止するこ
とができる。
【0014】なお、加圧装置としてエアコンプレッサの
代わりに窒素ボンベを必要数設置することによって、動
く部分をもつ機器であるコンプレッサを常時運転可能な
状態で待機状態におくことなく、安価で確実な地下水侵
入防止を実現できる。また、建屋内に本来の使用目的を
有するコンプレッサが設置されている場合には、加圧室
12をそのコンプレッサのエアレシーバタンクと兼用す
ることもできる。こうすると、建屋内のスペースを有効
に活用できる。さらに、加圧室12内に配管・電線管・
ケーブル等を布設することもでき、このようにすると、
配管・電線管・ケーブル等の専用スペースを省くことが
でき、建屋内のスペースを更に有効に活用することがで
きる。
【0015】
【発明の効果】本発明の建屋への地下水侵入防止方法に
よれば、排水設備の回収・排水能力に左右されず、防水
シートの精密な施工を要さず、地震や地盤沈下による建
屋自体の損傷にも耐えて建屋への地下水侵入を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の建屋への地下水侵入防止
方法を説明する図
【図2】従来の方法を説明する図
【図3】従来の他の方法を説明する図
【符号の説明】
1…排水管、2…集水管、3…建屋外壁、4…サブドレ
ン収集枡、5…防水シート、6…防水保護板、7…均し
コンクリート、8…保護モルタル、9…建屋、10…大
地、11…隔壁、12…加圧室、13…エアコンプレッ
サ、14…配管、15…圧力監視装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地下埋設部分を有する建屋において、建屋
    外壁の接土部分の内側に隔壁によって仕切られた密閉及
    び加圧することが可能な加圧室を設け、この加圧室内を
    気体にて地下水の建屋侵入圧力以上に加圧することを特
    徴とする建屋への地下水侵入防止方法。
  2. 【請求項2】加圧室を加圧する加圧装置として窒素ボン
    ベを使用したことを特徴とする請求項1記載の建屋への
    地下水侵入防止方法。
  3. 【請求項3】加圧室を加圧する目的とは別の目的でエア
    コンプレッサが設置されている場合、このエアコンプレ
    ッサのレシーバタンクとしても加圧室を使用することを
    特徴とする請求項1記載の建屋への地下水侵入防止方
    法。
  4. 【請求項4】加圧室を地下水侵入防止の目的の他、配管
    ・電線管・ケーブル類の配置スペースとしても使用する
    ことを特徴とする請求項1記載の建屋への地下水侵入防
    止方法。
JP19792798A 1998-06-09 1998-06-09 建屋への地下水侵入防止方法 Pending JPH11350514A (ja)

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JP19792798A JPH11350514A (ja) 1998-06-09 1998-06-09 建屋への地下水侵入防止方法

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JP19792798A JPH11350514A (ja) 1998-06-09 1998-06-09 建屋への地下水侵入防止方法

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JPH11350514A true JPH11350514A (ja) 1999-12-21

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ID=16382604

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JP19792798A Pending JPH11350514A (ja) 1998-06-09 1998-06-09 建屋への地下水侵入防止方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101054816B1 (ko) * 2009-01-15 2011-08-05 (주)엔티전기 침수방지용 지하 구조

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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