JPH11350025A - 構造部材 - Google Patents

構造部材

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JPH11350025A
JPH11350025A JP15558998A JP15558998A JPH11350025A JP H11350025 A JPH11350025 A JP H11350025A JP 15558998 A JP15558998 A JP 15558998A JP 15558998 A JP15558998 A JP 15558998A JP H11350025 A JPH11350025 A JP H11350025A
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JP
Japan
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structural member
stress
depth
single crystal
thickness
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Pending
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JP15558998A
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English (en)
Inventor
Isao Masaoka
功 正岡
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

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  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、大型,複雑形状の構造部材に
も容易に適用可能なことを念頭に、250℃を越える高
温での大気またはガスを含む環境、或いは100℃を越
える高温での水溶液環境で使用される優れた耐熱性或い
は耐食性、またはその両方を備えた構造部材を提供す
る。 【解決手段】250℃を越える高温での大気またはガス
を含む環境、或いは100℃を越える高温での水溶液環
境で使用される構造部材において、構造部材の肉厚の1
0%以下の深さの表面部が、単結晶或いは応力の負荷方
向に平行に一方向凝固組織を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な方法による表
面改質によって製造される部材に係り、250℃を越え
る高温での大気またはガスを含む環境、或いは100℃
を越える高温での水溶液環境で使用するに好適な構造部
材に関する。
【0002】
【従来の技術】250℃を越える高温での大気またはガ
スを含む環境、或いは100℃を越える高温での水溶液
環境では、室温で使用される場合と異なり、材料の高温
での劣化を考慮して高温強度の高い材料,高温での耐食
性に優れた材料が使用される。250℃を越える高温で
の大気またはガスを含む環境で使用される場合には、特
に高温でのクリープ強度,高温での酸化,腐食性ガスに
よる腐食損傷が重要で、これらに強い材料が選定,使用
されてきた。高温においても比較的低い温度では金属系
の合金が使用され、より高温ではセラミックスや複合材
料が使用されてきた。金属系ではクリープ強度が結晶粒
度に依存し、結晶粒の大きい材料の方が高いため、より
高温で使用される材料は結晶粒の大きい材料、しいては
単結晶が望ましいとされており、ジェットエンジンの動
翼は単結晶で一部製造されている。また100℃を越え
る高温での水溶液環境で使用される場合には、水溶液中
における電気化学反応による腐食が問題で、水溶液中に
溶解している不純物によっては著しい腐食損傷を生じて
破損に至る。100℃を越える高温での水溶液環境で
は、高温高圧環境になるので、温度が高くなるとこの損
傷はより大きくなる。こうした損傷が起こらないよう一
般には耐食性の高い材料が選定され、使用されてきた
が、結晶粒界に沿って起こる粒界割れは完全に防止しき
れていない。
【0003】このような耐熱或いは耐食性の材料に加え
て、構造部材の表面をこのような耐熱或いは耐食性の材
料でコーテングする技術も広く適用されてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、要求する特性を
持つ部材を一体で製造する方法が通常であった。しか
し、一般に構造部材は大型で、複雑形状を有している。
こうした構造部材において、優れた耐熱性或いは耐食性
を有する部材を実際に製造することは現状ではかなり困
難である。セラミックス,金属間化合物で大型,複雑形
状の部材を製造することは困難であるし、金属,合金の
単結晶も小型の部品は可能としても大型,複雑形状の部
材を製造することは不可能である。
【0005】このため、製造しやすい材料の表面をコー
テングして耐熱性或いは耐食性を付与する方法がとられ
る。プラズマ溶射は広く使用されているが、皮膜の延性
が低く、緻密性も十分とはいえず、また要求する環境で
十分使用に耐える耐熱性,耐食性を有するものが得られ
ていない。
【0006】本発明の目的は、大型,複雑形状の構造部
材にも容易に適用可能なことを念頭に、250℃を越え
る高温での大気またはガスを含む環境、或いは100℃
を越える高温での水溶液環境で使用される優れた耐熱性
或いは耐食性、またはその両方を兼ね備えた構造部材を
提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、250℃を越
える高温での大気またはガスを含む環境、或いは100℃
を越える高温での水溶液環境で使用される構造部材にお
いて、構造部材の肉厚の10%以下の深さの表面部のみ
が、単結晶或いは応力の負荷方向に平行に一方向凝固組
織を有することにより優れた耐熱性或いは耐食性、また
はその両方を兼ね備えることを特徴とする構造部材にあ
る。
【0008】本発明は、同上の環境で使用される構造部
材の不連続部及び応力集中部において、構造部材の肉厚
の10%以下,最大5mmの深さの表面部のみが、単結晶
或いは応力の負荷方向に平行に一方向凝固組織を有する
ことにより優れた耐熱性或いは耐食性、またはその両方
を兼ね備えることを特徴とする構造部材にある。
【0009】本発明は、特に、上記組織を得るために、
構造部材の表面をレーザにて照射し、構造部材の肉厚の
10%以下の深さの表面部のみを単結晶或いは応力の負
荷方向に平行に一方向凝固組織とすることにより優れた
耐熱性或いは耐食性、またはその両方を兼ね備える構造
部材が得られ、これを特徴とする構造部材を含む。
【0010】構造部材が管状及び柱状の場合は、構造部
材の表面を管状レーザ光にて照射し、このレーザ光を一
方向に移動させることによって、構造部材の肉厚の10
%以下の深さの表面部のみを単結晶或いは応力の負荷方
向に平行に一方向凝固組織が得られる。また、より複雑
な構造部材においては、構造部材の表面を構造部材の断
面形状に沿った連続レーザ光にて同時照射し、このレー
ザ光を一方向に移動させて、構造部材の肉厚の10%以
下の深さの表面部のみを単結晶或いは応力の負荷方向に
平行に一方向凝固組織を得る。
【0011】また上記において、構造部材がセラミック
ス,金属,合金,金属間化合物,複合材料であり、その
表面部が前記構造部材以外のセラミックス,金属,合
金,金属間化合物,複合材料の一種または、二種以上を
複合して構成し、その構造部材の肉厚の10%以下の深
さの表面部のみが単結晶或いは応力の負荷方向に平行に
一方向凝固組織を有する優れた耐熱性或いは耐食性、ま
たはその両方を兼ね備えることを特徴とする構造部材に
ある。
【0012】本発明は、250℃を越える高温での大気
またはガスを含む環境、或いは100℃を越える高温で
の水溶液環境で使用される構造部材、特に、優れた耐熱
性或いは耐食性、またはその両方を兼ね備えることを要
求する、ガスタービン,ジェットエンジン,ごみ焼却
炉,ごみ発電,石炭ガス化,核分裂炉,核融合炉,再処
理,廃棄物処理,化学プラントの構造部材にある。
【0013】大型,複雑形状の構造部材にも容易に適用
可能なことを念頭に、本発明が解決しようとする250
℃を越える高温での大気またはガスを含む環境、或いは
100℃を越える高温での水溶液環境で、優れた耐熱性
或いは耐食性、またはその両方を兼ね備えた表面コーテ
ング構造部材を提供するためには、構造部材全体の役割
を分析し、部材表面にのみ新規な特性を付与することに
よって達成できる。即ち構造部材における全体の負荷を
支える強度,変形に対する抵抗は部材の中心部で担い、
大気,ガス,水溶液による環境に影響する表面損傷に対
しては、表面部の材料が担い、この材料構成として構造
部材の肉厚の10%以下の深さの表面部のみが、単結晶
或いは応力の負荷方向に平行に一方向凝固組織を有する
ことにより優れた耐熱性或いは耐食性、またはその両方
を兼ね備えることを見いだした。さらに、これは複雑形
状の構造部材の不連続部及び応力集中部において、構造
部材の肉厚の10%以下,最大5mmの深さの表面部のみ
が、単結晶或いは応力の負荷方向に平行に一方向凝固組
織を有することにより優れた耐熱性或いは耐食性、また
はその両方を兼ね備えた構造部材が得られることを見い
だした。
【0014】このような構造部材表面の単結晶或いは応
力の負荷方向に平行に一方向凝固組織は、構造部材の表
面をレーザにて照射して得られる。管状及び柱状構造部
材においては、構造部材の表面を管状レーザ光にて照射
し、このレーザ光を一方向に移動させることによって得
ることが可能で、複雑形状の構造部材においては、構造
部材の表面を構造部材の断面形状に沿った連続レーザ光
にて同時照射し、このレーザ光を一方向に移動させるこ
とによって、構造部材の肉厚の10%以下の深さの表面
部のみを単結晶或いは応力の負荷方向に平行に一方向凝
固組織とすることができる。
【0015】構造部材がセラミックス,金属,合金,金
属間化合物,複合材料であり、その表面部は構造部材以
外のセラミックス,金属,合金,金属間化合物,複合材
料の一種または、二種以上を複合して構成し、その構造
部材の肉厚の10%以下の深さの表面部のみが単結晶或
いは応力の負荷方向に平行に一方向凝固組織を有するよ
う、使用条件に適切な組み合わせを選定すれば、より優
れた耐熱性或いは耐食性、またはその両方を兼ね備えた
構造部材とすることが可能である。例えば、1700℃
を越える酸化性雰囲気の高温ガス環境で使用する場合、
基地に炭素繊維複合材料を選びその表面に酸化物セラミ
ックスをコーテングし、そのセラミックスを構造部材の
肉厚の10%以下の深さの表面部のみが単結晶或いは応
力の負荷方向に平行に一方向凝固組織とすることによっ
てより優れた耐熱性,耐酸化性を兼ね備えた構造部材と
なる。また290℃の高温高圧水中で使用する構造物に
おいて、炭素鋼或いは低合金鋼の表面部にステンレス鋼
を肉盛りし、その構造部材の肉厚の10%以下の深さの
ステンレス鋼表面部のみを単結晶組織とすることによっ
て結晶粒界での応力腐食割れのない構造部材を得ること
ができる。
【0016】単結晶或いは応力の負荷方向に平行に一方
向凝固組織を有する構造部材の表面部は、構造部材の肉
厚の10%以下の深さとするが、これは表面部組織がこ
れ以上の深さまで及ぶと基地の必要な性能が果たせなく
なり、構造部材全体としての機能を果たせないためであ
る。また、厚肉の構造部材では、構造部材の肉厚の10
%はかなりの厚さとなり、おおかたの構造部材の表面部
が耐熱,耐食性機能を果たすためには最大5mmで満足さ
れる。
【0017】本発明は、使用環境が250℃を越える高
温での大気またはガスを含む環境、或いは100℃を越
える高温での水溶液環境で効果を発揮する。250℃未
満の高温での大気またはガスを含む環境では温度が低
く、耐熱性も酸化を主体とする耐食性も大きくない。1
00℃未満の高温での水溶液環境での腐食は大きくな
く、本発明の効果は小さい。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施例1)上部を加熱し下部を
冷却して温度差を設けた外径20mm,肉厚5mmのアルミ
ナ管の外表面にリング状の炭酸ガスレーザ光を入射し、
その外表面の深さ20μmを溶融しつつ、速度0.8mm
/min. の早さでレーザ光を上部に移動して凝固させ
た。この試験体の表面レーザ溶融部,凝固部は軸方向に
沿った一方向凝固組織が得られた。この試験体を180
0℃で曲げ試験した結果、焼結アルミナ管の3倍の強度
を示した。
【0019】(実施例2)上部を加熱し下部を冷却して
温度差を設けた外径20mm,肉厚5mmのアルミナ管の内
表面にリング状の炭酸ガスレーザ光を入射し、その内表
面の深さ20μmを溶融しつつ、速度0.8mm/min.の
早さでレーザ光を上部に移動して凝固させた。この試験
体の表面レーザ溶融部,凝固部は軸方向に沿った単結
晶、一方向凝固混合組織が得られた。この試験体を15
00℃でその内面に塩基度CaO/SiO2:1.25の
溶融灰を入れ24hの耐食性試験を実施した。また15
00℃−内面水冷繰返し耐熱衝撃試験を実施した。この
結果、本発明の試験体は侵食量が0.4mm 、き裂発生ま
での熱衝撃試験繰返し数は47回に及んだ。一方、焼結
アルミナ管では、侵食量が6.0mm 、き裂発生までの熱
衝撃試験繰返し数は5回でき裂が生じた。このように、
表面部のみが単結晶或いは応力の負荷方向に平行に一方
向凝固組織を有することにより優れた耐熱性或いは耐食
性、またはその両方を兼ね備えることを特徴とする構造
部材が得られることが明らかとなった。 (実施例3)直径10mmでその表面部厚さ1.5mm が3
16ステンレス鋼で構成される炭素鋼丸棒の中央に、切
欠底半径5mm,切欠底の断面直径8mmの切欠を有する試
験片上部を加熱し下部を冷却して温度差を設けた後、切
欠の近傍表面にリング状のYAGレーザ光を入射し、そ
の表面の深さ40μmを溶融しつつ、速度1.0mm/mi
n.の早さでレーザ光を上部に移動して凝固させた。この
試験体の表面レーザ溶融部,凝固部は軸方向に沿った単
結晶組織が得られた。この試験体を500℃,24h加
熱処理した後、250℃の高温水中でひずみ速度10-7
/sの低ひずみ速度引張試験した。この結果、割れを生
じることなく延性破壊を生じた。一方、表面改質を行わ
なかった試験片は、500℃,24h加熱処理した後、
250℃の高温水中でひずみ速度10-7/sの低ひずみ
速度引張試験結果、結晶粒界に割れを生じて破断した。
【0020】
【発明の効果】本発明は、250℃を越える高温での大
気またはガスを含む環境、或いは100℃を越える高温で
の水溶液環境、特に優れた耐熱性或いは耐食性、または
その両方を兼ね備えることを要求する、ガスタービン,
ジェットエンジン,ごみ焼却炉,ごみ発電,石炭ガス
化,核分裂炉,核融合炉,再処理,廃棄物処理,化学プ
ラントの構造部材で大きな効果が得られる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】250℃を越える高温での大気またはガス
    を含む環境、或いは100℃を越える高温での水溶液環
    境で使用される構造部材において、構造部材の肉厚の1
    0%以下の深さの表面部が、単結晶或いは応力の負荷方
    向に平行に一方向凝固組織を有することを特徴とする構
    造部材。
  2. 【請求項2】250℃を越える高温での大気またはガス
    を含む環境、或いは100℃を越える高温での水溶液環
    境で使用される構造部材において、該構造部材の不連続
    部及び応力集中部に肉厚の10%以下,最大5mmの深さ
    の表面部が、単結晶或いは応力の負荷方向に平行に一方
    向凝固組織を有することを特徴とする構造部材。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、前記構造部材の
    表面をレーザにて照射し、構造部材の肉厚の10%以下
    の深さの表面部を単結晶或いは応力の負荷方向に平行に
    一方向凝固組織とすることを特徴とする構造部材。
  4. 【請求項4】請求項1又は2において、前記構造部材が
    管状及び柱状であり、前記構造部材の表面を管状レーザ
    光にて照射し、このレーザ光を一方向に移動させて、構
    造部材の肉厚の10%以下の深さの表面部を単結晶或い
    は応力の負荷方向に平行に一方向凝固組織とすることを
    特徴とする構造部材。
  5. 【請求項5】請求項1又は2において、前記構造部材の
    表面を構造部材の断面形状に沿った連続レーザ光にて同
    時照射し、このレーザ光を一方向に移動させて、構造部
    材の肉厚の10%以下の深さの表面部を単結晶或いは応
    力の負荷方向に平行に一方向凝固組織とすることを特徴
    とする構造部材。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかにおいて、前記
    構造部材がセラミックス,金属,合金,金属間化合物,
    複合材料のいずれかであり、その表面部は構造部材以外
    のセラミックス,金属,合金,金属間化合物,複合材料
    の一種または、二種以上を複合して構成し、その構造部
    材の肉厚の10%以下の深さの表面部が単結晶或いは応
    力の負荷方向に平行に一方向凝固組織を有することを特
    徴とする構造部材。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかにおいて、前記
    構造部材が、ガスタービン,ジェットエンジン,ごみ焼
    却炉,ごみ発電,石炭ガス化,核分裂炉,核融合炉,再
    処理,廃棄物処理,化学プラントの構造部材であること
    を特徴とする構造部材。
JP15558998A 1998-06-04 1998-06-04 構造部材 Pending JPH11350025A (ja)

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