JPH11349415A - 防菌防かび剤組成物 - Google Patents
防菌防かび剤組成物Info
- Publication number
- JPH11349415A JPH11349415A JP19224998A JP19224998A JPH11349415A JP H11349415 A JPH11349415 A JP H11349415A JP 19224998 A JP19224998 A JP 19224998A JP 19224998 A JP19224998 A JP 19224998A JP H11349415 A JPH11349415 A JP H11349415A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antimicrobial
- antifungal agent
- soybean oil
- agent composition
- epoxidized soybean
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】工業素材や製品に発生するかびや細菌等の微生
物、衛生昆虫類及び藻類による汚染を防止し、これら発
生に伴って生じる素材の劣化や品質の低下を防ぎ、外観
の維持を目的として使用される防菌防かび剤組成物に関
するものである。 【構成】２−ベンズイミダゾリルカーバメート類、Ｎ−
ｎ−アルキル−１，２−ベンズイソチアゾリン−３−オ
ン類、及び３−ヨード−２−プロピニル−アルキルカー
バメート類等の１種又はそれ以上を組み合わせた防菌防
かび剤とエポキシ化大豆油とを併用することを特徴とす
る防菌防かび剤組成物。
物、衛生昆虫類及び藻類による汚染を防止し、これら発
生に伴って生じる素材の劣化や品質の低下を防ぎ、外観
の維持を目的として使用される防菌防かび剤組成物に関
するものである。 【構成】２−ベンズイミダゾリルカーバメート類、Ｎ−
ｎ−アルキル−１，２−ベンズイソチアゾリン−３−オ
ン類、及び３−ヨード−２−プロピニル−アルキルカー
バメート類等の１種又はそれ以上を組み合わせた防菌防
かび剤とエポキシ化大豆油とを併用することを特徴とす
る防菌防かび剤組成物。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、工業素材や製品に発生
するかびや細菌等の微生物、衛生昆虫類及び藻類による
汚染を防止し、これら微生物、昆虫類及び藻類の発生に
伴って生じる素材の劣化や品質の低下を防ぎ、外観の維
持を目的として使用される防菌防かび剤組成物に関する
ものである。
するかびや細菌等の微生物、衛生昆虫類及び藻類による
汚染を防止し、これら微生物、昆虫類及び藻類の発生に
伴って生じる素材の劣化や品質の低下を防ぎ、外観の維
持を目的として使用される防菌防かび剤組成物に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】工業用素材や製品にかび、昆虫及び藻類
が発生すると美観が損なわれたり、素材の劣化に伴った
品質の低下を引き起こす。その結果として素材及び製品
の寿命を縮めたり、その製品価値を著しく低下させる。
これらの微生物及び昆虫類による被害を防止することを
目的として様々な防菌防かび剤が使用されている。一般
に使用されている薬剤には有機化合物が多いが、最近で
は無機化合物も利用されるようになった。また、安全性
を強調した天然物も一部では使用されている。
が発生すると美観が損なわれたり、素材の劣化に伴った
品質の低下を引き起こす。その結果として素材及び製品
の寿命を縮めたり、その製品価値を著しく低下させる。
これらの微生物及び昆虫類による被害を防止することを
目的として様々な防菌防かび剤が使用されている。一般
に使用されている薬剤には有機化合物が多いが、最近で
は無機化合物も利用されるようになった。また、安全性
を強調した天然物も一部では使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】現在一般に使用されて
いる防菌防かび剤の中で、効力が強く安全性が高い薬剤
としてビス（２−ピリジルチオ−１−オキシド）亜鉛、
Ｎ−（フルオロジクロロメチルチオ）−フタルイミド、
Ｎ，Ｎ−ジメチル−Ｎ’−フェニル−Ｎ’−フルオロジ
クロロメチルチオ−スルファミド、１−［（ジヨードメ
チル）スルホニル〕−４−メチルベンゼン、２−ベンズ
イミダゾリルカーバメート類、４，５−ジクロロ−２−
ｎ−オクチルイソチアゾリン−３−オン，Ｎ−ｎ−ブチ
ル−１，２−ベンズイソチアゾリン−３−オン、２−ｎ
−オクチルイソチアゾリン−３−オン、１，２−ベンズ
イソチアゾリン−３−オン、２，４，５，６−テトラク
ロロイソフタロニトリル、オルトフェニルフェノール、
パラクロロメタキシレノール及び３−ヨード−２−プロ
ピニル−アルキルカーバメート等が使用されているが、
これらは何れも全ての分野で利用できるものではない。
対象とする素材との相溶性、変色性、耐熱性の問題や薬
剤の安定性が必ずしも良くないものもあり、防菌防かび
剤の製剤を商品化する上で解決しなければならない幾多
の問題を有している。
いる防菌防かび剤の中で、効力が強く安全性が高い薬剤
としてビス（２−ピリジルチオ−１−オキシド）亜鉛、
Ｎ−（フルオロジクロロメチルチオ）−フタルイミド、
Ｎ，Ｎ−ジメチル−Ｎ’−フェニル−Ｎ’−フルオロジ
クロロメチルチオ−スルファミド、１−［（ジヨードメ
チル）スルホニル〕−４−メチルベンゼン、２−ベンズ
イミダゾリルカーバメート類、４，５−ジクロロ−２−
ｎ−オクチルイソチアゾリン−３−オン，Ｎ−ｎ−ブチ
ル−１，２−ベンズイソチアゾリン−３−オン、２−ｎ
−オクチルイソチアゾリン−３−オン、１，２−ベンズ
イソチアゾリン−３−オン、２，４，５，６−テトラク
ロロイソフタロニトリル、オルトフェニルフェノール、
パラクロロメタキシレノール及び３−ヨード−２−プロ
ピニル−アルキルカーバメート等が使用されているが、
これらは何れも全ての分野で利用できるものではない。
対象とする素材との相溶性、変色性、耐熱性の問題や薬
剤の安定性が必ずしも良くないものもあり、防菌防かび
剤の製剤を商品化する上で解決しなければならない幾多
の問題を有している。
【０００４】従って、これらの薬剤を原料とした防菌防
かび剤の使用可能な分野は比較的狭く、それぞれの原料
の特長を生かしたノウハウを各自で有している。
かび剤の使用可能な分野は比較的狭く、それぞれの原料
の特長を生かしたノウハウを各自で有している。
【０００５】特に今回発明者らが研究してきた原料とし
て２−ベンズイミダゾリルカーバメート類（以下２−Ｂ
ＩＣと略す）、Ｎ−ｎ−アルキル−１，２−ベンズイソ
チアゾリン−３−オン類（以下ＡＢＩＴと略す）及び３
−ヨード−２−プロピニル−アルキルカーバメート類
（以下３−ＩＰＡＣと略す）があるが、これらは何れも
安全性、経済性には優れているが、安定性にはやや劣っ
ている。
て２−ベンズイミダゾリルカーバメート類（以下２−Ｂ
ＩＣと略す）、Ｎ−ｎ−アルキル−１，２−ベンズイソ
チアゾリン−３−オン類（以下ＡＢＩＴと略す）及び３
−ヨード−２−プロピニル−アルキルカーバメート類
（以下３−ＩＰＡＣと略す）があるが、これらは何れも
安全性、経済性には優れているが、安定性にはやや劣っ
ている。
【０００６】従って、商品保管安定期間は比較的短く、
その流通期間の短縮を考慮して生産を調整しなければな
らない。このような場合、生産効率及び在庫管理の上で
コストを必要とし経済性の合理化が求められている。
その流通期間の短縮を考慮して生産を調整しなければな
らない。このような場合、生産効率及び在庫管理の上で
コストを必要とし経済性の合理化が求められている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】防菌防かび剤の生産にお
いて、その製品安定性を高めることはコストダウンに繋
がり極めて重要なことである。発明者らは鋭意研究を重
ね、多くの化合物について検討を重ねた結果、本発明に
到達した。すなわち、２−ＢＩＣ，ＡＢＩＴ及び３−Ｉ
ＰＡＣ等の１種又はそれ以上を組み合わせ、これにエポ
キシ化大豆油を併用することによってこれらの薬剤の安
定性が著しく向上し、経済性を高めることが出来た。
いて、その製品安定性を高めることはコストダウンに繋
がり極めて重要なことである。発明者らは鋭意研究を重
ね、多くの化合物について検討を重ねた結果、本発明に
到達した。すなわち、２−ＢＩＣ，ＡＢＩＴ及び３−Ｉ
ＰＡＣ等の１種又はそれ以上を組み合わせ、これにエポ
キシ化大豆油を併用することによってこれらの薬剤の安
定性が著しく向上し、経済性を高めることが出来た。
【０００８】本発明に使用される防菌防かび剤として
は、２、ＢＩＣ，ＡＢＩＴ及び３−ＩＰＡＣ等が使用さ
れるがこれだけに限定されるものではなく、これらと既
に記載した各種防腐防かび剤との併用においてもその効
果は発揮される。例えば、２−ＢＩＣ，ＡＢＩＴ及び３
−ＩＰＡＣと４，５−ジクロロ−２−ｎ−オクチルイソ
チアゾリン−３−オンもしくは２−ｎ−オクチルイソチ
アゾリン−３−オンと併用する場合においてもその効果
は発揮される。
は、２、ＢＩＣ，ＡＢＩＴ及び３−ＩＰＡＣ等が使用さ
れるがこれだけに限定されるものではなく、これらと既
に記載した各種防腐防かび剤との併用においてもその効
果は発揮される。例えば、２−ＢＩＣ，ＡＢＩＴ及び３
−ＩＰＡＣと４，５−ジクロロ−２−ｎ−オクチルイソ
チアゾリン−３−オンもしくは２−ｎ−オクチルイソチ
アゾリン−３−オンと併用する場合においてもその効果
は発揮される。
【０００９】また、使用するエポキシ化大豆油として
は、エポキシ化の程度はあまり問題にならず、一般に使
用されているものでよい。使用方法としては、原料の薬
剤を有機溶剤に溶解するときに併用すればよいが、その
使用量は特に限定されるものではなく、一般に全体に対
して０．０１〜５０％（重量％）程度の量が使用され
る。
は、エポキシ化の程度はあまり問題にならず、一般に使
用されているものでよい。使用方法としては、原料の薬
剤を有機溶剤に溶解するときに併用すればよいが、その
使用量は特に限定されるものではなく、一般に全体に対
して０．０１〜５０％（重量％）程度の量が使用され
る。
【００１０】また、このとき使用する有機溶剤は、一般
に使用する溶剤でよく、例えばプロピレングリコール、
グリセリン、ジオクチールフタレート、ジブチルフタレ
ート、トルエン、キシレン、エタノール、アセトン等の
溶剤が使用されるが、これらに限定されることはない。
に使用する溶剤でよく、例えばプロピレングリコール、
グリセリン、ジオクチールフタレート、ジブチルフタレ
ート、トルエン、キシレン、エタノール、アセトン等の
溶剤が使用されるが、これらに限定されることはない。
【００１１】以下に本発明の実施例をあげて説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【００１２】
【実施例】（実施例１）表１に示す各種の防菌防かび剤
の原料の５部を９０部のプロピレングリコールと５部の
エポキシ化大豆油の溶剤に溶かし、３０℃で６ケ月保管
した後、有効成分を分析してその残存成分を測定した。
尚、対象（従来技術）としてプロピレングリコール９５
部で溶解した場合も実施した。（表１）
の原料の５部を９０部のプロピレングリコールと５部の
エポキシ化大豆油の溶剤に溶かし、３０℃で６ケ月保管
した後、有効成分を分析してその残存成分を測定した。
尚、対象（従来技術）としてプロピレングリコール９５
部で溶解した場合も実施した。（表１）
【００１３】
【表１】
【００１４】この結果によると、エポキシ化大豆油を併
用した防菌防かび剤組成では明らかにその安定性が増加
していることが認められた。また、溶剤として、プロピ
レングリコールの代わりにジオクチールフタレートを使
用した場合も、（表１）で得られた結果と同様な傾向が
認められた。
用した防菌防かび剤組成では明らかにその安定性が増加
していることが認められた。また、溶剤として、プロピ
レングリコールの代わりにジオクチールフタレートを使
用した場合も、（表１）で得られた結果と同様な傾向が
認められた。
【００１５】（実施例２）（表１）で使用した防菌防か
び剤の原料の１０部をそれぞれの組成の溶剤９０部にと
かし、５０℃の恒温器の中で２ケ月保管した後、有効成
分を分析して残存成分を測定した。尚、対象（従来技
術）としてプロピレングリコール９０部で溶解した場合
も実施した。（表２）
び剤の原料の１０部をそれぞれの組成の溶剤９０部にと
かし、５０℃の恒温器の中で２ケ月保管した後、有効成
分を分析して残存成分を測定した。尚、対象（従来技
術）としてプロピレングリコール９０部で溶解した場合
も実施した。（表２）
【００１６】
【表２】
【００１７】この結果によると、エポキシ化大豆油の使
用量を増加するにつれて残存量も増加していることが認
められた。
用量を増加するにつれて残存量も増加していることが認
められた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮野 信雄 静岡県駿東郡小山町湯船1157番16号 株式 会社タイショーテクノス研究所内 (72)発明者 加藤 洋次 静岡県駿東郡小山町湯船1157番16号 株式 会社タイショーテクノス研究所内
Claims (2)
- 【請求項１】２−ベンズイミダゾリルカーバメート類、
Ｎ−ｎ−アルキル−１，２−ベンズイソチアゾリン−３
−オン類、及び３−ヨード−２−プロピニル−アルキル
カーバメート類等の１種又はそれ以上を組み合わせた防
菌防かび剤とエポキシ化大豆油とを併用することを特徴
とする防菌防かび剤組成物。 - 【請求項２】３−ヨード−２−プロピニル−アルキルカ
ーバメート類の１種である３−ヨード−２−プロピニル
−ブチルカーバメートとエポキシ化大豆油とを併用する
ことを特徴とする請求項１記載の防菌防かび剤組成物
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19224998A JPH11349415A (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | 防菌防かび剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19224998A JPH11349415A (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | 防菌防かび剤組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11349415A true JPH11349415A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=16288156
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19224998A Pending JPH11349415A (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | 防菌防かび剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11349415A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000069265A1 (en) * | 1999-05-18 | 2000-11-23 | Avecia Limited | Microbicidal composition of a 2-alkylbenzisothiazol-3-one and a halopropynyl compound |
| EP1382248A1 (en) * | 2002-07-18 | 2004-01-21 | Rohm And Haas Company | Stabilized haloalkynyl microbicide compositions |
| KR100870884B1 (ko) | 2005-10-04 | 2008-11-28 | 롬 앤드 하아스 컴패니 | 살균 조성물 |
| US9580574B2 (en) | 2012-12-12 | 2017-02-28 | Galata Chemicals Llc | Bio-based biocide compositions and methods of preserving therewith |
-
1998
- 1998-06-04 JP JP19224998A patent/JPH11349415A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000069265A1 (en) * | 1999-05-18 | 2000-11-23 | Avecia Limited | Microbicidal composition of a 2-alkylbenzisothiazol-3-one and a halopropynyl compound |
| EP1382248A1 (en) * | 2002-07-18 | 2004-01-21 | Rohm And Haas Company | Stabilized haloalkynyl microbicide compositions |
| KR100870884B1 (ko) | 2005-10-04 | 2008-11-28 | 롬 앤드 하아스 컴패니 | 살균 조성물 |
| US9580574B2 (en) | 2012-12-12 | 2017-02-28 | Galata Chemicals Llc | Bio-based biocide compositions and methods of preserving therewith |
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