JPH11348143A - 光学素子製造方法及びその装置並びに光学素子評価装置 - Google Patents

光学素子製造方法及びその装置並びに光学素子評価装置

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JPH11348143A
JPH11348143A JP15920398A JP15920398A JPH11348143A JP H11348143 A JPH11348143 A JP H11348143A JP 15920398 A JP15920398 A JP 15920398A JP 15920398 A JP15920398 A JP 15920398A JP H11348143 A JPH11348143 A JP H11348143A
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JP
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optical element
mold
photocurable resin
upper mold
light
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JP15920398A
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Seiichiro Murai
誠一郎 村井
Atsuo Inoue
篤郎 井上
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、光硬化樹脂の厚みのばらつきを少な
くして効率良く光学素子を製造する。 【解決手段】光硬化樹脂7がポッティングされたガラス
基板6を下金型10と上金型17とに間に挟み、これら
下金型10と上金型17との間に各電磁石24、25に
より第1及び第2の押し付け力を2段階でそれぞれ発生
させ、先ず第1の押し付け力により光学素子2を光硬化
樹脂7に転写し、次に第2の押し付け力によりガラス基
板6を切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトポリマー
(2P)法を用いて例えば光ディスク装置に用いられる
光学素子を製造する光学素子製造方法及びその装置並び
に製造された光学素子の特性を評価する光学素子評価装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば光ディスク装置は、図15に示す
ようにレーザダイオード(LD)1から出力されたレー
ザ光を回折格子(HOE)である光学素子2から集光レ
ンズ3を通して光ディスク4に照射し、この光ディスク
4で反射したレーザ光を再び集光レンズ3を通して光学
素子2に入射させ、ここで反射レーザ光を回折させてホ
トダイオード(PD)5に入射させている。
【0003】このような光ディスク装置に用いられる光
学素子2は、2P法により製造されている。この2P法
は、例えば特開平2−188235号公報に記載されて
おり、図16に示すようにガラス基板6上に載せられた
光硬化樹脂7に対して金型8を一定の圧力で押し付けな
がら紫外光(UV光)を照射して光硬化樹脂7を硬化
し、この後に金型8を離型することによって光学素子2
を製造するものである。
【0004】この場合、予めガラス基板6を光学素子2
の寸法に切断しておき、これら切断された各ガラス基板
6上にそれぞれ光硬化樹脂7を載せて2P法により光学
素子2を製造する方法、又はガラス基板6上の複数箇所
にそれぞれ光硬化樹脂7を載せて2P法により複数の光
学素子2を形成し、この後にダイシングソーを用いてガ
ラス基板6を切断し、個々の光学素子2に分割する方法
が採られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな2P法による光学素子2の製造では、金型8を押し
付けたときの光硬化樹脂7の厚み制御、離型、光学素子
2の切り出しを効率的に行っているものでなく、かつ光
硬化樹脂7の厚み制御や金型8を離型するときの制御を
定量的に行うものではなく、光学素子2の出来上がり精
度に問題がある。そのうえ、製造された光学素子2に対
する特性の評価も効率よく行えない。
【0006】一方、予めガラス基板6を光学素子2の寸
法に切断して2P法により光学素子2を製造する方法で
は、ガラス基板6のハンドリングが複雑であり、光学素
子2の量産に不適である。
【0007】又、ガラス基板6上の複数箇所に2P法に
より複数の光学素子2を形成し、この後にダイシングソ
ーを用いてガラス基板6を切断する方法では、ガラス基
板6上の複数箇所にそれぞれ光硬化樹脂7をポッティン
グする際、隣接する素子領域に光硬化樹脂7がはみ出す
のを防止するために極微量のポッティング量に制御する
必要がある。又、光硬化樹脂7の硬化後にダイシングソ
ーを用いた切断工程までの行き渡りが発生し、製造され
た光学素子2の光学面を汚染する慮がある。さらに、切
断工程でガラス基板6の切り屑が光学素子2の光学面を
汚染するため、洗浄工程が必要であり、この洗浄工程に
おいて光学素子2の光学面を汚染したり損傷する慮があ
る。
【0008】そこで本発明は、光硬化樹脂の厚みのばら
つきを少なくして効率良く光学素子を製造できる光学素
子製造方法及びその装置を提供することを目的とする。
又、本発明は、製造された光学素子に対する特性の評価
が効率よくできる光学素子評価装置を提供することを目
的とする。
【0009】又、本発明は、光硬化樹脂の極微量のポッ
ティング量制御を不要とし、かつ切断工程及び洗浄工程
を無くして1つの金型で連続して光学素子の製造ができ
る光学素子製造方法及びその装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、光硬
化樹脂が載置された基板を光学素子の型が形成された上
金型と下金型とに間に挟み、上金型と下金型とを押し付
けて光学素子の型を光硬化樹脂に転写する光学素子製造
方法において、上金型と下金型との間に電磁石により第
1及び第2の押し付け力を発生させ、先ず第1の押し付
け力により光学素子を光硬化樹脂に転写し、次に第2の
押し付け力により基板を切断する光学素子製造方法であ
る。
【0011】請求項2によれば、光硬化樹脂に光を照射
することにより光硬化樹脂を硬化させて光学素子を製造
する光学素子製造装置において、光硬化樹脂が載置され
た基板を保持する下金型と、光硬化樹脂に転写する光学
素子の型が形成された上金型と、これら下金型と上金型
との間に電磁力を発生させて下金型と上金型との間に押
し付け力を与え、光硬化樹脂に上金型に形成された光学
素子の型を転写する電磁石と、を備えた光学素子製造装
置である。
【0012】請求項3によれば、請求項2記載の光学素
子製造装置において、上金型は、基板を切断するための
第1の上金型及び光学素子の型が形成された第2の上金
型との二重構造に形成され、かつ電磁石は、下金型と上
金型との間に電磁力を発生させて光硬化樹脂を間に挟ん
で下金型と第2の上金型との間に光学素子を転写するに
必要な第1の押し付け力を与え、かつ下金型と第1の上
金型との間に基板を切断するに必要な第2の押し付け力
を与える機能を有する。
【0013】請求項4によれば、請求項3記載の光学素
子製造装置において、下金型と第1の上金型との間に第
2の押し付け力を与えたとき、第1の上金型は光硬化樹
脂に対して第1の押し付け力よりも大きな押し付け力を
与えない弾性体を備えた。
【0014】請求項5によれば、請求項2記載の光学素
子製造装置において、電磁石に流れる電流を観測し、こ
の電流の大きさに基づいて下金型と上金型とのギャップ
を検出するギャップ検出手段を備えた。
【0015】請求項6によれば、請求項2記載の光学素
子製造装置において、上金型と基板との間の静電容量を
モニタし、このモニタされた静電容量に基づいて上金型
と基板との間のギャップを制御するギャップ制御手段を
備えた。
【0016】請求項7によれば、請求項2記載の光学素
子製造装置において、上金型は、複数の穴が形成される
とともに基板を切断するための突起が形成された第1の
上金型と、この第1の上金型に形成された複数の穴内に
それぞれ移動自在に設けられ光学素子の型が形成された
複数の第2の上金型との二重構造に形成された。
【0017】請求項8によれば、下金型と上金型との間
に光硬化樹脂を挟んでこれら下金型と上金型との間に電
磁力により押し付け力を与えて光硬化樹脂に対して上金
型に形成された型を転写して成形された光学素子の特性
を評価する光学素子評価装置において、光を放射する光
源と、この光源から放射された光を光学素子への光と参
照光とに分け、かつ光学素子からの測定光と参照光とを
干渉させるビームスプリッタと、このビームスプリッタ
により得られた干渉光を検出する検出素子と、この検出
素子により検出される干渉光の縞模様に基づいて光学素
子の特性を評価する評価手段と、を備えた光学素子評価
装置である。
【0018】請求項9によれば、請求項8記載の光学素
子評価装置において、光源は、レーザダイオードのアレ
イから成る。請求項10によれば、請求項8記載の光学
素子評価装置において、レーザダイオードのアレイから
出射された光を複数の光学素子にそれぞれ導くレンズア
レイを備えた。
【0019】請求項11によれば、基板上に載せられた
光硬化樹脂に光を照射することにより光硬化樹脂を硬化
させて光学素子を製造する光学素子製造方法において、
光学素子の型が形成された打ち抜き用金型を光硬化樹脂
に対して押し付けて光学素子の型を光硬化樹脂に転写す
る第1の工程と、この第1の工程の直後に打ち抜き用金
型を用いて基板を打ち抜く第2の工程と、を有する光学
素子製造方法である。
【0020】請求項12によれば、基板上に載せられた
光硬化樹脂に光を照射することにより光硬化樹脂を硬化
させて光学素子を製造する光学素子製造装置において、
光学素子の型が形成された打ち抜き用金型と、この打ち
抜き用金型を光硬化樹脂に対して第1の押し付け力で押
し付けて光学素子の型を光硬化樹脂に転写し、この直後
に打ち抜き用金型を用いて基板を打ち抜く打ち抜き手段
と、を備えた光学素子製造装置である。請求項13によ
れば、請求項12記載の光学素子製造装置において、基
板には、光硬化樹脂の樹脂溜め用の溝が形成された。
【0021】
【発明の実施の形態】(1) 以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。図1は光学素子
製造装置の構成図である。下金具10には、吸気管11
が形成され、この吸気管11に吸気装置12が連結され
ている。又、この下金具10には、吸気管11を通して
光ファイバ13が配置されている。この光ファイバ13
は、一端側の光出射口を吸気口14に配置するとともに
他端側をUV光源15に接続されている。
【0022】この下金具10上には、光硬化樹脂7がポ
ッティングされたガラス基板6が保持されている。この
ガラス基板6には、打ち抜きにより個々の光学素子2に
分割するためのスリット16が形成されている。
【0023】一方、上金型17は、第1の上金具18と
第2の上金具19との二重構造となっている。このうち
第1の上金具18は、筒状に形成され、その内部にはス
プリング等の弾性体20を介して第2の上金具19が移
動自在に内挿されている。又、第1の上金具18の下端
部分には、ガラス基板6を打ち抜くための突起21が形
成されている。第2の上金具19の下面には、光学素子
2を光硬化樹脂7に転写するための型のコア面22が形
成されている。上記弾性体20は、上金型17の全体が
ガラス基板6に対して押し付けられたとき、第2の上金
具19のコア面22の型を転写するに必要な第1の押し
付け力を与えるバネ定数のものが用いられている。な
お、上金型17は、軸23に取り付けられ、上下方向
(矢印イ方向)に移動自在になっている。
【0024】上記下金具10と上記上金具17とには、
それぞれ電磁石24、25が取り付けられている。これ
ら電磁石24、25は、下金型10と上金型17との間
に電磁力を発生させて光硬化樹脂7を間に挟んで下金型
10と第2の上金型19との間に弾性体20の付勢力と
合わせて光学素子2を転写するに必要な第1の押し付け
力を与え、かつ下金型10と第1の上金型18との間に
ガラス基板6を切断するに必要な第1の押し付け力より
も強い第2の押し付け力を与える機能を有するものであ
る。これら電磁石24、25は、それぞれパワーアンプ
26に接続され、このパワーアンプ26から供給される
コイル電流により電磁力を発生するものとなっている。
【0025】コントローラ27は、吸気装置12、UV
光源15、各電磁石24、25の動作を統括制御して光
学素子2を製造する機能を有するもので、特に各電磁石
24、25にコイル電流を供給するための制御信号すな
わちコイル電流を発生してパワーアンプ26に供給し、
かつ磁気軸受けで用いられるセルフセンシング機能すな
わちモニタ信号系28を通して各電磁石24、25に流
れるコイル電流を観測し、このコイル電流の大きさに基
づいて下金型10と上金型17とのギャップ(第2の上
金型19とガラス基板6とのギャップとしても同様)d
を検出するギャップ検出手段29の機能を有している。
【0026】次に上記の如く構成された装置を用いての
光学素子2の製造方法について図2に示す製造工程図を
参照して説明する。なお、図2(a) には図1と同一部分
に同一符号を付すが、同図(b) 〜同図(c) には省略す
る。
【0027】先ず、図2(a) に示す初期状態において下
金型10上にガラス基板6が載置され、吸気装置12に
よる吸気動作によりガラス基板6は下金型10上に保持
される。そして、ガラス基板6上に光硬化樹脂7がポッ
ティングされる。
【0028】次に、コントローラ27は、下金型10と
第2の上金型19との間に弾性体20の付勢力と合わせ
て光学素子2を転写するに必要な第1の押し付け力を与
えるためのコイル電流を発生する。このコイル電流は、
パワーアンプ26で増幅されて各電磁石24、25に供
給される。
【0029】これら電磁石24、25は、図2(b) に示
すように下金型10と上金型17との間に電磁力を発生
させ、光硬化樹脂7を間に挟んで下金型10と第2の上
金型19との間に弾性体20の付勢力と合わせて光学素
子2を転写するに必要な第1の押し付け力(1段押し)
を与える。
【0030】これと共にコントローラ27は、UV光源
15に対して光照射の指令を発することにより、UV光
源15はUV光を出力する。このUV光は、光ファイバ
13内を伝播してその光出射口からUV光を放射し、ガ
ラス基板6を通して光硬化樹脂7に照射する。このUV
光の照射により光硬化樹脂7は硬化して第2の上金型1
9のコア面22に形成された光学素子2の型が光硬化樹
脂7に転写される。
【0031】このように下金型10と第2の上金型19
とを第1の押し付け力で押し付けて光学素子2の型を光
硬化樹脂7に転写するとき、コントローラ27のギャッ
プ検出手段29は、モニタ信号系28を通して各電磁石
24、25に流れるコイル電流を観測し、このコイル電
流の大きさに基づいて下金型10と上金型17とのギャ
ップdを検出する。従って、これら下金型10と上金型
17とのギャップdとコイル電流値との間には、図3に
示すような関係があることから、これら下金型10と上
金型17とのギャップdをコントローラ27で発生する
コイル電流値を制御することで精度高く管理できる。
【0032】次に、光硬化樹脂7が硬化してUV光の照
射が終了すると、コントローラ27は、下金型10と第
1の上金型18との間にガラス基板6を切断するに必要
な第2の押し付け力を与えるに必要なコイル電流を発生
する。このコイル電流は、パワーアンプ26で増幅され
て各電磁石24、25に供給される。これら電磁石2
4、25は、図2(c) に示すように下金型10と上金型
17との間に電磁力を発生させ、下金型10と第1の上
金型18との間にガラス基板6を切断するに必要な第1
の押し付け力よりも強い第2の押し付け力(2段押し)
を与える。これにより、ガラス基板6は、スリット16
に対応する部分に第1の上金型18の突起21が押し付
けられて切断され、各素子ごとに分割される。このよう
に第2の押し付け力で第1の上金型18がガラス基板6
に押し付けられたとき、弾性体20は、第2の上金具1
9のコア面22の型を転写するに必要な第1の押し付け
力を与えるバネ定数のものが用いられていので、第2の
上金型19は上方に逃げ、光硬化樹脂7に対して余計な
押し付け力が加わらないようになっている。
【0033】次に、コントローラ27は、下金型10と
上金型17とを離型するためのコイル電流を発生する。
これにより、図2(d) に示すように各電磁石24、25
に反発する力が発生し、下金型10と上金型17とは離
型する。この場合、コントローラ27は各電磁石24、
25に作用する力を切り換える適正な速度パラメータを
用いることにより良好な離型が可能となる。
【0034】このように上記第1の実施の形態において
は、光硬化樹脂7がポッティングされたガラス基板6を
下金型10と上金型17とに間に挟み、これら下金型1
0と上金型17との間に各電磁石24、25により第1
及び第2の押し付け力を2段階でそれぞれ発生させ、先
ず第1の押し付け力により光学素子2を光硬化樹脂7に
転写し、次に第2の押し付け力によりガラス基板6を切
断するようにしたので、上金型17を押し付けたときの
光硬化樹脂7の厚み制御、離型、光学素子2の切り出し
を連続した動作で効率的にできる。すなわち第1の押し
付け力により光学素子2を光硬化樹脂7に転写し、次に
第2の押し付け力によりガラス基板6を切断するので、
光学素子2の成形とガラス基板6の切断とを別段取りで
行う必要がなく、従来と比べて工数を低減できる。又、
各電磁石24、25の電磁力により離型を行うので、多
段押しや送り機構に比べて高速な離型の速度制御など任
意の成形プロセス制御が可能になり、高効率を実現する
最適な離型条件を選定できる。又、各電磁石24、25
に流れるコイル電流を観測し、このコイル電流の大きさ
に基づいて下金型10と上金型17とのギャップdを検
出するので、光硬化樹脂7の厚み制御を精度高く管理で
き、光学素子2の出来上がり精度を高くできる。例え
ば、下金型10と上金型17とのギャップdの検出は、
コイル電流からミクロンオーダで推定できるようにな
り、高価なセンサを用いずに装置の低コスト化が図れ
る。これにより、光学素子2の出来上がり精度が向上す
るばかりでなく、光学素子2の厚さのばらつきを抑える
ことができる。又、上金型17の軸23の昇降を機械的
に制御する方法に比べて、多数個配列して実施する場合
に、各金型で独立して制御することが簡素な構成で実現
可能となる。 (2) 以下、本発明の第2の実施の形態について図面を参
照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を
付してその詳しい説明は省略する。
【0035】図4は光学素子製造装置の構成図であり、
図5は下金型30及び上金型31の具体的な構成図であ
る。下金型30には、吸気管32が形成され、この吸気
管32に吸気装置12が連結されている。又、この下金
具30には、吸気管32を通して複数の光ファイバ13
が各吸気口33a、33b、33cにそれぞれ配置され
ている。この下金具30上には、光硬化樹脂7が複数箇
所ポッティングされたガラス基板6が保持されている。
このガラス基板6には、打ち抜きにより個々の光学素子
2に分割するための複数のスリット16が形成されてい
る。
【0036】一方、上金型31は、第1の上金具34と
第2の上金具35との二重構造となっている。このうち
第1の上金具34は、複数の穴36が形成され、これら
穴36内部にスプリング等の弾性体20を介して第2の
上金具35が移動自在に内挿されている。又、第1の上
金具34の下端部分には、ガラス基板6を打ち抜くため
の複数の突起21が形成されている。第2の上金具19
の下面には、光学素子2を光硬化樹脂7に転写するため
の型のコア面37が形成されている。なお、上金型31
は、継ぎ手38を介して軸23に取り付けられている。
【0037】これら下金具30と上金具31とには、そ
れぞれ電磁石24、25が取り付けられている。これら
電磁石24、25は、下金型30と上金型31との間に
電磁力を発生させて光硬化樹脂7を間に挟んで下金型3
0と第2の上金型31との間に弾性体20の付勢力と合
わせて光学素子2を転写するに必要な第1の押し付け力
を与え、かつ下金型30と第1の上金型34との間にガ
ラス基板6を切断するに必要な第1の押し付け力よりも
強い第2の押し付け力を与える機能を有するものであ
る。
【0038】次に上記の如く構成された装置を用いての
光学素子2の製造方法について説明する。先ず、初期状
態において下金型30上にガラス基板6が載置され、吸
気装置12による吸気動作によりガラス基板6は下金型
30上に保持される。そして、ガラス基板6上の複数箇
所にそれぞれ光硬化樹脂7がポッティングされる。
【0039】次に、コントローラ27は、下金型30と
第2の上金型31との間に各弾性体20の付勢力と合わ
せて光学素子2を転写するに必要な第1の押し付け力を
与えるためのコイル電流を発生する。このコイル電流
は、パワーアンプ26で増幅されて各電磁石24、25
に供給される。これら電磁石24、25は、下金型30
と上金型31との間に電磁力を発生させ、それぞれの光
硬化樹脂7を間に挟んで下金型30と第2の上金型31
との間に各弾性体20の付勢力と合わせて光学素子2を
転写するに必要な第1の押し付け力を与える。
【0040】これと共にコントローラ27は、UV光源
15に対して光照射の指令を発することにより、UV光
源15はUV光を出力する。このUV光は、各光ファイ
バ13内を伝播して各光出射口からUV光を放射し、ガ
ラス基板6を通して各光硬化樹脂7にそれぞれ照射す
る。このUV光の照射により各光硬化樹脂7はそれぞれ
硬化して各第2の上金型35のコア面22に形成された
光学素子2の型が各光硬化樹脂7に転写される。
【0041】このように下金型30と第2の上金型31
とを第1の押し付け力で押し付けて光学素子2の型を光
硬化樹脂7に転写するとき、コントローラ27のギャッ
プ検出手段29は、上記同様にモニタ信号系28を通し
て各電磁石24、25に流れるコイル電流を観測し、こ
のコイル電流の大きさに基づいて下金型30と上金型3
1とのギャップdを検出する。従って、これら下金型3
0と上金型31とのギャップdとコイル電流値との間に
は、上記図3に示すような関係があることから、これら
下金型30と上金型31とのギャップdをコントローラ
27で発生するコイル電流値を制御することで精度高く
管理できる。
【0042】次に、各光硬化樹脂7が硬化してUV光の
照射が終了すると、コントローラ27は、下金型30と
第1の上金型34との間にガラス基板6を切断するに必
要な第2の押し付け力を与えるに必要なコイル電流を発
生する。このコイル電流は、パワーアンプ26で増幅さ
れて各電磁石24、25に供給される。これら電磁石2
4、25は、下金型30と上金型31との間に電磁力を
発生させ、下金型30と第1の上金型34との間にガラ
ス基板6を切断するに必要な第1の押し付け力よりも強
い第2の押し付け力を与える。これにより、ガラス基板
6は、各スリット16に対応する部分に第1の上金型3
4の突起21が押し付けられて切断され、各素子ごとに
分割される。このように第2の押し付け力で第1の上金
型34がガラス基板6に押し付けられたとき、各弾性体
20は、それぞれ各第2の上金具35のコア面22の型
を転写するに必要な第1の押し付け力を与えるバネ定数
のものが用いられていので、各第2の上金型35は上方
に逃げ、各光硬化樹脂7に対して余計な押し付け力が加
わらないようになっている。
【0043】次に、コントローラ27は、下金型30と
上金型31とを離型するためのコイル電流を発生し、各
電磁石24、25に反発する力を発生させて下金型30
と上金型31とを離型する。
【0044】このように上記第2の実施の形態によれ
ば、上記第1の実施の形態と同様に、上金型31を押し
付けたときの光硬化樹脂7の厚み制御、離型、光学素子
2の切り出しを連続した動作で効率的にできる。又、各
電磁石24、25に流れるコイル電流を観測し、このコ
イル電流の大きさに基づいて下金型30と上金型31と
のギャップdを検出するので、光硬化樹脂7の厚み制御
を精度高く管理でき、光学素子2の出来上がり精度を高
くできる。さらに、高精度に厚み制御された複数の光学
素子20を連続した動作で効率的に量産できる。又、上
金型の軸の昇降を機械的に制御する方法に比べて、多数
個配列して実施する場合に、各金型で独立して制御する
ことが簡素な構成で実現可能となる。
【0045】なお、第1及び第2の実施の形態では、下
金型30と上金型31とのギャップdの検出に各電磁石
24、25に流れるコイル電流を観測しているが、これ
に代わり図6に示すように第2の上金型35とガラス基
板6との間の静電容量をモニタ装置39によりモニタ
し、このモニタされた静電容量に基づいて第2の上金型
35とガラス基板6との間のギャップdを制御するギャ
ップ制御手段40をコントローラ27に備えてもよい。
しかるに、このギャップ制御手段40は、モニタ装置3
9によりモニタされた静電容量に基づいて第2の上金型
35とガラス基板6との間のギャップdを制御するため
のコイル電流を発生する。なお、静電容量のモニタ装置
39としては、例えばQメータやLCRメータを第2の
上金型35とガラス基板6との間に接続するものとな
る。これにより、高価なセンサを用いずに装置の低コス
ト化が図れ、光学素子2の出来上がり精度が向上するば
かりでなく、光学素子2の厚さのばらつきを抑えること
ができる。 (3) 以下、本発明の第3の実施の形態について図面を参
照して説明する。
【0046】図7は光学素子評価装置の構成図である。
この評価装置は、上記第1及び第2の実施の形態の各製
造装置により製造された光学素子2特性を評価するもの
である。
【0047】レーザ光を放射する光源として例えば複数
の半導体レーザ(レーザダイオード)を面状に配列した
面発光レーザ41が設けられている。この面発光レーザ
41から放射されるレーザ光路上には、レンズアレイ4
2を介してビームスプリッタ43が配置されている。こ
のうちレンズアレイ42は、ガラス基板6上に形成され
た複数の光学素子2に対応した複数のレンズから構成さ
れている。
【0048】又、ビームスプリッタ43の一方の分岐光
路上には基準ミラー44が配置され、かつ他方の分岐光
路上には複数の光学素子2が形成されたガラス基板6を
介して基準ミラー45が配置されている。
【0049】ビームスプリッタ43は、レンズアレイ4
2を通過してきたレーザ光を2方向に分岐し、その一方
を参照光として基準ミラー44に送り、他方をガラス基
板6上の各光学素子2に送るものとなっている。又、ビ
ームスプリッタ43は、基準ミラー44で反射してきた
参照光と、ガラス基板6上の各光学素子2を透過して基
準ミラー45で反射してきた物体光とを干渉光させる作
用を持っている。この場合、各光学素子2ごとにそれぞ
れ干渉光が得られる。
【0050】さらに、ビームスプリッタ43で得られる
干渉光の光路上には、外乱光を除くためのマスク46を
介してCCD等の検出器47が配置されている。このう
ちマスク46は、各光学素子2ごとに得られる各干渉光
を通過させるための各開口部が形成され、検出器47も
各光学素子2ごとに得られる各干渉光を受光する複数の
受光素子から構成されている。
【0051】評価装置48は、検出器48により検出さ
れる各干渉光の縞模様に基づいて光学素子2の特性を評
価する機能を有している。次に上記の如く構成された評
価装置の作用について説明する。
【0052】面発光レーザ41からレーザ光が放射され
ると、このレーザ光は、レンズアレイ42を介してビー
ムスプリッタ43に入射する。このビームスプリッタ4
3は、レンズアレイ42を通過してきたレーザ光を2方
向に分岐し、その一方を参照光として基準ミラー44に
送るとともに他方をガラス基板6上の各光学素子2に送
る。このうち参照光は、基準ミラー44で反射して再び
ビームスプリッタ43に入射し、これと共にガラス基板
6上の各光学素子2を透過したレーザ光は、基準ミラー
45で反射し、逆の光路を通って再びビームスプリッタ
43に入射する。そして、ビームスプリッタ43は、基
準ミラー44で反射してきた参照光と、ガラス基板6上
の各光学素子2を透過して基準ミラー45で反射してき
た物体光とを各光学素子2ごとにそれぞれ干渉光させ
る。
【0053】このように各光学素子2ごとに得られた各
干渉光は、マスク46を通過して検出器47に入射す
る。図8は検出器47の各光学素子2ごとに入射する各
干渉光を示している。この検出器47は、各受光素子に
より各光学素子2ごとに得られた各干渉光の縞模様を検
出して評価装置48に送る。
【0054】この評価装置48は、検出器48により検
出される各干渉光の縞模様に基づいて光学素子2の特性
を評価する。例えば、評価装置48は、図9(a) に示す
ように干渉縞の模様が直線状に現れていれば所定の特性
を有する精度の高い光学素子2である評価する。ところ
が、図9(b) に示すように干渉縞の模様の間隔が不均一
であれば、評価装置48は、所定の特性でなく精度の低
い光学素子2である評価する。例えば不合格品にはイン
クで印を付けておき、個々の光学素子に分解の後に処分
する。
【0055】このように上記第3の実施の形態において
は、面発光レーザ41から放射されたレーザ光を分岐し
てその一方を参照光として基準ミラー44に送るととも
に他方をガラス基板6上の各光学素子2に送り、これら
参照光と光学素子2を透過した測定光とを干渉させてそ
の縞模様に基づいて光学素子2の特性を評価するように
したので、製造された多数の光学素子2に対する特性の
評価例えば精度高く厚み制御が一括して効率よくでき
る。 (4) 以下、本発明の第4の実施の形態について図面を参
照して説明する。
【0056】図10は光学素子製造装置の構成図であ
る。ダイ50には、打ち抜き用の案内孔51が形成され
ている。この案内孔51内には、保持受け台52が昇降
自在に設けられている。この保持受け台52には、光フ
ァイバ53が配設されるとともに吸気管54が形成され
ている。図11は保持受け台52の上端面部55の構成
図であり、同図(a) は上方から見た図、同図(b) は断面
図である。保持受け台52の上端面部55には、光ファ
イバ53の光出射口53aが配置されるとともに吸気管
54に連通する4つの吸引ノズル56が形成されてい
る。これら光ファイバ53の光出射口53a及び吸引ノ
ズル56は、上端面部55と同一平面上に配置されてい
る。
【0057】図12は別の保持受け台52の上端面部5
5の例を示す構成図であり、同図(a) は上方から見た
図、同図(b) は断面図である。保持受け台52の上端面
部55には、光ファイバ53の光出射口53aが配置さ
れるとともに吸気管54に連通する4つの吸引ノズル5
6が形成されている。このうち光ファイバ53の光出射
口53aは、上端面部55に形成された凹部57内に配
置されている。
【0058】この保持受け台52には、昇降装置58が
設けられ、この昇降装置58の動作により保持受け台5
2が上下方向(矢印ロ方向)に昇降するものなってい
る。又、保持受け台52に配設された光ファイバ53は
UV光源15に接続され、かつ保持受け台52に形成さ
れた吸気管54は吸気装置12に連結されている。
【0059】上記ダイ50上には、光硬化樹脂7がポッ
ティングされるガラス基板6が載置されている。このガ
ラス基板6には、余分な光硬化樹脂7が隣接する素子領
域に流出するのを防止するための樹脂溜め用の溝59が
形成されている。この樹脂溜め用の溝59の深さは、ガ
ラス基板6のハンドリングにおいてガラス基板6が歪ま
ない範囲でできるだけ深く設定され、打ち抜きを容易に
する深さである。
【0060】一方、ダイ50の上方には、ガイド60と
一体的に打ち抜き用金型としてのパンチ61が設けられ
ている。このパンチ61の下面には、光学素子2の型6
2が形成されている。このパンチ61は、ガイド60に
より案内されて上下方向に移動自在に設けられている。
又、ガイド60の下面には、ガラス基板6の樹脂溜め用
の溝59に嵌まる突起部63が形成されている。
【0061】これらガイド60とパンチ61とには、押
付け装置64が設けられている。この押付け装置64
は、ガイド60とパンチ61とを一体的に昇降し、かつ
パンチ61を光硬化樹脂7対して第1の押し付け力で押
し付けて光学素子2の型を硬化樹脂7に転写し、この直
後にパンチ61を用いてガラス基板6を打ち抜く打ち抜
き手段の機能を有している。
【0062】コントローラ65は、吸気装置12、UV
光源15、昇降装置58及び押付け装置64の動作を統
括制御し、光学素子2型が形成されたパンチ61を光硬
化樹脂7に対して押し付けて光学素子2型を光硬化樹脂
7に転写し、この直後にパンチ61を用いてガラス基板
6を打ち抜くいて光学素子2を製造する機能を有してい
る。
【0063】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて図14に示す製造工程図を参照して説明する。先
ず、初期状態において図14(a) に示すようにダイ50
上にガラス基板6が載置され、吸気装置12による吸気
動作によりガラス基板6はダイ50上に保持される。そ
して、ガラス基板6上に光硬化樹脂7がポッティングさ
れる。
【0064】次に、コントローラ65は、押付け装置6
4に対してパンチ61を光硬化樹脂7に対して押し付け
て光学素子2型を光硬化樹脂7に転写するための指令を
発する。この押付け装置64は、図14(b) に示すよう
にパンチ61を下降させ、光硬化樹脂7に対してパンチ
61に形成された光学素子2の型を光硬化樹脂7に転写
するに必要な押し付け力で押し付ける。このとき、パン
チ61の光硬化樹脂7に対する押し付けによりはみ出た
光硬化樹脂7は樹脂溜め用の溝59に溜まり、隣接する
素子領域に流れ込むことは防止される。
【0065】これと共にコントローラ65は、UV光源
15に対して光照射の指令を発することにより、UV光
源15はUV光を出力する。このUV光は、光ファイバ
53内を伝播してその光出射口からUV光を放射し、ガ
ラス基板6を通して光硬化樹脂7に照射する。このUV
光の照射により光硬化樹脂7は硬化してダイ50に形成
された光学素子2の型が光硬化樹脂7に転写される。
【0066】次に、コントローラ65は、押付け装置6
4に対してガラス基板6の拘束の指令を発する。この押
付け装置64は、ガラス基板6の拘束の指令を受ける
と、図14(c) に示すようにガイド60をその突起部6
3がガラス基板6の樹脂溜め用の溝59に嵌まるまで下
降し、ガラス基板6をダイ60との間で挟み込んで拘束
する。
【0067】この直後、コントローラ65は、押付け装
置64に対してガラス基板6の打ち抜きの指令を発す
る。この押付け装置64は、ガラス基板6の打ち抜きの
指令を受けると、図14(d) に示すようにパンチ61を
ガラス基板6を打ち抜くに必要な力で下降させ、ガラス
基板6を打ち抜く。このときガラス基板6は、樹脂溜め
用の溝59の部分で分割される。なお、保持受け台52
も昇降装置58の動作によりパンチ61の打ち抜きとと
もに下降する。
【0068】この後、コントローラ65は、押付け装置
64に対して初期状態に戻す指令を発する。この押付け
装置64は、初期状態に戻す指令を受けると、図14
(e) に示すようにガイド60とパンチ61とを一体的に
上昇して初期状態に戻し、ガラス基板6を移動して次の
素子の加工に移る。
【0069】このように上記第4の実施の形態において
は、光学素子2の型が形成されたパンチ61を光硬化樹
脂7に対して押し付けて光学素子2の型を光硬化樹脂7
に転写し、この直後にパンチ61を用いてガラス基板6
を打ち抜くようにしたので、光硬化樹脂7の極微量のポ
ッティング量制御が不要となり、又2P法による光学素
子2の形成の直後のパンチ61を用いてガラス基板6を
打ち抜きにより切り屑の発生及びその洗浄を無くすこと
ができる。さらに、ガラス基板6上に多数の光学素子2
を形成することが可能であり、光学素子2の量産に有利
である。又、光硬化樹脂7のポッティングからガラス基
板6の打ち抜きまでの工程を1台の金型(ダイ50、ガ
イド60、パンチ61など)により連続して行うので、
これからも光学素子2の量産に有利となる。
【0070】なお、本発明は、上記第1乃至第4の実施
の形態に限定されるものでなく次のとおり変形してもよ
い。例えば、製造する光学素子2は、光ディスク装置に
適用される回折格子に限ることはなく、各種の光学素子
の製造に適用できる。
【0071】又、上記第4の実施の形態では、多数のパ
ンチ61をガイド60に設け、ガラス基板6上に多数の
光学素子を同時に成形、金型の離型、打ち抜きするよう
に金型に構成してもよい。この場合、樹脂溜め用の溝5
9を加工した後のガラス基板6の表面に光硬化樹脂7を
ポッティングするか、又はスピンコータを用いて光硬化
樹脂7をガラス基板6の表面に均一の厚さに塗布し、こ
の後にUV光の照射、金型の離型、ガラス基板6の打ち
抜きまでの工程を多数の光学素子に対して同時に極めて
短時間で行うことができる。
【0072】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、光
硬化樹脂の厚みのばらつきを少なくして効率良く光学素
子を製造できる光学素子製造方法及びその装置を提供で
きる。又、本発明によれば、製造された光学素子に対す
る特性の評価が効率よくできる光学素子評価装置を提供
できる。
【0073】又、本発明によれば、光硬化樹脂の極微量
のポッティング量制御を不要とし、かつ切断工程及び洗
浄工程を無くして1つの金型で連続して光学素子の製造
ができる光学素子製造方法及びその装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である光学素子製造
装置を示す構成図。
【図2】同装置を用いての製造工程図。
【図3】下金型と上金型とのギャップに対するコイル電
流の関係を示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態である光学素子製造
装置の構成図。
【図5】同装置における下金型及び上金型の具体的な構
成図。
【図6】静電容量を利用した下金型と上金型とのギャッ
プ検出のモニタ装置を示す構成図。
【図7】本発明の第3の実施の形態である光学素子評価
装置の構成図。
【図8】同装置における検出器の各光学素子ごとに入射
する各干渉光を示す図。
【図9】同装置での干渉光の縞模様に基づく光学素子の
特性評価の作用を示す図。
【図10】本発明の第4の実施の形態である光学素子製
造装置の構成図。
【図11】同装置における保持受け台の上端面部の構成
図。
【図12】同装置における保持受け台の上端面部の他の
例を示す構成図。
【図13】ガラス基板6に形成された樹脂溜め用の溝を
示す図。
【図14】同装置を用いての製造工程図。
【図15】光ディスク装置の概略構成図。
【図16】従来における2P法による光学素子の製造方
法を示す図。
【符号の説明】
2:光学素子、 6:ガラス基板、 7:光硬化樹脂、 10,30:下金具、 13:光ファイバ、 15:UV光源、 17,31:上金型、 18,34:第1の上金具、 19,35:第2の上金具、 20:弾性体、 21:突起、 24,25:電磁石、 26:パワーアンプ、 27:コントローラ、 28:モニタ信号系、 29:ギャップ検出手段、 39:モニタ装置、 40:ギャップ制御手段、 41:面発光レーザ、 42:レンズアレイ、 43:ビームスプリッタ、 44,45:基準ミラー、 46:マスク、 47:検出器、 48:評価装置、 50:ダイ、 51:打ち抜き用の案内孔、 52:保持受け台、 53:光ファイバ、 54:吸気管、 55:上端面部、 56:吸引ノズル、 58:昇降装置、 59:樹脂溜め用の溝、 60:ガイド、 61:パンチ、 64:押付け装置、 65:コントローラ。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光硬化樹脂が載置された基板を光学素子
    の型が形成された上金型と下金型とに間に挟み、前記上
    金型と前記下金型とを押し付けて前記光学素子の型を前
    記光硬化樹脂に転写する光学素子製造方法において、 前記上金型と前記下金型との間に電磁石により第1及び
    第2の押し付け力を発生させ、先ず前記第1の押し付け
    力により前記光学素子を前記光硬化樹脂に転写し、次に
    第2の押し付け力により前記基板を切断することを特徴
    とする光学素子製造方法。
  2. 【請求項2】 光硬化樹脂に光を照射することにより前
    記光硬化樹脂を硬化させて光学素子を製造する光学素子
    製造装置において、 前記光硬化樹脂が載置された基板を保持する下金型と、 前記光硬化樹脂に転写する前記光学素子の型が形成され
    た上金型と、 これら下金型と上金型との間に電磁力を発生させて前記
    下金型と前記上金型との間に押し付け力を与え、前記光
    硬化樹脂に前記上金型に形成された前記光学素子の型を
    転写する電磁石と、を具備したことを特徴とする光学素
    子製造装置。
  3. 【請求項3】 前記上金型は、前記基板を切断するため
    の第1の上金型及び前記光学素子の型が形成された第2
    の上金型との二重構造に形成され、かつ前記電磁石は、
    前記下金型と前記上金型との間に電磁力を発生させて前
    記光硬化樹脂を間に挟んで前記下金型と前記第2の上金
    型との間に前記光学素子を転写するに必要な第1の押し
    付け力を与え、かつ前記下金型と前記第1の上金型との
    間に前記基板を切断するに必要な第2の押し付け力を与
    える機能を有することを特徴とする請求項2記載の光学
    素子製造装置。
  4. 【請求項4】 前記下金型と前記第1の上金型との間に
    前記第2の押し付け力を与えたとき、前記第1の上金型
    は前記光硬化樹脂に対して前記第1の押し付け力よりも
    大きな押し付け力を与えない弾性体を備えたことを特徴
    とする請求項3記載の光学素子製造装置。
  5. 【請求項5】 前記電磁石に流れる電流を観測し、この
    電流の大きさに基づいて前記下金型と前記上金型とのギ
    ャップを検出するギャップ検出手段を備えたことを特徴
    とする請求項2記載の光学素子製造装置。
  6. 【請求項6】 前記上金型と前記基板との間の静電容量
    をモニタし、このモニタされた静電容量に基づいて前記
    上金型と前記基板との間のギャップを制御するギャップ
    制御手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の光学
    素子製造装置。
  7. 【請求項7】 前記上金型は、複数の穴が形成されると
    ともに前記基板を切断するための突起が形成された第1
    の上金型と、この第1の上金型に形成された前記複数の
    穴内にそれぞれ移動自在に設けられ前記光学素子の型が
    形成された複数の第2の上金型との二重構造に形成され
    たことを特徴とする請求項2記載の光学素子製造装置。
  8. 【請求項8】 光学素子の特性を評価する光学素子評価
    装置において、 光を放射する光源と、 この光源から放射された光を前記光学素子への光と参照
    光とに分け、かつ前記光学素子からの測定光と前記参照
    光とを干渉させるビームスプリッタと、 このビームスプリッタにより得られた干渉光を検出する
    検出素子と、 この検出素子により検出される前記干渉光の縞模様に基
    づいて前記光学素子の特性を評価する評価手段と、を具
    備したことを特徴とする光学素子評価装置。
  9. 【請求項9】 前記光源は、レーザダイオードのアレイ
    から成ることを特徴とする請求項8記載の光学素子評価
    装置。
  10. 【請求項10】 レーザダイオードのアレイから出射さ
    れた光を複数の前記光学素子にそれぞれ導くレンズアレ
    イを備えたことを特徴とする請求項8記載の光学素子評
    価装置。
  11. 【請求項11】 基板上に載せられた光硬化樹脂に光を
    照射することにより前記光硬化樹脂を硬化させて光学素
    子を製造する光学素子製造方法において、 前記光学素子の型が形成された打ち抜き用金型を前記光
    硬化樹脂に対して押し付けて前記光学素子の型を前記光
    硬化樹脂に転写する第1の工程と、 この第1の工程の直後に前記打ち抜き用金型を用いて前
    記基板を打ち抜く第2の工程と、を有することを特徴と
    する光学素子製造方法。
  12. 【請求項12】 基板上に載せられた光硬化樹脂に光を
    照射することにより前記光硬化樹脂を硬化させて光学素
    子を製造する光学素子製造装置において、 前記光学素子の型が形成された打ち抜き用金型と、 この打ち抜き用金型を前記光硬化樹脂に対して第1の押
    し付け力で押し付けて前記光学素子の型を前記光硬化樹
    脂に転写し、この直後に前記打ち抜き用金型を用いて前
    記基板を打ち抜く打ち抜き手段と、を具備したことを特
    徴とする光学素子製造装置。
  13. 【請求項13】 前記基板には、前記光硬化樹脂の樹脂
    溜め用の溝が形成されたことを特徴とする請求項12記
    載の光学素子製造装置。
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