JPH11344687A - メガネフレーム - Google Patents

メガネフレーム

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JPH11344687A
JPH11344687A JP15428098A JP15428098A JPH11344687A JP H11344687 A JPH11344687 A JP H11344687A JP 15428098 A JP15428098 A JP 15428098A JP 15428098 A JP15428098 A JP 15428098A JP H11344687 A JPH11344687 A JP H11344687A
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JP
Japan
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spring
sliding bar
thin tube
tubular thin
eyeglass frame
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JP15428098A
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Takenori Shiotani
武典 塩谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】需要者が使用に際して、メガネフレームのテン
プル幅を使用者の顔の幅に応じて自在に変化できるメガ
ネフレームを提供して、前記のメガネフレームの在庫種
類の減少及びテンプルの微調整作業の省力化を目的とす
る。 【解決手段】レンズ枠及びこれに伸縮嵌合部を介してテ
ンプルを連結したメガネフレームであって、該伸縮嵌合
部は、該レンズ枠の左右上縁に設けられた一対のほぼ水
平方向の筒状細管と、左右のテンプルの端部からテンプ
ルの軸に対して内側略直角方向に屈曲しているL型屈曲
部から延設されたスライディングバー及び筒状細管に内
蔵されているスプリングからなるメガネフレーム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テンプルの幅が使
用者の顔の幅に応じて自在に変化するメガネフレームに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、メガネフレームのテンプルの
幅は固定されていて、メガネ使用者の顔の幅に併せて、
適合するテンプル幅のメガネフレームを数種類用意した
り、また寸法が適合するメガネフレームであっても、テ
ンプルの幅の微調整をテンプルを微妙に曲げて行ってい
た。そのため、多様なメガネフレームの品種毎に寸法の
サイズも複数種揃える必要が生じ、販売のための在庫負
担が増大し、さらに、テンプルの幅の微調整に人手がか
かり、販売経費が増大する欠点があった。従来より、左
右の瞳の瞳孔間距離を調節するために、レンズフレーム
の枠をネジ等の螺合操作で伸縮可能にして調節するメガ
ネフレームは知られていた(特開昭59−3415号公
報、実開昭58−192620号公報)。これら公知の
メガネフレームは、レンズフレームを左右に伸縮する
と、テンプル幅も当然に伸縮するが、瞳孔間距離と最適
テンプル幅は必ずしも相関するものでなく、さらに、瞳
孔間距離の個人差よりも顔の幅の個人差が大きく、レン
ズフレーム間隔の伸縮機構によって、個人差の大きいテ
ンプル幅の調節を兼用することはできない。また、螺合
操作を顔幅に合わせて調節する手間がかかる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、需要者が使
用に際して、メガネフレームのテンプル幅を使用者の顔
の幅に応じて自在に変化できるメガネフレームを提供し
て、前記のメガネフレームの在庫種類の減少及びテンプ
ルの微調整作業の省力化を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究の結
果、テンプルとレンズ枠からなるメガネフレームに、レ
ンズ枠に取り付けた筒状細管とこれに嵌合するスライデ
ィングバーとを組み合わせ、スプリングの弾力で伸縮す
る伸縮嵌合部を設けて自在にテンプル幅の伸縮程度を変
化させることによって上記目的を達成することを見いだ
して、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は
次の各項の発明よりなる。 (1)レンズ枠及びこれに伸縮嵌合部を介してテンプル
を連結したメガネフレームであって、該伸縮嵌合部は、
該レンズ枠の左右上縁に設けられた一対のほぼ水平方向
の筒状細管と、左右のテンプルの端部からテンプルの軸
に対して内側略直角方向に屈曲しているL型屈曲部から
延設されたスライディングバー及び筒状細管に内蔵され
ているスプリングからなり、該スプリングの一方の端が
スライディングバーに係止され、他方の端が筒状細管に
係止された弾力復元機構を有し、該スライディングバー
は、筒状細管内孔に対して伸縮方向のスライド自在で、
かつ軸回転方向のスライド不能な密接嵌合状態で筒状細
管内孔に嵌合挿入されてなり、前記スライディングバー
は、無負荷時には前記スプリングの弾力によってスライ
ディングバーは所定の最短位置に静止し、スプリング弾
力以上の負荷外力によってスライディングバーが筒状細
管から引き出され、該負荷外力が除去されるとスプリン
グの弾力復元機構によって前記最短位置にスライディン
グバーが復元する伸縮嵌合部を有することを特徴とする
メガネフレーム。 (2)伸縮嵌合部が、スライディングバー上のスプリン
グ移動端係止部と筒状細管の中間位置に設けたスプリン
グ固定端係止部との間をスプリングが連結し、スライデ
ィングバーが負荷外力によって引き出されたとき、該ス
プリングが負荷外力に抗しながら収縮し、負荷外力が除
去されたときに該スプリングが復元弾力で伸長してスラ
イディングバーを所定の最短位置に復元させる機構であ
ることを特徴とする1項記載のメガネフレーム。 (3)軸回転方向のスライド不能な密接嵌合がスライデ
ィングバーの少なくとも一部の外形及び筒状細管の孔の
少なくとも一部の形状が四角形状である1又は2項記載
のメガネフレーム。 (4)テンプルが耳掛け部がないものであることを特徴
とする1、2又は3項記載のメガネ。 (5)スプリング固定端係止部が複数個存在する1、
2、3又は4項記載のメガネフレーム。 (6)伸縮嵌合部が、スライディングバー上のスプリン
グ移動端係止部と、前記筒状細管に設けたスプリング固
定端係止部をスプリングが連結し、スライディングバー
が負荷外力によって引き出されたとき、該スプリングが
負荷外力に抗しながら伸長し、負荷外力が除去されたと
きに該スプリングが復元弾力で収縮してスライディング
バーを所定の最短位置に復元させる機構であることを特
徴とする1項記載のメガネフレーム。 (7)軸回転方向のスライド不能な密接嵌合がスライデ
ィングバーの少なくとも一部の外形及び筒状細管の孔の
少なくとも一部の形状が四角形状である6項記載のメガ
ネフレーム。 (8)テンプルが耳掛け部がないものであることを特徴
とする6又は7項記載のメガネフレーム。 (9)スプリング固定端係止部が複数個存在する6、7
又は8項記載のメガネフレーム。 (10)レンズ枠及びこれに伸縮嵌合部を介してテンプ
ルを連結したメガネフレームであって、該伸縮嵌合部
は、該レンズ枠の左右上縁に設けられた一対のほぼ水平
方向のスライディングバーと、左右のテンプルの端部か
らテンプルの軸に対して内側略直角方向に屈曲している
L型屈曲部から延設された筒状細管及び該筒状細管に内
蔵されているスプリングからなり、該スプリングの一方
の端がスライディングバーに係止され、他方の端が筒状
細管に係止された弾力復元機構を有し、該スライディン
グバーは、筒状細管内孔に対して伸縮方向のスライド自
在で、かつ軸回転方向のスライド不能な密接嵌合状態で
筒状細管内孔に嵌合挿入されてなり、前記スライディン
グバーは、無負荷時には前記スプリングの弾力によって
スライディングバーは所定の最短位置に静止し、スプリ
ング弾力以上の負荷外力によってスライディングバーが
筒状細管から引き出され、該負荷外力が除去されるとス
プリングの弾力復元機構によって前記最短位置にスライ
ディングバーが復元する伸縮嵌合部を有することを特徴
とするメガネフレーム。本発明は、上記1〜9項の第一
発明と、10項の第二発明に分けられる。第二発明は、
第一発明の伸縮嵌合部の筒状細管とスライディングバー
を入れ替えて構成したものである。従って、その伸縮嵌
合部の構造はテンプル側とレンズフレーム側が逆になっ
ているが、伸縮嵌合部の伸縮スライディング機構は同一
である。従って、10項の第二発明には、第一発明と同
一の2〜9項の特定構成をそのまま採用した第二発明の
態様(11〜18項)が存在する。第一発明及び第二発
明はメガネフレームの作用効果は同一であるが、製造の
容易性にそれぞれ一長一短がある。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のメガネフレームのレンズ
枠及びテンプルは従来より公知の形状及びこれに類似す
る形状並びに金属又は樹脂等の材質を特に制限なく使用
することができる。特に、本発明の特徴である伸縮嵌合
部の材質は細くても強度がある金属製が特に望ましい。
メガネフレームのテンプルは、耳掛け部があるものも好
適に使用できる以外に、耳掛け部分のない短いテンプル
で文字通り両側のこめかみを挟むように当てて、鼻当て
部とテンプルで顔面にメガネを装着させるタイプも特に
好適に使用することができる。本発明を図面によって、
さらに詳細に説明する。図1は本発明メガネフレームの
一態様の斜視図である。左右2個のレンズ枠1,2は、
中間のブリッジ3で連結されている。このレンズ枠1,
2には、使用者の瞳孔間距離に合わせてカッティングし
た2枚の近視用レンズ4,5が装着されている。本発明
メガネフレームに用いるレンズの種類に制限はない。本
発明レンズ枠は図1のように左右の2個のレンズ4,5
を装着したものの外に、左右のレンズが繋がった左右一
体的なレンズの枠等公知のレンズ枠は特に制限なく使用
することができる。図1の左右のレンズ枠1,2の上縁
にそれぞれ筒状細管6,7が取り付けられている。本発
明の左右一対の筒状細管は、中央で連結して外観からは
1本の筒状細管にすることができる。このような1本の
筒状細管の場合も、左右両方向に一対のスライディング
バーをそれぞれ嵌合連結する機能においては、一対の筒
状細管に相当する。この筒状細管6,7は、内部に四角
形状の細孔が空いており、この細孔にテンプル12,1
3の軸の先端のL型屈曲部Lから垂直内側方向に屈折し
た細いスライディングバー8,9が密着嵌合状態で挿入
されている。本発明の筒状細管6,7の孔又はスライデ
ィングバー8,9の最大外径の大きさは、特に制限はな
いが、強度がある範囲でなるべく軽量にする目的から、
材質の強度及び加工性に対応して、1〜7mm、好ましく
は2〜5mm程度が好ましい。
【0006】図1のメガネフレームでは、筒状細管6,
7の孔の形状及びスライディングバー8,9の外形は四
角形状であるので、スライディングバー8,9は筒状細
管6,7の内部で軸回転方向にスライド回転することは
できない。このようにスライディングバー8,9が軸回
転不能であることによって、図1において、レンズフレ
ーム面に対して、テンプル軸の方向を所定の方向に固定
することができる。本発明の筒状細管6,7の孔の形状
及びこれに嵌合するスライディングバー8,9の外形
は、図1の四角形状に限らず、五角、六角、八角又は楕
円形状等を採用することができるが、加工の容易性の点
から四角形状が最適であり、また、強度の点から、レン
ズ面に平行方向が長い矩形形状が適している。スライデ
ィングバー8,9は、筒状細管内部にあるスプリング
(図2等参照)によって、スライディングバー8,9と
テンプル12,13のL型屈曲部Lと筒状細管6,7の
孔の出口Nとの間隔が最短距離となる所定の最短位置に
静止している。このスライディングバー8,9の間隔を
顔の幅に合わせて広げて、鼻当て14,15を鼻に当て
てメガネを顔に装着することができる。このとき、内部
のスプリングGは、テンプル幅の拡張によって、スライ
ディングバー8,9が筒状細管内部から引き出される。
L型屈曲部Lと筒状細管6,7の孔の出口Nとの間隔は
増大して、筒状細管6,7の内部のスプリングに負荷が
かかり、スプリングの弾力によってスライディングバー
8,9を筒状細管6,7の内部に引き戻そうとするた
め、両方のテンプル12,13に、幅縮小方向にスプリ
ングの弾力がかかる。このテンプルにかかるスライドの
弾力と鼻当て14,15によって、顔面に固定すること
ができる。
【0007】スライディングバー8,9はL型屈曲部L
においてほぼ直角方向に屈折しているので、レンズ面に
対してほぼ直角方向にテンプル軸が形成される。従来の
メガネフレームと同様に、該テンプル軸は、L型屈曲部
Lの近くに設けた回転屈折治具10,11によって、テ
ンプル軸をレンズ面に平行に折り畳むことができる。本
発明メガネフレームのテンプル12,13は、スプリン
グの弾力によって、内側幅方向に圧迫力がかかるので、
スプリングGの弾力を適宜調節することによって、通常
のメガネフレームに設けられる耳掛け部を省略してもメ
ガネをしっかりと装着することができる。図1に示すよ
うに、本発明メガネフレームは、耳掛け部の代わりに、
偏平部Rを設けて、耳掛け部のないテンプル12,13
でメガネを固定することができる。本発明の伸縮嵌合部
は、筒状細管6,7とテンプル12,13を連結すると
ともに、スライディングバー8,9がスライド自在に嵌
合していることによって、テンプル12,13の幅を変
化させることができ、さらに、筒状細管6,7の内部に
収納されているスプリングGによって、変化させたテン
プル12,13の幅に内側方向に向かう圧力を掛けてメ
ガネの装着をしっかりと安定させる役割を果たす。本発
明伸縮嵌合部は大別すると2種類に分類することができ
る。第一の伸縮嵌合部の態様は、L型屈曲部Lと筒状細
管の出口Nとの間隔が最短距離となる最短位置に静止し
ているときに、スプリングGがほぼ除力状態にあり、使
用に際してスライディングバー8,9が引き出されて、
間隔が伸長されると内部のスプリングの長さが負荷外力
によって強制的に収縮する態様である。第二の伸縮嵌合
部の態様は、負荷外力によってスプリングGが伸長する
態様である。従って、第一の態様の場合は、メガネを顔
から外すと、スプリングGが弾力で伸長して除力時の最
初の長さに戻り、間隔も所定の最短距離の位置に戻る。
この態様の場合通常、スプリングGの両端はスライディ
ングバー8,9の先端部と筒状細管6,7の中間位置に
設けたスプリング固定端係止部Sの間に連結される。
【0008】スプリングGの端は、スライディングバー
8,9の伸縮時に外側の筒状細管6,7に対して移動す
るスプリング移動端Yと移動しないスプリング固定端E
がある。スプリング移動端Yはスライディングバー8,
9に係止され、スプリング固定端Eは筒状細管6,7に
係止される。本発明におけるスプリング端の係止は、夫
々の係止点に確実に固定する治具を用いる場合に限ら
ず、スプリングの端を筒状細管形状の内壁、スライディ
ングバーの壁面又はネジ側面によって押さえることで達
成することも可能である。このようにスプリングGを係
止することによって、スライディングバー8,9が外力
によって引き出されたとき、該スプリングGが外力に抗
しながら収縮し、外力の負荷が除力されたときに該スプ
リングGが弾力で伸長してスライディングバー8,9を
所定の最短距離に復元させることができる。この態様の
具体例の一例は、図2及び図3の断面図に示される。図
2及び図3は、図1において、一方の筒状細管6とスラ
イディングバー8よりなる伸縮嵌合部の構造を示すもの
である。以下の説明においては、理解のため試作品の寸
法を具体的に入れて説明するがこれらの説明に本発明は
制限されるものではない。筒状細管7及びスライディン
グバー9との伸縮嵌合部も左右対称に同一の構造である
ので説明は省略する。図2は、長さ40mmの筒状細管6
の長手方向の中心を垂直断面(レンズ面を基本にして略
平行面)で切断した断面図である。図3は、筒状細管6
の長手方向の中心を水平断面(レンズ面を基本にして略
垂直面)で切断した断面図である。ただし、構造を分か
りやすくするために、図2及び図3とも、筒状細管6及
びスライディングバー8は断面図であるが、その内部に
収納されているスプリングGは、収納されている状態の
斜視図として表現している。
【0009】図2実施例に示されるように、四角形状の
スライディングバー8は、具体的には垂直方向1.3m
m、水平方向1.7mmの長方形状の角柱形状であり、筒状
細管6の孔の形状はこれにちょうど嵌合する寸法であ
る。図2実施例の伸縮嵌合部では、スライディングバー
8の先端部の少し手前から先端面部Fを残して、長さ1
8mm、深さ1.3mmの打ち欠き部がスライディングバー
8の手前側に形成されている。この打ち欠き部は、図3
より分かるように、スライディングバー8の全幅に亙り
欠損している。打ち欠き部の幅がスライディングバー8
の幅より狭い場合は、図5のように、打ち欠き部はスラ
イディングバー8の上面に縦長の溝状となって形成され
る。図2の打ち欠き部空間は、下方は、厚さ0.3mmの
本体と先端面部Fとの連結軸Hの上面があり、側方及び
上方は筒状細管6の内壁面で囲まれている。その結果、
一辺の長さ1.3mmの正方形断面のスプリング収納用細
孔空間が形成されている。スプリングの収納用細孔空間
内での伸縮のときになるべく直線性を維持するために、
上記の伸縮嵌合部のスプリング収納用細孔空間の断面
は、スプリングGがぶれない形状、すなわち、スプリン
グGの直径の円形が内接する形状、例えば、一辺の長さ
がスプリングGの直径にほぼ等しい正方形状が望まし
い。図2の断面が正方形状のスプリング収納用細孔空間
に、直径約1.3mmで除力時の長さ20mmのスプリング
Gが収納されている。筒状細管6の中間部の上面に、ネ
ジ孔Vを設け、ここにスプリング固定端係止部Sのネジ
を螺合している。
【0010】本発明の第一態様のスプリングGは、筒状
細管6の内壁面及びスライディングバー8の表面で制限
される細長空間に収納されている。そして、細長空間の
断面積上でスプリングGのリングが移動する空間が少な
いほどスプリングの作動がぶれないので伸縮嵌合部の機
能は安定する。本発明メガネフレームに用いるスプリン
グ固定端係止部Sはネジピンによって形成され、図2及
び図3に示すように、スプリングの固定端Eを筒状細管
6のネジ孔Vの位置にネジピンを螺合してスプリング固
定端係止部Sを形成している。一方、スプリングGの他
方のスプリング移動端Yは、筒状細管6に対して、摺動
移動可能なスライディングバー8の先端面部Fの内面に
係止されていて、スプリングの移動端係止部Tとなって
いる。図2及び図3は図1において、スライディングバ
ー8がL型屈曲部Lと筒状細管の出口Nとの間隔が最短
距離にある状態である。このとき、打ち欠き部の長さ1
8mmに、除力時の長さ20mmのスプリングGが収納され
ているので、負荷のかからない静止時にはスライディン
グバー8の先端面部Fには僅かに押圧がかかっている。
図2の状態からスライディングバー8を筒状細管6から
外力で引き出すと、スプリング移動端係止部Tとネジ孔
Vの位置間隔が狭くなり、図4のようにスプリング移動
端Yとスプリング固定端Eが圧縮され収縮する。このと
き、スプリングGの弾力によって、スライディングバー
8には、筒状細管6の内部に引き込む方向の力がかか
る。このような両側からのスプリングGの弾力によっ
て、図1のテンプル12,13は、その内側方向に押圧
がかかり、メガネを安定に装着することができる。
【0011】この実施例の場合、最大15mm程度まで引
き出すことができる。従って、この引き出し最大距離1
5mmの範囲によって、L型屈曲部Lと筒状細管の出口N
との間隔の最短距離の場合のテンプル幅と該テンプル幅
より15mm大きいテンプル幅までの間の任意の幅にテン
プル幅を適合させることができる。このとき、筒状細管
6の上面に予備ネジ孔vを図2の右方向に複数個設け
て、その右側の予備ネジ孔vの位置でスプリング固定端
Eを係止すると、さらに顔幅の広い人に対応することが
できるので望ましい。このことは、スプリングGの長さ
が短く、スプリングGの伸縮の範囲が小さくても、例え
ば10mm程度であっても、別のスプリング固定端係止部
Sを使用すれば、10mm以上の顔幅の変化に対応できる
ことになる。さらに、伸縮嵌合部の機能も確実かつ一定
の押圧でテンプル12,13に収縮圧力を付与する利点
がある。すなわち、大きな変化に対応するために、スプ
リングGの長さを長くすると、顔幅が大きくなるとテン
プル12,13を収縮させる力が大きくなり、装着圧力
が大きくなり装着感が悪くなる。このような場合、別法
としては本発明のスプリングGを弾性率の小さいものに
変えることができるが、複数のスプリング固定端係止部
Sを設けると同一の弾性率のスプリングによって、同一
の圧力のメガネフレームを得ることができる。図6
(a)は本発明の別の態様の伸縮嵌合部の構造を示す水
平断面説明図である。内部の構造は斜視図として示され
ている。図6(b)に示すように、この伸縮嵌合部のス
ライディングバー8は先端が鍵型に屈曲していて、この
鍵型の内側にスプリング移動端Yを係止して、筒状細管
6の出口の内側にスプリング固定端Eが係止されてい
る。筒状細管6の内孔の高さは、鍵型スライディングバ
ー8の高さとちょうどスライド可能な寸法となってい
て、内孔の幅は、鍵型屈曲部の幅と一致して内孔をスラ
イド可能となっている。そして、鍵型スライディングバ
ー8の長軸の幅と筒状細管6の出口の幅が一致してい
る。このように寸法を調節することによって、鍵型スラ
イディングバー8は、筒状細管6の中を回転しないで、
スライドすることができる。図6の態様は、筒状細管6
の出口の内側にスプリング固定端係止部Sが単に接触す
るだけで設けられている。さらに、鍵型スライディング
バー8の内側にスプリング移動端係止部Tが存在する。
これらのスプリング固定端係止部T及びスプリング移動
端Sは、単に内壁に接触しているだけで、特別な連結用
治具は存在しない。また、図6のメガネフレームのテン
プルは、鍵型スライディングバーの端の取り付け孔Zに
取り付けることができる。図7は、スライディングバー
8の先端部の周囲にスプリングGが巻き付いている態様
を示している。この場合の理解のため、スプリングGが
スライディングバー8の先端に巻きついている状態は斜
視図として示している。スライディングバー8の先端部
分の周囲にスプリングGが収納されているので、単位伸
縮長さ当たりの伸縮嵌合部の長さを減少させることがで
きる。
【0012】この態様は、スライディングバーの先端面
部Fにスプリングの移動端係止部Tを設け、筒状細管6
の中間位置の内部に設けられたスプリング固定端係止部
SにスプリングGのスプリング固定端Eを固定したもの
である。スライディングバー8と筒状細管6の外側の隙
間にスプリングGが収納されている。この場合の筒状細
管6の内面はスプリングGの外径とちょうど摺動する程
度の寸法になっていて、スプリングGの内径とスライデ
ィングバー8の外径も、互いにちょうど摺動可能な寸法
になっている。この摺動可能な状態として、スプリング
Gが円形の場合、筒状細管6の摺動部分の断面及びスラ
イディングバー8の摺動部分の断面は、スプリングGの
円形がそれぞれ内接又は外接する多角形状若しくは円形
状を上げることができる。好ましい、形状は筒状細管6
の断面が正方形で、スライディングバー8の形状は正方
形若しくは円形が望ましい。いずれか一方が多角形状の
場合は、筒状細管6の内面のスプリング固定端係止部S
を形成し易いので望ましい。具体的には、スライディン
グバー8及び筒状細管6の断面形状が正方形の場合は、
筒状細管6の内壁面の一辺がスプリングGの外径に摺動
可能な範囲で等しく設定し、スプリングGの内径とスラ
イディングバー8の正方形状の一辺を摺動可能な範囲で
等しく設定することができる。円形又は他の形状の場合
も、断面正方形に準じて設定することができる。図7の
場合は、スプリングGは静止時にほぼ除力状態である点
で図2の態様と同一の第一の態様の伸縮嵌合部である。
【0013】図8の態様は、図7の筒状細管6のスプリ
ング固定端係止部Sの位置とスライディングバー8の上
のスプリング移動端係止部Tの位置関係が逆になったも
のであり、スライディングバー8が引き出されたときス
プリングGが伸長される第二の態様の伸縮嵌合部であ
る。また、図9は、スライディングバー8の先端の筒状
細管6の空間に、スプリングGを収納したものである。
図8及び図9の場合は、除力状態の静止時にスプリング
Gは最短距離になっていて、スライディングバー8が引
き出されたときにスプリングGも伸長して、スプリング
Gの復元力でテンプル幅を牽引する作用を果たすことが
できる。しかし、この第二の態様の伸縮嵌合部は、スプ
リング収納部の容積が節約できる点で図8の態様の方が
望ましい。図8及び図9では、スプリング固定端係止部
Sは筒状細管6の先端底面に存在するが、この底面を、
例えばネジ式で移動させて伸縮幅及びテンプル12,1
3にかかる弾力を調節することができる。スプリング固
定端係止部Sの予備ネジ孔vを設けて、ネジピンを挿入
して調節することも前記と同様に実施できる。上記の詳
細な説明では、図5〜図9の態様の説明は簡略にした
が、図1〜図4の説明に準じた作用機構及び効果があ
る。さらに、本発明はスライディングバーと筒状細管を
入れ替えて、上記の図1〜9のレンズフレームの筒状細
管の代わりに、スライディングバーを設け、テンプルに
接続するスライディングバーの代わりに、筒状細管を設
けることによって、本発明と全く同一の作用効果が得ら
れる。この態様は、図1〜9の説明に準じて説明するこ
とができる。
【0014】
【発明の効果】本発明メガネフレームは、特定の伸縮嵌
合部によって、レンズ枠とテンプルを連結することによ
って、多品種の在庫を解消し、テンプルの微調整の手間
を省力化する効果を得ることができ、メガネ産業にとっ
て有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明実施例のメガネフレームにレン
ズを装着したメガネの斜視図である。
【図2】図2は、本発明実施例のメガネフレームの伸縮
嵌合部の構造を説明する垂直断面説明図である。
【図3】図3は、図2のメガネフレームの伸縮嵌合部の
水平断面説明図である。
【図4】図4は、図2のメガネフレームのスライディン
グバーを引き出したときの状態を示す垂直断面説明図で
ある。
【図5】図5は、本発明実施例の伸縮嵌合部のスプリン
グ収納空間の他の態様を示す水平断面説明図である。
【図6】図6(a)は、本発明実施例の伸縮嵌合部のス
プリング収納空間の他の態様を示す水平断面説明図であ
る。図6(b)は、スライディングバーの斜視図であ
る。
【図7】図7は、本発明の他の実施例の伸縮嵌合部の他
の態様を示す垂直断面説明図である。
【図8】図8は、本発明の他の実施例の伸縮嵌合部の他
の態様を示す垂直断面説明図である。
【図9】図9は、本発明の他の実施例の伸縮嵌合部の他
の態様を示す垂直断面説明図である。
【符号の説明】
1,2 レンズ枠 3 ブリッジ 4,5 レンズ 6,7 筒状細管 8,9 スライディングバー 10,11 回転屈折治具 12,13 テンプル 14,15 鼻当て L L型屈曲部 R 偏平部 E スプリング固定端 Y スプリング移動端 F 先端面部 G スプリング S スプリング固定端係止部 T スプリング移動端係止部 V ネジ孔 v 予備ネジ孔 N 筒上細管の出口 H 連結軸 Z 取り付け孔

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズ枠及びこれに伸縮嵌合部を介してテ
    ンプルを連結したメガネフレームであって、該伸縮嵌合
    部は、該レンズ枠の左右上縁に設けられた一対のほぼ水
    平方向の筒状細管と、左右のテンプルの端部からテンプ
    ルの軸に対して内側略直角方向に屈曲しているL型屈曲
    部から延設されたスライディングバー及び筒状細管に内
    蔵されているスプリングからなり、該スプリングの一方
    の端がスライディングバーに係止され、他方の端が筒状
    細管に係止された弾力復元機構を有し、該スライディン
    グバーは、筒状細管内孔に対して伸縮方向のスライド自
    在で、かつ軸回転方向のスライド不能な密接嵌合状態で
    筒状細管内孔に嵌合挿入されてなり、前記スライディン
    グバーは、無負荷時には前記スプリングの弾力によって
    スライディングバーは所定の最短位置に静止し、スプリ
    ング弾力以上の負荷外力によってスライディングバーが
    筒状細管から引き出され、該負荷外力が除去されるとス
    プリングの弾力復元機構によって前記最短位置にスライ
    ディングバーが復元する伸縮嵌合部を有することを特徴
    とするメガネフレーム。
  2. 【請求項2】伸縮嵌合部が、スライディングバー上のス
    プリング移動端係止部と筒状細管の中間位置に設けたス
    プリング固定端係止部との間をスプリングが連結し、ス
    ライディングバーが負荷外力によって引き出されたと
    き、該スプリングが負荷外力に抗しながら収縮し、負荷
    外力が除去されたときに該スプリングが復元弾力で伸長
    してスライディングバーを所定の最短位置に復元させる
    機構であることを特徴とする請求項1記載のメガネフレ
    ーム。
  3. 【請求項3】軸回転方向のスライド不能な密接嵌合がス
    ライディングバーの少なくとも一部の外形及び筒状細管
    の孔の少なくとも一部の形状が四角形状である請求項1
    又は2記載のメガネフレーム。
  4. 【請求項4】テンプルが耳掛け部がないものであること
    を特徴とする請求項1、2又は3記載のメガネフレー
    ム。
  5. 【請求項5】スプリング固定端係止部が複数個存在する
    請求項1、2、3又は4記載のメガネフレーム。
  6. 【請求項6】伸縮嵌合部が、スライディングバー上のス
    プリング移動端係止部と、前記筒状細管に設けたスプリ
    ング固定端係止部をスプリングが連結し、スライディン
    グバーが負荷外力によって引き出されたとき、該スプリ
    ングが負荷外力に抗しながら伸長し、負荷外力が除去さ
    れたときに該スプリングが復元弾力で収縮してスライデ
    ィングバーを所定の最短位置に復元させる機構であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のメガネフレーム。
  7. 【請求項7】軸回転方向のスライド不能な密接嵌合がス
    ライディングバーの少なくとも一部の外形及び筒状細管
    の孔の少なくとも一部の形状が四角形状である請求項6
    記載のメガネフレーム。
  8. 【請求項8】テンプルが耳掛け部がないものであること
    を特徴とする請求項6又は7記載のメガネフレーム。
  9. 【請求項9】スプリング固定端係止部が複数個存在する
    請求項6、7又は8記載のメガネフレーム。
  10. 【請求項10】レンズ枠及びこれに伸縮嵌合部を介して
    テンプルを連結したメガネフレームであって、該伸縮嵌
    合部は、該レンズ枠の左右上縁に設けられた一対のほぼ
    水平方向のスライディングバーと、左右のテンプルの端
    部からテンプルの軸に対して内側略直角方向に屈曲して
    いるL型屈曲部から延設された筒状細管及び該筒状細管
    に内蔵されているスプリングからなり、該スプリングの
    一方の端がスライディングバーに係止され、他方の端が
    筒状細管に係止された弾力復元機構を有し、該スライデ
    ィングバーは、筒状細管内孔に対して伸縮方向のスライ
    ド自在で、かつ軸回転方向のスライド不能な密接嵌合状
    態で筒状細管内孔に嵌合挿入されてなり、前記スライデ
    ィングバーは、無負荷時には前記スプリングの弾力によ
    ってスライディングバーは所定の最短位置に静止し、ス
    プリング弾力以上の負荷外力によってスライディングバ
    ーが筒状細管から引き出され、該負荷外力が除去される
    とスプリングの弾力復元機構によって前記最短位置にス
    ライディングバーが復元する伸縮嵌合部を有することを
    特徴とするメガネフレーム。
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