JPH11341788A - パッシブフィルタ装置 - Google Patents
パッシブフィルタ装置Info
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- JPH11341788A JPH11341788A JP10141386A JP14138698A JPH11341788A JP H11341788 A JPH11341788 A JP H11341788A JP 10141386 A JP10141386 A JP 10141386A JP 14138698 A JP14138698 A JP 14138698A JP H11341788 A JPH11341788 A JP H11341788A
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- reactor
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- filter device
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/40—Arrangements for reducing harmonics
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- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
- Power Conversion In General (AREA)
- Filters And Equalizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高次のリップル電圧低減特性を良くするため
に、コンデンサと主母線、リアクトルとの接続線のイン
ダクタンスを小さくする。 【解決手段】 2枚の銅板21を近接して平行配置し、
銅バー23で主母線のP、N側導体10、11に接続す
るとともに、接続線25でコンデンサ4に接続する。銅
板21相互の近接配置のため、この部分のインダクタン
スが小さくなる。
に、コンデンサと主母線、リアクトルとの接続線のイン
ダクタンスを小さくする。 【解決手段】 2枚の銅板21を近接して平行配置し、
銅バー23で主母線のP、N側導体10、11に接続す
るとともに、接続線25でコンデンサ4に接続する。銅
板21相互の近接配置のため、この部分のインダクタン
スが小さくなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、サイリスタ整流
装置の出力等の直流電源に含まれるリップル電圧を低減
するパッシブフィルタに関するものである。
装置の出力等の直流電源に含まれるリップル電圧を低減
するパッシブフィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、例えば山村昌他「パワーエレ
クトロニクス入門」(オーム社)の165頁などの示さ
れたフィルタ付きサイリスタ整流回路の回路図であり、
サイリスタ整流器の出力電圧リップルの低減を目的とし
て、パッシブフィルタを適用した主回路構成例を示す。
図において、1は電源用のトランス、2はトランス1に
より変圧された電圧を、図には示されていない制御回路
により決められた点弧位相で導通することにより所望の
直流電圧を得るサイリスタ整流装置、3はフィルタ用の
リアクトル、4はフィルタ用のコンデンサであり、3、
4は図示のようにL型に接続され、二次型のパッシブフ
ィルタを構成している。5は前記パッシブフィルタを通
過した電圧が印加される、低リップル電圧を必要とする
負荷である。また、6はコンデンサ4の残留インダクタ
ンスおよびコンデンサ4とP、N導体との接続線に含ま
れるインダクタンス分、7はリアクトル3の巻き線抵抗
である。
クトロニクス入門」(オーム社)の165頁などの示さ
れたフィルタ付きサイリスタ整流回路の回路図であり、
サイリスタ整流器の出力電圧リップルの低減を目的とし
て、パッシブフィルタを適用した主回路構成例を示す。
図において、1は電源用のトランス、2はトランス1に
より変圧された電圧を、図には示されていない制御回路
により決められた点弧位相で導通することにより所望の
直流電圧を得るサイリスタ整流装置、3はフィルタ用の
リアクトル、4はフィルタ用のコンデンサであり、3、
4は図示のようにL型に接続され、二次型のパッシブフ
ィルタを構成している。5は前記パッシブフィルタを通
過した電圧が印加される、低リップル電圧を必要とする
負荷である。また、6はコンデンサ4の残留インダクタ
ンスおよびコンデンサ4とP、N導体との接続線に含ま
れるインダクタンス分、7はリアクトル3の巻き線抵抗
である。
【0003】図11は従来のパッシブフィルタ装置を示
す斜視図である。図において、8はリアクトル3の端
子、9はコンデンサ4の接続線、10、11は主母線の
P側導体とN側導体であり、P側導体10には途中に直
列にリアクトル3が接続されるとともに、P、N両側導
体10、11間には接続線9によりコンデンサ4が接続
されている。図に示すように、通常、コンデンサ4は複
数のユニットコンデンサ12を並列に接続して必要な容
量を得るように構成されるが、これらのユニットコンデ
ンサ12とリアクトル3(またはP側導体10)及びN
側導体11との接続線9に含まれるインダクタンスにつ
いて考慮されることは余りなく、精々平編み導線等を用
いた配線が実施される程度であった。
す斜視図である。図において、8はリアクトル3の端
子、9はコンデンサ4の接続線、10、11は主母線の
P側導体とN側導体であり、P側導体10には途中に直
列にリアクトル3が接続されるとともに、P、N両側導
体10、11間には接続線9によりコンデンサ4が接続
されている。図に示すように、通常、コンデンサ4は複
数のユニットコンデンサ12を並列に接続して必要な容
量を得るように構成されるが、これらのユニットコンデ
ンサ12とリアクトル3(またはP側導体10)及びN
側導体11との接続線9に含まれるインダクタンスにつ
いて考慮されることは余りなく、精々平編み導線等を用
いた配線が実施される程度であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のパッシブフィル
タ装置は上記のように構成されているので、コンデンサ
内の残留インダクタンス及びコンデンサとP、N側導体
への接続線に含まれるインダクタンスが大きく、そのた
めこれらのインダクタンスとコンデンサのキャパシタン
スとの共振周波数が比較的低くなってしまい、高次のリ
ップル低減特性が制限されるという不具合があった。
タ装置は上記のように構成されているので、コンデンサ
内の残留インダクタンス及びコンデンサとP、N側導体
への接続線に含まれるインダクタンスが大きく、そのた
めこれらのインダクタンスとコンデンサのキャパシタン
スとの共振周波数が比較的低くなってしまい、高次のリ
ップル低減特性が制限されるという不具合があった。
【0005】上記について以下に詳しく説明する。図1
2はコンデンサ内の残留インダクタンス及びコンデンサ
とP、N両側導体への接続線に含まれるインダクタンス
を無視した、理想的な場合のパッシブフィルタとしての
リップル低減特性を示したものである。フィルタ用のリ
アクトルのインダクタンスをL、コンデンサのキャパシ
タンスをCとするとフィルタの共振周波数fは次式で示
される。 f=1/(2π√(L・C)) リップル低減特性としては、上記周波数fにおける、フ
ィルタリアクトルの巻き線抵抗により決まるゲインの持
ち上がりを経て、−40dB/DECの減衰特性に漸近
する。従って周波数の高い領域では大きな減衰率を得る
ことができると期待される。しかるに、実際の回路にお
いては、図10に示したようにフィルタコンデンサには
残留インダクタンスが存在するし、フィルタコンデンサ
とP、N側導体との接続線のインダクタンスも無視する
ことができない。フィルタコンデンサの残留インダクタ
ンスについては、用途を指定し極低インダクタンス仕様
のものを入手することにより問題のない値に制限するこ
とが可能であるが、接続線に含まれるインダクタンスは
通常の手段では小さな値に抑えることは困難である。
2はコンデンサ内の残留インダクタンス及びコンデンサ
とP、N両側導体への接続線に含まれるインダクタンス
を無視した、理想的な場合のパッシブフィルタとしての
リップル低減特性を示したものである。フィルタ用のリ
アクトルのインダクタンスをL、コンデンサのキャパシ
タンスをCとするとフィルタの共振周波数fは次式で示
される。 f=1/(2π√(L・C)) リップル低減特性としては、上記周波数fにおける、フ
ィルタリアクトルの巻き線抵抗により決まるゲインの持
ち上がりを経て、−40dB/DECの減衰特性に漸近
する。従って周波数の高い領域では大きな減衰率を得る
ことができると期待される。しかるに、実際の回路にお
いては、図10に示したようにフィルタコンデンサには
残留インダクタンスが存在するし、フィルタコンデンサ
とP、N側導体との接続線のインダクタンスも無視する
ことができない。フィルタコンデンサの残留インダクタ
ンスについては、用途を指定し極低インダクタンス仕様
のものを入手することにより問題のない値に制限するこ
とが可能であるが、接続線に含まれるインダクタンスは
通常の手段では小さな値に抑えることは困難である。
【0006】図13に、上記インダクタンス分を考慮し
た場合のパッシブフィルタのリップル低減特性例を示
す。共振周波数fは図11と同様であるが、上記で説明
したコンデンサ回路のインダクタンス分L1とコンデン
サのキャパシタンスCとの反共振のため、高次の周波数
におけるリップル低減特性が図11に比べて悪化してい
ることがわかる。なお、反共振周波数f1は、 f1=1/(2π√(L1・C)) である。また、fとf1の比は、√(L/L1)に比例
するため、例えば、元々の共振周波数fの100倍まで
リップル低減特性を保つとすると、L/L1は1000
0倍となり、特にL分を小さく設計した場合などは、通
常の手段では実現することが困難であった。仮に、Lを
0.5mHとすると、L1は50nH以下としなければ
ならず、この値は平編み銅線を使って接続する等の手段
では実現することの困難な値である。
た場合のパッシブフィルタのリップル低減特性例を示
す。共振周波数fは図11と同様であるが、上記で説明
したコンデンサ回路のインダクタンス分L1とコンデン
サのキャパシタンスCとの反共振のため、高次の周波数
におけるリップル低減特性が図11に比べて悪化してい
ることがわかる。なお、反共振周波数f1は、 f1=1/(2π√(L1・C)) である。また、fとf1の比は、√(L/L1)に比例
するため、例えば、元々の共振周波数fの100倍まで
リップル低減特性を保つとすると、L/L1は1000
0倍となり、特にL分を小さく設計した場合などは、通
常の手段では実現することが困難であった。仮に、Lを
0.5mHとすると、L1は50nH以下としなければ
ならず、この値は平編み銅線を使って接続する等の手段
では実現することの困難な値である。
【0007】以上述べたように、従来のパッシブフィル
タ装置においては、高次のリップル低減特性に制限が生
じるため、サイリスタ整流器等の高次リップルを多く含
む電源のフィルタに適用するには十分とは言えなかっ
た。本発明は、前記のような高次のリップル低減特性が
制限されるという不具合を解消するために、その要因と
なっているコンデンサと主母線、リアクトルとの接続線
に含まれるインダクタンスを低減させるようにしたもの
である。
タ装置においては、高次のリップル低減特性に制限が生
じるため、サイリスタ整流器等の高次リップルを多く含
む電源のフィルタに適用するには十分とは言えなかっ
た。本発明は、前記のような高次のリップル低減特性が
制限されるという不具合を解消するために、その要因と
なっているコンデンサと主母線、リアクトルとの接続線
に含まれるインダクタンスを低減させるようにしたもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るパッシブ
フィルタ装置は、リアクトルとコンデンサをL型に接続
してなり、直流電源に含まれるリップル電圧を低減する
パッシブフィルタ装置において、絶縁材を介して近接配
置しそれぞれ主母線のP側導体とN側導体に接続した2
枚の平行平板導体にコンデンサを接続したものである。
請求項2に係るパッシブフィルタ装置は、請求項1のも
のにおいて、2枚の平行平板導体と絶縁材の端部の同じ
位置に切り欠きを形成し、この切り欠きに通した接続線
で平行平板導体の一方とコンデンサの一方の端子とを接
続したものである。請求項3に係るパッシブフィルタ装
置は、請求項1のものにおいて、2枚の平行平板導体と
絶縁材の同じ位置に貫通穴をあけ、この貫通穴に通した
接続線で平行平板導体の一方とコンデンサの一方の端子
とを接続したものである。請求項4に係るパッシブフィ
ルタ装置は、リアクトルとコンデンサをL型に接続して
なり、直流電源に含まれるリップル電圧を低減するパッ
シブフィルタ装置において、コンデンサを主母線の直下
に配置して主母線のP側導体とN側導体に接続したもの
である。
フィルタ装置は、リアクトルとコンデンサをL型に接続
してなり、直流電源に含まれるリップル電圧を低減する
パッシブフィルタ装置において、絶縁材を介して近接配
置しそれぞれ主母線のP側導体とN側導体に接続した2
枚の平行平板導体にコンデンサを接続したものである。
請求項2に係るパッシブフィルタ装置は、請求項1のも
のにおいて、2枚の平行平板導体と絶縁材の端部の同じ
位置に切り欠きを形成し、この切り欠きに通した接続線
で平行平板導体の一方とコンデンサの一方の端子とを接
続したものである。請求項3に係るパッシブフィルタ装
置は、請求項1のものにおいて、2枚の平行平板導体と
絶縁材の同じ位置に貫通穴をあけ、この貫通穴に通した
接続線で平行平板導体の一方とコンデンサの一方の端子
とを接続したものである。請求項4に係るパッシブフィ
ルタ装置は、リアクトルとコンデンサをL型に接続して
なり、直流電源に含まれるリップル電圧を低減するパッ
シブフィルタ装置において、コンデンサを主母線の直下
に配置して主母線のP側導体とN側導体に接続したもの
である。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1を示すパッシブフィルタ装置の斜視図で
あり、図2は、図1の矢印A方向から見たコンデンサの
接続を示す側面図である。なお、パッシブフィルタ装置
が用いられる回路は、図10と同様になっていて、リア
クトルとコンデンサをL型に接続して、直流電源に含ま
れるリップル電圧を低減する。図1、図2において、3
はフィルタ用のリアクトル、4はフィルタ用のコンデン
サで、複数個のユニットコンデンサ12を並列に接続し
て必要な容量を得ている。10、11は主母線のP側導
体とN側導体であり、図示外の一端側にはサイリスタ整
流装置が接続されるとともに、他端側には負荷が接続さ
れている。
の実施の形態1を示すパッシブフィルタ装置の斜視図で
あり、図2は、図1の矢印A方向から見たコンデンサの
接続を示す側面図である。なお、パッシブフィルタ装置
が用いられる回路は、図10と同様になっていて、リア
クトルとコンデンサをL型に接続して、直流電源に含ま
れるリップル電圧を低減する。図1、図2において、3
はフィルタ用のリアクトル、4はフィルタ用のコンデン
サで、複数個のユニットコンデンサ12を並列に接続し
て必要な容量を得ている。10、11は主母線のP側導
体とN側導体であり、図示外の一端側にはサイリスタ整
流装置が接続されるとともに、他端側には負荷が接続さ
れている。
【0010】P側導体10には途中にリアクトル3が直
列に設けられ、その端子8で接続されている。21は平
行平板導体である2枚の銅板で、絶縁材である絶縁板2
2を介して近接配置されている。銅板21は垂直配置さ
れ、銅板21の大きさよりも絶縁板22の大きさがやや
大きく、絶縁板22の端部が銅板21の端部より少し突
出して2枚の銅板21相互間の沿面距離を大きくしてい
る。23は平行平板状の2本の銅バーであり、絶縁板2
6を介して近接配置している。一方の銅バー23で一方
の銅板21とリアクトル3の一方の端子8とを接続する
とともに、他方の銅バー23で他方の銅板21とN側導
体11とを接続している。リアクトル3の端子8と接続
した銅板21は間接的にP側導体10と接続したことに
なるが、P側導体10に直接接続してもよい。
列に設けられ、その端子8で接続されている。21は平
行平板導体である2枚の銅板で、絶縁材である絶縁板2
2を介して近接配置されている。銅板21は垂直配置さ
れ、銅板21の大きさよりも絶縁板22の大きさがやや
大きく、絶縁板22の端部が銅板21の端部より少し突
出して2枚の銅板21相互間の沿面距離を大きくしてい
る。23は平行平板状の2本の銅バーであり、絶縁板2
6を介して近接配置している。一方の銅バー23で一方
の銅板21とリアクトル3の一方の端子8とを接続する
とともに、他方の銅バー23で他方の銅板21とN側導
体11とを接続している。リアクトル3の端子8と接続
した銅板21は間接的にP側導体10と接続したことに
なるが、P側導体10に直接接続してもよい。
【0011】コンデンサ4は、銅板21の両側に分かれ
て配置されている。各ユニットコンデンサ12には2つ
ずつの端子24があり、各端子24はそれぞれ2枚の銅
板21に接続線25で接続されている。接続線25は絶
縁板22を迂回して這わす。銅板21の端部は直角に折
り曲げられて、接続線25を接続しやすくしている。
て配置されている。各ユニットコンデンサ12には2つ
ずつの端子24があり、各端子24はそれぞれ2枚の銅
板21に接続線25で接続されている。接続線25は絶
縁板22を迂回して這わす。銅板21の端部は直角に折
り曲げられて、接続線25を接続しやすくしている。
【0012】上記はコンデンサ4をリアクトル3から比
較的に離れた位置に配置した場合での形態であり、2本
の銅バー23をP、N側導体10、11からコンデンサ
4の近傍まで延長した形で接続し、かつ絶縁板26を介
して近接配置し、インダクタンスを低減させるようにし
たものである。また、銅バー23によって接続された2
枚の銅板21も絶縁板22を介して近接配置し、かつ幅
広のものとし、インダクタンスを低減している。
較的に離れた位置に配置した場合での形態であり、2本
の銅バー23をP、N側導体10、11からコンデンサ
4の近傍まで延長した形で接続し、かつ絶縁板26を介
して近接配置し、インダクタンスを低減させるようにし
たものである。また、銅バー23によって接続された2
枚の銅板21も絶縁板22を介して近接配置し、かつ幅
広のものとし、インダクタンスを低減している。
【0013】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2を示すパッシブフィルタ装置の斜視図であり、図
4は、図3の矢印B方向から見たコンデンサの接続を示
す側面図である。銅板21と絶縁板22はリアクトル3
の上方に水平配置し、2枚の銅板21の一方をP側導体
10またはリアクトル3の端子8に、そして他方をN側
導体11にそれぞれ直接接続している。コンデンサ4は
銅板21の両端に配置されている。その他は実施の形態
1と同様であるので説明を省略する。上記では、コンデ
ンサ4をリアクトル3の近傍に設置して、銅板21を
P、N側導体10、11あるいはリアクトル3の端子に
直結しているので、実施の形態1で設置していた銅バー
23が不要でその分のインダクタンス分を低減してい
る。また、銅板21も実施の形態1と同様にインダクタ
ンスの低減のため幅広としている。
形態2を示すパッシブフィルタ装置の斜視図であり、図
4は、図3の矢印B方向から見たコンデンサの接続を示
す側面図である。銅板21と絶縁板22はリアクトル3
の上方に水平配置し、2枚の銅板21の一方をP側導体
10またはリアクトル3の端子8に、そして他方をN側
導体11にそれぞれ直接接続している。コンデンサ4は
銅板21の両端に配置されている。その他は実施の形態
1と同様であるので説明を省略する。上記では、コンデ
ンサ4をリアクトル3の近傍に設置して、銅板21を
P、N側導体10、11あるいはリアクトル3の端子に
直結しているので、実施の形態1で設置していた銅バー
23が不要でその分のインダクタンス分を低減してい
る。また、銅板21も実施の形態1と同様にインダクタ
ンスの低減のため幅広としている。
【0014】実施の形態3.この実施の形態は、実施の
形態1よりも接続線25の持つインダクタンスを更に低
減するためにその接続方法を改良したものである。図5
は、実施の形態3におけるパッシブフィルタ装置に用い
られる銅板と絶縁板を示す平面図である。絶縁板21及
び銅板21の端部を円弧状に切り欠き、接続線25を、
絶縁板10を迂回することなく短い距離で反対側の銅板
21に接続することを可能としたものである。図におい
て、27は銅板21に形成された切り欠き、28は、銅
板21の切り欠き27と同じ位置で絶縁板22に形成さ
れた切り欠きであり、絶縁板22は、銅板21の切り欠
き27の縁と平行して突出した形状になっていて、両銅
板21間の沿面距離が短くならないようにしている。接
続線25はこれら切り欠き27、28のところを通し
て、コンデンサ4の一方の端子24と反対側の銅板21
とを接続している。その他は実施の形態1と同様である
ので説明を省略する。なお、上記切り欠き27、28
は、実施の形態2の銅板21と絶縁板22にも適用でき
る。
形態1よりも接続線25の持つインダクタンスを更に低
減するためにその接続方法を改良したものである。図5
は、実施の形態3におけるパッシブフィルタ装置に用い
られる銅板と絶縁板を示す平面図である。絶縁板21及
び銅板21の端部を円弧状に切り欠き、接続線25を、
絶縁板10を迂回することなく短い距離で反対側の銅板
21に接続することを可能としたものである。図におい
て、27は銅板21に形成された切り欠き、28は、銅
板21の切り欠き27と同じ位置で絶縁板22に形成さ
れた切り欠きであり、絶縁板22は、銅板21の切り欠
き27の縁と平行して突出した形状になっていて、両銅
板21間の沿面距離が短くならないようにしている。接
続線25はこれら切り欠き27、28のところを通し
て、コンデンサ4の一方の端子24と反対側の銅板21
とを接続している。その他は実施の形態1と同様である
ので説明を省略する。なお、上記切り欠き27、28
は、実施の形態2の銅板21と絶縁板22にも適用でき
る。
【0015】実施の形態4.この実施の形態は、実施の
形態2よりも接続線25の接続方法を改良したもので、
銅板21の直下にコンデンサ4を集中して設置する場合
に特に有効な構造を提案するものである。図6は、実施
の形態4におけるパッシブフィルタに用いられる銅板と
絶縁板を示す平面図、図7はその側断面図である。これ
らの図において、29は銅板21に形成された円形の貫
通穴、30は、銅板21の貫通穴29と同じ位置で絶縁
板22に形成された円形の貫通穴であり、絶縁板22の
貫通穴30は、銅板21の貫通穴29と同心上にそれよ
り小さな寸法で形成されている。従って、両銅板21間
の側面距離が短くならない。コンデンサ4は銅板21の
下方に集中して配置されている。接続線25はこれらの
貫通穴29、30を通して、コンデンサ4の一方の端子
24と上側の銅板21とを接続している。そのため、接
続線25が短くなってインダクタンスが小さくなる。そ
の他は実施の形態2と同様であるので説明を省略する。
なお、上記貫通穴29、30は、実施の形態1の銅板2
1と絶縁板22にも適用できる。
形態2よりも接続線25の接続方法を改良したもので、
銅板21の直下にコンデンサ4を集中して設置する場合
に特に有効な構造を提案するものである。図6は、実施
の形態4におけるパッシブフィルタに用いられる銅板と
絶縁板を示す平面図、図7はその側断面図である。これ
らの図において、29は銅板21に形成された円形の貫
通穴、30は、銅板21の貫通穴29と同じ位置で絶縁
板22に形成された円形の貫通穴であり、絶縁板22の
貫通穴30は、銅板21の貫通穴29と同心上にそれよ
り小さな寸法で形成されている。従って、両銅板21間
の側面距離が短くならない。コンデンサ4は銅板21の
下方に集中して配置されている。接続線25はこれらの
貫通穴29、30を通して、コンデンサ4の一方の端子
24と上側の銅板21とを接続している。そのため、接
続線25が短くなってインダクタンスが小さくなる。そ
の他は実施の形態2と同様であるので説明を省略する。
なお、上記貫通穴29、30は、実施の形態1の銅板2
1と絶縁板22にも適用できる。
【0016】実施の形態5.この実施の形態は、コンデ
ンサの容量が小さく、ユニットコンデンサの数が少ない
場合に有効である。図8は実施の形態5を示すパッシブ
フィルタの斜視図であり、図9は、図8の矢印Cの方向
から見たコンデンサの接続を示す側面図である。ユニッ
トコンデンサ12の数が少ないとき、設置スペースが小
さくて済むので、コンデンサ4をP、N側導体10、1
1の下方に設置し、接続線25によりコンデンサ4と
P、N側導体10、11とを直接接続する。その他は実
施の形態1と同様であるので説明を省略する。この実施
の形態では、実施の形態1〜4の銅板21や銅バー23
が不要で、コンデンサ4の接続は接続線25のみとなる
ので、インダクタンスを小さくできる。また、必要な部
材が少なくて済むので、安価に実現できる。なお、実施
の形態1〜5では、リアクトル3をP側導体10に設け
たが、N側導体11に設ける場合でも同様に適用でき
る。
ンサの容量が小さく、ユニットコンデンサの数が少ない
場合に有効である。図8は実施の形態5を示すパッシブ
フィルタの斜視図であり、図9は、図8の矢印Cの方向
から見たコンデンサの接続を示す側面図である。ユニッ
トコンデンサ12の数が少ないとき、設置スペースが小
さくて済むので、コンデンサ4をP、N側導体10、1
1の下方に設置し、接続線25によりコンデンサ4と
P、N側導体10、11とを直接接続する。その他は実
施の形態1と同様であるので説明を省略する。この実施
の形態では、実施の形態1〜4の銅板21や銅バー23
が不要で、コンデンサ4の接続は接続線25のみとなる
ので、インダクタンスを小さくできる。また、必要な部
材が少なくて済むので、安価に実現できる。なお、実施
の形態1〜5では、リアクトル3をP側導体10に設け
たが、N側導体11に設ける場合でも同様に適用でき
る。
【0017】
【発明の効果】請求項1に係るパッシブフィルタ装置
は、近接配置した2枚の平行平板導体を用いてコンデン
サと主母線とを接続しているので、インダクタンスが小
さくなってコンデンサ部の反共振周波数が高くなり、高
周波数領域での減衰特性が改善される効果がある。請求
項2に係るパッシブフィルタ装置は、平行平板導体と絶
縁材の端部に切り欠きを形成して、そこにコンデンサの
接続線を通しているので、インダクタンスが小さくな
る。請求項3に係るパッシブフィルタ装置は、平行平板
導材と絶縁材に貫通穴を形成して、そこにコンデンサの
接続線を通しているので、インダクタンスが小さくな
る。請求項4に係るパッシブフィルタ装置は、コンデン
サを主母線の直下に配置してこれと接続しているので、
安価な方法でインダクタンスを小さくできる。
は、近接配置した2枚の平行平板導体を用いてコンデン
サと主母線とを接続しているので、インダクタンスが小
さくなってコンデンサ部の反共振周波数が高くなり、高
周波数領域での減衰特性が改善される効果がある。請求
項2に係るパッシブフィルタ装置は、平行平板導体と絶
縁材の端部に切り欠きを形成して、そこにコンデンサの
接続線を通しているので、インダクタンスが小さくな
る。請求項3に係るパッシブフィルタ装置は、平行平板
導材と絶縁材に貫通穴を形成して、そこにコンデンサの
接続線を通しているので、インダクタンスが小さくな
る。請求項4に係るパッシブフィルタ装置は、コンデン
サを主母線の直下に配置してこれと接続しているので、
安価な方法でインダクタンスを小さくできる。
【図1】 この発明の実施の形態1のパッシブフィルタ
装置の斜視図である。
装置の斜視図である。
【図2】 図1の矢印Aの方向から見たコンデンサの接
続を示す側面図である。
続を示す側面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2のパッシブフィルタ
装置の斜視図である。
装置の斜視図である。
【図4】 図3の矢印Bの方向から見たコンデンサの接
続を示す側面図である。
続を示す側面図である。
【図5】 この発明の実施の形態3における銅板と絶縁
板の平面図である。
板の平面図である。
【図6】 この発明の実施の形態4における銅板と絶縁
板の平面図である。
板の平面図である。
【図7】 この発明の実施の形態4における銅板と絶縁
板の側断面図である。
板の側断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態5のパッシブフィルタ
装置の斜視図である。
装置の斜視図である。
【図9】 図8の矢印Cの方向から見たコンデンサの接
続を示す側面図である。
続を示す側面図である。
【図10】 フィルタ付きサイリスタ整流回路の回路図
である。
である。
【図11】 従来のパッシブフィルタ装置の斜視図であ
る。
る。
【図12】 パッシブフィルタのリップル低減特性を示
すグラフである。
すグラフである。
【図13】 パッシブフィルタのリップル低減特性を示
すグラフである。
すグラフである。
3 リアクトル、4 コンデンサ、10 P側導体、1
1 N側導体、21 銅板、22 絶縁板、24 端
子、25 接続線、27,28 切り欠き、29,30
貫通穴。
1 N側導体、21 銅板、22 絶縁板、24 端
子、25 接続線、27,28 切り欠き、29,30
貫通穴。
Claims (4)
- 【請求項1】 リアクトルとコンデンサをL型に接続し
てなり、直流電源に含まれるリップル電圧を低減するパ
ッシブフィルタ装置において、絶縁材を介して近接配置
しそれぞれ主母線のP側導体とN側導体に接続した2枚
の平行平板導体に上記コンデンサを接続したことを特徴
とするパッシブフィルタ装置。 - 【請求項2】 2枚の平行平板導体と絶縁材の端部の同
じ位置に切り欠きを形成し、この切り欠きに通した接続
線で上記平行平板導体の一方とコンデンサの一方の端子
とを接続したことを特徴とする請求項1記載のパッシブ
フィルタ装置。 - 【請求項3】 2枚の平行平板導材と絶縁材の同じ位置
に貫通穴をあけ、この貫通穴に通した接続線で上記平行
平板導体の一方とコンデンサの一方の端子とを接続した
ことを特徴とする請求項1記載のパッシブフィルタ装
置。 - 【請求項4】 リアクトルとコンデンサをL型に接続し
てなり、直流電源に含まれるリップル電圧を低減するパ
ッシブフィルタ装置において、上記コンデンサを主母線
の直下に配置してこの主母線のP側導体とN側導体に接
続したことを特徴とするパッシブフィルタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10141386A JPH11341788A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | パッシブフィルタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10141386A JPH11341788A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | パッシブフィルタ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11341788A true JPH11341788A (ja) | 1999-12-10 |
Family
ID=15290797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10141386A Pending JPH11341788A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | パッシブフィルタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11341788A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007185026A (ja) * | 2006-01-05 | 2007-07-19 | Hitachi Ltd | 電力変換装置 |
WO2010047366A1 (ja) * | 2008-10-23 | 2010-04-29 | 株式会社日立製作所 | 電力変換装置及び車載用電機システム |
CN105958542A (zh) * | 2016-06-13 | 2016-09-21 | 天津瑞能电气有限公司 | 一种滤波电容铜排均流连接结构 |
-
1998
- 1998-05-22 JP JP10141386A patent/JPH11341788A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007185026A (ja) * | 2006-01-05 | 2007-07-19 | Hitachi Ltd | 電力変換装置 |
WO2010047366A1 (ja) * | 2008-10-23 | 2010-04-29 | 株式会社日立製作所 | 電力変換装置及び車載用電機システム |
JP2010104135A (ja) * | 2008-10-23 | 2010-05-06 | Hitachi Ltd | 電力変換装置及び車載用電機システム |
CN105958542A (zh) * | 2016-06-13 | 2016-09-21 | 天津瑞能电气有限公司 | 一种滤波电容铜排均流连接结构 |
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