JPH11339038A - 画像処理装置および方法、並びに提供媒体 - Google Patents

画像処理装置および方法、並びに提供媒体

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JPH11339038A
JPH11339038A JP14374498A JP14374498A JPH11339038A JP H11339038 A JPH11339038 A JP H11339038A JP 14374498 A JP14374498 A JP 14374498A JP 14374498 A JP14374498 A JP 14374498A JP H11339038 A JPH11339038 A JP H11339038A
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area
pixels
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JP14374498A
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Tetsujiro Kondo
哲二郎 近藤
Kenji Tanaka
健司 田中
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特性値が一定である領域を識別することがで
きる。 【解決手段】 それぞれ領域ごとに異なる画素値(例え
ば、色)を保持している領域a乃至領域cを、異なる色
でペイントすることにより、領域を識別することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置およ
び方法、並びに提供媒体に関し、特に、効率よく所定の
領域を抽出することができるようにした画像処理装置お
よび方法、並びに提供媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータにより処理されるn次元の
離散的データの集合体において、輪郭線で囲まれたり、
所定の特性値が一定である領域を、他の領域から識別す
るために、その領域を所定の色で塗りつぶしたり(ペイ
ントしたり)、番号やマークで目印を付けたり(ラベリ
ングしたり)する処理、いわゆる、領域識別処理が実行
される。
【0003】従来の領域識別処理は、基本的に、2次元
の任意形状図形を対象としており、例えば、一定の進行
方向にペイントが行なわれる。領域が複雑であるなどの
理由で分岐操作が必要な場合、分岐点の情報がメモリに
記憶され、後に、その情報に基づいて、それらの点のペ
イントをし直すことで領域が抽出される。
【0004】また、例えば、ラインスキャンを行い、1
次元的に領域分割を行った後、各ラインの処理結果を合
成することで、2次元の領域として領域を抽出(識別)
することも提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した領域識別処理
においては、形状が複雑になるに従って、メモリに記憶
させる情報が多くなるので、多くの記憶容量のメモリが
必要となり、コスト高になる課題がある。
【0006】また、ラインスキャンをして、領域を抽出
する場合、特定の領域だけを抽出する場合においても、
対象領域(通常、1フレームの画面全体)すべてをスキ
ャンする必要があり、効率よく領域抽出できない課題が
ある。
【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、特定の領域を効率よく抽出することができ
るようにするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像処
理装置は、各領域の画素に第1の属性を設定する第1の
設定手段と、第1の設定手段により第1の属性が設定さ
れた各領域の画素に、所定の順番を設定する第2の設定
手段と、注目画素に隣接し、かつ、注目画素のデータに
対応するデータを有する第2の設定手段により設定され
た所定の順番の画素の属性として、第1の属性に代えて
第2の属性を設定する第3の設定手段と、注目画素に隣
接する画素であって、第2の設定手段により設定された
次の順番の画素であり、かつ、注目画素のデータに対応
するデータを有する画素の属性として、第1の属性また
は第2の属性に代えて第3の属性を設定する第4の設定
手段とを備えることを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の画像処理方法は、各領域
の画素に第1の属性を設定する第1の設定ステップと、
第1の設定ステップで第1の属性が設定された各領域の
画素に、所定の順番を設定する第2の設定ステップと、
注目画素に隣接し、かつ、注目画素のデータに対応する
データを有する第2の設定ステップで設定された所定の
順番の画素の属性として、第1の属性に代えて第2の属
性を設定する第3の設定ステップと、注目画素に隣接す
る画素であって、第2の設定ステップで設定された次の
順番の画素であり、かつ、注目画素のデータに対応する
データを有する画素の属性として、第1の属性または第
2の属性に代えて第3の属性を設定する第4の設定ステ
ップとを備えることを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の提供媒体は、各領域の画
素に第1の属性を設定する第1の設定ステップと、第1
の設定ステップで第1の属性が設定された各領域の画素
に、所定の順番を設定する第2の設定ステップと、注目
画素に隣接し、かつ、注目画素のデータに対応するデー
タを有する第2の設定ステップで設定された所定の順番
の画素の属性として、第1の属性に代えて第2の属性を
設定する第3の設定ステップと、注目画素に隣接する画
素であって、第2の設定ステップで設定された次の順番
の画素であり、かつ、注目画素のデータに対応するデー
タを有する画素の属性として、第1の属性または第2の
属性に代えて第3の属性を設定する第4の設定ステップ
とを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能
なプログラムを提供することを特徴とする。
【0011】請求項1に記載の画像処理装置、請求項2
に記載の画像処理方法、および請求項3に記載の提供媒
体においては、各領域の画素に第1の属性が設定され、
第1の属性が設定された各領域の画素に、所定の順番が
設定され、注目画素に隣接し、かつ、注目画素のデータ
に対応するデータを有する設定された所定の順番の画素
の属性として、第1の属性に代えて第2の属性が設定さ
れ、注目画素に隣接する画素であって、設定された次の
順番の画素であり、かつ、注目画素のデータに対応する
データを有する画素の属性として、第1の属性または第
2の属性に代えて第3の属性が設定される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の
実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段
の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付
加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但
し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定するこ
とを意味するものではない。
【0013】請求項1に記載の画像処理装置は、各領域
の画素に第1の属性を設定する第1の設定手段(例え
ば、図4のステップS1)と、第1の設定手段により第
1の属性が設定された各領域の画素に、所定の順番を設
定する第2の設定手段(例えば、図4のステップS1)
と、注目画素に隣接し、かつ、注目画素のデータに対応
するデータを有する第2の設定手段により設定された所
定の順番の画素の属性として、第1の属性に代えて第2
の属性を設定する第3の設定手段(例えば、図4のステ
ップS10およびステップS15)、注目画素に隣接す
る画素であって、第2の設定手段により設定された次の
順番の画素であり、かつ、注目画素のデータに対応する
データを有する画素の属性として、第1の属性または第
2の属性に代えて第3の属性を設定する第4の設定手段
(例えば、図4のステップS8およびステップS13)
とを備えることを特徴とする。
【0014】図1は、本発明を適用したパーソナルコン
ピュータ1の構成例を表している。CPU11は、ROM12
に記憶されているプログラム、例えば、領域抽出プログ
ラムを実行するようになされている。RAM13には、CPU
11が各種の処理を実行する上において必要なデータな
どが適宜記憶される。
【0015】操作部14は、CPU11に所定の指令を入
力するときユーザにより適宜操作される。表示部15
は、例えば液晶ディスプレイ等により構成され、所定の
図形または画像などが表示されるようになされている。
インタフェース16は、操作部14および表示部15と
CPU11との間に配置され、インタフェース処理を実行
する。
【0016】次に、図2に示す画像Aから領域aを識別
する場合の処理手順を説明する。
【0017】画像Aの領域a乃至領域cは、複数の画素
から構成されており、例えば、領域aの各画素は、図3
に示すように配置されている。また領域a乃至領域cの
各画素は、それぞれ領域ごとに異なる画素値(例えば、
色)を保持している。
【0018】図4は、画像Aから領域aを識別する場合
の処理手順を説明するフローチャートである。
【0019】画像Aが表示部15に表示されている状態
において、ユーザが操作部14を操作し、領域識別プロ
グラムを起動させると、CPU11は、ステップS1にお
いて、画像Aに前処理を施す。ここで、CPU11は、領
域識別処理の対象となる画像Aの領域a乃至領域cの各
画素の属性を"NULL"とし、そして全ての画素に通し番号
を設定する。この例の場合、図5に示すように、画像A
の左上端の画素から右方向に順次、通し番号が設定され
る。右端の画素に通し番号が設定されると、次に、1つ
下の段(ライン)の左端の画素から右方向に、さらに通
し番号が設定される。このように、画像Aの全ての画素
に通し番号が設定されると、前処理が完了し、ステップ
2に進む。
【0020】次に、ステップS2において、CPU11
は、識別する領域の画素に設定する属性を表す"COUNTE
R"に、所定の値(属性)を設定する。以下の処理では、
領域aの画素には、"COUNTER"の値を設定するのである
が、各画素に、"COUNTER"の値を設定する処理を、以
下、ペイントと称する。
【0021】ステップS3において、CPU11は、認識
すべき領域を指定するために、ユーザがさらに操作部1
4を操作し、画像Aの領域a任意の場所を指定するまで
待機し、任意の場所が指定されると、ステップS4にお
いて、指定された位置の画素をカレントポイントとす
る。次に、ステップS5において、CPU11は、カレン
トポイントとされた画素が保持する画素値をカレントカ
ラーとする。例えば、いまの場合、図6に示す領域aの
通し番号M番(以下、#Mと記述する)の画素がカレン
トポイントとされたものとする。
【0022】次に、ステップS6において、CPU11
は、カレントポイントの属性を"NULL"から"B"に変更す
る。いまの場合、#Mの点の属性が"NULL"から"B"に変
更される。
【0023】ステップS7において、CPU11は、画像
Aの画素のうち、カレントカラーと同じ値の画素値を保
持する画素、すなわち、領域aの画素であって、属性
が"B"とされている画素が存在するか否かを判定し、こ
のような条件を満たす画素が存在する場合、ステップS
8に進む。いまの場合、#Mの画素がこの条件を満たし
ている。
【0024】ステップS8において、CPU11は、ステ
ップS7での条件を満たす画素のうち、通し番号が最も
小さい画素を選択し、その属性を"COUNTER"とする。い
まの場合、#Mの画素の属性が"B"から"COUNTER"に変更
される。このことより、図7に示すように、#Mの画素
が例えば黒色にペイントされる。
【0025】次に、ステップS9において、CPU11
は、カレントポイントに隣接する8つの画素(上下に隣
接する2つの画素、左右に隣接する2つの画素、そして
右上、右下、左上および左下に隣接する画素の合計8つ
の画素であり、以下、これらの画素を隣接画素と称す
る)のうち、カレントカラーと同じ値の画素値を保持
し、かつ属性が"NULL"とされている隣接画素が存在する
か否かを判定し、このような条件を満たす隣接画素が存
在する場合、ステップS10に進む。
【0026】ステップS10において、CPU11は、ス
テップS9での条件を満たす隣接画素の属性を"B"に変
更する。例えば、いまの場合、図7に示すように、#
(L−1)乃至#(L+1),#(M−1),#(M+
1),#(N−1)乃至#(N+1)の画素の属性が"
B"に変更される。なお、図7において、属性が"B"とさ
れた画素は、ハッチ(斜線表示)されているが、これは
説明のためのものであり、実際に表示部15にハッチさ
れた状態で表示されることを意味するものではない(他
の図においても同様である)。
【0027】ステップS11において、CPU11は、カ
レントポイントの通し番号の次の通し番号を有し、カレ
ントカラーと同じ値の画素値を保持し、さらに属性が"N
ULL"または"B"されている画素が存在するか否かを判定
し、このような条件を満たす画素が存在する場合、ステ
ップS12に進む。いまの場合、#(M+1)の画素が
その条件を満たす。
【0028】ステップS12において、CPU11は、ス
テップS11での条件を満たす画素を次のカレントポイ
ントとし、ステップS13において、その画素の属性
を"COUNTER"に変更する。いまの場合、図8に示すよう
に、#(M+1)の画素が新しくカレントポイントとさ
れ、黒色にペイントされる。
【0029】次に、ステップS14において、CPU11
は、カレントポイントの8つの隣接画素のうち、カレン
トカラーと同じ値の画素値を保持し、かつ属性が"NULL"
とされている画素が存在するか否かを判定し、そのよう
な条件を満たす隣接画素が存在する場合、ステップS1
5に進む。
【0030】ステップS15において、CPU11は、ス
テップS14での条件を満たす隣接画素の属性を"B"に
変更する。例えば、いまの場合、図9に示すように、カ
レントポイントである#(M+1)の画素の隣接画素の
うち、#(L+2),#(M+2),#(N+2)の画
素の属性が"B"に変更される。
【0031】ステップS15の処理が完了すると、ステ
ップS11に戻り、以降、ステップS11での条件を満
たす画素が存在しなくなるまで、ステップS11乃至S
15における処理が繰り返し実行される。
【0032】ステップS14で、カレントポイントの隣
接画素のうち、カレントカラーと同じ値の画素値を保持
し、かつ属性が"NULL"とされている画素が存在しないと
判定された場合、ステップS11に戻る。ステップS1
1で、カレントポイントの通し番号の次の通し番号を有
し、属性が"NULL"または"B"とされている画素が存在し
ないと判定された場合、ステップS7に戻る。また、ス
テップS9で、カレントポイントの隣接画素のうち、カ
レントカラーと同じ値の画素値を保持し、かつ属性が"N
ULL"とされている画素が存在しないと判定された場合、
ステップS7に戻る。
【0033】例えば、ステップS12で、領域aの#
(M+5)の画素がカレントポイントとされ、ステップ
S13でその属性が"COUNTER"に変更され、図10に示
すように、黒色でペイントされた場合、#(M+5)の
隣接画素のうち、図示せぬ#(L+6)、#(M+
6),#(N+6)の画素は、領域cの画素であり、こ
れらが保持する画素値は、カレントカラー(いまの場
合、領域aの画素が保持する画素値)と異なる。また、
他の隣接画素、#(L+4),#(L+5),#(N+
4),#(N+5)の画素は属性は"B"であり、他の隣
接画素の#(M+4)の画素の属性は"COUNTER"であ
る。すなわち、ステップS14での条件を満たす隣接画
素が存在しなくなる。そこで、ステップS11に戻る
が、#(M+6)の画素は領域cの画素であり、ステッ
プS11での条件を満たさないので、さらにステップS
7に戻る。いまの場合、ステップS7およびステップS
8において、#(L−1)の画素が抽出され、図11に
示すように、その属性が"B"から"COUNTER"に変更され、
#(L−1)の画素が黒色にペイントされる。
【0034】このように、ステップS7乃至ステップS
15における処理が繰り返し実行され、領域aの全ての
画素がペイントされると、ステップ7で、画像Aの画素
のうち、カレントカラー(領域aの画素が保持する画素
値)と同じ画素値を保持し、属性が"B"とされる画素が
存在しないと判定され、処理が終了する。
【0035】図12と図13は、画像Aの領域aの各画
素が黒色にペイントされる様子を表している。このよう
に、領域aは、順次(図12(A)乃至図13
(L))、ペイントされ、他の領域bおよび領域cから
識別される。
【0036】次に、図14に示す画像Bの領域h乃至領
域nをそれぞれ識別する場合の処理手順を説明する。
【0037】7つの領域h乃至領域nは、複数の画素か
ら構成されており、それぞれ領域ごとに異なる画素値
(色)を保持している。
【0038】図15は、画像Bの領域h乃至領域nを識
別する場合の処理手順を説明するフローチャートを表し
ている。
【0039】画像Bが表示部15に表示されている状態
において、ユーザが操作部14を操作し、領域抽出プロ
グラムを起動させると、CPU11は、はじめに、ステッ
プ31において、画像Bに前処理理を施す。ステップS
31における前処理は、ステップS1における場合と同
様の処理であり、画像Bの全ての画素の属性が"NULL"と
され、そして左上端の画素(領域kの中の画素)が通し
番号1番の画素とされ、順次通し番号が設定される。
【0040】次に、ステップS32において、CPU11
は、"COUNTER"に、所定の値を設定する。
【0041】次に、ステップS33において、CPU11
は、画像Bの点のうち、属性が"NULL"とされている点が
存在するか否かを判定し、そのような点が存在する場
合、ステップS34に進み、属性が"NULL"とされている
画素のうち、通し番号が最も小さい画素をカレントポイ
ントとする。いまの場合、領域kの中の#1の画素がカ
レントポイントとされる。
【0042】次に、ステップS35において、カレント
ポイントとされた画素が保持する画素値がカレントカラ
ーとされる。いまの場合、領域kの画素が保持する画素
値がカレントカラーとされる。次に、ステップS36に
おいて、カレントポイントの属性が"B"に変更される。
【0043】以降、ステップ37乃至S45において、
図4のステップS7乃至S15における場合と同様の処
理が実行され、例えば、領域kのペイントが完了され
る。領域kのペイントが完了されると、カレントカラー
(領域kの画素が保持する画素値)と同じ画素値を保持
し、属性が"B"とされている画素が存在しなくなるの
で、ステップS37において、ステップS37での条件
を満たす画素が存在しないと判定され、ステップS46
に進む。
【0044】ステップS46において、CPU11は、"CO
UNTER"に設定する値をインクリメントし、次の領域にペ
イントする色を設定し、ステップS33に戻る。
【0045】ステップS33において、属性が"NULL"と
される画素が存在するか否かが判定され、そのような画
素が存在する場合、ステップS34に進み、属性が"NUL
L"とされる画素のうち、通し番号が最も小さい画素が次
のカレントポイントとされる。例えば、いまの場合、領
域kの画素の属性は、"COUNTER"とされているので、属
性が"NULL"とされる画素のうち、通し番号の最も小さい
画素は、領域lに存在する。すなわち、次に、領域lの
画素が保持する画素値がカレントポイントとされ、以
降、領域lの画素がペイントされる。
【0046】このようにして、図16に示すように、領
域h乃至領域nにそれぞれ異なる色がペイントされる
と、ステップS33において、属性が"NULL"とされる画
素が、画像Bに存在しないと判定され、処理は終了す
る。
【0047】なお、画像Bから任意の領域の場所を選択
し、そこの領域からペイントしたり、また、その領域だ
けをペイントして識別するようにすることもできる。
【0048】以上においては、カレントポイントに隣接
する8つの画素を隣接画素としたが、4つの画素を隣接
画素とすることもできる。
【0049】図17(A)には、8個の画素を隣接画素
とする場合が示されている。この例では、保持する画素
値がそれぞれ異なる領域201(領域201aと領域2
01bで構成される)と領域202において、カレント
ポイントとされる画素101と、その8つの隣接画素の
うち、属性が"B"とされた隣接画素が示されている。こ
の例の場合、領域201が領域202の画素により、領
域201aと領域201bに区別されているが、領域2
01bの画素102の属性が"B"とされるので、最終的
に、領域201aと領域201bは、同一の領域として
ペイントされ、そして領域202が他の1つの領域とし
てペイントされる。
【0050】図17(B)には、4個の画素を隣接画素
とする場合が示されている。この例では、保持する画素
値がそれぞれ異なる領域201と領域202において、
カレントポイントとされる画素101と、その4つの隣
接画素のうち、属性が"B"とされた隣接画素が示されて
いる。領域201bには、領域201aの画素がカレン
トポイントとされた場合、属性が"B"とされる画素が存
在しないので、領域201aと領域201bは、最終的
にそれぞれ異なる領域としてペイントされる。また、領
域202の各点は、それぞれ異なる(6つの色)領域と
してにペイントされる。
【0051】このように、カレントポイントに対して4
つの画素を隣接画素とすることより、よりこまかな領域
を識別することができる。
【0052】以上においては、画素が保持する色に基づ
いて、領域の識別処理を行ったが、輝度値、その他の特
性値を用いることもできる。また、以上においては、ペ
イントすることにより、領域を識別したが、例えば、目
印などを付けるようにして領域を識別することもでき
る。
【0053】本発明をオブジェクト符号化に応用した場
合、連結オブジェクトの抽出ができるので、オブジェク
トにラベリングを行って、それぞれのオブジェクトの動
き量、奥行きといったパラメータをオブジェクトにバイ
ンドし、それらの類似性から動き物体の抽出を行うこと
ができる。さらに、時間を含めた3次元空間での、オブ
ジェクトの連結性をみることにより、各オブジェクトの
動きを推定したり、動き物体の追跡などを行うことがで
きる。
【0054】なお、上記したような処理を行うコンピュ
ータプログラムをユーザに提供する提供媒体としては、
磁気ディスク、CD-ROM、固体メモリなどの記録媒体の
他、ネットワーク、衛星などの通信媒体を利用すること
ができる。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載の画像処理装置、請求項
2に記載の画像処理方法、および請求項3に記載の提供
媒体によれば、領域に所定の属性を設定し、領域を抽出
するようにしたので、効率よく領域を抽出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したパーソナルコンピュータ1の
内部の構成例を表すブロック図である。
【図2】画像Aの表示例を表す図である。
【図3】画像Aの領域aの画素の配置例を表す図であ
る。
【図4】領域識別処理を説明するフローチャートであ
る。
【図5】通し番号の設定方法を説明する図である。
【図6】画像Aの領域aの画素の通し番号の設定例を表
す図である。
【図7】領域aの画素のペイント状態を表す図である。
【図8】領域aの画素の他のペイント状態を表す図であ
る。
【図9】領域aの画素の他のペイント状態を表す図であ
る。
【図10】領域aの画素の他のペイント状態を表す図で
ある。
【図11】領域aの画素の他のペイント状態を表す図で
ある。
【図12】領域aの画素の他のペイント状態を表す図で
ある。
【図13】領域aの画素の他のペイント状態を表す図で
ある。
【図14】画像Bの表示例を表す図である。
【図15】領域識別処理を説明する他のフローチャート
である。
【図16】画像Bの他の表示例を表す図である。
【図17】隣接画素の設定方法による違いを説明する図
である。
【符号の説明】
11 CPU, 12 ROM, 13 RAM, 14 操作
部, 15 表示部,16 インタフェース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素毎に所定のデータを保持する領域
    を、他のデータを保持する領域から識別する画像処理装
    置において、 前記各領域の画素に第1の属性を設定する第1の設定手
    段と、 前記第1の設定手段により前記第1の属性が設定された
    前記各領域の画素に、所定の順番を設定する第2の設定
    手段と、 注目画素に隣接し、かつ、前記注目画素のデータに対応
    するデータを有する前記第2の設定手段により設定され
    た所定の順番の画素の属性として、前記第1の属性に代
    えて第2の属性を設定する第3の設定手段と、 前記注目画素に隣接する画素であって、前記第2の設定
    手段により設定された次の順番の画素であり、かつ、前
    記注目画素のデータに対応するデータを有する画素の属
    性として、前記第1の属性または前記第2の属性に代え
    て第3の属性を設定する第4の設定手段とを備えること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 画素毎に所定のデータを保持する領域
    を、他のデータを保持する領域から識別する画像処理方
    法において、 前記各領域の画素に第1の属性を設定する第1の設定ス
    テップと、 前記第1の設定ステップで前記第1の属性が設定された
    前記各領域の画素に、所定の順番を設定する第2の設定
    ステップと、 注目画素に隣接し、かつ、前記注目画素のデータに対応
    するデータを有する前記第2の設定ステップで設定され
    た所定の順番の画素の属性として、前記第1の属性に代
    えて第2の属性を設定する第3の設定ステップと、 前記注目画素に隣接する画素であって、前記第2の設定
    ステップで設定された次の順番の画素であり、かつ、前
    記注目画素のデータに対応するデータを有する画素の属
    性として、前記第1の属性または前記第2の属性に代え
    て第3の属性を設定する第4の設定ステップとを備える
    ことを特徴とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】 画素毎に所定のデータを保持する領域
    を、他のデータを保持する領域から識別する画像処理方
    法に、 前記各領域の画素に第1の属性を設定する第1の設定ス
    テップと、 前記第1の設定ステップで前記第1の属性が設定された
    前記各領域の画素に、所定の順番を設定する第2の設定
    ステップと、 注目画素に隣接し、かつ、前記注目画素のデータに対応
    するデータを有する前記第2の設定ステップで設定され
    た所定の順番の画素の属性として、前記第1の属性に代
    えて第2の属性を設定する第3の設定ステップと、 前記注目画素に隣接する画素であって、前記第2の設定
    ステップで設定された次の順番の画素であり、かつ、前
    記注目画素のデータに対応するデータを有する画素の属
    性として、前記第1の属性または前記第2の属性に代え
    て第3の属性を設定する第4の設定ステップとを含む処
    理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラ
    ムを提供することを特徴とする提供媒体。
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